JPH1028395A - Dcブラシレスモータの位置検出装置 - Google Patents

Dcブラシレスモータの位置検出装置

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JPH1028395A
JPH1028395A JP8199571A JP19957196A JPH1028395A JP H1028395 A JPH1028395 A JP H1028395A JP 8199571 A JP8199571 A JP 8199571A JP 19957196 A JP19957196 A JP 19957196A JP H1028395 A JPH1028395 A JP H1028395A
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JP
Japan
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position detection
brushless motor
voltage
mask time
motor
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Application number
JP8199571A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Nomoto
哲男 野本
Takashi Ogawa
高志 小川
Hideaki Kato
秀明 加藤
Kazuhiko Arai
和彦 新井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定子巻線の通電切換時に発生するスパイク
状電圧が確実に消滅後、位置検出を開始し、DCブラシ
レスモータの安定した位置検出を行なう。 【解決手段】 交流電源1は整流回路2により整流され
三相ブリッジ結線された半導体スイッチング素子3を介
して3相DCブラシレスモータ4に接続されている。位
置検出マスク時間設定部5においては電流検出器6によ
り検出されたモータ電流に応じて適切な位置検出マスク
時間を設定し、通電切換直後の位置検出は行なわず、設
定された前記位置検出マスク時間が終了した後に位置検
出部7において各モータ端子電圧8の変化により位置検
出を行い、通電巻線切換部9において位置検出信号10
に基づいて通電する固定子巻線を順次切り換え、Tr駆
動信号作成部11により半導体スイッチング素子を駆動
しモータへの通電を決定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数極の永久磁石
を有する回転子の回転によって生じる誘起電圧を検出し
て得られる位置検出信号に基づいて、通電する固定子巻
線を順次切り換えるようにしたDCブラシレスモータの
制御装置において、固定子巻線の端子電圧を積分するこ
となく誘起電圧の変化を検出し位置検出を行うのに適し
たDCブラシレスモータの位置検出装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】DCブラシレスモータの位置検出装置に
関するものとして、従来技術として、モータの回転子の
回転により固定子巻線に生じる誘起電圧で回転子の回転
位置を検出するものは知られており、その代表的なもの
として特公昭59−36519号公報に示されたものが
ある。
【0003】これは、固定子巻線電圧を抵抗とコンデン
サとからなる1次形フィルタを通し誘起電圧に対してほ
ぼ90°遅れの三角波状信号とし、更に、各々の三角波
状信号を星型結線した抵抗を介して得られる中性点電圧
と前記三角波状信号とを比較し、その交点を回転子の位
置検出点とする位置検出装置である。
【0004】図10は、一般に用いられているDCブラ
シレスモータの駆動回路の代表的な一例である。図にお
いて、50は交流電源、51は直流電源であり、52は
永久磁石回転子、53は固定子54に回転磁界を生じせ
しめるための電力を供給する電力供給手段である。この
電力供給手段を構成する素子は後述する制御回路55の
信号を受けてスイッチング制御できる6個のトランジス
タTr1乃至Tr6からなる。
【0005】制御回路55はこのような電力供給手段を
構成するトランジスタを所定の順序で点呼制御するため
の信号を出力する制御回路であり、永久磁石回転子の回
転によって固定子側の巻線に生じる誘起電圧でもって回
転子の回転位置、特に、この回転位置の状態と固定子巻
線への通電状態との差を回転子位置検出手段56で検出
し、この差の大きさが最適の運転条件に合致するように
次の固定子巻線への通電のタイミングの設定と、この設
定量に基づいた固定子巻線への通電制御を行なう。尚、
永久磁石回転子に記したN、Sはこの回転子の表面に着
磁された磁極を示す。
【0006】このような構成からなるDCブラシレスモ
ータの動作概要を説明する。電源51から直流電圧を供
給された制御回路55は位置検出器56から得られた回
