JP6754794B2 - コネクタ - Google Patents

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本発明は、コネクタに関する。
従来、コネクタにおいては、相手方コネクタとの嵌合状態が完全なるものであるのか否かを作業者等に判断させるための技術が知られている。例えば、コネクタは、仮係止位置と本係止位置との間でのハウジングに対する相対移動が可能な検知部材を備えている(下記の特許文献1、2)。その検知部材は、コネクタと相手方コネクタとの間(コネクタ間)の嵌合状態が完全なるものでなければ(所謂嵌合解除状態であれば)、仮係止位置から本係止位置まで移動させることができず、その嵌合状態が完全なるものであれば(所謂完全嵌合状態であれば)、仮係止位置から本係止位置まで移動させることができる。作業者等は、そのようなハウジングに対する検知部材の相対的な位置関係に基づいて、コネクタ間の嵌合状態が完全なるものであるのか否かを判断することができる。
特開2002−260781号公報 特開平8−31517号公報
ところで、両ハウジングを係止する際に、ハウジングのロックアームを弾性変形させ、ロックアームの係止部が相手方ハウジングに設けられた被係止部を乗り越えさせ、ロックアームを弾性復帰させることとなる。また、両ハウジングの係止を解除する際に、ロックアームを弾性変形するよう操作し、被係止部を乗り越えさせるよう両コネクタを引き離すことで係止部と被係止部との係止を解除させることとなる。このように、両ハウジングの係止及び解除を行うために、ロックアームを撓み変形可能である。例えばコネクタ単体を輸送するなど相手方コネクタが嵌合しておらず、ロックアームが自由な状態である場合に、外力や電線が引っ掛かることにより、弾性復帰が可能な変形を超えてロックアームが変形をするとロックアームが塑性変形する恐れがある。その場合、ロックアームが元の状態に弾性復帰できなくなるため、両コネクタ嵌合後の嵌合状態における保持力を十分に確保することができなくなる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、両コネクタ嵌合後の嵌合状態における保持力を十分に確保することができるコネクタを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、端子と、前記端子が収容及び保持され、相手方コネクタとの嵌合状態が完全嵌合状態のときに係止部を前記相手方ハウジングに設けられた被係止部に係止させ解除可能にロックすることにより相手方ハウジングが係合されるハウジングと、前記ハウジングに組み付けられ、前記嵌合状態が前記完全嵌合状態において仮係止位置と本係止位置との間で前記ハウジングに対する嵌合方向及び離脱方向に相対移動が可能な検知部材と、を備え、前記ハウジングは、本体部と、前記本体部と嵌合方向と直交する方向である対向方向に対向し、かつ、前記本係止位置において前記係止部を前記本体部とともに挟み込むロック用壁部と、前記本体部に固定される可撓性のロックアームと、前記本体部から対向方向に立設させ、互いが前記ロックアームを挟んで嵌合方向と対向方向と直交する配列方向に対向する一対の側壁と、各前記側壁から相手方の前記側壁に向けて突出する一対の係止突起と、を有し、前記ロックアームは、前記検知部材が取り付け可能であり、係止部と、各前記側壁に向かってそれぞれ突出し、かつ離脱方向に延在するとともに、離脱方向側の一部が前記本体部から離れる方向に向かって形成される一対のガイドレールと、を有し、前記検知部材は、基体と、前記基体から嵌合方向に向けて突出させ、前記仮係止位置において、先端部が前記係止部と離脱方向に対向し、本係止位置において、前記先端部が前記係止部と嵌合方向に対向するよう位置する可撓性の検知アームと、前記基体から対向方向に立設させ、互いが配列方向に対向する一対の壁体と、各前記壁体から相手方の壁体に向けてそれぞれ突出させ、前記ロックアームに前記検知部材を取り付けた際に、前記本体部と前記ガイドレールに挟まれるよう位置する一対の突出体と、前記検知部材の離脱方向側に設けられ、嵌合方向と向かい合う当接面と、前記当接面から離脱方向側に位置し、前記本係止位置において、嵌合方向から見た場合に、前記本体部と前記係止突起との間に挟まれるよう位置し、前記仮係止位置において、前記本体部と前記係止突起に挟まれるよう位置するリブと、を有し、前記本係止位置において、少なくとも一部が前記ロック用壁部と前記係止部との間に位置し、少なくとも嵌合状態が完全嵌合状態となる前で、前記検知アームの先端部が前記係止部と嵌合方向に対向し、前記係止突起が挿抜方向において前記当接面に対向しつつ、前記リブと前記本体部とに挟まれ、前記突出体が前記ガイドレールの離脱方向側の前記一部に対向するよう位置する固定位置と前記本係止位置との間で前記ハウジングに対する相対移動が可能であることを特徴とする。
本発明にかかるコネクタは、両コネクタ嵌合後の嵌合状態における保持力を十分に確保することができるという効果を奏する。
図1は、実施形態のコネクタを示す斜視図であって、相手方コネクタとの嵌合前の状態を示す図である。 図2は、実施形態のコネクタを示す分解斜視図である。 図3は、実施形態のコネクタを相手方コネクタ側から見た正面図である。 図4は、図3のX−X線断面図である。 図5は、実施形態のコネクタを示す斜視図であって、相手方コネクタとの嵌合完了後の完全嵌合状態を示す。 図6は、図5のY−Y線断面図である。 図7は、図3のX1−X1線断面図である。 図8は、実施形態の検知部材を示す斜視図である。 図9は、図5のY1−Y1線断面図である。 図10は、図6の本係止位置から仮係止位置に移動した後の検知部材の状態を示す図である。 図11は、図9の本係止位置から仮係止位置に移動した後の検知部材の状態を示す図である。 図12は、固定位置の検知部材の状態を示す図である。 図13は、図12のZ−Z線断面図である。 図14は、図12のZ1−Z1線断面図である。 図15は、図13の固定位置から本係止位置に至る前の検知部材の移動途中の状態を示す図である。 図16は、図14の固定位置から本係止位置に至る前の検知部材の移動途中の状態を示す図である。
