JPH1097256A - 楽音発生装置及びプログラムを記録した媒体 - Google Patents

楽音発生装置及びプログラムを記録した媒体

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JPH1097256A
JPH1097256A JP9206837A JP20683797A JPH1097256A JP H1097256 A JPH1097256 A JP H1097256A JP 9206837 A JP9206837 A JP 9206837A JP 20683797 A JP20683797 A JP 20683797A JP H1097256 A JPH1097256 A JP H1097256A
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JP
Japan
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start position
measure
musical
count
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JP9206837A
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Inventor
Shiro Sugiyama
四郎 杉山
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 楽音再生前にテンポ音を発生させる機能、い
わゆるカウントイン機能を備えた自動演奏可能な楽音発
生装置に関し、任意の位置から演奏データの再生を開始
できると共に、実際に楽音再生が開始する時間位置に合
わせたカウントインを行うことのできる楽音発生装置を
提供する。 【構成】 楽曲データの進行に従ってテンポ音を発生す
ることのできるテンポ音発生手段と、楽音再生を開始す
る楽曲中の位置(楽音再生開始位置)を設定する再生開
始位置設定手段と、楽音再生開始位置のテンポで、該楽
音再生開始位置を含む小節から所定数前の小節の始まり
から該楽音再生開始位置の直前までテンポ音を発生する
ように前記テンポ音発生手段を制御する制御手段とを含
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動演奏可能な楽
音発生技術に関し、特に楽音再生前にテンポ音を発生さ
せる機能、いわゆるカウントイン機能、を備えた自動演
奏可能な楽音発生技術に関する。
【0002】
【従来の技術】自動演奏機能を備えた電子式楽音発生装
置(電子楽器)が広く知られている。演奏データを再生
することにより、所望の楽音を再生できる。さらに、所
定楽器の演奏データを除外した演奏データを再生すると
共に、演奏者がその所定楽器の楽音を演奏操作により入
力することで、合奏により楽音を発生させることができ
る楽音発生装置が知られている。このような機能は、一
人で合奏演奏することを実現可能とし、また、練習効果
を高めることができる。
【0003】ところで、自動演奏による楽音と演奏操作
による楽音のタイミングを合わせるには何らかの合図が
必要となる。また、演奏開始のタイミングが一致して
も、演奏のテンポが不一致では発生する楽音は聞きづら
いものとなってしまう。
【0004】カウントインは、自動演奏開始前に自動演
奏のテンポでメトロノーム状のクリック音を発生させ、
自動演奏開始のタイミングと自動演奏のテンポを演奏者
に知らせることができる。なお、音の代わりに、または
音と同時に、視覚的表示によりカウントインを行うこと
もできる。
【0005】ところで、弱起の曲のように、楽曲の開始
は必ずしも小節の始まりと一致しない。このような場
合、MIDI形式の演奏データは楽曲開始前に休符を挿
入し、あたかも小節の始まりから楽曲が開始しているよ
うに処理している。この演奏データ冒頭の休符を演奏デ
ータと解釈してカウントインを実行すると、カウントイ
ン終了と楽音再生開始との前に時間間隔が生じ、演奏者
にとってタイミングを取ることが難しくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、演奏デー
タの冒頭に休符がある弱起の曲の場合、演奏データ再生
前に所定小節分のカウントインを行ったのでは実際の演
奏開始のタイミングが取りづらい。
【0007】また、演奏操作の練習においては、あるフ
レーズを繰り返し練習したい場合がしばしば生じる。こ
の場合、再生開始位置を設定可能としても、所望フレー
ズの始まりは小節の始まりと必ずしも一致しない。
【0008】本発明の目的は、任意の位置から演奏デー
