JPH11297423A - コネクタのロック機構 - Google Patents

コネクタのロック機構

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JPH11297423A
JPH11297423A JP10096225A JP9622598A JPH11297423A JP H11297423 A JPH11297423 A JP H11297423A JP 10096225 A JP10096225 A JP 10096225A JP 9622598 A JP9622598 A JP 9622598A JP H11297423 A JPH11297423 A JP H11297423A
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/62Means for facilitating engagement or disengagement of coupling parts or for holding them in engagement
    • H01R13/627Snap or like fastening
    • H01R13/6271Latching means integral with the housing
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B2200/00Constructional details of connections not covered for in other groups of this subclass
    • F16B2200/69Redundant disconnection blocking means

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  • Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタの部品点数や組立工程数の削減を図
り、コネクタ相互の中途嵌合状態を確実に検知するコネ
クタのロック機構を提供する。 【解決手段】 本発明のコネクタのロック機構31は、
一方の雄コネクタ32に一体形成された可撓弾性片35
と、他方の雌コネクタ33に一体形成され、可撓弾性片
35を弾性変形させることでコネクタ相互を離脱方向に
押し戻す押し出し力を発生させる押し出し用案内面41
とからなるコネクタ離脱機構48を備えている。このコ
ネクタ離脱機構48の発生する押し出し力が各コネクタ
内に収容されている雌雄ターミナル相互の接触抵抗力よ
りも大きくなるように、可撓弾性片35の弾性及び押し
出し用案内面41の傾斜角度が設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一組の雌雄コネク
タを嵌合させた際に、コネクタ相互の嵌合長が規定長に
達するとコネクタ相互の接続状態をロックするコネクタ
のロック機構に関し、詳しくはコネクタ相互の不完全嵌
合(中途嵌合)状態を検知するコネクタのロック機構の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数の電線あるいは各種機器
に装備された回路基板と電線との電気的な接続が一組の
雌雄コネクタの嵌合により行われる形態が一般的に普及
している。すなわち、絶縁性樹脂等で形成された一組の
雌雄コネクタを嵌合させると、各コネクタ内に収容され
ている雌雄ターミナルが嵌合することで電気的接続が完
了する。また、逆に雌雄コネクタを離脱させることで、
雌雄ターミナルの電気的な接続状態を容易に解除するこ
とができる。したがって、雌雄コネクタは、嵌合状態が
使用環境において加わる振動等で不用意に離脱すること
のないように、コネクタ相互を良好な接続状態でロック
するロック機構を備えている。
【0003】従来のコネクタのロック機構は、実開平1
−98484号公報等に開示されており、図28に示し
た一組の雌雄コネクタ1、2の内、一方のコネクタ1
は、相手コネクタとの嵌合方向(図中、矢印M方向)に
沿って延出した一対の可撓アーム11、12と、これら
の可撓アーム上に突設された係合部13とを備えてい
る。また、他方のコネクタ2は、コネクタ相互の嵌合長
が規定長に達するまで可撓アーム11、12に撓みを生
じさせるアーム案内面21、22と、嵌合長が規定長に
達したときに係合部13を係止して離脱を防止する係止
手段23を備えている。
【0004】可撓アーム11、12は、一方のコネクタ
1の上面部にコネクタの幅方向に離間して互いに平行に
配設されている。また、係合部13は、各可撓アーム1
1、12の先端部から幅方向外方に向かって突出した突
起である。また、他方のコネクタ2の各アーム案内面2
1、22は、コネクタ1、2相互の嵌合操作時に各係合
部13が当接するようにコネクタ2の上面側の両側に設
けられたもので、コネクタ相互の嵌合が進むほど各可撓
アーム11、12を幅方向内方に撓ませるテーパ面であ
る。
【0005】また、係止手段23は、係合部13が嵌入
するように各アーム案内面21、22の先方に形成され
た窪みである。コネクタ嵌合が進むと、それぞれのコネ
クタ内に収容されている図示していない雌雄ターミナル
が接続を開始し、コネクタ嵌合が進んで一方のコネクタ
1の係合部13が他方のコネクタ2の係止手段23に係
合されて、各コネクタ内の雌雄ターミナルが必要十分な
接触状態で電気的に接続される。
【0006】なお、各可撓アーム11、12の係合部1
3が他方のコネクタ2の各係止手段23に係合した時
に、各可撓アーム11、12の撓みが戻る。そして、係
止手段23に係合している各係合部13、13間にはキ
ー24が割り込み、このキー24が各可撓アーム11、
12の撓みを防止してコネクタ相互の嵌合状態がロック
状態となる。このロック状態を解除するには、キー24
をその下方の退避スペース25まで押し下げて、キー2
4を一対の係合部13、13間から離脱させる。そし
て、各可撓アーム11、12をロック解除させた上で、
各コネクタ1、2を離反方向に引き抜くことでコネクタ
の嵌合解除を行うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなコネクタ1、2の嵌合作業に必要な押し込み力は、
コネクタ1、2の寸法誤差や、コネクタ内に収容されて
いる雌雄ターミナルの寸法誤差等によりバラ付きが有
る。例えば、図29に示すように、所定の押し込み力で
嵌合作業をしていても、係合部13が係止手段23まで
到達せずにその手前の平坦部21a、22a等に留まっ
た中途嵌合状態で作業を終えてしまう作業ミスが発生す
る場合がある。
【0008】このような不完全な中途嵌合状態で使用さ
れると、例えば、自動車に使用されているワイヤハーネ
スのコネクタの場合には、走行時に加わる振動等でコネ
クタ1、2の嵌合が外れて、電気系統の失陥等により事
故を招く可能性がある。そこで、嵌合作業を終えた雌雄
コネクタは、嵌合状態を検査する導通試験が実施されて
いる。しかしながら、図29に示したように、中途嵌合
状態でもコネクタ1、2相互の嵌合長が比較的大きい場
合には、各コネクタ1、2内の雌雄ターミナル同士が互
いに電気的に接続状態にある場合がある。すなわち、雌
雄ターミナルの接続による接触抵抗によってコネクタ相
互の接続状態が維持され、良好な導通結果を検出するこ
とがあり、不完全な中途嵌合を見落とす場合があった。
【0009】そこで、導通試験によって中途嵌合状態を
検出することができるように、コネクタハウジング内に
圧縮ばねを装備して、雌雄コネクタ1、2相互に離脱方
向に反発力を作用させる半嵌合防止コネクタが、例え
ば、特開平9−180820等で提案されている。この
ような構成であれば、圧縮ばねの反発力(ばね定数)を
雌雄ターミナル相互の接続による接触抵抗よりも大きく
設定しておけば、中途嵌合の場合には、該圧縮ばねの反
発力で雌雄ターミナル相互の接続状態が解消されるまで
コネクタ1、2を離反方向に引き離すことができ、中途
嵌合状態を確実に検知することができる。しかしなが
ら、このように別部品である圧縮ばねを追加する構成
は、コネクタの部品点数を増加させると同時に、組立工
程を増大させてコストアップを招くとともに、コネクタ