以下に、本発明にかかるコネクタの実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
〔実施形態〕
図1〜図16のX方向は、本実施形態におけるコネクタ1及び相手方コネクタCの挿抜方向であり、ハウジング20および相手方ハウジングChの前後方向である。Y方向は、本実施形態における両コネクタの配列方向であり、挿抜方向と直交し、ハウジング20および相手方ハウジングChの幅方向である。Z方向は、本実施形態における両コネクタの上下方向であり、挿抜方向および配列方向と直交する方向である。X1方向はコネクタ1の嵌合方向で、X2方向はコネクタ1の離脱方向である。Z1方向は両コネクタの上方向で、Z2方向は両コネクタの下方向である。以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられた状態での方向を表すものとする。
図1に示す本実施形態のコネクタ1は、例えば、自動車等に使用されるワイヤハーネス等に適用される。ここでは、コネクタ1は、ワイヤハーネスを構成する複数の電線を接続する電線対電線接続用の接続機構であり、例えば、エアバック回路において用いられる。このコネクタ1は、図示しない端子と、この端子を収容及び保持するハウジング20と、を備える。
端子は、金属等の導電性材料によって所定形状に成形され、電線の端末の芯線が圧着や溶着等の所定の接続形態で物理的且つ電気的に接続される。端子は、相手方コネクタCの相手方端子が接続される端子接続部と、電線の芯線が接続される電線接続部と、を有する。本実施形態では、このコネクタ1の端子を雌端子として成形し、相手方コネクタCの相手方端子を雄端子として成形している。但し、端子と相手方端子は、互いに嵌合された上で物理的且つ電気的に接続されるものであるならば、その何れが雌端子であってもよく雄端子であってもよい。
ハウジング20は、図2及び図3に示すように、合成樹脂等の絶縁性材料によって所定形状に成形され、本体部21と、フード22と、環状空間部23と、操作溝24と、収容空間部25と、係止体26と、係止突起27とを有する。
本体部21は、図4に示すように、複数個の端子を収容及び保持するために複数の端子収容室21aが設けられている。それぞれの端子収容室21aは、端子を1つずつ収容及び保持し、挿抜方向に沿って端子を1つずつ収容及び保持するように形成されている。端子収容室21aは、嵌合方向側に開口部を有しており、この開口部を介して内方の端子の端子接続部を外方に露出させる。相手方端子は、コネクタ嵌合工程において、その開口部から端子収容室21aに挿入され、端子の端子接続部に嵌合される。この端子収容室21aにおいては、離脱方向側にも開口部を有しており、内方で端子の電線接続部に接続されている電線が離脱方向側の開口部から外方に引き出される。本実施形態のそれぞれの端子収容室21aは、角筒状のフード22の内方に配置された方体状の本体部21の内方に格子状に並べて配置され、かつ、フード22から離脱方向側に突出させている。
フード22は、図1および図2に示すように、筒状であり、本体部21が内方に配置されるように形成される。フード22は、その筒軸方向が、挿抜方向に沿うように配置する。フード22は、嵌合方向側に開口部22aを有している。相手方コネクタCは、その開口部22aから挿入される。本実施形態におけるフード22は、角筒状に形成されており、内方に配置された方体状の本体部21の内方に端子収容室21aを格子状に並べて配置され、かつ、端子収容室21aを離脱方向側に突出させている。
環状空間部23は、図1に示すように、本体部21とフード22との間に形成されており、コネクタ1と相手方コネクタCとの間のコネクタ嵌合工程に際して、相手方コネクタCにおける相手方ハウジングChの筒状のフードChfが本体部21を内方に包み込むように収容される。そのフードChfの内方には、複数個の相手方端子が収容及び保持されている。
操作溝24は、図4に示すように、後述される検知部材40の一部を外方に露出させるように形成されており、検知部材40に対する作業者等の操作を行うために設けられている。操作溝24は、操作空間部24aと、側壁24a1と、可動空間部24bとを有している。操作空間部24aは、操作溝24において、検知部材40を外方に露出させている空間部分であり、作業者等が操作を行う際に利用される。操作空間部24aは、側壁24a1を有している。側壁24a1は、配列方向で対向させるように形成されており、ハウジング20の外壁の一部を成している。可動空間部24bは、操作溝24において、検知部材40と本体部21の外周面との間に設けられている空間であり、嵌合方向側において環状空間部23と連通している。
収容空間部25は、図4に示すように、操作空間部24aよりも嵌合方向側に配置するように形成されており、操作空間部24aの嵌合方向側に連通している。収容空間部25は、ロック用壁部25aと、側壁部25bと、を有している。ロック用壁部25aは、上下方向において環状空間部23側とは反対側で、本体部21に対して上方向に対向するよう形成されており、検知部材40の一部を収容する。側壁部25bは、ロック用壁部25aの両端部に繋ぐよう形成されており、配列方向において対向して一対形成されている。また、ロック用壁部25a及び側壁部25bは、ハウジング20の外壁の一部を成している。
係止体26は、図3に示すように、収容空間部25の一対の側壁部25bからそれぞれ個別に立設し、配列方向において対向して一対形成されている。一方の係止体26は、他方の係止体26に向けて突出させて形成されている。
係止突起27は、図2に示すように、操作空間部24aの一対の側壁24a1からそれぞれ個別に立設し、配列方向において対向して一対形成されている。一方の係止突起27は、他方の係止突起27に向けて突出させたものである。本実施形態における係止突起26は、側壁24a1の挿抜方向の両端部のうち、離脱方向側の端部において上方向側に形成されている。
