JP2008107672A - 楽音発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】容易にテンポをとることができるようにする。
【解決手段】1小節において演奏操作をする回数(打数)が設定されており、演奏操作に応じてその操作に対応する拍数分の楽曲データを再生する装置において、演奏者がテンポを把握することができるように、楽曲データの再生を開始する前に前打ち音を発生させる。演奏する曲が弱起の曲でないときは、1小節の打数が1回に設定されているときは2小節分の打数を前打ち回数に設定する(S14)。曲が開始される拍の位置が3拍目以降である弱起の曲の場合は、1小節の打数が1回のときは弱起の小節と2小節分の打数を前打ちの回数に設定し、打数が2回のときは弱起の小節と1小節分の打数を前打ちの回数に設定し、打数が3回以上のときは弱起の小節の打数を前打ちの回数に設定する。このように、どのような場合でも前打ちの回数が2回以上となるようにする。
【選択図】図4

Description

本発明は、使用者の演奏操作に応じて自動演奏を行う楽音発生装置に関する。
MIDIデータなどを演奏するときに、演奏者がテンポを把握しやすくするために、演奏の前に前打ちを設けることが行われている。
例えば、特許文献1には、演奏者が1小節分の前打ちをしたときに、それに基づいて自動演奏のテンポを決定するようにした電子楽器が記載されている。
また、特許文献2には、指揮動作を検出して予備拍を検出するようにした音楽制御装置が記載されている。
近年、楽器の操作に不慣れな人たちであっても容易に合奏を行うことができる電子楽器が提案されている(特許文献3)。この提案されている電子楽器によれば、手を振るといった簡単な動作で合奏を行うことができるようになる。
楽器の操作に不慣れな人たちがリハビリ等のために合奏を行うような場合、所定の人数(例えば、5人程度)でグループを形成し、ファシリテータ(facilitator:ガイド役、合奏リーダ)が参加者(生徒)を導いて合奏を行うことが多い。そこで本発明者らは、ファシリテータの演奏や指揮に合わせて各参加者が簡単な操作を行うことにより容易に合奏ができる合奏システムを提案している(特願2005−281060号)。
この合奏システムにおいては、各参加者の1回の演奏操作により、その参加者に割り当てられた演奏パートの所定長さ分の演奏データに対応する楽音が発生される。すなわち、参加者が1小節内において演奏操作をすべき回数(以下、「打数」という。)が設定されており、1回の演奏操作で打数に対応した拍数の楽音が自動的に発生されるようになされている。例えば、4/4拍子の楽曲で打数が2に設定されている場合には、1回の操作により、2拍分の楽音が発生される。
特開平5−173562号公報 特開平11−38971号公報 特開2000−276136号公報
従来の楽音発生装置においては、演奏の前に前打ちを設けてテンポをとる場合、強起の曲(第1拍から始まる曲)では、前打ちは曲が始まる1小節前から始まるようになされており、弱起の曲(第1拍以外から始まる曲)では、弱起を含めた小節の頭から始まるようになされていた。
図10は前打ちの例を示す図であり、(a)は強起の曲、(b)は弱起の曲の場合を示している。なお、この図及び以下の図において、「×」は演奏操作(例えば、ドラムパッドを叩く操作)を行うタイミング、「☆(星印)」は演奏操作に応じて前打ち音が鳴る(前打ち音が発生される)タイミングを示している。
図10の(a)は4分の4拍子の強起の曲で、各拍ごとに演奏操作を行う場合、すなわち、1小節分の打数が4回の場合である。図示するように、この例では、1小節分の4回の前打ちが行われている。
図10の(b)は開始拍が4拍目である弱起の曲の場合であり、弱起を含む小節の3拍目までで3回の前打ちが行われている。
しかしながら、上述の場合には、弱起が2拍目から開始される場合、前打ちが1回しか鳴らないこととなる。また、弱起が3拍目以降から開始されていても、1小節分の打数が1回又は2回(例えば、4分の4拍子の1拍目と3拍目)で演奏するときには、前打ちは1回しか鳴らないこととなる。
図11は、この様子を示す図であり、(a)は弱起が2拍目から開始される場合、(b)は弱起が4拍目から開始され、1小節分の打数が2回である場合を示している。
図11の(a)に示すように、弱起が2拍目から開始される場合は、前打ちが1回しか鳴らないこととなる。
