JPH1025236A - 肌の不均一性改善増強剤及びそれを含有する化粧料 - Google Patents

肌の不均一性改善増強剤及びそれを含有する化粧料

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JPH1025236A
JPH1025236A JP8199807A JP19980796A JPH1025236A JP H1025236 A JPH1025236 A JP H1025236A JP 8199807 A JP8199807 A JP 8199807A JP 19980796 A JP19980796 A JP 19980796A JP H1025236 A JPH1025236 A JP H1025236A
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Japan
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improving
skin
weight
cosmetic
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JP8199807A
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Inventor
Hiroshi Oshima
宏 大島
Nobuhiro Ando
信裕 安藤
Hiroaki Imai
博明 今井
Junko Suzuki
淳子 鈴木
Yoshio Kitada
好男 北田
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Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 肌の不均一を改善し、くすみを改善予防する
化粧料を提供する。 【解決手段】 下記(ロ)に表される植物のエッセンス
からなる肌の不均一性改善増強剤から選ばれる1種ない
しは2種以上と一般式(I)に表される化合物及び/又
は生理的に許容されるこれらの塩を含有する。 (ロ)セリ科センキュウ、ショウガ科ウコン、ウリ科ヘ
チマ、ゴマノハグサ科ジオウ、キク科コウカ、ウコギ科
ニンジン、セリ科オウゴンバラ科トウニン (式中R1は水素原子又は水酸基を表し、R2、R3、
R4、R5、R6はそれぞれ独立に炭素数1〜4のアル
キル基を表し、R7はエステル化されても良いカルボキ
シル基、ヒドロキシメチル基、ホルミル基又は水酸基を
表し、R8は分岐をしていても良い炭素数3〜5のアル
キル基又はアルケニル基を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肌の不均一改善増
強剤及び老化等に起因するくすみを改善予防するのに好
適な当該肌の不均一改善用の化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】だれしも他人より美しく見られたいと言
う願望を持っている。この為、美しく見えるためのメカ
ニズムが研究され、その結果を踏まえた種々の化粧料が
開発されてきた。例えば、ヒアルロン酸ナトリウム等の
保湿成分を含有する化粧料は肌の水分保持量を向上さ
せ、しわの形成を防ぐことが出来るし、アスコルビン酸
誘導体を含有する化粧料は、メラニンの生成を抑制し肌
の色が黒くなることを防ぐことが出来る。この様な技術
革新の中において、いわゆる「くすみ」と言われる現象
はそのメカニズムが今一つ明らかにされておらず、それ
を改善する化粧料はまだ開発されていないのが現状であ
る。ここで言う「くすみ」とは、肌の色が暗く見え、生
き生きとした感じが無くたるみを感じる様な状態であ
り、体調の悪さや年齢を重ねるに従って増大することは
既に知られており、だれしもこの様な状態にはなりたく
はない。今まで開発された化粧料で処置することにより
