JPH11323075A - ポリアセタール樹脂組成物 - Google Patents

ポリアセタール樹脂組成物

Info

Publication number
JPH11323075A
JPH11323075A JP13861698A JP13861698A JPH11323075A JP H11323075 A JPH11323075 A JP H11323075A JP 13861698 A JP13861698 A JP 13861698A JP 13861698 A JP13861698 A JP 13861698A JP H11323075 A JPH11323075 A JP H11323075A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fatty acid
polyacetal resin
acid
resin composition
ethylene glycol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13861698A
Other languages
English (en)
Inventor
Mikio Oka
美喜夫 岡
Yoshiyuki Hashimoto
佳幸 橋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP13861698A priority Critical patent/JPH11323075A/ja
Publication of JPH11323075A publication Critical patent/JPH11323075A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリアセタール樹脂成形品の離型性と該成形
品表面の外観性、顔料分散性、耐モールドデポジット性
及び帯電防止性を同時に改良するポリアセタール樹脂組
成物を提供すること。 【解決手段】 (A)ポリアセタール樹脂と、(B)脂
肪酸ジエステル化合物及び(C)脂肪酸モノエステル化
合物とからなり、且つ(B)脂肪酸ジエステル化合物及
び(C)脂肪酸モノエステル化合物の合計添加量が、
(A)ポリアセタール樹脂100重量部に対して、0.
005〜3.0重量部であるポリアセタール樹脂組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリアセタール樹
脂成形品の離型性とポリアセタール樹脂成形品の表面外
観性、顔料分散性、及び耐モールドデポジット性、帯電
防止性とを同時に改良したポリアセタール樹脂組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリアセタール樹脂は機械的強度、耐薬
品性及び摺動性のバランスに優れ、且つその加工性が容
易であることから、代表的エンジニアリングプラスチッ
クスとして、電気機器や電気機器の機構部品、自動車部
品及びその他の機構部品を中心に広範囲に亘って用いら
れている。
【0003】ポリアセタール樹脂は近年、その利用分野
が拡大するに伴い使用される環境も様々であり、その材
料としての性能の一層の改良の一方で、コストダウンを
目的とした離型性、耐モールドデポジット性等の成形性
の改良と、成形品の外観性及び顔料の分散不良、熱安定
性低下などによる不良率の改善も切に望まれてきてい
る。
【0004】ポリアセタール樹脂の離型性を改良する方
法は、脂肪酸金属塩の添加、または脂肪酸エステル化合
物を添加することが一般的である。しかしながら、ポリ
アセタール樹脂に脂肪酸金属塩、または脂肪酸エステル
化合物を添加しただけでは、成形品の外観性、顔料の分
散性及び耐モールドデポジット性、帯電防止性と離型性
とを同時に改良することはできない。
【0005】ポリアセタール樹脂に脂肪酸エステル化合
物を添加している例として、例えば、特公昭53−31
900号公報では、ポリアセタール樹脂に炭素数12〜
20の脂肪酸と平均重合度が15以下の多価アルコール
から誘導された脂肪酸エステル化合物を添加し、ポリア
セタール樹脂の摺動性を改良することが報告されてい
る。
【0006】また、特公平5−35186号公報では、
炭素数12以上の脂肪酸と平均重合度が16以上のアル
キレングリコールからなる脂肪酸エステル化合物の1種
又は2種以上を添加し、ポリアセタール樹脂の摺動性を
改良することが報告されている。さらに、特開昭50−
46756号公報では、ポリアセタール樹脂に水酸基を
有する脂肪酸エステル化合物を添加し、ポリアセタール
樹脂の表面抵抗を改良することが開示されている。
【0007】これらの方法では、ポリアセタール樹脂の
離型性、表面抵抗性は改良されるが、成形品の表面外観
性、顔料の分散性及び耐モールドデポジット性、帯電防
止性を同時に改良することができない。ところで、ポリ
アセタール樹脂の帯電防止性を改良する方法としては、
ポリアセタール樹脂にポリアルキレングリコールを添加
することが一般に知られている。
【0008】しかしながら、ポリアセタール樹脂にポリ
アルキレングリコールを添加すると帯電防止性は改良さ
れるが、耐モールドデポジット性、特に低温金型で成形
した場合の耐モールドデポジット性は改良されない。一
方、ポリアセタール樹脂に脂肪酸を添加してなるポリア
セタール樹脂組成物についても公知である。例えば特公
平5−18864号では、ポリアセタール樹脂に炭素数
22〜32の脂肪酸の1種以上を添加し、ポリアセター
ル樹脂の離型性を改良することが開示されている。
【0009】しかしながら、ポリアセタール樹脂に脂肪
酸だけを添加しただけでは、ポリアセタール樹脂の成形
品の表面外観性、顔料分散性及び耐モールドデポジット
性、帯電防止性と離型性を同時に改良することができな
い。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリアセタ
ール樹脂成形品の離型性と該成形品表面の外観性、顔料
分散性及び耐モールドデポジット性、帯電防止性を同時
に改良するようなポリアセタール樹脂組成物を提供する
ことを目的とする。
【0011】
【課題が解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、意外にもポリアセ
タール樹脂に特定の脂肪酸エステル化合物を添加するこ
とにより、ポリアセタール樹脂成形品の離型性、表面外
観性、顔料分散性、と耐モールドデポジット性、帯電防
止性を同時に改良できることを見出し、本発明に到達し
