JPH11124192A - 収納ケース - Google Patents

収納ケース

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JPH11124192A
JPH11124192A JP9289976A JP28997697A JPH11124192A JP H11124192 A JPH11124192 A JP H11124192A JP 9289976 A JP9289976 A JP 9289976A JP 28997697 A JP28997697 A JP 28997697A JP H11124192 A JPH11124192 A JP H11124192A
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JP
Japan
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locking
claw
plate
wall plate
lid
Prior art date
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JP9289976A
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English (en)
Inventor
Shigenori Uchiumi
重紀 内海
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部から衝撃を受けた場合でも容易には蓋体
がケース本体を開かず、蓋体がケース本体を閉じて係止
された状態をより確実に保持することができる収納ケー
スを提供する。 【解決手段】 テープカセット収納ケース40に外部か
ら衝撃を受けて、その衝撃の底板13の面に垂直方向の
分力により、底板13の面に垂直な方向において蓋体1
1がケース本体10から離隔しようとする場合でも、第
1係止爪42,43と第1爪係止部23,34の係止面
23a,42a同士が互いに係止して、その衝撃の底板
13の面に垂直方向の分力に対して鈍角より小さい90
°で係止面が交叉して強い係止力を発揮することができ
るので、外部から衝撃を受けた場合でも容易には蓋体1
1がケース本体10を開かず、蓋体11がケース本体1
0を閉じて係止された状態をより確実に保持することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は収納ケースに関し、
例えばビデオテープ再生装置に用いるビデオテープがカ
セットに入れられたビデオテープカセット等を収納し
て、そのビデオテープカセット等を保管又は運搬するた
めに用いるような収納ケースに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の収納ケースとしては、例えば図1
1及び図12に示すような、ビデオテープカセット収納
用のテープカセット収納ケース70がある。図示するよ
うに、従来のテープカセット収納ケース70は、基本的
に三つの構成部材、即ち、内部にビデオテープカセット
を収納するケース本体50と、ケース本体50に対して
回動してそれを開閉する蓋体51と、ケース本体50の
後部と蓋体51の後部をヒンジ部66,68を介して回
動自在に連結する背面板部52を有している。
【0003】そしてケース本体50には、その底板53
の上面の周縁部の3方に沿って、前側壁板部54と左,
右端壁板部55,56とが形成されており、それらの3
方の壁板部の内部には、ビデオテープカセットを収納す
るためのカセット収納空間57が形成されている。
【0004】一方、蓋体51には、その天板58の下面
(蓋体51がケース本体50を閉じたときに下に向く
面、図11においては上に向いている)の周縁部の3方
に沿って、前記したケース本体50の、前側壁板部54
と左,右端壁板部55,56のそれぞれの外側に嵌合す
る、前側壁板部59と左,右端壁板部60,61とが形
成されている。
【0005】また、蓋体51の天板58の下面には、前
側壁板部59に対してわずかな平行間隔をあけて係止爪
取付板62が垂設されており、係止爪取付板62の両端
側でその垂設先端側には、先端部が前方(図11中左上