また、1小節分の打数が1回又は2回であるときは、弱起が3拍目以降から開始される場合には、図11の(b)に示すように、1打でカバーされる範囲内に開始拍がある場合には、それに対応する前打ちは鳴らないこととなるため、前打ちが1回しか鳴らないこととなる。
このように前打ちが1回しか鳴らないと、演奏者はテンポを取りづらくなるという問題がある。
そこで、本発明は、どのような曲あるいは打数であっても、演奏者が容易にテンポをとって演奏を開始することができる楽音発生装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の楽音発生装置は、演奏操作に応じて楽音データの再生を行う楽音発生装置であって、再生する楽曲が弱起の曲でない場合には、1小節における演奏操作回数に応じて、1又は2小節分の打数を前打ちの回数として設定し、再生する楽曲が弱起の曲である場合には、曲が始まる拍の位置と1小節における演奏操作回数とに応じて、弱起を含む小節の打数に1又は2小節分の打数を加えた数を前打ち回数として設定することにより、いずれの場合でも、前打ちの回数が少なくとも2回以上となるように設定する前打ち回数設定手段と、演奏が開始されたときに、前記前打ち回数設定手段により設定された回数までの演奏操作入力に対しては前打ち音を発生し、その後の演奏操作入力に応じて楽曲データを再生する演奏制御手段とを有するものである。
また、前記前打ち音は数字又は掛け声の音声とされているものである。
このような本発明の楽音発生装置によれば、どのような曲でも、また、どのような打数でも、テンポが取りやすい前打ち回数が設定されるので、演奏者は従来より簡単にテンポをとって演奏を開始することができ、演奏者は安心して曲の演奏を開始することができる。
また、前打ち音として音声を出力する場合には、演奏者にとって曲の開始位置がより分かりやすくなるという効果がある。
図1は、本発明の楽音発生装置の一実施の形態である合奏システムの構成を示すブロック図である。
この実施の形態では、合奏の参加者(生徒)は、電子打楽器のドラムパッド(パッド)を演奏端末として使用する。各生徒がそれぞれ1つのパッドを担当し、パッドを叩くことにより、そのパッドに割り当てられた演奏データに基づいて楽音が生成され、合奏を行う。
この図に示すように、この合奏システムは、コントローラ1と、コントローラ1に接続されたMIDIインターフェースボックス3、MIDIインターフェースボックス3に接続された演奏端末2Aと電子打楽器トリガーモジュール4とを備えており、前記電子打楽器トリガーモジュール4には、ドラムパッド2B、2C、・・・、2H、2Iが接続されている。また、前記コントローラ1には音源5が接続されており、該音源5で発生された楽音は図示しないアンプを介してスピーカ6から放音される。
なお、通常、前記電子打楽器トリガーモジュール4には音源が内蔵されており、この内蔵されている音源を前記音源5として使用しても良い。また、各生徒対応に音源5を設け、各生徒の演奏に基づく楽音を独立して出力するようにしてもよい。
コントローラ1は、制御プログラムに基づいてこの合奏システム全体の制御を行うものであり、例えばパーソナルコンピュータにより構成されている。
演奏端末2Aは、ファシリテータが演奏操作を行うとともに、その演奏操作に応じた楽音を発生するものであり、例えば電子ピアノ等の電子鍵盤楽器である。
MIDIインターフェースボックス3は、前記演奏端末2A及び前記電子打楽器トリガーモジュール4と前記コントローラ1との間でのMIDIメッセージの転送を行う。
電子打楽器のトリガーモジュール4は、複数(例えば9個)のドラムパッドを接続することができるように構成されており、この実施の形態では、8個のドラムパッド2B〜2Iが接続されている。各パッドには振動を検出するセンサが取り付けられており、パッドが叩かれて該センサの出力が所定のしきい値を超えたときに、トリガーモジュール4は、そのバッドに対応するノートナンバと前記センサの出力に対応したベロシティを有するノートオンメッセージを前記MIDIインターフェースボックス3を介して前記コントローラ1に送出する。
ドラムパッド2B、2C、・・・、2H、2Iは、それぞれ、生徒1〜生徒8が演奏端末として使用するものである。
