JPH11305772A - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JPH11305772A
JPH11305772A JP10129455A JP12945598A JPH11305772A JP H11305772 A JPH11305772 A JP H11305772A JP 10129455 A JP10129455 A JP 10129455A JP 12945598 A JP12945598 A JP 12945598A JP H11305772 A JPH11305772 A JP H11305772A
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    • G10H2240/171Transmission of musical instrument data, control or status information; Transmission, remote access or control of music data for electrophonic musical instruments
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Abstract

(57)【要約】 【課題】演奏操作子の操作などによる楽音発生のタイミ
ングを示す情報を記憶し、電子楽器以外の楽器の演奏に
よる演奏音を記憶し、当該演奏音を読み出すタイミング
たる楽音発生のタイミングを示す情報を記憶する。 【解決手段】演奏情報の発生タイミングを示す楽音発生
タイミング情報を楽音発生タイミング情報記憶手段に記
憶し、外部楽音信号に基づく楽音波形データを楽音波形
データ記憶手段に記憶し、該楽音波形データの記憶タイ
ミングを示す楽音発生タイミング情報を楽音発生タイミ
ング情報記憶手段に記憶し、楽音発生タイミング情報記
憶手段に記憶されている楽音発生タイミング情報を順次
再生し、再生した楽音発生タイミング情報に応じて楽音
波形データ記憶手段に記憶されている外部楽音信号に対
応する楽音波形データを読み出して外部楽音信号に対応
する楽音信号を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子楽器に関し、
さらに詳細には、楽音の発生のタイミングを示す情報を
記憶することのできる電子楽器に関する。
【0002】
【発明の背景】従来より、所謂、自動演奏装置を含み、
鍵やパッドなどの演奏操作子の操作に対応して楽音信号
を発生するとともに、当該楽音信号の発生のタイミング
を示す情報を順次記憶しておき、当該記憶しておいた情
報を順次再生することにより、当該再生した情報に基づ
いて楽音信号を発生することのできる電子楽器が知られ
ている。
【0003】ところで、上記したような従来の電子楽器
においては、演奏操作子の操作に基づいて楽音信号の発
生のタイミングを示す情報を記憶することは可能である
が、ドラムやギターなどのような電子楽器以外の楽器の
演奏による演奏音を記憶(録音)することはできないも
のであった。
【0004】一般に、音楽の演奏においては、ドラムや
ギターなどのような電子楽器以外の楽器と電子楽器とを
同時に演奏する(合奏する)ことがよく行なわれている
が、上記したような従来の電子楽器においては、電子楽
器の演奏による楽音信号の発生のタイミングを示す情報
のみしか記憶することができず、当該記憶した情報を再
生する際には極めて不十分な音楽表現しか得ることがで
きなかった。
【0005】なお、演奏音そのものを録音する装置、例
えば、テープ・レコーダーあるいはハードディスク・レ
コーダーなどを用いれば、電子楽器の演奏によって発生
された演奏音および電子楽器以外の楽器によって演奏さ
れた演奏音の双方を録音することが可能であるが、電子
楽器の演奏に基づく楽音信号の発生のタイミングを示す
情報は記憶されないので、当該情報を後で編集するとい
うようなことはできなかった。
【0006】即ち、従来の電子楽器やテープ・レコーダ
ーあるいはハードディスク・レコーダーなどにおいて
は、電子楽器の演奏に基づく楽音信号の発生のタイミン
グを示す情報を記憶するとともに、電子楽器以外の楽器
によって演奏された演奏音を記憶することは全く考慮さ
れておらず、電子楽器の演奏に基づく楽音信号の発生の
タイミングを示す情報および電子楽器以外の楽器によっ
て演奏された演奏音の双方を記憶することを可能にする
ことが強く望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記したよ
うな要望に鑑みてなされたものであり、その目的とする
ところは、演奏操作子の操作やMIDIの入力などによ
る楽音の発生のタイミングを示す情報を記憶することを
可能とし、かつ、ドラムやギターなどのような電子楽器
以外の楽器の演奏による演奏音を記憶するとともに、当
該演奏音を読み出すタイミングたる楽音の発生のタイミ
ングを示す情報を記憶することを可能とすることによ
り、当該記憶した情報を再生する際に十分な音楽表現を
得ることをできるようにするとともに、当該記憶した情
報の編集などを行うことができるようにした電子楽器を
提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載の発明は、外部楽音信
号を入力する入力手段と、少なくとも1つ以上の楽音波
形データを記憶する楽音波形データ記憶手段と、楽音の
生成/停止を指示する演奏情報を発生する演奏情報発生
手段と、少なくとも1つ以上の楽音発生タイミング情報
を記憶する楽音発生タイミング情報記憶手段と、上記演
奏情報発生手段により発生された演奏情報に応じて、該
演奏情報の発生タイミングを示す楽音発生タイミング情
報を上記楽音発生タイミング情報記憶手段に記憶する第
1の記憶制御手段と、上記入力手段に入力された外部楽
音信号に基づく楽音波形データを上記楽音波形データ記
憶手段に記憶するとともに、該楽音波形データの記憶タ
イミングを示す楽音発生タイミング情報を上記楽音発生
タイミング情報記憶手段に記憶する第2の記憶制御手段
と、上記楽音発生タイミング情報記憶手段に記憶されて
いる楽音発生タイミング情報を、該楽音発生タイミング
情報が示すタイミングで順次再生する再生手段と、上記
再生手段により再生された外部楽音信号に基づく楽音発
生タイミング情報に応じて上記楽音波形データ記憶手段
に記憶されている外部楽音信号に対応する楽音波形デー
タを読み出すことにより、上記入力手段に入力された外
部楽音信号に対応する楽音信号を生成する楽音生成手段
とを有するようにしたものである。
【0009】従って、本発明のうち請求項1に記載の発
明によれば、演奏情報発生手段により発生された演奏情
報に応じた当該演奏情報の発生タイミングを示す楽音発
生タイミング情報を楽音発生タイミング情報記憶手段に
記憶することができ、かつ、入力手段に入力された外部
楽音信号に基づく楽音波形データを楽音波形データ記憶
手段に記憶することができるとともに、当該楽音波形デ
ータの記憶タイミングを示す楽音発生タイミング情報を
楽音発生タイミング情報記憶手段に記憶することができ
るようになる。
【0010】なお、上記した演奏情報発生手段として
は、鍵やパッドなどの演奏操作子などの他に、外部から
MIDI入力することも含むものである。
【0011】また、本発明のうち請求項2に記載の発明
は、請求項1に記載の電子楽器において、上記楽音波形
データ記憶手段は、外部楽音信号に基づく楽音波形デー
タを記憶するとともに、予め楽音波形データを記憶して
おり、上記楽音生成手段は、さらに、上記演奏情報発生
手段により発生された演奏情報に応じて上記楽音波形デ
ータ記憶手段に予め記憶されている楽音波形データを読
み出すことにより演奏情報に対応する楽音信号を生成
し、さらにまた、上記再生手段により再生された演奏情
報に基づく楽音発生タイミング情報に応じて上記楽音波
形データ記憶手段に予め記憶されている楽音波形データ
を読み出すことにより演奏情報に基づく楽音発生タイミ
