JP3770226B2 - 楽音発生装置及びプログラムを記録した媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動演奏可能な楽音発生技術に関し、特に楽音再生前にテンポ音を発生させる機能、いわゆるカウントイン機能、を備えた自動演奏可能な楽音発生技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動演奏機能を備えた電子式楽音発生装置(電子楽器)が広く知られている。演奏データを再生することにより、所望の楽音を再生できる。さらに、所定楽器の演奏データを除外した演奏データを再生すると共に、演奏者がその所定楽器の楽音を演奏操作により入力することで、合奏により楽音を発生させることができる楽音発生装置が知られている。このような機能は、一人で合奏演奏することを実現可能とし、また、練習効果を高めることができる。
【0003】
ところで、自動演奏による楽音と演奏操作による楽音のタイミングを合わせるには何らかの合図が必要となる。また、演奏開始のタイミングが一致しても、演奏のテンポが不一致では発生する楽音は聞きづらいものとなってしまう。
【0004】
カウントインは、自動演奏開始前に自動演奏のテンポでメトロノーム状のクリック音を発生させ、自動演奏開始のタイミングと自動演奏のテンポを演奏者に知らせることができる。なお、音の代わりに、または音と同時に、視覚的表示によりカウントインを行うこともできる。
【0005】
ところで、弱起の曲のように、楽曲の開始は必ずしも小節の始まりと一致しない。このような場合、MIDI形式の演奏データは楽曲開始前に休符を挿入し、あたかも小節の始まりから楽曲が開始しているように処理している。この演奏データ冒頭の休符を演奏データと解釈してカウントインを実行すると、カウントイン終了と楽音再生開始との前に時間間隔が生じ、演奏者にとってタイミングを取ることが難しくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このように、演奏データの冒頭に休符がある弱起の曲の場合、演奏データ再生前に所定小節分のカウントインを行ったのでは実際の演奏開始のタイミングが取りづらい。
【0007】
また、演奏操作の練習においては、あるフレーズを繰り返し練習したい場合がしばしば生じる。この場合、再生開始位置を設定可能としても、所望フレーズの始まりは小節の始まりと必ずしも一致しない。
【0008】
本発明の目的は、任意の位置から演奏データの再生を開始できると共に、実際に楽音再生が開始する時間位置に合わせたカウントインを行うことのできる楽音発生装置、楽音発生方法又はプログラムを記録した媒体を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の一観点によれば、楽音発生装置は、楽曲データの進行に従ってテンポ音を発生することのできるテンポ音発生手段と、楽音再生を開始する楽曲中の位置(楽音再生開始位置)を設定する再生開始位置設定手段と、楽音再生開始位置のテンポで、該楽音再生開始位置を含む小節から所定数前の小節の始まりから該楽音再生開始位置の直前までテンポ音を、前記楽曲データの拍位置で発生し、再生開始位置直前の拍では発音しないように前記テンポ音発生手段を制御する制御手段とを含む。
【0010】
再生開始位置設定手段を備えていることにより、楽曲中の任意の位置から楽音再生を開始することができる。
【0011】
演奏者が楽音再生位置を特に指定しないときは、楽曲の冒頭から楽音再生を開始するように設定することができる。
【0012】
制御手段が、楽音再生開始位置のテンポで楽音再生開始位置を含む小節から所定数前の小節の始まりからテンポ音を発生することにより、小節内の拍を正確に判断することができる。また、楽音再生直前のクリック音を発生させないことにより、演奏者に再生開始を正確に知らせることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施例による楽音発生装置の構成と、この楽音発生装置を用いて実現するカウントインの様子を示すブロック図およびグラフである。
【0014】
図1(A)において、楽音発生装置は、鍵盤、制御スイッチ等を備えた操作パネル11を有する。操作パネル11は、バス10を介してCPU13、ROM14、RAM15に接続されている。CPU13は、ROM14内に記憶されたプログラムに従って、RAMを演算レジスタ等として使用しつつ、供給される演奏データまたは操作パネル11の演奏操作に基づいて楽音パラメータを発生することができる。
【0015】
バス10には、演奏データを内蔵するフロッピディスクドライブ(FDD)18、他の演奏装置等とデータをやりとりできるMIDIインタフェイス(I/F)19、条件設定時、再生時に必要な表示を行うディスプレイ20、楽音パラメータに従って楽音信号を発生する音源21も接続されている。
