JP2000172267A - 演奏補助装置及びそのための記録媒体 - Google Patents

演奏補助装置及びそのための記録媒体

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JP2000172267A
JP2000172267A JP10350503A JP35050398A JP2000172267A JP 2000172267 A JP2000172267 A JP 2000172267A JP 10350503 A JP10350503 A JP 10350503A JP 35050398 A JP35050398 A JP 35050398A JP 2000172267 A JP2000172267 A JP 2000172267A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各鍵毎に設けられた押鍵ガイド用LEDランプ
を楽曲の移調に合わせて点灯制御することができる演奏
補助装置を提供すること。 【解決手段】この発明では、押鍵すべき鍵を自動演奏の
進行に従ってガイドする際に、自動演奏データのみに作
用すべく設定されたソングトランスポーズ値(「+全
音」)に基づいて、自動演奏データの音高(「C2」)
を変更し、変更された音高に対応する鍵(「D2」)を
LEDガイドする。このガイドに従って押鍵すると、ソ
ングトランスポーズ値に関係なく、押鍵(「D2」)に
対応する音高(「D3」)が発音される。このソングト
ランスポーズ値は、押鍵音や自動演奏データの発音処理
のような発音処理系全体に対するパネルトランスポーズ
値(「+1oct」)とは、別個に設定可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、演奏補助装置に
関し、より詳細には、電子楽器における自動演奏装置等
において、予め記録されている自動演奏データに従って
楽曲の演奏が進行するのに伴って押鍵すべき鍵を指示す
るための演奏補助装置及びそのための記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電子楽器等においては、従来、鍵盤の各
鍵近傍位置にLEDランプを設け、自動演奏の進行に従
って演奏データの音高データ(キーナンバ)に一致する
鍵に対応するLEDランプを順次点灯して行き自動演奏
をガイドするものがあった。一方、電子楽器の自動演奏
等において移調(transposition :トランスポーズ)を
する際には、電子楽器の楽音データ処理系全体に対して
一つのトランスポーズしか設定することができず、従っ
て、鍵盤による演奏と自動演奏の両方に対して同じトラ
ンスポーズをかけていた。このように、従来の電子楽器
においては、移調に際し鍵盤による演奏と自動演奏に対
して同じトランスポーズがかけられるため、LEDラン
プを使用して押鍵ガイドをする際にはLEDランプの点
灯位置を変える必要がなく、ガイドとして点灯されるL
EDランプの位置はトランスポーズ前とトランスボーズ
後とで変更されないものであった。
【0003】従って、従来装置では、自動演奏データの
調に対応する鍵盤演奏の練習しかできず、調を変更した
場合に対応する鍵盤演奏を練習したいとき(つまり、調
を変更してピアノ等の自然鍵盤楽器と同様の鍵盤演奏を
練習したいとき)には、記録されている自動演奏データ
を練習したい調にあったものに編集しなければならず、
この編集作業は非常に煩わしいものであった。
【0004】また、調を変更した場合に対応する鍵盤演
奏を練習する一つの解決法として、各調に対応する自動
演奏データを記録しておくことが考えられるが、複数の
調に対応して同一楽曲の自動演奏データを記録しておく
必要があるので、これでは、データの記録領域を無駄に
消費してしまうことになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、このよう
な不都合に鑑み、自動演奏等の楽曲の進行に従って、押
鍵すべき鍵を、鍵付近に設けられたLEDランプにより
指示する演奏補助装置において、楽曲の移調に合わせて
LEDランプの点灯を行わせることができる演奏補助装
置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に従うと、自動
演奏データのみに対するトランスポーズ値(TP0,T
P0’−TP1’)を設定するトランスポーズ設定手段
(S5)、このトランスポーズ値に基づいて、自動演奏
データから読み出されるイベントの音高を変更する音高
変更手段(SP6)、この音高変更手段により変更され
た音高に対応する鍵をガイドする押鍵ガイド手段(SP
8)、並びに、トランスポーズ値に関係なく、押鍵され
た鍵に対応する音高を発音する押鍵音発音手段(SK
4)を備える演奏補助装置が提供される。また、この特
徴に従って、自動演奏データのみに対するトランスポー
ズ値を設定するステップ、このトランスポーズ値に基づ
いて、自動演奏データのイベントの音高を変更するステ
ップ、変更された音高に対応する鍵をガイド指示するス
テップ、並びに、トランスポーズ値に関係なく、押鍵さ
れた鍵に対応する音高を発音するステップから成るプロ
グラムを記録した演奏補助のための記録媒体が提供され
る。
【0007】この発明の別の特徴に従うと、発音処理系
全体に対して第1トランスポーズ値(TP1,TP
1’)に基づくトランスポーズ機能を有する電子楽器に
おいて自動演奏データから読み出されるイベントの進行
に従って押鍵すべき鍵をガイドする演奏補助装置であっ
て、自動演奏データのみに対して第2トランスポーズ値
(TP0,TP0’−TP1’)を設定するトランスポ
ーズ設定手段(S5)、自動演奏データのイベントの音
高を第2トランスポーズ値に基づいて変更するイベント