転子52の回転位置の信号を入力として、電力供給手段
53のトランジスタTr1乃至Tr6に、例えば図11
に示すような信号を与えている。
【0007】即ち、第1のモードでトランジスタTr
1,Tr5をON、他のトランジスタTr2乃至Tr
4,Tr6を0FFとなるように各トランジスタに制御
電圧を与えると、固定子の巻線UV間には図10の矢印
のような電流が流れ、続いて第2のモードでトランジス
タTr1,Tr6をON、他のトランジスタTr2乃至
Tr5を0FFとするように各トランジスタを制御する
と、巻線UW間に図10の矢印のような電流、更に、第
3のモードでトランジスタTr2,Tr6をON、他を
0FFとするように各トランジスタを制御すると、固定
子巻線VW間に図10の矢印のような電流が流れる。
【0008】同様にして第3モードから第6モードまで
順次トランジスタTr1乃至Tr5が図11(b)で示
すように点弧制御され、このような第1モード乃至第6
モードのサイクルが繰り返される。
【0009】制御回路からのこのような点弧制御の出力
によって固定子には、先に述べたような向きに電流が流
れ、各モードとの関係を模式的に示すと図11(C)の
ようなタイミングチャートが得られる。図中のU,V,
Wの各相において、中心線から上側の導通表示は図10
の固定子54において各相の入口から中性点(N)に向
かって電流が流れていること、同じく下側の導通表示は
中性点(N)から各相の巻線U,V,Wに向かって電流
が流れていることを表わしている。
【0010】このようにして固定子巻線U,V,Wに電
流が流れるとき、回転磁界が固定子に形成されるため、
例えば回転子の1回転は図10のP点からQ、R、X、
Y、Zと各点弧モードに対応して1回転し、以降、順次
繰り返されるモードに対応して回転子が回ってモータと
して運転を続ける。
【0011】上記したように、永久磁石を有する回転子
等、磁気を有した回転子が回転しているモータにおいて
は固定子巻線U,V,Wに誘起電圧が発生している。こ
の誘起電圧は、固定子巻線U,V,Wへ通電されている
ときは検出されにくいが、各点弧モードにおいて通電さ
れていない固定子巻線が存在するように固定子巻線への
通電を行なうときは、固定子巻線の中性点と通電されて
いない相の固定子巻線との間に、回転子の回転位置に対
応した特定の向きの誘起電圧が直接に現れることとな
る。
【0012】図11の(c)(d)に示した曲線(u)
(v)(w)はこのようにして各固定子巻線U,V,W
と固定子巻線の中性点との間に誘起される電圧をモデル
的に示したものであり、この波形と各固定子巻線U,
V,Wへの通電のモードとの関係は、モータが定常運転
状態のときは図の状態である。
【0013】このようにして固定子巻線U,V,Wに生
じる誘起電圧を利用して、回転子の回転位置を検出し、
回転子の回転状態との関係で最適な点弧出力を電力供給
手段に与える様にしたものである。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に代表される
ような1次形フイルタを用いた位置検出装置において
は、固定子巻線の通電切換時に発生するスパイク状電圧
は三角波状信号に吸収されてしまうので、負荷の増加に
よりスパイク状電圧が増大した場合においても、正確な
位置検出点が得られるか否かは別にして何等かの比較結
果は得られる。
【0015】しかし、負荷の増加によるスパイク状電圧
の増大は三角波状信号を進み位相とするので、正確に位
置検出を行うにはスパイク状電圧を無視できなくなる。
また、三角波状信号を作成する1次形フイルタの定数に
より位置検出精度が左右され、特に高負荷時または高速
回転時には三角波状信号の進み位相を修正する手段等が
とられ位置検出を複雑にするものである。
【0016】また、図10に示すような、固定子巻線の
誘起電圧を検出して位置検出信号とするタイプのもので
も固定子巻線の通電切換時に発生するスパイク状電圧の
影響は避けられなかった。
【0017】従って、このような位置検出装置において
は、低速回転から高速回転に至るまでの精度良い位置検
出を難しいものとしている。
【0018】そこで本発明は、上記のことに対応するた
めに、固定子巻線の通電切換直後の位置検出を行わない
期間である位置検出マスク時間を負荷の変化に応じて増
減させ、モータ負荷に対し適切な位置検出マスク時間と
することにより、確実にスパイク状電圧の消滅後に位置
検出を開始することができ、安定した位置検出を可能と
するDCブラシレスモータの位置検出装置提供すること
を目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
DCブラシレスモータの位置検出装置は、複数極の永久
磁石を有する回転子と、通電時にこの回転子に回転磁界
を与えるように配置された複数の固定子巻線とを有し、
この複数の固定子巻線のうちの幾つかの固定子巻線に通
電して回転磁界を得るとともに、通電していない固定子
巻線に回転子の回転によって生じる誘起電圧の変化を積
