JPH11298083A - 注入同期型狭帯域レーザ - Google Patents

注入同期型狭帯域レーザ

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Publication number
JPH11298083A
JPH11298083A JP10105055A JP10505598A JPH11298083A JP H11298083 A JPH11298083 A JP H11298083A JP 10105055 A JP10105055 A JP 10105055A JP 10505598 A JP10505598 A JP 10505598A JP H11298083 A JPH11298083 A JP H11298083A
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JP
Japan
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wavelength
light
laser
harmonic
injection
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JP10105055A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Tanaka
宏和 田中
Osamu Wakabayashi
理 若林
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】193nm等の短波長のレーザ光を高い波長安
定性をもって長期間維持することができる注入同期型狭
帯域化レーザを提供する。 【解決手段】ポンピングレーザ11からのポンピング光
によってオシレータ段Aの増幅媒体3が励起され、リア
ミラー1とフロントミラー4との間で発振した基本波光
L1は、波長変換部12に入力され、4倍の高調波光L
2に波長変換され、さらに全反射ミラー13,14を介
して増幅段Bに入力され、高調波光L2が増幅された出
力光L3として出力される。オシレータ段Aでは、基本
波光L1を波長モニタ6によってモニタし、波長コント
ローラ7が所望の狭帯域化された基本波光L1となるよ
うに波長制御を行う。これによって、出力光L3が紫外
領域の光である場合、可視領域の長波長でかつ低パワー
の基本波光L1で波長制御がなされるため、高精度で安
定した波長制御を容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、注入同期(インジ
ェクションロック)型狭帯域レーザに関し、特に19
3.4nm等の短波長の紫外レーザ光を高い波長安定性
をもって狭帯域化された増幅光を出力することができる
注入同期型狭帯域レーザに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、狭帯域化KrFエキシマレーザで
は、248nmの紫外レーザ光をパルス発振する際、出
力レーザ光の一部を取り出し、レーザ出力とレーザ波長
とを検出し、波長制御及び出力制御を行っていた。
【0003】例えば、図19は、従来の狭帯域化エキシ
マレーザの概要構成を示し、この狭帯域化エキシマレー
ザは、放電電極102のパルス放電によってレーザチャ
ンバ101内に充填されたレーザガスが励起され、フロ
ントミラー105とリアミラー104とで構成される共
振器によってレーザ発振し、フロントミラー105から
レーザ出力光LAが出力される。レーザ出力光LAの一
部はビームスプリッタ106によって取り出され、波長
モニタ107に入力される。波長モニタ107では、ビ
ームスプリッタ107e、エタロン107b、レンズ1
07cを介して入力されたレーザ出力光LAの干渉縞が
ラインセンサ107dに撮像され、その結果が波長コン
トローラ108に入力される。また、波長モニタ107
内には、レーザ出力光LAの波長に近い基準光107a
を発する光源を有し、基準光107aは、ビームスプリ
ッタ107e、エタロン107b、レンズ107cを介
して出力され、基準光107aの干渉縞がラインセンサ
107dに撮像されて波長コントローラ108に入力さ
れる。波長コントローラ108は、入力されたレーザ出
力光の干渉縞と基準光の干渉縞とからレーザ出力光の波
長を算出するとともに、目標波長との波長ずれを算出
し、この算出結果をもとに、ドライバ109を介して、
狭帯域化モジュール103内のリアミラー104及び波
長選択素子110を駆動して所望の発振波長となるよう
に制御する。このようなフィードバック制御によってレ
ーザ出力光LAの波長は目標波長に制御される。
【0004】一方、狭帯域化されたレーザ光を発生する
オシレータ段とこのレーザ光を増幅する増幅段とを連結
して、増幅段から出力の大きな狭帯域化されたレーザ光
を出力する同期注入(インジェクションロック)型レー
ザが知られており、このインジェクションロック型レー
ザを用いることによっても狭帯域化されたレーザ光を得
ることができる(特開昭63−54786号参照)。
【0005】また、露光装置では、極微細加工をさらに
精密に行うことができる要求から、さらに波長が短く、
安定し、微細加工が可能な出力をもった紫外レーザ光を
発振できるレーザ装置の出現が望まれている。
【0006】このため、例えば図20に示すように、固
体レーザを用いたインジェクションロック型レーザの研
究が行われている。このインジェクションロック型レー
