JP2664840B2 - プラスチック製組立箱用シ−ト及びその製造方法 - Google Patents
プラスチック製組立箱用シ−ト及びその製造方法Info
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- JP2664840B2 JP2664840B2 JP4205902A JP20590292A JP2664840B2 JP 2664840 B2 JP2664840 B2 JP 2664840B2 JP 4205902 A JP4205902 A JP 4205902A JP 20590292 A JP20590292 A JP 20590292A JP 2664840 B2 JP2664840 B2 JP 2664840B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、稜線部を折り曲げて組
み立てられるプラスチック箱に関し、特に、食品や雑貨
など多くの分野の商品を収納し、その商品価値を高める
クリアボックスとして有用な打ち抜かれたプラスチック
製折曲げ組立箱用シ−ト及びその製造方法に関する。
み立てられるプラスチック箱に関し、特に、食品や雑貨
など多くの分野の商品を収納し、その商品価値を高める
クリアボックスとして有用な打ち抜かれたプラスチック
製折曲げ組立箱用シ−ト及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1mm以下の厚さの熱可塑性合成樹脂透明
シ−トを折り曲げて組み立てられる透明箱(クリアボッ
クス)は、例えば、ギフト用品などの外装容器として、
ディスプレ−効果を高め、また高級化志向に対応する包
装容器として広く採用されるようになった。その折曲げ
組立透明箱は、所定の箱形成用展開図に打ち抜かれ、そ
の稜線形成部分に折り曲げるための凹条罫線が施され
て、その凹条罫線部を折り曲げたのち、重複フラップ部
分を溶着して箱に組み立てられる。
シ−トを折り曲げて組み立てられる透明箱(クリアボッ
クス)は、例えば、ギフト用品などの外装容器として、
ディスプレ−効果を高め、また高級化志向に対応する包
装容器として広く採用されるようになった。その折曲げ
組立透明箱は、所定の箱形成用展開図に打ち抜かれ、そ
の稜線形成部分に折り曲げるための凹条罫線が施され
て、その凹条罫線部を折り曲げたのち、重複フラップ部
分を溶着して箱に組み立てられる。
【0003】従来、そのような折曲げ組立透明箱用シ−
トは、先ず透明樹脂シ−トを所定の箱の展開図に打ち抜
き、次いで、その打ち抜かれたシ−トに箱の稜線を形成
させるための折曲げ用凹溝罫線を形成させるという二段
法で作成されている。この凹溝罫線は、通常、展開図に
打ち抜かれたシ−トに、プラスチックの変形温度近傍に
加熱された凹溝罫線形成用金属丸線条をその稜線形成折
曲げ部に当てがい、これを折曲げに好適な深さまで押し
込んで稜線部全体に均一な溝状の凹罫線を形成させ、こ
れを箱組立機によって自動的に組み立てられている。
トは、先ず透明樹脂シ−トを所定の箱の展開図に打ち抜
き、次いで、その打ち抜かれたシ−トに箱の稜線を形成
させるための折曲げ用凹溝罫線を形成させるという二段
法で作成されている。この凹溝罫線は、通常、展開図に
打ち抜かれたシ−トに、プラスチックの変形温度近傍に
加熱された凹溝罫線形成用金属丸線条をその稜線形成折
曲げ部に当てがい、これを折曲げに好適な深さまで押し
込んで稜線部全体に均一な溝状の凹罫線を形成させ、こ
れを箱組立機によって自動的に組み立てられている。
【0004】しかし、そのような従来の凹溝罫線は、特
に、寒冷地においては、組立時の折曲げや箱使用時の蓋
の開閉等において、折曲部が容易に割れたり切れたりす
る不都合が避けられなかった。また、従来の凹溝罫線の
形成は、展開図に打ち抜かれたシ−トを凹溝罫線形成用
の成形機の所定位置に正確に案内したとしても、個々の
シ−トごとにそれぞれ微妙なずれが生じ易く、しかも形
成された凹溝の両辺縁には、通常クレ−タと称するバリ
様の線状盛上り部が形成され、そのような盛上がり部の
ために箱組立機によるシ−トのスム−ズ且つ的確な自動
組立に支障を来たし、また組み立てられた箱がゆがんだ
