JP3147111B2 - 自動演奏記録再生装置 - Google Patents

自動演奏記録再生装置

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JP3147111B2
JP3147111B2 JP03465699A JP3465699A JP3147111B2 JP 3147111 B2 JP3147111 B2 JP 3147111B2 JP 03465699 A JP03465699 A JP 03465699A JP 3465699 A JP3465699 A JP 3465699A JP 3147111 B2 JP3147111 B2 JP 3147111B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】以下の順序でこの発明を説明する。 発明の属する技術分野 従来の技術 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段 作用 効果 発明の実施の態様 図2のレコーダの構成説明 図3の電子楽器の構成説明 実施例の動作説明 (1)図3の電子楽器の動作説明 (2)図2のレコーダの動作説明 2−1.メイン処理(図6) 2−2.レコードスイッチ処理(図7) 2−3.スタート/ポーズスイッチ処理(図8) 2−4.ストップスイッチ処理(図9) 2−5.巻戻しスイッチ処理(図10) 2−6.早送りスイッチ処理(図12) 2−7.入力データ処理(図13及び図14) 2−8.テンポインタラプト処理(図15) 2−9.自動演奏データ読出し処理(図16) 実施例の変形例
【0002】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子楽器等にお
いて楽音の発生を制御するための演奏データを記録する
自動演奏記録装置に関し、特に、演奏データ記録動作を
既に記録してある演奏データに同期して開始できるよう
にした自動演奏記録装置に関する。
【0003】
【従来の技術】従来、電子楽器の自動演奏装置として、
演奏データメモリを有し、鍵盤の演奏に基づいて押下鍵
を表わすキーデータと各鍵の押鍵および離鍵の時刻を表
わすキーイベントタイミングデータを作成して記録し、
再生時には、所定のテンポとこのタイミングデータに従
ってキーデータを読み出して元の楽音を再生するものが
知られている(特開昭58−211191号公報参
照)。この自動演奏装置においては、特に、既に記録さ
れている演奏データを残さずに演奏データを修正する際
には、初めから演奏データを記録し直すか、或いは、演
奏データを再生しているときに、修正したい区間に達し
た時点で一旦停止指示を行い、その後記録指示を行って
新しい演奏データを記録するようにしている。
【0004】また、ユーザが予め編集する区間を決めて
そのポイントを設定しておき、再生しながら、編集する
区間の先頭に達した時点から記録を開始する自動演奏装
置が知られている(特開昭59−198499号公報参
照)。さらに、演奏データの再生中に音階キーを操作す
ると、その時点から記録が始まる自動演奏装置も知られ
ている(特開昭57−120994号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最初に例示
した自動演奏装置は、以前に記録した演奏データに修正
または追加しようとする場合、一般に、演奏データを最
初から記録し直すか、或いは、再生して修正又は追加し
ようとする位置区間の頭を出し、それから記録状態にし
て演奏データを記録していたが、これではタイミングが
とり難く、頭を合わすことも困難であるという不都合が
あった。また、上述のように、演奏データの再生時の修
正の際には、再生から記録への切替わりのときに停止動
作が入るので、曲の流れをつかみながら修正を行うこと
ができなかった。
【0006】また、2番目に挙げた自動演奏装置では、
曲を聞きながら録音位置を設定することができないの
で、記録開始位置を当初編集したいと考えていた区間そ
のままにしたり、つながりなどを考慮して記録開始位置
を少しずらすなどの設定上の融通が利かなかった。さら
に、3つめの自動演奏装置においては、再生中の押鍵は
必ず記録されてしまい、編集が不要な区間での押鍵でも
記録されることになるので,一部の押鍵だけを修正記録
することができなかった。
【0007】この発明の目的は、このような従来形にお
ける問題点に鑑み、楽曲の進行に従って楽音の発生を制
御する演奏データを楽曲の進行に従ってリアルタイムで
記録する自動演奏記録再生装置であって、既に記録され
ている演奏データの任意の区間を修正可能な自動演奏記
録再生装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明によると、図1のクレーム対応図に示すよ
うに、楽曲の進行に従って楽音の発生を制御するための
演奏データであって、発生する楽音の音高を示すキーデ
ータと発生する楽音の態様を制御する制御データとを含
む演奏データを、記憶する演奏データメモリ1と、楽曲
の進行に従って順次発生する演奏データを演奏データメ
モリに記録する演奏データ記録手段2と、演奏データメ
モリに記憶された演奏データを順次再生する演奏データ
再生手段3と、演奏データ再生手段3による演奏データ
の再生中に演奏データとして制御データが発生されたと
きは、演奏データ再生手段3による演奏データの再生を
維持し、前記再生中に演奏データとしてキーデータが発
生されたときは、演奏データ再生手段3による演奏デー
タの再生を演奏データ記録手段2による演奏データの記
録に切り換えて、演奏データメモリに記憶された演奏デ
ータのうち既に再生された演奏データ以降の演奏データ
を新たに発生される演奏データによって書き換える制御
手段4とを具備する自動演奏記録再生装置が提供され
る。
【0009】
【0010】また、この発明の別の特徴に従うと、楽曲
の進行に従って楽音の発生を制御するための演奏データ
を記憶する演奏データメモリ1と、楽曲の進行に従って
順次発生する演奏データを演奏データメモリに記録する
演奏データ記録手段2と、演奏データメモリに記憶され
た演奏データを順次再生する演奏データ再生手段3と、
演奏データ再生手段による演奏データの再生中に、記録
モード指定操作子が操作されると、記録待機状態として
再生を続行し、その後演奏データが入力されることに応
じて、演奏データ記録手段により音高データと時間デー
タを含む演奏データの記録を開始させる制御手段4とを
具備する自動演奏記録再生装置が提供される。この制御
手段4は、入力された設定データを含めて演奏データを
記録させることができ、また、演奏データ再生手段によ
る演奏データの再生中にストップ指示が与えられると再
生を停止し、演奏データの再生後に記録状態となってい
るときにストップ指示が与えられると、終了コードを書
き込むことなく演奏データ記録手段による記録を停止さ
せる。
【0011】
【0012】〔作用〕この発明によると、演奏データメ
モリに記憶されている演奏データが演奏データ再生手段
により再生されているときに、操作者の押鍵操作等によ
り演奏データが発生すると、制御手段は、直ちに、演奏
データ再生手段による再生を演奏データ記録手段による
記録に切り換える。これによって、記憶されている演奏
データのうち発生した演奏データ以降の部分に対応する
演奏データが、順次、発生される演奏データに書き換え
られる。したがって、この場合、操作者の押鍵操作等に
よる演奏データの発生開始は、記憶されている演奏デー
タの書換え箇所の指定と、書換えデータの入力開始とを
同時に、かつ、再生音に同期して行なうという意義を有
する。
【0013】 〔効果〕 この発明によれば、押鍵操作等により、記憶されてい
る演奏データの書換え箇所の指定と、書換えデータの入
力開始とを同時に、かつ再生音に同期して行なうことが
できる。すなわち、再生中において、演奏データとして
制御データを発生させた場合は再生を維持するが、演奏
データとしてキーデータを発生させた場合はこの発生
点が自動的に再生から記録への移行ポイントとなるた
め、操作者による押鍵等の演奏のみに合わせて修正を開
始させることで、演奏の流れに合わせて感覚的に演奏デ
ータを修正することができるようになる。また、演奏デ
ータ記録の指示操作は、演奏データ入力操作子とは別個
に装備された記録モード操作子を用いて、演奏データ入
力操作子によるユーザの演奏操作とは区別して行われる
ようにしているので、ユーザは、演奏操作を行いつつ、
その演奏の中から好きな部分だけを記録することができ
る。従って、書換え箇所を予め指定するといった煩雑な
操作を行なう必要がなく、再生音を聴きながら、演奏者