内に圧縮ばねの収容スペースを確保するためにコネクタ
の大型化を招くという問題があった。
【0010】本発明の目的は、上記課題を解消すること
にあり、コネクタの部品点数や組立工程数の増大を招く
ことなく、コネクタ相互の嵌合状態を確実に検知するこ
とができるコネクタのロック機構を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる上記課題
は、雌雄嵌合する一組の雌雄コネクタの内、一方のコネ
クタに、他方のコネクタとの嵌合方向に沿って延出した
可撓アームと、該可撓アーム上に係合部とを設けると共
に、他方のコネクタに、コネクタ相互の嵌合長が規定長
に達するまで前記可撓アームに撓みを生じさせるアーム
案内面と、前記嵌合長が規定長に達したときに前記係合
部を係止してコネクタ相互の離脱を防止する係止手段と
を具備したコネクタのロック機構であって、前記一方の
コネクタに一体形成された可撓弾性片と、前記他方のコ
ネクタに一体形成されてコネクタ相互の嵌合時に前記可
撓弾性片を弾性変形させることでコネクタ相互を離脱方
向に引き離す押し出し力を発生させる押し出し用案内面
とからなるコネクタ離脱機構を備え、該コネクタ離脱機
構により発生する押し出し力が各コネクタ内に保持され
ている雌雄ターミナル相互の接続による接触抵抗力より
も大きくなるように、前記可撓弾性片の弾性及び押し出
し用案内面の傾斜角度が設定されていることを特徴とす
るコネクタのロック機構によって解決することができ
る。
【0012】上記構成のコネクタのロック機構によれ
ば、一組の雌雄コネクタの嵌合操作時に、コネクタ離脱
機構により一組のコネクタを互いに離脱させる離反方向
に押し出し力が作用する。このコネクタ離脱機構による
押し出し力は各コネクタ内の雌雄ターミナル相互の接続
による接触抵抗力よりも大きく設定されているため、雌
雄コネクタの嵌合状態が中途嵌合の場合、少なくとも雌
雄ターミナル相互の接続状態が完全に解除されるまで双
方のコネクタが離反方向に押し戻され、コネクタ相互の
中途嵌合状態を確実に検知することができる。また、コ
ネクタ離脱機構を構成する可撓弾性片や押し出し用案内
面は、いずれも各々コネクタに一体形成されたもので、
別部品の圧縮ばねを使用する従来のものと比較すると、
コネクタの部品点数や組立工程数の増大等の不都合を招
くことなく、コネクタの信頼性を確保しつつコスト低減
を図ることができる。
【0013】また、好ましくは、前記可撓アームが前記
可撓弾性片を兼ねると共に、前記アーム案内面が前記押
し出し用案内面を兼ねることで、各コネクタの構造を簡
素化することができ、コネクタハウジングの成形性向上
を図ることができる。
【0014】また、好ましくは、前記コネクタ相互の嵌
合範囲内で、前記雌雄ターミナル相互の未接続状態と比
較して、前記雌雄ターミナル相互の接続される範囲では
大きな押し出し力が生じるように、前記押し出し用案内
面の傾斜角度が途中で適宜変更されていると、雌雄ター
ミナル相互の接続による接触抵抗が作用しない未接続範
囲では、コネクタ離脱機構による押し出し力を最小限に
抑えて、コネクタ嵌合作業時の押し込み力の省力化を図
り、作業効率を向上させることができる。
【0015】また、好ましくは、前記可撓弾性片が前記
可撓アームに一体形成されると共に、前記可撓アームを
ロック解除状態に撓ませた状態でのコネクタ相互の嵌合
を阻止する誤操作防止片が前記可撓アームに一体形成さ
れていると、誤って可撓アームをロック解除状態に撓ま
せた状態で雌雄コネクタの嵌合作業がなされても、可撓
弾性片の位置が押し出し用案内面の位置からずれてしま
い、不用意な離脱機構が正常に作動しない状態でのコネ
クタ嵌合を防止することができ、コネクタ離脱機構の信
頼性を向上させることができる。
【0016】また、好ましくは、前記可撓弾性片又は押
し出し用案内面が、複数組設けられていると、可撓弾性
片及び押し出し用案内面の各組毎に作動タイミングをず
らすことで、コネクタ離脱機構による押し出し力に変化
を付けることができる。また、複数組を同時に作動させ
ることで大きな押し出し力を得ることができ、雌雄ター
ミナルの接続数が多い場合でも、十分な押し出し力を得
ることができる。更に、好ましくは、前記可撓アームの
撓み状態において、前記可撓弾性片の撓みによりコネク
タ離脱方向に常に押し出し力が発生しており、コネクタ
相互の完全嵌合により前記可撓アームの撓みが解除され
るとともに、前記可撓弾性片の撓みも解除されることで
コネクタ離脱方向への押し出し力も解除されると、完全
嵌合時には可撓アームと共に可撓弾性片は元の状態に戻
り、長時間の撓みによるへたり等を防止することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明のコネクタのロック
機構の実施形態を詳細に説明する。先ず、本発明に係る
コネクタのロック機構の第1実施形態を図1乃至図5に
基づいて説明する。図1は本実施形態のコネクタのロッ
ク機構を示した分解斜視図、図2は図1における雌コネ
クタの要部を示す斜視図、図3は図1におけるコネクタ
のロック機構の動作説明図、図4はコネクタ嵌合時に接
触抵抗を生じさせる雌雄ターミナルの接続動作の説明
図、図5は本実施形態におけるコネクタ離脱機構の押し
出し力の変化を示す説明図である。
【0018】本実施形態のコネクタのロック機構31
は、一組の雌雄コネクタ32、33の内、一方の雄コネ
クタ32が、他方の雌コネクタ33との嵌合方向(図
中、矢印A方向)に沿って延出され、先端に係合部38
を一体形成した一対の可撓アーム35、36を備えてい
る。この雄コネクタ32のターミナル収容室32a内に
は、2個の雌型ターミナルを収容保持している。前記可
撓アーム35、36は、雄コネクタ32のハウジング上
壁の後端側から立ち上がって前端側に延設されており、
立ち上がり基部は合流して単一化されている。また、こ
の可撓アーム35、36は、コネクタの横幅方向に離間
して互いに平行に設けられている。また、係合部38
は、各可撓アーム35、36の先端部から横方向外側に
向かって突出した突起であり、ハウジングの前端側から
後端側に向かって徐々に外側方向に傾斜するテーパ面を
有している。
【0019】また、他方の雌コネクタ33が、コネクタ
相互の嵌合長が規定長に達するまで可撓アーム35、3
6に撓みを生じさせ、嵌合長が規定長に達したときに係
合部38を係止して嵌合状態をロックする係止手段43
を一体形成した一対のアーム案内面40、41を備えて
いる。この雌コネクタ33は、相手の雄コネクタ32に
対応した2個の雄型ターミナルを収容保持している。
【0020】また、図2及び図3に示すように、雌コネ
クタ33の各アーム案内面40、41は、コネクタ嵌合
操作時に各係合部38、38が当接するように、ハイジ
ング内の両側面上部に設けられたもので、コネクタ嵌合
が進むほど各可撓アーム35、36を内側方向に撓ませ
るテーパ面を有している。また、係止手段43は、係合
部38を係止するように各アーム案内面40、41の後
端に形成された段差である。
【0021】次に、雌雄コネクタ32、33の嵌合作用
を説明する。先ず、コネクタ嵌合初期には、図3a及び
図4aに示すように、雌コネクタ33内に収容された雄
型ターミナル45と、雄コネクタ32内に収容された雌
型ターミナル46とは接触していない未接続状態にあ
る。そして、コネクタ嵌合がある程度まで進むと、図3
b及び図4bに示すように、それぞれのコネクタ内に収
容されている雌雄ターミナル45、46が接触し始め
る。さらに、コネクタ嵌合が進むと、図3cに示すよう
に、雄コネクタ32の係合部38が雌コネクタ33の係
止手段43に係合する時には、各コネクタ内の雌雄ター
ミナル45、46は電気的接続に十分な嵌合長で接触し
た接続状態となる。
【0022】また、各可撓アーム35、36の係合部3
8が雌コネクタ33の各係止手段43に係合した時に
は、各可撓アーム35、36の撓みが元の状態に戻り、
それぞれの係合面は嵌合方向と直交しているためコネク
タ相互の離脱方向の動きを規制して、雌雄コネクタの嵌
合状態がロックされる。
【0023】本実施形態のコネクタのロック機構31に
おいては、可撓アーム35、36とアーム案内面40、
41とが、コネクタ離脱機構48として機能する。この
