JP2012030735A - 全方向車輪および移動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】前後左右に障害物があっても乗り越えることができる全方向車輪を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の全方向車輪10は、外周に自由に回転する複数の小径輪12を設けた全方向に動く主輪13と、主輪13の側部に設置した主輪13の最大外径より小さい最大外径のガイド部14と、を備え、ガイド部14は、主輪13より離れるに従い外径が小さくなる形状とした構成である。このような構成により、ガイド部14が先頭になる方向へ動いている途中に障害物があったとしても、ガイド部14の外周縁15は傾斜しているので、障害物にぶつかると外周縁15の傾斜に沿って障害物を乗り越えることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、外周に複数の小径輪を有し、前後だけではなく左右にも動くことができる全方向車輪およびその全方向車輪を用いた移動装置に関する。
荷物を搬送するための荷台車は、運輸業、製造業、小売業等の様々な分野で使われている。また、被介護者の移動を補助する車椅子は、医療、介護等で使われている。荷台車、車椅子等の移動装置は、方向転換を行うために、前後左右の全方向に自由に向きを変えるキャスターを有する。このキャスターの向きを変えるには、キャスターの首を振らす必要がある。移動装置の進行方向が少しでも変わると、キャスターは首振りする必要がある。そのため、移動装置が方向転換すると、移動装置は不安定な動きとなることがある。
そこで、移動装置の方向転換を行うのにキャスターの首振りを必要とせず、少ない力で且つ安定した方向転換を行うことができるように、前後だけではなく左右にも動く全方向車輪が提案されている。
図12は、従来の前後および左右に動く全方向車輪5を示す斜視図である。全方向車輪5は、主輪1と、軸3に対して主輪1を回転自在にするためのベアリング2と、主輪1の外周に多数取り付けられた小径輪4とを有する。全方向車輪5に軸3方向(矢印A1方向)の力が加わると、接地している小径輪4は矢印A2の方向へ回転し、全方向車輪5の矢印A1方向への移動を可能とする。
図13は、従来の荷台車6を示す斜視図である。荷台車6の前側車輪に、全方向車輪5を使用する。図12を用いて説明したように、全方向車輪5を備える荷台車6は、左右(矢印A1方向)に動かすことができるので、小回りよく方向転換することができる。さらに、荷台車6の前後方向(矢印A3方向)に小さな段差があっても、大径の主輪1により、その段差を乗り越えることができる(例えば、特許文献1参照)。
なお、図12に示す全方向車輪5は、主輪1の軸3に対して小径輪4の軸が垂直となっているが、主輪の軸に対して45度傾斜した軸によって、小径輪を回転自在に軸支するメカナムホイールと呼ばれる全方向車輪も存在する(例えば、特許文献2参照)。
自身の四輪をメカナムホイールとして利用する動力付移動装置は、前輪のメカナムホイールと後輪のメカナムホイールを同方向へ回転させることで縦方向へ移動し、逆回転させることで横方向へ移動する。
特開2001−213103号公報 特開2004−344435号公報
しかしながら、従来の全方向車輪5は、大径の主輪1と小径の小径輪4から構成されているため、小径輪4が回転する左右方向(図12の矢印A1方向)へ動く場合、左右の段差等の障害物を乗り越えることが困難である。
そこで、本発明はこのような課題を解決するものであり、前後左右のどちらに障害物があっても乗り越えることが可能な、全方向車輪を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の全方向車輪は、その外周に複数の小径輪を設けた主輪と、前記主輪の側部に設置され前記主輪の最大外径より小さい最大外径を有するガイド部と、を備え、前記ガイド部は、前記主輪より離れるに従いその外径が小さくなる形状であることを特徴とする。
また、本発明の移動装置は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の全方向車輪と、前記全方向車輪ごとに取り付けられたモータと、前記モータを制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、前後左右のどちらの障害物も乗り越えることが可能な全方向車輪を提供することができる。
