JPH11320669A - プラスチックシート用折罫線刃 - Google Patents

プラスチックシート用折罫線刃

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JPH11320669A
JPH11320669A JP10129052A JP12905298A JPH11320669A JP H11320669 A JPH11320669 A JP H11320669A JP 10129052 A JP10129052 A JP 10129052A JP 12905298 A JP12905298 A JP 12905298A JP H11320669 A JPH11320669 A JP H11320669A
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JP
Japan
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plastic sheet
fold line
cutting edge
parts
blade
Prior art date
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Pending
Application number
JP10129052A
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English (en)
Inventor
Koji Kataoka
孝治 片岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KS SYSTEM KK
Original Assignee
KS SYSTEM KK
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Publication date
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Publication of JPH11320669A publication Critical patent/JPH11320669A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチックシートをその折り目線に沿って
精度良く折り曲げができ、かつ弾性による反発を少な
く、接着等による組立作業が容易でかつ能率的に行なう
ことができ、しかも折り曲げた状態の折り目線がざらざ
らした感じのない適度の折り目線を形成可能とする。 【解決手段】 プラスチックシートに折り目線に沿って
折り畳むことのできる折り目線を入れるための折罫線刃
1において、刃先にその長さ方向に所定の間隔で切刃部
2と切欠部3が交互に設けられ、かつ切刃部2と切欠部
3の境界部分4がなだらかな曲線状又は傾斜状とされ、
前記切刃部2の刃先角度が80度〜90度とされてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックシー
ト製のケース等を製造するに際し、プラスチックシート
に、折り目線(折罫線ともいう)に沿って折り畳むこと
のできる折り目線を入れるための折罫線刃に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラスチック(例えば、塩化ビ
ニル、Aペット、P,P、PS)シート製のケース、例
えば図6に示すような長方体状のケース7を製造する場
合、プラスチックシート5を図7に示す展開図のように
裁断すると共に、折り曲げが容易にできるようにあらか
じめ折り目線8を形成することが行なわれている。
【0003】従来、前記折り目線8には、図8に示すよ
うな断面半円形の条溝9を2本並列に形成したもの、図
9に示すような断面半円形の条溝9を1本形成したも
の、さらには、図10に示すようにプラスチックシート
5の両面に合計3本の条溝9を形成したものが知られて
いる(実開昭62−102624号公報参照)。そし
て、折り目線8には、図11に示すように、V字形条溝
10を形成したものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術のうち図8〜図10に示す折り目線8は、先端の丸い
工具でプラスチックシート5を押圧して窪ませてあるか
ら、プラスチックシート5の弾性による戻り(スプリン
グバック)が生じ、接着剤により貼り合わせる際に弾性
による反発のために、作業がし難いうえ能率が悪く、ま
た、一定の精度に仕上げるのが困難である。
【0005】また、図11に示すV字形条溝10は、鋭
い刃先をもつ刃物で形成するので、プラスチックシート
5への押圧力の加減が難しく、押し過ぎると切れてしま
い製品にならないほか、ケースの強度を損ねるという問
