JPH11318097A - ブラシレスモータの駆動制御装置 - Google Patents

ブラシレスモータの駆動制御装置

Info

Publication number
JPH11318097A
JPH11318097A JP10120840A JP12084098A JPH11318097A JP H11318097 A JPH11318097 A JP H11318097A JP 10120840 A JP10120840 A JP 10120840A JP 12084098 A JP12084098 A JP 12084098A JP H11318097 A JPH11318097 A JP H11318097A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brushless motor
current
motor
phase
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10120840A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Kato
裕二 加藤
Susumu Saruta
進 猿田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP10120840A priority Critical patent/JPH11318097A/ja
Publication of JPH11318097A publication Critical patent/JPH11318097A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシレスモータの起動失敗をなくすように
する。 【解決手段】 駆動制御装置12は、ブラシレスモータ
11が有する複数相の巻線13U、13V、13Wに順
次通電するための複数のスイッチング素子17a〜17
fを有してなるインバータ回路16と、各相巻線の誘起
電圧のゼロクロス点を検出して位置情報を得る位置検出
装置24と、制御回路20とを備えて構成される。制御
回路20は、このPWM信号に基づいてデューティー比
制御され且つ位置情報に基づいて転流タイミングが決定
される通電信号を形成し、さらには、ブラシレスモータ
11の始動から所定回転速度まで加速する折りに、検出
されたゼロクロス点から所定位相角ぶん移相して得られ
る転流基準角に対して、転流タイミングを進み位相とす
るように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラシレスモータ
の始動制御について改良したブラシレスモータの駆動制
御装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】近年、冷蔵庫やエアコ
ンデショナにおいて、コンプレッサの能力可変や電力消
費量の節約のために、直流モータの一種であるブラシレ
スモータを採用し、これをインバータ回路を備えたモー
タ駆動制御装置によって可変速駆動することが行なわれ
ている。ブラシレスモータの場合、通常、巻線の通電相
を決定するためにロータの回転位置信号を必要とする
が、冷蔵庫やエアコンディショナのコンプレッサのよう
にモータが冷媒に晒される等、モータの使用環境によっ
てはロータの回転位置を検出するための位置検出センサ
(例えばホール素子等)を配設することが困難な場合が
あり、また、位置検出センサを用いたもの場合であって
もその引出線の数が多く機器の信頼性が低下してしま
う。
【0003】そこで、位置検出センサを用いることな
く、ステータの巻線に誘起される誘起電圧を利用してロ
ータの回転位置を検出する方法が採用されている。以
下、この種の駆動制御装置について図10ないし図16
を参照して説明する。
【0004】従来の駆動制御装置の電気的構成を示す図
10において、ブラシレスモータ1は、図示しないロー
タ(永久磁石形)と巻線2U、2V、2Wを有するステ
ータとから構成されている。このブラシレスモータ1の
駆動制御回路は次の構成である。交流電源ACを直流化
する直流電源回路3の出力側にはインバータ回路4が出
力されている。このインバータ回路4は、概略的にスイ
ッチング素子5a〜5fを図のように3相ブリッジ接続
して構成されている。このインバータ回路4の出力端子
は前記モータ1の各巻線2U、2V、2Wに接続されて
いる。
【0005】さらに、前記モータ1のロータの回転位置
情報を得るために、前記直流電源回路3からE/2なる
電圧値の基準電圧VRを生成する基準電圧発生回路6、
巻線2U、2V、2Wの端子電圧Uv、Vv、Wvを検
出する電圧検出回路7、その端子電圧Uv、Vv、Wv
と基準電圧VRとを比較して位置検出信号を得る比較回
路8u及び8v並びに8w、その位置検出信号に応じて
転流タイミングが決定される通電信号を出力する制御回
路9を備えている。この制御回路9は、マイクロコンピ
ュータ9aやPWM回路9bを備えて構成されて折り、
そのマイクロコンピュータ9aにはモータ1の起動制御
及びその後の速度制御を行なうためのプログラムを保有
しており、このプログラムに従って各巻線2U、2V、
2Wに対する転流制御や、デューティー比制御を行なう
ものである。
【0006】例えば、図11(a)に示すタイミング
で、各スイッチング素子5a〜5fをオンオフ制御する
ことにより、図11(b)に示すように各巻線2U、2
V、2Wに対する通電電流の方向が切り替わり、もって
ロータが回転する。なお、このスイッチング素子5a〜
5fのオンオフ指令をそれぞれ通電信号S5a〜S5f
という。
【0007】一方、各相巻線2U、2V、2Wには、ロ
ータの回転により、図12(a)に示すように誘起電圧
が発生する。この誘起電圧の位相はロータの特定部の回
転位相と同期するものであり、この誘起電圧の位相を検
出することによりロータの回転位置が判るものである。
この場合、通常は、各相誘起電圧のゼロクロス点から電
気角で30°遅れて各相巻線に通電する。なお、U相の
場合を図12(b)に示す(PWM成分を省略してい
