JP2003255929A - 演奏誘導装置 - Google Patents

演奏誘導装置

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JP2003255929A JP2002050962A JP2002050962A JP2003255929A JP 2003255929 A JP2003255929 A JP 2003255929A JP 2002050962 A JP2002050962 A JP 2002050962A JP 2002050962 A JP2002050962 A JP 2002050962A JP 2003255929 A JP2003255929 A JP 2003255929A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 楽譜が読めない演奏者でも容易に鍵盤楽器を
演奏できる演奏誘導装置を提供する。 【解決手段】 あらかじめ用意した楽曲データ中に含ま
れた演奏指示データの情報に基づき、鍵盤1における押
鍵位置、押鍵タイミング、運指、押鍵長さ、ペダル3の
タイミング、ペダル3の踏み込み長さ、ペダル3の踏み
込み量などを鍵盤1の近傍に設置された表示装置5に表
示することにより、演奏者が鍵盤1から視線を離すこと
なくリアルタイムに把握し演奏することができるため、
楽譜が読めない演奏者でも容易に演奏することができ
る。また、複数の練習モードや一致進行モードなどの機
能を有することにより、段階的にかつ誤った操作を行う
ことなく演奏を習熟していくことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鍵盤楽器の演奏に
際して演奏者を誘導する演奏誘導装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】ピアノ、オルガンなどの鍵盤楽器に、演
奏者が押鍵すべき鍵を表示し、鍵盤楽器の演奏を誘導す
る演奏誘導装置が知られている。従来の演奏誘導装置で
は、演奏者が楽譜によらず、鍵に対応した点滅等の誘導
表示に従って押鍵していけば所定の楽曲が演奏できる。
【0003】一例として、特公平05-14912がある。これ
は所定の楽曲の演奏に必要な鍵に対応した表示素子を有
する鍵表示装置に、次に押し下げるべき鍵の押鍵位置
と、さらにその次に押し下げる鍵を表示したものであ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術による表
示手段では、点滅等の誘導表示体が鍵盤楽器の鍵に対応
し、次の押鍵指示が表示されるものの、数拍先の情報は
表示されないため、演奏者はせいぜい1鍵先の押鍵指示
しか予測できないという問題点を有していた。また誘導
表示体が時間軸に沿って表示されていないため、演奏者
が、押鍵のタイミングや音符の拍の長さを感覚的に把握
し、演奏に反映させることが難しいという問題もある。
【0005】本発明は上記課題を解決すべくなされたも
のであり、その目的は、所定の楽曲に従って押鍵すべき
鍵の位置を指示すると共に、演奏者が運指に迷うことな
く、数拍先の押鍵情報を表示する演奏誘導装置を提供す
ることにある。また、本発明の他の目的は、演奏者がど
の指で押鍵するかを示した運指指示情報をリアルタイム
に把握しながら演奏することができると共に、右手や左
手の個別練習や、楽曲データと演奏者による演奏とを比
較する一致進行の機能を有した演奏誘導装置を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するためになされたものである。
【0007】本発明の演奏誘導装置は、鍵盤と、押鍵位
置と押鍵タイミングと運指を指示する演奏指示データが
含まれた楽曲データと、横軸と縦軸がそれぞれ鍵盤の並
びと演奏の時間経過に対応している二次平面上に前記楽
曲データに従って押鍵情報が表示される表示手段とを備
えたことを特徴とする。
【0008】また、本発明の他の特徴とするところは、
鍵盤と、押鍵位置と押鍵タイミングと運指を指示する演
奏指示データが含まれた楽曲データと、横軸と縦軸がそ
れぞれ鍵盤の並びと演奏の時間経過に対応している二次
平面上に前記楽曲データに従って押鍵情報が表示される
表示手段と、前記楽曲データの押鍵位置情報と演奏者が
操作した押鍵位置とを比較し一致していれば楽曲を進行
させる一致判定手段とを備えたことである。
【0009】また、本発明の他の特徴とするところは、
鍵盤と、押鍵位置と押鍵タイミングと運指を指示する演
奏指示データが含まれた楽曲データと、横軸と縦軸がそ
れぞれ鍵盤の並びと演奏の時間経過に対応している二次
平面上に前記楽曲データに従って押鍵情報が表示される
表示手段と、模範演奏モード・右手練習モード・左手練
習モード・両手練習モードのうち少なくとも2つのモー
ドを切り替える練習モード切換手段とを備えたことであ
る。
【0010】また、本発明の他の特徴とするところは、
鍵盤と、ペダルと、押鍵位置と押鍵タイミングと運指と
ペダルのタイミングを指示する演奏指示データが含まれ
た楽曲データと、横軸と縦軸がそれぞれ鍵盤の並びと演
奏の時間経過に対応している二次平面上に前記楽曲デー
タに従って押鍵情報とペダル情報が表示される表示手段
とを備えたことである。
【0011】また、本発明の他の特徴とするところは、
鍵盤と、押鍵位置と押鍵タイミングと運指と押鍵長さを
指示する演奏指示データが含まれた楽曲データと、横軸
と縦軸がそれぞれ鍵盤の並びと演奏の時間経過に対応し
ている二次平面上に前記楽曲データに従って押鍵情報と
押鍵長さが表示される表示手段と、前記楽曲データの押
鍵位置情報及び押鍵長さ情報と演奏者が操作した押鍵位
置及び押鍵長さとを比較し一致していれば楽曲を進行さ
