JP3978921B2 - 電動車両のクラッチ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動車両のクラッチ装置に関し、より詳しくは、手動操作用のクラッチ装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、高齢者等にも手軽に容易に扱える小型の電動車両が製造されているが、この電動車両にはレバータイプのクラッチ装置が設置されている。このクラッチ装置は、通常ギヤケースやその近傍に設置され、レバーが手動操作されることにより、クラッチ入、クラッチ切とするよう機能する。
【0003】
ところで、電動車両を手動で車庫に移動させたい場合、クラッチ装置を切る必要があるが、姿勢を低くしてレバーを操作しなければならないので、実に不便である。また、上記クラッチ装置を搭載した電動車両は、クラッチを切って乗車可能であるため、坂道等では思いどおりに運転できないおそれが考えられる。そこで、特開平8−108765号、特開平7−329586号及び特開平5−328516号公報には、電動車両に乗車した場合、乗員の重量を検出してクラッチ切の状態からクラッチ入の状態とするクラッチ装置が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来における電動車両のクラッチ装置は、以上のようにクラッチ装置が乗員の重量を検出してクラッチ入の状態とするので、電動車両が、詳言すれば、その重量検出部が踏切等の凹凸路で上下に跳びはねる場合、乗員の意に反してクラッチ入の状態となるおそれが考えられる。さらに、クラッチ切の状態とする場合、電動車両の後部に回って腰をかがめて手動操作しなければならず、高齢者等には扱いにくいという問題が発生する。
【0005】
本発明は、上記問題に鑑みなされたもので、意に反してクラッチ入の状態となるおそれを除去し、操作性や取扱性等を向上させることのできる電動車両のクラッチ装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明においては上記課題を解決するため、車体と、この車体の走行装置とモータとの間に介在されるクラッチ装置と、該車体上に設置されるシートとを含んでなるものにおいて、
該シートを、左右一対のシートバックフレーム間に架設されるシートベースと、このシートベース上に設けられる上方向に揺動可能なアンダークッションと、揺動したアンダークッションを支持する折り畳み金具とから構成し、上記クラッチ装置と該折り畳み金具とを動力伝達用のワイヤケーブルで接続し、上記アンダークッションの揺動時に上記クラッチ装置をクラッチ切状態とし、該アンダークッションの復帰時には該クラッチ装置をクラッチ入状態とするようにしたことを特徴としている。
【0007】
なお、上記車体の車体フレームにシートポストを立設し、上記シートベースからパイプを下方に突設して当該パイプを該シートポストに回転可能に嵌合支持させ、該パイプに上記ワイヤケーブルを挿通することが好ましい。
また、上記左右一対のシートバックフレーム間に上記シートベースの前後いずれかに位置するヒンジ軸を架設し、該シートベース上に上記アンダークッションを前後動可能に搭載して当該アンダークッションの端部から係合片を下方に突出させ、該アンダークッションの揺動時に上記ヒンジ軸に該係合片を係合接触させ、該アンダークッションの復帰時には該ヒンジ軸と該係合片とを非接触にすることが好ましい。
【0008】
また、上記折り畳み金具を、上記シートベースに先端部が回転可能に連結軸支される第一のアームと、上記アンダークッションの底部に先端部が回転可能に連結軸支される第二のアームと、これら第一、第二のアームの末端部同士を回転可能に貫通軸支するピンと、該第一、第二のアームのいずれか一方の末端部周縁に突出形成されるストッパと、該第一、第二のアームのいずれか他方の末端部周縁に形成される被ストッパ部と、該第一、第二のアームのいずれか一方の凹み穴に支持される位置決め体と、該第一、第二のアームのいずれか他方に穿設される位置決め保持孔とから構成し、
上記アンダークッションの揺動時に上記被ストッパ部に上記ストッパを係止するとともに、上記位置決め保持孔に上記位置決め体を嵌入し、上記折り畳み金具の揺動角を規制して当該揺動角を保持することが望ましい。
【0009】
また、上記アンダークッションの揺動時における折り畳み金具の揺動角を、上記第一、第二のアームの先端部に設けられた連結軸支部と末端部の上記ピンとを結ぶ一対の直線の形成する角度が180°未満になるよう規制保持することが望ましい。
さらに、上記折り畳み金具を形成する第二のアームの連結軸支部が設けられた先端部側の所定箇所に上記ワイヤケーブルを接続し、上記アンダークッションの揺動時におけるワイヤケーブルの張力が、折り畳み金具の揺動角を上記アンダークッションの揺動時の方向に付勢したものであると良い。
