JP2680050B2 - 記録媒体のローディング装置 - Google Patents

記録媒体のローディング装置

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JP2680050B2
JP2680050B2 JP63176368A JP17636888A JP2680050B2 JP 2680050 B2 JP2680050 B2 JP 2680050B2 JP 63176368 A JP63176368 A JP 63176368A JP 17636888 A JP17636888 A JP 17636888A JP 2680050 B2 JP2680050 B2 JP 2680050B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、記録媒体を収納するカートリッジホルダを
ベースの所定の位置へ搬送する記録媒体のローディング
装置に関するものである。
[従来の技術] 近年、コンピュータ等情報に関する産業の伸展が目ざ
ましく、取扱われる情報の量が飛躍的に増大化する傾向
にある。
このため、従来の磁気ヘッドに代わってレーザ光を用
いて円盤状記録媒体(以下ディスクと記す)に情報を光
学的に高密度に記録したり、高速度で再生したりするこ
とが可能な光学的情報記録再生装置が注目される情況に
ある。
このようなディスクでは、表面に塵埃が存在すると、
誤った記録或いは再生が行われる可能性があるため,上
記ディスクはカートリッジ内に収納されている。
そして、このカートリッジはカートリッジホルダに保
持された状態で上記記録再生装置のベースに設定された
所定の位置へローディングされて固定されると共に、上
記ディスクのクランプ部がクランプ手段にクランプされ
て回転される。また、このディスクに設けられた螺旋状
或いは同心円状の任意のトラックへ光ピックアップをア
クセスさせて、情報を書き込んだり読み出したりするこ
とができるようになっている。
ところで、上記カートリッジホルダを移動させるため
の技術として、例えば特開昭62−157364号公報に開示さ
れているようなものが知られている。
即ち、上記ベースに案内溝と回動ギヤとが設けられて
いて、上記カートリッジホルダに設けられたピンが、上
記案内溝と、回動ギヤに形成された長孔とに摺動自在に
されている。また、上記回動ギヤは例えばモータに連設
された駆動ギヤと噛合されている。
そして、駆動ギヤにて上記回動ギヤが回動されると、
この回動ギヤの長孔にてピンが押圧されることによりカ
ートリッジホルダが移動され、ベースに設定された所定
の部位へ搬送されると共に、上記モータの駆動力にて上
記カートリッジホルダがベースへ押圧固定されて、ロー
ディングが完了する。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、この先行技術では、カートリッジホル
ダが上記モータ駆動力にて押圧されることによりベース
に固定されるよう構成されているため、この固定の際に
上記モータに過大な負荷がかかると共に、このモータの
駆動力が上記駆動ギヤと回動ギヤとの間に作用してこれ
らのギヤ間に所謂食い付きが発生する可能性がある。こ
の食い付きが発生すると、上記カートリッジホルダのア
ンローディングが困難となり、カートリッジを記録再生
装置より取出すことができなくなる。
これに対処するに、上記カートリッジホルダがベース
へ当接する以前にモータの回動を停止させるよう構成す
ることも考えられるが、そうすると、上記ディスクとク
ランプ手段或いは光ピックアップ装置等との位置合せ及
びカートリッジホルダの位置決めに煩雑な技術が要求さ
れ、構成が複雑にならざるを得ない。
[発明の目的] 本発明は前述の事情に鑑みてなされたものであり、簡
単な構成で、食い付き等の発生によりカートリッジのア
ンローディングが困難となること、及びモータ等に過大
な負荷がかかることを回避すると共に、カートリッジ及
びカートリッジホルダの位置決めが容易な記録媒体のロ
ーディング装置を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記課題を解決するため、本発明による記録媒体のロ
ーディング装置は、カートリッジホルダがベースの装着
部位へ達した際に、このベースと上記カートリッジホル
ダとの位置決めをする位置決め手段と、少なくともカー
トリッジホルダがベースに設定された装着部位へ達した
際に該カートリッジホルダとの係合が解除されるカート
リッジの移動手段と、該移動手段を駆動する駆動手段
と、上記移動手段に連設され、少なくともこの移動手段
と上記カートリッジホルダとの係合が解除された際に、
移動手段と上記駆動手段との間に介装され、該駆動手段
の動力を上記移動手段へ弾性的に伝達する補助移動手段
とを具備したものである。
また、カートリッジホルダがベースの装着部位へ達し
た際に、このベースと上記カートリッジホルダとの位置
決めをする位置決め手段と、上記カートリッジホルダを
ローディング位置へ搬送するカートリッジの移動手段
と、該移動手段を駆動する駆動手段と、上記移動手段と
カートリッジホルダとの間に介装され、このカートリッ
ジホルダが上記位置決め手段にて位置決めされた際に、
上記移動手段を介して伝達される駆動手段の動力をカー
トリッジホルダへ弾性的に伝達し、該カートリッジホル
ダをベースへ押圧する押圧手段とを具備したものであ
る。
[作 用] かかる構成にて、移動手段が駆動手段により駆動され
てカートリッジを保持したカートリッジホルダのローデ
ィングが開始され、このカートリッジホルダがベースに
設定された所定の装着部位へ達すると、位置決め手段に
よりこのカートリッジホルダがベースに対して位置決め
される一方、上記駆動手段と移動手段との係合が解除さ
れると共に、これら駆動手段と移動手段との間に補助移
動手段が介装され、この補助移動手段にて上記駆動手段
の動力が移動手段に弾性的に伝達されることにより、上
記カートリッジホルダがベースへ弾性的に当接される。
また、カートリッジホルダがベースに設定された所定
の装着部位へ達すると、位置決め手段によりこのカート