ング情報に対応する楽音信号を生成するようにしたもの
である。
【0012】従って、本発明のうち請求項2に記載の発
明によれば、演奏情報発生手段により発生された演奏情
報に応じて楽音波形データ記憶手段に予め記憶されてい
る楽音波形データを読み出すことにより演奏情報に対応
する楽音信号を生成することができ、また、再生手段に
より再生された演奏情報に基づく楽音発生タイミング情
報に応じて楽音波形データ記憶手段に予め記憶されてい
る楽音波形データを読み出すことにより演奏情報に基づ
く楽音発生タイミング情報に対応する楽音信号を生成す
ることができる。
【0013】また、本発明のうち請求項3に記載の発明
は、請求項1に記載の発明において、上記楽音発生タイ
ミング情報記憶手段は、複数のトラックを有しており、
さらに、上記楽音発生タイミング情報記憶手段の上記第
1の記憶制御手段あるいは上記第2の記憶制御手段によ
り楽音発生タイミング情報が記憶される任意の第1のト
ラックを指定するトラック指定手段とを有し、上記再生
手段は、上記楽音発生タイミング情報記憶手段の上記第
1のトラックとは異なる第2のトラックの楽音発生タイ
ミング情報を再生するようにしたものである。
【0014】従って、本発明のうち請求項3に記載の発
明によれば、第2のトラックに記憶されている楽音発生
タイミング情報に基づく楽音信号を生成しながら、演奏
情報発生手段により発生された演奏情報に応じた当該演
奏情報の発生タイミングを示す楽音発生タイミング情報
あるいは外部楽音信号による楽音発生タイミング情報が
第1のトラックに記憶されることになる。
【0015】また、本発明のうち請求項4に記載の発明
は、請求項1に記載の発明において、上記楽音発生タイ
ミング情報記憶手段は、複数のトラックを有しており、
さらに、上記楽音発生タイミング情報記憶手段の任意の
少なくとも第1のトラックと第2のトラックとを指定す
るトラック指定手段と、少なくとも第1の記憶モードと
第2記憶モードとのうちのいずれかを任意に指定する記
憶モード指定手段とを有し、上記第1の記憶制御手段
は、上記記憶モード指定手段により第1の記憶モードが
指定されたときに、上記トラック指定手段により指定さ
れた第1のトラックに楽音発生タイミング情報を記憶す
るものであり、上記第2の記憶制御手段は、上記記憶モ
ード指定手段により第2の記憶モードが指定されたとき
に、上記楽音波形データ記憶手段に楽音波形データを記
憶するとともに、上記トラック指定手段により指定され
た第2のトラックに楽音発生タイミング情報を記憶する
ものであり、上記再生手段は、上記楽音発生タイミング
情報記憶手段の第1のトラックに記憶された楽音発生タ
イミング情報と上記楽音発生タイミング情報記憶手段の
第2のトラックに記憶された楽音発生タイミング情報と
を同期して再生するようにしたものである。
【0016】従って、本発明のうち請求項4に記載の発
明によれば、第1の記憶モードが指定されたときには第
1のトラックに楽音発生タイミング情報が記憶され、第
2の記憶モードが指定されたときには楽音波形データ記
憶手段に楽音波形データが記憶されるとともに、第2の
トラックに楽音発生タイミング情報が記憶されることに
なり、第1のトラックに記憶された楽音発生タイミング
情報と第2のトラックに記憶された楽音発生タイミング
情報とを同期して再生することができるようになる。
【0017】また、本発明のうち請求項5に記載の発明
は、請求項1に記載の発明において、上記第2の記憶制
御手段は、任意に指定された記憶タイミングから記憶を
開始するものであり、外部楽音信号に基づく楽音波形デ
ータの記憶に応じて、該任意に指定された記憶タイミン
グを示す楽音発生タイミング情報を上記楽音発生タイミ
ング情報記憶手段に記憶するようにしたものである。
【0018】従って、本発明のうち請求項5に記載の発
明によれば、任意に指定された記憶タイミングを示す楽
音発生タイミング情報を楽音発生タイミング情報記憶手
段に記憶させることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しなが
ら、本発明による電子楽器の実施の形態の一例を詳細に
説明する。
【0020】図1には、本発明による電子楽器の実施の
形態の一例の全体構成を表すブロック構成図が示されて
いる。
【0021】この電子楽器は、その全体の動作の制御を
中央処理装置(CPU)10を用いて制御するように構
成されており、このCPU10と、プログラム・メモリ
12と、ワーキング・メモリ14と、後述する楽音発生
タイミング情報を記憶する楽音発生タイミング情報メモ
リ16と、後述する楽音波形データを記憶する波形メモ
リ18と、操作パネル20と、アナログ/デジタル変換
器(A/D)22と、デジタル/アナログ変換器(D/
A)24とを有して構成されている。
【0022】ここで、操作パネル20には、図1上にお
いて数字1〜16により示す16個の押しボタンである
パッド30(なお、パッド30は、図1上における数字
1〜16に対応して1〜16の番号が付けられて管理さ
れている。)と、演奏を記憶するトラックを指定するト
ラック1(TR1)操作子32、トラック2(TR2)
操作子34、トラック3(TR3)操作子36およびト
ラック4(TR4)操作子38と、この電子楽器のモー
ドとしてパッド30の操作に基づく演奏を記憶する第1
記憶モードを指定するための記憶1(REC1)操作子
40と、この電子楽器のモードとして外部からの演奏音
を記憶する第2記憶モードを指定するための記憶2(R
EC2)操作子42と、再生あるいは記憶の開始を指定
するためのスタート(START)操作子44と、記憶
あるいは再生を停止してこの電子楽器のモードとして第
1記憶モード、第2記憶モードあるいは再生モードから
パッド演奏モードに復帰するためのストップ(STO
P)操作子46と、各種の設定を変更したり記憶されて
いる楽音発生タイミング情報を編集するためなどに使用
されるその他の操作子群48と、上記した各種の操作子
の操作による設定状態や楽音発生タイミング情報の編集
のための表示などを行う画面表示器50とが設けられて
いる。
【0023】そして、上記した各種の操作子の操作状態
はCPU10によって監視され、操作パネル20に設け
られている画面表示器50の表示内容はCPU10によ
って制御されるものである。
【0024】なお、この電子楽器においては、操作パネ
ル20に設けられているパッド30を操作すると、当該
パッドが操作されたことを示す演奏情報が発生されるこ
とになる。
【0025】また、この電子楽器においては、アナログ
/デジタル変換器(A/D)22が設けられており、外
部から入力されたアナログ形式の演奏音がアナログ/デ
ジタル変換器(A/D)22でデジタル化されて、CP
U10に取り込まれるようになされている。
【0026】上記した電子楽器の各構成要素についてさ
らに説明すると、まず、プログラム・メモリ12には、
CPU10のプログラムが予め記憶されている。
【0027】また、ワーキング・メモリ14はCPU1
0のワーキング用のメモリであり、各種の設定もこのワ
ーキング・メモリ14に記憶される。
【0028】また、楽音発生タイミング情報メモリ16
には、パッド30の操作により発生される演奏情報に応
じて、当該演奏情報の発生のタイミングを示す情報たる
楽音波形データの読み出し開始タイミング、楽音波形デ
ータの読み出し停止タイミングなどを示す楽音発生タイ
ミング情報が記憶されるとともに、外部から入力された
演奏音の記憶開始タイミング、記憶停止タイミングなど
を示す楽音発生タイミング情報が記憶される。こうした
楽音発生タイミング情報は、4トラック分記憶されるよ
うになされている。
【0029】なお、本実施の形態においては、各トラッ
ク毎に楽音発生タイミング情報の記憶領域を設ける例に
ついて説明するが、各楽音発生タイミング情報がいずれ
のトラックのものであるかが識別できればよいものであ
るので、例えば、各楽音発生タイミング情報毎に当該楽
音発生タイミング情報がいずれのトラックのものである
かを示す識別情報を付加し、全てのトラックの楽音発生
