JPH11316466A - 電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents
電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置Info
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- JPH11316466A JPH11316466A JP12256398A JP12256398A JPH11316466A JP H11316466 A JPH11316466 A JP H11316466A JP 12256398 A JP12256398 A JP 12256398A JP 12256398 A JP12256398 A JP 12256398A JP H11316466 A JPH11316466 A JP H11316466A
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Abstract
的強度が強く、かつ直接帯電による放電に対する耐電気
特性が良好であり、フォトメモリーの少ない電子写真感
光体を提供する。 【解決手段】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
真感光体において、電子写真感光体の表面層が電荷輸送
材料をシロキサン結合で側鎖に導入した構造を有する樹
脂を含有する電子写真感光体。樹脂の主鎖構造がポリカ
ーボネート、ポリエステルであり、電荷輸送材料が式
(1)(2)及び(3)からなる群より少なくとも一つ
選ばれる構造である電子写真感光体。 【化29】 【化30】 【化31】
Description
し、詳しくは特定の樹脂及び特定の電荷輸送材料を含有
する表面層を有する電子写真感光体に関する。
光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置に
関し、詳しくは特定の樹脂を含有する表面層を有する電
子写真感光体、及び電子写真感光体を有するプロセスカ
ートリッジ及び電子写真装置に関する。
91号公報に示されるように画像露光の間に受けた照射
量に応じて電気抵抗が変化し、かつ暗所では絶縁性の物
質をコーティングした支持体よりなる光導電性材料を用
いる。この光導電性材料を用いた電子写真に要求される
基本的な特性としては、(i)暗所で適当な電位に帯電
できること、(ii)暗所において電位の散逸が少ない
こと及び(iii)光照射によって速やかに電荷を散逸
せしめること等が挙げられる。
化亜鉛、硫化カドミウム等の無機光導電性化合物を主成
分とする感光層を有する無機感光体が広く使用されてき
た。しかしこれらは、前記(i)〜(iii)の条件は
満足するが熱安定性、耐湿性、耐久性、生産性において
必ずしも満足できるものではなかった。
な有機光導電性化合物を主成分とする電子写真感光体の
開発が近年盛んに行われている。例えば米国特許383
7851号公報には、トリアリルピラゾリンを含有する
電荷輸送層を有する感光体、米国特許3871880号
公報には、ペリレン顔料の誘導体からなる電荷発生層と
3−プロピレンとホルムアルデヒドの縮合体からなる電
荷輸送層とからなる感光体等が公知である。
って、電子写真感光体の感光波長域を自由に選択するこ
とが可能であり、例えばアゾ顔料では特開昭61−27
2754号公報及び特開昭56−167759号公報に
示された物質は、可視領域で高感度を示すものが開示さ
れており、また特開昭57−19567号公報及び特開
昭61−228453号公報で示された化合物は、赤外
領域まで感度を有していることが示されている。これら
の材料のうち赤外領域に感度を示すものは、近年進歩の
著しいレーザービームプリンター(以下LBPと略す)
やLEDプリンターに使用されその需要頻度は高くなっ
てきている。
真感光体は、電気的及び機械的双方の特性を満足させる
ために電荷輸送層と電荷発生層を積層させた機能分離型
の感光体として利用される場合が多い。一方当然のこと
ながら電子写真感光体には、適用される電子写真プロセ
スに応じた感度、電気的特性、更には光学的特性を備え
ていることが要求される。
おいては、その電子写真感光体表面にはコロナまたは直
接帯電、画像露光、トナー現像、転写工程、表面クリー
