JPH11322918A - ポリオキシアルキレンポリオールの製造方法 - Google Patents

ポリオキシアルキレンポリオールの製造方法

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JPH11322918A
JPH11322918A JP10128379A JP12837998A JPH11322918A JP H11322918 A JPH11322918 A JP H11322918A JP 10128379 A JP10128379 A JP 10128379A JP 12837998 A JP12837998 A JP 12837998A JP H11322918 A JPH11322918 A JP H11322918A
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聡 山崎
Yasunobu Hara
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Tadahito Nobori
忠仁 昇
Usaji Takagi
夘三治 高木
Tamotsu Kunihiro
保 国広
Tsukuru Izukawa
作 伊豆川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホスファゼニウム化合物触媒の残存量を特定
値以下に制御し得る、ポリオキシアルキレンポリオール
の製造方法を提供する。 【解決手段】 粗製ポリオキシアルキレンポリオール1
00重量部に対して、水20〜200重量部及び粗製ポ
リオキシアルキレンポリオール中のホスファゼニウム化
合物1モルに対し、中和剤1〜30モルを加えポリオキ
シアルキレンポリオールと水の密度差が少なくとも0.
008g/cm3となる温度範囲において、撹拌、静置
してポリオキシアルキレンポリオール相と水相とを分液
し、ポリオキシアルキレンポリオール相を吸着処理し
て、ホスファゼニウム化合物由来の窒素含有量を50p
pm以下にするポリオキシアルキレンポリオールの製造
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリオキシアルキ
レンポリオールの製造方法に関する。詳しくは、ホスフ
ァゼニウム化合物を触媒として用いて製造された粗製ポ
リオキシアルキレンポリオールの精製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、ポリウレタン原料に用いられるポ
リオキシアルキレンポリオールは、アルカリ金属化合物
触媒の存在下、活性水素化合物にエポキサイド化合物を
付加重合することにより製造されている。従来、ポリオ
キシアルキレンポリオールを製造するに当たり、生産性
の向上、製品品質の改良を目的として種々の検討がなさ
れている。
【0003】先に、本出願人は、いかなる金属成分も全
く含まず、その上臭気を残存させない開始剤系を用い
て、ポリアルキレンオキシドを簡便、且つ効率的に製造
する方法として、新規な活性水素化合物のホスファゼニ
ウム塩、及び新規な水酸化ホスファゼニウム化合物を用
い方法が効果的であることを提案した(EP−A−07
91600号公報)。
【0004】しかし、該公報には、ホスファゼニウム化
合物触媒を含有したポリオキシアルキレンポリオール
(以下、粗製ポリオキシアルキレンポリオールと略す
る。)から効率的に触媒を除去する方法、及び除去した
ホスファゼニウム化合物をポリオキシアルキレンポリオ
ール製造触媒として再利用する方法については開示され
ていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ホス
ファゼニウム化合物を触媒として用いて製造された粗製
ポリオキシアルキレンポリオールから、効率的、且つ経
済的に触媒を除去し、ホスファゼニウム化合物触媒の残
存量を特定値以下に制御し得る、ポリオキシアルキレン
ポリオールの製造方法を提供することにある。他の目的
は、前記方法で除去されたホスファゼニウム化合物を回
収し、触媒として再利用するポリオキシアルキレンポリ
オールの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、ホスファゼニウム
化合物を触媒として製造された粗製ポリオキシアルキレ
ンポリオールに対し、特定比率の水及び特定濃度の中和
剤を加え、特定の温度範囲で撹拌、静置分液することに
より、ポリオキシアルキレンポリオール中のホスファゼ
ニウム化合物を特定濃度以下に制御できることを見出
し、本発明を完成させるに至った。
【0007】即ち、本発明により、ホスファゼニウム化
合物を触媒として製造された粗製ポリオキシアルキレン
ポリオール100重量部に対して、水20〜200重量
部及び粗製ポリオキシアルキレンポリオール中のホスフ
ァゼニウム化合物1モルに対して、無機酸、無機酸酸性
塩及び有機酸から選ばれる少なくとも1種の中和剤1〜
30モルを加え、ポリオキシアルキレンポリオールと水
の密度差が少なくとも0.008g/cm3となる温度
範囲において、撹拌、静置してポリオキシアルキレンポ
リオール相と水相とを分液し、次いで、ポリオキシアル
キレンポリオール相を吸着処理して、ホスファゼニウム
化合物由来の窒素含有量を50ppm以下にすることを
特徴とするポリオキシアルキレンポリオールの製造方法
が提供される。
【0008】前記ポリオキシアルキレンポリオールの製
造方法において、分離されたポリオキシアルキレンポリ
オール相を吸着処理する好ましい方法は、吸着剤とし
て、合成ケイ酸マグネシウム、合成ケイ酸アルミニウ
ム、合成ケイ酸アルミニウム・マグネシウム、活性白
土、酸性白土、ゼオライト及び活性炭から選ばれる少な
くとも1種の吸着剤を用いる方法である。また、他の吸
着剤として、イオン交換樹脂を用いる方法が挙げられ
る。
【0009】更に、好ましい他の態様として、前記ポリ
オキシアルキレンポリオールの製造方法において、分離
された水相を水酸基型イオン交換樹脂と接触させて水酸
化ホスファゼニウムを回収し、それをポリオキシアルキ