タイミング情報を共通の記憶領域に記憶するようにして
もよいことは勿論である。
【0030】また、波形メモリ18には、予め100種
類の楽音波形データが記憶されているとともに、外部か
ら入力された演奏音の楽音波形データも記憶されるよう
になされている。そして、予め記憶されている100種
類の楽音波形データにはそれぞれ1〜100の番号が付
けられて管理されているとともに、外部から入力された
演奏音の楽音波形データには入力された順に101以降
の番号が付けられて管理されるようになされており、操
作パネル20のその他の操作子48の操作によって、1
6個のパッド30のそれぞれに任意の楽音波形データを
対応付ける設定が行われる。
【0031】なお、波形メモリ18に予め記憶されてい
る楽音波形データとしては、所謂、「フレーズ」と称さ
れる様々な楽器をある程度の時間(例えば、ある楽曲の
2小節分の時間)にわたって演奏して得られた楽器音
や、管楽器を1回だけ鳴らした場合あるいは弦楽器を1
回だけ弾弦した場合などに得られる楽器音や、歌声や掛
け声などの音声や、雨音などの効果音などが挙げられ
る。即ち、波形メモリ18には、楽音波形データとして
どのような音のデータを記憶しておいてもよく、特に楽
器の音のデータを記憶する必要はない。また、外部から
入力される演奏音に関しても、上記と同様に特段の制限
はないか、一般的にはドラムやギターなどの演奏音が入
力される。
【0032】そして、この電子楽器においては、波形メ
モリ18に記憶された楽音波形データはCPU10によ
り読み出され、読み出された楽音波形データはデジタル
/アナログ変換器24によりアナログ形式に変換されて
楽音信号として出力されることになり、アンプやスピー
カーなどから構成されるサウンド・システム(図示せ
ず)を介して聴取し得る音として空間に放音されるもの
である。
【0033】ここで、波形メモリ18に記憶される楽音
波形データについて説明すると、各楽音波形データに
は、図2に示すように、以下に説明するスタート・ポイ
ント、エンド・ポイントおよびループ・ポイントが予め
設定されているとともに、ループ読み出しを行うか否か
が予め設定されており、各楽音波形データへのこれらの
設定はその他の操作子48の操作により任意に設定変更
が可能となされている。スタート・ポイントは、パッド
30の操作あるいは楽音発生タイミング情報の再生に応
じた楽音波形データの読み出し開始位置を示すものであ
り、その他の操作子48の操作によりスタート・ポイン
トを楽音波形データの任意の位置、例えば、楽音波形デ
ータの途中に設定すると、楽音波形データの途中からの
読み出し開始も可能となる。
【0034】エンド・ポイントは、所定区間を繰り返し
読み出すループ読み出しを行う場合における楽音波形デ
ータの繰り返し位置を示すものであり、その他の操作子
48の操作によりエンド・ポイントを楽音波形データの
任意の位置、例えば、楽音波形データの途中に設定する
と、楽音波形データの途中まで読み出すとループ・ポイ
ント(後述する)に戻って繰り返し読み出すことが可能
となる。
【0035】ループ・ポイントは、ループ読み出しを行
う場合の2回目以降の繰り返しの先頭音、即ち、ループ
の読み出し開始位置を示すものである。従って、ループ
読み出しを行う場合には、楽音波形データをエンド・ポ
イントまで読み出したときに、ループ・ポイントまで戻
って楽音波形データの読み出しを続行するという動作が
繰り返されることになる。
【0036】そして、これらのスタート・ポイント、エ
ンド・ポイントならびにループ・ポイントは、楽音波形
データの先頭からの相対位置を示す情報で指定されるよ
うになされている。
【0037】なお、ループ・ポイントの位置は、スター
ト・ポイントの位置よりも前でも後でもあるいは同じで
もよい。しかしながら、エンド・ポイントの位置は、ス
タート・ポイントの位置およびループ・ポイントの位置
のいずれよりも後にあるように設定される必要がある。
【0038】次に、この電子楽器の各モードにおける動
作の概要について説明すると、まず、パッド演奏モード
においては、パッド30の操作に応じて、操作されたパ
ッド30に対応する楽音波形データがCPU10の制御
によって波形メモリ18から読み出され、楽音信号が発
生されることになる。
【0039】具体的には、パッド30の押圧に応じて楽
音波形データの読み出しが開始され、パッド30の押圧
を解除する、即ち、パッド30の押圧を止めると楽音波
形データの読み出しが停止される。ここで、ループ読み
出しを行なわない場合には、パッド30の押圧が解除さ
れる前に楽音波形データをエンド・ポイントまで読み出
したときには、その時点で楽音波形データの読み出しを
停止する。一方、ループ読み出しを行う場合には、パッ
ド30の押圧が解除される前に楽音波形データをエンド
・ポイントまで読み出したときには、ループ・ポイント
まで戻って読み出しが続行されるという動作が繰り返さ
れる。
【0040】また、演奏の記憶を行なう場合には、ま
ず、記憶1(REC1)操作子40あるいは記憶2(R
EC2)操作子42のいずれか一方を操作して、第1記
憶モードあるいは第2記憶モードのいずれか一方を指定
し、続いてトラック1(TR1)操作子32、トラック
2(TR2)操作子34、トラック3(TR3)操作子
36あるいはトラック4(TR4)操作子38のいずれ
か1つを操作して、記憶対象のトラックを指定する。こ
の記憶対象のトラックを指定する際には、同時には1つ
のトラックのみを記憶対象のトラックとして指定可能で
ある。
【0041】その後に、スタート(START)操作子
44を操作すると記憶が開始され、ストップ(STO
P)操作子46を操作すると記憶が停止される。なお、
記憶対象とされていないトラックに関しては、そのトラ
ックに既に楽音発生タイミング情報が記憶されている場
合には、記憶の開始と同期してそのトラックの先頭から
楽音発生タイミング情報の再生が開始され、後述する再
生モードの場合と同様に、再生された楽音発生タイミン
グ情報に対応する楽音波形データの読み出しが行われ
る。
【0042】従って、第1記憶モードあるいは第2記憶
モードにおいては、既に楽音発生タイミング情報の記憶
されているトラックの楽音発生タイミング情報を再生し
て対応する楽音信号を発生させながら、その再生と同期
して別のトラックに新たな演奏を記憶することができ
る。
【0043】なお、第1記憶モードにおいては、パッド
演奏モードと同様にパッド操作に応じて楽音波形データ
の読み出しを行なって楽音信号を発生するとともに、楽
音波形データの読み出し開始タイミングならびに楽音波
形データの読み出し停止タイミングなどを示す楽音発生
タイミング情報が楽音発生タイミング情報メモリ16に
記憶される。
【0044】また、第2記憶モードでは、外部からの演
奏音が波形メモリ18に記憶されるとともに、記憶開始
のタイミングならびに記憶停止のタイミングなどを示す
楽音発生タイミング情報が楽音発生タイミング情報メモ
リ16に記憶される。なお、記憶開始のタイミングは楽
音波形データの読み出し開始タイミングに、記憶停止の
タイミングは楽音波形データの読み出し停止タイミング
にそれぞれ相当する。ところで、パッド演奏モードにお
いてスタート(START)操作子44を操作すると再
生モードとなり、楽音発生タイミング情報メモリ16の
4つのトラックが同期されてその先頭から楽音発生タイ
ミング情報の読み出しが開始され、ストップ(STO
P)操作子46を操作すると楽音発生タイミング情報メ
モリ16からの楽音発生タイミング情報の読み出しが停
止される。即ち、再生モードにおいては、楽音発生タイ
ミング情報メモリ16に記憶されている4つのトラック
の楽音発生タイミング情報が同期して順次読み出され、
楽音発生タイミング情報の示す楽音波形データの読み出
し開始タイミングに応じて対応する楽音波形データの読
み出しを開始し、楽音波形データの読み出し停止タイミ
ングに応じて対応する楽音波形データの読み出しを停止
する。
【0045】なお、再生モードにおいてループ読み出し
を行うことが指定されている場合には、楽音波形データ