ニング等の電気的及び機械的外力が直接加えられるた
め、それらに対する耐久性も要求される。具体的には、
帯電時のオゾン及び窒素酸化物による電気的劣化や、帯
電時の放電、クリーニング、部材の摺擦によって表面が
摩耗したり傷が発生したりする機械的劣化及び電気的劣
化に対する耐久性が求められている。
アーが滞留し光が照射していない部分と電位差が生じる
現象が特に問題であり、これはフォトメモリーとして生
じる。機械的劣化は、特に無機感光体と異なり物質的に
柔らかいものが多い有機感光体には、機械的劣化に対す
る耐久性が劣り耐久性向上は特に切望されているもので
ある。上記のような感光体に要求される耐久特性を満足
させるためにいろいろ試みがなされてきた。
に良好な樹脂としては、ビスフェノールAを骨格とする
ポリカーボネート樹脂が注目されているが、前述したよ
うな問題点全てを解決できるわけでもなく次のような問
題点を有している。
1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化脂肪族炭化水素
類の一部にしか良好な溶解性を示さないうえ、これらの
溶剤は低沸点のため、これらの溶剤で調製した塗工液を
用いて感光体を製造すると塗工面が白化し易い。また、
塗工液の固形分管理等にも手間がかかる。
の溶剤に対しては、テトラヒドラフラン、ジオキサン、
シクロヘキサンノンあるいはそれらの混合溶剤に一部可
溶であるが、その溶液は数日でゲル化するなど経時性が
悪く感光体製造には不向きである。
が改善されたとしても、ビスフェノールAを骨格とする
ポリカーボネート樹脂にはソルベントクラックが発生し
やすい。
ト樹脂では、形成された被膜に潤滑性が乏しいため感光
体に傷がつき易く、電子写真感光体の摩耗量を低くする
ようなクリーニング設定では画像欠陥になったり、クリ
ーニングブレードの早期の劣化によるクリーニング不
良、トナー融着等が生じてしまうことがあった。
性については、ポリマーの構造単位として嵩高いシクロ
ヘキシレン基を有するポリカーボネートZ樹脂を使用す
るか、ビスフェノールZ、ビスフェノールC等と共重合
させることによって解決されてきた。
51544号及び特開平6−75415号公報に開示さ
れているように、シリコン変成ポリカーボネート樹脂及
びエーテル変成ポリカーボネート樹脂を用いることによ
り解決することが可能である。ところが、これら変成ポ
リカーボネート樹脂は、従来のポリカーボネート樹脂に
比ベソルベントクラックを対策するために、ポリマー内
の内部応力に対して柔軟性を持たしている構造をとって
いるため、その結果重合体本体の機械的強度が低下する
という欠点があった。
3630号公報に開示されているように、アリル基を持
つポリカーボネート樹脂を熱あるいはエネルギーにて架
橋させているが、この場合でも電荷輸送材料が低分子状
態でいるため、強度の面やクラックの面で改善の余地が
残されていた。さらに近年、特開昭57−17826号
公報及び特開昭58−40566号公報に開示しである
ような、帯電部材に直接電圧をかけ電子写真感光体に電
荷を印加する直接帯電方式が主流となりつつある。
の帯電部材を直接電子写真感光体に当接させ電荷を印加
する方法であり、スコロトロン等に比べオゾン発生量が
格段に少ない、スコロトロンは帯電器に流す電流の80
%前後はシールドに流れるため浪費されるのに対して、
直接帯電はこの浪費分が無く非常に経済的である等のメ
リットを持つ。
電による帯電のため、帯電安定性が非常に悪いという欠
点を持つ。この対策として直流電圧に交流電圧を重畳さ
せた、いわゆるAC/DC帯電方式が考案されている
(特開昭63−149668号公報)。
化したがACを重畳するために電子写真感光体表面の放
電量は大幅に増大してしまい、電子写真感光体の削れ量
が増加してしまうという欠点を新たに生じてしまい、機
械的強度のみならず電気的強度も要求されるようになっ
てきた。
は、従来の表面層が有していた問題点を解決し、優れた
耐ソルベントクラック性を有し、機械的強度が強く、か
つ直接帯電による放電に対する耐電気特性が良好であ
り、フォトメモリーの少ない電子写真感光体を提供する
ことである。
摩耗性及び潤滑性が向上し、長寿命で高画質な電子写真
感光体、及び該電子写真感光体を有するプロセスカート
リッジ及び電子写真装置を提供することにある。
