JPH11315853A - 摩擦クラッチ - Google Patents

摩擦クラッチ

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Publication number
JPH11315853A
JPH11315853A JP11070578A JP7057899A JPH11315853A JP H11315853 A JPH11315853 A JP H11315853A JP 11070578 A JP11070578 A JP 11070578A JP 7057899 A JP7057899 A JP 7057899A JP H11315853 A JPH11315853 A JP H11315853A
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JP
Japan
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disc spring
tongue
friction clutch
casing
spring
Prior art date
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Pending
Application number
JP11070578A
Other languages
English (en)
Inventor
Christophe Acker
アッカー クリストフ
Rolf Meinhard
マインハルト ロルフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
LuK Lamellen und Kupplungsbau GmbH
Original Assignee
LuK Lamellen und Kupplungsbau GmbH
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Filing date
Publication date
Application filed by LuK Lamellen und Kupplungsbau GmbH filed Critical LuK Lamellen und Kupplungsbau GmbH
Publication of JPH11315853A publication Critical patent/JPH11315853A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/75Features relating to adjustment, e.g. slack adjusters
    • F16D13/757Features relating to adjustment, e.g. slack adjusters the adjusting device being located on or inside the clutch cover, e.g. acting on the diaphragm or on the pressure plate
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16DCOUPLINGS FOR TRANSMITTING ROTATION; CLUTCHES; BRAKES
    • F16D13/00Friction clutches
    • F16D13/58Details
    • F16D13/583Diaphragm-springs, e.g. Belleville

Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦クラッチを、構造および特に製造コスト
に関して更に最適化する。 【解決手段】 後調節装置が周方向で延びる傾斜路を有
していて、皿ばねとケーシングとの間で有効であり、皿
ばねが、ケーシングによって支持された傾斜路に支持さ
れる一体成形部を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に自動車に用い
られる摩擦クラッチであって、回動不能に、しかし軸線
方向ではある程度制限された範囲で変位可能にケーシン
グに結合されたプレッシャプレートが設けられており、
ケーシングとプレッシャプレートとの間には、少なくと
も1つの緊定可能な皿ばねが設けられており、該皿ばね
がプレッシャプレートを、プレッシャプレートとフライ
ホイールのような対圧プレートとの間に締込み可能なク
ラッチディスクに向かう方向に負荷するようになってお
り、摩擦クラッチが、少なくともクラッチディスクの摩
擦ライニングの摩耗を補償する自動的な後調節装置を有
しており、該後調節装置が、摩擦クラッチの耐用寿命に
わたって皿ばねが摩擦クラッチの接続された状態におい
ては少なくともほぼ同じ緊定状態、つまり少なくともほ
ぼ同じ円錐度(Konizitaet)を有することが保証され、こ
れにより、摩擦クラッチの耐用寿命にわたって、プレッ
シャプレートに対して少なくともほぼ同じままの圧着力
が保証され、もしくは少なくともほぼ同じままのレリー
ズ力特性が保証される形式のものに関する。このような
摩擦クラッチは、自動調節式のクラッチとも呼ばれる。
【0002】
【従来の技術】自動調節式のクラッチは、昨今車両にお
いて極めて高く評価されている。特に著しくモータライ
ズされた車両においては、この自動調節式のクラッチに
よって、クラッチの操作を著しく快適なものにすること
ができた。この自動調節式のクラッチによって、車両全
耐用寿命にわたって1つのクラッチだけを使用し続ける
という目的も達成されている。
【0003】自動調節式のクラッチのためには多くの手
間がかかりはするが、クラッチ系(クラッチ+操作)の
ための総コストはむしろいくつかの場合においては、例
えば次のことによって減じることができる。
【0004】−サーボ倍力装置の省略 −クラッチの大きさの減小 −クラッチ・操作系における多種多様性の減小 自動後調節式のクラッチは例えばドイツ連邦共和国特許
出願公開第4239291号明細書、同第430650
5号明細書、同第4239289号明細書、同第195
24827号明細書および同第19707785号明細
書によって提案されている。
【0005】本発明は主として、皿ばねが特にライニン
グ摩耗の関連において変位させられるような自動後調節
式のクラッチに関するものである。このようなクラッチ
は例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第195248
27号明細書(もしくはFR2723992、US56
28389)および前記先行技術によって公知となって
いる。したがって、基本的な構造および機能形式に関し
ては特にこれらの明細書を参照されたい。このことに関
する完全なもしくは詳細な説明は本明細書においては省
略する。すなわち前記先行技術は本発明に組み入れられ
るものととみなすべきである。
【0006】コンベンショナルなクラッチの機能形式と
自動調節式のクラッチの機能形式とを比較するために表
1〜表2を参照されたい。
【0007】
【表1】
【0008】
【表2】
【0009】コンベンショナルなクラッチの場合、ライ
ニング摩耗が増大するにつれて操作力(F)も増大す
る。自動調節式のクラッチの場合、ライニング摩耗は摩
耗後調節系を介して補償されるので、事実上操作力(F
)の変化は生じない。
【0010】本発明による自動調節式のクラッチはコン
ベンショナルなクラッチとは主として、摩耗時(表1お