タの再生を開始できると共に、実際に楽音再生が開始す
る時間位置に合わせたカウントインを行うことのできる
楽音発生装置、楽音発生方法又はプログラムを記録した
媒体を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点によれ
ば、楽曲データの進行に従ってテンポ音を発生すること
のできるテンポ音発生手段と、楽音再生を開始する楽曲
中の位置(楽音再生開始位置)を設定する再生開始位置
設定手段と、楽音再生開始位置のテンポで、該楽音再生
開始位置を含む小節から所定数前の小節の始まりから該
楽音再生開始位置の直前までテンポ音を発生するように
前記テンポ音発生手段を制御する制御手段とを含む楽音
発生装置が提供される。
【0010】再生開始位置設定手段を備えていることに
より、楽曲中の任意の位置から楽音再生を開始すること
ができる。
【0011】演奏者が楽音再生位置を特に指定しないと
きは、楽曲の冒頭から楽音再生を開始するように設定す
ることができる。
【0012】制御手段が、楽音再生開始位置のテンポで
楽音再生開始位置を含む小節から所定数前の小節の始ま
りからテンポ音を発生することにより、小節内の拍を正
確に判断することができる。
【0013】楽音再生開始位置より前に休符が存在して
も、楽音再生位置の直前までテンポ音を発生するように
制御することにより、実際の楽音再生位置を正確に把握
することができる。
【0014】さらに、楽音再生開始位置が小節中の基準
位置よりも前にあるか後にあるかを判断することによ
り、テンポ音発生の時間長を、予め設定した小節数とほ
ぼ等しくすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施例による
楽音発生装置の構成と、この楽音発生装置を用いて実現
するカウントインの様子を示すブロック図およびグラフ
である。
【0016】図1(A)において、楽音発生装置は、鍵
盤、制御スイッチ等を備えた操作パネル11を有する。
操作パネル11は、バス10を介してCPU13、RO
M14、RAM15に接続されている。CPU13は、
ROM14内に記憶されたプログラムに従って、RAM
を演算レジスタ等として使用しつつ、供給される演奏デ
ータまたは操作パネル11の演奏操作に基づいて楽音パ
ラメータを発生することができる。
【0017】バス10には、演奏データを内蔵するフロ
ッピディスクドライブ(FDD)18、他の演奏装置等
とデータをやりとりできるMIDIインタフェイス(I
/F)19、条件設定時、再生時に必要な表示を行うデ
ィスプレイ20、楽音パラメータに従って楽音信号を発
生する音源21も接続されている。
【0018】音源21で発生される楽音信号は、増幅器
22を介してスピーカ23に送られ、楽音を発生させ
る。FDD18またはMIDI I/F19から供給さ
れる演奏データは、MIDI規格のものであり、CPU
13は、これらの演奏データを任意に読み出すことがで
きる。
【0019】CPU13は、ROM14内のプログラム
に従って、カウントイン機能を実施することができる。
操作パネル11には、カウントインを実施するために必
要なスイッチ類等が設けられている。たとえば、再生す
る楽曲の選択、カウントインを行うか否かの選択、再生
開始位置を設定するためのスイッチ類、再生ボタン、停
止ボタン、早送り・巻戻しボタン、カウントインを行う
小節数を設定するためのボタン等が設定モードキー等と
共に設けられている。
【0020】ハードディスクドライブ(HDD)40は
動作プログラムや演奏データ等の各種データを記憶して
おく記憶装置である。ROM14に動作プログラムが記
憶されていない場合、このHDD40内のハードディス
クに動作プログラムを記憶させておき、それをRAM1
5に読み込むことにより、ROM14に動作プログラム
を記憶している場合と同様の動作をCPU13にさせる
ことができる。このようにすると、動作プログラムの追
加やバージョンアップ等が容易に行える。CD−ROM
(コンパクトディスク−リード・オンリィ・メモリ)ド
ライブ41は、CD−ROM32に記憶されている動作
プログラムや各種データを読み出す装置である。読み出
した動作プログラムや各種データは、HDD40内のハ
ードディスクとストアされる。動作プログラムの新規イ
ンストールやバージョンアップ等が容易に行える。な
お、このCD−ROMドライブ41以外にも、外部記憶
装置として、フロッピィディスクドライブ18、光磁気
ディスク(MO)装置等、様々な形態のメディアを利用
するための装置を設けるようにしてもよい。
【0021】通信インターフェイス42はLAN(ロー
カルエリアネットワーク)やインターネット、電話回線