ザでは、193nmの波長のレーザ光を出力することが
できる。すなわち、Nd:YAGレーザ121が発振し
たレーザ光の第2高調波(532nm)をポンピング光
として、狭帯域化チタンサファイヤレーザ122を発振
させ、発振した773.6nmのレーザ光を波長変換部
123で4倍の高調波(193nm)のレーザ光LB1
として出力する。そして、このレーザ光LB1は、全反
射ミラー131,132を介して増幅段124に入力さ
れ、増幅されたレーザ光LB2として出力される。この
増幅段124における増幅は、オシレータ段120のレ
ーザ発振に同期して放電電極126が放電し、レーザ励
起ガスが充填されたチャンバ125内に入力されたレー
ザ光LB1が凸面ミラー127、凹面ミラー128を介
して通過出力されるまでの間に誘導放出することによっ
て行われる。これによって、狭帯域化された193nm
のレーザ光を得ることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図20に示す
インジェクションロック型レーザでは、レーザ光を狭帯
域化することができるが、露光装置に用いる場合、波長
安定性が±0.1pm、波長の制御範囲が193.3±
0.2nmであることが要求され、このような波長制御
されたレーザ光を得ることができないという問題点があ
り、現実の露光装置用のレーザ光として用いることがで
きない。
【0008】ここで、インジェクションロック型レーザ
からの出力光の一部をモニタし、フィードバックによる
波長制御を行うことが考えられるが、次のような理由に
よって、このような波長制御は困難である。すなわち、 (1)ArFのエキシマによる発振波長(193nm)
のように波長が短くなると、耐久性のある適切な母材お
よびコーティング材がない。例えば、蛍石(CaF2)
のようなフッ化物結晶材料であっても耐久性に問題があ
り、反射防止膜等のARあるいはHRコートも耐久性に
問題がある。
【0009】(2)ArFのエキシマによる発振波長
(193nm)のように波長が短くなると、波長および
線幅を高精度に検出することが困難である。具体的に
は、193nmの波長に適合した基準光源が存在しな
い。また、193nmの波長に適合した吸収線がない。
さらに193nm用の高精度のエタロンを製造できな
い。さらには、波長モニタ自体の耐久性もない。
【0010】一方、インジェクションロック型レーザで
は、オシレータ段において狭帯域化を図っており、この
オシレータ段におけるレーザ光の強度は低いため、図1
9に示すような単一段のレーザに比較して波長選択素子
等の光学素子の寿命を長くすることができる。
【0011】そこで、本発明は、かかる問題点を除去
し、193nm等の短波長のレーザ光を高い波長安定性
をもって長期間維持することができる注入同期型狭帯域
化レーザを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段および効果】第1の発明
は、オシレータ段でレーザ発振した発振波光を波長変換
手段によって高調波光に波長変換し、この高調波光を増
幅段によって増幅出力する注入同期型狭帯域レーザにお
いて、前記オシレータ段の発振波長をモニタして該発振
波長を所望の波長に制御する波長制御手段を具備したこ
とを特徴とする。
【0013】第1の発明では、高調波に波長変換される
前の低い周波数の発振波光の波長を制御するようにして
いるので、波長が長くなった分、精度の高い波長制御を
行うことができるとともに、波長制御に用いられる光学
素子の寿命が飛躍的に長くなる。
【0014】第2の発明は、第1の発明において、前記
オシレータ段内の共振器内に、所定倍の中間高調波に波
長変換する中間波長変換手段を設け、前記中間波長変換
手段は、該中間波長変換手段を前記共振器内に設けない
場合の発振波光と前記高調波光との間における前記所定
倍の中間高調波に変換し、前記波長制御手段は、前記オ
シレータ段から出力された中間高調波の波長をモニタし
て該オシレータ段がレーザ発振する中間高調波の波長を
所望の中間高調波の波長に制御することを特徴とする。
【0015】これにより、第2の発明では、第1の発明
と同様な作用効果を奏するとともに、中間波長のレーザ
光を効率よく発振することができ、注入同期型狭帯域レ
ーザの全体の発振効率を向上させることができる。
【0016】第3の発明は、第1の発明において、前記
波長制御手段は、前記波長変換手段内で生成される中間
高調波の波長をモニタして前記オシレータ段における前
記発振波長を所望の波長に制御することを特徴とする。
【0017】第3の発明では、第1の発明と同様な作用
効果を奏するとともに、波長モニタにとして最適な波長
検出素子を割り当てることができるという自由度が増大
するという効果も有する。
【0018】第4の発明は、第1の発明において、前記
波長制御手段は、前記波長変換手段の前段のレーザ光の
波長をモニタして前記オシレータ段の前記発振波長を所
望の波長に制御することを特徴とする。
【0019】これにより、第4の発明では、第1の発明
と同様な作用効果を奏する。
【0020】第5の発明は、第1の発明において、前記
波長制御手段は、前記波長変換手段の後段のレーザ光の
波長をモニタして前記オシレータ段の前記発振波長を所
望の波長に制御することを特徴とする。
【0021】これにより、第5の発明では、第1の発明
と同様な作用効果を奏する。
【0022】第6の発明は、第1から第5の発明におい
