JP2010511376A - 皮膚バリア機能の鑑別法、これを用いた皮膚バリア機能強化素材のスクリーニング法、該皮膚バリア機能強化素材、及び該皮膚バリア機能強化素材を含有してなる化粧料 - Google Patents

皮膚バリア機能の鑑別法、これを用いた皮膚バリア機能強化素材のスクリーニング法、該皮膚バリア機能強化素材、及び該皮膚バリア機能強化素材を含有してなる化粧料 Download PDF

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Abstract

優れた皮膚バリア機能強化素材を開発するための技術を提供し、これに基づいて、皮膚バリア機能強化作用に優れる化粧料を開発し、提供する。1)正常ヒト表皮細胞を底部が半透膜であるウェル中で、被験物質の存在下及び非存在下培養し、2)細胞が半透膜に接着している側を下方、その逆側を上方とした場合、それぞれのウェルの細胞の上方に測定する金属イオンを含まない培地を、下方に金属イオンを含む培地を加え、培養し、3)それぞれの培地中の金属イオン濃度を計測し、4)これより金属イオンの表皮細胞層の透過性を計測し、被験物質の添加により添加しない場合に比べ透過性が減じた場合には、被験物質が皮膚バリア機能の強化素材として有効であると判別し、透過性の減じた量が大きいほど被験物質が皮膚バリア機能の強化素材としての適性が高いと鑑別する。