せる一致判定手段とを備えたことである。
【0012】また、本発明の他の特徴とするところは、
鍵盤と、ペダルと、押鍵位置と押鍵タイミングと運指と
ペダルのタイミングを指示する演奏指示データが含まれ
た楽曲データと、横軸と縦軸がそれぞれ鍵盤の並びと演
奏の時間経過に対応している二次平面上に前記楽曲デー
タに従って押鍵情報とペダル情報が表示される表示手段
と、前記楽曲データのペダル情報と演奏者が操作したペ
ダルとを比較し一致していれば楽曲を進行させる一致判
定手段とを備えたことである。
【0013】また、本発明の他の特徴とするところは、
鍵盤と、ペダルと、押鍵位置と押鍵タイミングと運指と
ペダルの踏み込み長さを指示する演奏指示データが含ま
れた楽曲データと、横軸と縦軸がそれぞれ鍵盤の並びと
演奏の時間経過に対応している二次平面上に前記楽曲デ
ータに従って押鍵情報とペダル情報が表示される表示手
段と、前記楽曲データのペダルの踏み込み長さ情報と演
奏者が操作したペダルの踏み込み長さを比較し一致して
いれば楽曲を進行させる一致判定手段とを備えたことで
ある。
【0014】また、本発明の他の特徴とするところは、
鍵盤と、ペダルと、押鍵位置と押鍵タイミングと運指と
ペダルの踏み込み量を指示する演奏指示データが含まれ
た楽曲データと、横軸と縦軸がそれぞれ鍵盤の並びと演
奏の時間経過に対応している二次平面上に前記楽曲デー
タに従って押鍵情報とペダル情報が表示される表示手段
と、前記楽曲データのペダルの踏み込み量情報と演奏者
が操作したペダルの踏み込み量を比較し一致していれば
楽曲を進行させる一致判定手段とを備えたことである。
【0015】これらの構成によれば、演奏者が鍵盤から
視線を離すことなくリアルタイムに把握し演奏すること
ができるため、楽譜が読めない演奏者でも容易に演奏す
ることができる。また、一致判定手段や練習モード切替
手段のいずれかの手段を有することにより、段階的にか
つ誤った操作を行うことなく演奏を習熟していくことが
できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて詳細に説明する。
【0017】まず、図1は本発明の実施の形態の概要図
である。この図に示す電子楽器は、楽器本体100と、
鍵盤1と、サスティンペダル3と、LCDディスプレイ
5と、操作パネル7と、フロッピー(登録商標)ディス
クドライブ9とで構成される。LCDディスプレイ5
は、後述する演奏指示表と練習に必要な各種練習情報が
表示され、演奏者が鍵盤から視線を離すことなく容易に
鍵盤と同時に参照できる位置に設置されている。
【0018】図2は本発明の実施の形態の構成を示すブ
ロック図である。同図に示すように、押鍵情報を入力す
る鍵盤1と、鍵盤1の押鍵状態を検出する鍵盤検出手段
2と、サスティン情報を入力するサスティンペダル3
と、サスティンペダル3の状態を検出するサスティンペ
ダル検出手段4と、後述する演奏指示表や各種練習情報
などを表示するLCDディスプレイ5と、LCDディス
プレイに表示を行うLCDディスプレイ表示手段6と、
各種情報を入力するための複数のスイッチを備えた操作
パネル7と、操作パネル7の各スイッチの状態検出を行
うスイッチ検出手段8と、演奏指示データを含んだ楽曲
データが記憶されているフロッピーディスク(FD)1
01と、FD101をドライブするフロッピーディスク
ドライブ(FDD)9と、他のMIDI機器102とM
IDI(Musical Instrument Digital Interface)信号
のやりとりを行うMIDIインターフェース(I/F)
10と、本装置及び電子楽器全体の制御を行うCPU1
1と、CPU11が実行する制御プログラムや各種デー
タを記憶するROM12と、CPU11が制御プログラ
ムを実行する際に使用する各種変数や、楽曲情報及び演
奏指示を行う際に必要な演奏指示データなどを記憶する
RAM13と、複数の楽音発生チャンネルを備え、複数
の楽音を同時に発生できるように構成された音源やDA
C(Digital Analog Converter)などにより構成された
楽音発生手段14と、楽音発生手段14より発生した楽
音を音響に変換するスピーカー15から構成されてい
る。
【0019】図3は、本発明に係る演奏指示表の一部と
各種練習情報の表示例である。下部には楽曲の進行に応
じてスクロールする演奏指示表が配置され、上部には後
述する練習モードなどの状態を示す各種練習情報が配置
されている。
【0020】図3のZ方向は時間軸となっており、白抜
き矢印の向きは時間の進む向きを示す。演奏指示表の横
方向の破線行は楽曲の拍を示し、この場合一行が半拍で
ある。また、演奏指示表の横方向の実線は小節の切り替
わりを示す。以下、実線と破線とを合わせて拍行と呼
ぶ。さらに、演奏指示表の縦方向の一列一列が鍵盤の一
鍵一鍵に対応する。例えば列27はE鍵(key E)に対
応し、列28はA鍵(key A)に対応する。
【0021】図3において、20、21は運指指示表示
体である。運指指示表示体とは演奏者に押すべき鍵の位
置と、その鍵を押す指と、押鍵のタイミングを指示する
ものであり、演奏指示表の中で、対応する鍵列と対応す
る拍行との交点に、数字を伴って表示されている。運指
指示表示体20は右手での演奏を指示するものであり、
運指指示表示体21は左手での演奏を指示するものであ
る。左手での演奏を指示する運指指示表示体21には下
線が引かれ、右手での演奏を指示する運指指示表示体2
0と区別されており、演奏者が見て即座に右手か左手か
がわかるようになっている。運指指示表示体20及び2
1の数字は、「1」が親指、「2」が人差し指、「3」
が中指、「4」が薬指、「5」が小指での押鍵を指示し
ている。従って、運指指示表示体20は1小節目の1拍
目に右手小指でE鍵の押鍵を指示し、運指指示表示体2