ここで、コネクタ1と相手方コネクタCとが互いに挿入し終えた状態であって、端子と相手方端子との間の物理的且つ電気的な接続が成立している状態を完全嵌合状態という。一方、コネクタ嵌合工程において完全嵌合状態となる前まで、あるいはコネクタ解除工程において完全嵌合状態のあとにおけるコネクタ1と相手方コネクタCとの間(以下、「コネクタ間」ともいう。)の嵌合状態のことを嵌合解除状態という。
図6に示すように、コネクタ1と相手方コネクタCとの間には、これらが完全嵌合状態のときにハウジング20と相手方ハウジングChとを互いに係合させ、その完全嵌合状態を保持させる保持構造30が設けられている。保持構造30は、コネクタ間の所謂ロック構造であり、図6に示すように、コネクタ1と相手方コネクタCとの嵌合状態が完全嵌合状態のときにハウジング20と相手方ハウジングChとを互いに係合させ、その完全嵌合状態を保持させる。保持構造30は、ロックアーム31と、被係止構造32とからなる。
ロックアーム31は、図4に示すように、本体部21における4つの外周面のうち、1つに対して一体化されるよう形成されており、相手方ハウジングChに係止されることで、完全嵌合状態を保持させる。ロックアーム31は、一対の側壁24a1がロックアームを挟むよう形成されている。また、ロックアーム31は、本体部21に固定されるものであり、可撓性を持たせており、検知部材40が取り付け可能となっている。また、ロックアーム31は、基部31a、係止部31b、解除レバー部31c、支持部31d、ガイド部31f、ロックアーム突出体31gを有している。
基部31aは、離脱方向側の一端が下方に曲がって本体部の上方向側の外周面に固定され、かつ嵌合方向側の他端が嵌合方向に延在するよう形成されている。
係止部31bは、基部31aの嵌合方向側の他端に形成され、ロック用壁部25aと下方向において対向するように形成されている。係止部31bは、相手方ハウジングCに設けられた被係止部32aに係止するものであり、係止を解除可能に、相手側ハウジングCをハウジング20に対してロックするものである。
解除レバー部31cは、嵌合方向側の一端が係止部31aに接続され、離脱方向側の他端が離脱方向に延在するよう形成されている。解除レバー部31cは、ロックアーム31の両側壁が嵌合方向に延びる半矢じり形状に形成されており、この側壁を構成している。また、解除レバー部31cは、支持部31dを有している。
支持部31dは、ハウジング20単体での状態において、本体部21との間に隙間が形成されている。支持部31bは、本体部21の外周面と上下方向に対向するものであり、配列方向から見た場合に、基部31aの離脱方向側の一端と重なるよう形成されている。
ガイドレール31fは、図7に示すように、各側壁24a1に向かってそれぞれ突出し、かつ離脱方向に延在するとともに、離脱方向側の一部が本体部21から離れる方向に向かって形成されている。本実施形態におおける一対のガイドレール31fは、解除レバー部31cにおける各側壁24a1にそれぞれ対向する位置に設けられている。また、ガイドレール31fは、直線部31f1と傾斜部31f1を有している。
直線部31f1は、図7に示すように、ガイドレール31fにおける嵌合方向側の一部であり、離脱方向に平行に延在するよう形成されている。
傾斜部31f2は、図7に示すように、ガイドレール31fにおける離脱方向側の一部であり、直線部31f2の離脱方向側の端部から延在し、離脱方向に進むにつれて本体部21から離れる方向に向かうように形成されている。
被係止体31gは、図2に示すように、本体部21と係止突起27とに挟まれるよう位置しており、一対の側壁24a1からそれぞれ個別に立設し、配列方向において対向して一対形成されている。被係止体31gは、方体状に形成されている。本実施形態における被係止体31gは、解除レバー部31cの離脱方向側の端部に形成されている。
被係止構造32は、相手方ハウジングCに設けられ、係止部31bに係止させることにより解除可能に係止されるよう形成されている。被係止構造32は、被係止部32aと解除操作部32bとを有している。
被係止部32aは、図1に示すように、フードChfの外壁面から突出させた突出体であり、コネクタ嵌合工程において、挿抜方向において係止部31aと向き合うことができるように形成されている。被係止部32aは、完全嵌合状態のときに、係止部31aよりも離脱方向側に位置するように、フードChfの外壁面に対して形成されている。係止部31aと被係止部32aは、完全嵌合状態のときに、挿抜方向で互いに接触させてもよく、挿抜方向で間隔が空いていてもよい。但し、間隔を空ける場合には、その間隔が詰まって係止部31aと被係止部32aとが接触した際に、完全嵌合状態が損なわれないような間隔を設定する。この例示の被係止部32aは、方体状に形成している。
解除操作部32bは、図1に示すように、フードChfの外壁面から突出させた突出体であり、コネクタ嵌合工程において、挿抜方向において係止部31aと向き合うことができるように形成されている。解除操作部32bは、完全嵌合状態のときに、係止部31aよりも嵌合方向側に位置するように、フードChfの外壁面に対して形成されている。係止部31aおよび解除操作部32bは、完全嵌合状態のときに、挿抜方向で互いに接触させてもよく、挿抜方向で間隔が空いていてもよい。この例示の解除操作部32bは、方体状に形成されており、嵌合方向側に斜面が形成されている。
本実施形態のコネクタ1は、図7に示すように、挿抜方向においてハウジング20に対して相対移動が可能に形成され、作業者等が相手方コネクタCとの完全嵌合状態を判断するための検知部材40を有する。検知部材40は、ロックアーム31に取り付ける。検知部材40は、ロックアーム31よりもハウジング20の外方寄りに配置され、かつ、少なくとも離脱方向側が操作溝24の操作空間部24aに配置されるように、ハウジング20に対して組み付ける。従って、操作空間部24aにおいては、検知部材40の少なくとも離脱方向側が外方に露出している。本実施形態のコネクタ1においては、操作空間部24aを検知部材40の相対移動操作のための空間としても利用する。このため、検知部材40においては、離脱方向側が相対移動操作のための操作部として利用される。また、検知部材は、基体41、検知アーム42、壁体43、突出体44、検知部材操作部45、当接面46、リブ47、本係止用係止突起48を有している。