「くすみ」は改善することが出来るが、保湿化粧料がし
わを改善したり、予防したりするほどには、或いは、美
白化粧料がメラニンの生成を抑え白さを保つほどにはそ
の効果は大きくはない。これは「くすみ」がこれらの生
理現象と種類、原因を異にするためであると言われてい
る。
【0003】本発明者等はこの様な状況下、「くすみ」
の原因を求めて鋭意研究を重ねた結果、「くすみ」が肌
の微細構造の不均一性に起因することを見いだした。し
かし、この様な肌の不均一性を改善する素材については
全く知られていないのが現状であった。
【0004】一方、ロに示される植物のエッセンスから
選ばれる1種乃至は2種以上が肌の不均一性改善増強作
用を有すること並びにこれらと後記一般式(I)に表さ
れる化合物及び/又は生理的に許容されるこれらの塩と
を含有する化粧料が肌の不均一性の著しい改善作用を有
すること及びその結果「くすみ」を改善することは全く
知られていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる状況下
行われたものであり、肌の不均一性を改善する化粧料を
提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる状況に鑑みて、本
発明者等は「くすみ」の原因を求めて鋭意研究を重ねた
結果、肌の不均一性が大きな要素であることを見いだし
た。この知見をもとに肌の不均一性を改善する作用を有
する物質を求めて更なる研究を重ねた結果、一般式
(I)に表される化合物及び/又は生理的に許容される
これらの塩にその様な作用を見いだした。更に検討を重
ねたところ、これらの化合物の作用をロに示す植物から
選ばれる1種乃至は2種以上のエッセンスが増強するこ
とを見いだし発明を完成させるに至った。更にこの様な
化粧料に「くすみ」を改善する卓効があることを確認し
発明を拡充させた。以下、発明の実施の形態を中心に本
発明について詳細に説明する。
【0007】
【化4】 (但し、式中R1は水素原子又は水酸基を表し、R2、
R3、R4、R5、R6はそれぞれ独立に炭素数1〜4
のアルキル基を表し、R7はエステル化されても良いカ
ルボキシル基、ヒドロキシメチル基、ホルミル基又は水
酸基を表し、R8は分岐をしていても良い炭素数3〜5
のアルキル基又はアルケニル基を表す。)
【0008】(ロ)セリ科センキュウ(Ligusticum wal
lichi Fr.)、ショウガ科ウコン(Curcuma longa
L.)、ウリ科ヘチマ(Luffa cylindria Roem.)、ゴマ
ノハグサ科ジオウ(Rhemania glutinosa Lib.)、キク
科コウカ(Carthamus tinctorius L.)、ウコギ科ニン
ジン(Panax ginseng C. A. Meyer)、セリ科オウゴン
(Scutellaria baicalensis Geo.)バラ科トウニン(Pu
rnus persica Bat.)
【0009】
【発明の実施の形態】
(1)本発明が含有する一般式(I)に表される化合物
及び/又は生理的に許容されるこれらの塩 本発明の必須成分のひとつである上記一般式(I)に表
される化合物としては、例えば、ベツリン、エピベツリ
ン、ベツリン酸、エピベツリン酸等が挙げられる。これ
らの化合物は肌の不均一性改善作用を有することを本発
明者等は見いだした。これらは何れも既知化合物で市販
されていて入手は容易である。これらの内特に好ましい
ものはベツリン酸とエピベツリン酸であり、更に好まし
いものはベツリン酸である。
【0010】
【化5】 ベツリン酸
【0011】
【化6】 エピベツリン酸
【0012】これらの化合物は、化合物自身でも肌の不
均一性を改善する作用を有するが、塩として用いても同
様の作用が期待できる。本発明で用いることの出来る塩
は、生理的に許容されるものであれば特段の限定無く使
用が可能であり、この様な塩としては、例えば、ナトリ
ウム、カリウム等のアルカリ金属塩、マグネシウム、カ