支持体上に感光層を有する電子写真感光体において、電
子写真感光体の表面層が下記式(1)で示される置換基
を有する樹脂及び電荷輸送材料を縮合することで得られ
る化合物を含有する電子写真感光体が提供される。
ル基を示し、R2は置換されてもよいアルキル基を示
す。mは整数を示し、nは0≦n≦2の整数を示す。
が下記式(2)で示される構成単位を有する重合体であ
る電子写真感光体が提供される。
たはアルキル基である)、置換されてもよいアルキレン
基、シクロアルキリデン基、単結合、―O―または―S
―である。R1〜R8は水素原子、ハロゲン原子、置換さ
れてもよいアルキル基、アリール基を示し、最低一つは
前記式(1)の置換基を有する。
が下記式(3)で示される構成単位を有する重合体であ
る電子写真感光体が提供される。
またはアルキル基である)、置換されてもよいアルキレ
ン基、シクロアルキリデン基、単結合、―O―または―
S―である。R11〜R18は水素原子、ハロゲン原子、置
換されてもよいアルキル基、アリール基を示し、最低一
つは前記式(1)の置換基を有する。R 19〜R22は水素
原子、ハロゲン原子、置換されてもよいアルキル基、ア
ルキレン基またはアリール基を示す。
好ましい。また上式中、アルキル基としてはメチル基、
エチル基、プロピル基、シクロヘキシル基及びシクロヘ
プチル基等が挙げられる。アリール基としてはフェニル
基、ナフチル基及びアンスリル基等が挙げられる。シク
ロアルキリデン基としてはシクロヘキシリデン基、シク
ロヘプチリデン基及びフルオレニリデン基等が挙げられ
る。アルキレン基としては1,2−エチレン基、1,3
−プロピレン基及び1,4−ブチレン基等が挙げられ
る。ハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原子及び臭
素原子等が挙げられる。
は、フッ素原子、塩素原子及び臭素原子等のハロゲン原
子、メチル基、エチル基及びプロピル基等のアルキル
基、フェニル基、ナフチル基及びアンスリル基等のアリ
ール基、ベンジル基及びフェネチル基等のアラルキル基
及びメトキシ基、エトキシ基及びプロポキシ基等のアル
コキシ基等が挙げられる。なお、単結合とはX及びX2
の両側のベンゼン環が直接結合していることを意味す
る。
料が式(4)、(5)及び(6)からなる群より少なく
とも一つ選ばれる構造である電子写真感光体が提供され
る。
及びアンスリル等の芳香環基を示す。Ar3はベンゼ
ン、ナフタレン及びアントラセン等の芳香環またはチオ
フェン及びフラン等の複素環より2個の水素原子をとっ
た2価の芳香環基または2価の複素環基を示す。R23は
メチル、エチル、プロピル、及びブチル等のアルキル基
またはフェニル基及びナフチル基等の芳香環基を示す。
R24はメチル、エチル、プロピル、及びブチル等アルキ
ル基;フェニル及びナフチル等の芳香環基または水素原
子を示す。また、n1は1または2を示す。
いずれも置換基を有しても良く、有してもよい置換基と
してはメチル、エチル、プロピル及びブチル等のアルキ
ル基;メトキシ、エトキシ及びプロポキシ等のアルコキ
シ基;フェノキシ及びナフトキシ等のアリールオキシ
基;フッ素、塩素及び臭素等のハロゲン原子;またはジ
メチルアミノ、ジエチルアミノ及びジフェニルアミノ等
のジ置換アミノ基等が挙げられる。また、R23とR24は
直接または炭素原子、硫黄原子及び酸素原子等を介して
結合することにより環を形成してもよい。Ar1,A
r2,R23及びR24のいずれか最低一つは前記式(1)
の置換基を有する。
ル、ナフチル、アンスリル、ピレニル、フルオレニル、
フェナンスリル、9−10−ジヒドロフェナンスリル、
キノリル、ジベンゾチェニル、ジベンゾフリル、n−メ
チルカルバゾール、n−エチルカルバゾール及びn−ト
リルカルバゾール等の複素環基を示す。
を有しても良く、有してもよい置換基をしてはメチル、
エチル、プロピル及びブチル等のアルキル基;ベンジ
ル、フェネチル及びナフチルメチル等のアラルキル基;
メトキシ、エトキシ及びプロポキシ等のアルコキシ基;
フェノキシ及びナフトキシ等のアリールオキシ基;フッ
素、塩素及び臭素等のハロゲン原子;フェニル及びビフ
ェニル等の芳香環基;ジフェニルアミノ及びジトリルア
ミノ等のジアリールアミノ基;ジメチルアミノ及びジエ