方)に向って係合部63が突出する一対の係止爪64が
形成されている。
【0006】一方、ケース本体50の前側壁板部54に
は、上記一対の係止爪64の係合部63と対応する個所
に一対の係止穴65が形成されていると共に、係止爪取
付板62及び補強リブ67が干渉しないように、前側壁
板部54には切欠き凹部54aが切欠かれて形成されて
いる。
【0007】従って、図11において、背面板部52と
ケース本体50との間に介して設けられたヒンジ部66
と、背面板部52と蓋体51との間に介して設けられた
ヒンジ部68とが折れ曲がるよう撓むことによって、図
12に示すように、蓋体51がケース本体50を閉じて
カセット収納空間57を覆うと、ケース本体50の前側
壁板部54の切欠き凹部54aの長さに対応する切欠残
部54bが、蓋体51の係止爪64と前側壁板部59の
間に挿入する。
【0008】このとき前側壁板部54の切欠残部54b
は、係止爪64の係合部63を前側壁板部59から離隔
する方向に折り曲げるよう弾性変形させて進行した後、
やがて係合部63が係止穴65に嵌入する。このとき図
12(b)に示すように、係止爪64の係合部63の係
合面63aが、ケース本体50の前側壁板部54の係止
穴65の図中上端部の係合面54cに係合することによ
り、蓋体51がケース本体50から離脱して開くことを
防止しようとしている。なお図11において、補強リブ
67は、係止爪取付板62が倒れないように補強するた
めに、係止爪取付板62と前側壁板部59との間に設け
られて固定されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のテープカセット収納ケース70にあっては、図
12(b)に示すように、蓋体51に形成されている係
止爪64の係合部63は、その係合面63aがケース本
体50の前側壁板部54の係合面54cに係合されるよ
うになってはいるが、テープカセット収納ケース70の
底板53や天板58に加わる垂直方向の外力に対して9
0°より大きい鈍角θで係合されているだけなので、上
記垂直方向の外力に対してあまり強い係止力を発揮する
ことができないという問題があった。
【0010】従って、テープカセット収納ケース70に
外部から弱い衝撃がかかっただけでも、テープカセット
収納ケース70の底板53や天板58に垂直方向のその
衝撃の分力により、係止爪64の係合部63の係合面6
3aが係止穴65の係合面54cから簡単に外れて、蓋
体51がケース本体50を開いてしまうおそれがある。
また、何回も開閉動作を繰り返すことにより係止爪64
の弾性復元力が弱くなると、係止爪64の係合部63の
係合面63aが係止穴65の係合面54cから外れ易く
なって、蓋体51が簡単にケース本体50を開いてしま
うという問題があった。
【0011】そこで本発明は、このような問題点に鑑
み、外部から衝撃を受けた場合でも容易には蓋体がケー
ス本体を開かず、蓋体がケース本体を閉じて係止された
状態をより確実に保持することができる収納ケースを提
供することを課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明による収納ケースは、矩形の底板の上面周縁
部の3方に前側壁板部及び左,右端壁板部が立設された
ケース本体と、前記底板の後方側部に回動自在に一方側
部が連結され前記壁板部の高さと同じ位の幅を有する背
面板部と、前記背面板部の他方側部に回動自在に天板の
後方側部が連結され天板の下面周縁部の3方に前記ケー
ス本体の3方の壁板部に嵌合可能な前側壁板部及び左,
右端壁板部が立設された蓋体と、前記底板(又は天板)
の前方側部に一方側部が回動自在に連結され、左,右両
端部で前記前側壁板部側にほぼ垂直に突出して形成され
た第1係止爪と、前記底板(又は天板)と反対側の他方
側部に形成された第2係止爪を有する爪取付板と、前記
蓋体(又はケース本体)の3方の壁板部の隅部で前記天
板(又は底板)と反対側で左,右両端部より外側に突出
するように設けられ、前記蓋体が前記ケース本体を閉じ
た状態で前記爪取付板が前記前側壁板部と平行になるよ
う回動したときに前記第1係止爪が前記前側壁板部にほ
ぼ垂直方向に移動することにより前記底板と平行となる
各々の係止面を互いに対向させて前記第1係止爪に係止
可能な第1爪係止部と、前記蓋体(又はケース本体)の
