JPH11299320A - 農用作業機の茎葉搬送装置 - Google Patents

農用作業機の茎葉搬送装置

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JPH11299320A
JPH11299320A JP12691698A JP12691698A JPH11299320A JP H11299320 A JPH11299320 A JP H11299320A JP 12691698 A JP12691698 A JP 12691698A JP 12691698 A JP12691698 A JP 12691698A JP H11299320 A JPH11299320 A JP H11299320A
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pulleys
foliage
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belt
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Minoru Kuwabara
桑原  穣
Tomoyuki Kuroda
智之 黒田
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  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 茎葉片の絡み付きを簡易迅速に除去できるよ
うにする。 【解決手段】 前部プーリ35、中間プーリ32、41
及び後部プーリ46を設け、これらのプーリに無端状の
搬送ベルト47を掛け回すと共に、中間プーリ32、4
1近傍個所を左右方向へ折り曲げ可能となしたベルト搬
送部310を形成し、この搬送部を左右に並列させて左
右の搬送ベルト47、47を対向させてこれらベルト間
を挟持搬送経路k1となし、且つ、各搬送部の中間プー
リ32、41よりも後部を同調させて中間プーリ32、
41近傍廻りの左右へ振り回し可能となすと共に、左右
何れかへ振り回されて挟持搬送経路k1が概ねく字形に
折り曲げられたときに搬送ベルト47を緊張状態に保持
するためのテンションプーリ51、52を各搬送部の中
間プーリ32、41外方近傍で搬送ベルト47の外面側
特定位置に配設した茎葉搬送装置において、前記した各
テンションプーリ51、52をその対応したベルト搬送
部310の側外方へ向け位置変更可能となす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植生する作物の茎
葉部(甘藷の蔓等)を掻き込み、後斜め上方へ搬送する
過程で、その根部から分離させ、後部適当位置から排出
するものとなされた茎葉処理機等に使用される農用作業
機の茎葉搬送装置に関する。
【0002】
【従来技術】走行車輪の前方へ前側車両フレームを、そ
して後方へ操縦ハンドルを張り出させた走行車両を備え
ると共に、前側車両フレームの前部近傍から操縦ハンド
ルの上方に達した茎葉搬送装置を装着し、この茎葉搬送
装置が、植生する作物の茎葉部を、前部で掻き込み、後
斜め上方へ搬送する過程でその根部から分離させ、後部
から排出するものとなされた茎葉処理機は存在してい
る。
【0003】この処理機の茎葉搬送装置は、必要に応
じ、その後部を作業者が左右の何れかへ振り回すことに
より、茎葉搬送装置の長さ途中が折れ曲がって、後部が
振り回し側へ変位した姿勢となるようになっている。
【0004】この状態で甘藷の蔓を処理すると、茎葉搬
送装置により搬送される蔓がその生育状態や性質等に起
因して、この搬送装置の折れ曲がり半径の内方側へ垂れ
下がったり落下することが生じ得る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した処理機で茎葉
の処理をしていると、茎葉片が茎葉搬送装置の作動部に
絡み付いて、その円滑な作動を損ねるようになる。
【0006】特に、蔓が上記したように茎葉搬送装置の
折れ曲がり半径の内方側へ垂れ下がったり落下したりす
ると、この曲がり個所に存在するテンションローラ及び
この周辺に、この蔓が絡み付いて作動を損ねるものとな
る。
【0007】従って、茎葉搬送装置の作動部に蔓等が絡
み付いたときは、これを時折、除去することが必要であ
り、その際は搬送ベルトの緊張状態を解除して、その茎
葉片を取り除くようにしている。
【0008】ところが、従来の茎葉搬送装置では、搬送
ベルトの緊張状態を解除する操作が面倒で、これが作業
能率を損ねる要因となっている。本発明は、搬送ベルト
を簡易操作により弛緩でき、作動部に絡み付いた茎葉片
を迅速に除去し得るものとした農用作業機の茎葉搬送装
置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では次のようになす。なお内容を明確にする
ため、実施態様の符号を引用するが、実施態様に限定さ
れるものではない。即ち、前後方向へ配列された前部プ
ーリ35、中間プーリ32及び後部プーリ46を設け、
これらのプーリに無端状の搬送ベルト47を掛け回すと
共に、中間プーリ32、41近傍個所を左右方向へ折り
曲げ可能となしたベルト搬送部310を形成し、これら
搬送部310を左右に並列させて左右の搬送ベルト4
7、47間を挟持搬送経路k1となし、且つ、各搬送部
310の中間プーリ32、41よりも後部を同調させて
中間プーリ近傍廻りの左右へ振り回し可能となすと共
