JP2002345286A - 3相半波駆動ブラシレスモータの駆動装置 - Google Patents

3相半波駆動ブラシレスモータの駆動装置

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JP2002345286A
JP2002345286A JP2001148615A JP2001148615A JP2002345286A JP 2002345286 A JP2002345286 A JP 2002345286A JP 2001148615 A JP2001148615 A JP 2001148615A JP 2001148615 A JP2001148615 A JP 2001148615A JP 2002345286 A JP2002345286 A JP 2002345286A
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kickback
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    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/08Arrangements for controlling the speed or torque of a single motor
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    • H02PCONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
    • H02P6/00Arrangements for controlling synchronous motors or other dynamo-electric motors using electronic commutation dependent on the rotor position; Electronic commutators therefor
    • H02P6/14Electronic commutators
    • H02P6/16Circuit arrangements for detecting position
    • H02P6/18Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements
    • H02P6/182Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements using back-emf in windings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
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    • H02P6/14Electronic commutators
    • H02P6/16Circuit arrangements for detecting position
    • H02P6/18Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements
    • H02P6/185Circuit arrangements for detecting position without separate position detecting elements using inductance sensing, e.g. pulse excitation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ノイズ等の影響を受けにくくかつカウンタや
ADコンバータなども必要としない簡単な構成で、正確
にステータに対するロータの静止位置を識別して通電を
開始する巻き線を決定して制御することで、モータ起動
時に所望の方向へ正しく回転させることが可能な3相半
波駆動ブラシレスモータの駆動制御技術を提供する。 【解決手段】 ロータが静止しているときにロータを動
かすことがないような短いパルス電流をいずれか2つの
ステータ巻き線にそれぞれ流し、ロータの静止位置の違
いによって微妙に変化するインダクタンスの差で生じる
キックバック時間の差に基づいてロータ静止位置を識別
し、通電開始相を決定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3相半波駆動ブラシレ
スモータの駆動制御技術さらにはロータ停止位置の検出
方式および回転開始時における起動方式に適用して有効
な技術に関し、例えばポータブルAV機器など低価格が
要求される機器の主モータに利用して有効な技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、3相直流ブラシレスモータの駆動
方式には、1つの相のステータ巻き線から他の相のステ
ータ巻き線に向かって電流を流して駆動する全波駆動方
