JPH0826969A - 化粧料組成物 - Google Patents

化粧料組成物

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JPH0826969A
JPH0826969A JP6186763A JP18676394A JPH0826969A JP H0826969 A JPH0826969 A JP H0826969A JP 6186763 A JP6186763 A JP 6186763A JP 18676394 A JP18676394 A JP 18676394A JP H0826969 A JPH0826969 A JP H0826969A
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extract
skin
scutellaria baicalensis
artemisia
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Izumi Yuchi
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OSAKA YAKUHIN KENKYUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 コガネバナ(Scutellaria baicalensis GEOR
GI)の粉砕物及び/又はその抽出物と、カワラヨモギ(Ar
temisia capillaris Thumberg.)及び又はその近縁種の
乾燥粉砕物またはその抽出物わ含有する。 【効果】 アレルギー性疾患の肌に使用しても炎症を悪
化させることなく、しかもアトピー性皮膚炎や蕁麻疹等
のアレルギー性疾患を低減し、さらにはニキビ、吹き出
物等の症状の改善や防止に効果を持つ美肌効果に優れた
化粧料である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は化粧料組成物に係り、
その目的は特にアレルギ−症肌の人が使用しても炎症を
悪化させることなく更にアレルギ−症を低減させること
ができるとともに健康な肌の人が使用しても化粧料とし
て美肌効果が高い化粧料組成物を提供することにある。
【0002】
【従来の技術】社会生活が変化するに従ってアトピー性
皮膚炎等の皮膚アレルギー症状を訴える人々が多くな
り、特に顔面部に生じた湿疹症状は化粧年齢の女性を悩
ます最大の要因となっている。一般にアレルギーは、ア
レルゲンとの反応でマスト細胞からヒスタミン、ブラデ
ィキニン、SRS−Aなどの化学伝達物質が放出され、
これらの物質が周囲の組織を障害して生じる生体反応と
解されており、前記した化学伝達物質の放出を抑制す
る、即ち化学伝達物質の一つであるSRS−Aはアラキ
ドン酸代謝物の一つである5−HETEを前駆体とする
物質で、この5−HETEの産出を抑制することによ
り、アトピー性皮膚炎をはじめ、じんましん等のアレル
ギーを防止することができる。
【0003】アトピー性皮膚炎は滲出傾向の強い鮮紅色
斑が主に認められる痒みの著しいアレルギー性疾患の一
つである。このようなアトピー性皮膚炎の人の化粧法は
なく、先ずアトピー性皮膚炎を治療し、治療後化粧して
いた。アトピー性皮膚炎の人は化粧料に反応して炎症が
生じるからである。その治療法としては、従来よりヒス
タミン加免疫ブロブリン、強力ミノファーゲンC等を用
いた皮下注射や、副腎皮質ホルモンからなる外用剤が使
用されていた。 アレルギー性疾患を持たない健康な思
春期の男女でも、ニキビ、吹き出物等が見られ、美肌化
を阻害する。ニキビは、皮膚表面に存在する黄色ブドウ
球菌staphylococcus aureus の作用と関係が深いと解さ
れている。従って、ニキビの治療法としては、皮膚表面
における黄色ブドウ球菌staphylococcus aureus 等の
増殖を防止する目的でヘキサクロロフェン、トリクロロ
カルバニリド、イルガサン等の抗菌剤を配合した外用剤
が主として用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】アトピー性皮膚炎等の