音高変更手段(SP6)、この音高変更手段により変更
された音高に対応する鍵をガイド指示する押鍵ガイド指
示手段(SP8)、並びに、押鍵された鍵に対応する音
高を第1トランスポーズ値に基づいて変更する押鍵音高
変更手段(SK2)を備える演奏補助装置が提供され
る。また、この特徴に従って、発音処理系全体に対して
第1トランスポーズ値に基づくトランスポーズ機能を有
する電子楽器において自動演奏データから読み出される
イベントの進行に従って押鍵すべき鍵をガイドして演奏
補助を行うために、自動演奏データのみに対して第2ト
ランスポーズ値を設定するステップ、自動演奏データの
イベントの音高を第2トランスポーズ値に基づいて変更
するステップ、変更された音高に対応する鍵をガイド指
示するステップ、並びに、押鍵された鍵に対応する音高
を第1トランスポーズ値に基づいて変更するステップか
ら成るプログラムを記録した記録媒体が提供される。
【0008】この発明の他の特徴に従うと、発音処理系
全体に対して第1トランスポーズ値(TP1,TP
1’)を設定する第1トランスポーズ設定手段(S
3)、自動演奏データに対して第2トランスポーズ値
(TP0,TP0’−TP1’)を設定する第2トラン
スポーズ設定手段(S5)、自動演奏データから読み出
されるイベントの音高を第2トランスポーズ値に基づい
て変更する第1イベント音高変更手段(SP6)、この
音高変更手段により変更された音高に対応する鍵をガイ
ド指示する押鍵ガイド指示手段(SP8)、押鍵された
鍵に対応する音高を第1トランスポーズ値に基づいて変
更する押鍵音高変更手段(SK2)、並びに、第1イベ
ント音高変更手段により変更された音高をさらに第1ト
ランスポーズ値に基づいて変更する第2イベント音高変
更手段(SP9)を備える演奏補助装置が提供される。
【0009】〔作用〕この発明によれば、上述した構成
のように、自動演奏データのみに有効なトランスポーズ
設定値を設定可能とし、自動演奏データの進行に従って
LEDランプによる押鍵ガイド動作を行うときには、自
動演奏データのみに対するトランスポーズ設定値に従っ
て変更した音高データ(キーナンバ)に対応するLED
ランプを点灯及び消灯することができ、押鍵に基づく発
音にはこのトランスポーズ設定値が作用しないようにな
っている。また、このトランスポーズ設定値は、押鍵音
や自動演奏データの発音処理のような電子楽器の発音処
理系全体に対するパネルトランスポーズ値とは、別個に
設定可能である。
【0010】従って、この発明によると、ユーザは、所
望のトランスポーズ量を設定して所望の調を選択するだ
けの容易な設定操作によって、練習したい調に合ったL
EDランプによるガイドの下でその練習したい調にあっ
た演奏練習をすることができる。また、この発明では、
特定の調に対応する自動演奏データを予め記録しておく
だけで、この特定調の自動演奏データを用いて多種の調
に対応するLEDランプによる押鍵ガイドを実行するこ
とができるので、データ記録領域を浪費することがない
という利点も得られる。
【0011】また、この発明の他の特徴によると、自動
演奏データに対するトランスポーズ設定値と電子楽器の
発音処理系全体に対するトランスポーズ値との組合せに
よって自動演奏データの音高を変更するので、ユーザの
所望する鍵盤演奏に対するトランスポーズと自動演奏に
対するトランスポーズとの相対関係が保たれた正確なL
EDガイドが自動的に実施される。
【0012】より具体的に云えば、この発明によると、
ユーザが鍵盤に対して1オクターブの移調を設定してい
る状態で、自動演奏データのみに対して半音の移調を設
定したい場合には、発音処理系全体に対しては1オクタ
ーブの移調を設定し、さらに、自動演奏データのみに対
してもう半音だけ移調されるような設定をすれば、鍵盤
には1オクターブの移調がなされると共に、自動演奏に
対しては1オクターブと半音分の移調がなされることか
ら、ユーザは、所望する鍵盤演奏及び自動演奏への夫々
の移調設定を、簡単且つ分かり易い操作で行うことがで
きるものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ、この発
明を電子楽器における自動演奏に適用して好適な実施例
について詳述する。なお、以下の実施例は、単なる一例
であって、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の変
更が可能である。
【0014】〔ハードウエア構成〕図1を参照すると、
ここには、この発明の一実施例による演奏補助装置のハ
ードウエア構成を表わすブロック図が示されている。こ
の例では、演奏補助装置は、中央処理装置(CPU:ce
ntral processing unit )1、タイマ2、読出専用メモ
リ(ROM:read only memory)3、ランダムアクセス
メモリ(RAM:random access memory)4、第1の検
出回路5、ガイド制御回路6、第2の検出回路7、表示
回路8、音源装置9、外部記憶装置10及び通信インタ
ーフェイス11等を備え、これらの装置はバス13を介
して互いに接続される。
【0015】システム全体を制御するCPU1は、割込
み処理に利用されるテンポクロックを発生するタイマ2
を具備しており、所定のプログラムに従って種々の制御
を行い、特に、後述する演奏補助処理機能を中枢的に遂
行する。ROM3には、このシステムを制御するための
所定の制御プログラムが記憶されており、これらの制御
プログラムには、基本的な演奏情報処理プログラムの外
に、この発明による演奏補助に関する各種処理プログラ
ムを含ませることができ、更に、この演奏補助に関係す
るSONGデータをも記憶させることができる。RAM
4は、これらの処理に際して必要な各種設定パラメータ
