JP2002343039A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JP2002343039A
JP2002343039A JP2001277323A JP2001277323A JP2002343039A JP 2002343039 A JP2002343039 A JP 2002343039A JP 2001277323 A JP2001277323 A JP 2001277323A JP 2001277323 A JP2001277323 A JP 2001277323A JP 2002343039 A JP2002343039 A JP 2002343039A
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JP
Japan
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rack
optical head
axis
pinion
optical
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Application number
JP2001277323A
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English (en)
Inventor
Kozo Ezawa
弘造 江澤
Hironori Okazawa
裕典 岡澤
Kazuo Teramae
一男 寺前
Masanao Wakikawa
政直 脇川
Hidemi Tatsumi
英見 巽
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ヘッドを安定した状態で移動させることが
できる光ディスク装置を提供する。 【解決手段】 光ディスク装置1000は、ディスク8
にデータを記録あるいは再生する光ヘッド2と、ディス
ク8に実質的に平行な第1の軸1017を有し、光ヘッ
ド2を第1の軸1017に沿って移動可能に支持する第
1のガイド部材1Rと、光ヘッド2の第1の軸1017
の回りの回転を制限する第2のガイド部材1Lと、光ヘ
ッド2に搭載され、第1の軸1017に実質的に平行な
基準ピッチ線1018を有するラック3と、ラック3と
かみ合って回転することにより、光ヘッド2を移動させ
るピニオン5Sと、ラック3をピニオン5Sに向けて付
勢する付勢手段6とを備えている。付勢手段6がラック
3をピニオン5Sに向けて付勢することに応答してピニ
オン5Sがラック3に及ぼす力304aのベクトルが、
第1の軸1017を実質的に通る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置に
関し、より詳細には、光ディスク装置における光ヘッド
の移動機構に関する。
【0002】
【従来の技術】光ヘッドを用いてディスク(記録媒体)
に記録あるいは再生を行う記録再生装置(光ディスク装
置)では、光ヘッドをディスクの記録領域の外周部から
内周部まで移動させる機構が必要である。このような機
構の1つとして、互いに平行な一対のガイド部材に沿っ
て光ヘッドを移動させる方式が一般的に広く普及してい
る。
【0003】特許第2902876号公報は、このよう
な方式に従う従来技術が記載されている。特許第290
2876号公報に記載される技術では、光ヘッドを移動
させるための駆動力は、ピニオンから、光ヘッドに搭載
されたラックに伝達される。光ヘッドは、円柱状のガイ
ドシャフト(ガイド部材)に沿って摺動しながら移動す
る。ラックは、光ヘッドにガイドシャフトの回りに回動
可能に設けられている。
【0004】図15Aは、特許第2902876号公報
に記載される光ヘッドの移動機構を示す側面図である。
【0005】図15Bは、図15Aに示される光ヘッド
の移動機構を矢印Bから見た平面図である。
【0006】以下、図15Aを参照しながら特許第29
02876号公報に記載される光ヘッドの移動機構を説
明する。光ヘッド102は、ガイドシャフト101Rお
よびガイドシャフト101Lに沿って、紙面に対して前
後に移動する。
【0007】ラック103は、光ヘッド102から小歯
車105Sに向けて、付勢バネ106によって付勢され
ている。ラック103は、ガイドシャフト101Rを支
軸にして、矢印201の方向へ回動自在に支持されてい
る。
【0008】図15Aおよび図15Bにおいて、光ヘッ
ド102は、平行に配置されたガイドシャフト101R
およびガイドシャフト101Lによりガイドされる。光
ヘッド102は、矢印202(図15B)の方向へ移動
可能に構成されている。ラック103は、光ヘッド10
2のガイドシャフト101Rの軸受け部1001(図1
5B)を両端から挟み込み、かつ、ガイドシャフト10
1Rに回動自在に支持されている。
【0009】光ヘッド102を駆動するための駆動力
は、モータにより駆動される駆動ギア104から、大歯
車105Lに伝達される。大歯車105Lは、小歯車1
05S(ピニオン)と一体となって段付き歯車105を
構成しているので、駆動力は、小歯車105Sからラッ
ク103へと減速されて伝達される。
【0010】モータの駆動力によりラック103が矢印
202(図15B)の方向に移動すると、軸受け部10
01を挟み込まれた光ヘッド102がこれに伴って移動
する。
【0011】図16は、ラック103と小歯車105S
のかみ合いの状態を示す。ラック103と小歯車105
Sとが接近しすぎると、互いの歯が干渉を起こして、駆
動力伝達に支障をきたす。このような不都合を防止する
ために、ラックの歯とピニオンの歯との間に若干のバッ
クラッシを設ける手法が知られている。図16に示され
る参照番号103Aは、バックラッシが設けられた場合
のラック103の歯の位置を示す。また、歯車のかみ合
いピッチ誤差により必然的に発生するバックラッシも存
在する。
【0012】しかし、光ディスク装置において、このよ
うなバックラッシが設けられると、光ヘッド102の移
動方向のガタの大きさが、光ディスク上のデータトラッ
クピッチの数十〜数百倍にもなることがある。光ディス
ク装置は、非常に高い精度で光ヘッドを移動させること
が必要なので、このようなバックラッシを除去すること
が必要になる。
【0013】そこで、特許第2902876号公報に記
載される従来技術では、ラック103を矢印203の方
向へ付勢バネ106(図15A)で付勢する(押しつけ
る)ことにより、バックラッシが除去される。参照番号
103Bは、付勢バネ106によって押しつけられた場
合のラック103の歯の位置を示す。この場合には、ラ
ック103の歯と小歯車105Sの歯とが当接する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】光ディスク装置では、
きわめて高精度な光ヘッドの移動や、高速での光ヘッド
の移動を行う必要がある。従って、光ヘッドの移動にお
ける安定性が求められる。このために、平行な一対のガ
イド部材であるガイドシャフト101Rおよび101L
と、光ヘッド102との間の移動時における負荷を可能