式と、各相のステータ巻き線の一端が共通に接続されて
いるセンタタップを電源電圧端子に接続してセンタタッ
プからいずれか1つの相のステータ巻き線へのみ電流を
流して駆動する半波駆動方式とがある。こられの駆動方
式のうち全波駆動方式は精度の高い駆動制御が可能であ
るため、ハードディスク装置のようなディスク型記憶装
置における記憶媒体を回転駆動するスピンドルモータの
駆動に用いられている。
【0003】一方、半波駆動方式は全波駆動方式ほど精
度の高い駆動制御は行なえないものの、回路がシンプル
であり、部品点数が少なくて済むためシステムのコスト
ダウンを図るのに有効であるという利点がある。また、
直流ブラシレスモータには3相直流ブラシレスモータの
他に2相直流ブラシレスモータもあり、この2相直流ブ
ラシレスモータの駆動にも半波駆動方式があるが、3相
半波駆動直流ブラシレスモータは2相半波駆動直流ブラ
シレスモータのようなトルクディップがないとともに、
回転方向の切り替えが容易であるという利点がある。
【0004】図1は、従来の3相12極ブラシレスモー
タの概略構成図を示す。図1において、1はロータマグ
ネット、2はステータコア、3a,3b,3cは第1の
相(たとえばU相)の巻線、4a,4b,4cは第2の
相(たとえばV相)の巻線、5a,5b,5cは第3の
相(たとえばW相)の巻線を示す。かかる3相ブラシレ
スモータは、駆動効率に優れているとともにトルクリッ
プルが小さいことから、パーソナルコンピュータに組み
込まれる各種ディスク装置のスピンドルモータ、その他
OA機器およびAV機器の主モータとして多用されてい
る。
【0005】従来、上記3相ブラシレスモータには、ロ
ータの位置を検出して通電相を決定するためにホール素
子等の位置検出素子を用いるセンサタイプと、位置検出
素子を用いないいわゆるセンサレスタイプがある。これ
ら2つのタイプを比較すると、その作り易さ、経済性、
小型化の点でセンサレスタイプの方が優れているため、
近年ではセンサレスタイプの需要が増えつつある。
【0006】ところで、センサレスタイプの3相モータ
の起動には特殊な技術が必要で、以下のような2つの方
式がある。1つは、ロータの静止位置には無関係に起動
回路にて回転磁界を発生させ、回転磁界につられてロー
タが回転し始めたところで通電していない相の逆起電力
をとらえ、通電相の切り替えを行いながら回転を維持し
ていく方法である。この方法では起動時にロータの静止
位置とは無関係にあらかじめプログラムされたシーケン
スにしたがって常に同じ相から励磁が開始されるため、
5割の確率で目的とは反対の方向に一瞬動き出すバック
モーションと呼ばれる動作が生じることがある。このバ
ックモーションはモータの起動時間に影響するだけでな
く、用途によってはモータまたは他の構造物に致命的損
傷を与えることがあるため、できるだけ回避しなければ
ならない。
【0007】センサレスタイプモータの起動方式のもう
1つは、起動時にあらかじめロータの静止位置を探り、
その結果に基いて励磁開始相を決定する方式であり、こ
の方式ではバックモーションの発生を回避することがで
きる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ホールセンサの如き位
置検出センサを使わないでブラシレスモータにおけるロ
ータの静止位置を検出する方法としては、特開昭63−
69489号あるいは特公平8−13196号が公知で
ある。これらの先願発明はいずれの場合も、ロータの静
止位置によってステータ巻き線のインダクタンスが微妙
に変化する性質を利用し、ロータが反応しないような短
時間のパルス電流をステータ巻き線に順次印加し、ステ
ータ巻き線に流れる電流の立ち上がり時定数の変化から
ロータ静止位置を識別するものである。
【0009】しかしながら、電流の立ち上がり時定数の
変化は極僅かで、また電流は直接読み取れないため一旦
電圧に変換する必要があるが、電圧に変換した後でも数
10mVから数100mVと小さい値であるので、ノイ
ズの影響を受けやすいという欠点がある。また、電流の
立ち上がり時定数の変化を比較するために、時間を計数
するためのカウンタまたは電圧を比較するためのADコ
ンバータやコンパレータ等の回路が必要になり、回路規
模が大きくなるという不具合もある。
【0010】本発明の目的は、ノイズ等の影響を受けに
くくかつカウンタやADコンバータなども必要としない
簡単な構成で、正確にステータに対するロータの静止位
置を識別して通電を開始する巻き線を決定することがで
き、モータ起動時にロータを所望の方向へ正しく回転さ
せることが可能な3相ブラシレスモータの半波駆動制御
技術を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、インダクタン
スをターンオフしたときに発生するキックバック電圧の
幅すなわちキックバック時間がロータの静止位置の違い
により異なることに着目して、キックバック時間の長短
を判定することでロータの静止位置の識別を行う。すな
わち、ロータが静止しているときにロータを動かすこと
がないような短いパルス電流をいずれか2つのステータ
