JP3885791B2 - 自動伴奏装置および自動伴奏方法を実現するためのプログラム - Google Patents

自動伴奏装置および自動伴奏方法を実現するためのプログラム Download PDF

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Description

本発明は、自動伴奏データの音高を、入力されたコード情報に基づいて変換し、該音高変換された自動伴奏データに基づいて自動伴奏を行う自動伴奏装置および自動伴奏方法を実現するためのプログラムに関する。
自動伴奏データ(たとえば、伴奏パターンデータ)の音高を、入力されたコード情報に基づいて変換し、該音高変換された伴奏パターンデータに基づいて自動伴奏を行う自動伴奏装置は、従来から知られている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2001−51681号公報
しかし、上記従来の自動伴奏装置では、たとえば、ある伴奏パターンデータに基づいた自動伴奏に、音高変換後の他の伴奏パターンに基づいた自動伴奏を重畳した場合に、たまたま両自動伴奏の調が同じになると、同じ音高の音が同時に発音されることがあり得るが、このとき、音が消えたり、音が単調になったりしていた。
本発明は、この点に着目してなされたものであり、同じ音高の音が同時に発音されようとしている場合に、豊かな音を発音することが可能となる自動伴奏装置および自動伴奏方法を実現するためのプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の自動伴奏装置は、複数の演奏操作子から成り、演奏を入力する演奏入力手段と、変換基準テーブルを予め記憶した記憶手段と、音高情報を含む演奏データと該演奏データの再生開始タイミングを示すタイミングデータを一組とした複数組からなる自動伴奏データ複数系列から、各系列の自動伴奏データに含まれる各演奏データを順次読み出す読み出し手段と、該読み出し手段によって読み出された演奏データに基づいて、伴奏音を生成する第1の生成手段と、前記演奏入力手段によって入力された演奏に応じた楽音を生成する第2の生成手段と、前記第1の生成手段によって生成された伴奏音を当該再生開始タイミングで発音するとともに、前記第2の生成手段によって生成された楽音を当該入力されたタイミングで発音する発音手段と、前記第1の生成手段によって生成された伴奏音が、前記発音手段によって既に発音中の伴奏音および楽音のうち、少なくとも一方と同じ音高であるかどうかを検出する検出手段と、該検出手段によって、前記生成された伴奏音が既に発音中の伴奏音および楽音のうち、少なくとも一方と同じ音高であることが検出されたときには、前記記憶手段に記憶された変換基準テーブルに基づいて、当該生成された伴奏音の音高を他の音高に変換する変換手段と、該変換手段によって音高変換された後の伴奏音の音高がさらに、前記既に発音中の伴奏音および楽音のうち、少なくとも一方と同じ音高であるときには、前記変換基準テーブルに基づいて、当該音高変換された後の伴奏音の音高をさらに他の音高に再変換する再変換手段とを有し、前記発音手段は、前記変換手段または前記再変換手段によって音高変換された後の伴奏音を、前記発音中の伴奏音および楽音とともに発音することを特徴とする。
好ましくは、コード情報を入力するコード情報入力手段と、該コード情報入力手段によってコード情報が入力されたときに、該入力されたコード情報に基づいて、前記読み出された演奏データの音高を変換するコード対応変換手段とをさらに有し、前記読み出された演奏データの音高が、前記コード対応変換手段によって変換されたときは、前記第1の生成手段は、該音高変換後の演奏データに基づいて、伴奏音を生成することを特徴とする(請求項2)。
また、前記変換手段によって音高変換された後の伴奏音が、前記発音手段によって既に発音中の伴奏音および楽音のうち、少なくとも一方と同じ音高であるかどうかを再検出する再検出手段と、前記再検出手段によって、前記音高変換後の伴奏音が、前記発音手段によって既に発音中の伴奏音および楽音のうち、少なくとも一方と同じ音高であることが再検出されたときには、該音高変換後の伴奏音の音高をさらに他の音高に変換させるように変換手段を制御する制御手段とをさらに有することが好ましい。さらに、前記変換手段が前記生成された伴奏音の音高を他の音高に変換するときに、複数の音高変換候補を生成するように、前記変換手段を制御する制御手段と、該制御手段によって生成された音高変換候補の中からいずれかを選択する選択手段とをさらに有し、前記変換手段は、前記生成された伴奏音の音高を前記選択手段によって選択された音高に変換することが好ましい。
