JPH1198885A - ブラシレスモータの制御方法 - Google Patents

ブラシレスモータの制御方法

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JPH1198885A
JPH1198885A JP9276551A JP27655197A JPH1198885A JP H1198885 A JPH1198885 A JP H1198885A JP 9276551 A JP9276551 A JP 9276551A JP 27655197 A JP27655197 A JP 27655197A JP H1198885 A JPH1198885 A JP H1198885A
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brushless motor
position detection
energization
control method
predetermined time
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JP9276551A
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Yoshiyuki Ohara
義之 尾原
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Fujitsu General Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラシレスモータをPAM制御方式で回転制
御する方法において、その起動の高速化を図る。 【解決手段】 ブラシレスモータ3をPAM制御方式で
回転制御するために、直流電源部1が直流電源の振幅を
可変してインバータ部2に供給する一方、制御回路5が
インバータ部2のトランジスタをオン、オフしてブラシ
レスモータ3の電機子巻線の通電を切り替える。このと
き、位置検出回路4はブラシレスモータ3の電機子巻線
の端子電圧と基準値との交点情報の位置検出信号を制御
回路5に出力する。ブラシレスモータ3の起動時におい
て、制御回路5は同期運転の他に、位置検出信号により
回転子の位置を検出し、この位置検出をもとにして前記
電機子巻線電流の通電を切り替える位置検出運転を可能
としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はセンサレス直流ブ
ラシレスモータ(以下ブラシレスモータと記す)の起動
制御技術に係り、特に詳しくはPAM(Pulse A
mplitudeModulation)制御方式で回
転制御する際、起動立ち上げの高速化を図るブラシレス
モータの制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このブラシレスモータを回転制御するに
は、位置検出素子(ホール素子等)を用いないために回
転子の位置を知る必要があり、その1つとしてブラシレ
スモータの非通電相(非通電電機子巻線)に発生する誘
起電圧を用いて回転子の位置を検出し、この位置検出を
もとにしてブラシレスモータの電機子巻線電流の通電を
切り替える。また、このブラシレスモータの起動開始時
には回転子が停止しているために誘起電圧が発生しない
ことから同期運転等を行い、ブラシレスモータを加速し
た後、前述した位置検出運転のモードに移行する。
【0003】さらに、ブラシレスモータをPAM制御方
式で回転制御する場合、直流電源の振幅を制御してイン
バータの出力の振幅を制御し、またこのインバータによ
ってブラシレスモータの電機子巻線の通電を切り替え
る。したがって、ブラシレスモータの印加電圧を容易に
大きく可変することができ、例えば空気調和機の室内フ
ァンモータに用いた場合ハイパワー化が可能になってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記PAM制
御方式を採用したブラシレスモータの制御方法におい
て、ブラシレスモータを起動する際には同期運転を行う
ため、ブラシレスモータの立ち上がりが遅い、つまり立