巻き線にそれぞれ流し、ロータの静止位置の違いによっ
て微妙に変化するインダクタンスの差で生じるキックバ
ック時間の差に基づいてロータ静止位置を識別し、通電
開始相を決定するようにしたものである。
【0012】より具体的には、一方の端が電源電圧端子
に接続された3相のステータ巻き線を備えたブラシレス
モータの各相の巻き線に流す電流を切り替えることでモ
ータを回転駆動する3相半波駆動ブラシレスモータ駆動
装置において、上記モータの各相のステータ巻き線に選
択的に通電する出力回路と、上記巻き線のうち非通電相
の巻き線に誘起される逆起電力を検出する逆起電力検出
回路と、上記逆起電力検出回路の検出信号に基づいて上
記出力回路を制御する制御ロジックと、上記モータの各
相のステータ巻き線へロータが反応しない短い時間だけ
通電してターンオフ後に各巻き線に生じるキックバック
電圧の幅を比較してロータの静止位置を検出する静止位
置検出手段とを設け、上記静止位置検出手段により検出
されたロータ静止位置に基づいていずれかの相の巻き線
へ電流を流してモータを起動するようにしたものであ
る。これにより、ホール素子を用いることなく、しかも
カウンタやADコンバータ等の回路を設けることなく、
ステータに対するロータの位置を識別して通電を開始す
る巻き線を決定してモータを所望の方向へ回転起動する
ことができる。
【0013】また、望ましくは、上記制御ロジックは、
3相のステータ巻線のうち、いずれか2つの相のステー
タ巻線に同時に短時間だけ電流を流すように上記出力回
路を制御して、電流が流された2つの相の電流遮断後の
キックバック電圧の時間差に基づいてロータ静止位置を
検出する。これにより、2つの相のステータ巻き線に同
時にキックバック電圧を発生させて、それを比較するこ
とで短時間にステータに対するロータの位置を識別する
ことができる。すなわち、2つの相への通電を別々に行
なってそれぞれにおいて発生したキックバック時間を比
較することも考えられるが、2つの相への通電を同時に
行なうことで効率良くキックバック時間の長短判定を行
なうことができる。
【0014】さらに、望ましくは、電流を流す相の組み
合わせを変えて各組み合わせごとに短時間だけ電流を流
して、それぞれの電流遮断後に生じるキックバック電圧
の時間差に基づいてロータ静止位置を検出する。これに
より、ロータの静止位置を正確に検出することができ、
検出された静止位置に基づいて通電を開始する相を決定
することでロータを所望の方向へ速やかに回転起動させ
ることができる。
【0015】さらに、上記通電時間は、ステータ巻き線
が持つ時定数よりも長く、ロータが反応する時間よりも
短く設定する。これにより、ロータの位置ずれを防止し
つつより正確にロータの静止位置を検出することができ
る。
【0016】また、本願の他の発明は、一方の端が電源
電圧端子に接続された3相のステータ巻き線を備えたブ
ラシレスモータの各相の巻き線に流す電流を切り替える
ことでモータを回転駆動する3相半波駆動ブラシレスモ
ータ駆動装置におけるモータの起動方法において、上記
モータのいずれか2つの相のステータ巻き線へロータが
反応しない短いだけ通電して各巻き線に生じるキックバ
ック電圧の幅を比較してロータの静止している位置を判
定し、該判定結果に基づいていずれか1つの相のステー
タ巻き線のトルク定数のみが負(または正)である電気
角範囲で静止していると判定したときは当該相の巻き線
を最初に通電する相とするとともに、上記判定結果に基
づいていずれか2つの相のステータ巻き線のトルク定数
が負(または正)である電気角範囲で静止しているとき
は当該2つの相の巻き線を最初に通電する相としかつそ
のうち一方の相の巻き線の通電時間は他方の相の巻き線
の通電時間よりも短く設定するようにしたものである。
これによって、ロータがどのような電気角範囲で停止し
ている場合においても大きなトルクを発生させてモータ
を起動させることができる。
【0017】そして、この場合、望ましくは、上記短い
方の通電時間を、定常回転状態でロータが電気角で60
度だけ回転するのに要する時間の1/4〜1/2の時間
となるようにする。これにより、所望の相のステータ巻
き線への通電により発生するトルクに対して他の方の相
のステータ巻き線への通電により発生するトルクが起動
の妨げとならないようにすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施態様
を、図面を参照しながら説明する。図2は本発明による
3相半波駆動ブラシレスモータの駆動回路の構成例を示
す。U,V,Wはステータのコアに巻かれている巻き線
からなるステータステータ巻き線、Q1,Q2,Q3は
ステータステータ巻き線U,V,Wに駆動電流を流す出
力トランジスタ、ZD1,ZD2,ZD3は出力電圧ク
ランプ用のツェナーダイオードで、3相半波駆動ブラシ
レスモータでは上記各相のステータステータ巻き線U,
V,Wの一端が共通に接続されているセンタタップは電
源電圧端子Vccに接続される。
【0019】また、図2において、11は回路の動作に
必要なクロック信号を発生するクロック発生回路、12
