JPH0633433B2 - パ−ル状光沢を有するクリ−ム状洗浄剤組成物 - Google Patents

パ−ル状光沢を有するクリ−ム状洗浄剤組成物

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JPH0633433B2
JPH0633433B2 JP60263734A JP26373485A JPH0633433B2 JP H0633433 B2 JPH0633433 B2 JP H0633433B2 JP 60263734 A JP60263734 A JP 60263734A JP 26373485 A JP26373485 A JP 26373485A JP H0633433 B2 JPH0633433 B2 JP H0633433B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はN−アシル酸性アミノ酸塩、水、多価アルコー
ルおよび水溶性塩類を含有するパール状光沢を有するク
リーム状洗浄剤組成物に関する。
従来の技術 従来、クリーム状洗浄剤のベースとしては石鹸ベースが
使用されているが、アルカリ性であるため皮膚を刺激し
たり、荒らす等の障害を与えやすい。近年、pHが酸性側
にあるクリーム状洗浄剤が市販されているが、特にN−
アシル酸性アミノ酸塩を使用したクリーム状洗浄剤は、
N−アシル酸性アミノ酸塩自体が低刺激性ということも
あり、また良好な感触を与えるため、アルカリ過敏症あ
るいは敏感肌の人ばかりでなく一般にも広く受け入れら
れてきた。
発明が解決しようとする問題点 上記のように、N−アシル酸性アミノ酸塩系クリーム状
洗浄剤は皮膚安全性及び使用感の点で優れているが、通
常の石鹸ベースのクリーム状洗浄剤と異なり、外観及び
形態の安定性の点で問題があった。すなわち、N−アシ
ル酸性アミノ酸塩系クリーム状洗浄剤の場合、通常の石
鹸ベースのクリーム状洗浄剤に比べて光沢が少なく、ま
た、N−アシル酸性アミノ酸塩自体に由来するパール状
光沢を持たせる方法も未知であったため、N−アシル酸
性アミノ酸塩系クリーム状洗浄剤においてパール状光沢
を出すためには、マイカ、魚鱗箔、脂肪酸グリコールエ
ステル等のパール化剤を使用することが必須であった。
しかし、これらのパール化剤を使用した場合において
も、得られた組成物のパール状光沢は十分ではなく、ま
た使用したパール化剤等の分離なども起き易くなるた
め、良好な保存安定性及び外観のパール状光沢を有する
クリーム状洗浄剤組成物を得ることが困難であった。
問題を解決するための手段 本発明者らは、かかる現状に鑑み鋭意研究を行った結
果、N−アシル酸性アミノ酸塩と水と多価アルコールと
が、特定の混合比になるように組み合わせて使用する
と、N−アシル酸性アミノ酸塩自体に由来するパール状
光沢が出現し、保存安定性の良好な、かつ皮膚安全性の
高いパール状光沢を有するクリーム状洗浄剤組成物が得
られること、また、上記の組成に水溶性塩類を特定量配
合するとパール状光沢がさらに向上することを見出し本
発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、(a) N−アシル酸性アミノ酸塩、
(b) 水、(c) 多価アルコール、(d) 水溶性塩類を含有す
るクリーム状洗浄剤であって、(a) 、(b) 及び(c) 成分
の混合比が3成分系の三角図表上の次の各点、 A: (a)=45.0, (b)=5.0, (c)=50.0 B: (a)=45.0, (b)=50.0, (c)=5.0 C: (a)=25.0, (b)=70.0, (c)=5.0 D: (a)=5.0, (b)=55.0, (c)=40.0 E: (a)=5.0, (b)=40.0, (c)=55.0 F: (a)=25.0, (b)=5.0, (c)=70.0 を結んでできる多角形の内側(各辺上を含む)にあり、
かつ、(a),(b)及び(c)成分の総量が50重量%以上、
(d)成分の量が0.5ないし15重量%であることを特
徴とするパール状光沢を有するクリーム状洗浄剤組成物
である。
以下、本発明を詳しく説明する。
本発明のパール状光沢を有するクリーム状洗浄剤組成物
に用いられるN−アシル酸性アミノ酸塩において、酸性
アミノ酸としてはアスパラギン酸、グルタミン酸、シス
テイン酸およびホモシステイン酸から選ばれた少なくと
も一種であり、光学活性体およびラセミ体の区別なく用
いられる。アシル基としては、炭素数8ないし22の飽
