JPH11321112A - 感熱記録材料およびそれを利用した感熱ラベル - Google Patents

感熱記録材料およびそれを利用した感熱ラベル

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JPH11321112A
JPH11321112A JP10159914A JP15991498A JPH11321112A JP H11321112 A JPH11321112 A JP H11321112A JP 10159914 A JP10159914 A JP 10159914A JP 15991498 A JP15991498 A JP 15991498A JP H11321112 A JPH11321112 A JP H11321112A
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polyvinyl alcohol
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JP10159914A
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Yukinori Motosugi
享律 元杉
Takashi Ueda
貴志 上田
Mikio Goto
幹夫 後藤
Noriya Koizumi
徳也 小泉
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 原反状態でのブロッキング現象の発生がな
く、またラベルにして水浸漬した時の剥がれや裏面から
の可塑剤等による画像褪色が起こりにくい感熱記録材料
を提供する。 【解決手段】 支持体表面にロイコ染料と顕色剤を含有
する感熱発色層と該感熱発色層上に充填剤、水溶性高分
子化合物および架橋剤を含有する保護層を有し、支持体
裏面に充填剤、ポリビニルアルコールおよび架橋剤を含
有するバックコート層を有する感熱記録材料において、
該バックコート層にヒドロキシプロピルメチルセルロー
スを含有することを特徴とする感熱記録材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロイコ染料と顕色
剤との発色反応を利用した感熱記録材料に関し、特にP
OSシステム等に利用される感熱ラベルに関する。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料は、支持体表面にロイコ染
料と顕色剤を主成分とする感熱発色層を設けたものであ
り、熱ヘッド、熱ペン、レーザ光などで加熱することに
よりロイコ染料と顕色剤が瞬時に反応して記録画像が得
られるものである。かかる感熱記録材料は比較的簡単な
装置で記録画像が得られ、保守が容易で、さらに騒音の
発生が少ないなどの利点を有することからファクシミ
リ、ラベル、プリンタ分野のほか、券売機の記録材料と
して広く利用されている。
【0003】その利用分野の一つとしてPOSシステム
用ラベルとして使用されるケースが増大している。この
ラベル用感熱記録材料は、通常、支持体の裏面にアクリ
ル系粘着剤層が設けられ各種被着体に貼付して使用され
るが、可塑剤の含まれているラップ等に貼付されると、
この可塑剤との接触および浸透により、画像の褪色を起
こすという問題があった。そのため、感熱発色層上にポ
リビニルアルコール等の水溶性高分子化合物を主成分と
する保護層を設けることが実開昭56−125354号
公報等に、また、支持体の裏面に充填剤および水溶性高
分子化合物等を主成分とするバックコート層を設けるこ
とが特開昭58−203092号公報、特開昭61−5
7386公報、特開平05−004450号公報、特開
平05−185718号公報等で提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな水溶性高分子化合物を主成分とする保護層およびバ
ックコート層を設けた感熱記録材料は、実使用面におい
てはロール状態での保存時に、対接する保護層とバック
コート層が互いに貼り付き、ブロッキング現象を起こし
て感熱記録材料としての機能を損ねる。さらに生鮮食料
品や冷凍食品等の用途では、水の付着により粘着剤がバ
ックコート層から剥がれてしまう。
【0005】また、製造面においては、保護層、バック
コート層共に水溶性高分子化合物を主成分としているた
め、塗布時に保護層では感熱発色層、バックコート層で
は支持体に各々塗布液が染み込むため、適正水分までの
乾燥が困難である。特に、感熱発色層および保護層形成