チルアミノ等のジアルキルアミノ基;ジベンジルアミノ
及びジフェネチルアミノ等のジアラルキルアミノ基;ベ
ンジルメチルアミノ及びベンジルエチルアミノ等のアル
キルアラルキルアミノ基;ニトロ基及びヒドロキシ基等
が挙げられる。Ar4〜Ar6のいずれか最低一つは前記
式(1)の置換基を有する。
等のアルキル基または水素原子を示す。R26及びR27は
メチル、エチル及びプロピル等のアルキル基、ベンジル
及びフェネチル等のアラルキル基、またはフェニル、ナ
フチル及びアンスリル等の芳香環基を示す。なお、R26
とR27は結合して環を形成してもよい。n2は1または
2を示す。また、R25、R26及びR27はいずれも置換基
を有しても良く、有してもよい置換基としてはメチル及
びエチル等のアルキル基;メトキシ及びエトキシ等のア
ルコキシ基;またはフッ素、塩素及び臭素等のハロゲン
原子が挙げられる。
ピレニル等の芳香環基;チェニル、フリル、n−メチル
カルバゾール及びn−エチルカルバゾール等の複素環
基、または−CH=C(R28)R29(ここでR28とR29
は水素原子、芳香環基または複素環基を示すが、R28と
R29が同時に水素原子であることはない)を示す。ま
た、これらの芳香環基及び複素環基は置換基を有しても
良く、有してもよい置換基としてはメチル及びエチル等
のアルキル基;メトキシ及びエトキシ等のアルコキシ
基;フッ素、塩素及び臭素等のハロゲン原子;ジメチル
アミノ及びジエチルアミノ等のジアルキルアミノ基;ジ
ベンジルアミノ及びジフェネチルアミノ等のジアラルキ
ルアミノ基;またはジフェニルアミノ及びジ(p−トリ
ル)アミノ等のジアリールアミノ基等が挙げられる。R
25〜R27及びAのいずれか最低一つは前記式(1)の置
換基を有する。
上に感光層を有する電子写真感光体において、電子写真
感光体の表面層が、電荷輸送材料をシロキサン結合で側
鎖に導入した樹脂を含有する。前記樹脂は、例えば反応
可能なアルコキシシリル基を側鎖に有するポリカーボネ
ート樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリシロキサン樹脂と
反応可能なアルコキシシリル基を有する電荷輸送材料と
を加水分解反応により縮合させることによって得られ
る。
に有する樹脂及び反応可能なアルコキシシリル基を有す
る電荷輸送材料は、例えば定法で合成された下記式で示
される末端不飽和結合を含む置換基を有する樹脂、もし
くは電荷輸送材料と相当するアルコキシシランとを触媒
存在下で反応させることにより得られる。 ―(CH2)y―CH=CH2 (式中、yは0
以上の整数を示す)
基を側鎖に有する樹脂の繰り返し構成単位の具体例を示
すが、これらに限定されるものではない。
リル基を有する電荷輸送材料の具体例を示すが、これら
に限定されるものではない。
ある電荷輸送材料を樹脂の側鎖にシロキサン結合にて導
入しているため、機械的強度に優れていると考えられて
いる。また、反応可能なアルコキシシリル基を2つ以上
持つ電荷輸送材料を使用する場合、樹脂と電荷輸送材料
とが架橋構造をとるため、特に機械的強度の向上がみら
れる。この架橋構造により、耐ソルベントクラック性は
大きく向上され、更にシロキサン結合による架橋のた
め、帯電による劣化も小さくなっていると考えられる。
また、樹脂中に電荷輸送材料を取り込んでいることで、
電荷発生層との電荷のやりとりがよりスムーズになるた
め、フォトメモリー特性の良化につながっていると考え
られる。
明による樹脂の構成単位が単一のものであっても、2種
類以上の別種の構成単位からなる共重合体でもよい。更
に、ポリカーボネート樹脂やポリアリレート樹脂等の既
存の樹脂と共重合体を形成してもよい。ただしこの場合
は、本発明による樹脂成分が10〜90mol%存在す
るのが好ましく、より好ましくは20〜70mol%で
ある。
明による電荷輸送材料が1種類であっても、2種類以上
の別種のものであってもよい。更に、既存の電荷輸送材
料と混合して使用してもよい。ただしこの場合は、本発
明による電荷輸送成分が10〜90mol%存在するの
が好ましく、より好ましくは20〜70mol%であ
る。
について説明する。本発明における電子写真感光体は、
感光層が電荷輸送材料と電荷発生材料を同一の層に含有
する単層型であっても、電荷輸送層と電荷発生層に分離
した積層型でもよいが、電子写真特性的には積層型が好