り、シャ−プで直角な稜線部を持つ箱を安定に提供し得
るものではなかった。
に、寒冷地においては、組立時の折曲げや箱使用時の蓋
の開閉等において、折曲部が容易に割れたり切れたりす
る不都合が避けられなかった。また、従来の凹溝罫線の
形成は、展開図に打ち抜かれたシ−トを凹溝罫線形成用
の成形機の所定位置に正確に案内したとしても、個々の
シ−トごとにそれぞれ微妙なずれが生じ易く、しかも形
成された凹溝の両辺縁には、通常クレ−タと称するバリ
様の線状盛上り部が形成され、そのような盛上がり部の
ために箱組立機によるシ−トのスム−ズ且つ的確な自動
組立に支障を来たし、また組み立てられた箱がゆがんだ
り、シャ−プで直角な稜線部を持つ箱を安定に提供し得
るものではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、クリア
ボックス用のプラスチックシ−トの折曲げ組立箱に係る
上記のような不都合ないし不利を克服する方法として、
特に、稜線形成用の凹溝罫線の付け方ないし形状に着目
した。従って、本発明の課題は、プラスチックシ−トの
折曲部に的確且つシャ−プな稜線を形成し得る折曲げ用
罫線を提供することにある。また、他の課題は、上記罫
線が所定の箇所に実質的に位置ずれすることなく形成で
き、箱組立機によるスム−ズなワンショット自動組立が
可能な展開シ−トを提供することにある。
ボックス用のプラスチックシ−トの折曲げ組立箱に係る
上記のような不都合ないし不利を克服する方法として、
特に、稜線形成用の凹溝罫線の付け方ないし形状に着目
した。従って、本発明の課題は、プラスチックシ−トの
折曲部に的確且つシャ−プな稜線を形成し得る折曲げ用
罫線を提供することにある。また、他の課題は、上記罫
線が所定の箇所に実質的に位置ずれすることなく形成で
き、箱組立機によるスム−ズなワンショット自動組立が
可能な展開シ−トを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく多くの試作研究を重ねた結果、実用的に極
めて望ましい透明プラスチック製の折曲げ組立箱用シ−
ト及びその効果的製造方法を開発した。すなわち、本発
明は、特許請求の範囲に記載された特異なエンボス形状
の凹凸罫線が箱の稜形成部に形成されたプラスチック製
折曲げ組立箱用シ−ト及びその効果的製造方法を要旨と
するものである。
を解決すべく多くの試作研究を重ねた結果、実用的に極
めて望ましい透明プラスチック製の折曲げ組立箱用シ−
ト及びその効果的製造方法を開発した。すなわち、本発
明は、特許請求の範囲に記載された特異なエンボス形状
の凹凸罫線が箱の稜形成部に形成されたプラスチック製
折曲げ組立箱用シ−ト及びその効果的製造方法を要旨と
するものである。
【0007】本発明に係る折曲げ組立用箱の製造に用い
られるクリアボックス形成用プラスチックシ−トは、好
ましくは、透明な熱可塑性合成樹脂であって、そのよう
な樹脂としては、例えば、透明配合の塩化ビニル系樹
脂,ポリプロピレン,ポリエチレン,アクリル系樹脂,
ABS樹脂,ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂及びポリ
スチレン等が挙げられる。これらの透明な樹脂シ−トの
厚さは、樹脂の種類により、あるいは収納される内容物
の大きさや重量等に対応して要求される箱強度等によ
り、通常 0.2〜1mmの範囲内から選択される。
られるクリアボックス形成用プラスチックシ−トは、好
ましくは、透明な熱可塑性合成樹脂であって、そのよう
な樹脂としては、例えば、透明配合の塩化ビニル系樹
脂,ポリプロピレン,ポリエチレン,アクリル系樹脂,
ABS樹脂,ポリエチレンテレフタレ−ト樹脂及びポリ
スチレン等が挙げられる。これらの透明な樹脂シ−トの
厚さは、樹脂の種類により、あるいは収納される内容物
の大きさや重量等に対応して要求される箱強度等によ
り、通常 0.2〜1mmの範囲内から選択される。
【0008】本発明のプラスチック製折曲げ組立箱用シ
−トは、折り曲げて箱に組み立てられる形状の展開図に
打ち抜かれると同時に、折り曲げられて箱の稜部が形成
されるシ−トの折曲げラインに、そのラインに直交する