た。
【0012】即ち、本発明は、(1) (A)ポリアセ
タール樹脂と、(B)下記一般式(I)で表される脂肪
酸ジエステル化合物及び(C)下記一般式(II)で表さ
れる脂肪酸モノエステル化合物とからなり、且つ(B)
脂肪酸ジエステル化合物及び(C)脂肪酸モノエステル
化合物の合計添加量が、(A)ポリアセタール樹脂10
0重量部に対して、0.005〜3.0重量部であるポ
リアセタール樹脂組成物、 一般式(I) R1 −COO(R3 O)n −COR2 (R1 、R2 は炭素数10〜36のアルキル基若しくは
アルケニル基及び1つの水酸基で置換されている該アル
キル基若しくはアルケニル基で、R1 とR2 は同一であ
っても異なっていても良く、R3 Oは炭素数2〜6のア
ルキレングリコールユニットを表す。また、nは1〜7
0を表す。) 一般式(II) R4 −COO(R5 O)m −H (R4 は、炭素数10〜36のアルキル基若しくはアル
ケニル基及び1つの水酸基で置換されている該アルキル
基若しくはアルケニル基で、R5 Oは炭素数2〜6のア
ルキレングリコールユニットを表す。また、mは1〜7
0を表す。) (2) (B)脂肪酸ジエステル化合物と(C)脂肪酸
モノエステル化合物の重量比((B)/(C))が9
9.9/0.1 〜 0.1/99.9である(1)記
載のポリアセタール樹脂組成物、 (3) (1)記載のポリアセタール樹脂組成物に、更
に脂肪酸(D)を添加してなるポリアセタール樹脂の組
成物、である。
【0013】以下、本発明について詳細に述べる。本発
明でいうポリアセタール樹脂(A)とは、ホルムアルデ
ヒド単量体、またはその3量体(トリオキサン)もしく
は4量体(テトラオキサン)等の環状オリゴマーを原料
として製造される、実質的にオキシメチレン単位からな
るオキシメチレンホモポリマーに末端安定化を行って得
られるポリオキシメチレンホモポリマー、ならびにエチ
レンオキシド、プロピレンオキシド、エピクロルヒドリ
ン、1,3−ジオキソラン、1,4−ブタンジオール、
グリコールのホルマールや、ジグリコールのホルマール
等の環状ホルマール等から製造される、炭素数2〜8の
オキシアルキレン単位を0.1〜20重量%含有する、
オキシメチレン−オキシアルキレンコポリマーを末端安
定化処理して得られるポリオキシメチレンコポリマーを
挙げることができる。
【0014】また、本発明におけるポリアセタール樹脂
は分岐した構造の分子鎖を有するポリオキシメチレンコ
ポリマーでも良いし、またポリオキシメチレン(PO
M)ブロック50重量%以上と、POMとは異なるポリ
マーブロック50重量%未満とからなるポリオキシメチ
レンブロックコポリマーであっても良い。本発明で言う
特定の脂肪酸エステル化合物は、下記一般式(I)及び
(II)で表される、炭素数10〜35の飽和若しくは不
飽和の脂肪酸及び1つの水酸基で置換されている脂肪酸
と、炭素数2〜6のアルキレングリコールから得られる
脂肪酸ジエステル化合物(B)と脂肪酸モノエステル化
合物(C)である。 一般式(I) R1 −COO(R3 O)n −COR2 (R1 、R2 は炭素数10〜36のアルキル基若しくは
アルケニル基及び1つの水酸基で置換されている該アル
キル基若しくはアルケニル基で、R1 とR2 は同一であ
っても異なっていても良く、R3 Oは炭素数2〜6のア
ルキレングリコールユニットを表す。また、nは1〜7
0を表す。) 一般式(II) R4 −COO(R5 O)m −H (R4 は、炭素数10〜36のアルキル基若しくはアル
ケニル基及び1つの水酸基で置換されている該アルキル
基若しくはアルケニル基で、R5 Oは炭素数2〜6のア
ルキレングリコールユニットを表す。また、mは1〜7
0を表す。) これらの脂肪酸ジエステル化合物(B)と脂肪酸モノエ
ステル化合物(C)は、ポリアセタール樹脂に同時に添
加される。脂肪酸ジエステル化合物(B)と脂肪酸モノ
エステル化合物(C)の合計添加量は、ポリアセタール
樹脂100重量部に対して、0.005〜3重量部であ
ることが必要であり、好ましくは、0.01〜1.0重
量部である。
【0015】脂肪酸ジエステル化合物(B)と脂肪酸モ
ノエステル化合物(C)の重量比((B)/(C))は
99.9/0.1〜0.1/99.9であることが好ま
しく、99.9/0.1〜50/50がより好ましく、
更に好ましくは、99.9/0.1〜90/10であ
る。脂肪酸ジエステル化合物(B)と脂肪酸モノエステ
ル化合物(C)の合計添加量及びその重量比がこの範囲
から外れた場合、ポリアセタール樹脂成形品の離型性、
表面外観性、顔料分散性と耐モールドデポジット性、帯
電防止性を同時に満足させることができない。
【0016】本発明で言う脂肪酸ジエステル化合物
(B)及び脂肪酸モノエステル化合物(C)は、脂肪酸
にカプリン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル
酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘ
プタデシル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン
酸、ベヘン酸、リグリセリン酸、セロチン酸、ヘプタコ
サン酸、モンタン酸、メリシン酸、ラクセル酸、ウンデ
シレン酸、オレイン酸、エライジン酸、セトレイン酸、
エルカ酸、ブラシジン酸、ソルビン酸、リノール酸、リ
ノレン酸、アラキドン酸、プロピオール酸、ステアロー
ル酸、12−ヒドロキシドデカン酸、3−ヒドロキシデ
カン酸、16−ヒドロキシヘキサデカン酸、10−ヒド
ロキシヘキサデカン酸、12−ヒドロキシオクタデカン
酸、10−ヒドキシ−8−オクタデカン酸、dl−エリ
スロ−9・10−ジヒドロキシオクタデカン酸等を用
い、アルキレングリコールにはエチレンオキシド、プロ
ピレンオキシド、ブチレンオキシド、エピクロルヒドリ
ン、スチレンオキシド、2−メチルテトラヒドロフラ
ン、オキセパン等を用いた脂肪酸エステル化合物であ
る。このアルキレングリコールの付加モル数は1〜70
である脂肪酸ジエステル化合物(B)及び脂肪酸モノエ
ステル化合物(C)である。
【0017】中でも好ましくは、脂肪酸がミリスチン
酸、パルミチン酸、ステアリン酸であり、アルキレング
リコールが、(ポリ)エチレングリコールである脂肪酸
ジエステル化合物(B)及び脂肪酸モノエステル化合物
(C)であって、エチレングリコールの付加モル数は1
〜10である。更に好ましいエチレングリコールの付加