等のその時点の気持ちに応じて、記録開始ポイントを当
初考えていたポイントよりも早いポイントあるいは遅い
ポイントに、自由にその場で修正して、演奏データの発
生を開始し、演奏データの修正を行なうことができる。
【0014】この発明の別の特徴によれば、演奏データ
の再生中は、再生音に加えて、入力されたキーデータに
基づく楽音を任意に発生させることができ、記録待機状
態となってからは、最初のキーデータに基づいて記録を
開始するようにしている。従って、修正ポイント近くま
で再生に加えて自由に演奏を行い、修正ポイントに近づ
いたときに記録待機状態としておき、修正ポイントに達
してからのキーコードを記録することができるので、再
生時と記録時のそれぞれでキーデータの入力を使い分け
て演奏データの修正を行うことが可能になる。
【0015】また、この場合、後述するような音色・効
果名データや小節データ等の制御データをも含ませて記
録することによって、単に楽音の発音停止だけでなく、
多彩な自動演奏の制御が可能になる。さらに、この発明
の構成によれば、状況に応じてストップスイッチ等の操
作によるストップ指示が対応され、記録モードの停止に
おいても、自動演奏の終了を表わす終了コードを書き込
まないので、記憶された演奏データの途中の一部のみを
修正することができ、修正記録された後に残っているデ
ータを利用することができる。
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面によりこの発明の実施
例を説明する。図2及び図3は、この発明の一実施例に
係る自動演奏記録再生装置を適用した自動演奏システム
のブロック図を示す。この自動演奏記録再生装置10
は、MIDI(Musical Instrument Disital Interfac
e)規格に適合したMIDIレコーダと称される装置
で、他のMIDI規格適合機と演奏データの送受が可能
である。ここでは、MIDIレコーダ10(図2)に対
し、入力装置としての鍵盤(キーボード)と出力装置と
しての音源(楽音形成回路)の双方を備えたMIDI規
格適合の電子楽器60(図3)を接続することにより自
動演奏システムを構成している。
【0018】〔図2のレコーダの構成説明〕図2のMI
DIレコーダ10は、その全体動作をマイクロコンピュ
ータ12を用いて制御するように構成されている。この
マイクロコンピュータ12は、バス14に各々接続され
たプログラムメモリ16、CPU18およびワーキング
メモリ20からなる。このバス14には、さらに、操作
子スイッチ回路22、表示制御回路24、バッファ回路
26、テンポ発振器28、タイマ発振器30、各種レジ
スタ&バッファ32および演奏データメモリ34が接続
されている。
【0019】プログラムメモリ16は、ROMで構成さ
れ、図6〜図16に示すフローチャートに対応したメイ
ンプログラム、タイマインタラプトおよびテンポインタ
ラプトの各インタラプトプログラムならびにそれらのサ
ブプログラムを記憶している。
【0020】CPU18は、電源スイッチ46(図4参
照)の投入によりメインプログラムの実行を開始すると
ともに同プログラムを該電源スイッチ46の開成まで繰
り返し実行し、テンポ発振器28およびタイマ発振器3
0からの割込信号(TMPINTおよびTIMEIR
T)の到来時には前記メインプログラムの実行を中断し
て前記テンポおよびタイマインタラプトプログラムを割
込み実行する。
【0021】ワーキングメモリ20は、RAMで構成さ
れ、CPU18が前記プログラムを実行する際に発生す
る各種のデータを一時的に記憶する。このワーキングメ
モリ20内には下記のようなフラグおよびレジスタ等が
設定されている。なお、以下においてはレジスタ等およ
びその内容(データ)は同じラベルで表示するものとす
る。
【0022】記録中フラグREC…レコーダ10の作動
状態を表わすフラグであり、“1”にて演奏データを演
奏データメモリ34に書込中(記録モード)であること
を表わし、かつ“0”にて前記記録モードでないことを
表わす。レコードポーズフラグRECPSE…レコーダ
10の作動状態を表わすフラグであり、“1”にてレコ
ードシンクロスタート状態(記録待機モード)であるこ
とを示す。この状態でキーオン(KON)信号が発生す
れば上記作動状態はレコード状態(記録モード)とな
る。再生中フラグPLY…レコーダ10の作動状態を表
わすフラグであり、“1”にて自動演奏用データを演奏
データメモリ34から読出中(再生モード)であること
を表わし、かつ“0”にて前記再生モードでないことを
表わす。プレイポーズフラグPLYPSE…レコーダ1
0の作動状態を表わすフラグであり、“1”にてプレイ
シンクロスタート状態(再生待機モード)であることを
示す。この状態でキーオン(KON)信号が発生すれば
上記作動状態はプレイ状態(再生モード)となる。ラン
ニングレコードフラグRUNREC…レコーダ10の作
動状態を表わすフラグであり、“1”にてランニングレ
コードモード(再生中記録待機モード)であることを示
す。このモードは演奏データを再生しながら記録動作を
待機するモードで、キーオン(KON)信号が発生した
時点でレコーダ10はプレイ状態からレコード状態とな
る。
【0023】テンポカウンタTCNT…テンポ発振器2
8がテンポインタラプト信号TMPINTを発生する毎
に「1」ずつ歩進するカウンタレジスタであり、そのカ
ウント値は自動演奏の1小節内における進行位置を表わ
す。前テンポカウンタTCNT(PR)…最新のレコー
ド開始時のテンポカウントTCNT値を記憶するカウン
タレジスタ。レコードシンクロスタートモードまたはラ
ンニングレコードモードにおいてキーオンKONがあっ
た場合、そのタイミングを一時記憶する。アドレスポイ
ンタADR…演奏データメモリ34のアドレス指定用カ
ウンタレジスタ。前アドレスADR(PR)…最新のレ
コード開始時のアドレスADR値を記憶するカウンタレ
ジスタ。レコードシンクロスタートモードまたはランニ
ングレコードモードにおいてキーオンKONがあった場
合、そのキーオン時の演奏データメモリ34のアドレス
を一時記憶する。
【0024】リワインド(巻戻し)フラグREW…レコ
ーダ10の作動状態を表わすフラグであり、“1”にて
前記アドレスADR値のディクリメントを比較的短周期
で繰り返す巻戻しモードであることを示す。早送りフラ
グFF…レコーダ10の作動状態を表わすフラグであ
り、“1”にて前記アドレスADR値の歩進(インクリ
メント)を比較的短周期で繰り返す早送りモードである
ことを示す。
【0025】図4は、レコーダ10のパネル部の概観を
示す。このパネル部には、記憶モード、レコードシンク
ロスタートモードおよびランニングレコードモード等の
記録(レコード)に関わる動作モードを設定するための
記録(RECORD)操作子36、再生および記録動作
を開始したり、再生、記録、早送りおよび巻戻しの各動
作を上記前テンポカウント値TCNT(PR)および前
アドレス値ADR(PR)を操作することなく停止(一
時停止)させるためのスタート/ポーズ(SRT/PS
E)操作子38、上記アドレスADRを比較的高速で前
進および後退させるための早送り(FF)操作子40お
よび巻戻し(REW)操作子42、上記早送りおよび巻
戻し以外の動作モードから前テンポカウント値TCNT
(PR)および前アドレス値ADR(PR)を初期設定
して停止モードにするための停止(STOP)操作子4
4、電源(POWER)スイッチ46、ならびに表示器
48が配設されている。これらのモード設定操作子群3
6〜44の操作は図2の操作子スイッチ回路22内に各
操作子に対応して設けた複数の操作子スイッチにより検
出されるようになっており、表示器48は表示制御回路
24により表示制御されるようになっている。
【0026】バッファ回路26は、MIDI入力端子5
0およびMIDI出力端子52に接続されたデータバス
54および56を介して電子楽器60との間で演奏デー
タを送受信するためのインターフェースである。
【0027】テンポ発振器28は、分周率可変の分周器
からなり、タイマ発振器30から出力される一定周期の
クロックパルスを設定されたテンポに従って分周し、該
テンポに応じたテンポインタラプト信号TMPINTを
バス14を介してマイクロコンピュータ12に出力す
る。
【0028】タイマ発振器30は、周波数固定の発振器
からなり、その一定周波数の発振出力を上記テンポ発振
器28に出力するとともに、タイマインタラプト信号T
IMEIRTとしてバス14を介してマイクロコンピュ
ータ12に出力する。このタイマインタラプト信号TI
MEIRTは、早送りおよび巻戻し速度、すなわちこの
時のアドレスADRの変化速度を決定するために用いら
れる。