方向の連続する波形エンボスが形成される波型凹凸エン
ボス罫線又は稜形成用折曲げラインに沿って逆山型の均
一な特異断面形状の凹溝罫線が形成されて成るものであ
る。この凹凸罫線部分には、その折曲部の強度を損なわ
ない範囲で、凹溝を部分的に深くしたり、あるいは貫通
状の切込みを入れて折曲げを容易にすると共に、シャ−
プな稜線部を安定に形成させることができる。
−トは、折り曲げて箱に組み立てられる形状の展開図に
打ち抜かれると同時に、折り曲げられて箱の稜部が形成
されるシ−トの折曲げラインに、そのラインに直交する
方向の連続する波形エンボスが形成される波型凹凸エン
ボス罫線又は稜形成用折曲げラインに沿って逆山型の均
一な特異断面形状の凹溝罫線が形成されて成るものであ
る。この凹凸罫線部分には、その折曲部の強度を損なわ
ない範囲で、凹溝を部分的に深くしたり、あるいは貫通
状の切込みを入れて折曲げを容易にすると共に、シャ−
プな稜線部を安定に形成させることができる。
【0009】本発明の方法において、折曲げ箱の稜形成
ラインに連続的に形成される波型又は山型のエンボス罫
線は、代表的には、その罫線方向に切った断面の形状
が、ほゞ等間隔に連続形成される波形,矩形又は台形等
の波型凹凸罫線、あるいは罫線方向に均一な逆山型の凹
溝であって、望ましくは、更にその山型凹溝の中央頂部
に沿って、小さな凹条が凹溝全体に形成された特異形状
の逆山形の稜形成用凹溝である。
ラインに連続的に形成される波型又は山型のエンボス罫
線は、代表的には、その罫線方向に切った断面の形状
が、ほゞ等間隔に連続形成される波形,矩形又は台形等
の波型凹凸罫線、あるいは罫線方向に均一な逆山型の凹
溝であって、望ましくは、更にその山型凹溝の中央頂部
に沿って、小さな凹条が凹溝全体に形成された特異形状
の逆山形の稜形成用凹溝である。
【0010】本発明における凹凸罫線は、プラスチック
シ−トの厚さや樹脂の種類によってその線幅が適宜選択
されるが、0.15〜0.5mmの厚さのシ−トでは、そのシ−
トの厚さ〜1mmの範囲内の幅が好適である。シ−トの厚
さが薄いものでは相対的に狭い幅でよく、また比較的厚
い0.5〜1.0mmのシ−トでは1mm前後の罫線幅が実用的で
あり、容易な折曲げとシャ−プで直角な稜線部の形成が
安定に得られる。あまり罫線の幅が大きすぎると稜線角
部がシャ−プでなくなり容器としての質が低下し、また
高級志向の容器として不適切である。
シ−トの厚さや樹脂の種類によってその線幅が適宜選択
されるが、0.15〜0.5mmの厚さのシ−トでは、そのシ−
トの厚さ〜1mmの範囲内の幅が好適である。シ−トの厚
さが薄いものでは相対的に狭い幅でよく、また比較的厚
い0.5〜1.0mmのシ−トでは1mm前後の罫線幅が実用的で
あり、容易な折曲げとシャ−プで直角な稜線部の形成が
安定に得られる。あまり罫線の幅が大きすぎると稜線角
部がシャ−プでなくなり容器としての質が低下し、また
高級志向の容器として不適切である。
【0011】本発明のシ−トに形成される罫線の連続的
波型の波(凸条)の高さと各凸条間の幅は、樹脂の種類
やシ−トの厚さによって異なるが、例えば、厚さが0.3m
mのポリ塩化ビニル樹脂シ−トの場合には、凸条の高さ
(凸条間の深さでもある)は0.1〜0.3mm程度、また各凸
条間の幅、すなわち凸条間隙は、0.3〜1.0mmの範囲が実
用的で、かかる波型の凹凸エンボス罫線は、稜形成ライ
ン全長にわたって密に形成される。
波型の波(凸条)の高さと各凸条間の幅は、樹脂の種類
やシ−トの厚さによって異なるが、例えば、厚さが0.3m
mのポリ塩化ビニル樹脂シ−トの場合には、凸条の高さ
(凸条間の深さでもある)は0.1〜0.3mm程度、また各凸
条間の幅、すなわち凸条間隙は、0.3〜1.0mmの範囲が実
用的で、かかる波型の凹凸エンボス罫線は、稜形成ライ
ン全長にわたって密に形成される。
【0012】また、折曲げ稜線部全体に均一な凹条に形
成される特異形状の逆山形凹溝は、その凹条の断面形状
が浅い逆山形とその中央頂部に小さな凹条が形成された
逆乳房様の凹溝であって、例えば、厚さが0.3mmの塩化
ビニルシ−トの場合では、その凹条の幅は0.5〜1mm、
深さが0.15〜0.2mm、中央の小さな半円形状凹条突部の