レンポリオール製造用触媒として再利用する方法が挙げ
られる。
【0010】本発明により製造されるポリオキシアルキ
レンポリオールは、ホスファゼニウム化合物触媒に由来
する窒素の含有量が、50ppm以下の低位に制御され
ていることから、軟質、硬質及び半硬質に到る全ての形
態のポリウレタンフォーム用原料として用い得ることは
勿論、エラストマー、シーリング、接着剤、床材、靴底
等のポリウレタン樹脂の原料としても使用できる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明に係わる粗製ポリオキシアルキレンポリオ
ールは、ホスファゼニウム化合物を触媒として、活性水
素化合物にエポキサイド化合物を付加重合することによ
り製造される。
【0012】先ず、本発明で用いられるホスファゼニウ
ム化合物について説明する。ホスファゼニウム化合物と
しては、先に、本出願人の出願に係わるEP−A−07
91600号公報にて示されている化合物を使用するこ
とが好ましい。
【0013】具体的には、化学式(1)〔化1〕
【0014】
【化1】 〔化学式(1)中、a、b、cおよびdは、それぞれ0
〜3の正の整数であるが、a、b、cおよびdの全てが
同時に0ではない。Rは同種または異種の炭素数1〜1
0個の炭化水素基であり、同一窒素原子上の2個のRが
互いに結合して環構造を形成する場合もある。rは1〜
3の整数であってホスファゼニウムカチオンの数を表
し、Tr-は価数rの無機アニオンを表す〕、または、化
学式(2)〔化2〕
【0015】
【化2】 〔化学式(2)中、a、b、cおよびdは、それぞれ0
〜3の正の整数であるが、a、b、cおよびdの全てが
同時に0ではない。Rは同種または異種の炭素数1〜1
0個の炭化水素基であり、同一窒素原子上の2個のRが
互いに結合して環構造を形成する場合もある。Q-はヒ
ドロキシアニオン、アルコキシアニオン、アリールオキ
シアニオンまたはカルボキシアニオンを表す〕で表され
るものが好ましい。
【0016】本発明における化学式(1)及び化学式
(2)で表されるホスファゼニウムカチオン中のa、
b、cおよびdは、それぞれ0〜3の正の整数である。
ただし、全てが同時に0ではない。好ましくは0〜2の
整数である。より好ましくはa、b、cおよびdの順序
に関わらず、(2,1,1,1)、(1,1,1,
1)、(0,1,1,1)、(0,0,1,1)または
(0,0,0,1)の組み合わせ中の数である。さらに
好ましくは、(1,1,1,1)、(0,1,1,
1)、(0,0,1,1)または(0,0,0,1)の
組み合わせ中の数である。
【0017】本発明における化学式(1)及び化学式
(2)で表される塩のホスファゼニウムカチオン中のR
は同種または異種の炭素数1〜10個の炭化水素基であ
る。具体的には、このRは、例えば、メチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、アリル、n−ブチル、s
ec−ブチル、tert−ブチル、2−ブテニル、1−
ペンチル、2−ペンチル、3−ペンチル、2−メチル−
1−ブチル、イソペンチル、tert−ペンチル、3−
メチル−2−ブチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、4
−メチル−2−ペンチル、シクロペンチル、シクロヘキ
シル、1−ヘプチル、3−ヘプチル、1−オクチル、2
−オクチル、2−エチル−1−ヘキシル、1,1−ジメ
チル−3,3−ジメチルブチル(tert−オクチ
ル)、ノニル、デシル、フェニル、4−トルイル、ベン
ジル、1−フェニルエチルまたは2−フェニルエチル等
の脂肪族または芳香族の炭化水素基から選ばれる。これ
らの内、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、tert−ブチル、tert−ペンチル、tert
−オクチル等の炭素数1〜10個の脂肪族炭化水素基が
好ましく、メチル基またはエチル基がより好ましい。
【0018】また、ホスファゼニウムカチオン中の同一
窒素原子上の2個のRが結合して環構造を形成する場合
の該窒素原子上の2価の炭化水素基は、4〜6個の炭素
原子からなる主鎖を有する2価の炭化水素基であり(環
は窒素原子を含んだ5〜7員環となる)、好ましくは、
例えば、テトラメチレン、ペンタメチレンまたはヘキサ
メチレン等である。また、それらの主鎖にメチルまたは
エチル等のアルキル基が置換したものである。より好ま
しくは、テトラメチレンまたはペンタメチレン基であ
る。ホスファゼニウムカチオン中の、可能な全ての窒素
原子についてこのような環構造をとっていても構わず、
一部であってもよい。
【0019】本発明における化学式(1)中のTr-は価
数rの無機アニオンを表す。そして、rは1〜3の整数
である。このような無機アニオンとしては、例えば、ホ
ウ酸、テトラフルオロ酸、シアン化水素酸、チオシアン
酸、フッ化水素酸、塩酸またはシュウ化水素酸などのハ
ロゲン化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸、亜リン酸、ヘキ
サフルオロリン酸、炭酸、ヘキサフルオロアンチモン
酸、ヘキサフルオロタリウム酸および過塩素酸などの無
機アニオンが挙げられる。また、無機アニオンとしてH
SO4 -、HCO3 -もある。場合によっては、これらの無
機アニオンは イオン交換反応により互いに交換するこ
とができる。これらの無機アニオンの内、ホウ酸、テト
ラフルオロホウ酸、ハロゲン化水素酸、リン酸、ヘキサ
フルオロリン酸および過塩素酸等の無機酸のアニオンが
好ましい。塩素アニオンがより好ましい。
【0020】化学式(1)のホスファゼニウム化合物を
触媒として使用する場合には、予め、活性水素化合物の
アルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩を調製する
必要がある。該化合物の調製方法は従来公知の方法でよ
い。化学式(1)のホスファゼニウム化合物と共存させ
る活性水素化合物のアルカリ金属塩もしくはアルカリ土
