JP3532183B2 - 折り曲げ罫線入りプラスチックシートおよびプラスチックシート用罫線刃 - Google Patents

折り曲げ罫線入りプラスチックシートおよびプラスチックシート用罫線刃

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、所定角度で傾斜し
相互に対峙する一対の側面部と底面部とからなる溝条の
折り曲げ罫線を備えたプラスチックシートおよび該プラ
スチックシートを成形するための罫線刃に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチックのシートを折り曲げて成形
する包装容器を作るには、図1に示すように容器を組み
立てる形状に打ち抜いたシート1に、折り曲げるための
溝条102を成形しておき、その溝条102に沿って曲げて、
図2に示すような包装容器を成形する。この溝条102は
「折り曲げ罫線」あるいは単に「罫線」と呼ばれてい
る。この罫線は「罫線刃」と呼ばれている部材を押圧し
て成形する。
【0003】罫線刃を用いて罫線をつけて折り曲げる方
法は、従来から紙容器の成形に用いられてきた技術であ
る。しかし、プラスチックシートは紙とは屈曲に対する
抵抗力が異なり、かつ弾性も大きいことから、紙の場合
のように単純な折り曲げ罫線を付けただけでは、隅が正
しい角度になった包装容器を作ることが難しい。
【0004】このような点を解決するために、様々な工
夫がなされている。ひとつは、折り曲げ罫線の形状を特
殊なものにして、折り曲げ性能を向上させることであ
る。例えば、実公平4-9345号公報には、折り曲げ線を形
成する凹溝の底部にその長さ方向(罫線)にそって凹凸
を形成した折り曲げ線入りプラスチックシートが記載さ
れている。特開昭64-40317号公報には、折り曲げ線を形
成する凹溝の底部にその長さ方向にそって断続孔を形成
した折り曲げ線入りプラスチックシートについて記載さ
れている。
【0005】プラスチックシートの折り曲げ加工方法に
ついては、特開平2-98422号公報に、罫線を設けたプラ
スチックシートを折り曲げ加工するにあたり、各罫線毎
にシートを折りたたんだ後、一旦折り戻してから折り曲
げ加工する方法が記載されている。
【0006】さらに、プラスチックシートに罫線を付け
る罫線刃の構造についても工夫がされている。特開平1-
141720号(特許登録2541252)公報にはプラスチックシ
ート用罫線刃として、刃先が長さ方向に断続する凹凸形
状を有し、凹部の長さが0.3〜2mm、凸部の高さが0.02〜
0.15mm、凸部の先端の幅が0.5mm以内であり、刃先角度
が30〜130°であるプラスチックシート用罫線刃が記載
されている。この罫線刃の斜視図を図3に示す。罫線刃
2の凸部210は尖っており、凹部211は平面状になってい
る。ただし、凸部210は必ずしも鋭い刃状である必要は
ない。
【0007】この罫線刃2を使用してプラスチックシー
ト1に罫線110を入れた様子を図4に示す。プラスチック
シート1は罫線刃2を押し付けられて変形し、罫線110が
付けられる。罫線刃2の凸部210によってできる溝部111
にはほとんど残肉がないが、罫線刃2の凹部211によって
できる溝部112では残肉が残る。
【0008】自動包装機を用いると、型抜きされた罫線
入りのプラスチックシートを自動的に立体の容器に組み
立て、内容物を装顛して封止することができる。ところ
が自動包装を行うとき、罫線部が破れたりして立体形状
への成形に失敗することが問題となっていた。この破れ
を防止するために残肉を厚くする手段もあるが、その場
合、折り曲げにくく、自動包装機に対応しにくいなどの
問題が生じていた。この問題に対処した発明として『折
り曲げ罫線入りプラスチックシートおよびプラスチック
シート用罫線刃』(特開2001-62909)がある。この発明
は、プラスチックシートを包装容器として用いる際に、
自動包装機に対応し、破損しにくい新規な形状の罫線を
刻む罫線刃とそれによって成形される罫線入りプラスチ
ックシートについて触れられている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】自動包装機では、高速
にプラスチックシートを折り曲げて立体的な容器を作
り、内容物を装填して封止する。上記の従来技術で述べ
たような様々な工夫により罫線入りプラスチックシート
を作成して折り曲げ包装容器を作れるようになってきた
が、自動包装機に対応するためには必ずしも完全とはい
えない面がある。例えば、罫線部が破れ、立体形状への
成形に失敗することが問題点として挙げられる。
【0010】一般に、プラスチックシートの板厚に対し