な限り低減することが重要である。この観点から、平行
な一対のガイド部材と光ヘッドとの摺動部分に摩擦がで
きるだけ生じないようにすることが必要である。
【0015】上述した従来技術では、図15Aに示され
るように、光ヘッド102の点102Aに付勢バネ10
6が取り付けられている。付勢バネ106は、ラック1
03を小歯車105Sに押しつけるために縮んでいる。
このため、光ヘッド102は、付勢バネ106から、ガ
イドシャフト101Rの軸の回りのモーメント204を
受ける。モーメント204を打ち消すために、ガイドシ
ャフト101Lは、光ヘッド102に抗力1901を及
ぼす。抗力1901が大きくなると、ガイドシャフト1
01Lと光ヘッド102とが摺動する部分に生じる摩擦
が大きくなり、光ヘッド102を移動する際の安定性が
著しく低下する。
【0016】また、光ディスク装置では、装置の寿命期
間中に繰り返される光ヘッド102の移動回数は、数百
万回以上になり得る。光ヘッド102の移動回数が多く
なると、ラック103のかみ合い部分の摩耗が激しくな
り、やがて光ヘッド102の移動が不可能な状態にな
る。このような場合には、ラック103を交換する処置
が必要である。光ディスク装置の製造工程においても、
ラック103を組み込んだ後に、ラック103の不良が
発覚し、やむを得ずラック103を交換する処置が必要
になる場合がある。従って、ラック103は、容易に交
換できることが望ましい。
【0017】図15Bに示される従来技術の光ディスク
装置では、ラック103を交換する際には、ガイドシャ
フト101Rを一旦取り外さなければならない。ラック
103が、ガイドシャフト101Rに通されているから
である。しかし、ガイドシャフト101Rを取り外した
場合には、光ヘッド102の傾角を調整するために、ガ
イドシャフト101Rの傾きを調節する工程が必要にな
る。この調整工程は、一般的に、非常に手間と時間を要
する。このように、従来技術では、ラック103を光ヘ
ッド102に容易に着脱することができなかった。
【0018】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するためになされたものであって、光ヘッドを安
定した状態で移動させることができる光ディスク装置を
提供することを目的とする。また、本発明の他の目的
は、ラックを光ヘッドに容易に着脱することができる光
ディスク装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の光ディスク装置
は、外周部から内周部までの記録領域を有するディスク
にデータを記録あるいは再生する光ヘッドと、前記ディ
スクに実質的に平行な第1の軸を有し、前記光ヘッドを
前記第1の軸に沿って前記ディスクの前記外周部の側の
端から前記内周部の側の端まで移動可能に支持する第1
のガイド部材と、前記光ヘッドの前記第1の軸の回りの
回転を制限する第2のガイド部材と、前記光ヘッドに搭
載され、前記第1の軸に実質的に平行な基準ピッチ線を
有するラックと、前記ラックとかみ合って回転すること
により、前記光ヘッドを移動させるピニオンと、前記ラ
ックを前記ピニオンに向けて付勢する付勢手段とを備
え、前記付勢手段が前記ラックを前記ピニオンに向けて
付勢することに応答して前記ピニオンが前記ラックに及
ぼす力のベクトルが、前記第1の軸を実質的に通り、こ
れにより、上記目的が達成される。
【0020】前記ラックは、前記基準ピッチ線に実質的
に平行な第2の軸の周りに回動可能に前記光ヘッドに搭
載されていてもよい。
【0021】前記ラックは、着脱可能に前記光ヘッドに
搭載されていてもよい。
【0022】前記ラックは、前記ラックおよび前記光ヘ
ッドの一方に設けられた凸部と、前記ラックおよび前記
光ヘッドの他方に設けられ、前記凸部に係合する凹部と
によって、前記光ヘッドに搭載されていてもよい。
【0023】前記凸部は、円柱の一部を前記円柱の軸に
平行な面に沿って切り欠いた形状を有し、前記凹部に
は、前記円柱の直径よりも小さい幅を有し、前記ラック
を前記光ヘッドに着脱する際に前記凸部が通過するため
の溝が設けられていてもよい。
【0024】前記光ディスク装置は、前記ラックと前記
光ヘッドとの間の前記第2の軸に沿う空隙を除去するた
めに、前記ラックを前記第2の軸方向に付勢する弾性手
段をさらに備えていてもよい。
【0025】前記付勢手段と、前記弾性手段とは、一体
に形成されていてもよい。
【0026】前記ラックは、前記ラックのうち前記ピニ
オンにかみ合う部分が前記基準ピッチ線に実質的に平行
な第2の軸の周りに回動可能に前記光ヘッドに搭載され
ており、前記ラックは可撓性材料から形成され、前記ラ
ックのうち、前記第2の軸に沿った部分は、前記第2の
軸の回りに屈曲可能な形状を有してもよい。
【0027】前記ラックは、前記光ヘッドが前記外周部
の側の端および前記内周部の側の端の一方である第1位
置に位置する場合に前記ラックと前記ピニオンとのかみ
合いが外れる程度に前記ラックが変位することを制限
し、かつ、前記光ヘッドが前記外周部の側の端および前
記内周部の側の端の他方である第2位置に位置する状態
で前記ピニオンに所定値以上の回転力が加わった場合に
前記ラックと前記ピニオンとのかみ合いが外れる程度に
前記ラックが変位することを許容するように、前記光ヘ
ッドに搭載されていてもよい。
【0028】前記光ヘッドが前記第1の位置に位置する
場合に、前記ラックは第1の部分において前記ピニオン
とかみ合い、前記光ヘッドが前記第2の位置に位置する
場合に、前記ラックは第2の部分において前記ピニオン
とかみ合い、前記光ヘッドは、前記ラックの第1の当接
点が前記ピニオンから遠ざかるように変位することを制
限する第1の当接部材と、前記光ヘッドは、前記ラック
の第2の当接点が前記ピニオンから遠ざかるように変位
することを制限する第2の当接部材とを含み、前記第1
の部分は、前記ラックの前記第1の当接点と前記第2の
当節点との間に位置し、前記第2の部分は、前記ラック
の前記第1の当接点と前記第2の当節点との間よりも外
側に位置してもよい。
【0029】前記ラックは、前記基準ピッチ線に平行な
第2の軸の周りに回動可能に前記光ヘッドに搭載されて
おり、前記ラックは、前記光ヘッドが前記第2位置に位
置する状態で前記ピニオンに前記所定値以上の回転力が
加わった場合に前記基準ピッチ線と前記第2の軸とがね
じれの位置関係になるように変形してもよい。
【0030】前記光ディスク装置は、駆動電流を印加す
ることによって前記ピニオンを回転させる駆動手段をさ
らに備え、前記所定値は、前記ピニオンを前記所定値の
回転力で駆動するために必要な駆動電流の大きさが、前
記光ディスク装置に熱的な影響による支障を与えないた
めの許容値以下になるように設定されてもよい。
【0031】本発明の他の光ディスク装置は、外周部か
ら内周部までの記録領域を有するディスクにデータを記
録あるいは再生する光ヘッドと、前記ディスクに実質的
に平行な第1の軸を有し、前記光ヘッドを前記第1の軸
に沿って前記ディスクの前記外周部の側の端から前記内
周部の側の端まで移動可能に支持する第1のガイド部材
と、前記光ヘッドの前記第1の軸の回りの回転を制限す
