JPH11299501A - 足底板 - Google Patents

足底板

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JPH11299501A
JPH11299501A JP10107360A JP10736098A JPH11299501A JP H11299501 A JPH11299501 A JP H11299501A JP 10107360 A JP10107360 A JP 10107360A JP 10736098 A JP10736098 A JP 10736098A JP H11299501 A JPH11299501 A JP H11299501A
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JP
Japan
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sole plate
foot
knee
sole
outside
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JP10107360A
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English (en)
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Terumitsu Endo
照光 遠藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内反足や変形性膝関節症に対して、単に、足
底板を足の下に敷いて歩くだけで治療できるようにす
る。 【解決手段】 足底板を第1部材1と第2部材4の二つ
の部材を着脱自在に組み合わせることにより構成する。
第1部材1は、足の第1指が当たる部分を平坦部2と
し、その外側部分は傾斜部3として、上面が外側から内
側に向かって低くなるように傾斜させている。第2部材
4は、前方外側から後方内側に向かって低くなるように
傾斜していて、第1部材1の外側前部上面に着脱可能に
なっている。最初、第1部材1を靴の内底に敷いて、足
関節や膝関節の横方向の矯正を行い、ある程度進んだ段
階で、第1部材1の上に第2部材4を取り付け、前後方
向の矯正を加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、靴底や靴の中敷等
として用いることにより、内反足や変形性膝関節症(O
脚)の矯正が可能な足底板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内反足や変形性膝関節症の原因として
は、骨盤が外側に開く外旋により体重バランスの異常が
起こって、体重が常時、足関節の外側に加わるようにな
り、足関節が内側に向く内反足になってしまう。また、
体重が常時、足関節の外側に加わるようになると、つい
には、脛骨及び腓骨が湾曲してしまい、膝内側部に常時
圧力が加わるようになって変形性膝関節症になってしま
う。
【0003】そのような、内反足や変形性膝関節症に対
して、従来は、リハビリテーションや整体術,カイロプ
ラクティック等で治療したり、あるいは、就寝時等にコ
ルセット状の矯正具を膝関節等に当てることにより治療
したりしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の治療法では、リハビリテーションや整体術,カ
イロプラクティック等を行うには、治療に熟練した専門
家が不可欠で、患者個人だけでは治療を行うことができ
ないという問題点があった。また、コルセット状の矯正
具を用いる場合は、必ずしも専門家は必要ないが、治療
を行える時間が、就寝時等、特定の時間に限られてしま
うという問題点があった。
【0005】本発明は、そのような問題点を解決し、内
反足や変形性膝関節症に対して、専門家がいなくても治
療ができ、しかも、時を選ばず歩行しながら治療できる
ようにすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1に記載の足底板は、上面が外側から内側に
向かって低くなるように傾斜していることを特徴とす
る。ここで、「外側」及び「内側」とは、両足を揃えて