【0010】
請求項1記載の発明によれば、アームレスト等からなるシートの動作部を動作させれば、動作部が上下方向に動作して動力伝達材を作動させ、これに連結されたクラッチ装置がクラッチ入状態からクラッチ切状態となる。このクラッチ切により、電動車両を手押しで移動させること等が実現できる。これに対し、上下方向に動作させた動作部を元の位置に復帰させたり、あるいは動作部上に腰を下ろせば、動力伝達材の作動状態が解除されてクラッチ装置をクラッチ切状態からクラッチ入状態とすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態になんら限定されるものではない。
本実施形態における小型の電動車両のクラッチ装置は、図1ないし図6等に示すように、車体1と、この車体1の後部における走行装置9と電動モータ13との伝動系間に介在されるクラッチ装置14と、車体1上に設置されるシート17とを備えている。
【0012】
車体1は、図1、図2及び図5に示すように、前後方向に伸びる車体フレーム2と、この車体フレーム2を被覆する複数のカバー3と、各種の電装装置等とから構成されている。車体フレーム2の前部には操縦ハンドル4が操舵可能に支持されるとともに、この操縦ハンドル4に操向操作される左右一対の前輪5が配設されている。車体フレーム2の略中央部から後部にかけては複数のバッテリが搭載され、この複数のバッテリが専用カバーで被覆保護されている。また、車体フレーム2の後端部両側には図6に示すように、逆L字形を呈した取付フレーム6がそれぞれ立設され、この左右一対の取付フレーム6の略平坦な上部間にはプレート7が水平に架設されており、このプレート7の略中央部における貫通孔周縁には断面略逆ハット形のシートポスト8が連通構造に立設されている。
【0013】
走行装置9は、図1ないし図6に示すように、車体フレーム2の後端部に支持アームを介し懸架される上下方向に揺動可能なギヤケース10を備え、このギヤケース10の左右両側部から突出した各駆動軸11には後輪12が支持されている。また、電動モータ13は、例えばトラクションモータ等からなり、ギヤケース10の側部に装着されてその出力軸のピニオンギヤがギヤケース10のカウンタギヤに噛合しており、このカウンタギヤがスライドギヤ、デファレンシャルギヤ及び各駆動軸11を順次介して左右一対の後輪12に駆動力をそれぞれ伝達するよう機能する。
【0014】
クラッチ装置14は、詳細は図示しないが、ギヤケース10に内蔵されたクラッチ軸と、カウンタギヤの支持軸に付勢コイルばねを介してスプライン嵌合された上記スライドギヤとから構成されている。クラッチ軸にはシフトフォークとギヤケース10から露出するレバー15とがそれぞれ嵌着され、このレバー15が前後方向に外部操作されることにより、クラッチ入時にはシフトフォークがスライドギヤをカウンタギヤのメスドッグにスライド嵌入してクラッチ入状態とし、クラッチ切時にはシフトフォークがスライドギヤをカウンタギヤのメスドッグからスライド離脱させてクラッチ切状態とする。
【0015】
レバー15は、図示しないリターンスプリングにより、常時カウンタギヤのメスドッグにスライドギヤを嵌入してクラッチ入状態とする。このレバー15の先端部には、図6に示すように、動力伝達用のワイヤケーブル16の先端部が取付具、ばね及びガイド片等を介して連結されている。このワイヤケーブル16にはレバー15のリターンスプリングにより、張力が常時作用し、ワイヤケーブル16の切断等の場合には自動的にクラッチ入状態となる。
【0016】
シート17は、同図に示すように、車体1の後部に搭載される左右一対のシートバックフレーム18と、この左右一対のシートバックフレーム18の前部間に架設されるシートベース19と、このシートベース19上に前後(図1の前後方向)動可能に搭載される上方向に揺動可能なアンダークッション20と、このアンダークッション20を前上がりの傾斜状態に支持する左右一対の折り畳み金具21とから構成されている。左右一対のシートバックフレーム18の略中央部間には線材からなる略クランク形のヒンジ軸22が架設され、このヒンジ軸22がシートベース19の後方に隙間を介して位置している。また、左右一対のシートバックフレーム18の傾斜起立した後部には図1ないし図3等に示すように、バッククッション23が装着支持され、このバッククッション23の左右両側部にはそれぞれアームレスト24が上方向に揺動可能に軸支されている。
【0017】