に、左右何れかへ振り回されて挟持搬送経路k1が概ね
く字形に折り曲げられたときに搬送ベルト47を緊張状
態に保持するためのテンションプーリ51を各搬送部3
10の中間プーリ32、41外方近傍で搬送ベルト47
の外面側特定位置に配設した茎葉搬送装置において、前
記した各テンションプーリ51をその対応したベルト搬
送部310の外方へ向け位置変更可能とした構成とす
る。このさい、中間プーリの数は単一であっても2以上
の複数であってもよい。
【0010】さらに具体的には、次のようになす。即
ち、前部プーリ35の後方に前側中間プーリ32を設
け、前側中間プーリ32の回転中心軸個所に揺動変位可
能に装着された前側アームフレーム39を後向きへ延出
させると共に、このアームフレーム39の後部に後側中
間プーリ41を装設し、且つ、後側中間プーリ41の回
転中心軸個所に揺動変位可能に装着された後側アームフ
レーム42を後向きへ延出させ、このアームフレーム4
2の後部に後部プーリ46を装設し、これら前部プーリ
35、前側中間プーリ32、後側中間プーリ41及び後
部プーリ46に無端状の搬送ベルト47を掛け回すと共
に、前後の各中間プーリ32、41近傍個所を左右方向
へ折り曲げ可能となしたベルト搬送部を形成し、これら
搬送部を左右に並列させて左右の搬送ベルト47、47
間を挟持搬送経路k1となし、且つ、各搬送部の中間プ
ーリよりも後部を同調させて中間プーリ近傍廻りの左右
へ振り回し可能となすと共に、各搬送部310の中間プ
ーリ32外方近傍で搬送ベルト47の外面側特定位置に
前側テンションプーリ51を設け、このテンションプー
リ51の回転中心軸個所から前側リンク部材53を外方
後向きへ延出させると共にこのリンク部材53の後部に
は後側テンションプーリ52を設け、この後側テンショ
ンプーリ52の回転中心軸個所と後側中間プーリ41の
回転中心個所とを後側リンク部材54で結合し、各搬送
部310の後部が左右何れかへ振り回されて挟持搬送経
路k1が概ねく字形に折り曲げられたときにこれら二つ
のテンションプーリ51、52が搬送ベルト47の外面
側に接して搬送ベルト47を緊張状態に保持するように
なされた茎葉搬送装置において、前記二つのテンション
プーリ51、52をその対応したベルト搬送部47の外
方へ向け位置変更可能となす。
【0011】このようにすれば、挟持搬送経路k1の折
れ曲がり角度が大きくなっても、搬送機能が損なわれな
いものとなる。
【0012】前記テンションプーリ51は装置フレーム
(チェーンケース38)に揺動可能に軸着されたアーム
部材510に支持させ、アーム部材510と装置フレー
ム38との間にピン74及びこれの挿入される嵌合孔7
3bからなる位置決め機構を設け、この位置決め機構を
介して、テンションプーリ51、52が前記特定位置に
規制されるようになす。
【0013】また茎葉の状態に応じて、円滑な搬送が行
えるようにするには、次のようになす。即ち、左右のベ
ルト搬送部310の搬送ベルト47の上方を被うように
設けた左右の案内板68の上面で前側中間プーリ32の
上方個所に、案内ローラ70を縦軸69を介して回転自
在に装設し、不必要時には案内ローラ70を縦軸69と
共に取り外せる構成とする。
【0014】この際、左右の案内板68の上面個所に縦
軸69の下部を挿入される縦孔94aを具備した軸保持
部材94を設け、前記縦孔94aは軸保持部材94を上
下方向へ貫通し下端開口を下方へ開放された状態となす
のがよい。このようにすれば、軸保持部材94の縦孔9
4aに上方から土砂や茎葉片等のゴミが侵入しても、こ
のゴミは下方へ落下するものとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図13を参照して、
本発明の一実施例を説明する。図1は本発明に係る茎葉
処理機の左側面図、図2は前記処理機の右側面図、図3
は前記処理機の平面図である。
【0016】本実施例の茎葉処理機は、走行車両A、畝
押さえ機構部B、回動中心伝動機構部C、分草切断部
D、及び茎葉搬送処理部Eを備えている。このさい、分
草切断部Dは走行車両Aに装設され、また畝押さえ機構
部B、回動中心伝動機構部C及び茎葉搬送処理部Eは一
体状に結合されると共に、走行車両Aに対して支点O廻
りの揺動変位可能となされている。
【0017】先ず走行車両Aについて図1、図2、図
3、図4及び図5により説明する。ここに図4は茎葉搬
送処理部Eを省略した前記処理機の平面図、図5は前記
処理機の上部機構を省略した平面図である。
【0018】1はエンジンであり、これの左側にはミッ
ションケース2が固設してある。2aはミッションケー
ス2に装設された変速レバーである。
【0019】ミッションケース2の左側面とエンジン1
の右側面とに走行駆動ケース3、3が配設してあり、各
走行駆動ケース3、3の後端部はミッションケース2に
水平横軸4廻りの揺動調整可能に結合してある。そして
各走行駆動ケース3、3の前端部に走行車輪5、5が設
けてある。
【0020】6はエンジン1の前部からこれの左右各側
の前方へ向けて延出させた前側車両フレームである。左
右各側の前側車両フレーム6の長さ途中には、上記回動
中心伝動機構部C及び茎葉搬送処理部Eを支持するため
の枢支部7、7が固設してある。
【0021】各枢支部7近傍に位置した前側車両フレー
ム6、6個所には下向き支持部材8が固設してある。各
支持部材8は複数の固定孔をその長手方向へ列設されて
おり、この固定孔の任意なものに各走行駆動ケース3の
前端部がボルト固定されている。各走行車輪4の高さを