分することなく、基準となる電圧と比較することにより
検出して得られる位置検出信号に基づいて、通電する固
定子巻線を順次切り換えるように成したDCブラシレス
モータ制御装置において、通電している固定子巻線を切
り換えた直後に固定子巻線に生じる誘起電圧の変化を検
出しない所定時間(位置検出マスク時間)経過後に位置
検出を開始させる位置検出マスク時間設定部を介して位
置検出を行うように構成することにより達成される。
【0020】こうして、固定子巻線の通電切換時に発生
するスパイク状電圧は回転子の位置情報を含まないこと
から、固定子巻線の端子電圧を積分することなく誘起電
圧の変化を検出し位置検出する場合には、このスパイク
状電圧を、位置検出信号として判断させないよう、取り
除くことができる。
【0021】また、スパイク状電圧はモータ負荷の増大
に伴い増大しモータ負荷の減少に伴い減少するというよ
うに、モータ負荷に応じて増減するので、モータ負荷に
対し適切な位置検出マスク時間とすることにより、確実
にスパイク状電圧の消滅後に位置検出を開始することが
でき、安定した位置検出を可能とするものである。
【0022】本発明の請求項2に係るDCブラシレスモ
ータの位置検出装置は、複数極の永久磁石を有する回転
子と、通電時にこの回転子に回転磁界を与えるように配
置された複数の固定子巻線とを有し、この複数の固定子
巻線のうちの幾つかの固定子巻線に通電して回転磁界を
得るとともに、通電していない固定子巻線に回転子の回
転によって生じる誘起電圧の変化を積分することなく、
基準となる電圧と比較することにより検出して得られる
位置検出信号に基づいて、通電する固定子巻線を順次切
り換えるように成したDCブラシレスモータ制御装置に
おいて、通電している固定子巻線を切り換えた直後に固
定子巻線に生じる誘起電圧の変化を検出せず、DCブラ
シレスモータの運転電流に応じて変更される所定時間
(位置検出マスク時間)経過後に位置検出を開始させる
位置検出マスク時間設定部を介して位置検出を行うよう
に構成することにより達成される。
【0023】こうして、位置検出マスク時間をモータの
運転電流に応じて増減させ、モータ負荷に対し適切な位
置検出マスク時間とすることにより、確実にスパイク状
電圧の消滅後に位置検出を開始することができ、安定し
た位置検出を可能とするものである。
【0024】本発明の請求項3に係るDCブラシレスモ
ータの位置検出装置は、複数極の永久磁石を有する回転
子と、通電時にこの回転子に回転磁界を与えるように配
置された複数の固定子巻線とを有し、この複数の固定子
巻線のうちの幾つかの固定子巻線に通電して回転磁界を
得るとともに、通電していない固定子巻線に回転子の回
転によって生じる誘起電圧の変化を積分することなく、
基準となる電圧と比較することにより検出して得られる
位置検出信号に基づいて、通電する固定子巻線を順次切
り換えるように成したDCブラシレスモータ制御装置に
おいて、通電している固定子巻線を切り換えた直後に固
定子巻線に生じる誘起電圧の変化を検出せず、DCブラ
シレスモータの印加電圧に応じて変更される所定時間
(位置検出マスク時間)経過後に位置検出を開始させる
位置検出マスク時間設定部を介して位置検出を行うよう
に構成することにより達成される。
【0025】こうして、位置検出マスク時間をモータ印
加電圧に応じて増減させ、モータ負荷に対し適切な位置
検出マスク時間とすることにより、確実にスパイク状電
圧の消滅後に位置検出を開始することができ、安定した
位置検出を可能とするものである。
【0026】本発明の請求項4に係るDCブラシレスモ
ータの位置検出装置は、複数極の永久磁石を有する回転
子と、通電時にこの回転子に回転磁界を与えるように配
置された複数の固定子巻線とを有し、この複数の固定子
巻線のうちの幾つかの固定子巻線に通電して回転磁界を
得るとともに、通電していない固定子巻線に回転子の回
転によって生じる誘起電圧の変化を積分することなく、
基準となる電圧と比較することにより検出して得られる
位置検出信号に基づいて、通電する固定子巻線を順次切
り換えるように成したDCブラシレスモータ制御装置に
おいて、通電している固定子巻線を切り換えた直後に固
定子巻線に生じる誘起電圧の変化を検出せず、DCブラ
シレスモータの回転数(または、速度)に応じて変更さ
れる所定時間(位置検出マスク時間)経過後に位置検出
を開始させる位置検出マスク時間設定部を介して位置検
出を行うように構成することにより達成される。
【0027】こうして、位置検出マスク時間をモータ回
転数(または、速度)に応じて増減させ、モータ負荷に
対し適切な位置検出マスク時間とすることにより、確実
にスパイク状電圧の消滅後に位置検出を開始することが
でき、安定した位置検出を可能とするものである。
【0028】本発明の請求項5に係るDCブラシレスモ
ータの位置検出装置は、複数極の永久磁石を有する回転
子と、通電時にこの回転子に回転磁界を与えるように配
置された複数の固定子巻線とを有し、この複数の固定子