等の通信ネットワーク33に接続されており、該通信ネ
ットワーク33を介して、サーバコンピュータ31と接
続される。HDD40内に上記動作プログラムや各種デ
ータが記憶されていない場合、サーバコンピュータ31
からプログラムやデータをダウンロードするために用い
られる。クライアントとなる本楽音発生装置は、通信イ
ンターフェイス42及び通信ネットワーク33を介して
サーバコンピュータ31へと動作プログラムやデータの
ダウンロードを要求するコマンドを送信する。サーバコ
ンピュータ31は、このコマンドを受け、要求された動
作プログラムやデータを、通信ネットワーク33を介し
て本楽音発生装置へと配信し、楽音発生装置が通信イン
ターフェイス42を介して、これらプログラムやデータ
を受信してHDD40に蓄積することにより、ダウンロ
ードが完了する。
【0022】なお、本実施例は、本実施例に対応する動
作プログラムや各種データをインストールした市販のパ
ーソナルコンピュータ等によって、実施させるようにし
てもよい。その場合には、本実施例に対応する動作プロ
グラムや各種データを、CD−ROMやフロッピィディ
スク等のパーソナルコンピュータが読み込むことができ
る記憶媒体に記憶させた状態で、ユーザーに提供しても
よい。そのパーソナルコンピュータ等が、LAN、イン
ターネット、電話回線等の通信ネットワークに接続され
ている場合には、通信ネットワークを介して、動作プロ
グラムや各種データ等をパーソナルコンピュータ等に提
供してもよい。
【0023】図1(B)、(C)は、カウントインを行
う小節数を2に設定した時のカウントインの様子を概略
的に示すグラフである。図中横軸は時間長を示す。時間
軸に付した記号M(MAi,MBi,M0)は小節線を
示し、M0は再生開始位置を含む小節の始まりを示す。
MA1は再生開始後の次の小節線を示し、MB1、MB
2は再生開始位置を含む小節よりも前の第1小節、第2
小節の小節線を示す。
【0024】B(Bi)は拍を示す。4/4拍子を例に
とって示している。すなわち、B1は強拍である第1拍
を示し、B2、B3、B4は強拍に続く弱拍である第2
拍、第3拍、第4拍を示す。記号STは、楽音再生を開
始する楽音再生開始位置を示す。記号C1〜C9は、楽
音再生開始前に行われるカウントインのクリック音発生
位置を示す。
【0025】楽音再生位置STが小節M0内の第3拍B
3よりも前に位置しているため、小節M0は小節数には
カウントせず、小節線M0よりも時間的に2小節遡り、
小節MB2の頭からカウントインを実行する。拍B1〜
B4のタイミングでカウントインのクリック音C1〜C
9を発生させる。小節M0の拍B2においては、楽音再
生開始位置STまでの時間長が四分音符長以下であるた
め、クリック音は発生させない。演奏者は、約2小節に
該当するクリック音発生を聞いた後、クリック音が発生
しない拍を経過することにより、楽音再生開始のタイミ
ングを知り、楽音再生開始位置STで演奏を開始するこ
とができる。
【0026】図1(C)は、楽音再生開始位置STが小
節内の後半に位置している場合の例を示す。図の再生開
始位置STは、小節M0内の第4拍と最終拍(次の小節
線)の間に設定されている。この場合は、小節MB2か
らカウントインを実行すると、カウントイン期間が約3
小節になってしまうため、カウントインは次の小節MB
1から開始する。
【0027】再生開始位置を含む小節M0内において
は、再生開始位置よりも四分音符長以上前の第3拍B3
までクリック音を発生させる。すなわち、小節MB1と
小節M0の各拍において、クリック音C1〜C7が発生
する。小節M0の第4拍B4においては、クリック音が
発生しない。演奏者は、第4拍B4を経過することによ
り、楽音再生のタイミングを知ることができ、再生開始
位置STで演奏を開始することができる。
【0028】なお、カウントインをクリック音等の音の
みによって行う場合は、このように楽音再生直前のクリ
ック音を発生させないことにより、演奏者に再生開始を
正確に知らせることができる。
【0029】ただし、カウントインはクリック音等の音
のみによらず、ディスプレイ20を用いて視覚的にも表
示することができる。たとえば、ディスプレイ20に発
光ダイオードを設け、発光ダイオードを点滅させること
により、カウントインを実行してもよい。複数個の発光
ダイオードを用いた場合には、カウントインの終期には
発光する発光ダイオードの数を減少させ、あと何拍分の
カウントインが行われるかを表示することもできる。
【0030】このように、視覚的にもカウントインを行
い、楽音再生を開始するタイミングを知らせる場合に
は、楽音再生直前までカウントインのクリック音を発生
させてもよい。他の手段で楽音再生開始を予告できる場