1は2小節目の1拍目に左手小指でA鍵の押鍵を指示し
ている。
【0022】図3において、矢印22は運指誘導表示体
である。運指誘導表示体とは、運指指示表示体を右手左
手それぞれについて演奏順につなげたものであり、右
手、左手それぞれに対して、次の運指指示表示体の所在
をガイドするものである。
【0023】図3において、線分23は押鍵長さ指示表
示体である。押鍵長さ指示表示体とは、押鍵すべき長さ
を運指指示表示体から時間軸に応じて線分で表したもの
である。
【0024】図3において、24、25はペダル指示表
示体である。ペダル指示表示体とは、サステインペダル
を演奏中のどのタイミングで操作するかを指示するもの
である。24はペダルオン指示表示体であり、サステイ
ンペダルを踏みこむよう指示した表示体である。25は
ペダルオフ指示表示体であり、サステインペダルを離す
よう指示した表示体である。26はペダル継続指示表示
体であり、サステインペダルを踏み続けるよう指示した
表示体である。ペダルオン指示表示体24とペダルオフ
指示表示体25とは、ペダル継続指示表示体26により
連結表示されている。また、ペダル継続指示表示体26
は、ペダルの踏み込み量に応じて線分の形態を変えるこ
とでペダルの踏み込み量を表し、2本線の場合は踏み込
み量が大きく、1本線の場合は踏み込み量が小さい場合
を表し、ペダルの踏み込み量が途中で変わった場合に
も、線分の形態を変えることが可能である。
【0025】図3において、29は練習モード表示であ
り、後述する練習モードの内容を表示する。30は一致
進行モード表示であり、後述する一致進行モードの内容
を表示する。31はカウントイン表示であり、後述する
カウントインの内容を表示する。32はメトロノーム表
示であり、後述するメトロノームの内容を表示する。3
3は練習曲名表示であり、後述する操作パネル上のスイ
ッチを操作して楽曲データを選択する際や、選択後の楽
曲データに記憶されている曲名の内容が表示される。3
4は拍子表示であり、例えば、3拍子の場合は3/4と
表示され、4拍子の時は4/4と表示され、演奏指示デ
ータを含んだ楽曲データを読み込んだ時に更新される。
35はテンポ表示であるり、このテンポ表示35は、演
奏指示データを含んだ楽曲データを読み込んだ時に更新
される。なお、テンポ表示35は、演奏者の習熟度に応
じて、後述する操作パネル上のスイッチを操作してテン
ポを変えた時に、自動的に更新される。36は小節表示
であり、「小節:拍」の形で表示され、演奏指示データ
を含んだ楽曲データを読み込んだ時に初期化され、楽曲
の進行状況に応じて、自動的に更新される。
【0026】運指指示表示体と、運指誘導表示体と、押
鍵長さ指示表示体とをまとめて鍵盤指示情報表示体と呼
ぶ。また、ペダルオン指示表示体と、ペダルオフ指示表
示体と、ペダル継続指示表示体とをまとめてペダル指示
情報表示体と呼ぶ。また、鍵盤指示情報表示体とペダル
指示情報表示体とをまとめて演奏指示情報と呼ぶ。
【0027】図4は操作パネル7の詳細図である。図4
において、40は停止スイッチであり、演奏指示データ
を含んだ楽曲データの再生を停止する目的で使用され
る。なお、停止スイッチ40は、楽曲の再生を停止する
際、曲の先頭に戻らずに、停止スイッチ40が押された
小節及び拍の位置で停止し、図3の小節表示36の表示
内容も操作時の小節及び拍で停止する。41は開始スイ
ッチであり、楽曲の再生を現在の小節及び拍の位置から
開始する目的で使用され、操作時には図3の小節表示3
6の表示が楽曲の進行に応じて更新される。42は曲の
頭スイッチであり、停止スイッチ40により停止された
楽曲を曲先頭の小節及び拍に戻すために使用され、操作
時には図3の小節表示36の表示内容が更新される。
【0028】図4において、43、44はそれぞれ巻戻
しスイッチ、早送りスイッチであり、停止状態の楽曲の
小節を調節するために使用され、操作時には図3の小節
表示36の表示内容が更新される。巻戻しや早送りは、
演奏者が任意の小節の間を繰り返し練習したい場合に特
に有効である。
【0029】図4において、45、46はそれぞれテン
ポ−スイッチ、テンポ+スイッチであり、楽曲のテンポ
の速度を調節するために使用され、操作時には図3のテ
ンポ表示35の表示内容が更新されるとともに、楽曲が
再生されるテンポが変更される。47は練習モードスイ
ッチであり、練習モードを選択するために使用され、図
3の練習モード表示29に選択された練習モードが表示
される。練習モードとは、模範演奏を聞くための「模範
演奏モード」と、右手を練習するための「右手練習モー
ド」と、左手を練習するための「左手練習モード」と、
両手の練習をするための「両手練習モード」とを、選択
することができる。
【0030】図4において、48は一致進行モードスイ
ッチであり、一致進行のモードを選択するために使用さ
れ、図3の一致進行モード表示30に選択された一致進
行のモードが表示される。一致進行モードとは、演奏者
が押鍵やペダル操作などの正しい操作を行うまで楽曲が
停止する「一致進行あり」と、演奏者の操作に関わらず
楽曲が進行していく「一致進行なし」のモードがある。
「一致進行あり」の場合は、演奏者が演奏指示データと
同じ鍵、同じタイミングなどで演奏しないと楽曲の進行
が停止するため、習熟度が低い場合に特に有効である。
【0031】図4において、49はカウントインスイッ
チであり、カウントインの設定を選択するために使用さ
れ、図3のカウントイン表示31に選択された状態が表
示される。カウントインとは、楽曲が始まる前に2小節
のカウント音を鳴らし、楽曲のテンポを把握できる機能
である。「カウントインあり」は、開始スイッチ41を
押下すると楽曲が始まる前にカウント音が鳴り、「カウ
ントインなし」は、カウント音を鳴らさず、すぐに楽曲