類金属塩とは、活性水素化合物の活性水素が水素イオン
として解離し、アルカリ金属イオンもしくはアルカリ土
類金属イオンと置き換わった形の塩である。
【0021】そのような塩を与える活性水素化合物とし
ては、アルコール類、フェノール化合物、ポリアミン、
アルカノールアミンなどがある。例えば、水、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオ
ール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,3−ブタ
ンジオール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサ
ンジオール、1,4−シクロヘキサンジオール等の2価
アルコール類、モノエタノールアミン、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミンなどのアルカノールアミン
類、グリセリン、ジグリセリン、トリメチロールプロパ
ン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、
トリペンタエリスリトール、ポリグリセロール等の多価
アルコール類、グルコース、ソルビトール、デキストロ
ース、フラクトース、蔗糖、メチルグルコシド、ヒドロ
キシエチルグルコキシド等の糖類またはその誘導体、エ
チレンジアミン、ジ(2−アミノエチル)アミン、ヘキ
サメチレンジアミン等の脂肪酸アミン類、トルイレンジ
アミン、ジフェニルメタンジアミン等の芳香族アミン
類、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノ
ールS、ノボラック、レゾール、レゾルシン、ハイドロ
キノン、マンニッヒ化合物等のフェノール化合物等が挙
げられる。
【0022】これらの活性水素化合物は、2種以上併用
して使用することもできる。さらに、従来公知の方法で
活性水素基1当量に対して、6モル以下のエポキサイド
化合物を付加重合して得られる化合物も使用できる。こ
れらの活性水素化合物からそれらのアルカリ金属塩もし
くはアルカリ土類金属塩を得るには、該活性水素化合物
とアルカリ金属類もしくはアルカリ土類金属類から選ば
れた金属、または塩基性アルカリ金属化合物もしくはア
ルカリ土類金属化合物とを反応させる通常の方法が用い
られる。
【0023】化学式(1)で表されるホスファゼニウム
カチオンと無機アニオンとの塩、及び、活性水素化合物
のアルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩の存在下
に、エポキサイド化合物を付加重合させる。この際、ア
ルカリ金属のカチオンもしくはアルカリ土類金属のカチ
オンと無機アニオンとの塩が副生するが、この副生塩が
重合反応を阻害する場合は、重合反応に先立ちこれを濾
過等の方法で除去しておくこともできる。また、化学式
(1)で表される塩と活性水素化合物のアルカリ金属塩
もしくはアルカリ土類金属塩から導かれれる活性水素化
合物のホスファゼニウム塩を予め単離し、これの存在下
にエポキサイド化合物を付加重合させることもできる。
【0024】本発明の粗製ポリオキシアルキレンポリオ
ールの製造方法の他の方法、すなわち、化学式(2)で
表されるホスファゼニウム化合物と活性水素化合物の存
在下、エポキサイド化合物を付加重合させて粗製ポリオ
キシアルキレンポリオールを製造する場合について述べ
る。化学式(2)で表されるホスファゼニウム化合物中
のQ-は、ヒドロキシアニオン、アルコキシアニオン、
アリールオキシアニオンおよびカルボキシアニオンより
なる群から選ばれるアニオンである。
【0025】これらのQ-のうち、好ましくは、ヒドロ
キシアニオンである。例えば、メタノール、エタノー
ル、n−プロパノール、イソプロパノール等の脂肪族ア
ルコール類から導かれるアルコキシアニオンである。例
えば、フェノール、クレゾール等の芳香族ヒドロキシ化
合物から導かれるアリールオキシアニオンである。例え
ば、ギ酸、酢酸、プロピオン酸等から導かれるカルボキ
シアニオンである。これらの内、より好ましくは、ヒド
ロキシアニオン、例えば、メタノール、エタノール、n
−プロパノールなどの低沸点アルキルアルコールから導
かれるアルコキシアニオン、またはギ酸、酢酸等のカル
ボン酸から導かれるカルボキシアニオンである。さらに
好ましくは、ヒドロキシアニオン、メトキシアニオン、
エトキシアニオンおよび酢酸アニオンである。これらの
ホスファゼニウム化合物は、単独で用いても2種以上を
混合して用いてもよい。
【0026】化学式(2)で表されるホスファゼニウム
化合物と共存させる活性水素化合物は、活性水素化合物
のアルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩を与える
活性水素化合物として先に詳細に述べたものと同一であ
る。
【0027】通常、化学式(2)で表されるホスファゼ
ニウム化合物と活性水素化合物の存在下、エポキサイド
化合物を付加重合させる本発明の方法においては、過剰
に用いられる活性水素化合物の過剰分はそのまま残存す
る。この他に、水、アルコール、芳香族ヒドロキシ化合
物またはカルボン酸はホスファゼニウム化合物の種類に
応じて副生する。これらの副生物は必要に応じて除去し
ても構わない。除去方法としては、加熱減圧処理、例え
ば、不活性ガスによるバブリング操作下、80〜130
℃、133〜2660Paの条件でエポキサイド化合物
の付加重合反応に先だって除去しておく。その他の除去
方法としては、それらの副生物の物性に応じて、吸着剤
を用いる方法などが挙げられる。
【0028】ホスファゼニウム化合物の存在下、活性水
素化合物へ付加重合させるエポキサイド化合物として
は、プロピレンオキサイド、エチレンオキサイド、1,
2−ブチレンオキサイド、2,3−ブチレンオキサイ
ド、スチレンオキサイド、シクロヘキセンオキサイド、
エピクロロヒドリン、エピブロモヒドリン、メチルグリ
シジルエーテル、アリルグリシジルエーテル、トリフル
オロプロピレンオキサイドなどが挙げられる。これらは