て、前記波長制御手段がモニタするレーザ光を一部サン
プリング抽出する抽出手段と、既知の波長の光を吸収す
る吸収セルと、前記抽出手段によって抽出され、前記吸
収セルを通過したレーザ光の光強度を検出する光強度検
出手段とをさらに具備し、前記波長制御手段は、前記光
強度が最小となるように前記オシレータ段の発振波長を
制御し、この光強度が最小となる前記既知の波長の干渉
縞を記憶して較正用干渉縞とし、この較正用干渉縞を用
いて前記発振波長または前記中間高調波の波長のモニタ
を定期的に較正することを特徴とする。
【0023】これにより、第6の発明では、さらに高精
度の波長制御が可能となる。
【0024】第7の発明は、第1から第6の発明におい
て、前記高調波光は、紫外領域の光であり、前記発振波
光または前記中間高調波光は、可視領域又は近赤外領域
の光であることを特徴とする。
【0025】第7の発明では、第1から第6の発明と同
様な作用効果を奏する。特に、高調波光の波長が紫外領
域となるとこの波長を検出する素子がないか、あっても
精度が低く、さらには、その波長の短さから検出する素
子の製造が困難であるのに対し、発振波光あるいは高調
波光が可視領域又は近赤外領域であるため、波長検出素
子が豊富であり、信頼性も高いため、高精度の波長制御
を容易に行うことができ、安定性も増すという効果を有
する。
【0026】第8の発明は、第1から第7の発明におい
て、前記オシレータ段と前記波長変換手段との間に前記
発振波光または前記中間高調波光を増幅する増幅手段を
さらに具備したことを特徴とする。
【0027】第8の発明では、高精度に波長制御された
発振波光または中間高調波光を該発振波光または中間高
周波光段階で増幅するので、非常に増幅率の高い狭帯域
化レーザ光を出力することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。
【0029】図1は、本発明の第1の実施の形態である
インジェクションロック型狭帯域レーザの全体構成を示
す図である。
【0030】図1において、このインジェクションロッ
ク型狭帯域レーザはオシレータ段A、波長変換部12、
および増幅段Bとから構成される。
【0031】オシレータ段Aは、ポンピングレーザ11
と、これによって励起され、基本波光L1を出力するチ
タンサファイヤレーザ10とからなる。
【0032】ポンピングレーザ11としては、アルゴン
イオンレーザ、YAGレーザ、YLFレーザ等が用いら
れ、アルゴンイオンレーザの場合は488nm,515
nm等のマルチライン、YAGレーザの場合は第2高調
波(532nm)、YLFレーザの場合は第2高調波
(527nm)がポンピング光として使用される。
【0033】チタンサファイヤレーザ10の詳細構成に
ついては後述するが、ポンピングレーザ11からのポン
ピング光が増幅媒体3としてのチタンサファイヤロッド
に入射されると、増幅媒体3は、773.6nmのレー
ザ光を含む光を発生し、リアミラー1とフロントミラー
4とで構成される共振器とこの共振器内の波長選択素子
2等によって773.6nmの狭帯域のレーザ光を増幅
発振して基本波光L1として波長変換部12に出力す
る。チタンサファイヤレーザ10内には、波長制御機能
を有し、ビームスプリッタ5によって基本波光L1の一
部を取り出し、波長モニタ6によって基本波光L1の波
長を検出し、この検出した波長をもとに、波長コントロ
ーラ7がドライバ8を介して波長選択素子2及びリアミ
ラー1を調整して、狭帯域の773.6nmの基本波光
L1が出射されるようにフィードバック制御される。
【0034】波長変換部12は、入射された基本波光L
1を和周波混合によって4倍の高調波である193.4
nmのレーザ光に変換し、高周波光L2として増幅段B
に入力する。この波長変換部12は、非線形光学効果を
もつ波長変換素子によって実現される。例えば、非線形
光学素子を3つ用い、最初の非線形光学素子によって、
入力された波長ωをもつレーザ光は、波長ωと2ωのレ
ーザ光を生成し、次の非線形光学素子によって波長ωと
波長3ω(ω+2ω)のレーザ光を生成し、さらに次の
非線形光学素子によって波長ωと4ω(ω+3ω)のレ
ーザ光を生成し、この波長4ωのレーザ光を透過させる
ミラーを用いて出力させるようにする。この高調波光L
2は、全反射ミラー13、14を介して増幅段Bに入力
される。
【0035】増幅段Bのチャンバ24内には、193n
mのレーザ光を発生することができるArFガスが充填
され、このArFガスをエキシマ状態に励起する放電電
極23を有する。入力された高調波光L2は、凹面ミラ
ーのカップリングホールを介してチャンバ24内に入力
し、凸面ミラー21を介して反射し、さらに凹面ミラー
22に反射し、出力光L3として出力する。高調波光L
2がチャンバ23内を往復する間に、誘導放出を行うこ
とにより、高調波光L2が増幅された出力光L3として
出力される。この場合、ポンピングレーザ11、チタン
サファイヤレーザ10、及び増幅段Bの放電電極23の
放電タイミングを同期させる必要がある。
【0036】次に、図2を参照してチタンサファイヤレ
ーザ10の構成、特にチタンサファイアレーザ10内に
おける波長制御のための構成について説明する。
【0037】図2において、リアミラー1とフロントミ
ラー4とで構成される共振器内のチタンサファイアロッ
ド3にポンピング光L0が入射すると、チタンサファイ
ヤロッド3はレーザ光を発し、共振器および波長選択素
子としてのエタロン2によって狭帯域化された773.
