JP7148966B2 - 台車 - Google Patents

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    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

Description

本発明は、台車に関する。
太陽光利用型植物工場等に代表される大規模栽培が行われる温室では、一軸方向に延びる栽培ベッドが一軸方向に直交する他軸方向に沿って多数配列されている。作業者は、栽培ベッドの間を一軸方向に移動しながら作業をすることが多く、最近では、栽培ベッド間に敷設したレール上に設置された台車を押しながら作業をしたり、レール上を走行する台車に乗って作業をすることがある。レールとしては、温室内の暖房に利用される温湯管などが用いられている。
1つのレールから他のレールに台車を移動する際の労力を低減するため、台車の下部に昇降可能な左右移動車輪を設ける技術(例えば特許文献1等参照)や、レールの端で左右方向に移動する別の台車を用いる技術(例えば特許文献2等参照)が知られている。
また、台車としてAGV(無人搬送車:Automatic Guided Vehicle)が用いられている場合には、レール間の移動も自動化することができる(例えば特許文献3等参照)。
更に、全方向移動車輪と全方向移動車輪を駆動する駆動部を備える火葬場の運搬車が知られている(例えば特許文献4等参照)。
特開2009-77656号公報 特開平11-90286号公報 特開2012-80843号公報 特開2018-25379号公報
しかしながら、台車がレール間を移動する際に、上記特許文献1、2のように左右移動車輪を昇降させたり、左右方向に移動する別の台車を用いることとすると、昇降動作や別の台車への移載に手間と時間がかかる。また、上記特許文献3のようにAGVを採用した場合、コストが高く、台車の方向転換等において高精度な制御が必要となる。更に、上記特許文献4のように、全方向移動車輪を用いて運搬車を全方向に移動する場合、各車輪を個別に駆動制御するため、高精度な制御が必要となる。
そこで、本発明は、軌道間の移動を簡易に実現することが可能な台車を提供することを目的とする。
本発明の台車は、台車本体と、前記台車本体に設けられ、圃場内に敷設された軌道上を走行し、前記台車本体を該台車本体の前後方向に移動させる第1車輪と、前記台車本体に設けられ、前記第1車輪が前記軌道上を走行していない状態で前記圃場の表面と接触する第2車輪と、前記台車本体の前記軌道に対する位置を調整するガイド機構と、を備え、前記第2車輪は、第1軸回りに回転する車輪部と、前記車輪部の外縁に設けられた複数のローラ部と、を有するオムニホイールであり、前記車輪部の前記第1軸回りの回転により、前記台車本体が前記第1軸と直交する第2軸に沿って走行し、前記複数のローラ部のうち、前記圃場の表面と接触するローラ部の回転により前記台車本体が前記第1軸に沿って走行し、前記第1軸又は前記第2軸の方向が、前記台車本体の前後方向と一致しており前記ガイド機構は、前記台車本体の前後の少なくとも一方に設けられ、前記第2車輪が前記圃場を走行して前記台車本体が前記軌道に近づく間に、前記軌道と接触して前記台車本体の左右方向の位置を調整する。
本発明の台車は、軌道間の移動を簡易に実現することができるという効果を奏する。
一実施形態に係る台車が利用される温室内を概略的に示す図である。 2つの栽培ベッドの間に設置されているレールの一部を上方から見た状態を示す図である。 レールに沿って移動する台車を-Y方向から見た状態を概略的に示す図である。 レール上に搭載されている台車駆動部を上方から見た状態を示す図である。 図5(a)は、軌道輪がレール上を走行している状態を+X側から見た図であり、図5(b)は、軌道輪がレール上を走行していない状態を+X側から見た図である。 図6(a)は、外輪を-Y側から見た状態を示す図であり、図6(b)は、外輪が図6(a)の状態にあるときの内輪の状態を示す図である。 ガイド部を示す図である。 図8(a)、図8(b)は、ガイド部の機能について説明するための図(その1)である。 図9(a)~図9(c)は、ガイド部の機能について説明するための図(その2)である。 温室内の一部を拡大して、台車駆動部の動きを模式的に示す図である。 図11(a)、図11(b)は、変形例を示す図(その1)である。 変形例を示す図(その2)である。