る)。
【0008】ここで、PWM波形が重畳されていない場
合のU相巻線2Uの端子電圧を見た場合、図13に示す
ように上記印加電圧と誘起電圧とが重畳した波形とな
る。しかして、上記構成においては、基準電圧発生回路
6の基準電圧VRと巻線2Uの端子電圧とを比較回路8
u、8v、8wにより比較して、端子電圧が基準電圧V
Rを超えたところで比較回路8u、8v、8wの出力が
変化し、この変化点を誘起電圧のゼロクロス点として検
出する。
【0009】そして、このゼロクロス点から電気角で3
0°遅れた転流基準角Tkで巻線2Uに電圧を印加する
ように制御する。つまり、各相巻線2U、2V、2Wに
対する通電角は120°であるから、誘起電圧位相と巻
線2Uに対する通電電圧位相とを同位相とするには、ゼ
ロクロス点からその通電角120°に応じた位相角(電
気角で30°)移相したところに転流基準角Tkが得ら
れる。この転流基準角Tkでの転流タイミングが好まし
い。このときこの転流基準角Tkに対して転流タイミン
グは進み角「0」といえる。
【0010】ところで、実際には、図14に示すよう
に、デューティー比制御されるから、スイッチング素子
5a〜5fのオン期間しか電圧を検出できないものであ
る。この場合のPWM周波数は、従来、冷蔵庫のコンプ
レッサモータとして使用される場合、1.7kHz程度
であり、またこの場合ソフトスタート制御(回転を徐々
に上げる制御であり、デューティー比を徐々に高くして
いる)を行なっている。図15には、誘起電圧が現れる
電気角範囲T60(60°範囲)を拡大して示してお
り、同図(a)は回転速度が10r.p.s(1秒当た
りの回転数、1r.p.s=60r.p.m)の場合、
同図(b)は回転速度が20r.p.sの場合、同図
(c)は回転速度が30r.p.sの場合を示してい
る。
【0011】この図から判るように、スイッチング素子
5a〜5fのオンタイミングは、588μsごとに現
れ、その都度基準電圧VRと端子電圧とが比較されるこ
とになる。しかしながら、例えば同図(a)に示すよう
にタイミングTaにおいて端子電圧が基準電圧VRに達
してないと、誘起電圧のゼロクロス点は検出されず、次
のタイミングTbでゼロクロス点が検出されることにな
る。つまり、概略的にいうと588μsの時間で検出タ
イミング遅れが発生することになる。
【0012】このようにゼロクロス点の検出タイミング
が遅れると、図16で示すように、この遅れた検出時点
から電気角30°遅れて転流すると、理想的な転流基準
角Tkに対して転流タイミングが遅れ角となってしま
う。このような遅れが発生すると、実際のモータ電流
(これは印加電圧に遅れて発生する)が、次のゼロクロ
ス点に重畳されるようになり、本来電流ゼロ状態である
ゼロクロス点の検出ができなくなることがあり、モータ
1の起動失敗が発生することがある。
【0013】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、ブラシレスモータの起動失敗をなく
すことができるブラシレスモータの駆動制御装置を提供
するにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ブラ
シレスモータが有する複数相の巻線に順次通電するため
の複数のスイッチング素子を有してなるインバータ回路
と、前記巻線の端子電圧と基準電圧とを比較し、その比
較結果により巻線の誘起電圧のゼロクロス点を検出し、
このゼロクロス点から前記ブラシレスモータのロータの
位置情報を得る位置検出手段と、PWM信号を発生する
PWM回路を備え、このPWM信号に基づいてデューテ
ィー比制御され且つ前記位置情報に基づいて転流タイミ
ングが決定され、前記スイッチング素子をオンオフする
ための通電信号を形成する通電信号形成手段と、前記ブ
ラシレスモータの始動から所定回転速度まで加速する折
りに、前記ゼロクロス点から所定位相角ぶん移相して得
られる転流基準角に対して、前記通電信号の転流タイミ
ングを進み位相とするように制御する始動制御手段とを
備えて構成される。
【0015】インバータ回路のスイッチング素子は、P
WM回路に設定されたPWM周波数とデューティー比に
応じてPWM制御される。この場合、位置検出手段は、
各相巻線について、スイッチング素子オンの期間におい
て基準電圧と該当巻線の端子電圧と比較して、その比較
結果によりゼロクロス点を検出する。従来の場合、ゼロ
クロス点から通電信号の通電角(通常120°)に応じ
た位相角(この場合30°)ぶん移相して得られる転流
基準角(30°)のタイミング(進み角零)で転流する
が、上記構成では、転流基準角より進み移相となるよう
に、通電信号の転流タイミングをとるから、各相巻線電
流が誘起電圧のゼロクロス点に重畳することがなく、次
のゼロクロス点の検出が正常に行なわれ、起動失敗がな
くなるものである。
【0016】請求項2の発明は、ブラシレスモータが有
する複数相の巻線に順次通電するための複数のスイッチ
ング素子を有してなるインバータ回路と、前記巻線の端
子電圧と基準電圧とを比較し、その比較結果により巻線
の誘起電圧のゼロクロス点を検出し、このゼロクロス点
から前記ブラシレスモータのロータの位置情報を得る位
置検出手段と、PWM信号を発生するPWM回路を備
え、このPWM信号に基づいてデューティー比制御され
且つ前記位置情報に基づいて転流タイミングが決定さ
れ、前記スイッチング素子をオンオフするための通電信
号を形成する通電信号形成手段と、前記ブラシレスモー
タの始動から所定回転速度まで加速する折りに、前記P
WM回路のPWM周波数をモータの回転速度が高くなる
につれて高くするように制御する始動制御手段とを備え
て構成される。
【0017】位置検出手段において、基準電圧と端子電
圧とはスイッチング素子のオン期間に現れるから、誘起
電圧のゼロクロス点の検出機会は、スイッチング素子の
スイッチング周波数つまりPWM周波数に依存するとこ
ろとなる。この場合、PWM周波数を、モータの低速度
のときに有効な低い値に固定しておくと、モータの回転
速度が高いときに、位置検出誤差が大きくなってしま