【0029】各種レジスタ&バッファ32は、マイクロ
コンピュータ12が前記プログラムを実行する際に発生
する各種のデータを一時記憶するためのものであり、R
AMにより構成され、例えば上記マイクロコンピュータ
12がバッファ回路26から取り込んだ演奏データを一
時記憶するためのイベントバッファIVTBUF等から
なる。
【0030】演奏データメモリ34は、RAMで構成さ
れ、ワーキングメモリ20内のアドレスレジスタに設定
されたアドレスADRによりアドレス指定される多数の
記憶位置APM(ADR)を有する。各記憶位置APM
(ADR)には、次のような各種自動演奏用データが図
5に示すようなデータフォーマットで記憶されるように
なっている。終了コードを除く各データの上位2ビット
はデータの種別を示す識別マークである。
【0031】タイミングデータ…タイミングデータであ
ることを示す識別マークと、小節の頭からの経過時間を
表わす時間データTIMDとからなる。この時間データ
TIMDとしては、前記テンポカウント値TCNTに相
当するデータが書き込まれる。押鍵データ…電子楽器6
0の図示しない鍵盤における押鍵イベントデータである
ことを示す識別マークと、押鍵された鍵を表わすキーコ
ードKCとからなる。離鍵データ…前記鍵盤における離
鍵イベントデータであることを示す識別マークと、離鍵
された鍵を表わすキーコードKCとからなる。音色等デ
ータ…電子楽器60の図示しない操作パネルにおける音
色操作子群または効果操作子群により各々更新された音
色データまたは効果データであることを示す識別マーク
と、該更新された音色または効果名を表わす音色・効果
名データとからなる。小節コード…自動演奏の進行タイ
ミングが小節の頭に対応したタイミングであることを示
し、識別マークがタイミングデータに等しく、かつ時間
データが小節エンドを示すタイミングデータに等しいデ
ータである。終了コード…自動演奏の終了タイミングで
あることを示す。
【0032】〔図3の電子楽器の構成説明〕図3の電子
楽器60は、鍵スイッチ回路62および操作子スイッチ
回路64を備えている。鍵スイッチ回路62は、楽音を
指定するための図示しない鍵盤の各鍵に対応して設けら
れた複数の鍵スイッチを有し、各鍵スイッチの開閉成に
基づき鍵盤における各鍵の押離鍵を検出する。
【0033】操作子スイッチ回路64は、図示しない操
作パネルに配設された楽音の音色および効果の付与を各
々指示するための音色操作子群および効果操作子群のそ
れぞれに対応する複数の操作子スイッチを備え、各操作
子スイッチの開閉成に基づき操作パネルにおける各操作
子の操作を検出する。これらの鍵スイッチ回路62およ
び操作子スイッチ回路64はバス66に接続されてい
る。
【0034】さらに、バス66には、バッファ回路6
8、楽音信号発生回路80およびマイクロコンピュータ
90が接続されている。バッファ回路68は、MIDI
入力端子70および出力端子72に接続された前述のデ
ータバス56および54を介してレコーダ10との間で
演奏データを送受信するためのものである。
【0035】楽音信号発生回路80は、各々、ピアノ、
バイオリン等の楽器に対応した楽音信号を形成する複数
の楽音信号形成チャンネルを備えており、前記鍵盤にお
ける押離鍵や前記操作パネルにおける音色操作子群およ
び効果操作子群の操作に応じて発生する情報、ならびに
レコーダ10において演奏データメモリ34から読み出
され、バッファ回路26,68およびデータバス56を
介して入力される情報に応じて、マイクロコンピュータ
90からバス66を介して供給される演奏データに基づ
き楽音信号を形成して出力する。この楽音信号はアンプ
82に供給されるようになっている。アンプ82の出力
はスピーカ84に接続されており、同スピーカ84はア
ンプ82から供給される楽音信号に対応した楽音を発音
する。
【0036】マイクロコンピュータ90は、バス66に
各々接続されたプログラムメモリ92、CPU94およ
びワーキングメモリ96からなる。プログラムメモリ9
2は、ROMで構成され、図17に示すフローチャート
に対応したプログラムを記憶している。CPU94は、
電源スイッチ(図示しない)の投入により上記プログラ
ムの実行を開始するとともに同プログラムを電源スイッ
チの開成まで繰返し実行する。ワーキングメモリ96
は、RAMで構成され、前記プログラムの実行に必要な
複数のデータおよびフラグを一時的に記憶する。このワ
ーキングメモリ96に一時記憶するデータとしては、例
えば前記鍵盤および操作パネルの操作状態が変化したこ
とを示すイベントデータやレコーダ10から入力する演
奏データがあり、メモリ96にはこれらのデータをそれ
ぞれ一時格納するためのイベントバッファレジスタII
VTBUF1およびIIVTBUF2が設定されてい
る。
【0037】〔実施例の動作説明〕次に、上記のように
構成した実施例の動作を、図6〜図12のフローチャー
トを参照しながら説明する。
【0038】(1)電子楽器60の動作説明 電子楽器60において電源スイッチ(図示しない)が投
入されると、電子楽器60のCPU94は、図17のス
テップ100にてメインプログラムの実行を開始し、ス
テップ101にてワーキングメモリ96内の各レジスタ
をクリアすることにより、マイクロコンピュータ90を
初期状態に設定する。
【0039】この初期設定後、CPU94はステップ1
02にて鍵スイッチ回路62内の各鍵スイッチおよび操
作子スイッチ回路64内の各操作子スイッチをスキャン
することにより、前記鍵盤に関する押離鍵情報および前
記操作パネルに関する各操作子の操作情報をバス66を
介して読み込むとともに、バッファ回路68にアクセス
してレコーダ10からの入力情報があればそれを読み込
み、ステップ103にて該読み込んだ押離鍵情報、操作
情報および入力情報に基づきワーキングメモリ96との
協働により鍵盤における押離鍵イベント、操作パネルに
おける操作イベントおよび入力端子70への入力イベン
トの有無を検出する。
【0040】今、鍵盤においていずれの鍵も押離鍵され
ず、操作パネルにおいていずれの操作子も操作されず、
かつ入力端子70へ何らの情報も入力していなければ、
CPU94はステップ103にて「NO」すなわちイベ
ント無しと判定して、プログラムをステップ102に戻
し、ステップ102,103からなる循環処理を実行し
続ける。
【0041】また、鍵盤においていずれかの鍵が押離鍵
されるか、操作パネルにおいていずれかの操作子が操作
されるか、または入力端子70へ何らかの情報が力され
ていると、CPU94は上記ステップ103にて「YE
S」すなわちイベント有りと判定し、プログラムをステ
ップ104〜107からなる鍵・音色・効果イベント処
理に進める。
【0042】ステップ104では、CPU94がステッ
プ102,103の循環処理を1回実行する間に検出さ
れるイベントは同時に生じたものとして扱われ、この同
時に生じたイベントデータがワーキングメモリ96内の
イベントバッファレジスタIIVTBUF1および2に
取り込まれる。ここで、前記鍵盤に関する押離鍵情報お
よび前記操作パネルに関する各操作子の操作情報はイベ
ントバッファレジスタIIVTBUF1に取り込まれ、
レコーダ10からの入力情報はイベントバッファレジス
タIIVTBUF2に取り込まれる。
【0043】さらに、ステップ105にてイベントバッ
ファレジスタIIVTBUF1および2内の全てのイベ
ントデータが楽音発生回路80に出力される。この場
合、該イベントデータが鍵盤における押離を表わすデー
タ(押鍵データ)であれば、楽音信号発生回路80は該
押鍵データで示された鍵に対応した鍵音高周波数の楽音
信号の形成を開始して、該形成した楽音信号をアンプ8
2を介してスピーカ84に供給する。その結果、スピー
カ84からは、鍵盤にて押鍵された鍵および前記入力情
報中の押離データで指定された鍵に対応した鍵音高周波
数の楽音が発音される。
【0044】また、前記イベントデータは鍵盤における
離鍵を表わすデータ(離鍵データ)であれば、楽音信号
発生回路80は前述のようにして今まで形成中であった
離鍵された鍵および前記入力情報中の離鍵データで指定
された鍵に関する楽音信号の形成出力を停止する。その
結果、スピーカ84からは、鍵盤にて離鍵された鍵およ
び前記入力情報中の離鍵データで指定された鍵に関する
楽音が発音されなくなる。
【0045】一方、上述のように楽音信号発生回路80
に供給されたイベントデータが音色操作子群または効果
操作子群に関するものであれば、同発生回路80は、該
供給されたイベントデータに基づき、操作された操作子
および前記入力情報中の音色等データで指定された操作
子に応じて発生楽音信号の音色または同信号に対する効