調整するさいは、走行駆動ケース3の前端部を固定させ
る固定孔を変更する。
【0022】前側車両フレーム6の後部同体個所からは
操縦ハンドル9がエンジン1の上方を経てその後方へ張
り出した状態に設けてあり、この操縦ハンドル9には各
種の操縦レバーが装着されている。また上記枢支部7、
7よりも前方の左右の前側車両フレーム6、6にはゲイ
ジ輪10、10が高さ調整可能に装着してある。
【0023】このような構成とした走行車両Aにおい
て、上記エンジン1の動力はミッションケース2に伝達
され、ここで変速され、左右の走行駆動ケース3、3を
経て各走行車輪5、5に伝達される。
【0024】次に畝押さえ機構部Bについて、図1、図
4及び図6により説明する。ここに図6は前記処理機の
使用状態を示す正面図である。
【0025】11a及び11bは左右一対のローラユニ
ットであり、各ローラユニット11a、11bは複数の
鼓形ローラ12を前後方向へ配列し、これらローラ12
の各々を支持枠13に回転自在に軸着し、この支持枠1
3を後述の回動中心伝動機構部Cの回動中心伝動ケース
14に固定されたU形支持フレーム131に位置調整機
構13aを介して固定した構成となしてある。
【0026】これら左右一対のローラユニット11a、
11bは前面視ハ字状に配置されると共に、高さ及び左
右位置の調整可能に装着されている。
【0027】このような構成となされた畝押さえ機構部
Bは、ローラ12により畝面Uの左右を適当に押さえる
ように作用する。
【0028】次に回動中心伝動機構部Cについて、図1
〜図4、図5及び図7により説明する。ここに図7は前
記処理機の側面視断面図である。
【0029】14は左右一対の枢支部7、7の間に架装
された回動中心伝動ケースであって、これを貫通し前記
支点Oに合致された横向き支点軸15を介して支持され
ると共に、この軸15廻りの揺動自在となされている。
【0030】回動中心伝動ケース14の後面には回転入
力軸16aが設けてあり、この回転入力軸16aは上記
ミッションケース2の前面に突出された回転取出軸16
bに結合軸16を介して連動連結させている。
【0031】回動中心伝動ケース14の上面からは左右
一対の駆動軸17、17が突出されており、駆動軸1
7、17及び横向き支点軸15は歯車及びチェーン等の
伝動機構を介して上記回転入力軸16aと連動連結され
ている。
【0032】回動中心伝動ケース14に関連して次のよ
うな機構が形成されている。即ち、回動中心伝動ケース
14と同体のU形支持フレーム131と走行車両フレー
ム6との間にネジ式伸縮作動体18が架装してあり、こ
のネジ式伸縮作動体18の入力部と、走行車両フレーム
6の右側に前後向きに配設された回転操作軸19の先端
とを結合させている。回転操作軸19は長手方向途中を
走行車両フレーム6と同体に固定された軸受片20を介
して回転自在に支持されると共に、後端部をクランク形
に屈曲されて操作部19aとなされている。
【0033】ネジ式伸縮作動体18は操作部19aの回
転操作により上下方向へ伸縮作動され、これに連動して
回動中心伝動ケース14が水平横軸15廻りへ揺動され
る。
【0034】次に分草切断部Dについて、図1、図2、
図3、図7及び図8により説明する。ここに、図8は前
記処理機の使用状態を示す斜視図である。
【0035】21及び21は左右各側の前側車両フレー
ム6、6に装着された蔓切断装置であり、各切断装置2
1は前部に縦向きのバリカン式切り刃22を設けると共
に、外周囲を装置フレーム23で被った構成としてい
る。装置フレーム23の外側部23aは切断装置21を
作動させるための図示しない切断操作レバー(例えば、
クラッチレバー)に連動して図1〜図3に示す閉鎖状態
から図8に示すような開放状態に変位され、この開放に
より切り刃22が露出される。このさい、前記切断操作
レバーは二つ設け、各々を左右の各切断装置21、21
に専属的に対応させる。
【0036】各切断装置21の下部には掘起こし板24
が縦向き前下がり状に固定してあり、また堀起こし板2
4にはデバイダ25が固定してある。このデバイダ25
は堀起こし板24から前方へ突出された突出棒25aと
これの先端に後向き上り傾斜状に固定された持上げ用案
内棒25bとからなっている。このさい、左右の各案内
棒25bは突出棒25aの先端から後述の掻込み部xの
左右の各最外箇所へ及ぶものとなされる。
【0037】一方、各切断装置21の上部には上側案内
棒26が前向き上り傾斜に設けてある。
【0038】また左右の切断装置21、21の切り刃2
2は前記横向き支点軸15により駆動されるようになす
のであり、このため横向き支点軸15の左右各端部にク
ランク部27を形成し、左右各側で、このクランク部2
7と切り刃22の入力部材とをリンク部材28で連結さ
せてある。
【0039】次に茎葉搬送処理部Eについて説明する。
この処理部Eは図1、図2及び図3に示すように下部挟
持搬送経路機構29と上部挟持搬送経路機構30とを具
備した茎葉搬送装置31を主体としている。この茎葉搬
送装置31は走行車両Aの前部から後部上方に及ぶもの
であり、また上部挟持搬送経路機構30は前側と後側と
に分割し、前側の上部挟持搬送経路機構30Aを掻込み
装置と兼用させてある。
【0040】上記下部挟持搬送経路機構29を、図1、
図5、図7及び図9により説明すると、次のとおりであ
る。ここに図9は前記処理機の一部を省略した状態の平
面図である。
【0041】これらの図に示すように左右一対の駆動軸
17、17の各々に前側中間プーリ32及びスプロケッ
