JPH1129460A - 敏感肌用の化粧料 - Google Patents

敏感肌用の化粧料

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JPH1129460A
JPH1129460A JP9195107A JP19510797A JPH1129460A JP H1129460 A JPH1129460 A JP H1129460A JP 9195107 A JP9195107 A JP 9195107A JP 19510797 A JP19510797 A JP 19510797A JP H1129460 A JPH1129460 A JP H1129460A
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asteraceae
skin
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JP9195107A
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Yoshio Kitada
好男 北田
Yutaka Ota
豊 太田
Nobuo Kashibuchi
暢夫 橿渕
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Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 本発明は、本質的に諸刺激物質より肌を守る
手段を提供することを課題とする。 【解決手段】 バラ科ワレモコウ、キク科カワラヨモ
ギ、キク科ゴボウ、ボタン科ボタン、キンポウゲ科オウ
レン、ユリ科ハカタユリ、ユキノシタ科コジソウ、キク
科アルニカ、キク科ローマカミツレから選ばれる1種乃
至は2種以上のエッセンスを含有する、敏感肌用の化粧
料。本発明によれば、本質的に諸刺激物質より肌を守る
手段を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、敏感肌の人に適用
するのに好適な化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】大気汚染が進み、排ガスなどに起因する
刺激性物質の大気中への拡散やオゾンホールの生成に起
因する通過紫外線量の増加によって、近年皮膚などが少
しの刺激で皮膚のトラブルを起こしやすい、いわゆる敏
感肌の人の数が激増している。この様な人たちに対して
現在為しうることは、皮膚のトラブルの起因となる刺激
を抑えた化粧料、例えば、防腐剤を使用しない化粧料や
アルコールの含有量を低くした化粧料等を使用して貰う
ことや、多価アルコールやスフィンゴ糖脂質等の保湿成
分を多く含有する化粧料を使用して貰い、肌の保湿能を
高め防御能の改善をさせることぐらいであった。しかし
ながら、肌の刺激となるような物質は化粧料のみならず
大気中にも存在するため、化粧料から刺激物質を除去す
るのみでは充分とは言えず、又、肌の保湿能の皮膚のト
ラブルの発現抑制への寄与はそう多くないためこの様な
対応では充分とは言えなかった。即ち、本質的に諸刺激
物質より肌を守る手段が望まれていた。
【0003】一方、バラ科ワレモコウ、キク科カワラヨ
モギ、キク科ゴボウ、ボタン科ボタン、キンポウゲ科オ
ウレン、ユリ科ハカタユリ、ユキノシタ科コジソウ、キ
ク科アルニカ、キク科ローマカミツレのエッセンスが肌
力改善作用、角質細胞の形態改善作用を有すること及び
この様な作用を有する成分を含有する化粧料がこの様な
敏感肌の人の肌を改善し皮膚のトラブルを起こり難くさ
せることは全く知られていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な状況
下行われたものであり、本質的に諸刺激物質より肌を守