アレルギー疾患の皮膚治療には副腎皮質ホルモンが施用
され効果が多大に期待できる反面副作用が生じ、肌がケ
ロイド状になる、好ましくない課題が存在し、その使用
に危険性が伴うという課題が存在した。そこで、業界で
は皮膚に対する安全性が極めて高く、アトピー性皮膚炎
等のアレルギー疾患の肌に施用しても炎症を生じること
なくしかもアトピー性皮膚炎等のアレルギー疾患を低減
させ且つ副作用がなく、しかもニキビ、吹き出物等皮膚
疾患の症状の肌にも施用して、肌障害の緩和や増悪の防
止に効果があり、且つ美肌化を目的に健常皮膚に化粧品
としても好適に使用することのできる化粧料組成物の提
供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明では この発明
ではコガネバナ(Scutellaria baicalensis GEORGI)の
粉砕物及び/又はその抽出物と、カワラヨモギ(Artemi
sia capillaris Thumberg.(Compositae))の乾燥粉砕物
又はその抽出物を含有する化粧料組成物を提供すること
により、前記従来の課題を悉く解消する。
【0006】
【発明の構成】以下、この発明の化粧料組成物の構成に
ついて詳述する。この発明においては、コガネバナ(Sc
utellaria baicalensis GEORGI)の粉砕物及び/又はそ
の抽出物が必須成分の一つでして用いられる。ここで、
コガネバナ(Scutellaria baicalensis GEORGI)とは、
中国、シベリア東部原産のシソ科(Labiatae) の多年草
で、高さは約1m、夏に茎の上部に紫色の花が一方を向
いて穂状に集まって咲く植物で、根部の乾燥物は「オウ
ゴン (Scutellaria Radix)」と呼ばれ、古来より漢方薬
の一種として用いられている。
【0007】この発明において用いられるコガネバナ
(Scutellaria baicalensis GEORGI)の部位としては、
葉部、茎部、花部等の地上部、或いは根部等の地下部、
または全草等いずれの部位でも使用することができる
が、より好ましくは茎部の低部位、特に黄色味を帯びた
部位又は根部が、有効成分を多量に含んでいるため望ま
しく使用される。また、用いるコガネバナ(Scutellari
a baicalensis GEORGI)としても、自生する非乾燥状態
のものでも、或いは「オウゴン」と称され、漢方薬の一
つとして市販されているものでもいずれのものでも好適
に使用できる。
【0008】このようなコガネバナ(Scutellaria baic
alensis GEORGI)は乾燥、粉砕されて、この発明の必須
成分の一つとして使用される。或いは、その抽出物が必
須成分の一つとして使用される。コガネバナ(Scutella
ria baicalensis GEORGI)の抽出物を用いる場合は、必
要に応じ、乾燥又は粉砕したものを、通常の植物抽出に
用いる適宜な溶媒で抽出して得られるものが特に限定さ
れることなく、好適に使用することができる。
【0009】具体的に抽出溶媒としては、水、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、イソブタノール、
n−ヘキサノール、メチルアミルアルコール、2−エチ
ルブタノール、n−オクタノール等のアルコール類、エ
チレングリコール、エチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピ
レンブリコール、プロピレングリコールモノメチルエー
テル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、トリ
エチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ヘ
キシレングリコール等の多価アルコール又はその誘導
体、アセトン、メチルアセトン、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、メチル−n−プロピルケトン