シートベース19の後部中央からは円筒形のパイプ25が下方に向けて垂下され、このパイプ25が車体フレーム2のシートポスト8に回転可能に嵌入支持されている。パイプ25には図6に示すワイヤケーブル16が下方から挿通され、このワイヤケーブル16がシートベース19内側の断面略U字形を呈したワイヤガイド26を貫通露出して車体1の前方に伸びている。また、アンダークッション20の後端部下方からは複数の係合片27が下方に向けて突出形成され、この複数の係合片27が、アンダークッション20が前方にスライドして揺動する場合に対向するヒンジ軸22に係合接触して回転中心として機能する(図7参照)。また、傾斜したアンダークッション20が後方にスライドして元の水平状態に復帰する場合には、係合接触したヒンジ軸22から分離し、近接対向するヒンジ軸22との間にクリアランスCを確保する(図8参照)。
【0018】
なお、アンダークッション20が通常の水平状態の場合、アンダークッション20の後端部上方は、図8に示すように、バッククッション23の下部に圧接されて押し下げられ、揺動することなく水平状態が確保される。
【0019】
各折り畳み金具21は、図3、図4、図6、図9及び図10に示すように、シートベース19に先細りの先端部が回転可能に連結軸支される第一のアーム28と、アンダークッション20の底面に取付具を介して先細りの先端部が回転可能に連結軸支される第二のアーム29と、これら第一、第二のアーム28、29の重なる末端部同士を円形の板ばね30やワッシャ31を介し回転可能に貫通軸支するかしめ用のピン32とから構成されている。第一のアーム28は、その末端部外周縁に被ストッパ部33が切り欠き形成され、末端部のピン孔周辺にはボール保持孔34が貫通して穿設されている。
【0020】
第二のアーム29の末端部外周縁には図9に示すように、ストッパ35が一体的に折曲突出形成され、第二のアーム29の末端部のピン孔周辺には凹み穴36が穿設されており、この凹み穴36には鋼球製のボール37がセットされている。また、一の折り畳み金具21における第二のアーム29は、図10に示すように、その先端部から末端部方向に長さLだけオフセットした箇所(非端部)にワイヤガイド26から伸びるワイヤケーブル16の末端部が取付ピンを介して連結されている。
【0021】
このように構成された折り畳み金具21は、アンダークッション20の揺動時に被ストッパ部33にストッパ35が係止されるとともに、ボール保持孔34にボール37が嵌入されて位置決めし、簡素な構成でアンダークッション20の揺動を規制してその揺動角を位置決め保持する。このアンダークッション20の揺動、換言すれば、折り畳み金具21の揺動は、図10に示すように、第一、第二のアーム28、29の先端部と回転中心であるピン32とを結ぶ一対の直線lの形成する角度が約160°の場合に規制保持される。
【0022】
上記構成において、操縦ハンドル4等を適宜操作すれば、動力が電動モータ13、カウンタギヤ、接続状態のスライドギヤ及びデファレンシャルギヤを順次経由して各後輪12に伝達され、各後輪12が回転して所定の方向に所定の速度で走行することができる。
【0023】
次に、車庫に駐車する場合等には、水平状態のアンダークッション20の前部を上方に持ち上げるだけで良い。すると、折り畳み金具21が上下方向に伸び開いて略V字形から略く字形を呈し、ワイヤケーブル16が引っ張られてレバー15を揺動操作し、シフトフォークがスライドギヤをカウンタギヤのメスドッグからスライド離脱させてクラッチ切状態とする。このクラッチ切により、車庫に電動車両を手押しで移動させて駐車することが可能になる(図5参照)。これに対し、持ち上げたアンダークッション20を押し下げたり、あるいはアンダークッション20上に腰を下ろせば、ワイヤケーブル16の緊張状態が解除されてレバー15を元の位置に揺動操作し、シフトフォークがスライドギヤをカウンタギヤのメスドッグに嵌入してクラッチ入状態となる。
【0024】
上記構成によれば、アンダークッション20を持ち上げない限り、クラッチ切状態とはならないので、電動車両が踏切等の凹凸路で上下に跳びはねる場合でも、乗員の意に反してクラッチ入の状態となるおそれが全くなく、安全性を大幅に向上させることができる。また、アンダークッション20を持ち上げればクラッチ切の状態となるので、電動車両の後部に回って腰をかがめて手動操作する必要性が全くなく、健常者でない者や高齢者等にもきわめて容易に扱うことができる。これにより、操作性や取扱性の著しい向上が期待できる。また、シート17が水平左右方向に回転可能であるので、簡易な構成で乗車する場合や降りる場合の便宜を図ることが可能になる。
【0025】
また、アンダークッション20が水平状態を維持する場合、ヒンジ軸22と係合片27との間にクリアランスCが形成されるので、折り畳み金具21のピン32を支点としてアンダークッション20の後端部を持ち上げることができ、これを通じて電動車両の内部メンテナンス等の簡素化、円滑化及び容易化が大いに期待できる。さらに、ワイヤケーブル16に張力が常時作用するので、折り畳み金具21の開く方向に回転トルクが作用し、アンダークッション20の持ち上げ状態を実に容易に保持することができる。さらにまた、折り畳み金具21の揺動角が、第一、第二のアーム28、29の先端部とピン32とを結ぶ一対の直線lの形成する角度が約160°の場合に規制保持されるので、ロック解除等の作業をなんら必要とせずにアンダークッション20を水平状態に復帰させることが可能になる。