モル数は1〜5である。
【0018】具体的な脂肪酸ジエステル化合物(B)の
例としては、(ポリ)エチレングリコールジミリスチン
酸エステル、(ポリ)エチレングリコールジパルミチン
酸エステル、(ポリ)エチレングリコールジステアリン
酸エステル、(ポリ)エチレングリコール(ミリスチン
酸−パルミチン酸)エステル、(ポリ)エチレングリコ
ール(ミリスチン酸−ステアリン酸)エステル、、(ポ
リ)エチレングリコール(パルミチン酸−ステアリン
酸)エステルである。
【0019】脂肪酸モノエステル化合物(C)の例とし
ては、(ポリ)エチレングリコールモノミリスチン酸エ
ステル、(ポリ)エチレングリコールモノパルミチン酸
エステル、(ポリ)エチレングリコールモノステアリン
酸エステルである。上記脂肪酸ジエステル化合物(B)
の中で、エチレングリコールジミリスチン酸エステル、
エチレングリコールジパルミチン酸エステル、エチレン
グリコールジステアリン酸エステル、エチレングリコー
ル(ミリスチン酸−パルミチン酸)エステル、エチレン
グリコール(ミリスチン酸−ステアリン酸)エステル、
エチレングリコール(パルミチン酸−ステアリン酸)エ
ステルが好ましい。
【0020】脂肪酸モノエステル化合物(C)の中で
は、エチレングリコールモノミリスチン酸エステル、エ
チレングリコールモノパルミチン酸エステル、エチレン
グリコールモノステアリン酸エステルが好ましい。脂肪
酸ジエステル化合物(B)及び脂肪酸モノエステル化合
物(C)の製造方法は、原料脂肪酸とアルキレングリコ
ールを酸触媒法若しくは無触媒法によって、エステル化
反応により製造される。この時の反応温度、原料濃度
(例えば、モル比等)は、目的に応じて任意に選択さ
れ、得られた脂肪酸エステル化合物を必要に応じ、精製
分離することで得られる。
【0021】得られた脂肪酸ジエステル化合物(B)及
び脂肪酸モノエステル化合物(C)は、以下に示した方
法によって同定することができる。例えば、脂肪酸エス
テル化合物を水酸化カリウム−メタノール溶液に加え加
熱し、加水分解を行う。その後、塩酸で中和しヘキサン
を加え、脂肪酸を抽出する。これをメチルエステル化
し、ガスクロマトグラフにより、脂肪酸のアルキル組成
を分析する。
【0022】次に、脂肪酸エステル化合物のエステル分
析については、TMS化した後、ガスクロマトグラフに
よって分析することができる。本発明ポリアセタール樹
脂組成物は、更に脂肪酸(D)を添加することにより、
更に効果を発揮する。本発明ポリアセタール樹脂組成物
に添加する脂肪酸(D)は、飽和若しくは不飽和の脂肪
酸及び水酸基で置換されている脂肪酸であって、カプリ
ン酸、ウンデシル酸、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリ
スチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、ヘプタデシ
ル酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘ
ン酸、リグリセリン酸、セロチン酸、ヘプタコサン酸、
モンタン酸、メリシン酸、ラクセル酸、ウンデシレン
酸、オレイン酸、エライジン酸、セトレイン酸、エルカ
酸、ブラシジン酸、ソルビン酸、リノール酸、リノレン
酸、アラキドン酸、プロピオール酸、ステアロール酸、
12−ヒドロキシドデカン酸、3−ヒドロキシデカン
酸、16−ヒドロキシヘキサデカン酸、10−ヒドロキ
シヘキサデカン酸、12−ヒドロキシオクタデカン酸、
10−ヒドキシ−8−オクタデカン酸、dl−エリスロ
−9・10−ジヒドロキシオクタデカン酸等である。中
でもミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸が好ま
しい。
【0023】本発明においては、脂肪酸ジエステル化合
物(B)及び脂肪酸モノエステル化合物(C)、脂肪酸
(D)以外にも、所望に応じて通常用いられている公知
の添加剤を、本願の目的を妨げない範囲で用いることが
できる。例えば、酸化防止剤、ホルムアルデヒド反応性
窒素原子を含む重合体若しくは化合物、光安定剤等が挙
げられる。これらの添加剤の使用量は添加する種類によ
っても異なるが、ポリアセタール樹脂100重量部に対
して、各々の添加剤を0.001〜5.0重量部であ
る。
【0024】酸化防止剤としては、ヒンダードフェノー
ル系酸化防止剤の1種又は2種以上を用いることができ
る。具体的には、例えばn−オクタデシル−3−
(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェ
ニル)−プロピオネート、n−オクタデシル−3−
(3’−メチル−5’−t−ブチル−4’−ヒドロキシ
フェニル)−プロピオネート、n−テトラデシル−3−
(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェ
ニル)−プロピオネート、1,6−ヘキサンジオール−
ビス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)−プロピオネート]、1,4−ブタンジオ
ール−ビス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)−プロピオネート]、トリエチレン
グリコール−ビス−[3−(3−t−ブチル−5−メチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート]、テ
トラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−t−ブチ
ル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタ
ン、3,9−ビス[2−{3−(3−t−ブチル−4−
ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキ
シ}−1,1−ジメチルエチル]2,4,8,10−テ
トラオキサスピロ(5,5)ウンデカン、N,N’−ビ
ス−3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロ
キシフェニル)プロピオニルヘキサメチレンジアミン、
N,N’−テトラメチレン−ビス−3−(3’−メチル
−5’−t−ブチル−4’−ヒドロキシフェノール)プ
ロピオニルジアミン、N,N’−ビス−[3−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェノール)プロピ