る第2のガイド部材と、前記光ヘッドに搭載され、前記
第1の軸に実質的に平行な基準ピッチ線を有するラック
と、前記ラックとかみ合って前記基準ピッチ線に実質的
に垂直な第3の軸の回りに回転することにより、前記光
ヘッドを移動させるピニオンと、前記ラックを前記ピニ
オンに向けて付勢する付勢手段とを備え、前記第3の軸
と前記基準ピッチ線との共通の垂線が、前記第1の軸を
実質的に通り、これにより、上記目的が達成される。
【0032】本発明の他の光ディスク装置は、外周部か
ら内周部までの記録領域を有するディスクにデータを記
録あるいは再生する光ヘッドと、前記ディスクに実質的
に平行な第1の軸を有し、前記光ヘッドを前記第1の軸
に沿って前記ディスクの前記外周部の側の端から前記内
周部の側の端まで移動可能に支持する第1のガイド部材
と、前記ディスクに実質的に平行な第1の軸を有し、前
記光ヘッドを前記第1の軸に沿って前記ディスクの前記
外周部の側の端から前記内周部の側の端まで移動可能に
支持する第1のガイド部材と、前記光ヘッドの前記第1
の軸の回りの回転を制限する第2のガイド部材と、前記
光ヘッドに搭載され、前記第1の軸に実質的に平行な基
準ピッチ線を有するラックと、前記ラックとかみ合って
回転することにより、前記光ヘッドを移動させるピニオ
ンと、前記ラックを前記ピニオンに向けて付勢する付勢
手段とを備え、前記付勢手段が前記ラックを前記ピニオ
ンに向けて付勢することに応答して前記ピニオンが前記
ラックに及ぼす力のベクトルが、前記第1の軸を実質的
に通り、前記ラックは、前記光ヘッドが前記外周部の側
の端および前記内周部の側の端の一方である第1位置に
位置する場合に前記ラックと前記ピニオンとのかみ合い
が外れる程度に前記ラックが変位することを制限し、か
つ、前記光ヘッドが前記外周部の側の端および前記内周
部の側の端の他方である第2位置に位置する状態で前記
ピニオンに所定値以上の回転力が加わった場合に前記ラ
ックと前記ピニオンとのかみ合いが外れる程度に前記ラ
ックが変位することを許容するように、前記光ヘッドに
搭載されており、これにより、上記目的が達成される。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の実施の形態を説明する。本明細書中において、同一
の参照符号は、同一の構成要素を示し、重複した説明
は、省略することがある。
【0034】図1Aは本発明の光ディスク装置1000
の構成を示す。光ディスク装置1000は、光ヘッド2
と、ディスク駆動部1011と、記録再生部1012
と、光ヘッド駆動部1013と、制御部1010と、モ
ータ1014とを含む。
【0035】図1Aにおいて、ディスク駆動部1011
と、記録再生部1012と、光ヘッド駆動部1013
と、制御部1010とは、周知の構成を有し得るので、
機能ブロック図により示されている。
【0036】ディスク駆動部1011は、ディスク8
(記録媒体)載置したターンテーブル9を回転させるた
めのモーター(図示せず)を駆動する。ディスク8は、
DVD、CD、CD−R、CD−ROM等の任意の光デ
ィスクであり得る。
【0037】光ヘッド2は、ディスク8にデータを記録
し、および/または、ディスク8に記録されたデータを
再生する。記録再生部1012は、ディスク8から再生
されたデータを処理する。記録再生部1012はまた、
ディスク8に記録するべきデータを生成して、光ヘッド
2に出力する。
【0038】ディスク8は、外周部から内周部までの記
録領域を有する。光ヘッド2は、記録領域の所望の箇所
にデータを記録あるいは再生するために、ディスク8の
外周部と内周部との間を移動する。光ヘッド2は、図1
Aにおいて紙面の前後方向に移動する。
【0039】光ヘッド駆動部1013は、駆動電流を印
加することによって、光ヘッド2を移動させるためのモ
ータ1014を駆動する。
【0040】制御部1010は、ディスク駆動部101
1と、記録再生部1012と、光ヘッド駆動部1013
とを制御する。
【0041】図1Bは、本発明の光ディスク装置100
0を図1Aに示される矢印Bの方向から見た平面図であ
る。ただし、図1Bには、制御部1010、ディスク駆
動部1011、記録再生部1012、光ヘッド駆動部1
013、ディスク8は示されていない。矢印301は、
光ヘッド2が移動する方向を示す。
【0042】ふたたび、図1Aを参照して、本発明の光
ディスク装置1000における光ヘッド2の移動機構を
説明する。
【0043】光ディスク装置1000は、光ヘッド2の
移動機構として、ガイドシャフト1R(第1のガイド部
材)と、ガイドシャフト1L(第2のガイド部材)と、
光ヘッド2に搭載されたラック3と、段付き歯車5と、
付勢バネ6(付勢手段)とを含む。
【0044】モータ1014の軸には、駆動ギア4が取
り付けられている。段付き歯車5は、ラック3とかみ合
う小歯車5S(ピニオン)と、駆動ギア4とかみ合う大
歯車5Lとが一体となって構成されている。
【0045】駆動電流をモータ1014に印加すること
により、モータ1014が回転し、駆動ギア4が回転す
る。この回転が段付き歯車5の大歯車5Lに伝えられ、
段付き歯車5が回転する。すなわち、ラック3とかみ合
う小歯車5Sが回転する。このように、モータ1014
と、駆動ギア4と、大歯車5Lとは、全体として、駆動
電流を印加することによって、小歯車5Sを回転させる
駆動手段として機能する。
【0046】小歯車5Sは、ラック3とかみ合って回転
軸1021の回りに回転することによって、光ヘッド2
を移動させる。回転軸1021は、ラック3の基準ピッ
チ線1018に実質的に垂直である。
【0047】ガイドシャフト1Rは、ディスク8に実質
的に平行な中心軸1017(第1の軸)を有する。ガイ
ドシャフト1Rは、光ヘッド2を中心軸1017に沿っ
て、ディスク8の外周部の端から内周部の端まで移動可
能に支持する。ここで、「実質的に平行」および「実質
的に垂直」とは、それぞれ、通常の設計誤差の範囲内に
おいて平行および垂直であるという意味である。
【0048】ガイドシャフト1Lは、光ヘッド2の中心
軸1017の回りの回転を制限(拘束)する。
【0049】ラック3は、付勢バネ6を組み込まれた状
態で、光ヘッド2に搭載される。ラック3は、矢印30
2に示されるように、軸1019(第2の軸)の回りに
回動可能に搭載される。
【0050】図2は、光ヘッド2(図1A)から取り外
された状態のラック3に付勢バネ6を組み込む様子を示
す。図2に示される例では、付勢バネ6は、ねじりコイ
ルバネである。
【0051】まず、付勢バネ6のコイルの中心が、ラッ
ク3に設けられた支持ボス3Bにはめ込まれる(矢印5
7)。バネ端6Aが止めボス3Cへ掛けられ、さらにバ
ネ端6Bは、フック3Dに掛けられる。フック3Dは、
ラック3が光ヘッド2から取り外された状態で、バネ端
6Bを一時的に保持するために設けられる。
【0052】このようにして付勢バネ6を組み込まれた
ラック3は、次に、回動支軸3Eおよび3Fの中心を結
ぶ軸1019(第2の軸)の回りに回動可能に光ヘッド
2に搭載される。
【0053】図3は、光ヘッド2にラック3が搭載され
た状態を示す。図3は、図1Aに示される矢印Aの方向