立ったとき、左右の足が対向する側が「内側」、その反
対側が「外側」とする。このようにすると、内反足や変
形性膝関節症に対して、専門家がいなくても治療がで
き、しかも、時を選ばず歩行しながら治療できる。
【0007】そして、請求項2に記載の足底板は、内側
前部の上面がほぼ水平面になっていることを特徴とす
る。このようにすると、親指が当たる部分が水平面にな
って、足が安定する。
【0008】また、請求項3に記載の足底板は、外側か
ら内側に向かって低くなるように傾斜した上面を有する
第1部材と、該第1部材の外側前部上面に着脱可能で、
前方外側から後方内側に向かって低くなるように傾斜し
た第2部材とからなることを特徴とする。このようにす
ると、関節の歪みを2段階に分けて徐々に矯正できるた
め、矯正時に関節にかかる負担が軽減される。
【0009】また、請求項4に記載の足底板は、靴の中
敷として用いることを特徴とする。このようにすると、
通常の靴に入れるだけで利用できる。
【0010】また、請求項5に記載の足底板は、履物と
一体の中底として用いることを特徴とする。このように
すると、その履物を履くことにより内反足や変形性膝関
節症を改善できる。
【0011】そしてまた、請求項6に記載の足底板は、
足裏から足の甲にかけて被着可能な伸縮性カバーの内底
に敷いて用いることを特徴とする。このようにすると、
家の中でも用いることができる。
【0012】さらに、請求項7に記載の足底板は、前記
伸縮性カバーに一体に取り付けられていることを特徴と
する。このようにすると、足底板の装着が容易になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の足底板の
第1部材を示す図であり、図1(イ)は、平面図、図1
(ロ)は、そのA−A断面図、図1(ハ)は、B−B断
面図ある。図1において、1は第1部材、2は平坦部、
3は傾斜部である。なお、図1(イ)中、傾斜部3に付
した斜線は、上面の傾斜の方向を示している。
【0014】第1部材1は、上面がほぼ水平な平坦部2
と、上面が外側から内側に向かって低くなるように傾斜
している傾斜部3とからなっており、ゴム等の弾力性を
有する材料により形成されている。その製造は、図2
(イ),(ロ)に、上面及び端面を示すように、厚さt
の弾性平坦シート2aから足形に合わせて点線で示すよ
うに切り取って、足形平坦板2bを作る。それに用いる
弾性平坦シート2aの厚さtは、2〜3mm程度にする。
また、図2(ハ),(ニ),(ホ)に、上面,端面及び
側端面を示すように、側部高さがh1 、上面の傾き角度
がθ1 で、断面が楔状の弾性ウェッジシート3aを点線
で示すように切り取って、楔状片3bを作る。その際、
直線状のラインL1 の部分は、弾性ウェッジシート3a
の最も薄い縁部をそのまま利用している。そして、それ
に用いる弾性ウェッジシート3aの側部高さh1 及び上
面の傾き角度θ1 は、症状に合わせて選ぶことになる
が、側部高さh1 は、7〜11mm程度、上面の傾き角度
θ1 は、4〜8度程度にすると良い。
【0015】そして、足形平坦板2bの上に楔状片3b
を接着剤で貼り付けて、図1に示すような第1部材を形
成する。その際、楔状片3bは、図3に示すように、第
1部材の上に足を乗せたとき、最も薄い部分の縁のライ
ンL1 が、第1指の第2指側先端部から内くるぶしの方
に延びるように配置する。なお、上記の例では、足形平
坦板2bと楔状片3bとを貼り合わせて第1部材1を形
成したが、平坦部2と傾斜部3とを一体的に有する弾性
板状体を直接切り抜いて、第1部材1を形成するように
してもよい。
【0016】また、この第1部材1の上面には、通気性
と吸湿性を確保するため、通気性と吸湿性が良好な繊維
よりなる布を被覆している。そのような第1部材を左右
の足の下に敷いて歩くようにする。
【0017】内反足の人は、足関節が内反していて、加
重点が全体的に足底部の前方外側になるが、足の下に上
記のような第1部材1を敷いて歩くと、加重点があった
外側部が高くなって、加重点が外側から内側に移動す
る。その結果、足関節及び膝関節に横方向に加わってい
た圧力が軽減される。
【0018】この第1部材1は、靴の中敷として靴の中
に入れて用いることもできるし、靴やサンダル等の履物
の中底として、履物と一体に設けて用いることもでき
る。さらに、編み物製の靴下カバーのような、足裏から