リウム等のアルカリ土類金属塩、トリエチルアミンやト
リエタノールアミンなどの有機アミン塩、アンモニウム
塩、リジンやアルギニン等の塩基性アミノ酸塩が挙げら
れる。又、カルボキシル基を炭素数1〜4のアルコール
でエステル化したものや水酸基を炭素数1〜4のカルボ
ン酸でエステル化したもの、炭素数1〜4のアルキル基
でエーテルとしたものも本発明の範囲に属する。
【0013】(2)本発明の肌の不均一性改善増強剤 本発明の肌の不均一性改善増強剤は、次の(ロ)に示す
植物体のエッセンスからなる。ここでエッセンスとは、
植物体そのもの、植物体の一部又は全部を乾燥、粉砕、
細切等した加工物、植物体の一部又は全部、或いはそれ
らの加工物の溶媒抽出物又はその溶媒除去物、更にはそ
れらの分画物の総称である。これらのエッセンスの内最
も好ましいものは植物体の一部又は全部、或いはそれら
の加工物の溶媒抽出物又はその溶媒除去物である。溶媒
抽出に用いる溶媒としては極性溶媒が好ましく、極性溶
媒としては、例えば、メタノールやエタノール等のアル
コール類、酢酸エチルや蟻酸メチル等のエステル類、ア
セトニトリル等のニトリル類、ジエチルエーテルやテト
ラヒドロフラン等のエーテル類、クロロホルムや塩化メ
チレン等のハロゲン化炭化水素類、アセトンやメチルエ
チルケトン等のケトン類、1,3−ブタンジオールやグ
リセリン等の多価アルコール類、水が好ましく例示でき
る。これらは単独で用いても2種以上を混合して用いて
も構わない。これらの内でより好ましいものは、アルコ
ール類、多価アルコール類、水から選ばれる1種乃至は
2種以上を用いて抽出する方法である。抽出の方法は、
通常の方法に従って行えば良く、例えば、植物体や植物
体の加工物に1〜10倍の溶媒を加え、室温であれば数
日、沸点付近の温度であれば数時間浸漬すれば良い。適
宜攪拌を加えることもできる。かくして得られた抽出物
はそのまま用いても良いし、溶媒を減圧溜去等で除去し
たりシリカゲルカラムクロマトグラフィーや液液抽出等
で精製して使用しても構わない。以下に、製造例を示
す。 (ロ)セリ科センキュウ(Ligusticum wallichi F
r.)、ショウガ科ウコン(Curcuma longa L.)、ウリ科
ヘチマ(Luffa cylindria Roem.)、ゴマノハグサ科ジ
オウ(Rhemania glutinosa Lib.)、キク科コウカ(Car
thamus tinctorius L.)、ウコギ科ニンジン(Panax gi
nseng C. A. Meyer)、セリ科オウゴン(Scutellaria b
aicalensis Geo.)バラ科トウニン(Purnus persica Ba
t.)
【0014】[製造例1]セリ科センキュウの根茎1K
gに50%エタノール10lを加え、2時間還流し、不
溶物を濾別し溶媒を溜去して135gの肌の不均一性改
善増強剤1を得た。
【0015】[製造例2]ショウガ科ウコンの塊根1K
gに50%エタノール10lを加え、2時間還流し、不
溶物を濾別し溶媒を溜去して181gの肌の不均一性改
善増強剤2を得た。
【0016】[製造例3]ウリ科ヘチマの地上部1Kg
に50%エタノール10lを加え、2時間還流し、不溶
物を濾別し溶媒を溜去して123gの肌の不均一性改善
増強剤3を得た。
【0017】[製造例4]ゴマノハグサ科ジオウの根部
1Kgに50%エタノール10lを加え、2時間還流
し、不溶物を濾別し溶媒を溜去して322gの肌の不均
一性改善増強剤4を得た。
【0018】[製造例5]キク科コウカの花1Kgに5
0%エタノール10lを加え、2時間還流し、不溶物を
濾別し溶媒を溜去して85gの肌の不均一性改善増強剤
5を得た。
【0019】[製造例6]ウコギ科ニンジンの根部1K
gに50%エタノール10lを加え、2時間還流し、不
溶物を濾別し溶媒を溜去して185gの肌の不均一性改
善増強剤6を得た。
【0020】[製造例7]セリ科オウゴンの根部1Kg