から光ヘッド2を見た図である。光ヘッド2にラック3
が搭載された状態では、ガイドシャフト1Rの中心軸1
017と、ラック3の基準ピッチ線1018とは、実質
的に平行になる。図3に示されるように、ラック3はア
ーム3Jおよびアーム3Kによって光ヘッド2を挟みこ
んでいる。従って、小歯車5Sが回転してラック3が移
動すると、光ヘッド2もそれにつれて移動する。
【0054】図3に示される状態では、バネ端6Bは、
光ヘッド2の角2Gに当接し、フック3Dから離れる。
これにより、付勢バネ6は、光ヘッド2の角2Gに対し
て、支持ボス3Bを矢印304の向きに付勢する。
【0055】このように、ラック3では、簡便な構成を
用いつつ、確実かつ円滑に、ラック3が小歯車5Sに向
けて付勢される(押しつけられる)。
【0056】ラック3が小歯車5Sに向けて付勢される
ことによって、ラック3と小歯車5Sの互いの歯の間で
生じるバックラッシが除去される。
【0057】図4は、ラック3が小歯車5Sに向けて付
勢された状態を示す。
【0058】ラック3と小歯車5Sとの歯の形状は、小
歯車5Sが等角速度運動を行う場合に、ラック3が等速
直線運動を行うように設計される。ラック3の歯を台形
歯形とし、小歯車5Sの歯をインボリュート歯形とする
ことは、このような設計の1つである。ラック3と小歯
車5Sとがこのように設計された場合には、ラック3と
小歯車5Sとのかみ合いは、ラック3の基準ピッチ線1
018と、小歯車5Sの基準ピッチ円1020との接触
として表される。
【0059】なお、ラック3の基準ピッチ線1018
は、ラック3と小歯車5Sとのかみ合い歯幅の中心を通
るものとする。
【0060】ふたたび図1Aを参照して、本発明の光デ
ィスク装置1で、光ヘッド2を安定した状態で移動させ
ることが可能になる原理を説明する。
【0061】上述したように、付勢バネ6は、ラック3
を小歯車5Sに向けて付勢する(矢印304)。これに
応答して、小歯車5Sは、ラック3に反作用の力304
aを及ぼす。光ディスク装置1は、力304aのベクト
ルが中心軸1017を実質的に通るように設計される。
【0062】力304aのヘクトルが中心軸1017を
通る場合には、力304aによってラック3に加えられ
る中心軸1017回りのモーメントは0になる。従っ
て、ラック3を搭載する光ヘッド2にも、中心軸101
7回りのモーメントが作用しない。その結果、ガイドシ
ャフト1Lに、光ヘッド2に作用する中心軸1017回
りのモーメントを打ち消すための抗力(モーメントに対
抗する力)が発生することがない。この抗力に起因して
ガイドシャフト1Lと光ヘッド2とが摺動する部分に生
じる摩擦が大きくなることがないので、光ヘッド2を安
定した状態で移動させることが可能になる。
【0063】なお、「力304aのベクトルが中心軸1
017を実質的に通る」という意味は、力304aのベ
クトルが中心軸1017を正確には通らないものの、そ
れに起因してガイドシャフト1Lに発生する抗力(モー
メントに対抗する力)が、ガイドシャフト1Lに通常作
用している光ヘッド2の重量に起因する荷重よりも小さ
い程度であるという意味を含む。
【0064】図1Aおよび図3から分かるように、ラッ
ク3を小歯車5Sに押しつける力304は、ラック3の
基準ピッチ線1018と、小歯車5Sの回転軸1021
とにともに垂直である。力304a(図1A)は、ラッ
ク3を小歯車5Sに押しつける力の反作用であるから、
力304aのベクトルは、ラック3の基準ピッチ線10
18と、小歯車5Sの回転軸1021との共通の垂線上
にある。従って、「力304aのベクトルが中心軸10
17を実質的に通る」ことは、「ラック3の基準ピッチ
線1018と、小歯車5Sの回転軸1021との共通の
垂線が、中心軸1017を実質的に通る」ことと等価で
ある。なお、「共通の垂線」は、ピッチ線1018と回
転軸1021とを結ぶ線分としてではなく、その線分を
含む直線として解釈されるべきである。
【0065】本発明の光ディスク装置1000は、上述
した「光ヘッド2を安定した状態で移動させることが可
能である」という特徴の他にも、いくつかの有利な特徴
を有している。以下、本発明の光ディスク装置1000
が有する特徴を説明する。1.光ヘッドへのラックの着脱 図5は、光ヘッド2からラック3を取り外す様子を示
す。光ヘッド2からのラック3の取り外しは、段付き歯
車5とモータ1014とを光ディスク装置1000から
取り除いた状態で行なわれる。この状態では、ラック3
は、軸1019の回りに、矢印309の向きに90度回
転させることが可能である。
【0066】ラック3は、回動支軸3Eおよび3F(凸
部)が、光ヘッド2の回動穴2Aおよび2B(凹部)に
それぞれ係合することによって、光ヘッド2に搭載され
ている。
【0067】図6Aは、ラック3が光ヘッド2に搭載さ
れた状態における回動支軸3Eと回動穴2Aとの関係を
示す。回動支軸3E(凸部)は、円柱の一部をその円柱
の軸に平行な面に沿って切り欠いた形状を有している。
図6Aに示される例では、回動支軸3Eは、円柱の軸に
ともに平行であり、円柱の軸から等距離にある2つの面
に沿って円柱を切り欠いた形状を有している。また、回
動穴2A(凹部)には、その円柱の直径よりも小さい幅
を有し、ラック3を光ヘッド2を着脱する場合に回動支
軸3Eが通過するための溝1601が設けられている。
【0068】溝1601の幅は回動支軸3Eの円柱の直
径よりも小さい。従って、図6Aに示される状態では、
回動支軸3Eの中心と回動穴2Aの中心とは一致し、回
動支軸3Eは回動穴2Aから脱落することはない。
【0069】図6Bは、ラック3を矢印309(図5)
に沿って90度回転させた状態における回動支軸3Eと
回動穴2Aとの関係を示す。図6Bに示される状態で
は、回動支軸3Eは、溝1601を通過することができ
る。
【0070】回動支軸3Fと回動穴2Bとの関係も、図
6Aおよび図6Bを参照して上述した回動支軸3Eと回
動穴2Aとの関係と同様である。
【0071】図7は、光ヘッド2からラック3を取り外
す様子を示す。図7に示されるように、矢印309(図
5)に沿って90度回転させた状態のラック3を矢印3
10の向きに引くことによって、ラック3は容易に光ヘ
ッド2から取り外すことができる。
【0072】上述した取り外しの手順を逆に行うことに
よって、ラック3を光ヘッド2に容易に取り付けること
ができる。このように、ラック3を光ヘッド2に着脱す
る際に、光ヘッド2からガイドシャフト1Rを取り外す
必要はないので、ラック3を光ヘッド2に容易に着脱す
ることができる。
【0073】また、光ディスク装置1000では、ラッ
ク3と光ヘッド2とにそれぞれ回動支軸(凸部)と回動
穴(凹部)とを設け、これが係合することによりラック
3を光ヘッド2に搭載される。このため、ラック3を光
ヘッド2に搭載するために部品点数を増加させる必要が
ない。
【0074】なお、上述した例では、ラック3に回動支
軸3Eおよび3F(凸部)が設けられ、光ヘッド2に回
動穴2Aおよび2B(凹部)が設けられていた。しか
し、これとは逆に、ラック3に凹部が設けられ、光ヘッ
ド2にそれと係合する凸部が設けられていてもよい。