て罫線部の溝の底部の厚み(残肉厚)を薄くすることで
折り曲げの特性が良好となる。一方、罫線部の残肉厚を
薄くすると折り曲げ時、とくに自動包装機による組立成
形時には部分的に強い力が働きやすく、罫線部分から破
れが発生するという問題がある。曲げやすくするために
罫線部分に部分的に孔を設ける形状もあるが、やはり破
れに対する問題点は解決されていない。
【0011】従来技術で挙げた特開2001-62909はこのよ
うな問題点を解決しているが、本発明は該公開特許を改
良し、プラスチックシートを包装容器として用いる際
に、自動包装機に対応しうる軟性のある罫線を備え、手
触りのよい罫線入りプラスチックシートを成形するため
の罫線刃を開発することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対
の側面部と幅狭の底面部とからなる溝条の折り曲げ罫線
を備えたプラスチックシートにおいて、罫線溝長手方向
に対して斜線方向に2つ以上の湾曲凸部により成形され
る1以上の本数の幅狭の底面を持つ横溝を、罫線溝長手
方向に適宜間隔で配置した形状に成形する。
【0013】また、このような罫線を成形するため、罫
線刃は、所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側面部
と幅狭の頂面部を有する通常の罫線刃(縦刃)に対し
て、刃先部から斜線方向に2つ以上の湾曲凹部を近接し
て設け、前記湾曲凹部の境界部が斜刃を成形するものと
する。
【0014】上記の罫線入りプラスチックシートの斜線
方向の具体的な角度は、20°から70°を適当とす
る。手触りと弾力性を考慮すれば、この両者を最適化す
る角度として45°が適当である。もちろん、プラスチ
ックシートの素材や厚さなどによっても最適化角度は変
わる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて具体的に説明する。なお、本発明は特開2001-6
2909の改良型であるために、まず両者の比較を図5、図
6で説明する。該特開と比較で説明するときは、前者
(特開2001-62909)を“旧”あるいは“旧型”と記述
し、後者(本発明)を“新”あるいは“新型”と記述す
る。図5は、旧と新の罫線刃の湾曲凹部を面積比較した
ものである。旧においては、縦刃220に対して横刃221
(縦刃に対して直角方向の刃)が付けられている。この
横刃は、左右の湾曲凹面223(湾曲凹部)と対になって
形成される。この湾曲凹面の面積(斜線部)をS1とす
る。新においては、縦刃220に対して斜刃222(縦刃に対
して90°未満の傾きを持った刃)が付けられる。斜刃
の左右は湾曲凹面となっている。この湾曲凹面の面積
(斜線部)をS2とする。同じ形状、同じ曲率の湾曲凹
面の場合(例えば、同じ円柱で刃の先端から同じ深さの
位置で縦刃に対しては垂直にくり貫いた場合と斜めから
くり貫いた場合にできるくり貫き部分の面積S1、S2
したとき)、S2はS1よりも大きくなる。また図6に示
すように湾曲凹面の深さが同じ場合、傾斜角は旧をC、
新をDとしたとき、Dの方がCよりも小さい。なぜな
ら、切り口部(縦刃方向の湾曲凹部の断面<図6の参考
>)が旧では円に対して、新では楕円となるからであ
る。すなわち、本発明の方が傾きは緩やかになる。次
に、本発明の罫線刃について詳細に説明する。
【0016】図7は湾曲凹面を2つ、すなわち罫線刃1
枚に対して湾曲凹面が2つ有する罫線刃の投影図であ
る。罫線刃2を立てて縦刃220方向から見た図を正面と
したとき、側面図で斜刃222は線分C12として見てと
れる。これは名の示すように、旧型の横刃に対して傾斜
しているためである。湾曲凹部223の底辺(最深部)は
線分A12、B12で示される。線分C12、A12
12は平行である。図の罫線刃でプラスチックシート
に罫線を刻んだとき、罫線刃の湾曲凹部は残肉として残
る部分であり、この凹面の形状や深さによって残肉の部
分の形状や厚さが決まる。図の例は円柱を罫線刃の側面
から斜めにくり貫いたときと同じ形状を示しているが、
湾曲凹面の形状は削り方によってバリエーションを持た
せることができる。
【0017】図8は図7の斜視図である。罫線刃2は、
左から縦刃220、湾曲凹部223、斜刃222、湾曲凹部223、
縦刃、湾曲凹部、斜刃、……のように縦刃と斜刃が等間
隔で付けられている。このとき、縦刃に対して垂直の方
向をl1としたとき、l2(斜刃の方向)とl1のなす角
度(縦刃に対して垂直の方向)は20°〜70°とす
る。
【0018】図9は湾曲凹部を3つ、すなわち罫線刃2
枚に対して湾曲凹面が3つ有する場合である。この場合
の罫線刃2は、左から縦刃220、湾曲凹部223、斜刃222、