本発明の実施の形態1における全方向車輪を説明するための図であり、(a)全方向車輪の正面図、(b)全方向車輪のガイド部側の側面図 本実施の形態1における主輪の斜視図 本実施の形態1における移動装置の斜視図 本実施の形態1における左方にあるコード(障害物)を乗り越える動作を説明するための図であり、(a)コードに当たった全方向車輪の正面図、(b)コードに乗り上げる全方向車輪の正面図、(c)コード上にある全方向車輪の正面図 本実施の形態1における前方にある段差に当たった全方向車輪の斜視図 本実施の形態1における保護板を有する全方向車輪を説明するための図であり、(a)全方向車輪の正面図、(b)全方向車輪の連結部側の側面図 本実施の形態1における他の全方向車輪の斜視図 本発明の実施の形態2における全方向車輪の正面図 本発明の実施の形態3における車椅子の斜視図 本実施の形態3における分離した合体ベッドの上面図 本実施の形態3における車載台を備えたベッド本体部を示す図であり、(a)側面図、(b)上面図 従来の全方向車輪の斜視図 従来の荷台車の斜視図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、同じ構成要素には同じ符号を付しており、説明を省略する場合もある。また、図面は理解し易くするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示している。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における全方向車輪10を説明するための図であり、図1(a)は全方向車輪10の正面図、図1(b)は全方向車輪10のガイド部14側の側面図である。
全方向車輪10は、自由に回転する複数の小径輪12を外周に設けた主輪13と、主輪13の側部に設置した最大外径r2のガイド部14と、を備える。ここで、ガイド部14の最大外形r2は、主輪13の最大外径r1より小さい。全方向車輪10は略円形の回転体であり、全方向車輪10の中心線10aを中心に回転する。また、小径輪12は、主輪本体11の回転軸11aによって軸支される。
そして、ガイド部14の外径rxは、主輪13より離れるに従い、径が小さくなる。つまり、ガイド部14の外周縁15は、主輪13より離れるに従い路面との間隔が広くなるように、領域15aに示す形状で傾斜している。
また、ガイド部14は、その先端に、全方向車輪10の中心線10aに対して垂直な側面18を有する。また、ガイド部14は主軸本体11と同じ回転軸を持ち、これらは一体化して回転する。
図2は、主輪13の斜視図である。主輪13の構成を詳細に説明すると、主輪13は、複数の樽形状の小径輪12と、複数の小径輪12を外周に回転自在に保持する主輪本体11とを有する。主輪13は、小径輪12を主輪本体11の軸方向である中心線10aに対して45度傾けて設置した、メカナムホイールである。この主輪13の側部に、ガイド部14を設置して全方向車輪10を形成する。
図3は、移動装置22の斜視図である。移動装置22は、前方右、前方左、後方右および後方左に設置された全方向車輪10と、全方向車輪10に取り付けるモータ60と、モータ60を制御する制御部59と、を備える。そして、前後左右に配置した全方向車輪10を、モータ60で互いに独立して回転させる構成である。移動装置22は、全方向車輪10ごとに取り付けたモータ60を個別に回転制御することで、移動装置22を前後左右の全方向へ移動する推進力を発生する。なお、移動装置22は、前方二輪の全方向車輪10、後方二輪の全方向車輪10を同一方向に回転させると縦方向へ移動し、前方二輪の全方向車輪10、後方二輪の全方向車輪10を逆回転させると横方向へ移動する。
図4は、左方にあるコード(障害物)17を乗り越える動作を説明するための図であり、図4(a)はコード17に当たった全方向車輪10の正面図であり、図4(b)はコード17に乗り上げる全方向車輪10の正面図であり、図4(c)はコード17上にある全方向車輪10の正面図である。図4(a)〜(c)に示す全方向車輪10の正面図は、前方車輪の左車輪である。
前方車輪と後方車輪が逆回転して、移動装置22に矢印A4方向へ推進力が発生すると、図4(a)に示すように、全方向車輪10は左右方向である矢印A4方向へ動く。
ガイド部14の先端は、路面16と外周縁15の間隔dが広く、コード17の上方に接する。
全方向車輪10が矢印A4方向へ更に動くと、図4(b)に示すように外周縁15を角部17aが滑り、全方向車輪10はコード17に乗り上げる。
全方向車輪10が矢印A4方向へ更に動くと、図4(c)に示すように、全方向車輪10とコード17とが接する部分は、ガイド部14より小径輪12に移る。そして、全方向車輪10はコード17を乗り越える。
ここで、ガイド部14の形状が、外周縁15で傾斜せずに側面18が路面16の近くまで伸びた形状だと、ガイド部14がコード17に当たった場合にガイド部14はコード17を押すだけで、コード17を乗り越えことはできない。