なお、参加者(生徒)は、ドラムパッドではなく、ファシリテータと同様に電子ピアノ等の演奏端末を使用するようにしてもよい。また、電子ピアノに限らず、電子ギター等他の形態の電子楽器であってもよいし、単にボタン等の操作子を備えた端末であってもよい。また、ファシリテータの演奏端末は、電子鍵盤楽器ではなく、参加者(生徒)と同様のドラムパッドでもよい。
図2は、前記コントローラ1の構成を示すブロック図である。この図に示すように、コントローラ1は、前記MIDIインターフェースボックス3と接続される通信部11、コントローラ1の制御を行う制御部12、制御プログラムや楽曲データを記憶するHDDなどの大容量記憶部(HDD)13、ワークメモリなどとして動作するRAM等の記憶部(RAM)14、キーボードやマウスなどの操作部15及び各種情報を表示するための表示部16を備えている。
前記HDD13に記憶されている楽曲データは、例えばSMF(Standard MIDI File)などのシーケンスデータであり、複数の演奏パートからなり、各演奏パートを識別する識別情報と、各演奏パートの演奏情報を含んでいる。演奏情報には、各イベント間の時間間隔を表す時間情報(デルタタイム)とイベント情報(MIDIイベントなど)の組みがイベントの発生順に含まれている。
制御部12は、HDD13に記憶されている制御プログラムに基づいて、後述する前打ち回数設定処理やシーケンス処理などの各種処理を実行する。
操作部15は、主にファシリテータがこの合奏システムの動作指示を行うためのものである。ファシリテータは、操作部15を操作し、例えば演奏する曲の楽曲データの選択や1小節の打数の設定などの操作を行う。
表示部16は、所謂ディスプレイ(モニタ)であり、ファシリテータや各参加者はこの表示部16を見ながら演奏操作を行う。全員が表示内容を容易に見ることができるように、表示部16として大型の外部ディスプレイを使用することができる。
この合奏システムにおいては、1小節において生徒がパッドを叩く回数(打数)を設定するようになされている。例えば、4/4拍子の曲において、打数が2に設定されていると、生徒は1拍おき(第1拍と第3拍)にパッドを叩き、その1回の演奏操作で2拍分の楽音、すなわち、第1拍目に叩く動作で1拍目と2拍目の2拍分の楽音、第3拍目に叩く動作で3拍目と4拍目の楽音が生成されるようになされている。
これにより、各使用者(生徒)はパッドを叩くという簡易な操作で演奏を行うことができ、各使用者(生徒)がファシリテータの指揮に合わせてテンポをとることで、複数人で楽しみながら合奏を行うことができる。
このような合奏システムにおける処理の流れについて、図3のフローチャートを参照して説明する。
はじめに、前記演奏端末2A、ドラムパッド2B〜2I、電子打楽器トリガーモジュール4及びコントローラ1の電源をオンとし、制御プログラムを起動する(ステップS1)。
そして、合奏を行う演奏曲を選択する(ステップS2)。すなわち、前記コントローラ1の表示部16に前記HDD13に記憶されている楽曲データのリストが表示されており、ファシリテータは、その中から演奏する曲を操作部15を用いて選択する。
次に、演奏曲の演奏パートを複数の演奏端末2B〜2Iに割り当てるパート割り当て処理が実行される(S3)。すなわち、前記制御部12は、各参加者のパッドに対して演奏曲の演奏パートを順次一つずつ割当てて行く処理を行い、ファシリテータは、必要な場合に、操作部15を用いてパート割当てを変更する。
次に、ファシリテータは前記操作部15を用いて、1小節において参加者が演奏操作(パッドを叩く動作)を行う回数(1小節の打数)を設定する(S4)。すなわち、ファシリテータは、演奏曲の拍子に基づいて、1小節において参加者がパッドを叩くべき回数を設定する。なお、デフォルトでは、打数は拍子の数と同じ数(例えば、4/4拍子のときは4)に設定されている。
打数が設定されると、前記制御部12は、前打ち回数設定処理を実行する(S5)。この前打ち回数設定処理の詳細については後述するが、この処理により、どのような曲や打数であっても、2回以上の前打ちが行われることとなり、演奏者は容易にテンポをとって演奏を開始することができるようになる。
そして、合奏開始指示があるまで待ち(S6)、合奏開始指示があると演奏処理(S7)が開始される。