う。しかして上記構成においては、PWM周波数をモー
タの回転速度が高くなるにつれて高くするように制御す
るから、モータの回転速度が高くなるにつれ、ゼロクロ
ス点の検出周期が短くなり、転流タイミングが遅れるこ
とを有効に防止できるようになる。
【0018】なお、PWM周波数をモータの回転速度に
関係なく一義的に高くすると、次の不具合がある。すな
わち、起動初期(モータの回転速度が低いとき)から、
PWM制御のデューティー比をいきなり高くすると、起
動失敗を起こす虞があることから、モータの回転速度が
低いときにはデューティー比を小さくしてソフトスター
トすることが好ましい。この場合に、PWM周波数を高
くすると、スイッチング素子のオン期間がきわめて短く
なり、ゼロクロス点検出制御が難しくなる。特に、モー
タの駆動制御にマイクロコンピュータが使用される最近
の事情を考慮すると、マイクロコンピュータでの上記短
いオン期間での検出読取りが難しくなる。なお、ソフト
スタート後はデューティー比を上げてゆくことが好まし
く、つまりモータの回転速度が高くなるとデューティー
比も大きくなってPWM周波数を高くしても差支えがな
い。
【0019】しかるに、上記構成においては、PWM周
波数をモータの回転速度が高くなるにつれて高くするよ
うに制御するから、モータの回転速度が低い状態ではス
イッチング素子オン期間をあまり短くせずにゼロクロス
点の検出制御を良好に図り、モータが比較的速く回転す
るようになってゼロクロス点の検出制御に支障がなくな
るとPWM周波数も高くなって、転流タイミングが遅れ
ることを有効に防止できるようになる。総じて、起動失
敗をなくすことができるようになる。
【0020】請求項3の発明は、ブラシレスモータが有
する複数相の巻線に順次通電するための複数のスイッチ
ング素子を有してなるインバータ回路と、前記ブラシレ
スモータのロータの位置情報を得る位置検出手段と、前
記位置検出手段により得た位置情報に基づいて所定の転
流タイミングで前記スイッチング素子をオンオフするた
めの通電信号を得る通電信号形成手段と、前記インバー
タ回路への入力電流を検出する電流検出手段と、電流基
準値として第1の電流基準値とこれより低い第2の電流
基準値とを有し、前記ブラシレスモータの始動から所定
回転速度まで加速する期間では、前記電流検出手段によ
る検出電流値が第1の電流基準値を超えたときに前記ス
イッチング素子をオフし、その後の期間では、前記電流
検出手段による検出電流値が第2の電流基準値を超えた
ときに前記スイッチング素子をオフするように制御する
始動制御手段とを備えて構成される。
【0021】一般に、モータの始動時には、比較的大き
な電流が発生する。すると駆動制御回路が異常温度上昇
するので、これを阻止すべく、電流制限制御を行なうよ
うにしている。この電流制限制御は、電流基準値を設定
し、インバータ回路への入力電流がこの電流基準値を超
えるとインバータ回路のスイッチング素子をオフ制御す
るようにするものである。この場合、電流基準値は、始
動完了後の通常のモータ駆動制御まで考慮してある程度
低く設定してある。しかして、多くの場合、モータ負荷
が大きくて電流制限制御がかかったとしても(スイッチ
ング素子がオフされたとしても)、回転はそれまでに若
干立ち上がっており、従って、モータの回転速度は順次
立ち上がってゆく。しかし、モータ負荷がさらに大きい
場合には、モータの回転が立ち上がらないままに、電流
制限制御が頻繁にかかり、モータがなかなか起動しない
ことがあった。ちなみに、発明者等の調査によれば、始
動時において、駆動制御回路の発熱破損につながるよう
な大電流は、極めて短い時間でしか発生しないことが判
った。従って始動時には始動時用の電流基準値(第1の
電流基準値)を設けることが好ましい。また始動完了後
には、運転中の負荷変動によりモータ電流が変化する
が、異常電流を判定するための基準値(第2の電流基準
値)は始動時の場合よりも低い方が好ましい。
【0022】しかるに上記構成においては、ブラシレス
モータの始動から所定回転速度まで加速する期間では、
電流検出手段による検出電流値が第2の電流基準値より
高い第1の電流基準値を超えたときにスイッチング素子
をオフさせるように制御するから、始動時の大電流発生
時に、モータの起動が阻害されないように電流制限制御
をかけることができ、しかも、始動後においては、電流
検出手段による検出電流値が第1の電流基準値より低い
第2の電流基準値を超えたときにスイッチング素子をオ
フさせるように制御するから、モータ通常運転に好適し
た電流制限制御をかけることができるようになる。
【0023】請求項4の発明は、ブラシレスモータの負
荷が大きくなったときに加速度合いを減少させるように
制御する速度制御手段を設けたところに特徴を有する。
モータの速度制御時にはある目標回転速度を超えたとき
にモータを所定の減速度合いで減速させ、目標回転速度
を下回ったときに所定の加速度合いで加速させるが、そ
の加速度合いが常に一定であると、モータ負荷が大きく
なったときに大きなモータ電流が流れることがある。し
かるに上記構成では、モータの負荷が大きくなったとき
に加速度合いを減少させるように制御するから、モータ
に負荷変動があっても大きなモータ電流が流れることを
防止できるようになる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施例につ
き図1ないし図6を参照しながら説明する。図1には、
例えば冷蔵庫のコンプレッサモータに用いられるブラシ
レスモータ11の駆動制御装置12を示している。この
ブラシレスモータ11は、図示しないロータ(永久磁石
形)と巻線13U、13V、13Wを有するステータと
から構成されている。このブラシレスモータ11の駆動
制御装置12は次の構成である。交流電源14には直流
電源回路15が接続されており、この直流電源回路15
は直流電圧Eを出力する。そしてその出力側にはインバ
ータ回路16が接続されている。このインバータ回路1
6は、プラス側母線16a及びマイナス側母線16b間
に、スイッチング素子17a〜17fを図のように3相