果付与を制御する。その結果、発音される楽音の音色お
よび同楽音に対する効果付与が音色操作子群および効果
操作子群の操作ならびに前記入力情報に応じて制御され
るようになる。
【0046】上記ステップ105の処理後、CPU94
はステップ106にてイベントバッファレジスタIIV
TBUF1内の全てのイベントデータを外部出力端子7
2に出力する。これにより、電子楽器60の前記鍵盤に
関する押離鍵情報および前記操作パネルに関する各操作
子の操作情報が演奏データとしてレコーダ10へ出力さ
れる。
【0047】続いて、CPU94はステップ107にて
前記イベントバッファレジスタIIVTBUF1および
2内の全てのイベントデータをクリアして、プログラム
をステップ102に戻す。そして、CPU94は再び上
記ステップ102,103からなる循環処理を実行し、
該循環処理中、鍵盤における押離鍵、音色操作子群およ
び効果操作子群における操作、またはレコーダ10から
の演奏データ入力があると、上記ステップ104〜10
7の処理により上述のようにして前記押離鍵もしくは操
作または入力情報に応じて楽音の発生を制御する。
【0048】(2)レコーダ10の動作説明 2−1.メイン処理 レコーダ10において電源スイッチ46(図4)が投入
されると、レコーダ10のCPU18は図6のステップ
200にてメインプログラムの実行を開始し、ステップ
201にてワーキングメモリ20内の各レジスタおよび
フラグをクリアすることにより、マイクロコンピュータ
12を初期状態に設定する。
【0049】この初期設定後、CPU18は、ステップ
202にてバッファ回路28にアクセスすることにより
入力端子50におけるイベントの有無を検出する。さら
に、ステップ203〜207のそれぞれにてレコードス
イッチ36、スタート/ポーズスイッチ38、ストップ
スイッチ44、巻戻しスイッチ42および早送りスイッ
チ40をスキャンして各スイッチにおけるイベントの有
無を検出する。入力端子50に何らの情報も入力してお
らず、かつ各スイッチ38〜44のいずれも操作されて
いなければ、CPU18は各ステップ202〜207の
いずれにおいても「NO」すなわちイベント無しと判定
し、ステップ202〜207からなる循環処理を実行し
続ける。
【0050】2−2.レコードスイッチ処理 前記図6のステップ202〜207からなる循環処理
中、レコードスイッチ36が操作されると、CPU18
は上記ステップ203にて「YES」すなわちイベント
有りと判定し、プログラムをステップ209に進め、ス
テップ209にて図7に詳細に示すレコードスイッチ処
理を実行する。
【0051】このレコードスイッチ処理においては、ス
テップ300にてその実行が開始され、ステップ301
〜303にてワーキングメモリ20内に設定されている
再生中フラグPLY、記録中フラグRECおよびプレイ
ポーズフラグPLYPSEがそれぞれ“1”であるか否
かが判定される。
【0052】CPU18は、ステップ301,302の
判定処理にていずれも「NO」、すなわち再生中フラグ
PLYおよび記録中フラグRECのいずれもが“0”で
あると判定したときは、ステップ303の判定を行な
い、プレイポーズフラグPLYPSEが“1”の場合は
ステップ304にて該フラグPLYPSEをリセットし
た後、また該フラグPLYPSEが“0”の場合はステ
ップ304をスキップして該フラグPLYPSEをリセ
ット状態(“0”)に保ったまま、プログラムをステッ
プ305に進める。CPU18は、さらに、ステップ3
05にてレコードポーズフラグRECPSEをセットし
た後、ステップ306にてこのレコードスイッチ処理の
実行を終了して、プログラムを図6のステップ204に
戻す。すなわち、再生中および記録中(ならびに早送り
および巻戻し)以外の動作モード中にレコードスイッチ
36が操作されると、レコーダ10の動作モードはレコ
ードシンクロスタート状態に設定される。このレコード
シンクロスタート状態とは、記録待機状態で一時停止
し、電子楽器60における押鍵(キーオン)に同期して
記録動作を開始するモードである。
【0053】また、前記ステップ301の判定処理にて
再生中フラグPLYが“1”であればステップ307に
進んでランニングレコードフラグRUNRECをセット
した後、前記ステップ306にてこのレコードスイッチ
処理の実行を終了して、プログラムを図6のステップ2
04に戻す。すなわち、再生中にレコードスイッチ36
が操作されると、レコーダ10の動作モードはランニン
グレコードモードに設定される。このランニングレコー
ドモードとは、再生動作を継続したまま記録を予約し電
子楽器60の鍵盤におけるキーオンに同期して記録状態
へ移行するモードである。
【0054】さらに、ステップ301,302の判定処
理にて再生中フラグPLYが“0”で記録中フラグRE
Cが“1”であれば、ステップ308にてテンポカウン
タTCNTおよびアドレスポインタADRにそれぞれ前
テンポカウント値TCNT(PR)および前アドレス値
ADR(PR)を書き込み、記録中フラグRECをリセ
ットし、前記ステップ305にてレコードポーズフラグ
RECPSEをセットした後、ステップ306にてこの
レコードスイッチ処理の実行を終了して、プログラムを
図6のステップ204に戻す。すなわち、記録中にレコ
ードスイッチ36が操作されると、レコーダ10の動作
モードはリ・レコードモードに設定される。このリ・レ
コードモードとは、このレコードスイッチ36操作前の
直近の記録動作開始時の記録位置から再記録を実行する
ためのモードであり、テンポカウントTCNTおよびア
ドレスADRを上記記録位置にセットした後、前記レコ
ードシンクロスタート状態となり、電子楽器60の鍵盤
におけるキーオンに同期して記録動作を再開するモード
である。
【0055】2−3.スタート/ポーズスイッチ処理 前記図6のステップ202〜207からなる循環処理
中、スタート/ポーズスイッチ38が操作されると、C
PU18は上記ステップ204にて「YES」すなわち
イベント有りと判定し、プログラムをステップ210に
進め、ステップ210にて図8に詳細に示すスタート/
ポーズスイッチ処理を実行する。
【0056】図8のスタート/ポーズスイッチ処理にお
いては、ステップ350にてその実行が開始され、ステ
ップ351〜356にてワーキングメモリ20内に設定
されているレコードポーズフラグRECPSE、記録中
フラグREC、早送りフラグFF、巻戻しフラグRE
W、再生中フラグPLYおよびプレイポーズフラグPL
YPSEがそれぞれ“1”であるか否か判定される。
【0057】CPU18は、ステップ351〜355の
判定処理にていずれも「NO」、すなわち、レコードポ
ーズフラグRECPSE、記録中フラグREC、早送り
フラグFF、巻戻しフラグREWおよび再生中フラグP
LYのいずれもが“0”であると判定したときは、ステ
ップ356の判定を行ない、プレイポーズフラグPLY
PSEが“1”の場合はステップ361にて該フラグP
LYPSEをリセットした後、また、該フラグPLYP
SEが“0”の場合は、ステップ356から該フラグP
LYPSEをリセット状態(“0”)に保ったまま、直
接、プログラムをステップ357に進める。CPU18
は、さらに、ステップ357にて再生フラグPLYを反
転(すなわちセット)した後、ステップ358にてこの
スタート/ポーズスイッチ処理の実行を終了して、プロ
グラムを図6のステップ205に戻す。すなわち、プレ
イシンクロスタート状態または停止状態においてスター
ト/ポーズスイッチ38が操作されると、レコーダ10
の動作モードは再生モードとなる。
【0058】前記ステップ351の判定処理にてレコー
ドポーズフラグRECPSEが“1”であればステップ
359に進んで該レコードポーズフラグRECPSEを
リセットし、レコードフラグRECをセットした後、ス
テップ358にてこのスタート/ポーズスイッチ処理の
実行を終了して、プログラムを図6のステップ205に
戻す。すなわち、レコードシンクロスタート状態におい
てスタート/ポーズスイッチ38が操作されると、レコ
ーダ10の動作モードは記録モードとなる。
【0059】前記ステップ352〜354の判定処理に
て記録中フラグREC、早送りフラグFFおよび巻戻し
フラグREWのいずれかが“1”であれば、これらのス
テップから直接ステップ358に進み、そのままこのス
タート/ポーズスイッチ処理の実行を終了して、プログ
ラムを図6のステップ205に戻す。すなわち、記録、
早送りまたは巻戻し中にスタート/ポーズスイッチ38
を操作しても、このスタート/ポーズスイッチ処理にお
いてはその操作が無視される。
【0060】さらに、ステップ355の判定処理にて再