が始まる。
【0032】図4において、50はメトロノームスイッ
チであり、メトロノームの設定を選択するために使用さ
れ、図3のメトロノーム表示32に設定の状態が表示さ
れる。メトロノームとは、曲のテンポに応じて拍単位に
メトロノーム音を鳴らし、また小節の先頭を強調するた
めに、小節の先頭拍にメトロノーム音が少し強調された
アクセント音を鳴らす機能である。設定できる状態とし
て、「メトロノームあり」は、練習曲の拍子に合わせて
アクセント音及びメトロノーム音を鳴らし、「アクセン
トなし」はアクセント音がなく全ての拍単位でメトロノ
ーム音だけを鳴らし、「メトロノームなし」は、アクセ
ント音及びメトロノーム音共に鳴らさない設定である。
【0033】図4において、51は曲選択スイッチであ
り、FD101に記憶された演奏指示データを含んだ楽
曲データを選択する目的で使用され、図3の練習曲表示
33に選択中及び選択された楽曲が表示される。
【0034】図5は演奏再生データと演奏指示データを
含む楽曲データの構成図である。楽曲データは、FD1
01に記憶されており、操作パネル7に配置された曲選
択スイッチ51を操作することによりFDD9を介して
RAM13に記憶される。
【0035】図5において、60は楽曲の概要を示すヘ
ッダであり、楽曲の曲名を示し図3の練習曲名表示33
の基となる曲名データ60aと、楽曲の拍子を示し図3
の拍子表示34の基となる拍子データ60bと、楽曲の
テンポを示し図3のテンポ表示35の基となるテンポデ
ータ60cとで構成される。61は小節マークであり、
楽曲の各小節の区切りを示し、演奏指示表における小節
の区切りを示す実線表示の基となる。
【0036】図5において、62は鍵盤の操作を示すノ
ートデータであり、右手または左手のパート属性を示
し、演奏指示表における押鍵指示表示体のうち右手また
は左手の表示情報の基となるパートデータ62aと、鍵
の番号を示し演奏指示表における押鍵指示表示体のうち
鍵列方向の表示情報の基となるノートナンバー62b
と、押鍵速度を示すベロシティ62cと、小節マーク6
1または後述する拍マーク64からの差分時間を示し、
演奏指示表における拍行方向の表示情報の基となるデル
タタイム62dと、押鍵長さを示し演奏指示表における
押鍵長さ表示体の表示情報の基となるゲートタイム62
eと、次のノートデータへの誘導を示し演奏指示表にお
ける運指誘導表示体の表示情報の基となる運指誘導デー
タ62fと、演奏指示表における運指指示表示体のうち
指番号の表示情報の基となる指番号データ62gとで構
成される。
【0037】図5において、63はペダルの操作を示す
ペダルデータであり、ペダルの踏み込み量を示し、演奏
指示表におけるペダル継続指示表示体の線分の表示形態
の基となる踏み込み量データ63aと、小節マーク61
または後述する拍マーク64からの差分時間を示し、演
奏指示表における拍行方向の表示情報の基となるデルタ
タイム63bと、ペダルを踏み込む長さを示し、演奏指
示表におけるペダル継続表示体の線分の長さの基となる
踏み込み長さデータ63cとで構成される。
【0038】図5において、64は拍マークであり、楽
曲の拍の区切りを示し、演奏指示表における拍の区切り
を示す波線表示の基となる。65はエンドマークであ
り、演奏指示データを含む楽曲データの終わりを示す。
【0039】なお、演奏再生には、運指誘導データ62
fと指番号データ62gを除く全ての情報が使用され、
これらを演奏再生データと呼ぶ。また、演奏指示表や各
種練習情報の表示及び更新には、ヘッダ60を含む全て
の楽曲データの情報が使用され、これらを演奏指示デー
タと呼ぶ。
【0040】図6は、CPU11が本実施例の演奏誘導
装置を制御する際に、RAM13にて記憶され使用され
る変数の構成図である。
【0041】図6において、70は再生ポインタであ
り、楽曲の進行に応じて値がインクリメントされる。C
PU11は、再生ポインタ70で示された位置の楽曲デ
ータを読み出し、LCDディスプレイ表示手段6を介し
て、LCDディスプレイ5に演奏指示表の表示及び更新
を行う。また、同時に練習モードの種類によっては楽音
発生手段14を通じてスピーカー5で楽音を音響に変換
する。
【0042】図6において、71は練習モードデータで
あり、操作パネル7に配置された練習モードスイッチ4
7により選択された練習モードの値がCPU11により
記憶される。72は一致進行モードデータであり、操作
パネル7に配置された一致進行モードスイッチ48によ
り選択された一致進行モードの値がCPU11により記
憶される。73はRUNフラグであり、楽曲が再生中か
停止中かを示すフラグであり、CPU11により記憶さ
れる。74はカウントインフラグであり、操作パネル7
に配置されたカウントインスイッチ49により選択され
たカウントインの状態がCPU11により記憶される。
75はメトロノームフラグであり、操作パネル7に配置
されたメトロノームスイッチ50により選択されたメト
ロノームの状態がCPU11により記憶される。
【0043】次に本実施例の演奏誘導装置を備えた電子
楽器を用いた演奏の具体的手順と、内部処理の概要を練
習モード別に説明する。
【0044】最初の手順として、操作パネル7に配置さ
れた曲選択スイッチ51が操作されると、CPU11に
よりFDD9を介してFD101に記憶されている楽曲
データが読み出され、RAM13に記憶される。また、
再生ポインタ70とRUNフラグ73が初期化される。
また、ヘッダ60に記憶されている曲名データ60aを
基に練習曲名表示33に楽曲名が表示され、拍子データ
60bを基に拍子表示34が表示され、テンポデータ6
0cを基にテンポ表示35が表示される。
【0045】その後、操作パネル7に配置された練習モ