等のケトン類、酢酸エチル、酢酸イソプロピル等エステ
ル類、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、n−ブ
チルエーテル等のエーテル類などの極性溶媒の一種又は
二種以上の混合溶媒が好適に使用することができるが特
に限定はされない。或いは、石油エーテル、n−ヘキサ
ン、n−ペンタン、n−ブタン、n−オクタン、シクロ
ヘキサン等の脂肪族炭化水素類、四塩化炭素、クロロホ
ルム、ジクロロメタン、トリクロロエチレン、ベンゼ
ン、トルエン等の非極性溶媒の一種又は二種以上の混合
溶媒も好適に使用することができる。さらには前記した
極性溶媒と非極性溶媒との混合溶媒もこの発明において
は特に限定されることなく好適に使用することができ
る。
【0010】コガネバナ(Scutellaria baicalensis GE
ORGI)の抽出物について、より具体的に詳述すると、茎
部の低部位、特に黄色味を帯びた部位及び根部には、こ
の発明の有効成分の一つとされるフラボノイド化合物が
多数含有されている。すなわち、次式1(化1)で示さ
れるバイカリン、次式2(化2)で示されるバイカレイ
ン、次式3(化3)で示されるクリシン、次式4(化
4)で示されるオーゴニン、次式5(化5)で示される
オーゴニン−7−O−D−グルクロニド、次式6(化
6)で示されるスカルカプフラボン、次式7(化7)で
示される2',5,5',7−テトラヒドロキシ−6' ,
8−ジメトキシフラボン、次式8(化8)で示される
(2S)−2',5,6' ,7−テトラヒドロキシフラボ
ン、次式9(化9)で示される(2R,3R)−2',
3,5,6' ,7−ペンタヒドロキシフラボンなどのフ
ラボノイド化合物が茎の低部位及び根部に多量に含有さ
れており、この発明においては前記フラボノイド化合物
のうちの一種又は二種以上を精製、単離して必須成分の
一つとして使用することもできる。
【0011】
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【0012】また、この発明においては前記コガネバナ
(Scutellaria baicalensis GEORGI)の粉砕物及び/又
はその抽出物とともに配合するカワラヨモギ(Artemisi
a capillaris Thumberg )及びまたはその近縁種の乾燥
粉砕物又はその抽出物は次の様に調製する。この発明に
おいて使用するカワラヨモギ(Artemisia capillaris
Thumberg )とはキク科の多年草で、その花穂及び帯花枝
葉の乾燥物が漢方薬名茵チン蒿として利尿剤、利胆剤と
してもちいられている。この発明において使用するカワ
ラヨモギ(Artemisia capillaris Thumberg )の近縁種
とはキク科の多年草のうちオトコヨモギ(Artemisia j
aponicaThumberg )、ハマオトコヨモギ(Artemisia ri
ttolicola Kitam.)、ハマヨモギ(Artemisia fukudo M
akino) を挙げることができる。この発明においては、
この様なカワラヨモギ(Artemisia capillaris Thumbe
rg )及びまたはその近縁種の花穂及び帯花枝葉に限定さ
れず、地上部、地下部或いは全草が使用でき、これらの
乾燥粉砕物、凍結乾燥粉砕物を使用できる。
【0013】またこれらの抽出物を用いる場合は、必要
に応じ、乾燥又は粉砕したものを、通常の植物抽出に用
いる適宜な溶媒、即ちコガネバナ(Scutellaria baical
ensis GEORGI)の抽出の際しようされるものが特に限定
されることなく、好適に使用することができる。
【0014】この様なカワラヨモギ(Artemisia capil
laris Thumberg )及びまたはその近縁種の乾燥粉砕物あ
るいは抽出物はβ- ピネン、スコポレチン、エスクレチ
ン6,7-ジメチルエーテル、カピリン、カピレン、カピリ
オーネ等の精油成分がふくまれている。この発明におい
て、カワラヨモギ(Artemisia capillaris Thumberg )