をエンド・ポイントまで読み出したときに、ループ・ポ
イントまで戻って読み出しが続行されるという動作が繰
り返されることになる。
【0046】ここで、図3を参照しながら楽音発生タイ
ミング情報メモリ16について説明すると、楽音発生タ
イミング情報メモリ16には、各トラック毎に図3に示
す記憶領域が設けられている。
【0047】各トラックの記憶領域には、時間順に情報
番号1、2、3・・・の番号が付けられた記憶領域が設
けられており、各記憶領域には1組の楽音発生タイミン
グ情報が記憶される。
【0048】楽音発生タイミング情報の楽音発生タイミ
ング情報メモリ16への記憶は、スタート(STAR
T)操作子44の操作による記憶の開始に応じて、情報
番号1、2、3・・・の番号が付けられた記憶領域に順
に楽音発生タイミング情報が記憶される。
【0049】1組の楽音発生タイミング情報は、「楽音
波形データ」、「スタート・ポイント」、「ループ・ポ
イント」、「エンド・ポイント」、「ループ」、「読出
開始時刻」および「読出持続時間」の7つのデータから
構成されている。
【0050】これら7つのデータを具体的に説明する
と、「楽音波形データ」は読み出される楽音波形データ
を示すデータであり、各楽音波形データに付けられてい
る番号が記憶されるものである。
【0051】「スタート・ポイント」、「ループ・ポイ
ント」、「エンド・ポイント」ならびに「ループ」に
は、楽音波形データにおけるスタート・ポイント、ルー
プ・ポイント、エンド・ポイントならびにループ読み出
しを行うか否かの各設定がそれぞれコピーされるもので
ある。
【0052】「読出開始時刻」は楽音波形データの読み
出し開始時刻を示すデータであり、「読出持続時間」は
楽音波形データの読み出し開始から読み出し停止までの
持続時間を示すデータである。なお、「読出開始時刻」
は、第1記憶モードまたは第2記憶モードとされた後に
スタート(START)操作子44が操作された時点、
即ち、記憶が開始された時点を基準時刻として、当該基
準時刻の時点からの経過時間を示している。
【0053】また、第1記憶モードにおいては、記憶対
象のトラックに関して楽音波形データは同時に1つのみ
が読み出し可能となされており、あるパッド30の操作
に応じてある楽音波形データを読み出している最中に
は、別のパッド30の操作を無効としている。即ち、こ
の電子楽器においては、同時に2つ以上の楽音波形デー
タが読み出されることはない。
【0054】ここで、楽音発生タイミング情報メモリ1
6への記憶の方法については、さらに図4乃至図8に示
すフローチャートを参照しながら後に詳細に説明する
が、その概要を説明すると、第1記憶モードにおいて
は、パッド30の操作により発生される演奏情報に応じ
て、パッド30の操作に対応する楽音発生タイミング情
報の組が、楽音発生タイミング情報メモリ16の記憶対
象のトラックに記憶されることになる。
【0055】即ち、パッド30の押圧により楽音波形デ
ータの読み出しが開始されたときには、新たな1組の楽
音発生タイミング情報が追加されることになり、当該パ
ッド30に対応する楽音波形データを示す番号が「楽音
波形データ」として記憶され、当該パッド30に対応す
る楽音波形データのスタート・ポイント、ループ・ポイ
ント、エンド・ポイントならびにループ読み出しを行う
か否かの各設定が、「スタート・ポイント」、「ループ
・ポイント」、「エンド・ポイント」ならびに「ルー
プ」にそれぞれコピーされ、さらに当該スタート・ポイ
ントの時点の時刻が「読出開始時刻」として記憶され
る。
【0056】そして、読み出しを行っている楽音波形デ
ータに対応するパッド30の押圧が解除されたとき、あ
るいはループ読み出しを行わない場合に楽音波形データ
の読み出しがエンド・ポイントまで行われたときに、読
み出し開始からその時点までの経過時間が最新の楽音発
生タイミング情報の組に対して「読出持続時間」として
記憶される。
【0057】一方、第2記憶モードにおいては、外部か
ら入力された演奏音が楽音波形データとして波形メモリ
18に記憶されるとともに、記憶の開始タイミングおよ
び停止タイミングを示す1組の楽音発生タイミング情報
が楽音発生タイミング情報メモリ16の記憶対象のトラ
ックに記憶される。
【0058】即ち、スタート(START)操作子44
か操作されて記憶の開始が指示されると、外部から入力
された演奏音の楽音波形データの波形メモリ18への記
憶が開始され、その楽音波形データに番号が新たに付け
られる。さらに、その楽音波形データにスタート・ポイ
ントおよびループ・ポイントとして0が設定されるとと
もに、ループ読み出しを行なわない旨が設定される。
【0059】その楽音波形データに新たに付けられた番
号が、楽音発生タイミング情報の組の「楽音波形デー
タ」として記憶され、その楽音波形データに設定された
スタート・ボイン卜、ループ・ポイント、ループ読み出
しをするか否かの各設定が、楽音発生タイミング情報の
組の「スタート・ポイント」、「ループ・ポイント」、
「ループ」にそれぞれコピーされる。さらに、その記憶
開始時点の時刻、即ち、Oが楽音発生タイミング情報の
組の「読出開始時刻」として記憶される。
【0060】そして、ストップ(STOP)操作子46
が操作されて記憶の停止が指示されると、外部から入力
された演奏音の楽音波形データの波形メモリ18への記
憶が停止され、記憶した楽音波形データの波形メモリ1
8上の最終アドレスと先頭アドレスとの差に基づいて楽
音波形データのエンド・ポイントが設定されるととも
に、楽音発生タイミング情報の組の「エンド・ポイン
ト」が記憶され、さらに記憶開始からの記憶停止までの
経過時間が楽音発生タイミング情報の組に「読出持続時
間」として記憶される。
【0061】次に、図4乃至図8のフローチャートを参
照しながら、本発明に係わる第1記憶モードならびに第
2記憶モードにおける処理について詳細に説明する。な
お、パッド演奏モードならびに再生モードの処理につい
ては、本発明に係わるものではないのでその詳細な説明
は省略し概要のみを説明することとする。
【0062】まず、図4に示すパッド押圧(第1記憶モ
ード)ルーチンのフローチャートを参照しながら、第1
記憶モードにおける記憶中において、いずれかのパッド
30の押圧がなされたときに行なわれる処理について説
明する。
【0063】このパッド押圧(第1記憶モード)ルーチ
ンにおいては、まず、押圧されたパッド30に対応する
楽音波形データをスタート・ポイントから読み出し始め
る(ステップS402)。なお、これ以降、サンプリン
グ周期毎に実行される図示しない別の処理により、楽音
波形データがエンド・ポイントに向かって1サンプルず
つ読み進められる。
【0064】ステップS402に続いて、楽音発生タイ
ミング情報メモリ16の既に記憶した最新の楽音発生タ
イミング情報の組の次の楽音発生タイミング情報の組
に、ステップS402において読み出しを開始された楽
音波形データを示す番号を「楽音波形データ」として記
憶し、当該楽音波形データのスタート・ポイント、ルー
プ・ポイント、エンド・ポイントならびにループ読み出
しを行うか否かの各設定を「スタート・ポイント」、
「ループ・ポイント」、「エンド・ポイント」ならびに
「ループ」として記憶し、当該スタート・ポイントの時
点の時刻を「読出開始時刻」として記憶する(ステップ
S404)。さらに、「経過時間」を示す変数の値を0
にクリアし、この変数のカウント・アップを開始し(ス
テップS406)、このパッド押圧(第1記憶モード)
ルーチンを終了する。これ以降、所定周期毎に実行され
る図示しない別の処理により、経過時間を示す変数が1
ずつ増加される。なお、「経過時間」を示す変数の値
は、後に「読出持続時間」として楽音発生タイミング情
報メモリ16に記憶される。
【0065】なお、パッド演奏モードにおいていずれか
のパッド30の押圧がなされたときには、図4に示した
処理のなかで、押圧されたパッド30に対応する楽音波
形データをスタート・ポイントから読み出し始める処理
(ステップS402)のみを行なう。