よび表2b)における皿ばねの後案内(Nachfuerung)の
点で異なっている。この後案内は、摩耗(主としてライ
ニング摩耗)とは無関係に、皿ばねの角度位置、ひいて
は、操作・圧着力がコンスタントのままであるように行
なわれる。本発明によるクラッチにおけるこのような摩
耗補償は、コンベンショナルなクラッチの場合のように
主皿ばねがクラッチカバーに固定的にリベット結合され
ているかまたはラグを介して懸吊されていることにより
行なわれるのではなく、規定された力(センサ力)だけ
によって軸線方向でカバーに緊定されることにより実現
される。皿ばねとクラッチカバーとの間には、傾斜路機
構が位置している。この傾斜路機構は、カバーに設けら
れた傾斜路と協働し、周方向に、例えば圧縮ばねを介し
て駆動される。
【0011】支持・センサ力は、この力が通常の場合に
は例えば皿ばね舌片の頂部に作用する操作力に抵抗する
ことができるように設定される。ライニングの摩耗時
に、この際に発生する皿ばねの弛緩に基づき操作力が高
まり、支持・センサ力が皿ばねにおける反力としてもは
や十分ではなくなると、この皿ばねは軸線方向で機関に
向かう方向にカバーから離反する。この際に生じる遊び
が、皿ばねとクラッチカバーとの間に配置された、プレ
ロードをかけられた傾斜路機構を介して補償される。後
調節動作は、操作力が指示・センサ力に、ひいては所望
のレベルに低下するまで行なわれて、少なくともほぼ元
の皿ばね角度位置が再び達成される。
【0012】摩耗後調節過程および皿ばねに作用する力
が表2bに概略的に示されている。
【0013】表2aには、コンベンショナルなクラッチ
の皿ばねが、旋回点に固定的に支承された状態でシンボ
リックに示されている。この皿ばねは所定のトルクを提
供する。このトルクは皿ばね操作時(回動時)に皿ばね
に働く操作力(F)を介して克服される。摩耗時に
は、皿ばねの角度位置が変化する。この角度位置変化
は、皿ばねにとって典型的な特性線に基づき、皿ばねト
ルクおよび操作力の上昇を意味する。
【0014】本発明による自動調節式のクラッチの場
合、皿ばねはコンベンショナルなクラッチとは異なり、
固定的に支承されているのではなく、単に軸線方向でセ
ンサ力を介して支持されている(表2b)。新しい状態
においては、センサ力と操作力との間の力の釣り合いが
生じている。摩耗時には操作力が上昇し、皿ばねをセン
サ力に抗して左側に押すので、右の皿ばね側のばねプレ
ロード負荷された楔体が負荷軽減され、後調節すること
ができる。後調節過程終了時には、皿ばねは再び出発角
度位置に達しており、センサ力と操作力との間に再び力
の釣り合いが生じる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は前記構
成を有する摩擦クラッチを、構造および特に製造コスト
に関して更に最適化することである。特に、個々の構成
部分の組み立てを簡単にし、部品点数をさらに減じるこ
とも望まれる。さらに、本発明による摩擦クラッチの機
能がさらに改善されることが望ましい。
【0016】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の構成では、後調節装置が周方向で延びる傾斜
路を有していて、皿ばねとケーシングとの間で有効であ
り、皿ばねが、ケーシングによって支持された傾斜路に
支持される一体成形部を有しているようにした。
【0017】
【発明の効果】皿ばねの一体成形部は、ケーシングに設
けられた、後調節装置の傾斜路に事実上点状または線状
に支持することができる。しかしながらこのような一体
成形部も傾斜路を形成しており、これらの傾斜路が少な
くともほぼ、カバー側の傾斜路と同じ勾配角度を有して
いると、特に有利である。
【0018】皿ばねのこのような構成により、表1では
調節リングとして示した、一般的にはクラッチカバーと
皿ばねとの間に設けられている環状の後調節エレメント
を省略することができる。皿ばねのこのような構成にお
いては、皿ばねは後調節を目的として、ケーシングに対
して回動可能でなければならない。このためにケーシン
グと皿ばねとの間には、ばね手段、例えば圧縮ばねが設
けられてよい。これらの圧縮ばねは、皿ばねに接線方向
もしくは周方向で作用し、しかも、表1に示した圧縮ば
ねが調節リングに作用するのと同様に作用する。
【0019】皿ばね一体成形部は例えば、環状の基体の
半径方向内側の領域および/または皿ばね舌片の根元領
域に一体押し曲げ成形(Anpraegungen)によって形成され
ていてもよいが、しかし、このような一体成形部が軸線
方向で起立させられたラグによって形成されていると特
に有利である。このような構成の利点は、これらのラグ
に後調節装置を形成するための傾斜路を設けようという
場合には、これらの傾斜路が皿ばねの打抜き加工時に一
体的に成形できることである。一体押し曲げ成形部が用
いられる場合には、これらの一体押し曲げ成形部は皿ば
ねの周方向でやはり傾斜路を形成することができる。
【0020】一体成形部もしくはラグは、環状の基体の
半径方向内側の縁部領域に設けられてよい。ラグは皿ば
ねの周方向で見て、2つの隣り合う舌片の領域にそれぞ
れ設けられていると特に有利である。このようなラグ
は、薄板から皿ばねを打抜くときに形成することがで
き、環状の基体の半径方向内側の縁部領域から先ず半径
方向内側に延びることができる。ラグが軸線方向に折り
曲げられもしくは折り返されたあと、このようなラグの
材料厚さは半径方向に向けられるのに対して、これらの
ラグは、周方向の延在方向長さにおいては、材料厚さの
数倍の大きさを有することができる。
【0021】皿ばねが半径方向内側に向けられた舌片を
有しており、これらの舌片がスリットによって互いに分
離されており、これらのスリットが半径方向外側で穴状
の拡大部に開口している場合には、ラグは打抜き時に、
穴状の拡大部の半径方向に向けられた側から出発して拡
大部の領域で周方向もしくは接線方向に延びるように方
向付けされている。ラグの軸線方向の起立後、これらの
ラグは皿ばねの周方向で見て、材料厚さに相当する延在
長さを有している。半径方向の延在長さはこのような材
料厚さの数倍の大きさである。つまりこのようなラグ
は、皿ばねの環状の基体の半径方向内側に設けられてお
り、それぞれ1つの皿ばね舌片の根元領域を起点として
周方向で延びている。
【0022】本発明による摩擦クラッチの構成は、クラ
ッチ調節ばねに軸線方向の力をケーシング傾斜路に向か
う方向に生ぜしめるばね手段の少なくとも一部が皿ばね
と一体的に形成されていることにより、特に一層簡単に
することができる。このような手段は、ケーシングにプ
レロードをかけられた状態で支持された舌片によって形
成されると特に有利である。これらの舌片はやはり皿ば
ねの環状の基体の内縁部を起点にして延びてよい。しか
しながら、いくつかの使用時例のためには、ばね手段
が、皿ばねに組み付けられた少なくとも1つのばね弾性
的な別個の構成部分によって形成されていても有利であ
る。軸線方向のプレロードをかけられてケーシングに支
持された舌片が皿ばねと一体的に形成されている場合に
は、このようなプレロードをかけられた舌片が、皿ばね
の弾性的な基体を起点として、先ず半径方向内側に延び
て、半径方向内側に変向領域を有しており、この変向領
域が半径方向外側に戻る舌片部分に移行していると特に
有利である。つまりこのような舌片は、ヘアピン状もし
くはループ状に形成されてよく、これにより曲げ長さも
しくはねじれ長さを著しく増大することができる。この
ことは、これらの舌片内に生じる応力および耐用寿命に