【0016】
音源21で発生される楽音信号は、増幅器22を介してスピーカ23に送られ、楽音を発生させる。FDD18またはMIDI I/F19から供給される演奏データは、MIDI規格のものであり、CPU13は、これらの演奏データを任意に読み出すことができる。
【0017】
CPU13は、ROM14内のプログラムに従って、カウントイン機能を実施することができる。操作パネル11には、カウントインを実施するために必要なスイッチ類等が設けられている。たとえば、再生する楽曲の選択、カウントインを行うか否かの選択、再生開始位置を設定するためのスイッチ類、再生ボタン、停止ボタン、早送り・巻戻しボタン、カウントインを行う小節数を設定するためのボタン等が設定モードキー等と共に設けられている。
【0018】
ハードディスクドライブ(HDD)40は動作プログラムや演奏データ等の各種データを記憶しておく記憶装置である。ROM14に動作プログラムが記憶されていない場合、このHDD40内のハードディスクに動作プログラムを記憶させておき、それをRAM15に読み込むことにより、ROM14に動作プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU13にさせることができる。このようにすると、動作プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。CD−ROM(コンパクトディスク−リード・オンリィ・メモリ)ドライブ41は、CD−ROM32に記憶されている動作プログラムや各種データを読み出す装置である。読み出した動作プログラムや各種データは、HDD40内のハードディスクとストアされる。動作プログラムの新規インストールやバージョンアップ等が容易に行える。なお、このCD−ROMドライブ41以外にも、外部記憶装置として、フロッピィディスクドライブ18、光磁気ディスク(MO)装置等、様々な形態のメディアを利用するための装置を設けるようにしてもよい。
【0019】
通信インターフェイス42はLAN(ローカルエリアネットワーク)やインターネット、電話回線等の通信ネットワーク33に接続されており、該通信ネットワーク33を介して、サーバコンピュータ31と接続される。HDD40内に上記動作プログラムや各種データが記憶されていない場合、サーバコンピュータ31からプログラムやデータをダウンロードするために用いられる。クライアントとなる本楽音発生装置は、通信インターフェイス42及び通信ネットワーク33を介してサーバコンピュータ31へと動作プログラムやデータのダウンロードを要求するコマンドを送信する。サーバコンピュータ31は、このコマンドを受け、要求された動作プログラムやデータを、通信ネットワーク33を介して本楽音発生装置へと配信し、楽音発生装置が通信インターフェイス42を介して、これらプログラムやデータを受信してHDD40に蓄積することにより、ダウンロードが完了する。
【0020】
なお、本実施例は、本実施例に対応する動作プログラムや各種データをインストールした市販のパーソナルコンピュータ等によって、実施させるようにしてもよい。その場合には、本実施例に対応する動作プログラムや各種データを、CD−ROMやフロッピィディスク等のパーソナルコンピュータが読み込むことができる記憶媒体に記憶させた状態で、ユーザーに提供してもよい。そのパーソナルコンピュータ等が、LAN、インターネット、電話回線等の通信ネットワークに接続されている場合には、通信ネットワークを介して、動作プログラムや各種データ等をパーソナルコンピュータ等に提供してもよい。
【0021】
図1(B)、(C)は、カウントインを行う小節数を2に設定した時のカウントインの様子を概略的に示すグラフである。図中横軸は時間長を示す。時間軸に付した記号M(MAi,MBi,M0)は小節線を示し、M0は再生開始位置を含む小節の始まりを示す。MA1は再生開始後の次の小節線を示し、MB1、MB2は再生開始位置を含む小節よりも前の第1小節、第2小節の小節線を示す。
【0022】
B(Bi)は拍を示す。4/4拍子を例にとって示している。すなわち、B1は強拍である第1拍を示し、B2、B3、B4は強拍に続く弱拍である第2拍、第3拍、第4拍を示す。記号STは、楽音再生を開始する楽音再生開始位置を示す。記号C1〜C9は、楽音再生開始前に行われるカウントインのクリック音発生位置を示す。
【0023】
楽音再生位置STが小節M0内の第3拍B3よりも前に位置しているため、小節M0は小節数にはカウントせず、小節線M0よりも時間的に2小節遡り、小節MB2の頭からカウントインを実行する。拍B1〜B4のタイミングでカウントインのクリック音C1〜C9を発生させる。小節M0の拍B2においては、楽音再生開始位置STまでの時間長が四分音符長以下であるため、クリック音は発生させない。演奏者は、約2小節に該当するクリック音発生を聞いた後、クリック音が発生しない拍を経過することにより、楽音再生開始のタイミングを知り、楽音再生開始位置STで演奏を開始することができる。
