JPH11316506A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11316506A
JPH11316506A JP10137584A JP13758498A JPH11316506A JP H11316506 A JPH11316506 A JP H11316506A JP 10137584 A JP10137584 A JP 10137584A JP 13758498 A JP13758498 A JP 13758498A JP H11316506 A JPH11316506 A JP H11316506A
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JP
Japan
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mark
image
intermediate transfer
image forming
belt
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10137584A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Ando
力 安藤
Ryuji Katsuno
龍司 勝野
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH11316506A publication Critical patent/JPH11316506A/ja
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  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置内で使用される無端ベルト状部
材の長寿命化を図り、 且つ、 画像形成時の無端ベルト状
部材の搬送による振動を低減し、 高品質の画像を得る。 【解決手段】 感光ドラム上にトナー像を形成するトナ
ー像形成手段と対向する位置に、循環移動する無端ベル
ト状部材からなり、感光ドラム上のトナー像が転写され
る中間転写体1を設ける。中間転写体1は基材16とそ
の上に積層された表面層17との2層構造であり、基材
16と表面層17との間には位置検知用マーク18が設
けられている。このマーク18は表面層17のなかに完
全に埋め込まれ、 中間転写体1の表面は平坦となってい
る。そして、中間転写体1と対向して配置された光学セ
ンサーによりマーク18が検知され、中間転写体1の位
置や移動速度などが検出される。その際、マーク18が
中間転写体1の搬送性に影響を及ぼすことがなく、 振動
などによる画質劣化の発生が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法を利用
した複写機、プリンター等の画像形成装置に係り、特に
トナー像が転写される中間転写ベルト、記録体上のトナ
ー像を定着する定着ベルトなどの無端ベルト状部材を備
えた画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、 トナー像が転写される中間転
写ベルトや、記録体上のトナー像を定着する定着ベルト
などの無端ベルト状部材を使用する画像形成装置とし
て、 種々の方式の装置が知られている。この無端ベルト
状部材を使用する画像形成装置の例として、図9に示す
ものがある。
【0003】この画像形成装置は、静電潜像にトナーを
選択的に付着させてトナー像を形成する4台のトナー像
形成手段107と、矢印A方向に循環移動する無端ベル
ト状の中間転写体101と、中間転写体101を介して
トナー像形成手段107と対向するように配置された一
次転写ローラ108と、中間転写体101を張架するよ
うに配置された加熱ローラ102、テンションローラ1
04、駆動ローラ105及び剥離ローラ106と、中間
転写体101を介して加熱ローラ102と対向配置され
た加圧ローラ103と、中間転写体101と加圧ローラ
103との間に被転写材109を供給するための被転写
材ガイド110とを備えている。
【0004】トナー像形成手段107は中間転写体10
1に沿って4台が配列されており、それぞれは、円筒状
の感光体111と、感光体111の表面をほぼ一様に帯
電する帯電装置112と、感光体に画像情報に対応した
像光を照射して潜像を形成する露光装置113と、潜像
をトナーの付着により可視化する現像装置114と、転
写後の感光体表面を清掃するクリーニング装置115と
を備えている。これらのトナー像形成手段107は、そ
れぞれ感光体111上に、シアン(C)、 マゼンタ
(M)、 イエロー(Y)、 ブラック(K)のトナー像T
を形成するようになっている。
【0005】感光体111上のトナー像Tは、第1の転
写位置T1 に搬送され、ここで中間転写体101と接触
するとともに、感光体111及び一次転写ローラ108
による加圧及び静電気力を受けて中間転写体101上に
転写される。このとき、4つのトナー像形成手段から、
それぞれシアン、 マゼンタ、 イエロー、 ブラックの像が
重ねて転写され、フルカラーのトナー像が形成される。
中間転写体101上に転写されたトナー像Tは、中間転
写体101の循環移動により第2の転写位置T2 に搬送
され、ここで中間転写体101と加圧ローラ103との
間に供給された被転写材109と共に、加熱ローラ10
2と加圧ローラ103との間で加熱・加圧され、被転写
材109上に転写定着される。トナー像Tが転写された
被転写材109は、中間転写体101の移動により剥離
ローラ106に到達する過程で冷却され、 剥離ローラ1