【0066】次に、図5に示すエンド・ポイント到達
(第1記憶モード)ルーチンのフローチャートを参照し
ながら、第1記憶モードにおける記憶中において、読み
出し中の楽音波形データの読み出し位置がその楽音波形
データのエンド・ポイントに到達したときに行なわれる
処理について説明する。
【0067】このエンド・ポイント到達(第1記憶モー
ド)ルーチンにおいては、まず、読み出し位置がエンド
・ポイントに到達した楽音波形データにループ読み出し
を行なうことが設定されているか否かを判別する(ステ
ップS502)。
【0068】ステップS502において、ループ読み出
しを行なうとの設定がなされていると判別された場合に
は、読み出し位置がエンド・ポイントに到達した楽音波
形データの読み出し位置をループ・ポイントへ移動する
(ステップS504)。これにより、読み出し位置がエ
ンド・ポイントに到達した楽音波形データは、ループ・
ポイントからエンド・ポイントに向かって再度読み出さ
れるようになる。
【0069】ステップS504の処理を終えたら、この
エンド・ポイント到達(第1記憶モード)ルーチンを終
了する。
【0070】一方、ステップS502においてループ読
み出しを行なうことが設定されてないと判別された場合
には、読み出し位置がエンド・ポイントに到達した楽音
波形データの読み出しを停止し(ステップS508)、
「経過時間」を示す変数の値を楽音発生タイミング情報
メモリ16の最新の楽音発生タイミング情報の組の「読
出持続時間」として記憶し(ステップS510)、この
エンド・ポイント到達(第1記憶モード)ルーチンを終
了する。
【0071】なお、パッド演奏モードにおいて、読み出
し中の楽音波形データの読み出し位置が当該楽音波形デ
ータのエンド・ポイントに到達したときには、図5に示
した処理のなかで、楽音発生タイミング情報メモリ16
に「読出持続時間」を記憶する処理(ステップS51
0)を除く処理のみを行なう。
【0072】次に、図6に示すパッド押圧解除(第1記
憶モード)ルーチンのフローチャートを参照しながら、
第1記憶モードにおける記憶中において、いずれかのパ
ッド30の押圧が解除されたときに行なわれる処理につ
いて説明する。
【0073】このパッド押圧解除(第1記憶モード)ル
ーチンにおいては、まず、押圧が解除されたパッド30
に対応する楽音波形データが読み出し中のものであるか
否かを判別し(ステップS602)、押圧が解除された
パッド30に対応する楽音波形データが読み出し中のも
のであると判別された場合には、楽音波形データの読み
出しを停止する(ステップS604)。
【0074】それから、「経過時間」を示す変数の値を
楽音発生タイミング情報メモリ16の最新の楽音発生タ
イミング情報の組の「読出持続時間」として記憶し(ス
テップS606)、このパッド押圧解除(第1記憶モー
ド)ルーチンを終了する。
【0075】一方、ステップS602において、押圧が
解除されたパッド30に対応する楽音波形データが読み
出し中のものでないと判別された場合には、何らの処理
も行うことなくこのパッド押圧解除(第1記憶モード)
ルーチンを終了する。
【0076】なお、パッド演奏モードにおいていずれか
のパッド30の押圧が解除されたときには、図6に示し
た処理のなかで、楽音発生タイミング情報メモリ16に
「読出持続時間」を記憶する処理(ステップS606)
を除く処理のみを行なう。
【0077】また、第1記憶モードにおいて、停止(S
TOP)操作子46が操作されて、記憶を停止してパッ
ド演奏モードへの復帰が指示された場合には、楽音発生
タイミング情報メモリ16のいずれの楽音発生タイミン
グ情報の組まで記憶がなされたかを記録し、パッド演奏
モードに復帰する。
【0078】次に、図7に示す記憶開始(第2記憶モー
ド)ルーチンのフローチャートを参照しながら、第2記
憶モードにおいてスタート(START)操作子44が
操作され、記憶の開始が指示されたときに行なわれる処
理について説明する。
【0079】この記憶開始(第2記憶モード)ルーチン
においては、まず、外部から入力された演奏音を新たな
楽音波形データとして波形メモリ18に記憶し始める
(ステップS702)。
【0080】ステップS702に続いて、当該新たな楽
音波形データに対して、新たな番号を付与し、スタート
・ポイントおよびループ・ポイントとして0を設定し、
さらにループ読み出ししない旨の設定を行う(ステップ
S704)。
【0081】それから、当該新たな楽音波形データに対
して新たに付けられた番号を、楽音発生タイミング情報
メモリ16の楽音発生タイミング情報の組の「楽音波形
データ」として記憶し、当該楽音波形データのスタート
・ポイント、ループ・ポイントならびにループ読み出し
を行うか否かの各設定を、楽音発生タイミング情報メモ
リ16の楽音発生タイミング情報の組の「スタート・ポ
イント」、「ループ・ポイント」ならびに「ループ」に
それぞれコピーし、さらに記憶開始時点の時刻、即ち、
0を「読出開始時刻」として記憶する(ステップS70
6)。さらに、「経過時間」を示す変数の値をクリア
し、これらの変数のカウント・アップを開始し(ステッ
プS708)、この記憶開始(第2記憶モード)ルーチ
ンを終了する。
【0082】次に、図8に示す記憶停止(第2記憶モー
ド)ルーチンのフローチャートを参照しながら、第2記
憶モードの記憶中において、ストップ(STOP)操作
子46が操作されて記憶の停止が指示されたときに行な
われる処理について説明する。
【0083】この記憶停止(第2記憶モード)ルーチン
においては、まず、外部から入力された演奏音の楽音波
形データの波形メモリ18への記憶を停止し(ステップ
S802)、記憶を停止した楽音波形データの波形メモ
リ18上の最終アドレスと先頭アドレスの差に基づい
て、当該楽音波形データのエンド・ポイントを設定する
(ステップS804)。
【0084】さらに、楽音発生タイミング情報メモリ1
6の楽音発生タイミング情報の組に「エンド・ポイン
ト」を記憶し、さらに変数「経過時間」の示す値を楽音
発生タイミング情報メモリ16の楽音発生タイミング情
報の組に「読出持続時間」として記憶する。また、楽音
発生タイミング情報メモリ16の最初の楽音発生タイミ
ング情報の組にのみ記憶がなされたことを記録し、パッ
ド演奏モードに復帰する。
【0085】なお、パッド演奏モードでは、操作パネル
20のその他の操作子48の操作により、第2記憶モー
ドで記憶した楽音波形データを任意のパッド30に対応
付けることも可能である。
【0086】次に、再生モードにおける処理を説明する
と、この再生モードの処理としては周知の自動演奏の技
術と同様な処理を行えばよい。
【0087】即ち、再生モードにおいては、再生の開始
に応じて各トラック毎に楽音発生タイミング情報メモリ
16の先頭から最後まで順に楽音発生タイミング情報が
読み出され、読み出された楽音発生タイミング情報に基
づいて対応する楽音波形データが読み出される。
【0088】より詳細には、再生の開始に応じて、その
時点を基準時刻として時刻の計測を開始するとともに先
頭の楽音発生タイミング情報の組を読み出し対象とす
る。そして、読み出し対象の楽音発生タイミング情報の
組の「続出開始時刻」が計測した時刻に一致したら、読
み出し対象の楽音発生タイミング情報の組の「楽音波形
データ」の示す楽音波形データを、その楽音発生タイミ
ング情報の組の「スタート・ポイント」から読み出し始
めるとともに、その時点からの経過時間の計測を開始す
る。
【0089】経過時間がその楽音発生タイミング情報の
組の「読出持続時間」に一致したら、読み出し中の楽音
波形データの訣み出しを停止し、次の楽音発生タイミン
グ情報の組に関して読み出しタイミングとなるのを待
ち、読み出しタイミングとなったら同様の処理を繰り返
す。
【0090】なお、楽音発生タイミング情報の組の「ル
ーブ」に楽音波形データをループ読み出しすることを示
すデータが記憶されている壜会には、その楽音発生タイ
ミング情報の組の「エンド・ポイント」の示す位置まで
楽音波形データの読み出しを行なったときに、楽音波形