に50%エタノール10lを加え、2時間還流し、不溶
物を濾別し溶媒を溜去して165gの肌の不均一性改善
増強剤7を得た。
【0021】[製造例8]バラ科トウニンの仁1Kgに
50%エタノール10lを加え、2時間還流し、不溶物
を濾別し溶媒を溜去して105gの肌の不均一性改善増
強剤8を得た。 (3)本発明の化粧料 本発明の化粧料は上記一般式(I)に表される化合物及
び/又は生理的に許容されるこれらの塩から選ばれる1
種乃至は2種以上と肌の不均一性改善増強剤、即ち、ロ
に示す植物から選ばれる1種乃至は2種以上のエッセン
スとを含有することを特徴とする。本発明の化粧料の種
類は、通常一般的に知られている化粧料であれば特段の
限定は受けず、例えば、クリームや乳液などの基礎化粧
料、ファンデーション、リップカラー等のメークアップ
化粧料、ヘアオイル、ヘアトニック、シャンプー、リン
ス等の頭髪化粧料、マニキュアやペディキュア等の美爪
料、ボディーシャンプーや石鹸などの洗浄料、バスバブ
ルやバスエッセンス等の浴用剤等が好ましく例示でき
る。これは、本発明の一般式(I)の化合物及び/又は
生理的に許容されるこれらの塩と肌の不均一性改善増強
剤の組合わせが肌の不均一性のみならず、肌に近い人体
組織の不均一性も著しく改善できるため、髪の毛や爪に
も好ましい作用を発現できるからである。本発明の化粧
料における、一般式(I)に表される化合物及び/又は
生理的に許容されるこれらの塩から選ばれる1種乃至は
2種以上の好ましい含有量は、0.001〜10重量%
であり、0.01〜5重量%がより好ましく、0.05
〜1重量%が更に好ましい。又、ロに示される植物から
選ばれる1種乃至は2種以上の好ましい含有量は、0.
001〜10重量%であり、0.01〜5重量%がより
好ましく、0.05〜1重量%が更に好ましい。本発明
の化粧料は、これらの必須の成分以外に通常化粧料で用
いられる任意成分を含有することが出来る。この様な任
意成分としては、ワセリンやマイクロクリスタリンワッ
クス等のような炭化水素類、ホホバ油やゲイロウ等のエ
ステル類、牛脂、オリーブ油等のトリグリセライド類、
セタノール、オレイルアルコール等の高級アルコール
類、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪酸、グリセリン
や1,3−ブタンジオール等の多価アルコール類、非イ
オン界面活性剤、アニオン界面活性剤、カチオン界面活
性剤、両性界面活性剤、エタノール、カーボポール等の
増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、色素、粉体
類等が例示できる。これらの原料を通常の方法で処理す
ることにより、本発明の化粧料を製造することが出来
る。本発明の化粧料は肌の不均一性を改善し以てくすみ
を改善予防する作用を有する。従って、本発明の化粧料
は、化粧する人を実年令より若く見せることが出来、老
化の予防改善用の化粧料としても好適である。
【0022】
【実施例】
[実施例1]下記処方に従って化粧水を作成した。即
ち、処方成分を80℃で加熱溶解し攪拌冷却し化粧水を
得た。 1,3−ブタンジオール 5 重量部 グリセリン 5 重量部 ヒアルロン酸ナトリウム 0.1重量部 メチルパラベン 0.1重量部 ベツリン酸ナトリウム 0.1重量部 肌の不均一性改善増強剤1 0.3重量部 塩化ベンザルコニウム 0.1重量部 燐酸二水素ナトリウム 0.1重量部 エタノール 7 重量部 POE(60)硬化ヒマシ油 0.1重量部 香料 0.1重量部 水 82 重量部
【0023】[実施例2]下記処方に従って化粧水を作
成した。即ち、処方成分を80℃で加熱溶解し攪拌冷却
し化粧水を得た。 1,3−ブタンジオール 5 重量部 グリセリン 5 重量部 ヒアルロン酸ナトリウム 0.1重量部 メチルパラベン 0.1重量部 エピベツリン酸ナトリウム 0.1重量部 肌の不均一性改善増強剤2 0.1重量部 ベツリン 0.5重量部 塩化ベンザルコニウム 0.1重量部 燐酸二水素ナトリウム 0.1重量部 エタノール 7 重量部 POE(60)硬化ヒマシ油 0.1重量部 香料 0.1重量部 水 81.7重量部
