JP2002248864A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JP2002248864A
JP2002248864A JP2001050934A JP2001050934A JP2002248864A JP 2002248864 A JP2002248864 A JP 2002248864A JP 2001050934 A JP2001050934 A JP 2001050934A JP 2001050934 A JP2001050934 A JP 2001050934A JP 2002248864 A JP2002248864 A JP 2002248864A
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Hirokazu Kuramasu
浩和 倉増
Yukinori Motosugi
享律 元杉
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 膜強度が強く走行性が良好で、耐水性にすぐ
れた感熱記録材料を提供する。 【解決手段】 支持体の表面に、ロイコ染料及び顕色剤
を主成分とする感熱発色層を設けた感熱記録材料におい
て、該支持体と該感熱発色層との間、及び/又は、該支
持体の裏面に、第4級塩型ポリマーとアクリル複合ウレ
タン樹脂を含有する帯電防止層を設けたことを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は感熱記録材料の改良
に関し、更に詳しくは、耐摩擦帯電性及び耐水性に優れ
た感熱記録材料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、情報の多様化やニーズの拡大に伴
い、情報記録分野において各種の記録材料が研究・開発
され実用化されているが、中でも感熱記録材料は、
(1)加熱プロセスのみによる簡易な画像の記録が可能
である、(2)必要な装置のメカニズムが簡単でコンパ
クト化が容易であり、記録材料が取扱い易く安価であ
る、などという利点を有する。そのためこれらの技術
は、情報処理分野(卓上計算機、コンピューター等のア
ウトプット)、医療計測用のレコーダー分野、低速並び
に高速ファクシミリ分野、自動券売機分野(乗車券、入
場券等)、感熱複写分野、POSシステムのラベル分
野、タブ分野等多岐にわたり用いられている。
【0003】上記感熱記録材料は、通常、紙の支持体上
に加熱によって発色反応を起し得る発色成分含有層を設
けるが、記録紙としての寸法安定性、物理強度、水に不
溶性などの点から、支持体として合成紙又は合成樹脂フ
ィルムが使用される。しかし、合成紙などのフィルムベ
ースは紙ベースに比べ電気抵抗が高く、そのためプリン
タ内での印字走行中、プラテンロールやサーマルヘッド
などとの摩擦により静電気が発生し易く、その結果、ジ
ャムなどの走行不良の発生や、サーマルヘッドの損傷な
どの障害が生じ易い。
【0004】これらの静電気は、主にプラテンロールと
記録材料との摩擦帯電により発生し、このためプラテン
ロールとの接触面である感熱記録材料の裏面に帯電防止
剤を塗布することが行われる。この帯電防止剤として
は、(1)塩化ナトリウムなどの無機塩類、(2)ポリ
スチレンスルホン酸ナトリウムなどのアニオン性高分子
電解質、(3)導電性酸化亜鉛、酸化スズなどの導電性
金属化合物が使われている。
【0005】だが、上記塩化ナトリウムなどの無機塩
類、ポリスチレンスルホン酸ナトリウムなどのアニオン
性高分子電解質は使用量の割りには効果が低く、またそ
れら電解質の性質上高湿度下でのベトツキがあり、水で
溶解し易いなどの欠点がある。また、導電性金属化合物
は、温度依存性がなく微量で効果を発揮するが、感熱記
録材料として化学的安全性に難点がある。特に、POS
ラベル分野、タグ分野及びCAD分野においては、その
用途目的から、折れ破れに強い物理強度、寸法安定性、
水に溶けないなどの諸性質を同時に満足する感熱記録材
料が要求されている。
【0006】このような感熱記録材料を得るために、本
出願人は先に、特開平6−234270号公報におい
て、耐摩擦帯電性及び耐水性を付与して、走行不良及び
サーマルヘッドの損傷の発生が少なく、かつ高湿度下で
のベトツキがなく化学的安全性の高い感熱記録材料とす
るため、第4級塩型ポリマーと水溶性樹脂(例えばポリ
アミド−エピクロルヒドリン樹脂、ポリビニルアルコー
ル、でん粉及びその誘導体、メトキシセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース
等のセルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、アクリ
ルアミド/アクリル酸エステル共重合体、スチレン/無
水マレイン酸共重合体等々)と耐水化剤とを主成分とし
て含有する帯電防止層を支持体の下面に設けた感熱記録
材料を提案した。
【0007】この技術によれば、確かに、耐摩擦帯電性
及び耐水性が付与されて、走行不良及びサーマルヘッド
損傷の発生が少なく、かつ高湿度下でのベトツキがなく
化学的安全性の高い感熱記録材料が提供されるが、この
感熱記録層を設けた感熱記録材料においては、塗工層の
接着性が必ずしも充分ではなく剥離を生じ易いという欠
点があった。これは接着剤層、及び剥離台紙を順次積層
した場合に重大な問題となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、特に耐水性を有するとともに、走行性が良好でサー
マルヘッドの損傷の発生が少なく、かつ、膜強度が強い
感熱記録材料を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題は下記(1)〜
(4)によって達成される。 (1)支持体の表面に、ロイコ染料及び顕色剤を主成分
とする感熱発色層を設けた感熱記録材料において、該支
持体と該発熱発色層との間、及び/又は、該支持体の裏
面に、第4級塩型ポリマーとアクリル複合ウレタン樹脂
を含有する帯電防止層を設けたことを特徴とする感熱記
録材料。 (2)上記(1)の感熱記録材料において、帯電防止層
が有機充填剤を含有したことを特徴とする感熱記録材
料。 (3)上記(1)又は(2)の感熱記録材料において、
支持体として、20℃、65%RH環境下での水への接
触角が60°以上80°以下であるプラスチックフィル
ム又は合成紙を用いたことを特徴とする感熱記録材料。 (4)上記(1)、(2)又は(3)の感熱記録材料に
おいて、支持体の裏面又は帯電防止層上に、接着剤層及
び剥離台紙を順次積層したことを特徴とする感熱記録材
料。
【0010】上述したように本発明の感熱記録材料は、
支持体としてプラスチックフィルム、合成紙を用い、こ
の支持体と感熱記録層との間、及び/又は、該支持体の
裏面に帯電防止層を設けることにより、更には、該帯電
防止層上に接着剤層、剥離台紙を順次設けることによ
り、寸法安定性、物理強度、水不溶性の機能を付与する
とともに、高湿度下でのベトツキがなく、水に対する帯
電防止層の耐溶解性が強く、さらに化学的安全性が高く
かつ静電気の発生の少ない感熱記録材料が得られるもの
である。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をさらに詳細に説明
する。本発明の帯電防止層中に使用される第4級塩型ポ
リマーの例としては、下記式(1)及び(2)に示すも
のが挙げられ、その付着量としては固形分換算で0.1
〜2.0g/m2、好ましくは0.2〜1.5g/m2
ある。この範囲より少ないと、帯電防止の効果が少な
く、また多いと帯電防止効果は充分であるが、水に対す
る溶解性の問題、感熱発色層の地肌かぶりの問題が発生
する。
【化1】
【化2】
【0012】本発明の感熱記録材料において、その帯電
防止層に使用されるアクリル複合ウレタン樹脂の使用量
としては固形分重量換算で第4級塩型ポリマー1部に対
し0.1〜3.0部、好ましくは0.5〜1.5部であ
る。この範囲より少ないと水に対する溶解性の問題があ
り、多いと帯電防止の効果が少ない、また、感熱発色層
の地肌かぶりの問題が発生する。
【0013】本発明において、前記帯電防止層には必要
に応じて耐水化剤を加えることができる。この耐水化剤
には、ホルマリン、グリオキザール、クロム明ばん、メ
ラミン樹脂、メラミン−ホルマリン樹脂、ポリアミド、
ポリアミド−エピクロルヒドリン樹脂などが挙げられ
る。
【0014】本発明の感熱発色層において用いるロイコ
染料は単独又は2種以上混合して適用されるが、このよ
うなロイコ染料としては、この種の感熱材料に適用され
ているものが任意に適用され、例えば、トリフェニルメ
タン系、フルオラン系、フエノチアジン系、オーラミン
系、スピロピラン系、インドリノフタリド系等の染料の
ロイコ化合物が好ましく用いられる。このようなロイコ
染料の具体例としては、例えば、以下に示すようなもの
が挙げられる。
【0015】3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニ
ル)−フタリド、3,3−ビス(p−ジメチルアミノフ