リッジホルダがベースに対して位置決めされると共に、
上記移動手段カートリッジホルダとの間に介装されてい
る押圧手段にて上記カートリッジホルダがベースに押圧
されることにより、このカートリッジホルダが固定され
る。
[発明の実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
第1図乃至第13図は本発明の第一実施例に係り、第1
図は情報記録再生装置の分解斜視図、第2図は情報記録
再生装置の平面図、第3図は移動手段の側面図、第4図
(a)(b)は移動手段の動作状態説明図、第5図は移
動手段の平面図、第6図は第5図のVI−VI線矢視図、第
7図は第5図のVII−VII線矢視図、第8図はガイド板の
側面図、第9図は側板の側面図、第10図は主ギヤと駆動
ギヤとの噛合状態を示す側面図、第11図はカートリッジ
ホルダの側面図、第12図は情報記録再生装置の底面図、
第13図は駆動手段の分解斜視図である。
これらの図において、符号1はベース、2はこのベー
ス1上に設けられたカートリッジホルダ、3はこのカー
トリッジホルダに装填されるカートリッジである。
上記カートリッジ3は、扁平な直方体形状で、中空の
カートリッジ本体3aを備えており、このカートリッジ本
体3a内に円盤状記録媒体(以下、ディスクと記す)4が
回動自在に収納されている。
また、第11図に示す如く、このカートリッジ本体3aの
上下面の中央部には円形状の開口6が形成され、この開
口6から上記カートリッジホルダ2へ挿入される側へか
けて、記録,再生用の長方形の開口が設けられている。
この長方形開口には、該開口を覆うようにコ字状に折返
されたシャッタ7が開閉可能に配設されている。このシ
ャッタ7は、図示しない弾性体により常時長方形開口を
閉塞する方向に付勢されている。
また、上記カートリッジ本体3aの挿入方向先端部に
は、斜辺部3cを介して一対の係合凹部3bが形成されてい
る一方、上記カートリッジホルダ3の下面には図示しな
い係合部が形成されていて、この係合部が、上記ベース
1の上面に設けられた爪11に係合されるようになってい
る。
上記カートリッジホルダ2は以下に述べる如き構成と
なっている。
即ち、上面が略正方形または長方形の板状の上板8に
よって構成され、この上板8の両側に、側板9が取付け
られている。この側板9には、第6図乃至第7図に示す
ように、それぞれ内側に屈曲された屈曲部13が形成され
ていて、この屈曲部13と上記上板8との間に、上記カー
トリッジ3が基端側(第1図中右側)より先端側(第1
図中左側)へ挿入されるものである。
また、上記上板8の先端部には、弾性体12aにてカー
トリッジホルダ2の内側へ常時付勢された係合爪12が設
けられており、この係合爪12がカートリッジホルダ2に
装填された上記カートリッジ3の係合凹部3bに係合する
ことにより、このカートリッジ3の脱落が防止されるよ
うになっている。また、第2図に示すように、上記上板
8の基端側両側には、上記カートリッジ本体3aの両側上
面を押圧する板ばね23が配設されている。
上記カートリッジホルダ2の先端側には、カートリッ
ジ3のシャッタ7を開閉する一対の開閉レバー14がピン
14cを介して回動可能に設けられている。この開閉レバ
ー14の回動端は上記カートリッジホルダ2の内部へ延出
されていると共に、このカートリッジホルダ2との間に
設けられた弾性体14aにて外側方向へ付勢されている。
上記開閉レバー14の上面には停止ピン14bが突出形成
されている。この停止ピン14bは、上記上板2に形成さ
れた円弧形状の長孔16に挿入されていて、上記停止ピン
14bがこの長孔16の端部に当接することにより開閉レバ
ー14の回動が規制されるようになっている。
また、この開閉レバー14の、カートリッジホルダ2の
内側へ延出された回動端には係入ピン14dが設けられて
いる一方、上記シャッタ7には、この係入ピン14dが係
合する凹部7aが設けられている。そして、この係入ピン
14dが上記凹部7aに係合された状態で上記カートリッジ
3がカートリッジホルダ2の先端部方向へ摺動される
と、上記開閉レバー14が弾性体14aの付勢力に抗して回
動されると共に、この回動に伴って上記シャッタ7が摺
動して、長方形の開口が開かれ、ディスク4が露呈され
るようになっている。
また、上記上板8の、露呈されたディスク4へ対応す
る部位には、挿入方向が長手方向となる矩形の開口15が
設けられており、この開口15に上方側から臨むように、
バイアス磁界印加装置10が昇降可能に設けられている。
このバイアス磁界印加装置10は、上記開口15と略同形
状に形成された取付け板17の下面に図示しないコイルが
取付けられて構成されており、このコイルにより上記デ
ィスクにバイアス磁界が印加されるようになっている。
また、上記取付け板17の先端側にはピン17aが外側へ突
出され、このピン17aがレバー部材18に形成された長孔1
8aに挿入されている。
第11図に示す如く、このレバー部材18と上記取付け板
17との間には弾性体19が介装されていて、上記取付け板
17の基端側はこの弾性体19にて上板8方向へ回動付勢さ
れている。
また、上記レバー部材18はピン18bを介して上板8に
回動可能に枢支されている。このレバー部材18の先端部
18cと上板8との間には弾性体21が設けられている。こ
の弾性体21は、上記ピン18を回動中心とした場合に、取
付け板17に取付けられたコイル等の重量にて発生するモ
ーメントよりも大きな、反対方向のモーメントを発生す
ることができるような力量に設定されており、上記レバ
ー部材18の先端部18cは、この弾性体21にて、上記ベー
ス1方向へ回動付勢されている。そして、上記上板8の
基端側に設けられた停止部材22により回動が規制されて
いる。
また、上記レバー部材18の先端部18cは、上記上板8
に形成された溝8a内に挿入延出されている。この先端部
18cは、上記ベース1上に設けられた駆動板20に当接す
ることにより、上記レバー部材18の基端側が上板8に近
接する方向へ回動され、コイルがディスク4へ近接され
るようになっている。
ところで、上記上板8の両側に設けられた側板9に
は、第1図及び第9図に示す如く、下方へ延出された左
