JPH11318996A - 電動車両の着座シート装置 - Google Patents

電動車両の着座シート装置

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JPH11318996A
JPH11318996A JP10126311A JP12631198A JPH11318996A JP H11318996 A JPH11318996 A JP H11318996A JP 10126311 A JP10126311 A JP 10126311A JP 12631198 A JP12631198 A JP 12631198A JP H11318996 A JPH11318996 A JP H11318996A
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seating
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release lever
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Masanobu Takeyama
征伸 竹山
Shosuke Sasaki
章介 佐々木
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Howa Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】規定方向にロックされた状態にある着座シート
の回転方向へのガタを無くして着座感を向上させる。 【解決手段】本発明に係る電動車両の着座シート装置
は、着座シート12の回転のロックおよび解除を行うロッ
ク解除レバー17をリターンスプリング46によって軸方向
に付勢した。これによれば、ロック解除レバー17と、こ
のロック解除レバー17に回動一体に設けられたロックメ
ンバー44がベースプレート23に対して軸方向に遊びを持
たなくなるため、規定方向にロックされた状態にある着
座シート12の回転方向へのガタが格段に減少して着座感
が大きく向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗り降りが容易な
ように、着座シートが回転可能に設けられた電動車両の
着座シート装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】老人や身体障害者等が使用する小型の電
動車両において、乗降性の向上を図るために着座シート
を回動可能にしたものがある。このような電動車両の着
座シートは、真正面を向いた位置でロックできるほか、
例えば左右斜め前方45゜の角度や左右90゜の角度でそれ
ぞれロックできるようになっている。
【0003】着座シートの直下部にはロック解除レバー
が設けられており、このレバーを引き上げることによっ
てロックが解除され、着座シートは回転自在になる。そ
して、着座シートを希望する角度に大体合わせ、ロック
解除レバーを放して着座シートを少し回転させれば、ロ
ック部分が係合して着座シートの回転が規制される。ま
た、ロック解除レバーを引き上げることによって着座シ
ートを取り外すことも可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電動車両の着座シート装置は、そのロック部
分に遊びがあったため、この遊びによって着座シートが
ロックされた状態にあるにも拘らず、回転方向へのガタ
が生じて着座感が損なわれるという問題点があった。
【0005】また、電動車両を持ち上げようとして着座
シートの下縁等を持った際にロック解除レバーを引き上
げてしまうことが多く、着座シートが抜けてしまって電
動車両を持ち上げることができなくなる場合があった。
【0006】本発明に係る電動車両の着座シート装置
は、このような問題点を解決するために発明されたもの
であり、その第1の目的は、規定方向にロックされた状
態にある着座シートの回転方向へのガタを無くして着座
感を向上させることにある。
【0007】また、本発明に係る電動車両の着座シート
装置の第2の目的は、着座シートを持って電動車両を持
ち上げる際に着座シートが抜けてしまうことを防止して
電動車両の取り回し性を向上させることにある。
【0008】さらに、本発明に係る電動車両の着座シー
ト装置の第3の目的は、着座シートの位置を前後に調整
可能にして使用者が最適な着座姿勢で乗車できるように
することにある。
【0009】そして、本発明に係る電動車両の着座シー