6nmの基本波光L1が出力される。基本波光L1の一
部は上述したようにビームスプリッタ5によってサンプ
ルされて取り出され、波長モニタ6内に入力される。
【0038】波長モニタ6は、ビームスプリッタ5から
の基本波光L1を散乱板31によって散乱し、この散乱
された光はビームスプリッタ32を介してモニタエタロ
ン33に入射され、集光レンズ34を介してラインセン
サ35上に干渉縞を生成する。一方、773.6nmの
基本波光の波長に近い基準光としての772.276n
mラインを発光するアルゴンランプ36がコリメータレ
ンズ37の焦点に配置され、干渉フィルタ38によって
アルゴンランプ36が発生する光のうち772.276
nmの光のみを透過させ、この透過した基準光は、ビー
ムスプリッタ32、モニタエタロン33、集光レンズ3
4を介してラインセンサ35上に干渉縞を生成する。ラ
インセンサ35によって撮像された基本波光および基準
光の干渉縞は、波長コントローラ7に送出される。
【0039】波長コントローラ7は、基本波光の干渉縞
と基準光の干渉縞とを比較することによって、現在の基
本波光の絶対波長を算出し、増幅段Bから出力される出
力光L3の波長193.3nmの4倍の波長である基本
波目標波長とのずれを算出し、このずれを補正すべくド
ライバ8を介してエタロン2を制御するとともに、圧電
素子であるPZTを駆動する制御を行ってリアミラーの
位置を調整し、共振器長を変化させる波長制御を行う。
なお、エタロンの制御とは、エタロン2の角度を変化さ
せることによってレーザ光のエタロン2への入射角度を
変化させたり、エタロンのエアギャップ間隔を調整した
り、エタロンの温度を変化させたり、エタロンのエアギ
ャップ内の温度を変化させたりすることによって、レー
ザ光の波長選択を適切に行う制御である。
【0040】次に、図3から図9を参照して、波長コン
トローラ7の波長制御処理について説明する。
【0041】まず、図3は、波長制御処理の全体フロー
チャートを示している。図3において、最初に目標波長
λatが入力される(ステップS1)。この目標波長と
は、出力光L3の波長193.3nmの波長である。次
に、基本波目標波長λot(=λat*n)を算出する(ス
テップS2)。この基本波目標波長λotは、チタンサフ
ァイヤレーザ10からの高調波光L1の波長に対する目
標波長である。その後、現在の基本波波長λoを検出す
る基本波波長検出処理を行い(ステップS3)、基本波
目標波長λotと検出された基本波波長λoとの差Δλを
算出する(ステップS4)。その後、このΔλをなくす
ように、波長選択素子(エタロン)2等を駆動制御する
波長制御処理を行い(ステップS5)、ステップS1に
移行し、上述した処理を繰り返す。
【0042】図4(a)は、ステップS3の基本波波長
検出処理手順を示すフローチャートである。図4(a)
において、まず基本波光の干渉縞を検出する処理を行い
(ステップS11)、その後、検出された基本波光の干
渉縞と基準光の干渉縞とから現在の基本波光の絶対波長
λoを算出し(ステップS12)、ステップS3にリタ
ーンする。
【0043】図4(b)は、ステップS11の基本波光
の干渉縞検出処理を示すフローチャートであり、まず、
タイマの時間Tが、基準光の読み込み周期Kに到達した
か否かを判断し(ステップS21)、周期Kに到達した
場合に、基準光の干渉縞を検出し(ステップS22)、
その後タイマの時間Tを0にリセットし(ステップS2
3)、ステップS21に移行し、上述した処理を繰り返
す。
【0044】次に、図5は、ステップS5の波長制御処
理手順を示すフローチャートであり、波長制御処理は、
まず、チタンサファイヤレーザ10の共振器の選択波長
がΔλ分変化するように共振器長を変化させる中心波長
制御処理を行い(ステップS31)、その後、チタンサ
ファイヤレーザ10からの基本波光L1の出力または中
心波長が最大となるように、エタロン2等の波長選択素
子の選択波長を制御する重ね合わせ制御処理を行って
(ステップS32)、ステップS5にリターンする。
【0045】ここで、図7(a)は、波長に対する光強
度との関係を示す図であり、ステップS31の中心波長
制御とは、現在発振している中心波長λoの選択を基本
波目標波長λotに変化させる処理を行うものである。こ
の変化は、上述したようにPZT9を駆動させてリアミ
ラー1の位置を変化させ、これによってリアミラー1と
フロントミラー4との間の共振器長を変化させるもので
ある。これにより、共振器による選択波長は適正なもの
となる。
【0046】次に、図6は、ステップS32の重ね合わ
せ制御処理手順を示すフローチャートであり、まず波長
コントローラ7は、最初に読み込んだ中心波長の初期パ
ワーをP0と設定し(ステップS41)、さらにエタロ
ン2の選択波長をプラス側に所定波長分シフトさせる
(ステップS42)。その後、中心波長パワーPを読み
込み(ステップS43)、この読み込んだ中心波長パワ
ーPと初期パワーP0とを比較する(ステップS4
4)。中心波長パワーPが初期パワーP0より大きい場
合は、エタロン2の選択波長を前回のシフト方向と同一
の方向に所定波長分シフトさせ(ステップS45)、現
在の中心波長パワーPをP0に設定して(ステップS4
7)、ステップS43に移行し、中心波長パワーPがP
0となるまで処理を繰り返す。また、中心波長パワーP
が初期パワーP0より小さい場合は、エタロン2の選択
波長を前回のシフト方向と逆の方向に所定波長分シフト
させ(ステップS46)、現在の中心波長パワーPをP
0に設定して(ステップS47)、ステップS43に移
行し、中心波長パワーPがP0となるまで処理を繰り返