天板(又は底板)の前方側部に設けられ、前記蓋体が前
記ケース本体を閉じた状態で前記爪取付板が前記前側壁
板部と平行になるよう回動したときに前記第2係止爪が
係止可能な第2爪係止部とを備えた構成とした。
【0013】このような構成の収納ケースによれば、蓋
体がケース本体を閉じるときは、背面板部の両側部の連
結部が折れ曲がるよう撓むことによって蓋体をケース本
体に向けて回動してケース本体を覆って閉じ、蓋体の3
方の前側壁板部及び左,右端壁板部を、それらに対応す
るケース本体の3方の前側壁板部及び左,右端壁板部に
嵌合させる。
【0014】それから、爪取付板を回動させて蓋体の前
側壁板部に平行に配置させると、爪取付板に取り付けら
れている第1,第2係止爪が蓋体の前側壁板部にほぼ垂
直方向に移動することにより、爪取付板の第1,第2係
止爪は蓋体(又はケース本体)の第1,第2爪係止部に
係止されることになる。
【0015】このように、爪取付板に取り付けられてい
る第1,第2係止爪が蓋体の前側壁板部に対してほぼ垂
直方向に移動した後、爪取付板の第1,第2係止爪が蓋
体(又はケース本体)の第1,第2爪係止部に、底板と
平行となる各々の係止面を互いに対向させて係止される
ので、第1係止爪と第1爪係止部の係止面は外部からの
衝撃の、底板の面に垂直方向の分力に対して鈍角より小
さい90°で係止面が交叉することになり、第1係止爪
と第1爪係止部との係止力を著しく強くすることができ
る。
【0016】このため、収納ケースに外部から衝撃を受
けて、その衝撃の底板の面に垂直方向の分力により、底
板の面に垂直な方向において蓋体がケース本体から離隔
しようとする場合でも、第1係止爪と第1爪係止部の係
止面同士が互いに係止して、その衝撃の底板の面に垂直
方向の分力に対して強い係止力を発揮することができ
る。
【0017】一方、蓋体がケース本体を開けるときは、
爪取付板を蓋体の前方外側へ倒して回動させることによ
り、第1,第2係止爪と第1,第2爪係止部との係止を
解除して、蓋体を背面板部の両側部の連結部分の撓みを
介して後方に回動することによって、蓋体は収納ケース
のケース本体を開けることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付した図面に基づいて詳しく説明する。図1ない
し図10は、本発明による収納ケースの第1の実施の形
態に係るテープカセット収納ケース40を説明するため
に参照する図である。
【0019】まず、図1及び図2を参照して、本実施の
形態に係るテープカセット収納ケース40の全体構成に
ついて説明する。図示するようにテープカセット収納ケ
ース40は、基本的に三つの構成部材、即ち、内部にビ
デオテープカセット(図示せず)を収納するケース本体
10と、ケース本体10を開閉自在に覆うことができる
蓋体11と、ケース本体10の後部と蓋体11の後部を
回動自在に連結する背面板部12を有している。
【0020】このようなテープカセット収納ケース40
の三つの構成部材は、例えばポリプロピレン(PP)等
のプラスチック材料により成形することができる。そし
てケース本体10には、矩形形状の底板13の上面の周
縁部の3方に沿って、前方側部の前側壁板部14と、
左,右両端部の左,右端壁板部15,16とが形成され
ており、それらの3方の壁板部の内部には、上記ビデオ
テープカセットを収納するためのカセット収納空間17
が形成されている。
【0021】一方蓋体11には、矩形形状の天板18の
下面(蓋体11がケース本体10を閉じたときに下に向
く面、内側の面)の周縁部の3方に沿って、前記したケ
ース本体10の前側壁板部14と左,右端壁板部15,
16のそれぞれの外側に嵌合する、前方側部の前側壁板
部19と、左,右両端部の左,右端壁板部20,21と
が形成されている。
【0022】ケース本体10の底板13と背面板部12
の間にはヒンジ部37が設けられ、蓋体11の天板18
と背面板部12の間にはヒンジ部38が設けられてい
て、これらのヒンジ部37,38は折り曲げ自在に撓み
可能となっている。
【0023】かかる構成のテープカセット収納ケース4
0は、図2に示すように、背面板部12の両側のヒンジ
部37,38を撓ませて蓋体11をケース本体10に向
けて折り曲げるよう回動して覆うと、蓋体11の前側壁