このように、全方向車輪10は、ガイド部14が先頭になる矢印A4方向へ動いている途中に障害物があったとしても、外周縁15の傾斜に沿って障害物を乗り越えることができる。
なお、領域15aに示す傾斜の形状は曲線の形状であるが、主輪13より離れるに従い路面との間隔dが広くなる形状であれば、障害物を乗り越えることができる。たとえば、外周縁15の傾斜の形状が直線の形状の場合は、ガイド部14が矢印A4方向へ動いている途中に障害物があったとしても、外周縁15の傾斜に沿って障害物を乗り越えることができる。しかしながら、安定して障害物を乗り越えることを考えると、傾斜の形状は曲線の形状であることが望ましい。
なお、主輪13の側部にガイド部14を設けることは、移動装置22の前後方向の移動についても有用である。
移動装置22を利用する場所には、ビニールロープの止め具、ロープ片等の異物が路面に転がっている場合がある。そのような異物が小径輪12の間へ侵入して噛み込み小径輪12の回転を止める場合がある。そのため、図1(b)に示すように、本実施の形態1の全方向車輪10は、ガイド部14の最大外径r2と主輪13の最大外径r1との差の半分(半径分の差)である車輪差Sを、2mm以下としている。図4(a)に示すように主輪13が路面16に接地した状態であると、車輪差Sを2mm以下とすることで、外周縁15と路面16の間隔dの最も狭い部分は2mm以下となる。よって、一般的な4mm程度の厚みのロープ片等の異物に対し、その異物が小径輪12の間に入る前にガイド部14の外周縁15に当たって、異物が小径輪12の間に入ることをくい止めることができる。また、主輪13にガイド部14を設けることで、小径輪12の間に段差が食い込むことを防ぐこともできる。
図5は、段差21に当たった全方向車輪10の斜視図である。本実施の形態1の全方向車輪10は、最大外径r1を大きくすることが可能なので、移動装置22の前後方向に移動する場合、小さな段差であれば乗り越えることができる。ただし、メカナムホイールのように、樽形状の小径輪12を45度傾けて並べた形状であると、小径輪12と小径輪12との間に隙間ができるので、小径輪12の隙間に段差21の角21aが食い込んでしまい、段差を乗り越えることができないことがある。
そのような場合、主輪13にガイド部14を設けることで、段差21が小径輪12の間に食い込む前に、ガイド部14が段差21にあたり、小径輪12の間に段差21が食い込むことを防ぐことができる。ただし、主輪13の最大外径r1に対してガイド部14の最大外径r2の差が大きすぎると、ガイド部14を設けても、段差21が小径輪12の間に食い込む場合がある。少なくとも、ガイド部14の最大外径r2を、主輪13の最大外径r1の98%以上かつ2mm以下としている。主輪13の最大外径とガイド部14との最大外径とをほぼ同じ外径とすれば、小径輪12の間に段差が食い込むことを防ぐこともできる。
さらに、ガイド部14は、主輪13と一体となって回転する構成である。このような構成により、移動装置22の前後方向に存在する障害物が小径輪12の間に挟まる前に、回転するガイド部14が副輪となって障害物を乗り越えることが可能である。
なお、ガイド部14の最大外径の部分をゴムで覆い、段差を乗り越える時に滑らないようにすると、より安定して段差を乗り越えることも可能である。
図6(a),(b)は、本実施の形態1における別の形態を示す図であり、図1(a),(b)の構成に保護板19を追加した全方向車輪20を説明するための図である。図6(a)は全方向車輪の正面図、図6(b)は全方向車輪の連結部側の側面図である。この保護板19以外は、図1(a),(b)や図3と同じなので、同じ構成については説明を省略する。
図6(a),(b)に示すように、全方向車輪20は、ガイド部14の最大外径r2と同じ外径の保護板19をさらに備える。そして、ガイド部14と保護板19との間に主輪13を介在するように、保護板19をガイド部14の側部に連結した構成にしている。なお、保護板19は円板形状でガイド部14と同じ材料(例えば、樹脂)からなり、移動装置22の回転軸部に連結固定する主輪本体11の一部である回転軸連結部19aに設置される。そして、主輪本体11およびガイド部14と一体となって回転する。このような構成により、全方向車輪20の両側より異物の混入を防ぐことができる。さらに、段差21を乗り越える場合、ガイド部14と保護板19の両方が段差21に接地するので、安定して段差21を乗り越えることができる。
図7は、本実施の形態1における更に別の形態を示す図であり、図1(a),(b)の全方向車輪10に代えて全方向車輪30を設けた、全方向車輪30の斜視図である。全方向車輪30は、主輪31の側部にガイド部14を固定した構成のオムニホイールである。主輪31は、外周に主輪31の中心線10aに対して垂直に取り付けた複数の小径輪33を有する。