ェニル)−6−ジメチルアミノフタリド(別名クリスタ
ルバイオレットラクトン)、3,3−ビス(p−ジメチ
ルアミノフェニル)−6−ジエチルアミノフタリド、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ク
ロルフタリド、3,3−ビス(p−ジブチルアミノフェ
ニル)フタリド、3−シクロヘキシルアミノ−6−クロ
ルフルオラン、3−ジメチルアミノ−5,7−ジメチル
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−メチルフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7,8−ベンズフルオラン、3−ジエ
チルアミノ−6−メチル−7−クロルフルオラン、3−
(N−p−トリル−N−エチルアミノ)−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−ピロリジノ−6−メチル
−7−アニリノフルオラン、2−{N−(3'−トリフ
ルオルメチルフェニル)アミノ}−6−ジエチルアミノ
フルオラン、2−{3,6−ビス(ジエチルアミノ)−
9−(o−クロルアニリノ)キサンチル安息香酸ラクタ
ム}、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(m−ト
リクロロメチルアニリノ)フルオラン、3−ジエチルア
ミノ−7−(o−クロルアニリノ)フルオラン、3−ジ
−n−ブチルアミノ−7−(o−クロルアニリノ)フル
オラン、3−N−メチル−N,n−アミルアミノ−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N
−シクロヘキシルアミノ−6−メチル−7−アニリノフ
ルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−アニ
リノフルオラン、3−(N,N−ジエチルアミノ)−5
−メチル−7−(N,N−ジベンジルアミノ)フルオラ
ン、ベンゾイルロイコメチレンブルー、6'−クロロ−
8'−メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロピラン、6'
−ブロモ−3'−メトキシ−ベンゾインドリノ−スピロ
ピラン、3−(2'−ヒドロキシ−4'−ジメチルアミノ
フェニル)−3−(2'−メトキシ−5'−クロルフェニ
ル)フタリド、3−(2'−ヒドロキシ−4'−ジメチル
アミノフェニル)−3−(2'−メトキシ−5'−ニトロ
フェニル)フタリド、3−(2'−ヒドロキシ−4'−ジ
エチルアミノフェニル)−3−(2'−メトキシ−5'−
メチルフェニル)フタリド、3−(2'−メトキシ−4'
−ジメチルアミノフェニル)−3−(2'−ヒドロキシ
−4'−クロル−5'−メチルフェニル)フタリド、3−
(N−エチル−N−テトラヒドロフルフリル)アミノ−
6−メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル
−N−(2−エトキシプロピル)アミノ−6−メチル−
7−アニリノフルオラン、3−N−メチル−N−イソブ
チル−6−メチル−7−アニリノフルオラン 3−モルホリノ−7−(N−プロピル−トリフルオロメ
チルアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−m−
トリフルオロメチルアニリノフルオラン、3−ジエチル
アミノ−5−クロロ−7−(N−ベンジル−トリフルオ
ロメチルアニリノ)フルオラン、3−ピロリジノ−7−
(ジ−p−クロルフェニル)メチルアミノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−5−クロル−7−(α−フェニルエ
チルアミノ)フルオラン、3−(N−エチル−p−トル
イジノ)−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−7−(o−メトキシカルボニ
ルフェニルアミノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ−
5−メチル−7−(α−フェニルエチルアミノ)フルオ
ラン、3−ジエチルアミノ−7−ピペリジノフルオラ
ン、2−クロロ−3−(N−メチルトルイジノ)−7−
(p−n−ブチルアニリノ)フルオラン、3−(N−メ
チル−N−イソプロピルアミノ)−6−メチル−7−ア
ニリノフルオラン、3−ジ−n−ブチルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3,6−ビス(ジメチ