板部19と左,右端壁板部20,21が、それらに対応
するケース本体10の前側壁板部14と左,右端壁板部
15,16の外側に嵌合することになる。
【0024】そして図2及び図3に示すように、上記し
たケース本体10の3方の壁板部と蓋体11の3方の壁
板部との嵌合状態は、ケース本体10の底板13の前方
側部に回動自在に設けられた爪取付板27が、蓋体11
の前側壁板部19と平行になるよう立上がって、後述す
る第1,第2係止爪が後述する第1,第2爪係止部に各
々係止することによって強力に保持される。このため、
テープカセット収納ケース40に対して外部から強い衝
撃が加えられた場合でも、蓋体11が容易に開いて中に
収納されているビデオテープカセットが外部に飛び出す
のを確実に防止することができる。
【0025】以下、上記第1,第2係止爪及び第1,第
2爪係止部について、各図を参照して具体的に説明す
る。図1に示すように、蓋体11の前側壁板部19と
左,右端壁板部20,21の隅部(直角交叉部)で、か
つ天板18と反対側には、図4に示す位置の角部が1ヵ
所だけ面取りされている四角柱の第1爪係止部23,2
4の各々が、左,右端壁板部20,21よりも外側に突
出するよう形成されている。
【0026】また、図1に示すように、蓋体11の天板
18の前方側部には、第2爪係止部22が2ヵ所形成さ
れており、それらの第2爪係止部22の各々には図5に
示すように、内側に向かって幅が広がっている凹部44
を形成する前側爪係止部25が2つずつ形成されてお
り、前側爪係止部25の各々の外側には、前側爪係止部
25の突出長さと同じ寸法深さの2つの溝39が形成さ
れている。
【0027】前側爪係止部25は凹部44の内側に向け
て突出する係止部34が形成されており、この係止部3
4は図5に示すように、外側傾斜面35と内側傾斜面3
6とを有し内側に向けて突出する頂点を有する山形断面
に形成されている。さらに天板18の上記2つの第2爪
係止部22の間の中央部には、ロック解除用の指掛け凸
部30が嵌合する指掛け凹部26が形成されている。
【0028】一方、図1に示すように、ケース本体10
の底板13の前方側部(図1中右下部)には、矩形板状
に形成されると共に、前側壁板部14,19の高さと略
等しい寸法の幅を有する爪取付板27の一方側部が、薄
肉で可撓性を有するヒンジ部28を介して(図3及び図
6参照)回動自在に連結されている。
【0029】従って爪取付板27は、図3に示すよう
に、底板13の水平延長線上に伸びるように倒れた、破
線で示す非ロック位置と、その位置からヒンジ部28を
中心に回動することによって、蓋体11の前側壁板部1
9の外側面に平行となるように立ち上がった、実線で示
すロック位置に位置することができる。
【0030】図1に示すように、爪取付板27の底板1
3と反対側には、2つの第2係止爪29とロック解除用
の指掛け凸部30が設けられており、第2係止爪29は
図10に示すように6角柱状に形成され、ロック解除用
の指掛け凸部30は前側壁板部19側の角がとられて勾
配面が形成されている。爪取付板27が図3に実線で示
すロック位置に位置する場合において、第2係止爪29
と指掛け凸部30の長さは、蓋体11の天板18の厚さ
と同じになるように設定されている。
【0031】また図10に示すように、第2係止爪29
の両端部の係止突起部31は、外側傾斜面32と内側傾
斜面33とからなる、長さ両方向に突出する頂点を有す
るような山形断面に形成されている。
【0032】従って、図3に破線で示す非ロック位置か
ら、実線で示すロック位置に爪取付板27が回動する過
程において、図7に示す第2係止爪29の係止突起部3
1の内側傾斜面33は、前側爪係止部25の係止部34
の外側傾斜面35に摺動して前側爪係止部25が弾性的
に変形しながら乗り越えた後、前側爪係止部25の弾性
復元力により、第2係止爪29の外側傾斜面32に係止
部34の内側傾斜面36が摺動後に当接することにな
る。図7及び図9は、係止動作が終了した第2係止爪2
9と第2爪係止部22の前側爪係止部25を示す図であ
る。
【0033】図1及び図6に示すように、爪取付板27
の両端部の前側壁板部14側の内側面41の左右には、
第1係止爪42,43が垂直に立設されており、この左
右の第1係止爪42,43は四角柱に形成されている。