06により中間転写体101から剥離される。
【0006】図10(a)に、 上記中間転写体101の
概要を示す。中間転写体101には位置検知用の貫通孔
101aが設けられており、 検知用の光を通過させて中
間転写体101の位置を検出する。この位置情報は、 中
間転写体101をホームポジションに停止させたり、 色
別のトナー像を同一の位置に重ねて転写する際に中間転
写体101の移動速度を微調整するために用いられる。
特に、 転写定着に使用される中間転写体は、定着時に加
熱及び加圧を受けるため熱膨張やクリープなどの「伸
び」が発生しやすく、 高品位の画像を得るためには中間
転写体101の位置検知は必要不可欠となる。
【0007】図10(b)は上記中間転写体101の、
図10(a)中に示すS−S線における断面図である。
この中間転写体101は基材層116とその上に積層さ
れた表面層117とを有する2層構造となっている。基
材層116は、 耐熱性、引張強度、 可撓性、及び電気抵
抗率制御性などが要求され、 それらを満足する材料とし
て、 ポリイミド等の耐熱性樹脂が用いられる。また、 表
面層117には、 耐熱性、トナーとの離型性、 及び電気
的な絶縁性などが必要であり、 従来の定着装置に用いら
れているような、 シリコーン系ゴムやフッ素系樹脂、 ま
たはフッ素ゴム中にフッ素系の樹脂を分散させたものな
どが用いられる。
【0008】この中間転写体101は、 常時張力が負荷
されて回転及び加熱・加圧されるため、 長期間の使用に
より内部歪みを生じたり、 貫通孔101aを起点とした
亀裂が発生してしまい、このような状態となると中間転
写体101を交換しなければならない。
【0009】このように、 中間転写体101の寿命を決
める主要因として、 位置検知用の貫通孔101aによる
歪みや亀裂が挙げられる。この問題は、 中間転写体に限
らず定着ベルトや、被転写材を担持して搬送するベル
ト、加熱を受けない中間転写体など、 画像形成装置内で
使用され、常時張力を受ける無端ベルト状の部材に対し
て同様に発生する。
【0010】この問題に対し、以下のような対策が採ら
れている。例えば、 特開平6−130775号公報で
は、 転写ベルト( 定着は行わない) 表面に位置検知用の
光反射体を取り付け、その上を透明部材で被覆すること
により、 転写ベルトの長寿命化を図っている。また、 特
開平6−56292号公報では、シーム部を有する搬送
ベルトに関し、 シーム部の近傍にベルト表面とは反射率
の違う粘着シールによるマークを張り付け、 ベルトの循
環方向及び循環方向と直行する方向への移動を検知して
いる。また、 特開平6−127037号公報では、ベル
ト状感光体の側縁付近に移動検出用の光学的或いは磁気
的なパターンを設け、 このパターンを検知することによ
り複数のトナー像の書き込み時の位置ズレを防止してい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような画像形成装置内の無端ベルト状部材では、以下に
示すような問題点がある。無端ベルト状部材の位置検知
用マークは、上記のように、貫通孔、 或いは検知用マー
クを透明部材で被覆すること等により行われているが、
いずれの方法もベルト表面に凹凸を作ることになってし
まい、 ベルトの循環移動の際に振動が発生する。つま
り、ベルトの厚さや剛性が急変しているとベルトを張架
するローラとの当接時や離脱時、又はベルトを挟む二つ
のローラ間を通過するときに衝撃力が作用し、振動が発
生する。中間転写体や搬送ベルトなどの部材自体、 或い
はこれらの部材が搬送している未定着トナー像が転写さ
れた被転写材が振動すると、 トナー像の転写時にレジず
れなどの画質劣化が生じる。また、 トナー像の転写に寄
与しない定着ベルトが振動する場合も、 画像形成装置の
筐体を通じて振動が転写部分に伝播するため、 上記と同
様な画質劣化が発生する。
【0012】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、 装置内で使用される無端ベルト状部材の長寿命
化を図り、 且つ、 画像形成時の無端ベルト状部材の搬送
による振動を低減し、 高品質の画像を形成することがで
きる画像形成装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、 周回移動する周面に静
電潜像が形成される像担持体と、 該像担持体上の静電
潜像にトナーを転移してトナー像を形成する現像装置
と、 無端状の周面が周回可能となるように支持され、
該周面が前記像担持体周面と当接するように配置された
ベルト状の中間転写体と、 前記像担持体上に形成され
たトナー像を前記中間転写体に転写する一次転写装置
と、 前記中間転写体上に転写されたトナー像を、該中
間転写体と当接される被転写材に転写する二次転写装置
と、を有する画像形成装置において、前記中間転写体
は、無端ベルト状の基体と、その外周面に積層された光
透過性材料からなる表面層とを有し、該表面層内又は表
面層下に、該中間転写体の周面上の位置を検知するため
のマークが埋め込まれて、このマーク埋設部分の表面が
平坦となっており、 該中間転写体と対向する位置に、
周回移動する中間転写体に付された前記マークの位置を
検知するマーク検知手段が設けられていることを特徴と
する画像形成装置を提供するものである。
【0014】また、 請求項2に記載の発明は、 請求項
1に記載の画像形成装置において、前記二次転写装置
は、前記中間転写体を支持するローラの一つと対向し、
加熱手段を内蔵して前記中間転写体に当接された被転写
材を加圧及び加熱するものであることを特徴とする画像
形成装置を提供するものである。
【0015】請求項3に記載の発明は、 周回移動する