巻線のうちの幾つかの固定子巻線に通電して回転磁界を
得るとともに、通電していない固定子巻線に回転子の回
転によって生じる誘起電圧の変化を積分することなく、
基準となる電圧と比較することにより検出して得られる
位置検出信号に基づいて、通電する固定子巻線を順次切
り換えるように成したDCブラシレスモータ制御装置に
おいて、通電している固定子巻線を切り換えた直後に固
定子巻線に生じる誘起電圧の変化を検出せず、DCブラ
シレスモータの運転電流または印加電圧あるいは回転数
のうちの複数の組み合わせにより変更される所定時間
(位置検出マスク時間)経過後に位置検出を開始させる
位置検出マスク時間設定部を介して位置検出を行うよう
に構成することにより達成される。
【0029】こうして、位置検出マスク時間をモータ電
流またはモータ印加電圧あるいはモータ回転数のうちの
複数の組み合わせに応じて増減させ、モータ負荷に対し
適切な位置検出マスク時間とすることにより、確実にス
パイク状電圧の消滅後に位置検出を開始することがで
き、安定した位置検出を可能とするものである。
【0030】本発明の請求項6に係るDCブラシレスモ
ータの位置検出装置は、複数極の永久磁石を有する回転
子と、通電時にこの回転子に回転磁界を与えるように配
置された複数の固定子巻線とを有し、この複数の固定子
巻線のうちの幾つかの固定子巻線に通電して回転磁界を
得るとともに、通電していない固定子巻線に回転子の回
転によって生じる誘起電圧の変化を積分することなく基
準となる電圧と比較することにより検出して得られる位
置検出信号に基づいて、通電する固定子巻線を順次切り
換えるように成したDCブラシレスモータ制御装置にお
いて、通電している固定子巻線を切り換えた直後に固定
子巻線に生じる誘起電圧の変化を検出しない所定時間
(位置検出マスク時間)経過後に位置検出を開始させ位
置検出から次に通電する固定子巻線を切り換えるまでの
時間(以降、転流遅延時間と記す)経過後に固定子巻線
を切り換える位置検出マスク時間設定部及び転流遅延時
間設定部とを介して位置検出を行うように構成すること
により達成される。
【0031】こうして、位置検出マスク時間をモータ負
荷に応じて増減させ、モータ負荷に対し適切な位置検出
マスク時間とすることにより、確実にスパイク状電圧の
消滅後に位置検出を開始することができ、更に、転流遅
延時間をモータ負荷に応じて増減させ、モータ負荷に対
し適切な転流遅延時間とすることにより、スパイク状電
圧消滅後の位置検出を安定して行うことを可能とするも
のである。
【0032】本発明の請求項7に係るDCブラシレスモ
ータの位置検出装置は、複数極の永久磁石を有する回転
子と、通電時にこの回転子に回転磁界を与えるように配
置された複数の固定子巻線とを有し、この複数の固定子
巻線のうちの幾つかの固定子巻線に通電して回転磁界を
得るとともに、通電していない固定子巻線に回転子の回
転によって生じる誘起電圧の変化を積分することなく基
準となる電圧と比較することにより検出して得られる位
置検出信号に基づいて、通電する固定子巻線を順次切り
換えるように成したDCブラシレスモータ制御装置にお
いて、通電している固定子巻線を切り換えた直後に固定
子巻線に生じる誘起電圧の変化を検出しない所定時間
(位置検出マスク時間)経過後に位置検出を開始させ位
置検出から次に通電する固定子巻線を切り換えるまでの
時間(以降、転流遅延時間と記す)経過後に固定子巻線
を切り換える位置検出マスク時間設定部及び転流遅延時
間設定部とを介して、位置検出を行うようにし、位置検
出マスク時間設定部の位置検出マスク時間と転流遅延時
間設定部の転流遅延時間とを、DCブラシレスモータへ
の運転電流に応じて変更するように構成することにより
達成される。
【0033】こうして、位置検出マスク時間をモータ電
流に応じて増減させ、モータ負荷に対し適切な位置検出
マスク時間とすることにより、確実にスパイク状電圧の
消滅後に位置検出を開始することができ、更に、転流遅
延時間をモータ電流に応じて増減させ、モータ負荷に対
し適切な転流遅延時間とすることにより、スパイク状電
圧消滅後の位置検出を安定して行うことを可能とするも
のである。
【0034】本発明の請求項8に係るDCブラシレスモ
ータの位置検出装置は、複数極の永久磁石を有する回転
子と、通電時にこの回転子に回転磁界を与えるように配
置された複数の固定子巻線とを有し、この複数の固定子
巻線のうちの幾つかの固定子巻線に通電して回転磁界を
得るとともに、通電していない固定子巻線に回転子の回
転によって生じる誘起電圧の変化を積分することなく基
準となる電圧と比較することにより検出して得られる位
置検出信号に基づいて、通電する固定子巻線を順次切り
換えるように成したDCブラシレスモータ制御装置にお
いて、通電している固定子巻線を切り換えた直後に固定
子巻線に生じる誘起電圧の変化を検出しない所定時間
(位置検出マスク時間)経過後に位置検出を開始させ位
置検出から次に通電する固定子巻線を切り換えるまでの