図3及び図8に実線で示す爪取付板27のロック位置に
おいて、第1係止爪42,43の長さは、蓋体11の第
1爪係止部23,24に係止されるように設定されてい
る。
【0034】また第1係止爪42,43は、図3に示す
ように実線で示す爪取付板27のロック位置では、図8
に示すように、第1爪係止部23,24と非接触となる
ように形成されている。従って、図3に破線で示す非ロ
ック位置から、実線で示すロック位置に爪取付板27が
回動する過程において、第1係止爪42,43は第1爪
係止部23,24と非接触のまま回動し、爪取付板27
の第2係止爪29が第2爪係止部22に係止されると係
止動作は終了することになる。
【0035】次に、上記のような構成を有するテープカ
セット収納ケース40の開閉動作について説明する。ま
ず、テープカセット収納ケース40の閉動作について説
明する。
【0036】図1の状態にあるテープカセット収納ケー
ス40において、背面板部12の両側のヒンジ部37,
38を撓ませて、蓋体11をケース本体10に向けて回
動させてケース本体10を覆って閉じ、図2及び図3に
示すように、蓋体11の前側壁板部19と左,右端壁板
部20,21を、対応するケース本体10の前側壁板部
14と左,右端壁板部15,16の外側に嵌合させる。
【0037】その後、図3に示すように、爪取付板27
の先端部の指掛け凸部30を持ち上げて非ロック位置か
ら立ち上げるよう爪取付板27を回動させてロック位置
に位置させ、爪取付板27を蓋体11の前側壁板部19
に平行にしてそれにほぼ接触させると、爪取付板27に
取り付けられている第2係止爪29に設けられた係止突
起部31が、蓋体11の天板18の前方側部に形成され
ている第2爪係止部22の前側爪係止部25に係止す
る。
【0038】この際、詳しく上述したように第2係止爪
29の係止突起部31は、蓋体11の第2爪係止部22
の前側爪係止部25を弾性的に乗り越えた後、第2爪係
止部22の前側爪係止部25に係止されることになる。
このとき同時に、爪取付板27の回動により第1係止爪
42,43が第1爪係止部23,24に係止する。
【0039】このように、本実施の形態によれば、爪取
付板27に取り付けられている第1係止爪42,43
が、蓋体11の前側壁板部19に対してほぼ垂直方向に
移動した後、蓋体11に形成されている第1爪係止部2
3,24に、底板13と平行となる各々の係止面42
a,23aを互いに対向させて係止されるので(図4,
図6,及び図18参照)、第1係止爪42,43と第1
爪係止部23,24は外部からの衝撃の底板の面に垂直
方向の分力に対して、鈍角より小さい90°で係止面4
2a,23aが交叉して係止することになり、第1係止
爪42,43と第1爪係止部23,24との係止力を著
しく強くすることができる。
【0040】このため、テープカセット収納ケース40
に外部から衝撃を受けて、その衝撃の底板13の面に垂
直方向の分力により、底板13の面に垂直な方向におい
て蓋体11がケース本体10から離隔しようとする場合
でも、第1係止爪42,43と第1爪係止部23,24
の係止面23a,42a同士が互いに係止して、その衝
撃の底板13の面に垂直方向の分力に対して強い係止力
を発揮することができるので、外部から衝撃を受けた場
合でも容易には蓋体11がケース本体10を開かず、蓋
体11がケース本体10を閉止して係止した状態をより
確実に保持することができる。
【0041】次に、テープカセット収納ケース40の閉
じた状態からの開動作について説明する。指掛け凸部3
0を押して爪取付板27を蓋体11の前方外側へ倒し
て、図3の矢印方向と逆方向に回動させることにより、
第2係止爪29の係止突起部31と第2爪係止部22の
前側爪係止部25との係止を、前側爪係止部25の弾性
的変形を伴って解除する。
【0042】そして、第2係止爪29を第2爪係止部2
2から完全に引き抜いた後、蓋体11を、背面板部12
の両側のヒンジ部37,38を撓ませて後方に回動する
ことによって、蓋体11はケース本体10を開動作する
ことができる。このとき同時に、第1係止爪42,43
は第1爪係止部23,24から離脱するようになってい
る。
【0043】なお、上記実施の形態においては本発明
を、ビデオテープカセット収納用のテープカセット収納
ケース40に適用した場合について説明したが、本発明
