JP3689555B2 - 電動車両の着座シート装置 - Google Patents

電動車両の着座シート装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、乗り降りが容易なように、着座シートが回転可能に設けられた電動車両の着座シート装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
老人や身体障害者等が使用する小型の電動車両において、乗降性の向上を図るために着座シートを回動可能にしたものがある。このような電動車両の着座シートは、真正面を向いた位置でロックできるほか、例えば左右斜め前方45゜の角度や左右90゜の角度でそれぞれロックできるようになっている。
【0003】
着座シートの直下部にはロック解除レバーが設けられており、このレバーを引き上げることによってロックが解除され、着座シートは回転自在になる。そして、着座シートを希望する角度に大体合わせ、ロック解除レバーを放して着座シートを少し回転させれば、ロック部分が係合して着座シートの回転が規制される。また、ロック解除レバーを引き上げることによって着座シートを取り外すことも可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の電動車両の着座シート装置は、そのロック部分に遊びがあったため、この遊びによって着座シートがロックされた状態にあるにも拘らず、回転方向へのガタが生じて着座感が損なわれるという問題点があった。
【0005】
また、電動車両を持ち上げようとして着座シートの下縁等を持った際にロック解除レバーを引き上げてしまうことが多く、着座シートが抜けてしまって電動車両を持ち上げることができなくなる場合があった。
【0006】
本発明に係る電動車両の着座シート装置は、このような問題点を解決するために発明されたものであり、その第1の目的は、規定方向にロックされた状態にある着座シートの回転方向へのガタを無くして着座感を向上させることにある。
【0007】
また、本発明に係る電動車両の着座シート装置の第2の目的は、着座シートを持って電動車両を持ち上げる際に着座シートが抜けてしまうことを防止して電動車両の取り回し性を向上させることにある。
【0008】
さらに、本発明に係る電動車両の着座シート装置の第3の目的は、着座シートの位置を前後に調整可能にして使用者が最適な着座姿勢で乗車できるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
記目的を達成するため、本発明に係る電動車両の着座シート装置は、請求項1に記載したように、車体側から起立するパイプ状のシートパイプホルダーと、上記シートパイプホルダーの上端に固設され、周囲に係合爪が形成された円盤状のストッパープレートと、着座シートの下面側に設置されたベースプレートと、上記ベースプレートに固設されて垂下し、上記シートパイプホルダーに上方から挿入されるシートパイプと、上記ベースプレートに回動自在に軸支されたロック解除レバーと、上記ロック解除レバーに回動一体に設けられ、ロック解除レバーの回動により上記ストッパープレートの係合爪に係脱されるロックメンバーと、上記ロックメンバーをストッパープレートの係合爪に係合させる回動方向に上記ロック解除レバーを付勢するリターンスプリングと、上記ベースプレートの下面に上記ストッパープレートを回転自在に抱き込む形状のストッパーブラケットとを備えて構成した。
【0011】
また、本発明に係る電動車両の着座シート装置は、請求項2に記載したように、前記ロックメンバーを前記ストッパープレートの係合爪に係合させる回動方向に前記ロック解除レバーを付勢し、かつロックメンバーをベースプレートに形成された左右方向一方側の軸受部に押し付けるようにロック解除レバーを軸方向に付勢するリターンスプリングを設けた。
【0012】
さらに、本発明に係る電動車両の着座シート装置は、請求項3に記載したように、前記着座シートを前記ベースプレートにスクリュー部材で締着固定するとともに、ベースプレートのスクリュー部材挿通穴を前後方向に延びる長穴状に設けて着座シートの前後位置を調整可能にした。
【0015】
請求項1に記載したように電動車両の着座シート装置を構成すれば、着座シートを持って電動車両を持ち上げる際に誤ってロック解除レバーを引き上げてしまっても、ベースプレートの下面に設けられたストッパーブラケットがストッパープレートに下方から当接することによって着座シートの抜脱が防止される。
【0016】