ルアミノ)フルオレンスピロ(9,3')−6'−ジメチ
ルアミノフタリド、3−(N−ベンジル−N−シクロヘ
キシルアミノ)−5,6−ベンゾ−7−α−ナフチルア
ミノ−4'−ブロモフルオラン、3−ジエチルアミノ−
6−クロル−7−アニリノフルオラン、3−ジエチルア
ミノ−6−メチル−7−メシチジノ−4',5'−ベンゾ
フルオラン、3−N−メチル−N−イソプロピル−6−
メチル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N
−イソアミル−6−メチル−7−アニリノフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−(2',4'−ジ
メチルアニリノ)フルオラン等。
【0016】また、本発明で用いられる顕色剤として
は、前記ロイコ染料に対して加熱時に反応してこれを発
色させる種々の電子受容性物質が適用され、その具体例
を示すと、以下に示すようなフェノール性物質、有機ま
たは無機酸性物質あるいはそれらエステルや塩などが挙
げられる。
【0017】没食子酸、サルチル酸、3−イソプロピル
サルチル酸、3−シクロヘキシルサルチル酸、3,5−
ジ−tert−ブチルサルチル酸、3,5−ジ−α−メ
チルベンジルサルチル酸、4,4’−イソプロピリデン
ジフェノール、1,1’−イソプロピリデンビス(2−
クロロフェノール)、4,4’−イソプロピリンビス
(2,6−ジブロモフェノール)、4,4’−イソプロ
ピリデンビス(2,6−ジクロロフェノール)、4,
4’−イソプロピリデンビス(2−メチルフェノー
ル)、4,4’−イソプロピリデンビス(2,6−ジメ
チルフェノール)、4,4−イソプロピリデンビス(2
−tert−ブチルフェノール)、4,4’−sec−
ブチリデンジフェノール、4,4’−シクロヘキシリデ
ンビスフェノール、4,4’−シクロヘキシリデンビス
(2−メチルフェノール)、4−tert−ブチルフェ
ノール、4−フェニルフェノール、4−ヒドロキシジフ
ェノキシド、α−ナフトール、β−ナフトール、3,5
−キシレノール、チモール、メチル−4−ヒドエロキシ
ベンゾエート 4−ヒドロキシアセトフェノン、ノボラック型フェノー
ル樹脂、2,2’−チオビス(4,6−ジクロロフェノ
ール)、カテコール、レゾルシン、ヒドロキノン、ピロ
ガロール、フロログリシン、フロログリシンカルボン
酸、4−tert−オクチルカテコール、2,2’−メ
チレンビス(4−クロロフェノール)、2,2’−メチ
テンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、2,2’−ジヒドロキシジフェニル、p−ヒドロ
キシ安息香酸エチルp−ヒドロキシ安息香酸プロピル、
p−ヒドロキシ安息香酸ブチル、p−ヒドロキシ安息香
酸ベンジル、p−ヒドロキシ安息香酸−p−クロロベン
ジル、p−ヒドロキシ安息香酸−o−クロロベンジル、
p−ヒドロキシ安息香酸−p−メチルベンジル、p−ヒ
ドロキシ安息香酸−n−オクチル、安息香酸、サルチル
酸亜鉛、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、2−ヒドロ
キシ−6−ナフトエ酸、2−ヒドロキシ−6−ナフトエ
酸亜鉛、4−ヒドロキシジフェニルスルホン、4−ヒド
ロキシ−4’−クロロジフェニルスルホン、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)スルフィド、2−ヒドロキシ−p
−トルイル酸、3,5−ジ−tert−ブチルサルチル
酸亜鉛、3,5−ジ−tert−ブチルサルチル酸ス
ズ、酒石酸、シュウ酸、マレイン酸、クエン酸、コハク
酸、ステアリン酸、4−ヒドロキシフタル酸、ホウ酸、
チオ尿素誘導体、4−ヒドロキシチオフェノール誘導
体、ビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)酢酸エチル、ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)酢酸n−プロピル、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)酢酸n−ブチル、ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)酢酸フェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
酢酸ベンジルビス(4−ヒドロキシフェニル)酢酸フェ