はそのようなビデオテープカセット収納用の収納ケース
に限定する必要はなく、どのような用途に用いられる収
納ケースにも適用することができる。
【0044】また上記実施の形態においては、第1,第
2係止爪を有する爪取付板27をケース本体10側に設
け、それらが係止する第1,第2爪係止部を蓋体11側
に設けた場合について説明したが、逆に、第1,第2係
止爪を有する爪取付板27を蓋体11側に設けて、それ
らが係止する第1,第2爪係止部をケース本体10側に
設けてもよい。
【0045】また上記実施の形態においては、第1係止
爪42,43と第1爪係止部23,24が互いに非接触
となるよう形成されている場合について説明したが、そ
れらの第1係止爪42,43と第1爪係止部23,24
は互いに接触するように形成してもよい。
【0046】また上記実施の形態においては、第1爪係
止部23,24を四角柱状に形成したが、円柱状に形成
してもよい。また上記実施の形態においては、係止爪と
爪係止部を第1,第2の2組設けた場合について説明し
たが、それらは1組でも、或いは3組以上設けてもよ
い。さらに上記実施の形態においては、第2係止爪29
を六角柱に形成したが、他の多角柱でも、或いは楕円柱
に形成してもよい。
【0047】以上、本発明の実施の形態について具体的
に述べてきたが、本発明は上記の実施の形態に限定され
るべきものではなく、本発明の技術的思想に基づいて、
その他にも各種の変更が可能なものである。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
収納ケースに外部から衝撃を受けて、その衝撃の底板の
面に垂直方向の分力により、底板の面に垂直な方向にお
いて蓋体がケース本体から離隔しようとする場合でも、
第1係止爪と第1爪係止部の係止面同士が互いに係止し
て、その衝撃の底板の面に垂直方向の分力に対して鈍角
より小さい90°で係止面が交叉して強い係止力を発揮
することができるので、外部から衝撃を受けた場合でも
容易には蓋体がケース本体を開かず、蓋体がケース本体
を閉じて係止された状態をより確実に保持することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による収納ケースの第1の実施の形態に
係るテープカセット収納ケース40の開いた状態を示す
斜視図である。
【図2】図1におけるテープカセット収納ケース40の
閉じた状態を示す斜視図である。
【図3】図1におけるテープカセット収納ケース40の
閉じた状態と爪取付板27の動作を説明する側面図であ
る。
【図4】蓋体11の天板18の第1爪係止部23周辺の
部分拡大斜視図である。
【図5】蓋体11の天板18の一方の第2爪係止部22
の部分拡大斜視図である。
【図6】ケース本体10と爪取付板27の第1係止爪4
2周辺の部分拡大斜視図である。
【図7】第2爪係止部22の前側爪係止部25と第2係
止爪29の係止突起部31の係合状態を示す部分拡大平
面図である。
【図8】第1係止爪42と第1爪係止部23の係止状態
を示す部分拡大斜視図である。
【図9】第2爪係止部22の前側爪係止部25と第2係
止爪29の係止突起部31の係合状態を示す部分拡大斜
視図である。
【図10】爪取付板27の第2係止爪29の拡大斜視図
である。
【図11】従来の収納ケース70の開いた状態を示す斜
視図である。
【図12】図11における収納ケース70を閉じた状態
を示す図であり、図11(a)はその全体側面断面図、
図11(b)は図11(a)におけるB部の拡大断面図
である。
【符号の説明】
10…ケース本体、11…蓋体、12…背面板部、13
…底板、14…前側壁板部、15…左端壁板部、16…
右端壁板部、17…カセット収納空間、18…天板、1
9…前側壁板部、20…左端壁板部、21…右端壁板
部、22…第2爪係止部、23,24…第1爪係止部、
23a…係止面、25…前側爪係止部、26…指掛け凹
部、27…爪取付板、28…ヒンジ部、29…第2係止
爪、30…指掛け凸部、31…係止突起部、32…外側
傾斜面、33…内側傾斜面、34…係止部、35…外側
傾斜面、36…内側傾斜面、37,38…ヒンジ部、3
9…溝、40…テープカセット収納ケース、41…内側
面、42,43…第1係止爪、42a…係止面、44…
凹部、50…ケース本体、51…蓋体、52…背面板