及びまたはその近縁種の乾燥粉砕物あるいは抽出物の配
合割合は、乾燥粉砕物として0.01から5.0%、抽
出物として0.001から0.5%の範囲で配合すれば
よい。抽出液を減圧下で濃縮し、流エキス、軟エキス、
乾燥エキスとして用いることができる。
【0015】この発明においては、前記したコガネバナ
(Scutellaria baicalensis GEORGI)の粉砕物及び/又
はその抽出物と、カワラヨモギ(Artemisia capilla
ris Thumberg.)及びまたはその近縁種の乾燥粉砕物又は
その抽出物とを必須成分とするが、ここでこれら必須成
分の配合比率としては、それぞれ化粧料組成物中0.0
01〜1.0%、より好ましくは0.02〜0.5%程
度とされるのが望ましい。また、コガネバナ(Scutella
ria baicalensis GEORGI)の粉砕物及び/又はその抽出
物と、カワラヨモギ(Artemisia capillaris Thumbe
rg.)及びまたはその近縁種の乾燥粉砕物又はその抽出物
との比率は10〜1:1〜10、より好ましくは5:5
程度とされるのが望ましい。この理由は、コガネバナ
(Scutellaria baicalensis GEORGI)の粉砕物及び/又
はその抽出物に対して、カワラヨモギ(Artemisia cap
illaris Thumberg.)等の乾燥粉砕物が1/11未満であ
ると、この発明の目的とする美肌効果を発現することが
できず、一方、粗カワラヨモギ抽出物の配合が、コガネ
バナ(Scutellaria baicalensis GEORGI)の粉砕物及び
/又はその抽出物に対して、10/1を超えて配合され
てもその配合例に比例した効果を得ることができず、い
ずれの場合も好ましくないからである。
【0016】この発明において、前記した必須成分は、
そのまま化粧料組成物として使用することもできるが、
より好ましくは公知の賦形剤や希釈剤、或いは他の任意
の配合材料とともに混合して顆粒、エマルション、溶
液、懸濁液などの剤形に調製して使用される。この発明
において、最終形態である化粧料組成物としては、アレ
ルギ−症の肌の化粧料としてもあるいはニキビ、吹き出
物等の症状の悪化の防止や症状の改善、さらにはニキビ
痕の残った肌の美肌化等を目的とした化粧品であっても
よく、いずれの形態も任意に採用することができる。し
かも、これら剤形に調製する際、従来より公知のイオウ
製剤やサルチル酸、レゾルシン等の角質溶解剤や、ヘキ
サクロロフェン、トリクロロカルバニリド、イルガサ
ン、クロルヘキシジン等の抗菌剤等を、この発明の効果
を損なわない範囲で適宜併用して用いることもできる。
さらに、皮膚保湿剤として公知のヒアルロン酸や加水分
解コラーゲン、さらには美白剤として公知のビタミンC
又はその誘導体等も適宜任意に併用することができる。
【0017】具体的に化粧品としては、ローション、乳
液、クレンジングクリーム、マッサージクリーム、エモ
リエントクリーム等クリーム類、パック類等の基本化粧
品、或いはファンデーション、ほほ紅等メークアップ化
粧品等が好適な実施例として例示される。また薬用化粧
品としては、石けん、洗顔クリーム、ニキビの改善・予
防を目的としたローションや乳液、パック、ボディロー
ション、入浴剤等が、さらに医薬品としては軟膏、クリ
ーム等が好適な実施例として例示することができるが、
この発明において特に限定はされない。
【0018】
【実施例】
(1)コガネバナ(Scutellaria baicalensis GEORGI)
粉砕物の調製サンプル(A) コガネバナ(Scutellaria baicalensis GEORGI)全草の
非乾燥物50gを細切りし、この細切物をメタノールで
60℃にて1〜2時間加熱下で抽出し、この抽出操作を
4回繰り返した後、得られた抽出物を濾過し、濾液をさ
らに減圧濃縮して乾固して、約10gの抽出物を得た。サンプル(B) コガネバナ(Scutellaria baicalensis GEORGI)茎部と
根部とを乾燥、粉砕した後、メタノールで60℃にて1
〜2時間加熱下で抽出し、この抽出操作を4回繰り返し