テータの読み出し位置をその楽音発生タイミング情報の
組の「ループ・ポイント」の示す位置に移動する。
【0091】そして、この電子楽器においては、パッド
演奏モードにおいてトラック1(TR1)操作子32、
トラック2(TR2)操作子34、トラック3(TR
3)操作子36あるいはトラック4(TR4)操作子3
8の操作によってトラックを指定して、当該指定したト
ラックに関して、その他の操作子48の操作によって楽
音発生タイミング情報メモリ16の記憶内容を編集する
ことができるようになされている。
【0092】まず、編集項目としては、「消去」、「時
間削除」、「複写」、「挿入」および「時刻・時間変
更」が設けられている。
【0093】「消去」は、特定の楽音発生タイミング情
報の組を指定して、当該指定した楽音発生タイミング情
報の組を消去し、当該消去する楽音発生タイミング情報
の組を指定していた時間の間、楽音波形データの読み出
しを行わないようにするものである。「消去」を実行す
ると、指定した楽音発生タイミング情報の組が楽音発生
タイミング情報メモリ16から消去され、消去された楽
音発生タイミング情報の後方にあった全ての楽音発生タ
イミング情報の組が1つづつ前に移動されて詰められる
ことになる。これにより、特定の時刻に読み出されてい
た楽音波形データを読み出さなくすることができる。
【0094】次に、「時間削除」は、特定の楽音発生タ
イミング情報の組を指定して、指定した楽音発生タイミ
ング情報の組を消去するものである。「時間削除」を実
行すると、指定した楽音発生タイミング情報の組が楽音
発生タイミング情報メモリ16から消去され、消去され
た楽音発生タイミング情報の組の後方にあった全ての楽
音発生タイミング情報の組の「読出開始時刻」が、消去
された楽音発生タイミング情報の組の「読出持続時間」
の分だけ前にずらされた後に1つづつ前に移動され詰め
られる。これにより楽音が録音されたテープの一部分を
切り取り、切り取った前後のテープを張り合わせたのと
同様の効果が得られる。
【0095】次に、「複写」は、特定の楽音発生タイミ
ング情報の組を指定して、指定した楽音発生タイミング
情報の組と同じ楽音発生タイミング情報の組を、指定し
た時刻に複写するものである。「複写」を実行すると、
指定した楽音発生タイミング情報の組と同じ楽音発生タ
イミング情報の組が、楽音発生タイミング情報メモリ1
6上の指定された時刻の位置に上書き記憶される。この
とき「読出開始時刻」は指定された時刻となる。
【0096】次に、「挿入」は、特定の楽音発生タイミ
ング情報の組を指定して、指定した楽音発生タイミング
情報の組と同じ楽音発生タイミング情報の組を、指定し
た時刻に挿入するものである。「挿入」を実行すると、
指定した楽音発生タイミング情報の組と同じ楽音発生タ
イミング情報の組が、楽音発生タイミング情報メモリ1
6上の指定された時刻の位置に挿入記憶される。即ち、
挿入記憶される楽音発生タイミング情報の組の後方にあ
った全ての楽音発生タイミング情報の組の「続出開始時
刻」が、挿入記憶される楽音発生タイミング情報の組の
「読出持続時間」の分だけ後ろにずらされた後に1つづ
つ後ろに移動され、「読出開始時刻」が指定された挿入
時刻とされた挿入対象の楽音発生タイミング情報の組
が、空いた個所に記憶される。これにより楽音が録音さ
れたテープの一部分を切り取り、切り取った個所に楽音
が記憶された別のテープを挿入して、その前後のテープ
を張り合わせたのと同様の効果が得られる。
【0097】次に、「時刻・時間変更」は、特定の楽音
発生タイミング情報の組を指定して、指定した楽音発生
タイミング情報の組の「読出開始時刻」、「読出持続時
間」を変更するものである。これにより、楽音波形デー
タの読み出しタイミングや読み出し停止タイミングを変
更することができる。
【0098】なお、楽音発生タイミング情報メモリ16
の記憶内容を編集することを指示すると、画面表示器5
0に図3に示すように楽音発生タイミング情報メモリ1
6の記憶内容が表示される。そこで、使用者は画面表示
器50の画面表示を見ながら、編集対象の楽音発生タイ
ミング情報を指定する。このとき、1つの楽音発生タイ
ミング情報の組を指定することもできるし、連続する複
数の楽音発生タイミング情報の組を指定することもでき
る。その後に、いずれかの編集項目を選択することによ
り編集を行なうことになる。
【0099】以上において説明したように、本実施の形
態によれば、第1記憶モードにおいては、パッド30の
操作によって、当該操作されたパッド30に対応する楽
音波形データを波形メモリ18から読み出して楽音信号
を生成するとともに、当該楽音信号の発生タイミングを
示す楽音発生タイミング情報が楽音発生タイミング情報
メモリ16に記憶される。
【0100】また、第2記憶モードにおいては、外部か
ら入力された演奏音が波形メモリ18に楽音波形データ
として記憶されるとともに、当該楽音波形データの記憶
タイミングを示す楽音発生タイミング情報が記憶され
る。このとき、記憶される楽音発生タイミング情報は、
パッド30の演奏を記憶する場合も、外部演奏音を記憶
する場合も同じ形式のものである。
【0101】さらに、第1記憶モードと第2記憶モード
との各記憶モードにおいては、既に楽音発生タイミング
情報の記憶されているトラックがある場合にはこれを再
生しながら、同期して別のトラックに楽音発生タイミン
グ情報を記憶することができる。そして、再生モードに
おいては、このようにして記憶された4つのトラックの
楽音発生タイミング情報を同期して再生して、対応する
楽音信号を生成する。従って、全てのトラックにパッド
30の演奏を記憶してこれらを同期して再生すること
も、全てのトラックに外部の演奏音を記憶してこれらを
同期して再生することも、あるトラックにはパッド30
の演奏を記憶するとともにそれとは別のトラックには外
部の演奏音を記憶してこれらを同期して再生することも
できる。そして、使用者にとっては、2種類の記憶モー
ドのうちのいずれの記憶モードで記憶するかを指定する
だけで、パッド30による演奏あるいは外部の演奏音の
いずれをも同じように記憶できるものであり、操作が簡
便で分かりやすいものとなっている。
【0102】また、パッド30の演奏を再生する場合
も、外部の演奏音を再生する場合も、同じ処理によって
再生が行われるため、再生のための処理を簡潔化するこ
とができ、CPU10の負担を大幅に軽減することがで
きるようになる。
【0103】さらに、パッド30の操作によって記憶さ
れた楽音発生タイミング情報も、外部の演奏音の入力に
よって記憶された楽音発生タイミング情報も、互いに同
じ形式の情報とされているため、使用者は、記憶後にど
ちらの方法で記憶されたものであるかを意識することな
しに編集を行なうことができるので、編集作業が簡易化
される。
【0104】なお、上記した実施の形態は、以下に示す
ように変形してもよい。
【0105】(1)上記した実施の形態においては、楽
音波形データの読み出し開始タイミングならびに読み出
し停止タイミングは、楽音発生タイミング情報の組の
「読出開始時刻」および「読出持続時間」により定まる
ようになされているが、これに限られることなく、読み
出し開始タイミングならびに読み出し停止タイミングが
定まれば、どのような管理形式を採用してもよいことは
勿論である。
【0106】例えば、「読出持続時間」に代えて、それ
単独で読み出し停止タイミングを示す「読出停止時刻」
を設けるようにしてもよい。この場合には、楽音波形デ
ータの読み出し開始を指示する楽音発生タイミング情報
と読み出し停止を指示する楽音発生タイミング情報とを
別々に定義するようにしてもよい。
【0107】また、上記した実施の形態においては、
「読出開始時刻」のように全ての楽音発生タイミング情
報に共通の所定の時刻を基準として、この基準とした時
刻からの経過時間に基づいてタイミングを規定するよう
にしたが、これに限られることなく、各楽音発生タイミ
ング情報の組の時間差に基づいてタイミングを規定する
ようにしてもよいことは勿論である。
【0108】例えば、「読出開始時刻」に代えて、直前