生中フラグPLYが“1”であれば、ステップ360に
てプレイポーズフラグPLYPSEをセットし、前記ス
テップ357にて再生フラグPLYを反転(すなわちリ
セット)した後、ステップ358にてこのスタート/ポ
ーズスイッチ処理の実行を終了して、プログラムを図6
のステップ205に戻す。すなわち、再生中にスタート
/ポーズスイッチ38が操作されると、レコーダ10の
動作モードはプレイシンクロスタートモードとなる。こ
のプレイシンクロスタートモードにおいては、電子楽器
60の鍵盤が操作されてキーオン信号が発生するとこの
鍵盤操作に同期して再生(自動演奏)が開始される。
【0061】2−4.ストップスイッチ処理 前記図6のステップ202〜207からなる循環処理
中、ストップスイッチ44が操作されると、CPU18
は上記ステップ205にて「YES」すなわちイベント
有りと判定し、プログラムをステップ211に進め、ス
テップ211にて図9に詳細に示すストップスイッチ処
理を実行する。
【0062】図9のストップスイッチ処理においては、
ステップ400にてその実行が開始され、ステップ40
1にてワーキングメモリ20内に設定されているレコー
ドポーズフラグRECPSE、プレイポーズフラグPL
YPSE、記録中フラグRECおよび再生中フラグPL
Yがリセットされ、アドレスADR、前テンポカウンタ
レジスタTCNT(PR)および前アドレスレジスタA
DR(PR)がクリアされた後、ステップ402にてこ
のストップスイッチ処理の実行を終了して、プログラム
が図6のステップ206に戻る。すなわち、早送りおよ
び巻戻し以外のモードにおいてストップスイッチ44が
操作されると、レコーダ10の動作モードは停止モード
に設定される。なお、早送りおよび巻戻しにおいては、
後述するように、このストップスイッチ44の操作は無
視される。
【0063】2−5.巻戻しスイッチ処理 前記図6のステップ202〜207からなる循環処理
中、巻戻しスイッチ42が操作されると、CPU18は
上記ステップ206にて「YES」すなわちイベント有
りと判定し、プログラムをステップ212に進めステッ
プ212にて図10に詳細に示す巻戻しスイッチ処理を
実行する。
【0064】図10の巻戻しスイッチ処理においては、
ステップ500にてその実行が開始され、ステップ50
1にてワーキングメモリ20内に設定されたレコードポ
ーズフラグRECPSE、プレイポーズフラグPLYP
SE、記録中フラグREC、再生中フラグPLYおよび
早送りフラグFFがリセットされた後、ステップ502
にてアドレス値ADRが「0」であるか否かが判定され
る。アドレス値ADRが「0」であれば、演奏データメ
モリ34の先頭位置であり、これ以上、巻戻しすること
はできないから、CPU18は、ステップ503にてテ
ンポカウント値TCNTをクリアし、プレイポーズフラ
グPLYPSEをセットした後、ステップ504にてこ
の巻戻しスイッチ処理の実行を終了して、プログラムを
図6のステップ207に戻す。すなわち、アドレス値A
DRが「0」の状態で巻戻しスイッチ42を操作する
と、レコーダ10の動作モードは巻戻しモードには設定
されずにプレイシンクロスタート状態に設定される。
【0065】一方、ステップ502の判定が「NO」、
すなわちアドレス値ADRが「0」以外であれば、CP
U18は、プログラムをステップ511に進め、ステッ
プ511にて巻戻しフラグREWをセットし、ステップ
512にてアドレス値ADRをディクリメント(「−
1」)するとともに、新たなアドレス値ADRに基づい
て演奏データ記録量(またはメモリ残量)をパネル部の
表示器48(図4)に棒グラフ表示させた後、ステップ
513にてアドレス値ADRが「0」か否かを判定す
る。
【0066】ステップ513の判定にて「NO」、すな
わち「0」でなければ、ステップ514にてスタート/
ポーズスイッチ38が操作されたか否かを判定する。操
作されていなければステップ515にてタイマ値Tを検
査し、このタイマ値Tが「0」となるか、スイッチ38
が操作されるまでステップ514および515の処理を
繰り返すアイドリング処理を実行する。ステップ515
の判定にてタイマ値Tが「0」になると、CPU18は
プログラムをステップ512に戻し、アドレス値ADR
をディクリメントする。
【0067】タイマ値Tは、タイマ発振器30から割込
信号TIMEIRTが出力される度にCPU18が実行
する図11のタイマインタラプト処理によって、所定値
nからディクリメントされ、割込信号TIMEIRTの
n個ごとに「0」となる。すなわち、アドレス値ADR
は上記割込信号TIMEIRTの周期のn倍の周期でデ
ィクリメントされる。
【0068】アドレス値ADRが「0」になると、図1
0のステップ513の判定にて「YES」となり、プロ
グラムはステップ516に進められる。CPU18は、
ステップ516にて巻戻しフラグREWをリセットした
後、前記ステップ504にてこの巻戻しスイッチ処理の
実行を終了して、プログラムを図6のステップ207に
戻す。すなわち、巻戻し動作中にアドレス値ADRが
「0」となった場合、レコーダ10の動作モードは停止
モードとなる。
【0069】また、巻戻し動作中にスタート/ポーズス
イッチ38が操作されると、ステップ514の判定にて
「YES」となり、プログラムは前記ステップ516に
進められる。CPU18は、ステップ516にて巻戻し
フラグREWをリセットした後、前記ステップ504に
てこの巻戻しスイッチ処理の実行を終了して、プログラ
ムを図6のステップ207に戻す。すなわち、巻戻し動
作中にスタート/ポーズスイッチ38が操作されると、
レコーダ10の動作モードは停止モードとなる。なお、
この巻戻し動作中は、スタート/ポーズスイッチ38以
外のスイッチ36および46〜48の操作は無視され
る。
【0070】2−6.早送りスイッチ処理 前記図6のステップ202〜207からなる循環処理
中、早送りスイッチ40が操作されると、CPU18は
上記ステップ207にて「YES」すなわちイベント有
りと判定し、プログラムをステップ213に進め、ステ
ップ213にて図12に詳細に示す早送りスイッチ処理
を実行する。
【0071】図12の早送りスイッチ処理においては、
ステップ600にてその実行が開始され、ステップ60
1にてワーキングメモリ20内に設定されたレコードポ
ーズフラグRECPSE、プレイポーズフラグPLYP
SE、記録中フラグREC、再生中フラグPLYおよび
巻戻しフラグREWがリセットされ、ステップ602に
てアドレス値ADRがインクリメント(「+1」)され
るとともに、新たなアドレス値ADRに基づいて演奏デ
ータ記録量(およびメモリ残量)をパネル部の表示器4
8(図4)に棒グラフ表示させた後、ステップ603に
て演奏データメモリ34の記憶位置APM(ADR)に
記憶されているデータが終了コードであるか否かが判定
される。
【0072】終了コードでなければ、CPU18は、ス
テップ604にてスタート/ポーズスイッチ38が操作
されたか否かを判定する。そして該スイッチ38が操作
されていなければ、ステップ605にてタイマ値Tを検
査し、このタイマ値Tが「0」となるか、スイッチ38
が操作されるまでステップ604および605の処理を
繰り返すアイドリング処理を実行する。ステップ605
の判定にてタイマ値Tが「0」になると、CPU18は
プログラムをステップ602に戻し、アドレス値ADR
をインクリメントする。タイマ値Tは、上述のように巻
戻しスイッチ処理におけると同様に、図11のタイマイ
ンタラト処理でディクリメントされる。したがって、こ
の早送りスイッチ処理におけるアドレス値ADRのイン
クリメントの周期も前記割込信号TIMEIRTの周期
のn倍の周期となる。
【0073】アドレス値ADRが進み、記憶位置APM
(ADR)から終了コードが読み出された場合、以降の
記憶位置に演奏データは記憶されていないから早送りは
無意味である。この場合には、ステップ603の判定に
て「YES」となり、プログラムはステップ606に進
められる。CPU18は、ステップ606にて早送りフ
ラグFFをリセットした後、ステップ607にてこの早
送りスイッチ処理の実行を終了して、プログラムを図6
のステップ202に戻す。
【0074】また、早送り動作中にスタート/ポーズス
イッチ38が操作されると、ステップ604の判定にて
「YES」となり、プログラムは前記ステップ606に
進められる。CPU18は、ステップ606にて早送り
フラグFFをリセットした後、前記ステップ607にて
この早送りスイッチ処理の実行を終了して、プログラム
を図6のステップ202に戻す。
【0075】すなわち、早送り動作中に終了コードが読
み出されるか、スタート/ポーズスイッチ38が操作さ