オニル]ヒドラジン、N−サリチロイル−N’−サリチ
リデンヒドラジン、3−(N−サリチロイル)アミノ−
1,2,4−トリアゾール、N,N’−ビス[2−{3
−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニルオキシ}エチル]オキシアミド等があ
る。好ましくは、トリエチレングリコール−ビス−[3
−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)−プロピオネート]及びテトラキス[メチレン−
3−(3’,5’−ジ−t−ブチル−4’−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート]メタンである。
【0025】ホルムアルデヒド反応性窒素原子を含む重
合体の例としては、ナイロン4−6、ナイロン6、ナイ
ロン6−6、ナイロン6−10、ナイロン6−12、ナ
イロン12等のポリアミド樹脂、及びこれらの重合体、
例えば、ナイロン6/6−6/6−10、ナイロン6/
6−12等を挙げることができる。また、アクリルアミ
ド及びその誘導体、アクリルアミド及びその誘導体と他
のビニルモノマーとの共重合体としては、アクリルアミ
ド及びその誘導体と他のビニルモノマーとを金属アルコ
ラートの存在下で重合して得られたポリ−β−アラニン
共重合体を挙げることができる。これらのホルムアルデ
ヒド反応性窒素原子を含む重合体は、1種類で用いても
良いし、2種類以上を組み合わせても良い。
【0026】アミノ置換基を有する化合物もホルムアル
デヒド反応性窒素原子を含む化合物に挙げることができ
る。具体例としては、2,4−ジアミノ−sym−トリ
アジン、2,4,6−トリアミノ−sym−トリアジ
ン、N−ブチルメラミン、N−フェニルメラミン、N,
N−ジフェニルメラミン、N,N−ジアリルメラミン、
N,N′,N″−トリフェニルメラミン、メレム、メロ
ン、メラム、ベンゾグアナミン(2,4−ジアミノ−6
−フェニル−sym−トリアジン)、アセトグアナミン
(2,4−ジアミノ−6−メチル−sym−トリアジ
ン)、2,4−ジアミノ−6−ブチル−sym−トリア
ジン、2,4−ジアミノ−6−ベンジルオキシ−sym
−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−ブトキシ−sy
m−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−シクロヘキシ
ル−sym−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−クロ
ロ−sym−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−メル
カプト−sym−トリアジン、2,4−ジオキシ−6−
アミノ−sym−トリアジン、2−オキシ−4,6−ジ
アミノ−sym−トリアジン、N,N,N′,N′−テ
トラシアノエチルベンゾブアナミン、サクシノグアナミ
ン、エチレンジメラミン、トリグアナミン、メラミンシ
アヌレート、エチレンジメラミンシアヌレート、トリグ
アナミンシアヌレート、アンメリン、アセトグアナミン
等である。これらのトリアジン誘導体は1種類で用いて
も良いし、2種類以上を組み合せて用いても良い。何等
制限するものではない。
【0027】光安定剤の例としては、ベンゾトリアゾー
ル系及び蓚酸アニリド系紫外線吸収剤とヒンダードアミ
ン系光安定剤の1種以上を挙げることができる。ベンゾ
トリアゾール系紫外線吸収剤の例としては、2−(2’
−ヒドロキシ−5’−メチル−フェニル)ベンゾトリア
ゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t
−ブチル−フェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’
−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−イソアミル−フェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−[2’−ヒドロキシ−
3’,5’−ビス−(α,α−ジメチルベンジル)フェ
ニル]−2H−ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒド
ロキシ−4’−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾー
ル等が挙げられる。蓚酸アリニド系紫外線吸収剤の例と
しては、2−エトキシ−2’−エチルオキザリックアシ
ッドビスアニリド、2−エトキシ−5−t−ブチル−
2’−エチルオキザリックアシッドビスアニリド、2−
エトキシ−3’−ドデシルオキザリックアシッドビスア
ニリド等が挙げられる。これらの紫外線吸収剤はそれぞ
れ単独で用いても良いし、2種類以上を組み合わせて用
いても良い。また、ヒンダードアミン系光安定剤の例と
しては、4−アセトキシ−2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジン、4−ステアロイルオキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン、4−アクリロイルオキシ
−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−(フ
ェニルアセトキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピ
ペリジン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン、4−メトキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン、4−ステアリルオキシ−
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−シクロ
ヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン、4−ベンジルオキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン、4−フェノキシ−2,2,6,6−テ
トラメチルピペリジン、4−(エチルカルバモイルオキ