はステータステータ巻き線U,V,Wをターンオフした
ときに発生するキックバック電圧を検出してロータマグ
ネットの静止位置を識別するのに用いるキックバック検
出回路、13はステータ巻き線の逆起電力のゼロクロス
点から回転時のロータマグネットの位置を検出する逆起
電力検出回路、14は駆動回路全体を監視、制御する制
御ロジックを示す。なお、上記回路以外にも、例えば図
1の駆動回路がモノリシック集積回路化された場合にチ
ップ温度の異常な上昇を検出する温度検出回路などが必
要に応じて設けられる。
【0020】上記のような構成を有する本実施例の駆動
回路による3相半波駆動ブラシレスモータの動作を簡単
に説明すると以下のようになる。
【0021】まず、出力トランジスタQ2とQ3を同時
に短時間だけオンし、ターンオフ後のキックバック時
間、すなわちオンしている間にステータステータ巻き線
V,Wに蓄えられたエネルギーが、電源に逆流すること
で消費される時間の長短でロータ静止位置を識別する。
すなわち、図2の回路において、出力トランジスタQ2
とQ3が同時にオンされると、V相ステータ巻き線とW
相ステータ巻き線に電流が流れる。この状態でトランジ
スタQ1とQ2を同時にオフすると、各ステータ巻き線
の電流は流れ続けようとするため、V相、W相出力電圧
は接地電位近くにあったものがツェナー電圧まで一気に
上昇する。この状態は各相ステータ巻き線に蓄えられた
エネルギーが全て消費されるまで続く。ここで、各相ス
テータ巻き線間の直流抵抗のばらつきはほとんど無いと
すると、この時のV相とW相のキックバック時間の長短
はインダクタンスの大小で決まり、インダクタンスが大
きいほどキックバック時間は長くなる。
【0022】次に、出力トランジスタQ3とQ1を同時
に短時間だけオンし、ターンオフ後のW相とU相のキッ
クバック時間の長短を比較する。さらに、その後、出力
トランジスタQ1とQ2を同時に短時間だけオンし、タ
ーンオフ後のU相とV相のキックバック時間の長短を比
較する。このようにして、3回のキックバック時間の比
較で、電気角にしてほぼ60度の分解能でロータ静止位
置を識別することができる。
【0023】上記の手順でロータ静止位置が識別できた
ら予め定めた回転方向になる相ステータ巻き線に通電
し、同時に非通電相に発生する逆起電力を逆起電力検出
回路13で監視する。そして、予め定めた向きの逆起電
力のゼロクロスを検出したら通電相を切り替える。同時
に、逆起電力検出回路13がキックバック電圧を誤検出
しないようマスク信号を制御ロジック14から逆起電力
検出回路13に送る。このように逆起電力検出回路13
がゼロクロス点を検出するごとに通電相の切り替えを行
うことで回転を維持することができる。
【0024】次に、図3(A)から(F)を用いて、本
発明を3相12極ブラシレスモータの駆動制御回路に適
用した場合のロータ静止位置検出の原理を説明する。図
3は3相12極ブラシレスモータの模式図を示す。1は
ロータマグネット、2a〜2iはステータの磁極を示
す。
【0025】先ず、図2の駆動回路の出力トランジスタ
Q2とQ3がオンしている状態を考えると、V相および
W相ステータ磁極2b,2c,2e,2f,2h,2i
は同じ極性に励磁される。たとえば図に示す如く矢印の
向きに電流が流れるとすると、2b,2c,2e,2
f,2h,2iはS極に磁化される。
【0026】図3(A)のように、U相ステータ磁極2
a,2d,2gの真正面にロータマグネットのS極があ
る状態を電気角0度とし、ロータ位置を反時計回転に6
0度ずつ回転した状態を、同図(B)、(C)、
(D)、(E)、(F)に示す。図にも示されているよ
うに、ロータの位置は変わってもステータ巻線の通電を
変えない限りステータ磁極の極性に変化はない。
【0027】ロータとステータが図3(A)のような位
置関係にある状態では、V相およびW相のどちらの相の
ステータ磁極に対しても、ロータN極から出る磁束の約
3分の2と、ロータS極から出る磁束の約3分の1が同
じように通るので、2つのステータ巻線のインダクタン
スに差はでない。したがってトランジスタQ2、Q3を
同時にターンオフしたときに、V相およびW相ステータ
巻線に現れるキックバック時間には、もともと2つの巻
線が持っているインダクタンス、直流抵抗のばらつきの
範囲でしか差は生じない。通常、その差は2%以内であ
る。ロータとステータが図3(D)のような位置関係に
ある状態でも、影響を受けるロータのN極とS極が入れ
替わるだけでキックバック時間に差は生じない。
【0028】また、ロータとステータが図3(B)のよ
うな位置関係にある状態では、W相ステータ磁極の真正
面にロータN極が対峙し、V相ステータ磁極はロータS
極の約3分の2と、ロータN極の約3分の1と対峙して
いる。そのため、W相ステータ磁極ではステータ巻線が
発生する磁束と、ロータが発生する磁束が重なり合い、
ステータ磁極は磁気飽和に向かう。したがって、W相ス
テータ巻線のインダクタンスは減少する。一方、V相ス
テータ磁極は、ロータS極の影響の方が大きいので、ス
テータ巻線が発生する磁束と、ロータが発生する磁束は
打ち消す方向に働き、ステータ磁極は磁気飽和とは反対
