JP3119520U - 段差の乗り越え容易な前車輪部、前車輪及び車椅子 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常の成人が車椅子を使用して10mm以上の段差を自力で乗り越えることを可能とする前車輪部5又は前車輪30を提供する。また主車輪4を回しながらレバー操作を行うなどの困難な作業を行う必要がなく、容易に段差を自力で乗り越えることを可能とした車椅子1を提供する。
【解決手段】前輪10の外径と同一又は前輪10の外径よりも大きな外径を有する補助車輪17を、走行状態において前輪10より前方かつ上方に取り付けた前車輪部5とする。さらに、補助車輪17の外面17aに凹凸を設けた補助車輪部5とする。
【選択図】図1

Description

本考案は車椅子や台車などの前方に取り付ける前輪部又は前車輪に係り、段差の乗り越えを容易にした車椅子などを提供することに関する。
従来の車椅子の前輪は外径180mm程度であることが多いが、通常の成人の力では自力で5mm程度の段差を乗り越えることは可能であるが、5mmを超える段差を乗り越えることは困難であった。
このため車椅子の使用者が単独で移動する場合には、段差を避けて移動するために余計な気遣いが必要であったり、わずかの段差を越えることができなくて引き返したり、無理に段差を越えようとして危険な姿勢になったりさらには転倒することもあるなど、車椅子の使用者の生活の自由度を阻害していた。
また、従来には前輪の外径より小さな外径を有する補助車輪を取り付けた考案があった(例えば、特許文献1、2、3参照。)、しかしこれらの考案には、車椅子を補助者が押す場合は大きな段差を乗り越えることができても、通常の成人が単独で車椅子を使用して移動する場合に、自力で5mmを超える段差を乗り越えることは容易でない問題があった。
また、従来には補助車輪をレバーの操作で押し下げて前輪を浮かせる考案があった(例えば、特許文献4、5参照。)、しかしこれらの考案には、主車輪を回しながらレバー操作を行う必要があり、単独で車椅子を使用する者に困難な作業を強いる問題があった。
特開第2002−035039号公報 特開第2002−035041号公報 実用新案登録第3105824号公報 特開第2001−286509号公報 特開第2002−058708号公報
本考案は、上記した従来技術の欠点を除くためになされたもので、その目的とするところは、通常の成人が単独で車椅子を使用する場合に10mm以上の段差を自力で乗り越えることを可能とする前車輪部又は前車輪を提供することにある。
また、車椅子の使用者が主車輪を回しながらレバー操作を行うなどの困難な作業を行う必要がなく、通常の成人であれば容易に10mm以上の段差を自力で乗り越えることを可能とした車椅子を提供することにある。
本考案は、前輪の外径よりも大きな外径を有する補助車輪を床面から浮かし、かつ、前輪より前方に取り付けた前車輪部とする。さらに、前記補助車輪の外面に凹凸を設けた前車輪部とする。
また、横溝を有する内輪とゴム製の外輪とからなる前輪とし、前記外輪の内面と前記横溝との間に隙間を設け、段差に接触したときに段差との接触部を窪ませる構成とする。
本考案により、通常の成人が車椅子を使用して10mm以上の段差を自力で乗り越えることを可能とする前車輪部又は前車輪を提供することができた。
また、車椅子の使用者が主車輪を回しながらレバー操作を行うなどの困難な作業を行う必要がなく、通常の成人であれば容易に10mm以上の段差を自力で乗り越えることを可能とした車椅子を提供することができた。
請求項1の考案は、垂直軸部と金具及び前輪を有する前車輪部であって、前記金具により揺動可能に保持されたアームと、前記アームにより回転可能に保持された補助車輪と、前記アームの上昇端を位置決めするストッパ及び前記アームを上方に引き上げるバネとを有するものとし、また、前記補助車輪の外径を前記前輪の外径と同じ径又は前記前輪の外径より大きな径を有するものとし、走行状態において前記補助車輪が前記前輪より前方かつ上方に位置するように配置した前車輪部とする。
垂直軸部は金具や前輪などを水平面内において回転させる機能を有するものとし、垂直軸の垂線と前輪の回転中心である前輪軸との間に水平距離を設けて前輪の方向変換を容易にすることが好ましい。
金具は前輪軸を介して前輪を回転可能に保持し、また揺動軸を介してアームを揺動可能に保持し、ストッパを設けてアームの上昇端の位置を調整可能に位置決めする。例えば金具に設けた開口をストッパとしたり、金具に取り付けた突起をストッパとしたり、金具によりベースを保持するものとしてベースにストッパを取り付けた構成などとする。