を記憶するPANELバッファ、SONGバッファ等の
バッファや、RUNフラグ、GUIDEフラグ等を一時
記憶するためのワーク領域として用いられる。
【0016】また、第1の検出回路5に接続される鍵盤
13は、例えば、88鍵を装備し、初期設定時には、最
左鍵から順に“A0”〜“C8”の音高に相当する。ガ
イド制御回路6は、この発明によるLED点灯・消灯指
示に基づいてガイド表示器14を制御するものであり、
このガイド表示器14は、例えば、88個のLEDラン
プからなり、これらのLEDランプは、鍵盤13の各鍵
毎に、対応する鍵の近傍に設けられる。
【0017】第2の検出回路7及び表示回路8には、夫
々、操作子装置15及び液晶表示器等のディスプレイ1
6が接続され、音源装置9には、鍵盤操作及び自動演奏
データに基づく楽音を演奏することができるようにサウ
ンドシステム17が接続されている。操作子装置15
は、この発明による演奏補助装置の操作及びその他処理
のために、音色設定スイッチ、「パネルトランスポー
ズ」や「ソングトランスポーズ」の設定に用いられるテ
ンキー、「INC」/「DEC」スイッチ、各トランス
ポーズのリセットスイッチ、自動演奏の開始/終了スイ
ッチ、ガイド機能の入切スイッチ、等の各種入力スイッ
チ類を備える操作パネルとして構成され、各種の指示、
選択、データ入力等々の入力操作を行うことができる。
なお、ディスプレイ16は、この発明による演奏補助装
置の操作援助のために自動演奏中のソング名等の各種視
認情報を表示するのに用いられ、操作子装置15と共に
操作パネル内に並設されている。なお、ディスプレイ1
6の画面上に表示される各種操作用ボタンにより操作子
装置15の各種スイッチによる入力機能を実現させるよ
うにしてもよい。
【0018】外部記憶装置10には、ハードディスクド
ライブ(HDD:Hard Disk Drive)、フロッピーディ
スクドライブ(FDD:Floppy Disk Drive )、CD−
ROM(Compact Disk Read Only Memory )ドライブ、
光磁気(MO:Magneto-Optical )ディスクドライブ、
DVD(Digital Video Disk)形ディジタル多目的ディ
スクドライブ等々、種々ある記憶装置のうちから、必要
に応じて一つ又は複数の記憶装置が使用される。外部記
憶装置10の記憶媒体には、この発明による演奏補助処
理に必要なプログラム、テーブル、データ等を記憶する
ことができ、さらに、種々の演奏データを、例えば、M
IDI(Musical Instrument Digital Interface)フォ
ーマットに従って記憶しておくこともできる。
【0019】これらの装置1〜17によるシステムは、
電子楽器や自動演奏装置の形態をとってもよいが、音源
内蔵パソコン+アプリケーションソフトウェア等、必要
に応じて任意の形態をとることができる。アプリケーン
ョンソフトウェアは、磁気ディスク、光ディスク、半導
体メモリ等の外部記憶装置の記憶媒体に記憶させ、パソ
コンに供給するようにしてもよいし、後述するように、
ネットワークを介して供給するようにしてもよい。ま
た、カラオケ装置に用いる演奏補助等の機器にも適用で
きる。この発明のシステムでは、さらに、バス12に通
信インターフェイス11が接続され、通信ネットワーク
18を介してサーバコンピュータと通信することができ
る。
【0020】ここで、この発明のシステムに関連して、
外部記憶装置10として、ハードディスクドライブやC
D−ROMドライブを利用する例について述べておく。
HDD(ハードディスクドライブ)は制御プログラムや
各種データを記憶しておく記憶装置である。ROMに制
御プログラムが記憶されていない場合、このHDD内の
ハードディスクに制御プログラムを記憶させておき、そ
れをRAMに読み込むことにより、ROMに制御プログ
ラムを記憶している場合と同様の動作をCPUにさせる
ことができる。このようにすると、制御プログラムの追
加やバージョンアップ等が容易に行える。CD−ROM
ドライブは、着脱自在なCD−ROMに記憶されている
制御プログラムや各種データを読み出す装置である。読
み出した制御プログラムや各種データは、HDD内のハ
ードディスクにストアすることができ、このため、制御
プログラムの新規インストールやバージョンアップ等が
容易に行うことができる。
【0021】また、通信インターフェース11に接続さ
れる通信ネットワーク18を利用してプログラムをダウ
ンロードする例についても説明しておく。通信インター
フェース11は、LAN(Local Area Network)やイン
ターネット(Internet)、電話回線等の通信ネットワー
ク18に接続されており、このような通信ネットワーク
18を介して、サーバコンピュータと接続される。通信
インターフェース11は、ROM3やハードディスク装
置(10)内に制御プログラムや各種データが記憶され
ていない場合、サーバコンピュータからプログラムやデ
ータをダウンロードするために用いられる。クライアン
トとなるこの発明のシステムは、通信インターフェース
11及び通信ネットワーク18を介してサーバコンピュ
ータへとプログラムやデータのダウンロードを要求する
コマンドを送信する。サーバコンピュータは、このコマ
ンドを受け、要求されたプログラムやデータを通信ネッ
トワーク11を介してこのシステムへと配信し、システ
ムは、通信インターフェース11を介してこれらのプロ
グラムやデータを受信してハードディスク装置(10)
に蓄積することにより、ダウンロードを完了する。
【0022】〔各種データ〕さて、図2及び図3には、
この発明の一実施例の演奏補助装置による演奏補助処理
に用いられるRAM4及びROM3に格納されるデータ
類の一形式が示されている。この例では、ROM3内に