ト装置の第4の目的は、部品点数を削減して製品コスト
を下げることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、本発明に係る電動車両の着座シート装置は、請
求項1に記載したように、車体側から起立するパイプ状
のシートパイプホルダーと、上記シートパイプホルダー
の上端に固設され、周囲に係合爪が形成された円盤状の
ストッパープレートと、着座シートの下面側に設置され
たベースプレートと、上記ベースプレートに固設されて
垂下し、上記シートパイプホルダーに上方から挿入され
るシートパイプと、上記ベースプレートに回動自在に軸
支されたロック解除レバーと、上記ロック解除レバーに
回動一体に設けられ、ロック解除レバーの回動により上
記ストッパープレートの係合爪に係脱されるロックメン
バーと、上記ロックメンバーをストッパープレートの係
合爪に係合させる回動方向に上記ロック解除レバーを付
勢し、かつロック解除レバーを軸方向に付勢するリター
ンスプリングとを備えて構成した。
【0011】また、同じく前記第1の目的を達成するた
め、本発明に係る電動車両の着座シート装置は、請求項
2に記載したように、前記ロックメンバーが前記係合爪
に係合した際に、係合爪とロックメンバーとが楔係合と
なるように、ロックメンバーおよび係合爪の凹凸係合形
状の少なくとも一方をテーパー形状に形成した。
【0012】さらに、前記第2の目的を達成するため、
本発明に係る電動車両の着座シート装置は、請求項3に
記載したように、前記ベースプレートの下面に前記スト
ッパープレートを回転自在に抱き込む形状のストッパー
ブラケットを設けた。
【0013】また、前記第3の目的を達成するため、本
発明に係る電動車両の着座シート装置は、請求項4に記
載したように、前記着座シートを前記ベースプレートに
固定するスクリュー部材の挿通穴を前後方向に延びる長
穴状に形成した。
【0014】そして、前記第4の目的を達成するため、
本発明に係る電動車両の着座シート装置は、請求項5に
記載したように、前記ベースプレートに切り起こし部を
形成し、この切り起こし部を前記ロック解除レバーの軸
受部の構成要素とした。
【0015】請求項1に記載したように電動車両の着座
シート装置を構成すれば、前記ロック解除レバーが前記
リターンスプリングによって軸方向に付勢されているこ
とから、このロック解除レバーと、ロック解除レバーに
回動一体に設けられたロックメンバーがベースプレート
に対して軸方向に遊びを持たなくなる。このため、規定
方向にロックされた状態にある着座シートの回転方向へ
のガタが格段に減少して着座感が大きく向上する。
【0016】また、請求項2に記載したように電動車両
の着座シート装置を構成すれば、前記ストッパープレー
トの係合爪に対する前記ロックメンバーの円周方向への
遊びが無くなる。このため、規定方向にロックされた状
態にある着座シートの回転方向へのガタが事実上ゼロに
なり、着座感が一層向上する。
【0017】さらに、請求項3に記載したように電動車
両の着座シート装置を構成した場合、着座シートを持っ
て電動車両を持ち上げる際に誤ってロック解除レバーを
引き上げてしまっても、ベースプレートの下面に設けら
れたストッパーブラケットがストッパープレートに下方
から当接することによって着座シートの抜脱が防止され
る。
【0018】そして、請求項4に記載したように電動車
両の着座シート装置を構成すれば、ベースプレートに対
する着座シートの固定位置を、スクリュー部材の挿通穴
の長さ範囲内でアジャストすることができるため、着座
シートの位置を前後に調整して使用者に最適な着座姿勢
を取らせることができる。
【0019】また、請求項5に記載したように電動車両
の着座シート装置を構成すれば、前記軸受部の構成要素
がベースプレートに一体化されるため、部品点数が削減
されて製品コストの低減に繋がる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る
着座シート装置が適用された電動車両の一例としての電
動三輪車を右斜め前方から見た斜視図である。
【0021】この電動三輪車1は、1個の前輪2および
左右2個の後輪3によって支持されるプラットフォーム
型の車体4を備えている。前輪2は車体4の前頭部にて
左右回動自在に支持されたフロントフォーク5に軸支さ
れており、このフロントフォーク5の上部には操舵用の
ハンドルバー6と制御装置7、バスケット8が回動一体
に設けられている。
【0022】一方、車体4の後部には一段高い台座状の
収納部10が形成されており、この収納部10の上に着座シ