す。一方、中心波長パワーPがP0と等しい場合、ステ
ップS32にリターンする。
【0047】すなわち、図7(b),(c)に示すよう
に、エタロン2の選択波長曲線の最大点の波長λeの前
後で発振している場合は、このエタロン2の選択波長曲
線の最大点に中心波長λoが収束する。これは、ステッ
プS47で順次中心波長パワーPがP0に再設定され、
選択波長曲線の凸部最大点に段階的に収束するからであ
る。なお、ステップS44における中心波長パワーPと
パワーP0とが等しいか否かは、PとP0との差が所定
範囲内であるか否かによって判断する。
【0048】このような中心波長制御および重ね合わせ
制御によって、共振器による波長選択とエタロンによる
波長選択とが適正となって、所望の基本波目標波長λot
に制御されるとともに、そのときのパワーも最大とな
る。
【0049】次に、ステップS5の波長制御処理手順の
他の例について説明する。これは、図9(a)〜(c)
に示すように、共振器の波長選択は、共振器長に応じて
複数の選択波長が現れ、共振器長の変化によって選択波
長が全体的に間隔を変えながらシフトし、エタロンによ
る選択波長も同様に複数現れるが、共振器による選択波
長の間隔に比べて大きいため、エタロンによる選択波長
と共振器による選択波長とが大きくずれている場合に
は、まずエタロンによる選択波長を調整した方が効率的
かつ確実に波長制御を行うことができるからである。
【0050】ここで、FSRとは上述した複数の選択波
長間の波長差を意味し、共振器のFSRであるFSRc
は、 FSRc=λ^2/(2nL) で表され、エタロンのFSRであるFSReは、 FSRe=λ^2/(2nd) で表される。なお、「^」はべき乗、「n」は自然数、
「L」は共振器長、「d」はエタロン2内のミラー間距
離を示す。
【0051】従って、他の波長制御処理では、図9
(a)に示すように、現在の基本波波長λoと基本波目
標波長λotとのずれΔλがFSRc/2より大きい場合
には、エタロン2の選択波長の制御を先に行うようにし
ている。
【0052】すなわち、図8において、まずΔλがFS
Rc/2よりも大きいか否かを判断する(ステップS5
1)。大きい場合には、エタロン2の選択波長をΔλ変
化させ(ステップS54,図9(b))、その後、共振
器の選択波長がΔλ変化するように共振器長を変化させ
(ステップS55,図9(c))、ステップS5にリタ
ーンする。
【0053】一方、ΔλがFSRc/2によりも大きく
ない場合には、図5のステップS31に示す中心波長制
御と同じ中心波長制御処理を行い(ステップS52)、
さらに図5のステップS32に示す重ね合わせ制御と同
じ重ね合わせ制御処理を行い(ステップS53)、細か
い波長制御を行って、ステップS5にリターンする。
【0054】このような他の波長制御処理を含めた基本
波に対する波長制御処理を行うと、基本波の4倍の高調
波に対する波長制御に比べて高い精度をもった波長制御
を行うことができ、狭帯域化を容易にするとともに、波
長領域が可視領域であって低いため、波長モニタ6が用
いる光学素子が豊富であり、さらに高精度の波長制御を
容易に実現できる。
【0055】例えば、図10は、図2の波長制御装置に
よる波長制御にさらに吸収セル波長検出部を付加した第
2の実施の形態である波長制御装置を示し、この吸収セ
ル波長検出部を用いて基本波光L1の波長をさらに高精
度に調整することができる。このような吸収セル波長検
出部を用いることができるのは、上述したように基本波
光が可視領域であるからである。
【0056】すなわち、図10において、ビームスプリ
ッタ5によってサンプリングされた基本波光L1は、波
長モニタ6に入射される途中の光路に設けられたビーム
スプリッタ40によってさらに基本波光がサンプリング
される。このサンプリングされた基本波光L1の一部
は、吸収セル波長検出部41内に入力され、所定の吸収
ラインを有するガスセル42を透過し、吸収セル波長検
出部は、フォトセンサ43によって光強度を検出する。
この光強度に応じて波長コントローラ7が光強度が最小
となるよに波長制御を行い、最小のときの基本波光の干
渉縞を波長モニタによって記憶しておくことにより、波
長の較正処理を行うことができる。ここで、光強度が最
小のときの基本波波長とガスセル42の吸収ラインとが
一致しなくても、吸収ラインの波長が既知であるため、
この既知の波長をもとに波長モニタ6が較正され、現在
の基本波波長を検出することができる。この基本波波長
の較正処理を定期的に行い、上述した波長制御処理に付
加することによってさらに高精度の波長制御が可能とな
る。
【0057】この吸収セル波長検出部41の制御処理お
よびこの検出結果を用いた較正処理の手順について図1
1に示すフローチャートを参照して説明する。
【0058】図11(a)において、波長コントローラ
7は、タイマの時間Tが所定周期Kを超えたか否かを判
断し(ステップS61)、所定周期Kを超えた場合、波
長較正モードに設定してこの時の基本波の初期波長を設
定する(ステップS62)。その後、この初期波長にお
ける吸収セル42を透過した光強度P10をフォトセン
サ43によって検出する(ステップS63)。さらに、
基本波波長(初期波長)を所定波長分プラス側に変化さ
せる波長制御を行う(ステップS64)。その後、変化
した基本波波長において吸収セルを透過した光強度P1
1を検出する(ステップS65)。その後、光強度P1
1がP10より大きいか否かを判断し(ステップS6
6)、光強度P11がP10より大きくない場合は、P
11をP10に設定し(ステップS60)、ステップS
64に移行し、光強度が最小となる波長に制御する。一