れると、レコーダ10の動作モードは停止モードとな
る。なお、この早送り動作中は、前記巻戻し時と同様
に、スタート/ポーズスイッチ38以外のスイッチ36
および46〜48の操作は無視される。
【0076】2−7.入力データ処理 レコーダ10において前記図6のステップ202〜20
7からなる循環処理中、電子楽器60が図17のステッ
プ106の処理を実行した結果、該電子楽器60から入
力端子50に演奏データが入力されると、CPU18は
上記ステップ202にて「YES」すなわちイベント有
りと判定し、プログラムをステップ208に進め、ステ
ップ208にて図13及び図14に詳細に示す入力デー
タ処理を実行する。
【0077】図13及び図14の入力データ処理におい
ては、ステップ700にてその実行が開始され、CPU
18は、ステップ701にてバッファ回路2内の全イ
ベントデータをイベントバッファIVTBUFに取り込
んだ後、ステップ702にてイベントバッファIVTB
UF内のイベントデータにキーコードデータが含まれて
いるか否かを判定する。ステップ702の判定にて「Y
ES」すなわちイベントバッファIVTBUF内にキー
コードデータが格納されていれば、CPU18は、プロ
グラムをステップ703に進め、該ステップ703ない
し706の各ステップにてワーキングメモリ20内に設
定されているプレイポーズフラグPLYPSE、レコー
ドポーズフラグRECPSE、ランニングレコーダフラ
グRUNRECおよび記録中フラグRECがそれぞれ
“1”であるか否かを判定する。
【0078】ステップ703〜706の判定処理にてい
ずれも「NO」、すなわち停止または再生中であれば、
CPU18は、ステップ707にてイベントバッファI
VTBUFをクリアした後、ステップ708にてこの入
力データ処理の実行を終了してプログラムを図6のステ
ップ203に戻す。この場合、電子楽器60から入力端
子50へ入力された演奏データは全く無視されることに
なる。
【0079】前記ステップ703の判定処理にてプレイ
ポーズフラグPLYPSEが“1”、すなわちレコーダ
10がプレイシンクロスタート状態であれば、CPU1
8は、プログラムをステップ710に進め、該ステップ
710にて該プレイポーズフラグPLYPSEおよび記
録中フラグRECをリセットするとともに、再生中フラ
グPLYをセットした後、前記ステップ707にてイベ
ントバッファIVTBUFをクリアし、ステップ708
にてこの入力データ処理の実行を終了してプログラムを
図6のステップ203に戻す。すなわち、プレイシンク
ロスタート状態ではキーオンに同期して再生(自動演
奏)を開始する。
【0080】前記ステップ704の判定処理にてレコー
ドポーズフラグRECPSEが“1”、すなわちレコー
ダ10がレコードシンクロスタート状態であれば、CP
U18は、プログラムをステップ720に進め、該ステ
ップ720にて該レコードポーズフラグRECをリセッ
トし、続くステップ721にて記録中フラグRECをセ
ットするとともに、再生中フラグPLYをリセットし、
さらに前テンポカウンタレジスタTCNT(PR)およ
び前アドレスレジスタADR(PR)にそれぞれ現在の
テンポカウント値TCNTおよびアドレス値ADRを格
納した後、ステップ706にて記録中フラグRECが
“1”であるか否かを判定する。
【0081】かかる場合、記録中フラグRECはステッ
プ721にてセットされているから、ステップ706の
判定処理は「YES」となり、プログラムはステップ7
31(図14)に進められ、CPU18はステップ73
1〜737の自動演奏データ書込ルーチンを実行する。
すなわち、レコードシンクロスタート状態ではキーオン
に同期して記録(書込)が開始する。このため、記録モ
ードが設定されてから鍵盤演奏が行なわれるまでの空白
部が生じず、再生時、始めが無音状態となって、演奏者
等を不安がらせたり、上記空白部によりメモリが無駄に
使用されることもない。なお、曲の頭に休符を入れてか
らおもむろに演奏するいわゆる弱起の曲を入力する場合
には、レコードスイッチ36を操作して先ずレコードシ
ンクロスタートモードとし、次にスタート/ポーズスイ
ッチ38を操作して記録モードに切り換え、休符に相当
する期間を経過したとき演奏を開始(キーオン)すれば
よい。
【0082】上記演奏データ書込ルーチンにおいては、
最初、ステップ731にて演奏データメモリ34の記憶
位置APM(ADR)に演奏データとしてタイミングデ
ータが記憶される。このタイミングデータは、図5に示
すように、識別マークおよび時間データTIMDからな
り、識別マークは該演奏データがタイミングデータであ
ることを示すコードに設定され、かつ時間データTIM
DはテンポカウントTCNTが示す値に設定される。こ
れにより、時間データTIMDは小節の区切りからの時
間に対応したタイミングを示すことになる。
【0083】上記ステップ731の処理後、CPU18
は、ステップ732にてアドレスADRを歩進処理(A
DR=ADR+1)し、ステップ733にて新たなアド
レス値ADRに基づいて演奏データ記録量をパネル部
(図4)の表示器48に棒グラフ表示させた後、ステッ
プ734にて上記ステップ701の処理によりイベント
バッファレジスタIVTBUFに記憶させたイベントデ
ータを1つだけ取り出して、該取り出したイベントデー
タに識別マークを付して演奏データとし、演奏データメ
モリ34の記憶位置APM(ADR)に記憶する。
【0084】さらに、ステップ735にてイベントバッ
ファレジスタ内の上記ステップ734で取り出したイベ
ントデータをクリアし、ステップ736にて上記イベン
トバッファレジスタ内にイベントデータが残っているか
否かを判定する。かかる場合、イベントデータが残って
いれば上記ステップ736にて「YES」と判定され、
CPU18はプログラムをステップ732に戻して次の
イベントデータの書込処理を実行する。一方、イベント
バッファレジスタ内の残りのイベントデータがなくなる
と、CPU18はステップ736にて「NO」と判定
し、プログラムをステップ737に進める。さらに、こ
のステップ737にてアドレスADRを歩進した後、前
記ステップ708の処理によってこの入力データ処理の
実行を終了してプログラムを図6のステップ203に戻
す。
【0085】前記ステップ705の判定処理にてランニ
ングレコードフラグRUNRECが“1”、すなわちレ
コーダ10がランニングレコードモードに設定されてい
れば、CPU18は、プログラムをステップ721に進
めて該ランニングレコードフラグRUNRECをリセッ
トし、さらに、前記ステップ721および706の処理
を実行した後、前記ステップ731〜737の自動演奏
データ書込ルーチンを実行する。すなわち、ランニング
レコードモードでは再生動作を実行するとともに、前記
キーオンに同期して再生状態から連続的に記録状態へ移
行する。このため、このモードによると、プレイ中の任
意のタイミングでキーオンすることにより記録を再開す
ることができ、演奏データの修正または追加が容易であ
る。例えば一度ミスした場合にも正しい箇所を再生して
行き、間違った箇所の直前で演奏を開始(キーオン)す
ることにより、タイミングがずれることなく極めてスム
ーズにリアルタイムでエディットすることができる。
【0086】さらに、このレコーダ10においては、前
記ステップ721にてレコードシンクロスタートモード
またはランニングレコードモード状態でキーオンされた
時点のテンポカウント値TCNTおよびアドレス値AD
Rを記憶しておき、上記キーオンにより設定された記録
モード中に、レコードスイッチ36が操作されたとき、
ステップ308(図7)にてテンポカウンタTCNTお
よびアドレスポインタADRに設定するようにしてい
る。つまり、記録中にレコードスイッチ36を操作する
ことにより、タイミングTCNTおよび記憶位置ADR
を前回記録を開始した点にセットした状態で次の記録を
シンクロスタートするリ・レコード状態を実現すること
ができる。これによって、演奏データのリアルタイムエ
ディットを「こま切れ」に完璧に遂行できるまでトライ
することができる。また、この「こま切れ」区間の頭を
ミス時点またはミス時点直前のきりのよい点というよう
に任意に設定できる。なお、エディット操作が不要な場
合にはストップスイッチ44を操作することにより、リ
・レコード状態を中止して停止状態とすることができ
る。
【0087】前記ステップ721またはステップ359
(図8)において既に記録中フラグRECがセットされ
ている場合、すなわち記録中であれば、前記ステップ7
03〜705の判定はいずれも「NO」となるととも
に、ステップ706の判定が「YES」となる。したが