また、請求項2に記載したように電動車両の着座シート装置を構成すれば、前記ロック解除レバーが前記リターンスプリングによって軸方向に付勢されていることから、このロック解除レバーと、ロック解除レバーに回動一体に設けられたロックメンバーがベースプレートに対して軸方向に遊びを持たなくなる。このため、規定方向にロックされた状態にある着座シートの回転方向へのガタが格段に減少して着座感が大きく向上する。
【0017】
さらに、請求項3に記載したように電動車両の着座シート装置を構成した場合、ベースプレートに対する着座シートの固定位置を、スクリュー部材の挿通穴の長さ範囲内でアジャストすることができるため、着座シートの位置を前後に調整して使用者に最適な着座姿勢を取らせることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る着座シート装置が適用された電動車両の一例としての電動三輪車を右斜め前方から見た斜視図である。
【0021】
この電動三輪車1は、1個の前輪2および左右2個の後輪3によって支持されるプラットフォーム型の車体4を備えている。前輪2は車体4の前頭部にて左右回動自在に支持されたフロントフォーク5に軸支されており、このフロントフォーク5の上部には操舵用のハンドルバー6と制御装置7、バスケット8が回動一体に設けられている。
【0022】
一方、車体4の後部には一段高い台座状の収納部10が形成されており、この収納部10の上に着座シート装置11が設置されている。収納部10の内部には後輪3を駆動する電動モータや電源用のバッテリー、コントロール基板等の機器類が内蔵される。
【0023】
着座シート装置11は、後述するベースプレート23(図2参照)等の部材の上部に着座シート12が設けられた構成となっており、着座シート12はシートクッション13とシートバック14と左右一対のアームレスト15とを備えている。この着座シート12は、乗降性の向上を図るために収納部10に対して回動可能に設けられている。
【0024】
即ち、着座シート12の直下にはロック解除レバー17が設けられており、これを引き上げることによって着座シート12の回転規制が解除され、着座シート12は回転自在となる。着座シート12は、真正面を向いた位置のほか、例えば左右斜め前方に45゜の角度と左右真横に90゜の角度でそれぞれロックできるようになっている。着座シート12のロックは各位置にてロック解除レバー17を放すことにより自動的になされる。
【0025】
図2は、本発明の一実施形態となる着座シート装置11の全体構成を示す分解斜視図である。着座シート装置11は以下のように構成されている。
【0026】
まず、車体4側(収納部10の上面)からはパイプ状のシートパイプホルダー18が起立しており、このシートパイプホルダー18の上端に円盤状のストッパープレート19が固設されている。ストッパープレート19の周囲には後に詳述する係合爪57a〜57eが形成されている。
【0027】
一方、着座シート12は、鋼管で構成されたシートフレーム21に前記シートクッション13、シートバック14、アームレスト15が設けられた構成であり、シートフレーム21の底部には前後左右に4つの固定ブラケット22が設けられている。
【0028】
また、着座シート12の下部側にはベースプレート23が設置されている。図3はベースプレート23を拡大した斜視図であり、図4はベースプレート23の平面図である。また、図5は図4の V-V線に沿うベースプレート23の縦断面図であり、図6は図4のVI矢視によるベースプレート23の後面図である。
【0029】
ベースプレート23は、例えば板金材料をプレス加工したものであり、前後方向に延びる略長方形状に造形されていて、左右両側に一段高いシート固定面24が形成され、その間に底面25と段差面26を有している。底面25の前半部には略台形状の開口部27が穿設される一方、左右のシート固定面24と段差面26の中間部は前記ロック解除レバー17を通すために一部寸断され、シート固定面24には前後に4か所のスクリュー部材挿通穴28が穿設されている。これらのスクリュー部材挿通穴28は全て前後方向に延びる長穴状に形成されている。
【0030】
また、開口部27の後方には車幅方向に延びるセンターブリッジ31が設けられている。このセンターブリッジ31はコの字形の断面を持ち、その開口側が下方に向けられてベースプレート23の底面25および段差面26に固着されている。そして、センターブリッジ31の中央部とベースプレート23の底面25を貫通する形でシートパイプ32が固着されている。このシートパイプ32はベースプレート23の下面から下方へ垂直に延びる。