る手段を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等はこの様な状
況に鑑み、本質的に諸刺激物質より肌を守る手段を求め
て鋭意研究努力を重ねた結果、敏感肌の人は通常の人に
比べて刺激に対する抵抗力、即ち肌力が弱く、皮膚のト
ラブルを発生させやすく、そして角質細胞の形態に異常
をきたしやすいことを見いだした。この様な敏感肌の人
の肌力を改善させる物質及び角質細胞の形態を改善する
物質を求めて鋭意研究を重ねた結果、バラ科ワレモコ
ウ、キク科カワラヨモギ、キク科ゴボウ、ボタン科ボタ
ン、キンポウゲ科オウレン、ユリ科ハカタユリ、ユキノ
シタ科コジソウ、キク科アルニカ、キク科ローマカミツ
レのエッセンスがその様な肌力改善作用、角質細胞の形
態改善作用を有することを見いだした。更にこれらのエ
ッセンスを化粧料に含有させたところ、敏感肌の人の刺
激感や皮膚のトラブルを容易に抑えられることを見いだ
し発明を完成させるに至った。以下、本発明について、
実施の形態を中心に更に詳細に説明を加える。
【0006】
【発明の実施の形態】
(1)本発明の必須成分であるエッセンス 本発明の必須成分であるエッセンスは、バラ科ワレモコ
ウ、キク科カワラヨモギ、キク科ゴボウ、ボタン科ボタ
ン、キンポウゲ科オウレン、ユリ科ハカタユリ、ユキノ
シタ科コジソウ、キク科アルニカ、キク科ローマカミツ
レのエッセンスである。尚、本発明で言うエッセンスと
は、植物体そのもの、植物体を乾燥、細切、粉砕等加工
した加工物、植物体或いはその加工物に溶媒を加え抽出
した抽出物、その溶媒除去物、抽出物又はその溶媒除去
物を分画精製した分画物及びその溶媒除去物等の総称を
意味する。又、使用する植物体の部位についてはバラ科
ワレモコウは根、キク科カワラヨモギは地上部、キク科
ゴボウは根、ボタン科ボタンは根皮、キンポウゲ科オウ
レンは根茎、ユリ科ハカタユリは鱗茎、ユキノシタ科コ
ジソウは全草、キク科アルニカは花、キク科ローマカミ
ツレは花が特に好ましい。又、エッセンスとしては極性
溶媒の抽出物の溶媒除去物或いはそれらの分画物或いは
その溶媒除去物が特に好ましい。用いる極性溶媒として
は、例えば、水、エタノール、メタノール、1,3−ブ
タンジオール等のアルコール類、酢酸エチル、蟻酸メチ
ル等のエステル類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類、アセトン、メチルエチルケトン等
のケトン類、塩化メチレン、クロロホルム等のハロゲン
化炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類等から選
ばれる1種乃至は2種以上が好ましく例示でき、これら
の中では10〜70%のエタノール水溶液が好ましく例
示できる。抽出は常法に従って行えば良く、例えば、植
物体又はその加工物に1〜20倍量の溶媒を加え、室温
であれば数日間、浸漬すればよい。本発明のエッセンス
は唯一種で用いても良いし、二種以上を組み合わせて用
いても良い。本発明の化粧料に於いて、これらエッセン
スの好ましい含有量は、0.001〜10重量%であ
り、より好ましくは0.05〜5重量%であり、更に好
ましくは0.05〜3重量%である。以下に、本発明の
エッセンスの製造例を示す。
【0007】<製造例1>ワレモコウの根1Kgに10
lの50%エタノールを加え、3時間加熱還流した。冷
却後、不溶物を濾過で除き、濾液を濃縮しエッセンス1
を205g得た。このエッセンス1の100gを1lの
水に溶解し、2lのダイアイオンHP−20カラムに付
し、水洗した後、5lの10%エタノールで溶出する部
分を減圧下溶媒溜去してエッセンス2を53.5g得
た。
【0008】<製造例2>カワラヨモギの地上部1Kg
に10lの30%エタノール水溶液を加え、3時間加熱
還流した。冷却後、不溶物を濾過で除き、濾液を濃縮し
エッセンス3を132g得た。
【0009】<製造例3>ゴボウの根2Kgに10lの