コネクタ離脱機構48は、雄コネクタ32に一体形成さ
れて可撓弾性片として機能する可撓アーム35、36
と、雌コネクタ33に一体形成されて押し出し用案内面
として機能するアーム案内面40、41とから構成され
ている。そして、押し出し用案内面としての各アーム案
内面40、41は、コネクタ相互の嵌合時に可撓弾性片
としての可撓アーム35、36を弾性変形させること
で、コネクタ相互の嵌合方向への移動に逆らって離脱方
向に押し出そうとする押し出し力Fを発生させる(図3
b参照)。
【0024】さらに詳述すると、コネクタ離脱機構48
の発生する押し出し力Fが、各コネクタ内に収容されて
いる雌雄ターミナル45、46相互の接触抵抗力よりも
大きくなるように、可撓アーム35、36の弾性及びア
ーム案内面40、41の傾斜角度が設定されている。
【0025】図5に示すようにコネクタ離脱機構48の
特性線F1 は、コネクタ嵌合時の雌雄ターミナル45、
46相互の接触抵抗力とコネクタ相互の嵌合長との特性
曲線G1 に対して、押し出し力Fとコネクタ相互の嵌合
長Lとの関係を示したものである。コネクタ離脱機構4
8により発生する押し出し力Fは、アーム案内面40、
41から受ける反力で、コネクタ相互の嵌合長Lが規定
長LE (図3c参照)に示したロック状態になる寸前ま
で増大する。また、雌雄ターミナル45、46相互の接
触抵抗力Gは、図4bに示すように、雌型ターミナル4
6内の接触ばね46aが雄型ターミナル45に接触開始
する嵌合長LM から大きく増大する。
【0026】上述したように本実施形態のコネクタのロ
ック機構31によれば、一組の雌雄コネクタ32、33
相互の嵌合操作時には、コネクタ離脱機構48により雌
雄コネクタ32、33を互いに離脱方向に押し戻す押し
出し力Fが発生する。このコネクタ離脱機構48による
押し出し力Fは、各コネクタ内の雌雄ターミナル45、
46相互の接触抵抗力よりも大きく設定されているた
め、コネクタ相互が中途嵌合状態の場合には、少なくと
も雌雄ターミナル45、46相互の接続状態が解除され
るまで双方のコネクタが離反方向に移動する。したがっ
て、コネクタ相互の中途嵌合状態を確実に検知すること
ができ、中途嵌合の見落としを確実に防止することがで
きる。また、コネクタ離脱機構48を構成する可撓アー
ム35、36やアーム案内面40、41は、いずれもそ
れぞれのコネクタハウジングに一体形成されているの
で、圧縮ばね等の別部品を使用する場合と比較すると、
コネクタの部品点数や組立工程数等の削減を図ることが
でき、コネクタの信頼性を確保しつつ製造コストの低減
を図ることができる。
【0027】そして、可撓アーム35、36がコネクタ
離脱機構48としての可撓弾性片を兼ねるとともに、ア
ーム案内面40、41がコネクタ離脱機構48としての
押し出し用案内面を兼ねる構成であるので、各コネクタ
構造の簡素化が図れ、成形性や製品歩留まりを向上させ
ることができる。
【0028】次に、本発明に係るコネクタのロック機構
の第2実施形態を図6及び図7に基づいて詳細に説明す
る。図6は本実施形態のコネクタのロック機構を示す作
動説明図、図7は本実施形態におけるコネクタ離脱機構
の押し出し力の変化を示す説明図である。図6に示すよ
うに本実施形態のコネクタのロック機構51は、第1実
施形態に示したロック機構31におけるアーム案内面4
0、41を改良したもので、それ以外の構成は、第1実
施形態と同じである。すなわち、本実施形態では雄コネ
クタ32に設けられた可撓アーム35、36や係合部3
8は第1実施形態と同じであり、可撓アーム35、36
がコネクタ離脱機構48の可撓弾性片として機能する。
そして、雄コネクタ32の嵌合相手である雌コネクタ5
3には、雌雄コネクタ32、53相互の嵌合時に可撓ア
ーム35、36を撓ませるアーム案内面54、55が設
けられている。このアーム案内面54、55がコネクタ
離脱機構48の押し出し用案内面として機能する。
【0029】本実施形態のアーム案内面54、55は、
雌雄コネクタ32、53相互の嵌合範囲の内、雌雄ター
ミナル相互に接触しない未接続範囲と比較して、各々コ
ネクタ内の雌雄ターミナル相互の接続範囲で大きな押し
出し力が生じるように、押し出し用案内面として機能す
るアーム案内面54、55の傾斜角度が途中で変更され
ている。すなわち、押し出し用案内面として機能する各
アーム案内面54、55は、案内面の前方部分に配置さ
れ、傾斜が滑らかな第1テーパ面T1 と、案内面の後方
部分に配置され、傾斜が急な第2テーパ面T2 とから構
成されている。このように、アーム案内面54、55を
2つの傾斜角度の異なるテーパ面で構成したことによっ
て、コネクタ離脱機構48として発生する押し出し力F
は、図7に示したような特性線F2 となる。
【0030】上述したように本実施形態のコネクタのロ
ック機構51は、コネクタ離脱機構48の押し出し用案
内面として機能するアーム案内面54、55の傾斜角度
が途中で変更されている。したがって、雌雄ターミナル
相互の接触抵抗が作用しない未接続範囲では、コネクタ
離脱機構48によって生じる押し出し力Fを最小限に抑
えて、コネクタ相互の嵌合操作力の省力化を図ることが
でき、コネクタ相互の嵌合作業を効率良く行うことがで
きる。
【0031】次に、本発明に係るコネクタのロック機構
の第3実施形態を図8乃至図10に基づいて詳細に説明
する。図8は本発明に係るコネクタのロック機構の第3
実施形態を示す分解斜視図、図9は図8におけるコネク
タ嵌合初期の状態を示す縦断面図、図10は図8におけ
るコネクタ嵌合動作を示す作動説明図である。
【0032】本実施形態のコネクタのロック機構57
は、一組の雌雄コネクタ59、60の内、一方の雄コネ
クタ59が、他方の雌コネクタ60との嵌合方向(図8
中、矢印B方向)に沿って延出され、係合部63を一体
形成した単一の可撓アーム62を備えている。この雄コ
ネクタ59は、雌型ターミナルを収容するターミナル収
容室59aを横幅方向に2個有している。
【0033】可撓アーム62は、雄コネクタ59のハウ
ジング上の後端側から立ち上がって前端側に延設されて
いる。また、係合部63は、可撓アーム62先端上方に
突出した突起であり、上方への突出長がハウジングの前
端側から後端側に向かって徐々に増大する形状である。
【0034】また、他方の雌コネクタ60が、コネクタ
相互の嵌合長が規定長に達するまで可撓アーム62に撓
みを生じさせるアーム案内面65と、コネクタ相互の嵌
合長が規定長に達したときに係合部63を係止してコネ
クタ嵌合状態をロックする係止手段66とを一体形成し
たものである。この雌コネクタ60は、雄コネクタ59
内に収容した雌型ターミナルに対応した雄型ターミナル
を2個有している。
【0035】図9に示すように、アーム案内面65は、
雌雄コネクタ59、60の嵌合操作時に、係合部63が
当接するように、雌コネクタ60の上壁内面に設けられ
たもので、コネクタ嵌合が進むのに伴って可撓アーム6
2を下方に撓ませる。また、係止手段66は、係合部6
3が嵌入するようにアーム案内面65の後端に形成され
た矩形状の係止穴である。可撓アーム62の係合部63
が雌コネクタ60の係止手段66に係合した時には、撓
んでいた可撓アーム62が元の状態に戻る。そして、係
合部63が係止手段66に係合すると、それぞれの係合
面は嵌合方向と直交しているのでコネクタ相互の離脱方
向への動きを規制するため、雌雄コネクタの嵌合状態が
ロックされる。
【0036】そして、一方の雄コネクタ59に一体形成
された可撓弾性片68と、他方の雌コネクタ60に一体
形成されてコネクタ嵌合時に可撓弾性片68を弾性変形
させることで雄コネクタを離脱方向に戻す押し出し力を
発生させる押し出し用案内面69とからなるコネクタ離
脱機構70とを備えている。
【0037】また、可撓弾性片68は、可撓アーム62
の先端寄りの両側面より突設されている。図9に示すよ
うに、押し出し用案内面69は、アーム案内面65によ
って可撓アーム62が下方に撓んだ状態の時に、可撓弾
性片68が当接する高さ位置で、雌コネクタ60のハウ
ジング内上部の両側面に設けられている。また、図10
aに示すように、押し出し用案内面69は、コネクタ相
互の嵌合が進むのに伴って一対の可撓弾性片68、68
を内側方向に撓ませるテーパ面である。