この演奏処理の詳細については後述するが、前記電子打楽器トリガーモジュール4からの演奏入力に応じて対応する楽音を発生させる処理であり、前記電子打楽器トリガーモジュール4における処理と、電子打楽器トリガーモジュール4から送出されるMIDIメッセージに応答して前記制御部12により実行されるシーケンス処理とからなる。参加者がそのドラムパッド2B〜2Iを叩くなどの演奏操作をすると、前記電子打楽器トリガーモジュール4からコントローラ1にノートオンメッセージが送信される。コントローラ1では、シーケンス処理により、前記設定された前打ち回数分のノートオンメッセージに応じて前打ち音を発生させる発音指示データを生成して音源5に送信し、その後は、そのドラムパッドに割り当てた演奏パートのその演奏操作に応じて発音すべき音符の発音指示データを音源5に送信する。これにより、音源5から、まず、設定された回数の前打ち音が発生され、それに引き続いて演奏曲の楽音が発生され、合奏が行われることとなる。
次に、前記前打ち回数設定処理について、図4のフローチャートと図5、図6及び図7に示す事例を参照して説明する。なお、図5〜図7の事例は、4/4拍子の場合を例にとって示しているが、本発明は、6/8拍子など、他のどのような拍子にも対応することができる。
図4に示すように、前記前打ち回数設定処理においては、まず、演奏曲の楽曲データに基づいて、その曲が弱起の曲であるか否かが判定される(S11)。すなわち、楽曲データの最初のノートオンが含まれる小節を最初の小節とし、そのノートオンがその小節の第1拍目であるときは弱起でない(強起)と判定し、第1拍目でないとき(第2拍目以降であるとき)は弱起であると判定する。
その結果、弱起でない曲の場合は、前記ステップS4で設定された1小節の打数が1回であるか否かが判定される(S12)。
その結果、1小節の打数が2回以上に設定されているときは(S12がNO)、1小節分の打数の前打ちを行うように設定する(S13)。これにより前打ち音が2回以上鳴ることとなる。
図5の(a)は、この場合の例を示す図であり、ここでは、1小節の打数が4回に設定されている例を示している。図示するように、この例では、1小節分の打数に対応する4回の前打ち音が鳴ることとなる。
一方、1小節の打数が1回である場合(S12がYES)には、2小節分の打数の前打ちを行うように設定する(S14)。これにより、前打ち音が2回鳴ることとなる。
図5の(b)は、この場合の例を示す図である。この図に示すように、2小節分の打数の前打ちが設定され、各小節に1回ずつ合計2回の前打ちが行われることとなる。
演奏する曲が弱起の曲である場合は(S11の結果がYES)、弱起が2拍目から入る(開始拍が2拍目である)ものであるのか、3拍目以降から入る(開始拍が3拍目以降である)ものであるのかを判定する(S15)。
そして、弱起が3拍目以降から入るものである場合には、さらに、1小節の打数が3回以上であるか否かを判定する(S16)。
その結果、1小節の打数が3回以上の場合には(S16がYES)、その弱起を含む小節の打数の前打ちを行うように設定される。開始拍が3拍目以降であり、1小節の打数が3回以上であるため、少なくとも、弱起を含む小節の第1拍目と第2拍目で前打ち音が2回鳴ることとなる。
図6の(c)は、この場合の例を示す図であり、開始拍が4拍目であり、1小節の打数が4回とされている場合を示している。図示するように、この場合には弱起が4拍目から入るものであるため、前打ち音が3回鳴ることとなる。
一方、前記ステップS16の判定結果がNO(1小節の打数が1又は2回)のときは、ステップS18で、1小節の打数が1回であるのか、2回であるのかが判定される。
その結果、1小節の打数が2回の場合は、弱起を含む小節に加えて1小節分の打数を前打ちの回数として設定する(S20)。
図6の(d)は、3拍目以降から入る弱起の曲で、1小節の打数が2回の場合の例を示す図である。ここでは、弱起が4拍目から入るものである場合を示している。
図示するように、この場合には、1小節分の打数である2回の前打ちと弱起を含む小節での1回の前打ちの合計3回の前打ちが鳴るようになされている。
また、1小節の打数が1回の場合は、弱起を含む小節に加えて2小節分の打数を前打ちの回数として設定する(S21)。開始拍が3拍目以降であるが、1小節の打数が1回であるため、弱起を含む小節では前打ちは行われないが、2小節分の打数を前打ちの回数として設定しているため、前打ち音が2回鳴ることとなる。
図6の(e)は、この場合の例を示す図であり、弱起が4拍目から入るものである場合を示している。この図に示すように、2小節分の打数である2回の前打ちが行われることとなる。