ましい。
ものであれば良くアルミニウム、ステンレス等の金属、
あるいは導電層を設けた金属、紙、プラスチック等が挙
げられ形状はシート状、円筒状等が挙げられる。
は、散乱による干渉縞防止または支持体の傷を被覆する
ことを目的とした導電層を設けてもよい。これはカーボ
ンブラック及び金属粒子等の導電性粉体をバインダー樹
脂に分散させて形成することができる。導電層の膜厚は
5〜40μm、好ましくは10〜30μmが適当であ
る。
る。中間層の材料としては、ポリアミド、ポリビニルア
ルコール、ポリエチレンオキシド、エチルセルロース、
カゼイン、ポリウレタン、ポリエーテルウレタン等が挙
げられる。これらは適当な溶剤に溶解して塗布される。
中間層の膜厚は0.05〜5μm、好ましくは0.3〜
1μmが適当である。
本発明に用いられる電荷発生材料としては、セレン−テ
ルル、ピリリウム、チアピリリウム系染科、フタロシア
ニン、アントアントロン、ジべンズピレンキノン、トリ
スアゾ、シアニン、ジスアゾ、モノアゾ、インジゴ、キ
ナクリドン、非対称キノシアニン系の各顔料が挙げられ
る。
発生材料を0.3〜4倍量のバインダー樹脂及び溶剤と
共にホモジナイザー、超音波分散、ボールミル、振動ボ
ールミル、サンドミル、アトライター、ロールミル及び
液衝突型高速分散機等の方法で良く分散し、分散液を塗
布、乾燥させて形成される。電荷発生層の膜厚は5μm
以下、好ましくは0.1〜2μmが適当である。
インダー樹脂と電荷輸送材料とを溶剤中に溶解させた塗
料を塗工乾燥して形成する。電荷輸送材料は0.5〜2
倍量のバインダー樹脂と組み合わされ塗工、乾燥し電荷
輸送層を形成する。電荷輸送層の膜厚は5〜40μm、
好ましくは15〜30μmが適当である。
と樹脂とを部分的に反応させてシロキサン結合を持たせ
てもよい。この場合には、感光体への塗布に支障のない
溶液、または分散液であれば用いることができる。
には、必ずしも触媒が必要ではないが、硬化に要する時
間及び硬化温度等を考慮してジブチル錫ジアセテート、
ジブチル錫ジウラレート、ジブチル錫オクマエート等の
アルキル錫有機酸塩等またはノルマルブチルチタネート
等の有機チタン酸エステルから適宜選択される。
ロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成を
示す。
子写真感光体であり、軸2を中心に矢印方向に所定の周
速度で回転駆動される。感光体1は、回転過程におい
て、一次帯電手段3によりその周面に正または負の所定
電位の均一帯電を受け、次いで、スリット露光やレーザ
ービーム走査露光等の像露光手段(不図示)からの画像
露光光4を受ける。こうして感光体1の周面に静電潜像
が順次形成されていく。
によりトナー現像され、現像されたトナー現像像は、不
図示の給紙部から感光体1と転写手段6との間に感光体
1の回転と同期取り出されて給紙された転写材7に、転
写手段6により順次転写されていく。像転写を受けた転
写材7は、感光体面から分離されて像定着手段8へ導入
されて像定着を受けることにより複写物(コピー)とし
て装置外へプリントアウトされる。
グ手段9によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面
化され、更に前露光手段(不図示)からの前露光光10
により除電処理された後、繰り返し画像形成に使用され
る。なお、一次帯電手段3が帯電ローラー等を用いた接
触帯電手段である場合は、前露光は必ずしも必要ではな
い。
1、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段
9等の構成要素のうち、複数のものをプロセスカートリ
ッジとして一体に結合して構成し、このプロセスカート
リッジを複写機やレーザービームプリンター等の電子写
真装置本体に対して着脱可能に構成してもよい。例え
ば、一次帯電手段3、現像手段5及びクリーニング手段
9の少なくとも1つを感光体1と共に一体に支持してカ
ートリッジ化して、装置本体のレール12等の案内手段
を用いて装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジ1
1とすることができる。
写機やプリンターである場合には、原稿からの反射光や
透過光、あるいは、センサーで原稿を読取り、信号化