に向かう。したがってV相ステータ巻線のインダクタン
スは増加する。その結果、ターンオフ時のキックバック
時間はV相の方がW相よりも長くなる。
【0029】さらに、ロータとステータが図3(C)の
ような位置関係にある状態では、V相ステータ磁極の真
正面にロータS極が対峙し、W相ステータ磁極はロータ
N極の約3分の2と、ロータS極の約3分の1と対峙し
ている。そのため、図3(B)の位置関係と同様、W相
ステータ巻線のインダクタンスは減少に向かい、V相ス
テータ巻線のインダクタンスは増加に向かう。したがっ
て、この場合もターンオフ時のキックバック時間はV相
の方がW相よりも長くなる。
【0030】図3(E)におけるロータとステータの位
置関係では、(B)のロータとステータの位置関係にお
けるロータ磁極の極性が反対になる。W相ステータ磁極
ではステータ巻線が発生する磁束と、ロータが発生する
磁束が打ち消し合い、ステータ磁極は磁気飽和とは反対
に向かう。したがって、W相ステータ巻線のインダクタ
ンスは増加に向かう。一方、V相ステータ磁極は、ロー
タN極の影響の方が大きいので、ステータ巻線が発生す
る磁束とロータが発生する磁束は重なり合い、ステータ
磁極は磁気飽和に向かう。したがって、V相ステータ巻
線のインダクタンスは減少に向かう。その結果、ターン
オフ時のキックバック時間はV相の方がW相よりも短く
なる。
【0031】図3(F)におけるロータとステータの位
置関係は、(C)のロータとステータの位置関係とロー
タ磁極の極性が反対になる。(E)の位置関係と同様、
W相ステータ巻線のインダクタンスは増加に向かい、V
相ステータ巻線のインダクタンスは減少に向かう。した
がって、この場合もターンオフ時のキックバック時間は
V相の方がW相よりも短くなる。
【0032】図4は、ロータ静止位置を電気角0度から
360度まで変えて、トランジスタQ2,Q3をオンさ
せてV相とW相に短時間だけ電流を流してQ2,Q3を
オフさせたときのV相とW相のキックバック時間の差
(tv−tw)を観測した結果を示す。図4において、
(A)はそれぞれのステータ巻線に通電したときに発生
するトルク定数カーブである。半波駆動方式の場合、こ
のトルク定数が正または負のいずれかだけ各ステータ巻
き線に通電する。図4(B)はV相とW相のキックバッ
ク時間の差(V相キックバック時間からW相キックバッ
ク時間を引いた値)、図4(C)はV相キックバック時
間がW相キックバック時間より長い場合を「H」レベル
で表わし、また短い場合を「L」レベルで表わすことで
2進化した結果を示す。
【0033】なお、このような2進化された出力は、キ
ックバック検出回路12が発生するキックバックパルス
信号を用い例えばD型フリップフロップ回路を動作させ
ることで容易に作ることができる。図4は、電気角0度
から180度まではV相のキックバック時間の方が長
く、180度から360度ではW相のキックバック時間
の方が長いことを示しており、U相ステータ巻線のトル
ク定数カーブと同相の関係にあることが分かる。
【0034】図5は、さらにトランジスタQ3,Q1を
同時にターンオン、ターンオフしてW相とU相に短時間
だけ電流を流して、発生したW相とU相のキックバック
電圧の時間差を観測した結果と、トランジスタQ1,Q
2を同時にターンオン、ターンオフして発生したU相と
V相のキックバック電圧の時間差を観測した結果を、図
4のグラフに重ねて示したものである。
【0035】図5より、ステータ巻線の相の組み合わせ
を変えて行う3回のターンオン、ターンオフで、ロータ
静止位置に関し3つの2進化データを得ることができる
ことが分かる。そして、このようにして得られた3つの
2進化データからロータ静止位置を電気角60度の精度
で識別することができる。
【0036】図6は、ロータ静止位置検出のタイミング
チャートの例を示す。上から順に、クロック信号、U相
出力電圧、V相出力電圧、W相出力電圧、U相キックバ
ック検出パルス、V相キックバック検出パルス、W相キ
ックバック検出パルスを示す。ステップT1でトランジ
スタQ2,Q3をターンオンし、ステップT2でターン
オフすると、V相出力とW相出力にキックバック電圧K
Bv,KBwが発生するので、このV相、W相のキック
バック電圧を検出した検出パルスの時間tv1,tw2
を比較してどちらが大きいか判定する。
【0037】次に、ステップT3でトランジスタQ1,
Q3をターンオンし、ステップT4でターンオフする
と、U相出力とW相出力にキックバック電圧KBu,K
Bwが発生するので、このU相とW相のキックバック電
圧を検出した検出パルスの時間tu2とtw2とを比較
する。さらに、ステップT5ではトランジスタQ1,Q
2をターンオンし、ステップT6でターンオフすると、
U相出力とV相出力にキックバック電圧KBu,KBv
が発生するので、このU相とV相のキックバック電圧を
検出した検出パルスの時間tu3とtv3とを比較す
る。このようにして得られた3回の比較結果からロータ
静止位置を電気角60度の精度で識別することができ
る。
【0038】なお、回転中はステータ巻き線の逆起電力