の楽音発生タイミング情報の組からの時間差を示す「時
間差」を設けるようにしてもよい。
【0109】(2)上記した実施の形態においては、楽
音発生タイミング情報の時間管理の精度については、具
体的には特に記載していないが、固定の値、例えば、1
m秒を最小単位として時間を管理するようにしてもよい
し、指定する演奏テンポに応じた時間間隔、例えば、4
分音符の96分の1を最小単位として時間管理をするよ
うにしてもよい。
【0110】なお、指定する演奏テンポに応じた時間間
隔で時間管理をする場合には、指定する演奏テンポに応
じて時間管理の精度が変化することになる。
【0111】(3)上記した実施の形態においては、記
憶の開始に応じて先頭の時刻から楽音発生タイミング情
報を記憶することしか示さなかったが、これに限られる
ことなく、記憶の開始に応じて任意の時刻から楽音発生
タイミング情報を記憶できるようにしてもよいことは勿
論である。
【0112】例えば、先頭から所定の時間経過した任意
の時刻を指定し、当該指定した時刻から楽音発生タイミ
ング情報の記憶を開始するようにしてもよい。このこと
は、外部からの演奏音を記憶するときも同様であり、こ
の場合には指定された時刻を「読出開始時刻」とした楽
音発生タイミング情報の組を記憶するものである。
【0113】なお、このとき、既に楽音発生タイミング
情報メモリ16に楽音発生タイミング情報が記憶されて
いる場合には、既に記憶されている以前の楽音発生タイ
ミング情報を消去した後に新たな楽音発生タイミング情
報を記憶してもよいし、以前の楽音発生タイミング情報
の組のうち新たな楽音発生タイミング情報により楽音波
形データの読み出しが指示される以外の時刻において楽
音波形データの読み出しを指示するものに関しては、楽
音発生タイミング情報メモリ16に残すようにしてもよ
い。
【0114】そして、後者の場合には、既に記憶されて
いる楽音発生タイミング情報の組のうち、その「読出開
始時刻」および「読出持続時間」により定まる読み出し
停止時刻が任意に指定された記憶開始時刻よりも前とさ
れているものに関しては、楽音発生タイミング惰報メモ
リ16にその記憶内容を変更することなく残し、その
「読出開始時刻」が記憶開始時刻よりも前とされている
が読み出し停止時刻が記憶開始時刻よりも後とされてい
るものに関しては、読み出し停止時刻が記憶開始時刻と
一致するように「続出持続時間」を短く変更する。そし
て、その後に新たな演奏による楽音発生タイミング情報
を記憶する。
【0115】このような処理を行うことにより、記憶開
始時刻よりも前の時刻で楽音波形データの読み出しを指
定していた楽音発生タイミング情報を残すことができる
が、同様に記憶停止の時刻よりも後の時刻で楽音波形デ
ータの読み出しを指定していた楽音発生タイミング情報
を残すようにしてもよい。
【0116】そして、このようにすれば、再生モードに
おいて、指定された記憶開始時刻より前では既に記憶さ
れている楽音発生タイミング情報により指定される楽音
波形データが読み出され、指定された時刻以降から新た
に記憶する楽音発生タイミング情報により指定される楽
音波形データが読み出されるようにすることが可能であ
る。
【0117】なお、このとき、以前に記憶された楽音発
生タイミング情報がパッド30の演奏によるものか、外
部からの演奏音によるものかに関わらず新たな記憶を行
うことができる。従って、再生モードにおいて生成され
る楽音信号を、任意の時刻より前はパッド30の演奏に
よるもの、任意の時刻より後は外部の演奏音によるもの
としたり、逆に、任意の時刻より前は外部の演奏音によ
るもの、任意の時刻より後はパッド30の演奏によるも
のとすることができる。
【0118】また、外部の演奏音を記憶する際には、任
意の記憶開始時刻と任意の記憶停止時刻との間のみで記
憶を行い、それ以外の時刻に関しては既に記憶されてい
る楽音発生タイミング情報の再生を行なうようにしても
よい。この場合には、記憶開始時刻よりも前の任意の時
刻から楽音発生タイミング情報の再生を開始しできるよ
うにし、任意の再生開始時刻から記憶開始時刻までの間
では既に記憶されている楽音発生タイミング情報の再生
を行ない、記憶開始時刻から記憶停止時刻までの間では
外部の演奏音の記憶を行い、記憶停止時刻から後は再び
既に記憶されている楽音発生タイミング情報の再生を行
なうようにしてもよい。このようにすれば、所謂、「オ
ート・パンチ・イン/オート・パンチ・アウト録音」を
行うことができる。
【0119】(4)上記した実施の形態においては、第
1記憶モードあるいは第2記憶モードとした後のスター
ト(START)操作子44の操作を契機として記憶を
開始するようにしたが、これに限られることなしに、他
の契機で記憶を開始するようにしてもよいことは勿論で
ある。
【0120】例えば、第1記憶モードあるいは第2記憶
モードとしてから所定時間経過したことを契機として、
自動的に記憶を開始するようにしてもよい。この場合に
は、予め設定されているテンポおよび拍子に従って所定
数の小節に対応する時間を前記の所定時間とするととも
に、所定時間の間は予め設定されているテンポおよび拍
子に対応するメトロノーム音を鳴らすようにするとよ
い。
【0121】あるいは、第1記憶モードあるいは第2記
憶モードとした後に、いずれかのパッド30の押圧操作
を契機として記憶を開始するようにしてもよい。
【0122】また、あるいは、第1記憶モードあるいは
第2記憶モードとした後に、外部からの演奏音のレベル
が所定レベル以上となったことを契機として記憶を開始
するようにしてもよい。なお、この場合には、所定容量
の複数の記憶領域をリング状に使用して、演奏音のレベ
ルが所定以上となる前からこれらの記憶領域に演奏音を
繰り返し記憶し続け、演奏音のレベルが所定以上となっ
たときに演奏音の本来の記憶領域に記憶を始め、記憶終
了後に前記のリング状の記憶領域の記憶内容を本来の記
憶領域の記憶内容の前につなげるとともに、楽音発生タ
イミング情報に記憶された「読出開始時刻」を前記のリ
ング状の記憶領域の記憶時間の分だけ前にずらすように
してもよい。このようにすれば、演奏音のレベルが所定
以上となる所定時間前の時点からの演奏音を記憶するこ
とができ、演奏音の立ち上がり部分の記憶欠落を防ぐこ
とができる。
【0123】(5)上記した実施の形態においては、外
部から入力された演奏音をそのまま楽音波形データとし
て記憶するようにしたが、これに限られることなしに、
入力された演奏音にリバーブ効果やコーラス効果を付加
するなどのなんらかの加工を施したものを、楽音波形デ
ータとして記憶するようにしてもよい。
【0124】(6)上記した実施の形態においては、1
つの装置の中に、演奏を行なうための演奏手段(パッド
30)、楽音発生タイミング情報を記憶する手段(楽音
発生タイミング情報メモリ16)、楽音信号を生成する
手段(CPU10)などを全て設けるようにしたが、こ
れらを別々の装置として構成し、MIDIなどの通信手
段を介して接続するようにしてもよい。
【0125】例えば、MIDIの演奏情報たるノート・
オン・メッセージならびにノート・オフ・メッセージの
ノート・ナンバーに楽音波形データを対応付けておき、
外部の他の電子楽器からMIDIを介して供給されたノ
ート・オン・メッセージならびにノート・オフ・メッセ
ージに基づいて対応する楽音波形データの読み出しを制
御するとともに、対応する楽音発生タイミング情報を記
憶するようにしてもよい。
【0126】また、演奏者によるパッド30の演奏ある
いはパッド30の演奏によって記憶された楽音発生タイ
ミング情報の再生に応じて楽音信号を発生する手段を装
置内に備えずに、外部に設けるようにしてもよい。この
場合には、パッド30の演奏による楽音信号を外部の楽
音信号生成装置で生成するとともに、パッド30の演奏
によって記憶された楽音発生タイミング情報は、MID
Iを介して外部の楽音信号生成装置に供給し、それによ
り楽音信号を生成するようにする。
【0127】(7)上記した実施の形態においては、演
奏者によるパッド30の演奏あるいはパッド30の演奏