時間(以降、転流遅延時間と記す)経過後に固定子巻線
を切り換える位置検出マスク時間設定部及び転流遅延時
間設定部とを介して位置検出を行うようにし、位置検出
マスク時間設定部の位置検出マスク時間と転流遅延時間
設定部の転流遅延時間とを、DCブラシレスモータへの
印加電圧に応じて変更するように構成することにより達
成される。
【0035】こうして、位置検出マスク時間をモータ印
加電圧に応じて増減させ、モータ負荷に対し適切な位置
検出マスク時間とすることにより、確実にスパイク状電
圧の消滅後に位置検出を開始することができ、更に、転
流遅延時間をモータ印加電圧に応じて増減させ、モータ
負荷に対し適切な転流遅延時間とすることにより、スパ
イク状電圧消滅後の位置検出を安定して行うことを可能
とするものである。
【0036】本発明の請求項9に係るDCブラシレスモ
ータの位置検出装置は、複数極の永久磁石を有する回転
子と、通電時にこの回転子に回転磁界を与えるように配
置された複数の固定子巻線とを有し、この複数の固定子
巻線のうちの幾つかの固定子巻線に通電して回転磁界を
得るとともに、通電していない固定子巻線に回転子の回
転によって生じる誘起電圧の変化を積分することなく基
準となる電圧と比較することにより検出して得られる位
置検出信号に基づいて、通電する固定子巻線を順次切り
換えるように成したDCブラシレスモータ制御装置にお
いて、通電している固定子巻線を切り換えた直後に固定
子巻線に生じる誘起電圧の変化を検出しない所定時間
(位置検出マスク時間)経過後に位置検出を開始させ位
置検出から次に通電する固定子巻線を切り換えるまでの
時間(以降、転流遅延時間と記す)経過後に固定子巻線
を切り換える位置検出マスク時間設定部及び転流遅延時
間設定部とを介して位置検出を行うようにし、位置検出
マスク時間設定部の位置検出マスク時間と転流遅延時間
設定部の転流遅延時間とを、DCブラシレスモータの回
転数(または、速度)に応じて変更するように構成する
ことにより達成される。
【0037】こうして、位置検出マスク時間をモータ回
転数に応じて増減させ、モータ負荷に対し適切な位置検
出マスク時間とすることにより、確実にスパイク状電圧
の消滅後に位置検出を開始することができ、更に、転流
遅延時間をモータ回転数に応じて増減させ、モータ負荷
に対し適切な転流遅延時間とすることにより、スパイク
状電圧消滅後の位置検出を安定して行うことを可能とす
るものである。
【0038】本発明の請求項10に係るDCブラシレス
モータの位置検出装置は、複数極の永久磁石を有する回
転子と、通電時にこの回転子に回転磁界を与えるように
配置された複数の固定子巻線とを有し、この複数の固定
子巻線のうちの幾つかの固定子巻線に通電して回転磁界
を得るとともに、通電していない固定子巻線に回転子の
回転によって生じる誘起電圧の変化を積分することなく
基準となる電圧と比較することにより検出して得られる
位置検出信号に基づいて、通電する固定子巻線を順次切
り換えるように成したDCブラシレスモータ制御装置に
おいて、通電している固定子巻線を切り換えた直後に固
定子巻線に生じる誘起電圧の変化を検出しない所定時間
(位置検出マスク時間)経過後に位置検出を開始させ位
置検出から次に通電する固定子巻線を切り換えるまでの
時間(以降、転流遅延時間と記す)経過後に固定子巻線
を切り換える位置検出マスク時間設定部及び転流遅延時
間設定部とを介して位置検出を行うようにし、位置検出
マスク時間設定部の位置検出マスク時間と転流遅延時間
設定部の転流遅延時間とを、DCブラシレスモータへの
運転電流または印加電圧あるいは回転数のうちの複数の
組み合わせにより変更するように構成することにより達
成される。
【0039】こうして、位置検出マスク時間をモータ電
流またはモータ印加電圧あるいはモータ回転数のうちの
複数の組み合わせに応じて増減させ、モータ負荷に対し
適切な位置検出マスク時間とすることにより、確実にス
パイク状電圧の消滅後に位置検出を開始することがで
き、更に、転流遅延時間をモータ電流またはモータ印加
電圧あるいはモータ回転数のうちの複数の組み合わせに
応じて増減させ、モータ負荷に対し適切な転流遅延時間
とすることにより、スパイク状電圧消滅後の位置検出を
安定して行うことを可能とするものである。
【0040】本発明の請求項11に係るDCブラシレス
モータの位置検出装置は、上記請求項1乃至請求項10
に記載のDCブラシレスモータが空気調和機のコンプレ
ッサ駆動用に適用されるように構成することにより達成
される。
【0041】こうして、スパイク状電圧消滅後の位置検
出を安定して行うことを可能とし、空気調和機のコンプ
レッサの運転特性を良好なものにすることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
き説明する。図1に本発明の実施形態として制御ブロッ
ク図を示す。図において、交流電源1は整流回路2によ
り整流され三相ブリッジ結線された半導体スイッチング
素子3を介して3相DCブラシレスモータ4(以下、モ