【0024】
図1(C)は、楽音再生開始位置STが小節内の後半に位置している場合の例を示す。図の再生開始位置STは、小節M0内の第4拍と最終拍(次の小節線)の間に設定されている。この場合は、小節MB2からカウントインを実行すると、カウントイン期間が約3小節になってしまうため、カウントインは次の小節MB1から開始する。
【0025】
再生開始位置を含む小節M0内においては、再生開始位置よりも四分音符長以上前の第3拍B3までクリック音を発生させる。すなわち、小節MB1と小節M0の各拍において、クリック音C1〜C7が発生する。小節M0の第4拍B4においては、クリック音が発生しない。演奏者は、第4拍B4を経過することにより、楽音再生のタイミングを知ることができ、再生開始位置STで演奏を開始することができる。
【0026】
なお、カウントインをクリック音等の音のみによって行う場合は、このように楽音再生直前のクリック音を発生させないことにより、演奏者に再生開始を正確に知らせることができる。
【0027】
ただし、カウントインはクリック音等の音のみによらず、ディスプレイ20を用いて視覚的にも表示することができる。たとえば、ディスプレイ20に発光ダイオードを設け、発光ダイオードを点滅させることにより、カウントインを実行してもよい。複数個の発光ダイオードを用いた場合には、カウントインの終期には発光する発光ダイオードの数を減少させ、あと何拍分のカウントインが行われるかを表示することもできる。
【0028】
このように、視覚的にもカウントインを行い、楽音再生を開始するタイミングを知らせる場合には、楽音再生直前までカウントインのクリック音を発生させてもよい。他の手段で楽音再生開始を予告できる場合も同様である。
【0029】
また、楽音再生開始位置までの時間長がクリック音発生間隔よりも短い場合のみクリック音発生を停止してもよい。たとえば、楽音再生位置がちょうど第3拍B3上にある場合には、第2拍B2においてはクリック音を発生させてもよい。
【0030】
以上の変形を含め、楽音再生開始前に休符があっても休符を楽曲内に含めず、休符期間中もカウントインを行うことを楽音再生開始直前までのカウントインと呼ぶ。
【0031】
カウントインを常に小節の初めから開始することにより、演奏者は楽曲のリズムを予め正確に理解することができる。また、クリック音発生間隔により、楽曲のテンポを正確に理解することができる。弱起の楽曲のように、楽曲の開始が小節内の中間位置にある場合にも、再生開始直前までクリック音を発生するため、演奏者は演奏開始タイミングを正確に判断することができる。
【0032】
また、楽曲中で練習したいフレーズの頭等を再生開始位置に指定した場合、再生開始位置直前までクリック音が所定長発生するので、演奏者はテンポ、リズムを正確に理解し、設定した再生開始位置に合わせて演奏練習を開始することができる。この場合、設定によって、カウントインと共に再生開始位置前の楽音を発生するようにしてもよい。
【0033】
なお、4/4拍子を例にとって示したが、他の調子の場合にも同様にカウントインのクリック音を発生させることができる。たとえば6/8拍子の場合は、8分音譜に対応して1小節内で6個のクリック音を発生させればよい。
【0034】
また、クリック音に拍の強弱に合わせた音量の強弱を付与すれば、演奏者により正確にリズムを知らせることができる。たとえば6/8拍子の場合、強、弱、弱、中強、弱、弱の音量でクリック音を発生させる。音色に変化を与えてもよい。
【0035】
以下、図2、図3を参照し、図1(B)、(C)に示すようなカウントインを実施するための手順を説明する。
【0036】
図2(A)は、全体の流れを示すメインフローチャートである。楽音発生装置のスイッチを投入し、処理がスタートすると、まずステップS1において初期設定が行われる。
【0037】
続いて、ステップS2においてクリック音設定処理が行われる。本実施例では、操作パネル上で標準的には設定モードキーを押し、再生開始位置を設定し、カウントインの小節数を設定することでクリック音を設定する。さらに、カウントインボタンを押した場合にカウントインが行われる。次に、ステップS3においては再生処理が行われ、続いてステップS4においてその他処理を行った後、ステップS2に戻る。以下、ステップS2のクリック設定およびステップS3の再生処理をより詳細に説明する。
【0038】
図2(B)は、クリック音設定処理を示す。処理がスタートすると、ステップSA1において、設定モードキーが押されたか否かを判断する。設定モードキーが押された時は、クリック音発生を設定するために、YESの矢印に従って次のステップSA2に向かう。ステップSA2では、再生開始位置の設定を行う。