合も同様である。
【0031】また、楽音再生開始位置までの時間長がク
リック音発生間隔よりも短い場合のみクリック音発生を
停止してもよい。たとえば、楽音再生位置がちょうど第
3拍B3上にある場合には、第2拍B2においてはクリ
ック音を発生させてもよい。
【0032】以上の変形を含め、楽音再生開始前に休符
があっても休符を楽曲内に含めず、休符期間中もカウン
トインを行うことを楽音再生開始直前までのカウントイ
ンと呼ぶ。
【0033】カウントインを常に小節の初めから開始す
ることにより、演奏者は楽曲のリズムを予め正確に理解
することができる。また、クリック音発生間隔により、
楽曲のテンポを正確に理解することができる。弱起の楽
曲のように、楽曲の開始が小節内の中間位置にある場合
にも、再生開始直前までクリック音を発生するため、演
奏者は演奏開始タイミングを正確に判断することができ
る。
【0034】また、楽曲中で練習したいフレーズの頭等
を再生開始位置に指定した場合、再生開始位置直前まで
クリック音が所定長発生するので、演奏者はテンポ、リ
ズムを正確に理解し、設定した再生開始位置に合わせて
演奏練習を開始することができる。この場合、設定によ
って、カウントインと共に再生開始位置前の楽音を発生
するようにしてもよい。
【0035】なお、4/4拍子を例にとって示したが、
他の調子の場合にも同様にカウントインのクリック音を
発生させることができる。たとえば6/8拍子の場合
は、8分音譜に対応して1小節内で6個のクリック音を
発生させればよい。
【0036】また、クリック音に拍の強弱に合わせた音
量の強弱を付与すれば、演奏者により正確にリズムを知
らせることができる。たとえば6/8拍子の場合、強、
弱、弱、中強、弱、弱の音量でクリック音を発生させ
る。音色に変化を与えてもよい。
【0037】以下、図2、図3を参照し、図1(B)、
(C)に示すようなカウントインを実施するための手順
を説明する。
【0038】図2(A)は、全体の流れを示すメインフ
ローチャートである。楽音発生装置のスイッチを投入
し、処理がスタートすると、まずステップS1において
初期設定が行われる。
【0039】続いて、ステップS2においてクリック音
設定処理が行われる。本実施例では、操作パネル上で標
準的には設定モードキーを押し、再生開始位置を設定
し、カウントインの小節数を設定することでクリック音
を設定する。さらに、カウントインボタンを押した場合
にカウントインが行われる。次に、ステップS3におい
ては再生処理が行われ、続いてステップS4においてそ
の他処理を行った後、ステップS2に戻る。以下、ステ
ップS2のクリック設定およびステップS3の再生処理
をより詳細に説明する。
【0040】図2(B)は、クリック音設定処理を示
す。処理がスタートすると、ステップSA1において、
設定モードキーが押されたか否かを判断する。設定モー
ドキーが押された時は、クリック音発生を設定するため
に、YESの矢印に従って次のステップSA2に向か
う。ステップSA2では、再生開始位置の設定を行う。
【0041】再生開始位置の設定は、ディスプレイ20
上に楽譜を表示し、演奏者が楽譜上で演奏データ再生を
開始する位置を設定することによって行われる。なお、
再生開始位置は特に設定しなくてもよい。この場合に
は、再生開始位置は休符を除いた楽曲の冒頭に設定され
る。
【0042】次のステップSA3においては、カウント
インを行う小節数nを設定する。演奏者が小節数を設定
しない時は、小節数は基準数に設定される。たとえば、
小節数2が設定される。
【0043】ステップSA4において、設定が終了した
か否かを判断する。設定が終了していれば、YESの矢
印に従ってリターンする。設定が終了していない時は、
NOの矢印に従ってステップSA2に戻る。なお、ステ
ップSA1において設定モードが押されていない時は、
NOの矢印に従ってステップSA2、SA3、SA4を
バイパスしてリターンする。
【0044】図2(C)は、ステップS3の再生処理の
詳細を示す。ステップS2のクリック音設定がされた
後、再生処理S3がスタートすると、ステップSB1に
おいて再生ボタンが押されたか否かを判断する。再生ボ
タンが押されている時は、YESの矢印に従ってステッ
プSB2に進み、再生開始位置が設定されているか否か
を判断する。再生開始位置が設定されていない時は、N
Oの矢印に従ってステップSB3に進み、選択した現在
の曲の頭を再生開始位置に設定する。すなわち、ステッ
プSB2、SB3によって再生開始位置が決まる。
【0045】再生開始位置が設定されている時は、ステ
ップSB2からYESの矢印に従い、再生開始位置が設
定されていない時は、ステップSB3に続いて、ステッ