2種以上併用してもよい。これらのうち、好ましくはプ
ロピレンオキサイド、1,2−ブチレンオキサイド、エ
チレンオキサイドである。
【0029】エポキサイド化合物の付加重合方法として
は、プロピレンオキサイドとエチレンオキサイドを例に
した場合、プロピレンオキサイドの重合後に、エチレン
オキサイドをブロックで共重合するエチレンオキサイド
キャップ反応、プロピレンオキサイドとエチレンオキサ
イドをランダムに共重合し、エチレンオキサイドを共重
合する反応方法が挙げられる。
【0030】粗製ポリオキシアルキレンポリオールの製
造は、以下の条件を選んで行うことが好ましい。すなわ
ち、活性水素化合物1モルに対する化学式(1)または
化学式(2)で表されるホスファゼニウム化合物は5×
10-5〜5モル、好ましくは1×10-4〜5×10-1
ル、より好ましくは1×10-3〜1×10-2モルの範囲
である。ポリオキシアルキレンポリオールを高分子量化
する際には、活性水素化合物に対するホスファゼニウム
化合物の濃度を上記範囲内で高めることが好ましい。活
性水素化合物1モルに対して、化学式(1)または化学
式(2)で表されるホスファゼニウム化合物が5×10
-5モルより低い場合には、アルキレンオキサイドの重合
速度が低下し、ポリオキシアルキレンポリオールの製造
時間が長くなる。活性水素化合物1モルに対して、化学
式(1)または化学式(2)で表されるホスファゼニウ
ム化合物が5モルより多くなると、ポリオキシアルキレ
ンポリオール製造コストに占めるホスファゼニウム化合
物のコストが高くなる。
【0031】また、エポキサイド化合物のうち、プロピ
レンオキサイド付加重合反応温度は15〜130℃、好
ましくは40〜120℃、さらに好ましくは50〜11
0℃の範囲である。反応温度が15℃より低い場合に
は、プロピレンオキサイドの重合速度が低下し、ポリオ
キシアルキレンポリオールの製造時間が長くなる。反応
温度が130℃を超えると、ポリオキシアルキレンポリ
オールの高分子量化に伴い、総不飽和度が高くなる。
【0032】一方、プロピレンオキサイドを除くエポキ
サイド化合物の付加重合温度は、15〜170℃、好ま
しくは40〜150℃、さらに好ましくは90〜150
℃の範囲である。反応温度が15℃より低い場合には、
プロピレンオキサイド使用時と同様、エポキサイド化合
物の重合速度が低下し、ポリオキシアルキレンポリオー
ルの製造時間が長くなる。反応温度が170℃を超える
と、ポリオキシアルキレンポリオールが着色する傾向に
ある。
【0033】エポキサイド化合物の反応温度を上記範囲
内で低い温度で行う場合は、活性水素化合物に対する触
媒濃度を先に述べた範囲内で高めることが好ましい。耐
圧反応機に仕込んだ触媒と活性水素化合物へのエポキサ
イド化合物供給方法は、必要量のエポキサイド化合物の
一部を一括して供給する方法、または連続的にもしくは
間欠的にエポキサイド化合物を供給する方法が用いられ
る。必要量のエポキサイド化合物の一部を一括して供給
する方法においては、エポキサイド化合物重合反応初期
の反応温度は上記範囲内でより低温側とし、エポキサイ
ド化合物装入開始後に次第に反応温度を上昇する方法が
好ましい。
【0034】エポキサイド化合物の反応時の最大圧力は
882kPaが好適である。通常、耐圧反応機によりエ
ポキサイド化合物の反応が行われる。エポキサイド化合
物の反応は減圧状態から開始しても、大気圧の状態から
開始してもよい。大気圧状態から反応を開始する場合に
は、窒素またはヘリウム等の不活性気体存在下で行うこ
とが望ましい。エポキサイド化合物の最大反応圧力が8
82kPaを超えると副生モノオール量が増加する。最
大反応圧力として好ましくは686kPa、より好まし
くは490kPaである。エポキサイド化合物として、
プロピレンオキサイドを用いる場合には、最大反応圧力
は490kPaが好ましい。
【0035】エポキサイド化合物の付加重合反応に際し
て、溶媒を使用することもできる。使用する場合の溶媒
としては、例えば、ペンタン、ヘキサン、ペプタン等の
脂肪族炭化水素類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジオキサン等のエーテル類またはジメチルスルホ
キシド、N,N−ジメチルホルムアミド等の非プロトン
性極性溶媒等である。溶媒を使用する場合には、ポリオ
キシアルキレンポリオールの製造コストを上げないため
にも、製造後に溶媒を回収し再利用する方法が望まし
い。
【0036】本発明において、後述する精製方法に供す
るポリオキシアルキレンポリオールは、水酸基価(OH
V)が120mgKOH/g以下、好ましくは80mg
KOH/g以下、最も好ましくは60mgKOH/g以
下が好適である。ポリオキシアルキレンポリオール中の
エチレンオキサイド含有量は40重量%以下、好ましく
は30重量%以下、最も好ましくは15重量%以下が好
適である。
【0037】次いで、粗製ポリオキシアルキレンポリオ
ールの精製方法について述べる。
【0038】粗製ポリオキシアルキレンポリオール10
0重量部に対して、水を20〜200重量部、及び粗製
ポリオキシアルキレンポリオール中のホスファゼニム化
合物1モルに対して、無機酸、無機酸酸性塩及び有機酸
から選ばれる少なくとも1種の中和剤を1〜30モル加
え、ポリオキシアルキレンポリオールと水の密度差が少
なくとも0.008g/cm3となる温度で、撹拌、静
置分液後、ポリオキシアルキレンポリオール相と水相を
分離し、次いで、ポリオキシアルキレンポリオール相中
の中和剤及び/またはホスファゼニウム化合物を吸着工
程で吸着して精製を行う。
【0039】通常、水は工業用水、市水、イオン交換水
等が用いられるが、市水及びイオン交換水が好ましい。
また、その使用量は、粗製ポリオキシアルキレンポリオ
ール100重量部に対して、20〜200重量部であ
る。好ましくは、40〜180重量部、最も好ましくは
50〜150重量部である。水の使用量が20重量部未
満であると、ホスファゼニウム化合物の水への抽出効率
が低下する。水の使用量が200重量部を超えると、水
相に抽出されたホスファゼニウム化合物を再度使用する