【0031】
さらに、開口部27の後端には、元々底面25であった部分を直角に立ち上げて形成した左右一対の切り起こし部33が設けられている。これらの切り起こし部33の上端は後方に向かって軽く湾曲しており、その内周側にそれぞれ軸受パイプ34が溶接等により固着されている。左右の軸受パイプ34は車幅方向に沿って同軸上に配列されており、この軸受パイプ34と切り起こし部33とにより軸受部35が構成され、軸受パイプ34の内径部にロック解除レバー17が回動自在に軸支される。
【0032】
図4に示すように、ロック解除レバー17は右側のライトレバー37と左側のレフトレバー38とからなる分割構造であり、ライトレバー37が左右の軸受部35(軸受パイプ34)に右方から挿通される。一方、レフトレバー38はその右端部にジョイントパイプ39が固着されており、このジョイントパイプ39の内径部に、左側の軸受部35から突出したライトレバー37の左端が挿入されるようになっている。ジョイントパイプ39にはジョイントスクリュー40が設けられており、これを締め付けることによってライトレバー37とレフトレバー38が一本化される。なお、ライトレバー37とレフトレバー38はそれぞれ車幅方向外側の部分がL字形に屈曲成形されており、この部分がレバーアーム41となり、その先端に把持ノブ42が設けられている。
【0033】
また、ライトレバー37にはロックメンバー44が回動一体に設けられている。このロックメンバー44はほぼ平板状であり、その上端が左右の軸受部35の間でライトレバー37に溶接等により固着されている。ロックメンバー44は、ライトレバー37およびレフトレバー38のレバーアーム41が前方を向いた時に鉛直下に延びてベースプレート23の開口部27から下方に垂下するようにライトレバー37に対して角度付けられている。このロックメンバー44がベースプレート23よりも下方に突出する部分には四角い係合穴45が穿設されている。
【0034】
ところで、ロック解除レバー17にはコイル状のリターンスプリング46が設けられる。このリターンスプリング46は、例えば左側の軸受部35(軸受パイプ34)とジョイントパイプ39との間に弾装される。即ち、ロック解除レバー17のライトレバー37とレフトレバー38を連結する際に、ライトレバー37の左端にリターンスプリング46を環装し、レフトレバー38のジョイントパイプ39をライトレバー37側に押圧してリターンスプリング46を圧縮しながらライトレバー37をジョイントパイプ39内に挿入し、ジョイントパイプ39のジョイントスクリュー40を締め込んでライトレバー37とレフトレバー38を連結する。
【0035】
リターンスプリング46の一端はジョイントパイプ39に設けられたスプリングレバー47に係止され、他端はベースプレート23の底面25に当接する。このリターンスプリング46により、ロック解除レバー17は前転する回動方向に付勢される。同時に、圧縮されたリターンスプリング46の反発力によってロック解除レバー17は車幅方向左側に向かって付勢される。これにより、前述のロックメンバー44は常に左側の軸受部35(軸受パイプ34)に押し付けられる。
【0036】
なお、ロック解除レバー17のライトレバー37とレフトレバー38の位置関係を左右逆にする等してロック解除レバー17が車幅方向の右側に向かって付勢されるようにし、ロックメンバー44が右側の軸受部35(軸受パイプ34)に押し付けられるようにしてもよい。要するに、圧縮されたリターンスプリング46の反発力によってロック解除レバー17が常に軸方向に付勢され、ロックメンバー44が左右いずれかの軸受部35に押し付けられるように構成すればよい。
【0037】
さらに、図2および図5に示すように、ベースプレート23の下面にはストッパーブラケット49が設けられる。このストッパーブラケット49は、帯状の板金材料を屈曲形成したものであり、その両端に形成された固定部50の間が一段下方に下がった形状となっている。固定部50には固定スクリュー51が固着されており、この固定スクリュー51をベースプレート23の底面25に穿設されたスクリュー挿通穴52に下方から挿通し、上方から固定ナット53を締結する。なお、このストッパーブラケット49は、後述するようにベースプレート23が車体4側に取り付けられた後でベースプレート23の下面に固定される。
【0038】