ネチル、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)
酢酸、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)酢
酸メチル、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)酢酸n−プロピル、1,7−ビス(4−ヒドロキシ
フェニルチオ)3,5−ジオキサヘプタン、1,5−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニルチオ)3−オキサペンタ
ン、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、4−ヒドロキシ
−4’−メトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ
−4’−エトキシジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ
−4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、4−ヒド
ロキシ−4’−プロポキシジフェニルスルホン、4−ヒ
ドロキシ−4’−ブトキシジフェニルスルホン、4−ヒ
ドロキシ−4’−イソブトキシジフェニルスルホン、4
−ヒドロキシ−4’−sec−ブトキシジフェニルスル
ホン、4−ヒドロキシ−4’−ter−ブトキシジフェ
ニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−ベンジロキシジ
フェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−フェノキシ
ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−(m−メ
チルベンジロキシ)ジフェニルスルホン、4−ヒドロキ
シ−4’−(p−メチルベンジロキシ)ジフェニルスル
ホン、4−ヒドロキシ−4’−(o−メチルベンジロキ
シ)ジフェニルスルホン、4−ヒドロキシ−4’−(p
−クロロベンジロキシ)ジフェニルスルホンなど。
【0018】また、本発明の感熱記録層においては、前
記ロイコ染料及び顕色剤と共に、必要に応じ、更に、こ
の種の感熱記録材料に慣用される補助添加成分、例え
ば、水溶性高分子及び/又は水性エマルジョン型樹脂、
フィラー、熱可融性物質、界面活性剤等を併用すること
ができる。特に、フィラーを含有させることで膜強度、
耐水性が向上するようになる。
【0019】この場合、フィラーとしては、例えば、炭
酸カルシウム、シリカ、酸化亜鉛、酸化チタン、水酸化
アルミニウム、水酸化亜鉛、硫酸バリウム、クレー、タ
ルク、表面処理されたカルシウムやシリカ等の無機系微
粉末の他、尿素−ホルマリン樹脂、スチレン/メタクリ
ル酸共重合体、ポリスチレン樹脂等の有機系の微粉末を
挙げることができる。
【0020】熱可融性物質としては、例えば、高級脂肪
酸又はそのエステル、アミド若しくは金属塩の他、各種
ワックス類、芳香族カルボン酸とアミンとの縮合物、安
息香酸フエニルエステル、高級直鎖グリコール、3,4
−エポキシ−ヘキサヒドロフタル酸ジアルキル、高級ケ
トン、p−ベンジルビフェニル、その他の熱可融性有機
化合物等の50〜200℃の程度の融点を持つものが挙
げられる。
【0021】更に、本発明の感熱記録材料は、サーマル
ヘッド等のマッチング性向上や、記録画像保存性をより
高める等の目的によって、感熱記録層の上に保護層を設
けることも可能である。この場合、保護層を構成する材
料としては、水不溶性アルカリ可溶性ポリマーの使用が
有利である。ここでの水不溶性アルカリ可溶性ポリマ
ー”としては、特に限定しないが、水には溶解しないが
アルカリ水溶液に浸漬、接触させると溶解もしくは膨潤
するもので、NaOH1%水溶液で塗膜が溶解もしくは
膨潤するものが好ましい。具体的には、アクリル酸エス
テル系(共)重合体、スチレン/アクリル系共重合体、
エポキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン、
ポリ塩化ビニル及びこれらの誘導体が挙げられる。これ
らの他にも、下記の従来の樹脂の樹脂も保護層の材料と
して用いられる。
【0022】なお、本発明の感熱記録材料においては、
保護層の樹脂を前記のもの(水不溶性アルカリ可溶性ポ
リマー)に代えて、従来の樹脂を用いることもできる
が、水不溶性アルカリ可溶性ポリマーの使用の方が望ま
しいのは前記のとおりである。ここで従来の樹脂として