を検出して通電相を切り替える制御方式においては、ト
ランジスタQ1〜Q3のオン、オフにより各相のステー
タ巻き線にキックバック電圧が発生するが、逆起電力検
出回路がこのキックバック電圧を検出して制御ロジック
に検出信号を出力すると、制御ロジックが誤った通電相
を切替え制御を行なってしまうので、逆起電力検出回路
がキックバック電圧を検出しないようにする必要があ
る。そこで、図2の実施例のシステムでは、制御ロジッ
ク14から逆起電力検出回路13に対してマスク信号を
供給するように構成されている。
【0039】キックバック電圧の検出は各相のステータ
巻き線の出力端子の電圧を一方の入力とする3個のコン
パレータにより構成し、これらのコンパレータの他方の
入力端子に電源電圧Vccとツェナー電圧との中間の電
圧(Vcc+Vz)/2を比較電圧として印加して、ス
テータ巻き線の出力端子の電圧と比較電圧とを比較する
ことでコンパレータの出力端子から検出パルスを得るこ
とができる。
【0040】図8には、キックバック検出回路12と逆
起電力検出回路13の具体例を示す。U,V,Wはステ
ータ巻き線、Q1,Q2,Q3は出力トランジスタ、C
OMP1,COMP2,COMP3はキックバック検出
用コンパレータ、COMP11,COMP12,COM
P13は逆起電力検出用コンパレータ、AS1,AS
2,AS3はマスキング用アナログスイッチ、L1,L
2,L3はキックバック検出用コンパレータCOMP
1,COMP2,COMP3によるキックバック検出出
力、A1,A2,A3は逆起電力検出用コンパレータC
OMP11,COMP12,COMP13の検出出力、
MSKは制御ロジック14からアナログスイッチAS
1,AS2,AS3に供給されるマスク信号を示す。
【0041】コンパレータCOMP1,COMP2,C
OMP3のしきい電圧(反転入力端子に印加される参照
電圧)は、ツェナー電圧Vzと電源電圧Vccとの中間
の電圧(Vz+Vcc)/2に設定する。コンパレータ
COMP1,COMP2,COMP3によるキックバッ
ク検出出力L1,L2,L3は、ステータ巻き線U,
V,Wにキックバック電圧が発生している間はハイレベ
ル「H」を示す。コンパレータCOMP11,COMP
12,COMP13のしきい電圧は3相ステータ巻き線
のセンタータップの電位(Vcc)にする。また、コン
パレータCOMP11,COMP12,COMP13は
ヒステリシス特性を有するものを使用する。これによっ
て、アナログスイッチAS1,AS2,AS3がオンさ
れると逆起電力検出用コンパレータCOMP11,CO
MP12,COMP13の入力端子が同一レベルにされ
て検出出力A1,A2,A3は、アナログスイッチAS
1,AS2,AS3がオンしている間直前の状態を維持
する。
【0042】図7は、本発明を適用した3相半波駆動ブ
ラシレスモータの駆動制御回路によるロータ静止位置検
出からランニング(定常回転)までのフローチャートを
示す。
【0043】電源がオンされると図7のフローチャート
に従った制御が開始され、先ず制御ロジック14がラン
ニング時より長め(10倍以上)のマスク信号をセット
し逆起電力検出回路13に対して供給する(ステップS
1)。次に、出力トランジスタQ2,Q3を一定時間だ
け(例えば1ms)オンしたあと一斉にターンオフする
(ステップS2)。すると、V相、W相に発生したキッ
クバック電圧をキックバック検出回路12が検出してキ
ックバック時間に応じた検出パルスを出力するので、制
御ロジック14は、V相、W相のどちらのキックバック
検出パルス幅が大きいか判定して、tv1>tw1のと
きは予め用意された変数X=4とし、またtv1<tw
1のときはX=0とし、Xの値をレジスタに一時ストア
する(ステップS5)。
【0044】2つの相のどちらのキックバック検出パル
ス幅が大きいかは、D型フリップフロップを用いて判定
することもできる。具体的には、一方のキックバック検
出パルスをD型フリップフロップのデータ入力端子に入
力しておいて、他方のキックバック検出パルスをフリッ
プフロップのクロック端子に入力して、出力トランジス
タQ2,Q3をターンオフした後、クロック端子側のキ
ックバック検出パルスの立下りタイミングでデータ端子
側のキックバック検出パルスをラッチするように構成す
れば良い。
【0045】仮に、V相のキックバック検出パルスをW
相のキックバック検出パルスでラッチするようにした場
合に、ラッチ後のフリップフロップの出力がロウレベル
であれば、W相のキックバック検出パルスの立ち下がり
の時点では既にV相のキックバック検出パルスはロウレ
ベルに立ち下がっていたということであるので、この場
合にはV相のキックバック検出パルスよりもW相のキッ
クバック検出パルスの方が大きいことが分かる。一方、
ラッチ後のフリップフロップの出力がハイレベルであれ
ば、W相のキックバック検出パルスの立ち下がりの時点
ではまだV相のキックバック検出パルスはハイレベルに
あるということであるので、この場合にはV相のキック
バック検出パルスよりもW相のキックバック検出パルス
の方が小さいことが分かる。
【0046】上記ステップS2の次のステップS3で