た後、得られた抽出物を濾過し、濾液をさらに減圧濃縮
して乾固物とした。サンプル(C) 前記サンプル(C)で得られた抽出物をカラムクロマト
グラフィーにて4つのフラクションに分離した(C−
1,C−2,C−3,C−4)。各フラクションをそれ
ぞれ減圧濃縮して乾固物とした。(尚、各フラクション
について高速液体クロマトグラフィーを用いて同定した
ところ、C−1はバイカリン、C−2はオーゴニン、C
−3はオーゴニン7−O−グルクロニド、C−4はバイ
カレインであることが同定された。)サンプル(D) コガネバナ(Scutellaria baicalensis GEORGI)根部を
乾燥した後、粉砕して粉砕物とした。
【0019】(2)カワラヨモギ抽出物の調製 サン
プル(E) 九州宮崎産カワラヨモギの1年未満の若葉を及び頭花を
乾燥し、この乾燥粉砕物を使用した。更に、この乾燥物
1 Kgを水−エチルアルコール系30% 溶液20L中に浸漬
し、1昼夜室温で放置し、濾過した後、1 Lに減圧濃縮
して、褐色のワセリン様のエキスを得た。 (実施例1〜5及び比較例1〜3) (実施例1) ローション 重量% コガネバナ抽出物〔サンプル(B)〕 0.02 カワラヨモギ抽出物〔サンプル(E)〕 0.02 d−カンフル 0.02 l−メントール 0.05 1,3−ブチレングリコール 5.0 エタノール 15.0 香 料 適 量 精 製 水 残 部 100.0 (実施例2) クレンジングクリーム 重量% コガネバナ抽出物〔サンプル(A)〕 0.02 カワラヨモギ抽出物〔サンプル(E)〕 0.03 軽質流動パラフィン 35.0 ミツロウ 8.0 パルミチン酸セチル 3.0 ラノリン 1.0 セスキオレイン酸ソルビタン 2.0 ポリオキシエチレン(20)ソルビットミツロウ 4.5 防腐剤・酸化防止剤 適 量 70%ソルビトール 4.0 香 料 適 量 精 製 水 残 部 100.0
【0020】(実施例3) パック 剤 重量% コガネバナ粉砕物 0.04 〔サンプル(C)にて得られたバイカレインと オーゴニンとの1:1混合物〕 カワラヨモギ抽出物〔サンプル(E)〕 0.02 ポリビニルアルコール 14.0 酢酸ビニル樹脂エマルション 10.0 エチルアルコール 7.0 カオリン 10.0 グリセロール 1.0 パラベン 0.01 香 料 適 量 精製水 残 部 100.0
【0021】(実施例4) ボディシャンプー 重量% コガネバナ粉砕物 0.06 〔サンプル(C)にて得られたバイカレインと オーゴニン7−O−グルクロニドとの1:1混合物〕 カワラヨモギ粉末〔サンプル(E)〕 0.05 ラウリル硫酸ナトリウム 10.0 ラウリルスルホコハク酸ナトリウム 20.0 ラウリルジエタノールアミド 4.0 加水分解コラーゲン 1.0 ジステアリン酸エチレングリコール 1.0 エデト酸四ナトリウム四水塩 0.1 アラントイン 0.01 塩化リゾチーム 0.01 香 料 適 量 精製水 残 部 100.0
【0022】(実施例5)軟 膏 重量% コガネバナ抽出物〔サンプル(D)〕 0.08 カワラヨモギ抽出物〔サンプル(E)〕 0.05 グリセリン 10.0 ミツロウ 20.0 オリーブ油 4.0 香 料 適 量 100.0
【0023】(比較例1) ローション 重量% コガネバナ抽出物〔サンプル(B)〕 0.02 d−カンフル 0.02 l−メントール 0.05 1,3−ブチレングリコール 5.0 エタノール 15.0 香 料 適 量 精 製 水 残 部 100.0
【0024】(比較例2) ローション 重量% カワラヨモギ粉末〔サンプル(E)〕 0.02 d−カンフル 0.02 l−メントール 0.05 1,3−ブチレングリコール 5.0 エタノール 15.0 香 料 適 量 精 製 水 残 部 100.0
【0025】(比較例3) ローション 重量% d−カンフル 0.02 l−メントール 0.05 1,3−ブチレングリコール 5.0 エタノール 15.0 香 料 適 量 精 製 水 残 部 100.0
【0026】
【試験例】以下、試験例を挙げてこの発明に係る皮膚外
用剤の効果を一層明らかなものとする。