記憶されているSONGデータSDは、メロディトラッ
クのみの1トラック構成の自動演奏用楽曲データであ
り、図3に示すように、SONGデータSDを再生する
ときの音色やテンポ等を記録した設定情報SIに続い
て、タイミングデータTMa,TMb,…及びイベント
データEVa,EVb,…を夫々組にしたイベント情報
を時系列的に順次配列し、ソングエンドデータESで終
了する。
【0023】RAM4には、PANELバッファPB、
SONGバッファ及び各種フラグ領域が設けられる。先
ず、PANELバッファPBは、電子楽器の発音処理系
全体に対する現在の設定状態を記録しているバッファで
あり、操作パネル(操作子装置)15上で現在設定され
ている設定音色ST、トランスポーズ値TP1、…、パ
ン設定値PS等が記録されている。この電子楽器全体の
トランスポーズ値TP1は、パネルトランスポーズ用の
テンキー、「INC」/「DEC」スイッチを操作する
ことにより設定され、例えば、鍵盤13の押鍵による発
音処理に寄与し、また、自動演奏処理についても、次に
説明するソングトランスポーズ値TP0と共に、自動演
奏データの発消音に作用する。
【0024】一方、SONGバッファSBは、再生され
るSONGデータSDのみに対するトランスポーズ値T
P0の設定状態を記録するものである。この自動演奏楽
曲用のトランスポーズ値TP0は、ソングトランスポー
ズ用のテンキー、「INC」/「DEC」スイッチを操
作することにより設定され、自動演奏処理及びLEDラ
ンプを点/消灯させるLED発光処理に作用する。な
お、これらのトランスポーズ値TP1,TP0は、1単
位が半音のトランスポーズに相当する整数値をとり、例
えば、トランスポーズ値“0”はトランスポーズ無しを
表わし、トランスポーズ値“1”は単位変化量“+1”
つまり“+半音”のトランスポーズを表わす。
【0025】次に、RAM4に記録される各種フラグに
ついて説明する。RUNフラグRFは、自動演奏状態か
否かを表わすためのフラグである。RUNフラグRFが
値“1”をとるとき(RUN=“1”)は、ROM3内
のSONGデータSDに基づく演奏が再生中であること
を表わし、SONGデータSDのイベント情報TMa,
EVa;TMb,EVb;…に基づいて発消音処理を行
う自動演奏処理が実行可能とされる。また、RUNフラ
グRFが値“0”のとき(RUN=“0”)は再生中で
はないことを表わし、自動演奏処理は行われない。
【0026】また、GUIDEフラグGFは、ガイド表
示器14のLEDランプによるガイド動作が実行状態で
あるか否かを表わすためのフラグである。GUIDEフ
ラグGFが値“1”のとき(GUIDE=“1”)は、
ガイド中であることを表わし、自動演奏されるSONG
データSDの演奏に合わせて押鍵すべきLEDランプを
点灯及び消灯させるガイド機能が有効化されるが、SO
NGデータSDのイベント情報に基づく発消音処理は行
われない。この発消音処理は、GUIDEフラグGFが
値 “0”(GUIDE=“0”)でガイド中ではない
ことを表わしているときに有効化される。
【0027】図4は、上述した各データの具体例を示
す。ここでは、自動演奏されるSONGデータSDがC
長調(ハ長調)であり、このSONGデータをD長調
(ニ長調)に移調し、且つ、電子楽器全体を初期設定に
対して1オクターブ上に移調した設定で、D長調での鍵
盤演奏を練習したい場合の設定状態が示されており、そ
の場合、この図のように、ユーザは前述のソングトラン
スポーズ用のテンキー、パネルトランスポーズ用のテン
キー及び「INC」/「DEC」スイッチを操作するこ
とによって、ソングトランスポーズ値TP0を“2”
に、パネルトランスポーズ値TP1を“12”に夫々設
定すればよい。また、RUNフラグ=“1”及びGUI
DEフラグ=“1”から分かるように、ここでは、自動
演奏の開始/終了及びガイド機能の入切スイッチの操作
により自動演奏及びガイド機能が実行されている状態に
ある。
【0028】〔演奏補助の概念〕図5は、この発明によ
る演奏補助の概念を、上記のような場合を例にして、説
明するための演奏補助概念図であり、SONGデータS
Dのイベント情報は、図4のように、タイミングT1に
て「C2」がキーオンされ、この「C2」はタイミング
T2にてキーオフされるものとする。なお、自動演奏処
理における発音/消音処理が、実際にサウンドシステム
17からの楽音に反映されるか否かは、GUIDEフラ
グGFの設定状態に依存する
【0029】いま、自動演奏用のSONGデータSDか
らタイミングT1で「C2」のキーオンデータが読み出
されると、パネルトランスポーズ値TP1=“12”、
ソングトランスポーズ値TP0=“2”が設定されてい
るので、GUIDE=“0”の場合には、この「C2」
キーオンデータに対して“12+2”つまり“1oct
(オクターブ)+全音”だけ高い「D3」の音を発音さ
せる自動演奏処理が行われる。
【0030】しかし、ここでは、図4のようにGUID
E=“1”と設定されているので、ガイド表示器14に
よるガイドのために、TP0=“2”の設定により“+
2”つまり“+全音”の音高変更処理がなされて、「D
2」位置の鍵、つまり、初期設定に基づく最左鍵から1
8個目の白鍵に対応するLEDランプが点灯される。そ
して、このLEDランプのガイドに従って、図5に示す
ように、タイミングT1より少し遅れた時点(LEDラ
ンプが点灯された後のタイミング)で、ユーザにより
「D2」位置の鍵が押鍵されると、この押鍵に対して、
TP1=“12”の設定により“+12”つまり“+1
oct”の音高変更処理がなされて、「D3」の音が発
音される。
【0031】以上のことから、図4のような「鍵盤全体
を1オクターブ上へ移調した上でのニ長調の演奏練習」