ブリッジ接続すると共に、各スイッチング素子17a〜
17fにフライホイールダイオードDa〜Dを並列に接
続して構成されている。このインバータ回路16の出力
端子は前記モータ11の各巻線13U、13V、13W
に接続されている。
【0025】上記インバータ回路16の各スイッチング
素子17a〜17fは、PWM回路18及びマイクロコ
ンピュータ19を有して構成される制御回路20により
オンオフ制御されるものであり、この制御回路20は、
通電信号形成手段及び始動制御手段として機能する。
【0026】さらに、前記モータ11のロータの回転位
置情報を得るために、インバータ回路16のプラス側母
線16a及びマイナス側母線16b間に、分圧回路から
なる基準電圧回路21を接続している。この基準電圧回
路21は、前記直流電源回路15からE/2なる電圧値
の基準電圧VRを生成するものである。さらに、インバ
ータ回路16の各相の出力端子と各巻線13U、13
V、13Wとの間には、各巻線13U、13V、13W
の端子電圧Uv、Vv、Wvを検出する電圧検出回路2
2を接続している。
【0027】上記基準電圧VRと端子電圧Uv、Vv、
Wvは比較回路23u、23v、23wの各入力端子に
与えられるようになっており、各比較回路23u、23
v、23wは、それぞれ端子電圧Uv、Vv、Wvと基
準電圧VRとを比較して端子電圧Uv、Vv、Wvが基
準電圧VRと同等以上となったときに誘起電圧のゼロク
ロス点を検出してハイレベルへ変化し、その変化を位置
検出信号Sku、Skv、Skwとして出力するもので
ある。従って、これら基準電圧発生回路21、電圧検出
回路22及び比較回路23u、23v、23wは位置検
出手段たる位置検出装置24を構成している。
【0028】電流検出手段たる電流検出回路25は、直
流電源回路15のマイナス側出力端子とインバータ回路
16のマイナス側入力端子との間に接続されてインバー
タ回路16への入力電流を検出電圧Ekとして検出する
検出抵抗26と、第1の電流基準値に相当する第1の基
準電圧E1を発生する第1の基準電圧発生回路27と、
第1の電流基準値よりは低い第2の電流基準値に相当す
る第2の基準電圧E2を発生する第2の基準電圧発生回
路28と、前記検出電圧Ekと第1の基準電圧E1とを
比較する比較回路29と、前記検出電圧Ekと第2の基
準電圧E2とを比較する比較回路30とを備えて構成さ
れている。比較回路29は、検出電圧Ekが第1の基準
電圧E1を超えると例えばハイレベルの上側異常電流検
出信号Shを出力してマイクロコンピュータ19に与
え、比較回路30は、検出電圧Ekが第2の基準電圧E
2を超えると例えばハイレベルの下側異常電流検出信号
Soを出力してマイクロコンピュータ19に与える。
【0029】前記マイクロコンピュータ19には、冷蔵
庫の冷凍室の温度条件等により決定されるコンプレッサ
オン信号Conやコンプレッサオフ信号Coffが与え
られるようになっており、マイクロコンピュータ19
は、コンプレッサオン信号Conが与えられると、モー
タ11を次のように制御する。
【0030】図2を参照して述べる。コンプレッサオン
信号Conが入力されると、マイクロコンピュータ19
は、回転速度が30r.p.sに達するまでは始動制御
を行なう。この始動制御は、大別すると下記表1に示す
ような3段階(ステップ1〜3)の制御からなるもので
ある。
【0031】
【表1】
【0032】ステップ1(回転速度0〜10r.p.s
まで):最初は、誘起電圧発生がないことから、予めパ
ターンで強制転流を行なう。すなわち、マイクロコンピ
ュータ19は、PWM回路20に強制転流指令を出力
し、PWM回路20は、図11(a)で示したように、
通電信号を形成する。このときPWM周波数は1.7k
Hzとし、初期デューティー比は5%とする。これにて
ロータが回転し、誘起電圧が発生し、位置検出装置24
の比較回路23u、23v、23wから位置検出信号S
ku、Skv、Skwが入力されるようになる。
【0033】マイクロコンピュータ19は上記位置検出
信号Sku、Skv、Skwが入力されるようになると
(これはスイッチング素子17u、17v、17wのオ
ン期間のみにおいて入力される)、PWM制御のデュー
ティー比を50ms当たり0.3%増となるように通電
信号を形成してモータ11を駆動する。そして、位置検
出信号Sku、Skv、Skwに基づいて検出される回
転速度を検出する。さらに、これと共に、転流タイミン
グを次のように制御する。図3にはU相巻線の誘起電圧
及び印加電圧を示している。この場合PWM制御による
波形成分を省略している。この図3を参照して述べれ
ば、位置検出信号Skuの入力時点つまり誘起電圧のゼ
ロクロス点Tzから、通電信号の通電角(この場合12
0°)に応じた位相角(この場合30°)ぶん移相して
得られる転流基準角Tαのタイミングに対して、通電信
号(印加電圧)が進み位相となるように制御する。この
場合の進み角Dsは表1に示すように7.5°としてい
る。
【0034】上記検出されたゼロクロス点Tzは、実際
には、図3及び図4に示すように、実際に発生している
誘起電圧のゼロクロス点Tz0より時間δ遅れるが、転
流タイミングは、このゼロクロス点Tz0に対応する転
流基準角Tkと同位相もしくは進み位相となる。この結
果、図3から判るようにモータ電流が次のゼロクロス点
に重畳されることはなく、位置検出が正常になされる。
【0035】ステップ2(回転速度10r.p.s超0
〜20r.p.sまで):表1から判るように、デュー
ティー比を50ms当たり0.6%増となるように制御
し、通電信号の進み角Dsを15°とする。
【0036】ステップ3(回転速度20r.p.s超0
〜30r.p.sまで):表1から判るように、デュー
ティー比を50ms当たり0.6%増となるように制御
し、通電信号の進み角Dsを18°とする。
【0037】マイクロコンピュータ19は、上述の始動
制御が終了すると、通常制御を実行する。この通常制御
は、モータ11の回転速度が30r.p.sを超えた時
点から、回転速度40r.p.sを目標に、1秒間で3
r.p.s上昇する加速度、あるいは1秒間で3r.