は、例えば、ポリビニルアルコール、セルロース誘導
体、澱粉及びその誘導体、カルボキシル基変性ポリビニ
ルアルコール、ポリアクリル酸及びその誘導体、スチレ
ン/アクリル酸共重合体及びその誘導体、ポリ(メタ)
アクリルアミド及びそれらの誘導体、スチレン/アクリ
ル酸/アクリルアミド共重合体、アミノ基変性ポリビニ
ルアルコール、エポキシ変性ポリビニルアルコール、ポ
リエチレンイミン、水性ポリエステル、水性ポリウレタ
ン、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体及びその誘
導体等の水溶性樹脂や、ポリエステル、ポリウレタン、
アクリル酸エステル系(共)重合体、スチレン/アクリ
ル系共重合体、エポキシ樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩
化ビニリデン、ポリ塩化ビニル及びこれらの誘導体が挙
げられる。
【0023】また、保護層には上記の樹脂の他に従来よ
り用いられている補助添加成分、例えば、フィラー、界
面活性剤、熱可融性物質(又は滑剤)、圧力発色防止剤
等を併用することができ、更には耐水化剤を含有させる
こともできる。この場合、フィラー及び熱可融性物質の
具体例としては、前記感熱記録層との関連において例示
されたものと同様のものが挙げられる。
【0024】本発明の感熱記録材料は、例えば、前記し
た各層形成用塗液を、適当な支持体上(特には20℃、
65%RH環境下での水の接触角が60°以上80°以
下のプラスチックフィルム又は合成紙)に塗布し、乾燥
することによって製造される。このプラスチックフィル
ム又は合成紙を用いれば、帯電防止層との接着性が向上
し、特に、接着層及び剥離台紙を順次積層した場合に
は、その効果がより発現する。
【0025】
【実施例】次に、本発明を実施例により更に詳細に説明
する。なお、以下に示す部及び%はいずれも重量基準で
ある。
【0026】 (実施例1) (A液) シリカの10%水分散液 50部 イタコン酸変性ポリビニルアルコール のアルカリ塩10%水溶液 5部 第4級塩型ポリマーの33%水溶液 (三洋化成社製;ケミスタット6300) 15部 アクリル複合ウレタン樹脂40%液(大日本インキ化学工業社製 ;DICNAL RS−308) 10部 水 20部 を混合攪拌し、帯電防止層塗工液を調製した。
【0027】 (B液) 3−N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ −6−メチル−7−アニリノフルオラン 5部 1,4−ビス(2−ビニルオキシエトキシ)ベンゼン 10部 炭酸カルシウム 15部 イタコン酸変性ポリビニルアルコール のアルカリ塩10%水溶液 15部 水 15部 上記組成物をサンドミルで平均粒径が2μm以下になる
よう粉砕した。
【0028】 (C液) 4−ヒドロキシ−4'−イソプロポキシジフェニルスルホン 25部 1,1,3−トリス(3−tert−ブチル−4− ヒドロキシ−6−メチルフェニル)ブタン 5部 イタコン酸変性ポリビニルアルコール のアルカリ塩10%水溶液 15部 水 55部 上記組成物をサンドミルで平均粒径が2μm以下になる
よう粉砕した。
【0029】次にB液を100部、C液を100部を混
合撹拌し、感熱発色層塗工液を調製した。
【0030】 (D液) 水酸化アルミニウム 1部 イタコン酸変性ポリビニルアルコール(重合度1700) のアルカリ塩16%水溶液 5部 ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂の20%水溶液 1部 水 6部 を混合撹拌し保護層塗工液を調製した。
【0031】次に厚み85μmのポリプロピレンフィル
ム(東洋紡績社製;パールフィルムP−4257、水へ
の接触角70°)の表面に、帯電防止層、感熱層、保護
層を各々乾燥後の塗布量が2.0g/m2、6.0g/
2、4.0g/m2となるよう塗布乾燥し本発明の感熱
記録材料を得た。
【0032】更に、得られた感熱記録材料を30℃の環
境下で7日間保管後、支持体の裏面にアクリル系粘着剤
層、剥離紙を順次設けて本発明の感熱記録ラベルを得
た。
【0033】(実施例2)実施例1において支持体の裏
面に、帯電防止層を、塗布量が2.0g/m2となるよ
う塗布乾燥した以外は同様にし本発明の感熱記録材料を
得た。
【0034】(実施例3)実施例1の(A液)帯電防止
層塗工液を以下に示す通りに変え(A−1液)それ以外
は同様にし、本発明の感熱記録ラベルを得た。 (A−1液) メタクリル酸/スチレン共重合体 50部 第4級塩型ポリマー33%液 (三洋化成社製;ケミスタット6300) 20部 アクリル複合ウレタン樹脂40%液(大日本インキ化学工業社製 :HUX−401) 20部 水 10部