基体41は、図4に示すように、ハウジング20に対して検知部材40を取り付けた後に、ロックアーム31の基部31bに対して間隔を空けて配置されるよう形成されている。基体41は、図8に示すように、例えば、一方の平面を下方向で基部31bに向かい合わせた矩形状の片体形状の成形体であってもよく、その片体形状の成形体に様々な切欠きや溝等を形成したものであってもよい。
検知アーム42は、図8に示すように、U字状に形成された基体41の配列方向における中央部から嵌合方向に向けて突出し、基体41に対して可撓性を持たせて形成されている。検知アーム42は、先端部42aを有しており、検知部材40がロックアーム31に取りつけられた際に、先端部42aが係止部31bと挿抜方向において対向するよう形成される。
壁体43は、図8に示すように、基体41の配列方向の両端部から、対向方向に立設して一対形成されている。壁体43は、それぞれの側壁24a1側に向かって形成され、互いが隊列方向に対向して形成されている。各壁体43は、それぞれ突出体44を有する。突出体44は、各壁体43から相手方の壁対43に向けてそれぞれ突出して形成されている。本実施形態における突出体44は、壁体43の下方向側の端部に形成され、検知部材移動工程において、ロックアーム31のガイドレール31fに対して配列方向に向き合うことができるように形成及び配置されている。突出体44は、ガイドレール31fと上下方向において対向しつつ、挿抜方向に移動することで、ハウジング20に対する検知部材40の挿抜方向への相対移動を案内する。
検知部材操作部45は、図1に示すように、操作空間部24aにおいて、上方向に基体41から突出させるよう形成されている。検知部材40の相対移動を作業者等が行う際に利用される。検知部材操作部45は、ハウジング20のロック用壁部25aよりも外方に突出させ、解除操作面45aと、嵌合操作面45bと、を有している。解除操作面45aは、嵌合方向側に位置し、離脱方向と向かい合うよう形成されており、嵌合操作面45bは、離脱方向側に位置し、嵌合方向と向かい合うよう形成されている。検知部材操作部44は、仮係止位置において、支持部31dを挟んで本体部21に対向するとともに係止部31bより離脱方向側に位置するように、形成されている。
当接面46は、図7に示すように、検知部材40をロックアーム31に取り付けた際に、嵌合方向と直交する平面であり、嵌合方向側から各係止突起27に対向するよう形成される。本実施形態における当接面46は、配列方向において検知部材操作部45を挟んで一対形成されている。当接面46は、それぞれ仮係止用当接面46aと、固定用当接面46bと、を有する。
仮係止用当接面46aは、図7に示すように、当接面46における上方向側の一部であり、上方向に延在するよう形成されている。実施形態における一対の仮係止用当接面46aは、検知部材操作部45を配列方向において挟んで形成されている。
固定用当接面46bは、図7に示すように、当接面46における下方向側の一部であり、下方向に延在するよう形成されている。実施形態における一対の固定用当接面46bは、それぞれ各壁体43の離脱方向側に位置し、嵌合方向と直交して形成されている。
リブ47は、図7に示すように、各当接面46における離脱方向側に位置し、各当接面46の対向方向における途中の位置から離脱方向に延在するよう設けられている。本実施形態におけるリブ47は、配列方向において検知部材操作部45を挟んで一対形成されている。リブ47は、各仮係止用当接面46aの下方向側の端部からそれぞれ離脱方向に延在し、離脱方向から見た際に仮係止用当接面a4より上方向側に位置するよう形成される。
本係止用係止突起48は、図2に示すように、検知部材40の各壁体43の嵌合方向側にそれぞれ形成されている。一対の本係止用係止突起48は、ハウジング20のそれぞれの側壁部25bに対向するように突出しており、検知部材移動工程において、嵌合方向でハウジング20の係止体26と向き合うことができるように形成及び配置される。
検知部材40は、ハウジング20に対して仮係止位置、本係止位置との間で相対移動(検知部材移動工程)させることができる。仮係止位置とは、コネクタ1と相手方コネクタCとの間の嵌合状態が嵌合解除状態のときのハウジング20に対する検知部材40の位置のことであり、検知部材40がロック用壁部25aと係止部31bとの間に位置しない位置である。本係止位置は、コネクタ1と相手方コネクタCとの間の嵌合状態が完全嵌合状態のときのハウジング20に対する検知部材40の位置のことであり、検知部材40の少なくとも一部がロック用壁部25aと係止部31bとの間に位置する位置である。本実施形態における検知部材40は、ハウジング20に対して挿抜方向に相対移動し得るものであり、仮係止位置から嵌合方向へと相対移動させることで本係止位置まで到達し、本係止位置から離脱方向へ相対移動させることで、仮係止位置まで到達する。
次に、仮係止位置における、ハウジング20に対する検知部材40の相対移動方向及び上方向への係止を説明する。検知部材40とハウジング20との間には、図10及び図11に示すように、ハウジング20に対する検知部材40の挿抜方向及び上方向への移動を仮係止位置で規制する仮係止構造が設けられている。仮係止構造は、検知部材40の各仮係止用当接面46a及びハウジング20の各係止突起27により、検知部材40の離脱方向側への移動を規制し、ロックアーム31の係止部31b及び検知アーム42の先端部42aにより、検知部材40の嵌合方向側への移動を規制し、検知部材40の各リブ47及びハウジング20の各係止突起27により、検知部材40の上方向側への移動を規制する。