p.s下降する減速度で速度制御するものである。この
制御によりモータ11は40r.p.sの回転速度状態
に制御される。そして、マイクロコンピュータ19は、
コンプレッサオフ信号Coffが与えられると(図2参
照)、モータ11をある一定速度にある時間キープした
上でモータ11を断電停止する。
【0038】さらに、マイクロコンピュータ19は、前
述の始動制御時及び通常制御時においては、図5に示す
ように、電流制限制御を行なう。すなわち、この制御は
ある時間周期で割り込み制御される。ステップQ1で
は、モータ始動制御中(回転速度30r.p.sに達す
るまでの状態)であるか否かを判断する。ステップQ2
では、上側異常電流検出信号Shが入力されているか否
か(検出電圧Ekが第1の基準電圧E1を超えたか否
か)を判断し、入力されていなければステップQ3に移
行してスイッチング素子17a〜17fをこの時点で定
められているパターンでオンオフ制御する。
【0039】このステップQ2で、上側異常電流検出信
号Shが入力されていれば、ステップQ4に移行してス
イッチング素子17a〜17fをオフする。一方、前記
ステップQ1においてモータ始動制御中でないことが判
断されると(通常制御中であることが判断されると)、
ステップQ5に移行する。このステップQ5において
は、下側異常電流検出信号Soが入力されているか否か
(検出電圧Ekが第2の基準電圧E2を超えたか否か)
を判断し、入力されていなければステップQ3に移行し
てスイッチング素子17a〜17fをこの時点で定めら
れいるパターンでオンオフ制御する。上記ステップQ5
で、下側異常電流検出信号Soが入力されていれば、ス
テップQ4に移行してスイッチング素子17a〜17f
をオフする。
【0040】上述した本実施例においては、各相巻線1
3U、13V、13Wにおいて、誘起電圧のゼロクロス
点の検出機会は、スイッチング素子17u、17v、1
7wのオン期間に限られるものである。しかるにこの実
施例では、図3及び図4から判るように、誘起電圧のゼ
ロクロス点Tzから通電信号の通電角120°に応じた
位相角30°ぶん移相して得られる転流基準角Tαのタ
イミングに対して、通電信号が進み位相となるように制
御するようにしたから、検出されたゼロクロス点Tz
は、実際には、実際の誘起電圧のゼロクロス点Tz0よ
り時間δ遅れるが、転流タイミングは、このゼロクロス
点Tz0に対応する転流基準角Tkと同位相もしくは進
み位相となる。この結果、モータ電流が以後順次ゼロク
ロス点に重畳されることはなく、位置検出を正常に行な
うことができ、良好な始動制御が図れる。
【0041】特に、モータ11の回転速度に応じて上記
進み角Dsを大きく(7.5°、15°、18°)する
ようにしたから、位置検出の遅れ及び負荷増加に伴う電
流の重畳を有効に防止できてさらに良好な始動制御が図
れるものである。
【0042】また、本実施例によれば、電流制限制御を
行なうようにしており、この場合、電流基準値として第
1の電流基準値(第1の基準電圧E1)とこれより低い
第2の電流基準値(第2の基準電圧E2)とを有し、ブ
ラシレスモータ11の始動から所定回転速度(30r.
p.s)まで加速する期間では、検出電流値としての検
出電圧Ekが第1の基準電圧E1を超えたときにスイッ
チング素子17a〜17をオフし、その後の期間では、
検出電圧Ek第2の基準電圧E2を超えたときにスイッ
チング17a〜17をオフするように制御するようにし
たから、始動時の大電流発生時に、モータ11の起動が
阻害されないように電流制限制御をかけることができる
と共に、始動後のモータ通常運転に好適した電流制限制
御をかけることができるものである。
【0043】すなわち、図17に示すように、一義的に
低い電流基準値(例えば第2の電流基準値に相当する基
準電圧E2)に基づいて電流制御を行なうと、始動後に
おいては、適正な電流制限制御がなされるものである
が、始動時のようにモータ負荷がかなり大きい場合に
は、モータの回転が立ち上がらないままに、電流制限制
御が頻繁にかかり、モータがなかなか起動しないことが
ある。
【0044】しかし、上述の本実施例においては、図6
に示すように、始動時には第2の電流基準値より高い第
1の電流基準値に相当する基準電圧E1に基づいて電流
制限制御を行なうから、そのようなことはない。なお、
検出電圧Ekが第1の基準電圧E1を超えて電流制限制
御がかけられたとしても、その時間は極めて短く、電流
制限制御が頻繁にかけられるようなことはなく、モータ
11が起動失敗することはない。
【0045】下記表2及び図7は本発明の第2の実施例
に関するものであり、以下、この実施例について説明す
る。
【0046】
【表2】
【0047】この実施例では、前掲表2から判るよう
に、ブラシレスモータ11の始動から回転速度30r.
