JP2609644B2 - 皮膚洗浄剤組成物及びその製造方法 - Google Patents

皮膚洗浄剤組成物及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、皮膚に対する刺激が少なく、すすぎ性が良
好な上に、高温での粘度安定性、クリーム状態の保形性
が優れたクリーム状皮膚洗浄剤組成物及びその製造方法
に関するものである。
従来の技術 N−アシル酸性アミノ酸系界面活性剤を主成分とした
洗浄剤は公知であり、皮膚に対する刺激性が低く、優れ
た洗浄力を有するために、一般人用としてだけでなく、
皮膚敏感症の人や、皮膚病患者の間でも広く用いられて
いる。
このように、N−アシル酸性アミノ酸系界面活性剤
は、皮膚に対しては穏やかな作用を示し、安全に使用で
きる反面、泡のクリーミイ性が低く滑らかな使用感が得
られないとか、すすぎ時にいつまでもぬるぬるした感じ
が残り、さつぱりした感触が得られないという欠点を有
している。
このようなN−アシル酸性アミノ酸系界面活性剤の欠
点を改善するために、両性界面活性剤を添加したもの
(特開昭48−56205号公報、特開昭48−56708号公報)、
レシチンを添加したもの(特開昭50−70410号公報)、
アルキルリン酸エステル塩を添加したもの(特開昭54−
120610号公報)、カチオン化多糖類を添加したもの(特
開昭55−65298号公報)、高級脂肪酸を添加したもの
(特開昭56−106999号公報)などが提案されているが、
これらのものにおいても、泡の感触が若干改善されるだ
けで、すすぎ性については十分満足しうる結果は得られ
ていない。
他方、市販品の中には、大量の脂肪酸アルカリ塩を配
合して、泡の感触やすすぎ性を改善したものもあるが、
このように大量の脂肪酸アルカリ塩を配合すると、N−
アシル酸性アミノ酸系界面活性剤が本来有している低刺
激性がそこなわれるのを免れない。
さらに、最近N−アシル酸性アミノ酸の一価金属塩の
一部を多価金属塩に変えることにより使用感を向上させ
た皮膚洗浄剤が提案されているが、このものについても
前記したすすぎ性についての問題が残つている上に、溶
解度の温度依存性が大きいために、比較的高い周囲温度
に置くと、この中に含まれるN−アシルアミノ酸系界面
活性剤の溶解度が変化し、洗浄剤組成物の粘度安定性や
クリーム状態での保形性が低下するという欠点がある。
発明が解決しようとする問題点 本発明は、従来のN−アシル酸性アミノ酸塩を主成分
とするクリーム状皮膚洗浄剤がもつ低刺激性や良好な使
用感をそこなうことなく、そのすすぎ性及び高温におけ
る粘度安定性及び保形性を改善することを目的としてな
されたものである。
問題点を解決するための手段 本発明者らは、皮膚に対する刺激性が低く、かつすす
ぎ時におけるぬめり感の除去を迅速に行える上に、夏期
の高温時、熱帯、亜熱帯の高温地域においても優れた粘
度安定性及び保形性を示すクリーム状皮膚洗浄剤を開発
するために、鋭意研究を重ねた結果、N−アシル酸性ア
ミノ酸のアルカリ金属塩又は有機アミン塩と、N−アシ
ル酸性アミノ酸の多価金属塩と、N−アシル酸性アミノ
酸とを特定の割合で混合した界面活性剤を含有するクリ
ーム状組成物とすることによりその目的を達成しうるこ
と、及びこのクリーム状組成物は、クリーム形成に必要
な成分を含む水性媒質中にN−アシル酸性アミノ酸のア
ルカリ塩又は有機アミン塩を溶解し、これに所要量の水
溶性多価金属化合物及び有機酸を加え反応させることに
より容易に製造しうることを見出し、この知見に基づい
て本発明をなすに至つた。
すなわち、本発明は、(a)N−アシル酸性アミノ酸
のアルカリ金属塩及び有機アミン塩の中から選ばれた少
なくとも1種の成分30〜65重量%、(b)N−アシル酸
性アミノ酸の多価金属塩の中から選ばれた少なくとも1
種の成分5〜40重量%及び(c)N−アシル酸性アミノ
酸の中から選ばれた少なくとも1種の成分15〜40重量%
から成るN−アシル酸性アミノ酸系混合物を、組成物全
量に基づき15〜40重量%含有したことを特徴とするクリ