に対応する設定がなされている場合には、もともとSO
NGデータSD内に記録されていた「C2」という音高
に対する押鍵指示として、ニ長調での演奏に対応する位
置(「D2」の位置)が指示されると共に、この指示位
置の押鍵により鍵盤全体に対するトランスポーズ値を考
慮した「D3」の音が発音されることになる。
【0032】キーオフイベントについても同様である。
つまり、SONGデータSDからのタイミングT2の
「C2」のキーオフデータに対応して、GUIDE=
“0”の場合には、“12+2”=“1oct+全音”
だけ高い音を消音させる自動演奏処理が行われ、図4の
ようにGUIDE=“1”と設定されている場合には、
ガイド表示器14についても、“+2”=“+全音”の
音高変更処理により点灯されていた「D2」鍵のLED
ランプが消灯され(図5のタイミングT2における処
理)、この消灯に従ってユーザが「D2」鍵を離鍵する
と、この離鍵に対応して、“+12”=“+1oct”
の音高変更処理による「D3」の音が消音されることに
なる。
【0033】〔メイン処理〕図6及び図7には、この発
明の一実施例の演奏補助装置による演奏補助のためのメ
イン処理のフローが示されている。このシステムの電源
投入によりシステムを立ち上げ、このメイン処理が開始
されると、先ず、第1ステップS1で初期設定が行なわ
れ、続いて、ステップS2では、パネルトランスポーズ
の設定操作があるか否かが判別され、この設定操作があ
るときには、ステップS3に進んで、PANELバッフ
ァPB内のトランスポーズ値TP1は、設定された値に
変更される。つまり、楽器全体のトランスポーズ値を表
わすパネルトランスポーズ値TP1は、パネルトランス
ポーズ用のテンキー、INC/DECスイッチの操作に
より設定され、PANELバッファPB内に記録され
る。
【0034】パネルトランスポーズ値TP1は、後で詳
述するように、鍵盤13の押鍵による発音音高及び自動
演奏データによる発音音高を変更するのに用いられる。
例えば、パネルトランスポーズ値TP1を“12”に設
定すると、ソングトランスポーズ値TP0=“0”の場
合、「C3」位置の押鍵は「C4」(=「C3」+“1
2”)の音として発音され、自動演奏データより読み出
される「C3」のキーオンデータは「C4」(=「C
3」+“0”+“12”)の音として発音処理される。
【0035】ステップS2でパネルトランスポーズ設定
操作がない場合及びステップS3での処理を経た後ステ
ップS4に進むと、ソングトランスポーズの設定操作が
あるか否かが判別される。この設定操作があるときに
は、ステップS5でSONGバッファSB内のソングト
ランスポーズ値TP0をパネル15で設定された値に変
更した後ステップS6に進み、そうでない場合には直接
ステップS6に進む。つまり、自動演奏楽曲のトランス
ポーズ値TP0は、ソングトランスポーズ用のテンキ
ー、INC/DECスイッチの操作により設定され、ス
テップS5においてSONGバッファSB内に記録され
る。
【0036】ソングトランスポーズTP0は、後述する
ように、自動演奏データによる発音音高及びガイドLE
D点灯位置を変更するのに用いられる。例えば、ソング
トランスポーズ値TP0を“2”に設定すると、パネル
トランスポーズ値TP1=“12”の場合、自動演奏デ
ータより読み出される「C3」のキーオンデータは「D
4」(=「C3」+“2”+“12”)の音として発音
処理されるが、ガイドモードでは「D3」(=「C3」
+“2”)の鍵位置に対応するLEDランプが点灯され
る。
【0037】ステップS6では、パネル15上でパネル
トランスポーズのリセットスイッチによるリセット操作
があるか否かが判別され、リセット操作がある場合に
は、ステップS7でPANELバッファPB内のパネル
トランスポーズ値TP1をリセットした上、ステップS
8に進み、そうでない場合には直接ステップS8に進
む。さらに、ステップS8では、パネル15上でソング
トランスポーズのリセットスイッチによるリセット操作
があるか否かが判別され、リセット操作がある場合に
は、ステップS9でSONGバッファSB内のソングト
ランスポーズ値TP0をリセットした上、ステップS1
0に進み、そうでない場合には直接ステップS10に進
む。
【0038】ステップS10においては、パネル15上
でガイド機能入切スイッチによるガイド機能のオン操作
があるか否かが判別され、オン操作がある場合には、ス
テップS11でGUIDEフラグGFに“1”をセット
(GUIDE=“1”)した上、ステップS12に進
み、そうでない場合には直接ステップS12に進む。さ
らに、ステップS12では、パネル15上でガイド機能
入切スイッチによるガイド機能のオフ操作があるか否か
が判別され、オフト操作がある場合には、ステップS1
3でGUIDEフラグGFに“0”をセット(GUID
E=“0”)した上、ステップS14に進み、そうでな
い場合には直接ステップS14に進む。
【0039】GUIDE=“1”のセット状態では、後
述するように、SONGデータSDからの各データの読
出しに合わせて、鍵盤13の押鍵すべき鍵に対応するL
EDランプを点灯及び消灯させるガイド機能が有効にな
る。本実施例においては、このガイド機能の動作中は、
SONGデータSDから読み出されるキーオン及びキー
オフデータに対応する発音及び消音処理は行われず、L
EDランプを点灯/消灯するLED発光処理が行われ
る。
【0040】ステップS14においては、パネル15上
で自動演奏開始スイッチによるソングスタート操作があ
るか否かが判別され、この操作がある場合には、ステッ
プS15でRUNフラグRFに“1”をセット(RUN
=“1”)した上、ステップS16に進み、そうでない
場合には直接ステップS16に進む。さらに、ステップ
S16では、パネル15上で自動演奏終了スイッチによ