【0075】また、上述した例では、ラック3を光ヘッ
ド2から取り外すために回転させる角度は90度である
としたが、この角度はこれに限定されない。ラック3の
通常の位置以外の任意の位置で、ラック3を光ヘッド2
から取り外すことができるように構成し得る。2.ラックの第2の軸方向への付勢 図3を参照して説明したように、ラック3は、アーム3
Jおよびアーム3Kによって光ヘッド2を挟みこんでい
る。ラック3が軸1019(第2の軸)の回りに回動可
能であるためには、アーム3Jとアーム3Kとは、若干
のクリアランス(空隙)を伴って光ヘッド2を挟むよう
に、アーム3Jとアーム3Kとの間隔が定められる。し
かし、このようなラック3と光ヘッド2との間の軸10
19方向のクリアランスは、ラック3の動きへの光ヘッ
ド2の追従性の観点からは、好ましくない。
【0076】本発明の光ディスク装置1000では、光
ヘッド2の通常の移動時には、このようなクリアランス
が除去されるように、ラック3が軸1019方向に付勢
される。この付勢も、図3に示されるように、付勢バネ
6が光ヘッド2の角2Gを押しつけることによって行な
われる。すなわち、付勢バネ6が光ヘッド2の角2Gを
押しつけることによって、ラック3を小歯車5Sに向け
て付勢する付勢力304と、ラック3を軸1019方向
に付勢する付勢力305とが同時に発生する。
【0077】このように、付勢バネ6は、ラック3を小
歯車5Sに向けて付勢する付勢手段としての機能と、ラ
ック3を軸1019方向に付勢する弾性手段としての機
能とを兼ねている。すなわち、この例では、付勢手段と
弾性手段とが一体に形成されている。これによって、部
品点数が少なくてすみ、装置コスト、組立コストの両方
の点で有利である。ただし、付勢手段と弾性手段とは別
個に設けられてもかまわない。
【0078】光ヘッド2の通常の移動時には、このよう
に基準ピッチ線1018方向のクリアランスが除去され
るが、ラック3に大きな力が加わった場合には、付勢バ
ネ6がたわむことによって、必要なクリアランスが確保
される。3.安全機構 図8は、光ヘッド2がディスク8の記録領域の内周部の
側の端(第1位置)に位置する状態を示す。光ディスク
装置1000では、起動時に、この第1位置に光ヘッド
2を移動させる。
【0079】第1位置への光ヘッド2の移動は、モータ
1014を矢印51の向きに回転させることによって行
なわれる。この回転は、駆動ギア4、段付き歯車5を介
してラック3に伝えられる。その結果、光ヘッド2が矢
印52の方向に移動する。光ヘッド2が図8に示される
第1位置に至ると、ラック3に設けられた内周突起20
04Aが、最内周位置ストッパ11に突き当たる。これ
によって光ヘッド2は停止する。
【0080】光ディスク装置1000は、この停止した
点を光ヘッド2を移動する際の基準点として検出する。
従って、光ヘッド2がディスク8の記録領域の内周部の
側の端(第1位置)で停止する位置の精度は、できるだ
け高めておく必要がある。
【0081】図9は、光ヘッド2がディスク8の記録領
域の外周部の側の端(第2位置)に位置する状態を示
す。
【0082】第2位置への光ヘッド2の移動は、モータ
1014を矢印53の向きに回転させることによって行
なわれる。この回転は、駆動ギア4、段付き歯車5を介
してラック3に伝えられる。その結果、光ヘッド2が矢
印54の方向に移動する。光ヘッド2が図9に示される
第2位置に至ると、ラック3に設けられた外周突起20
04Bが、最外周位置ストッパ12に突き当たる。これ
によって光ヘッド2は停止する。
【0083】光ディスク装置1000は、通常の動作時
には、図9に示される第2位置まで移動することはな
い。なぜなら、光ディスク装置1000の通常の動作時
には、ディスク8の記録領域の最外周に記録されたデー
タを読み取ることによって、その位置が記録領域の最外
周であることが検出されるからである。従って、ラック
3に設けられた外周突起2004Bが、最外周位置スト
ッパ12に突き当たるまで光ヘッド2が移動すること
は、光ディスク装置1000が何らかの異常状態(暴走
状態)にあることを意味する。このような異常状態が発
生する原因としては、例えば、ディスク8の表面に付い
た傷や塵埃によって、ディスク8の最外周に記録された
データが誤って読み取られることが挙げられる。
【0084】特に、光ディスク装置1000がCAV方
式(角速度一定の回転制御方式)を採用している場合に
は、ディスク8の記録領域の外周部は、内周部よりも線
速度が大きくなる。このため、外周部は、内周部よりも
傷や塵埃が付きやすい。
【0085】このような異常状態においては、モータ1
014には、通常の回転力(トルク)よりも大きな回転
力が発生するおそれがある。そのような大きな回転力で
最外周位置ストッパ12に突き当たるまで光ヘッド2が
移動した場合には、ラック3と小歯車5Sとのかみ合い
が外れることが好ましい。なぜなら、ラック3と小歯車
5Sとのかみ合いが外れなければ、モータ1014に大
きな回転力が発生したまま停止(ロック)することによ
り、モータ1014が異常に発熱してしまうおそれがあ
るからである。このような異常な発熱は、光ディスク装
置1000の機能に悪影響を与え得るだけでなく、光デ
ィスク装置1000が発火してしまうという最悪の事態
をも招き得る。
【0086】このような観点から、光ディスク装置10
00では、図9に示される第2位置においてモータ10
14が大きな回転力を発生した場合には(すなわち、小
歯車5Sに所定値以上の回転力が加わった場合には)、
ラック3と小歯車5Sとのかみ合いが外れるような安全
機構が設けられることが好ましい。ただし、図8に示さ
れる第1位置では、停止する位置の精度を高くするため
に、ラック3と小歯車5Sとのかみ合いが外れないこと
が好ましい。
【0087】図10は、光ヘッド2がディスク8の記録
領域の外周部の側の端(第2位置)に位置する状態にお
いて、ラック3と小歯車5Sとのかみ合いが外れる様子
を示す。図10に示される状態では、小歯車5Sは、ラ
ック3に半径力2010を及ぼす。半径力2010によ
って、ラック3は、図9に示す矢印64の向きに変位す
る。
【0088】図11は、小歯車5Sが、ラック3に半径
力2010を及ぼす原理を示す。図11に示されるよう
に、ラック3および小歯車5Sは、圧力角θをもったイ
ンボリュート歯車である(台形歯形を有するラック3
は、ピッチ円の半径が無限大のインボリュート歯車と見
なし得る)。図9に示される状態で、小歯車5Sに矢印
60(図11)の向きの回転力が加わった場合には、小
歯車5Sのかみ合い歯面は、矢印61の方向にラック3
の歯面を押圧する。この押圧する力61の分力として、
ラック3の基準ピッチ線方向の分力62と、これに直交
する分力2010(半径力)が発生する。半径力201
0により、ラック3は矢印64の向きに変位する。半径
力2010の大きさは、小歯車5Sに加わる回転力の大
きさに依存する。
【0089】図11に示される破線は、変位したラック
3の位置を示す。
【0090】このようなラック3の変位は、ラック3の
基準ピッチ線1018(図3)と、軸1019(第2の
軸)とがねじれの位置関係になるようにラック3が変形