また、好ましくは、前記各自動伴奏データには、それぞれ音高変換の許可/不許可を示す情報を含む音高変換規則が記憶され、前記変換手段は、前記生成された伴奏音の音高を当該音高変換規則に従って変換することを特徴とする(請求項3)。
上記目的を達成するため、請求項4に記載のプログラムは、請求項1と同様の技術的思想によって実現できる。
請求項1または4に記載の発明によれば、生成された伴奏音が既に発音中の伴奏音および楽音のうち、少なくとも一方と同じ音高であることが検出されたときには、記憶手段に記憶された変換基準テーブルに基づいて、当該生成された伴奏音の音高が他の音高に変換され、該音高変換された後の伴奏音の音高がさらに、前記既に発音中の伴奏音および楽音のうち、少なくとも一方と同じ音高であるときには、前記変換基準テーブルに基づいて、当該音高変換された後の伴奏音の音高がさらに他の音高に再変換する再変換され、該音高変換された後の伴奏音が、前記発音中の伴奏音および楽音とともに発音されるので、同じ音高の音が同時に発音されようとしている場合に、豊かな音を発音することが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る自動伴奏装置の概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、本実施の形態の自動伴奏装置は、音高情報を入力するための鍵盤1と、複数のパッドからなるマルチパッド2と、各種情報を入力するための複数の操作子からなるパネル操作子3と、鍵盤1の各鍵の押鍵状態を検出する押鍵検出回路4と、マルチパッド2の各パッドの操作状態を検出する操作状態検出回路5と、パネル操作子2の各操作子の操作状態を検出する操作状態検出回路6と、装置全体の制御を司るCPU7と、該CPU7が実行する制御プログラムや各種テーブルデータ、各種伴奏スタイルデータ等を記憶するROM8と、伴奏パターンデータ、各種入力情報および演算結果等を一時的に記憶するRAM9と、タイマ割込み処理における割込み時間や各種時間を計時するタイマ10と、各種情報等を表示する、たとえば大型液晶ディスプレイ(LCD)若しくはCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイおよび発光ダイオード(LED)等を備えた表示装置11と、前記制御プログラムを含む各種アプリケーションプログラムや各種伴奏パターンデータ、各種データ等を記憶する外部記憶装置12と、外部MIDI(Musical Instrument Digital Interface)機器等の外部制御機器100を接続し、この外部制御機器100とデータの送受信を行う通信インターフェース(I/F)13と、鍵盤1から入力された演奏データやマルチパッド2の各パッドに割り当てられた演奏データ、予め設定された演奏データ等を楽音信号に変換する音源回路14と、該音源回路14からの楽音信号に各種効果を付与するための効果回路15と、該効果回路15からの楽音信号を音響に変換する、たとえば、DAC(Digital-to-Analog Converter)やアンプ、スピーカ等のサウンドシステム16とにより構成されている。
上記構成要素4〜15は、バス17を介して相互に接続され、CPU7にはタイマ10が接続され、通信I/F13には外部制御機器100が接続され、音源回路14には効果回路15が接続され、効果回路15にはサウンドシステム16が接続されている。
外部記憶装置12としては、たとえば、フレキシブルディスクドライブ(FDD)、ハードディスクドライブ(HDD)、CD−ROMドライブおよび光磁気ディスク(MO)ドライブ等を挙げることができる。そして、外部記憶装置12には、前述のように、CPU7が実行する制御プログラムも記憶でき、ROM6に制御プログラムが記憶されていない場合には、この外部記憶装置12に制御プログラムを記憶させておき、それをRAM9に読み込むことにより、ROM6に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作をCPU7にさせることができる。このようにすると、制御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行える。