るソングストップ操作があるか否かが判別され、この操
作がある場合には、ステップS17でRUNフラグRF
に“0”をセット(RUN=“0”)をセットした上、
ステップS18に進み、そうでない場合には直接ステッ
プS18に進む。
【0041】ステップS18にて音色設定、テンポ設
定、SONGデータ編集等のその他処理を行った後は、
ステップS19においてメイン処理を終了するか否か判
断し、終了しない場合は再びステップS2に戻り、終了
の場合にはこのメイン処理を終了する。
【0042】〔押離鍵処理〕図8には、上述したメイン
処理に対して、鍵盤13の鍵操作毎に割込みとして実行
される押離鍵処理のフローが示されている。鍵盤操作に
よりこの押離鍵処理が開始されると、ステップSK1で
はPANELバッファPBを参照してパネルトランスポ
ーズ値TP1が読み出され、次のステップSK2では、
操作された鍵に対応する音高情報が、読み出されたパネ
ルトランスポーズ値TP1に基づいて変更される。例え
ば、図4の例のようにTP1=“12”の場合には、音
高変化量は“+12”=“+1oct(オクターブ)”
となり、押鍵音高情報「D2」は図5のように「D3」
に変更される。
【0043】第3のステップSK3においては、鍵操作
が押鍵操作であるか否かが判別され、押鍵であるか離鍵
であるかに応じてステップSK4,SK5の何れかに進
む。ステップSK4ではステップSK2で変更された音
高情報を音源装置9に出力してこの音高で発音させるた
めの発音処理を行い、一方、ステップSK5では変更後
の音高情報を音源装置9に出力してこの音高での発音を
停止させるための消音処理を行う。そして、この発音又
は消音処理を実行した後、この押離鍵処理を終了する。
【0044】〔自動演奏処理〕図9には、上述したメイ
ン処理に並行して実行され自動演奏処理のフローが示さ
れており、この自動演奏処理は、タイマ2から発生する
クロックタイミング毎の割込み処理として実行される。
このタイマ割込みにより自動演奏処理が開始されると、
ステップSP1にてRUNフラグが“1”であるか否か
が判断され、「否(NO)」の場合に直ちにこの処理を
終了する。一方、RUNフラグ=“1”(YES)の場
合には、次のステップSP2において、現在、SONG
データSDのイベント情報の処理タイミングであるか否
かが判断され(タイマ2から発生されるクロックのカウ
ント値とSONGデータSD内の各タイミングデータT
Ma,TMb,…との一致不一致の判断する。)、処理
タイミングであるときは、さらにステップSP3に進ん
でイベント情報が発音(キーオン)又は消音(キーオ
フ)イベントであるか否かが判断される。
【0045】ステップSP2,SP3で「否(NO)」
(イベント処理タイミングでなかったり、発/消音イベ
ントでない)と判断された場合は、ステップSP4に進
んで、イベント処理タイミングでないと判断された場合
にはタイマ2から発生されるクロック数のカウントを行
い、発/消音イベントでないと判断された場合には音量
変更やピッチベンド処理等のイベント処理及び次のタイ
ミングデータの読出しを行う、といったその他処理を実
行した後自動演奏処理を終了する。
【0046】一方、ステップSP3においてSONGデ
ータSDのイベント情報EVa,EVb,…が図4のよ
うに発/消音イベントであると判断された場合には、さ
らに、ステップSP5〜SP7へと順次進んで行く。先
ず、テップSP5でSONGバッファSBを参照してソ
ングトランスポーズ値TP0が読み出され、次のステッ
プSP6では、発/消音イベントに対応する音高情報
が、読み出されたソングトランスポーズ値TP0に基づ
いて変更される。例えば、図4の例のようにTP0=
“2”の場合には、音高変化量は“+2”=“+全音”
となり、SONGデータSDのイベントの音高情報「C
2」は図5のように「D2」に音高変更される。
【0047】ステップSP7においては、GUIDEフ
ラグGFが“1”であるか否かが判別され、GUIDE
=“1”であるとステップSP8に進んでLED発光処
理を行い、GUIDE=“0”のときはステップSP9
に進んで自動演奏データの発/消音処理を行い、何れか
の処理が実行されると自動演奏処理は終了する。
【0048】ステップSP8におけるLED発光処理
は、ガイド表示器14のLEDランプの点/消灯により
押鍵のガイドを行うための処理である。このステップS
P8では、ステップSP6で変更された後の音高情報に
相当する鍵のLEDランプを点/消灯させる。ガイド機
能によるLEDランプの点/消灯時には、このように、
SONGデータSDから読み出された発/消音イベント
の音高に対応してSONGバッファSB内のトランスポ
ーズ値TP0のみを考慮して鍵盤14のLEDランプを
点灯させればつじつまがあう。従って、押鍵ガイドに際
しては、PANELバッファのトランスポーズ値TP1
は考慮しなくともよい。
【0049】具体的に言えば、PANELバッファPB
にてTP1=“12”、SONGバッファSBにてTP
1=“0”とトランスポーズ値が設定されている場合、
SONGデータSDから“「C3」キーオン”が読み出
されると、これは、自動演奏処理について「C4」のキ
ーオンを表わすものとなるが、鍵位置もPANELバッ
ファPBの設定によりトランスポーズ(TP1)されて
いるので、結局のところ、「C3」位置の鍵を押鍵指示
してやれば、“C4”の音を指示したことになりつじつ
まが合うことになる。
【0050】ステップSP9における発/消音処理は、
ガイド機能オフ時(GUIDE=“0”)つまり自動演
奏データの通常発音時に実行される。このステップSP
9では、ステップSP6で変更された音高情報をPAN
ELバッファPBのパネルトランスポーズ値TP1によ
りさらに変更して音源装置9に対して出力する処理が行