シ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−
(シクロヘキシルカルバモイルオキシ)−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン、4−(フェニルカルバモ
イルオキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)−カーボネイト、ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)−オキサレート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−マロネ
ート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)−セバケート、ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)−アジペート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−テレフ
タレート、1,2−ビス(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジルオキシ)−エタン、α,α’−ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキ
シ)−p−キシレン、ビス(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジルトリレン−2,4−ジカルバメー
ト、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)−ヘキサメチレン−1,6−ジカルバメート、ト
リス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)−ベンゼン−1,3,5−トリカルボキシレート、
トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)−ベンゼン−1,3,4−トリカルボキシレート、
1−[2−{3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオニルオキシ}ブチル]−4−
[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオニルオキシ]2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン、1,2,3,4−ブタンテトラカルボ
ン酸と1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリ
ジノールとβ,β,β’,β’−テトラメチル−3,9
−[2,4,8,10−テトラオキサスピロ(5,5)
ウンデカン]ジエタノールとの縮合物等が挙げられる。
上記ヒンダードアミン系光安定剤はそれぞれ単独で用い
ても良いし、2種以上を組み合わせて用いても良い。
【0028】これらの添加剤の添加形態は粉体であって
も溶融状態であっても構わない。本発明のポリアセター
ル樹脂組成物を製造する方法は、一般には、押出し機を
用い、ポリアセタール樹脂と(B)脂肪酸ジエステル化
合物及び(C)脂肪酸モノエステル化合物、更に所望な
らば、任意成分である添加剤とを溶融・混練すること
で、本発明のポリアセタール樹脂組成物を製造すること
ができる。この時の押出し機は、1軸であっても2軸で
あっても構わない。また、ポリアセタール樹脂の重合時
に添加剤を加えても構わない。押出し機の温度は、通常
170℃〜240℃の範囲で適宜選択すれば良く、特に
制限するものではない。
【0029】本発明の樹脂組成物を成形する方法につい
ては特に制限はなく、押し出し成形、射出成形、圧縮成
形、真空成形、吹き出し成形、発泡成形等の公知の成形
方法にいずれかによって、成形することができる。本発
明のポリアセタール樹脂組成物は電気機器や電子機器の
機構部品、自動車部品、その他の機構部品に好適に用い
られる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、実施例、比較例を挙げ本
発明を詳細に説明する。尚、調製例、実施例及び比較例
中のppm、%及び部は、特にことわりの無い限り、そ
れぞれ重量ppm、重量%及び重量部を示す。本発明の
ポリアセタール樹脂組成物による成形品の離型性、成形
品の表面外観性、顔料分散性と耐モールドデポジット
性、帯電防止性は、以下に示した方法に従って評価し
た。
【0031】●離型性 以下に示した方法に従って離型性の評価を行った。 <成形条件> 成形機 :5オンス射出成形機 シリンダー温度:200℃ 金型温度 :80℃ 成形サイクル :射出/冷却 = 20/10秒 <成形品> 直径/高さ/厚み = 49/49/1.5mmの円筒
形の成形品を用いた。 <離型力測定方法>円筒形の成形品を成形した時の突き
出しピン圧を測定し、離型力を求めた。
【0032】●成形品の表面外観性 以下に示した方法に従って成形品の表面外観性の評価を
行った。 <成形条件> 成形機 :5オンス射出成形機 シリンダー温度:200℃ 金型温度 :80℃ 射出圧力 :60kg/cm2 G 成形サイクル :射出/冷却 = 20/10秒 <成形品の形状> 2点ピンゲートの平板 サイズ : 縦/横/厚み = 150/150/3m
m ピンゲートの大きさ:1.5mmφ <外観性判定方法> 下記表1に示した基準に従って判定した。
【0033】
【表1】
【0034】●顔料の分散性 ポリアセタール樹脂組成物を以下に示した方法に従って
評価した。 <ポリアセタール樹脂着色品の調整方法>ポリアセター
ル樹脂組成物と顔料(アセチレンブラック:0.01重
量部)を単軸の30mm押出し機(シリンダー温度:2
00℃)で混練し、得られたポリアセタール樹脂組成物
着色品を80℃で3時間乾燥した。その後、以下に示し
た成形条件で成形した。 <成形条件> 成形機 :5オンス射出成形機 シリンダー温度:200℃ 金型温度 :30℃ 成形サイクル :射出/冷却 = 20/10秒 <成形品の形状> 1点ピンゲートの平板 サイズ : 縦/横/厚み = 70/60/1mm ピンゲートの大きさ : 1mmφ <顔料分散性判定基準>上記平板の4隅と中央部の色差
(△E)を色差計(ミノルタ製 色彩色差計 CR−2
00)を用いて測定し、その最大値と最小値の差をもっ