通信I/F13には、図示例では、外部制御機器100が直接接続されているが、これに限られず、たとえばLAN(Local Area Network)やインターネット、電話回線等の通信ネットワークを介して、サーバコンピュータが接続されるようにしてもよい。この場合、外部記憶装置12に上記各プログラムや各種パラメータが記憶されていなければ、通信I/F13は、サーバコンピュータからプログラムやパラメータをダウンロードするために用いられる。クライアントとなるコンピュータ(本実施の形態では、自動伴奏装置)は、通信I/F13および通信ネットワークを介してサーバコンピュータへとプログラムやパラメータのダウンロードを要求するコマンドを送信する。サーバコンピュータは、このコマンドを受け、要求されたプログラムやパラメータを、通信ネットワークを介してコンピュータへと配信し、コンピュータが通信I/F13を介して、これらプログラムやパラメータを受信して外部記憶装置12に蓄積することにより、ダウンロードが完了する。
なお、本実施の形態の自動伴奏装置は、上述の構成から分かるように、鍵盤およびマルチパッドを備えた電子鍵盤楽器上に構築されたものであるが、これに限らず、鍵盤およびマルチパッドを外部接続した汎用的なパーソナルコンピュータ上に構築してもよい。
図2は、伴奏パターンデータのフォーマットの一例を示す図である。なお、伴奏パターンデータとは、たとえば1フレーズ分の短い伴奏データであり、これを繰り返し再生することにより、自動伴奏を行うようにしたものである。
同図に示すように、伴奏パターンデータは、ヘッダデータ21と、タイミングデータ22および演奏データ23のシーケンスと、エンドデータ24とによって構成されている。ヘッダデータ21は、当該伴奏パターンデータの最初に位置するデータであって、ヘッダデータ21には、当該楽曲の名称、テンポおよび音色等が記憶されている。タイミングデータ22は、その直後に位置する演奏データ23の再生タイミングを規定するデータである。演奏データ23は、自動演奏を指示するデータである。エンドデータ24は、当該伴奏パターンデータの終わりを示すデータである。
演奏データ23は、音高を示すノートナンバ23aと、発音継続時間を示すデュレーション23bと、発音強度を示すベロシティ23cと、その他データ23dとによって構成されている。
なお、本実施の形態では、伴奏パターンデータの他に、伴奏スタイルデータによっても自動伴奏を行うことができるが、伴奏スタイルデータも、短い伴奏データであり、そのデータフォーマットも、伴奏パターンデータのフォーマットと同じものを使用している。
以上のように構成された自動伴奏装置が実行する制御処理を、まずその概要を説明し、次に図3および図4を参照して詳細に説明する。
本実施の形態の自動伴奏装置は、マルチパッド2を用いた自動伴奏と、伴奏スタイルを用いた自動伴奏の2種類の自動伴奏を同時に行うことができるように構成されている。
マルチパッド2を用いた自動伴奏とは、マルチパッド2の各パッドにそれぞれ伴奏パターンデータを割り当てておき、ユーザがパッドを押すことで、いずれかの伴奏パターンデータを選択し、選択された伴奏パターンデータに基づいて自動伴奏を行うようにしたものである。各パッドには、既製の伴奏パターンデータ、既製の伴奏パターンデータを編集したもの、さらには一からユーザが作成したもののいずれも割り当てることができるようになっている。マルチパッド2を用いた自動伴奏では、いずれかのパッドを押して、当該伴奏パターンデータに基づいた自動伴奏を開始した後、他のパッドを押して、異なる伴奏パターンデータに基づいた自動伴奏を重ねることができるように構成されている。もちろん、重ねられる自動伴奏の数は、2つに限られず、これ以上であってもよい。
また、本実施の形態の自動伴奏装置では、ユーザが鍵盤1の左手鍵域で和音(コード)を押鍵しながら、いずれかのパッドを押すと、当該伴奏パターンデータを構成する各演奏データの音高が、押鍵されたコードに基づいて変換され、音高変換後の各演奏データに基づいて、自動伴奏がなされるように構成されている。さらに、マルチパッド2を用いた自動伴奏を開始した後も、鍵盤1の左手鍵域からコードを入力することで、自動伴奏音の音高を変換することができる。なお、伴奏パターンデータの種類によっては、音高変換できないものもあるが、この種の伴奏パターンデータに基づいた自動伴奏では、コード入力があっても、自動伴奏音の音高は変更されない。