ってこの場合も入力端子50に電子楽器60からキーコ
ードデータを含むイベントデータが入力されると、前記
ステップ731〜737からなる自動演奏データ書込ル
ーチンにおいて演奏データメモリ34に該イベントデー
タおよび該イベントデータの発生タイミングTIMDが
記録される。
【0088】前記ステップ701の処理によりイベント
バッファIVTBUFに取り込まれたイベントデータ中
にキーコードデータが含まれていない場合、すなわちイ
ベントデータが音色等データおよび小節データのみであ
る場合は、ステップ702の判定にて「NO」となり、
CPU18はプログラムをステップ740に進め、記録
中フラグRECおよびレコードポーズフラグRECPS
Eを検査する。そして、記録中フラグRECおよびレコ
ードポーズフラグRECPSEが双方とも“0”であれ
ば、プログラムを前記ステップ707に進め、該ステッ
プ707にてイベントバッファIVTBUFをクリア
し、ステップ708にてこの入力データ処理の実行を終
了してプログラムを図6のステップ203に戻す。
【0089】一方、ステップ740の判定にて「YE
S」すなわち、記録中フラグRECおよびレコードポー
ズフラグRECPSEのいずれかが“1”であれば、C
PU18はプログラムを前記ステップ733(図14)
に進め、前記したステップ733〜737および732
の処理を実行する。これにより、キーコードデータを含
まないイベントデータが入力端子50に入力されたとき
は、タイミングデータ無しでイベントデータのみが演奏
データメモリ34に記録される。したがって、シンクロ
レコードスタート状態でもタイミングを進行させること
なく音色等の変更または設定操作に基づく自動演奏デー
タを記録することができる。
【0090】2−8.テンポンタラプト処理 前記図6のメイン処理またはそのサブルーチン処理(第
6〜12図)の実行中、テンポ発振器28からテンポク
ロック信号TMPINTが発生されると、CPU18は
前記プログラムの実行を中断して図15のテンポインタ
ラプトプログラムの実行をステップ900から開始し、
ステップ903にて再生中フラグPLYが“1”である
か否かを判定する。かかる場合、再生中フラグPLYが
“0”、すなわちレコーダ10が再生モード以外に設定
されていれば、前記ステップ903の判定処理において
は「NO」と判定され、プログラムはステップ904に
進められる。
【0091】CPU18は、このステップ904にて演
算TCNT=TCNT+1の実行によりテンポカウント
TCNTを「1」だけ歩進して、ステップ905にて該
歩進したテンポカウントTCNTが小節のエンド値を示
すか否かを判定する。テンポカウントTCNTが小節エ
ンド値を示していなければ、前記ステップ905の判定
処理においては「NO」と判定され、プログラムはステ
ップ906に進められて、同ステップ906にてテンポ
インタラプト処理の実行が終了される。
【0092】一方、ステップ904にて、歩進したテン
ポカウントTCNTが小節エンド値になっていれば、C
PU18は、上記ステップ905の判定処理にて、前記
テンポカウントTCNTに基づいて「YES」と判定
し、ステップ907にて同テンポカウントTCNTを
「0」に初期設定して、プログラムをステップ908に
進める。ステップ908においては、記録中フラグRE
Cが“1”であるか否かが判定されるが、かかる場合、
レコーダ10が記録モード以外に設定されていれば、同
フラグRECは“0”であるので、CPU18は同ステ
ップ908にて「NO」と判定し、ステップ906にて
このテンポインタラプト処理の実行を終了する。
【0093】また、ステップ908の判定にて「YE
S」すなわちレコーダ10が記録モードに設定されて記
録中フラグRECが“1”であれば、CPU18はプロ
グラムをステップ909に進め、同ステップ909にて
演奏データメモリ34の記録位置APM(ADR)に、
タイミングデータを表わす識別データと上記ステップ9
04にて歩進する前の値である(小節エンド値−1)と
からなる小節コード(図5参照)を書込み、ステップ9
10にてADR=ADR+1の演算の実行によりアドレ
スADRを「1」だけ歩進させた後、前記ステップ90
6にてテンポインタラプトプログラムの実行を終了す
る。
【0094】2−9.自動演奏データ読出ルーチン処理 上述したように、ステップ202〜207(図6)から
なる循環処理中、停止状態でスタート/ポーズスイッチ
38が操作されるか、あるいはプレイシンクロスタート
状態でスタート/ポーズスイッチ38が操作され、また
は電子楽器60の鍵盤演奏が開始(キーオン)される
と、レコーダ10は再生モードに設定される。
【0095】この状態において、テンポ発振器30から
テンポクロック信号が発生された場合には、上記テンポ
インタラプト処理が実行され、ステップ900〜908
の処理によってテンポカウントTCNTの歩進が実行さ
れる。
【0096】また、かかる場合、再生中フラグPLYが
“1”に設定されていれば、上記テンポインタラプト処
理の実行中、CPU72はステップ903にて「YE
S」と判定し、ステップ911にて図16に詳細に示す
自動演奏データ読出ルーチンの処理を実行する。
【0097】この自動演奏データ読出ルーチンの実行は
ステップ950にて開始され、CPU18は、先ず、ス
テップ951にてリードタイミングデータRDTIMが
テンポカウントTCNTに等しいか否かを判定する。
今、前記リードタイミングデータRDTIMとテンポカ
ウントTCNTが等しくなければ、前記ステップ951
においては「NO」と判定され、ステップ952にてこ
の自動演奏データ読出ルーチンの実行が終了される。
【0098】一方、テンポカウントTCNTが上昇して
前記リードタイミングデータRDTIMとテンポカウン
トTCNTとが等しくなると、CPU18は同ステップ
951にて「YES」と判定し、ステップ952にてア
ドレスADRを「1」だけ歩進させるとともに、ステッ
プ953にて該歩進させたアドレスADRに基づきパネ
ル部(図4)の表示器48に自動演奏位置の棒グラフ表
示を行ない、ステップ954にて演奏データメモリ34
の記憶位置APM(ADR)に記憶されている演奏デー
タを読み出して、該読み出した演奏データをリードデー
タRDDTとして設定する。
【0099】次に、CPU18は、ステップ955,9
56および957の各判定処理により、前記リードデー
タRDDTがタイミングデータ、終了コード、小節コー
ドまたはその他のデータ(押鍵データ、離鍵データまた
は音色等データ)のいずれのデータであるかを判定す
る。今、前記リードデータRDDTがその他のデータ
(押鍵データ、離鍵データまたは音色等データ)であれ
ば、ステップ955,956および957の各判定処理
にて全て「NO」と判定され、ステップ958にて該リ
ードデータRDDTは出力端子52へ出力される。
【0100】電子楽器60においては、このリードデー
タRDDTがデータバス56を介して入力端子70に入
力され、前記ステップ102,103(図17)の処理
によって入力情報イベントとして検出されるとともに、
ステップ処理106の処理によりバス66を介して楽音
信号発生回路80へ出力される。楽音信号発生回路80
はこれらの供給された押鍵データ、離鍵データまたは音
色等データに基づき楽音信号の形成を制御して、該形成
された楽音信号をアンプ82を介してスピーカ84に出
力し、スピーカ84から同楽音信号に応じた楽音が発音
される。これにより、スピーカ84からはレコーダ10
の演奏データメモリ34に記憶されている演奏データに
基づく自動演奏音が発音されるようになる。
【0101】レコーダ10においては、上記ステップ9
58の処理後、CPU18がプログラムをステップ95
2に戻し、同ステップ952にてアドレスADRを
「1」だけ歩進させ、ステップ953にて上記棒グラフ
表示を行なった後、ステップ954にて該歩進させたア
ドレスADRにより指定される演奏データメモリ34内
の記憶位置APM(ADR)に記憶されている演奏デー
タをリードデータRDDTとして再び設定し、さらに、
このリードデータRDDTの種類をステップ955〜9
57の処理により判定する。かかる場合、リードデータ
RDDTが再び押鍵データ、離鍵データ、音色等データ
であれば、再びステップ958の処理により楽音の発生
は制御される。このようにして、同一タイミングに記憶
されている全ての押鍵データ、離鍵データ、音色等デー
タが演奏データメモリ34から読出されて、自動演奏楽
音の発生が制御される。
【0102】かかるステップ954〜958からなる循
環処理中、上記ステップ954にて設定したリードデー
タRDDTがタイミングデータになると、CPU18は