ータと記す)に接続されている。
【0043】位置検出マスク時間設定部5においては電
流検出器6により検出されたモータ電流に応じて適切な
位置検出マスク時間を設定し、設定された前記位置検出
マスク時間が終了した後に位置検出部7において各モー
タ端子電圧8の変化により位置検出を行い、通電巻線切
換部9において位置検出信号10に基づいて通電する固
定子巻線を順次切り換え、Tr駆動信号作成部11によ
り半導体スイッチング素子3を駆動しモータ4への通電
を決定している。
【0044】転流(通電巻線切換)から次の転流までの
動作について図2により説明する。転流直後はスパイク
電圧13が発生しモータ相電圧12に重畳され、モータ
負荷に応じた時間後に消滅し基準電圧14(この場合
は、モータ巻線の中性点の電圧に設定している。)以下
の電圧レベルとなる。その後のモータ相電圧と基準電圧
との交点15を位置検出点とし、この位置検出点に基づ
き次の転流を行うものである。
【0045】スパイク電圧発生期間は固定子巻線への通
電は行われていないが、モータ誘起電圧を表わしておら
ず位置検出には用いられないため、転流と同時に位置検
出を行わない期間である位置検出マスク時間16をスパ
イク電圧の発生時間より長い所定時間だけ設け、位置検
出マスク時間終了と同時に位置検出を開始するように
し、位置検出に対するスパイク電圧の影響をなくし位置
検出の確実性を高めている。
【0046】位置検出マスク時間の設定例を図3により
説明する。モータ負荷が増大するとスパイク電圧は増大
しモータ負荷が減少するとスパイク電圧は減少するた
め、モータ負荷の大小を示すモータ電流(A)の増加に
伴い時間もしくは角度で表わされた位置検出マスク時間
(T)が増加するように設定すればよい。
【0047】但し、位置検出マスク時間は電気角60°
以上には設定できず、電気角0°の設定もできないため
図に示すように上下限値を設けている。また、位置検出
マスク時間は階段状に変化するように設定してもよく、
モータ負荷の大小を示す事象としてはモータ電流(A)
に限らずモータ印加電圧(V)としてもよいしモータ回
転数(N)としてもよい。
【0048】図4に本発明の他の実施形態である制御ブ
ロック図を示す。図1のものと同じものには同一の番号
を付している。そしてその基本的な動作も図1に示すも
のと同じであるので説明を省略する。
【0049】位置検出マスク時間設定部17において電
流検出器18により検出されたモータ電流に応じてスパ
イク電圧発生時間以上の時間となるように適切な位置検
出マスク時間を設定する。
【0050】設定された前記位置検出マスク時間が終了
した後に位置検出部19において各モータ端子電圧20
の変化により位置検出を行い、転流遅延時間設定部22
において位置検出により得られるモータ回転数21に応
じて適切な転流遅延時間を設定し、位置検出した時間よ
り設定された前記転流遅延時間経過後に通電巻線切換部
23において、モータ4の通電する固定子巻線を順次切
り換えるものである。
【0051】転流から次の転流までの動作を転流遅延時
間について図7により説明する。転流直後はスパイク電
圧24が発生しモータ相電圧25に重畳され、モータ負
荷に応じた時間後に消滅し基準電圧26以下の電圧レベ
ルとなる。その後のモータ相電圧と基準電圧との交点2
7を位置検出点とし、この位置検出点から転流遅延時間
30経過後に次の転流を行うものである。
【0052】スパイク電圧消滅時におけるモータ相電圧
と基準電圧との電圧差28及びスパイク電圧消滅時から
位置検出点までの時間差29は位置検出動作の確実性を
示す指標となる値であり、共に大きい方が確実に位置検
出を行えることを表わしている。
【0053】図8では転流遅延時間33は図7の例と同
一としモータ負荷が増大した場合を示しており、スパイ
ク電圧消滅時のモータ相電圧と基準電圧との電圧差31
及びスパイク電圧消滅時から位置検出点までの時間差3
2はスパイク電圧の増大により共に小さくなり、位置検
出の確実性を低下させるものである。
【0054】図8に示した如きモータ負荷の増大による
位置検出の確実性の低下を防止する手段とし、モータ負
荷の増大に伴い転流遅延時間を減少させる本発明他の実
施形態を図9に示す。
【0055】転流遅延時間34を図7および図8の例よ
り小さくし、発生するモータ誘起電圧の位相を進ませる
ことにより、スパイク電圧消滅時のモータ相電圧と基準
電圧との電圧差35およびスパイク電圧消滅時から位置
検出点までの時間差36のスパイク電圧の増大による減
少を防止し、位置検出の確実性を高められるものであ
る。
【0056】転流遅延時間の設定は、図6に示したよう
に、モータ負荷の大小を示すモータ電流(A)の増加に
伴い減少するように電気角もしくは時間で表わされた転
流遅延時間を設定すればよく、ここでは転流遅延時間の
上限は電気角30°とし下限は電気角0°としている。
【0057】また、転流遅延時間の設定は階段状に変化
するように設定してもよく、モータ負荷の大小を示す事