ードスイッチ47により、「模範演奏モード」、「右手
練習モード」、「左手練習モード」、「両手練習モー
ド」の4種類のうち任意の練習モードが選択されると、
CPU11により練習モードデータ71が選択された値
に更新される。
【0046】次に、操作パネル7に配置された一致進行
スイッチ48により、「一致進行あり」、「一致進行な
し」の2種類のうち任意の一致進行モードが選択される
と、CPU11により一致進行モードデータ72が選択
された値に更新される。
【0047】次に、操作パネルに配置されたカウントイ
ンスイッチ49により、「カウントインあり」、「カウ
ントインなし」の2種類のうち任意のカウントインの状
態が選択されると、CPU11はカウントインフラグ7
4を選択されたカウントインの状態に更新する。
【0048】次に、操作パネルに配置されたメトロノー
ムスイッチ50により、「メトロノームあり」、「アク
セントなし」、「メトロノームなし」の3種類のうち任
意のメトロノームの状態が選択されると、CPU11は
メトロノームフラグ75を選択されたメトロノームの状
態に更新する。
【0049】以上の設定を行った後、操作パネル7に配
置された開始スイッチ41にて練習を開始する。楽曲の
再生が停止した状態で開始スイッチ41が操作される
と、楽曲が再生中であることを示すRUNフラグ73が
CPU11によりセットされると同時に、再生ポインタ
70をテンポデータ60cに応じてインクリメントされ
ていく。
【0050】また、任意の小節や拍で操作パネル7に配
置された停止スイッチ40により楽曲の再生が停止され
ると、楽曲が再生中であることを示すRUNフラグ73
がCPU11によりリセットされ、再生ポインタ70の
インクリメントも停止される。
【0051】また、操作パネル7に配置された巻戻しス
イッチ43が押下されている間は、CPU11により再
生ポインタ70がデクリメントされていき、巻戻しスイ
ッチ43が離されると再生ポインタ70のデクリメント
が停止される。
【0052】また、操作パネル7に配置された早送りス
イッチ44が押下されている間は、CPU11により再
生ポインタ70がインクリメントされていき、早送りス
イッチ44が離されると再生ポインタ70のデクリメン
トが停止される。
【0053】また、演奏者の習熟度に応じてテンポを変
えたい場合は、操作パネル7に配置されたテンポ−スイ
ッチ45やテンポ+スイッチ46を操作し、テンポを調
節すれば良い。この場合は、CPU11によりテンポデ
ータ60cの値が増減される。
【0054】最後に、開始スイッチ41が押下され楽曲
の再生が開始されると、CPU11は再生ポインタ70
の値に応じて、RAM13に記憶されている演奏再生デ
ータ及び演奏指示データを読み出していき、楽曲の再生
や演奏指示表の表示及び更新を行う。
【0055】練習モード別の演奏形態及び内部処理の概
要として、まず「模範演奏モード」が選択された場合
は、楽曲データのうち、再生ポインタ70で示された右
手及び左手両パートの演奏再生データにより楽曲が再生
され、楽音発生手段14を通じてスピーカー15で楽音
を音響に変換される。また、再生ポインタ70で示され
た右手及び左手両パートの演奏指示データにより、演奏
指示表の表示及び更新が行われる。このため、演奏者は
楽曲の概要や指使いなどを知ることができる。この場
合、一致進行のモードの状態に関わらず、一致進行の機
能は働かない。
【0056】「右手練習モード」が選択された場合は、
楽曲データのうち、再生ポインタ70で示された左手パ
ートの演奏再生データにより左手パートのみの楽曲が再
生され、楽音発生手段14を通じてスピーカー15で楽
音を音響に変換される。また、再生ポインタ70で示さ
れた右手パートの演奏指示データにより、右手のみ演奏
指示表の表示及び更新が行われる。このため、演奏者は
左手のみの再生された楽曲を聞きながら、右手のみの演
奏指示表によって指示された情報に従って演奏すること
ができる。また、操作パネル7に配置された一致進行ス
イッチ48により「一致進行あり」が選択されている
と、CPU11は鍵盤検出手段2を介して演奏者が操作
した鍵盤1の押鍵状態やサスティンペダル検出手段4を
介してサスティンペダル3の踏み込み状態を取り込み、
右手パートの演奏指示データやペダルデータ63と一致
比較を行った結果、一致していると判断した場合にのみ
楽曲を進行させる。「一致進行なし」が選択されている
場合は、演奏者が操作した操作子の状態に関わらず楽曲
を進行させていく。
【0057】「左手練習モード」が選択された場合は、
楽曲データのうち、再生ポインタ70で示された右手パ
ートの演奏再生データにより右手パートのみの楽曲が再
生され、楽音発生手段14を通じてスピーカー15で楽
音を音響に変換される。また、再生ポインタ70で示さ
れた左手パートの演奏指示データにより、左手のみ演奏
指示表の表示及び更新が行われる。このため、演奏者は
右手のみの再生された楽曲を聞きながら、左手のみの演
奏指示表によって指示された情報に従って演奏すること
ができる。なお、一致進行に関する内部動作は「右手練
習モード」の時と同じである。ただし、「右手練習モー
ド」では右手パートの演奏指示データと一致比較を行う
が、「左手練習モード」では左手パートの演奏指示デー
タと一致比較を行う。
【0058】「両手練習モード」が選択された場合は、
楽曲の再生は行われず、再生ポインタ70で示された右
手及び左手両パートの演奏指示データにより、演奏指示
表の表示及び更新が行われる。このため、演奏者は両手
の演奏指示表によって指示された情報に従って演奏する
ことができる。なお、一致進行に関する内部動作は「右
手練習モード」の時と同じである。ただし、「右手練習
モード」では右手パートの演奏指示データと一致比較を
行うが、「両手練習モード」では右手及び左手両パート