右二対の延出部24が形成されていて、この延出部24に、
それぞれ外側へ指向するピン26が突出して設けられてい
る。一方、上記ベース1の両側にはガイド板27が固定さ
れている。このガイド板27には上記ピン26が摺動自在に
係合されるガイド孔28が形成されており、上記ピン26
は、このガイド孔28に係合されて、更にその外側へ突出
されている。
第8図に示す如く、このガイド孔28は、上記ベース1
の上面と平行に形成された水平孔部28aと、この水平孔
部28aに先端側に連設して形成された、下方へ延びる垂
直孔部28bとから構成されている。また。上記水平孔部2
8aの基端側には太径部が設けられていて、上記ピン26の
ガイド孔28に対する係合が容易なように配慮されてい
る。
また、上記ベース1の両側には、それぞれ外周の一部
に歯31aが形成された二対の主ギヤ31が、上記ガイド板2
7を貫通するシャフト32にて回動自在に枢支されてい
る。この主ギヤ31の歯31aには、後述する駆動手段40に
設けられた駆動ギヤ41が噛合されており、上記主ギヤ31
はこの駆動ギヤ41にて回動されるようになっている。
また、上記主ギヤ31には半径方向を長手方向とする長
孔33がそれぞれ一対形成されていて、この長孔33に、上
記ピン26の上記ガイド孔28より突出した部位が摺動自在
に係合されている。そして、これら主ギヤ31が回動され
ると、長孔33にて上記ピン26が押圧され、このピン26が
上記ガイド孔28の水平孔部28aに沿って摺動することに
より、上記カートリッジホルダ24が移動され、次いで、
上記ピン26が垂直孔部28bに沿って下降されることによ
り上記カートリッジホルダ2がベース1の上面へ近接さ
れるよう構成されている。
第6図に示す如く、上記ピン26の、ガイド孔28に係合
される部位と、このピン26の、上記主ギヤ31の長孔33に
係合される部位とには、それぞれベアリング25a,25bが
配設され、上記カートリッジホルダ2の移動がよりスム
ーズに行うことが可能となっている。
尚、第3図及び第10図等に示す如く、上記ピン26が係
合されるのは、主ギヤ31に一対設けられた長孔33の片方
であり、この長孔33が一対形成されているのは、左右二
枚づつ、計四枚使用する主ギヤ31を共通化して使用する
ためである。また、これら主ギヤ31,ガイド板27等によ
り移動手段30が構成されている。
また、上記カートリッジホルダ2の下面には例えば三
つの当接部34が設けられており、該カートリッジホルダ
2が下降される際に、この当接部34が、上記ベース1の
上面に設定された被当接部34aに当接して押圧されるこ
とにより、カートリッジホルダ2とベース1との相対的
な位置決めが行われるようになっている。尚、これら当
接部34及び被当接部34aにて位置決め手段35が構成され
ている。
ところで、上記主ギヤ31の外周に形成されている上記
歯31aは、例えば第3図に示す如く、上記カートリッジ
ホルダ2が待機状態の際、即ち、延出部24のピン26がガ
イド孔28の太径部方向へ移動された際に上記駆動ギヤ41
に接触する部位から、上記ピン26がガイド孔28の垂直孔
部28bを下降する部位へ移動されるまでの間に形成され
ているものであり、それ以外の部位、即ち上記ピン26が
垂直孔部28bの下端部へ移動される際に上記駆動ギヤ41
が噛合される部位等には形成されていない。
そのため、上記カートリッジホルダ2の当接部34とベ
ース1の被当接部34aとが接触する前に上記駆動ギヤ41
と主ギヤ31の歯31aとの噛合は解除される。その結果、
上記歯31aと駆動ギヤ41との間に所謂食い付きが発生す
ることは完全に回避されるが、これら駆動ギヤ41と主ギ
ヤ31との噛合が解除されると、上記カートリッジホルダ
2のローディングを最後まで行うことが不可能となる。
本発明では、上記移動手段30に補助移動手段45を連設
することにより、この課題が解決されている。
以下、この補助移動手段45の構成を説明する。
例えばローディングが完了した状態をあらわす第3図
に示す如く、上記主ギヤ31がローディングの際に回動さ
れる方向の、上記歯31aが形成されている部位の後方側
に、略90゜の扇形に形成された補助ギヤ37が配設されて
いる。尚、第1図ではこの補助ギヤ37がカートリッジホ
ルダ2がローディングされる方向の左側のみ記載されて
いるが、この補助ギヤ37は、上記カートジッジホルダ2
の右側にも同様に配設されているものである。
この補助ギヤ37には、上記シャフト32を曲率中心とす
る長孔37bが形成されており、この長孔37bに、上記主ギ
ヤ31に固定されたピン38が係合されることにより、上記
補助ギヤ37はこの長孔37bの分だけ上記シャフト32を中
心とした揺動が可能となっている。
上記ピン38の、上記補助ギヤ37よりも外側にはスナッ
プリング38aが係合されていて、上記補助ギヤ38は、こ
のスナップリング38aにて抜止めされている。
また、上記補助ギヤ37の外周には、上記主ギヤ31の歯
31aと同一形状を有する歯37aが形成されている。また、
この補助ギヤ37と上記主ギヤ31との間には、弾性体39が
配設されており、上記補助ギヤ37はこの弾性体39の付勢
力にて、上記主ギヤ31がローディングの際に回動される
方向と反対方向へ(言替えれば、ローディングの際に回
転される方向へ、主ギヤ31の方が)常時付勢され、上記
ピン38aが長孔37bの一側へ当接することにより回動が停
止されている。
そしてこの状態で、上記補助ギヤ37の外周に設けられ
た歯37aの一部と、上記主ギヤ31に形成された歯31aの一
部とが位相が合致した状態で例えば三山分重ね合わされ
ている。
一方、上記駆動ギヤ41の歯厚は、主ギヤ31の厚みと補
助ギヤ37の厚みとを合計した厚みよりも僅かに厚く形成
されており、上記主ギヤ31及び補助ギヤ39との噛合が確
実に行われるようになっている。
そして、上記駆動ギヤ41が回動されてこの駆動ギヤ41
と主ギヤ31の歯31aとの噛合が解除される前に上記駆動
ギヤ41と補助ギヤ37の歯37aとの噛合が開始され、駆動
ギヤ41と主ギヤ31の歯31aとの噛合が解除された後は、
駆動ギヤ41の回動力が、上記弾性体39を介して主ギヤ31
へ伝達されるようになっている。