対して有利に作用する。
【0023】本発明による摩擦クラッチのための皿ばね
が環状の基体を有しており、この基体を起点として、半
径方向内側に向けられた、クラッチの操作のために役立
つ舌片と、皿ばねをケーシングに支持するための舌片と
が延びていると有利である。いくつかの使用事例のため
には、皿ばねをケーシングに支持するための舌片が、こ
れらの舌片もやはりレリーズ力の少なくとも一部を、皿
ばねに導入することができるように形成されていると有
利である。
【0024】本発明による、摩擦クラッチのための皿ば
ねの別の有利な構成の特徴は、皿ばねが、エネルギ貯え
器として形成された環状の基体を有しており、この基体
の半径方向内側の領域を起点として、2種類のループ状
もしくはヘアピン状に形成された舌片が延びており、こ
れらの2種類の舌片のうち、第1の種類の舌片は常にプ
レロードをかけられてケーシングに支持されているのに
対し、第2の種類の舌片は摩擦クラッチのレリーズ動作
中に初めてケーシングに支持されるようになっているこ
とである。つまり第1の種類の舌片は常にリテンション
力つまり保持力、もしくは支持力を皿ばねに加えている
のに対し、第2の種類の舌片は摩擦クラッチの操作中に
初めてケーシングに支持されることにより緊定されて、
付加的な軸線方向力を皿ばねに加えるようになってい
る。皿ばねのこのような構成により、レリーズ力特性も
しくは摩擦クラッチを操作するために必要な力の特性
に、目的に合わせて影響を与えることができる。特にこ
れにより、レリーズ全行程の規定された部分範囲にわた
ってレリーズ力特性を向上させることができる。これに
より、相応の摩擦クラッチの過剰行程に対する安全性(U
eberwegsicherheit)を著しく改善することができるの
で、不慮の後調節が自動式の後調節装置によって行なわ
れることはない。第2の種類の舌片が、摩擦クラッチの
プレッシャプレートが、このプレッシャプレートと協働
するクラッチディスクもしくはクラッチディスクの摩擦
ライニングを負荷軽減するもしくは少なくともほぼ負荷
軽減したときに、初めて作用するようになっていると有
利である。
【0025】皿ばねの基体とクラッチカバーとの間でプ
レロードをかけられた、かつ/または、摩擦クラッチの
操作中に緊定可能な舌片が少なくとも部分的に、やはり
皿ばねを旋回させるためのレリーズ舌片として利用可能
であると有利である。このことは、皿ばねがループ状も
しくはヘアピン状の舌片だけを有しており、これらの舌
片が、皿ばねのための軸線方向の支持力を形成するため
に働く場合には特に有利である。
【0026】皿ばねが、エネルギ貯え器として役立つ環
状の基体を有しており、この基体を起点として、半径方
向内側に延びる操作舌片およびループ状もしくはヘアピ
ン状の舌片が延びている場合、これらの舌片が、皿ばね
の周方向で見て、ループ状もしくはヘアピン状の舌片の
半径方向に延びる側脚部の間に、少なくとも1つの操作
舌片が収容されるように、互いに配置されて形成されて
いると特に有利である。このようなループ状もしくはヘ
アピン状の舌片の半径方向で延びる側脚部が2つ以上の
操作舌片をその間に収容していると有利である。
【0027】
【発明の実施の形態】次に本発明を図面に示した実施の
形態について説明する。
【0028】図1から図3に示した摩擦クラッチ1は、
薄板から製造されたケーシング2と、このケーシングに
回動不能に結合されているがしかし軸線方向にはある程
度制限された範囲内で変位可能なプレッシャプレート3
とを有している。軸線方向で見てプレッシャプレート3
とカバー2との間には、圧着ばねとして形成された皿ば
ね4が緊定されている。この皿ばねは、カバー側に設け
られた環状の支持領域5の半径方向の高さで、2腕式の
てこの形式に基づいて旋回可能である。皿ばね4の、半
径方向でさらに外側に位置する領域4aはプレッシャプ
レート3を負荷する。このプレッシャプレート3はケー
シング2に、周方向もしくは接線方向に向けられた板ば
ねを介して回動不能に結合されている。表1から明らか
なように、摩擦クラッチ1は、使用時には対向プレッシ
ャプレートに組み付けられている。この場合、このよう
な対向プレッシャプレートの摩擦面と、プレッシャプレ
ート3の摩擦面3aとの間には、クラッチディスクの摩
擦ライニングが、皿ばね4によってプレッシャプレート
3に軸線方向力が加えられることに基づき締め込み可能
である。摩擦クラッチ1が対向プレッシャプレートに組
み付けられた時には、プレッシャプレート3は、カバー
2によって取り囲まれた空間内に押し入れられる。この
場合皿ばね4は、支持領域5の周りを相応に旋回させら
れる。皿ばね4の、カバー2に向いた側に設けられた環
状の支持領域5は、環状の旋回支持部6によって形成さ
れている。この旋回支持部6は、図示の実施例の場合に
は、環状の薄板成形部分によって形成されている。この
ような薄板成形部分6は、自動式もしくはオートマチッ
ク式の後調節装置7の構成部分である。この後調節装置
は、少なくとも、相応のクラッチディスクの摩擦ライニ
ングに発生した摩耗の補償を、皿ばね4の軸線方向の後
調節によって可能にする。
【0029】皿ばね4は、エネルギ貯え器として役立つ
環状の基体11を有している。この基体の内縁部を起点
として、半径方向内側に向けられた舌片12が延びてい
る。これらの舌片は操作手段として役立つ。さらに、こ
の皿ばね4は軸線方向でフレキシブルなばね手段13を
支持している。これらのばね手段はケーシング2に軸線
方向で支持されており、皿ばね4もしくは皿ばねの基体
11を軸線方向で支持領域5に向かって、つまり軸線方
向で環状の旋回支持部6に向かって負荷し、もしくは引
張る。軸線方向にフレキシブルなばね手段13は、この
実施例の場合皿ばね4と一体的に形成されている。これ
らのばね手段13は、細長いラグもしくは舌片によって
形成されている。これらのラグもしくは舌片はループ状
もしくはヘアピン状に形成されている。これらのラグ状
のばね手段13は、皿ばねの環状の基体11の半径方向
内側の縁部領域に一体成形されている。皿ばね4の弾性
変形可能な基体11から出発して、ばね手段13は、細
長い部分14を介して先ず半径方向内側に延びている。
この細長い部分14は変向領域15に移行する。この変
向領域は半径方向外側に延びる細長い部分16に開口し
ている。ラグ状の舌片13のこのような形状により、皿
ばね4もしくはその基体11と細長い区分14との結合
部と、カバー側の支持部17との間の比較的長い撓み区
間もしくはねじれ区間が達成される。ループ状のばね手
段13の自由端部領域18は、カバー2の、プレッシャ
プレート3もしくは皿ばねの基体11とは反対の側19
にプレロードつまり予荷重をかけられた状態で支持され
ている。ばね手段13の形状付与、ならびに、ばね手段
13のためのカバー側の支持部17と皿ばね4のための
支持・転動領域5との間の間隔は互いに調和されて、ラ
グ状のばね手段13が緊定された状態で位置するように
なっている。ループ状のばね手段13の自由端部領域1
8および/またはカバー2は、球面状の支持面18aを
形成する所定の曲率を有している。
【0030】ケーシングもしくはカバー2は傾斜路20
を支持している。これらの傾斜路には、ばね手段13が
それらの自由端部領域18を介して支持されている。図
示の実施例の場合、傾斜路20はケーシング2と一体的
に形成されている。1つの傾斜路20を形成する面は、
軸線方向で見た高さレベルが、少なくとも周方向におい
て変化している。
【0031】摩擦クラッチ1の新しい状態においては、
支持領域もしくはループ状のばね手段13の自由端部領