【0038】また、コネクタ離脱機構70は、可撓弾性
片68の撓みにより発生する押し出し力が各コネクタ内
に収容されている雌雄ターミナル相互の接触抵抗力より
も大きくなるように、可撓弾性片68の弾性及び押し出
し用案内面69の傾斜角度が設定されている。そして、
図10bに示すように、コネクタ相互の嵌合長が規定長
に達して、係合部63が係止手段66に係合するときに
は、可撓弾性片68は押し出し用案内面69の後端を通
り越すことで、押し出し用案内面69からの押圧を受け
なくなる。なお、コネクタ離脱機構70により発生する
押し出し力Fは、図5に示した特性線F1 と同じであ
る。
【0039】上述したように本実施形態のコネクタのロ
ック機構57によれば、一組の雌雄コネクタ59、60
の嵌合操作時には、コネクタ離脱機構70により一組の
雌雄コネクタ59、60を互いに離脱させる離反方向に
押し出し力が作用している。このコネクタ離脱機構70
による押し出し力は各コネクタ内の雌雄ターミナル相互
の接触抵抗力よりも大きく設定されているため、コネク
タ相互が中途嵌合状態では、少なくとも雌雄ターミナル
相互の接続状態が解除されるまでは双方のコネクタが離
反方向に押し出される。したがって、雌雄コネクタの中
途嵌合状態を確実に検知することができ、中途嵌合状態
の見落としを確実に防止することができる。また、コネ
クタ離脱機構70を構成する可撓弾性片68や押し出し
用案内面69は、いずれもそれぞれのコネクタハウジン
グに一体形成されているので、別部品の圧縮ばねを使用
するものと比較すると、コネクタの部品点数や組立工程
数を削減することができ、製造コストの低減を図ること
ができる。
【0040】次に、本発明に係るコネクタのロック機構
の第4実施形態を図11及び図12に基づいて詳細に説
明する。図11は本発明に係るコネクタのロック機構の
第4実施形態を示す分解斜視図、図12は図11におけ
るコネクタ相互の嵌合動作を示す作動説明図である。
【0041】本実施形態のコネクタのロック機構72
は、一組の雌雄コネクタ73、74の内の一方の雄コネ
クタ73は、他方の雌コネクタ74との嵌合方向(図1
中、矢印C方向)に沿って延出され、係合部77を一体
形成した単一の可撓アーム76を備えている。この可撓
アーム76は、雄コネクタ73のハウジング上に前端側
から立ち上がって後端側に延出して設けられている。ま
た、係合部77は、可撓アーム76上に突出した突起で
あり、上方への突出長がハウジングの前端側から後端側
に向かって徐々に増大する形状をなしている。なお、こ
の雄コネクタ73は、雌型ターミナルを収容するターミ
ナル収容室73aを横幅方向に2個備えている。
【0042】また、他方の雌コネクタ74は、コネクタ
相互の嵌合長が規定長に達するまで可撓アーム76に撓
みを生じさせ、規定長に達したときに係合部77を係止
してコネクタ相互の嵌合状態をロックする係止手段79
を有するアーム案内面78が一体形成されている。この
アーム案内面78は、雌雄コネクタ73、74相互の嵌
合操作時に係合部77が当接するように、雌コネクタ7
4のハウジング内の上面に設けられたもので、コネクタ
相互の嵌合が進むのに伴って可撓アーム76を下方に撓
ませる。また、係止手段79は、係合部77を係合する
ようにアーム案内面78の後端に形成された矩形状の係
止穴である。なお、雌コネクタ74は、雄コネクタ73
に対応して雄型ターミナルを2個収容保持している。
【0043】上記構成の雌雄コネクタ73、74の嵌合
時においては、雄コネクタ73の可撓アーム76の係合
部77が雌コネクタ74の係止手段79に係合した時に
可撓アーム76の撓みが元の状態に戻る。そして、係合
部77が係止手段79に係合すると、それぞれの係合面
は嵌合方向と直交しているのでコネクタ相互の離脱方向
の動きを規制して、コネクタ相互の嵌合状態がロックさ
れる。
【0044】そして、本実施形態のコネクタのロック機
構72においては、一方の雄コネクタ73に一体形成さ
れた可撓弾性片80と、他方の雌コネクタ74に一体形
成されてコネクタ相互の嵌合時に可撓弾性片80を弾性
変形させることでコネクタ嵌合状態を離脱させる離反方
向に作用する押し出し力を発生させる押し出し用案内面
81とからなるコネクタ離脱機構83を備えている。
【0045】前記可撓弾性片80は、雄コネクタ73の
可撓アーム76両側のハウジング上に直接突設されてお
り、押し出し用案内面81は、可撓弾性片80が当接す
る高さ位置で、雌コネクタ74のハウジング内の両側面
上に設けられている。図12に示すように、押し出し用
案内面81は、コネクタ嵌合が進むのに伴って可撓弾性
片80を内側方向に撓ませるテーパ面である。
【0046】上述したコネクタ離脱機構83は、可撓弾
性片80の撓みにより発生する押し出し力がコネクタ内
に収容されている雌雄ターミナル相互の接触抵抗力より
も大きくなるように、可撓弾性片80の弾性及び押し出
し用案内面81の傾斜角度が設定されている。そして、
コネクタ相互の嵌合長が規定長に達して、係合部77が
係止手段79に係合するときには、図12bに示すよう
に、可撓弾性片80は押し出し用案内面81に当接しな
がら通り抜けて押し出し用案内面81の後端に係止され
る。なお、コネクタ離脱機構83の押し出し力は、図5
に示した特性線F1の如きである。
【0047】上述した本実施形態のコネクタのロック機
構72においては、一組の雌雄コネクタ73、74相互
の嵌合操作時には、コネクタ離脱機構83により雌雄コ
ネクタ73、74を互いに離脱させる離反方向に押し出
し力が作用している。このコネクタ離脱機構83による
押し出し力は、各コネクタ内の雌雄ターミナル相互の接
触抵抗力よりも大きく設定しているため、雌雄コネクタ
相互が中途嵌合の場合には、少なくとも雌雄ターミナル
相互の接続状態が完全に解除されるまで雄コネクタが離
反方向に押し戻される。したがって、雌雄コネクタ7
3、74の中途嵌合状態を見落とすことなく確実に検知
することができる。また、コネクタ離脱機構83を構成
する可撓弾性片80や押し出し用案内面81は、いずれ
もそれぞれのコネクタに一体形成されたもので、別部品
の圧縮ばねを使用する場合と比較して、コネクタの部品
点数や組立工程数の削減を図ることができ、製造コスト
の低減を図ることができる。
【0048】次に、本発明に係るコネクタのロック機構
の第5実施形態を図13乃至図15に基づいて詳細に説
明する。図13は本実施形態のコネクタのロック機構を
示す分解斜視図、図14は図13におけるコネクタ嵌合
の途中状態を示す縦断面図、図15は図13におけるコ
ネクタ嵌合動作を示す作動説明図である。
【0049】本実施形態のコネクタのロック機構85
は、一組の雌雄コネクタ86、87の内、一方の雄コネ
クタ86は、他方の雌コネクタ87との嵌合方向(図1
中、矢印D方向)に沿って延出され、係合部89を一体
形成した単一の可撓アーム88を備えている。この可撓
アーム88は、雄コネクタ86のハウジング上の前端側
から立ち上がって後端側に延出され、その上面から上方
に向かって突出し、ハウジングの前端側から後端側に向
かって突出長が徐々に増大する係合部89を備えてい
る。なお、この雄コネクタ86は、雌型ターミナルを収
容するターミナル収容室86aを横幅方向に2個有して
いる。
【0050】また、他方の雌コネクタ87は、コネクタ
相互の嵌合長が規定長に達するまで可撓アーム88に撓
みを生じさせ、規定長に達したときに係合部89を係止
してコネクタ嵌合状態をロックする係止手段92を一体
形成したアーム案内面91を備えている。また、係止手
段92は、係合部89が嵌入するようにアーム案内面9
1の先方に形成された矩形状の係止穴である。なお、こ
の雌コネクタ87は、雄コネクタ86に対応して雄型タ
ーミナルを2個収容保持している。
【0051】図14に示すように、アーム案内面91
は、雌雄コネクタ86、87相互の嵌合操作時に係合部
89が当接するように雌コネクタ87内のハウジング側
面上に設けられている。そして、コネクタ嵌合が進むの
に伴って可撓アーム88を下方に徐々に撓ませ、可撓ア
ーム88の係合部89が雌コネクタ87の係止手段92
に係合した時には、可撓アーム88の撓みが元の状態に
戻る。この時、係合面は嵌合方向と直交しているためコ
ネクタ相互の離脱方向への動きを規制して、コネクタ相