周面に静電潜像が形成される像担持体と、 該像担持体
上の静電潜像にトナーを転移してトナー像を形成する現
像装置と、 無端上の周面が周回可能となるように支持
され、該周面上に被転写材を担持して搬送するととも
に、該被転写材を前記像担持体に当接させる搬送ベルト
と、 前記像担持体上に形成されたトナー像を、前記搬
送ベルト上の被転写材に転写する転写装置とを有する画
像形成装置において、 前記搬送ベルトは、無端ベル
ト状の基体と、その外周面に積層された光透過性材料か
らなる表面層とを有し、該表面層内又は表面層下に、該
搬送ベルトの周面上の位置を検知するためのマークが埋
め込まれて、このマーク埋設部分の表面が平坦となって
おり、 該搬送ベルトと対向する位置に、周回移動する
搬送ベルトに付された前記マークの位置を検知するマー
ク検知手段が設けられていることを特徴とする画像形成
装置を提供するものである。
【0016】請求項4に記載の発明は、 周回移動する
周面に静電潜像が形成される像担持体と、 該像担持体
上の静電潜像にトナーを転移してトナー像を形成する現
像装置と、 前記トナー像を被転写材上に転写する転写
装置と、 前記被転写材とその上に転写されたトナー像
とを、加熱・加圧して該被転写材上にトナー像を定着す
る定着装置とを有する画像形成装置において、 前記
定着装置は、前記被転写材及びその上に転写されたトナ
ー像に圧接される無端状の定着ベルトを有し、この定着
ベルトは、無端ベルト状の基体と、その外周面に積層さ
れた光透過性材料からなる表面層とを有し、該表面層内
又は表面層下に、該定着ベルトの周面上の位置を検知す
るためのマークが埋め込まれて、このマーク埋設部分の
表面が平坦となっており、 該定着ベルトと対向する位
置に、周回移動する定着ベルトに付された前記マークの
位置を検知するマーク検知手段が設けられていることを
特徴とする画像形成装置を提供するものである。
【0017】上記発明の構成において、無端ベルト状と
なった中間転写体、搬送ベルト又は定着ベルトは、いず
れも基体と表面層との二層構造の他、これらの層の間に
プライマー層等の中間層を有するもの、基体の内側に内
側表面層を有するもの等、多層構造とすることもでき
る。
【0018】このような中間転写体、搬送ベルト又は定
着ベルトは、位置検知用マークを表面層で被覆して表面
がほぼ平坦となっているので、これらの無端ベルト状部
材の循環移動の際に振動が発生せず、トナー像の転写時
にレジずれなどの画質劣化が発生しない。また、トナー
像の転写に寄与しない定着ベルトであっても、振動が転
写部分に伝播するのが防止されるため、同様に画質劣化
の発生を防止できる。また、従来のようにベルト状部材
に貫通孔などを設けないため、ベルト状部材の亀裂や破
損を防止でき、長寿命化が可能となる。
【0019】また、上記無端ベルト状部材の表面層は5
0%以上の光透過性を持つような構成とするのが望まし
く、この表面層を透明なシリコーンゴムで形成すること
により、耐熱性を有するとともに光透過性の高いものと
することができる。このように表面層の光透過性が高く
なっていると、光学センサー等で位置検知用マークを正
確に検知することが可能になり、この位置情報に基づき
適切な制御を行うことが可能となる。
【0020】また、 前記位置検知用マークは、これが埋
め込まれる層を構成する材料と接着性を持つ材料で形成
するのが望ましい。このような材料を用いることによ
り、位置検知用マークとこれを埋め込んだ層とが強固に
接着され、均一な弱点のない無端ベルト状部材とするこ
とができる。例えば、位置検知用マークを、これが埋め
込まれる層の材料と同種の材料又は同種の材料の変性物
を含むことにより接着性を得ることができる。そして、
表面層にシリコーンゴムを用いたときには、この表面層
に埋め込まれる位置検知用マークに、同じシリコーンゴ
ム又はシリコーン樹脂等を用いることによって、表面層
を加硫固化させる際に良好な接着性が得られる。また、
柔軟性等においても均一な層とすることができる。
【0021】一方、前記位置検知用マークは、金属箔で
あってもよい。金属箔は光の反射が良好なため、光学的
な位置検知手段によりマークの検知が容易となるという
利点がある。
【0022】上記のような位置検知用マークを用いて無
端ベルト状部材の位置を検知することにより、 以下の用
途に使用できる。 中間転写体等、無端ベルト状部材の循環方向の位置を
検知することにより、画像書き込み時のズレを防止す
る。 無端ベルト状部材の循環方向と直行する方向の位置を
検知することにより、ベルト状部材の移動方向のズレを
検知し、ベルト状部材の蛇行を修正する。 中間転写体等の無端ベルト状部材をホームポジション
に循環移動させる。 中間転写体等の無端ベルト状部材にシーム( 接合部
分) が有る場合は、 シーム部を検知し、 そこに画像の書
き込みを行わない、 或いは、 高温部分で停止させないな
どの保護を行う。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を図
に基づいて説明する。 < 第1の実施形態 >図1は、請求項1、請求項2、請求
項5、請求項6又は請求項7に記載の発明の一実施形態
である画像形成装置を示す概略構成図である。この画像
形成装置は、中間転写体を用いたフルカラーの画像形成
装置であり、図1中に示す矢印Aの方向に循環移動する
無端ベルト状の中間転写体1と、トナー像を形成する4
台のトナー像形成手段7と、中間転写体1を挟んでトナ
ー像形成手段7と対向するように配置され、トナー像を
中間転写体1に転写する一次転写ローラ8と、中間転写
体1を張架するように配置された加熱ローラ2、テンシ
ョンローラ4、駆動ローラ5及び剥離ローラ6と、中間