以下、台車の一実施形態について、図1~図10に基づいて詳細に説明する。
図1は、一実施形態に係る台車10が利用される温室100内を概略的に示す図である。図1に示すように、温室100内には、多数の栽培ベッド90が設けられている。栽培ベッド90では、例えばトマトやパプリカなどの作物が栽培される。本実施形態では、栽培ベッド90の長手方向をX軸方向とし、栽培ベッド90が近接して配列されている方向(栽培ベッド90の短手方向)をY軸方向とし、X軸及びY軸に直交する方向(鉛直方向)をZ軸方向としている。温室100内においてX軸方向に隣接する栽培ベッド90間のスペースは、作業道として利用される。
図2には、Y軸方向に沿って配置された2つの栽培ベッド90の間に設置されているレール(軌道)80の一部を上方(+Z方向)から見た状態が示されている。レール80としては、例えば直径50mmのアルミパイプなどを用いることができる。レール80としてパイプを用いた場合、内部にお湯を通すことで、温室100内の暖房設備(温湯管)として利用することができる。ただし、レール80としては、パイプ以外の案内体を用いることとしてもよい。レール80は、温室100内の地面G上にX軸方向に所定間隔をあけて設置された板状の枕木部材82に固定されている。
図3には、レール80に沿って移動する台車10を-Y方向から見た状態が概略的に示されている。図3に示すように、台車10は、レール80上又は地面G上を走行可能な台車駆動部12と、台車駆動部12上に設けられた作業台部14と、を備える。作業台部14は、作業者が乗って作業を行うことが可能な台である。なお、作業台部14は、作業者が乗る部分が上下方向(Z軸方向)に昇降可能であってもよい。また、作業台部14には、センサやカメラ(モニタリング装置)を設置してもよい。モニタリング装置を設置した台車10を走行させることで、栽培ベッド90で栽培されている作物(トマトなど)の情報(開花、着果、成育状態などの情報)を収集することができる。また、作業台部14には、ノズルやポンプ、タンクなどを有する防除作業用の装置を搭載することもできる。更に、作業台部14には、ロボットアームやモニタリング装置などを有し、定植、摘花、摘果、摘葉、誘引、受粉、収穫作業などを自動的に行うことが可能な作業ロボットを搭載することもできる。
図4には、レール80上に搭載されている台車駆動部12を上方(+Z方向)から見た状態が示されている。なお、以下においては、図4に示すように台車駆動部12がレールに乗った状態での座標系に基づいて、台車駆動部12の構成等について説明するものとする。すなわち、図4において、台車駆動部12の前後方向はX軸方向であり、左右方向はY軸方向であり、上下方向はZ軸方向である。なお、図4では、レール80を破線にて示している。
台車駆動部12は、図4に示すように、台車本体としての本体部22と、本体部22に設けられた前輪部24F及び後輪部24Bと、後輪部24Bを駆動する駆動装置26と、本体部22の-X側に設けられた支持部材28により支持されたガイド機構としての一対のガイド部30A、30Bと、を備える。
本体部22は、板状部材を含み、台車駆動部12の各部を保持するとともに、図3の作業台部14を下側から支持する。
前輪部24Fは、Y軸方向に延びる回転軸32と、回転軸32の両端に設けられた一対の車輪部34L、34Rと、を備える。一方の車輪部34Lは、レール80上を走行する第1車輪としての軌道輪36と、軌道輪36の-Y側に設けられた第2車輪としてのオムニホイール39と、を有する。オムニホイール39は、同一構成を有する外輪38Aと内輪38Bとを有している。なお、他方の車輪部34Rについても、車輪部34Lと同様の構成となっている。したがって、図4においては、車輪部34Rの車輪部34Lと同一の構成に対して、同一の符号を付して示している。