ーム状皮膚洗浄剤組成物及びこのものをクリーム形成に
必要な成分を含む水性媒質中に、所要量のN−アシル酸
性アミノ酸のアルカリ金属塩及び有機アミン塩の中から
選ばれた少なくとも1種の化合物を溶解し、これに所要
量の水溶性多価金属化合物及び有機酸を加え、かきまぜ
ながら加熱反応させることにより製造する方法を提供す
るものである。
本発明のN−アシル酸性アミノ酸系混合物中の(a)
成分及び(b)成分の塩の陰イオン部分を構成するN−
アシル酸性アミノ酸及び(c)成分として用いるN−ア
シル酸性アミノ酸は、従来低刺激性の皮膚洗浄剤の主成
分として用いられているものと同じものでよく、これら
の中から任意に選択することができる。このようなもの
としては、酸性アミノ酸すなわち1個のアミノ基と2個
以上のカルボキシル基をもつアミノ酸、例えばグルタミ
ン酸、アスパラギン酸、システイン酸、ホモシステイン
酸などのアミノ酸のアミノ基窒素原子が炭素数8〜24の
長鎖アシル基、例えばラウロイル基、パルミトイル基、
ミリストイル基、オレオイル基、ココイル基などにより
置換されている化合物、例えばN−ラウロイルグルタミ
ン酸、N−ミリストイルグルタミン酸、N−パルミトイ
ルグルタミン酸、N−ステアロイルグルタミン酸、N−
ラウロイルアスパラギン酸、N−ミリストイルアスパラ
ギン酸、N−ラウロイルシステイン酸、N−パルミトイ
ルホモシステイン酸などを挙げることができる。
本発明の(a)成分としては、これらのN−アシル酸
性アミノ酸のアルカリ金属塩及び有機アミン塩が用いら
れるが、このアルカリ金属塩には、ナトリウム塩、カリ
ウム塩、リチウム塩など、また有機アミン塩には、低級
アルキルアミン塩、アルカノールアミン塩、塩基性アミ
ノ酸塩などが包含される。これらのアルカリ金属塩や有
機アミン塩は、単独で用いてもよいし、2種以上の混合
物として用いてもよい。
また、(b)成分としては、これらのN−アシル酸性
アミノ酸の多価金属塩が用いられるが、この多価金属塩
には、ベリリウム塩、マグネシウム塩、カルシウム塩、
バリウム塩、亜鉛塩、アルミニウム塩などが包含され
る。これらの多価金属塩は単独で用いてもよいし、また
2種以上の混合物として用いてもよい。
次に本発明の組成物中のN−アシル酸性アミノ酸系混
合物は、(a)成分30〜65重量%、(b)成分5〜40重
量%及び(c)成分15〜40重量%の組成比を有すること
が必要である。この(a)成分が65重量%よりも多くな
ると、すすぎ時のぬめりの迅速な消失ができなくなり、
また高温における保形性が低下するし、この(a)成分
が30重量%未満になると、皮膚刺激性の低い洗浄剤を得
ることができない。
また、(b)成分や(c)成分が40重量%よりも多く
なると、洗浄力、起泡力が低下するし、(b)成分が5
重量%未満になつたり(c)成分が15重量%未満になる
と高温における粘度安定性や保形性の改善がなされな
い。
添付図面は、上記の(a)〜(c)成分を各頂点とす
る三角図表をもつて、本発明のN−アシル酸性アミノ酸
系混合物の組成を表わしたものであつて、この混合物
は、A点〔(a)=65.0,(b)=5.0,(c)=30.0〕,
B点〔(a)=65.0,(b)=20.0,(c)=15.0〕,C点
〔(a)=45.0,(b)=40.0,(c)=15.0〕,D点
〔(a)=30.0,(b)=40.0,(c)=30.0〕,E点
〔(a)=30.0,(b)=30.0,(c)=40.0〕,F点
〔(a)=55.0,(b)=5.0,(c)=40.0〕の6点を
結んだ範囲内にあることが必要である。
さらに、本発明組成物においては、このような組成を
もつN−アシル酸性アミノ酸系混合物を組成物全量に基
づき15〜40重量%の範囲で含有することが必要であり、
この量が15重量%未満では、洗浄剤としての能力が低下
するし、これが40重量%よりも多くなるとクリーム状態
の維持が困難になる上に高温下での粘度安定性が不十分
になる。
本発明組成物には、前記N−アシル酸性アミノ酸系混