後にバックコート層を塗布する場合には、保護層が形成
されていることによる乾燥効率の低下、感熱発色層がカ
ブリ易いこと等による、塗布速度ダウン(down)に
よる生産効率の低下等の問題がある。
【0006】本発明は、前記した従来の感熱記録材料に
みられる欠点を解決し、ブロッキング現象の発生がな
く、また、ラベルの水浸漬時の剥がれや裏面からの可塑
剤等による画像褪色が起こりにくい、つまりは耐水性お
よび耐可塑剤性に優れ、さらに生産効率の低下の少ない
感熱記録材料を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第一
に、支持体表面にロイコ染料と顕色剤を含有する感熱発
色層と該感熱発色層上に充填剤、水溶性高分子化合物お
よび架橋剤を含有する保護層を有し、支持体裏面に充填
剤、ポリビニルアルコールおよび架橋剤を含有するバッ
クコート層を有する感熱記録材料において、該バックコ
ート層にヒドロキシプロピルメチルセルロースを含有す
ることを特徴とする感熱記録材料が提供される。第二
に、上記第一に記載した感熱記録材料において、上記ポ
リビニルアルコールの重合度が500〜2000である
ことを特徴とする感熱記録材料が提供される。第三に、
上記第一または第二に記載した感熱記録材料のバックコ
ート層上に粘着剤層を設けたことを特徴とする感熱ラベ
ルが提供される。
【0008】以下に本発明を詳細に説明する。本発明
は、上述の如く、支持体の表面にロイコ染料と顕色剤を
含有する感熱発色層と充填剤、水溶性高分子化合物およ
び架橋剤を含有する保護層、支持体の裏面に充填剤、ポ
リビニルアルコールおよび架橋剤を含有するバックコー
ト層を設けた感熱記録材料において、該バックコート層
にヒドロキシプロピルメチルセルロースを含有すること
を特徴とする。即ち、このような感熱記録材料とするこ
とにより、ブロッキング現象がなく、かつ、ラベルの水
浸漬時の剥がれや裏面からの可塑剤等による画像褪色が
起こりにくく、さらに生産効率の低下の少ない感熱記録
材料とすることができる。
【0009】本発明のバックコート層に用いるヒドロキ
シプロピルメチルセルロースは、ポリビニルアルコール
等の水溶性高分子化合物を耐水化させる一般的な架橋剤
と反応しない。このためか、バックコート層へのポリビ
ニルアルコールとの併用により、ロール状態での保存時
に、対接する保護層とバックコート層が互いに貼り付く
ブロッキング現象を防止することが可能になる。また、
ポリビニルアルコールを主成分とする塗工液の低粘度、
高固形分化および高シェアー時の粘度上昇を防止するこ
とができ、これにより従来均一塗工が困難であったブレ
ードコーティング方式での均一塗工が可能となり、生産
性の向上を図ることができる。このブレードコーティン
グ方式は、エアーナイフ等、他の塗工方式に比べ、高濃
度、高粘度の塗工液を塗布できるため、特に支持体への
塗工液の吸収の多いバックコート層を形成する際に、よ
り低付着量で均一な層形成が可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】上述のブレードコーティング方式
での塗工における、バックコート液としては充填剤をポ
リビニルアルコールの15〜200重量%用い、B型粘
度計での粘度が500〜5000cpsに調整すること
が好ましい。
【0011】また、このような効果を得るためのヒドロ
キシプロピルメチルセルロースの使用量は、ポリビニル
アルコール1重量部に対し、0.001〜0.10重量
部、好ましくは0.005〜0.05重量部であり、使
用量が多くなると水浸漬時にバックコート層と粘着剤の
剥離等があり好ましくない。
【0012】次にバックコート層に用いるボリビニルア
ルコールは、各種水溶性高分子化合物のなかでも、可塑
剤等の薬品の浸透を防止する効果に優れており、各種架
橋剤との併用により耐水性にも優れ、水浸漬時のバック
コート層と粘着剤の剥離等の問題もなくなる。なかで
も、重合度が500〜2000のものは可塑剤等の薬品
の浸透を防止する効果を充分有し、かつ、塗工に適した
塗布液を調製でき、より好ましい。
【0013】本発明において、支持体の表面に設けられ
る、ロイコ染料と顕色剤を主成分とする感熱発色層、お
よび、充填剤、水溶性高分子化合物および架橋剤を主成
分とする保護層の形成方法や材料は特に限定されるもの
ではなく、まず、ロイコ染料としては例えば以下のよう
なものが挙げられる。
【0014】3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−6−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス(p
−ジメチルアミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメ
チルアミノフェニル)−3−(1,2−ジメチルインド
ール−3−イル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノ
フェニル)−3−(2−メチルインドール−3−イル)
フタリド、3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール
−3−イル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−
ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−
ジメチルアミノフタリド、3−ビス(9−エチルカルバ
ゾール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、
3,3−ビス(2−フェニルインドール−3−イル)−
6−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチアミノフ
ェニル−3−(1−メチルピロール−3−イル)−6−
ジメチルアミノフタリド等のトリアリルメタン系染料、
3−ジメチルアミノ−7−メトキシフルオラン、3−ジ
メチルアミノ−6−メトキシフルオラン、3−ジエチル
アミノ−7−メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ
−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メ
チル−7−クロロフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6,7−ジメチルフルオラン、3−(N−エチル−p−
トルイジノ)−7−メチルフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−N−アセチル−N−メチルアミノフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−N−メチルアミノフルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフル
オラン、3−ジエチルアミノ−7−N−メチル−N−ベ
ンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N
−クロロエチル−N−メチルアミノフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−N−ジエチルアミノフルオラン、3
−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7−
フェニルアミノフルオラン、3−(N−エチル−p−ト
ルイジノ)−6−メチル−7−(p−卜ルイジノ)、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−フェニルアミノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(2−カルボメト
キシ−フェニルアミノ)フルオラン、3−(N−エチル
−N−iso−アミルアミノ)−6−メチル−7−フェ
ニルアミノフルオラン、3−(N−シクロヘキシル−N
−メチルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフ
ルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−フェニル
アミノフルオラン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−
フェニルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−
メチル−7−キシリジノフルオラン、3−ジエチルアミ
ノ−7−(o−クロロフェニルアミノ)フルオラン、3
−ジブチルアミノ−7−(o−クロロフェニルアミノ)
フルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−p−ブ
チルフェニルアミノフルオラン、等のフルオラン系染料
等。勿論、上記染料は、同種または異種の染料を併用す
ることができる。
【0015】次に顕色剤としては、従来一般に使用され
ているフェノール系、イオウ系、エステル系、カルボン