域18は、カバー2の背面19に関連して最も大きく突
出した、傾斜路20の領域に位置している。
【0032】自動的な後調節装置7の環状の薄板構成部
分6は、後調節エレメントを形成している。環状の薄板
構成部分6は周方向で延びて軸線方向に上り勾配を有す
る乗り上げ傾斜路21を有している。これらの乗り上げ
傾斜路は、構成部分23の周面にわたって分配されてい
る。
【0033】環状の薄板成形部分6が押し曲げ成形部分
(Praegeteil)として形成されている場合、乗り上げ傾斜
路21は、軸線方向に向けられたラグ22によって形成
されている。これらのラグは、薄板成形部分6の全周に
わたって、有利には等しい角度間隔を置いて分配されて
いる。これらのラグ22はこの実施例では、後調節エレ
メント6の半径方向外側の輪郭に一体成形されており、
もしくは設けられている。しかしながらこのようなラグ
22は構成部分6の内側の輪郭に設けられてもよい。
【0034】半径方向内側に、後調節エレメント6は少
なくとも1つの軸線方向に延びるラグ23を有してい
る。このラグは有利には、薄板構成部分もしくは後調節
エレメント6と一体的に形成されていて、皿ばね舌片相
互間に設けられた切欠きに係合している。このような少
なくとも1つのラグ23を介して後調節エレメント6は
皿ばね4に回動不能に結合されている。少なくとも2
つ、有利には3つ、または場合によってはそれよりも多
くのこのようなラグ23が存在している場合、後調節エ
レメントは皿ばね4に対してセンタリングすることもで
きる。
【0035】乗り上げ傾斜路21は、対向乗り上げ傾斜
路24に軸線方向で支持されている。これらの対向乗り
上げ傾斜路24は、この実施例の場合にはカバー2に直
接的に一体成形されている。
【0036】傾斜路21および対向傾斜路24の勾配・
設置角は6〜12°のオーダであると有利である。この
ような角度は8.5°オーダであってよい。
【0037】傾斜路21および対向傾斜路24の角度
は、傾斜路21と対向傾斜路24とが互いに押し合う時
に生じる摩擦が、これらの傾斜路のスリップを阻止する
ように選択されている。このことを目的として、傾斜路
21および/または対向傾斜路24が相応に粗面化さ
れ、もしくは半径方向に延びる溝を有していてもよい。
【0038】半径方向に延びる溝は0.05〜0.5m
mのオーダ、有利には0.15〜0.3mmのオーダの
高さを有することができると有利である。相前後して配
置された個々の溝の幅もしくはピッチは、0.5〜2m
mのオーダ、有利には0.5〜1mmのオーダであるこ
とができると有利である。個々の溝は楔状の凹部を形成
していると有利である。傾斜路21および/または対向
傾斜路24の半径方向に延びる溝が、周方向でメアンダ
(蛇行)状もしくは波状に延びていても有利である。溝
が周方向で鋸歯状の輪郭を有することも有利である。傾
斜路21も対向傾斜路24もこのような起伏を有してい
る場合には、これらの傾斜路は互いに係合して摩擦クラ
ッチ1内部で摩耗の後調節がステップ状つまり段状に行
われ、しかも、傾斜路21および対向傾斜路24のそれ
ぞれの溝もしくは起伏が軸線方向に互いに係合する度合
いに応じて行われる。
【0039】摩擦クラッチ1の平面図の半分だけを示し
た図1から判るように、皿ばね4は6つのヘアピン状の
ばね手段として形成されたラグ13を有している。これ
らのラグは、周方向で見て、それぞれ対を成して1対の
舌片12をラグの間に収容している。
【0040】舌片12ならびにラグ状のばね手段13は
周囲切除(umschneiden)により製造されている。
【0041】特に図2から判るように、舌片12とラグ
13とはそれらの半径方向の輪郭に関連して互いに調和
されていて、摩擦クラッチ1を操作するためにレリーズ
装置によって負荷可能な、これらの舌片およびラグの半
径方向内側の領域もしくは頂部25,26が、少なくと
もほぼ同一の軸線方向高さに位置することができるよう
になっている。これによりラグ13は操作舌片として利
用することができる。このことのために、皿ばね4の環
状の基体11と半径方向内側の領域25,26との間に
延びる細長い部分14および舌片12は、摩擦クラッチ
1の軸線方向で見て、少なくともほぼ同一の高さ輪郭も
しくはレベル輪郭を有している。
【0042】傾斜路21および対向傾斜路24ならびに
傾斜路20の寸法もしくは角度上の構成、ならびに、摩
擦クラッチ1の基本的な機能形式は、ドイツ連邦共和国
特許出願公開第19524827号明細書(もしくはF
R2723992およびUS5628389)を参照さ
れたい。これらの明細書の内容を、本明細書ならびに図
面に組み込まれているものと見なすことができる。
【0043】図2および図3から明らかなように、後調
節エレメントは当接・ストッパ領域27を有している。
これらの当接・ストッパ領域は半径方向外側に突出する
ラグもしくは舌片によって形成されている。これらのラ
グもしくは舌片27は、摩擦クラッチ1の操作中に、皿
ばね4と協働することができる。ラグもしくはストッパ
領域27の、これらと協働する皿ばね4の領域に対する
軸線方向の相対的な配置関係は、皿ばね4の規定のレリ
ーズ行程もしくは旋回行程を超えると、皿ばねはラグ2
7に当接してその場所で支持されるように形成されてい
る。しこのような相互の支持は、有利には少なくともほ
ぼ皿ばね4の目標レリーズ行程もしくは相応の旋回角度
に達すると行われる。しかしながら、このような相互の
支持は、目標レリーズ行程に達する直前または達した直
後にも行なうことができる。ラグ27と皿ばね4との間
のこのような相互の支持は、目標レリーズ行程を超えて
も、自動式の後調節装置7によって不所望な後調節が行
われることがないことを保証する。つまり、これにより
後調節エレメント6の回動が阻止される。
【0044】複数の、少なくとも3つのこのような舌片
が、後調節エレメント6の周面にわたって均一に分配さ
れて設けられていると有利である。
【0045】図4に示した皿ばね104が、図1〜図3
につき説明した皿ばねとの関連において異なっているの
は主として、ループ状もしくはヘアピン状のばね舌片1
3の、皿ばねの基体111から半径方向内側に延びる部
分114と、半径方向外側に戻る部分116とを互いに
結合する半径方向内側の領域115がアーチ状に形成さ
れているのではなく、皿ばね舌片の頂部と同様の形状を
有している点である。
【0046】半径方向内側の領域115のこのような形
状付与により、直径部115aの高さに、レリーズベア
リングのためのより良好な支持部が生ぜしめられる。こ
のレリーズベアリングは、相応の摩擦クラッチを操作す
るときに半径方向内側の領域115に軸線方向に作用す
る。
【0047】図5から明らかなように、ループ状のばね
手段113の自由端部領域118は、皿ばね111の組
み付けられていない状態において既にねじられ、もしく
はよじられて、これらの自由端部領域は1基準平面に対
して所定の角度128を形成するようになっている。角
度128に相応して自由端部領域118をよじること
は、細長い部分116の少なくとも一部をねじることに
よって行なうことができる。
【0048】この角度128は、ケーシングに設けられ
た傾斜路(図1の符号20の部分)の傾斜路角に少なく
ともほぼ相当する。角度128は6°〜12°のオーダ
にあると有利である。この角度128は8.5°のオー
ダであると目的に適っている。しかしながら、この角度
128は、カバーによって支持された傾斜路(図1の符
号20の部分)の勾配角度よりも僅かに大きいかまたは
小さくてもよい。相応のカバーへの皿ばね4の組付時
に、ループ状のばね手段113がばね弾性的に緊定され