ート装置11が設置されている。収納部10の内部には後輪
3を駆動する電動モータや電源用のバッテリー、コント
ロール基板等の機器類が内蔵される。
【0023】着座シート装置11は、後述するベースプレ
ート23(図2参照)等の部材の上部に着座シート12が設
けられた構成となっており、着座シート12はシートクッ
ション13とシートバック14と左右一対のアームレスト15
とを備えている。この着座シート12は、乗降性の向上を
図るために収納部10に対して回動可能に設けられてい
る。
【0024】即ち、着座シート12の直下にはロック解除
レバー17が設けられており、これを引き上げることによ
って着座シート12の回転規制が解除され、着座シート12
は回転自在となる。着座シート12は、真正面を向いた位
置のほか、例えば左右斜め前方に45゜の角度と左右真横
に90゜の角度でそれぞれロックできるようになってい
る。着座シート12のロックは各位置にてロック解除レバ
ー17を放すことにより自動的になされる。
【0025】図2は、本発明の一実施形態となる着座シ
ート装置11の全体構成を示す分解斜視図である。着座シ
ート装置11は以下のように構成されている。
【0026】まず、車体4側(収納部10の上面)からは
パイプ状のシートパイプホルダー18が起立しており、こ
のシートパイプホルダー18の上端に円盤状のストッパー
プレート19が固設されている。ストッパープレート19の
周囲には後に詳述する係合爪57a〜57eが形成されてい
る。
【0027】一方、着座シート12は、鋼管で構成された
シートフレーム21に前記シートクッション13、シートバ
ック14、アームレスト15が設けられた構成であり、シー
トフレーム21の底部には前後左右に4つの固定ブラケッ
ト22が設けられている。
【0028】また、着座シート12の下部側にはベースプ
レート23が設置されている。図3はベースプレート23を
拡大した斜視図であり、図4はベースプレート23の平面
図である。また、図5は図4の V-V線に沿うベースプレ
ート23の縦断面図であり、図6は図4のVI矢視によるベ
ースプレート23の後面図である。
【0029】ベースプレート23は、例えば板金材料をプ
レス加工したものであり、前後方向に延びる略長方形状
に造形されていて、左右両側に一段高いシート固定面24
が形成され、その間に底面25と段差面26を有している。
底面25の前半部には略台形状の開口部27が穿設される一
方、左右のシート固定面24と段差面26の中間部は前記ロ
ック解除レバー17を通すために一部寸断され、シート固
定面24には前後に4か所のスクリュー部材挿通穴28が穿
設されている。これらのスクリュー部材挿通穴28は全て
前後方向に延びる長穴状に形成されている。
【0030】また、開口部27の後方には車幅方向に延び
るセンターブリッジ31が設けられている。このセンター
ブリッジ31はコの字形の断面を持ち、その開口側が下方
に向けられてベースプレート23の底面25および段差面26
に固着されている。そして、センターブリッジ31の中央
部とベースプレート23の底面25を貫通する形でシートパ
イプ32が固着されている。このシートパイプ32はベース
プレート23の下面から下方へ垂直に延びる。
【0031】さらに、開口部27の後端には、元々底面25
であった部分を直角に立ち上げて形成した左右一対の切
り起こし部33が設けられている。これらの切り起こし部
33の上端は後方に向かって軽く湾曲しており、その内周
側にそれぞれ軸受パイプ34が溶接等により固着されてい
る。左右の軸受パイプ34は車幅方向に沿って同軸上に配
列されており、この軸受パイプ34と切り起こし部33とに
より軸受部35が構成され、軸受パイプ34の内径部にロッ
ク解除レバー17が回動自在に軸支される。
【0032】図4に示すように、ロック解除レバー17は
右側のライトレバー37と左側のレフトレバー38とからな
る分割構造であり、ライトレバー37が左右の軸受部35
(軸受パイプ34)に右方から挿通される。一方、レフト
レバー38はその右端部にジョイントパイプ39が固着され
ており、このジョイントパイプ39の内径部に、左側の軸
受部35から突出したライトレバー37の左端が挿入される
ようになっている。ジョイントパイプ39にはジョイント
スクリュー40が設けられており、これを締め付けること
によってライトレバー37とレフトレバー38が一本化され
る。なお、ライトレバー37とレフトレバー38はそれぞれ
車幅方向外側の部分がL字形に屈曲成形されており、こ
の部分がレバーアーム41となり、その先端に把持ノブ42