際、ホスファゼニウム化合物の濃度が低いため、脱水濃
縮に長時間を要する。
【0040】無機酸、無機酸酸性塩及び有機酸から選ば
れる少なくとも1種の化合物を中和剤として使用する。
これらの中和剤を加えることにより、水の場合と比較し
てポリオキシアルキレンポリオールと水との分液性が向
上する。
【0041】無機酸としては、例えば、リン酸、亜リン
酸、次亜リン酸、ピロリン酸、塩酸、硫酸、亜硫酸およ
びそれらの水溶液が挙げられる。無機酸酸性塩として
は、例えば、リン酸二リチウム、リン酸二水素ナトリウ
ム、リン酸二水素カリウム、リン酸一水素リチウム、リ
ン酸一水素ナトリウム、リン酸一水素カリウム、硫酸水
素リチウム、硫酸水素ナトリウム、硫酸水素カリウム、
炭酸水素リチウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリ
ウム、酸性ピロリン酸ナトリウム(例えば、ピロリン酸
水素ナトリウム)等が挙げられる。
【0042】有機酸としては、例えば、ギ酸、シュウ
酸、コハク酸、酢酸、マレイン酸、安息香酸、パラトル
エンスルホン酸およびそれらの水溶液が挙げられる。特
に、好ましくはリン酸、ピロリン酸水素ナトリウム、硫
酸、塩酸、マレイン酸、シュウ酸であり、水溶液の形態
で用いることが良い。
【0043】中和剤の使用量は、粗製ポリオキシアルキ
レンポリオール中のホスファゼニウム化合物1モルに対
して、1〜30モルである。好ましくは、2〜20モ
ル、最も好ましくは3〜15モルである。中和剤の使用
量が1モル未満であると、水相へのホスファゼニウム化
合物の抽出効率が低下する。中和剤の使用量が30モル
を超えると、ポリオキシアルキレンポリオールに溶解す
る酸を除去する工程において、吸着剤あるいはイオン交
換樹脂の使用量が多くなる。
【0044】水及び中和剤を加えた後、ポリオキシアル
キレンポリオールと水の密度差が少なくとも0.008
g/cm3となる温度で、撹拌、静置分液を行い、水相
側にホスファゼニウム化合物を抽出する。この際、予め
ポリオキシアルキレンポリオールの温度と密度の関係を
調べておく必要がある。撹拌、静置分液する際のポリオ
キシアルキレンポリオールと水の密度差は少なくとも
0.008g/cm3となる温度である。好ましくは、
0.01g/cm3以上、最も好ましくは0.015g
/cm3以上である。密度差が0.008g/cm3未満
になると、ポリオキシアルキレンポリオールと水との分
液性が低下する。
【0045】ポリオキシアルキレンポリオールと水の密
度差が上記範囲内となる温度は、ポリオキシアルキレン
ポリオールの分子量により変わるが、通常、5〜95℃
程度の温度範囲を目途とするればよい。例えば、エポキ
サイド化合物として、プロピレンオキサイドを用いたポ
リオキシアルキレンポリオールは、その分子量の増加と
共にポリオキシプロピレンポリオールの密度は低下す
る。数平均分子量が9000に近い高分子量のポリオキ
シプロピレンポリオールは、30℃における密度は1g
/cm3より低くなる。該ポリオキシプロピレンポリオ
ールの場合、撹拌、静置、分液する際の温度は50〜9
5℃の範囲が最も好ましい。また、数平均分子量が10
00程度の低分子量のポリオキシプロピレンポリオール
は、30℃における密度は1g/cm3より高くなる。
該ポリオキシプロピレンポリオールの場合、撹拌、静
置、分液する際の温度は5〜50℃の範囲が好ましい。
【0046】所定温度に達したら撹拌を行う。撹拌は、
ポリオキシアルキレンポリオール製造反応機に使用され
ている種類の撹拌翼、例えば、イカリ型、タービン型、
ファウドラー型、フルゾーン型、マックスブレンド型等
を使用し、スケールにも依るが、通常、100〜300
r.p.m.の撹拌速度にて行う。また、ポリオキシア
ルキレンポリオールと水との接触効率を高める目的で、
ホモミキサーを使用して撹拌することもできる。撹拌時
間はスケールにも依るが、1〜4時間が好ましい。撹拌
を行った後、静置分液を行う。静置時間もスケールに依
るが、2〜8時間の範囲が好適である。
【0047】静置分液を行った後、ポリオキシアルキレ
ンポリオール相を分離して、抜き出す。抽出したポリオ
キシアルキレンポリオール相中に残存している中和剤及
び/またはホスファゼニウム化合物の吸着、除去を行
う。吸着除去には、合成ケイ酸マグネシウム、合成ケイ
酸アルミニウム、合成ケイ酸アルミニウム・マグネシウ
ム、活性白土、酸性白土、ゼオライト、活性炭から選ば
れる少なくとも1種の吸着剤を使用する方法、あるいは
イオン交換樹脂を使用する方法を用いる。
【0048】具体的な吸着剤の市販品としては、トミッ
クスシリーズ、例えば、トミックスAD−100、トミ
ックスAD−200、トミックスAD−300、トミッ
クスAD−400、トミックスAD−500、トミック
スAD−600、トミックスAD−700、トミックス
AD−800、トミックスAD−900〔富田製薬
(株)製〕等、キョーワードシリーズ、例えば、キョー
ワード200、キョーワード300、キョーワード40
0、キョーワード500、キョーワード600、キョー
ワード700、キョーワード1000、キョーワード2
000〔協和化学工業(株)製〕、MAGNESOL
(DALLAS社製)、顆粒状、粒状及び繊維状活性
炭、例えば、太閤活性炭〔二村化学工業(株)製〕等各
種の吸着剤が挙げられる。これらの吸着剤は単独、もし
くは2種類以上併用しても構わない。
【0049】塔に吸着剤を充填し、ポリオキシアルキレ
ンポリオール相を通液する方法(以下、連続処理法と略
する)あるいは、ポリオキシアルキレンポリオール相に
吸着剤を装入し、撹拌する方法(以下、回分処理法と略
する)等が挙げられる。吸着剤とポリオキシアルキレン
ポリオール相の接触温度は特に限定されるものではない
が、通常、30〜130℃の範囲が好ましい。特に、回
分処理法においては、ポリオキシアルキレンポリオール
相100重量部に対して吸着剤は0.1〜3重量部、好
ましくは0.3〜2重量部、最も好ましくは0.3〜
1.5重量部の範囲で使用する。その後、ろ過等により
吸着剤を除き、加熱減圧処理等を行い、ポリオキシアル