ることにより、自由端部領域118の傾斜路角128
は、カバーによって支持された傾斜路の勾配角度に適合
することができる。このような適合は、ループ状のばね
手段113に沿った相応の弾性変形によって行なわれ
る。
【0049】さらに図5から明らかなように、自由端部
領域118の側縁部が有利な形式で面取り部129を有
していてよい。これらの面取り部は有利な形式で、皿ば
ね104の製造時に一体押し曲げ成形により形成されて
よい。面取り部129の加工成形によって、相応のクラ
ッチカバーに対する自由端部領域118もしくは皿ばね
104の相対回動時に、引掻きもしくは掻き取り、つま
りチップ形成が行なわれないことを保証することができ
る。すなわちこれらの面取り部129は、自由端部領域
118と、対応配置された、カバーによって支持された
傾斜路との間の申し分ないスライドを可能にする。
【0050】図5に示した自由な端部領域構成は、基本
的には本明細書に記載した全ての皿ばねに適用すること
ができる。
【0051】図6に示した皿ばね204もエネルギ貯え
器として役立つ環状の基体211を有しており、この基
体211の半径方向内側の縁部領域を起点として種々
の、ループ状もしくはヘアピン状のばね舌片213,2
30が延びている。図6から判るように、ばね舌片21
3,230は皿ばね204の周方向で見て、交互に配置
されている。図6から判るように、部分的に図示された
皿ばね204が周方向で見て全部でそれぞれ6つの舌片
213,230を有している。しかしながら、ばね舌片
213,230の間の数の比が2:1,3:1または
4:1であると有利である場合もある。しかし舌片21
3,230のこのような数の比は逆でもよい。
【0052】図7に示した摩擦クラッチ201は図6に
示した皿ばね204を有している。摩擦クラッチ201
は図1〜図3に示したのと類似の構造と類似の機能形式
とを有している。皿ばね204だけが異なって構成され
ている。
【0053】図7との関連において明らかであるよう
に、全てのループ状のばね舌片213,230は、その
半径方向内側の領域226,231が少なくともほぼ同
じ軸線方向高さに位置し、摩擦クラッチ201を操作す
るのに用いられるレリーズベアリングのための当接領域
として役立つ。
【0054】さらに図7から判るように、環状の皿ばね
の基体211から出発して半径方向内側に向かって延び
る、ループ状のばね舌片213,230の細長い部分2
14,232は、少なくとも同じ輪郭を有している。こ
れに対して、半径方向外側に向けられた部分216,2
33は異なるレベル輪郭を有している。皿ばね204も
しくはばね舌片213,230は、皿ばね204が摩擦
クラッチ201内に組み付けられた状態においてばね舌
片213がカバー側の傾斜路に緊定されて、このような
緊定により生ぜしめられた、皿ばね104に対する軸線
方向力が、摩擦クラッチ201の操作時に環状の支持部
205の周りで皿ばね204を旋回させるのに十分に大
きいように形成されている。
【0055】端部領域218は、図5に示した自由端部
領域118と同じように形成されている。ばね舌片23
0の自由端部領域234は図6から明らかであるよう
に、周方向で、自由端部領域218よりも僅かに狭幅に
形成されている。しかしながら角度の設定および側縁部
の構成に関連して、自由端部領域234は、自由端部領
域218と同様に形成されていてもよい。このことは、
自由端部領域234も、摩擦クラッチ201の操作中、
もしくは規定のレリーズ行程通過後もしくは皿ばね20
4の規定の旋回角の通過後に、カバー202に設けられ
た傾斜路220とやはり協働するので有利である。この
ような協働により、皿ばね204に作用する、カバー2
02に向かって皿ばね204を引張る軸線方向合成力
が、規定されたレリーズ行程の後で高められる。これに
より、摩擦クラッチのレリーズ時に過剰行程に対する安
全性を増大することができる。このことにより、自動式
の後調節装置207内部の不所望の後調節を抑制するこ
とが可能になる。自由端部領域234は、プレッシャプ
レート203が、対応配置されたクラッチディスクの摩
擦ライニングを解放して初めて傾斜路220に当接する
ようになっていると有利である。すなわち、摩擦クラッ
チ201を操作するために必要な、皿ばね204を旋回
させる力特性はばね舌片230によって変化させられ
る。このようなばね舌片230はまだ残っている次のよ
うなレリーズ範囲、すなわち、その位置からはプレッシ
ャプレート203が対応クラッチディスクもしくは対応
摩擦ライニングをもはや負荷しない、または殆ど負荷し
ないようなクラッチ操作位置から少なくともほぼ始まっ
ているレリーズ範囲の少なくとも一部にわたって有効で
ある。
【0056】つまり、ばね舌片230により、少なくと
も全目標レリーズ行程終了時に、もしくはこのような目
標レリーズ行程を超えたときにも、舌片頂部226,2
31の領域に加えられるレリーズ力が、皿ばね204に
軸線方向でカバー202に向かって作用する合成支持力
よりも小さいままであることが保証される。この合成支
持力は、環状の後調節エレメント206が皿ばね204
とカバー202との間に軸線方向で締め込まれたままで
あることを保証する。このことは、ばね舌片230が皿
ばね204に軸線方向力を加え、この軸線方向力が、ば
ね舌片213によって付与された軸線方向力に並列に結
合されることにより達成される。
【0057】ばね舌片230の作用形式に関してはドイ
ツ連邦共和国特許出願公開第19707785号明細書
を参照されたい。この明細書には、同様に作用するばね
手段について、別のクラッチ構造との関連において記載
されている。特に上記明細書の第3図に関連して記載さ
れた作用形式を参照されたい。したがって本明細書では
これと同様の説明は行なわない。
【0058】図8に示された皿ばね304はエネルギ貯
え器として役立つ環状の基体311を有している。環状
の基体311の半径方向内側の縁部領域から、操作のた
めの舌片312が半径方向内側に向かって延びている。
舌片312は、半径方向外側で拡張部312bに開口し
たスリット312aによって互いに分離されている。環
状の基体311の半径方向内側の領域を起点にして、ル
ープ状もしくはヘアピン状に形成されたばね舌片313
が延びている。これらのばね舌片313は、半径方向内
側に向かって延びてアーチ状の変向領域315に移行す
る部分314を有している。この変向領域315に続い
て、半径方向外側に延びる舌片状部分316が設けられ
ている。この舌片状部分は、拡張された自由端部領域3
18の形で終わっている。図8から明らかなように、ル
ープ状のばね舌片313は、これらが操作のための舌片
312を皿ばね304の周方向で見て取り囲むように形
成されている。この実施例の場合、これらのばね舌片3
13はそれぞれ2つの舌片312を取り囲んでいる。し
かしループ状のばね舌片313は、これらが唯1つの舌
片312または2つよりも多い舌片312を取り囲み、
もしくは閉じ込めるように形成されてもよい。このよう
な構成により、全体的に形成される、ばね舌片313の
湾曲長さが増大されるので、このようなばね舌片に発生
する最大応力を減じることができる。特にばね舌片31
3のこのような構成により、トーションゾーン315a
を形成することができる。皿ばね304の耐用寿命はこ
れにより長くなる。それというのは特に、ばね舌片31
3内部の破断のおそれを著しく減じることができるから
である。
【0059】ばね304もしくは個別の舌片312,3
13は相応の周囲切除もしくは打抜きによって形成され
る。
【0060】舌片頂部326は少なくとも変向領域31