図2に示すように、着座シート12は4本のスクリュー部材55によってベースプレート23に固定される。各スクリュー部材55はベースプレート23の下方からスクリュー部材挿通穴28に挿通され、着座シート12のシートフレーム21に設けられた固定ブラケット22に締結される。
【0039】
一方、車体4側に設けられたシートパイプホルダー18の上部に固設された円盤状のストッパープレート19には、図7に示すように複数の係合爪57a〜57eが形成されている。各係合爪57a〜57eは、それぞれ一対の切欠58,59の間に形成される。係合爪57aは真正面の角度に設けられ、係合爪57b,57cは例えば左右斜め前方45゜の角度に設けられ、係合爪57d,57eは例えば左右真横90゜の角度に設けられている。図8に拡大して示すように、各係合爪57a〜57eは、鋭角なテーパー角αを有して先端側が細くなるテーパー形状に形成されている。
【0040】
以上のように構成された着座シート装置11において、ベースプレート23に設けられたシートパイプ32は、シートパイプホルダー18に上方から挿入される。このようにシートパイプ32をシートパイプホルダー18に挿入する際には、ロック解除レバー17のレバーアーム41を上方に引き上げておき、リターンスプリング46の付勢力に抗してロックメンバー44を前方に回動させておく。
【0041】
そして、ベースプレート23の下面がストッパープレート19の上面に当接した時点でロック解除レバー17を放してベースプレート23を左右に少し回転させれば、リターンスプリング46の付勢力によりロック解除レバー17が前転方向に回動してロックメンバー44がストッパープレート19側に回動し、ロックメンバー44の係合穴45がストッパープレート19の複数の係合爪57a〜57eのいずれかに係合して着座シート12(ベースプレート23)の回転がロックされる。
【0042】
その後、前述のようにストッパーブラケット49をベースプレート23の下面に固定する。ベースプレート23の下面に固定されたストッパーブラケット49は、ストッパープレート19を回転自在に保ちながら、その後縁部を下方から抱き込む(図5参照)。
【0043】
なお、着座シート12が意図しない方向を向いた状態で回転がロックされた場合には、再びロック解除レバー17のレバーアーム41を上方に引き上げ、正しい方向に着座シート12を向けてからレバーアーム41を放し、着座シート12を左右に少し回転させて正しい係合爪57a〜57eにロックメンバー44の係合穴45を係合させればよい。
【0044】
例えば、使用者が電動三輪車1に右側から乗り降りする場合には、ロックメンバー44の係合穴45をストッパープレート19の係合爪57cか57eに係合させ、着座シート12を右斜め前方45゜か右真横90゜の角度に向ける。また、使用者が電動三輪車1に左側から乗り降りする場合には、ロックメンバー44の係合穴45をストッパープレート19の係合爪57bか57dに係合させ、着座シート12を左斜め前方45゜か左真横90゜の角度に向ける。
【0045】
これにより、乗降時に使用者の体がハンドルバー6やアームレスト15等に干渉することがなくなり、乗降性が大幅に向上する。また、走行する時にはロックメンバー44の係合穴45をストッパープレート19の係合爪57aに係合させて着座シート12を真正面に向ける。
【0046】
この着座シート装置11は、そのロック解除レバー17がリターンスプリング46の反発力によって常に軸方向(この例では車幅方向左側)に付勢されているため、ロック解除レバー17とロックメンバー44がベースプレート23に対して軸方向に遊びを持たない。しかも、ロックメンバー44の係合穴45に係合されるストッパープレート19の係合爪57a〜57eの形状が先細のテーパー形状であるため、係合爪57a〜57eが係合穴45に対して楔のように係合され、係合爪57a〜57eに対するロックメンバー44(係合穴45)の円周方向への遊びが無い。
【0047】
これらのため、回転をロックされた状態にある着座シート12の回転方向へのガタが事実上ゼロになっており、着座シート12のガタつきがなく、着座感が飛躍的に向上している。なお、係合爪57a〜57eをテーパー形状ではなく直線的に形成し、ロックメンバー44の係合穴45をテーパー穴状に形成することによって両者を楔係合させたり、両者共テーパー形状に形成して楔係合させるようにしてもよい。
【0048】