和および/または不飽和の直鎖状または分岐状脂肪酸ア
シル基から選ばれた少なくとも一種または二種以上が用
いられるが、形態および安定性の点からN−アシル酸性
アミノ酸のアシル基の組成は、主たるアシル基として単
一の直鎖飽和脂肪酸アシル基の組成比率を75%以上と
することが好ましい。さらに、N−アシル酸性アミノ酸
の中和に用いる塩基としては、ナトリウム、カリウム、
リチウム等のアルカリ金属が用いられ、その中和度は
0.5ないし1.5当量で用いられるが、泡立ち性およ
び安定性の点から0.8ないし1.3当量の範囲で用い
ることが好ましい。従って本発明のN−アシル酸性アミ
ノ酸塩としては、例えばN−ラウロイルグルタミン酸、
N−ミリストイルグルタミン酸、N−パルミトイルグル
タミン酸、N−ステアロイルグルタミン酸、N−ラウロ
イルアスパラギン酸、N−ミリストイルアスパラギン
酸、N−ラウロイルシステイン酸、またはN−パルミト
イルホモシステイン酸等のナトリウム塩、カリウム塩、
リチウム塩等がこれに属するが、さらにN−ココイルグ
ルタミン酸塩、N−オレオイルグルタミン酸塩、N−硬
化牛脂脂肪酸アシルアスパラギン酸塩、N−イソステア
ロイルシステイン酸塩等を併用することもできる。
本発明に使用する多価アルコールとしては、プロピレン
グリコール、グリセリン、ブチレングリコール、ジグリ
セリン、ソルビトール、マンニトール、エリスリトー
ル、ペンタエリスリトール等であり、またポリエチレン
グリコールとしては分子量200ないし20000、好
ましくは200ないし1500のものである。本発明に
おいては、これらの多価アルコールを一種または二種以
上含有することができる。
本発明に使用する水溶性塩類は、塩化ナトリウム、硫酸
ナトリウム、又は有機酸のアルカリ金属塩の少なくとも
一種または二種以上を含有することができる。有機酸の
アルカリ金属塩としてはクエン酸、コハク酸、乳酸、ピ
ロリドンカルボン酸、アミノ酸等のナトリウム塩、カリ
ウム塩、リチウム塩等であるが、保存安定性の点からは
pH5ないし9の中和度のものが好ましい。例えば、ク
エン酸ナトリウム、コハク酸二ナトリウム、乳酸ナトリ
ウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、アスパラギン
酸モノナトリウム、グルタミン酸モノナトリウム等がこ
れに属する。
本発明のパール状光沢を有するクリーム状洗浄剤組成物
は(a) N−アシル酸性アミノ酸塩、(b) 水、(c) 多価ア
ルコール、を含有するクリーム状洗浄剤であって、この
3成分の混合比が3成分系の三角図表上の次の各点、 A: (a)=45.0,(b) =5.0, (c)=50.0 B: (a)=45.0,(b) =50.0,(c) =5.0 C: (a)=25.0,(b) =70.0,(c) =5.0 D: (a)=5.0, (b)=55.0,(c) =40.0 E: (a)=5.0, (b)=40.0,(c) =55.0 F: (a)=25.0,(b) =5.0, (c)=70.0 を結んでできる多角形の内側(各辺上を含む)にあり、
かつ、この3成分の総量が50重量%以上であることを
要する。さらに、上記3成分に加えて、 (d)水溶性塩類
を0.5ないし15重量%配合すれば、一層パール状光
沢を高めることができる。
また、本発明のパール状光沢を有するクリーム状洗浄剤
組成物に配合し得る他の構成成分としては、N−アシル
サルコシンナトリウム,N−アシル−N−メチル−β−
アラニンナトリウム等のアミノ酸系アニオン界面活性剤
のほか、さらに他のアニオン界面活性剤、非イオン性界
面活性剤、両性界面活性剤、脂肪酸グリコールエステ
ル、マイカ,魚鱗箔等のパール化剤、あるいはN−アシ
ル塩基性アミノ酸の誘導体等のカチオン界面活性剤、高
級脂肪酸ジエタノールアミド等の起泡助剤、ヒドロキシ
エチルセルロース,カルボキシメチルセルロースナトリ
ウム,カルボキシビニルポリマー等の高分子化合物、高
級脂肪酸,高級アルコール類,高級脂肪酸エステル類,
ラノリンおよびその誘導体,炭化水素類,アシルアミノ
酸エステルおよびその誘導体等の油性成分、水溶性ポリ
ペプチドおよびその誘導体,ピロリドンカルボン誘導
体,カチオン性セルロース誘導体等のコンディショニン
グ剤、尿素,アミノ酸,ヒアルロン酸等の湿潤剤、エタ
ノール、イソプロパノール、香料、色素、防腐剤、殺菌
剤、薬効成分等が挙げられ、これらは必要に応じて配合
することができる。