5に対して、皿ばねの軸線方向で見てずらされていて、
レリーズベアリングによる舌片頂部326の申し分のな
い操作が保証されるようになっている。このようなずれ
により、ばね舌片313の弾性がレリーズベアリングに
よっては損なわれないことも保証することができる。
【0061】レリーズベアリングがクラッチの皿ばね3
04と同期的に一緒に走行するベアリングリングを有し
ている場合には、このベアリングリングは、ばね舌片3
13の、軸線方向で対向して位置する部分の半径方向延
在領域に突起もしくは凹部を有していてよい。これらの
突起もしくは凹部は、このベアリングリングとばね舌片
313との間の接触を阻止する。ベアリングリングのこ
のような構成の場合、舌片頂部326と、周方向で隣り
合う、ばね舌片313の領域とは少なくともほぼ、皿ば
ね304の軸線方向で見て同一高さに位置している。
【0062】図9〜図11aに示した皿ばね404は、
エネルギ貯え器として役立つ環状の基体411を有して
いる。この基体の内縁部を起点にして、半径方向内側に
向けられた舌片412、ならびに、軸線方向で弾性的な
舌片413が延びている。これらの舌片413はループ
状もしくはヘアピン状に形成されている。舌片412,
413の可能な構成、ならびに、これらの舌片412,
413の、皿ばね404の軸線方向で見た互いに相対的
な半径方向レベル輪郭に関しては、皿ばねもしくは摩擦
クラッチの既に説明した実施例を参照されたい。したが
ってこのことに関しては繰り返しては説明しない。具体
的に図示した実施例においては、舌片412,413は
図1および図2に示した舌片12,13と同様の配置関
係および構成を有している。
【0063】皿ばね404は、先に延べたものとは、こ
の皿ばねが環状の基体411の内縁部に付加的なラグ4
35を有している点で異なっている。これらのラグ43
5は、軸線方向で上り勾配を有する乗り上げ傾斜路42
1を形成するために利用される。つまり皿ばね404と
一体的に形成されたこのようなラグ435は、図2に示
した後調節エレメント6の機能を担っている。つまり皿
ばね404のこのような構成により、皿ばね4とクラッ
チカバー2との間に配置された、図2に示した環状の後
調節エレメント6を節約することができる。
【0064】図9aの下半部から明らかなように、ラグ
435は周囲切除もしくは打抜きにより形成される。図
示の実施例の場合、ラグ435はU字形の周囲切除部4
36により形成されている。U字形の周囲切除部436
の側方脚部は半径方向外側に向けられている。このよう
なU字形の周囲切除部436には、半径方向に延びるス
リット437もしくは半径方向の切り抜き部438,4
39が開口している。これらのスリットもしくは切り抜
き部は、皿ばね404のばね鋼から成る出発薄板に加工
成形されて、これにより舌片412,413が形成され
ている。皿ばね404を形成するために必要な切り抜き
部もしくは周囲切除部の正確な形状は図9aから明らか
である。スリット437もしくは切り抜き部438,4
39が半径方向内側および/または半径方向外側で狭ま
った領域、つまり幅を減じられた領域を有していること
が明らかである。
【0065】さらに図9aから明らかなように、ラグ4
35は、一般的に舌片412,413の根元領域の間に
設けられた拡張部440に隣接している。このことは特
に図9aの上半部から明らかである。図の下半部におい
ては、ラグ435を軸線方向に起立させたあとで傾斜路
421を形成する領域の傾斜角441も明らかである。
これらの傾斜路421は相応に適合された、カバー40
2の傾斜路424と協働する。図11aから明らかなよ
うに、自動式もしくはオートマチック式の後調節装置4
07を特に簡単に形成することができる。
【0066】皿ばね404と一体的に形成された傾斜路
421は基本的には、皿ばね404に作用する軸方向の
支持力が一体的に組み込まれたばね手段413によって
付与されるのではなく、例えば間接的または直接的に皿
ばね404に作用する他のばね手段によって付与される
ような摩擦クラッチにも使用することができる。この点
に関しては、冒頭で述べた従来技術を参照されたい。場
合によっては、この場合には皿ばね404とクラッチケ
ーシング(カバー)402との間にばね手段、例えば圧
縮ばねを設けなければならないこともある。このような
ばね手段は、後調節装置407の後調節方向に皿ばね4
04をカバー402に対して回動させる。表1にはこの
ような圧縮ばねが示されている。このようなばね手段は
やはり前述の従来技術に基づき公知である。これには特
に、接線方向、もしくは周方向に配置されたコイルばね
が適している。このコイルばねはケーシング402と皿
ばね404との間に緊定される。皿ばね404に作用す
る合成支持力の少なくとも一部は、板ばね状のばね手段
442によって付与することができる。このばね手段
は、カバー402とプレッシャプレート403との間に
緊定されている。このために板ばね状のばね手段442
を使用することができると有利である。このことはドイ
ツ連邦共和国特許出願第19754537号明細書に提
案した通りである。
【0067】乗り上げ傾斜路421の1部分領域を示し
た図9bの拡大図から明らかなように、乗り上げ傾斜路
421は溝もしくは筋443を有している。これらの溝
もしくは筋443は、図9aの上半部に示したように、
舌片435が軸線方向に起立させられたあと、半径方向
に延びる。カバー側の乗り上げ傾斜路424は有利には
やはりこのような相補的な一体成形部443を有してい
る。つまり筋もしくは起伏443は対応する乗り上げ傾
斜路421;424の領域においてラック状部分を形成
している。筋443の高さもしくは深さ444は0.1
〜0.5mm、有利には0.15〜0.3mmのオーダ
であってよい。個々の筋もしくは一体成形部443相互
間の間隔もしくはピッチ445は、0.5〜3mm、有
利には0.8〜1.5mmのオーダであってよい。
【0068】図11bに示した摩擦クラッチ501が、
図11aに示したものと異なる点は、皿ばね504に軸
線方向力をクラッチケーシング502に向かう方向に加
えるばね舌片513が、その自由端部領域518でカバ
ー502の傾斜路520に支持されていることである。
これらの傾斜路520は、同時に自動式の後調節装置5
07のためのカバー側の傾斜路524を形成する一体成
形部546によって形成されている。つまり傾斜路52
4は一体成形部546の下面によって形成され、傾斜路
520はこのような一体成形部546の上面によって形
成されている。ループ状のばね舌片513の、半径方向
外側に向けられた部分516はこれに合わせて相応に延
長され、これらの部分の幾何学的形状も相応に適合され
ている。
【0069】図12〜図14に示した皿ばね604もし
くは摩擦クラッチ601が、図9〜図11に示した実施
例と異なる点は、主として、皿ばね604と一体的に構
成されて自動式の後調節装置607のカバー側の乗り上
げ傾斜路624と協働する支持部635が、図12の下
半部から明らかなように、元は皿ばね604の周方向に
設けられていたものであることである。舌片もしくはラ
グ635を形成するU字形の切り抜き部636も相応に
方向付けされていて、U字形の切り抜き部636の側脚
部が皿ばね604の周方向に向くようになっている。図
12の上半部から明らかなように、舌片もしくはラグ6
35の高く上げられた領域646は半径方向に延びる部
分を形成する。カバー602の傾斜路624と協働する
ラグ領域646の端面621は、摩擦クラッチ601も
しくは皿ばね604の周方向で見て傾斜を有している。