ち上がりの高速化が望めないという欠点がある。特に、
慣性モーメントの大きい負荷に対しては起動の立ち上が
りが極端に遅くなり、ブラシレスモータを位置検出運転
に切り替えるまで時間がかかってしまう。
【0005】この発明は前記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的はブラシレスモータをPAM制御方式で
回転制御する場合、その起動の高速化を図ることがで
き、また慣性モーメントの大きな負荷を起動する際に高
速に立ち上げることができるようにしたブラシレスモー
タの制御方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明はブラシレスモータをPAM制御方式で回
転制御するブラシレスモータの制御方法において、前記
ブラシレスモータの起動時には同期運転の他に、前記ブ
ラシレスモータの電機子巻線の非通電相に発生する誘起
電圧により回転子の位置を検出し、該位置検出をもとに
して前記電機子巻線電流の通電を切り替える位置検出運
転を可能としており、前記ブラシレスモータの通電切り
替えから所定時間内に前記位置検出がある場合には前記
位置検出運転を行う一方、前記所定時間内に前記位置検
出がない場合には前記同期運転を行うようにしたことを
特徴としている。
【0007】また、この発明のブラシレスモータの制御
方法は、前記ブラシレスモータの起動時には同期運転の
他に、前記ブラシレスモータの電機子巻線の非通電相に
発生する誘起電圧により回転子の位置を検出し、該位置
検出をもとにして前記電機子巻線電流の通電を切り替え
る位置検出運転を可能としており、前記同期運転時にお
ける電機子巻線の通電時間を当該使用負荷の最大で、か
つ起動可能な最低印加電圧で位置検出可能とする時間と
し、前記ブラシレスモータの通電切り替えから所定時間
内に前記位置検出がある場合には前記位置検出運転を行
う一方、前記所定時間内に前記位置検出がない場合には
前記同期運転を行うようにしたことを特徴としている。
【0008】この場合、前記ブラシレスモータの電機子
巻線の通電開始時あるいは通電切り替え時において、ス
パイク終了から所定時間の間、前記位置検出による通電
切り替えを禁止するとよい。また、前記位置検出から予
め設定した所定時間のディレイをもって前記通電切り替
えを行うとよい。さらに、前記ディレイの所定時間を前
記ブラシレスモータの通常回転時よりも短い時間にする
とよい。さらにまた、前記ブラシレスモータの起動時に
は、少なくとも前記位置検出運転に必要な位置検出間隔
の時間が得られるまで、前記同期運転と位置検出運転と
を併用した運転を行う一方、該同期運転および位置検出
運転の回数を予め決めておき、該回数が終了した時点で
位置検出運転へモード移行するとよい。
【0009】この発明はブラシレスモータをPAM制御
方式で回転制御するブラシレスモータの制御方法におい
て、前記ブラシレスモータの起動に際して同ブラシレス
モータの電機子巻線に少なくとも2回の通電を行って回
転子を位置決めし、しかる後前記ブラシレスモータを起
動し、前記ブラシレスモータの電機子巻線の非通電相に
発生する誘起電圧により回転子の位置を検出し、該位置
検出をもとにして前記電機子巻線電流の通電を切り替え
る位置検出運転を可能としており、前記ブラシレスモー
タの通電切り替えから所定時間内に前記位置検出がある
場合には前記位置検出運転を行う一方、前記所定時間内
に前記位置検出がない場合には前記同期運転を行うよう
にしたことを特徴としている。この場合、前記回転子の
位置決めのための1回目の通電は短い時間とし、2回目
以降の通電は長い時間にするとよい。
【0010】この発明はブラシレスモータをPAM制御
方式で回転制御するブラシレスモータの制御方法におい
て、前記ブラシレスモータの起動時には低速同期運転を
所定時間行い、しかる後前記ブラシレスモータの電機子
巻線の非通電相に発生する誘起電圧により回転子の位置
を検出し、該位置検出をもとにして前記電機子巻線電流
の通電を切り替える位置検出運転を可能としており、前
記ブラシレスモータの通電切り替えから所定時間内に前
記位置検出がある場合には前記位置検出運転を行う一