p.sまで加速する折りに、PWM周波数をモータ11
の回転速度が高くなるにつれて高くするようにしてい
る。この実施例における着目点は次にある。
【0048】すなわち、基準電圧VRと端子電圧Uv、
Vv、Wvとはスイッチング素子17a〜17fのオン
期間に現れるから、誘起電圧のゼロクロス点の検出機会
は、スイッチング素子17a〜17fのスイッチング周
波数つまりPWM周波数に依存するところとなる。
【0049】この場合、PWM周波数を一定値に固定し
ておくと、図15(c)から判るようにモータの回転速
度が高いときに、位置検出誤差割合が21%と大きくな
ってしまう。 位置検出誤差割合=(PWM周波数の1周期/電気角60°の所用時間) ×100(%) =(588μs/2780μs)×100(%) しかして上記構成においては、PWM周波数をモータの
回転速度が高くなるにつれて高くするように制御するか
ら、モータの回転速度が高くなるにつれ、ゼロクロス点
の検出周期が短くなり、転流タイミングが遅れることを
有効に防止できる。ちなみ、図7から判るように、30
r.p.sのときにPWM周波数が3kHzとした本実
施例では、位置検出誤差割合12%と小さくなる。
【0050】なお、PWM周波数をモータの回転速度に
関係なく一義的に高くしても良いと考えられるが、この
場合、次の不具合がある。すなわち、図18で示すよう
に、起動初期(モータの回転速度が10r.p.sのよ
うに低いとき)から、PWM制御周波数を例えば3kH
zといきなり高くすると、スイッチング素子17a〜1
7fのオン期間がきわめて短くなり、しかもこの始動初
期においてはデューティー比も5%と小さいから、上記
オン期間が16.65μsと極めて短くなり、ゼロクロ
ス点検出制御が難しくなる。特に、モータ11の駆動制
御にマイクロコンピュータ19が使用される構成では、
上記短いオン期間での検出読取りが難しくなる。
【0051】しかるに、上記構成においては、PWM周
波数をモータ11の回転速度が高くなるにつれて高くす
るように制御するから、モータ11の回転速度が低い状
態ではスイッチング素子オン期間をあまり短くせずにゼ
ロクロス点の検出制御を良好に図り、モータが比較的速
く回転するようになってゼロクロス点の位置検出誤差割
合が小さなり、転流タイミングが遅れることを有効に防
止でき、総じて、起動失敗をなくすことができる。
【0052】図8及び図9は本発明の第3の実施例を示
しており、この実施例では、次の点が第1の実施例と異
なる。すなわち、通常制御中においては、モータ11の
負荷が通常程度の場合には、モータ11の回転速度が3
0r.p.sを超えた時点から、回転速度40r.p.
sを目標に、1秒間で6r.p.s上昇する加速度、あ
るいは1秒間で6r.p.s下降する減速度で速度制御
するようにしている。しかし、モータ11の負荷が大き
くなったときには、加速度合いを6r.p.s/sから
3r.p.s/sへと減少させるようにしている。
【0053】すなわち、図8には、この通常制御中にお
いて、増速指令が発生している状況においてある時間周
期で実行される割り込みルーチンを示している。ステッ
プR1では、毎秒6r.p.s増となるように増速制御
を実行する。ステップR2では、モータ11にかかる負
荷量を検出している。この検出方法は次の考え方によ
る。つまり、ある単位時間におけるモータ11の回転速
度上昇値を検出し、その上昇値を目安として負荷が大き
いか否かを判定する。負荷が大きいことが判断される
と、ステップR4に移行して、加速度合いを6r.p.
s/sから3r.p.s/sへと減少させる。
【0054】ここで、通常制御時において、モータ11
の回転速度が目標回転速度を超えたときにモータ11を
所定の減速度合いで減速させ、目標回転速度を下回った
ときに所定の加速度合いで加速させるが、仮に、その加
速度合いが常に一定であると、モータ負荷が大きくなっ
たときに大きなモータ電流が流れることがある。しかる
に上記実施例では、モータ11の負荷が大きくなったと
きに加速度合いを減少させるように制御するから、モー
タ11に負荷変動があっても大きなモータ電流がながれ
ることを防止できる。
【0055】しかも、加速度を3r.p.s/s以上と
しているので、加速時での騒音発生を防止できる。すな
わち、加速度が3r.p.s/sを下回ると、モータ1
1に異音が発生することが多いが、本実施例ではそのよ
うなことはない。なお、本発明のブラシレスモータの駆
動制御装置は、エアコンディショナのコンプレッサモー
タに用いられるブラシレスモータの駆動制御装置に適用
しても良い。
【0056】
【発明の効果】本発明は以上の説明から明らかなよう
に、次の効果を得ることができる。請求項1の発明によ
れば、ブラシレスモータの始動から所定回転速度まで加
速する折りに、検出された誘起電圧のゼロクロス点から
所定位相角ぶん移相して得られる転流基準角に対して、
通電信号の転流タイミングを進み位相とするように制御
するから、転流タイミングが遅れることを有効に防止で
き、各相巻線電流が誘起電圧のゼロクロス点に重畳する
ことがなく、ゼロクロス点の検出が正常に行なわれ、起
動失敗をなくすことができる。
【0057】請求項2の発明によれば、ブラシレスモー
タの始動から所定回転速度まで加速する折りに、PWM
回路のPWM周波数をモータの回転速度が高くなるにつ
れて高くするように制御するから、モータの回転速度が
高くなるにつれ、ゼロクロス点の検出周期が短くなり、
転流タイミングが遅れることを有効に防止できて、起動
失敗をなくすことができる。
【0058】請求項3の発明によれば、電流基準値とし
て第1の電流基準値とこれより低い第2の電流基準値と
を有し、ブラシレスモータの始動から所定回転速度まで
加速する期間では、電流検出手段による検出電流値が第
1の電流基準値を超えたときにインバータ回路のスイッ
チング素子をオフし、その後の期間では、電流検出手段
による検出電流値が第2の電流基準値を超えたときにス
イッチング素子をオフするように制御するから、始動時
の大電流発生時に、モータの起動が阻害されないように
電流制限制御をかけることができ、もって、起動失敗を
防止でき、しかも、始動後においては、モータ通常運転
に好適した電流制限制御をかけることができる。
【0059】請求項4の発明によれば、ブラシレスモー
タの負荷が大きくなったときに加速度合いを減少させる
ように制御するから、モータに負荷変動があっても大き
なモータ電流がながれることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気回路図
【図2】回転速度の変化の様子を示す図
【図3】PWM成分を省略して示す誘起電圧及び印加電
圧の波形図
【図4】誘起電圧発生部分の波形図
【図5】電流制限制御のフローチャート
【図6】電流変化の様子を示す図
【図7】本発明の第2の実施例を示す図4相当図
【図8】本発明の第3の実施例を示す増速制御のフロー
チャート
【図9】回転速度の変化の様子を示す図
【図10】従来例を示す図1相当図
【図11】通電信号の波形と転流の様子とを示す図
【図12】誘起電圧の波形とU相通電波形とを示す図
【図13】図3相当図
【図14】PWM成分を含んで示す波形図
【図15】図4相当図
【図16】ゼロクロス点検出がずれた場合の図3相当図
【図17】電流制限制御に関連する電流変化の様子を示