径は、0.025〜0.30mm程度が実用的である。それらのエ
ンボス罫線は、一般に、シ−トの厚さ及びプラスチック
の種類により箱の所望強度、あるいは繰返しの折曲げ強
度を考慮して決められる。
成される特異形状の逆山形凹溝は、その凹条の断面形状
が浅い逆山形とその中央頂部に小さな凹条が形成された
逆乳房様の凹溝であって、例えば、厚さが0.3mmの塩化
ビニルシ−トの場合では、その凹条の幅は0.5〜1mm、
深さが0.15〜0.2mm、中央の小さな半円形状凹条突部の
径は、0.025〜0.30mm程度が実用的である。それらのエ
ンボス罫線は、一般に、シ−トの厚さ及びプラスチック
の種類により箱の所望強度、あるいは繰返しの折曲げ強
度を考慮して決められる。
【0013】プラスチックシ−トの稜形成部に施される
これらの波型又は山型のエンボス罫線は、通常、一種類
のエンボス型で形成されるが、二種以上のエンボス罫線
を組み合わることもでき、また、その罫線部の折曲げ性
を高めるために、罫線の凹溝を部分的に、また間欠的に
深くしたり、特に山型凹溝罫線の場合には、その中央頂
部の小さな凹条を部分的に深くしたり、貫通状の部分切
込みを間欠的に形成させることもできる。
これらの波型又は山型のエンボス罫線は、通常、一種類
のエンボス型で形成されるが、二種以上のエンボス罫線
を組み合わることもでき、また、その罫線部の折曲げ性
を高めるために、罫線の凹溝を部分的に、また間欠的に
深くしたり、特に山型凹溝罫線の場合には、その中央頂
部の小さな凹条を部分的に深くしたり、貫通状の部分切
込みを間欠的に形成させることもできる。
【0014】本発明を貼付図面により、更に具体的に説
明する。図1は、本発明のプラスチック製折曲げ直方体
組立箱用シ−トの打ち抜かれた展開図の一例の平面図で
ある。図2の(a),(b)及び(c)は、本発明のプ
ラスチック製折曲げ組立箱用シ−トの折曲げ罫線部の波
型エンボスを罫線方向に截った三例の模式的拡大断面図
である。また、図3は、山型エンボスの凹条溝を罫線に
直角方向に截った一例の模式的拡大断面図である。
明する。図1は、本発明のプラスチック製折曲げ直方体
組立箱用シ−トの打ち抜かれた展開図の一例の平面図で
ある。図2の(a),(b)及び(c)は、本発明のプ
ラスチック製折曲げ組立箱用シ−トの折曲げ罫線部の波
型エンボスを罫線方向に截った三例の模式的拡大断面図
である。また、図3は、山型エンボスの凹条溝を罫線に
直角方向に截った一例の模式的拡大断面図である。
【0015】図1の展開図において、四枚の矩形が点線
で示された罫線によって区分された箱の胴形成部1の一
方の端辺に貼着用フラップ2が一体に形成され、その下
側に一体に形成された四枚の異形フラップ3,3’で構
成され相互に噛み合わされる底面形成部4及び上部中央
のアウタ−フラップ5の両側に切込み6によって分離さ
れた二つのインナ−フラップ7で構成される蓋形成部8
が胴形成部1と一体に形成され、点線で示した胴形成部
と底面形成用各フラップ及び蓋形成用の各フラップとの
折曲げ稜線形成部9には、本発明に係る波型又は山型の
凹凸罫線が形成されている。また、アウタ−フラップ5
の外側辺には、差し込み用フラップ10が一体に取り付け
られ、その折曲げ部に稜線形成用の凹凸罫線が形成され
ている。
で示された罫線によって区分された箱の胴形成部1の一
方の端辺に貼着用フラップ2が一体に形成され、その下
側に一体に形成された四枚の異形フラップ3,3’で構
成され相互に噛み合わされる底面形成部4及び上部中央
のアウタ−フラップ5の両側に切込み6によって分離さ
れた二つのインナ−フラップ7で構成される蓋形成部8
が胴形成部1と一体に形成され、点線で示した胴形成部
と底面形成用各フラップ及び蓋形成用の各フラップとの
折曲げ稜線形成部9には、本発明に係る波型又は山型の
凹凸罫線が形成されている。また、アウタ−フラップ5
の外側辺には、差し込み用フラップ10が一体に取り付け
られ、その折曲げ部に稜線形成用の凹凸罫線が形成され
ている。
【0016】図2の(a)は、断面が一定の間隔を置い
て連続する矩形11が形成された部分断面図、(b)は、
連続する台形12が形成された同様の部分断面図で、
(c)は連続する波形13が形成された同様の部分断面図