によって記憶された楽音発生タイミング情報の再生に応
じて、波形メモリ18に記憶されている楽音波形データ
を読み出すことにより、楽音信号を生成するようにした
が、他の方法で楽音信号を生成するようにしてもよい。
【0128】(8)上記した実施の形態においては、同
時には1つのトラックに対してのみ記憶が可能であった
が、複数のトラックに対して同時に記憶ができるように
してもよい。この場合には、各トラック毎に第1記憶モ
ードおよび第2記憶モードのいずれのモードで記憶する
かを指定できるようにするとよい。
【0129】(9)上記した実施の形態ならびに上記
(1)〜(8)において説明した各種の変形例は、それ
ぞれ適宜組み合せることが可能であることは勿論であ
る。
【0130】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、演奏操作子の操作による楽音の発生のタイ
ミングを示す情報を記憶することが可能であり、かつ、
ドラムやギターなどのような電子楽器以外の楽器の演奏
による演奏音を記憶するとともに、当該演奏音を読み出
すタイミングたる楽音の発生のタイミングを示す情報を
記憶することが可能であって、当該記憶した情報を再生
する際に十分な音楽表現を得ることをできるようになる
とともに、当該記憶した情報の編集などを行うことがで
きるようになるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による電子楽器の実施の形態の一例の全
体構成を表すブロック構成図である。
【図2】楽音波形データについて設定されるスタート・
ポイント、エンド・ポイントおよびループ・ポイントを
概念的に示す説明図である。
【図3】楽音発生タイミング情報メモリの構成ならびに
楽音発生タイミング情報の表示形態を示す説明図であ
る。
【図4】パッド押圧(第1記憶モード)ルーチンのフロ
ーチャートである。
【図5】エンド・ポイント到達(第1記憶モード)ルー
チンのフローチャートである。
【図6】パッド押圧解除(第1記憶モード)ルーチンの
フローチャートである。
【図7】記憶開始(第2記憶モード)ルーチンのフロー
チャートである。
【図8】記憶停止(第2記憶モード)ルーチンのフロー
チャートである。
【符号の説明】
10 中央処理装置(CPU) 12 プログラム・メモリ 14 ワーキング・メモリ 16 楽音発生タイミング情報メモリ 18 波形メモリ 20 操作パネル 22 デジタル/アナログ変換器(D/A) 24 アナログ/デジタル変換器(A/D) 30 パッド 32 トラック1(TR1)操作子 34 トラック2(TR2)操作子 36 トラック3(TR3)操作子 38 トラック4(TR4)操作子 40 記憶1(REC1)操作子 42 記憶2(REC2)操作子 44 スタート(START)操作子 46 ストップ(STOP)操作子 48 その他の操作子群 50 画面表示器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部楽音信号を入力する入力手段と、 少なくとも1つ以上の楽音波形データを記憶する楽音波
    形データ記憶手段と、 楽音の生成/停止を指示する演奏情報を発生する演奏情
    報発生手段と、 少なくとも1つ以上の楽音発生タイミング情報を記憶す
    る楽音発生タイミング情報記憶手段と、 前記演奏情報発生手段により発生された演奏情報に応じ
    て、該演奏情報の発生タイミングを示す楽音発生タイミ
    ング情報を前記楽音発生タイミング情報記憶手段に記憶
    する第1の記憶制御手段と、 前記入力手段に入力された外部楽音信号に基づく楽音波
    形データを前記楽音波形データ記憶手段に記憶するとと
    もに、該楽音波形データの記憶タイミングを示す楽音発
    生タイミング情報を前記楽音発生タイミング情報記憶手
    段に記憶する第2の記憶制御手段と、 前記楽音発生タイミング情報記憶手段に記憶されている
    楽音発生タイミング情報を、該楽音発生タイミング情報
    が示すタイミングで順次再生する再生手段と、前記再生
    手段により再生された外部楽音信号に基づく楽音発生タ
    イミング情報に応じて前記楽音波形データ記憶手段に記
    憶されている外部楽音信号に対応する楽音波形データを
    読み出すことにより、前記入力手段に入力された外部楽
    音信号に対応する楽音信号を生成する楽音生成手段とを
    有する電子楽器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子楽器において、 前記楽音波形データ記憶手段は、外部楽音信号に基づく
    楽音波形データを記憶するとともに、予め楽音波形デー
    タを記憶しており、 前記楽音生成手段は、さらに、前記演奏情報発生手段に
    より発生された演奏情報に応じて前記楽音波形データ記
    憶手段に予め記憶されている楽音波形データを読み出す
    ことにより演奏情報に対応する楽音信号を生成し、さら
    にまた、前記再生手段により再生された演奏情報に基づ
    く楽音発生タイミング情報に応じて前記楽音波形データ
    記憶手段に予め記憶されている楽音波形データを読み出
    すことにより演奏情報に基づく楽音発生タイミング情報
    に対応する楽音信号を生成するものである電子楽器。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の電子楽器において、 前記楽音発生タイミング情報記憶手段は、複数のトラッ
    クを有しており、 さらに、 前記楽音発生タイミング情報記憶手段の前記第1の記憶
    制御手段あるいは前記第2の記憶制御手段により楽音発
    生タイミング情報が記憶される任意の第1のトラックを
    指定するトラック指定手段とを有し、 前記再生手段は、前記楽音発生タイミング情報記憶手段
    の前記第1のトラックとは異なる第2のトラックの楽音
    発生タイミング情報を再生するものである電子楽器。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の電子楽器において、 前記楽音発生タイミング情報記憶手段は、複数のトラッ
    クを有しており、 さらに、 前記楽音発生タイミング情報記憶手段の任意の少なくと
    も第1のトラックと第2のトラックとを指定するトラッ
    ク指定手段と、 少なくとも第1の記憶モードと第2記憶モードとのうち
    のいずれかを任意に指定する記憶モード指定手段とを有
    し、 前記第1の記憶制御手段は、前記記憶モード指定手段に
    より第1の記憶モードが指定されたときに、前記トラッ
    ク指定手段により指定された第1のトラックに楽音発生
    タイミング情報を記憶するものであり、 前記第2の記憶制御手段は、前記記憶モード指定手段に
    より第2の記憶モードが指定されたときに、前記楽音波
    形データ記憶手段に楽音波形データを記憶するととも
    に、前記トラック指定手段により指定された第2のトラ
    ックに楽音発生タイミング情報を記憶するものであり、 前記再生手段は、前記楽音発生タイミング情報記憶手段
    の第1のトラックに記憶された楽音発生タイミング情報
    と前記楽音発生タイミング情報記憶手段の第2のトラッ
    クに記憶された楽音発生タイミング情報とを同期して再
    生するものである電子楽器。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の電子楽器において、 前記第2の記憶制御手段は、任意に指定された記憶タイ
    ミングから記憶を開始するものであり、外部楽音信号に
    基づく楽音波形データの記憶に応じて、該任意に指定さ
    れた記憶タイミングを示す楽音発生タイミング情報を前
    記楽音発生タイミング情報記憶手段に記憶するものであ
    る電子楽器。
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