ステップ955にて「YES」と判定し、ステップ95
9にて同リードデータRDDTをリードタイミングデー
タRDTIMとして設定して、ステップ952にて該自
動演奏データ読出しルーチンの実行を終了する。
【0103】また、上記ステップ954にて設定したリ
ードデータRDDTが小節コードになると、CPU18
はステップ957にて「YES」と判定し、ステップ9
61にてデータRDTIMとしてステップ905(図1
5)における小節エンド値より1だけ少ない値を設定し
て、ステップ952にて該自動演奏データ読出しルーチ
ンの実行を終了する。
【0104】その後、テンポインタラプト処理が実行さ
れる毎に上記ステップ950〜952からなる処理が実
行され、前記設定したリードタイミングデータRDTI
MがテンポカウントTCNTと等しくなると、CPU1
8は上記ステップ954〜958からなる上記処理を実
行して自動演奏楽音の発音を制御する。
【0105】また、上記ステップ954にて設定したリ
ードデータRDDTが終了コードになると、CPU18
はステップ955にて「NO」と判定後、ステップ95
6にて「YES」と判定し、ステップ962にて自動演
奏再生モードの停止のために再生中フラグPLYを
“0”に設定して、ステップ952にて自動演奏データ
読出ルーチンの実行を終了する。
【0106】〔実施例の変形例〕なお、この発明は、上
述の実施例に限定されることなく適宜変形して実施する
ことができる。例えば上述においては、電子楽器60か
ら出力される演奏データにはタイミング等の時間軸デー
タを含んでおらず、レコーダ10の側で該演奏データの
入力タイミングを測定して時間軸データを付与するよう
にしたが、電子楽器60から出力される演奏データにタ
イミングデータをも含ませておき、レコーダ10ではこ
の入力下演奏データを単純に記録するようにしてもよ
い。
【0107】また、上述においては、終了コードの記録
については特に触れなかったが、この終了コードは従来
公知の装置と同様の思想を適用することにより記録する
ことができる。
【0108】さらに、上述においては、テンポカウント
TCNTを小節の区切りごとにリセットするようにした
が、イベントデータの到来または読出時にリセットする
ようにしてもよい。すなわち、上記実施例においては、
テンポカウントTCNT値が小節内タイミングを示すよ
うにしているが、各イベント間の時間間隔を示すように
してもよい。後者の場合、演奏データ読出時は、イベン
ト時の時間データをタイマレジスタに取り込み、減算方
式にて、このレジスタの値を1テンポパルス毎に−1ず
つカウントダウンして行くこともできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、上記特許請求の範囲の記載に対応した
クレーム対応図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例に係る自動演奏記
録再生装置を備えた自動演奏システムのブロック図の一
部である。
【図3】図3は、この発明の一実施例に係る自動演奏記
録再生装置を備えた自動演奏システムのブロック図の他
部である。
【図4】図4は、図2及び図3のシステムにおけるレコ
ーダのパネル部の詳細を示す概観図である。
【図5】図5は、図2の演奏データメモリに記憶されて
いる各種演奏データのフォーマット図である。
【図6】図6は、図2におけるレコーダのマイクロコン
ピュータにて実行されるプログラムの一例に対応したフ
ローチャートの第1部分である。
【図7】図7は、図2におけるレコーダのマイクロコン
ピュータにて実行されるプログラムの一例に対応したフ
ローチャートの第2部分である。
【図8】図8は、図2におけるレコーダのマイクロコン
ピュータにて実行されるプログラムの一例に対応したフ
ローチャートの第3部分である。
【図9】図9は、図2におけるレコーダのマイクロコン
ピュータにて実行されるプログラムの一例に対応したフ
ローチャートの第4部分である。
【図10】図10は、図2におけるレコーダのマイクロ
コンピュータにて実行されるプログラムの一例に対応し
たフローチャートの第5部分である。
【図11】図11は、図2におけるレコーダのマイクロ
コンピュータにて実行されるプログラムの一例に対応し
たフローチャートの第6部分である。
【図12】図12は、図2におけるレコーダのマイクロ
コンピュータにて実行されるプログラムの一例に対応し
たフローチャートの第7部分である。
【図13】図13は、図2におけるレコーダのマイクロ
コンピュータにて実行されるプログラムの一例に対応し
たフローチャートの第8部分である。
【図14】図14は、図2におけるレコーダのマイクロ
コンピュータにて実行されるプログラムの一例に対応し
たフローチャートの第9部分である。
【図15】図15は、図2におけるレコーダのマイクロ
コンピュータにて実行されるプログラムの一例に対応し
たフローチャートの第10部分である。
【図16】図16は、図2におけるレコーダのマイクロ
コンピュータにて実行されるプログラムの一例に対応し
たフローチャートの第11部分である。
【図17】図17は、図3における電子楽器のマイクロ
コンピュータにて実行されるプログラムの一例に対応し
たフローチャートである。
【符号の説明】
10 レコーダ、 12 マイクロコンピュータ、 22 操作子スイッチ回路、 28 テンポ発振器、 34 演奏データメモリ、 36 レコードスイッチ、 38 スタート/ポーズスイッチ、 44 ストップスイッチ、 62 鍵スイッチ、 64 操作子スイッチ回路、 90 マイクロコンピュータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 102

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽曲の進行に従って楽音の発生を制御する
    ための演奏データであって、発生する楽音の音高を示す
    キーデータと発生する楽音の態様を制御する制御データ
    とを含む演奏データを、記憶する演奏データメモリと、 楽曲の進行に従って順次発生する演奏データを前記演奏
    データメモリに記録する演奏データ記録手段と、 前記演奏データメモリに記憶された演奏データを順次再
    生する演奏データ再生手段と、 前記演奏データ再生手段による演奏データの再生中に演
    奏データとして制御データが発生されたときは、前記演
    奏データ再生手段による演奏データの再生を維持し、前
    記再生中に演奏データとしてキーデータが発生されたと
    きは、前記再生を前記演奏データ記録手段による演奏デ
    ータの記録に切り換えて、前記演奏データメモリに記憶
    された演奏データのうち既に再生された演奏データ以降
    の演奏データを新たに発生される演奏データによって書
    き換える制御手段とを具備することを特徴とする自動演
    奏記録再生装置。
  2. 【請求項2】楽曲の進行に従って楽音の発生を制御する
    ための演奏データを記憶する演奏データメモリと、 楽曲の進行に従って順次発生する演奏データを前記演奏
    データメモリに記録する演奏データ記録手段と、 前記演奏データメモリに記憶された演奏データを順次再
    生する演奏データ再生手段と、 前記演奏データ再生手段による演奏データの再生中に、
    記録モード指定操作子が操作されると、記録待機状態と
    して再生を続行し、その後演奏データが入力されること
    に応じて、前記演奏データ記録手段により音高データと
    時間データを含む演奏データの記録を開始させる制御手
    段とを具備することを特徴とする自動演奏記録再生装
    置。
  3. 【請求項3】前記制御手段は、入力された制御データを
    含めて演奏データを記録させることを特徴とする請求項
    2に記載の自動演奏記録再生装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段は、前記演奏データ再生手段
    による演奏データの再生中にストップ指示が与えられる
    と再生を停止し、演奏データの再生後に記録状態となっ
    ているときにストップ指示が与えられると、終了コード
    を書き込むことなく前記演奏データ記録手段による記録
    を停止させることを特徴とする請求項2に記載の自動演
    奏記録再生装置。
JP03465699A 1999-02-12 1999-02-12 自動演奏記録再生装置 Expired - Lifetime JP3147111B2 (ja)

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