この傾斜は傾斜路624の傾斜に少なくともほぼ相当す
る。
【0070】ラグ領域646の端面621ならびに傾斜
路624はさらに半径方向で見て球面状もしくは湾曲さ
れた輪郭を有している。これにより皿ばね604の操作
時の、端面621と傾斜路624相互間の運動もしくは
転動を最適にすることができる。
【0071】端面621および傾斜路624の相互の半
径方向の構成は、摩擦クラッチ601の操作時に傾斜路
624と端面621との間の接触領域が半径方向にずら
されるように行なわれてもよい。例えば、摩擦クラッチ
601のレリーズ時における支持点もしくは接触点が端
面621の半径方向外側の領域647に設けられてお
り、これに対して、摩擦クラッチの接続時にはこのよう
な支持点もしくは接触点が端面621の半径方向内側の
領域648に設けられていてもよい。これにより皿ばね
604の操作時に、この皿ばねのてこ比が変化し、これ
により、摩擦クラッチをレリーズするために必要な、舌
片頂部626に作用する力特性に影響を与えることがで
きる。
【0072】基本的には、相応するカバーの少なくとも
次のような領域、つまり、対応する皿ばねを軸線方向で
支持する舌片13,113,213,230,313,
413,513が支持されていて皿ばねの旋回時に転動
するかまたは滑動するような領域が、摩耗を減じる手段
を有していることが有利である。このためには例えば、
このようなカバー領域が硬化されている、かつ/また
は、摩耗を減じる被覆体を有していてよい。このような
被覆体は例えば、燐酸塩層、硬質ニッケル層または他の
適宜な被覆体によって形成されていてよい。いくつかの
使用事例のためには、これらの領域は耐熱性グリースを
薄く被覆されることでも十分である。しかしながら摩耗
防止手段は、硬化可能な中間層によって形成されてもよ
い。このような中間層は環状に形成されてよい。場合に
よっては、この中間層は剛性を有するように形成され
て、対応する舌片のための傾斜路もしくは支持領域を直
接的に形成するようになっていてもよい。これにより、
このような傾斜路もしくは領域はカバーに直接的には加
工成形せずに済む。前記領域は無電流でニッケルめっき
することができると有利である(冷間ニッケルめっ
き)。場合によってはカバー全体がニッケルめっきされ
ても有意義である。それというのはこれにより、カバー
に設けられた、後調節装置のための傾斜路も腐食・摩耗
防止手段を得るからである。しかしながら後調節装置の
このような傾斜路には、少なくとも前述の解決手段のう
ちの1つに基づいて他の摩耗防止手段を施してもよい。
【0073】例えば図2に示した調節エレメント6に設
けられた傾斜路21、または、例えば図9aに示した皿
ばね404に設けられた傾斜路421がやはり相応の被
覆体を有していてよい。場合によっては、皿ばね全体が
このような被覆体を備えていてもよい。
【0074】いくつかの使用事例のためには、カバーに
支持された領域18,118,218,234,31
8,518が、少なくとも摩耗を減じる被覆体を有して
いても有利である。
【0075】なお本発明の範囲は上記実施例ならびに図
面に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による摩擦クラッチを示す平面図であ
る。
【図2】図1のII−II線に沿って示す断面図であ
る。
【図3】クラッチカバーと皿ばねとの間に配置された後
調節リングを図2の矢印IIIの方向で見た状態で示す
図である。
【図4】本発明による摩擦クラッチにおいて使用するた
めの本発明による皿ばねを部分的に示す図である。
【図5】図4のV−V線に沿って示す断面図である。
【図6】本発明により構成された別の皿ばねを部分的に
示す図である。
【図7】図6の皿ばねを備えた摩擦クラッチを部分的に
示す断面図である。
【図8】本発明による皿ばねのさらに別の実施例を示す
部分図である。
【図9】本発明による皿ばねのさらに別の付加的な実施
例を示す部分図aおよびその拡大図bである。
【図10】図9aのX−X線に沿って示す断面図であ
る。
【図11】図9および図10の皿ばねを備えた摩擦クラ
ッチを部分的に示す断面図aと、これと類似の構造を有
する摩擦クラッチを部分的に示す断面図bである。
【図12】皿ばねのさらに別の実施例を示す図である。
【図13】図12のXIII−XIII線に沿った断面
図である。
【図14】図12および図13の皿ばねを備えた摩擦ク
ラッチを部分的に示す断面図である。
【符号の説明】
1,201,501,601 摩擦クラッチ、 2,2
02,402、502,602 ケーシングもしくはカ
バー、 3,203 プレッシャプレート、3a 摩擦
面、 4,104,204,304,404,504,
604 皿ばね、 4a 半径方向でさらに外側に位置
する領域、 5,205 支持領域、6,206 旋回
支持部、後調節エレメント(薄板構成部分)、 7,4
07,507,607 後調節装置、 11,111,
211,311,411 基体、 12,312,41
2,413 舌片、 312a スリット、 312b
拡張部、 13,113 ばね手段(舌片、ラグ)、
14 細長い部分、15,315 変向領域、 16
細長い部分、 17 支持部、 18,118,21
8,318,518 自由端部領域、 18a 球面状
の支持面、19 カバーの、プレッシャプレートもしく
は皿ばねの基体とは反対の側(背面)、 20,21,
220,421,520 傾斜路、 22,23 ラ
グ、24,624 対向傾斜路、 25,26,22
6,231 半径方向内側の領域もしくは舌片頂部、
27 当接・ストッパ領域もしくはラグ(舌片)、 1
14 半径方向内側に延びる部分、 115 半径方向
内側の領域、 115a直径部、 116,216,2
33 半径方向外側に戻る部分、 128 角度、 1
29 面取り部、 213,230,313,413,
513 ばね舌片、 214,232 ばね舌片の部
分、 234 自由端部領域、 314変向領域に移行
する部分、 315a トーションゾーン、 315
変向領域、 316 舌片状部分、 326 舌片頂
部、 435,635 ラグ(舌片)、 436 周囲
切除部、 437 スリット、 438,439 切り
抜き部、 440 拡張部、 441 傾斜角、 44
2 ばね手段、 443 溝もしくは筋(一体成形
部)、 444 深さ、 445 間隔もしくはピッ
チ、516 半径方向外側に向けられた部分、 524
傾斜路、 546 一体成形部、 621 端面、
626 舌片頂部、 636 切り抜き部、 646
高く上げられた領域(ラグ領域)、 647 半径方向
外側の領域、 648 半径方向内側の領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 クリストフ アッカー フランス国 アグノー リュ アンドロエ 9 (72)発明者 ロルフ マインハルト ドイツ連邦共和国 ビュール ケラーシュ テュック 5

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動系に使用するための摩擦クラッチで
    あって、ケーシングに対して回動不能な、しかし軸線方
    向ではある程度制限された範囲で変位可能なプレッシャ
    プレートが設けられており、ケーシングとプレッシャプ
    レートとの間に、環状の基体と該基体から半径方向内側
    に延びる舌片とを備えた少なくとも1つの皿ばねが設け
    られており、該皿ばねが、プレッシャプレートを軸線方
    向でケーシングから離反する方向に負荷するようになっ