前記ステップS15の判定の結果、弱起が2拍目から入るものである場合には、ステップS19で、1小節の打数が1回であるか否かが判定される。
この判定の結果、1小節の打数が2回以上であるときには(S19がNO)、弱起を含む小節に加えて1小節分の打数を前打ちの回数として設定する(S20)。開始拍が2拍目であり、1小節の打数が2回以上であるため、弱起を含む小節の第1拍目と1小節分の打数に対応する回数の前打ち音が鳴ることとなる。
図7の(f)は、この場合の例を示す図であり、2拍目から入る弱起の曲で、1小節の打数が4分の4拍子の拍子の数に等しい4回に設定されている場合を示している。
この図に示すように、この場合には、弱起を含む小節での1回の前打ちと1小節分の4回の前打ちの合計5回の前打ちが行われることとなる。
前記ステップS19の判定の結果がYES(1小節の打数が1回)の場合には、弱起を含む小節に加えて2小節分の打数が前打ちの回数として設定される。
図7の(g)は、この場合の例を示す図であり、2拍目から入る弱起の曲で、1小節の打数が1回である場合を示している。
この図に示すように、この場合には、弱起を含む小節での前打ちの回数は0であるが、2小節分の打数である合計2回の前打ちが行われることとなる。
以上のように、前打ち回数設定処理では、強起の曲の場合には、設定されている1小節の打数が2回以上のときには1小節分の打数を前打ちの回数に設定し、1小節の打数が1回に設定されているときには2小節分の打数を前打ちの回数に設定することにより、いずれの場合でも、前打ちの回数が少なくとも2回となるようにしている。
また、3拍目以降から開始される弱起の曲の場合には、1小節の打数が1回のときは弱起を含む小節に加えて2小節分の打数を前打ちの回数に設定し、1小節の打数が2回のときは弱起を含む小節に加えて1小節分の打数を前打ちの回数に設定し、1小節の打数が3回のときは弱起を含む小節の打数を前打ちの回数に設定することにより、いずれの場合でも、前打ちの回数が少なくとも2回以上となるようにしている。
さらに、2拍目から開始される弱起の曲の場合には、1小節の打数が2回以上のときには弱起の小節に加えて1小節分の打数を前打ちの回数として設定し、1小節の打数が1回のときには弱起の小節に加えて2小節分の打数を前打ちの回数として設定することにより、いずれの場合でも、前打ちの回数が少なくとも2回以上となるようにしている。
このように、本発明においては、曲の開始される拍の小節内における位置と1小節における演奏操作の回数(1小節内の打数)とがどのような値の場合であっても、少なくとも2回の前打ちが行われるようにしている。これにより、演奏者は、容易にテンポを取ることが可能となる。
次に、前記演奏処理(S6)について、図8及び図9を参照して説明する。図8は前記電子打楽器トリガーモジュール4の動作を示すフローチャートであり、図9は前記制御部12により実行されるシーケンス処理のフローチャートである。
生徒がそのドラムパッド2B〜2Iを叩くと、ドラムパッドに設けられている振動センサの検出信号が電子打楽器トリガーモジュール4に入力される。図8に示すように、電子打楽器トリガーモジュール4は、接続されているドラムパッドからの出力信号を受信すると(S31)、そのパッドに対応するノートナンバとその出力信号の大きさに対応するベロシティを有するノートオンメッセージを生成して前記コントローラ1に出力する(S32)。
図9に示すように、前記コントローラ1の制御部12は、電子打楽器トリガーモジュール4からのノートオンメッセージを受信すると(S41)、そのノートオンメッセージに含まれるノートナンバに基づいてパッドを特定し、各パッドごとにノートオンメッセージの受信タイミングを記憶する(S42)。そして、そのパッドからのノートオンメッセージの受信回数が、前記前打ち回数設定処理で設定された前打ち回数を超えたか否かを判定する(S43)。ノートオンメッセージの受信回数が前打ち回数を超えていないときは(S43がNO)、前打ち音(例えば、「カッ」というドラム音色の音)を発音するための発音指示データを前記音源5に送信し(S50)、前打ち音を発生させる。そして、ステップS41に戻り、新たなノートオンメッセージの受信を待つ。
以下、上記処理を繰り返して、設定された前打ち回数分のノートオンメッセージに応じて前打ち音を発生する。そして、その後にノートオンメッセージが受信されると、前記ステップS43の判定結果がYESとなり、ステップS44に進む。