系等が適用され、その具体例として以下に示すようなも
のが挙げられる。4,4′−イソプロピリデンビスフェ
ノール、4,4′−イソプロピリデンビス(o−メチル
フェノール)、4,4′−セカンダリーブチリデンビス
フェノール、4,4′−イソプロビリデンビス(2−タ
ーシヤリーブチルフェノール)、4,4′−シクロヘキ
シリデンジフェノール、4,4′−イソプロピリデンビ
ス(2−クロロフェノール)、2,2′−メチレンビス
(4−メチル−6−ターシャリーブチルフェノール)、
2,2′−メチレンビス(4−エチル−6−ターシャリ
ーブチルフェノール)、4,4′−ブチリデンビス(6
−ターシャリーブチル−2−メチルフェノール)、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−タ
ーシャリーブチルフェニル)ブタン、1,3−トリス
(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−シクロヘキシルフ
ェニル)ブタン、4,4′−チオビス(6−ターシヤリ
ーブチル−2−メチルフェノール)、4,4′−ジフェ
ノールスルホン、4−イソプロポキシ−4′−ヒドロキ
シジフェニルスルホン、4−ベンジルオキシ−4′−ヒ
ドロキシジフェニルスルホン、4,4′−ジフェノール
スルホキシド、p−ヒドロキシ安息香酸イソプロピル、
プロトカテキュ酸ベンジル、没食子酸ステアリル、没食
子酸ラウリル、没食子酸オクチル、1,7−ビス(4−
ヒドロキシフェニルチオ)−3,5−ジオキサヘプタ
ン、1,5−ビス(4−ヒドロキシフェニルチオ)−3
−オキサペンタン、1,3−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニルチオ)−プロパン、1,3−ビス(4−ヒドロキシ
フェニルチオ)−2−ヒドロキシプロパン、N,N′−
ジフェニルチオ尿酸、N,N′−ジ(m−クロロフェニ
ル)チオ尿酸、サリチルアニリド、5−クロロサリチル
アニリド、2−ヒドロキシ−3−ナフトエ酸、2−ヒド
ロキシ−1−ナフトトエ酸、2−ヒドロキシ−2−ナフ
トエ酸、ヒドロキシナフトエ酸の亜鉛アルミニウム、カ
ルシウム等の金属塩、ビス−(4−ヒドロキシフェニ
ル)酢酸メチルエステル、ビス−(4−ヒドロキシフェ
ニル)酢酸ベンジルエステル、1,3−ビス(4−ヒド
ロキシクミル)ベンゼン、1,4−ビス(4−ヒドロキ
シクミル)ベンゼン、2,4′−ジフェノールスルホ
ン、3,3′−ジアリル−4,4−ジフェノールスルホ
ン、α,α−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−α−メ
チルトルエン、チオシアン酸亜鉛のアンチピリン錯体、
テトラブロモビスフェノールA、テトラブロモビスフェ
ノールS、4,4′−チオビス(2−メチルフェノー
ル)、4,4′−チオビス(2−クロロフェノール)等
が使用される。
【0016】水溶性高分子化合物としては、完全鹸化ポ
リビニルアルコール、部分鹸化ポリビニルアルコール、
アセトアセチル基変性ポリビニルアルコール、珪素変性
ポリビニルアルコール、カルボキシル基変性ポリビニル
アルコール、ヒドロキシエチルセルロール、メチルセル
ロール、カルボキシメチルセルロース、ゼラチン、ゼラ
チン、カゼイン、デンプンおよびその誘導体、アルギン
酸ソーダ、ポリアクリルアミド、アラビアゴム、イソブ
チレン/無水マレイン酸共重合体アルカリ塩等が挙げら
れる。なお、ポリウレタン、スチレン−ブタジエン共重
合体等のラテックス類を併用することもできる。
【0017】水溶性高分子化合物の耐水化剤としては、
グリオキザール、ホウ酸、ジアルデヒドデンプン、エポ
キシ樹脂、ポリアミド樹脂等を用いることができる。
【0018】充填材としては、炭酸カルシウム、シリ
カ、コロイダルシリカ、酸化チタン、カオリン、焼成カ
オリン、水酸化アルミニウム、クレー、タルク等の無機
物の他、尿素ホルマリン樹脂、ポリスチレンなどを微粒
子化した有機顔料を用いることができる。
【0019】熱可融性物質としては、ステアリン酸、べ
へン酸等の脂肪酸類、ステアリン酸アミド、パルミチン
酸アミド等の脂肪酸アミド類、ステアリン酸亜鉛、ステ
アリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、パル
ミチン酸亜鉛、べへン酸亜鉛等の脂肪酸金属塩類、p−
ベンジルビフェニル、ターフェニル、トリフェニルメタ
ン、p−ベンジルオキシ安息香酸ベンジル、β−ベンジ
シルオキシナフタレン、β−ナフトエ酸フェニル、1−
ヒドロキシ−2−ナフトエ酸フェニル、1−ヒドロキシ