    ており、さらに摩擦クラッチが、駆動系に組み付けられ
    た摩擦クラッチの耐用寿命にわたって皿ばねの少なくと
    もほぼコンスタントな緊定状態を保証する後調節装置を
    有している形式のものにおいて、 該後調節装置が周方向で延びる傾斜路を有していて、皿
    ばねとケーシングとの間で有効であり、皿ばねが、ケー
    シングによって支持された傾斜路に支持される一体成形
    部を有していることを特徴とする、摩擦クラッチ。
  2. 【請求項2】 皿ばねの一体成形部が、軸線方向に起立
    させられたラグによって形成されている、請求項1記載
    の摩擦クラッチ。
  3. 【請求項3】 一体成形部が、環状の基体の半径方向内
    側の縁部領域に設けられている、請求項1または2記載
    の摩擦クラッチ。
  4. 【請求項4】 皿ばねの周方向で見て、一体成形部が隣
    り合う2つの舌片の領域にそれぞれ設けられている、請
    求項3記載の摩擦クラッチ。
  5. 【請求項5】 舌片がスリットによって互いに分離され
    ており、該スリットが半径方向外側で穴状の拡大部に開
    口しており、さらに一体成形部がラグによって形成され
    ており、該ラグが、軸線方向に起立させられる前は、環
    状の基体の半径方向内側で、舌片を起点として拡大部の
    領域で接線方向もしくは周方向に延びている、請求項1
    から4までのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  6. 【請求項6】 カバーの傾斜路に支持された、一体成形
    部の面および/またはカバーの傾斜路が半径方向の起伏
    を有している、請求項1から5までのいずれか1項記載
    の摩擦クラッチ。
  7. 【請求項7】 皿ばねが軸線方向でケーシングの傾斜路
    に向かって保持力の作用を受けており、該保持力が、皿
    ばねと一体的に形成された、ケーシングにプレロードを
    かけられて支持された舌片によって生ぜしめられるよう
    になっている、請求項1から6までのいずれか1項記載
    の摩擦クラッチ。
  8. 【請求項8】 プレロードをかけられた舌片が、皿ばね
    の弾性的な基体を起点として、先ず半径方向内側に延び
    ていて、半径方向内側に変向領域を有しており、該変向
    領域が、半径方向外側に向かって戻る舌片部分に移行し
    ている、請求項7記載の摩擦クラッチ。
  9. 【請求項9】 プレロードをかけられた舌片がヘアピン
    状に形成されている、請求項7または8記載の摩擦クラ
    ッチ。
  10. 【請求項10】 皿ばねが環状の基体を有しており、該
    基体を起点として、半径方向内側に向けられた、クラッ
    チを操作するために働く舌片と、皿ばねをケーシングに
    支持するための舌片とが延びている、請求項7から9ま
    でのいずれか1項記載の摩擦クラッチ。
  11. 【請求項11】 皿ばねが、エネルギ貯え器として形成
    された環状の基体を有しており、該基体の半径方向内側
    の領域を起点として、2種類のヘアピン状に形成された
    舌片が延びており、該2種類の舌片のうち第1の種類の
    舌片が常にプレロードをかけられてケーシングに支持さ
    れているのに対し、第2の種類の舌片が、摩擦クラッチ
    のレリーズ動作中に初めてケーシングに支持されるよう
    になっている、請求項1から10までのいずれか1項記
    載の摩擦クラッチ。
  12. 【請求項12】 プレロードをかけられた舌片が、少な
    くとも部分的に、皿ばねを旋回させるためのレリーズ舌
    片をも形成している、請求項7から11までのいずれか
    1項記載の摩擦クラッチ。
  13. 【請求項13】 皿ばねがヘアピン状の舌片だけを有し
    ている、請求項1から12までのいずれか1項記載の摩
    擦クラッチ。
  14. 【請求項14】 皿ばねが、エネルギ貯え器として働く
    環状の基体を有しており、該基体を起点として半径方向
    内側に延びる操作舌片ならびにループ状もしくはヘアピ
    ン状の舌片が延びており、皿ばねの周方向で見て、ルー
    プ状もしくはヘアピン状の舌片の半径方向に延びる側脚
    部の間に、少なくとも1つの操作舌片が収容されてい
    る、請求項1から13までのいずれか1項記載の摩擦ク
    ラッチ。
  15. 【請求項15】 駆動系に使用するための摩擦クラッチ
    であって、ケーシングに対して回動不能な、しかし軸線
    方向ではある程度制限された範囲で変位可能なプレッシ
    ャプレートが設けられており、ケーシングとプレッシャ
    プレートとの間に、環状の基体と該基体から半径方向内
    側に延びる舌片とを備えた少なくとも1つの皿ばねが設
    けられており、該皿ばねが、プレッシャプレートを軸線
    方向でケーシングから離反する方向に負荷するようにな
    っており、さらに摩擦クラッチが、駆動系に組み付けら
    れた摩擦クラッチの耐用寿命にわたって皿ばねの少なく
    ともほぼコンスタントな緊定状態を保証する後調節装置
    を有している形式のものにおいて、 皿ばねが、軸線方向でケーシングに向かう方向に保持力
    の作用を受けており、該保持力が皿ばねと一体的に形成
    された、ケーシングにプレロードをかけられて支持され
    た舌片によって生ぜしめられるようになっており、エネ
    ルギ貯え器として働く基体を起点として、半径方向内側
    に延びる操作舌片、ならびに、ケーシングに支持するた
    めのループ状もしくはヘアピン状の舌片が延びており、
    皿ばねの周方向で見て、ループ状もしくはヘアピン状の
    舌片の半径方向に延びる側脚部の間に、少なくとも1つ
    の操作舌片が収容されていることを特徴とする、摩擦ク
    ラッチ。
  16. 【請求項16】 駆動系に使用するための摩擦クラッチ
    であって、ケーシングに対して回動不能な、しかし軸線
    方向ではある程度制限された範囲で変位可能なプレッシ
    ャプレートが設けられており、ケーシングとプレッシャ
    プレートとの間に、環状の基体と該基体から半径方向内
    側に延びる舌片とを備えた少なくとも1つの皿ばねが設
    けられており、該皿ばねが、プレッシャプレートを軸線
    方向でケーシングから離反する方向に負荷するようにな
    っており、さらに摩擦クラッチが、駆動系に組み付けら
    れた摩擦クラッチの耐用寿命にわたって皿ばねの少なく
    ともほぼコンスタントな緊定状態を保証する後調節装置
    を有している形式のものにおいて、 皿ばねが、軸線方向でケーシングに向かう方向に保持力
    の作用を受けており、該保持力が皿ばねと一体的に形成
    された、ケーシングにプレロードをかけられて支持され
    た舌片によって生ぜしめられるようになっており、エネ
    ルギ貯え器として形成された基体の半径方向内側の領域
    を起点として、2種類のヘアピン状に形成された舌片が
    延びており、該2種類の舌片のうち第1の種類の舌片が
    常にプレロードをかけられてケーシングに支持されてい
    るのに対し、第2の種類の舌片は摩擦クラッチのレリー
    ズ動作中に初めてケーシングに支持されるようになって
    いることを特徴とする、摩擦クラッチ。
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