足の甲にかけて被着可能な伸縮性カバーの中に入れて、
その内底に敷いて用いることもできる。そのようにし
て、第1部材1を足の下に敷いて歩いている内に、足関
節及び膝関節の横方向の歪みがある程度矯正される。
【0019】そのようにして、第1段階の矯正として、
足関節及び膝関節の横方向の歪みがある程度矯正された
ら、次に、第1部材1の上に第2部材を取り付けて、前
後方向の矯正を加えた第2段階の矯正を行う。
【0020】図4は、本発明の足底板を第1部材と第2
部材を一体化した状態を示す図である。符号2,3は、
図1のものに対応しており、4は第2部材である。図4
(イイ)中、傾斜部3及び第2部材4に付した斜線は、
上面の傾斜の方向を示している。
【0021】第2部材4は、前方外側から後方内側に向
かって低くなるように傾斜した楔状をしており、第1部
材1の外側前部上面に、接着剤,面ファスナー(商品名
「マジックファスナー」)あるいは突起と係合穴とより
なる打ち込み式係合等により、着脱自在に取り付けられ
る。
【0022】図5は、第2部材の製造方法の一例を示す
図である。図5(イ),(ロ),(ハ)に、上面,端面
及び側端面を示すように、側部高さがh2 、上面の傾き
角度がθ2 で、断面が楔状の弾性ウェッジシート4aを
点線で示すように切り取って、楔状片4bを作る。その
際、直線状のラインL2 の部分は、弾性ウェッジシート
4aの最も薄い縁部をそのまま利用している。そして、
それに用いる弾性ウェッジシート4aの側部高さh2
び上面の傾き角度θ2 は、弾性ウェッジシート3aと同
様に、症状に合わせて選ぶことになるが、側部高さh2
は、7〜11mm程度、上面の傾き角度θ2 は、4〜8度
程度にすると良い。
【0023】そして、第2部材4は、図6に示すよう
に、第1部材1と第2部材4よりなる足底板の上に足を
乗せたとき、第2部材4の最も薄い部分の縁のラインL
2 が、第1指の付け根付近から外くるぶしの方に延びる
ように配置する。その結果、足底板の前方外側の上面に
前方外側から後方内側に向かって低くなるような傾斜が
付与され、それを足の下に敷いて歩くことにより、第1
部材1を使って、外側から内側に移動した加重点が、さ
らに、後方内側に移動して、足関節及び膝関節に前方に
加わっていた圧力が軽減される。
【0024】この第2部材1の上面にも、通気性と吸湿
性を確保するため、通気性と吸湿性が良好な繊維よりな
る布を被覆する。
【0025】このように、本発明の足底板は、第1部材
1と第2部材4とを着脱可能に組み合わせ、第1段階で
は、第1部材1のみを用いて、主として横方向の矯正を
行い、第2段階で、第2部材4を付加して、前後方向の
矯正を行う。そのため、内反足及び変形性膝関節症に対
して無理なく矯正ができる。そして、このような足底板
の試作品を作って何人かの人に実際に使ってみたとこ
ろ、内反足,変形性膝関節症及びそれらが原因で起こっ
ていた腰痛や肩凝り等の症状も著しく改善されることが
分かった。
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、次に記載するような効果を奏する。すなわ
ち、請求項1に記載の足底板は、上面が外側から内側に
向かって低くなるように傾斜させたので、内反足や変形
性膝関節症に対して、専門家がいなくても、単に、それ
を足の下に敷いて歩くだけで治療ができる。
【0027】そして、請求項2に記載の足底板は、内側
前部の上面をほぼ水平面にしたので、親指が当たる部分
が水平面になって、足が安定する。
【0028】また、請求項3に記載の足底板は、外側か
ら内側に向かって低くなるように傾斜した上面を有する
第1部材と、該第1部材の外側前部上面に着脱可能で、
前方外側から後方内側に向かって低くなるように傾斜し
た第2部材により構成したので、関節の歪みを2段階に
分けて徐々に矯正でき、矯正時に関節にかかる負担が軽
減される。
【0029】また、請求項4に記載の足底板は、靴の中
敷として用いることを特徴とする。このようにすると、
通常の靴に入れるだけで利用できる。
【0030】また、請求項5に記載の足底板は、履物と
一体の中底として用いることを特徴とする。このように
すると、その履物を履くことにより内反足や変形性膝関
節症を改善できる。
【0031】そしてまた、請求項6に記載の足底板は、
足裏から足の甲にかけて被着可能な伸縮性カバーの内底