方、前記所定時間内に前記位置検出がない場合には前記
同期運転を行うようにしたことを特徴としている。前記
回転子の位置決め時あるいは前記低速同期運転時には前
記ブラシレスモータの印加電圧を低くするとよい。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1ないし図5を参照して詳細に説明する。この発明のブ
ラシレスモータの制御方法はブラシレスモータをPAM
制御方式で回転制御する一方、ブラシレスモータの起動
時においては同期運転と位置検出運転とを併用し、回転
子の位置を検出することができたときには同位置検出を
もとにしてブラシレスモータの電機子巻線電流の通電を
切り替えれば、起動の高速化、慣性モーメントの大きな
負荷を起動する際に高速の立ち上げが可能であることに
着目したものである。
【0012】そのため、図1に示すように、このブラシ
レスモータの制御方法が適用される制御装置は、PAM
制御方式のために直流電源部1で直流電源の振幅を可変
してインバータ部2に供給し、このインバータ部2でブ
ラシレスモータ3の電機子巻線U,V,Wの通電を切り
替える。また、ブラシレスモータ3の電機子巻線の端子
電圧を位置検出回路4に入力し、その端子電圧に含まれ
る誘起電圧のゼロクロス点を位置検出信号として制御回
路(マイクロコンピュータ等)5に入力する。さらに、
制御回路5は位置検出信号をもとにして通電切り替えタ
イミングを得るとともに、この通電切り替えタイミング
にしたがってインバータ部2の複数のトランジスタをオ
ン、オフ制御する。
【0013】なお、位置検出回路4はPAM制御方式に
対応しており、つまり入力端子電圧の波高値が変化して
も、確実に誘起電圧のゼロクロスの検出ができるように
なっている。また、制御回路5はPAM制御を行うため
に直流電源部1を制御し、その出力振幅を所望に可変す
る。
【0014】次に、前記構成の制御装置の動作を図2な
いし図5を参照して説明すると、まずブラシレスモータ
4を起動するが、ブラシレスモータ3の停止状態(回転
子の停止位置)が不明であることから、制御回路5は予
め定められた相より通電を開始し、以下順次通電を繰り
返して同期運転を実行する。
【0015】この場合、各相に通電する時間はブラシレ
スモータ3の使用最大負荷で回転可能な最低印加電圧に
おいて位置検出可能になる程度とする。なお、この時間
は経験的に求めればよい。また、図2に示すように、負
荷が重く、印加電圧が低いほど、ブラシレスモータ3の
回転速度は遅くなり、誘起電圧が基準値になるまで、つ
まりゼロクロスが得られるまで時間がかかるが、少なく
とも位置検出点が得られるまで通電を切り替えないよう
にする。
【0016】図3において、通電開始および通電切り替
え処理を具体的に説明すると、ブラシレスモータ3の起
動が不安定な状態にあるときには、回転子の振動や逆回
転等の影響により誘起電圧が細かい脈動になることがあ
る。この脈動によって位置検出がなされるため、十分な
回転トルクが発生しない状態のまま、次相の通電に切り
替えられ、結果同期引き込みが行われず、ブラシレスモ
ータ3が回転停止に陥ってしまう。
【0017】そこで、通電切り替えから所定時間の間、
位置検出を無視するように、マスク時間を設ける。これ
により、十分な回転トルクを得ることができ、つまり同
期引き込みに失敗することもなく、ブラシレスモータ3
を回転させることができる。なお、図3に示すように、
マスク時間はスパイク終了から所定時間にするとよい。
すなわち、通電の切り替えに伴って発生するスパイクの
幅は脈動電流の大きさにより変化するからである。
【0018】図4を参照してブラシレスモータ3の通電
切り替えについて説明すると、前述した処理により回転
子の位置検出が得られた場合同位置検出をもとにして通
電切り替えタイミングを得る。しかし、起動時にあって
は回転トルクがそれほ大きなものとならないことから、
その通電切り替えタイミングを遅延する。例えば、U相
(電機子巻線Uの端子電圧)を例にすると、通常回転時
であれば、位置検出から所定値(電気角30度)だけ遅
延したタイミングを通電切り替えタイミングとする。し
かし、所定値だけ遅延する時間を過去の位置検出間隔か