ト33が固定してあり、また切断装置21よりも少し後
方箇所に回動中心伝動機構部Cと同体で駆動軸17廻り
の若干の揺動変位可能となされたチェーンケース38を
介して、左右一対の回転軸34、34を装設し、これら
各軸34に前部プーリ35及びスプロケット36を固定
している。
【0042】そして左右各側においてスプロケット33
とスプロケット34との間に無端状のチェーン37が掛
け回してあり、このチェーン37の外周囲を回動中心伝
動機構部Cと同体となされた前記チェーンケース38で
被っている。
【0043】各駆動軸17には前側アームフレーム3
9、39が後向きで一定範囲内の水平揺動可能に枢着し
てあり、また各アーム39の後端部に支持軸40が固定
してある。各支持軸40には後側中間プーリ41を回転
自在に装着すると共に後側アームフレーム42を一定範
囲内の水平揺動可能に装着している。
【0044】このさい、後側アームフレーム42は二本
の筒部材42a、42bを伸縮可能に嵌合させると共に
これらの筒部材42a、42b間にスプリング43を介
装し、このスプリング43の弾力で二本の筒部材42
a、42bが伸張変位するように付勢したものとなし、
また左右の後側アームフレーム42、42間にはスプリ
ングs1、s2(図1)を張架し、これらフレーム4
2、42を互いに近接する側に付勢してある。また各フ
レーム42にはこれを左右へ振り回すための把手44が
固定されている。
【0045】また各後側アームフレーム42の後端には
回転軸45が一定位置での回転自在に装着してあり、こ
の回転軸45の下端に後部プーリ46が固定してある。
そして、左右各側の上記した四つのプーリ32、35、
41、46に無端状のゴム質材からなる挟持搬送ベルト
47が掛け回してある。
【0046】前部プーリ35と前側中間プーリ32との
間の左右各側で挟持搬送ベルト47の内方には二つのテ
ンションプーリ49a、49bがチェーンケース38を
介して装着され、左右のテンションプーリ49a、49
bが左右各側の挟持搬送ベルト47、47の内面側を前
後方向の互い違いに押圧し、これらベルト47、47を
圧接させている。また前部プーリ35と前側中間プーリ
32との間の左右各側で各挟持搬送ベルト47の外方側
特定位置にも基本テンションプーリ50と、前側テンシ
ョンプーリ51がチェーンケース38を介して装着さ
れ、各ベルト47の外面を押圧してこれを緊張させるも
のとなしてある。この際、前側テンションプーリ51は
チェーンケース38に装着されたアーム部材510の先
部に装着する。
【0047】また前側中間プーリ32と後側中間プーリ
41の間の左右各側で各挟持搬送ベルト47の外方側に
も後側テンションプーリ52が設けてある。このテンシ
ョンプーリ52は、前側テンションプーリ51の回転中
心軸に水平揺動可能に枢着された前側リンク部材53
と、支持軸40に水平揺動可能に枢着された後側リンク
部材54とを結合させ、この結合箇所に回転自在に軸着
してある。
【0048】さらに後側中間プーリ41と後部プーリ4
6との間の左右各側で各挟持搬送ベルト47の内方には
3連テンションプーリ55a、55b、55cが設けて
ある。これらテンションプーリ55a、55b、55c
は結合部材56に軸着されており、この結合部材56は
対応した各側の後側アームフレーム42に水平揺動可能
に装着された二つの湾曲アーム部材57a、57bの先
端部に軸着され、図示しないスプリングの弾力により対
応した左右各側の挟持搬送ベルト47の内面を押圧し、
左右の挟持搬送ベルト47、47の前後方向部を左右の
テンションプーリ55a、55b、55cで互い違いに
圧接させている。
【0049】かくして左右の各挟持搬送ベルト47、4
7及びこれを作動させるための関連機構からなる左右の
ベルト搬送部310、310は、前後方向へ向けられて
対向状に並設された構成となり、従って左右の挟持搬送
ベルト47、47は走行車両Aの前部から後部上方に渡
ってこれらの対向部が圧接された状態となり、これら対
向部間が下部の挟持搬送経路k1をなしている。
【0050】上記掻込み装置30Aを図7、図8及び図
9を参照して説明すると、次のとおりである。即ち、左
右各側のチェーンケース38の先端部から支持部材58
が延長させてあり、支持部材58には二つのプーリ5
9、60を設け、外側のプーリ59を内側のプーリ60
よりも前方下部に位置させている。このさい、外側のプ
ーリ59はその前後位置を調整可能となされている。
【0051】左右の各駆動軸17の上端部にはプーリ6
1が固定してある。そして、左右各側において三つのプ
ーリ59、60、61に無端状の突起付ベルト62が掛
け回してある。このさい、左右の突起付ベルト62、6
2の突起は図9に示すように同一位置で対向させてもよ
いし、或いは左右で位置をずらして互い違いに対向させ
るようになすことも差し支えない。
【0052】左右の突起付ベルト62、62の対向部は
図示しない案内部材を介して前後方向の直線状に移動す
るようになされ、この対向部間が前側の上側挟持搬送経
路k2をなしている。
【0053】また左右の突起付ベルト62、62の前縁
は平面視前拡がりのハ字形をなす掻込み部xとなしてあ
る。さらに各突起付ベルト62の上面には、前部案内板
63がこのベルト62を被った状態となされ且つチェー
ンケース38と同体に固定されている。
【0054】次に後側の上部挟持搬送経路機構30Bを
図1、図2、図3、図7及び図9により説明する。図7
及び図9に示すように左右各側の後側アームフレーム4