である。また、図3は、山形の湾曲状凹条溝14の頂部に
小さな凹条部15を有する山型エンボスを示している。
て連続する矩形11が形成された部分断面図、(b)は、
連続する台形12が形成された同様の部分断面図で、
(c)は連続する波形13が形成された同様の部分断面図
である。また、図3は、山形の湾曲状凹条溝14の頂部に
小さな凹条部15を有する山型エンボスを示している。
【0017】
【作用】折り曲げられる線が波型又は山型の連続するエ
ンボスで形成された本発明に係るプラスチック製折曲箱
用シ−トは、折曲げが容易で、箱組立機により瞬時に箱
に組み立てられ、しかもその折曲部は、シャ−プでしっ
かりした稜線部を安定に形成し、また、蓋の繰返しの開
閉にも優れた折曲げ強度を有するので、商品価値を高め
るクリアボックスとして実用上極めて有用である。
ンボスで形成された本発明に係るプラスチック製折曲箱
用シ−トは、折曲げが容易で、箱組立機により瞬時に箱
に組み立てられ、しかもその折曲部は、シャ−プでしっ
かりした稜線部を安定に形成し、また、蓋の繰返しの開
閉にも優れた折曲げ強度を有するので、商品価値を高め
るクリアボックスとして実用上極めて有用である。
【0018】
【実施例】次に、本発明の方法を具体例により、更に詳
細に説明する。 実施例 1 厚さが約0.3mmの半硬質透明ポリ塩化ビニル樹脂シ−ト
を用いて本発明の方法を実施した。図1に示すような展
開図の打抜型刃と切込み5を形成する刃及び点線で示し
た部分に、図2の(a)に示すような連続する断面矩形
のエンボスを形成する波型罫線金属部材を一体に備えた
成形型で上記シ−トを裁断と同時に罫線の波型エンボス
を行った。その際、シ−トを約80℃に加温し、波型罫線
形成用型部材を約100℃に加熱した。なお、波型は、断
面矩形の高さが0.15mm,矩形の幅及び間隔はいずれも約
0.8mmで、罫線の幅は、約1mmである。
細に説明する。 実施例 1 厚さが約0.3mmの半硬質透明ポリ塩化ビニル樹脂シ−ト
を用いて本発明の方法を実施した。図1に示すような展
開図の打抜型刃と切込み5を形成する刃及び点線で示し
た部分に、図2の(a)に示すような連続する断面矩形
のエンボスを形成する波型罫線金属部材を一体に備えた
成形型で上記シ−トを裁断と同時に罫線の波型エンボス
を行った。その際、シ−トを約80℃に加温し、波型罫線
形成用型部材を約100℃に加熱した。なお、波型は、断
面矩形の高さが0.15mm,矩形の幅及び間隔はいずれも約
0.8mmで、罫線の幅は、約1mmである。
【0019】打ち抜かれたシ−トは、通常の箱組立機に
かけて4つの底面形成用フラップが瞬時に組まれると共
に、箱型に組み立てられた箱型の側部フラップ及び組ま
れた底板部の適当箇所を熱板で押圧融着してシャ−プな
稜線を有する直方体状のプラスチック製クリアボックス
を得た。得られた9mm×6mm×10mmのクリアボックス
は、稜線角部がシャ−プで、見栄えのよい安定な組立箱
で、これに商品を収納すると、商品は著しく高級感が付
加され、商品価値は顕著に高められた。
かけて4つの底面形成用フラップが瞬時に組まれると共
に、箱型に組み立てられた箱型の側部フラップ及び組ま
れた底板部の適当箇所を熱板で押圧融着してシャ−プな
稜線を有する直方体状のプラスチック製クリアボックス
を得た。得られた9mm×6mm×10mmのクリアボックス
は、稜線角部がシャ−プで、見栄えのよい安定な組立箱
で、これに商品を収納すると、商品は著しく高級感が付
加され、商品価値は顕著に高められた。
【0020】実施例 2 実施例1において、波型罫線形成用型部材に変えて、図
3に描かれるような山型の罫線形成用型部材を用いて、
同様の折曲げ組立箱用打ち抜きシ−トを作成した。山型
罫線の断面の幅は0.9mm,深さが0.18mmで、中央に形成
された小さな半円状断面凹部の深さは0.025mmであっ
た。これを実施例1と同様に組立箱機により組み立てる
ことにより、同じ大きさ(9mm×6mm×10mm)の稜線角
部がシャ−プで、極めて見栄えのよい安定なクリアボッ
クスが得られた。
3に描かれるような山型の罫線形成用型部材を用いて、
同様の折曲げ組立箱用打ち抜きシ−トを作成した。山型