キレンポリオールを回収する。ろ過操作の際に、けいそ
う土、セライトなどのろ過助剤を用いても良い。
【0050】加熱減圧処理条件は、特に限定されるもの
ではないが、通常、80〜130℃、2660Pa以下
の圧力にて2〜10時間行う。加熱減圧処理前にポリオ
キシアルキレンポリオール100重量部に対して、10
0〜3000ppmの酸化防止剤を添加することが好ま
しい。
【0051】次に、イオン交換樹脂を使用する方法につ
いて説明する。イオン交換樹脂の場合も、吸着剤を使用
する場合と同様、連続処理法、回分処理法のいずれを採
用しても構わないが、経済性の面から連続処理法が好ま
しい。使用するイオン交換樹脂としては、陽イオン交換
樹脂が好ましく、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体
のスルホン化物が好ましく用いられる。また、ゲル型と
マクロポーラス型のどちらの形態のものも本発明に供す
ることができる。さらに、イオン交換樹脂の性質として
は、強酸性、弱酸性どちらのものも使用できるが、強酸
性イオン交換樹脂が好ましく用いられる。この種の強酸
性イオン交換樹脂は、レバチットS100、同S10
9、同SP112、同SP120、同S100LF(バ
イエル社製)、ダイヤイオンSK1B、同PK208、
同PK212(三菱化学社製)、ダウエックスHCR−
S、50WX1、50WX2(ダウケミカル社製)、ア
ンバーライトIR120、同IR122、同200C
(ロームアンドハース社製)等の各種の商品名で市販さ
れている。
【0052】また、中和剤の使用量が本発明の範囲でホ
スファゼニウム化合物1モルに対して、15〜30モル
である場合、上記イオン交換樹脂による処理を行った
後、先に述べた吸着剤による処理を行い、中和剤の吸着
除去を行うことが好ましい。
【0053】イオン交換樹脂との接触温度は15〜10
0℃、好ましくは20〜95℃、最も好ましくは30〜
80℃である。イオン交換樹脂と接触させた後、回分処
理法の場合は、ろ過等によりイオン交換樹脂を除き、加
熱減圧処理により脱水を行う。加熱減圧処理は先に述べ
た条件で行うことが好ましい。
【0054】以上、詳述した方法により精製処理し、ポ
リオキシアルキレンポリオール中のホスファゼニウム化
合物に由来する窒素の含有量を50ppm以下に制御す
る。好ましくは40ppm以下、最も好ましくは30p
pm以下である。窒素含有量が50ppmを超えると、
ポリオキシアルキレンポリオールとポリイソシアネート
化合物を反応させたイソシアネート基末端プレポリマー
の経時的な粘度変化が生じる。
【0055】一方、ポリオキシアルキレンポリオールと
水との撹拌、静置分液操作後の水相側には、ホスファゼ
ニウム化合物、中和剤及び一部溶解した微量のポリオキ
シアルキレンポリオールが存在している。これらの化合
物が存在している水相側からフィルターろ過、あるいは
逆浸透膜分離等の方法により、ポリオキシアルキレンポ
リオールを分離し、次いで、得られた液を陰イオン交換
樹脂と接触させて、ホスファゼニウム化合物を回収す
る。
【0056】陰イオン交換樹脂は、水酸基型陰イオン交
換樹脂が好ましく、スチレン−ジビニルベンゼン共重合
体を担体とし、イオン交換基として4級アンモニウム塩
化合物を側鎖に持った構造のものが好ましく用いられ
る。また、ゲル型とマクロポーラス型のどちらの形態の
ものも本発明に供することができる。この種のイオン交
換樹脂は、レバチットMP500、同M500、同M5
04、同MP600、同MP500A(以上、バイエル
社製)、ダイヤイオンPA406、同PA408、同P
A412(以上、三菱化学社製)、アンバーライトIR
A430、同IRA458、同IRA900(以上、ロ
ームアンドハース社製)等の各種の商品名で市販されて
いる。
【0057】これらの陰イオン交換樹脂は、従来公知の
方法により4級アンモニウムカチオンの対アニオンとし
て一部もしくは全量を水酸基型に変換した後に用いる。
一方、既に水酸基型に変換されている陰イオン交換樹脂
を購入して使用することもできる。イオン交換樹脂との
接触温度は15〜100℃、好ましくは20〜95℃、
最も好ましくは30〜80℃である。
【0058】イオン交換されたホスファゼニウム化合物
は、水酸化ホスファゼニウム化合物となる。該水酸化ホ
スファゼニウム化合物水溶液をそのまま、あるいは所望
の濃度に濃縮してポリオキシアルキレンポリオール製造
用触媒として使用できる。この場合、ポリオキシアルキ
レンポリオールの製造条件は前記した方法に従うことが
好ましい。
【0059】以上詳述した本発明の方法により製造され
るポリオキシアルキレンポリオールは、ホスファゼニウ
ム化合物触媒に由来する窒素の含有量が、50ppm以
下の低位に制御されている。そのため、軟質、硬質及び
半硬質に到る全ての形態のポリウレタンフォーム用原料
として用い得ることは勿論、エラストマー、シーリン
グ、接着剤、床材、靴底等のポリウレタン樹脂の原料と
しても使用できる。
【0060】
【実施例】以下に本発明の実施例を示し、本発明の熊様
を明らかにするが、本発明はこれら実施例に限定される
ものではない。尚、実施例に示した各種特性値は下記方
法により測定した。 (1)ポリオキシアルキレンポリオールの水酸基価(O
HV:単位;mgKOH/g) JIS K−1557に規定される方法により求めた。 (2)ポリオール中のホスファゼニウム化合物触媒由来
の窒素含有量(以下、ポリオール中の窒素含有量と略す
る。単位:ppm) 微量全窒素分析装置〔三菱化学(株)製、形式:TN−
10型〕を用いて定量を行った。
【0061】調製例1 <ホスファゼニウム化合物(以下、P5NMe2OHと
略する)の合成>温度計、滴下ロートを取り付けた30
00mlの3つ口フラスコに五塩化リン〔純正化学
(株)製〕60.20gを秤取り、525mlのオルソ
ジクロロベンゼン〔以下、ODCBと略する。三井化学
(株)製〕を加えて懸濁液とした。これを30℃に加熱
し、900mlのODCBに、ラインハルトシュベジン
ガー他(Angew.Chem.Int.Ed.Eng
l.、第32巻、1361〜1363頁、1993年)