伴奏スタイルを用いた自動伴奏とは、たとえば前記ROM8や前記外部記憶装置12に記憶された複数種類の伴奏スタイルデータ(名称は異なるものの、前述のように、伴奏パターンデータと同種のでデータである)からユーザがいずれかを選択して、前記パネル操作子2の再生開始ボタン(図示せず)を押すことで、選択された伴奏スタイルデータに基づいて自動伴奏を行うようにしたものである。伴奏スタイルデータも、既製のもの、既製のものを編集したもの、さらに一からユーザが作成したもののいずれも使用することができるようになっている。ただし、伴奏スタイルデータのうち、編集したものや一からユーザが作成したものは、読み書き可能な記憶媒体に記憶しておく必要がある。伴奏スタイルを用いた自動伴奏でも、異なる伴奏スタイルデータに基づいた自動伴奏を幾重にも重ねて行うことができるように構成されている。
また、本実施の形態の自動伴奏装置では、伴奏スタイルを用いた自動伴奏における音高変換機能を有効に設定した後、伴奏スタイルを用いた自動伴奏を開始した場合、ユーザが鍵盤1の左手鍵域でコードを押鍵すると、当該伴奏スタイルデータを構成する各演奏データの音高が、押鍵されたコードに基づいて変換され、この音高変換後の伴奏パターンに基づいて、自動伴奏がなされるように構成されている。なお、伴奏スタイルデータについても、その種類によっては、音高変換できないものもあるが、この種の伴奏スタイルデータに基づいた自動伴奏では、コード入力があっても、自動伴奏音の音高は変更されない。
このように、本実施の形態の自動伴奏装置では、伴奏パターンデータおよび伴奏スタイルデータに基づいた自動伴奏が複数系列同時に実行されている場合があり、さらにこの場合、ユーザは自由に各自動伴奏音の音高を変換することができるので、同じ調の自動伴奏が複数系列同時に実行されることがあって、同じ音高の音が重なって発音される可能性が高くなる。そこで、本実施の形態の自動伴奏装置では、同じ音高の音を重ねて発音しようとする状態を常に検知し、同じ音高の音を重ねて発音しようとする状態が検知されると、その音の音高を他の音高に変換し、変換後の音高で発音するようにしている。さらに、音高変換後の音が、既に発音されているかどうかも検知し、既に発音されている場合には、さらに他の音高の音に変換して、同じ音が重なって発音されないようにしている。ここで、音高変換の方法としては、たとえば、音名は同じでオクターブを異ならせる方法、所定の絶対音高に変換する方法および所定の相対音高に変換する方法等を挙げることができる。もちろん、これに限られるわけではない。
次に、この制御処理を詳細に説明する。
図3は、本実施の形態の自動伴奏装置、特にCPU7が実行するメインルーチンの手順を示すフローチャートである。
本メインルーチンでは、まず、RAM9のクリア等の初期化処理を行った(ステップS1)後、パネル操作子3中、ユーザが操作した操作子があれば、その操作子に応じたパネル設定処理を実行し(ステップS2)、後述する音高変換処理サブルーチンを実行し(ステップS3)、発音処理を実行する(ステップS4)。そして、ステップS2〜S4の処理を繰り返す。ここで、発音処理は、ユーザが鍵盤1の右手鍵域を押鍵したときに入力される演奏データ、ユーザがマルチパッド2のパッドを操作したときに、そのパッドに割り当てられた伴奏パターンデータに基づいて入力される演奏データ、および、ユーザがいずれかの伴奏スタイルデータを選択したときに、その伴奏スタイルデータに基づいて入力される演奏データ等を、その発音の対象にしている。なお、本実施の形態では、鍵盤1を左手鍵域と右手鍵域とに分割し、左手鍵域からコード情報を入力するようにし、右手鍵域から通常の演奏情報を入力するようにしている。
図4は、ステップS3の変換処理サブルーチンの詳細な手順を示すフローチャートであり、本変換処理サブルーチンは、主として、(a)ユーザが押したパッドに割り当てられた伴奏パターンデータの読み出し処理(ステップS13)と、(b)ユーザが選択した伴奏スタイルデータの読み出し処理(ステップS23)と、(c)その他の自動伴奏処理(ステップS24)と、(d)同一音高の演奏データを発音しようとする場合に、該演奏データの音高を変換する処理(ステップS15〜S20)とによって構成されている。