部、53…底板、54…前側壁板部、54a…切欠き凹
部、54b…切欠残部、54c…係合面、55…左端壁
板部、56…右端壁板部、57…カセット収納空間、5
8…天板、59…前側壁板部、60…左端壁板部、61
…右端壁板部、62…係止爪取付板、63…係合部、6
3a…係合面、64…係止爪、65…係止穴、66,6
8…ヒンジ部、67…補強リブ、70…テープカセット
収納ケース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 矩形の底板の上面周縁部の3方に前側壁
    板部及び左,右端壁板部が立設されたケース本体と、 前記底板の後方側部に回動自在に一方側部が連結され前
    記壁板部の高さと同じ位の幅を有する背面板部と、 前記背面板部の他方側部に回動自在に天板の後方側部が
    連結され天板の下面周縁部の3方に前記ケース本体の3
    方の壁板部に嵌合可能な前側壁板部及び左,右端壁板部
    が立設された蓋体と、 前記底板の前方側部に一方側部が回動自在に連結され、
    左,右両端部で前記前側壁板部側にほぼ垂直に突出して
    形成された第1係止爪と、前記底板と反対側の他方側部
    に形成された第2係止爪を有する爪取付板と、 前記蓋体の3方の壁板部の隅部で前記天板と反対側で
    左,右両端部より外側に突出するように設けられ、前記
    蓋体が前記ケース本体を閉じた状態で前記爪取付板が前
    記前側壁板部と平行になるよう回動したときに前記第1
    係止爪が前記前側壁板部にほぼ垂直方向に移動すること
    により前記底板と平行となる各々の係止面を互いに対向
    させて前記第1係止爪に係止可能な第1爪係止部と、 前記蓋体の天板の前方側部に設けられ、前記蓋体が前記
    ケース本体を閉じた状態で前記爪取付板が前記前側壁板
    部と平行になるよう回動したときに前記第2係止爪が係
    止可能な第2爪係止部と、 を備えたことを特徴とする収納ケース。
  2. 【請求項2】 矩形の底板の上面周縁部の3方に前側壁
    板部及び左,右端壁板部が立設されたケース本体と、 前記底板の後方側部に回動自在に一方側部が連結され前
    記壁板部の高さと同じ位の幅を有する背面板部と、 前記背面板部の他方側部に回動自在に天板の後方側部が
    連結され天板の下面周縁部の3方に前記ケース本体の3
    方の壁板部に嵌合可能な前側壁板部及び左,右端壁板部
    が立設された蓋体と、 前記天板の前方側部に一方側部が回動自在に連結され、
    左,右両端部で前記前側壁板部側にほぼ垂直に突出して
    形成された第1係止爪と、前記天板と反対側の他方側部
    に形成された第2係止爪を有する爪取付板と、 前記ケース本体の3方の壁板部の隅部で前記底板と反対
    側で左,右両端部より外側に突出するように設けられ、
    前記蓋体が前記ケース本体を閉じた状態で前記爪取付板
    が前記前側壁板部と平行になるよう回動したときに前記
    第1係止爪が前記前側壁板部にほぼ垂直方向に移動する
    ことにより前記底板と平行となる各々の係止面を互いに
    対向させて前記第1係止爪に係止可能な第1爪係止部
    と、 前記ケース本体の底板の前方側部に設けられ、前記蓋体
    が前記ケース本体を閉じた状態で前記爪取付板が前記前
    側壁板部と平行になるよう回動したときに前記第2係止
    爪が係止可能な第2爪係止部と、 を備えたことを特徴とする収納ケース。
JP9289976A 1997-10-22 1997-10-22 収納ケース Pending JPH11124192A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002343039A (ja) * 2000-09-21 2002-11-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 光ディスク装置
JP2007111864A (ja) * 2005-10-18 2007-05-10 Ricoh Co Ltd 記録液カートリッジ及び画像形成装置

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