することによってなされる。ラック3が変形していない
場合(光ディスク装置1000が通常の動作をしている
場合)には、ラック3の基準ピッチ線1018と、軸1
019とは互いに平行であるが、ラック3が変形する
と、これらはもはや平行ではなくなる。
【0091】図12は、光ヘッド2がディスク8の記録
領域の内周部の側の端(第1位置)に位置する状態にお
いて、ラック3と小歯車5Sとのかみ合いが外れない原
理を示す。図12に示されるように、光ヘッド2がディ
スク8の記録領域の内周部の側の端に位置する状態で
は、ラック3は、部分2301(第1の部分)において
小歯車5Sとかみ合う。この状態で小歯車5Sに回転力
が加わった場合には、ラック3は半径力2010を受け
る。
【0092】一方、光ヘッド2には、当接部材2121
と、当接部材2122とが設けられている。当接部材2
121は、ラック3に当接することによって、ラック3
の点2221(第1の当接点)が小歯車5Sから遠ざか
るように変位することを制限する。同様に、当接部材2
122は、ラック3に当接することによって、ラック3
の点2222(第2の当接点)が小歯車5Sから遠ざか
るように変位することを制限する。
【0093】図12に示されるように、小歯車5Sとか
み合うラック3の部分2301は、ラック3の点222
1と、点2222との間に位置している。このため、部
分2301において、ラック3に半径力2010が作用
した場合に、ラック3は、当接部材2121と当接部材
2122との両方に当接する。従って、ラック3は、ラ
ック3と小歯車5Sとのかみ合いが外れる程度まで変位
することがない。
【0094】図13は、光ヘッド2がディスク8の記録
領域の外周部の側の端(第2位置)に位置する状態にお
いて、ラック3と小歯車5Sとのかみ合いが外れ得る原
理を示す。図13に示されるように、光ヘッド2がディ
スク8の記録領域の外周部の側の端に位置する状態で
は、ラック3は、部分2302(第2の部分)において
小歯車5Sとかみ合う。この状態で小歯車5Sに回転力
が加わった場合には、ラック3は半径力2010を受け
る。
【0095】図13に示されるように、小歯車5Sとか
み合うラック3の部分2302は、ラック3の点222
1と、点2222との間よりも外側に位置している。こ
のため、部分2302において、ラック3に半径力20
10が作用した場合に、ラック3は、当接部材2121
と当接部材2122とのうち、一方だけ(図13に示さ
れる例では、当接部材2121)に当接する。従って、
ラック3は、当接部材2121との接触箇所を中心とし
て、矢印64の向きに変位し得る。
【0096】なお、ラック3が矢印64の向きに変位す
る際に、外周突起2004Bは、最外周位置ストッパ1
2の表面を矢印65の向きに摺動する。従って、外周突
起2004Bと、外周位置ストッパ12とは、この摺動
の際の摩擦が少なくなるように、滑らかな表面を有して
いることが好ましい。外周位置ストッパ12の表面をテ
ーパー状に形成することにより、外周突起2004Bの
矢印65の向きの摺動がより容易になる。
【0097】上述したように、この変位は、ラック3が
変形することによってもたらされる。ラック3の剛性を
適切に調整することにより、半径力2010が所定の値
以上になった場合に、ラック3と小歯車5Sとのかみ合
いが外れるようにすることができる。半径力2010の
大きさは、小歯車5Sに加わる回転力に依存するので、
小歯車5Sに所定値以上の回転力が加わった場合に、ラ
ック3と小歯車5Sとのかみ合いが外れるように、光デ
ィスク装置1000を設計することができる。
【0098】ラック3の剛性の調整は、ラック3の形状
および/または材質を変更することによって行なわれ得
る。
【0099】なお、このような回転力の所定値は、例え
ば、その回転力を小歯車5Sに加えるためにモータ10
14に印加することが必要な駆動電流の大きさが、光デ
ィスク装置1000に熱的な影響による支障を与えない
ための許容値以下になるように設定される。
【0100】ラック3の剛性は、また、通常の光ヘッド
の移動時にラック3と小歯車5Sとのかみ合いが不要に
外れることがないように調整されるべきであることは言
うまでもない。
【0101】このように、本発明の光ディスク装置10
00では、ラック3は、光ヘッド2がディスク8の記録
領域の内周部の側の端(第1位置)に位置する場合にラ
ック3と小歯車5Sとのかみ合いが外れる程度にラック
3が変位することを制限し、かつ、光ヘッド2が外周部
の側の端(第2位置)に位置する状態で小歯車5Sに所
定値以上の回転力が加わった場合にラック3と小歯車5
Sとのかみ合いが外れる程度にラック3が変位すること
を許容するように、光ヘッド2に搭載されている。この
ようにして、光ディスク装置1000に安全機構が提供
される。
【0102】なお、安全機構は、ラック3がねじれるよ
うに変形することによって実現されることに限定されな
い。例えば、図12に示される第1の部分2301と、
図13に示される第2の部分2302とが別々の部材に
含まれるようにラック3を構成し、その別々の部材が相
対的に変位可能なように、その別々の部材が弾性材料に
よって接続されていてもよい。
【0103】また、上述した例とは逆に、光ディスク装
置1000が、ディスク8の記録領域の外周部の側の端
で基準位置の検出を行う場合には、光ヘッド2がディス
ク8の記録領域の内周部の側の端に位置する場合にラッ
ク3と小歯車5Sとのかみ合いが外れることを許容し、
光ヘッド2がディスク8の記録領域の外周部の側の端に
位置する場合にラック3と小歯車5Sとのかみ合いが外
れることを制限するようにしてもよい。4.ラックのバリエーション 図14は、本発明の実施の形態のバリエーションである
光ディスク装置1000aの光ヘッド2の移動機構を示
す。光ディスク装置1000aは、図1Aに示される光
ディスク装置1000のラック3および付勢バネ6に代
えて、ラック13および付勢バネ16を備える。ラック
13は、小歯車5Sとかみ合うギア部分13Gと、台座
部分13Jと、ヒンジ部分13Hとを含む。ラック13
は、可撓性材料から形成されている。ヒンジ部分13H
(第2の軸)は、ヒンジ部分13Hの回りに屈曲可能な
形状(十分剛性が低くなるような形状)を有する。これ
により、ギア部分13Gは、ヒンジ部分13Hを中心
に、矢印311の方向に回動することが可能である。ヒ
ンジ部分13Hは、ラック13の基準ピッチ線(図示せ
ず)に平行に設けられる。
【0104】ラック13は、台座部分13Jで光ヘッド
2にビス17で固定されている。なお、ラック13の材
料としては、ポリアセタール樹脂、ポリプロピレン、ポ
リエチレン、あるいはナイロンなどの、ヒンジ性に優れ
た可撓性材料が適している。
【0105】光ヘッド2とギア部分13Gとの間には、
付勢バネ16が組み込まれている。これにより、ギア部
分13Gは、小歯車5Sに向けて矢印312の方向に付
勢される。なお付勢バネ16の形態は特に問わない。光
ディスク装置1000aも、ギア部分13Gが小歯車5
Sに向けて付勢されることに応じて小歯車5Sがラック
のギア部分13Gに及ぼす力のベクトルが、ガイドシャ