検知部材40の離脱方向側への移動を仮係止位置で規制する構造について説明する。各係止突起27は、図11に示すように、それぞれ各仮係止用当接面46aよりも離脱方向側に配置し、各仮係止用当接面46aの離脱方向側の端部に対して挿抜方向で対向させることにより、各仮係止用当接面46aの離脱方向側への移動をそれぞれ各係止突起27で規制する。各仮係止用当接面46aと各係止突起27とによって、仮係止位置でのロックアーム31(ハウジング20)に対する検知部材40の離脱方向側への移動を規制する。各仮係止用当接面46aと各係止突起27は、検知部材40が仮係止位置のときに、挿抜方向で互いに接触させてもよく、挿抜方向で間隔が空いていてもよい。
検知部材40の嵌合方向側への移動を仮係止位置で規制する構造について説明する。検知アーム42の先端部42aは、その収容空間部25の中で嵌合方向側への移動を規制させる。係止部31bは、図10に示すように、先端部42aに対して挿抜方向で対向させるように配置することにより、先端部42aの嵌合方向側への移動を規制する。係止部31bと先端部42aとによって、相手方コネクタCが挿入される前で且つ検知部材40が仮係止位置のときに、ロックアーム31(ハウジング20)に対する検知部材40のコネクタ嵌合方向側への移動を規制する。係止部31bと先端部42aは、そのときに、挿抜方向で互いに接触させてもよく、挿抜方向で間隔が空いていてもよい。
検知部材40の上方向側への移動を仮係止位置で規制する構造について説明する。各係止突起27は、図11に示すように、それぞれ各リブ47よりも上方向側に配置し、各リブ47の上方向側の端部に対して挿抜方向で対向させることにより、各リブ47の離脱方向側への移動をそれぞれ各係止突起27で規制する。各リブ47と各係止突起27とによって、仮係止位置でのロックアーム31(ハウジング20)に対する検知部材40の上方向側への移動を規制する。各リブ47と各係止突起27は、検知部材40が仮係止位置のときに、対向方向で互いに接触させてもよく、対向方向で間隔が空いていてもよい。
次に、本係止位置における、ハウジング20に対する検知部材40の相対移動方向及び上方向への係止を説明する。検知部材40とハウジング20との間には、図6に示すように、ハウジング20に対する検知部材40の挿抜方向及び上方向への移動を本係止位置で規制する本係止構造が設けられている。本係止構造は、ハウジング20の各係止体26及び検知部材40の各本係止用係止突起48により、検知部材40の離脱方向側への移動を規制し、検知部材40の検知部材操作部45及びハウジング20のロック用壁部25aにより、検知部材40の挿入方向側への移動を規制し、ハウジング20のロック用壁部25a及び検知部材40の各壁体43により、検知部材40の上方向側への移動を規制する。
検知部材40の離脱方向側への移動を本係止位置で規制する構造について説明する。検知部材40は、各本係止用係止突起48がそれぞれ各係止体26よりも嵌合方向側に位置しており、各係止体26と各本係止用係止突起48とが挿抜方向で互いに対向状態にある。ここでは、各本係止用係止突起48の離脱方向側への移動をそれぞれ各係止体26で規制する。各係止体26と各本係止用係止突起48とによって、本係止位置のときに、ロックアーム31(ハウジング20)に対する検知部材40の離脱方向側への移動を規制する。各係止体26と各本係止用係止突起48は、そのときに、挿抜方向で互いに接触させてもよく、挿抜方向で間隔が空いていてもよい。
検知部材40の挿入方向側への移動を本係止位置で規制する構造について説明する。検知部材40においては、図6に示すように、検知部材操作部45がロック用壁部25aよりも離脱方向側に位置しており、そのロック用壁部25aと検知部材操作部45とが挿抜方向で互いに対向状態にある。ここでは、それぞれのロック用壁部25aで検知部材操作部45の嵌合方向側への移動を規制する。そのロック用壁部25aと検知部材操作部45とによって、本係止位置のときに、ロックアーム31(ハウジング20)に対する検知部材40の嵌合方向側への移動を規制する。ロック用壁部25aと検知部材操作部45は、そのときに、挿抜方向で互いに接触させてもよく、挿抜方向で間隔が空いていてもよい。
検知部材40の上方向側への移動を本係止位置で規制する構造について説明する。検知部材40においては、図6に示すように、各壁体43がロック用壁部25aよりも下方向側に位置しており、そのロック用壁部25aと各壁体43とが対向方向で互いに対向状態にある。ここでは、それぞれのロック用壁部25aで各壁体43の上方向側への移動を規制する。そのロック用壁部25aと各壁体43とによって、本係止位置のときに、ロックアーム31(ハウジング20)に対する検知部材40の上方向側への移動を規制する。ロック用壁部25aと各壁体43は、そのときに、対向方向で互いに接触させてもよく、対向方向で間隔が空いていてもよい。
また、検知部材40は、ハウジング20に対して、本係止位置と固定位置との間で相対移動させることができる。固定位置は、嵌合状態が完全嵌合状態となる前で、検知部材40がロックアーム31に取りつけられた状態で、検知部材40をハウジング20に保持する位置である。本実施形態における固定位置は、ハウジング20に対して検知部材40が組み付けられたときの位置でもある。このため、固定位置においては、コネクタ1と相手方コネクタCとが互いに挿入される前の状態も含まれている。
固定位置における、ハウジング20に対する検知部材40の相対移動方向及び対向方向への係止を説明する。検知部材40とハウジング20との間には、図4及び図7に示すように、ハウジング20に対する検知部材40の挿抜方向及び対向方向への移動を本係止位置で規制する固定構造が設けられている。固定構造は、ハウジング20の各係止突起27及び検知部材40の各固定用当接面46bにより、検知部材40の離脱方向側への移動を規制し、検知アーム42の先端部42a及びロックアーム31の係止部31bにより、検知部材40の挿入方向側への移動を規制し、ガイドレール31fの各傾斜部31f2及び各壁体43の突出体44により、検知部材40の上方向側への移動を規制し、ハウジング20の各係止突起27及び検知部材40の各リブ47により、検知部材40の上方向側への移動を規制する。