し、この信号に従って行われるレーザービームの走査、
LEDアレイの駆動及び液晶シャッターアレイの駆動等
により照射される光である。
に利用するのみならず、レーザービームプリンター、C
RTプリンター、LEDプリンター、液晶プリンター及
びレーザー製版等電子写真応用分野にも広く用いること
ができる。
中の「部」は重量部を示す。重量平均分子量はゲルパー
ミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定し
た。
いて、常法により得たれた下記構造式で示される繰り返
し単位を有するポリカーボネート樹脂(重量平均分子
量:30000)5g
ン1gと塩化白金酸1mgを加え、窒素気流下50℃で
4時間加熱撹拌を行った。放冷後、反応液をヘキサンに
注ぎ、構成単位例No.8の構造単位を有する樹脂を
4.5g(収率62.2%)得た。
し単位を有するポリアリレート樹脂(重量平均分子量:
35000)6g
ン2.8gと塩化白金酸1mgを加え、窒素気流下50
℃で6時間加熱撹拌を行った。放冷後、反応液をヘキサ
ンに注ぎ、構成単位例No.27の構造単位を有する樹
脂を6.4g(収率65.3%)得た。
有する電荷輸送材料4g
ン1.8gと塩化白金酸1mgを加え、窒素気流下50
℃で6時間加熱撹拌を行った。放冷後、反応液を吸引濾
過し、濾液を減圧下で除去した。残留物をシリカゲルカ
ラムで分離精製を行い電荷輸送材料No.(2)―7を
3.8g得た。
(N,N−ジトリルアミノ)ベンジルクロライト3gを
乾燥トルエン500mlに溶解し、トリクロロシラン
1.5gとトリエチルアミン0.94gを加え、窒素気
流下50℃で2時間加熱撹拌を行った。放冷後、溶液の
中性を確認してメタノール500mlを加え、3時間攪
拌を行った。その後溶剤を留去し、電荷輸送材料No.
(2)−13を2.2g得た。
の樹脂No.1〜15は前記合成例と同様の方法で合成
した。また、実施例中の電荷輸送材料は前記合成例と同
様の方法で合成した。具体的な構造については、相当す
るアルコキシシリル基含有樹脂の構成単位例及びアルコ
キシシリル基含有電荷輸送材料の構造例に示した。
のAlシリンダーを支持体とし、それに以下の材料より
構成される塗料を支持体上に浸漬法で塗布し140℃、
30分熱硬化して15μmの導電層を形成した。
化ナイロン3部及び共重合ナイロン3部をメタノール6
5部/nブタノール30部の混合溶媒に溶解した溶液を
浸漬法で塗布し0.5μmの中間層を形成した。
角2θ±0.2度の9.0度、14.2度、23.9
度、27.1度に強いピークを有するオキシチタニウム
フタロシアン(TiOPc)4部とポリビニルブチラー
ル(商品名:エスレックBM2、積水化学製)2部及び
シクロヘキサノン60部をφ1mmガラスビーズを用い
たサンドミル装置で4時間分散した後、エチルアセテー
ト100部を加えて電荷発生層用分散液を調製した。こ
れを浸漬法で塗布し0.2μmの電荷発生層を形成し
た。
材料例No.(2)―7記載の化合物10部と前記合成
例に従って合成した表1の樹脂No.1記載の重合体1
0部をモノクロロベンゼン30部/ジクロロメタン70
部の混合溶媒に溶解した。この塗料を浸漬法で塗布し1
20℃、2時間乾燥し25μmの電荷輸送層を形成し
た。
レットパッカード製LBP「レーザージェット4plu
s」(プロセススピード71mm/sec)を改造して
用いた。改造は一次帯電の制御を定電流制御から定電圧
制御とした。作成した電子写真感光体をこの装置で28
℃、90%RH下で通紙耐久を行った。シーケンスはプ
リント1枚ごとに1回停止する間欠モードとした。トナ
ーが無くなったならば補給し画像で問題が生じるまで耐
久試験を行った。
用い、20分摩耗させその時の重量減少分を測定した。
また、電子写真感光体の一部に3000Lux、20分
間の白色蛍光灯の光を当て、4分間放置後明部電位を測
定し光を当てる前から明部電位がどれだけ低下したかを
測定しフォトメモリー値とした。更に、耐ソルベントク
ラック性は、表面に指脂を付着させ72時間放置し顕微
鏡観察によりソルベントクラックの有無を観察した。そ
の結果を表2に示した。
材料と樹脂を表2に示したものを用いた以外は、実施例
1と同様に電子写真感光体を作製し評価した。その結果
を表2に示した。