互の嵌合状態をロックする。
【0052】そして、本実施形態のコネクタのロック機
構85においては、一方の雄コネクタ86に一体形成さ
れた一対の可撓弾性片94を備えている。なお、一対の
可撓弾性片94は雄コネクタ86の可撓アーム88の両
側から横方向に突出されている。また、他方の雌コネク
タ87に一体形成されてコネクタ相互の嵌合時に可撓弾
性片94を弾性変形させることでコネクタ相互を離反方
向に押し戻す押し出し力を発生させる押し出し用案内面
95を備えている。この押し出し用案内面95と可撓弾
性片94とからコネクタ離脱機構96が構成されてい
る。
【0053】図13及び図15に示すように、押し出し
用案内面95は、可撓アーム88が撓んでいる状態で可
撓アーム88上の可撓弾性片94が当接する高さ位置
で、雌コネクタ87内の両側面上に設けられている。そ
して、図14a及び図15aに示すように、押し出し用
案内面95は、コネクタ嵌合が進むのに伴って可撓弾性
片94を内方に撓ませるテーパ面である。そして、可撓
アーム88が撓み状態において、可撓弾性片94が押し
出し用案内面95に当接している状態では、コネクタ離
脱方向への押し出し力が常に発生している。
【0054】上述した本実施形態のコネクタ離脱機構9
6は、可撓弾性片94の撓みにより発生する押し出し力
が各コネクタ内に収容されている雌雄ターミナル相互の
接触抵抗力よりも大きくなるように、可撓弾性片94の
弾性及び押し出し用案内面95の傾斜角度を設定してい
る。
【0055】そして、完全嵌合時においては、コネクタ
相互の嵌合長が規定長に達して、係合部89が係止手段
92に係合して、可撓アーム88の撓みが解除されると
き、図14b及び図15bに示すように、可撓弾性片9
4は押し出し用案内面95の終端を通り越して、押し出
し用案内面95から外れる(図14b中、上方に外れ
る)とともに、コネクタ離脱方向への押し出し力も解除
される。したがって、完全嵌合時には可撓アーム88と
共に可撓弾性片94は元の状態に戻り、長時間の撓みに
よるへたり等を防止することができる。なお、コネクタ
離脱機構96の発生する押し出し力は、図5に示した特
性線F1の如きである。
【0056】上述したようにコネクタのロック機構85
においては、一組の雌雄コネクタ86、87相互の嵌合
操作時には、コネクタ離脱機構96により一組の雌雄コ
ネクタ86、87を互いに離脱させる方向に押し出し力
が作用している。このコネクタ離脱機構96による押し
出し力は各コネクタ内の雌雄ターミナル相互の接触抵抗
力よりも大きく設定しているため、コネクタ相互が中途
嵌合の場合には、少なくとも雌雄ターミナル相互の接続
状態が解除されるまでコネクタ相互が離反方向に押し戻
される。したがって、コネクタ相互の中途嵌合状態を見
落としなく確実に検知することができる。また、コネク
タ離脱機構96を構成する可撓弾性片94や押し出し用
案内面95は、いずれもそれぞれのコネクタに一体形成
されたもので、別部品の圧縮ばねを使用する場合と比較
すると、コネクタの部品点数や組立工程数の削減を図る
ことができ、製造コストの低減を図ることができる。
【0057】次に、本発明に係るコネクタのロック機構
の第6実施形態を図16乃至図19に基づいて詳細に説
明する。図16は本実施形態のコネクタのロック機構を
示す分解斜視図、図17は図16におけるコネクタの縦
断面図、図18は図16に示したコネクタ相互の中途嵌
合状態を示す縦断面図、図19は図16に示したコネク
タ相互の嵌合完了状態を示す要部の平面図である。
【0058】本実施形態のコネクタのロック機構98
は、一組の雌雄コネクタ99、100の内、一方の雄コ
ネクタ99は、他方の雌コネクタ100との嵌合方向
(図中、矢印E方向)に沿って延出され、係合部103
を一体形成した一対の可撓アーム102、102を備え
ている。この可撓アーム102は、雄コネクタ99のハ
ウジング上の前端側から立ち上がって後端側に延設され
ており、ハウジング後端側に位置する自由端部は連結さ
れて、ロック解除操作する際の操作部が形成されてい
る。
【0059】また、係合部103は、各可撓アーム10
2の外側面からハウジング側方向に突出され、ハウジン
グの前端側から後端側に向かって徐々に突出長が増大す
る形態をなしている。なお、この雄コネクタ99は、雌
型ターミナルを収容するターミナル収容室99aを横幅
方向に2個有している。
【0060】また、他方の雌コネクタ100は、コネク
タ相互の嵌合長が規定長に達するまで可撓アーム102
に撓みを生じさせ、規定長に達したときに係合部103
を係止してコネクタ嵌合状態をロックする係止手段10
5を有するアーム案内面104が設けられている。この
係止手段105は、係合部103が係合するようにアー
ム案内面104の後端に形成された段差である。なお、
雌コネクタ100は、雄コネクタ99に対応して雄型タ
ーミナルを2個収容している。
【0061】図19に示すように、この各アーム案内面
104は、雌雄コネクタ99、100相互の嵌合操作時
に係合部103が当接するように、雌コネクタ100内
のハウジング側面上に設けられており、コネクタ嵌合が
進むのに伴って可撓アーム102を内側方向に向かって
徐々に撓ませる。そして、可撓アーム102の係合部1
03が雌コネクタ100の係止手段105に係合した時
には、可撓アーム102の撓みが戻り、係合部103が
係止手段105に係合すると、その係合面は嵌合方向と
直交しているのでコネクタ相互の離脱方向の動きを規制
するため、コネクタ嵌合状態がロックされる。
【0062】本実施形態のコネクタのロック機構98に
おいては、一対の可撓アーム102、102とアーム案
内面104、104によりコネクタ離脱機構107が構
成されている。すなわち、このコネクタ離脱機構107
は、雄コネクタ99に一体形成されて可撓弾性片として
機能する一対の可撓アーム102、102と、雌コネク
タ100に一体形成されて押し出し用案内面として機能
する一対のアーム案内面104、104とから構成され
ている。そして、押し出し用案内面としての各アーム案
内面104は、コネクタ相互の嵌合時に可撓弾性片とし
ての可撓アーム102を内側方向に弾性変形させること
で、コネクタ相互の嵌合状態を離脱させる離反方向に作
用する押し出し力を発生させる。
【0063】さらに詳述すると、本実施形態のコネクタ
離脱機構107により発生する押し出し力が各コネクタ
内に保持されている雌雄ターミナル相互の接触抵抗力よ
りも大きくなるように、一対の可撓アーム102の弾性
及びアーム案内面104の傾斜角度が設定されている。
【0064】また、一対の可撓アーム102、102内
側の側面上には、誤操作防止片109が一体形成されて
いる。図17及び図18に示すように、この誤操作防止
片109は、可撓アーム102をロック解除状態に撓ま
せた状態でコネクタ相互を嵌合させようとすると、雌コ
ネクタ100側にハウジング内に形成されている邪魔板
110に干渉して、コネクタ相互の嵌合を阻止する。図
16に示すように、この邪魔板110は、雌コネクタ1
00内のハウジング上壁部から垂下した支持壁111を
介して、ハウジング上壁に平行に配置されている。な
お、図17及び図18に示すように、邪魔板110の後
端面110a及び誤操作防止片109の後端面109a
は、いずれも滑らかな曲面状に面取りされている。すな
わち、図19に示したロック状態から各可撓アーム10
2、102をロック解除状態に撓ませてコネクタ相互を
離脱方向に付勢すると、誤操作防止片109と邪魔板1
10とは曲面同士が当接して、誤操作防止片109は邪
魔板110の下側に滑り込むことができ、離脱方向への
移動が邪魔板110によって阻止されない。
【0065】上述したように本実施形態のコネクタのロ
ック機構98においては、一組の雌雄コネクタ99、1
00相互の嵌合操作時には、コネクタ離脱機構107に
より雌雄コネクタ99、100を互いに離脱させる離反
方向に押し出し力が作用する。このコネクタ離脱機構1
07による押し出し力は各コネクタ内の雌雄ターミナル
相互の接触抵抗力よりも大きく設定されているため、雌
雄コネクタ相互が中途嵌合状態の場合には、少なくとも
雌雄ターミナル相互の接続状態が解除されるまでコネク
タ相互が離反方向に移動される。したがって、コネクタ