検知部材40の離脱方向側への移動を固定位置で規制する構造について説明する。検知部材40は、図4に示すように、各固定用当接面46bがそれぞれ各係止突起27よりも嵌合方向側に位置しており、各係止突起27と各固定用当接面46bとが挿抜方向で互いに対向状態にある。ここでは、各固定用当接面46bの離脱方向側への移動をそれぞれ各係止突起27で規制する。各係止突起27と各固定用当接面46bとによって、固定位置のときに、ロックアーム31(ハウジング20)に対する検知部材40の離脱方向側への移動を規制する。各係止突起27と各固定用当接面46bは、そのときに、挿抜方向で互いに接触させてもよく、挿抜方向で間隔が空いていてもよい。
検知部材40の挿入方向側への移動を固定位置で規制する構造について説明する。検知部材40は、図4に示すように、先端部42aが係止部31bよりも離脱方向側に位置しており、その係止部31bと先端部42aとが挿抜方向で互いに対向状態にある。ここでは、係止部31bで先端部42aの挿入方向側への移動を規制する。その係止部31bと先端部42aとによって、固定位置のときに、ロックアーム31(ハウジング20)に対する検知部材40の挿入方向側への移動を規制する。係止部31bと先端部42aは、そのときに、挿抜方向で互いに接触させてもよく、挿抜方向で間隔が空いていてもよい。
検知部材40の上方向側への移動を固定位置で規制する構造について説明する。検知部材40は、図7に示すように、各突出体44がそれぞれ各傾斜部31f2よりも下方向側に位置しており、各傾斜部31f2と各突出体44とが対向方向で互いに対向状態にある。ここでは、各突出体44の上方向側への移動をそれぞれ各傾斜部31f2で規制する。各傾斜部31f2と各突出体44とによって、固定位置のときに、ロックアーム31(ハウジング20)に対する検知部材40の上方向側への移動を規制する。各傾斜部31f2と各突出体44は、そのときに、対向方向で互いに接触させてもよく、対向方向で間隔が空いていてもよい。
検知部材40の下方向側への移動を固定位置で規制する構造について説明する。検知部材40は、図7に示すように、各リブ47がそれぞれ各係止突起27よりも上方向側に位置しており、各係止突起27と各リブ47とが対向方向で互いに対向状態にある。ここでは、各リブ47の下方向側への移動をそれぞれ各係止突起27で規制する。各係止突起27と各リブ47とによって、固定位置のときに、ロックアーム31(ハウジング20)に対する検知部材40の下方向側への移動を規制する。各係止突起27と各リブ47は、そのときに、対向方向で互いに接触させてもよく、対向方向で間隔が空いていてもよい。
次に、コネクタ1及び相手方コネクタCの嵌合について説明する。図4に示すように、検知部材40が固定位置の状態で、相手方ハウジングChをハウジング20の環状空間部23に挿入するようにコネクタ1を嵌合方向に移動させる。コネクタ1が嵌合方向に移動することで係止部31bと被係止部32aとが当接する。係止部31b及び被係止部32aは、当接した後、コネクタ1が嵌合方向に移動し続けることで、係止部31bが被係止部32aによって上方向へと押動され、ロックアーム31を撓ませながら被係止部32aが完全嵌合状態となる位置まで係止部31bを乗り越える。また、作業者等が、ロックアーム31における係止部31bを上方向へと撓ませた後、コネクタ1が嵌合方向に移動し続けることで、被係止部32aを完全嵌合状態となる位置まで移動させてもよい。
なお、被係止部32aが係止部31bを上方向へと押動した後、コネクタ1が嵌合方向に移動し続けることで、検知アーム42の先端部42aが被係止部32aに接触する。そして、移動が進むに連れて、被係止部32aが先端部42aに対して上方向に向けた力を作用させる。その際、検知部材40においては、検知アーム42が離脱方向側の根元を支点にして撓み始める。
完全嵌合状態となる位置では、図13に示すように、撓ませられていたロックアーム31が元の位置に戻り、挿抜方向において係止部31bと被係止部32aとが向かい合うことになる。保持構造30においては、コネクタ1と相手方コネクタCとの間の抜去動作が抑制されるので、完全嵌合状態で保持される。また、検知部材40においては、先端部42aが係止部31bを乗り越えることができる位置まで、検知アーム42が撓む。
ロックアーム31においては、図13に示すように、完全嵌合状態となる位置まで嵌合方向に移動することによって、係止部31bが解除操作部32bに近づいていく。係止部31bと解除操作部32bとの間においては、完全嵌合状態となる位置での間隔を詰めることによって、係止部31bの嵌合方向側への動きを解除操作部32bの端部で係止する。その係止部31bと解除操作部32bの端部とを利用して、完全嵌合状態でのロックアーム31の嵌合方向側への動きが規制される。
検知部材40における、固定位置から本係止位置への相対移動について説明する。図13に示すように、完全嵌合状態において、検知部材40が固定位置の状態で、先端部42aを、係止部31bを越えて嵌合方向側に動かすことにより、検知部材40は、固定位置から本係止位置へとハウジング20に対して相対移動する。これにより検知アーム42がロック用壁部25aと係止部31bとの間に位置する。検知部材40は、図6に示すように先端部42aの係止状態が解除されてから本係止位置へと移動するまでの間に、先端部42aが解除操作部32bから離れていくので、この検知アーム42の撓みが徐々に解消されていく。
また、検知部材40の側壁24a1側の端部には、基体41と壁体43と突出体44とによって囲まれた挿抜方向に沿う溝が形成される。検知部材40は、ロックアーム31に組み付けられた際に、そのロックアーム31が検知部材40の溝に収容されることで、ロックアーム31に保持されている。このように構成することによって、図16に示すように、検知部材40のロックアーム31に対する挿抜方向への相対移動に際して案内が可能になると共に、検知部材40のロックアーム31からの離脱(相対移動方向とは異なる向きへの離脱)を抑制することができる。尚、突出体44は、固定位置において、図14に示すように、ガイドレール31fの傾斜部31f2に対向するよう位置し、本係止位置において、図9に示すように、ガイドレール31fの直線部31f1に対向するよう位置する。