ユーザによって自動伴奏の開始が指示されて、自動伴奏が実行中であり、その自動伴奏がマルチパッド2を用いた自動伴奏であるときには、前記(a)の伴奏パターンデータの読み出し処理に移行し(ステップS11→S12→S13)、(a)伴奏パターンデータの読み出し処理では、伴奏パターンデータを構成する各演奏データを当該再生タイミングで読み出す。すなわち、伴奏パターンデータを構成する各演奏データには、前述のように、それぞれタイミングデータ(図2のタイミングデータ22)が付随しているので、(a)伴奏パターンデータの読み出し処理では、タイミングデータによって示される時間だけ経過したときに、対応する(付随する)演奏データを読み出し、この時間がまだ経過していないときには、何もしないで、次の処理に移行する。なお、タイミングデータによって示される時間は、たとえば、前記タイマ10が所定時間(たとえば1ms)毎に発生するタイマ割り込みに応じて起動されるタイマ割り込み処理(図示せず)内で計時するようにすればよい。
一方、ユーザによって自動伴奏の開始が指示されて、自動伴奏が実行中であり、その自動伴奏が伴奏スタイルを用いた自動伴奏であるときには、前記(b)の伴奏スタイルデータの読み出し処理に移行し(ステップS11→S12→S21→S22)、(b)伴奏スタイルデータの読み出し処理では、伴奏スタイルデータを構成する各演奏データを当該再生タイミングで読み出す。なお、伴奏スタイルデータのデータフォーマットは、前述のように、伴奏パターンデータのそれと同様であり、伴奏スタイルデータの各演奏データの読み出し処理は、上記伴奏パターンデータの各演奏データの読み出し処理と同様に行えばよいので、その説明は省略する。
なお、ユーザによって自動伴奏の開始が指示されて、自動伴奏が実行中であるが、その自動伴奏が、マルチパッド2を用いた自動伴奏でも、伴奏スタイルを用いた自動伴奏でもないときには、前記(c)のその他の自動伴奏処理に移行する(ステップS11→S12→S21→S23)。
このように、(a)伴奏パターンデータの読み出し処理または(b)伴奏スタイルデータの読み出し処理が実行されると、次に、現時点で音高処理すべき演奏データがあるかどうか、つまり、前記ステップS13またはS23の処理で演奏データが読み出されたかどうかを判別し、読み出されたときには、前記(d)の演奏データの音高を変換する処理に移行する(ステップS14→S15)。
(d)演奏データの音高を変換する処理では、まず、鍵盤1の左手鍵域からコード入力があるかどうかをチェックし、コード入力があれば、その入力コードに基づいて、読み出された演奏データの音高を変換する(ステップS15)。なお、音高変換の対象となる演奏データの含まれる伴奏パターンデータまたは伴奏スタイルデータが、前述のように、音高変換できない種類のものである場合には、ステップS15の音高変換はなされない。また、入力コードに基づいた音高変換の方法は、本発明の特徴ではないので、公知の方法を用いればよい。
次に、音高変換後の演奏データ(コード入力がない場合には、音高変換されない演奏データ、つまり読み出されたときの演奏データ)の音高が、前記図3のステップS4の発音処理によって既に発音中の伴奏音のいずれかの音高と等しければ、たとえば前記ROM8に記憶されている変換基準データ(テーブル)に従って、音高変換後の演奏データの音高をさらに変換し(ステップS16→S17)、この音高変換後の演奏データに変換してもよいかどうかチェックし(ステップS18)、問題があれば、再度音高変換を行う(ステップS17)一方、問題がなければ、この変換後の音高で演奏データを生成する(ステップS19)。
ここで、問題がある場合とは、音高変換後の音高が、まだ発音中の伴奏音のいずれか(ステップS16によって判別された伴奏音とは別のもの)と等しい場合や、発音中の伴奏音とマッチしない場合等が挙げられる。なお、本実施の形態では、問題がある場合が継続する限り、音高変換を継続するようにしたが、これに限らず、所定回数続けて音高変換をしても、問題が解決しない場合には、音高変換を打ち切るようにしてもよい。