【0035】(実施例4)実施例1の(A液)帯電防止
層塗工液を以下に示す通りに変え(A−2液)それ以外
は同様にし、本発明の感熱記録ラベルを得た。 (A−2液) メタクリル酸/スチレン共重合体 50部 第4級塩型ポリマー33%液 (三洋化成社製;ケミスタット6300) 10部 アクリル複合ウレタン樹脂40%液(大日本インキ化学工業社製 :DICNAL RS−308) 30部 水 10部
【0036】(比較例1)実施例1において(A液)帯
電防止層塗工液のアクリル複合ウレタン樹脂40%液を
0部にした以外は同様にし、比較サンプルを得た。
【0037】(比較例2)実施例1において(A液)帯
電防止層塗工液のアクリル複合ウレタン樹脂40%液を
ポリアミドエピクロルヒドリン樹脂20%水溶液にした
以外は同様にし、比較サンプルを得た。
【0038】(比較例3)実施例2において(A−1
液)帯電防止層塗工液のアクリル複合ウレタン樹脂40
%液をポリアミドエピクロルヒドリン樹脂20%水溶液
にした以外は同様にし、比較サンプルを得た。
【0039】(比較例4)実施例2において(A−1
液)帯電防止層塗工液のアクリル複合ウレタン樹脂40
%液をSBRエマルジョン47%液にした以外は同様に
し、比較サンプルを得た。
【0040】(比較例5)実施例2において(A−1
液)帯電防止層塗工液のアクリル複合ウレタン樹脂40
%液をPVA液にした以外は同様にし、比較サンプルを
得た。
【0041】次に、前記で得られた各感熱記録材料及び
感熱ラベルに対し、以下に示す確認及び試験を行い、そ
の結果を表1に示した。
【0042】(1)表面抵抗:各感熱記録材料の表面及
び裏面の表面抵抗をHigh Resistance
Meter 4329A(横川電気社製)で測定した。
3×109Ω〜3×1011Ωであると良好な走行性を示
す。
【0043】(2)表面強度:各感熱記録材料の表面及
び裏面にセロテープ(登録商標)を貼付/剥離し、塗工
層の剥がれの有無を目視にて判定する。 ○・・・・・塗工層の剥がれ殆ど無し △・・・・・塗工層の剥がれ有り(抵抗有り) ×・・・・・塗工層の剥がれ有り(抵抗無し)
【0044】(3)耐水性:各感熱記録材料を室温の水
中へ16時間浸漬させた後、表面及び裏面を指で10回
強くこすり塗工層の剥がれの有無を目視にて判定する。 ○・・・・・塗工層の剥がれ無し △・・・・・塗工層の剥がれ有り(抵抗有り) ×・・・・・塗工層の剥がれ有り(抵抗無し)
【0045】(4)粘着ラベル耐水性:各感熱ラベルの
剥離紙を剥がし、室温の水の中へ16時間浸漬させた
後、粘着剤層面を指で10回強くこすり粘着剤の剥がれ
を目視にて判定する。 ○・・・・・粘着剤の剥がれ無し △・・・・・塗工層の剥がれ有り(抵抗有り) ×・・・・・塗工層の剥がれ有り(抵抗無し)
【表1】 上記表1から、本発明による感熱記録材料は、他の帯電
防止剤を含有する従来の感熱記録材料に比し、微量で帯
電防止効果に優れていると共に、膜強度が強く、耐水性
にも優れていることが判る。
【0046】
【発明の効果】本発明の感熱記録材料は、走行不良が少
なく、膜強度が高く、耐水性が高い感熱記録材料を得る
ことが可能である。また、本発明は感熱記録型剥離材料
にも適応出来る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の表面に、ロイコ染料及び顕色剤
    を主成分とする感熱発色層を設けた感熱記録材料におい
    て、該支持体と該発熱発色層との間、及び/又は、該支
    持体の裏面に、第4級塩型ポリマーとアクリル複合ウレ
    タン樹脂を含有する帯電防止層を設けたことを特徴とす
    る感熱記録材料。
  2. 【請求項2】 前記帯電防止層が有機充填剤を含有した
    ことを特徴とする請求項1記載の感熱記録材料。
  3. 【請求項3】 前記支持体として、20℃、65%RH
    環境下での水への接触角が60°以上80°以下である
    プラスチックフィルム又は合成紙を用いたことを特徴と
    する請求項1又は2記載の感熱記録材料。
  4. 【請求項4】 前記支持体の裏面又は帯電防止層上に、
    接着剤層及び剥離台紙を順次積層したことを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の感熱記録材料。
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