題がある。本発明は、上述のような実状に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、プラスチックシー
トをその折り目線に沿って精度良く折り曲げができ、か
つ弾性による反発が少なく、接着等による組立て作業が
容易でかつ能率的に行なうことができ、しかも折り曲げ
た状態における折り目線の手触りが良好な、適度の折り
目線を形成できるプラスチックシート用折罫線刃を提供
するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、プラスチックシートに、折り目線に沿って折り畳
むことのできる折り目線を入れるための折罫線刃におい
て、刃先にその長さ方向に所定間隔で切刃部と切欠部が
交互に設けられ、かつ切刃部と切欠部の境界部分がなだ
らかな曲線状又は傾斜状とされ、前記切刃部の刃先角度
が80度〜90度とされている点に特徴がある。
【0007】この構成によると、プラスチックシートに
形成される折り目線は、所定の間隔をもって断続する三
角溝であり、該溝の角度も80度〜90度となって適度
の折り目線となる。そして、折罫線刃を前記プラスチッ
クシートに強く押しつけても、切刃部の刃先角度が80
度〜90度とされているのに加えて、切欠部がプラスチ
ックシートに接して抵抗となり、前記シートが切れ過ぎ
ることはなく、最良の折り目線を形成できる。
【0008】また、本発明に係る折罫線刃により形成さ
れた折り目線をもつプラスチックシートは、この折り目
線に沿って折り曲げる際、プラスチックシートの弾性に
よる戻りが少なくかつ反発が極めて少ないので、折り曲
げを容易にかつ真直ぐに精度良く能率的に行なうことが
でき、したがって、接着作業も容易でかつ能率的に行な
え、仕上がりの良好なケース等を製造することができ
る。
【0009】なお、前記切刃部の刃先角度を80度〜9
0度としたのは、刃先角度が80度未満ではシートが切
れ過ぎるからであり、刃先角度が90度を超えると、プ
ラスチックシートの弾性による戻りが若干生じて折り曲
げ難くなるからである。また、切刃部と切欠部の長さ
は、プラスチックシートの材質、厚さ等により、同一又
は異なる適宜の寸法に設定することができる。
【0010】そして、本発明に係る折罫線刃は、前記切
刃部先端と切欠部との段差が、0.1〜0.2mmとさ
れたものとするのが好ましい。この場合、前記段差は、
プラスチックシートの厚さ(例えば0.15〜0.8m
m)に対応して設定することによって、前記プラスチッ
クシートの最小厚さが0.15mmのとき、前記段差を
0.1mmとすれば、前記切刃部の切込み深さが0.1
mmとなり、切刃部がプラスチックシートを切り過ぎて
貫通することはなく、ケースの強度確保が可能である。
【0011】また、前記段差を最大0.2mmとしたの
は、切刃部の切込み深さが0.2mmあれば、プラスチ
ックシートの厚さが0.3mmを超えても、折り曲げ精
度がさほど変らず、折り目線の幅が大きくなり体裁が悪
くなるからである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1〜図3は、本発明に係る折罫
線刃1の一実施形態を示している。この折罫線刃1は、
工具鋼製の帯板からなり、刃先にその長さ方向に所定の
間隔で切刃部2と切欠部3が交互に設けられ、かつ切刃
部2と切欠部3の境界部分4がなだらかな曲線状(又は
傾斜状)とされている。そして、刃先角度θは、90度
とされ、切刃部2と切欠部3の段差Sは、0.1mmと
されている(図3参照)。
【0013】なお、前記切刃部2の長さl1と、切刃部
3の長さl2は、同じ寸法とされている(図2参照)。
本実施形態によれば、裁断されたケース材料であるプラ
スチックシート(例えば厚さtが0.2mm)5に、折
り目線6を入れると、図5に示すように断続的に形成さ
れて点線状となり、該折り目線6の断面形状は、図4に
示しているように挟角が90度の三角溝状で、その溝深
さDが、前記段差Sと略同じ0.1mmとなる。
【0014】該ケース材料5に断続的に形成される折り
目線6の溝深さDは、前記切欠部3の存在により切刃部
2の切込み深さが制約されると共に切刃角度θが90度
であるから、折罫線刃1を強く押しても、切り過ぎるこ
とはなく、設計どおりの寸法に仕上げることができる。
しかも、1本の折罫線刃1で折り目線6を形成するの
で、折り目が真直ぐになるように折り曲げることができ
る。
【0015】そこで、図5に示す折り目線6を外側にし
てプラスチックシート1を折り曲げ、図6に示すような
ケース7を製作する場合、プラスチックシート5は、折
り目線6に沿って真直ぐに折り曲げることができ、しか
も、プラスチックシート5の弾性による反発(戻り)が
少ないため、接着前の状態においても適正な姿勢を確保
できる。