合物のほかに、必要に応じて通常の皮膚洗浄剤に慣用さ
れている添加剤を適宜配合させることができる。このよ
うなものとしては、例えば高級脂肪酸、高級アルコー
ル、高級脂肪酸グリセリドのような加脂肪剤、グリセリ
ン、プロピレングリコール、ソルビトール、ポリエチレ
ングリコールのような保湿剤、その他殺菌剤、消炎剤、
酸化防止剤、キレート剤、香料、着色剤などを挙げるこ
とができる。
一般にN−アシル酸性アミノ酸系混合物を含むクリー
ム状皮膚洗浄剤組成物を製造するには、必要な成分の所
定量を水性媒質中に加え、加熱溶解後冷却する方法、過
剰量の遊離N−アシル酸性アミノ酸を水性媒質中に溶解
し、これに所定量の水溶性の金属化合物又は有機アミン
を加える部分的に中和させて、N−アシル酸性アミノ酸
の塩を形成させたのち、必要な添加剤を加え混合する方
法が用いられる。そして、本発明組成物もこれらの方法
を用いて調製することができるが、特に以下の方法を用
いるのが有利である。
すなわち、水性媒質中にクリーム形成に必要な成分例
えば乳化剤、湿潤剤、分散安定剤などを溶解し、次いで
この中にN−アシル酸性アミノ酸のアルカリ金属塩及び
有機アミン塩の中から選ばれた少なくとも1種の化合物
を加えたのち、さらに水溶性多価金属化合物及び有機酸
を加える。この際のN−アシル酸性アミノ酸のアルカリ
金属塩及び有機アミン塩の量は、本発明組成物の
(a),(b)及び(c)成分を供給するのに十分な量
であり、水溶性多価金属化合物は、N−アシル酸性アミ
ノ酸のアルカリ金属塩及び有機アミン塩の一部とイオン
交換して、必要な(b)成分を供給するのに十分な量で
あり、有機酸はN−アシル酸性アミノ酸のアルカリ金属
塩及び有機アミン塩の一部を加水分解して、必要な
(c)成分を供給するのに十分な量である。
この際使用される水性媒質としては、精製した水を単
独で用いてもよいし、水と水混和性溶媒例えばエチルア
ルコール、プロピルアルコール、エチレングリコールの
ようなアルコール類との混合物を用いてもよい。
原料として用いられるN−アシル酸性アミノ酸のアル
カリ金属塩及び有機アミン塩は、前記(a)成分の例と
して挙げた化合物の中から任意に選ばれる。また、水溶
性多価金属化合物としては、ベリウム、マグネシウム、
カルシウム、バリウム、亜鉛、アルミニウムのハロゲン
化物、硫酸塩、炭酸塩、硝酸塩、水酸化物、例えば塩化
カルシウム、硫酸マグネシウム、硫酸アルミニウム、塩
化亜鉛、塩化マグネシウムなどが用いられる。有機酸と
しては、例えば酢酸、乳酸、グルコン酸、ピロリドンカ
ルボン酸、グリシンのような一塩基酸、リンゴ酸、酒石
酸、コハク酸、アジピン酸、マレイン酸、フマル酸、グ
ルタミン酸、アスパラジン酸のような二塩基酸、クエン
酸、イソクエン酸、ニトリロトリ酢酸のような三塩基酸
などが用いられる。これらの水溶性多価金属化合物や有
機酸は、いずれも単独で用いてもよいし、また2種以上
の混合物として用いてもよい。
本発明組成物は、これらの必要な成分に所望成分を加
え、50〜100℃で加熱溶解させた混合物を、かきまぜな
がら反応させ、反応終了後、室温まで冷却することによ
つて得られる。この際の反応時間は、通常5〜60分間程
度である。
このようにして、均質に分散したクリーム状皮膚洗浄
剤組成物が得られる。
発明の効果 本発明組成物は、皮膚に対する刺激が少なく、すすぎ
時にぬめり感が迅速に除かれ、かつ高温での粘度安定
性、保形性が良好なクリーム状皮膚洗浄剤なので、皮膚
敏感症の人や皮膚病患者用として好適に使用することが
できる上に、夏期、あるいは熱帯地域においてもその使
用感や外観に変化がなく、商品価値の低下をもたらさな
いという利点がある。
実 施 例 次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。な
お各例における性能及び物性の評価は以下の方法で行つ
た。
(1) すすぎ性 女性20名をパネラーとして用い、洗顔による官能試験
を行い、次の基準で評価した。
◎…簡単なすすぎにより容易にぬめりがなくなる。