の演奏指示データと一致比較を行う。
【0059】ここで、実際の演奏の過程における演奏指
示表の動きを図5〜図8で説明する。
【0060】操作パネル7に配置された曲選択スイッチ
51を操作し、図5に示されるような演奏指示データを
含んだ楽曲データが記憶されているFD101からFD
D9を介して楽曲データを読み出すと、再生ポインタ7
0から数拍分の演奏指示データに応じて演奏指示表が更
新されるが、その演奏指示表の一部が図7である。今、
再生ポインタ70の0の位置に楽曲の各小節の区切りを
示す小節マーク61があるため、図7の最下段の小節行
が表示される。また、再生ポインタ70の1の位置にノ
ートデータがあるため、パートデータ62aとノートナ
ンバー62bと指番号データ62gの情報を基に図7の
運指指示表示体80が表示され、再生ポインタ70の2
の位置にノートデータがあるため、図7の運指指示表示
体83が表示される。また、運指誘導表示体82は、ノ
ートデータ中の運指誘導データ62fの情報により、運
指指示表示体80と83との間に連結され表示される。
また、再生ポインタ70の3の位置にペダルデータがあ
るため、ペダルオン指示表示体85を表示し、踏み込み
量データ63aと踏み込み長さデータ63cの情報を基
に、ペダル継続指示表示体87を表示する。また、再生
ポインタ70の4の位置に拍マーク64があるため、図
7の拍行が表示され、再生ポインタ70の5の位置にノ
ートデータがあるため、運指指示表示体86が表示さ
れ、ゲートタイム62eの情報により押鍵長さ表示体8
9が表示される。
【0061】演奏者は、図7で最初の拍行に配置された
運指指示表示体は80であり、運指指示表示体80が鍵
81の列に配置されており、かつ運指指示表示体80が
「1」で示され、さらに運指指示表示体80には下線が
示されていないので、鍵81を右手親指で押鍵する。
【0062】図8は、図7の状態から演奏指示データ及
び楽曲の進行に応じてスクロールされた後の状態であ
る。図8において、最初の拍行に配置された運指指示表
示体は83であるが、このことは、前述のように演奏者
には既知である。運指指示表示体83が鍵84の列に配
置されており、かつ運指指示表示体83が「2」で示さ
れ、さらに運指指示表示体83には下線が示されていな
いので、演奏者は、図7の場合と同様にして鍵84を右
手人差し指で押鍵する。また、運指指示表示体83と同
じ水平線上、即ち同じ時間軸上にペダルを踏むように指
示したペダルオン指示表示体85があるため、演奏者は
鍵84を押鍵するのと同じタイミングでペダルを踏む。
また、ペダルオン指示表示体85からはペダル継続指示
表示体87が線分で表示されているため、この後、この
表示体がなくなるまで演奏者は継続してペダルを踏んで
おく。このように線状のペダル継続表示体を表示させる
ことにより、演奏者は今ペダルを踏んでおくべきか、離
しておくべきかが即座に把握できる。
【0063】同様の操作を再生ポインタ70で示される
ポインタの位置にエンドデータ65がくるまで繰り返
す。
【0064】上記のように、演奏者は演奏指示表の上か
ら順次降りてくる演奏指示情報に従って、容易に楽曲を
演奏することができる。また、押鍵の情報と同じ時間軸
にペダルの指示を表示することで、演奏者はどのタイミ
ングでペダルを踏み、どのタイミングでペダルを離す
か、といった情報を演奏しながら感覚的に得ることがで
きる。
【0065】なお、図1において、ピアノを本実施例と
して挙げたが、他の鍵盤楽器であるキーボードやオルガ
ンなどと演奏誘導装置を構成しても良い。また、演奏者
が操作する操作子として鍵盤とペダルを挙げたが、ペダ
ルのない鍵盤楽器で良く、またピッチベンドホイールや
モジュレーションホイールなどを他の操作子として、演
奏誘導装置を構成しても良い。
【0066】なお、図2において、ROM12はCPU
11が実行する制御プログラムや各種データを記憶する
だけでなく、演奏指示データを含んだ楽曲データをファ
クトリープリセットとして記憶しても良い。また、FD
101とFDD9は、専用のものに限らず、CD−RO
MとCD−ROMドライブや、ハードディスクとハード
ディスクドライブなどにより、演奏指示データを含んだ
楽曲データを読み出す構成としても良い。また、LAN
(Local Area Network)や、公衆電話回線などにより、
インターネットや外部サーバーなどと接続し、演奏指示
データを含んだ楽曲データをダウンロードする構成でも
良い。また、MIDII/F10は、専用のものに限ら
ず、RS−232Cや、USB(ユニバーサル・シリア
ル・バス)、IEEE1394(アイトリプルイー13
94)などの汎用インターフェースにより構成しても良
い。この場合、オーディオなどのMIDIメッセージ以
外のデータも同時に、または排他的に送受信しても良
い。また、本実施例では、演奏指示表の表示手段として
LCDディスプレイを利用したが、その他の表示デバイ
スとして、プロジェクターなどによる投影やプリンタな
どによる印字を行っても良い。また、電子楽器に全て組
み込まれた例を挙げたが、一般に市販されている電子楽
器とMIDIなどで接続されたパソコン上で演奏誘導装
置を構成しても良い。
【0067】なお、図3において、ペダル指示情報表示
体の表示位置は、鍵盤の最左端でも良いし、実施例のよ
うに、演奏指示データを含んだ楽曲データの中で含まれ
る最低音を自動的に認識し、最低音の左近傍に表示して
も良い。また、演奏指示情報は、演奏指示データを含ん
だ楽曲データの進行状況に応じて更新される一方、拍子
表示34などの各種練習情報の表示位置は、楽曲進行状
況に係わらず常に一定であるが、演奏指示情報の上部だ
けでなく、右端などに表示しても良い。また、本実施例
では3拍分を1小節(3拍子)としたが、演奏しようと