また、後輪部24Bについては、前輪部24Fと同様の構成となっている。したがって、図4においては、後輪部24Bの前輪部24Fと同一の構成に対して、同一の符号を付して示している。
図5(a)は、軌道輪36がレール80上を走行している状態を+X側(後方)から見た図であり、図5(b)は、軌道輪36がレール80上を走行していない状態を+X側から見た図である。
図5(a)に示すように、前輪部24F、後輪部24Bの軌道輪36がレール80上を走行している間は、オムニホイール39は、地面Gに対して非接触(浮いた状態)となる。一方、軌道輪36がレール80上を走行していない状態では、オムニホイール39の一部が、地面Gに対して接触する。
ここで、オムニホイール39(外輪38A、内輪38B)について、図6(a)、図6(b)に基づいて詳細に説明する。図6(a)には、外輪38Aを-Y側から見た状態が示され、図6(b)には、外輪38Aが図6(a)の状態にあるときの内輪38Bの状態が示されている。
図6(a)、図6(b)に示すように、外輪38A及び内輪38Bは、略円盤状の車輪本体40と、車輪本体40の外縁部に所定間隔で設けられたローラ部42と、を有する。車輪本体40の中心には、回転軸32が固定され、車輪本体40は、回転軸32を中心としてY軸回りに回転することが可能となっている。ローラ部42は、それぞれの回転軸(一点鎖線で示す軸)を中心とした回転が可能となっている。各ローラ部42の回転軸は、車輪本体40の接線方向と略一致している。なお、ローラ部42は、駆動源(モータなど)と接続されていないため、ローラ部42に対して駆動源から回転駆動力が伝達されるようなことはない。
本実施形態では、外輪38A及び内輪38Bが有する少なくとも1つのローラ部42が地面Gに接触するようになっている。図6(a)、図6(b)の場合、外輪38Aの-Z端部に位置するローラ部42(以下、「ローラ部42a」と表記する)が地面Gに接触している。この場合、台車駆動部12にY軸方向の力が作用すると、ローラ部42aがX軸回りに回転するので、台車駆動部12は、Y軸方向にスムーズに移動することが可能である。また、車輪本体40の回転軸32回りの回転(Y軸回りの回転)により、台車駆動部12は、地面G上を前後方向(X軸方向)に移動することが可能である。このように、本実施形態では、台車駆動部12は、オムニホイール39により、地面G上をX軸方向及びY軸方向に沿って移動できるようになっている。本実施形態では、前輪部24Fと後輪部24Bが一体的に同じ動きをするため、台車10は、X軸方向、Y軸方向、又はX軸とY軸に交差する方向に沿って、地面G上を移動可能である。この場合、台車10をZ軸回りに回転することは難しいため、台車10を移動させている間は、台車10の向き(例えば、台車10の前後方向がX軸方向と一致した状態)は変更されないようになっている。
なお、オムニホイール39については、外輪38A(又は内輪38B)のローラ部42を小さくして隣接するローラ部42の間隔を狭めることで、ローラ部42のいずれかと地面Gとが常に接触できるようにしておけば、内輪38B(又は外輪38A)を省略することできる。この場合、外輪38Aと内輪38Bの一方を省略できるため、部品点数の削減及び台車の小型化を図ることができる。ただし、これらに限らず、各オムニホイール39は、外輪38A及び内輪38Bに加えて、外輪38A及び内輪38Bと同一又は同等の構成の車輪を同軸上に有していてもよい。
図4に戻り、駆動装置26は、モータやギアなどを含み、不図示のコントローラに対する作業者の入力に応じて、後輪部24B(回転軸32)をY軸回りに回転駆動する。これにより、オムニホイール39の一部が地面Gに接触している状態であれば、台車駆動部12は、作業者の入力に応じて地面G上をX軸方向に移動する。また、軌道輪36がレール80上に載っている状態であれば、台車駆動部12は、作業者の入力に応じてレール80に沿ってX軸方向に移動する。