われる。つまり、SONGバッファSB及びPANEL
バッファPBに夫々記録されている両トランスポーズ値
TP0,TP1によりSONGデータSDのイベントに
音高変換を施して発音処理を行う。例えば、図4の例の
ようにTP0=“2”、TP1=“12”の場合には、
自動演奏データ発/消音の音高変化量は“2”+“1
2”=“全音”+“1oct”となり、SONGデータ
SDのイベントの音高情報「C2」は図5の破線内のよ
うに「D3」に変更される。
【0051】〔種々の実施態様例〕以上、一実施例につ
いてこの発明による演奏補助手法を説明したが、種々の
変更が可能である。例えば、初期設定で各鍵盤に割り当
てられている音高は、実施例では、88鍵の最左から順
に“A0”〜“C8”となっているが、鍵盤は、例え
ば、“A−1”〜“C7”というように、88鍵盤に限
らない。また、実施例では、演奏ガイドの媒体としてL
EDランプを使用しているが、ディスプレイ等を利用し
て押鍵すべき鍵盤の指示表示を行うようにしてもよい。
【0052】実施例においては、ソングトランスポーズ
値として設定されるTP0の値は、パネルトランスポー
ズ値として設定されているTP1の値に追加する形で使
用されるものであり、SONGデータSDを発音させる
ときにはTP0及びTP1を合わせた値によりトランス
ポーズをかけているが、これ以外に、SONGデータを
発音させるときには、ソングトランスポーズ値のみを使
用してトランスポーズさせる方法、つまり、SONGデ
ータのトランスポーズはソングトランスポーズ値TP
0’のみで設定し、パネルトランスポーズ値TP0’を
鍵盤演奏のトランスポーズに使用し、LEDガイド時に
は、ソングトランスポーズ値TP0’とパネルトランス
ポーズ値TP1’との差分TP0’−TP1’により点
/消灯すべきLEDランプを決定する方法を採用するこ
とができる。
【0053】この方法を採用して、具体的に、図4に示
される設定と同等のトランスポーズを行うには、ユーザ
は、パネルトランスポーズ値TP1’としては“+1
2”を設定するが、ソングトランスポーズ値TP0’と
しては“+14”を設定する。そして、両値TP0’,
TP1’の差分TP0’−TP1’=“+2”によっ
て、ガイドすべき鍵を決定すればよい。従って、この方
法を採用する場合には、差分TP0’−TP1’が、自
動演奏データのみに対するトランスポーズ値乃至第2ト
ランスポーズ値として設定されることになる。
【0054】トランスボーズの設定については、実施例
ではテンキー等でトランスポーズ数値を入力してトラン
スポーズ値を設定しているが、移調したい調名をディス
プレイの画面に表示したり、調毎の調選択用スイッチ等
を設け、このような画面やスイッチ等を用いて調名を選
択すると、選択された調に移調するためのトランスポー
ズ値を算出手段で算出して設定するようにしてもよい。
また、テンプレート等に各調への移調に対応するトラン
スポーズ値を予め記録しておき、操作されたスイッチ等
に応じたトランスポーズ値を選択的に読み出して設定す
るようにしてもよい。
【0055】自動演奏データについては、実施例での自
動演奏データは1トラック構成であるが、複数トラック
構成の自動演奏データを用いてもよく、この場合、複数
トラックのデータが混在したもの、或いは、混在してい
ないものの何れであってもよい。また、複数トラック構
成の場合には、LEDランプによる押鍵ガイドの対象に
したいトラックを選択できるようにすることが好まし
く、この場合、ガイドしない他のトラックについては、
通常の楽音発音処理が行われるようにする。
【0056】具体的には、自動演奏データとして、メロ
ディに対応する演奏データを記録したトラック及び伴奏
に対応する演奏データを記録したトラックから構成され
るものを使用し、押鍵ガイドの対象トラックをメロディ
に対応するトラックとした場合、このメロディ対応トラ
ックに基づいたガイド処理が行われると共に、伴奏に対
応するトラックの自動演奏が発音処理されることにな
る。
【0057】実施例における楽曲データのフォーマット
は、演奏イベントの発生時刻を曲や小節内における絶対
時間で表わした「イベント+絶対時間」形式のものであ
るが、これに限らず、演奏イベントの発生時刻を1つ前
のイベントからの時間で表した「イベント+相対時間」
形式のもの、音符の音高と符長あるいは休符と休符調で
演奏データを表した「音高(休符)+符長」形式のも
の、演奏の最小分解能毎にメモリのLEDガイド領域を
確保し、演奏イベントの発生する時刻に対応するメモリ
領域に演奏イベントを記憶した「ベタ方式」形式のもの
等、どのような形式であってもよい。
【0058】さらに、ガイド機能については、実施例で
はガイドが行われているときには自動演奏データに対応
する発音処理が実行されないようになっているが、ガイ
ド時に非常に小さい音量で自動演奏データの発音を実行
させていてもよい。このような少音量の模範演奏は、か
えって演奏練習の手助けになることがある。また、実施
例のガイド機能では自動演奏データの読み出しに合わせ
て次々とLEDランプの点灯及び消灯を進行させていく
が、例えば、ユーザの正解押鍵があるまでガイドの進行
を一時停止したりするようなものであってもよい。
【0059】〔作用および効果〕以上説明したように、
この発明によれば、自動演奏データから読み出されるイ
ベントの進行に従って、押鍵すべき鍵をガイドして演奏
補助を行うに際して、自動演奏(ソングデータ)のみに
対するソングトランスポーズ値を設定し、設定されたト
ランスポーズ値に基づいて自動演奏データのイベント音
高を変更し、変更された音高に対応する鍵をガイド指示
し、ソングトランスポーズ値に関係なく、押鍵された音
高に対応する音高を発音するようにしている。また、こ