て顔料分散性を判定した。判定基準表を下記表2に示し
た。
【0035】
【表2】
【0036】●耐モールドデポジット性 以下に示した方法に従って、耐モールドデポジット性の
評価を行った。 <成形条件> 成形機 :1オンス射出成形機 シリンダー温度:200℃ 成形サイクル :射出/冷却 = 5/10秒 金型温度 :30℃ ショット数 :2000 <成形品> 1点ピンゲートの5角形成形品(ガス抜き部なし) 成形品サイズ:樹脂流動方向 35mm 直角方向 15mm 厚み 2mm <耐モールドデポジット性判定基準>下記表3に示した
判定基準に従って、耐モールドデポジット性の判定し
た。
【0037】
【表3】
【0038】●帯電防止性 以下に示した方法に従って、帯電防止性の評価を行っ
た。 <成形条件> 成形機 :5オンス射出成形機 シリンダー温度:200℃ 金型温度 :80℃ 成形サイクル :射出/冷却 = 20/10秒 <成形品> 1点ピンゲートの平板成形品 成形品サイズ:樹脂流動方向 70mm 樹脂直角方向 60mm 厚み 3mm <帯電防止能測定条件> 上記成形品を成形した後、23℃で50%の湿度に保た
れた恒温室に2日間置き、その後、以下に示した装置を
用いて帯電防止能を測定した。 ・装置 :スタテック オネストメーター ・帯電防止能:5kv(帯電圧)×1分間(帯電時間)
帯電させた時の半減期をもって評価した。
【0039】実施例及び比較例で用いたポリアセタール
樹脂及び添加剤を以下に示す。 ●ポリアセタール樹脂
【0040】
【表4】
【0041】●添加剤 添加剤調製法(調製例)参照 尚、添加剤の調製に当たっては、以下の脂肪酸ジエステ
ル化合物(B)と脂肪酸モノエステル化合物(C)及び
脂肪酸(D)を用いた。・脂肪酸ジエステル化合物
(B) b−1:エチレングリコールジパルミチン酸エステル
(エチレングリコールの付加モル数:1) b−2:エチレングリコールジステアリン酸エステル
(エチレングリコールの付加モル数:1) b−3:エチレングリコール(ミリスチン酸−パルミチ
ン酸)エステル(エチレングリコールの付加モル数:
1) b−4:エチレングリコール(パルミチン酸−ステアリ
ン酸)エステル(エチレングリコールの付加モル数:
1) b−5:エチレングリコールジステアリン酸エステル
(エチレングリコールの付加モル数:7) b−6:エチレングリコールジステアリン酸エステル
(エチレングリコールの付加モル数:70) ・脂肪酸モノエステル化合物(C) c−1:エチレングリコールモノパルミチン酸エステル
(エチレングリコールの付加モル数:1) c−2:エチレングリコールモノステアリン酸エステル
(エチレングリコールの付加モル数:1) c−3:エチレングリコールモノステアリン酸エステル
(エチレングリコールの付加モル数:7) c−4:エチレングリコールモノステアリン酸エステル
(エチレングリコールの 付加モル数:70) ・脂肪酸(D)d−1:パルミチン酸 d−2:ステアリン酸。
【0042】●その他添加剤 ・ヒンダードフェノール系酸化防止剤 f−1:トリエチレングリコール−ビス−[3−(3−
t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート] ・ホルムアルデヒド反応性窒素原子を含む化合物、重合
体 g−1:ナイロン6,6 g−2:第1級アミド含有量が7ミリモル/ポリマー1
gのポリ−β−アラニン共重合体
【0043】
【調製例】[添加剤(X−1)の調製]エチレングリコ
ールジステアリン酸エステル(b−2)99.1重量%
とエチレングリコールモノステアリン酸エステル(c−
2)0.1重量%をヘンシェル混合機に入れ、860r
pmの速度で1分間、均一混合した。ここで得られた添
加剤(X−1)を実施例及び比較例で用いた。 [添加剤(X−2)〜(X−7)の調製]下記表5に記
載の添加剤は、上記添加剤(X−1)と同様の操作を行
い、調製した。得られた添加剤(X−2)〜(X−7)
を実施例及び比較例で用いた。
【0044】
【表5】
【0045】[添加剤(X−8)の調整]エチレングリ
コールジステアリン酸エステル(b−2)98重量%
エチレングリコールモノステアリン酸エステル(c−
2)2重量%(該重量%はエチレングリコールジステア
リン酸エステル(b−2)とエチレングリコールモノス
テアリン酸エステル(c−2)の合計量に対しての値で
ある。)、及びステアリン酸(d−2)をエチレングリ
コールジステアリン酸エステル(b−2)とエチレング
リコールモノステアリン酸エステル(c−2)の合計1
00重量部に対して、1重量部をヘンシェル混合機に入
れ、860rpmの速度で1分間、均一混合した。ここ
で得られた添加剤(X−8)を実施例及び比較例で用い
た。 [添加剤(X−9)〜(X−12)の調整]下記表6に
記載した添加剤は、上記添加剤(X−8)と同様の操作
を行い、調製した。ここで得られた添加剤(X−9)〜
(X−12)を実施例及び比較例で用いた。
【0046】
【表6】
【0047】
【実施例1】ポリアセタールコポリマー(a−2)10
0重量部に対して、添加剤(X−5)0.005重量部
と、トリエチレングリコール−ビス−[3−(3−t−
ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート] 0.3重量部、ナイロン6,6 0.025
重量部をヘンシェル混合機に投入し、860rpmの回
転速度で2分間、均一混合し排出した。得られた混合物
を30mmのベント付き2軸押出し機(L/D:32)
で溶融混練し、ペレット化した。この時のシリンダー温
度は200℃、吐出量を5kg/hr、スクリュー回転
数を100rpm、ベント真空度を30Torrとし
た。このペレット化したポリアセタール樹脂組成物を8
0℃で5時間乾燥した後、離型性、成形品の表面外観
性、顔料分散性、耐モールドデポジット性、帯電防止性
の評価を行った。組成を表7に、物性評価結果を表10
に示す。
【0048】
【実施例2〜5】添加剤(X−5)の添加量を変えた以
外は、実施例1と同様の操作を行った。組成を表7に、
物性評価結果を表10に示す。
【0049】
【実施例6】ポリアセタールホモポリマー(a−1)1
00重量部に対して、添加剤(X−5)0.1重量部
と、トリエチレングリコール−ビス−[3−(3−t−
ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート] 0.3重量部、第1級アミド含有量が7ミリ
モル/ポリマー1gのポリ−β−アラニン共重合体0.