が設けられている。
【0033】また、ライトレバー37にはロックメンバー
44が回動一体に設けられている。このロックメンバー44
はほぼ平板状であり、その上端が左右の軸受部35の間で
ライトレバー37に溶接等により固着されている。ロック
メンバー44は、ライトレバー37およびレフトレバー38の
レバーアーム41が前方を向いた時に鉛直下に延びてベー
スプレート23の開口部27から下方に垂下するようにライ
トレバー37に対して角度付けられている。このロックメ
ンバー44がベースプレート23よりも下方に突出する部分
には四角い係合穴45が穿設されている。
【0034】ところで、ロック解除レバー17にはコイル
状のリターンスプリング46が設けられる。このリターン
スプリング46は、例えば左側の軸受部35(軸受パイプ3
4)とジョイントパイプ39との間に弾装される。即ち、
ロック解除レバー17のライトレバー37とレフトレバー38
を連結する際に、ライトレバー37の左端にリターンスプ
リング46を環装し、レフトレバー38のジョイントパイプ
39をライトレバー37側に押圧してリターンスプリング46
を圧縮しながらライトレバー37をジョイントパイプ39内
に挿入し、ジョイントパイプ39のジョイントスクリュー
40を締め込んでライトレバー37とレフトレバー38を連結
する。
【0035】リターンスプリング46の一端はジョイント
パイプ39に設けられたスプリングレバー47に係止され、
他端はベースプレート23の底面25に当接する。このリタ
ーンスプリング46により、ロック解除レバー17は前転す
る回動方向に付勢される。同時に、圧縮されたリターン
スプリング46の反発力によってロック解除レバー17は車
幅方向左側に向かって付勢される。これにより、前述の
ロックメンバー44は常に左側の軸受部35(軸受パイプ3
4)に押し付けられる。
【0036】なお、ロック解除レバー17のライトレバー
37とレフトレバー38の位置関係を左右逆にする等してロ
ック解除レバー17が車幅方向の右側に向かって付勢され
るようにし、ロックメンバー44が右側の軸受部35(軸受
パイプ34)に押し付けられるようにしてもよい。要する
に、圧縮されたリターンスプリング46の反発力によって
ロック解除レバー17が常に軸方向に付勢され、ロックメ
ンバー44が左右いずれかの軸受部35に押し付けられるよ
うに構成すればよい。
【0037】さらに、図2および図5に示すように、ベ
ースプレート23の下面にはストッパーブラケット49が設
けられる。このストッパーブラケット49は、帯状の板金
材料を屈曲形成したものであり、その両端に形成された
固定部50の間が一段下方に下がった形状となっている。
固定部50には固定スクリュー51が固着されており、この
固定スクリュー51をベースプレート23の底面25に穿設さ
れたスクリュー挿通穴52に下方から挿通し、上方から固
定ナット53を締結する。なお、このストッパーブラケッ
ト49は、後述するようにベースプレート23が車体4側に
取り付けられた後でベースプレート23の下面に固定され
る。
【0038】図2に示すように、着座シート12は4本の
スクリュー部材55によってベースプレート23に固定され
る。各スクリュー部材55はベースプレート23の下方から
スクリュー部材挿通穴28に挿通され、着座シート12のシ
ートフレーム21に設けられた固定ブラケット22に締結さ
れる。
【0039】一方、車体4側に設けられたシートパイプ
ホルダー18の上部に固設された円盤状のストッパープレ
ート19には、図7に示すように複数の係合爪57a〜57e
が形成されている。各係合爪57a〜57eは、それぞれ一
対の切欠58,59の間に形成される。係合爪57aは真正面
の角度に設けられ、係合爪57b,57cは例えば左右斜め
前方45゜の角度に設けられ、係合爪57d,57eは例えば
左右真横90゜の角度に設けられている。図8に拡大して
示すように、各係合爪57a〜57eは、鋭角なテーパー角
αを有して先端側が細くなるテーパー形状に形成されて
いる。
【0040】以上のように構成された着座シート装置11
において、ベースプレート23に設けられたシートパイプ
32は、シートパイプホルダー18に上方から挿入される。
このようにシートパイプ32をシートパイプホルダー18に
挿入する際には、ロック解除レバー17のレバーアーム41
を上方に引き上げておき、リターンスプリング46の付勢
力に抗してロックメンバー44を前方に回動させておく。
【0041】そして、ベースプレート23の下面がストッ
パープレート19の上面に当接した時点でロック解除レバ