する曲に合わせて4拍分を1小節(4拍子)などと、小
節の切り替わりを可変としても良い。また、本実施例で
は一行が半拍(8分音符単位)としたが、演奏しようと
する曲に合わせて、4分の1拍(16分音符単位)など
と、一行を可変としても良い。また、運指指示表示体
は、運指を表す手段として数字を用いたが、他にもアル
ファベットを用いたり、指や右手と左手の区別のため色
や大きさやフォントで区別してもよいし、押鍵速度(ベ
ロシティ)に合わせて、色・大きさ・フォントなどを変
えても良い。また、ペダル継続指示表示体は、サスティ
ンペダルの踏み込み量に合わせて、線分の色・本数・太
さなどを変えても良い。この場合は、サスティンペダル
の踏み込み量が途中で変わった場合にも、途中で前記ペ
ダル継続指示表示体の形態を変えることも可能である。
また、ペダル継続指示表示体は、サスティンペダルだけ
でなく、ソステヌートペダルやソフトペダルをペダル指
示表示体に加えても良い。この場合は、図5におけるペ
ダルデータ73にペダルの種類を示すようなデータを追
加すれば良い。また、次の運指指示表示体の所在をガイ
ドする運指誘導表示体として矢印を用いたが、他にも例
えば線分で結ぶだけでもよく、この場合でも演奏者は次
の運指指示表示体を即座に把握できる。また、運指誘導
表示体で誘導された次の運指指示表示体を点滅させる手
段等も考えられる。
【0068】なお、図4において、練習モードスイッチ
47にて練習モードを選択する際に、前述の4種類の練
習モードの他に、「自動練習モード」を追加し、「模範
演奏モード」、「右手練習モード」、「左手練習モー
ド」、「両手練習モード」とステップを進める過程で一
致進行の機能と絡めて模範演奏と遜色ないレベルに達し
たら、次の練習モードに移るような機能を追加しても良
い。また、一致進行モードスイッチ48にて一致進行モ
ードを選択する際に、前述の2種類の一致進行モードの
他に、例えば押鍵操作に関しては、一致の判断基準とし
て、「タイミング」と「押鍵速度」と「押鍵長さ」など
があり、これらを一致進行のモードに加えても良い。ま
た、ペダル操作に関しては、一致の判断基準として、
「タイミング」と「踏み込み量」などがあり、これらも
一致進行のモードに加えても良い。また、例えば押鍵操
作の「タイミング」や「押鍵速度」や「押鍵長さ」は、
演奏者が完全に一致するのは難しいので、±10%や±
20%などと、一致の判断基準の範囲を設定として設け
ても良い。また、演奏指示データと演奏者の実際の演奏
と比較し、採点機能などを追加しても良い。また、演奏
者が苦手なフレーズなどを繰り返し練習するために、巻
戻しスイッチ43と早送りスイッチ44を操作するだけ
でなく、任意の2点の小節を指定し2点間を繰り返し練
習できるような機能を追加しても良い。また、本実施例
では、巻戻しスイッチ43と早送りスイッチ44の操作
は楽曲が停止中に行うようになっているが、楽曲が進行
中においても操作できるようにしても良い。
【0069】なお、図5において、本実施例での演奏指
示データを含む楽曲データは、トラックという概念は存
在しないが、右手と左手のデータは別々のトラックとし
て構成しても良い。また、右手と左手だけのデータだけ
でなく、ドラムスやベースなどの伴奏を担うデータを追
加しても良い。また、ヘッダ60に、楽曲の調性や楽器
名や著作権者名などのデータを追加しても良い。また、
図5は本実施例の演奏誘導装置専用のデータとして図示
してあるが、SMF(Standard Midi File)形式などの汎
用のデータ形式に、メーカー固有の情報であるシステム
エクスクルーシブなどで演奏指示データを追加し、楽曲
データを構成しても良い。この場合は、本実施例のよう
な演奏誘導装置を備えた電子楽器では演奏を誘導する機
能が働き、演奏誘導装置を備えない一般の電子楽器で
は、演奏指示データを扱えないため、演奏指示データを
含まないSMF形式のデータと同様に楽曲の再生だけが
可能となる。
【0070】
【発明の効果】本発明は、上述したように、あらかじめ
用意した楽曲データ中に含まれた演奏指示データの情報
に基づき、押鍵位置、押鍵タイミング、運指、押鍵長
さ、ペダルのタイミング、ペダルの踏み込み長さ、ペダ
ルの踏み込み量などを鍵盤の近傍に設置された表示装置
に表示することにより、演奏者が鍵盤から視線を離すこ
となくリアルタイムに把握し演奏することができるた
め、楽譜が読めない演奏者でも容易に演奏することがで
きる。また、複数の練習モードや一致進行モードなどの
機能を有することにより、段階的にかつ誤った操作を行
うことなく演奏を習熟していくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の演奏誘導装置の一実施の形態を示す概
要図
【図2】同装置の構成を示すブロック図
【図3】同演奏指示表の一部と各種練習情報の表示例図
【図4】同操作パネル詳細図
【図5】同演奏再生データと演奏指示データを含む楽曲
データの構成図
【図6】同RAM内変数の構成図
【図7】同演奏説明のための概略図
【図8】同演奏説明のための概略図
【符号の説明】