転写体1を挟むように加熱ローラ2と対向配置された加
圧ローラ3と、加熱ローラ2に巻き回された中間転写体
1と加圧ローラ3との間に被転写材9を供給するための
被転写材ガイド10とを有している。
【0024】上記トナー像形成手段7は、中間転写体1
の移動方向に沿って4台が配列されており、 表面に静電
電位の差による潜像が形成される感光ドラム11と、該
感光ドラム11の周囲に、感光ドラム表面をほぼ一様に
帯電する帯電装置12と、感光ドラムに像光を照射して
潜像を形成する露光装置13と、感光ドラム上の潜像を
トナーの付着により可視化する現像装置14と、転写後
の感光ドラム表面を清掃するクリーニング装置15とを
備えている。このようなトナー像形成手段7は、各現像
装置14内に異なる色のトナーを収容しており、それぞ
れ感光ドラム11上に、シアン(C)、 マゼンタ
(M)、 イエロー(Y)、 ブラック(K)のトナー像T
を形成するようになっている。
【0025】図2(a)は、上記中間転写体1を示す斜
視図であり、図2(b)は該中間転写体1の、図2
(a)中に示すS−S線における断面図である。この中
間転写体1は、 図2(b)に示すように、基材16とそ
の上の表面層17との2層で構成されている。基材16
は耐熱性の樹脂であるポリイミドであり、 無端ベルト状
となっている。また、 基材16は、 感光ドラムからのト
ナー転写を良好にするために、 カーボンブラックの配合
により体積抵抗率が109[Ω・cm] に制御されており、
黒色のシートとなっている。表面層17はLTV(Low T
emperature Vulcanization) シリコーン系ゴムであり、
ベンガラなどの混合物を配合していない、 透明なもので
ある。
【0026】また、基材16とその上層の表面層17と
の間には、図2(a)に示すような十字形の位置検知用
マーク18が埋め込まれている。このマーク18は、 表
面層17と同種のLTVシリコーン系ゴムであるが、 ベ
ンガラを配合することにより朱色に着色されている。
【0027】上記のような中間転写体1は、基材16上
の幅方向端部付近に位置検知用マーク18を配置した
後、 液状のLTVシリコーンゴムを一定の厚さで塗布
し、130[℃]×3[hr]の条件で加硫固化させて
形成したものである。このように表面層17と同様な材
料をマーク18に用いることにより、 表面層17の加硫
の際に両者が加硫接着され、 良好な接着強度を得ること
ができる。また、 基材16、 表面層17、 位置検知用マ
ーク18のそれぞれの厚みは、80[μm]、50[μ
m]、20[μm]であり、 マーク18は表面層17の
なかに完全に埋まり込む。これにより、 中間転写体1の
表面は完全に平坦となっている。
【0028】また、上記画像形成装置では、中間転写体
1の周面と対向する位置に、上記位置検知用マーク18
を検知する光学センサー20が設けられている。この光
学センサー20は中間転写体1に光を照射し、その反射
光を検出するものであり、中間転写体1のマーク18を
検知することにより、中間転写体1の循環方向の位置、
循環方向と直行する方向の位置、 中間転写体1の移動速
度、 などの情報を得ることができる。
【0029】上記のような画像形成装置では、画像情報
は、 シアン(C)、 マゼンタ(M)、 イエロー(Y)、
ブラック(K)の4色の像に分解され、 トナー像形成手
段7により各感光ドラム11上に異なる色のトナー像T
が形成される。そして、各感光ドラム11上のトナー像
Tは、一次転写ローラ8の作用により、循環移動する中
間転写体1上に重ねて順次転写される。この際、 光学セ
ンサー20により中間転写体1のマーク18が検知さ
れ、 中間転写体1の移動速度や感光ドラム11への書き
込みタイミング等が制御されている。これにより、色ず
れの無い良好な転写が行われる。
【0030】このように、トナー像Tが転写された無端
ベルト状の中間転写体1は、図1中に示す矢印Aの方向
に循環移動し、転写されたトナー像Tを第2の転写位置
2に搬送する。一方、被転写材ガイド10からは被転
写材9が供給され、第2の転写位置T2 で中間転写体1
と重ね合わされて互いに対向して配置された加熱ローラ
2と加圧ローラ3との間に送り込まれる。加熱ローラ2
と加圧ローラ3とは共に熱源を内蔵しており、中間転写
体1と被転写材9とを、トナー像を挟んで重ね合わせた
状態で加熱しながら加圧する。この加熱及び加圧の過程
でトナー像Tはその溶融温度以上にまで加熱され、 被転
写材9上に浸透する。その後、 被転写材9は、中間転写
体1の回転により剥離ローラ6に到達する過程で冷却さ
れ、 剥離ローラ6の作用により中間転写体1から剥離さ
れる。
【0031】このような画像形成工程において、光学セ
ンサー20によって中間転写体1に付されたマーク18
の位置が検知されることにより、中間転写体1の循環方
向の位置や移動速度が検知される。この情報に基づい
て、 駆動ローラ5の回転速度を微調整することにより、
画像の書き込みムラを防止することができる。さらに、
中間転写体1の循環方向と直角な方向の位置ズレが検知
され、 そのズレ量に応じてテンションローラ4の張力を
左右個別に調整することで、 中間転写体1の蛇行が抑制
される。また、 画像形成が終了した後には、 位置検知用
マーク18の位置を検知することにより、予め定められ
たホームポジションに中間転写体1を移動させた後に停
止させる制御も行われる。
【0032】そして、上記画像形成装置では、図2
(b)に示すように、中間転写体1の表面が、マーク1
8が付された位置でも完全にフラットとなっているの
で、マーク18が中間転写体1の搬送性に及ぼす影響は
無くなり、 振動などによる画質劣化の発生を防止でき