ら算出するため、起動時のように回転が不安定な状態で
あるときには位置検出間隔を利用することができない。
【0019】そこで、所定値に対応する時間(ディレイ
量)を予め定数としてマイクロコンピュータの内部メモ
リに記憶しておく。なお、そのディレイ量は電気角30
度でなくともよく、経験的に求めればよく、例えば若干
のディレイ量であっても十分な効果が得られ、つまり位
置検出をもとにして起動時の立ち上げが可能である。な
お、回転が不安定な状態にあれば、そのディレイ量をあ
まり長くしない方が好ましい。すなわち、そのディレイ
量が次の通電切り替えタイミングに影響するからであ
る。
【0020】前述した処理を繰り返すことにより、つま
り位置検出ができないときには同期運転を実行し、位置
検出ができたときには位置検出運転を実行することによ
り、同期引き込みを確実に行うことができる。また、例
えば予めマイクロコンピュータに前述した処理の繰り返
しステップ数を記憶しておき、そのステップ数の回数が
終了した時点で位置検出運転にモード移行する。この場
合、そのモード移行するまでの間の位置検出間隔等の時
間データを収集し、この時間データをモード移行した後
の位置検出運転時に利用するとよい。このように、PA
M制御方式を採用したブラシレスモータの制御にあっ
て、その起動時に同期運転と位置検出運転とを併用する
ことにより、起動の立ち上げの高速化が望める。
【0021】一方、慣性モーメントの大きいな負荷を有
するブラシレスモータ3の起動について説明すると、起
動時に回転子の位置によって激しい振動が発生すること
から、滑らかな回転ができず、同期引き込みに時間がか
かり、ひいては位置検出運転へのモード移行がなかなか
できない。すなわち、その起動開始時の回転が逆方向あ
るいは正方向に大きくなり、その後慣性モーメントによ
って振動を発生するためである。しかも、慣性モーメン
トの大きな負荷は印加電圧が高いほど、振動の振幅が大
きくなる傾向にある。
【0022】そこで、次の2つの方法を提案すると、1
つは、起動に際して回転子を予め決めたポイントに位置
決めする方法であり、回転子を常に決まった位置から回
転させる。他の1つは、極めて遅い同期運転を行う方法
である。
【0023】前者の回転子の位置決めを行う方法は、少
なくとも2回以上の通電切り替えを行う。例えば、ブラ
シレスモータ3にあっては、図5に示すような回転子の
同極バランスがあるが、2回の通電切り替えを行うこと
により、回転子を完全に位置決めすることができる。こ
の場合、1回目の通電は図5の状態を崩すことを目的と
し、2回目の通電は回転子の位置決めを目的とする。し
たがって、1回目の通電は極短い時間とし、2回目の通
電は回転子がデットポイントに静止するに十分な時間と
する。
【0024】後者の低速同期運転を行う方法は、低印加
電圧で同期運転を開始し、かつ回転子の慣性モーメント
の影響が現れないように、つまり振動が大きくならない
ように、ゆっくり通電を切り替える。このとき、位置検
出回路4からの位置検出信号を無視し、つまり回転子の
位置検出点を得ないようにする。このように、ゆっくり
通電を切り替えることにより、慣性モーメントの影響を
最小限に抑える。前記通電を切り替えている間、少なく
とも2回の通電切り替えを行った後は位置検出回路4か
らの位置検出信号により回転子の位置検出点を得るよう
にする。そして、前述したように、その位置検出点が得
られた場合には同位置検出点をもとにして通電を切り替
え(位置検出運転を行い)、その位置検出点が得られな
い場合には低速同期運転を行う。この方法によると、前
者の方法よりも駆動電流が小さくて済む。
【0025】また、ブラシレスモータ3の起動区間にお
いては、インバータ部2の直流電源(つまり直流電源部
1の出力振幅)を変化させてもよい。すなわち、PAM
制御方式を採用していることから、そのインバータ部2
に供給する直流電圧を容易に可変することができるから
である。例えば、前者の回転子の位置決めを行う方法の
場合、ロック電流の連続する位置決め区間で、印加電圧
を低く設定する(インバータ部2の電源を低くする)。
しかる後、ブラシレスモータ3の起動開始時にはトルク