○…ややすすぎ回数を増やすことにより、ぬめりがなく
なる。
△…かなりすすがないとぬめりがなくならない。
×…いつまでもぬめりが残り不快である。
(2) 高温保形性 洗浄剤をポリエチレン製のチユーブに充てんし、45℃
の恒温槽中に10日間放置した後、クリームをチユーブか
ら押し出し、出されたクリームの形状について以下の基
準で評価した。
5…押し出したクリームの上部はチユーブ口元形状の円
形がそのまま保たれているが、板との接触面が平らにな
る。
4…押し出したクリームの上部はほぼ口元形状の円形が
そのまま保たれているが、板との接触面がかなり拡大し
ている。
3…押し出したクリームの上部がやや扁平になり、板と
の接触面もさらに拡大している。
2…押し出したクリームの上部がさらに扁平になり板と
の接触面が著しく拡大している。
1…押し出したとき、クリームがただちに板上に流延す
る。
(3) 高温粘度安定性 洗浄剤を45℃の恒温槽に20日間放置し、B型粘度計
(BH型,7番ローター,10rpm,東京計器(株)製)にて粘
度を測定し以下の基準で評価した。
○…45℃で放置したとき、1日後と20日後の粘度差が20
0p以下である。
△…45℃で放置したとき、1日後と20日後の粘度差が20
0〜400pの間である。
×…45℃で放置したとき、1日後と20日後の粘度差が40
0p以上である。
実施例1〜4,比較例1〜4 第1表に示す比率の(a),(b)及び(c)とプロ
ピレングリコール、ポリエチレングリコール(1500)の
所定量を精製水とともにビーカーに入れ混合し加熱溶解
することにより70℃の混合物(I)を調製する。
別にPOE(40E.O.)硬化ヒマシ油モノステアレート、
グリセリンモノステアレート及びパルミチン酸の所定量
をビーカーに入れ加熱溶解して混合物(II)を調製す
る。
次いで、混合物(I)に混合物(II)を添加し、70℃
において10分間かきまぜて均質化したのち、かきまぜな
がら室温まで冷却し、クリーム状皮膚洗浄剤とする。
このようにして、(a)N−ミリストイルグルタミン
酸ナトリウム、(b)N−ミリストイルグルタミン酸マ
グネシウム、(c)N−ミリストイルグルタミン酸の3
成分の総量が組成物全量の20重量%及びプロピレングリ
コール15重量%、ポリエチレングリコール(1500)10重
量%、POE(40E.O.)硬化ヒマシ油モノステアレート3
重量%、グリセリンモノステアレート1重量%及びパル
ミチン酸2重量%と全量が100重量%になるまでの精製
水を含むクリーム状皮膚洗浄剤を得た。このものの性能
を第1表に示す。
この表から明らかなように、(a)成分30〜65重量
%、(b)成分5〜40重量%、(c)成分15〜40重量%
の範囲内にあるものは性能、物性のすべてにおいて良好
であつたが、その範囲外のものは、性能、物性のいずれ
かが不十分であつた。
実施例5〜11 第2表に示す成分を用いクリーム状皮膚洗浄剤を調製
した。すなわち、N−ミリストイルグルタミン酸、ソル
ビトール及びポリエチレングリコール400を精製水と混
合し加熱溶解したのち、水溶性二価金属塩又はその代替
物及び有機酸又はその塩を添加し撹拌溶解した後混合物
〔I〕を調製する。別にミリスチン酸、グリセリンモノ
オレエート及びPOE硬化ヒマシ油トリイソステアレート
とを混合加熱溶解して混合物〔II〕を調製する。次に混
合物〔I〕に混合物〔II〕を添加し撹拌して均質化した
後撹拌しながら室温まで冷却してクリーム状皮膚洗浄剤
とした。このようにして得た試料の性能及び物性を第2
表に示す。
この表からも分かるように必須の3成分が所定の比率
内で形成される場合(No.1,2)は性能及び物性とも良好
であるが、二価金属塩が形成されない場合(No.3,4,7)
又は酸が形成されない場合(No.5,6,7)はいずれも性能
又は物性が劣つていた。さらに、これらの試料はいずれ
も調製時の変色、変臭等の品質の劣化は認められなかつ
た。
実施例12 次に示す成分を用いてクリーム状皮膚洗浄剤を調製し