記載の方法により合成したトリス(ジメチルアミノ)ホ
スファゼン〔(Me2N)3P=NH〕439.27gを
溶解させた溶液を1時間かけて滴下した。同温度で30
分間撹拌した後、約30分間かけて160℃まで昇温
し、さらに20時間撹拌した。生成した不溶物をろ過
し、ろ液にイオン交換水を添加し、3回水洗処理を行っ
た。水洗処理後の水不溶相(以下、有機相と略する)1
091.2gに対して、イオン交換水619.26gと
1規定の塩酸を289.5ml加え、水相を分液し、テ
トラキス〔トリス(ジメチルアミノ)ホスフォラニリデ
ンアミノ〕ホスホニウムクロライド{〔(Me2N)3
=N]4+Cl-}を得た。さらに、イオン交換水を加
え、2.5重量%水溶液に調製した。
【0062】次いで、1N水酸化ナトリウム水溶液によ
り交換基を水酸基型にしたイオン交換樹脂レバチットM
P−500(バイエル社製)を充填したポリカーボネー
ト製円筒状カラムにテトラキス〔トリス(ジメチルアミ
ノ)ホスフォラニリデンアミノ〕ホスホニウムクロライ
ドの2.5重量%水溶液を23℃、SV(SpaceV
elocity)0.5(1/hr)でカラム底部より
上昇流で通液し、テトラキス〔トリス(ジメチルアミ
ノ)ホスフォラニリデンアミノ〕ホスホニウムヒドロキ
シドにイオン交換を行った。更に、該イオン交換樹脂を
充填したカラムにイオン交換水を通液し、カラムに残存
しているホスファゼニウム化合物の回収を行った。その
後、テトラキス〔トリス(ジメチルアミノ)ホスフォラ
ニリデンアミノ〕ホスホニウムヒドロキシドの水溶液を
80℃、減圧度7980Paの条件下で2時間、更に8
0℃、133Paの条件で7時間減圧脱水処理を行うこ
とにより、粉末のテトラキス〔トリス(ジメチルアミ
ノ)ホスフォラニリデンアミノ〕ホスホニウムヒドロキ
シド{〔(Me2N)3P=N〕4+OH-}(P5NM
e2OH)を得た。
【0063】乾燥後の該化合物の重量測定から求めた収
率は98%であった。重水素化ジメチルホルムアミド溶
液によるテトラメチルシランを内部標準とした1H−N
MR(日本電子製:400MHzNMR)の化学シフト
は2.6ppm(d,J=9.9Hz、72H)であっ
た。元素分析値は、C:38.28、H:9.82、
N:29.43、P:19.94(理論値、C:38.
09、H:9.72、N:29.61、P:20.4
6)であった。該ホスファゼニウム化合物は化学式
(2)においてa、b、c、dの順に(1,1,1,
1)で、Rがメチル基であり、Q-がOH-のヒドロキシ
アニオンである。
【0064】<ポリオキシアルキレンポリオールの製造
装置>攪拌機、温度計、圧力計、窒素装入口、気相中の
酸素測定用ラインおよびモノマーであるエポキサイド化
合物装入口を装着した内容積2.5L、6Lならびに9
Lの耐圧製オートクレーブ(日東高圧製)を使用した。
以下、該合成装置をオートクレーブと略する。粗製ポリ
オキシアルキレンポリオールの精製処理はジャッケト付
きガラス製反応器(以下、ガラス反応器と略する)を使
用した。ポリオキシアルキレンポリオールの合成時に
は、回転数100〜350r.p.m.の条件で撹拌を
行った。以下、実施例につき説明する。
【0065】実施例1 攪拌装置、窒素導入管および温度計を装備した1000
mlの4つ口フラスコにグリセリン1モルに対して0.
024モルのP5NMe2OHと0.06モルのトルエ
ン(和光純薬製試薬特級)を加え、窒素をキャピラリー
管で導入し、105℃、1330Pa以下の条件で5時
間、減圧脱水、脱トルエン操作を行った。その後、フラ
スコ内容物を窒素雰囲気下でオートクレーブに仕込み、
さらに、数回窒素置換を行った後、大気圧状態から反応
温度を70℃とし、反応時の最大圧力が392kPaの
条件でOHVが18.7mgKOH/gになるまでプロ
ピレンオキサイドの多段付加重合を行った。オートクレ
ーブの内圧の変化が無くなった時点で665Pa、30
分間減圧処理を行い、ホスファゼニウム化合物を含んだ
状態の粗製ポリオキシアルキレンポリオールを得た。以
下、該粗製ポリオキシアルキレンポリオールを粗製ポリ
オールAと称する。
【0066】粗製ポリオールA100重量部、イオン交
換水100重量部及び粗製ポリオールA中のホスファゼ
ニウム化合物1モルに対して、10モルのリン酸(7
5.1重量%の水溶液の形態)を仕込み、内温を60℃
に昇温した。同温度に達した後、T.K.ホモミキサー
(特殊機化工業製、モデルHV−M型)にて同温度で1
時間撹拌を行った。その後、内温62℃で3時間静置
し、ポリオール相と水相に分液した。ポリオールと水と
の密度差は0.011g/cm3である。分液後、ポリ
オール相を取り出し、該ポリオール相100重量部に対
して、吸着剤〔吉富製薬(株)製、商品名:AD−60
0〕を0.5重量部、酸化防止剤〔チバガイギー(株)
製、商品名:IRGANOX1010〕を1000pp
m加え、内温80℃の状態で2時間撹拌を行い、減圧脱
水を開始した。最終的に、液相中に窒素を通気しなが
ら、105℃、1330Paの条件で4時間、減圧窒素
バブリングを行った。窒素により減圧から大気圧状態に
した後、セライトを引き詰めた5Cろ紙〔アドバンテッ
ク東洋(株)製、保持粒径1μm〕により減圧ろ過を行
い、ポリオキシアルキレンポリオールの精製を行った。
精製後のポリオキシアルキレンポリオールの水酸基価
(OHV)は18.9mgKOH/g、ポリオール中の
ホスファゼニウム化合物由来の窒素含有量は5ppmで
あった。
【0067】実施例2 実施例1で得られた粗製ポリオールA100重量部に対
して、イオン交換水50重量部及び粗製ポリオールA中
のホスファゼニウム化合物1モルに対して、ピロリン酸
水素ナトリウムを8モル及びリン酸(75.1重量%の
水溶液の形態)を2モル仕込み、内温を70℃に昇温し
た。同温度に達した後、T.K.ホモミキサー(特殊機
化工業製、モデルHV−M型)にて同温度で1時間撹拌
を行った。その後、内温71℃で3時間静置し、ポリオ
ール相と水相に分液した。ポリオールと水との密度差は
0.015g/cm3である。分液後、ポリオール相を
を取り出し、該ポリオール相100重量部に対して、陽