本発明のパール状光沢を有するクリーム状洗浄剤組成物
を製造するにあたっては、特別な方法は要せず、上記の
ような特定の割合の(a)、(b)、(c)及び(d)成分を通常の方
法で撹拌・混合することにより容易に得ることができ
る。例えば水と多価アルコールの均一混合物(約65な
いし80℃)の中に、N−アシル酸性アミノ酸塩と他の
成分(揮発性成分を除く)を順次添加、混合し、完全な
均一系になってから香料等の揮発性成分を配合し、室温
まで冷却撹はんすることによって得られる。
尚、本発明のパール状光沢を有するクリーム状洗浄剤組
成物はpH5.5ないし7.5が好ましい。
発明の効果 本発明のパール状光沢を有するクリーム状洗浄剤組成物
は、一般に使用されている魚鱗箔、マイカあるいは脂肪
酸グリコールエステル等を特に使用しなくともそれ自体
がパール状光沢を有し、また皮膚に対する安全性が高
く、長期保存しても安定で、良好な感触を与えるクリー
ム状洗浄剤組成物であり、商品価値の極めて高いもので
ある。
実施例 次に実施例を挙げ本発明を具体的に説明するが、本発明
はこれら実施例に限定されるものではない。なお、例中
「%」は重量%を示し、また、「部」は重量部を示す。
参考例 (a)、(b) 及び (c)成分を、3成分の総量が、100%
になるように配合量を定めて、(b) および (c)成分の均
一混合物(約65ないし80℃)の中に、(a) 成分を添
加、混合し、完全な均一系になってから室温まで冷却撹
はんして第1表に示す組成のクリーム状洗浄剤組成物を
調製し、パール状光沢の有無に肉眼にて観察した。結果
を第1表に示す。
実施例1 (a)、(b) 、(c) および (d)成分を、4成分の総量が、
100%になるように配合量を定めて、(b) および (c)
成分の均一混合物(約65ないし80℃)の中に、(a)
および (d)成分を順次添加、混合し、完全な均一系にな
ってから室温まで冷却撹はんして、第2表に示す組成の
クリーム状洗浄剤組成物を調製し、パール状光沢の程度
を肉眼にて観察した。結果を第2表に示す。
実施例2〜6 下記の基本組成(B)〜(F)に対応する処方B〜Fで
実施例5と同様にして、それぞれクリーム状洗浄剤組成
物を調製した。これらのクリーム状洗浄剤組成物はいず
れもパール状光沢を有し、保存安定性が良好で、皮膚安
全性にも問題がなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のパール状光沢を有するクリーム状洗浄
剤組成物に係る(a) 、(b) および (c)成分の好ましい混
合比を示す図面である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C11D 7:10)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) N−アシル酸性アミノ酸塩、(b) 水、
    (c) 多価アルコール、(d) 水溶性塩類を含有するクリー
    ム状洗浄剤であって、(a) 、(b) 及び(c) 成分の混合比
    が3成分系の三角図表上の次の各点、 A: (a)=45.0, (b)=5.0, (c)=50.0 B: (a)=45.0, (b)=50.0, (c)=5.0 C: (a)=25.0, (b)=70.0, (c)=5.0 D: (a)=5.0, (b)=55.0, (c)=40.0 E: (a)=5.0, (b)=40.0, (c)=55.0 F: (a)=25.0, (b)=5.0, (c)=70.0 を結んでできる多角形の内側(各辺上を含む)にあり、
    かつ、(a),(b)及び(c)成分の総量が50重量%以上、
    (d)成分の量が0.5ないし15重量%であることを特
    徴とするパール状光沢を有するクリーム状洗浄剤組成
    物。
  2. 【請求項2】水溶性塩類が塩化ナトリウム、硫酸ナトリ
    ウム又は有機酸のアルカリ金属塩の少なくとも一つであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のパール
    状光沢を有するクリーム状洗浄剤組成物。
JP60263734A 1985-11-26 1985-11-26 パ−ル状光沢を有するクリ−ム状洗浄剤組成物 Expired - Lifetime JPH0633433B2 (ja)

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