湾曲凹部223、斜刃222、湾曲凹部223、縦刃、湾曲凹
部、斜刃、……のように縦刃と縦刃の間に斜刃が2枚等
間隔で付けられている。このとき、縦刃に対して垂直の
方向をl1としたとき、l2(斜刃の方向)とl1のなす
角度(縦刃に対して垂直の方向)は20°〜70°とす
る。旧型の罫線刃ではl1とl2が同方向、すなわち縦刃
に対して直角方向であるために横刃と呼んでいる。
【0019】図10は、湾曲凹部を2つ持つ旧型罫線刃
と新型(本発明の)罫線刃で刻んだ罫線を比較した図で
ある。罫線刃の湾曲凹面はシート1上では湾曲凸面115
になる。この点は新旧とも同じであるが、湾曲凸面の面
積(斜線部)は旧をS3、新をS4としたとき、S4>S3
となる。また、旧型罫線刃の横刃によって刻まれる浅短
溝の低面部114の方向l1(旧)に対して、新型罫線刃の
斜刃によって刻まれる浅短溝の低面部114の方向l
2(新)は20°〜70°の角度を有している。湾曲凸
面115の面積が広くなるのもこのためである。罫線の長
手方向に延びた低面部113(縦刃によって刻まれる溝)
方向で切った湾曲凸面115の断面において、湾曲部は曲
率は新(本発明)の方が緩くなる。従って、本発明の罫
線刃に刻まれる罫線は手触りがよく、弾力性に富んだも
のとなっている。
【0020】プラスチックシートの材質としては、ポリ
エチレンテレフタレート(PET)、ポリ塩化ビニル
(PVC)、ポリプロピレン(PP)等の単体または複
合シートが用いられる。通常は厚さが0.1mm〜1.0mm程度
のものが使用される。このプラスチックシートに折り曲
げ罫線を入れる道具が罫線刃である。プラスチックシー
トの素材や厚さによって罫線刃の縦刃、横刃、湾曲凹部
の組み合わせと、それぞれの深さとで、罫線部分の強度
を変えることができる。
【0021】
【実施例】プラスチックシートの折り曲げ線を刻む罫線
刃の数値例を図11、12に示す。図は実際の罫線刃に
比例した正しい縮尺では描かれていないが、重要な点は
数値である。図11に示すように罫線刃は刃先部の高さ
0.45mm、刃の厚さ0.7mmである。図12は罫線刃を側面
から見た図である。斜刃のピッチは1.1mm、湾曲凹部の
最深部の間隔は0.25mmである。また、刃の最先端から最
深部までの距離は0.15mmである。
【0022】図の例における本発明の罫線刃は、特開20
01-62909における刃の刃先部の高さ0.6mm、刃の厚さ1.0
mmとしたときと同じ効果が得られる。これは、横刃を斜
刃にしたことによって湾曲凹部の面積を広くでき、プラ
スチックシートに罫線を入れたときに残る残肉の面積も
広くすることができるためである。従って、切れやすい
罫線刃をデザインしやすくなっている。
【0023】
【発明の効果】本発明の特徴は、本発明の折り曲げ罫線
刃は湾曲凹部の付け方によって、プラスチックの材質に
対応した罫線刃が設計しやすいことである。また、縦刃
および横刃は湾曲凹部を成形するだけで自動的にできる
ものであるから、罫線刃の製作が容易なことである。
【0024】プラスチックシートは弾性力を持ってお
り、折り曲げ罫線の入れ方によっては折り曲げてもこの
弾性力によって元の状態に戻ることがある。このため、
容器などの形を作った場合に、形が崩れる恐れがある。
従って、罫線の入れ方は型くずれのしない容器を成形す
るうえで重要な要素となる。そのためには、プラスチッ
クシートの素材に合わせて折り曲げ罫線を設計すること
が重要になる。本発明の罫線刃は、横刃と湾曲凹部によ
ってできる残肉がこの弾性力を抑える働きをする。さら
に、湾曲凹部の数と縦刃の組み合わせによってどのよう
な素材にも対応できる罫線刃も設計できるという利点を
持っている。
【0025】本発明の罫線刃は、各種のプラスチックシ
ートの素材に適した罫線刃の設計がしやすい。本発明の
罫線入りプラスチックシートは、折り曲げの中心となる
罫線溝の底面部が単純に1列に並ばないために、部分的
な破損が広がりにくい効果がある。その結果、比較的強
い折り曲げ力の働く自動包装機器においても、破損事故
の発生率が減少する効果を得られる。
【0026】湾曲凹部の側面が曲面であるため、プラス
チックシート状に成形された罫線溝中に鋭い角が少なく
なるため、光の散乱が少なく、折れ目が目立ちにくく、
外観上優れた透明容器が成形できる。
【0027】また、折れ目の形状が複雑になり、プラス
チックシートの弾性力により罫線部分の戻りがなく、加
工したときの型崩れが少ないこと、横刃の本数を変える
など、材料による調整の範囲が広いなどの効果がある。
【0028】以上の効果は特開2001-62909と同じである
が、本発明が旧型罫線刃よりも優れている点は、湾曲凹