イオン交換樹脂(バイエル社製、商品名:レバチットS
−100BM)を20重量部、酸化防止剤〔チバガイギ
ー(株)製、商品名:IRGANOX1010〕を10
00ppm加え、内温80℃の状態で3時間撹拌を行っ
た。その後、5Cろ紙〔アドバンテック東洋(株)製、
保持粒径1μm〕により減圧ろ過を行い、得られたろ液
の減圧脱水を開始した。最終的に、液相中に窒素を通気
しながら、105℃、1330Paの条件で4時間、減
圧窒素バブリングを行った。窒素により減圧から大気圧
状態にした後、減圧ろ過を行い、ポリオキシアルキレン
ポリオールの精製を行った。精製後のポリオキシアルキ
レンポリオールの水酸基価(OHV)は18.9mgK
OH/g、ポリオール中のホスファゼニウム化合物由来
の窒素含有量は15ppmであった。
【0068】実施例3 実施例1及び実施2で得られた水相を混合した。該混合
液100重量部に対して、水酸基型に変換した陰イオン
交換樹脂(バイエル社製、商品名:レバチットMP−5
00)を30重量部加え、窒素雰囲気下、30℃にて5
時間緩やかに撹拌を行い、イオン交換処理を行った。そ
の後、5Cろ紙〔アドバンテック東洋(株)製、保持粒
径1μm〕で減圧ろ過を行い、ろ液を105℃、266
0Paの条件で1時間減圧脱水を行い、水酸化ホスファ
ゼニウム化合物水溶液(濃度:18重量%)を得た。次
いで、砂糖及びグリセリンの重量比50/50の混合物
100重量部に対して、上記方法で得られた水酸化ホス
ファゼニウム化合物水溶液5重量部を加え、105℃、
1330Paの条件で3時間撹拌を行った。窒素雰囲気
下、該化合物をオートクレーブに仕込み、数回窒素置換
した後、大気圧状態から反応温度を100℃とし、反応
時の最大圧力が392kPaの条件でOHVが350m
gKOH/gになるまでプロピレンオキサイドの付加重
合を行った。オートクレーブの内圧の変化が無くなった
時点で665Pa、30分間減圧処理を行い、ホスファ
ゼニウム化合物を含んだ状態の粗製ポリオキシアルキレ
ンポリオールを得た。該粗製ポリオール中のホスファゼ
ニウム化合物1モルに対して、1.02モルのリン酸
(75.1重量%の水溶液の形態)を仕込み、80℃、
2時間の中和反応を行った。その後、粗製ポリオール1
00重量部に対して、酸化防止剤〔チバガイギー(株)
製、商品名:IRGANOX1010〕を500ppm
加え、減圧脱水を開始した。最終的に、105℃、13
30Paの条件で3時間の減圧処理を行い、次いで、5
Cろ紙で減圧ろ過を行いポリオールを回収した。該ポリ
オールのOHVは354mgKOH/gであった。回収
したホスファゼニウム化合物をポリオール製造用触媒と
して再使用することができた。
【0069】
【発明の効果】本発明の方法により、ホスファゼニウム
化合物触媒由来の窒素含有量が50ppm以下であるポ
リオキシアルキレンポリオールが製造できる。そのた
め、本発明の方法により製造されたポリオキシアルキレ
ンポリオールは、軟質、硬質及び半硬質に到る全ての形
態のポリウレタンフォーム用原料として用い得ることは
勿論、エラストマー、シーリング、接着剤、床材、靴底
等のポリウレタン樹脂の原料としても使用できる。ま
た、本発明の方法により回収した水酸化ホスファゼニウ
ムは、ポリオキシアルキレンポリオール製造用触媒とし
て再利用することが可能である。そのため、本発明は、
製造コストの低減、省資源化を図る上でに極めて有用な
ポリオキシアルキレンポリオールの製造方法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 夘三治 神奈川県横浜市栄区笠間町1190番地 三井 化学株式会社内 (72)発明者 国広 保 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井化学株式会社内 (72)発明者 伊豆川 作 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井化学株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホスファゼニウム化合物を触媒として製
    造された粗製ポリオキシアルキレンポリオール100重
    量部に対して、水20〜200重量部及び粗製ポリオキ
    シアルキレンポリオール中のホスファゼニウム化合物1
    モルに対して、無機酸、無機酸酸性塩及び有機酸から選
    ばれる少なくとも1種の中和剤1〜30モルを加え、ポ
    リオキシアルキレンポリオールと水の密度差が少なくと
    も0.008g/cm3となる温度範囲において、撹
    拌、静置してポリオキシアルキレンポリオール相と水相
    とを分液し、次いで、ポリオキシアルキレンポリオール
    相を吸着処理して、ホスファゼニウム化合物由来の窒素
    含有量を50ppm以下にすることを特徴とするポリオ
    キシアルキレンポリオールの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記吸着処理に、合成ケイ酸マグネシウ
    ム、合成ケイ酸アルミニウム、合成ケイ酸アルミニウム
    ・マグネシウム、活性白土、酸性白土、ゼオライト、及
    び活性炭から選ばれる少なくとも1種の吸着剤を用いる
    ことを特徴とする請求項1記載のポリオキシアルキレン
    ポリオールの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記吸着処理に、イオン交換樹脂を用い
    ることを特徴とする請求項1記載のポリオキシアルキレ
    ンポリオールの製造方法。
  4. 【請求項4】 水相を水酸基型陰イオン交換樹脂と接触
    させて水酸化ホスファゼニウムを回収し、該水酸化ホス
    ファゼニウムをポリオキシアルキレンポリオール製造用
    触媒として用いること特徴とする請求項1記載のポリオ
    キシアルキレンポリオールの製造方法。
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