成した他は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作
製した。
ンゼン30部/ジクロロメタン70部の混合溶媒に溶解
した。この塗料を浸漬法で塗布し120℃、2時間乾燥
し25μmの電荷輸送層を形成した。
記式(5)に示す樹脂を用いた以外は、比較例1と同様
にして電子写真感光体を作製した。
価した結果を表3に示す。
ルベントクラック性を有し、機械的強度が強く、かつ直
接帯電による放電に対する耐電気特性が良好であり、フ
ォトメモリーの少ない電子写真感光体を提供することが
可能となった。
トリッジを有する電子写真装置の概略構成の例を示す図
である。
Claims (7)
- 【請求項1】 導電性支持体上に感光層を有する電子写
真感光体において、該電子写真感光体の表面層が下記式
(1)で示される置換基を有する樹脂及び電荷輸送材料
を縮合することで得られる化合物を含有することを特徴
とする電子写真感光体。 【化1】 (式中、R1は置換されてもよいアルキル基またはアリ
ール基を示し、R2は置換されてもよいアルキル基を示
す。mは整数を示し、nは0≦n≦2の整数を示す) - 【請求項2】 前記樹脂の主鎖構造が下記式(2)で示
される構成単位を有する重合体である請求項1記載の電
子写真感光体。 【化2】 (式中、X1は―CR9R10―[R9及びR10は水素原子ま
たはアルキル基である]、置換されてもよいアルキレン
基、シクロアルキリデン基、単結合、―O―または―S
―である。R1〜R8は水素原子、ハロゲン原子、置換さ
れてもよいアルキル基、アリール基を示し、最低一つは
前記式(1)の置換基を有する) - 【請求項3】 前記樹脂の主鎖構造が下記式(3)で示
される構成単位を有する重合体である請求項1の電子写
真感光体。 【化3】 (式中、X2は―CR23R24―[R23及びR24は水素原子
またはアルキル基である]、置換されてもよいアルキレ
ン基、シクロアルキリデン基、単結合、―O―または―
S―である。R11〜R18は水素原子、ハロゲン原子、置
換されてもよいアルキル基、アリール基を示し、最低一
つは前記式(1)の置換基を有する。R19〜R22は水素
原子、ハロゲン原子、置換されてもよいアルキル基、ア
ルキレン基またはアリール基を示す) - 【請求項4】 前記電荷輸送材料が式(4)、(5)及
び(6)からなる群より少なくとも一つ選ばれる構造で
ある請求項2記載の電子写真感光体。 【化4】 (式中、Ar1及びAr2は置換されてもよい芳香環基を
示し、Ar3は置換されてもよい2価の芳香環基または
2価の複素環基を示し、R23は置換されてもよいアルキ
ル基または芳香環基を示し、R24は水素原子、置換され
てもよいアルキル基または芳香環基を示す。n1は1ま
たは2であり、R23とR24は結合して環を形成してもよ
い。Ar1,Ar2,R23及びR24のいずれか最低一つは
前記式(1)の置換基を有する) 【化5】 (式中、Ar4、Ar5及びAr6はそれぞれ置換されて
もよい芳香環基または複素環基を示す。Ar4〜Ar6の
いずれか最低一つは前記式(1)の置換基を有する) 【化6】 (式中、R25は水素原子または置換されてもよいアルキ
ル基を示し、R26及びR 27は置換されてもよいアルキル
基、アラルキル基または芳香環基を示し、n2は1また
は2であり、Aは置換されてもよい芳香環基、複素環基
または―CH=C(R28)R29[R28及びR29は水素原
子、芳香環基または複素環基を示すが、R2 8とR29が同
時に水素原子であることはない]を示す。R25〜R27及
びAのいずれか最低一つは前記式(1)の置換基を有す
る) - 【請求項5】 前記電荷輸送材料が、式(4)、(5)
及び(6)からなる群より少なくとも一つ選ばれる構造
である請求項3記載の電子写真感光体。 - 【請求項6】 請求項1〜5記載の電子写真感光体、帯
電手段、現像手段及びクリーニング手段からなる群より
選ばれた少なくともひとつの手段を一体に支持し、電子
写真装置本体に着脱自在であることを特徴とするプロセ
スカートリッジ。 - 【請求項7】 請求項1〜5記載の電子写真感光体、帯
電手段、像露光手段、現像手段及び転写手段を有するこ
とを特徴とする電子写真装置。
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