【0024】[実施例3]下記処方に従って化粧水を作
成した。即ち、処方成分を80℃で加熱溶解し攪拌冷却
し化粧水を得た。 1,3−ブタンジオール 5 重量部 グリセリン 5 重量部 コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.1重量部 メチルパラベン 0.1重量部 エピベツリン酸ナトリウム 0.5重量部 肌の不均一性改善増強剤3 0.1重量部 肌の不均一性改善増強剤4 0.1重量部 塩化ベンザルコニウム 0.1重量部 燐酸二水素ナトリウム 0.1重量部 エタノール 7 重量部 POE(60)硬化ヒマシ油 0.1重量部 香料 0.1重量部 水 81.7重量部
【0025】[実施例4]下記処方に従ってクリームを
作成した。即ち、イ、ロ、ハの各成分を80℃で加熱溶
解し、イを良く混練りし、ロを加え希釈し、ハを徐々に
加えて乳化した。これを攪拌冷却しクリームを得た。 イ 1,3−ブタンジオール 5 重量部 70%マルチトール水溶液 10 重量部 メチルパラベン 0.3重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 トリグリセリンジイソステアレート 4 重量部 ロ 流動パラフィン 7 重量部 カルナウバワックス 3 重量部 ジメチコン(1c.s.) 4 重量部 ハ 水 65.4重量部 ベツリン酸ナトリウム 0.5重量部 エピベツリン酸ナトリウム 0.5重量部 肌の不均一性改善増強剤5 0.1重量部 肌の不均一性改善増強剤6 1 重量部 ヒアルロン酸ナトリウム 0.1重量部
【0026】[実施例5]下記処方に従ってファンデー
ションを作成した。即ち、イ、ロ、ハの各成分を80℃
で加熱溶解し、イを良く混練りし、ロを加え希釈し、ニ
を加え分散し、ハを徐々に加えて乳化した。これを攪拌
冷却しファンデーションを得た。 イ 1,3−ブタンジオール 5 重量部 70%マルチトール水溶液 10 重量部 メチルパラベン 0.3重量部 ブチルパラベン 0.1重量部 トリグリセリンジイソステアレート 4 重量部 ロ 流動パラフィン 7 重量部 カルナウバワックス 3 重量部 ジメチコン(1c.s.) 4 重量部 ハ 水 48.9重量部 ベツリン酸ナトリウム 0.5重量部 肌の不均一性改善増強剤7 0.1 ヒアルロン酸ナトリウム 0.1重量部 ニ 酸化チタン 8 重量部 タルク 3 重量部 セリサイト 2 重量部 黄色酸化鉄 3 重量部 ベンガラ 2 重量部
【0027】[実施例6]下記処方に従ってヘアトニッ
クを作成した。即ち処方成分を秤込み、室温で攪拌可溶
化しヘアトニックを得た。 エチニルエストラジオール 0.1重量部 トウガラシチンキ 0.1重量部 メントール 0.1重量部 ベツリン酸ナトリウム 0.1重量部 肌の不均一性改善増強剤8 0.1重量部 エタノール 40 重量部 1,3−ブタンジオール 5 重量部 水 54.5重量部
【0028】[実施例7]下記処方に従って浴用剤を作
成した。即ち処方成分をニーダーに秤込み、良く混練り
し浴用剤を得た。 硫酸ナトリウム 60 重量部 ラベンダーオイル 10 重量部 1,3−ブタンジオール 10 重量部 ベツリン酸ナトリウム 1 重量部 肌の不均一性改善増強剤1 10 重量部 グリセリン 9 重量部
【0029】[実施例8]本発明の一般式(I)に示さ
れる化合物の内ベツリン酸ナトリウムとエピベツリン酸
ナトリウムについて、肌の不均一性改善増強剤1の存在
下、肌の不均一性改善作用を測定した。即ち、ボランテ
ィア20名の上腕に0.8MEDの紫外線B照射を2回
行い、不均一な肌モデルを作成し、ここに検体を4週間
投与し、5週間後にその形態を観察した。形態の観察事
項は、低輝度部分の分布判定、メラニン分布の判定、角