ガイド部30A、30Bは、本体部22の前側(-X側)に設けられており、地面G上を走行する台車駆動部12がレール80に対して+X側から近づくときに、各軌道輪36がレール80に乗りやすくなるように台車駆動部12のY軸方向位置を調整する機能を有している。ガイド部30A、30Bは、図4に示すように、X軸及びY軸に対して傾斜する方向に延びており、ガイド部30Aの+X端部とガイド部30Bの+X端部との間の距離は、ガイド部30Aの-X端部とガイド部30Bの-X端部との間の距離よりも短くなっている。また、ガイド部30Aの+X端部とガイド部30Bの+X端部との間の距離は、レール80の幅(Y軸方向に関する寸法)よりもわずか大きく、又は同一に設定されている。更に、ガイド部30A、30Bは、図3に示すように、+X端部よりも-X端部の方が上方(+Z側)に位置するような姿勢となっている。
図7は、ガイド部30A、30Bを取り出して示す図である。図5に示すように、ガイド部30A、30Bは、略円柱形状を有する回転部材としての複数のローラ部材52と、複数のローラ部材52それぞれを軸部54において軸支する矩形枠状の枠部材56と、を有する。
各ローラ部材52は、枠部材56により、軸部54を中心として回転自在に保持されているため、レール80が接触した場合に回転することで、ガイド部30A、30Bとレール80との間の摩擦を低減するようになっている。
ここで、図8(a)~図9(c)に基づいて、ガイド部30A、30Bの機能について説明する。ガイド部30A、30Bは、前述のように、台車駆動部12が地面G上に位置する状態からレール80上に乗り移る際に機能する。
図8(a)に示すように、レール80のY軸方向の中心(二点鎖線)と、台車駆動部12のY軸方向の中心(一点鎖線)とがずれた状態で、台車駆動部12が-X方向に移動しているとする。この場合、台車駆動部12が図8(b)に示すようにレール80に近づくと、レール80とガイド部30Bとが接触する。この場合、台車駆動部12が-X方向に移動し続けると、ガイド部30Bとレール80との接触により、台車駆動部12に+Y方向の力が作用し続ける。これにより、台車駆動部12は、図9(a)に示すように、-X方向の移動に伴って-Y方向にも移動する(XY面内においてガイド部30Bが延びる斜め方向に移動する)ようになっている。
そして、台車駆動部12がレール80に乗り移る直前には、図9(b)に示すように、レール80のY軸方向の中心(二点鎖線)と、台車駆動部12のY軸方向の中心(一点鎖線)とが一致するように、台車駆動部12のY軸方向位置が調整されるようになっている。これにより、台車駆動部12は、図9(c)に示すように、レール80に対してスムーズに乗り移ることができる。
(作業時の台車10の動きについて)
次に、作業者が温室100内で作業を行う場合の台車10(台車駆動部12)の動きについて、図10に基づいて説明する。図10は、温室100内の一部を拡大して、台車駆動部12の動きを模式的に示す図である。
作業者は、図10に示すように、台車10(台車駆動部12)を作業道の位置P1に位置させた状態から作業を開始するものとする。
まず、作業者は、コントローラを操作して、台車駆動部12を矢印A方向に移動させる。この際、上述したように台車駆動部12のY軸方向の位置が調整されながら、台車駆動部12はレール80に近づいていく(図8(a)~図9(c)参照)。そして、台車駆動部12がレール80上に乗り移った段階で、作業者は台車10の作業台部14に乗り、コントローラを操作して台車10(台車駆動部12)を矢印B方向(-X方向)に移動させる。この移動の間に、作業者は台車10の+Y側の栽培ベッド90で栽培されている作物の管理、調製、収穫作業等を行う。
そして、図10の位置P2(レール80の-X端部)まで台車10(台車駆動部12)が移動した後は、作業者はコントローラを操作して台車10を矢印C方向(+X方向)に移動させる。この移動の間に、作業者は台車10の-Y側の栽培ベッド90で栽培されている作物の管理、調製、収穫作業等を行う。その後、台車10がレール80の+X端部まで移動すると、作業者は作業台部14から降り、コントローラを操作して台車10を更に+X方向に駆動し(矢印D参照)、位置P1まで台車10を移動させる。