3重量部をヘンシェル混合機に投入し、860rpmの
回転速度で2分間、均一混合し排出した。
【0050】得られた混合物を30mmのベント付き2
軸押出し機(L/D:32)で溶融混練し、ペレット化
した。この時のシリンダー温度は200℃、吐出量を5
kg/hr、スクリュー回転数を100rpm、ベント
真空度を30Torrとした。このペレット化したポリ
アセタール樹脂組成物を80℃で5時間乾燥した後、離
型性、成形品の表面外観性、顔料分散性、耐モールドデ
ポジット性、帯電防止性の評価を行った。組成を表7
に、物性評価結果を表10に示す。
【0051】
【実施例7及び8】添加剤(X−5)の種類を(X−
6)、(X−7)に変えた以外は、実施例1と同様の操
作を行った。組成を表7に、物性評価結果を表10に示
す。
【0052】
【実施例9〜12】添加剤(X−5)の種類と添加量を
添加剤(X−1)〜(X−4)に変えた以外は、実施例
1と同様の操作を行った。組成を表8に、物性評価結果
を表11に示す。
【0053】
【実施例13〜17】添加剤(X−5)の種類を添加剤
(X−8)〜(X−12)に添加量を0.1部に変えた
以外は、実施例1と同様の操作を行った。組成を表8
に、物性評価結果を表11に示す。
【0054】
【比較例1】ポリアセタールコポリマー(a−2)10
0重量部に対して、エチレングリコールジステアリン酸
エステル(b−2)1.0重量部と、トリエチレングリ
コール−ビス−[3−(3−t−ブチル−5−メチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート] 0.3重量
部、ナイロン6,6 0.025重量部をヘンシェル混
合機に投入し、860rpmの回転速度で2分間、均一
混合し排出した。得られた混合物を30mmのベント付
き2軸押出し機(L/D:32)で溶融混練し、ペレッ
ト化した。この時のシリンダー温度は200℃、吐出量
を5kg/hr、スクリュー回転数を100rpm、ベ
ント真空度を30Torrとした。このペレット化した
ポリアセタール樹脂組成物を80℃で5時間乾燥した
後、離型性、成形品の表面外観性、顔料分散性、耐モー
ルドデポジット性、帯電防止性の評価を行った。組成を
表9に、物性評価結果を表12に示す。
【0055】
【比較例2】エチレングリコールジステアリン酸エステ
ル(b−2)1.0重量部をステアリン酸(d−2)
1.0重量部に変えた以外は、比較例1と同様の操作を
行った。組成を表9に、物性評価結果を表12に示す。
【0056】
【比較例3】エチレングリコールジステアリン酸エステ
ル(b−2)をエチレングリコールモノステアリン酸エ
ステル(c−2)1.0重量部に変えた以外は、比較例
1と同様の操作を行った。組成を表9に、物性評価結果
を表12に示す。
【0057】
【比較例4】ポリアセタールコポリマー(a−2)10
0重量部に対して、トリエチレングリコール−ビス−
[3−(3−t−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート] 0.3重量部、ナイロン
6,6 0.025重量部をヘンシェル混合機に投入
し、860rpmの回転速度で2分間、均一混合し排出
した。得られた混合物を30mmのベント付き2軸押出
し機(L/D:32)で溶融混練し、ペレット化した。
この時のシリンダー温度は200℃、吐出量を5kg/
hr、スクリュー回転数を100rpm、ベント真空度
を30Torrとした。このペレット化したポリアセタ
ール樹脂組成物を80℃で5時間乾燥した後、離型性、
成形品の表面外観性、顔料分散性、耐モールドデポジッ
ト性、帯電防止性の評価を行った。組成を表9に、物性
評価結果を表12に示した。
【0058】
【比較例5】ポリアセタールコポリマー(a−2)10
0重量部に対して、添加剤(X−5)5.0重量部と、
トリエチレングリコール−ビス−[3−(3−t−ブチ
ル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート] 0.3重量部、ナイロン6,6 0.025重量
部をヘンシェル混合機に投入し、860rpmの回転速
度で2分間、均一混合し排出した。得られた混合物を3
0mmのベント付き2軸押出し機(L/D:32)で溶
融混練し、ペレット化した。この時のシリンダー温度は
200℃、吐出量を5kg/hr、スクリュー回転数を
100rpm、ベント真空度を30Torrとした。こ
のペレット化したポリアセタール樹脂組成物を80℃で
5時間乾燥した後、離型性、成形品の表面外観性、顔料
分散性、耐モールドデポジット性、帯電防止性の評価を
行った。組成を表9に、物性評価結果を表12に示し
た。
【0059】
【表7】
【0060】
【表8】
【0061】
【表9】
【0062】
【表10】
【0063】
【表11】
【0064】
【表12】
【0065】
【発明の効果】本発明のポリアセタール樹脂組成物は、
ポリアセタール樹脂成形品の離型性を改良すると同時に
表面外観性、顔料分散性、耐モールドデポジット性、帯
電防止性をも改良するものであり、産業上、大いに有用
である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ポリアセタール樹脂と、(B)下
    記一般式(I)で表される脂肪酸ジエステル化合物及び
    (C)下記一般式(II)で表される脂肪酸モノエステル
    化合物とからなり、且つ(B)脂肪酸ジエステル化合物
    及び(C)脂肪酸モノエステル化合物の合計添加量が、
    (A)ポリアセタール樹脂100重量部に対して、0.