部の深さが同じ場合、旧型の横刃に比べて本発明の斜刃
は、湾曲凹部の面積を大きくすることができるため、弾
力性をより大きく保てる。また斜線方向の湾曲凹部にお
ける長手方向(縦刃方向)の傾斜角は横刃の湾曲凹部の
傾斜角よりも緩やかであるために、容器に組み立てたと
きの溝条の手触りがよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】折り曲げ罫線入り包装容器用プラスチックシー
トの展開図である。
【図2】折り曲げ罫線入りプラスチックシートを包装用
に組み立てたときの包装容器の斜視図である。
【図3】従来の折り曲げ罫線刃の構造を説明するための
罫線刃の斜視図である。
【図4】図3の罫線刃でプラスチックシートに刻んだ折
り曲げ罫線を説明するためのプラスチックシートの斜視
図である。
【図5】本発明の罫線刃の斜刃と旧型の罫線刃の横刃を
比較説明するための罫線刃の上面図(縦刃の方向から見
た図)である。
【図6】本発明の罫線刃の斜刃と旧型の罫線刃の横刃を
比較説明するための罫線刃の側面図である。
【図7】本発明の罫線刃を説明するための罫線刃の設計
図(正面図、側面図、上面図)である。
【図8】本発明の罫線刃(湾曲凹部が2つ持つ斜刃)を
説明するための罫線刃の斜視図である。
【図9】本発明の罫線刃(湾曲凹部が3つ持つ斜刃)を
説明するための罫線刃の斜視図である。
【図10】本発明の罫線刃でプラスチックシートに刻ん
だ溝条(罫線)を説明するためのプラスチックシートの
斜視図(ほぼ上部に近い方向から見た図)である。
【図11】本発明の罫線刃の数値例を示す罫線刃の正面
図(縦刃の方向から見た図)である。
【図12】本発明の罫線刃の数値例を示す罫線刃の側面
図(わずかに上方から見た図)である。
【符号の説明】
1 プラスチックシート 101 プラスチックシート面 102 溝条(折り曲げ罫線、罫線) 110 溝条(折り曲げ罫線、罫線) 111 溝部 112 溝部 113 罫線の長手方向にのびた底面部(縦刃で刻ま
れる溝) 114 浅短溝の底面部(横刃または斜刃で刻まれる
溝) 115 湾曲凸面(罫線刃の湾曲凹面に対応した面<
残肉>) l1 罫線(溝条線)に垂直な線(罫線刃の横刃と
同じ方向) l2 斜線(罫線刃の斜刃と同じ方向) S1 旧湾曲凹面の面積 S2 新湾曲凹面の面積 S3 旧型罫線刃によってできる湾曲凸面の面積 S4 新型罫線刃によってできる湾曲凸面の面積 2 罫線刃 210 凸部 211 凹部 220 縦刃 221 横刃 222 斜刃 223 湾曲凹部(面) A 横刃の長さ(221の長さ) B 斜刃の長さ(222の長さ) C 旧型罫線刃の湾曲凹面の傾斜角 D 新型罫線刃の湾曲凹面の傾斜角 A1、A2 湾曲凹部の底部の両端点 B1、B2 湾曲凹部の底部の両端点 C1、C2 斜刃の両端点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // B29L 7:00 B29L 7:00 (56)参考文献 特開2001−62909(JP,A) 特開2001−293777(JP,A) 特開 平11−320669(JP,A) 特開 平2−249626(JP,A) 特開 平8−39661(JP,A) 特開 平1−150520(JP,A) 特開 平6−32346(JP,A) 特開 平6−100015(JP,A) 特開 平5−16221(JP,A) 特開 平4−247927(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 53/06 B26F 1/18 B26F 1/44 B29C 53/80 B31B 1/25 301

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側
    面部と幅狭の底面部とからなる溝条の折り曲げ罫線
    備えたプラスチックシートにおいて、 前記罫線溝長手方向に対して斜線方向に近接して配置さ
    れる2以上の湾曲凸部の間に形成される1以上の本数の
    幅狭の底面を持つ前記罫線溝長手方向に対する斜めの溝
    を、前記罫線溝長手方向に適宜間隔で配置した形状に成
    形したことを特徴とする折り曲げ罫線入りプラスチック
    シート。
  2. 【請求項2】所定角度で傾斜し相互に対峙する一対の側
    面部と幅狭の頂面部を有する通常の罫線刃(縦刃)に対
    して、刃先部から斜線方向に2つ以上の湾曲凹部を近接
    して設け、前記近接する湾曲凹部の境界部が斜刃を成形
    することを特徴とするプラスチックシート用罫線刃。
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