その後は、作業者は、台車10に対して-Y方向の力を作用させる(押す)ことにより、台車10を作業道において矢印E方向に移動させて、位置P3に位置決めする。この台車10のY軸方向の移動は、オムニホイール39のうち地面Gと接しているローラ部42a(図6(a)参照)のX軸回りの回転により実現される。
なお、台車10を位置P3に位置決めする際には、レール80と台車10(台車駆動部12)のY軸方向位置を一致させなくてもよい。図8(a)~図9(c)で説明したように、台車10を-X方向に移動させている間に、ガイド部30A、30Bにより台車10のY位置が調整されるからである。
その後は、上述した動作の繰り返しにより、温室100内全体の作物の管理、調製、収穫作業等が行われるようになっている。
以上、詳細に説明したように、本実施形態によると、台車10は、温室100内に敷設されたレール80上を走行する軌道輪36と、軌道輪36がレール80上を走行していない状態で温室100の地面Gと接触するオムニホイール39と、を備えている。オムニホイール39は、Y軸回りに回転する車輪本体40と、車輪本体40の外縁に設けられた複数のローラ部42とを有している。このため、車輪本体40のY軸回りの回転により、台車10が地面G上をX軸方向に沿って走行できるとともに、地面Gに接触するローラ部42aの回転により台車10が地面G上をY軸方向に沿って走行できるようになっている。これにより、本実施形態では、台車10がレール80上に乗った状態では、軌道輪36により走行し、台車10がレール80から降りた状態では、オムニホイール39により、X軸及びY軸方向に走行可能となっている。このように、台車10を地面G上でX軸及びY軸方向に走行させることができることにより、温室100内に敷設された1つのレール80からY軸方向に所定間隔をあけて敷設された別のレール80に対して、台車10を簡易に乗せ換えることができる。また、Y軸方向の移動は、作業者が手で押すことにより実現されるため、制御が不要であり、低コスト化を図ることが可能となる。
また、本実施形態では、前輪部24F及び後輪部24Bにおいて、オムニホイール39と、軌道輪36とが同一の回転軸32に設けられている。これにより、オムニホイール39と、軌道輪36を別々の回転軸に設ける場合に比べて、構造をシンプルにすることができる。また、1つの駆動装置26により、台車10をレール80上及び地面G上で前後方向(X軸方向)に駆動することができる。
また、本実施形態では、台車10の-X端部にガイド部30A、30Bが設けられており、ガイド部30A、30Bは、台車10がレール80に近づく間にレール80と接触して、台車10の左右方向(X軸方向)の位置を調整する。これにより、本実施形態では、台車10とレール80のY軸方向位置が一致していない場合であっても、ガイド部30A、30Bの作用により、台車10をX軸方向に移動させている間に、台車10のY軸方向位置を調整することができる。
また、本実施形態では、ガイド部30A、30Bのレール80が接触する箇所には、複数のローラ部材52が設けられている。これにより、レール80とガイド部30A、30Bとの接触による摩擦を低減し、台車10のY軸方向位置をスムーズに調整することが可能となる。この場合、センサやアクチュエータなどを用いて台車10のY軸方向位置を調整しなくてもよいため、コスト削減を図ることもできる。
なお、上記実施形態では、前輪部24Fは駆動装置26によって駆動されない場合について説明したがこれに限られるものではない。例えば、駆動装置26は、後輪部24Bに代えて、前輪部24Fを駆動することとしてもよい。また、駆動装置26は、後輪部24Bと前輪部24Fの両方を駆動することとしてもよい。また、台車10を手押しするような場合には、駆動装置26を省略することとしてもよい。
なお、上記実施形態では、ガイド部30A、30Bが本体部22の-X側に設けられる場合について説明したが、これに加えて、本体部22の+X側にもガイド部を設けることとしてもよい。このようにすることで、台車10の方向転換をせずに、図1の作業道の+X側に位置する栽培ベッド90に対する作業を行うことができる。