アームは補助軸を介して補助車輪を回転可能に保持するものとし、アームをバネにより上方に引っ張りつつ、ストッパによりアームの揺動の上昇端を位置決めする構成とするが、このとき補助車輪を床面から浮かせつつ補助車輪が前輪より垂直軸部側に位置するように配置する。
本考案は、前輪のみで乗り越えることのできる段差については補助車輪を使用しないで乗り越え、前輪のみでは乗り越えることのできない高い段差の場合に一端補助車輪で乗り上げ、前輪の接地面と段差の上面との間の距離を短くした状態にして、さらに前輪で段差を乗り越えるようにしたものである。
前輪の外径を180mmとしたときには、通常の成人であれば5mm程度の段差を越えることは可能であるが、力の弱い人の場合は3mm程度、力の強い人の場合は10mm程度まで段差を乗り越えることが可能である。このため、アームの上昇端において補助車輪の接地面が前輪の接地面より垂直距離において3〜10mm高い位置に調整可能に構成することが好ましい。
また補助車輪の外径が大きいほど高い段差を乗り越えることが可能となるので、補助車輪の外径を前輪の外径と同じ又は前輪の外径より大きな径とする。
走行状態においては垂直軸部より後方に前輪軸が位置するので、上記のように補助車輪を前輪より垂直軸部側に位置するように配置すれば、走行状態において補助車輪を前輪より前方に配置して、高い段差に対して補助車輪が最初に接触することになる。
また、バネを取り付けたのは補助車輪が段差に接触したときのショックをバネにより和らげたものである。
請求項2の考案は、請求項1に記載した前車輪部において、補助車輪の外面に凹凸を設けた前車輪部とする。
補助車輪が段差を乗り上げるときに、補助車輪の外面と段差との間に滑りが発生すると段差を乗り越えることが容易でないが、補助車輪の外面に凹凸を設けることにより滑りの発生を防止して、より高い段差を乗り越えることが可能になるからである。
請求項3の考案は、内輪とゴム製の外輪とからなる前輪であって、前記内輪が横溝を有するものとし、前記外輪の内面と前記横溝との間に隙間を設けた前輪とする。
通常走行時には外輪が少し変形するが走行を阻害しない程度の変形に止まるものとし、高い段差に押しつけたときにおいて、横溝のない部分では滑りが発生するとしてもいずれ横溝のある部分が段差に接触し、横溝のある部分において外輪が窪んで滑りの発生を防止し、より高い段差を乗り越えることを可能としたものである。
請求項4の考案は、請求項3に記載した前輪であって内輪が縦溝を有するものとし、外輪の内面部分を前記縦溝の中に収まるように構成した前輪とする。
外輪を縦溝の中にはめ込むことにより、内輪により外輪をより確実に保持することを可能な構成としたものである。
請求項5の考案は、請求項1若しくは請求項2に記載した前車輪部、又は、請求項3若しくは請求項4に記載した前輪、のいずれかを有する車椅子とする。
段差の乗り越えを容易にした前車輪部又は前輪を有する車椅子として、段差の乗り越え容易な車椅子を提供するものである。
以下本考案の実施例1を図1、図2に示し説明する。実施例1の車椅子1は主車輪4と前車輪部5とでフレーム2を支持し、フレーム2に座席部3と背もたれ部6と足乗せ部7を設けた車椅子1である。
前車輪部5は垂直軸部11を有し、垂直軸部11により金具12を水平面内において回転可能に保持し、金具12の下部に水平に取り付けた前車輪13を中心として前輪10を回転可能に保持する構成とした。
また、金具12に取り付けた揺動軸14を介してアーム15を揺動可能に保持し、アーム15に取り付けた補助軸16を介して補助車輪17を回転可能に保持し、バネ19によりアーム15を上方に引っ張り、補助軸16が前輪軸13より垂直軸部11側であって前輪軸13より上方に位置するように構成した。
そして、実施例1では補助車輪17の外径と前輪10の外径を同一の寸法とし、補助車輪17の外面17aに凹凸を設けた。
さらに、金具12にはベース18を取り付け、ベース18にはネジを有するストッパ20を取り付け、2個のナット21によりストッパ20の位置を調節して、補助車輪17と前輪10間の接地面の距離Hを3〜10mmの範囲で位置決め可能な構成とした。
実施例1の考案では、通常の成人の体力に合わせて補助車輪17と前輪10間の接地面の距離Hを5mmに設定しておき、比較的体力の弱い人が使用する場合はH寸法を小さくし、体力的に強い人が使用する場合はH寸法を大きく調節して使用する。
車椅子1に座って使用者が自力で走行すると、垂直軸部11を中心として、垂直軸部11のケースを除き前車輪部5全体が水平面内で回転し、垂直軸部11を前方に前輪10を後方に位置取りをして走行する。このため走行状態において補助車輪17が前輪10より前方かつ上方に位置することになる。