に敷いて用いることを特徴とする。このようにすると、
家の中でも用いることができる。
【0032】さらに、請求項7に記載の足底板は、前記
伸縮性カバーに一体に取り付けられていることを特徴と
する。このようにすると、足底板の装着が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の足底板の第1部材を示す図である。
【図2】第1部材の製造方法の一例を示す図である。
【図3】第1部材の上に足を乗せた状態を示す図であ
る。
【図4】本発明の足底板を第1部材と第2部材を一体化
した状態を示す図である。
【図5】第2部材の製造方法の一例を示す図である。
【図6】第1部材と第2部材を一体化した足底板の上に
足を乗せた状態を示す図である。
【符号の説明】
1…第1部材 2…平坦部 3…傾斜部 4…第2部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 足底板
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、靴底や靴の中敷等
として用いることにより、内反足や変形性膝関節症(O
脚)の矯正が可能な足底板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】内反足や変形性膝関節症の原因として
は、骨盤が外側に開く外旋により体重バランスの異常が
起こって、体重が常時、足関節の外側に加わるようにな
り、足関節が内側に向く内反足になってしまう。また、
体重が常時、足関節の外側に加わるようになると、つい
には、脛骨及び腓骨が湾曲してしまい、膝内側部に常時
圧力が加わるようになって変形性膝関節症になってしま
う。
【0003】そのような、内反足や変形性膝関節症に対
して、従来は、リハビリテーションや整体術,カイロプ
ラクティック等で治療したり、あるいは、就寝時等にコ
ルセット状の矯正具を膝関節等に当てることにより治療
したりしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の治療法では、リハビリテーションや整体術,カ
イロプラクティック等を行うには、治療に熟練した専門
家が不可欠で、患者個人だけでは治療を行うことができ
ないという問題点があった。また、コルセット状の矯正
具を用いる場合は、必ずしも専門家は必要ないが、治療
を行える時間が、就寝時等、特定の時間に限られてしま
うという問題点があった。
【0005】本発明は、そのような問題点を解決し、内
反足や変形性膝関節症に対して、専門家がいなくても治
療ができ、しかも、時を選ばず歩行しながら治療できる
ようにすることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1に記載の足底板は、内側前部の上面はほぼ
水平面になっており、それ以外の部分の上面は外側から
内側に向かって低くなるように傾斜していることを特徴
とする。ここで、「外側」及び「内側」とは、両足を揃
えて立ったとき、左右の足が対向する側が「内側」、そ
の反対側が「外側」とする。このようにすると、内反足
や変形性膝関節症に対して、専門家がいなくても、時を
選ばず歩行しながら治療できる。しかも、親指が当たる
部分が水平面になっていて、足が安定する
【0007】そして、請求項2に記載の足底板は、外側
から内側に向かって低くなるように傾斜した上面を有す
る第1部材と、該第1部材の外側前部上面に着脱可能
で、前方外側から後方内側に向かって低くなるように傾
斜した第2部材とからなることを特徴とする。このよう
にすると、関節の歪みを2段階に分けて徐々に矯正でき
るため、矯正時に関節にかかる負担が軽減される。
【0008】また、請求項3に記載の足底板は、足裏か
ら足の甲にかけて被着可能な伸縮性カバーの内底に敷い
て用いることを特徴とする。このようにすると、家の中
でも用いることができる。
【0009】さらに、請求項4に記載の足底板は、前記
伸縮性カバーに一体に取り付けられていることを特徴と
する。このようにすると、足底板の装着が容易になる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の足底板の
第1部材を示す図であり、図1(イ)は、平面図、図1
(ロ)は、そのA−A断面図、図1(ハ)は、B−B断