相互の中途嵌合状態を見落としなく確実に検知すること
ができる。
【0066】また、コネクタ離脱機構107を構成する
可撓弾性片としての可撓アーム102や押し出し用案内
面としてのアーム案内面104は、いずれもそれぞれの
コネクタに一体形成されているので、別部品の圧縮ばね
を使用する場合と比較すると、コネクタの部品点数や組
立工程数の削減を図ることができ、製造コストの低減を
図ることができる。
【0067】更に、誤操作防止片109が可撓アーム1
02に一体形成されているため、誤って可撓アーム10
2をロック解除状態に撓ませた状態でコネクタ相互の嵌
合作業がなされても、可撓弾性片の位置が押し出し用案
内面の位置からずれた状態のまま、すなわちコネクタ離
脱機構107が正常に作動しない状態で嵌合作業が継続
されることを防止することができる。よって、コネクタ
離脱機構107の信頼性を向上させることができる。
【0068】次に、本発明に係るコネクタのロック機構
の第7実施形態を図20乃至図23に基づいて詳細に説
明する。図20は本実施形態のコネクタのロック機構を
示す分解斜視図、図21は図20における雌雄コネクタ
の中途嵌合状態を示す縦断面図、図22は図20におけ
る雌雄コネクタの嵌合完了状態を示す縦断面図、図23
は図20におけるコネクタ離脱機構による押し出し力と
嵌合長との関係を示す説明図である。
【0069】本実施形態のコネクタのロック機構115
は、一組の雌雄コネクタ116、117の内、一方の雄
コネクタ116は、他方の雌コネクタ117との嵌合方
向(図中、矢印H方向)に沿って延出され、係合部12
0を一体形成した一対の可撓アーム119、119を備
えている。この可撓アーム119は、雄コネクタ116
のハウジング上の前端側から立ち上がって後端側に延出
されており、ハウジング後端側に位置する自由端で連結
され、ロック解除操作する際の操作部となっている。ま
た、係合部120は、各可撓アーム119の上面から上
方に突出しており、上方への突出長がハウジングの前端
側から後端側に向かって徐々に増大する形態である。な
お、この雄コネクタ116は、雌型ターミナルを収容す
るターミナル収容室116aを横幅方向に2個有してい
る。
【0070】また、他方の雌コネクタ117は、コネク
タ相互の嵌合長が規定長に達するまで可撓アーム119
に撓みを生じさせ、規定長に達したときに係合部120
を係止してコネクタ相互の嵌合状態をロックする係止手
段123を有するアーム案内面121を備えている。図
21に示すように、このアーム案内面121は、雌雄コ
ネクタ116、117相互の嵌合操作時に係合部120
が当接するように、雌コネクタ117内のハウジング側
面に設けられたもので、コネクタ相互の嵌合が進むのに
伴って可撓アーム119を下方に向かって徐々に撓ませ
る。また、この係止手段123は、係合部120が係合
するようにアーム案内面121の後端に形成された矩形
状の係止穴である。なお、雌コネクタ117は、雄コネ
クタ116に対応して雄型ターミナルを2個収容保持し
ている。
【0071】図22に示すように、可撓アーム119の
係合部120が雌コネクタ117の係止手段123に係
合した時には、可撓アーム119の撓みが元の状態に戻
る。この時、それぞれの係合面は嵌合方向と直交してい
るのでコネクタ相互の離脱方向への動きを規制するた
め、コネクタ相互の嵌合状態がロックされ。
【0072】そして、本実施形態のコネクタのロック機
構115は、係合部120を有する可撓アーム119と
一対のアーム案内面121が第1のコネクタ離脱機構1
25として機能するとともに、一対の可撓アーム119
と雌コネクタ117の両内側面に形成された一対の押し
出し用案内面126、126が第2のコネクタ離脱機構
127として機能する。
【0073】すなわち、第1のコネクタ離脱機構125
は、雄コネクタ116に一体形成されて可撓弾性片とし
て機能する一対の可撓アーム119、119と、雌コネ
クタ117に一体形成されて押し出し用案内面として機
能するアーム案内面121とから構成されている。そし
て、押し出し用案内面としての各アーム案内面121
は、コネクタ相互の嵌合時に可撓弾性片としての可撓ア
ーム119を係合部120を介して、下方に弾性変形さ
せることで、コネクタ相互の嵌合状態を離脱させる押し
出し力を発生させる。
【0074】また、第2のコネクタ離脱機構127は、
コネクタ相互の嵌合時に、可撓アーム119の外側側面
に形成された押し出し用突起129が押し出し用案内面
126に当接して可撓アーム119を内側方向に弾性変
形させる。この可撓アーム119の弾性変形によってコ
ネクタ相互の嵌合状態を離脱させる押し出し力を発生さ
せる。したがって、上述した第1のコネクタ離脱機構1
25の発生する押し出し力と第2のコネクタ離脱機構1
27の発生する押し出し力の総和が、実際に得られる押
し出し力となる。
【0075】そして、本実施形態のコネクタ離脱機構1
25、127は、発生する押し出し力の総和が各コネク
タ内に保持されている雌雄ターミナル相互の接触抵抗力
よりも大きくなるように、一対の可撓アーム119、1
19の撓み時の弾性及びアーム案内面121や押し出し
用案内面126の傾斜角度が設定されている。
【0076】上述したように本実施形態のコネクタのロ
ック機構115において、一組の雌雄コネクタ116、
117相互の嵌合操作時には、コネクタ離脱機構12
5、127により雌雄コネクタ116、117を互いに
離脱させる離反方向に押し出し力が作用する。このコネ
クタ離脱機構125、127による押し出し力は、各コ
ネクタ内の雌雄ターミナル相互の接触抵抗力よりも大き
く設定されているため、コネクタ相互が中途嵌合状態の
場合には、少なくとも雌雄ターミナル相互の接続状態が
解除されるまでコネクタ相互が離反方向に押し戻され
る。したがって、コネクタ相互の中途嵌合状態を中途嵌
合の見落としなく確実に検知することができる。
【0077】また、コネクタ離脱機構125、127の
構成要素となる可撓弾性片や押し出し用案内面は、いず
れもそれぞれのコネクタに一体形成されたもので、別部
品の圧縮ばねを使用する場合と比較すると、雌雄コネク
タの部品点数や組立工程数の削減を図ることができ、製
造コストの低減を図ることができる。
【0078】更に、コネクタ離脱機構を構成する可撓弾
性片及び押し出し用案内面が複数組設けられているた
め、例えば、可撓弾性片及び押し出し用案内面の各組毎
に、作動タイミングをずらすことで、コネクタ離脱機構
による押し出し力に変化を付けることができる。また、
複数組を同時に作動させることで容易に大きな押し出し
力を得ることができ、各コネクタが収容するターミナル
数が多い場合でも、必要十分な押し出し力を得ることが
できる。なお、第1のコネクタ離脱機構125と第2の
コネクタ離脱機構127との作動タイミングをずらした
場合に得られる押し出し力は、図23に示した特性線F
3 の如きである。
【0079】次に、本発明に係るコネクタのロック機構
の第8実施形態を図24乃至図27に基づいて詳細に説
明する。図24は本実施形態のコネクタのロック機構を
示す分解斜視図、図25は図24における雌雄コネクタ
の中途嵌合状態を示す縦断面図、図26は図24におけ
る雌雄コネクタの嵌合完了状態を示す縦断面図、図27
は図24におけるコネクタ離脱機構の発生する押し出し
力と嵌合長との関係を示す説明図である。
【0080】本実施形態のコネクタのロック機構130
は、一組の雌雄コネクタ131、132の内、一方の雄
コネクタ131は、他方の雌コネクタ132との嵌合方
向(図24中、矢印I方向)に沿って延出され、係合部
134を一体形成した一対の可撓アーム119、119
を備えている。この一対の可撓アーム119、119
は、雄コネクタ131のハウジング上の前端側から立ち
上がって後端側に延出されており、ハウジング後端側に
位置する自由端は連結されており、ロック解除操作する
際の操作部となっている。
【0081】また、係合部134は、一対の可撓アーム
119間に設けられており、図25及び図26に示すよ
うに、上方への突出長がハウジングの前端側から後端側
に向かって徐々に増大する曲面状を有している。なお、
この雄コネクタ131は、雌型ターミナルを収容するタ
ーミナル収容室131aを横幅方向に2個有している。