尚、上記主ギヤ31と補助ギヤ37との間に配設されてい
る上記弾性体39は、基端側のものよりも先端側のものの
方が弾性係数を高く設定してあり、この弾性体39を介し
て上記カートリッジホルダ2のローディングが行われる
際に、該カートリッジホルダ2とベース1との平行度が
保持されるようになっている。
次に、上記駆動ギヤ41を有する駆動手段40を、第12図
及び第13図を参照して説明する。
上記駆動ギヤ41はベース1の幅よりも僅かに長く形成
されたシャフト42の両端部に軸支されている。このシャ
フト42の上記駆動ギヤ41内側には、それぞれメタルベア
リング43が軸装されており、このメタルベアリング43
が、上記ベース1の底面に設けられた軸受部44の凹部44
aに係合されている。
この凹部44aの内側には係止部47が形成されていて、
この係止部47に上記メタルベアリング43の内側が当接さ
れることにより、上記シャフト42及び駆動ギヤ41が位置
決めされている。
また、ベース1の左右に設けられた上記凹部44aの互
いに対になる部位には平坦部44bが形成されており、こ
の平坦部44bに、上記メタルベアリング43に当接された
板状の固定片48がビス49により固定されている。
この固定片48は所定の長さを有して形成されていると
共に、その両端部にそれぞれ上記ビス49が挿通される孔
48aが設けられている。そして、この孔48aのいずれか一
方に上記ビス49が挿通されて上記平坦部44bに固定され
ている一方、ビス49が挿通されない他方の側にて、上記
メタルベアリング43が凹部44a方向へ押圧されている。
尚、この固定片48の両端部にそれぞれ孔48aを設けたの
は、上記主ギヤ31の場合と同様に、組付けに際して方向
を識別する煩雑さを回避するためである。
一方、上記シャフト42の一側寄りにはウォームホイー
ル51が軸支され、このウォームホイール51が、上記ベー
ス1の底面に設けられたウォーム52に噛合されている。
上記ウォーム52は、固定部材53にて上記ベース1に固
定されたモータ54に直結されており、このモータ54にて
駆動されるようになっている。
尚、このモータ54の作動を開始させるスイッチは上記
カートリッジホルダ2内に設けられていて、このカート
リッジホルダ2に上記カートリッジ3が装填されるとこ
のカートリッジ3にてスイッチがオン動作されるように
なっている。
また、このモータ54の作動を停止させるスイッチは、
上記ベース1の左右に二対設けられた主ギヤ31の一つに
配設されている。即ち、この主ギヤ31の内側に図示しな
いマグネットが取付けられている一方、ローディングの
始端と終端において上記マグネットが対向する部位に、
図示しない例えばホール素子等の磁気センサが配設され
ている。そして、この磁気センサにて上記主ギヤ31が終
点位置に達したことが検知されることにより上記モータ
54の作動が停止されるようになっている。尚、このモー
タ54は、例えば該モータ54の駆動回路にディレイ回路を
設けることなどにより、上記マグネットが磁気センサに
対向されても、所定の時間回転が続行されるように設定
されている。
第13図に示す如く、上記固定部材53のモータ54と反対
側の部位は上記ウォーム52の端面と対向するよう立上げ
形成されており、この部位にビス55が螺入されている。
このビス55の先端面にはスラスト受け55aが設けられて
いて、上記モータ55の駆動軸のスラスト方向のガタを最
小に調停することが可能となっている。尚、上記ビス55
の先端面に例えばカーボン等を含有するメタルを設け、
上記駆動軸の先端部をこのメタルにて保持するよう構成
することも可能である。
ところで、上記ベース1の底面にはディスク4を回転
させるためのスピンドルモータ56が配設されている。第
11に示す如く、このスピンドルモータ56の駆動軸56aに
はターンテーブル57が設けられており、これら駆動軸56
a及びターンテーブル57は、上記ベース1に形成された
開口1aを介して該ベース1の上面側へ若干突出されてい
る。
そして、上記ディスク4の中央部には、該ディスク4
よりも厚肉の円盤状のセンタ部材58が設けられ、このセ
ンタ部材58が上記ターンテーブル57にて保持されるよう
になっている。また、上記センタ部材58の上下各面には
磁性体59が設けられている一方、この磁性体59に対向す
る上記ターンテーブル57上には永久磁石60が固定されて
おり、これら磁性体59と永久磁石60との吸引力にて上記
ディスク4がクランプされるようになっている。
また、第12図に示すように、上記ベース1の底面の、
上記スピンドルモータ56よりも先端側には、光学式ピッ
クアップ61が前後方向へ移動可能に配設されている。
この光学式ピックアップ61は、一対のレール63が挿通
される孔を有するキャリッジ64に設けられたピックアッ
プ本体66を備えている。上記キャリッジ64に挿通された
レール63は、上記ベース1底面の前後方向に沿って架設
されている。
また、上記キャリッジ64には、上記レール63に接触し
て転動する例えば三つのガイドローラ67が設けられてお
り、上記キャリッジ64は、このガイドローラ67にて上記
レール63に沿って自由に摺動することが可能となってい
る。
上記ピックアップ本体66の移動方向の両側部には、ボ
ビン68が例えば四つのビス68aにて着脱自在に取付けら
れている。このボビン68の外周には、コイル69が巻回さ
れ、また、ボビン68内には、内ヨーク71が挿通されてい
る。
上記ボビン68の上下には、それぞれ外ヨーク72が配設
され、各外ヨーク72のボビン68に対向する側の端面に
は、それぞれ図示しないマグネットが固定されている。
このマグネットは、上記コイル69に所定の間隔を有して
対向されている。尚、上記内ヨーク71と上下の外ヨーク
72とは、図示しないヨーク支柱にて一体化されており、
この一体化されたヨークは、ボルト73にて上記ベース1
に固定されている。
そして、上記コイル69に電流を流すことにより、マグ
ネットによる磁界と上記コイル69の電流とにより生じる
トルクによって、ピックアップ本体66が移動されるもの
である。
また、第1図に示す如く、上記キャリッジ64のベース
1上面側には、アクチュエータ74が配設され、このアク