層剥離の不均一性であった。低輝度部分の分布判定は、
肌に斜め45度より光を照射し、CCDカメラで画像と
して取り込んだ場合の低輝度部分の分布の均一性を評点
2:極めて均一、評点1:均一、評点0.5:やや均
一、評点0:不均一で肉眼によって判定した。メラニン
の分布は、セロファンテープで角層をストリッピングし
フォンタナ・マッソン染色及びヘマトキシリン・エオジ
ン染色を行い、顕微鏡下細胞毎のメラニン分布を肉眼で
観察し、次の基準で判定した。評点2:分布が極めて均
一、評点1:分布が均一、0.5:分布がやや均一、
0:分布が不均一。又、この時、同時に角層の剥離の仕
方も次の基準で判定した。評点2:剥離の仕方が極めて
均一、評点1:剥離の仕方が均一、0.5:剥離の仕方
がやや均一、0:剥離の仕方が不均一。結果を表1に平
均評点として示す。尚、検体は、それぞれの一般式
(I)の化合物及び/又は生理的に許容されるこれらの
塩を1%の濃度で、肌の不均一性改善増強剤1を1%の
濃度で50%エタノール水溶液に溶かしたもので、コン
トロールは50%エタノール水溶液を用いた。又、無処
置は紫外線照射を行わず何も投与しなかった。対照1は
肌の不均一性改善増強剤を加えず、ベツリン酸ナトリウ
ムを加えたもの、対照2は一般式(I)に表される化合
物及び/又は生理的に許容されるこれらの塩を加えず肌
の不均一性改善増強剤1のみを加えたものを用いた。こ
れより、本発明の一般式(I)に表される化合物及び/
又は生理的に許容されるこれらの塩と肌の不均一性改善
増強剤の組み合わせは肌の不均一性改善作用に優れるこ
とが判る。更に、肌の不均一性改善増強剤のみでは肌の
不均一性改善が出来ないことも判る。
【0030】
【表1】
【0031】[実施例9]本発明の肌の不均一性改善増
強剤1〜8について、ベツリン酸ナトリウムの存在下、
肌の不均一性改善作用を測定した。即ち、ボランティア
20名の上腕に0.8MEDの紫外線B照射を2回行
い、不均一な肌モデルを作成し、ここに検体を4週間投
与し、5週間後にその形態を観察した。形態の観察事項
は、低輝度部分の分布判定、メラニン分布の判定、角層
剥離の不均一性であった。低輝度部分の分布判定は、肌
に斜め45度より光を照射し、CCDカメラで画像とし
て取り込んだ場合の低輝度部分の分布の均一性を評点
2:極めて均一、評点1:均一、評点0.5:やや均
一、評点0:不均一で肉眼によって判定した。メラニン
の分布は、セロファンテープで角層をストリッピングし
フォンタナ・マッソン染色及びヘマトキシリン・エオジ
ン染色を行い、顕微鏡下細胞毎のメラニン分布を肉眼で
観察し、次の基準で判定した。評点2:分布が極めて均
一、評点1:分布が均一、0.5:分布がやや均一、
0:分布が不均一。又、この時、同時に角層の剥離の仕
方も次の基準で判定した。評点2:剥離の仕方が極めて
均一、評点1:剥離の仕方が均一、0.5:剥離の仕方
がやや均一、0:剥離の仕方が不均一。結果を表1に平
均評点として示す。尚、検体は、それぞれ、ベツリン酸
ナトリウムを1%の濃度で、肌の不均一性改善増強剤1
〜8を1%の濃度で50%エタノール水溶液に溶かした
もので、コントロールは50%エタノール水溶液を用い
た。又、無処置は紫外線照射を行わず何も投与しなかっ
た。対照1は肌の不均一性改善増強剤を加えず、ベツリ
ン酸ナトリウムのみを加えたもの、対照2は肌のベツリ
ン酸ナトリウムを加えず肌の不均一性改善増強剤1のみ
を加えたものを用いた。結果を平均評点として表2に示
す。これより、本発明の一般式(I)に表される化合物
及び/又は生理的に許容されるこれらの塩と肌の不均一
性改善増強剤の組み合わせは肌の不均一性改善作用に優
れることが判る。
【0032】
【表2】 [実施例10]実施例1の化粧水を用いて、くすみに悩
む女性1群20名を用いて、使用テストを行った。即
ち、検体の化粧水を朝、晩1日2回2ヶ月間塗布しても
らい、くすみの改善をアンケートで答えてもらった。対