−2−ナフトエ酸メチル、ジフェニルカーボネート、グ
アヤコールカーボネート、テレフタル酸ジベンジル、テ
レフタル酸ジメチル、1,4−ジメトキシナフタレン、
1,4−エトキシナフタレン、1,4−ジベンジロキシ
ナフタレン、1,2−ジフェノキシエタン、1,2‐ビ
ス(3−メチルフェノキシ)エタン、1,2‐ビス(4
−メチルフェノキシ)エタン、1,4−ジフェノキシ−
2−ブテン、1,2−ビス(4−メトキシフェノキシ)
エタン、ジベンゾイルメタン、1,4−ジフェニルチオ
ブタン、1,4−ジフェニルチオ−2−ブテン、1,3
−ビス(2−ビニルオキシエトキン)ベンゼン、1,4
−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン、p−
(2−ビニルオキシエトキシ)ビフェニル、p−アリー
ルオキシフェニル、p−プロパギルオキシビフェニル、
ジベンゾイルオキシメタン、ジベゾイルオキシプロパ
ン、ジベンジルジスルフィド、1,1−ジフェニルエタ
ノール、1,1−ジフェニルプロパノール、p−ベンジ
ルオキシベンジルアルコール、1,3−フェノキシ−2
−プロパノール、N−オクタデシルカルバモイル−p−
メトキシカルボニルベンゼン、N−オクタデシルカルバ
モイルベンゼン、1,2−ビス(4−メトキシフェノキ
シ)プロパン、1,5−ビス(4−メトキシフェノキ
シ)−3−オキサペンタン、シュウ酸ジベンジル、シュ
ウ酸ビス(4−クロロベンジル)等を用いることができ
る。
【0020】また本発明の感熱記録材料には、必要に応
じてアンダーコート層を設けることが可能であり、そこ
で使用される結着剤、充填剤、界面活性剤、熱可融性物
質は感熱発色層および保護層で使用されるものを使用す
ることができる。
【0021】本発明の感熱記録材料を作製するには、
紙、合成紙等の支持体上にロイコ染料と顕色剤を含有す
る感熱液を塗布乾燥して感熱発色層を形成し、さらにそ
の上に充填剤、水溶性高分子化合物および架橋剤を含有
する保護層、また、支持体の裏面に充填剤、ポリビニル
アルコールおよび架橋剤を含有するバックコート層を形
成する。さらにバックコート層上にアクリル系粘着剤を
塗布乾燥した粘着剤層、剥離紙を順次設け感熱ラベルを
得る。
【0022】ここで、充填剤、水溶性高分子化合物およ
び架橋剤を含有する保護層の塗工量は、1.0g/m2
以上、好ましくは3.0g/m2以上。また、充填剤、
ポリビニルアルコールおよび架橋剤を含有するバックク
コート層の塗工量は、0.5g/m2以上、好ましくは
1.5g/m2以上で、各々、塗工量が少ないと、バリ
ヤー効果が小さくなり好ましくない。
【0023】
【実施例】以下に本発明を実施例によりさに具体的に説
明する。なお、以下において部は重量基準である。
【0024】 実施例1 (A液調製) 3−N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ−6− メチル−7−アニリノフルオラン 5部 1,4−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン 10部 炭酸カルシウム 15部 イタコン酸変性ポリビニルアルコールのアルカリ塩 10%水溶液 15部 水 15部 上記組成物をサンドミルで平均粒径が2μm以下になるよう粉砕した。 (B液調製) 4−ヒドロキシ−4′−イソプロポキシジフェニルスルホン 25部 1,1,3−トリス(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ −6−メチルフェニル)ブタン 5部 イタコン酸変性ポリビニルアルコールのアルカリ塩 10%水溶液 15部 水 5部 上記組成物をサンドミルで平均粒径が2μm以下になるよう粉砕した 次にA液を100部、B液を100部混合撹伴し、感熱液を調製した。 (C液調製) 水酸化アルミニウム 15部 イタコン酸変性ポリビニルアルコール(重合度1700) のアルカリ塩15%水溶液 5部 ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂20%水溶液 15部 水 6部 上記組成物を混合撹伴しB型粘度計での粘度が400cps(20℃)になる よう保護層液を調製した。 (D液) 水酸化アルミニウム 2部 イタコン酸変性ポリビニルアルコール(重合度1700) のアルカリ塩15%水溶液 5部 ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂20%水溶液 1部 ヒドロキシプロピルメチルセルロースの0.1%水溶液 1部 水 11部 上記組成物を混合撹伴しB型粘度計での粘度が400c