    005〜3重量部であるポリアセタール樹脂組成物。 一般式(I) R1 −COO(R3 O)n −COR2 (R1 、R2 は炭素数10〜36のアルキル基若しくは
    アルケニル基及び1つの水酸基で置換されている該アル
    キル基若しくはアルケニル基で、R1 とR2 は同一であ
    っても異なっていても良く、R3 Oは炭素数2〜6のア
    ルキレングリコールユニットを表す。また、nは1〜7
    0を表す。) 一般式(II) R4 −COO(R5 O)m −H (R4 は、炭素数10〜36のアルキル基若しくはアル
    ケニル基及び1つの水酸基で置換されている該アルキル
    基若しくはアルケニル基で、R5 Oは炭素数2〜6のア
    ルキレングリコールユニットを表す。また、mは1〜7
    0を表す。)
  2. 【請求項2】 (B)脂肪酸ジエステル化合物と(C)
    脂肪酸モノエステル化合物の重量比((B)/(C))
    が99.9/0.1 〜 0.1/99.9である請求
    項1記載のポリアセタール樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のポリアセタール樹脂組成
    物に、更に脂肪酸(D)を添加してなるポリアセタール
    樹脂の組成物。
JP13861698A 1998-05-20 1998-05-20 ポリアセタール樹脂組成物 Pending JPH11323075A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13861698A JPH11323075A (ja) 1998-05-20 1998-05-20 ポリアセタール樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13861698A JPH11323075A (ja) 1998-05-20 1998-05-20 ポリアセタール樹脂組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11323075A true JPH11323075A (ja) 1999-11-26

Family

ID=15226253

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13861698A Pending JPH11323075A (ja) 1998-05-20 1998-05-20 ポリアセタール樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11323075A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019081820A (ja) * 2017-10-27 2019-05-30 旭化成株式会社 ポリアセタール樹脂組成物

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019081820A (ja) * 2017-10-27 2019-05-30 旭化成株式会社 ポリアセタール樹脂組成物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4198164B2 (ja) ポリアセタール樹脂成形体及びその製造方法
JPWO2005033200A1 (ja) ポリアセタール樹脂組成物
JP3808101B2 (ja) ポリアセタール樹脂組成物
JP3578540B2 (ja) エージング性に優れたポリアセタール樹脂組成物
JP4624963B2 (ja) 分岐ポリオキシメチレン共重合体の製造方法
JP4387619B2 (ja) 分岐ポリオキシメチレン共重合体及びその樹脂組成物
JP4090532B2 (ja) 熱可塑性樹脂用添加剤とその樹脂組成物
JP3734311B2 (ja) ポリオキシメチレン樹脂組成物
JPH11323075A (ja) ポリアセタール樹脂組成物
JPH07324155A (ja) ポリアセタール樹脂組成物
JP3335906B2 (ja) ウェルド物性を改良したポリアセタール樹脂組成物
US7056965B2 (en) Polyoxymethylene resin composition
JP5028758B2 (ja) ポリアセタール樹脂組成物、およびその製造方法
JP2000119485A (ja) ポリアセタール樹脂組成物
JPH11343383A (ja) 耐候性ポリアセタール樹脂組成物
JP2006063319A5 (ja)
JP2001131252A (ja) ポリオキシメチレン樹脂改質剤及びこれを用いたポリオキシメチレン樹脂組成物
JPH11209562A (ja) バックル用ポリオキシメチレン樹脂組成物
JP3270017B2 (ja) ポリアセタール樹脂組成物
JPH06212051A (ja) 印刷性に優れたポリアセタール樹脂成形体
JP6613102B2 (ja) ポリオキシメチレン樹脂組成物
JP3221461B2 (ja) ポリアセタール樹脂組成物
JP4889157B2 (ja) ポリオキシメチレン樹脂組成物
JP2004231828A (ja) ポリオキシメチレン樹脂組成物
JPH08127702A (ja) モールドデポジットの改良されたポリアセタール樹脂組成物