【0039】
再生開始位置の設定は、ディスプレイ20上に楽譜を表示し、演奏者が楽譜上で演奏データ再生を開始する位置を設定することによって行われる。なお、再生開始位置は特に設定しなくてもよい。この場合には、再生開始位置は休符を除いた楽曲の冒頭に設定される。
【0040】
次のステップSA3においては、カウントインを行う小節数nを設定する。演奏者が小節数を設定しない時は、小節数は基準数に設定される。たとえば、小節数2が設定される。
【0041】
ステップSA4において、設定が終了したか否かを判断する。設定が終了していれば、YESの矢印に従ってリターンする。設定が終了していない時は、NOの矢印に従ってステップSA2に戻る。なお、ステップSA1において設定モードが押されていない時は、NOの矢印に従ってステップSA2、SA3、SA4をバイパスしてリターンする。
【0042】
図2(C)は、ステップS3の再生処理の詳細を示す。ステップS2のクリック音設定がされた後、再生処理S3がスタートすると、ステップSB1において再生ボタンが押されたか否かを判断する。再生ボタンが押されている時は、YESの矢印に従ってステップSB2に進み、再生開始位置が設定されているか否かを判断する。再生開始位置が設定されていない時は、NOの矢印に従ってステップSB3に進み、選択した現在の曲の頭を再生開始位置に設定する。すなわち、ステップSB2、SB3によって再生開始位置が決まる。
【0043】
再生開始位置が設定されている時は、ステップSB2からYESの矢印に従い、再生開始位置が設定されていない時は、ステップSB3に続いて、ステップSB4に進む。ステップSB4ではカウントインボタンが押されたか否かを判断する。カウントインボタンが押されている時は、YESの矢印に従ってステップSB5に進み、楽音再生開始に先立ちカウントインを実施する。カウントインを行った後、ステップSB6に進んで再生開始位置より演奏を開始する。
【0044】
カウントインボタンが押されていない時は、ステップSB4からNOの矢印に従って直ちにステップSB6に進み、再生開始位置より演奏を開始する。
【0045】
このようにして、楽曲再生が開始し、演奏者が他の制御スイッチ等を操作しない限り、楽曲の最後まで演奏が行われる。
【0046】
操作パネル上の制御ボタン類が操作された場合のフローを次に説明する。ステップSB1において、再生ボタンが押されたか否かを判断する時、再生ボタン以外のボタン類が操作されていれば、NOの矢印に従ってステップSB7に進む。ステップSB7では停止ボタンが押されたか否かを判断する。停止ボタンが押されていれば、YESの矢印に従ってステップSB8に進み、再生を停止させる。
【0047】
その後、ステップSB9に進み、早送り・巻戻しボタンが押されたか否かを判断する。これらのボタンのいずれかが押されている時は、YESの矢印に従ってステップSB10に進み、小節数を進め、または戻し、早送り・巻戻しを実行する。その後処理はリターンする。
【0048】
図3は、ステップSB5で行われるカウントイン処理の詳細を示す。処理がスタートすると、ステップSC1において、演奏データの再生開始位置におけるテンポを検出する。通常テンポは演奏データ冒頭に設定されている。また、楽曲中でテンポが変更される場合には、所定位置にテンポ変更が設定されている。再生位置から時間的に遡ることにより、再生位置におけるテンポを検出することができる。検出したテンポにより、発生させるクリック音の時間間隔が決定される。
【0049】
次に、ステップSC2において、再生開始位置が小節内の基準位置より前にあるか否かを判断する。基準位置は、たとえば小節内の時間的な中点である。また、演奏者が好みに応じて小節内の基準位置を設定することもできる。
【0050】
再生開始位置が小節内の基準位置より前にある場合には、YESの矢印に従ってステップSC3に進む。再生開始位置を含む小節内においてカウントインを行う期間が短いため、再生開始位置を含む小節はカウントインを行う小節数には含めず、そのn小節前からカウントインを実行する。
【0051】
すなわち、再生位置を含む小節よりも小節数n個分前の小節開始線をカウントイン開始時期に設定し、再生開始位置を含む小節内の最初の発音までの小節内の区間長を加えた時間長をカウントイン対象期間とし、検出したテンポでクリック音を鳴らす。発生させる最終クリック音は、図1(B)、(C)に示すように、再生開始位置よりも1拍分以上前の拍とする。なお、再生開始位置直前の拍までとしてもよい。
【0052】