は、出力トランジスタQ3,Q1を一定時間だけオンし
たあと一斉にターンオフする。そして、W相、U相どち
らのキックバック検出パルス幅が大きいか判定して、t
w2>tu2のときは変数Y=2とし、またtw2<t
u2のときはY=0とし、Yの値をレジスタに一時スト
アする(ステップS6)。
【0047】さらに、その後、出力トランジスタQ1,
Q2を一定時間だけオンしたあと一斉にターンオフする
(ステップS4)。そして、U相、V相どちらのキック
バック検出パルス幅が大きいか判定して、tu3>tv
3のときは変数Z=1とし、またtu3<tv3のとき
はZ=0とし、Zの値をレジスタに一時ストアする(ス
テップS7)。
【0048】次に、制御ロジック14は、レジスタにス
トアされている上記3つの変数X,Y,ZからA=X+
Y+Zを演算して、その演算値からロータ静止位置を特
定し、静止位置で最大トルクを発生するステータ巻線か
ら通電を開始するように通電相を決定する(ステップS
8)。例えば、V相、W相のキックバック検出パルスの
比較でV相の方が長く(X=4)、W相、U相のキック
バック検出パルスの比較でW相の方が長く(Y=2)、
U相、V相のキックバック検出パルスの比較でV相の方
が長い場合(Z=0)には、演算値A(=X+Y+Z=
6)に基づいてW相ステータ巻線の通電がはじめに選択
され、ステップS31へ移行し通電が行なわれる。すな
わち、図2に示す出力トランジスタQ3をオンさせる。
【0049】その後、非通電相であるU相ステータ巻線
に現れる逆起電力Ubemfを逆起電力検出回路13で監視
する(ステップS32)。そして、U相逆起電力Ubemf
が正方向からゼロクロスするのを検出したら、制御ロジ
ック14は逆起電力検出回路13に対するマスク信号
(定常回転時のキックバック時間の2倍程度)をセット
する(ステップS33)。これと同時にトランジスタQ
3をオフして代わりにQ1をオンさせ、U相ステータ巻
線の通電に切り替える(ステップS11)。
【0050】そして、今度は非通電相であるV相ステー
タ巻線に現れる逆起電力を逆起電力検出回路13で監視
し、ステップS12でV相逆起電力が正方向からゼロク
ロスするのを検出したら、再びマスク信号をセット(ス
テップS13)するとともに、今度はQ1をオフしてQ
2をオンさせ、V相ステータ巻線の通電に切り替える
(ステップS21)。上記のようにして非通電相の逆起
電力のゼロクロスを検出するごとに相切り替えを行う動
作を繰り返すことで回転が維持される。
【0051】ステップS8における演算値Aが「5」の
ときはステップS21へ移行してV相ステータ巻線の通
電から、演算値Aが「3」のときはステップS11へ移
行してU相ステータ巻線の通電から、それぞれ通電を開
始させることにより、最大トルクを発生させる相から通
電を開始してロータを速やかに回転起動させることがで
きる。
【0052】演算値Aが「4」のときは「6」の場合と
同じW相の通電から開始するが、このとき起動トルクを
大きくするためステップS30へ移行してトランジスタ
Q3をオンさせるとともに、Q2も例えば16msのよ
うな一定時間だけ同時にオンさせる。この一定時間は、
モータによって異なる起動トルクおよびイナーシャに応
じて決定する。
【0053】例えば図5のサイクルT2に着目すると、
通常動作時にはW相に通電するが、起動時を考えるとロ
ータがサイクルT4の後半に対応した位置にあれば問題
ないが、サイクルT4の前半に対応した位置にあるとト
ルク定数は「0」に近い領域であるのでW相のみに通電
しても充分なトルクが発生できないことが分かる。そこ
で、この実施例においては、このような場合にはQ2も
一定時間だけ同時にオンさせてW相のみならずV相へも
通電を行なうようにしている。これにより、W相のみの
場合よりも大きなトルクを発生させてロータを速やかに
回転起動させることができる。
【0054】ステップS8での演算値Aが「2」のとき
は「3」の場合と同じU相の通電から開始するが、この
とき起動トルクを大きくするためステップS10へ移行
してトランジスタQ1をオンさせるとともに、Q3も一
定時間だけ同時にオンさせる。演算値Aが「1」のとき
は「5」の場合と同じV相の通電から開始するが、この
とき起動トルクを大きくするためステップS20へ移行
してトランジスタQ2をオンさせるとともに、Q1も一
定時間だけ同時にオンさせる。これにより、それぞれ位
置において最大のトルクを発生させてロータを速やかに
回転起動させることができる。
【0055】なお、ステップS8における演算値Aが
「0」になるのはX=0,Y=0,Z=0つまりtv1
<tw1,tw2<tu2,tu3<tv3のときであ
り、また演算値Aが「7」になるX=4,Y=2,Z=
1つまりtv1>tw1,tw2>tu2,tu3>t
v3のときであり、キックバック電圧を正しく検出して
いる場合にはこのようになることはない。そこで、この
実施例では、ステップS8での演算値Aが「0」または
「7」の場合には、ロータ静止位置検出が正しく行われ
なかったと判断し、ステップS1へ戻ってロータ静止位
置検出を始めからやり直す(リスタート)ようにしてい