【0082】また、他方のコネクタ132は、コネクタ
相互の嵌合長が規定長に達するまで可撓アーム119に
撓みを生じさせ、規定長に達したときに係合部134を
係止してコネクタ相互の嵌合状態をロックする係止手段
136を有するアーム案内面135が設けられている。
図25に示すように、このアーム案内面135は、雌雄
コネクタ131、132相互の嵌合操作時に係合部13
4が当接するように、雌コネクタ132内のハウジング
側面上に設けられたもので、コネクタ相互の嵌合が進む
のに伴って可撓アーム119を下方に向かって徐々に撓
ませる。また、係止手段136は、係合部134が係合
するようにアーム案内面135の後端に形成された段差
である。なお、雌コネクタ132は、雄コネクタ131
に対応して雄型ターミナルを2個収容保持している。
【0083】そして、図26に示すように、可撓アーム
119の係合部134が雌コネクタ132の係止手段1
36に係合した時には、可撓アーム119の撓みが元の
状態に戻る。この時、それぞれの係合面は嵌合方向と直
交しているので、コネクタ相互の嵌合状態がロックされ
る。
【0084】本実施形態のコネクタのロック機構130
においては、一対の可撓アーム119、119とアーム
案内面135、135とが第1のコネクタ離脱機構13
8として機能するとともに、一対の可撓アーム119、
119と雌コネクタ132の内側面に形成された押し出
し用案内面139とが第2のコネクタ離脱機構140と
して機能する。すなわち、第1のコネクタ離脱機構13
8は、雄コネクタ131に一体形成されて可撓弾性片と
して機能する一対の可撓アーム119、119と、雌コ
ネクタ132に一体形成されて押し出し用案内面として
機能する一対のアーム案内面135、135とから構成
されている。そして、押し出し用案内面としてのアーム
案内面135は、コネクタ相互の嵌合時に可撓弾性片と
しての可撓アーム119を係合部134を介して、下方
に弾性変形させることで、コネクタ相互の嵌合を離脱さ
せる押し出し力を発生させる。
【0085】また、第2のコネクタ離脱機構140は、
コネクタ相互の嵌合時に、可撓アーム119の側部に突
出形成された押し出し用突起142を押し出し用案内面
139によって内側方向に押圧することで、可撓アーム
119を内側方向に弾性変形させる。この可撓アーム1
19の弾性変形によってコネクタ相互の嵌合状態を離脱
させる押し出し力を発生させる。
【0086】したがって、第1のコネクタ離脱機構13
8の発生する押し出し力と第2のコネクタ離脱機構14
0の発生する押し出し力の総和が、実際に得られる押し
出し力となる。そして、本実施形態の各コネクタ離脱機
構138、140が発生する押し出し力の総和が各コネ
クタ内に保持されている雌雄ターミナル相互の接触抵抗
力よりも大きくなるように、一対の可撓アーム119、
119の撓み時の弾性及びアーム案内面135や押し出
し用案内面139の傾斜角度が設定されている。
【0087】上述したように本実施形態のコネクタのロ
ック機構130においては、一組の雌雄コネクタ13
1、132相互の嵌合操作時には、コネクタ離脱機構1
38、140により雌雄コネクタ131、132を互い
に離脱させる方向に押し出し力が作用する。このコネク
タ離脱機構138、140による押し出し力は各コネク
タ内の雌雄ターミナル相互の接触抵抗力よりも大きく設
定されているため、コネクタ相互が中途嵌合の場合に
は、少なくとも雌雄ターミナル相互の接続状態が解除さ
れるまでは雌雄コネクタ相互が離反方向に押し戻され
る。したがって、コネクタ相互の中途嵌合状態を見落と
しなく確実に検知することができる。
【0088】また、コネクタ離脱機構138、140の
構成要素となる可撓弾性片や押し出し用案内面は、いず
れもそれぞれのコネクタに一体形成されたもので、別部
品の圧縮ばねを使用する場合と比較すると、コネクタの
部品点数や組立工程数の削減を図ることができ、製造コ
ストの低減を図ることができる。なお、第1のコネクタ
離脱機構138と第2のコネクタ離脱機構140との作
動タイミングをずらした場合に得られる押し出し力は、
図27に示した特性線F4 の如きである。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように本発明のコネクタの
ロック機構によれば、一方のコネクタに一体形成された
可撓弾性片と、前記他方のコネクタに一体形成されてコ
ネクタ相互の嵌合時に可撓弾性片を弾性変形させること
でコネクタ相互を離脱方向に引き離す押し出し力を発生
させる押し出し用案内面とからなるコネクタ離脱機構を
備え、該コネクタ離脱機構により発生する押し出し力が
各コネクタ内に保持されている雌雄ターミナル相互の接
続による接触抵抗力よりも大きくなるように、可撓弾性
片の弾性及び押し出し用案内面の傾斜角度が設定されて
いる。
【0090】したがって、一組の雌雄コネクタ相互の嵌
合操作時には、コネクタ離脱機構によりこれらの一組の
雌雄コネクタを互いに離脱させる方向に押し出し力が作
用しており、このコネクタ離脱機構による押し出し力は
各コネクタ内の雌雄ターミナル相互の接触抵抗力よりも
大きく設定しているため、コネクタ相互が中途嵌合の場
合には、少なくとも雌雄ターミナル相互の接続状態が解
除されるまではコネクタ相互が離反方向に押し戻され
る。よって、コネクタ相互が中途嵌合状態の場合、見落
とすことなく確実に検知することができる。また、コネ
クタ離脱機構を構成する可撓弾性片や押し出し用案内面
は、いずれもそれぞれのコネクタに一体形成されたもの
で、別部品の圧縮ばねを使用する場合と比較すると、コ
ネクタの部品点数や組立工程数の削減を図ることがで
き、製造コストの低減を図ることができる。
【0091】また、前記ロック機構において好ましく
は、前記可撓アームが前記可撓弾性片を兼ねると共に、
前記アーム案内面が前記押し出し用案内面を兼ねている
と、各コネクタの構造の簡素化を図ることができ、成形
性や製品歩留まりを向上させることができる。
【0092】また、上記ロック機構において好ましく
は、前記コネクタ相互の嵌合範囲内で、前記雌雄ターミ
ナル相互の未接続状態と比較して、前記雌雄ターミナル
相互の接続される範囲では大きな押し出し力が生じるよ
うに、前記押し出し用案内面の傾斜角度が途中で適宜変
更されていると、雌雄ターミナル相互の接触抵抗が作用
しない未接続範囲では、コネクタ離脱機構による押し出
し力を最小限に抑えて、コネクタ相互の嵌合操作力の省
力化を図ることができる。したがって、コネクタ相互の
嵌合作業の効率性を向上させることができる。
【0093】また、上記ロック機構において好ましく
は、前記可撓弾性片が前記可撓アームに一体形成される
と共に、前記可撓アームをロック解除状態に撓ませた状
態でのコネクタ相互の嵌合を阻止する誤操作防止片が前
記可撓アームに一体形成されていると、誤って可撓アー
ムをロック解除状態に撓ませた状態でコネクタ相互の嵌
合作業がなされても、可撓弾性片の位置が押し出し用案
内面の位置からずれた状態でコネクタ離脱機構が正常に
作動しない。したがって、不用意な可撓アームの撓みに
よってコネクタ相互の嵌合操作を防止することができ、
コネクタ離脱機構の信頼性を向上させることができる。
【0094】また、上記ロック機構において好ましく
は、前記可撓弾性片又は押し出し用案内面が複数組設け
られていると、可撓弾性片及び押し出し用案内面の各組
毎に作動タイミングをずらすことで、コネクタ離脱機構
による押し出し力に変化を付けることができる。また、
複数組を同時に作動させることで容易に大きな押し出し
力を得ることが可能であり、各コネクタの収容するター
ミナル数が多い場合でも、必要十分な押し出し力を得る
ことができる。
【0095】更に、上記ロック機構において好ましく
は、前記可撓アームの撓み状態において、前記可撓弾性
片の撓みによりコネクタ離脱方向に常に押し出し力が発
生しており、コネクタ相互の完全嵌合により可撓アーム
の撓みが解除されるとともに、可撓弾性片の撓みも解除
されることでコネクタ離脱方向への押し出し力も解除さ
れる。したがって、完全嵌合時には可撓アームと共に可
撓弾性片は元の状態に戻り、長時間の撓みによるへたり
等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタのロック機構の第1実施