H寸法以下の段差については補助車輪17が段差に接触することなく、前輪10単独で乗り越えることになるが、あらかじめ使用者が段差を乗り越えることができる高さにH寸法を調節してあるため、問題なくH寸法以下の段差を乗り越えることが可能である。
H寸法以上の段差については、まず補助車輪17で段差を乗り越えることになるが、補助車輪17の外径が180mmあるので、通常の成人であれば補助車輪の接地面と段差の上面との段差(以下単に「補助車輪段差」という。)が5mm程度であれば乗り越えることは容易である。さらに、本実施例では補助車輪の外面に凹凸を設けてあるので、通常の成人であれば10〜15mmの補助車輪段差を乗り越えることが可能である。
一端補助車輪17が段差の上部に乗り上げた状態になれば、前輪10は浮き上がって前輪の接地面と段差の上部との距離はあらかじめ調節したH寸法になるので、前輪10で段差を乗り越えることは可能である。
以上のように、通常の成人がH寸法を5mmに調節して実施例1の車椅子を使用した場合には、自力で15〜20mmの段差を越えることが可能である。
続いて本考案の実施例2を図3〜図5に示し説明する。実施例2の前輪30は剛性を有する樹脂製の内輪31と弾性を有するゴム製の外輪32とで構成した。
内輪31は外周31cの複数箇所を欠落させて概略円弧形状の横溝31bを設け、さらに外輪32の幅に合わせた縦溝31aを設け、縦溝31aより横溝31bの方が深くなるように構成した。
外輪32は、その断面において外面32aを滑らかな曲面とし内面32bを直線とした、概略かまぼこ形状を有するものとした。
そして内輪31の縦溝31aに外輪32の内面32bを接着剤を使用して取り付け、外輪32の内面32bと横溝31bとの間に概略弓形形状の隙間が生じるように構成した。
実施例2の車輪30を車椅子の前輪として使用すると、横溝31bのない部分で外面32aと段差とが接触したときには車輪30と段差の間に滑りが発生しても、滑った後には横溝31bのある部分で外面32aと段差とが接触することになり、外輪32が横溝31bの中に凹み込むことにより外面32aに窪みができる(図5参照。)。
このようにして、車輪30と段差の間の滑りが発生することを防止することが可能になり、実施例2の車輪を使用した車椅子では、通常の成人が自力で10〜15mmの段差を乗り越えることが可能である。また、通常走行時には外輪が少し変形するが走行を阻害しない程度の変形に止まった。
本考案は、車椅子を製造販売する産業、車椅子を利用する病院や福祉関係などのサービスを行う産業で利用されるが、車椅子に限らず人を乗せて移送するためのベットや、物を乗せて運搬する台車などを製造販売したり使用する産業においても利用される。
前輪部の部分側面図である。 車椅子全体の側面図である。 車輪の側面図である。 図3のA−A視及びB−B視の部分断面図である。 車輪が段差に接触して外面に窪みができた状態を表す部分側面図である。
符号の説明
1 :車椅子 2 :フレーム 3 :座席部
4 :主車輪 5 :前車輪部 6 :背もたれ部
7 :足乗せ部 10 :前輪 11 :垂直軸部
12 :金具 13 :前輪軸 14 :揺動軸
15 :アーム 16 :補助軸 17 :補助車輪
17a:外面 18 :ベース 19 :バネ
20 :ストッパ 21 :ナット 30 :前輪
31 :内輪 31a:縦溝 31b:横溝
31c:外周 32 :外輪 32a:外面
32b:内面












Claims (5)

  1. 垂直軸部と金具及び前輪を有する前車輪部であって、前記金具により揺動可能に保持されたアームと、前記アームにより回転可能に保持された補助車輪と、前記アームの上昇端を位置決めするストッパ及び前記アームを上方に引き上げるバネとを有するものとし、
    また、前記補助車輪の外径を前記前輪の外径と同じ径又は前記前輪の外径より大きな径を有するものとし、走行状態において前記補助車輪が前記前輪より前方かつ上方に位置するように配置したことを特徴とする前車輪部。
  2. 請求項1に記載した前車輪部において、補助車輪の外面に凹凸を設けたことを特徴とする前車輪部。
  3. 内輪とゴム製の外輪とからなる前輪であって、前記内輪が横溝を有するものとし、前記外輪の内面と前記横溝との間に隙間を設けたことを特徴とする前輪。
  4. 請求項3に記載した前輪であって内輪が縦溝を有するものとし、外輪の内面部分を前記縦溝の中に収まるように構成したことを特徴とする前輪。
  5. 請求項1若しくは請求項2に記載した前車輪部、又は、請求項3若しくは請求項4に記載した前輪、のいずれかを有することを特徴とする車椅子。





























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