方、光強度P11がP10より大きい場合、ガスセル4
2による吸収が大きいため、このガスセル42の吸収ラ
インと現在の基本波波長とが一致するので、このときの
基本波の干渉縞を較正時の干渉縞として波長モニタに記
憶させる(ステップS67)。その後、タイマの時間T
を0にリセットして(ステップS68)、本処理を終了
する。
【0059】一方、この較正時の干渉縞を用いた較正処
理は、図11(b)に示すように、まず、通常時におい
て基本波光の干渉縞を波長モニタ6によって検出し(ス
テップS71)、その後、この基本波光の干渉縞と図1
1(a)のステップS68で記憶した較正時の干渉縞と
から基本波光の絶対波長λoを算出し(ステップ7
2)、これにより、絶対波長λoをさらに精度高く算出
し、ひいては精度の高い波長制御が可能となる。
【0060】なお、このような較正処理は、波長モニタ
6内のモニタエタロン33の安定性を考慮して、定期的
に行えばよい。
【0061】次に、第3の実施の形態について説明す
る。第1及び第2の実施の形態では、チタンサファイヤ
レーザ10の基本波光L1をそのまま波長変換部12に
入力するようにしているが、第3の実施の形態では、さ
らにこの基本波光L1を波長変換せずに増幅する基本波
増幅段を介在させている点が第1及び第2の実施の形態
とは異なり、その他の構成は同じである。
【0062】すなわち、図12は、第3の実施の形態で
あるインジェクションロック型狭帯域レーザの概要構成
を示し、チタンサファイヤレーザ10と波長変換部12
との間にチタンサファイヤレーザ10が出力した基本波
光を増幅する基本波増幅段Cを設けている。この場合、
ポンピングレーザ11からのポンピング光L0は、ビー
ムスプリッタ50を介して、チタンサファイヤレーザ1
0のみならず、全反射ミラー51を介して基本波増幅段
Cにも入力される。これにより、最終出力光の出力が大
幅にアップすることになる。
【0063】なお、図12では、チタンサファイヤレー
ザ10の基本波光L1をモニタして波長制御する構成と
なっているが、これに限らず、基本波増幅段Cからの出
力光を一部サンプルしモニタすることによって、チタン
サファイヤレーザ10の波長制御を行うようにしてもよ
い。
【0064】さらに、こ基本波増幅段C内に波長選択素
子を配置し、基本波増幅段Cからの出力光を一部サンプ
ルしモニタした結果を該波長選択素子にフィードバック
することによって波長制御するようにしてもよい。
【0065】また、この場合、基本波増幅段Cがリング
共振器によって実現される場合には、このリングレーザ
の共振器長を変化させて波長制御を行うようにしてもよ
い。
【0066】次に、図13を参照してリアミラーがグレ
ーティング機能を有する場合のチタンサファイヤレーザ
10内における波長制御のための構成について説明す
る。
【0067】図13において、グレーティング機能を有
するリアミラー61とフロントミラー64とで構成され
る共振器内にポンピングレーザ71からのポンピング光
が入射すると、チタンサファイヤロッド3はレーザ光を
発し、共振器、および波長選択素子としてのエタロン6
2とリアミラー(グレーティング)61とによって狭帯
域化された773.6nmの基本波光L11が出力され
る。基本波光L11の一部は、ビームスプリッタ65に
よってサンプルされて取り出され、波長モニタ66内に
入力される。
【0068】波長モニタ66は、ビームスプリッタ65
からの基本波光L11を散乱板81によって散乱し、こ
の散乱された光はビームスプリッタ82を介してモニタ
エタロン83に入射され、集光レンズ84を介してライ
ンセンサ85上に干渉縞を生成する。一方、773.6
nmの基本波光の波長に近い基準光としての772.3
76nmラインを発光するアルゴンランプ86がコリメ
ータレンズ87の焦点に配置され、干渉フィルタ88に
よってアルゴンランプ86が発生する光のうち772.
376nmの光のみを透過させ、この透過した基準光
は、ビームスプリッタ82、モニタエタロン83、集光
レンズ84を介してラインセンサ85上に干渉縞を生成
する。ラインセンサ85によって撮像された基本波光お
よび基準光の干渉縞は、波長コントローラ67に送出さ
れる。
【0069】波長コントローラ67は、基本波光の干渉
縞と基準光の干渉縞とを比較することによって、現在の
基本波光の絶対波長を算出し、増幅段B1から出力され
る出力光L13の波長193.3nmの4倍の波長であ
る基本波目標波長とのずれを算出し、このずれを補正す
べくドライバ68を介してエタロン62、リアミラー6
1のグレーティング角度、共振器長変化のためのリアミ
ラー61の位置を制御して波長制御を行う。
【0070】次に、図14から図17を参照して、波長
コントローラ67の波長制御処理について説明する。基
本的には、図3から図9に示す波長制御手順と同じであ
るが、リアミラー61をグレーティングとしているの
で、このグレーティングによる波長制御処理も加わるこ
とになる。
【0071】図14は、波長コントローラ67による波
長制御処理の全体フローチャートであり、図3に示す波
長制御処理とほぼ同じであるが、ステップS85におけ
る波長制御処理にグレーティング制御が含まれるため、
若干異なる。
【0072】図15は、ステップS85における波長制
御処理手順を示すフローチャートであり、まず、基本波
波長λoと基本波目標波長λotとの差Δλと、中心波長
パワーPとを読み込む(ステップS91)。
【0073】その後、現在の中心波長パワーPが予め設
定した所定のパワーPLよりも小さいか否かを判断し
(ステップS92)、小さい場合には、この中心波長パ