また、本実施の形態では、音高変換後の音高は、1つのみ提示するようにしたが、これに限らず、複数候補提示し、その中で最適なものを選択するようにしてもよい。さらに、伴奏パターンデータおよび伴奏スタイルデータのヘッダ(前記図2のヘッダデータ21)に、音高変換の許可/不許可を示す情報を記憶させておき、音高変換の不許可が設定されている伴奏パターンデータおよび伴奏スタイルデータの演奏データについては、その音高変換を行わないようにしてもよい。また、前記ステップS17の音高変換は、変換基準データに基づいて行うようにしたが、これに限らず、たとえば演算によって求めた音高を用いてもよい。さらに、音高変換は、絶対的な音高を指定して、その音高に変換するものでも、相対的な音高、つまり変換対象の演奏データの音高に加減算される差分を指定して、その音高に変換するものでもよい。
このようにして演奏データが生成されると、他にも自動伴奏が実行されているかどうかを判別し(ステップS20)、他に自動伴奏が実行されていないときには、本音高変換処理を終了する一方、他に自動伴奏が実行されているときには、前記ステップS12に戻って、前記(a),(b),(c)のいずれかを実行する。
このように、本実施の形態では、同じ音高の音を重ねて発音しようとする状態を常に検知し、同じ音高の音を重ねて発音しようとする状態が検知されると、その音の音高を他の音高に変換し、変換後の音高で発音するようにしたので、同じ音高の音が同時に発音されようとしている場合に、豊かな音を発音することが可能となる。
なお、本実施の形態では、伴奏パターンデータも伴奏スタイルデータも、ノートナンバおよびデュレーションを含む演奏データとタイミングデータを一組とした複数組からなるフォーマットのものを例に挙げて説明したが、これは例示に過ぎず、車のエンジン音などの実際に発せられている音をサンプリングして生成されたサンプリングデータと、これに付随させた、該サンプリングデータの音高を示す音高情報とからなるフォーマットのものを採用し、このサンプリングデータの音高と発音中の音とが一致した場合、このサンプリングデータの音高を他の音高に変換(ピッチチェンジ)して、発音させるようにしてもよい。また、音高情報を付随させずに、サンプリングデータから直接その音高を検出するようにしてもよい。
また、前記ステップS16では、発音中の演奏データとして、他の伴奏音(伴奏パターンデータおよび伴奏スタイルデータに基づいて発音される伴奏音)を比較対象としたが、これに加えて、ユーザが鍵盤1の右手鍵域を押鍵したときに入力される演奏データに基づいて発音される演奏音を含めるようにしてもよい。さらに、他の自動演奏(上記伴奏とは異なるもの)がなされているときには、上記比較対象中に、この自動伴奏音を含めるようにしてもよい。
なお、上述した実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置のコンピュータ(またはCPU7やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、たとえば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。また、通信ネットワークを介してサーバコンピュータからプログラムコードが供給されるようにしてもよい。
また、コンピュータが読出したプログラムコードを実行することにより、上述した実施の形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU7などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
本発明の一実施の形態に係る自動伴奏装置の概略構成を示すブロック図である。 伴奏パターンデータのフォーマットの一例を示す図である。 図1の自動伴奏装置、特にCPUが実行するメインルーチンの手順を示すフローチャートである。 図3のメインルーチン中の変換処理サブルーチンの詳細な手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1…鍵盤(演奏入力手段、コード情報入力手段),7…CPU(読み出し手段、第1の生成手段、第2の生成手段、発音手段、検出手段、変換手段、再変換手段、コード対応変換手段),14…音源回路(発音手段)

Claims (4)

  1. 複数の演奏操作子から成り、演奏を入力する演奏入力手段と、
    変換基準テーブルを予め記憶した記憶手段と、