す図
【図18】モータ低速状態でPWM周波数が高い場合の
波形図
【符号の説明】
11はブラシレスモータ、12は駆動制御装置、13
U、13V、13Wは巻線、16はインバータ回路、1
7a〜17fはスイッチング素子、18はPWM回路、
19はマイクロコンピュータ、20は制御回路(通電信
号形成手段及び始動制御手段)、21は基準電圧回路、
22は電圧検出回路、23u、23v、23wは比較回
路、24は位置検出装置(位置検出手段)、25は電流
検出回路(電流検出手段)を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスモータが有する複数相の巻線
    に順次通電するための複数のスイッチング素子を有して
    なるインバータ回路と、 前記巻線の端子電圧と基準電圧とを比較し、その比較結
    果により巻線の誘起電圧のゼロクロス点を検出し、この
    ゼロクロス点から前記ブラシレスモータのロータの位置
    情報を得る位置検出手段と、 PWM信号を発生するPWM回路を備え、このPWM信
    号に基づいてデューティー比制御され且つ前記位置情報
    に基づいて転流タイミングが決定され、前記スイッチン
    グ素子をオンオフするための通電信号を形成する通電信
    号形成手段と、 前記ブラシレスモータの始動から所定回転速度まで加速
    する折りに、前記ゼロクロス点から所定位相角ぶん移相
    して得られる転流基準角に対して、前記通電信号の転流
    タイミングを進み位相とするように制御する始動制御手
    段とを備えてなるブラシレスモータの駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 ブラシレスモータが有する複数相の巻線
    に順次通電するための複数のスイッチング素子を有して
    なるインバータ回路と、 前記巻線の端子電圧と基準電圧とを比較し、その比較結
    果により巻線の誘起電圧のゼロクロス点を検出し、この
    ゼロクロス点から前記ブラシレスモータのロータの位置
    情報を得る位置検出手段と、 PWM信号を発生するPWM回路を備え、このPWM信
    号に基づいてデューティー比制御され且つ前記位置情報
    に基づいて転流タイミングが決定され、前記スイッチン
    グ素子をオンオフするための通電信号を形成する通電信
    号形成手段と、 前記ブラシレスモータの始動から所定回転速度まで加速
    する折りに、前記PWM回路のPWM周波数をモータの
    回転速度が高くなるにつれて高くするように制御する始
    動制御手段とを備えてなるブラシレスモータの駆動制御
    装置。
  3. 【請求項3】 ブラシレスモータが有する複数相の巻線
    に順次通電するための複数のスイッチング素子を有して
    なるインバータ回路と、 前記ブラシレスモータのロータの位置情報を得る位置検
    出手段と、 前記位置検出手段により得た位置情報に基づいて所定の
    転流タイミングで前記スイッチング素子をオンオフする
    ための通電信号を得る通電信号形成手段と、 前記インバータ回路への入力電流を検出する電流検出手
    段と、 電流基準値として第1の電流基準値とこれより低い第2
    の電流基準値とを有し、前記ブラシレスモータの始動か
    ら所定回転速度まで加速する期間では、前記電流検出手
    段による検出電流値が第1の電流基準値を超えたときに
    前記スイッチング素子をオフし、その後の期間では、前
    記電流検出手段による検出電流値が第2の電流基準値を
    超えたときに前記スイッチング素子をオフするように制
    御する始動制御手段とを備えてなるブラシレスモータの
    駆動制御装置。
  4. 【請求項4】 ブラシレスモータの負荷が大きくなった
    ときに加速度合いを減少させるように制御する速度制御
    手段を設けたことを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れかに記載のブラシレスモータの駆動制御装置。
JP10120840A 1998-04-30 1998-04-30 ブラシレスモータの駆動制御装置 Pending JPH11318097A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10120840A JPH11318097A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 ブラシレスモータの駆動制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10120840A JPH11318097A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 ブラシレスモータの駆動制御装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11318097A true JPH11318097A (ja) 1999-11-16

Family

ID=14796270

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10120840A Pending JPH11318097A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 ブラシレスモータの駆動制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11318097A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007028886A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Samsung Kwangju Electronics Co Ltd センサレスbldcモータの制御方法
JP2008259334A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Jtekt Corp ブラシレスモータのセンサレス駆動方法、ブラシレスモータの制御装置、及び電動オイルポンプ
CN100446404C (zh) * 2004-04-22 2008-12-24 日本电产芝浦株式会社 无刷dc电机的驱动装置
WO2009016939A1 (en) 2007-07-30 2009-02-05 Ricoh Company, Limited Apparatus and method for starting motor
EP2302785A2 (en) * 2009-09-21 2011-03-30 Melexis Tessenderlo NV Control of sinusoidally driven brushless DC (BLDC) motors
KR101173807B1 (ko) 2010-01-28 2012-08-16 산요 세미컨덕터 컴퍼니 리미티드 리니어 진동 모터의 구동 제어 장치
KR101173805B1 (ko) 2010-01-28 2012-08-16 산요 세미컨덕터 컴퍼니 리미티드 리니어 진동 모터의 구동 제어 장치