【0026】
次に、図11は本発明の第2の実施形態を示すもので、この場合には、水平状態の動作部であるアンダークッション20の後部を上方に持ち上げ、ワイヤケーブル16を引っ張ってレバー15を揺動操作し、クラッチ切状態とするようにしている。その他の部分については、方向等が異なるものの、上記実施形態と基本的には同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、様々な事情でアンダークッション20の前部を持ち上げることが困難な場合には、きわめて便利である。
【0027】
次に、図12は本発明の第3の実施形態を示すもので、この場合には、動作部である単数複数のアームレスト24を上方に揺動させて持ち上げ、ワイヤケーブル16やリンク等の各種動力伝達材を引っ張ってレバー15を揺動操作し、クラッチ切状態とするようにしている。その他の部分については、上記実施形態と基本的には同様であるので説明を省略する。
本実施形態においても上記実施形態と同様の作用効果が期待でき、しかも、様々な事情でアンダークッション20を持ち上げることが困難な場合に実に便利である。
【0028】
なお、上記実施形態では、小型の電動車両を示したが、大型、中型の電動車両でも良い。また、前輪5は単数でも良い。また、クラッチ装置14の構成は上記構成になんら限定されるものではなく、他の構成のクラッチ装置を使用することも可能である。また、左右一対のシートバックフレーム18とシートベース19とを別部材ではなく、一体構造に構成しても良い。また、ヒンジ軸22は、他の形状でも良いし、固定でも回転可能でも良い。また、ワイヤケーブル16、折り畳み金具21、ワイヤガイド26、又は係合片27は、単数複数いずれにも増減することができる。また、第一のアーム28にストッパ35、凹み穴36及びボール37をそれぞれ設け、第二のアーム29に被ストッパ部33やボール保持孔34を設けることも可能である。
【0029】
さらに、ストッパ35、被ストッパ部33、凹み穴36、ボール37及びボール保持孔34を使用しない他構成の位置決め機構やロック機構を適宜採用することもできる。例えば、凹み穴36に各種のばねを介してボール37を支持させたり、ボール37の代わりに有底円筒形等のプランジャや楔等を適宜使用しても良い。また、ボール保持孔34を底のある穴としても良い。さらにまた、アンダークッション20の揺動、即ち折り畳み金具21の揺動角は、180°以下であれば、約150°、約165°、又は約170°等の他の角度に適宜変更することが可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、意に反してクラッチ入の状態となるおそれを有効に排除し、しかも、操作性や取扱性等を向上させることができるという効果がある。
また、請求項2記載の発明によれば、乗車や降車の際の便宜等を図ることができ、取扱性の向上がさらに期待できる。
また、請求項3記載の発明によれば、シートのアンダークッションの他の端部を簡単に取り外したり、内部調整等のメンテナンスを行うことが可能になる。
【0031】
また、請求項4記載の発明によれば、シートのアンダークッションを揺動させてクラッチ切の状態を簡易に保持することができ、これにより電動車両を押して移動させること等ができる。
さらに、請求項5記載の発明によれば、揺動したシートのアンダークッションを押し下げれば、ロック解除等の作業をなんら要さずに元の状態に復帰させることができる。
さらにまた、請求項6記載の発明によれば、シートのアンダークッションの揺動状態を容易に維持することが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の実施形態を示す全体斜視図である。
【図2】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の実施形態における後方からみた全体斜視図である。
【図3】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の実施形態におけるアンダークッションの揺動状態を示す斜視説明図である。
【図4】図3の折り畳み金具を示す拡大斜視図である。
【図5】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の実施形態における電動車両の手押し使用状態を示す説明図である。
【図6】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の実施形態を示す要部拡大説明図である。
【図7】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の実施形態におけるヒンジ軸と係合片との係合接触状態を示す側面説明図である。