50%エタノールを加え、3時間加熱還流した。冷却
後、不溶物を濾過で除き、濾液を濃縮しエッセンス4を
97.5g得た。このエッセンス4の50gを1lの水
に溶解し、1lのダイアイオンHP−20カラムに付
し、2lの水、5lの20%エタノールで溶出する部分
を併せて減圧下溶媒溜去してエッセンス5を36.7g
得た。
【0010】<製造例4>ボタンの根皮1Kgに10l
の50%エタノール水溶液を加え、3日間室温で浸漬し
た。不溶物を濾過で除き、濾液を濃縮しエッセンス6を
23.1g得た。
【0011】<製造例5>オウレンの根茎1Kgに10
lの30%エタノール水溶液を加え、3時間加熱還流し
た。冷却後、不溶物を濾過で除き、濾液を濃縮しエッセ
ンス7を247g得た。
【0012】<製造例6>ハカタユリの鱗茎1Kgに1
0lの50%エタノール水溶液を加え、3時間加熱還流
した。冷却後、不溶物を濾過で除き、濾液を濃縮しエッ
センス8を76.8g得た。
【0013】<製造例7>コジソウの全草1Kgに10
lの50%エタノール水溶液を加え、4日間室温で浸漬
した。不溶物を濾過で除き、濾液を濃縮しエッセンス9
を209g得た。
【0014】<製造例8>アルニカの花1Kgに10l
の50%エタノール水溶液を加え、5日間室温で浸漬し
た。不溶物を濾過で除き、濾液を濃縮しエッセンス10
を131g得た。
【0015】<製造例8>ローマカミツレの花1Kgに
10lの50%エタノール水溶液を加え、5日間室温で
浸漬した。不溶物を濾過で除き、濾液を濃縮しエッセン
ス11を217g得た。
【0016】かくして得られたエッセンスは何れも、角
質細胞の形態改善作用、肌力改善作用を有しており、優
れた敏感肌への保護作用を有する。以下にその肌力改善
作用と角質細胞の形態の改善作用について述べる。ここ
で本発明で言う敏感肌とは、光や化学物質に対して皮膚
が反応を起こしやすい肌質であって、通常の分類で荒れ
肌であるとか、アトピー性皮膚炎等に罹患している人乃
至は罹患しやすい人などを含み、肌トラブルの多い人の
総称を意味する。
【0017】<薬理作用>上記、エッセンス1〜11に
ついて、モルモット背部紫外線照射損傷モデルを用いて
肌力改善作用を確かめた。即ち、ハートレー系白色種雄
性モルモット1群6匹の背部を剃毛し、正中線に対して
左半分には検体を0.5ml塗布し、右半分には溶媒で
ある、50%エタノールを0.5ml塗布して、東芝S
Eランプを用いて、紫外線Bを80mW/cm2で5分
照射した。検体はエッセンス1〜11の5%を含有する
50%エタノール水溶液を用いた。照射後24時間にド
レーズの基準に従って皮膚反応を判定した。即ち、+
+:浮腫を伴う反応、+:明確な紅斑を伴う反応、±:
不明瞭な紅斑反応、−:無反応の基準である。結果を反
応の出現例数として、表1に示す。これより本発明のエ
ッセンスは肌力改善作用に優れることが判る。
【0018】
【表1】
【0019】更に、7日後にこれらの皮膚より、セロテ
ープストリピングにより角質細胞を集め、ダンシルクロ
ライドで染色した後、その形状を顕微鏡下観察し、角質
細胞の規則性を次の基準で判定した。即ち、++:著し
い角質細胞の乱れ、+:角質細胞1個1個の形が不揃
い、±:角質細胞1個1個の形がやや揃っていない、
−:角質細胞1個1個の形が揃っているの基準である。
結果を表2に示す。これより本発明の化粧料の必須成分
である、これらのエッセンスは肌力を改善することによ
り角質細胞の状態を改善していることが判る。
【0020】
【表2】
【0021】(2)本発明の化粧料 本発明の化粧料は、バラ科ワレモコウ、キク科カワラヨ
モギ、キク科ゴボウ、ボタン科ボタン、キンポウゲ科オ
ウレン、ユリ科ハカタユリ、ユキノシタ科コジソウ、キ
ク科アルニカ、キク科ローマカミツレのエッセンスを含
有することを特徴とする。これらのエッセンスは上記の
如く、角質の形態改善作用、肌力改善作用を有してお
り、優れた敏感肌への保護作用を有する。この作用のた