(実施の形態2)
図8は、本発明の実施の形態2における全方向車輪40の正面図である。本実施の形態2の全方向車輪40は、左右方向(矢印A4方向)へ押されると、ガイド部41が、主輪13に対して自由回転する構成である。このような構成により、全方向車輪40が左右方向(矢印A4方向)へ動く時に、ガイド部41が障害物に当たっても、ガイド部41が移動装置22の前方へ回転することはない。
一方、実施の形態1のガイド部14は主軸本体11と同じ回転軸を持ち、これらは一体化して回転する。そのため、移動装置22が左右方向(矢印A4方向)へ動く時、ガイド部14が障害物に当たると、ガイド部14は路面16に沿って移動装置22の前方へ回転する。結果、ガイド部14に移動装置22前方への推進力が加わるため、障害物を真横より乗り越えることはできず、障害物上を斜めに動いて乗り越える。
本実施の形態2におけるガイド部41は、内側に切替部43と、切替部43を主輪本体11に連結する連結部42とを有する。切替部43と連結部42との間にはバネ部材(図示せず)が介在し、バネ部材が伸びている場合には、ガイド部41と主輪13とは一体となって回転する。
しかし、全方向車輪40が左右方向(矢印A4方向)に動いている場合に、路面16に固定したコード17に当たると、ガイド部41は主輪13の方向に押される。ガイド部41が主輪13の方向に押されると、切替部43は、ガイド部41と主輪13とが一体となって連結している状態から、ガイド部41が主輪13に対して自由に回転する。この時、主輪13が回転していたとしても、ガイド部41も一体となり回転することはない。
さらに、全方向車輪40が左右方向(矢印A4方向)へ押されると、ガイド部41の外周縁15の傾斜に沿って、全方向車輪40はコード17を乗り越える。コード17を乗り越えた後、ガイド部41は、バネ部材によって元の位置に戻る。この時、切替部43は、ガイド部41が主輪13に対して自由回転している状態から、ガイド部41が主輪13に対して一体となって回転するようになる。
このような構成により、左右方向(矢印A4方向)へ動いている時にガイド部41がコード17に接触すると、ガイド部41は自由回転し、ガイド部14が障害物に当たった時、主輪13が回転してもガイド部14は回転することはない。
よって、ガイド部41を備えた移動装置22は、障害物を真横より乗り越えることができる。一方、全方向車輪40が、移動装置22の前後方向に動いている時、ガイド部41は主輪13と一体となって回転するので、移動装置22の前後方向にコード17を乗り越す時に、ガイド部41は副輪となしてコード17を乗り越えることができる。
(実施の形態3)
図9は、本発明の実施の形態3における車椅子50の斜視図である。移動装置でもある座位姿勢の車椅子50は、前方右、前方左、後方右および後方左に設置された全方向車輪10と、全方向車輪10に取り付けるモータ60と、モータ60を制御する制御部59と、を備え、前後左右に配置した全方向車輪10を、モータ60で互いに独立して回転させる構成である。
さらに、車椅子50は、被介護者を支える座面部51と、この座面部51を下方で支える移動部52と、を備え、移動部52に全方向車輪10を取り付けた構成である。
車椅子50は、メカナムホイールである全方向車輪10ごとに取り付けたモータ60を個別に回転制御することで、車椅子50を前後左右の全方向へ移動する推進力を発生させる。
図10は、分離した状態の合体ベッド65の上面図である。この合体ベッド65は、車椅子50とベッド本体部61とから構成される。なお、ベッド本体部61は、凹型のベッド基台部64と、ベッド基台部64に設けた床面部63とから構成される。
図10に示す合体ベッド65は、分離した状態だと、車椅子50が単体の車椅子として利用することができる。また、座位姿勢の車椅子50が、座面部51を水平面としたフラット姿勢に変形した後、ベッド本体部61に合体すると、通常のベッドとして利用することができる。この時、床面部63と座面部51とが一体となってベッド面部を形成する。
なお、ベッド本体部61と車椅子50とを合体するには、図10に示す凹部の合体スペース62に車椅子50の移動部52が侵入するようにしなければならない。
全方向車輪10は、移動部52の前方右、前方左、後方右および後方左に設置され、それぞれの全方向車輪10を独立して回転することで、車椅子50は、前後左右に自由に推進力を発生して移動することができる。図10の破線の矢印A5〜A8に示すように全方向車輪10が個別に回転すると、車椅子50は矢印Bの方向へ移動する。そして、車椅子50が左右方向(矢印B方向)へ移動し、移動部52が合体スペース62に入って、ベッド本体部61と合体する。