ステップSC2において、再生位置が小節内の基準位置上またはそれよりも後にある場合には、NOの矢印に従ってステップSC4に進む。この場合、再生開始位置を含む小節も対象小節数に含める。すなわち、再生開始位置を含む小節より(n−1)小節前の小節開始線から、最初の発音までの区間をカウントイン対象区間とし、検出したテンポでカウントインのクリック音を鳴らす。
【0053】
このように、カウントインを必ず小節の頭から開始することにより、演奏者にリズムを正確に知らせることができる。また、小節内に基準位置を設け、カウントイン開始小節を調整することにより、ほぼ所望の時間長カウントインを行うことができる。
【0054】
カウントイン期間内のクリック音発生は、図1(B)、(C)に関連して説明したように、所定小節開始線から最初の楽音発生タイミングより1拍前までとしても、最初の楽音発生直前までとしてもよい。
【0055】
カウントインにおいて発生させるクリック音は、メトロノーム機能を実施した場合のメトロノーム音と同一であっても異なってもよい。同一音色でカウントインのクリック音とメトロノーム音を発生させる場合には、楽音再生前から楽音開始後と同様のテンポでクリック音が発生するため、演奏者はテンポを正確に理解し易い。カウントインのクリック音とメトロノーム音とを異なる音色とした場合には、たとえカウントインのクリック音とメトロノーム音とが連続しても、カウントインとメトロノームとを区別して認識することができる。
【0056】
なお、フリーテンポの曲においては、カウントインのクリック音を発生させないように制御することができる。演奏者は、リズム変化に対応することが容易になる。
【0057】
以上実施例に沿って本発明を説明したが、本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に自明であろう。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、楽音再生直前のクリック音を発生させないことにより、演奏者に再生開始を正確に知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例により楽音発生装置とそのカウントイン動作を示すブロック図およびグラフである。
【図2】 図1に示す楽音発生装置の処理を説明するためのフローチャートである。
【図3】 図2(C)に示すステップSB5のカウントインの詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 バス、 11 操作パネル、 13 CPU、 14 ROM、15 RAM、 18 FDD、 19 MIDI I/F、 20ディスプレイ、 21 音源、 22増幅器、 23 スピーカ、31 サーバコンピュータ、 32 CD−ROM、 33 通信ネットワーク、 40 HDD、 41 CD−ROMドライブ、 42 通信インターフェイス、 M 小節線、 B 拍、 C クリック音発生タイミング、S 楽音再生開始位置、 MB 再生開始前の小節線、 M0再生開始位置を含む小節開始線、 MA 再開始後の小節線

Claims (3)

  1. 楽曲データの進行に従ってテンポ音を発生することのできるテンポ音発生手段と、
    楽音再生を開始する楽曲中の位置(楽音再生開始位置)を設定する再生開始位置設定手段と、
    楽音再生開始位置のテンポで、該楽音再生開始位置を含む小節から所定数前の小節の始まりから該楽音再生開始位置の直前までテンポ音を、前記楽曲データの拍位置で発生し、再生開始位置直前の拍では発音しないように前記テンポ音発生手段を制御する制御手段と
    を含む楽音発生装置。
  2. (a)楽曲データの進行に従ってテンポ音を発生することのできるテンポ音発生工程と、
    (b)楽音再生を開始する楽曲中の位置(楽音再生開始位置)を設定する再生開始位置設定工程と、
    (c)楽音再生開始位置のテンポで、該楽音再生開始位置を含む小節から所定数前の小節の始まりから該楽音再生開始位置の直前までテンポ音を、前記楽曲データの拍位置で発生し、再生開始位置直前の拍では発音しないように前記テンポ音発生工程を制御する制御工程と
    を含む楽音発生方法。
  3. (a)楽曲データの進行に従ってテンポ音を発生することのできるテンポ音発生手順と、
    (b)楽音再生を開始する楽曲中の位置(楽音再生開始位置)を設定する再生開始位置設定手順と、
    (c)楽音再生開始位置のテンポで、該楽音再生開始位置を含む小節から所定数前の小節の始まりから該楽音再生開始位置の直前までテンポ音を、前記楽曲データの拍位置で発生し、再生開始位置直前の拍では発音しないように前記テンポ音発生手順を制御する制御手順と
    を含む楽音発生処理をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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