のソングトランスポーズ値は、発音処理系全体に対して
トランスポーズ機能を付与するパネルトランスポーズ値
とは別個に設定可能である。
【0060】従って、ユーザは、所望のソングトランス
ポーズ量を設定して所望の調を選択するだけの容易な設
定操作によって、練習したい調に合ったLEDランプに
よるガイドの下で、ピアノのような自然鍵盤楽器と同様
の演奏練習をすることができる。しかも、特定の調に対
応する自動演奏データを予め記録しておくだけでよく、
この特定調の自動演奏データを用いて多種の調に対応す
る押鍵ガイドを実行することができ、しかも、データ記
録領域を浪費することがない。
【0061】この発明では、押鍵ガイドのためにソング
トランスポーズ値に基づいて自動演奏データの音高を変
更するが、これに加えて、このように変更された音高を
更にパネルトランスポーズ値に基づいて変更して自動演
奏データの発音を行うようにしているので、トランスポ
ーズされた自動演奏を従来装置と同様に聴取したり、押
鍵ガイド中に模範演奏を聞くようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、この発明の一実施例のハードウエア構
成を示すブロック図である。
【図2】図2は、この発明の一実施例によるRAM内デ
ータの構成を示す図である。
【図3】図3は、この発明の一実施例によるソングデー
タの構成を示す図である。
【図4】図4は、各種データの一具体例を示す図であ
る。
【図5】図5は、この発明による演奏補助の概念を一具
体例を以て説明するための演奏補助概念図である。
【図6】図6は、この発明の一実施例によるメイン処理
のフローの一部を示す図である。
【図7】図7は、この発明の一実施例によるメイン処理
のフローの他部を示す図である。
【図8】図3は、この発明の一実施例による押離鍵処理
のフローを示す図である。
【図9】図9は、この発明の一実施例による自動演奏処
理ルーチンのフローを示す図である。
【符号の説明】
4 ソング及びパネルトランスポーズ値TP0,TP1
を格納するRAM、14 鍵盤13の各鍵近傍にガイド
用LEDランプを備えるガイド表示器、15 両トラン
スポーズ値TP0,TP1を設定するための操作子装
置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動演奏データのみに対するトランスポー
    ズ値を設定するトランスポーズ設定手段、 このトランスポーズ値に基づいて、自動演奏データから
    読み出されるイベントの音高を変更する音高変更手段、 この音高変更手段により変更された音高に対応する鍵を
    ガイドする押鍵ガイド手段、並びに、 前記トランスポーズ値に関係なく、押鍵された鍵に対応
    する音高を発音する押鍵音発音手段を備えることを特徴
    とする演奏補助装置。
  2. 【請求項2】自動演奏データのみに対するトランスポー
    ズ値を設定するステップ、 このトランスポーズ値に基づいて、自動演奏データから
    読み出されるイベントの音高を変更するステップ、 前記トランスポーズ値に関係なく、変更された音高に対
    応する鍵をガイドするステップ、並びに、押鍵された鍵
    に対応する音高を発音するステップから成るプログラム
    を記録したことを特徴とする演奏補助のための記録媒
    体。
  3. 【請求項3】発音処理系全体に対して第1トランスポー
    ズ値に基づくトランスポーズ機能を有する電子楽器にお
    いて自動演奏データから読み出されるイベントの進行に
    従って押鍵すべき鍵をガイドする演奏補助装置であっ
    て、 自動演奏データのみに対して第2トランスポーズ値を設
    定するトランスポーズ設定手段、 自動演奏データのイベントの音高を第2トランスポーズ
    値に基づいて変更するイベント音高変更手段、 この音高変更手段により変更された音高に対応する鍵を
    ガイド指示する押鍵ガイド指示手段、並びに、 押鍵された鍵に対応する音高を第1トランスポーズ値に
    基づいて変更する押鍵音高変更手段を備えることを特徴
    とする演奏補助装置。
  4. 【請求項4】発音処理系全体に対して第1トランスポー
    ズ値に基づくトランスポーズ機能を有する電子楽器にお
    いて自動演奏データから読み出されるイベントの進行に
    従って押鍵すべき鍵をガイドして演奏補助を行うため
    に、 自動演奏データのみに対して第2トランスポーズ値を設
    定するステップ、 自動演奏データのイベントの音高を第2トランスポーズ
    値に基づいて変更するステップ、 変更された音高に対応する鍵をガイド指示するステッ
    プ、並びに、 押鍵された鍵に対応する音高を第1トランスポーズ値に
    基づいて変更するステップから成るプログラムを記録し
    たことを特徴とする記録媒体。
  5. 【請求項5】発音処理系全体に対して第1トランスポー
    ズ値を設定する第1トランスポーズ設定手段、 自動演奏データに対して第2トランスポーズ値を設定す
    る第2トランスポーズ設定手段、 自動演奏データから読み出されるイベントの音高を第2
    トランスポーズ値に基づいて変更する第1イベント音高
    変更手段、 この音高変更手段により変更された音高に対応する鍵を
    ガイド指示する押鍵ガイド指示手段、 押鍵された鍵に対応する音高を第1トランスポーズ値に
    基づいて変更する押鍵音高変更手段、並びに、 第1イベント音高変更手段により変更された音高をさら
    に第1トランスポーズ値に基づいて変更する第2イベン
    ト音高変更手段を備えることを特徴とする演奏補助装
    置。
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