を得るために印加電圧を上げる。また、後者の低速同期
運転、また位置検出運転との併用による方法の場合も、
同様に低速同期運転には慣性モーメントを抑えるために
印加電圧を低く設定し、位置検出運転においては印加電
圧を上げるとよい。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、このブラシレスモ
ータの制御方法の請求項1記載の発明によると、ブラシ
レスモータをPAM制御方式で回転制御するブラシレス
モータの制御方法において、前記ブラシレスモータの起
動時には同期運転の他に、前記ブラシレスモータの電機
子巻線の非通電相に発生する誘起電圧により回転子の位
置を検出し、この位置検出をもとにして前記電機子巻線
電流の通電を切り替える位置検出運転を可能としてお
り、前記ブラシレスモータの通電切り替えから所定時間
内に前記位置検出がある場合には前記位置検出運転を行
う一方、前記所定時間内に前記位置検出がない場合には
前記同期運転を行うようにしたので、PAM制御方式に
よるブラシレスモータの制御において、起動を高速に立
ち上げることができ、ひいては位置検出運転へのモード
移行を速やかに行うことができ、例えば空気調和機の室
内ファンモータに適用した場合室内をより速く快適環境
とすることができるという効果がある。
【0027】請求項2記載の発明によると、ブラシレス
モータをPAM制御方式で回転制御するブラシレスモー
タの制御方法において、前記ブラシレスモータの起動時
には同期運転の他に、前記ブラシレスモータの電機子巻
線の非通電相に発生する誘起電圧により回転子の位置を
検出し、この位置検出をもとにして前記電機子巻線電流
の通電を切り替える位置検出運転を可能としており、前
記同期運転時における電機子巻線の通電時間を当該使用
負荷の最大で、かつ起動可能な最低印加電圧で位置検出
可能とする時間とし、前記ブラシレスモータの通電切り
替えから所定時間内に前記位置検出がある場合には前記
位置検出運転を行う一方、前記所定時間内に前記位置検
出がない場合には前記同期運転を行うようにしたので、
PAM制御方式によるブラシレスモータの制御におい
て、負荷が大きくとも起動を確実に立ち上げることがで
き、かつその立ち上げを速くすることができ、ひいては
位置検出運転へのモード移行を速やかに行うことができ
るという効果がある。
【0028】請求項3記載の発明によると、請求項1ま
たは2において前記ブラシレスモータの電機子巻線の通
電開始時あるいは通電切り替え時において、スパイク終
了から所定時間の間、前記位置検出による通電切り替え
を禁止するようにしたので、請求項1たは2の効果に加
え、通電過渡等による誘起電圧の乱発生(誘起電圧の細
かな脈動の発生)により、不適切な通電切り替えを防止
することができ、ひいては回転トルクの向上を図ること
ができ、結果位置検出運転へのモード移行を速めること
ができるという効果がある。請求項4記載の発明による
と、請求項1または2において前記位置検出から予め設
定した所定時間のディレイをもって前記通電切り替えを
行うようにしたので、請求項1または2の効果に加え、
回転トルクを向上させることができ、結果位置検出運転
へのモード移行を速めることができるという効果があ
る。請求項5記載の発明によると、請求項4において前
記ディレイの所定時間を前記ブラシレスモータの通常回
転時よりも短い時間としたので、請求項4の効果に加
え、その短い時間により次の位置検出に悪影響を与える
こともなく、起動の安定化、つまり起動を確実に行うこ
とができるという効果がある。
【0029】請求項6記載の発明によると、請求項1ま
たは2において前記ブラシレスモータの起動時には、少
なくとも位置検出運転に必要な位置検出間隔の時間が得
られるまで、前記同期運転と位置検出運転とを併用した
運転を行う一方、該同期運転および位置検出運転の回数
を予め決めておき、該回数が終了した時点で位置検出運
転へモード移行するようにしたので、請求項1または2
の効果に加え、ブラシレスモータの同期引く込みを確実
に行うことができ、ひいては確実に位置検出運転へモー
ド移行することができるという効果がある。
【0030】請求項7記載の発明によると、ブラシレス