なお、上記実施形態では、台車10が、軌道輪36を4つ、オムニホイール39を4つ有する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、台車10は、図11(a)に示すように、軌道輪36を4つ有し、オムニホイール39を3つ有することとしてもよい。なお、図11(a)では、前輪部24Fのオムニホイール39の代わりに、本体部22の-X側にオムニホイール39を1つ設ける例を図示しているが、これに限られるものではない。例えば、後輪部24Bのオムニホイール39の代わりに、本体部22の+X側にオムニホイール39を1つ設けることとしてもよい。
また、上記実施形態では、2つの軌道輪36と2つのオムニホイール39とを同軸(回転軸32)に設ける場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、図11(b)に示すように、軌道輪36が設けられる回転軸32と、オムニホイール39が設けられる回転軸132とを異ならせてもよい。
なお、上記実施形態では、軌道輪36の回転方向と、オムニホイール39の回転方向とを一致させていたが(図4参照)、これに限られるものではない。例えば、図12に示すように、オムニホイール39の回転方向(回転軸232)を軌道輪36の回転方向(回転軸32)に対して90°異ならせてもよい。図12の例では、オムニホイール39がX軸回りに回転するようになっている。このようにしても、台車駆動部12は、オムニホイール39のX軸回りの回転により、地面G上を左右方向(Y軸方向)に走行することができるとともに、地面Gに接触するローラ部42aのY軸回りの回転により、X軸方向に走行することができる。
なお、上記実施形態では、台車10が温室100内で利用される場合について説明したが、これに限らず、例えば、工場内や倉庫内などにおいても利用することができる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
10 台車
22 本体部(台車本体)
80 レール(軌道)
36 軌道輪(第1車輪)
39 オムニホイール(第2車輪)
40 車輪本体(車輪部)
42 ローラ部
30A、30B ガイド部(ガイド機構)
52 ローラ部材(回転部材)

Claims (4)

  1. 台車本体と、
    前記台車本体に設けられ、圃場内に敷設された軌道上を走行し、前記台車本体を該台車本体の前後方向に移動させる第1車輪と、
    前記台車本体に設けられ、前記第1車輪が前記軌道上を走行していない状態で前記圃場の表面と接触する第2車輪と、
    前記台車本体の前記軌道に対する位置を調整するガイド機構と、
    を備え、
    前記第2車輪は、第1軸回りに回転する車輪部と、前記車輪部の外縁に設けられた複数のローラ部と、を有するオムニホイールであり、
    前記車輪部の前記第1軸回りの回転により、前記台車本体が前記第1軸と直交する第2軸に沿って走行し、前記複数のローラ部のうち、前記圃場の表面と接触するローラ部の回転により前記台車本体が前記第1軸に沿って走行し、
    前記第1軸又は前記第2軸の方向が、前記台車本体の前後方向と一致しており
    前記ガイド機構は、前記台車本体の前後の少なくとも一方に設けられ、前記第2車輪が前記圃場を走行して前記台車本体が前記軌道に近づく間に、前記軌道と接触して前記台車本体の左右方向の位置を調整する、
    ことを特徴とする台車。
  2. 前記第2軸の方向が前記台車本体の前後方向と一致しており、
    前記第1車輪と前記第2車輪とが共通の軸部材に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載の台車。
  3. 前記第1車輪が設けられた軸部材を回転駆動する駆動装置を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の台車。
  4. 前記ガイド機構の前記軌道と接触する箇所には、前記軌道と接触した際に回転する回転部材が設けられていることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の台車。
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