Description

本発明は、皮膚バリア機能の鑑別法、これを用いた皮膚バリア機能強化素材のスクリーニング法、該皮膚バリア機能強化素材、及び該皮膚バリア機能強化素材を含有してなる化粧料に関する。
現代に於いては、例えば、アトピー性皮膚炎の多発のように、皮膚バリア機能の不全によると思われる皮膚疾患が急増している。この原因としては、ストレスの過負荷が考えられるが(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4を参照)、現象としてこの様な皮膚バリア機能の不全が多発している以上、これを早い時期に重篤化しないように予防したり、実際に現れてしまった症状を改善する手段の開発が望まれている。
その一方で、この様な皮膚バリア機能の不全について、その発現が認識されるのは、肌荒れが起こったり、経皮的水分散逸量が急増したりするような、重篤化した後であることが多く、皮膚バリア機能の不全を初期段階で検出する手段の開発も望まれていたと言える。
皮膚バリア機能の不全の動物モデルについては、幾つかの提案が存するが(例えば、特許文献5、特許文献6を参照)、何れも動物を用いることが必須であり、時間と手間がかかり、且つ、再現性についても疑問の余地が存した。又、この様なスクリーニングでは評価出来る被験サンプル数にも限度が存した。
皮膚バリア機能の評価を、培養細胞を用いて鑑別する方法については全く知られていない。
一方、カルシウムイオンにおいては、表皮・角層細胞の分化・成熟に関与していることが知られており、適切な量のカルシウムイオンの存在は表皮・角層細胞の分化・成熟に秩序を与え、カルシウムイオンの適切な濃度勾配を表皮の下層から上層に向かって構築し、充分なバリア構造を構築する働きを示すが、過度に存在するカルシウムイオンは却って皮膚バリア機能を損なうことが知られている(例えば、非特許文献1、非特許文献2、非特許文献3を参照)。又、皮膚におけるカルシウムイオン等の金属イオン濃度を調整する技術は全く知られていない。
特開2002−291909号公報 特開2000−159666号公報 特開2000−35425号公報 特開平10−279505号公報 特開2001−321016号公報 WO2003/053466
Hwang J. et al, J Biol Chem.,(2007), in print Ahn BK. et al , Arch Dermatol Res. ,2007 ;299(2):53-7. Yuki T. et al, Experimental Dermatology ,2007;16 (4), 324-330
本発明は、この様な条件下為されたものであり、優れた皮膚バリア機能強化素材を開発するための技術を提供し、これに基づいて、皮膚バリア機能強化作用に優れる化粧料を開発し、提供することを課題とする。
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、真皮乃至は真皮相当組織から角層細胞への金属イオン、取り分け、角層細胞の分化に影響を及ぼすカルシウムイオンの移動を指標に素材をスクリーニングすることにより、化粧料素材として、優れた皮膚バリア機能の強化素材が得られることを見いだし発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示すとおりである。
(1)皮膚バリア機能の鑑別法であって、金属イオンの表皮細胞層の透過性を指標とし、金属イオンの透過性が高いほど、皮膚バリア機能が低いと鑑別することを特徴とする、鑑別法。
(2)前記金属イオンは、カルシウムイオン及び/又はマグネシウムイオンであることを特徴とする、(1)に記載の鑑別法。
(3)1)正常ヒト表皮細胞を底部が半透膜であるウェル中で、被験物質の存在下及び非存在下培養し、
2)細胞が半透膜に接着している側を下方、その逆側を上方とした場合、それぞれのウェルの細胞の上方に測定する金属イオンを含まない培地を、下方に金属イオンを含む培地を加え、培養し、
3)それぞれの培地中の金属イオン濃度を計測し、
4)これより金属イオンの表皮細胞層の透過性を計測し、被験物質の添加により添加しない場合に比べ透過性が減じた場合には、被験物質が皮膚バリア機能の強化素材として有効であると判別し、透過性の減じた量が大きいほど被験物質が皮膚バリア機能の強化素材としての適性が高いと鑑別することを特徴とする、
皮膚バリア機能の強化素材のスクリーニング法。
(4)前記金属イオンはカルシウムイオン及び/又はマグネシウムイオンであることを特徴とする、(3)に記載の皮膚バリア機能の強化素材のスクリーニング法。
(5)前記金属イオンはカルシウムイオンであることを特徴とする、(4)に記載の皮膚バリア機能の強化素材のスクリーニング法。
(6)(3)〜(5)何れかに記載の皮膚バリア機能の強化素材のスクリーニング法で有効とされた、皮膚バリア機能の強化素材。
(7)(6)に記載の皮膚バリア機能の強化素材を含む、表皮におけるカルシウムイオンの調整剤。
(8)(6)に記載の皮膚バリア機能の強化素材を含有してなる化粧料。
本発明によれば、優れた皮膚バリア機能強化素材を開発するための技術を提供し、これに基づいて、皮膚バリア機能強化作用に優れる化粧料を開発し、提供することが出来る。
実施例1の金属イオン添加濃度と透過係数の関係を示す図である。 実施例1のTERと透過係数の関係を示す図である。 実施例2の培地の比較結果を示す図である。 実施例3の結果を示す図である。 実施例4〜7の結果を示す図である。 実施例8、10及び11の結果を示す図である。 実施例9の結果を示す図である。 実施例12、13の結果を示す図である。
本発明の皮膚バリア機能の鑑別法は、金属イオンの表皮細胞層の透過性を指標とすることを特徴とする。該鑑別法は、好ましくは、基底層細胞から角層細胞へ向かっての透過性を指標とする。なお、ここで「透過性」とは、物質が細胞内に取り込まれ、放出される性質及び物質が細胞間をすり抜ける性質の両者をあわせたもののことをいう。該鑑別法に於いて、前記金属イオンの透過性が高いほど、皮膚バリア機能は低いと鑑別される。