モータをPAM制御方式で回転制御するブラシレスモー
タの制御方法において、前記ブラシレスモータの起動に
際して同ブラシレスモータの電機子巻線に少なくとも2
回の通電を行って回転子を位置決めし、しかる後前記ブ
ラシレスモータを起動し、前記ブラシレスモータの電機
子巻線の非通電相に発生する誘起電圧により回転子の位
置を検出し、この位置検出をもとにして前記電機子巻線
電流の通電を切り替える位置検出運転を可能としてお
り、前記ブラシレスモータの通電切り替えから所定時間
内に前記位置検出がある場合には前記位置検出運転を行
う一方、前記所定時間内に前記位置検出がない場合には
前記同期運転を行うようにしたので、PAM制御方式に
よるブラシレスモータの制御において、慣性モーメント
の大きな負荷に対しても、起動を高速に立ち上げること
ができ、ひいては位置検出運転へのモード移行を速やか
に行うことができるという効果がある。請求項8記載の
発明によると、請求項7において前記回転子の位置決め
のための1回目の通電は短い時間とし、2回目以降の通
電は長い時間としたので、請求項7の効果に加え、起動
時の慣性モーメントによる振動発生を抑えることがで
き、ひいては安定した起動を行うことができるという効
果がある。
【0031】請求項9記載の発明によると、ブラシレス
モータをPAM制御方式で回転制御するブラシレスモー
タの制御方法において、前記ブラシレスモータの起動時
には低速同期運転を所定時間行い、しかる後前記ブラシ
レスモータの電機子巻線の非通電相に発生する誘起電圧
により回転子の位置を検出し、この位置検出をもとにし
て前記電機子巻線電流の通電を切り替える位置検出運転
を可能としており、前記ブラシレスモータの通電切り替
えから所定時間内に前記位置検出がある場合には前記位
置検出運転を行う一方、前記所定時間内に前記位置検出
がない場合には前記同期運転を行うようにしたので、P
AM制御方式によるブラシレスモータの制御において、
慣性モーメントの大きな負荷による影響を最小限に抑え
ることができ、ひいては起動を高速に立ち上げることが
でき、これにより位置検出運転へのモード移行を速やか
に行うことができるという効果がある。請求項10記載
の発明によると、請求項7または9において前記回転子
の位置決め時あるいは前記低速同期運転時には前記ブラ
シレスモータの印加電圧を低くするようにした請求項7
または9の効果に加え、慣性モーメントの大きな負荷に
よる影響をより抑えることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を示し、ブラシレスモ
ータの制御方法が適用される制御装置の概略的ブロック
線図。
【図2】図1に示す制御装置の動作を説明するための概
略的タイムチャート図。
【図3】図1に示す制御装置の動作を説明するための概
略的タイムチャート図。
【図4】図1に示す制御装置の動作を説明するための概
略的タイムチャート図。
【図5】図1に示す制御装置の動作を説明するためのブ
ラシレスモータの模式図。
【符号の説明】
1 直流電源部 2 インバータ部 3 ブラシレスモータ(センサレス直流ブラシレスモー
タ) 4 位置検出回路 5 制御回路(マイクロコンピュータ等) U,V,W 電機子巻線

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスモータをPAM制御方式で回
    転制御するブラシレスモータの制御方法において、前記
    ブラシレスモータの起動時には同期運転の他に、前記ブ
    ラシレスモータの電機子巻線の非通電相に発生する誘起
    電圧により回転子の位置を検出し、該位置検出をもとに
    して前記電機子巻線電流の通電を切り替える位置検出運
    転を可能としており、前記ブラシレスモータの通電切り
    替えから所定時間内に前記位置検出がある場合には前記
    位置検出運転を行う一方、前記所定時間内に前記位置検
    出がない場合には前記同期運転を行うようにしたことを
    特徴とするブラシレスモータの制御方法。
  2. 【請求項2】 ブラシレスモータをPAM制御方式で回