形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1における雌コネクタの要部を示す斜視図で
ある。
【図3】図1における作動説明図であり、(a) はコネク
タ嵌合の初期状態を示し、(b)はコネクタ嵌合の途中状
態を示し、(c) はコネクタ嵌合の完了状態を示してい
る。
【図4】図1における雌雄ターミナル相互の接続状態を
示す作動説明図であり、(a) はターミナル相互の未接続
状態を示し、(b) はターミナル相互の接続完了状態を示
す。
【図5】図1における押し出し力と嵌合長との関係を示
す説明図である。
【図6】本発明に係るコネクタのロック機構の第2実施
形態の要部を示す平面図である。
【図7】図6における押し出し力と嵌合長との関係を示
す説明図である。
【図8】本発明に係るコネクタのロック機構の第3実施
形態を示す分解斜視図である。
【図9】図8におけるコネクタ嵌合の初期状態を示す縦
断面図である。
【図10】図8におけるコネクタ相互の嵌合動作を示す
要部の平面図であり、(a) はコネクタ嵌合の初期状態を
示し、(b) はコネクタ嵌合の完了状態を示している。
【図11】本発明に係るコネクタのロック機構の第4実
施形態を示す分解斜視図である。
【図12】図11におけるコネクタ相互の嵌合動作を示
す要部の平面図であり、(a) はコネクタ嵌合の初期状態
を示し、(b) はコネクタ嵌合の完了状態を示している。
【図13】本発明に係るコネクタのロック機構の第5実
施形態を示す分解斜視図である。
【図14】図13におけるコネクタ相互の中途嵌合状態
を示す縦断面図である。
【図15】図13におけるコネクタ相互の嵌合動作を示
す要部の平面図であり、(a) はコネクタ嵌合の初期状態
を示し、(b) はコネクタ嵌合の完了状態を示している。
【図16】本発明に係るコネクタのロック機構の第6実
施形態を示す分解斜視図である。
【図17】図16におけるコネクタ嵌合前の縦断面図で
ある。
【図18】図16におけるコネクタ相互の中途嵌合状態
を示す縦断面図である。
【図19】図16におけるコネクタ相互の嵌合完了状態
を示す要部の平面図である。
【図20】本発明に係るコネクタのロック機構の第7実
施形態を示す分解斜視図である。
【図21】図20におけるコネクタ相互の中途嵌合状態
を示す縦断面図である。
【図22】図20におけるコネクタ相互の嵌合完了状態
を示す縦断面図である。
【図23】図20における押し出し力と嵌合長との関係
を示す説明図である。
【図24】本発明に係るコネクタのロック機構の第8実
施形態を示す分解斜視図である。
【図25】図24におけるコネクタ相互の中途嵌合状態
を示す縦断面図である。
【図26】図24におけるコネクタ相互の嵌合完了状態
を示す縦断面図である。
【図27】図24における押し出し力と嵌合長との関係
を示す説明図である。
【図28】従来のコネクタのロック機構を示す雌雄コネ
クタの斜視図である。
【図29】図28におけるコネクタ相互の中途嵌合状態
を示す斜視図である。
【符号の説明】
31 コネクタのロック機構(第1実施形態) 32、33 雌雄コネクタ 35、36 可撓アーム(可撓弾性片) 38 係合部 40、41 アーム案内面(押し出し用案内面) 43 係止手段 48 コネクタ離脱機構(第1実施形態) 51 コネクタのロック機構(第2実施形態) 53 雌コネクタ 54、55 アーム案内面(押し出し用案内面) T1 第1テーパ面 T2 第2テーパ面 57 コネクタのロック機構(第3実施形態) 59、60 雌雄コネクタ 62 可撓アーム 63 係合部 65 アーム案内面 66 係止手段 68 可撓弾性片 69 押し出し用案内面 70 コネクタ離脱機構(第3実施形態) 72 コネクタのロック機構(第4実施形態) 73、74 雌雄コネクタ 76 可撓アーム 77 係合部 78 アーム案内面 79 係止手段 80 可撓弾性片 81 押し出し用案内面 83 コネクタ離脱機構(第4実施形態) 85 コネクタのロック機構(第5実施形態) 86、87 雌雄コネクタ 88 可撓アーム 89 係合部 91 アーム案内面 92 係止手段 94 可撓弾性片 95 押し出し用案内面 96 コネクタ離脱機構(第5実施形態) 98 コネクタのロック機構(第6実施形態) 99、100 雌雄コネクタ 102 可撓アーム 103 係合部 104 アーム案内面 105 係止手段 107 コネクタ離脱機構(第6実施形態) 109 誤操作防止片 110 邪魔板 111 支持壁 115 コネクタのロック機構(第7実施形態) 116、117 雌雄コネクタ 119 可撓アーム 120 係合部 121 アーム案内面 123 係止手段 125 第1のコネクタ離脱機構(第7実施形態) 126 押し出し用案内面 127 第2のコネクタ離脱機構(第7実施形態) 130 コネクタのロック機構(第8実施形態) 131、132 雌雄コネクタ 134 係合部 135 アーム案内面 136 係止手段 138 第1のコネクタ離脱機構(第8実施形態) 139 押し出し用案内面 140 第2のコネクタ離脱機構(第8実施形態)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 雌雄嵌合する一組の雌雄コネクタの内、
    一方のコネクタに、他方のコネクタとの嵌合方向に沿っ
    て延出した可撓アームと、該可撓アーム上に係合部とを
    設けると共に、他方のコネクタに、コネクタ相互の嵌合
    長が規定長に達するまで前記可撓アームに撓みを生じさ
    せるアーム案内面と、前記嵌合長が規定長に達したとき
    に前記係合部を係止してコネクタ相互の離脱を防止する
    係止手段とを具備したコネクタのロック機構であって、 前記一方のコネクタに一体形成された可撓弾性片と、前
    記他方のコネクタに一体形成されてコネクタ相互の嵌合
    時に前記可撓弾性片を弾性変形させることでコネクタ相
    互を離脱方向に引き離す押し出し力を発生させる押し出
    し用案内面とからなるコネクタ離脱機構を備え、 該コネクタ離脱機構により発生する押し出し力が各コネ
    クタ内に保持されている雌雄ターミナル相互の接続によ
    る接触抵抗力よりも大きくなるように、前記可撓弾性片
    の弾性及び押し出し用案内面の傾斜角度が設定されてい
    ることを特徴とするコネクタのロック機構。
  2. 【請求項2】 前記可撓アームが前記可撓弾性片を兼ね
    ると共に、前記アーム案内面が前記押し出し用案内面を
    兼ねることを特徴とする請求項1に記載のコネクタのロ
    ック機構。
  3. 【請求項3】 前記コネクタ相互の嵌合範囲内で、前記
    雌雄ターミナル相互の未接続状態と比較して、前記雌雄
    ターミナル相互の接続される範囲では大きな押し出し力
    が生じるように、前記押し出し用案内面の傾斜角度が途
    中で適宜変更されていることを特徴とする請求項1又は
    2の少なくともいずれか1項に記載のコネクタのロック
    機構。
  4. 【請求項4】 前記可撓弾性片が前記可撓アームに一体
    形成されると共に、前記可撓アームをロック解除状態に
    撓ませた状態でのコネクタ相互の嵌合を阻止する誤操作
    防止片が前記可撓アームに一体形成されていることを特
    徴とする請求項1乃至3の少なくともいずれか1項に記
    載のコネクタのロック機構。
  5. 【請求項5】 前記可撓弾性片又は押し出し用案内面
    が、複数組設けられていることを特徴とする請求項1乃
    至4の少なくともいずれか1項に記載のコネクタロック
    機構。
  6. 【請求項6】 前記可撓アームの撓み状態において、前
    記可撓弾性片の撓みによりコネクタ離脱方向に常に押し
    出し力が発生しており、コネクタ相互の完全嵌合により
    前記可撓アームの撓みが解除されるとともに、前記可撓
    弾性片の撓みも解除されることでコネクタ離脱方向への
    押し出し力も解除されることを特徴とする請求項1乃至
    5の少なくともいずれか1項に記載のコネクタロック機
    構。
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