る。このため、画像書き込み時のずれや中間転写体1の
移動方向のずれを適切に補正でき、良好な画像を得るこ
とができる。
【0033】< 第2の実施形態 >図3は、請求項1、請
求項5、請求項6、請求項7又は請求項8に記載の発明
の一実施形態である画像形成装置を示す概略構成図であ
る。この画像形成装置も、中間転写体を用いたカラー画
像形成装置であり、装置内には、トナー像形成手段2
7、 一次転写ローラ28、 中間転写体21、 加熱ローラ
22、 加圧ローラ23、 テンションローラ24、 駆動ロ
ーラ25、 剥離ローラ26、 二次転写ローラ39が備え
られており、中間転写体21は、テンションローラ2
4、駆動ローラ25、剥離ローラ26に張架される無端
ベルト状部材となっている。
【0034】上記二次転写ローラ39は、剥離ローラ2
6と対向する位置に設けられており、電界を形成して中
間転写体上のトナーを重ね合わされた被転写材29に転
写するものである。そして、この二次転写ローラ39が
中間転写体21と対向する第2の転写位置T2 の下流側
に、加熱ローラ22と加圧ローラ23とが対向配置され
た定着装置が設けられている。
【0035】上記トナー像形成手段27は、図1に示す
装置と同様に、搬送ベルト21に対向して4台が連続に
配置されており、 それぞれ、感光ドラム31、 帯電装置
32、露光装置33、現像装置34、及びクリーニング
装置35を有している。各トナー像形成手段27は、そ
れぞれ感光ドラム31上に、画像情報に応じたシアン
(C)、 マゼンタ(M)、 イエロー(Y)、 ブラック
(K)のトナー像を形成する。
【0036】上記中間転写体21は、図3中に示す矢印
A方向に循環移動し、第1の転写位置T1 においてトナ
ー像形成手段27からトナー像Tの転写を受け、転写さ
れたトナー像を第2の転写位置T2 に搬送するようにな
っている。
【0037】この中間転写体21は、図4(b)に示す
ように、基材36とその上の表面層37との2層で構成
されており、基材36にはポリイミド樹脂を用いてい
る。しかし、 本実施形態の中間転写体21は加熱を受け
ないので、 ポリエチレンテレフタレート(PET) やポリフ
ッ化ビニリデン樹脂、 ポリウレタン樹脂などのフィルム
も使用することができる。表面層37は透明なRTV(R
oom Temperature Vulcanization)シリコーンゴムであ
り、表面層37には、図4(a)に示すように、位置検
知用のマーク38が埋め込まれている。例えば、本実施
形態では、位置検知用マーク38にシリコーン樹脂のマ
ーカー( オキツモ株式会社製) によって付されたものを
用いている。
【0038】上記のような中間転写体21は、基材36
上に耐熱性マーカーで位置検知マーク38を書き込んだ
後、 液状のRTVシリコーンゴムを約60[μm]の厚
さで塗布し、 室温で加硫固化させて作成した。位置検知
用マーク38の厚みは5[μm]程度であり、 中間転写
体21の表面はフラットとなる。
【0039】また、中間転写体21と対向する位置に
は、図1に示す装置と同様に、上記位置検知用マーク3
8を検知する光学センサー40が設けられている。
【0040】このような画像形成装置では、画像情報は
シアン(C)、 マゼンタ(M)、 イエロー(Y)、 ブラ
ック(K)の4色の像に分解され、 各トナー像形成手段
27により異なる色のトナー像Tが形成される。中間転
写体21は図3中に示す矢印Aの方向に循環移動してお
り、第1の転写位置T1 においてトナー像形成手段27
からトナー像Tが転写される。4台のトナー像形成手段
27から異なる色のトナー像が順次転写された後、トナ
ー像は中間転写体21の移動により第2の転写位置T2
に搬送される。
【0041】この第2の転写位置T2 では、 被転写材ガ
イド30から被転写材29が中間転写体21の周面上に
供給される。被転写材29は剥離ローラ26と二次転写
ローラ39との間を中間転写体21と重ね合わされて通
過し、 二次転写ローラ39からの静電気力によりトナー
像Tが被転写材29に転写される。第2の転写位置T2
を通過した後、剥離ローラ26の曲率にしたがって中間
転写体21が移動することにより、被転写材29は中間
転写体21から剥離され、 加熱ローラ22と加圧ローラ
23との間に搬送される。互いに対向して配置された加
熱ローラ22と加圧ローラ23とは、 トナー像が転写さ
れた被転写材29を挟み込んで加熱しながら加圧する。
この加熱及び加圧によりトナー像が溶融し、被転写材2
9に圧着されて定着したトナー画像が得られる。
【0042】上記画像形成過程において、 光学センサー
40により中間転写体21上の位置検知用マーク38が
検知され、 中間転写体21の循環方向の位置や移動速度
が検知される。この情報に基づき、 駆動ローラ25の回
転速度を微調整することにより、 画像の書き込みムラが
防止される。さらに、 中間転写体21の循環方向と直角
な方向の位置ズレを検知し、 そのズレ量に応じてテンシ
ョンローラ24の張力を左右個別に調整することで、 中
間転写体21の蛇行を抑制することができる。
【0043】その際、図4(b)に示すように、中間転
写体21の表面がフラットとなっているので、中間転写
体21の搬送性に影響を及ぼすことが無く、振動による
画質劣化を防止して良好な画像を得ることができる。
【0044】< 第3の実施形態 >図5は、請求項3又は
請求項9に記載の発明の一実施形態である画像形成装置
を示す概略構成図である。この画像形成装置は、搬送ベ
ルトを用いたカラー画像形成装置であり、装置内には、
トナー像形成手段47と、形成されたトナー像が転写さ
れる被転写材49を搬送する搬送ベルト41と、トナー
像を上記被転写材49に転写する転写ローラ48と、上