ps(20℃)になるようバックコート液を調製した。
次に坪量58g/m2の上質紙の表面に感熱層と保護
層、また、裏面にバックコート層を各々乾燥後の塗布量
が6g/m2、4g/m2、2g/m2となるようブレー
ドコーティング法にてコーター速度350m/min、
乾燥後水分が7.0%の条件で塗布乾燥し、本発明の感
熱記録材料の原反を得た。さらに得られた原反を35℃
の環境下に一ヶ月間保管後、バックコート層上にアクリ
ル系粘着剤層および剥離紙を順次設けて本発明の感熱ラ
ベルを得た。
【0025】実施例2 実施例1においてバックコート液のイタコン酸変性ポリ
ビニルアルコールのアリカリ塩15%水溶液を完全鹸化
ポリビニルアルコール(重合度1700)の16%水溶
液とした以外は実施例1と同様にして実施例のサンプル
を得た。
【0026】比較例1および2 実施例1および2において、バックコート液におけるヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースの0.1%水溶液を
0部にした以外は実施例1および2と同様にして比較例
サンプルを得た。
【0027】実施例3および4 実施例1および2において、バックコート液におけるヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースの0.1%水溶液を
2.0%水溶液にした以外は実施例1および2と同様に
して実施例サンプルを得た。
【0028】比較例3および4 実施例1において、バックコート液におけるヒドロキシ
プロピルメチルセルロースの0.1%水溶液をメチルセ
ルロースの0.1%液およびカルボキシメチルセルロー
スの0.1%液にした以外は実施例1と同様にして比較
例サンプルを得た。
【0029】次に前記で得られた各感熱記録材料原反お
よび感熱ラベルに対し、以下に示す確認および試験を行
った。結果を表1に示す。 ブロッキング性:感熱ラベル作製時の原反巻芯部でブロ
ッキング現象発生の有無を確認し、次のように表示し
た。 ○・・・層剥がれ無し ×・・・層剥がれ有り バックコート層バリヤー性:感熱記録材料の裏面から9
9.9%アルコールを滴下し感熱発色層の発色の有無を
確認し、次のように表示した。 ○・・・発色無し〜殆ど無し ×・・・発色有り〜部分的に目だつ バックコート層耐水性:感熱ラベルの剥離紙を剥がし、
室温の水の中へ16時間浸漬させた後、粘着剤層を指で
10回強くこすり、粘着剤の剥がれを目視にて判定し、
結果を次のように表示した。 ○・・・粘着剤の剥がれ無し ×・・・粘着剤の剥がれ有り
【0030】
【表1】
【0031】表1から実施例の感熱記録材料はバリヤー
性が優れること、また、原反状態においてブロッキング
の発生がなく、さらに感熱ラベルの剥離紙を剥がして水
中に浸漬しても粘着剤の剥がれが起きないことが分か
る。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明の感熱記録材料は原
反状態でのブロッキングの発生がなく、さらに高速で塗
工しても塗布層が均一なためバリヤー性に優れたバック
コート層が形成でき、しかもバックコート層が耐水性に
優れ粘着剤の剥がれが発生しない感熱ラベルを得ること
ができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小泉 徳也 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体表面にロイコ染料と顕色剤を含有
    する感熱発色層と該感熱発色層上に充填剤、水溶性高分
    子化合物および架橋剤を含有する保護層を有し、支持体
    裏面に充填剤、ポリビニルアルコールおよび架橋剤を含
    有するバックコート層を有する感熱記録材料において、
    該バックコート層にヒドロキシプロピルメチルセルロー
    スを含有することを特徴とする感熱記録材料。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の感熱記録材料において、
    前記ポリビニルアルコールの重合度が500〜2000
    であることを特徴とする感熱記録材料。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の感熱記録材料の
    バックコート層上に粘着剤層を設けたことを特徴とする
    感熱ラベル。
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