ー17を放してベースプレート23を左右に少し回転させれ
ば、リターンスプリング46の付勢力によりロック解除レ
バー17が前転方向に回動してロックメンバー44がストッ
パープレート19側に回動し、ロックメンバー44の係合穴
45がストッパープレート19の複数の係合爪57a〜57eの
いずれかに係合して着座シート12(ベースプレート23)
の回転がロックされる。
【0042】その後、前述のようにストッパーブラケッ
ト49をベースプレート23の下面に固定する。ベースプレ
ート23の下面に固定されたストッパーブラケット49は、
ストッパープレート19を回転自在に保ちながら、その後
縁部を下方から抱き込む(図5参照)。
【0043】なお、着座シート12が意図しない方向を向
いた状態で回転がロックされた場合には、再びロック解
除レバー17のレバーアーム41を上方に引き上げ、正しい
方向に着座シート12を向けてからレバーアーム41を放
し、着座シート12を左右に少し回転させて正しい係合爪
57a〜57eにロックメンバー44の係合穴45を係合させれ
ばよい。
【0044】例えば、使用者が電動三輪車1に右側から
乗り降りする場合には、ロックメンバー44の係合穴45を
ストッパープレート19の係合爪57cか57eに係合させ、
着座シート12を右斜め前方45゜か右真横90゜の角度に向
ける。また、使用者が電動三輪車1に左側から乗り降り
する場合には、ロックメンバー44の係合穴45をストッパ
ープレート19の係合爪57bか57dに係合させ、着座シー
ト12を左斜め前方45゜か左真横90゜の角度に向ける。
【0045】これにより、乗降時に使用者の体がハンド
ルバー6やアームレスト15等に干渉することがなくな
り、乗降性が大幅に向上する。また、走行する時にはロ
ックメンバー44の係合穴45をストッパープレート19の係
合爪57aに係合させて着座シート12を真正面に向ける。
【0046】この着座シート装置11は、そのロック解除
レバー17がリターンスプリング46の反発力によって常に
軸方向(この例では車幅方向左側)に付勢されているた
め、ロック解除レバー17とロックメンバー44がベースプ
レート23に対して軸方向に遊びを持たない。しかも、ロ
ックメンバー44の係合穴45に係合されるストッパープレ
ート19の係合爪57a〜57eの形状が先細のテーパー形状
であるため、係合爪57a〜57eが係合穴45に対して楔の
ように係合され、係合爪57a〜57eに対するロックメン
バー44(係合穴45)の円周方向への遊びが無い。
【0047】これらのため、回転をロックされた状態に
ある着座シート12の回転方向へのガタが事実上ゼロにな
っており、着座シート12のガタつきがなく、着座感が飛
躍的に向上している。なお、係合爪57a〜57eをテーパ
ー形状ではなく直線的に形成し、ロックメンバー44の係
合穴45をテーパー穴状に形成することによって両者を楔
係合させたり、両者共テーパー形状に形成して楔係合さ
せるようにしてもよい。
【0048】また、この着座シート装置11は、ベースプ
レート23の下面に固定されたストッパーブラケット49が
ストッパープレート19を下方から抱き込むようになって
いるため、着座シート12を持って電動三輪車1を持ち上
げる際に誤ってロック解除レバー17(レバーアーム41)
を引き上げてしまっても、ベースプレート23の下面に設
けられたストッパーブラケット49がストッパープレート
19に下方から当接することによって着座シート12の抜脱
が防止される。したがって、電動三輪車1の取り回し性
が大きく向上している。
【0049】さらに、この着座シート装置11は、ベース
プレート23のシート固定面24に形成されている4か所の
スクリュー部材挿通穴28が全て前後方向に延びる長穴状
に形成されているため、ベースプレート23に対する着座
シート12の固定位置をスクリュー部材挿通穴28の長さ範
囲内でアジャストすることができ、これによって着座シ
ート12の位置を前後に調整して使用者に最適な着座姿勢
を取らせることができる。
【0050】その上、この着座シート装置11は、ベース
プレート23に形成された左右一対の切り起こし部33が、
ベースプレート23に軸支されるロック解除レバー17の軸
受部35の構成要素となっているため、軸受部35に纏わる
部品点数の削減による製品コストの低減が達成されてい
る。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電動
車両の着座シート装置によれば、乗降性の向上のために
着座シートが回転可能に設けられたものにおいて、規定