2の後側の筒部材42bの前部上面に支持部材64が固
定してあり、この支持部材64の下方にプーリ65が回
動自在で前後位置の調整可能に軸着してある。一方、左
右各側の後側アームフレーム42の後端部の回転軸45
の上端部にもプーリ66が固定してある。
【0055】そして、左右各側において、前後の二つの
プーリ65、66に無端状の突起付ベルト67が掛け回
されている。左右の突起付ベルト67、67の対向部は
掻込み装置30Aの場合と同様に図示しない案内部材を
介して前後方向の直線状に移動するようになされてお
り、この対向部間が後側の上側挟持搬送経路k3をなし
ている。
【0056】各突起付ベルト67の上面には、後部案内
板68がこのベルト67上を被った状態となされ且つ、
後側アームフレーム42を構成した筒部材42bと同体
に固定させてある。
【0057】この上部挟持搬送経路機構30Bの上部、
即ち後部案内板68、68の前部上面でプーリ65、6
5の概ね中心上に図1、図2及び図3に示すように縦支
持軸69、69が固設してあり、これら各縦軸69、6
9に案内ローラ70、70が回転自在に装着してある。
【0058】上記のように構成した茎葉搬送処理部Eの
作動及び取扱いを説明する。左右の駆動軸17、17の
回転は前側中間プーリ32、32を回転させると共にチ
ェーン37、37を介して前部プーリ35、35をも回
転させ、これらのプーリ32、35の回転が下側の左右
の挟持搬送ベルト47、47を回転させる。
【0059】また、各駆動軸17と同体に回転されるプ
ーリ61、61は掻込み装置30Aの突起付ベルト6
2、62を回転させ、また各挟持搬送ベルト47と連動
して回転される後部プーリ46、46はプーリ66を介
し後側の上部搬送経路30Bを形成した突起付ベルト6
7、67を回転させる。
【0060】掻込み装置30Aの前縁をなす掻込み部x
は芋蔓等を下部挟持搬送経路k1及び前側の上部挟持搬
送経路k2の前部に掻き集め、これら挟持搬送経路k
1、k2はこの掻き集められた芋蔓等を後方上り傾斜状
に挟持搬送する。そして芋蔓等が前側の上部挟持搬送経
路k2を経た後は、下部挟持搬送経路k1及び後側の上
部挟持搬送経路k3が継続して後方上り傾斜状に挟持搬
送する。
【0061】挟持搬送装置31の後部を左右へ振り回す
さいは把手44等を持って行うのであり、これにより、
左右の前側アームフレーム39、39が各駆動軸17、
17廻りへ揺動されると共に、左右の後側アームフレー
ム42、42が各支持軸40、40廻りへ揺動される。
このさいの茎葉搬送装置31の折れ曲がり角度は図示し
ない適宜な係止機構を介して複数の任意な大きさに択一
的に設定されるものとなる。
【0062】次に本実施例の特徴的構成を図1、図2、
図3、図7、図10、図11及び図12により説明す
る。ここに図10は前記処理機の要部を示す平面図、図
11は前記要部の断面を示す側面図、そして図12は使
用説明図である。
【0063】この特徴的構成は機体の左右各側に対称状
に形成されているのであって、チェーンケース38に支
軸71を介してアーム部材510が揺動可能に装着され
ている。そして、アーム部材510とチェーンケース3
8との間に、アーム部材510を位置決めするための位
置決め機構72が設けてある。
【0064】この位置決め機構72は、チェーンケース
38に固定された屈曲規制板73と、アーム部材510
側に設けたピン74及びピン保持機構75とからなって
いる。この際、屈曲規制板73はチェーンケース38の
側外方に位置される部位をアーム部材510の揺動軌跡
に沿わせるように湾曲させた案内部73aを具備すると
共に、この案内部73aの前後方向個所に前記ピン74
の嵌合される複数の嵌合孔73bを形成したものとして
ある。
【0065】ピン保持機構75は、アーム部材510の
下面に固着され、対向辺部にピン挿通孔を形成された平
面視コ字形の保持部材76と、ピン74を屈曲規制板7
3側へ付勢するためピン74に外嵌され前記対向辺部間
に圧縮状に装着されたスプリング77を備えた構成とし
てある。
【0066】そして屈曲規制板73には、アーム部材5
10の矢印方向f1の揺動範囲を制限するための規制棒
78が起立状に固着してある。
【0067】アーム部材510の位置を固定させるとき
はピン74の先端をスプリング77力等で適宜な嵌合孔
73bに嵌入させるようになされ、またアーム部材51
0の位置を移動させるときはピン74をスプリング77
力に抗して引き操作し、その先端を嵌合孔73bから抜
き出し、アーム部材510を支軸71廻りへ揺動させる
ようにする。
【0068】アーム部材510の先端部には下向きの回
転中心軸79が固定されている。この回転中心軸79に
は前側リンク部材53の筒部材53a、及び座金80が
外嵌され、さらに独立状気泡の多数を形成された筒形ス
ポンジ81及び下側座金82が外嵌されている。座金8
0は下方変位を回転中心軸79の外周段部79aで規制
されている。
【0069】そして回転中心軸79の下部にはボールベ
アリング83を外嵌し、これを回転中心軸79の外周段
部79b及び係止リング部材84で位置決めすると共
に、ボールベアリング83には前側テンションプーリ5
1を外嵌させ、このプーリ51をこれの内周段部51a
とその内周に嵌着される係止リング部材85で上下方向
変位の規制された状態に固定させている。
【0070】前側リンク部材53の後側の筒部材53b
には比較的長い縦向き回転中心軸86が嵌挿されると共
にこの回転中心軸86の周面段部86aに係止された座
金87と係止リング部材88とでその上下方向の変位を