ワーPが最大となるようにグレーティング61の角度を
変化させ、このグレーティング61による波長選択を行
う(ステップS93)。さらに、中心波長パワーPが最
大となるようにエタロン62の選択波長を変化させ(ス
テップS94)、その後ステップS91に移行し、処理
を続行する。ここで、図16(a)に示すように、グレ
ーティングの選択波長の間隔は、エタロンの選択波長間
隔よりも大きい。従って、グレーティングによる選択波
長、エタロンによる選択波長、共振器長による選択波長
の順序で選択波長の間隔は狭くなり、より微細な波長選
択が行われることになる。ステップS93及びS94の
処理は、図16(a)の状態から図16(b)の状態に
変化させることであり、グレーティングの選択波長曲線
Cgの最大点とエタロンの選択波長曲線Ceの最大点とを
現在の発振波長に一致させることによって最大パワーを
得ている。
【0074】次に、ステップS92で中心波長パワーP
が所定のパワーPLよりも小さくない場合は、さらにΔ
λがFSRe/2より大きいか否かを判断し(ステップ
S95)、小さくない場合には、グレーティングの選択
波長をΔλ変化させ(ステップS96、図16
(c))、グレーティングの選択波長の最大点を基本波
目標波長λotに一致させる。さらに、最大パワーとなる
ように、エタロンの選択波長を変化させる(ステップS
97、図16(d))。その後、ステップS91に移行
し、処理を続行する。これにより、現在の発振波長がよ
り基本波目標波長λotに近づくことになる。
【0075】次に、ステップS95でΔλがFSReよ
り大きくない場合は、さらにΔλがFSRc/2より大
きいか否かを判断し(ステップS98)、大きい場合
は、エタロンの選択波長をΔλ変化させ(ステップS9
9、図17(a))、最大パワーとなるように、PZT
69を駆動して共振器長を変化させ、共振器の選択波長
を変化させる(ステップS100、図17(b))。そ
の後、ステップS91に移行し、処理を続行する。
【0076】さらに、ステップS98でΔλがFSRc
/2より大きくない場合は、共振器の選択波長をΔλを
変化させ(ステップS101、図17(b))、最大パ
ワーとなるように、エタロンの選択波長を変化させ(ス
テップS102、図17(b))、さらに最大パワーと
なるように、グレーティングの選択波長を変化させる
(ステップS103、図17(b))。この場合、Δλ
はFSRc/2内であるので、まず共振器の選択波長を
Δλ変化させることにより、精度の高い波長制御がなさ
れることになる。その後、ステップS85にリターンす
る。
【0077】このような波長制御を行うことにより、段
階的に確実に所望の狭帯域化された基本波目標波長λot
に調整することができる。
【0078】次に、第4の実施の形態について説明す
る。第4の実施の形態では、第1から第3の実施の形態
がいずれもオシレータ段内から波長をモニタして波長制
御を行っていたのに対し、波長変換部12内のレーザ光
の波長をモニタして波長制御を行うようにしている。
【0079】すなわち、図18は、第4の実施の形態で
あるインジェクションロック型狭帯域レーザの概要構成
を示す図であり、波長モニタ6は、波長変換部12から
波長を検出するようにしている。波長変換部12は、上
述したように和周波混合によって基本波光L1の波長ω
を順次3つの波長変換素子93〜95によって順次波長
2ω、波長3ω、波長4ωに変換している。そこで、波
長変換素子93に入力される波長ωをビームスプリッタ
96でサンプルして取り出し、または波長変換素子93
と波長変換素子94との間の波長2ωをビームスプリッ
タ97でサンプルして取り出し、または波長変換素子9
4と波長変換素子95との間の波長3ωをビームスプリ
ッタ98でサンプルして取り出すようにする。これらの
ビームスプリッタ96〜98は、いずれか1つを設けて
よいし、これらを適切に組み合わせるような構成として
もよい。いずれか1つを設ける構成の場合には、波長モ
ニタ6および波長コントローラ7は、取り出される波長
を制御できることが必要であり、適切に組み合わせた構
成とした場合、波長モニタおよび波長コントローラ7
は、これらの取り出された波長を全て制御できることが
必要である。複数の波長を制御することによって、さら
に精度の高い波長制御が可能となる。
【0080】このようにして、上述した実施の形態で
は、それぞれの検出した波長に応じた精度、例えば最終
的な出力光の波長が4ωの場合で波長ωの基本波光をモ
ニタする場合には4倍精度が向上し、波長2ωの基本波
光をモニタする場合には2倍精度が向上し、最終的な出
力の波長が3ωの場合で波長ωの基本波光をモニタする
場合には3倍精度が向上した波長制御を行うことができ
るとともに、制御する周波数領域が低いため、波長モニ
タが波長制御する際の光学素子が豊富であり、精度の高
い波長制御が可能となり、かつ光学素子の寿命を格段に
向上させることができる。
【0081】なお、上述した第1から第4の実施の形態
は適宜組み合わせが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるインジェクシ
ョンロック型狭帯域レーザの全体構成を示す図である。
【図2】図1のチタンサファイヤレーザ10内の波長制
御の構成を示す図である。
【図3】波長コントローラ7の波長制御処理手順を示す
全体フローチャートである。
【図4】ステップS3の基本波波長検出処理手順および
ステップS11の基本波光の干渉縞検出処理手順を示す
フローチャートである。
【図5】ステップS5の波長制御処理手順を示すフロー
チャートである。
【図6】ステップS32の重ね合わせ制御処理手順を示