る。リスタートに要する時間は10ms以内なので起動
時間への影響は無視することができる。
【0056】なお、ステップS8での演算とその判定
は、制御ロジック14がプログラムに従ってソフト的に
行なうことも可能であるが、デコーダ回路を設けてデコ
ーダの出力に応じて分岐を行なうようにすることも可能
である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明ではキック
バック電圧を利用してロータ静止位置を検出するように
しているが、図6に示すように、キックバック電圧は十
分に大きい(ほぼ電源電圧に等しい)ので、ノイズ等の
影響は極めて受けにくい。したがって、ロータ静止位置
を誤って識別する可能性は極めて低い。また、同時オ
ン、オフの2つの相のキックバック時間を比較するので
カウンタやADコンバータ等の回路を必要としない簡単
な構成で精度の高いロータ静止位置検出が可能になる。
また、ホール素子を用いることなくステータに対するロ
ータの位置を正確に識別して通電を開始する巻き線を決
定することができ、モータ起動時にバックモーションを
起こすことなく所望の方向へ正しく回転させることが可
能な3相半波駆動ブラシレスモータを実現することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】3相12極半波駆動ブラシレスモータの構成例
を示す概略構成図である。
【図2】本発明による3相半波駆動ブラシレスモータの
駆動装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明のロータ静止位置検出の原理を説明する
ための模式図である。
【図4】3相半波駆動ブラシレスモータのロータ静止位
置と3相のうちいずれか1つの2相間のキックバック時
間差との関係を示す波形図である。
【図5】3相半波駆動ブラシレスモータのロータ静止位
置と3相のうちすべての2相間のキックバック時間差と
の関係を示す波形図である。
【図6】3相半波駆動ブラシレスモータのロータ静止位
置検出のタイミングチャートである。
【図7】本発明を3相半波駆動ブラシレスモータに適用
したときの起動時の制御手順を示すフローチャートであ
る。
【図8】キックバック検出回路12と逆起電力検出回路
13の具体例を示す回路構成図である。
【符号の説明】
1 ロータマグネット 2 ステータコア U 第1の相の巻き線 V 第2の相の巻き線 W 第3の相の巻き線 11 クロック発生回路 12 キックバック検出回路 13 逆起電力検出回路 14 制御ロジック回路 Q1〜Q3 出力トランジスタ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の端が電源電圧端子に接続された3
    相のステータ巻き線を備えたブラシレスモータの各相の
    巻き線に流す電流を切り替えることでモータを回転駆動
    する3相半波駆動ブラシレスモータ駆動装置であって、 上記モータの各相のステータ巻き線に選択的に通電する
    出力回路と、上記巻き線のうち非通電相の巻き線に誘起
    される逆起電力を検出する逆起電力検出回路と、上記逆
    起電力検出回路の検出信号に基づいて上記出力回路を制
    御する制御ロジックと、上記モータの各相のステータ巻
    き線へロータが反応しない短い時間だけ通電してターン
    オフ後に各巻き線に生じるキックバック電圧の幅を比較
    してロータの静止位置を検出する静止位置検出手段とを
    備え、 上記静止位置検出手段により検出されたロータ静止位置
    に基づいていずれかの相の巻き線へ電流を流してモータ
    を起動することを特徴とする3相半波駆動ブラシレスモ
    ータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 上記制御ロジックは、3相のステータ巻
    線のうち、いずれか2つの相のステータ巻線に同時に短
    時間だけ電流を流すように上記出力回路を制御して、電
    流が流された2つの相の電流遮断後のキックバック電圧
    の時間差に基づいてロータ静止位置を検出することを特
    徴とする請求項1に記載の3相半波駆動ブラシレスモー
    タ駆動装置。
  3. 【請求項3】 電流を流す相の組み合わせを変えて各組
    み合わせごとに短時間だけ電流を流して、それぞれの電
    流遮断後に生じるキックバック電圧の時間差に基づいて
    ロータ静止位置を検出することを特徴とする請求項2に
    記載の3相半波駆動ブラシレスモータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 上記通電時間は、ステータ巻き線が持つ
    時定数よりも長く、ロータが反応する時間よりも短いこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の3相半
    波駆動ブラシレスモータ駆動装置。
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