検知部材40における、本係止位置から仮係止位置への相対移動について説明する。図6に示すように、検知部材40が本係止位置の状態で、作業者が解除操作面45aを指で離脱方向に引くことにより検知部材を離脱方向に移動させることで、その進行と共に先端部42aが解除操作部32bに接触する。そして、その解除が進むに連れて、解除操作部32bが先端部42aに対して上方向に向けた力を作用させる。その際、検知部材40においては、検知アーム42が離脱方向側の根元を支点にして撓み始める。この検知部材40においては、更に解除が進み、図15に示すように、先端部42aが解除操作部32bを乗り越えることができる位置まで、検知アーム42が撓む。先端部42aを、解除操作部32bを越えて離脱方向側に動かすことにより、検知部材40は、本係止位置から仮係止位置へとハウジング20に対して相対移動する。尚、突出体44は、仮係止位置において、図11に示すように、ガイドレール31fの傾斜部31f2に対向するように位置する。
コネクタ1及び相手方コネクタCにおける完全嵌合状態の解除について説明する。図6に示すように、検知部材40が本係止位置の状態で、作業者が解除操作面45bを離脱方向に引き続けることにより、ロックアーム31の支持部31dが下げられハウジング20の本体部21に当接する。そして当接後、解除操作面45aをさらに引くことで、てこ作用により支持部31dと本体部21の接点である支点を中心にロックアーム31の解除レバー部31cが回動するため、検知部材操作部45が離脱方向かつ下方向に移動する。これにより、解除レバー部31cの嵌合方向側の一端に接続された係止部31bが上方向へと撓むため、挿抜方向で係止部31bと被係止部32aとが向かい合わないようになる。このため、解除操作面45aを引き続けることで、コネクタ1と相手方コネクタCの完全嵌合状態を解除でき本係止解除状態とすることができる。尚、検知部材操作部45は、半嵌合状態において、支持部31dを挟んで本体部21に対向するとともに係止部31bより離脱方向側に位置する。
以上で説明したコネクタ1によれば、少なくとも嵌合状態が完全嵌合状態となる前で、検知アーム42の先端部42aが係止部31bと嵌合方向に対向し、係止突起27がリブ47と本体部21に挟まれ、突出体44がガイドレール31fの離脱方向側の一部に対向するよう位置する固定位置により、検知部材40がロックアーム31に取りつけられた状態でハウジング20に保持することが可能となる。これにより、ロックアーム31が保持された状態となるため、従来のコネクタのように外力や電線が引っ掛かることによるロックアームの変形を抑制することができる。つまり、ロックアーム31が自由な状態となった場合に、ロックアーム31の弾性復帰が可能な変形を超えた変形をするような負荷がかかったとしても、検知部材40がハウジング20に保持されているため、ロックアーム31の変形を抑制することができ、ロックアーム31が塑性変形するような変形状態にはならず、コネクタ嵌合後の保持力を十分に確保することが可能となる。
また、検知部材40の突出体44がロックアーム31を上下方向への変形を規制するようガイドレール31fを保持するが、固定位置において、ガイドレール31fにおける本体部21から離れる方向に向かって形成される離脱方向側の一部に検知部材40の突出体44が対向するよう保持するため、本係止位置と比較した場合に、検知部材40とロックアーム31との対向方向における相対距離を離すことができ、検知部材40がハウジング20の係止突起27を乗り上げていたとしても、ロックアーム31は少ない撓み量で保持することができる。
また、ガイドレール31fは、離脱方向側の一部が離脱方向に進むにつれて本体部21から離れる方向に向かう傾斜部31f2を有しており、検知部材40の突出体44が傾斜部31f2に対向するよう移動することにより、固定位置から本係止位置への検知部材40の移動を円滑に行うことができる。
また、ロックアーム31に、本体部21と係止突起27に挟まれるよう位置する被係止体31gを有しており、例えば、本係止位置や仮係止位置において、ロックアーム31の弾性復帰が可能な変形を超えた変形をするような負荷が掛かっても、被係止体31gが係止突起27に当接するため、ロックアーム31の変形を抑制することができる。
また、上記実施形態においては、ガイドレール31fは、離脱方向側の一部が離脱方向に進むにつれて本体部21から離れる方向に向かう傾斜部31f2からなるが、これに限定されるものではなく、例えば離脱方向側の一部が本体部21から離れる方向に向かうよう形成されていてもよい。
また、上記実施形態においては、ロックアームは、本体部21と係止突起27に挟まれるよう位置する被係止体31gを有するが、これに限定されるものではなく、例えばロックアームの解除レバー部31fが、本体部21と係止突起27に挟まれるよう位置してもよい。
また、上記実施形態においては、係止突起27は、ハウジング20の後端に設けられているが、これに限定されるものではなく、例えばハウジング20の後端より嵌合方向側に設けられていても良い。
また、上記実施形態においては、解除レバー部31cにロックアーム操作部が形成されていてもよい。これにより、検知部材40がなくともロックアーム操作部を操作することで両ハウジングの係止解除が可能となる。
また、上記実施形態においては、ガイドレール31fを解除レバー部31cにおける各側壁24a1にそれぞれ対向する位置に設けたが、これに限定されるものはない。ガイドレール31fは、解除レバー部31cにおける各側壁24a1にそれぞれ対向して突出す
る部分、すなわちロックアーム31の両側壁であってもよい。この場合は、ガイドレール31fは、ロックアーム31の両側壁のうち、解除レバー部31cを構成する部分である。