た。すなわち、N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウ
ム、N−ミリストイルグルタミン酸ナトリウム、プロピ
レングリコール及びソルビトールを精製水に混合し加熱
溶解した中へコハク酸及び硫酸マグネシウムを加え撹拌
溶解し混合物〔I〕を調製する。別にラウリン酸、ポリ
オキシエチレン(40)硬化ヒマシ油モノラウレート、ヤ
シ油脂肪酸ジエタノールアミド及びグリセリルモノステ
アレートを混合加熱溶解して混合物〔II〕を調製する。
次いで混合物〔I〕に混合物〔II〕を添加し70℃におい
て10分間かきまぜ均質化した後撹拌しながら室温まで冷
却してクリーム状皮膚洗浄剤とした。
なお、この組成物における必須成分(a)、(b)、
(c)の比率は(a):(b):(c)=53:24:23であ
る。
得られたクリーム状皮膚洗浄剤はすすぎ性、高温保形
性及び粘度安定性が優れているだけでなく、調製が非常
に簡単で、調製時の着色、変臭等の問題もなく良好であ
つた。成分 重量% N−ラウロイルグルタミン酸ナトリウム 20.0 N−ミリストイルグルタミン酸ナトリウム 5.0 ラウリン酸 3.0 ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油モノ ラウレート 4.0 ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 1.0 グリセリルモノステアレート 0.5 プロピレングリコール 20.0 ソルビトール 8.0 コハク酸 1.0 硫酸マグネシウム 1.0 香料 0.3 精製水 38.2
【図面の簡単な説明】
図は、本発明組成物に用いるN−アシル酸性アミノ酸系
混合物の組成範囲を示す三角図表である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村松 一博 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライ オン株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−135714(JP,A) 特開 昭48−56205(JP,A) 特開 昭48−56708(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)N−アシル酸性アミノ酸のアルカリ
    金属塩及び有機アミン塩の中から選ばれた少なくとも1
    種の成分30〜65重量%、(b)N−アシル酸性アミノ酸
    の多価金属塩の中から選ばれた少なくとも1種の成分5
    〜40重量%及び(c)N−アシル酸性アミノ酸の中から
    選ばれた少なくとも1種の成分15〜40重量%から成るN
    −アシル酸性アミノ酸系混合物を、組成物全量に基づき
    15〜40重量%含有したことを特徴とするクリーム状皮膚
    洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】クリーム形成に必要な成分を含む水性媒質
    中に、所要量のN−アシル酸性アミノ酸のアルカリ金属
    塩及び有機アミン塩の中から選ばれた少なくとも1種の
    化合物を溶解し、これに所要量の水溶性多価金属化合物
    及び有機酸を加え、かきまぜながら加熱反応させること
    を特徴とする、(a)N−アシル酸性アミノ酸のアルカ
    リ金属塩及び有機アミン塩の中から選ばれた少なくとも
    1種の成分30〜65重量%、(b)N−アシル酸性アミノ
    酸の多価金属塩の中から選ばれた少なくとも1種の成分
    5〜40重量%及び(c)N−アシル酸性アミノ酸の中か
    ら選ばれた少なくとも1種の成分15〜40重量%から成る
    N−アシル酸性アミノ酸系混合物を、組成物全量に基づ
    き15〜40重量%含有したクリーム状皮膚洗浄剤組成物の
    製造方法。
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