め、本発明の化粧料は、種々の刺激に対して皮膚のトラ
ブルを起こしやすい敏感肌の人に好適に使用され、これ
ら敏感肌の人の肌力を高め、皮膚状態を改善することが
出来る。本発明の化粧料では、これら必須の成分以外に
通常化粧料で用いられる任意成分を含有することが出来
る。この様な任意成分としては、例えば、ワセリンやマ
イクロクリスタリンワックス等のような炭化水素類、ホ
ホバ油やゲイロウ等のエステル類、牛脂、オリーブ油等
のトリグリセライド類、セタノール、オレイルアルコー
ル等の高級アルコール類、ステアリン酸、オレイン酸等
の脂肪酸、グリセリンや1,3−ブタンジオール等の多
価アルコール類、非イオン界面活性剤、アニオン界面活
性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、エタノー
ル、カーボポール等の増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、
抗酸化剤、色素、粉体類等が例示できる。これら以外
に、例えば従来から敏感肌の人に適用されてきた保湿能
の高いフィトステリン配糖体のような成分を含有させる
ことも好ましい。
【0022】
【実施例】以下に実施例を挙げて更に詳しく本発明につ
いて説明を加えるが、本発明がこれら実施例にのみ限定
を受けないことは言うまでもない。
【0023】<実施例1〜11>下記に示す処方に従っ
て乳液を作成した。即ち、イ、ロ、ハを秤取り、80℃
で加熱攪拌して可溶化し、イに徐々にロを加え乳化し、
更に徐々にハを加え中和して、ホモゲナイザーで粒子を
均一化した後、攪拌冷却し、乳液を得た。 イ スクワラン 5 重量部 グリセリルトリイソオクタネート 5 重量部 セタノール 2 重量部 グリセリルモノステアレート 2 重量部 POE(20)ベヘニルエーテル 1 重量部 ステアリン酸 0.5重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 ロ 1.3−ブタンジオール 5 重量部 メチルパラベン 0.2重量部 カルボキシビニルポリマー 0.2重量部 水 50 重量部 エッセンス1〜11(表1参照) 1 重量部 ハ 水酸化カリウム 0.2重量部 水 27.8重量部
【0024】
【表3】
【0025】<実施例12>実施例4の乳液を用いて、
敏感肌であると自分で認識している女性パネラー10人
を対照にして、紫外線刺激に対する抵抗力の向上作用を
調べた。即ち、パネラーの人に右腕には毎日実施例4の
乳液を塗って貰い、左腕には実施例4の乳液のエッセン
ス4を水に置換した対照例の乳液を塗って貰った。この
作業を1ヶ月続け、最後の検体投与後24時間に、両腕
に1.5MEDの紫外線Bを東芝SEランプを用いて照
射した。照射後24時間に皮膚の反応を次に示すスコア
ーに準じて判定した。0:無反応、1:明瞭な紅斑を有
する反応、2:浮腫を伴った反応、3:びらん・潰瘍を
認める反応の基準を用いた。この評点より平均評点と偏
差を求めたところ、表2に示す結果を得た。これより、
本発明の化粧料である実施例4の乳液の使用により、ス
コアー値が低下していること、即ち、紫外線に対する抵
抗力が向上していることが判る。
【0026】
【表4】
【0027】<実施例13>実施例6の乳液を用いて、
皮膚の観察より荒れ肌と判定された女性パネラー10人
を対照にして、界面活性剤やプロピレングリコールと言
った化学物質刺激に対する抵抗力の向上作用を調べた。
即ち、パネラーの人に右腕には毎日実施例6の乳液を塗
って貰い、左腕には実施例6の乳液のエッセンス6を水
に置換した対照例の乳液を塗って貰った。この作業を1
ヶ月続け、最後の検体投与後24時間に、両腕に5%ポ
リオキシエチレンラウリルエーテル硫酸アンモニウム塩
水溶液と30%プロピレングリコール水溶液を24時間
クローズドパッチした。パッチ除去後1時間に皮膚の反
応を次に示すスコアーに準じて判定した。0:無反応、