フト1Lの中心軸1017を実質的に通るように構成さ
れる。
【0106】光ディスク装置1000aでは、ラック1
3は、光ヘッド2の裏側からビス17で単に固定するこ
とによって光ヘッド2に搭載されているので、光ヘッド
2へのラック13の着脱は、図5および図6AおよびB
を参照して上述した光ディスク装置1000の例よりも
容易に行うことができる。このために、ラック13の不
具合等によるラック13の交換作業における工数を削減
することが可能になる。
【0107】上述した説明において、歯車およびラック
は、インボリュート歯形を有するものとしたが、歯車お
よびラックの歯形はこれに限定されない。例えばサイク
ロイド歯形や、その他の形状を有する歯形が適宜採用さ
れてもよい。
【0108】また、光ヘッド2は、回転型のモータ10
14によって駆動されるものとしたが、リニアモータや
ソレノイドのような直動式、あるいはその他の、光ヘッ
ド2を移動させることが可能な任意の手段が適宜採用さ
れてもよい。
【0109】ガイドシャフト1Rおよび1Lの断面形状
は、円でなくてもよい。ガイドシャフト1Rの断面形状
は、軸に沿って光ヘッド2を移動可能に支持するという
機能を有する限り、任意であり得る。ガイドシャフト1
Lの断面形状は、その軸の回りの光ヘッド2の回転を制
限するという機能を有する限り、任意であり得る。
【0110】付勢バネ6は、ねじりコイルバネであるこ
とに限定されない。付勢バネ6としては、ラック3を小
歯車5Sに向けて付勢するという機能を有する限り、任
意の弾性部材(例えば、ゴム)を使用し得る。
【0111】
【発明の効果】本発明の光ディスク装置では、光ヘッド
は、第1のガイド部材によって、第1のガイド部材の第
1の軸に沿って移動可能に支持される。付勢手段がラッ
クをピニオンに向けて付勢することに応答してピニオン
がラックに及ぼす力のベクトルは、第1の軸を通る。こ
のため、ラックには、第1の軸の回りのモーメントが作
用しない。ラックは、光ヘッドに搭載されているので、
光ヘッドにも、第1の軸の回りのモーメントが作用しな
い。その結果、第1の軸の回りの回転を制限する第2の
ガイド部材にそのモーメントに対抗する力が発生するこ
とがなく、光ヘッドを安定した状態で移動させることが
可能になる。
【0112】また、本発明の光ディスク装置では、ラッ
クは、ラックおよび光ヘッドの一方に設けられた凸部
と、その他方に設けられ、その凸部に係合する凹部とに
よって、光ヘッドに搭載されている。その凸部は、円柱
の一部を前記円柱の軸に平行な面に沿って切り欠いた形
状を有し、その凹部には、その円柱の直径よりも小さい
幅を有し、ラックを光ヘッドに着脱する際に凸部が通過
するための溝が設けられている。ラックを光ヘッドに着
脱する際には、この溝を凸部が通過することによって、
ラックを光ヘッドに容易に着脱することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明の光ディスク装置1000の構成を示
す図
【図1B】本発明の光ディスク装置1000を図1Aに
示される矢印Bの方向から見た平面図
【図2】光ヘッド2から取り外された状態のラック3に
付勢バネ6を組み込む様子を示す図
【図3】光ヘッド2にラック3が搭載された状態を示す
【図4】ラック3が小歯車5Sに向けて付勢された状態
を示す図
【図5】光ヘッド2からラック3を取り外す様子を示す
【図6A】ラック3が光ヘッド2に搭載された状態にお
ける回動支軸3Eと回動穴2Aとの関係を示す図
【図6B】ラック3を矢印309(図5)に沿って90
度回転させた状態における回動支軸3Eと回動穴2Aと
の関係を示す図
【図7】光ヘッド2からラック3を取り外す様子を示す
【図8】光ヘッド2がディスク8の記録領域の内周部の
側の端(第1位置)に位置する状態を示す図
【図9】光ヘッド2がディスク8の記録領域の外周部の
側の端(第2位置)に位置する状態を示す図
【図10】光ヘッド2がディスク8の記録領域の外周部
の側の端(第2位置)に位置する状態において、ラック
3と小歯車5Sとのかみ合いが外れる様子を示す図
【図11】小歯車5Sが、ラック3に半径力2010を
及ぼす原理を示す図
【図12】光ヘッド2がディスク8の記録領域の内周部
の側の端(第1位置)に位置する状態において、ラック
3と小歯車5Sとのかみ合いが外れない原理を示す図
【図13】光ヘッド2がディスク8の記録領域の外周部
の側の端(第2位置)に位置する状態において、ラック
3と小歯車5Sとのかみ合いが外れ得る原理を示す図
【図14】本発明の実施の形態のバリエーションである
光ディスク装置1000aの光ヘッド2の移動機構を示
す図
【図15A】特許第2902876号公報に記載される
光ヘッドの移動機構を示す側面図
【図15B】図15Aに示される光ヘッドの移動機構を
矢印Bから見た平面図
【図16】ラック103と小歯車105Sのかみ合いの
状態を示す図。
【符号の説明】
1R、1L ガイドシャフト 2 光ヘッド 3 ラック 4 駆動ギア 5 段付き歯車 6 付勢バネ 8 ディスク 9 ターンテーブル 1014 モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺前 一男 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 脇川 政直 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 巽 英見 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D068 AA02 BB01 CC02 EE09 EE17 EE18 GG11 5D117 AA02 JJ11

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周部から内周部までの記録領域を有す
    るディスクにデータを記録あるいは再生する光ヘッド
    と、 前記ディスクに実質的に平行な第1の軸を有し、前記光
    ヘッドを前記第1の軸に沿って前記ディスクの前記外周
    部の側の端から前記内周部の側の端まで移動可能に支持
    する第1のガイド部材と、 前記光ヘッドの前記第1の軸の回りの回転を制限する第
    2のガイド部材と、 前記光ヘッドに搭載され、前記第1の軸に実質的に平行
    な基準ピッチ線を有するラックと、 前記ラックとかみ合って回転することにより、前記光ヘ
    ッドを移動させるピニオンと、 前記ラックを前記ピニオンに向けて付勢する付勢手段と
    を備え、 前記付勢手段が前記ラックを前記ピニオンに向けて付勢
    することに応答して前記ピニオンが前記ラックに及ぼす
    力のベクトルが、前記第1の軸を実質的に通る、光ディ
    スク装置。
  2. 【請求項2】 前記ラックは、前記基準ピッチ線に実質
    的に平行な第2の軸の周りに回動可能に前記光ヘッドに
    搭載されている、請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記ラックは、着脱可能に前記光ヘッド