【0027】(試験例1)前記実施例1及び比較例1〜
3で調製されたローションを、(A)ニキビ症状のひど
い13〜17才の男女20名、(B)アトピー性皮膚炎
のひどい17〜22才の女性20名に、それぞれ朝夕1
日2回継続して2週間顔に施用した。ローション塗布2
週間後の肌の状態を問診により評価した。症状がほとん
ど消失してしまったものを◎、症状の改善が認められた
ものを〇、症状が悪化したものを×とした。この結果を
表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】(試験例2)黄色ブドウ球菌に対する抗菌活性 前記実施例6〜10及び比較例4〜7の各試料をそれぞ
れエタノールで10倍量に溶解し、そのうちの0.05
mlを内径8mmの濾紙ディスクに含浸させ、被験菌と
して黄色ブドウ球菌staphylococcus aureus 269Pを接種
分散させた寒天平板(ハートインヒュージョン寒天培
地、日水製薬(株)製)上に接着し、35℃で24時間
培養した。培養終了後、濾紙の周囲の発育阻止円の大き
さを算出した。この結果を表2に示す。
【0030】
【表2】
【0031】(試験例3)前記実施例6〜10及び比較
例4〜7で得られた各試料の5−HETEの産出阻害活
性を試験した。ウイスター系雄ラットを使用し、このラ
ット腹腔内多核白血球をHEPS−生食緩衝液(pH
7.4)で洗浄し、同緩衝液に懸濁、超音波処理を行な
ったものをアラキドン酸代謝の酵素液として用いた。こ
の血小板ホモジネイトと前記実施例及び比較例とのサン
プルをそれぞれ表3に示す濃度に調製し、37℃で5分
間、保温した。その後、〔1-14 C〕アラキドン酸
(0.05μCi)を加え、5分間インキュベイトし
た。終了後、反応をギ酸で止め(pH3)アラキドン酸
代謝物を酢酸エチルで抽出し、シリカゲル薄層クロマト
グラフィー(TLC)で分離して定量した(展開液;石
油エーテル:エーテル:酢酸=50:50:1、v/
v、TLCはメルク5748)。放射活性物質はオート
ラジオグラフィで検出し、そのスポットを切取り、放射
活性体を液体シンチレーションカウンターで定量した。
(尚、実施例及び比較例のサンプルを使用しなかったも
のを対照例とした。) この結果を表3に示す。(尚、表3中に示すHHT(1
2−ハイドロキシヘプタデカトリエン酸)はシクロオキ
シゲナーゼを経て代謝される5−ハイドロキシエイコサ
テトラエン酸(5−HETE)である。
【0032】
【表3】
【0033】
【発明の効果】以上詳述した如く、この発明はコガネバ
ナ(Scutellaria baicalensis GEORGI)の粉砕物及び/
又はその抽出物と、カワラヨモギ(Artemisia capilla
ris Thumberg.)及びまたはその近縁種の乾燥粉砕物又は
その抽出物を含有する化粧料組成物であるから、前記試
験例の結果からも明らかな如く、アレルギ−疾患を持つ
肌であっても炎症を生じさせること無くしかもアレルギ
−疾患を低減させ、さらにはニキビ、しみ、かゆみ等の
肌あれ防止に極めて有効であるという優れた美肌効果を
奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 35/78 ADA T 8217−4C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コガネバナ(Scutellaria baicalensis
    GEORGI)の粉砕物及び/又はその抽出物と、カワラヨモ
    ギ(Artemisia capillaris Thumberg.)及びまたはその
    近縁種の乾燥粉砕物又はその抽出物を含有する化粧料組
    成物。
  2. 【請求項2】前記コガネバナ(Scutellaria baicalensi
    s GEORGI)の粉砕物及び/又は抽出物がフラボノイド化
    合物を含有してなることを特徴とする請求項1乃至2に
    記載の皮膚外用剤。
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