また、この着座シート装置11は、ベースプレート23の下面に固定されたストッパーブラケット49がストッパープレート19を下方から抱き込むようになっているため、着座シート12を持って電動三輪車1を持ち上げる際に誤ってロック解除レバー17(レバーアーム41)を引き上げてしまっても、ベースプレート23の下面に設けられたストッパーブラケット49がストッパープレート19に下方から当接することによって着座シート12の抜脱が防止される。したがって、電動三輪車1の取り回し性が大きく向上している。
【0049】
さらに、この着座シート装置11は、ベースプレート23のシート固定面24に形成されている4か所のスクリュー部材挿通穴28が全て前後方向に延びる長穴状に形成されているため、ベースプレート23に対する着座シート12の固定位置をスクリュー部材挿通穴28の長さ範囲内でアジャストすることができ、これによって着座シート12の位置を前後に調整して使用者に最適な着座姿勢を取らせることができる。
【0050】
その上、この着座シート装置11は、ベースプレート23に形成された左右一対の切り起こし部33が、ベースプレート23に軸支されるロック解除レバー17の軸受部35の構成要素となっているため、軸受部35に纏わる部品点数の削減による製品コストの低減が達成されている。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る電動車両の着座シート装置によれば、乗降性の向上のために着座シートが回転可能に設けられたものにおいて、規定方向にロックされた状態にある着座シートの回転方向へのガタを無くして着座感を大きく向上させることができる。
【0052】
また、本発明に係る電動車両の着座シート装置によれば、着座シートを持って電動車両を持ち上げる際に着座シートが抜けてしまうことを防止して電動車両の取り回し性を向上させることができる。
【0053】
さらに、本発明に係る電動車両の着座シート装置によれば、着座シートの位置を前後に調整可能にして使用者に最適な着座姿勢を取らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る着座シート装置が適用された電動車両の一例としての電動三輪車を右斜め前方から見た斜視図。
【図2】本発明の一実施形態を示す着座シート装置の分解斜視図。
【図3】ベースプレートを拡大した斜視図。
【図4】ベースプレートの平面図。
【図5】図4の V-V線に沿うベースプレートの縦断面図。
【図6】図4のVI矢視によるベースプレートの後面図。
【図7】ストッパープレートの平面図。
【図8】図7のVIII部拡大図。
【符号の説明】
1 電動車両の一例としての電動三輪車
4 車体
11 着座シート装置
12 着座シート
17 ロック解除レバー
18 シートパイプホルダー
19 ストッパープレート
23 ベースプレート
28 スクリュー部材挿通穴
32 シートパイプ
33 切り起こし部
35 軸受部
44 ロックメンバー
45 係合穴
46 リターンスプリング
49 ストッパーブラケット
55 スクリュー部材
57a〜57e 係合爪

Claims (3)

  1. 体側から起立するパイプ状のシートパイプホルダーと、上記シートパイプホルダーの上端に固設され、周囲に係合爪が形成された円盤状のストッパープレートと、着座シートの下面側に設置されたベースプレートと、上記ベースプレートに固設されて垂下し、上記シートパイプホルダーに上方から挿入されるシートパイプと、上記ベースプレートに回動自在に軸支されたロック解除レバーと、上記ロック解除レバーに回動一体に設けられ、ロック解除レバーの回動により上記ストッパープレートの係合爪に係脱されるロックメンバーと、上記ロックメンバーをストッパープレートの係合爪に係合させる回動方向に上記ロック解除レバーを付勢するリターンスプリングと、上記ベースプレートの下面に上記ストッパープレートを回転自在に抱き込む形状のストッパーブラケットとを備えてなることを特徴とする電動車両の着座シート装置。
  2. 前記ロックメンバーを前記ストッパープレートの係合爪に係合させる回動方向に前記ロック解除レバーを付勢し、かつロックメンバーをベースプレートに形成された左右方向一方側の軸受部に押し付けるようにロック解除レバーを軸方向に付勢するリターンスプリングを設けた請求項1に記載の電動車両の着座シート装置。
  3. 前記着座シートを前記ベースプレートにスクリュー部材で締着固定するとともに、ベースプレートのスクリュー部材挿通穴を前後方向に延びる長穴状に設けて着座シートの前後位置を調整可能にした請求項1に記載の電動車両の着座シート装置。
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