象としてはモータ電流(A)に限らずモータ印加電圧
(V)としてもよいしモータ回転数(N)としてもよ
い。
【0058】上述したように、モータ負荷に対して適当
な転流遅延時間の設定を行うと共に、モータ負荷に対し
て適切な転流遅延時間の設定を行うことにより、スパイ
ク電圧の位置検出に対する影響をなくすと共にスパイク
電圧消滅時の位置検出の確実性を高められ安定した位置
検出を可能とするものである。
【0059】図5に本発明の他の実施形態である制御ブ
ロック図を示す。図1のものと同じものには同一の番号
を付している。そしてその基本的な動作も図1に示すも
のと同じであるので説明を省略する。
【0060】位置検出マスク時間及び転流遅延時間設定
部37においては、位置検出により得られるモータ回転
数38と出力電圧指令部39で決定される出力電圧40
(モータ印加電圧)に応じて、適切な位置検出マスク時
間を設定すると共に適切な転流遅延時間を設定する。
【0061】位置検出部41においては、設定された前
記位置検出マスク時間が終了した後に位置検出を開始
し、位置検出から設定された前記転流遅延時間経過後に
通電するモータ4の固定子巻線を順次切り換えるもので
ある。
【0062】位置検出マスク時間及び転流遅延時間の設
定は、出力電圧または回転数の増加に伴い位置検出マス
ク時間が増加するように設定し、出力電圧または回転数
の増加に伴い転流遅延時間が減少するように設定されて
いればよい。
【0063】出力電圧および回転数を組み合わせて設定
する場合にも上記設定を基本とすればよく、例えば、回
転数が所定の回転数NL以上かつ回転数NH以下の場合
に位置検出マスク時間及び転流遅延時間を出力電圧に応
じて変更し、回転数NL以下もしくは回転数NH以上の
場合にはそれぞれ異なる一定の位置検出マスク時間およ
び転流遅延時間となるようにしてもよい。
【0064】モータ電流及びモータ印加電圧さらにモー
タ回転数の複数の組み合わせにより位置検出マスク時間
及び転流遅延時間を設定する場合にも、モータ電流また
は印加電圧あるいは回転数の増加に伴い位置検出マスク
時間を増加し転流遅延時間を減少する設定が基本とされ
ていればよい。
【0065】
【発明の効果】以上のように、本発明のDCブラシレス
モータの位置検出装置は、固定子巻線の通電切換時に発
生するスパイク状電圧が回転子の位置情報を含まないこ
とから、固定子巻線の端子電圧を積分することなく誘起
電圧の変化を検出し位置検出する場合には、このスパイ
ク状電圧を、位置検出信号として判断させないよう、位
置検出信号から取り除くことができる。
【0066】また、スパイク状電圧はモータ負荷の増大
に伴い増大し、モータ負荷の減少に伴い減少するという
ように、モータ負荷に応じて増減するので、モータ負
荷、即ちモータ電流またはモータ印加電圧あるいはモー
タ回転数のいずれか、あるいはそのうちの複数の組み合
わせに対し適切な位置検出マスク時間とすることによ
り、確実にスパイク状電圧の消滅後に位置検出を開始す
ることができ、安定した位置検出を可能とする。
【0067】更に、転流遅延時間をモータ負荷に応じて
増減させ、モータ負荷に対し適切な転流遅延時間とする
ことにより、スパイク状電圧消滅後の位置検出を安定し
て行うことを可能とするものである。そしてこのDCブ
ラシレスモータを空気調和機のコンプレッサ駆動に用い
ることにより、コンプレッサの良好な運転特性を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す制御ブロック図。
【図2】位置検出マスク時間とスパイク電圧との関係を
示す図。
【図3】位置検出マスク時間の設定例を示す図。
【図4】本発明の他の実施例を示す制御ブロック図。
【図5】本発明の他の実施例を示す制御ブロック図。
【図6】転流遅延時間の設定例を示す図。
【図7】転流遅延時間とスパイク電圧との関係を示す
図。
【図8】転流遅延時間とスパイク電圧との関係を示す
図。
【図9】転流遅延時間とスパイク電圧との関係を示す
図。
【図10】ブラシレス直流モータの駆動回路の代表例。
【図11】点弧制御タイミングチャート図。
【符号の説明】
1,50 交流電源 2,51 整流回路 3,53 半導体スイッチング素子 4,54 3相DCブラシレスモータ 5,17 位置検出マスク時間設定部 6,18 電流検出器 7,19,41,56 位置検出部 8,20 モータ端子電圧 9,23 通電巻線切換部 10 位置検出信号 11,55 Tr.駆動信号作成部 12,25 モータ相電圧 13,24 スパイク電圧 14,26 基準電圧 15,27 位置検出点 16 位置検出マスク時間 21,38 モータ回転数 22 転流遅延時間設定部 28,31,35 電圧差 29,32,36 時間差 30,33,34 転流遅延時間 37 位置検出マスク/転流遅時間
設定部 39 電圧指令部 40 出力電圧 52 回転子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 和彦 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数極の永久磁石を有する回転子と、通