1:明瞭な紅斑を有する反応、2:浮腫を伴った反応、
3:びらん・潰瘍を認める反応の基準を用いた。この評
点より平均評点と偏差を求めたところ、表3に示す結果
を得た。これより、本発明の化粧料である実施例6の乳
液の使用により、スコアー値が低下していること、即
ち、化学物質に対する抵抗力が向上していることが判
る。
【0028】
【表5】
【0029】<実施例14>アトピー性皮膚炎に悩む女
性パネラー10名に実施例1の乳液を毎日1日朝晩2回
右半顔に、実施例1の乳液のエッセンス1を水に置換し
た対照例の乳液を左半顔に1ヶ月塗布し続けて貰った。
その結果、6名が実施例1の乳液の塗布した部位の痒み
が減少したと回答した。更に、10名のパネラー中7名
が実施例1の乳液の塗布部位に於いてヒリヒリ感が軽快
したと回答した。これより、本発明の化粧料はアトピー
性皮膚炎患者に好適であることが判る。
【0030】<実施例15>アトピー性皮膚炎に悩む女
性パネラー10名に実施例3の乳液を毎日1日朝晩2回
右半顔に、実施例3の乳液のエッセンス5を水に置換し
た対照例の乳液を左半顔に1ヶ月塗布し続けて貰った。
その結果、5名が実施例3の乳液の塗布した部位の痒み
が減少したと回答した。更に、10名のパネラー中6名
が実施例3の乳液の塗布部位に於いてヒリヒリ感が軽快
したと回答した。これより、本発明の化粧料はアトピー
性皮膚炎患者に好適であることが判る。
【0031】<実施例16>本発明の化粧料の角質細胞
の形態改善に対する効果について実施例5の乳液をサン
プルに調べた。実施例12と同様に実施例5の乳液と対
照の乳液を用いて使用期間を2ヶ月にのばして使用テス
トを行った。使用テスト終了直後にセロハンテープでス
トリッピングしダンシルクロライドで染色し、顕微鏡下
観察し上記の如くスコアリングし、スコアーの平均と偏
差を求めた。更にこの顕微鏡像をビデオ画面に取り込
み、角質細胞30個の平均面積と面積の偏差を求めた。
更にこの平均面積と面積の偏差より、均一性={(偏差
÷平均面積)×100}の式に基づいて均一性を求め
た。結果を表4に示す。これより、本発明の化粧料は敏
感肌の人の角質細胞の形態を改善していることが判る。
又、健常な肌のこれらの値も併せて載せておく。本発明
の化粧料により、敏感肌の人が健常肌に近づいているの
が判る。即ち、角質細胞の形態を改善することにより、
肌力を向上させ、敏感肌の肌体質を改善しうることも判
る。
【0032】
【表6】
【0033】<実施例17〜27>下記に示す処方に従
って化粧水を作成した。即ち、処方成分を加熱攪拌可溶
化して攪拌冷却し、化粧水を得た。 グリセリン 5 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 メチルパラベン 0.1重量部 コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.1重量部 本発明のエッセンス1〜11(表5参照) 0.1重量部 エタノール 7 重量部 水 82.7重量部
【0034】
【表7】
【0035】<実施例28〜38>下記処方に従って、
アンダーメークアップを製造した。即ち、イ、ロ、ハを
それぞれ80℃に加熱し、溶解させ、イにニを加え分散
した後、ロを徐々に加え乳化し、ハを加え中和し、攪拌
冷却しアンダーメークアップを得た。 イ スクワラン 5 重量部 グリセリルトリイソオクタネート 5 重量部 セタノール 2 重量部 グリセリルモノステアレート 2 重量部 POE(20)ベヘニルエーテル 1 重量部 ステアリン酸 0.5重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 ロ 1.3−ブタンジオール 5 重量部 メチルパラベン 0.2重量部 カルボキシビニルポリマー 0.2重量部 水 49 重量部 エッセンス1〜11(表6参照) 0.5重量部 ハ 水酸化カリウム 0.2重量部 水 27.8重量部 ニ 二酸化チタン 0.5重量部 酸化亜鉛 0.3重量部 酸化鉄 0.2重量部