JP2015027120A (ja) * 2013-07-24 2015-02-05 日立オートモティブシステムズ株式会社 ブラシレスモータの制御装置
JP2015091185A (ja) * 2013-11-06 2015-05-11 カルソニックカンセイ株式会社 電動コンプレッサ
CN110365260A (zh) * 2019-07-08 2019-10-22 江苏科技大学 无刷直流电机起动控制方法及控制系统
JP2022540379A (ja) * 2019-07-29 2022-09-15 ▲広▼▲東▼美的白色家▲電▼技▲術▼▲創▼新中心有限公司 ブラシレス直流モータの転流制御方法、装置及び記憶媒体

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100446404C (zh) * 2004-04-22 2008-12-24 日本电产芝浦株式会社 无刷dc电机的驱动装置
JP2007028886A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Samsung Kwangju Electronics Co Ltd センサレスbldcモータの制御方法
JP2008259334A (ja) * 2007-04-05 2008-10-23 Jtekt Corp ブラシレスモータのセンサレス駆動方法、ブラシレスモータの制御装置、及び電動オイルポンプ
EP2174412A4 (en) * 2007-07-30 2013-03-27 Ricoh Co Ltd DEVICE AND METHOD FOR STARTING A MOTOR
EP2174412A1 (en) * 2007-07-30 2010-04-14 Ricoh Company, Limited Apparatus and method for starting motor
WO2009016939A1 (en) 2007-07-30 2009-02-05 Ricoh Company, Limited Apparatus and method for starting motor
EP2302785A2 (en) * 2009-09-21 2011-03-30 Melexis Tessenderlo NV Control of sinusoidally driven brushless DC (BLDC) motors
EP2302785A3 (en) * 2009-09-21 2013-07-31 Melexis Tessenderlo NV Control of sinusoidally driven brushless DC (BLDC) motors
KR101173807B1 (ko) 2010-01-28 2012-08-16 산요 세미컨덕터 컴퍼니 리미티드 리니어 진동 모터의 구동 제어 장치
KR101173805B1 (ko) 2010-01-28 2012-08-16 산요 세미컨덕터 컴퍼니 리미티드 리니어 진동 모터의 구동 제어 장치
JP2015027120A (ja) * 2013-07-24 2015-02-05 日立オートモティブシステムズ株式会社 ブラシレスモータの制御装置
JP2015091185A (ja) * 2013-11-06 2015-05-11 カルソニックカンセイ株式会社 電動コンプレッサ
CN110365260A (zh) * 2019-07-08 2019-10-22 江苏科技大学 无刷直流电机起动控制方法及控制系统
CN110365260B (zh) * 2019-07-08 2021-03-23 江苏科技大学 无刷直流电机起动控制方法及控制系统
JP2022540379A (ja) * 2019-07-29 2022-09-15 ▲広▼▲東▼美的白色家▲電▼技▲術▼▲創▼新中心有限公司 ブラシレス直流モータの転流制御方法、装置及び記憶媒体
US11689140B2 (en) 2019-07-29 2023-06-27 Guangdong Midea White Home Appliance Technology Innovation Center Co., Ltd. Commutation control method and device for brushless direct current motor, and storage medium

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8159162B2 (en) Motor control apparatus, vehicle fan drive apparatus, and motor control method
US6362581B1 (en) Device and method for starting a brushless motor
US7235941B2 (en) Phase commutation method of brushless direct current motor
JP3416494B2 (ja) Dcブラシレスモータの制御装置及びdcブラシレスモータの制御方法
JP4513914B2 (ja) モータ制御回路,車両用ファン駆動装置及びモータ制御方法
JPH11318097A (ja) ブラシレスモータの駆動制御装置
JP4147399B2 (ja) Dcブラシレスモータの並列駆動方法
JPH11356081A (ja) インバータ装置
JP4050489B2 (ja) モータの制御方法
JP3424155B2 (ja) モータの駆動装置
JP2005245058A (ja) Dcブラシレスモータの並列駆動方法
JPH07115791A (ja) 電気自動車用制御装置
JP2001204192A (ja) ブラシレスモータの制御装置及びそれを用いた自吸式ポンプ
JP3530448B2 (ja) Dcブラシレスモータ装置
JPH1132498A (ja) ブラシレスモータの制御方法およびその装置
JPH06284782A (ja) モータ制御回路
JP3531701B2 (ja) ブラシレスモータの制御方法
JP2001054295A (ja) モータ起動制御装置
JP3332612B2 (ja) ブラシレスモータ駆動装置
JP2001178168A (ja) 圧縮機の直流モータの制御装置及びその方法
JPH06311778A (ja) 冷凍サイクル制御装置
JPH1198885A (ja) ブラシレスモータの制御方法
JPH09312996A (ja) ブラシレスモータの制御方法
JPH10271879A (ja) ブラシレスモータの制御方法
JP4289774B2 (ja) センサレスdcブラシレスモーターの制御方法及びセンサレスdcブラシレスモーター及びファンモーター及び圧縮機モーター及び冷凍空調用ファンモーター及び冷凍空調用圧縮機モーター

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040623

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040803

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041130