【図8】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の実施形態におけるヒンジ軸と係合片との非接触状態を示す側面説明図である。
【図9】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の実施形態における折り畳み金具を示す分解斜視図である。
【図10】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の実施形態におけるアンダークッションの揺動角を規制する折り畳み金具を示す側面説明図である。
【図11】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の第2の実施形態を示す側面説明図である。
【図12】本発明に係る電動車両のクラッチ装置の第3の実施形態を示す斜視説明図である。
【符号の説明】
1 車体
2 車体フレーム
6 取付フレーム
7 プレート
8 シートポスト
9 走行装置
10 ギヤケース
11 駆動軸
12 後輪
13 電動モータ(モータ)
14 クラッチ装置
15 レバー
16 ワイヤケーブル(動力伝達材)
17 シート
18 シートバックフレーム
19 シートベース
20 アンダークッション
21 折り畳み金具
22 ヒンジ軸
23 バッククッション
24 アームレスト(動作部)
25 パイプ
27 係合片
28 第一のアーム
29 第二のアーム
30 板ばね
31 ワッシャ
32 ピン
33 被ストッパ部
34 ボール保持孔(位置決め保持孔)
35 ストッパ
36 凹み穴
37 ボール(位置決め体)
l 一対の直線

Claims (6)

  1. 車体と、この車体の走行装置とモータとの間に介在されるクラッチ装置と、該車体上に設置されるシートとを含んでなる電動車両のクラッチ装置において、
    該シートを、左右一対のシートバックフレーム間に架設されるシートベースと、このシートベース上に設けられる上方向に揺動可能なアンダークッションと、揺動したアンダークッションを支持する折り畳み金具とから構成し、上記クラッチ装置と該折り畳み金具とを動力伝達用のワイヤケーブルで接続し、上記アンダークッションの揺動時に上記クラッチ装置をクラッチ切状態とし、該アンダークッションの復帰時には該クラッチ装置をクラッチ入状態とするようにしたことを特徴とする電動車両のクラッチ装置。
  2. 上記車体の車体フレームにシートポストを立設し、上記シートベースからパイプを下方に突設して当該パイプを該シートポストに回転可能に嵌合支持させ、該パイプに上記ワイヤケーブルを挿通した請求項1記載の電動車両のクラッチ装置。
  3. 上記左右一対のシートバックフレーム間に上記シートベースの前後いずれかに位置するヒンジ軸を架設し、該シートベース上に上記アンダークッションを前後動可能に搭載して当該アンダークッションの端部から係合片を下方に突出させ、該アンダークッションの揺動時に上記ヒンジ軸に該係合片を係合接触させ、該アンダークッションの復帰時には該ヒンジ軸と該係合片とを非接触とするようにした請求項1又は2記載の電動車両のクラッチ装置。
  4. 上記折り畳み金具を、上記シートベースに先端部が回転可能に連結軸支される第一のアームと、上記アンダークッションの底部に先端部が回転可能に連結軸支される第二のアームと、これら第一、第二のアームの末端部同士を回転可能に貫通軸支するピンと、該第一、第二のアームのいずれか一方の末端部周縁に突出形成されるストッパと、該第一、第二のアームのいずれか他方の末端部周縁に形成される被ストッパ部と、該第一、第二のアームのいずれか一方の凹み穴に支持される位置決め体と、該第一、第二のアームのいずれか他方に穿設される位置決め保持孔とから構成し、上記アンダークッションの揺動時に上記被ストッパ部に上記ストッパを係止するとともに、上記位置決め保持孔に上記位置決め体を嵌入し、上記折り畳み金具の揺動角を規制して当該揺動角を保持するようにした請求項1、2、又は3記載の電動車両のクラッチ装置。
  5. 上記アンダークッションの揺動時における折り畳み金具の揺動角を、上記第一、第二のアームの先端部に設けられた連結軸支部と末端部の上記ピンとを結ぶ一対の直線の形成する角度が180°未満になるよう規制保持した請求項4記載の電動車両のクラッチ装置。
  6. 上記折り畳み金具を形成する第二のアームの連結軸支部が設けられた先端部側の所定箇所に上記ワイヤケーブルを接続し、上記アンダークッションの揺動時におけるワイヤケーブルの張力が、折り畳み金具の揺動角を上記アンダークッションの揺動時の方向に付勢した請求項5記載の電動車両のクラッチ装置。
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