面図ある。図1において、1は第1部材、2は平坦部、
3は傾斜部である。なお、図1(イ)中、傾斜部3に付
した斜線は、上面の傾斜の方向を示している。
【0011】第1部材1は、上面がほぼ水平な平坦部2
と、上面が外側から内側に向かって低くなるように傾斜
している傾斜部3とからなっており、ゴム等の弾力性を
有する材料により形成されている。その製造は、図2
(イ),(ロ)に、上面及び端面を示すように、厚さt
の弾性平坦シート2aから足形に合わせて点線で示すよ
うに切り取って、足形平坦板2bを作る。それに用いる
弾性平坦シート2aの厚さtは、2〜3mm程度にする。
また、図2(ハ),(ニ),(ホ)に、上面,端面及び
側端面を示すように、側部高さがh1 、上面の傾き角度
がθ1 で、断面が楔状の弾性ウェッジシート3aを点線
で示すように切り取って、楔状片3bを作る。その際、
直線状のラインL1 の部分は、弾性ウェッジシート3a
の最も薄い縁部をそのまま利用している。そして、それ
に用いる弾性ウェッジシート3aの側部高さh1及び上
面の傾き角度θ1 は、症状に合わせて選ぶことになる
が、側部高さh1 は、7〜11mm程度、上面の傾き角度
θ1 は、4〜8度程度にすると良い。
【0012】そして、足形平坦板2bの上に楔状片3b
を接着剤で貼り付けて、図1に示すような第1部材を形
成する。その際、楔状片3bは、図3に示すように、第
1部材の上に足を乗せたとき、最も薄い部分の縁のライ
ンL1 が、第1指の第2指側先端部から内くるぶしの方
に延びるように配置する。なお、上記の例では、足形平
坦板2bと楔状片3bとを貼り合わせて第1部材1を形
成したが、平坦部2と傾斜部3とを一体的に有する弾性
板状体を直接切り抜いて、第1部材1を形成するように
してもよい。
【0013】また、この第1部材1の上面には、通気性
と吸湿性を確保するため、通気性と吸湿性が良好な繊維
よりなる布を被覆している。そのような第1部材を左右
の足の下に敷いて歩くようにする。
【0014】内反足の人は、足関節が内反していて、加
重点が全体的に足底部の前方外側になるが、足の下に上
記のような第1部材1を敷いて歩くと、加重点があった
外側部が高くなって、加重点が外側から内側に移動す
る。その結果、足関節及び膝関節に横方向に加わってい
た圧力が軽減される。
【0015】この第1部材1は、靴の中敷として靴の中
に入れて用いることもできるし、靴やサンダル等の履物
の中底として、履物と一体に設けて用いることもでき
る。さらに、編み物製の靴下カバーのような、足裏から
足の甲にかけて被着可能な伸縮性カバーの中に入れて、
その内底に敷いて用いることもできる。そのようにし
て、第1部材1を足の下に敷いて歩いている内に、足関
節及び膝関節の横方向の歪みがある程度矯正される。
【0016】そのようにして、第1段階の矯正として、
足関節及び膝関節の横方向の歪みがある程度矯正された
ら、次に、第1部材1の上に第2部材を取り付けて、前
後方向の矯正を加えた第2段階の矯正を行う。
【0017】図4は、本発明の足底板を第1部材と第2
部材を一体化した状態を示す図である。符号2,3は、
図1のものに対応しており、4は第2部材である。図4
(イ)中、傾斜部3及び第2部材4に付した斜線は、上
面の傾斜の方向を示している。
【0018】第2部材4は、前方外側から後方内側に向
かって低くなるように傾斜した楔状をしており、第1部
材1の外側前部上面に、接着剤,面ファスナー(商品名
「マジックファスナー」)あるいは突起と係合穴とより
なる打ち込み式係合等により、着脱自在に取り付けられ
る。
【0019】図5は、第2部材の製造方法の一例を示す
図である。図5(イ),(ロ),(ハ)に、上面,端面
及び側端面を示すように、側部高さがh2 、上面の傾き
角度がθ2 で、断面が楔状の弾性ウェッジシート4aを
点線で示すように切り取って、楔状片4bを作る。その
際、直線状のラインL2 の部分は、弾性ウェッジシート
4aの最も薄い縁部をそのまま利用している。そして、
それに用いる弾性ウェッジシート4aの側部高さh2
び上面の傾き角度θ2 は、弾性ウェッジシート3aと同
様に、症状に合わせて選ぶことになるが、側部高さh2
は、7〜11mm程度、上面の傾き角度θ2 は、4〜8度
程度にすると良い。
【0020】そして、第2部材4は、図6に示すよう