チュエータ74によって上記ディスク4の半径方向及び光
軸方向に移動可能な対物レンズ75が保持されている。こ
の対物レンズ75は、ベース1に形成された開口1a及びカ
ートリッジ本体3aの開口を介して、ディスク4に対向さ
れるようになっている。
更に、上記ピックアップ本体66には、図示しないレー
ザーダイオードが備えられており、このレーザーダイオ
ードから出射される光が上記ピックアップ本体66内に設
けられた光学系を通り、上記対物レンズ75からディスク
4に出射されるようになっている。
次に、前述の構成による実施例の作用を説明する。
まず、カートリッジホルダ2にカートリッジ3が装填
される前の状態を説明すると、上記カートリッジホルダ
2の側板9に設けられているピン26は、主ギヤ31にて、
ガイド孔28の太径部が設けられている基端側へ移動され
ている。そのため、上記カートリッジホルダ2もベース
1に対して可能な限り基端側へ移動されていると共に、
上記ベース1の上面より所定距離上方へ離間されてい
る。
また、上記カートリッジホルダ2の上板8に設けられ
ているバイアス磁界印加装置10の取付け板17は、弾性体
21の付勢力にて上記上板8より可能な限り離間され、停
止部材22に当接されることにより停止されている(第4
図(a)の状態)。
このような状態の上記カートリッジホルダ2にカート
リッジ3が、第6図及び第7図に示す如く、カートリッ
ジ本体3aの下面が側板9に設けられた屈曲部13に摺接さ
れつつ挿入される。
この挿入の際に、上記カートリッジ3のシャッタ7に
設けられた凹部7aに、開閉レバー14の回動端に設けられ
た係入ピン14dが係合される。そして、上記カートリッ
ジ3の挿入に伴ってこの開閉レバー14が弾性体12の付勢
力に抗して回動されると共に上記シャッタ7の摺動が開
始される。
上記開閉レバー14は、この開閉レバー14に設けられた
停止ピン14bが長孔16の先端側の一端に当接することに
より回動が停止される。また、同時に、上記カートリッ
ジ3の挿入が停止される。この状態で上記シャッタ7の
摺動は終了され、カートリッジ本体3aの長方形開口は完
全に開かれ、この開口を介して上記カートリッジ本体3a
に収納されているディスク4が露呈される。
また、上記カートリッジ3の停止に先立って、カート
リッジ本体3aの先端部に設けられている斜辺部3cにて係
合爪12が弾性体12aの付勢力に抗して拡開され、次い
で、この係合爪12が上記カートリッジ本体3aの係合凹部
3bに係合されることによりこのカートリッジ本体3aの脱
落が防止される。また、上記上板8に基端部両側に設け
られている板ばね23にてカートリッジ本体3aの両側上面
が押圧され、このカートリッジ本体3aが固定される。
尚、上記シャッタ7を摺動させるために使用される開
閉レバー14は、カートリッジホルダ2の先端側に設けら
れた一対の開閉レバー14の片方のみであり、他の開閉レ
バー14は、上記カートリッジ3が反転された状態で挿入
された際に、上記シャッタ7を摺動させるために使用さ
れる。
上記カートリッジ3の、カートリッジホルダ2への挿
入が完了すると、カートリッジ3にて上記カートリッジ
ホルダ2内に設けられた図示しないスイッチがオン動作
され、ベース1の下面に設けられたモータ54の作動が開
始される。すると、このモータ54の駆動軸にてウォーム
52が所定の方向へ回転され、ウォームホイール51を介し
てシャフト42が回転される。
このシャフト42の両端には駆動ギヤ41が軸支されてい
て、この駆動ギヤ41が主ギヤ31の歯31aに噛合されてお
り、上記シャフト42の回転により、上記主ギヤ31の回転
が開始される。
すると、この主ギヤ31に形成されている長孔33にて側
板9の延出部24に設けられているピン26が押圧される。
このピン26は上記長孔33に係合されていると共に、ガイ
ド板27に形成されたガイド孔28にも係合されているた
め、このピン26は、主ギヤ31の長孔33にて押圧されるこ
とにより上記ガイド孔28に沿って移動される。
上記ガイド孔28は水平孔部28aと垂直孔部28bとで構成
されており、上記ピン26が水平孔部28aを移動される間
は、上記カートリッジホルダ2はベース1の上面と平行
に移動される。そして、上記ピン26はガイド孔28の先端
側に連設されている上記垂直孔部28b方向へ移動され
る。
この間、上記主ギヤ31の歯31aと駆動ギヤ41とは噛合
しつつ互いに回動され、上記ギヤ31の歯31aが形成され
ている部分が徐々に上記駆動ギヤ41に対して相対的に移
動される。
上記ピン26が水平孔部28aの先端側へ達し、(第4図
(a)の状態)更に主ギヤ31が駆動ギヤ41にて回動され
て上記ピンが垂直孔部28bに下降される途中で、主ギヤ3
1の歯31aが形成されている部分が終了する。
この主ギヤ31に形成されている歯31aの端部には、こ
の主ギヤ31にピン38及び長孔37bを介して連設された補
助ギヤ37の歯37aが例えば三山分重ね合わされているた
め、上記駆動ギヤ41と主ギヤ31の歯41との噛合が解除さ
れる前に、上記駆動ギヤ41は、主ギヤ31の歯31aと補助
ギヤ37の歯37aの両方に噛合される。
次いで、上記駆動ギヤ41と主ギヤ31の歯31aとの噛合
が解除されるに伴って、上記駆動ギヤ41は補助ギヤ37に
形成されている歯37aのみに噛合される。この補助ギヤ3
7と上記主ギヤ31との間には弾性体39が配設されてお
り、上記駆動ギヤ41の駆動力はこの弾性体39を介して上
記主ギヤ31へ伝達される。
その結果、この主ギヤ31が、弾性体39を介して伝達さ
れる駆動力にて更に回動されることにより、長孔33にて
ピン26が押圧され、このピン26が上記垂直孔部28bを下
降され、上記カートリッジホルダ2がベース1方向へ近
接される。また、このとき、上記カートリッジ本体3aの
基端側下面に設けられている図示しない係合部へ上記ベ
ース1に設けられた爪11が係合することにより、カート
リッジ3の基端側の位置決めが行われる。
そして、上記カートリッジホルダ2に設けられている
当接部35が上記ベースに設定されている被当接部34aへ
当接することにより、該カートリッジホルダ2の下降が