記被転写材49に転写されたトナー像を定着させる加熱
ローラ42及び加圧ローラ43とが備えられている。
【0045】上記トナー像形成手段47は、図1に示す
装置と同様に、搬送ベルト41の移動方向に沿って4台
が配列されており、 それぞれが、感光ドラム51と、 帯
電装置52と、露光装置53と、現像装置54と、クリ
ーニング装置55とを備えている。これらのトナー像形
成手段7は、各感光ドラム51上に画像情報に応じたシ
アン(C)、 マゼンタ(M)、 イエロー(Y)、 ブラッ
ク(K)のトナー像を形成するようになっている。
【0046】上記搬送ベルト41は、テンションローラ
44と駆動ローラ45とにより張架されており、図5中
に示す矢印Aの方向に循環移動する。そして、被転写材
ガイド50から供給された被転写材49をベルト上で搬
送するようになっている。
【0047】この搬送ベルト41は、図6(b)に示す
ように、基材56とその上に形成された表面層57との
2層で構成されている。基材56は無端状となったポリ
エチレンテレフタレート(PET)のベルトであり、 ポ
リエチレンテレフタレートに代えてポリフッ化ビニリデ
ン樹脂やポリウレタン樹脂などを使用することもでき
る。一方、表面層57は透明なRTV(Room Temperatur
e Vulcanization)シリコーンゴムで形成されている。ま
た、RTVシリコーンゴムからなる表面層57の中には
位置検知用のマーク58が埋め込まれている。このマー
ク58は、 平滑にされた光沢を持つアルミ箔で構成され
ている。
【0048】上記搬送ベルト41は、基材56上に位置
検知用マーク58をプライマーによって所定位置に接着
した後、 液状のRTVシリコーンゴムを一定の厚さで塗
布し、 室温で加硫固化させて作成した。このシリコーン
ゴムの表面層56の厚さは約60[μm]であるのに対
し、 マーク58の厚さは15[μm]程度としているた
め、 搬送ベルト58の表面は完全にフラットとなってい
る。
【0049】また、上記搬送ベルト41と対向する位置
には、図1に示す装置と同様に、搬送ベルト41上のマ
ーク58を検知する光学センサー60が設けられてい
る。
【0050】このような画像形成装置では、画像情報は
シアン(C)、 マゼンタ(M)、 イエロー(Y)、 ブラ
ック(K)の4色の像に分解され、 各トナー像形成手段
47により異なる色のトナー像Tが形成される。これと
ともに、被転写材ガイド50から被転写材49が搬送ベ
ルト41上に供給され、被転写材49は搬送ベルト41
の循環移動とともに搬送される。搬送ベルト41上の被
転写材49は、トナー像形成手段47と転写ローラ48
との間の転写位置T1 に供給され、 感光ドラム51から
トナー像Tが転写される。そして、各トナー像形成手段
47から4色のトナー像が順次重ねて転写された後、被
転写材49はテンションローラ44上の部分で搬送ベル
ト41から剥離され、 加熱ローラ42と加圧ローラ43
との間に送り込まれる。互いに対向して配置された加熱
ローラ42と加圧ローラ43とは、 トナー像が転写され
た被転写材49を挟み込んで加熱しながら加圧し、トナ
ー像を被転写材に定着させる。
【0051】上記のような画像形成過程において、 光学
センサー60により搬送ベルト41上の位置検知用マー
ク58が検知され、 搬送ベルト41の循環方向の位置や
移動速度が検知される。この情報に基づき、 駆動ローラ
45の回転速度を微調整することにより、 画像の書き込
みムラが防止される。また、 搬送ベルト41の循環方向
と直角な方向の位置ズレを検知し、 そのズレ量に応じて
テンションローラ44の張力を左右個別に調整すること
で、 搬送ベルトの蛇行を抑制することができる。
【0052】その際、図6(b)に示すように、搬送ベ
ルト41の表面は完全にフラットとなっているので、搬
送ベルトの搬送性に及ぼす影響は無くなり、 良好な画像
を得ることができる。また、 上記位置検知用マーク58
を構成するアルミ箔などの金属は光の反射が良好なた
め、 光学的な検知が容易であるという利点を持つ。
【0053】< 第4の実施形態 >図7は、請求項4、請
求項5、請求項6又は請求項7に記載の発明の一実施形
態である画像形成装置を示す概略構成図である。この画
像形成装置は、定着ベルトを用いた単色の画像形成装置
であり、装置内には、1台のトナー像形成手段67と、
トナー像形成手段67によって形成されたトナー像を被
転写材69に転写する転写ローラ68と、被転写材上の
トナー像を定着する定着装置61とが備えられている。
【0054】上記トナー像形成手段67は、図1に示す
装置と同様に、感光ドラム71、 帯電装置72、露光装
置73、現像装置74、及びクリーニング装置75を有
するものであり、感光ドラム71上に画像情報に応じた
トナー像を形成する。
【0055】上記被転写材69はトナー像形成手段67
の感光ドラム71と転写ローラ68とが対向する転写位
置T1 に供給され、 転写ローラ68と感光ドラム71と
の間に形成される電界の作用によって、トナー像Tが被
転写材に転写されるようになっている。
【0056】上記定着装置61は、図7及び図8(a)
に示すように、加熱ローラ63とテンションローラ65
とに張架された定着ベルト62を有するものであり、加
圧ローラ64を定着ベルト62を介して加熱ローラ63
と圧接されるように配置したものである。
【0057】上記定着ベルト62は、加熱ローラ63が
回転駆動されることによって循環移動するものであり、
対向して配置された加熱ローラ63と加圧ローラ64と
の間を、トナー像が転写された被転写材69と重ね合わ
された状態で通過する。これにより、トナー像は加熱・
加圧され被転写材69に定着されるようになっている。