【0016】したがって、接着作業が容易で、ケース7
を精度良く仕上げることができ、しかも、反発が少ない
ので製作数量を大幅に増大させることができる。また、
折罫線刃1の切刃部2と切欠部3の境界部分4がなだら
かな曲線状となっているので、折り目線6の両端部溝形
状もなだらかに形成されており、折り曲げてケース7を
完成させたときにおけるケース7の角隅部がざらざら感
がなく、非常に手触りの良いケースに仕上げることがで
きる。
【0017】なお、上記実施形態では、プラスチックシ
ート5の厚さは0.2mmのものを使用しているが、
0.15〜0.8mmのものを採用でき、前記切刃部2
と切欠部3の段差Sは、シート材質及びその厚さに対応
して0.1〜0.2mmの範囲内で選択するのが望まし
い。また、切刃角度θは、90度としているが80度〜
90度の範囲内において、シート材質及び厚さに応じて
設定するのが好ましい。
【0018】さらに、切刃部2の長さl1及び切欠部3
の長さl2は、プラスチックシート5の材質及び厚さ等
により、適宜決定すれば良く、また、同じ寸法もしくは
異なる寸法とすることができる。
【0019】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る折罫線刃
は、刃先にその長さ方向に所定間隔で切刃部と切欠部が
交互に設けられ、かつ切刃部と切欠部の境界部分がなだ
らかな曲線状又は傾斜状とされ、前記切刃部の刃先角度
が80度〜90度とされているので、プラスチックシー
トに断続的な条溝からなる折り目線を形成でき、しか
も、その折り目線に沿って精度良く折り曲げができ、弾
性による反発を少なくできるうえ、接着等による組立作
業を容易にかつ能率的に行なえ、さらに、折り曲げた状
態における折り目線がざらざらした感じがなく、手触り
を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す平面図である。
【図2】図1のA部拡大図である。
【図3】図2のB−B線断面拡大図である。
【図4】同実施形態において、プラスチックシートに折
り目線を形成した状態を示す拡大断面図である。
【図5】同実施形態により折り目線が形成されたプラス
チックケースの一例を示す展開図である。
【図6】プラスチックケースの一例を示す斜視図であ
る。
【図7】従来の折り目線を入れたケースの展開図であ
る。
【図8】従来の折り目線の一例を示す拡大断面図であ
る。
【図9】同折り目線の他の例を示す拡大断面図である。
【図10】同折り目線のさらに他の例を示す拡大断面図
である。
【図11】従来のV字溝状折り目線を示す拡大断面図で
ある。
【符号の説明】
1 折罫線刃 2 切刃部 3 切欠部 4 境界部分 5 プラスチックシート 6 折り目線 θ 刃先角度 S 切刃部と切欠部の段差

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックシートに、折り目線に沿っ
    て折り畳むことのできる折り目線を入れるための折罫線
    刃において、 刃先にその長さ方向に所定間隔で切刃部と切欠部が交互
    に設けられ、かつ切刃部と切欠部の境界部分がなだらか
    な曲線状又は傾斜状とされ、前記切刃部の刃先角度が8
    0度〜90度とされていることを特徴とするプラスチッ
    クシート用折罫線刃。
  2. 【請求項2】 前記切刃部先端と切欠部との段差が、
    0.1〜0.2mmとされていることを特徴とする請求
    項1に記載のプラスチックシート用折罫線刃。
JP10129052A 1998-05-12 1998-05-12 プラスチックシート用折罫線刃 Pending JPH11320669A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003165165A (ja) * 2001-12-03 2003-06-10 Kunitsugu Suzuki 折り曲げ罫線入りプラスチックシートおよびプラスチックシート用罫線刃
GB2417010A (en) * 2004-08-13 2006-02-15 Field Group Plc Creasing plastics sheet materials
KR100719117B1 (ko) 2005-07-27 2007-05-17 삼성전자주식회사 복수개의 안테나와 연결된 방송 수신 장치 및 그 방송 수신방법
JP2013134939A (ja) * 2011-12-27 2013-07-08 Fujikura Ltd 面発光用導光板の製造方法
JP2019064105A (ja) * 2017-09-29 2019-04-25 株式会社フジシール パウチ容器の製造方法及び製造装置

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