停止されると共に、このカートリッジホルダ2の停止に
伴ってピン26を介して連設されている主ギヤ31が停止さ
れる。同時に、この主ギヤ31に設けられている図示しな
いマグネットが一方の磁気センサに対向される。尚、こ
の状態では上記ピン26と垂直孔部28bの下端部との間に
はまだ若干の間隙がある。また、この際に、上記カート
リッジ本体3a内に収納されているディスク4がターンテ
ーブル57にクランプされる。
上記モータ54は、マグネットが磁気センサに対向され
た後、所定時間だけ回転が続行されるように構成されて
いるため、上記主ギヤ31が停止された状態で更に駆動ギ
ヤ41が回転される。すると、この駆動ギヤ41の駆動力が
上記補助ギヤ37へ伝達される。
すると、この補助ギヤ37が弾性体39の付勢力に抗して
長孔37bに沿って移動され、これに伴って、弾性体の上
記主ギヤ31を回転させようとする力が上昇する。上記モ
ータ54の回転は、ディレイ回路によって上記長孔37bの
一方の端部へピン38が相対的に移動される前に停止され
る。
その結果、上記カセットホルダ2は、弾性体39の上昇
された付勢力で上記ベース1へ押付けられる。従って、
なんらかの理由により上記カセットホルダ2に衝撃等の
力が作用されることがあっても、このカセットホルダ2
と上記ベース1との相対的な位置に変動が生じることは
なく、更に、カートリッジ3の装着状態も安定される。
また、上記モータ54と駆動ギヤ41との間にはウォーム
52及びウォームホイール51が介装されており、モータ54
と上記駆動ギヤ41との間には大きな減速比が設定されて
いる。そのため、上記モータ54が高速回転することによ
り電流の供給が停止された後に慣性で回転され、この回
転が上記駆動ギヤ41へ伝達されても、該駆動ギヤ41の回
転は微少であり、この駆動ギヤ41は上記ピン38が長孔37
bの端部へ当接する前に完全に停止される。即ち、上記
カートホルダ2が停止させる際には、上記駆動ギヤ41は
主ギヤ31に弾性的に連設された補助ギヤ37のみに噛合さ
れた状態である。
そのため、上記ウォーム52とウォームホイール51との
間、或いは駆動ギヤ41と補助ギヤ41と間に所謂食い付き
が発生することは完全に回避されると共に、上記モータ
54に過大な負荷がかかることもなく、このモータ54が逆
転される場合にも起動がきわめて容易であり、上記カー
トリッジホルダ2のアンローディングもスムーズに行わ
れる。
一方、上記ピン26が垂直孔部28bを下降される際、即
ち、カートリッジホルダ2がベース1方向へ近接される
際に、このベース1に設けられた駆動板20にバイアス磁
界印加装置10のレバー部材18の先端部18cが当接され
る。
そして、上記カートリッジホルダ2の下降に伴ってこ
の先端部18cが上記駆動板20にて相対的に上昇され、取
付け板17に設けられている図示しないコイルが上記ディ
スク4へ近接される。
上記ディスク4へ例えば情報を記録する場合、上記バ
イアス磁界印加装置10の図示しないコイルに電流を供給
し、例えばディスク4の記録層の磁化方向と逆向きのバ
イアス磁界を発生させ、この状態で、光学式ピックアッ
プ61により上記ディスク4の記録層の一部に光ビームを
照射する。この光ビームが照射された部位は、キューリ
点以上に加熱されて磁化が失われ、光ビームの照射が中
止されると再び磁化が現れるが、このときの磁化は上記
バイアス磁界の向きに平行になる。
このようにして、光ビーム照射の有無によって磁化方
向が反転し、この磁化の方向の違いによってデジタル情
報を記録することができる。
一方、例えば情報を消去する際には、記録時と同様に
バイアス磁界を印加し、消去したい部位に光ビームを照
射することにより、上記ディスク4の記録層の磁化を上
記バイアス磁界の向きに平行な磁化方向に揃える。
このようにして、情報の記録,再生或いは消去等が終
了すると、上記カートリッジホルダ2がアンローディン
グされる。
即ち、上記モータ54の駆動軸が前述と逆方向へ回転さ
れ、この回転が駆動ギヤ41を介して補助ギヤ37へ伝達さ
れる。そして、この補助ギヤ37のみが長孔37bに沿って
移動され、この長孔37bに一端にピン38が当接される
と、次いで、主ギヤ31が回動される。そして、この主ギ
ヤ31の長孔33にて上記ピン26が押圧されることにより該
ピン26がガイド孔28の垂直孔部28bを上昇される。この
結果、カートリッジホルダ2が上昇され、ディスク4の
クランプが解除されると共に、バイアス磁界印加装置10
がもとの位置に復帰される。
次いで、更にピン26が押圧されて、このピン26が水平
孔部28aを基端側へ移動され、上記カセットホルダ2が
もとの位置へ復帰される。
尚、本実施例では、記録形態として光磁気記録が使用
されているものを説明したが、本発明はこの例に限定さ
れるべきものではなく、例えばビットを形成するもの、
相転移等によって反射率または透過率を変化させるもの
等に使用することも可能である。
また、本実施例では移動手段及び補助移動手段に歯車
が使用されている例を説明したが、これら移動手段及び
補助移動手段は例えばねじ等他の構成にすることも可能
である。
更に、本実施例ではローディングの駆動用のモータと
駆動ギヤとの間にウォーム及びウォームホイールが介装
されることにより大きな減速比が設定されているため、
上記モータが慣性で回転されることがあっても、駆動ギ
ヤに外力が加えられる前に完全に停止されるという効果
を有している。
次に、本発明の第二実施例を説明する。
第14図乃至第17図は本発明の第二実施例に係り、第14
図は移動手段の分解斜視図、第15図は移動手段の平面
図、第16図は移動手段の側面図、第17図(a)(b)は
移動手段の動作状態説明図である。尚、前述の第一実施
例と同じ部材及び同様の作用をなす部材には同一の符号
を付して説明を省略する。
この実施例では、ガイド孔28を有するガイド板27にピ
ン77が外側へ向かって突設され、このピン77にブッシュ
78を介して主ギヤ31が回動自在に支承されている。
第14図に示す如く、この主ギヤ31の外周には歯31aが
全周に渡って形成されている。また、この主ギヤ31には
上記ガイド孔28に対向する切欠き部79が設けられてお
り、上記ガイド孔28に挿通されたカートリッジホルダ2