方向にロックされた状態にある着座シートの回転方向へ
のガタを無くして着座感を大きく向上させることができ
る。
【0052】また、本発明に係る電動車両の着座シート
装置によれば、着座シートを持って電動車両を持ち上げ
る際に着座シートが抜けてしまうことを防止して電動車
両の取り回し性を向上させることができる。
【0053】さらに、本発明に係る電動車両の着座シー
ト装置によれば、着座シートの位置を前後に調整可能に
して使用者に最適な着座姿勢を取らせることができると
ともに、部品点数を削減して製品コストを下げることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る着座シート装置が適用された電動
車両の一例としての電動三輪車を右斜め前方から見た斜
視図。
【図2】本発明の一実施形態を示す着座シート装置の分
解斜視図。
【図3】ベースプレートを拡大した斜視図。
【図4】ベースプレートの平面図。
【図5】図4の V-V線に沿うベースプレートの縦断面
図。
【図6】図4のVI矢視によるベースプレートの後面図。
【図7】ストッパープレートの平面図。
【図8】図7のVIII部拡大図。
【符号の説明】
1 電動車両の一例としての電動三輪車 4 車体 11 着座シート装置 12 着座シート 17 ロック解除レバー 18 シートパイプホルダー 19 ストッパープレート 23 ベースプレート 28 スクリュー部材挿通穴 32 シートパイプ 33 切り起こし部 35 軸受部 44 ロックメンバー 45 係合穴 46 リターンスプリング 49 ストッパーブラケット 55 スクリュー部材 57a〜57e 係合爪

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体4側から起立するパイプ状のシート
    パイプホルダー18と、上記シートパイプホルダー18の上
    端に固設され、周囲に係合爪57a〜57eが形成された円
    盤状のストッパープレート19と、着座シート12の下面側
    に設置されたベースプレート23と、上記ベースプレート
    23に固設されて垂下し、上記シートパイプホルダー18に
    上方から挿入されるシートパイプ32と、上記ベースプレ
    ート23に回動自在に軸支されたロック解除レバー17と、
    上記ロック解除レバー17に回動一体に設けられ、ロック
    解除レバー17の回動により上記ストッパープレート19の
    係合爪57a〜57eに係脱されるロックメンバー44と、上
    記ロックメンバー44をストッパープレート19の係合爪57
    a〜57eに係合させる回動方向に上記ロック解除レバー
    17を付勢し、かつロック解除レバー17を軸方向に付勢す
    るリターンスプリング46とを備えてなることを特徴とす
    る電動車両の着座シート装置。
  2. 【請求項2】 前記ロックメンバー44が前記係合爪57a
    〜57eに係合した際に、係合爪57a〜57eとロックメン
    バー44とが楔係合となるように、ロックメンバー44およ
    び係合爪57a〜57eの凹凸係合形状の少なくとも一方を
    テーパー形状に形成した請求項1に記載の電動車両の着
    座シート装置。
  3. 【請求項3】 前記ベースプレート23の下面に前記スト
    ッパープレート19を回転自在に抱き込む形状のストッパ
    ーブラケット49を設けた請求項1に記載の電動車両の着
    座シート装置。
  4. 【請求項4】 前記着座シート12を前記ベースプレート
    23に固定するスクリュー部材55の挿通穴28を前後方向に
    延びる長穴状に形成した請求項1に記載の電動車両の着
    座シート装置。
  5. 【請求項5】 前記ベースプレート23に切り起こし部33
    を形成し、この切り起こし部33を前記ロック解除レバー
    17の軸受部35の構成要素とした請求項1に記載の電動車
    両の着座シート装置。
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JP2007029329A (ja) * 2005-07-26 2007-02-08 Upsen:Kk トレーニングマシーン
GB2542556A (en) * 2015-09-16 2017-03-29 Tomcat Special Needs Innovation Ltd Seat docking apparatus

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