    に搭載されている、請求項1に記載の光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 前記ラックは、前記ラックおよび前記光
    ヘッドの一方に設けられた凸部と、前記ラックおよび前
    記光ヘッドの他方に設けられ、前記凸部に係合する凹部
    とによって、前記光ヘッドに搭載されている、請求項1
    に記載の光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記凸部は、円柱の一部を前記円柱の軸
    に平行な面に沿って切り欠いた形状を有し、前記凹部に
    は、前記円柱の直径よりも小さい幅を有し、前記ラック
    を前記光ヘッドに着脱する際に前記凸部が通過するため
    の溝が設けられている、請求項1に記載の光ディスク装
    置。
  6. 【請求項6】 前記ラックと前記光ヘッドとの間の前記
    第2の軸に沿う空隙を除去するために、前記ラックを前
    記第2の軸方向に付勢する弾性手段をさらに備えた、請
    求項2に記載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記付勢手段と、前記弾性手段とは、一
    体に形成されている、請求項6に記載の光ディスク装
    置。
  8. 【請求項8】 前記ラックは、前記ラックのうち前記ピ
    ニオンにかみ合う部分が前記基準ピッチ線に実質的に平
    行な第2の軸の周りに回動可能に前記光ヘッドに搭載さ
    れており、 前記ラックは可撓性材料から形成され、前記ラックのう
    ち、前記第2の軸に沿った部分は、前記第2の軸の回り
    に屈曲可能な形状を有する、請求項1に記載の光ディス
    ク装置。
  9. 【請求項9】 前記ラックは、前記光ヘッドが前記外周
    部の側の端および前記内周部の側の端の一方である第1
    位置に位置する場合に前記ラックと前記ピニオンとのか
    み合いが外れる程度に前記ラックが変位することを制限
    し、かつ、前記光ヘッドが前記外周部の側の端および前
    記内周部の側の端の他方である第2位置に位置する状態
    で前記ピニオンに所定値以上の回転力が加わった場合に
    前記ラックと前記ピニオンとのかみ合いが外れる程度に
    前記ラックが変位することを許容するように、前記光ヘ
    ッドに搭載されている、請求項1に記載の光ディスク装
    置。
  10. 【請求項10】 前記光ヘッドが前記第1の位置に位置
    する場合に、前記ラックは第1の部分において前記ピニ
    オンとかみ合い、前記光ヘッドが前記第2の位置に位置
    する場合に、前記ラックは第2の部分において前記ピニ
    オンとかみ合い、 前記光ヘッドは、前記ラックの第1の当接点が前記ピニ
    オンから遠ざかるように変位することを制限する第1の
    当接部材と、 前記光ヘッドは、前記ラックの第2の当接点が前記ピニ
    オンから遠ざかるように変位することを制限する第2の
    当接部材とを含み、 前記第1の部分は、前記ラックの前記第1の当接点と前
    記第2の当節点との間に位置し、 前記第2の部分は、前記ラックの前記第1の当接点と前
    記第2の当節点との間よりも外側に位置する、請求項9
    に記載の光ディスク装置。
  11. 【請求項11】 前記ラックは、前記基準ピッチ線に平
    行な第2の軸の周りに回動可能に前記光ヘッドに搭載さ
    れており、前記ラックは、前記光ヘッドが前記第2位置
    に位置する状態で前記ピニオンに前記所定値以上の回転
    力が加わった場合に前記基準ピッチ線と前記第2の軸と
    がねじれの位置関係になるように変形する、請求項10
    に記載の光ディスク装置。
  12. 【請求項12】 前記光ディスク装置は、駆動電流を印
    加することによって前記ピニオンを回転させる駆動手段
    をさらに備え、 前記所定値は、前記ピニオンを前記所定値の回転力で駆
    動するために必要な駆動電流の大きさが、前記光ディス
    ク装置に熱的な影響による支障を与えないための許容値
    以下になるように設定される、請求項9に記載の光ディ
    スク装置。
  13. 【請求項13】 外周部から内周部までの記録領域を有
    するディスクにデータを記録あるいは再生する光ヘッド
    と、 前記ディスクに実質的に平行な第1の軸を有し、前記光
    ヘッドを前記第1の軸に沿って前記ディスクの前記外周
    部の側の端から前記内周部の側の端まで移動可能に支持
    する第1のガイド部材と、 前記光ヘッドの前記第1の軸の回りの回転を制限する第
    2のガイド部材と、 前記光ヘッドに搭載され、前記第1の軸に実質的に平行
    な基準ピッチ線を有するラックと、 前記ラックとかみ合って前記基準ピッチ線に実質的に垂
    直な第3の軸の回りに回転することにより、前記光ヘッ
    ドを移動させるピニオンと、 前記ラックを前記ピニオンに向けて付勢する付勢手段と
    を備え、 前記第3の軸と前記基準ピッチ線との共通の垂線が、前
    記第1の軸を実質的に通る、光ディスク装置。
  14. 【請求項14】 外周部から内周部までの記録領域を有
    するディスクにデータを記録あるいは再生する光ヘッド
    と、 前記ディスクに実質的に平行な第1の軸を有し、前記光
    ヘッドを前記第1の軸に沿って前記ディスクの前記外周
    部の側の端から前記内周部の側の端まで移動可能に支持
    する第1のガイド部材と、 前記ディスクに実質的に平行な第1の軸を有し、前記光
    ヘッドを前記第1の軸に沿って前記ディスクの前記外周
    部の側の端から前記内周部の側の端まで移動可能に支持
    する第1のガイド部材と、 前記光ヘッドの前記第1の軸の回りの回転を制限する第
    2のガイド部材と、 前記光ヘッドに搭載され、前記第1の軸に実質的に平行
    な基準ピッチ線を有するラックと、 前記ラックとかみ合って回転することにより、前記光ヘ
    ッドを移動させるピニオンと、 前記ラックを前記ピニオンに向けて付勢する付勢手段と
    を備え、 前記付勢手段が前記ラックを前記ピニオンに向けて付勢
    することに応答して前記ピニオンが前記ラックに及ぼす
    力のベクトルが、前記第1の軸を実質的に通り、 前記ラックは、前記光ヘッドが前記外周部の側の端およ
    び前記内周部の側の端の一方である第1位置に位置する
    場合に前記ラックと前記ピニオンとのかみ合いが外れる
    程度に前記ラックが変位することを制限し、かつ、前記
    光ヘッドが前記外周部の側の端および前記内周部の側の
    端の他方である第2位置に位置する状態で前記ピニオン
    に所定値以上の回転力が加わった場合に前記ラックと前
    記ピニオンとのかみ合いが外れる程度に前記ラックが変
    位することを許容するように、前記光ヘッドに搭載され
    ている、光ディスク装置。
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