照群1は実施例1のベツリン酸ナトリウムを水に置換し
たものを用い、対照群2は肌の不均一性改善増強剤1を
水に置換したものを用い、対照群3はベツリン酸ナトリ
ウムと肌の不均一性改善増強剤1とを水に置換したもの
を用いた。結果を表3に示す。これより本発明の化粧料
はくすみの改善作用に優れることが判る。
【0033】
【表3】
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、肌の不均一性を改善
し、くすみを改善する化粧料が提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 淳子 神奈川県横浜市神奈川区高島台27番地1 ポーラ化成工業株式会社横浜研究所内 (72)発明者 北田 好男 神奈川県横浜市戸塚区柏尾町560 ポーラ 化成工業株式会社戸塚研究所内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次に示すロのエッセンスからなる肌の不
    均一性改善増強剤。 (ロ)セリ科センキュウ(Ligusticum wallichi F
    r.)、ショウガ科ウコン(Curcuma longa L.)、ウリ科
    ヘチマ(Luffa cylindria Roem.)、ゴマノハグサ科ジ
    オウ(Rhemania glutinosa Lib.)、キク科コウカ(Car
    thamus tinctorius L.)、ウコギ科ニンジン(Panax gi
    nseng C. A. Meyer)、セリ科オウゴン(Scutellaria b
    aicalensis Geo.)バラ科トウニン(Purnus persica Ba
    t.)
  2. 【請求項2】 一般式(I)に表される化合物及び/又
    は生理的に許容されるこれらの塩と請求項1に記載の肌
    の不均一性改善増強剤から選ばれる1種乃至は2種以上
    を含有する肌の不均一性改善用の化粧料。 【化1】 (但し、式中R1は水素原子又は水酸基を表し、R2、
    R3、R4、R5、R6はそれぞれ独立に炭素数1〜4
    のアルキル基を表し、R7はエステル化されても良いカ
    ルボキシル基、ヒドロキシメチル基、ホルミル基又は水
    酸基を表し、R8は分岐をしていても良い炭素数3〜5
    のアルキル基又はアルケニル基を表す。)
  3. 【請求項3】 一般式(I)に表される化合物がベツリ
    ン酸又はエピベツリン酸である、請求項2に記載の肌の
    不均一改善用の化粧料。 【化2】 ベツリン酸 【化3】 エピベツリン酸
  4. 【請求項4】 用途がくすみ改善又は予防用である、請
    求項2又は3に記載の化粧料。
  5. 【請求項5】 一般式(I)に表される化合物及び生理
    的に許容されるこれらの塩から選ばれる1種乃至は2種
    以上と下記ロのエッセンスから選ばれる1種乃至は2種
    以上を含有する、くすみ改善又は予防用の化粧料。 (ロ)セリ科センキュウ(Ligusticum wallichi F
    r.)、ショウガ科ウコン(Curcuma longa L.)、ウリ科
    ヘチマ(Luffa cylindria Roem.)、ゴマノハグサ科ジ
    オウ(Rhemania glutinosa Lib.)、キク科コウカ(Car
    thamus tinctorius L.)、ウコギ科ニンジン(Panax gi
    nseng C. A. Meyer)、セリ科オウゴン(Scutellaria b
    aicalensis Geo.)バラ科トウニン(Purnus persica Ba
    t.)
  6. 【請求項6】 一般式(I)に表される化合物が、ベツ
    リン酸及びエピベツリン酸である、請求項5記載の化粧
    料。
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