また、上記実施形態においては、ロックアーム31が基部31aにおいて本体部21に固定されている、すなわち本体部21に対して片持ち梁として形成されているが、これに限定されるものではない。例えば、ロックアーム31のうち、挿抜方向における中央部に、本体部21に固定される支持部を形成し、嵌合方向における端部に係止部31bを形成し、ロックアーム31のうち支持部よりも離脱方向側を解除レバー部31cとしてもよい。
また、上記実施形態においては、係止突起27が挿抜方向において平坦に形成されているが、これに限定されるものではない。係止突起27は、離脱方向側の端部に上方向に突出する規制突起を有していてもよい。この場合は、検知部材40が固定位置の状態において、各係止突起27にそれぞれ乗り上げる各リブ47の離脱方向側に各規制突起がそれぞれ位置することとなる。つまり、検知部材40が固定位置では、二対のリブ47と係止突起27とが挿抜方向において対向することとなるので、検知部材40がハウジング20に対して離脱方向に移動することで検知部材40が捲れること、すなわち検知部材40がハウジング20から脱落することを抑制することができる。
また、上記実施形態においては、検知部材40が固定位置の状態において、係止突起27とリブ47とが面接触することが、検知部材40がハウジング20に対して離脱方向に移動することで検知部材40が捲れること、すなわち検知部材40がハウジング20から脱落することを抑制するために好ましい。固定位置の検知部材40は、他の位置における検知部材40に対して、基体41が嵌合方向側端部よりも離脱方向側端部が上方向に位置しており、基体41が挿抜方向に対して、離脱方向側端部が上方向に位置するように傾斜した状態となっている。従って、幅方向から見た場合に、係止突起27の上下方向における上面が挿抜方向に平行である場合は、リブ47の上下方向における下面が、検知部材40が固定位置の状態において挿抜方向に平行となるように形成する。または、幅方向から見た場合に、リブ47の上下方向における下面が、検知部材40が固定位置以外の状態において、挿抜方向に平行である場合は、係止突起27の上下方向における上面が、検知部材40が固定位置の状態におけるリブ47の下面と平行となるように形成する。
1 コネクタ
20 ハウジング
21 本体部
24a1 側壁
25a ロック用壁部
27 係止突起
31 ロックアーム
31b 係止部
31f ガイドレール
31f2 傾斜部
31g 被係止体
32a 被係止部
40 検知部材
41 基体
42 検知アーム
42a 先端部
43 壁体
44 突出体
46 当接面
47 リブ
C 相手方コネクタ
Ch 相手方ハウジング

Claims (3)

  1. 端子と、
    前記端子が収容及び保持され、相手方コネクタとの嵌合状態が完全嵌合状態のときに係止部を相手方ハウジングに設けられた被係止部に係止させ解除可能にロックすることにより相手方ハウジングが係合されるハウジングと、
    前記ハウジングに組み付けられ、前記嵌合状態が前記完全嵌合状態において仮係止位置と本係止位置との間で前記ハウジングに対する嵌合方向及び離脱方向に相対移動が可能な検知部材と、
    を備え、
    前記ハウジングは、
    本体部と、
    前記本体部と嵌合方向と直交する方向である対向方向に対向し、かつ、前記本係止位置において前記係止部を前記本体部とともに挟み込むロック用壁部と、
    前記本体部に固定される可撓性のロックアームと、
    前記本体部から対向方向に立設させ、互いが前記ロックアームを挟んで嵌合方向と対向方向と直交する配列方向に対向する一対の側壁と、
    各前記側壁から相手方の前記側壁に向けて突出する一対の係止突起と、
    を有し、
    前記ロックアームは、
    前記検知部材が取り付け可能であり、
    係止部と、
    各前記側壁に向かってそれぞれ突出し、かつ離脱方向に延在するとともに、離脱方向側の一部が前記本体部から離れる方向に向かって形成される一対のガイドレールと、
    を有し、
    前記検知部材は、
    基体と、
    前記基体から嵌合方向に向けて突出させ、前記仮係止位置において、先端部が前記係止部と離脱方向に対向し、本係止位置において、前記先端部が前記係止部と嵌合方向に対向するよう位置する可撓性の検知アームと、
    前記基体から対向方向に立設させ、互いが配列方向に対向する一対の壁体と、
    各前記壁体から相手方の壁体に向けてそれぞれ突出させ、前記ロックアームに前記検知部材を取り付けた際に、前記本体部と前記ガイドレールに挟まれるよう位置する一対の突出体と、
    前記検知部材の離脱方向側に設けられ、嵌合方向と直交する当接面と、
    前記当接面から離脱方向側に位置し、前記本係止位置において、嵌合方向から見た場合に、前記本体部と前記係止突起との間に挟まれるよう位置し、前記仮係止位置において、前記本体部と前記係止突起に挟まれるよう位置するリブと、
    を有し、
    前記本係止位置において、少なくとも一部が前記ロック用壁部と前記係止部との間に位置し、
    少なくとも嵌合状態が完全嵌合状態となる前で、前記検知アームの先端部が前記係止部と嵌合方向に対向し、前記係止突起が挿抜方向において前記当接面に対向しつつ、前記リブと前記本体部とに挟まれ、前記突出体が前記ガイドレールの離脱方向側の前記一部に対向するよう位置する固定位置と前記本係止位置との間で前記ハウジングに対する相対移動が可能である
    ことを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1に記載のコネクタにおいて、
    前記ガイドレールは、離脱方向側の前記一部が離脱方向に進むにつれて前記本体部から離れる方向に向かう傾斜部からなる
    コネクタ。
  3. 請求項1または2に記載のコネクタにおいて、
    前記ロックアームは、前記本体部と前記係止突起に挟まれるよう位置する被係止体を有する、
    コネクタ。
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