なお、矢印Bへ移動する時、進行方向の途中にコード17があったとしても、全方向車輪10のガイド部14により、コード17を乗り越えることができる。車椅子50は、全方向車輪10を用いることで、車椅子50が前後左右方向へ移動する時に障害物が存在しても、その障害物を乗り越えることができる。
図11(a),(b)は、本実施の形態2における別の形態を示す図であり、車載台72aを備えたベッド本体部71を示す図である。図11(a)は側面図であり、図11(b)は上面図である。ベッド本体部71は、基台部72と、介護等の目的で合体ベッドの高さを調整するための昇降部74とを有する。昇降部74が高さ方向に伸長することで基台部72が持ち上がり、ベッド本体部71の高さが高くなる。この時、合体ベッドとして高さ調整できるように、基台部72の一部は車載台72aとなっており、この車載台72aに載せた車椅子50もベッド本体部71と一体となって上昇する。
ベッド本体部71に昇降部74および車載台72aを設けることで、合体ベッドは昇降機能を有する。ただし、車椅子50は、ベッド本体部71と合体するために、段差73を乗り越えて車載台72aに乗らなければならない。全方向車輪10のガイド部14により、車椅子50は左右方向へ移動しながら段差73を乗り越えて、車載台72aに乗り上げることができる。
また、車椅子50とベッド本体部71とを合体して合体ベッドとする場合、フラット姿勢の車椅子50の座面部51の高さと床面部63の高さとが異なる場合がある。
そのような場合、床面部63と座面部51との高さを合わせるために、図10に示すベッド本体部61の合体スペース62に、車椅子50を載せる昇降リフト台を設ける場合もある。この昇降リフト台に車椅子50を乗せた後、昇降リフト台を上昇させることにより、床面部63と座面部51との高さを同じとしてベッド面部を形成する。昇降リフト台に段差がある場合でも、車椅子50は全方向車輪10を備えることにより、車椅子50は左右方向へ移動して、昇降リフト台に乗り上げることができる。
なお、本発明の効果は、本発明の様々な実施の形態を適宜選択して組合わせても実現可能である。
本発明は、外周に複数の小径輪を有し、前後だけではなく左右にも動くことができる全方向車輪およびその全方向車輪を用いた移動装置に関する。また、荷台車、車椅子等での利用にも有用である。
10,20,30,40 全方向車輪
10a 中心線
11 主輪本体
11a 回転軸
12,33 小径輪
13,31 主輪
14,41 ガイド部
15 外周縁
15a 領域
16 路面
17 コード
17a 角部
18 側面
19 保護板
19a 回転軸連結部
21,73 段差
21a 角
22 移動装置
42 連結部
43 切替部
50 車椅子
51 座面部
52 移動部
59 制御部
60 モータ
61,71 ベッド本体部
62 合体スペース
63 床面部
64 ベッド基台部
65 合体ベッド
72 基台部
72a 車載台
74 昇降部

Claims (10)

  1. その外周に複数の小径輪を設けた主輪と、
    前記主輪の側部に設置され前記主輪の最大外径より小さい最大外径を有するガイド部と、を備え、
    前記ガイド部は、前記主輪より離れるに従いその外径が小さくなる形状である
    全方向車輪。
  2. 前記ガイド部の最大外径と前記主輪の最大外径の差の半分が、2mm以下である
    請求項1に記載の全方向車輪。
  3. 前記ガイド部は、前記主輪と一体となって回転する構成である
    請求項1または請求項2に記載の全方向車輪。
  4. 前記ガイド部は、前記主輪の方向へ押された場合に前記主輪に対して自由回転する構成である
    請求項1または請求項2に記載の全方向車輪。
  5. 前記ガイド部の最大外径と同じ外径の保護板をさらに備え、
    前記主輪を挟んで前記ガイド部の反対側に前記保護板に連結した
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の全方向車輪。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の全方向車輪と、
    前記全方向車輪ごとに取り付けられたモータと、
    前記モータを制御する制御部と、を備えた
    移動装置。

  7. 前記全方向車輪は、互いに独立して回転する構成である
    請求項6に記載の移動装置。
  8. 前記全方向車輪がメカナムホイールである
    請求項6または請求項7に記載の移動装置。
  9. 前記全方向車輪がオムニホイールである
    請求項6または請求項7に記載の移動装置。
  10. ベッド本体部と合体して合体ベッドを構成する
    請求項6〜9のいずれか1項に記載の移動装置。
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