プSB4に進む。ステップSB4ではカウントインボタ
ンが押されたか否かを判断する。カウントインボタンが
押されている時は、YESの矢印に従ってステップSB
5に進み、楽音再生開始に先立ちカウントインを実施す
る。カウントインを行った後、ステップSB6に進んで
再生開始位置より演奏を開始する。
【0046】カウントインボタンが押されていない時
は、ステップSB4からNOの矢印に従って直ちにステ
ップSB6に進み、再生開始位置より演奏を開始する。
【0047】このようにして、楽曲再生が開始し、演奏
者が他の制御スイッチ等を操作しない限り、楽曲の最後
まで演奏が行われる。
【0048】操作パネル上の制御ボタン類が操作された
場合のフローを次に説明する。ステップSB1におい
て、再生ボタンが押されたか否かを判断する時、再生ボ
タン以外のボタン類が操作されていれば、NOの矢印に
従ってステップSB7に進む。ステップSB7では停止
ボタンが押されたか否かを判断する。停止ボタンが押さ
れていれば、YESの矢印に従ってステップSB8に進
み、再生を停止させる。
【0049】その後、ステップSB9に進み、早送り・
巻戻しボタンが押されたか否かを判断する。これらのボ
タンのいずれかが押されている時は、YESの矢印に従
ってステップSB10に進み、小節数を進め、または戻
し、早送り・巻戻しを実行する。その後処理はリターン
する。
【0050】図3は、ステップSB5で行われるカウン
トイン処理の詳細を示す。処理がスタートすると、ステ
ップSC1において、演奏データの再生開始位置におけ
るテンポを検出する。通常テンポは演奏データ冒頭に設
定されている。また、楽曲中でテンポが変更される場合
には、所定位置にテンポ変更が設定されている。再生位
置から時間的に遡ることにより、再生位置におけるテン
ポを検出することができる。検出したテンポにより、発
生させるクリック音の時間間隔が決定される。
【0051】次に、ステップSC2において、再生開始
位置が小節内の基準位置より前にあるか否かを判断す
る。基準位置は、たとえば小節内の時間的な中点であ
る。また、演奏者が好みに応じて小節内の基準位置を設
定することもできる。
【0052】再生開始位置が小節内の基準位置より前に
ある場合には、YESの矢印に従ってステップSC3に
進む。再生開始位置を含む小節内においてカウントイン
を行う期間が短いため、再生開始位置を含む小節はカウ
ントインを行う小節数には含めず、そのn小節前からカ
ウントインを実行する。
【0053】すなわち、再生位置を含む小節よりも小節
数n個分前の小節開始線をカウントイン開始時期に設定
し、再生開始位置を含む小節内の最初の発音までの小節
内の区間長を加えた時間長をカウントイン対象期間と
し、検出したテンポでクリック音を鳴らす。発生させる
最終クリック音は、図1(B)、(C)に示すように、
再生開始位置よりも1拍分以上前の拍とする。なお、再
生開始位置直前の拍までとしてもよい。
【0054】ステップSC2において、再生位置が小節
内の基準位置上またはそれよりも後にある場合には、N
Oの矢印に従ってステップSC4に進む。この場合、再
生開始位置を含む小節も対象小節数に含める。すなわ
ち、再生開始位置を含む小節より(n−1)小節前の小
節開始線から、最初の発音までの区間をカウントイン対
象区間とし、検出したテンポでカウントインのクリック
音を鳴らす。
【0055】このように、カウントインを必ず小節の頭
から開始することにより、演奏者にリズムを正確に知ら
せることができる。また、小節内に基準位置を設け、カ
ウントイン開始小節を調整することにより、ほぼ所望の
時間長カウントインを行うことができる。
【0056】カウントイン期間内のクリック音発生は、
図1(B)、(C)に関連して説明したように、所定小
節開始線から最初の楽音発生タイミングより1拍前まで
としても、最初の楽音発生直前までとしてもよい。
【0057】カウントインにおいて発生させるクリック
音は、メトロノーム機能を実施した場合のメトロノーム
音と同一であっても異なってもよい。同一音色でカウン
トインのクリック音とメトロノーム音を発生させる場合
には、楽音再生前から楽音開始後と同様のテンポでクリ
ック音が発生するため、演奏者はテンポを正確に理解し
易い。カウントインのクリック音とメトロノーム音とを
異なる音色とした場合には、たとえカウントインのクリ
ック音とメトロノーム音とが連続しても、カウントイン
とメトロノームとを区別して認識することができる。
【0058】なお、フリーテンポの曲においては、カウ
ントインのクリック音を発生させないように制御するこ
とができる。演奏者は、リズム変化に対応することが容
易になる。