【0058】上記定着ベルト62は、図8(b)に示す
ように、基材76と、表面層77と、 基材76と表面層
77とを接着するシリコーン系樹脂からなるプライマー
層79との3層で構成されている。基材76はポリイミ
ドを無端ベルト状に形成したものである。表面層77は
透明なRTV(Room Temperature Vulcanization)シリコ
ーンゴムで形成されている。この定着ベルト62は、 シ
ート状のポリイミドの両端を接合することで無端ベルト
となっており、この接合部の近傍には、 図8(a)に示
すように、位置検知用のマーク78が設けられている。
マーク78はプライマー層79と基材76との間又はプ
ライマー層79中に埋め込まれたものであり、プライマ
ー層79と同種のシリコーンゴムに着色用顔料を配合し
た材料からなるものである。
【0059】このような定着ベルト62は、基材76上
に位置検知用マーク78を配置した後、 シリコーン系樹
脂からなるプライマーおよび液状のRTVシリコーンゴ
ムを一定の厚さで塗布し、 室温で加硫固化させて作成す
ることができる。そして、マーク78に基材76と表面
層77とを接着するためのプライマーと同じ材料を用い
ることにより、 マーク78を配置した部分の強度低下が
無く、 丈夫な定着ベルト62が得られる。また、 シリコ
ーンゴムの表面層77の厚さが約50[μm]であるの
に対し、 マーク78の厚さを10[μm]程度としてい
るため、 定着ベルト62の表面は平坦とすることができ
る。
【0060】また、上記画像形成装置では、定着ベルト
62と対向する位置に、図1に示す装置と同様に、上記
マーク78を検知する光学センサー80が設けられてい
る。
【0061】上記のような画像形成装置では、トナー像
形成手段67により所定のプロセスで感光ドラム71上
に単色のトナー像Tが形成される。これとともに、被転
写材69がトナー像形成手段67と転写ローラ68との
間の転写位置T1 に供給され、 転写ローラ68の作用に
より被転写材69上にトナー像Tが転写される。この被
転写材69は加熱ローラ63と加圧ローラ64との間に
搬送され、定着位置Fにおいて、 定着ベルト62と重ね
合わせた状態で加熱及び加圧される。これにより、トナ
ー像Tはその溶融温度以上にまで加熱され、 被転写材6
9上に浸透する。加熱及び加圧が解除された後の被転写
材69は定着ベルト62から剥離され、被転写材69上
に定着されたトナー画像が得られる。
【0062】上記のような画像形成過程において、 光学
センサー80により定着ベルト62上の位置検知用マー
ク78が検知され、 定着ベルト62の循環方向の位置や
移動速度が検知される。この情報に基づき、 定着ベルト
62の接合部がトナー像と圧接されないように制御され
る。
【0063】また、 画像形成が終了した後には、 位置検
知用マーク78により予め定められたホームポジション
に定着ベルト62を移動させた後に停止させるような制
御が行われる。例えば、 接合部と加熱ローラ63など動
作が停止した後も余熱を持っている部材とを遠ざけた位
置を、定着ベルト62のホームポジションとすること
で、 接合部の熱劣化を防止することができる。
【0064】このような過程で、図8(b)に示すよう
に、位置検知用マーク78が設けられた定着ベルト62
の表面は完全にフラットとなっているので、マーク78
が定着ベルト62の搬送性に及ぼす影響は無くなり、 画
質劣化のない良好な画像を得ることができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明に係る画
像形成装置では、 トナー像が一旦転写される中間転写
体、被転写材を搬送する搬送ベルト又はトナー像が転写
された被転写材に圧接される定着ベルトが、位置検知用
のマークを有するものであり、この位置検知用のマーク
が透明な表面層内又は表面層の下側に埋め込まれ、表面
は平坦となっているので、従来のベルト状部材のように
位置検知用の貫通孔を原因とする亀裂や切断が無くな
り、 ベルト状部材の高寿命化を図ることができる。ま
た、 位置検知用マークの凹凸による振動を原因とする画
像欠陥の発生を防止することが可能となり、 高品質の画
像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である画像形成装置を
示す概略断面図である。
【図2】図1に示す画像形成装置で用いられる中間転写
体の斜視図及び部分断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態である画像形成装置を
示す概略断面図である。
【図4】図3に示す画像形成装置で用いられる定着ベル
トの斜視図及び部分断面図である。
【図5】本発明の第3の実施形態である画像形成装置を
示す概略断面図である。
【図6】図5に示す画像形成装置で用いられる搬送ベル
トの斜視図及び部分断面図である。
【図7】本発明の第4の実施形態である画像形成装置を
示す概略断面図である。
【図8】図7に示す画像形成装置で用いられる中間転写
体の斜視図及び部分断面図である。
【図9】従来の画像形成装置を示す概略断面図である。
【図10】図9に示す画像形成装置で用いられる中間転
写体の斜視図及び部分断面図である。
【符号の説明】
1、21 中間転写体 2、22、42、63 加熱ローラ 3、23、43、64 加圧ローラ 4、24、44、65 テンションローラ 5、25、45 駆動ローラ 6、26 剥離ローラ 7、27、47、67 トナー像形成手段 8、28 一次転写ローラ 9、29、49、69 被転写材 10、30、50 被転写材ガイド 11、31、51、71 感光ドラム 12、32、52、72 帯電装置 13、33、53、73 露光装置 14、34、54、74 現像装置 15、35、55、75 クリーニング装置 16、36、56、76 基材 17、37、57、77 表面層 18、38、58、78 位置検知用マーク 20、40、60、80 光学センサー 39 二次転写ローラ 41 搬送ベルト 48、68 転写ローラ 61 定着装置 62 定着ベルト 79 プライマー層 T トナー像 T1 第1の転写領域 T2 第2の転写領域 F 定着領域