    音高情報を含む演奏データと該演奏データの再生開始タイミングを示すタイミングデータを一組とした複数組からなる自動伴奏データ複数系列から、各系列の自動伴奏データに含まれる各演奏データを順次読み出す読み出し手段と、
    該読み出し手段によって読み出された演奏データに基づいて、伴奏音を生成する第1の生成手段と、
    前記演奏入力手段によって入力された演奏に応じた楽音を生成する第2の生成手段と、
    前記第1の生成手段によって生成された伴奏音を当該再生開始タイミングで発音するとともに、前記第2の生成手段によって生成された楽音を当該入力されたタイミングで発音する発音手段と、
    前記第1の生成手段によって生成された伴奏音が、前記発音手段によって既に発音中の伴奏音および楽音のうち、少なくとも一方と同じ音高であるかどうかを検出する検出手段と、
    該検出手段によって、前記生成された伴奏音が既に発音中の伴奏音および楽音のうち、少なくとも一方と同じ音高であることが検出されたときには、前記記憶手段に記憶された変換基準テーブルに基づいて、当該生成された伴奏音の音高を他の音高に変換する変換手段と
    該変換手段によって音高変換された後の伴奏音の音高がさらに、前記既に発音中の伴奏音および楽音のうち、少なくとも一方と同じ音高であるときには、前記変換基準テーブルに基づいて、当該音高変換された後の伴奏音の音高をさらに他の音高に再変換する再変換手段と
    を有し、
    前記発音手段は、前記変換手段または前記再変換手段によって音高変換された後の伴奏音を、前記発音中の伴奏音および楽音とともに発音することを特徴とする自動伴奏装置。
  2. コード情報を入力するコード情報入力手段と、
    該コード情報入力手段によってコード情報が入力されたときに、該入力されたコード情報に基づいて、前記読み出された演奏データの音高を変換するコード対応変換手段と
    をさらに有し、
    前記読み出された演奏データの音高が、前記コード対応変換手段によって変換されたときは、前記第1の生成手段は、該音高変換後の演奏データに基づいて、伴奏音を生成することを特徴とする請求項1に記載の自動伴奏装置。
  3. 前記各自動伴奏データには、それぞれ音高変換の許可/不許可を示す情報を含む音高変換規則が記憶され、
    前記変換手段は、前記生成された伴奏音の音高を当該音高変換規則に従って変換する
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動伴奏装置。
  4. 音高情報を含む演奏データと該演奏データの再生開始タイミングを示すタイミングデータを一組とした複数組からなる自動伴奏データ複数系列から、各系列の自動伴奏データに含まれる各演奏データを順次読み出す読み出し手順と、
    該読み出し手順によって読み出された演奏データに基づいて、伴奏音を生成する第1の生成手順と、
    複数の演奏操作子から成り、演奏を入力する演奏入力手段によって入力された演奏に応じた楽音を生成する第2の生成手順と、
    前記第1の生成手順によって生成された伴奏音を当該再生開始タイミングで発音するとともに、前記第2の生成手順によって生成された楽音を当該入力されたタイミングで発音する発音手順と、
    前記第1の生成手順によって生成された伴奏音が、前記発音手順によって既に発音中の伴奏音および楽音のうち、少なくとも一方と同じ音高であるかどうかを検出する検出手順と、
    該検出手順によって、前記生成された伴奏音が既に発音中の伴奏音および楽音のうち、少なくとも一方と同じ音高であることが検出されたときには、記憶手段に予め記憶された変換基準テーブルに基づいて、当該生成された伴奏音の音高を他の音高に変換する変換手順と
    該変換手順によって音高変換された後の伴奏音の音高がさらに、前記既に発音中の伴奏音および楽音のうち、少なくとも一方と同じ音高であるときには、前記変換基準テーブルに基づいて、当該音高変換された後の伴奏音の音高をさらに他の音高に再変換する再変換手順と
    をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記発音手順では、前記変換手順または前記再変換手順によって音高変換された後の伴奏音を、前記発音中の伴奏音および楽音とともに発音することを特徴とするプログラム。
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