規制されている。この回転中心軸86には独立状気泡の
多数を形成された筒形スポンジ89、下側座金901及
び係止リング部材90が外嵌されている。また回転中心
軸86の長手方向途中にはボールベアリング91を外嵌
し、これを回転中心軸86の外周段部86b及び係止リ
ング部材下90で位置決めすると共に、ボールベアリン
グ91には後側テンションプーリ52を外嵌させ、プー
リ52をこれの内周段部52aとその内周に嵌着される
係止リング部材92で上下方向変位の規制された状態に
固定させている。
【0071】各テンションプーリ51、52において、
筒形スポンジ81、89はテンションプーリ51、52
の上側内方空間内に圧密状に挿入され、上下端面を座金
80、82、87、901で押圧されている。回転中心
軸86の下端部には細径部86cが形成されており、こ
れの外嵌された後側リンク部材54の筒部材54aは座
金やボルトで抜け出しを規制されている。
【0072】各テンションプーリ51、52には周面に
付着した土砂や茎葉片を掻き落とすためのスクレーパ9
3が設けてある。他のテンションプーリにも必要に応じ
て設けられるものである。
【0073】また各案内ローラ70は、不必要時には縦
軸69と共に取り外せるようになしてある点が従来と異
なっており、具体的には次のようになしてある。
【0074】即ち、図13に示すように、各案内板68
の上面個所に、縦軸69の下部を挿入される縦孔94a
を具備した軸保持部材94を設けるのであり、本例では
プーリ65を回転自在に支持するために後部案内板68
と同体に設けた回転中心軸の上端部を軸保持部材94と
して兼用している。
【0075】この際、円筒ローラ70はオイルレスのメ
タルを介して縦軸69に支持される構成となすのが騒音
を防止する上で有益であり、また縦孔94aは軸保持部
材94を上下方向へ貫通し下端開口を下方へ開放された
ものとなす。
【0076】次に、上記のように構成した本発明に係る
茎葉処理機の使用例及び作動について説明する。畝U
(高畝或いは平畝)上に列状に甘藷が植えられた圃場に
おいて、左右の走行車輪5、5が一つの畝Uを跨ぐよう
に機体を位置させる。これにより左右の分草切断部Dは
図6及び図8に示すように左右の畝溝m、m内に位置さ
れる。この状態の下で、分草切断部Dの高さが最適とな
るようにゲイジ輪10、10の高さを必要に応じて調整
する。
【0077】また必要に応じて操作部19aを回転させ
て、茎葉搬送処理部Eを支点O廻りへ揺動させ、その前
部の畝面からの高さを調整する。
【0078】茎葉搬送処理部Eの揺動操作中において、
畝押さえ機構Bの左右のローラユニット11a、11b
は位置調整機構13aの操作により、畝面と接触しない
ように成る可く高く上昇させておく。このようにしてお
かないと、ローラユニット11a、11bと畝面が干渉
して、茎葉搬送処理部Eの前部が支点O廻りの下方へ揺
動できない場合があるからである。
【0079】かくして茎葉搬送処理部Eの前部は畝Uの
上面から凡そ数cm程度離れた状態となされるのであ
る。この後に位置調整機構13aを操作する等して、左
右の畝押さえローラユニット11a、11bの高さ及び
巾を調整し、畝押さえ機構Bを畝Uの上面に適合させ
る。
【0080】次にエンジン1を作動させ、各部を作動状
態として機体を前進させる。これにより、デバイダ2
5、25の突出棒25aは地面の1〜3cm程度の深さ
を進行して、畝溝m内に根付いた芋蔓wを地面から浮上
させ、続いて持上げ用案内棒25b、25bが徐々に高
く持ち上げる。これにより、案内棒25b、25bは芋
蔓wを後方へ案内しつつ抜き上げ、切断装置21の切り
刃22や掻込み部xへ案内するものとなる。
【0081】こうして各切断装置21の切り刃22に達
した芋蔓wは切断され、切断装置21、21間の内外に
分離される。切断装置21、21の内方に存在するもの
となった芋蔓等wは持上げ用案内棒25bに案内されて
掻込み部xに円滑に移動される。
【0082】掻込み部xは左右の切断装置21、21間
の畝面上に繁茂した芋蔓wや、案内棒25bが案内して
きた芋蔓wを中央へ掻き集めて自身の搬送経路、即ち前
側の上部搬送経路k2内に移動させ、且つこれと同時に
下部挟持搬送経路k1の前部に供給する。
【0083】前側の上部搬送経路k2及び、下部搬送経
路k1はこのように移動され或いは供給された芋蔓wを
後方上り傾斜方向へ挟持搬送する。このさい、芋蔓wは
上部搬送経路k2の上方へ大きく盛り上がった嵩張り状
態で移動されるが、上部搬送経路k2及び下部搬送経路
k1により上下の二カ所を挟持され、しかも前側案内板
63の上面で支持されるため安定的に搬送されるものと
なる。
【0084】この搬送中、下部搬送経路k1は特に強い
力で芋蔓wを挟み付けて上方へ移動させるため、やがて
芋蔓wの茎元に強大な引上げ力を付与するのであり、従
ってその茎元は引きちぎられて芋部と分離される。
【0085】このように分離されて自由状態となった芋
蔓wの放出位置は挟持搬送装置31の後端部の左右位置
で決定されるのである。例えば、処理中の畝U上に放出
する場合は挟持搬送装置31を前後方向の直線状に保持
し、またこの畝Uから離れた左右側位置に放出する場合
は把手44を持って挟持搬送装置31の後部を左右へ振
り回して下部挟持搬送経路k1及び上部挟持搬送経路k
2、k3を適当角度に折り曲げた状態に保持する。
【0086】ここにおいて、挟持搬送装置31が直状と
なされると、各挟持搬送ベルト47は主にその対応する
テンションプーリ50で緊張されるようになり、また挟