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周回移動する周面に静電潜像が形成さ
    れる像担持体と、 該像担持体上の静電潜像にトナーを転移してトナー像を
    形成する現像装置と、 無端状の周面が周回可能となるように支持され、該周面
    が前記像担持体周面と当接するように配置されたベルト
    状の中間転写体と、 前記像担持体上に形成されたトナー像を前記中間転写体
    に転写する一次転写装置と、 前記中間転写体上に転写されたトナー像を、該中間転写
    体と当接される被転写材に転写する二次転写装置と、を
    有する画像形成装置において、 前記中間転写体は、無端ベルト状の基体と、その外周面
    に積層された光透過性材料からなる表面層とを有し、該
    表面層内又は表面層下に、該中間転写体の周面上の位置
    を検知するためのマークが埋め込まれて、このマーク埋
    設部分の表面が平坦となっており、 該中間転写体と対向する位置に、周回移動する中間転写
    体に付された前記マークの位置を検知するマーク検知手
    段が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記二次転写装置は、前記中間転写体
    を支持するローラの一つと対向し、加熱手段を内蔵して
    前記中間転写体に当接された被転写材を加圧及び加熱す
    るものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形
    成装置。
  3. 【請求項3】 周回移動する周面に静電潜像が形成さ
    れる像担持体と、 該像担持体上の静電潜像にトナーを転移してトナー像を
    形成する現像装置と、 無端上の周面が周回可能となるように支持され、該周面
    上に被転写材を担持して搬送するとともに、該被転写材
    を前記像担持体に当接させる搬送ベルトと、 前記像担持体上に形成されたトナー像を、前記搬送ベル
    ト上の被転写材に転写する転写装置とを有する画像形成
    装置において、 前記搬送ベルトは、無端ベルト状の基体と、その外周面
    に積層された光透過性材料からなる表面層とを有し、該
    表面層内又は表面層下に、該搬送ベルトの周面上の位置
    を検知するためのマークが埋め込まれて、このマーク埋
    設部分の表面が平坦となっており、 該搬送ベルトと対向する位置に、周回移動する搬送ベル
    トに付された前記マークの位置を検知するマーク検知手
    段が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 周回移動する周面に静電潜像が形成さ
    れる像担持体と、 該像担持体上の静電潜像にトナーを転移してトナー像を
    形成する現像装置と、 前記トナー像を被転写材上に転写する転写装置と、 前記被転写材とその上に転写されたトナー像とを、加熱
    ・加圧して該被転写材上にトナー像を定着する定着装置
    とを有する画像形成装置において、 前記定着装置は、前記被転写材及びその上に転写された
    トナー像に圧接される無端状の定着ベルトを有し、 この定着ベルトは、無端ベルト状の基体と、その外周面
    に積層された光透過性材料からなる表面層とを有し、該
    表面層内又は表面層下に、該定着ベルトの周面上の位置
    を検知するためのマークが埋め込まれて、このマーク埋
    設部分の表面が平坦となっており、 該定着ベルトと対向する位置に、周回移動する定着ベル
    トに付された前記マークの位置を検知するマーク検知手
    段が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか
    に記載の画像形成装置において、 前記位置検知用のマークが、該マークの埋め込まれる層
    を構成する材料と接着性を有する材料で形成されている
    ことを特徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項4までのいずれか
    に記載の画像形成装置において、 前記位置検知用のマークが、該マークの埋め込まれる層
    を構成する材料と同種の材料又は同種の材料の変性物を
    含むことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項4までのいずれか
    に記載の画像形成装置において、 前記表面層が、シリコーンゴムで形成されていることを
    特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の画像形成装置におい
    て、 前記位置検知用のマークが、シリコーン樹脂で形成され
    ていることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項4までのいずれか
    に記載の画像形成装置において、 前記位置検知用のマークが、金属箔で形成されているこ
    とを特徴とする画像形成装置。
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