【0059】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。たとえば、
種々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者
に自明であろう。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
小節の頭からカウントインが実行されるため、演奏者は
リズムとテンポを正確に理解することができる。
【0061】カウントインが実行される期間を再生開始
直前までとするため、演奏者は演奏開始のタイミングを
取り易い。
【0062】さらに、カウントインを行う設定小節数
と、実際にカウントインの対象とされる時間長をほぼ等
しい時間長とすることができるため、演奏者は演奏開始
タイミングをより効率的に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例により楽音発生装置とその
カウントイン動作を示すブロック図およびグラフであ
る。
【図2】 図1に示す楽音発生装置の処理を説明するた
めのフローチャートである。
【図3】 図2(C)に示すステップSB5のカウント
インの詳細を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 バス、 11 操作パネル、 13 CPU、
14 ROM、15 RAM、 18 FDD、
19 MIDI I/F、 20ディスプレイ、
21 音源、 22 増幅器、 23 スピー
カ、31 サーバコンピュータ、 32 CD−RO
M、 33 通信ネットワーク、 40 HDD、
41 CD−ROMドライブ、 42 通信イン
ターフェイス、 M 小節線、 B 拍、 C
クリック音発生タイミング、 S 楽音再生開始位
置、 MB 再生開始前の小節線、 M0再生開始
位置を含む小節開始線、 MA 再開始後の小節線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽曲データの進行に従ってテンポ音を発
    生することのできるテンポ音発生手段と、 楽音再生を開始する楽曲中の位置(楽音再生開始位置)
    を設定する再生開始位置設定手段と、 楽音再生開始位置のテンポで、該楽音再生開始位置を含
    む小節から所定数前の小節の始まりから該楽音再生開始
    位置の直前までテンポ音を発生するように前記テンポ音
    発生手段を制御する制御手段とを含む楽音発生装置。
  2. 【請求項2】 前記所定数前の小節は、前記楽音再生開
    始位置が小節中の基準位置より前にある時はnであり、
    小節中の基準位置により後にある時は(n−1)である
    請求項1記載の楽音発生装置。
  3. 【請求項3】 (a)楽音再生を開始する楽曲中の位置
    (楽音再生開始位置)を設定する手順と、 (b)楽音再生開始位置のテンポで、該楽音再生開始位
    置を含む小節から所定数前の小節の始まりから該楽音再
    生開始位置の直前までテンポ音を発生するように指示す
    る手順とをコンピュータに実行させるためのプログラム
    を記録した媒体。
  4. 【請求項4】 前記所定数前の小節は、前記楽音再生開
    始位置が小節中の基準位置より前にある時はnであり、
    小節中の基準位置により後にある時は(n−1)である
    請求項3記載のプログラムを記録した媒体。
  5. 【請求項5】 (a)楽音再生を開始する楽曲中の位置
    (楽音再生開始位置)を設定する工程と、 (b)楽音再生開始位置のテンポで、該楽音再生開始位
    置を含む小節から所定数前の小節の始まりから該楽音再
    生開始位置の直前までテンポ音を発生するように指示す
    る工程とを含む楽音発生方法。
  6. 【請求項6】 前記所定数前の小節は、前記楽音再生開
    始位置が小節中の基準位置より前にある時はnであり、
    小節中の基準位置により後にある時は(n−1)である
    請求項5記載の楽音発生方法。
JP9206837A 1996-07-31 1997-07-31 楽音発生装置及びプログラムを記録した媒体 Pending JPH1097256A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9206837A JPH1097256A (ja) 1996-07-31 1997-07-31 楽音発生装置及びプログラムを記録した媒体

Applications Claiming Priority (3)

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