のピン26がこの切欠き部79に挿入されて、反ガイド板27
側へわずかに突出されている。尚、上記切欠き部9はカ
ートリッジホルダ2のピン26の直径よりも大きく形成さ
れている。
また、この主ギヤ31の上記ガイド板27の反対側の面に
は、上記ブッシュ78に枢支された回動レバー81が配設さ
れている。これら主ギヤ31及び回動レバー81は上記ブッ
シュ78に設けられた鍔78aにて抜止めされていると共
に、該ブッシュ78はスナップリング77aにて上記ピン77
に固定されている。
上記回動レバー81には延出部82aが設けられている。
該延出部82aの一側は押圧部82として設定されていて、
この押圧部82が上記切欠き部79よりわずかに突出した上
記ピン26の一側、即ちこのピン26がローディングの際に
移動される方向の後方側に位置されている。
また、上記主ギヤ31には外側へ突出するピン83が設け
られている一方、上記回動レバー81の延出部82aには上
記ピン77を曲率の中心とする長孔84が形成されていて、
上記ピン83がこの長孔84内へ挿入されている。そのた
め、回動レバー81は上記主ギヤ31に対して長孔84の分だ
け揺動することが可能となっている。
また、上記回動レバー81と主ギヤ31との間には弾性体
86が介装されており、回動レバー81はこの弾性体86の付
勢力にて上記押圧部82が切欠き部79と重なり合う方向へ
常時付勢され、主ギヤ31のピン83が長孔84の一側に当接
することにより回動が規制されている。
尚、上記回動レバー81とこの弾性体86とで押圧手段80
が構成されている。そしてこの状態では、上記押圧部82
は比較的大きな重なり部87を以て上記切欠き部79に重ね
合わされており、この切欠き部79に挿入されたカートリ
ッジホルダ2のピン26が、上記押圧部82とこの押圧部82
に対向する切欠き部79の対向部79aとの間に摺動自在に
位置されている。
そのため、上記主ギヤ31がローディングの方向へ回動
されると、ピン26が押圧部82にて押圧されることにより
カートリッジホルダ2がローディングされる一方、この
カートリッジホルダ2の移動が停止された際に主ギヤ31
が回転されると、ピン26にて押圧部82が相対的に押圧さ
れることにより回動レバー81が弾性体86の付勢力に抗し
て回動され、上記重なり部87が小さくなるように構成さ
れている。
また、上記回動レバー81の延出部82aと反対側の一側
には、上記主ギヤ31の外へ突出する停止部81aが延出形
成されている。
このような構成を有する主ギヤ31,回動レバー81等
は、前述の第一実施例と同様、ベース1の左右に前後一
対づつ設けられていると共に、上記ガイド板27の最基端
側の、上記停止部81aの移動方向に、ストッパ27aが屈曲
形成されている。
また第1図に示す如く、上記ガイド板27の一対の主ギ
ヤ31に挟まれた部位には他のピン88が設けられており、
このピン88に、上記主ギヤ31に噛合するアイドルギヤ89
が回動自在に枢支され、上記ピン88に設けられたスナッ
プリング88aにて抜止めされている。このアイドルギヤ8
9には駆動手段40の駆動ギヤ41が噛合されており、該駆
動手段40の動力はこのアイドルギヤ89を介して上記主ギ
ヤ31に伝達されるようになっている。
本実施例ではこのアイドルギヤ89が設けられているた
め、駆動手段40と移動手段30とを組付ける際に、複数の
主ギヤ31の位相を合致させた状態で駆動ギヤ41と噛合さ
せる必要がなく、組付けがより容易なものとなってる。
尚、このアイドルギヤ89は構成に必ずしも必要なもので
はなく、前述の第一実施例の如く、駆動ギヤ41を直接主
ギヤ31に噛合させることも可能である。
このような構成を有する本実施例の待機状態を説明す
ると、カートリッジホルダ2に設けられているピン26は
ガイド孔28の基端側に移動されている。そしてこのピン
は主ギヤ31の対向部79aと回動レバー81の押圧部82との
間に位置されている。
このような状態で、駆動手段40が稼働されると、この
駆動手段40の駆動ギヤ41が回転され、この回転がアイド
ルギヤ89を介して主ギヤ31へ伝達される。
すると、回動レバー81が上記ギヤ31と共に回動され
て、押圧部82にてカートリッジホルダ2のピン26が押圧
される。その結果、該ピン26はガイド板27のガイド孔28
に沿って第17図(a)に示す位置より第17図(b)に示
す位置へ徐々に移動され、これに伴って上記カートリッ
ジホルダ2も移動される。
次いで上記駆動ギヤ41が更に回転されることにより上
記ピン26はガイド孔28の垂直孔部28bへ達し、該垂直孔
部28bを下降される。上記ピン26の下降は、上記カート
リッジホルダ2の当接部34がベース1の被当接部34aに
当接することにより、垂直孔部28bの端部へ達する前に
停止される。このとき、基端側の主ギヤ31に設けられて
いる図示しないマグネットが磁気センサに対向される
が、上記駆動手段40のモータ54は、ディレイ回路等によ
り所定時間だけ回転が続行される。
この回転の続行により上記主ギヤ31は更に回転され
る。この場合、上記ピン26が停止されているため、この
ピン26により上記回動レバー81の押圧部82が相対的に押
圧され、この回動レバー81がローディングの際における
主ギヤ31の回転方向と逆方向へ弾性体86の付勢力に抗し
て回動され、上記押圧部82と主ギヤ31の切欠き部79との
間の重なり部87が徐々に小さくなる。
すると、弾性変型することにより上昇された弾性体の
反力が上記回動レバー81に作用されて、この回動レバー
81の押圧部82により上記ピン26が押圧される。その結
果、弾性体86の上昇された付勢力が上記カートリッジホ
ルダ2をベース1へ押付け、このカートリッジホルダ2
を固定する。
尚、上記モータ54の回転は、主ギヤ31に設けられたピ
ン83が回動レバーに形成された長孔84の他端に達する前
に停止される。なんらかの理由により、このモータ54の
停止が遅延することがあっても、前述の第一実施例にて
述べたように、駆動手段40に介装されているウォーム52
とウォームホイール51とが有する減速比によりこの遅延
が吸収される。
また、モータ54の停止が更に遅延することがあって