すフローチャートである。
【図7】波長制御時における波長に対する光強度の関係
を示す図である。
【図8】ステップS5における別の波長制御処理手順を
示すフローチャートである。
【図9】図8に示す波長制御時における波長に対する光
強度の関係を示す図である。
【図10】吸収セル波長検出部を付加して波長制御を行
う第2の実施の形態の構成を示す図である。
【図11】吸収セル波長検出部の処理結果を用いた較正
処理手順を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第3の実施の形態であるインジェク
ションロック型狭帯域レーザの全体構成を示す図であ
る。
【図13】リアミラーがグレーティング機能を有する場
合のチタンサファイヤレーザ10の波長制御の構成を示
す図である。
【図14】波長コントローラ67の波長制御処理手順の
全体フローチャートである。
【図15】ステップS85の波長制御処理手順を示すフ
ローチャートである。
【図16】ステップS85の波長制御時の波長に対する
光強度の関係を示す図である。
【図17】ステップS85の波長制御時の波長に対する
光強度の関係を示す図である。
【図18】本発明の第4の実施の形態であるインジェク
ションロック型狭帯域レーザの全体構成を示す図であ
る。
【図19】従来の狭帯域化エキシマレーザの概要構成を
示す図である。
【図20】従来のインジェクションロック型狭帯域レー
ザの構成を示す図である。
【符号の説明】
1…リアミラー 2…波長選択素子(エタロン) 3…増幅媒体(チタンサファイヤロッド) 4…フロン
トミラー 5,32…ビームスプリッタ 6…波長モニタ 7…波
長コントローラ 8…ドライバ 9…PZT 10…チタンサファイヤレ
ーザ 11…ポンピングレーザ 12…波長変換部 13,1
4…全反射ミラー 21…凸面ミラー 22…凹面ミラー 23…放電電極
24…チャンバ A…オシレータ段 B…増幅段 31…拡散板 33…
モニタエタロン 34…集光レンズ 35…ラインセンサ 36…アルゴ
ンランプ 37…コリメータレンズ 38…干渉フィルタ L1…
基本波光 L2…高周波光 L3…出力光

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オシレータ段でレーザ発振した発振波光
    を波長変換手段によって高調波光に波長変換し、この高
    調波光を増幅段によって増幅出力する注入同期型狭帯域
    レーザにおいて、 前記オシレータ段の発振波長をモニタして該発振波長を
    所望の波長に制御する波長制御手段を具備したことを特
    徴とする注入同期型狭帯域レーザ。
  2. 【請求項2】 前記オシレータ段内の共振器内に、所定
    倍の中間高調波に波長変換する中間波長変換手段を設
    け、 前記中間波長変換手段は、該中間波長変換手段を前記共
    振器内に設けない場合の発振波光と前記高調波光との間
    における前記所定倍の中間高調波に変換し、 前記波長制御手段は、前記オシレータ段から出力された
    中間高調波の波長をモニタして該オシレータ段がレーザ
    発振する中間高調波の波長を所望の中間高調波の波長に
    制御することを特徴とする請求項1に記載の注入同期型
    狭帯域レーザ。
  3. 【請求項3】 前記波長制御手段は、 前記波長変換手段内で生成される中間高調波の波長をモ
    ニタして前記オシレータ段における前記発振波長を所望
    の波長に制御することを特徴とする請求項1に記載の注
    入同期型狭帯域レーザ。
  4. 【請求項4】 前記波長制御手段は、 前記波長変換手段の前段のレーザ光の波長をモニタして
    前記オシレータ段の前記発振波長を所望の波長に制御す
    ることを特徴とする請求項1に記載の注入同期型狭帯域
    レーザ。
  5. 【請求項5】 前記波長制御手段は、 前記波長変換手段の後段のレーザ光の波長をモニタして
    前記オシレータ段の前記発振波長を所望の波長に制御す
    ることを特徴とする請求項1に記載の注入同期型狭帯域
    レーザ。
  6. 【請求項6】 前記波長制御手段がモニタするレーザ光
    を一部サンプリング抽出する抽出手段と、 既知の波長の光を吸収する吸収セルと、 前記抽出手段によって抽出され、前記吸収セルを通過し
    たレーザ光の光強度を検出する光強度検出手段とをさら
    に具備し、 前記波長制御手段は、 前記光強度が最小となるように前記オシレータ段の発振
    波長を制御し、この光強度が最小となる前記既知の波長
    の干渉縞を記憶して較正用干渉縞とし、この較正用干渉
    縞を用いて前記発振波長または前記中間高調波の波長の
    モニタを定期的に較正することを特徴とする請求項1〜
    5のうちのいずれか1項に記載の注入同期型狭帯域レー
    ザ。
  7. 【請求項7】 前記高調波光は、紫外領域の光であり、 前記発振波光または前記中間高調波光は、可視領域又は
    近赤外領域の光であることを特徴とする請求項1〜6の
    うちのいずれか1項に記載の注入同期型狭帯域レーザ。
  8. 【請求項8】 前記オシレータ段と前記波長変換手段と
    の間に前記発振波光または前記中間高調波光を増幅する
    増幅手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1〜
    7のうちのいずれか1項に記載の注入同期型狭帯域レー
    ザ。
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