1 鍵盤 2 鍵盤検出手段 3 サスティンペダル 4 サスティンペダル検出手段 5 LCDディスプレイ 6 LCDディスプレイ表示手段 7 操作パネル 8 スイッチ検出手段 9 フロッピーディスクドライブ(FDD) 10 MIDIインターフェース(I/F) 11 CPU 12 ROM 13 RAM 14 楽音発生手段 15 スピーカー 20、21、80、83、86 運指指示表示体 22、82、88 運指誘導表示体 23、89 押鍵長さ指示表示体 24、85 ペダルオン指示表示体 25 ペダルオフ指示表示体 26、87 ペダル継続指示表示体 27 列(E鍵) 28 列(A鍵) 29 練習モード表示 30 一致進行モード表示 31 カウントイン表示 32 メトロノーム表示 33 練習曲名表示 34 拍子表示 35 テンポ表示 36 小節表示 40 停止スイッチ 41 開始スイッチ 42 曲の頭スイッチ 43 巻戻しスイッチ 44 早送りスイッチ 45 テンポ−スイッチ 46 テンポ+スイッチ 47 練習モードスイッチ 48 一致進行モードスイッチ 49 カウントインスイッチ 50 メトロノームスイッチ 51 曲選択スイッチ 60 ヘッダ 60a 曲名データ 60b 拍子データ 60c テンポデータ 61 小節マーク 62 ノートデータ 62a パートデータ 62b ノートナンバー 62c ベロシティ 62d デルタタイム 62e ゲートタイム 62f 運指誘導データ 62g 指番号データ 63 ペダルデータ 63a 踏み込み量データ 63b デルタタイム 63c 踏み込み長さデータ 64 拍マーク 65 エンドデータ 70 再生ポインタ 71 練習モードデータ 72 一致進行モードデータ 73 RUNフラグ 74 カウントインフラグ 75 メトロノームフラグ 81、84 鍵 100 楽器本体 101 フロッピーディスク(FD) 102 他のMIDI機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D082 AA06 AA09 AA10 AA11 AA12 AA13 5D378 NN02 NN12 NN14 NN17 NN25 TT03 TT04 TT07 TT23 TT24

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鍵盤と、押鍵位置と押鍵タイミングと運
    指を指示する演奏指示データが含まれた楽曲データと、
    横軸と縦軸がそれぞれ鍵盤の並びと演奏の時間経過に対
    応している二次平面上に前記楽曲データに従って押鍵情
    報が表示される表示手段とを備えた演奏誘導装置。
  2. 【請求項2】 鍵盤と、押鍵位置と押鍵タイミングと運
    指を指示する演奏指示データが含まれた楽曲データと、
    横軸と縦軸がそれぞれ鍵盤の並びと演奏の時間経過に対
    応している二次平面上に前記楽曲データに従って押鍵情
    報が表示される表示手段と、前記楽曲データの押鍵位置
    情報と演奏者が操作した押鍵位置とを比較し一致してい
    れば楽曲を進行させる一致判定手段とを備えた演奏誘導
    装置。
  3. 【請求項3】 鍵盤と、押鍵位置と押鍵タイミングと運
    指を指示する演奏指示データが含まれた楽曲データと、
    横軸と縦軸がそれぞれ鍵盤の並びと演奏の時間経過に対
    応している二次平面上に前記楽曲データに従って押鍵情
    報が表示される表示手段と、模範演奏モード・右手練習
    モード・左手練習モード・両手練習モードのうち少なく
    とも2つのモードを切り替える練習モード切換手段とを
    備えた演奏誘導装置。
  4. 【請求項4】 鍵盤と、ペダルと、押鍵位置と押鍵タイ
    ミングと運指とペダルのタイミングを指示する演奏指示
    データが含まれた楽曲データと、横軸と縦軸がそれぞれ
    鍵盤の並びと演奏の時間経過に対応している二次平面上
    に前記楽曲データに従って押鍵情報とペダル情報が表示
    される表示手段とを備えた演奏誘導装置。
  5. 【請求項5】 鍵盤と、押鍵位置と押鍵タイミングと運
    指と押鍵長さを指示する演奏指示データが含まれた楽曲
    データと、横軸と縦軸がそれぞれ鍵盤の並びと演奏の時
    間経過に対応している二次平面上に前記楽曲データに従
    って押鍵情報と押鍵長さが表示される表示手段と、前記
    楽曲データの押鍵位置情報及び押鍵長さ情報と演奏者が
    操作した押鍵位置及び押鍵長さとを比較し一致していれ
    ば楽曲を進行させる一致判定手段とを備えた演奏誘導装
    置。
  6. 【請求項6】 鍵盤と、ペダルと、押鍵位置と押鍵タイ
    ミングと運指とペダルのタイミングを指示する演奏指示
    データが含まれた楽曲データと、横軸と縦軸がそれぞれ
    鍵盤の並びと演奏の時間経過に対応している二次平面上
    に前記楽曲データに従って押鍵情報とペダル情報が表示
    される表示手段と、前記楽曲データのペダル情報と演奏
    者が操作したペダルとを比較し一致していれば楽曲を進
    行させる一致判定手段とを備えた演奏誘導装置。
  7. 【請求項7】 鍵盤と、ペダルと、押鍵位置と押鍵タイ
    ミングと運指とペダルの踏み込み長さを指示する演奏指
    示データが含まれた楽曲データと、横軸と縦軸がそれぞ
    れ鍵盤の並びと演奏の時間経過に対応している二次平面
    上に前記楽曲データに従って押鍵情報とペダル情報が表
    示される表示手段と、前記楽曲データのペダルの踏み込
    み長さ情報と演奏者が操作したペダルの踏み込み長さを
    比較し一致していれば楽曲を進行させる一致判定手段と
    を備えた演奏誘導装置。
  8. 【請求項8】 鍵盤と、ペダルと、押鍵位置と押鍵タイ
    ミングと運指とペダルの踏み込み量を指示する演奏指示
    データが含まれた楽曲データと、横軸と縦軸がそれぞれ
    鍵盤の並びと演奏の時間経過に対応している二次平面上
    に前記楽曲データに従って押鍵情報とペダル情報が表示
    される表示手段と、前記楽曲データのペダルの踏み込み
    量情報と演奏者が操作したペダルの踏み込み量を比較し
    一致していれば楽曲を進行させる一致判定手段とを備え
    た演奏誘導装置。
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