持搬送装置31が左右へ折り曲げられると、図5及び図
12に示すように、折り曲げ半径の外方側の搬送ベルト
47は主に二つのテンションプーリ50、52で緊張さ
れ、内方側の搬送ベルト47は主に3つのテンションプ
ーリ50、51、52で緊張されるものとなる。
【0087】下部挟持搬送経路K1及び前側の上部搬送
経路k2で搬送されている自由状態の芋蔓wはやがては
挟持搬送装置31の折れ曲がり位置p(図3)に達す
る。この位置に達した芋蔓wの上部は、挟持搬送装置3
1が左右へく字形に折り曲げられていると、折り曲げ半
径の内方側へ、その自重によりこぼれ落ちようとする
が、案内ローラ70がこれを支持して上方へ円滑に案内
するため、芋蔓wはこの折れ曲がり位置pを支障なく安
定的に通過するものとなる。なお、案内ローラ70は必
要ないときは、縦軸69を軸保持部材94から引き抜い
て取り外しておく。この取り外した状態で軸保持部材9
4の軸孔94aに上方からゴミが侵入すると、このゴミ
は下方へ抜け落ちるものとなる。
【0088】この後は、下部挟持搬送経路k1及び後側
の上部搬送経路k3がこの芋蔓wをその搬送終端まで搬
送し落下させる。この際、後側案内板68がこれの上方
へ盛り上がった芋蔓wの搬送を円滑となす。かくして芋
蔓wは畝単位で能率的且つ的確に除去されるのであり、
甘藷の収穫は省力的に行われる。
【0089】上記作業中、茎葉片が挟持搬送ベルト47
やプーリ51、52等に絡み付くことが生じるが、この
ような場合は、搬送ベルト47を弛めてこれを取り除く
ようにするのであり、本実施例では次のように行う。
【0090】即ち、図12に示すように挟持搬送装置3
1を茎葉片の絡み付いた側、例えばそれが右側であれば
右方へ振り回し、次に機体右側のピン74の先部を屈曲
規制板73の嵌合孔73bから抜き出し、そのピン74
に関連したアーム部材510及び前側テンションプーリ
51を外方へ揺動させることにより仮想線の位置p1か
ら実線の位置p2に変位させる。
【0091】この際、機体右側の前側リンク部材53及
び後側リンク部材54が連動するため、後側テンション
プーリ52も挟持搬送ベルト47の外方へ離れた状態と
なる。これにより、折り曲げ半径の内方側となる機体右
側の挟持搬送ベルト47は大きく弛緩されるのであり、
この状態の下で、この搬送ベルト47側の作動部分に絡
み付いた茎葉片を取り除く。
【0092】また、茎葉の搬送中には前記テンションプ
ーリ51、52に土砂や茎葉片のほか水滴が降り落ちる
ことがあるが、これらはボールベアリング83、91に
達するまでにスポンジ81、89に効果的に遮断される
ため、テンションプーリ51、52の機能を損ねるもの
とならない。この際、スポンジ81、89の内部空気玉
の個々を気密状の独立状気泡としたことは、水分の遮断
作用を向上させる上で特に寄与する。なお、スポンジ8
1、89と回転部分との間には潤滑グリースが塗布され
ており、これが相互の摩擦を軽減させる。
【0093】上記実施例では甘藷の蔓を処理する処理機
について説明したが、上記処理機から蔓切断装置21を
省略する等して適宜に変形させたじゃがいも等の茎葉処
理機にも本発明は実施し得るものである。
【0094】
【発明の効果】上記した本発明によれば、各搬送部の側
外方に設けたテンションプーリ51、52を操作するよ
うになるため操作し易いものとなり、また中間プーリ3
2、41の近傍に存在したテンションプーリ51、52
を搬送ベルトから離れる方向へ変位させるようになるた
め、ベルト搬送部の左右への折れ曲がりと関連して搬送
ベルトが大きく弛緩するものとなる。
【0095】特に、挟持搬送経路k1を折れ曲がり状と
して使用するときは、折り曲げ半径の内方側の中間プー
リ32、41の外方近傍に茎葉片が落下し易いため、こ
こに存在したテンションプーリ51、52にこれが絡み
付くことが生じがちであるが、この際、このテンション
プーリ51、52が外方へ変位されることは、その絡み
付いた茎葉片を簡易に除去することを可能となすのであ
る。
【0096】請求項2によれば、ピン74の押し引き操
作とアーム部材510の揺動操作で中間プーリ32近傍
のテンションプーリ51を搬送ベルトから離れる方向或
いはこの逆へ変位させることができるようになる。
【0097】請求項3によれば、挟持搬送機能を損ねる
ことなく挟持搬送経路k1の折れ曲がり角度を大きくで
きる搬送装置である上に、茎葉片の絡み付きを効率的に
除去できるものとなる。請求項4によれば請求項3に記
載の搬送装置について請求項2と同様な効果が得られる
ようになる。
【0098】請求項5によれば、必要時にのみ案内ロー
ラ70を装着できるため、効率的な茎葉の処理が行える
ようになる。
【0099】請求項6によれば、縦孔94aにゴミが詰
まることのないものとなり、また用具を使用しないで
も、必要時に、簡易に装着することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す茎葉処理機の左側面図
である。
【図2】前記茎葉処理機の右側面図である。
【図3】前記処理機の平面図である。
【図4】前記処理機の茎葉搬送処理部を省略した状態の
平面図である。
【図5】前記処理機の上部挟持搬送経路機構を省略した
状態の平面図である。
【図6】前記処理機の使用状態を示す正面図である。
【図7】前記処理機の側面視断面図である。
【図8】前記処理機の使用状態を示す一部斜視図であ
る。
【図9】前記処理機の一部を省略した状態の平面図であ
る。