も、上記主ギヤ31に設けられているピン83が長孔84の他
端に当接して回動レバー81が停止されることにより、上
記弾性体86の付勢力がより以上に上昇し、上記主ギヤ31
の回転を弾性的に緩かに停止させる。
一方、上記カートリッジホルダ2がアンローディング
される場合、上記モータ54が逆方向に回転され、この回
転が駆動ギヤ41及びアイドルギヤ89を介して上記主ギヤ
31に伝達される。
すると、上記弾性体86の付勢力にて回動レバー81が前
述と逆方向へ回転されると共に、主ギヤ31のピン83が長
孔84内を相対的に移動され、やがてこのピン83が長孔84
の一端に当接することにより上記回動レバー81の回転が
停止する。
次いで上記主ギヤ31の切欠き部79に設定された対向部
79aがカートリッジホルダ2のピン26下方に当接し、こ
のピン26押圧する。そして、このピン26がガイド板27の
ガイド孔28を基端側に移動されることにより上記カート
リッジホルダ2がアンローディングされる。
このように、本実施例ではカートリッジホルダ2のロ
ーディング最終行程であっても主ギヤ31が駆動ギヤ41に
常時噛合されているため、ピン26を移動させる一対の主
ギヤ31間に回転角のズレが発生する可能性は完全に回避
される。
そのため、上記カートリッジホルダ2に傾きが生じる
ことがなく、このカートリッジホルダ2の例えば四隅
は、所定の押圧力にて同じように押圧されてベースに固
定され、カートリッジ3とバイアス磁界印加装置等との
相対的な位置に異動が生じることはない。
また、アンローディングされる際に、ピン26の押圧が
剛性を有する対向部79aにて行われると共に、この対向
部79を有する主ギヤ31が前述の如く常時駆動ギヤ41に噛
合されているため、このアンローディングに際してもカ
ートリッジホルダ2が傾きが発生する可能性がない。
そのため、振動等の外乱が情報記録再生装置に加わる
ことがあっても、上記駆動ギヤ41と主ギヤ31との間の相
対的な回動位置に異動が発生する可能性が完全に回避さ
れる。
[発明の効果] 以上説明したように、請求項1及び2による記録媒体
のローディング装置では、簡単な構成にて、食い付き等
の発生によるカートリッジのアンローディングが困難に
なること、及びモータ等に過大な負荷がかかることを回
避することが可能である。
また、カートリッジホルダ及びカートリッジが所定の
押圧力にてベースに押圧されるため、カートリッジホル
ダになんらかの力が作用しても、これらカートリッジホ
ルダ,カートリッジが移動することが防止される。
更に、上記カートリッジ及びカートリッジホルダの位
置決めが容易であり、カートリッジと例えばバイアス磁
界印加装置等他の構成要素との相対的な位置に変動が生
じることがない。
また、請求項2の構成を有する記録媒体のローディン
グ装置では、駆動手段と移動手段との間の相対的な回動
位置に異動が発生する可能性や、カートリッジホルダに
傾斜が発生する可能性が完全に回避されるという効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第13図は本発明の第一実施例に係り、第1図
は情報記録再生装置の分解斜視図、第2図は情報記録再
生装置の平面図、第3図は移動手段の側面図、第4図
(a)(b)は移動手段の動作状態説明図、第5図は移
動手段の平面図、第6図は第5図のVI−VI線矢視図、第
7図は第5図のVII−VII線矢視図、第8図はガイド板の
側面図、第9図は側板の側面図、第10図は主ギヤと駆動
ギヤとの噛合状態を示す側面図、第11図はカートリッジ
ホルダの側面図、第12図は情報記録再生装置の底面図、
第13図は駆動手段の分解斜視図、第14図乃至第17図は本
発明の第二実施例に係り、第14図は移動手段の分解斜視
図、第15図は移動手段の平面図、第16図は移動手段の側
面図、第17図(a)(b)は移動手段の動作状態説明図
である。 1……ベース 2……カートリッジホルダ 3……カートリッジ 4……記録媒体 30……移動手段 40……駆動手段 45……補助移動手段 80……押圧手段

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体を収納したカートリッジを保持す
    るカートリッジホルダを移動し、上記記録媒体をベース
    に設定された所定の装着部位へローディングする記録媒
    体のローディング装置において、 上記カートリッジホルダがベースの装着部位へ達した際
    に、このベースと上記カートリッジホルダとの位置決め
    をする位置決め手段と、 少なくとも上記カートリッジホルダが上記装着部位へ達
    した際に該カートリッジホルダとの係合が解除されるカ
    ートリッジの移動手段と、 該移動手段を駆動する駆動手段と、 上記移動手段に連設され、少なくともこの移動手段と上
    記カートリッジホルダとの係合が解除された際に、移動
    手段と上記駆動手段との間に介装され、該駆動手段の動
    力を上記移動手段へ弾性的に伝達する補助移動手段とを
    具備したことを特徴とする記録媒体のローディング装
    置。
  2. 【請求項2】記録媒体を収納したカートリッジを保持す
    るカートリッジホルダを移動し、上記記録媒体をベース
    に設定された所定の装着部位へローディングする記録媒
    体のローディング装置において、 上記カートリッジホルダがベースの装着部位へ達した際
    に、このベースと上記カートリッジホルダとの位置決め
    をする位置決め手段と、 上記カートリッジホルダをローディング位置へ搬送する
    カートリッジの移動手段と、 該移動手段を駆動する駆動手段と、 上記移動手段とカートリッジホルダとの間に介装され、
    このカートリッジホルダが上記位置決め手段にて位置決
    めされた際に、上記移動手段を介して伝達される駆動手
    段の動力をカートリッジホルダへ弾性的に伝達し、該カ
    ートリッジホルダをベースへ押圧する押圧手段とを具備
    したことを特徴とする記録媒体のローディング装置。
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