【0036】
【表8】
【0037】<実施例39>実施例33のアンダーメー
クと実施例33のアンダーメーク中のエッセンス6を水
に置き換えた比較例のアンダーメークを用いて、メーク
アップでかぶれを起こしやすい人9名を用いて使用テス
トを行った。右半顔は実施例33のアンダーメークアッ
プで処理し、左半顔は比較例のアンダーメークアップで
処理し、通常のメークアップをして貰った。これを1ヶ
月続けて貰ったところ、右はかぶれないのに左はかぶれ
たと答えた人が4名いた。これより、本発明の化粧料に
より、メークアップ化粧料などの粉体の物理的刺激によ
って惹起される皮膚のトラブルを抑えることが出来るこ
とが判る。
【0038】<実施例40>下記の処方に従って、ファ
ンデーションを作成した。即ち、イを混練りし、ニを分
散させた後80℃に加温し、これに予め80℃に加熱し
可溶化しておいたロを加え希釈し、これに80℃に温度
調整しておいたハを徐々に加え乳化し、攪拌冷却してフ
ァンデーションを得た。 イ 70%マルチトール水溶液 5 重量部 グリセリン 4 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 メチルパラベン 0.3重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 エッセンス3 0.6重量部 ロ 流動パラフィン 5 重量部 ネオペンチルグリコールジイソオクタネート 5 重量部 軽質イソパラフィン 5 重量部 ハ 水 50 重量部 ニ 二酸化チタン 13 重量部 タルク 4 重量部 黄色酸化鉄 2.5重量部 ベンガラ 0.5重量部
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、本質的に諸刺激物質よ
り肌を守る手段を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 35/78 A61K 35/78 C ABE ABEH ADA ADAV

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バラ科ワレモコウ、キク科カワラヨモ
    ギ、キク科ゴボウ、ボタン科ボタン、キンポウゲ科オウ
    レン、ユリ科ハカタユリ、ユキノシタ科コジソウ、キク
    科アルニカ、キク科ローマカミツレから選ばれる1種乃
    至は2種以上のエッセンスを含有する、敏感肌用の化粧
    料。
  2. 【請求項2】 肌力改善作用及び/又は角質細胞の形態
    改善作用を有することを特徴とする請求項1に記載の敏
    感肌用の化粧料。
  3. 【請求項3】 バラ科ワレモコウ、キク科カワラヨモ
    ギ、キク科ゴボウ、ボタン科ボタン、キンポウゲ科オウ
    レン、ユリ科ハカタユリ、ユキノシタ科コジソウ、キク
    科アルニカ、キク科ローマカミツレから選ばれる1種乃
    至は2種以上のエッセンスを含有する肌力改善用及び/
    又は角質細胞の形態改善用の化粧料。
  4. 【請求項4】 肌力を改善することによる、角質細胞の
    形態の改善方法。
  5. 【請求項5】 肌力の改善がバラ科ワレモコウ、キク科
    カワラヨモギ、キク科ゴボウ、ボタン科ボタン、キンポ
    ウゲ科オウレン、ユリ科ハカタユリ、ユキノシタ科コジ
    ソウ、キク科アルニカ、キク科ローマカミツレから選ば
    れる1種乃至は2種以上のエッセンス経皮投与である、
    請求項4に記載の角質細胞の形態の改善方法。
JP9195107A 1997-07-04 1997-07-04 敏感肌用の化粧料 Pending JPH1129460A (ja)

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