    電時にこの回転子に回転磁界を与えるように配置された
    複数の固定子巻線とを有し、この複数の固定子巻線のう
    ちの幾つかの固定子巻線に通電して回転磁界を得るとと
    もに、通電していない固定子巻線に回転子の回転によっ
    て生じる誘起電圧の変化を積分することなく、基準とな
    る電圧と比較することにより検出して得られる位置検出
    信号に基づいて、通電する固定子巻線を順次切り換える
    ように成したDCブラシレスモータ制御装置において、
    通電している固定子巻線を切り換えた直後に固定子巻線
    に生じる誘起電圧の変化を検出しない所定時間(以降、
    位置検出マスク時間と記す)経過後に位置検出を開始さ
    せる位置検出マスク時間設定部を介して位置検出を行う
    ことを特徴とするDCブラシレスモータの位置検出装
    置。
  2. 【請求項2】 位置検出マスク時間設定部の位置検出マ
    スク時間をDCブラシレスモータの運転電流に応じて変
    更し、位置検出を行うことを特徴とする請求項1記載の
    DCブラシレスモータの位置検出装置。
  3. 【請求項3】 位置検出マスク時間設定部の位置検出マ
    スク時間を、DCブラシレスモータへの印加電圧に応じ
    て変更し、位置検出を行うことを特徴とする請求項1記
    載のDCブラシレスモータの位置検出装置。
  4. 【請求項4】 位置検出マスク時間設定部の位置検出マ
    スク時間を、DCブラシレスモータの回転数(または、
    速度)に応じて変更し、位置検出を行うことを特徴とす
    る請求項1記載のDCブラシレスモータの位置検出方
    法。
  5. 【請求項5】 位置検出マスク時間設定部の位置検出マ
    スク時間を、DCブラシレスモータの運転電流または印
    加電圧あるいは回転数のうちの複数の組み合わせにより
    変更し、位置検出を行うことを特徴とする請求項1記載
    のDCブラシレスモータの位置検出装置。
  6. 【請求項6】 複数極の永久磁石を有する回転子と、通
    電時にこの回転子に回転磁界を与えるように配置された
    複数の固定子巻線とを有し、この複数の固定子巻線のう
    ちの幾つかの固定子巻線に通電して回転磁界を得るとと
    もに、通電していない固定子巻線に回転子の回転によっ
    て生じる誘起電圧の変化を積分することなく、基準とな
    る電圧と比較することにより検出して得られる位置検出
    信号に基づいて、通電する固定子巻線を順次切り換える
    ように成したDCブラシレスモータ制御装置において、
    通電している固定子巻線を切り換えた直後に固定子巻線
    に生じる誘起電圧の変化を検出しない所定時間(位置検
    出マスク時間)経過後に位置検出を開始させ位置検出か
    ら次に通電する固定子巻線を切り換えるまでの時間(以
    降、転流遅延時間と記す)経過後に固定子巻線を切り換
    える位置検出マスク時間設定部及び転流遅延時間設定部
    とを介して位置検出を行うことを特徴とするDCブラシ
    レスモータの位置検出装置。
  7. 【請求項7】 位置検出マスク時間設定部の位置検出マ
    スク時間と転流遅延時間設定部の転流遅延時間とを、D
    Cブラシレスモータへの運転電流に応じて変更し、位置
    検出を行うことを特徴とする請求項6記載のDCブラシ
    レスモータの位置検出装置。
  8. 【請求項8】 位置検出マスク時間設定部の位置検出マ
    スク時間と転流遅延時間設定部の転流遅延時間とを、D
    Cブラシレスモータへの印加電圧に応じて変更し、位置
    検出を行うことを特徴とする請求項6記載のDCブラシ
    レスモータの位置検出装置。
  9. 【請求項9】 位置検出マスク時間設定部の位置検出マ
    スク時間と転流遅延時間設定部の転流遅延時間とを、D
    Cブラシレスモータの回転数(または、速度)に応じて
    変更し、位置検出を行うことを特徴とする請求項6記載
    のDCブラシレスモータの位置検出装置。
  10. 【請求項10】 位置検出マスク時間設定部の位置検出
    マスク時間と転流遅延時間設定部の転流遅延時間とを、
    DCブラシレスモータの運転電流または印加電圧あるい
    は回転数のうちの複数の組み合わせにより変更し、位置
    検出を行うことを特徴とする請求項6記載のDCブラシ
    レスモータの位置検出装置。
  11. 【請求項11】 DCブラシレスモータは空気調和機の
    コンプレッサ駆動用であることを特徴とする請求項1乃
    至請求項10記載のDCブラシレスモータの位置検出装
    置。
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