【図10】前記処理機の要部を示す平面図である。
【図11】前記処理機の要部を示す側面図である。
【図12】前記処理機の使用状態を示す平面図である。
【図13】前記処理機の案内ローラ個所を示す側面視断
面図である。
【符号の説明】
17 駆動軸(回転中心軸) 35 前部プーリ 32 中間プーリ 41 中間プーリ 46 後部プーリ 47 搬送ベルト 310 ベルト搬送部 38 チェーンケース(装置フレーム) 39 前側アームフレーム 40 回転中心軸 42 後側アームフレーム 51 テンションプーリ 510 アーム部材 52 テンションプーリ 53 前側リンク部材 54 後側リンク部材 68 案内板 69 縦軸 70 案内ローラ 72 位置決め機構 73a 嵌合孔 74 ピン 79 回転中心軸 86 回転中心軸 94 軸保持部材 94a 縦孔 K1 挟持搬送経路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向へ配列された前部プーリ、中間
    プーリ及び後部プーリを設け、これらのプーリに無端状
    の搬送ベルトを掛け回すと共に、中間プーリ近傍個所を
    左右方向へ折り曲げ可能となしたベルト搬送部を形成
    し、これら搬送部を左右に並列させて左右の搬送ベルト
    間を挟持搬送経路となし、且つ、各搬送部の中間プーリ
    よりも後部を同調させて中間プーリ近傍廻りの左右へ振
    り回し可能となすと共に、左右何れかへ振り回されて挟
    持搬送経路が概ねく字形に折り曲げられたときに搬送ベ
    ルトを緊張状態に保持するためのテンションプーリを各
    搬送部の中間プーリ外方近傍で搬送ベルトの外面側特定
    位置に配設した茎葉搬送装置において、前記した各テン
    ションプーリをその対応したベルト搬送部の外方へ向け
    位置変更可能となしたことを特徴とする農用作業機の茎
    葉搬送装置。
  2. 【請求項2】 装置フレームに揺動可能に軸着されたア
    ーム部材にテンションプーリを支持させ、アーム部材と
    装置フレームとの間にピン及びこれの挿入される嵌合孔
    を具備した位置決め機構を設け、この位置決め機構を介
    してテンションプーリが前記特定位置に規制されること
    を特徴とする請求項1記載の農用作業機の茎葉搬送装
    置。
  3. 【請求項3】 前部プーリの後方に前側中間プーリを設
    け、前側中間プーリの回転中心軸個所に揺動変位可能に
    装着された前側アームフレームを後向きへ延出させると
    共に、このアームフレームの後部に後側中間プーリを装
    設し、且つ、後側中間プーリの回転中心軸個所に揺動変
    位可能に装着された後側アームフレームを後向きへ延出
    させ、このアームフレームの後部に後部プーリを装設
    し、これら前部プーリ、前側中間プーリ、後側中間プー
    リ及び後部プーリに無端状の搬送ベルトを掛け回すと共
    に、前後の各中間プーリ近傍個所を左右方向へ折り曲げ
    可能となしたベルト搬送部を形成し、これら搬送部を左
    右に並列させて左右の搬送ベルト間を挟持搬送経路とな
    し、且つ、各搬送部の中間プーリよりも後部を同調させ
    て中間プーリ近傍廻りの左右へ振り回し可能となすと共
    に、各搬送部の前側中間プーリ外方近傍で搬送ベルトの
    外面側特定位置に前側テンションプーリを設け、このテ
    ンションプーリの回転中心軸個所から前側リンク部材を
    外方後向きへ延出させると共にこのリンク部材の後部に
    は後側テンションプーリを設け、この後側テンションプ
    ーリの回転中心軸個所と後側中間プーリの回転中心個所
    とを後側リンク部材で結合し、各搬送部の後部が左右何
    れかへ振り回されて挟持搬送経路が概ねく字形に折り曲
    げられたときに前記二つのテンションプーリが搬送ベル
    トの外面側に接して搬送ベルトを緊張状態に保持するよ
    うになされた茎葉搬送装置において、前記二つのテンシ
    ョンプーリをその対応したベルト搬送部の外方へ向け位
    置変更可能となしたことを特徴とする農用作業機の茎葉
    搬送装置。
  4. 【請求項4】 装置フレームに揺動可能に軸着されたア
    ーム部材に前側テンションプーリを支持させ、アーム部
    材と装置フレームとの間にピン及びこれの挿入される嵌
    合孔を具備した位置決め機構を設け、この位置決め機構
    を介して前側テンションプーリが前記特定位置に規制さ
    れることを特徴とする請求項3記載の農用作業機の茎葉
    搬送装置。
  5. 【請求項5】 左右のベルト搬送部の搬送ベルトの上方
    を被うように設けた左右の案内板の上面で前側中間プー
    リの上方個所に、案内ローラを縦軸を介して回転自在に
    装設し、不必要時には案内ローラを縦軸と共に取り外せ
    る構成としたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに
    記載の農用作業機の茎葉搬送装置。
  6. 【請求項6】 左右の案内板の上面個所に縦軸の下部を
    挿入される縦孔を具備した軸保持部材を設け、前記縦孔
    は軸保持部材を上下方向へ貫通し下端開口を下方へ開放
    されていることを特徴とする請求項5記載の農用作業機
    の茎葉搬送装置。
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