    転制御するブラシレスモータの制御方法において、前記
    ブラシレスモータの起動時には同期運転の他に、前記ブ
    ラシレスモータの電機子巻線の非通電相に発生する誘起
    電圧により回転子の位置を検出し、該位置検出をもとに
    して前記電機子巻線電流の通電を切り替える位置検出運
    転を可能としており、前記同期運転時における電機子巻
    線の通電時間を当該使用負荷の最大で、かつ起動可能な
    最低印加電圧で位置検出可能とする時間とし、前記ブラ
    シレスモータの通電切り替えから所定時間内に前記位置
    検出がある場合には前記位置検出運転を行う一方、前記
    所定時間内に前記位置検出がない場合には前記同期運転
    を行うようにしたことを特徴とするブラシレスモータの
    制御方法。
  3. 【請求項3】 前記ブラシレスモータの電機子巻線の通
    電開始時あるいは通電切り替え時において、スパイク終
    了から所定時間の間、前記位置検出による通電切り替え
    を禁止するようにした請求項1または2記載のブラシレ
    スモータの制御方法。
  4. 【請求項4】 前記位置検出から予め設定した所定時間
    のディレイをもって前記通電切り替えを行うようにした
    請求項1または2記載のブラシレスモータの制御方法。
  5. 【請求項5】 前記ディレイの所定時間を前記ブラシレ
    スモータの通常回転時よりも短い時間とした請求項4記
    載のブラシレスモータの制御方法。
  6. 【請求項6】 前記ブラシレスモータの起動時には、少
    なくとも前記位置検出運転に必要な位置検出間隔の時間
    が得られるまで、前記同期運転と位置検出運転とを併用
    した運転を行う一方、該同期運転および位置検出運転の
    回数を予め決めておき、該回数が終了した時点で位置検
    出運転へモード移行するようにした請求項1または2記
    載のブラシレスモータの制御方法。
  7. 【請求項7】 ブラシレスモータをPAM制御方式で回
    転制御するブラシレスモータの制御方法において、前記
    ブラシレスモータの起動に際して同ブラシレスモータの
    電機子巻線に少なくとも2回の通電を行って回転子を位
    置決めし、しかる後前記ブラシレスモータを起動し、前
    記ブラシレスモータの電機子巻線の非通電相に発生する
    誘起電圧により回転子の位置を検出し、該位置検出をも
    とにして前記電機子巻線電流の通電を切り替える位置検
    出運転を可能としており、前記ブラシレスモータの通電
    切り替えから所定時間内に前記位置検出がある場合には
    前記位置検出運転を行う一方、前記所定時間内に前記位
    置検出がない場合には前記同期運転を行うようにしたこ
    とを特徴とするブラシレスモータの制御方法。
  8. 【請求項8】 前記回転子の位置決めのための1回目の
    通電は短い時間とし、2回目以降の通電は長い時間とし
    た請求項7記載のブラシレスモータの制御方法。
  9. 【請求項9】 ブラシレスモータをPAM制御方式で回
    転制御するブラシレスモータの制御方法において、前記
    ブラシレスモータの起動時には低速同期運転を所定時間
    行い、しかる後前記ブラシレスモータの電機子巻線の非
    通電相に発生する誘起電圧により回転子の位置を検出
    し、該位置検出をもとにして前記電機子巻線電流の通電
    を切り替える位置検出運転を可能としており、前記ブラ
    シレスモータの通電切り替えから所定時間内に前記位置
    検出がある場合には前記位置検出運転を行う一方、前記
    所定時間内に前記位置検出がない場合には前記同期運転
    を行うようにしたことを特徴とするブラシレスモータの
    制御方法。
  10. 【請求項10】 前記回転子の位置決め時あるいは前記
    低速同期運転時には前記ブラシレスモータの印加電圧を
    低くするようにした請求項7または9記載のブラシレス
    モータの制御方法。
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