罫線の断面の幅は0.9mm,深さが0.18mmで、中央に形成
された小さな半円状断面凹部の深さは0.025mmであっ
た。これを実施例1と同様に組立箱機により組み立てる
ことにより、同じ大きさ(9mm×6mm×10mm)の稜線角
部がシャ−プで、極めて見栄えのよい安定なクリアボッ
クスが得られた。
【0021】
【発明の効果】本発明の方法によれば、折曲箱用プラス
チックシ−トの展開図の打ち抜きと連続する波型又は山
型の凹凸罫線のエンボス加工を同時に行うことができ、
このようにして得られたプラスチック製折曲箱用シ−ト
は、箱組立機によって短時に箱に組み立てられ、しかも
組み立てられた箱は、シャ−プな稜線を有する安定性の
優れたもので、中に入れられる商品の価値を高めるの
で、優れた実用的価値を有する。
チックシ−トの展開図の打ち抜きと連続する波型又は山
型の凹凸罫線のエンボス加工を同時に行うことができ、
このようにして得られたプラスチック製折曲箱用シ−ト
は、箱組立機によって短時に箱に組み立てられ、しかも
組み立てられた箱は、シャ−プな稜線を有する安定性の
優れたもので、中に入れられる商品の価値を高めるの
で、優れた実用的価値を有する。
【図1】本発明に係る直方体組立箱用シ−トの打ち抜き
展開図の一例の平面図である。
展開図の一例の平面図である。
【図2】本発明に係る組立箱用シ−トの折曲げ部の波型
エンボスの三例の模式的拡大断面図である。
エンボスの三例の模式的拡大断面図である。
【図3】本発明に係る組立箱用シ−トの折曲げ部の山型
エンボスの凹条溝の一例の模式的拡大断面図である。
エンボスの凹条溝の一例の模式的拡大断面図である。
1・・・箱の胴形成部 2・・・貼着用フラップ 3,3’・・・異形フラップ 4・・・底面形成部 5・・・アウタ−フラップ 6・・・切込み 7・・・インナ−フラップ 8・・・蓋形成部 9・・・稜線形成部 10・・・差し込み用フラップ 11・・・矩形 12・・・台形 13・・・波形 14・・・山形の湾曲状凹条溝 15・・・小さな凹条部
Claims (2)
- 【請求項1】 箱組立機により自動的に折り曲げられ箱
に組み立てられる、箱を構成する底面形成用の複数のフ
ラップ及び他の各面部が一枚の展開図に打ち抜かれたプ
ラスチック製シ−トであって、折り曲げられるシ−トの
それぞれの折曲げ線部に、その折曲げ線を含む断面が、
波形,矩形もしくは台形の連続する波型凹凸エンボス罫
線、又はその折曲げ線に垂直な断面が平たい山形の中央
頂部に更に小さな凹条を有する特異形状の凹溝罫線が形
成されたプラスチック製折曲げ自動組立箱用シ−ト。 - 【請求項2】 箱組立機により自動的に折り曲げられ箱
に組み立てられる、箱を構成する底面形成用の複数のフ
ラップ及び他の各面部を一枚の展開図に打ち抜くプラス
チック製シ−トの製造方法において、該シ−トをその熱
変形温度近傍に加温し、所定形状の打抜枠により折曲げ
箱展開図に打ち抜くと同時に、該打抜枠に取り付けられ
た波型又は山型の罫線形成用線状型部材を、そのシ−ト
のそれぞれの所定折曲げ線部に押圧して、その折曲げ線
を含む断面が、波形,矩形もしくは台形の連続する波型
凹凸エンボス罫線、又は折曲げ線に垂直な断面が平たい
山形の中央頂部に更に小さな凹溝を有する特異形状の凹
溝罫線を形成させることを特徴とする上記プラスチック
製折曲げ自動組立箱用シ−トの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4205902A JP2664840B2 (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | プラスチック製組立箱用シ−ト及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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1992
- 1992-07-09 JP JP4205902A patent/JP2664840B2/ja not_active Expired - Lifetime
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