に、第1部材1と第2部材4よりなる足底板の上に足を
乗せたとき、第2部材4の最も薄い部分の縁のラインL
2 が、第1指の付け根付近から外くるぶしの方に延びる
ように配置する。その結果、足底板の前方外側の上面に
前方外側から後方内側に向かって低くなるような傾斜が
付与され、それを足の下に敷いて歩くことにより、第1
部材1を使って、外側から内側に移動した加重点が、さ
らに、後方内側に移動して、足関節及び膝関節に前方に
加わっていた圧力が軽減される。
【0021】この第2部材1の上面にも、通気性と吸湿
性を確保するため、通気性と吸湿性が良好な繊維よりな
る布を被覆する。
【0022】このように、本発明の足底板は、第1部材
1と第2部材4とを着脱可能に組み合わせ、第1段階で
は、第1部材1のみを用いて、主として横方向の矯正を
行い、第2段階で、第2部材4を付加して、前後方向の
矯正を行う。そのため、内反足及び変形性膝関節症に対
して無理なく矯正ができる。そして、このような足底板
の試作品を作って何人かの人に実際に使ってみたとこ
ろ、内反足,変形性膝関節症及びそれらが原因で起こっ
ていた腰痛や肩凝り等の症状も著しく改善されることが
分かった。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、次に記載するような効果を奏する。すなわ
ち、請求項1に記載の足底板は、内側前部の上面をほぼ
水平面にし、それ以外の部分の上面は外側から内側に向
かって低くなるように傾斜させたので、内反足や変形性
膝関節症に対して、専門家がいなくても、時を選ばず歩
行しながら治療できる。しかも、親指が当たる部分が水
平面になっていて、足が安定する。
【0024】また、請求項2に記載の足底板は、外側か
ら内側に向かって低くなるように傾斜した上面を有する
第1部材と、該第1部材の外側前部上面に着脱可能で、
前方外側から後方内側に向かって低くなるように傾斜し
た第2部材により構成したので、関節の歪みを2段階に
分けて徐々に矯正でき、矯正時に関節にかかる負担が軽
減される。
【0025】また、請求項3に記載の足底板は、足裏か
ら足の甲にかけて被着可能な伸縮性カバーの内底に敷い
て用いることを特徴とする。このようにすると、家の中
でも用いることができる。
【0026】さらに、請求項4に記載の足底板は、前記
伸縮性カバーに一体に取り付けられていることを特徴と
する。このようにすると、足底板の装着が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の足底板の第1部材を示す図である。
【図2】第1部材の製造方法の一例を示す図である。
【図3】第1部材の上に足を乗せた状態を示す図であ
る。
【図4】本発明の足底板を第1部材と第2部材を一体化
した状態を示す図である。
【図5】第2部材の製造方法の一例を示す図である。
【図6】第1部材と第2部材を一体化した足底板の上に
足を乗せた状態を示す図である。
【符号の説明】 1…第1部材 2…平坦部 3…傾斜部 4…第2部材

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面が外側から内側に向かって低くなる
    ように傾斜していることを特徴とする足底板。
  2. 【請求項2】 内側前部の上面がほぼ水平面になってい
    ることを特徴とする請求項1記載の足底板。
  3. 【請求項3】 外側から内側に向かって低くなるように
    傾斜した上面を有する第1部材と、該第1部材の外側前
    部上面に着脱可能で、前方外側から後方内側に向かって
    低くなるように傾斜した第2部材とからなることを特徴
    とする足底板。
  4. 【請求項4】 靴の中敷として用いることを特徴とする
    請求項1,2または3記載の足底板。
  5. 【請求項5】 履物と一体の中底として用いることを特
    徴とする請求項1,2または3記載の足底板。
  6. 【請求項6】 足裏から足の甲にかけて被着可能な伸縮
    性カバーの内底に敷いて用いることを特徴とする請求項
    1,2または3記載の足底板。
  7. 【請求項7】 前記伸縮性カバーに一体に取り付けられ
    ていることを特徴とする請求項6記載の足底板。
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