ステップS44では、そのパッドに割り当てられた演奏パートの所定拍数(その演奏操作に応じて発音すべき拍数、1小節の拍数/1小節の打数)分の演奏情報を読み出し、最初の拍の演奏情報に対応する発音指示データを音源に送信する(S45)。そして、そのパッドから受信したノートオンメッセージの受信タイミングから各演奏パートごとにテンポを算出し(S46)、そのパートのテンポに応じたタイミングで前記S45で送信した発音指示データに対応する消音指示データを音源に送信する(S47)。
つぎに、そのパートについてそのノートオンメッセージに応じて発音すべき後続する拍の演奏情報があるか否かを判定し(S48)、後続して発音すべき演奏情報がある場合には、そのパートのテンポに基づき、その演奏情報で指定されたタイミングで対応する発音指示データ及び消音指示データを音源に送信する(S49)。
そして、ステップS42に戻り、次のノートオンメッセージの受信を待つ。
このようにして、設定された回数の前打ちに対応する前打ち音が発生された後、参加者の演奏操作により制御された自動演奏が実行される。
なお、上述した実施の形態においては、前打ち音の音色は「カッ」「カッ」といったドラムスティックでカウントを取るような音色としたが、これを「1,2,3,ハイ」のように、数字の音声と開始の掛け声からなる音声ガイドとして発生させるようにしてもよい。また、前打ちの回数が5回以上の場合には、残り4回となるまではドラム音色で発音し、残り4回を上記のような音声で発音させるようにしてもよい。
このような音声ガイドで演奏を開始させるようにすれば、曲がどこから入るのから分かり、演奏者は、よりテンポを取りやすくなる。
また、上記においては、合奏システムに適用した場合について説明したが、これに限られることはなく、本発明の前打ち回数設定処理はユーザの演奏操作又は指示に基づいて楽曲データを自動演奏する電子楽器であれば、全く同様に適用することができる。例えば、前述した特許文献1に記載されたようなリズムマシーンなどにも適用することができる。
本発明の楽音発生装置の一実施の形態である合奏システムの構成例を示すブロック図である。 コントローラの一構成例を示すブロック図である。 図1に示した実施の形態における処理の流れを示すフローチャートである。 前打ち回数設定処理の流れを示すフローチャートである。 前打ち回数設定処理における事例を示す図である。 前打ち回数設定処理における事例を示す図である。 前打ち回数設定処理における事例を示す図である。 図1に示した実施の形態における電子打楽器トリガーモジュールにおける処理の流れを示すフローチャートである。 図1に示した実施の形態におけるシーケンス処理の流れを示すフローチャートである。 従来の前打ち処理の事例を説明するための図である。 従来の前打ち処理の事例を説明するための図である。
符号の説明
1:コントローラ(PC)、2A:演奏端末、2B〜2I:ドラムパッド、3:MIDIインターフェースボックス、4:電子打楽器トリガーモジュール、5:音源、6:スピーカ、11:通信部、12:制御部、13:大容量記憶部、14:記憶部、15:操作部、16:表示部

Claims (2)

  1. 演奏操作に応じて楽音データの再生を行う楽音発生装置であって、
    再生する楽曲が弱起の曲でない場合には、1小節における演奏操作回数に応じて、1又は2小節分の打数を前打ちの回数として設定し、再生する楽曲が弱起の曲である場合には、曲が始まる拍の位置と1小節における演奏操作回数とに応じて、弱起を含む小節の打数に1又は2小節分の打数を加えた数を前打ち回数として設定することにより、いずれの場合でも、前打ちの回数が少なくとも2回以上となるように設定する前打ち回数設定手段と、
    演奏が開始されたときに、前記前打ち回数設定手段により設定された回数までの演奏操作入力に対しては前打ち音を発生し、その後の演奏操作入力に応じて楽曲データを再生する演奏制御手段と
    を有することを特徴とする楽音発生装置。
  2. 前記前打ち音は数字又は掛け声の音声であることを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置。
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