該鑑別法は、例えば、以下のように実施することが出来る。
1)正常ヒト表皮ケラチノサイトを底部が半透膜であるウェル中で培養し、2)ケラチノサイトが半透膜に接着している側を下方、その逆側を上方とした場合、それぞれのウェルのケラチノサイトの上方に測定する金属イオンを含まない培地を、下方に金属イオンを含む培地を加え、培養(金属イオン負荷条件)し、3)それぞれの培地中の金属イオン濃度を計測し、4)これより金属イオンの表皮細胞層の透過性を計測し、皮膚バリア機能を鑑別する。
表皮細胞としては、いずれの部位の表皮細胞を用いてもよく、例えば新生児の包皮、成人女性の乳房などの表皮細胞を用いることができる。表皮細胞としては市販の表皮細胞を用いることもできる。このような市販の表皮細胞の例としては、正常ヒト新生児包皮表皮角化細胞(NHEK)(倉敷紡績株式会社製)などを挙げることができる。表皮は、基底層、有刺層、顆粒層、角層から構成され、本発明の鑑別法にはいずれの層の細胞を用いてもよいが、好ましくは基底層の細胞である。細胞の培養条件等は、通常の培養条件を適用することが出来る。金属イオン負荷条件下の培養時間としては、通常1〜3時間程度である。金属イオン負荷濃度としては、通常5〜10mM程度である。
この様な鑑別は、上記のようにイン・ビトロに於いて、例えば、表皮細胞を三次元培養したものなどについて行うことが出来るし、生きた実験動物においても行うことが出来る。また、作製した培養物ごとにこの値を測定し、均質性を確かめるなど、そのバリア機能を一定化する目的で、本発明の鑑別法を用いることも出来る。
更に発展した応用としては、ヒト正常表皮細胞を培養する際に、被験物質を共存せしめ、非共存の場合と比較することにより、被験物質が表皮細胞の膜形成に於いて、皮膚バリア機能を高める働きをするのか、或いは、阻害する作用を示すのかを鑑別することが出来る。
本発明の鑑別法は皮膚バリア機能の向上(強化)に着目すれば、皮膚バリア機能向上成分のスクリーニングへの応用が出来る。例えば、(1−被験物質存在下の金属イオン透過率/被験物質非存在下の金属イオン透過率)×100等のような値を設定し、この値が大きいものほど皮膚バリア機能の向上作用が高いものであると判別し、スクリーニングを行うことが出来る。カルシウムなどの透過性を阻害する作用が大きければ大きいほど皮膚バリア機能を向上させる作用が高いと判別出来る。この様な透過阻害により、表皮中のカルシウムなどのイオン濃度をコントロールし、適正な濃度勾配に補正することが出来る。これにより、適正な表皮・角層細胞の分化・成熟が促され、角層のバリア機能が向上する。この様なスクリーニングに於いては、ヒトに由来する正常表皮細胞を使用することも出来るし、ヒト以外の動物の正常表皮細胞を使用することも出来る。又、一部の遺伝子を相補的な遺伝子でマスクしたり、他の遺伝子をベクターなどを用いて導入したりして、形質転
換し、特異的な性質を有する表皮細胞を作り、これについてこの様な評価を行うことも出来る。
この様な鑑別に用いられる金属イオンとしては、生体に遍在する金属イオンであれば特段の限定はないが、特に好ましくはアルカリ土類金属イオンであり、中でもカルシウム及び/又はマグネシウムイオンである。最も好ましくは、カルシウムイオンである。これは、表皮細胞に於いては、カルシウムイオンは細胞分化の因子となっており、皮膚バリア機能が健全であれば当然コントロールされるべき金属イオンであり、かかる金属イオンが表皮細胞層を過剰に透過することは、皮膚バリア機能の不全の如実な証拠でもあるからである。又、この様なカルシウムイオンの通過による、表皮からのカルシウムイオンの流出は、角層細胞が成熟し強固な皮膚バリアを形成することを妨げる場合が存する。これを防止する素材は、表皮におけるバリア機能を向上せしめると同時に、角層においても、角層細胞の健全な成熟を促し、これによる皮膚バリア機能の向上も具現化する。
この様な金属イオンの定性的な標識手段は既に知られており、この様な標識手段によって、生体におけるカルシウムイオンなどの金属イオンの分布を知ることが出来る。本発明の鑑別法にもこのような手段を適用することが出来る。好ましい標識としては、カルシウムイオンであれば、アルゼナゾIII(Arsenazo III)或いはその塩等の様な色素が好ましく例示出来る。又、マグネシウムイオンであればキシリジルブルーI(Xylidyl blueI)等が好適に例示出来る。かかる標識の好ましい濃度は、0.001mM〜1000mMである。かかる標識の局在しているところにカルシウムなどの金属イオンも局在していると見なせる。又、標識濃度が高いほどかかる部位におけるカルシウムなどの金属イオンの濃度も高いと鑑別出来る。
本発明の皮膚バリア機能の強化素材は、皮膚バリア機能の強化素材のスクリーニング法で有効とされた、皮膚バリア機能の強化素材である。好ましくは、被験物質の存在下における、カルシウムイオンの真皮、真皮相当組織乃至は表皮深部から、角層乃至は角層相当組織への移動が、被験物質の非存在下に比して、有意に抑制された成分からなる。この様な作用には用量依存性が存し、この用量依存性が明確な濃度範囲になるように、化粧料に含有させて用いることが好ましい。このような作用用量は、個々の素材によっても変化するが、例えば0.01mM〜50mM、動植物エキスでは0.001〜10%(使用時最終濃度)である。この量範囲においては、前記素材は角層におけるカルシウムイオンの調整剤として機能し、角層のバリア機能も向上せしめる。
この様なカルシウムイオンの調整剤としての皮膚バリア機能の強化素材の具体的な例は、ミカン、タチバナ、ダイダイ等のミカン科ミカン属の植物、好ましくはダイダイ(Citrus aurantium)の果皮の極性溶剤、好ましくは、30〜70%エタノール水溶液抽出物の溶剤除去物乃至は分画物、ミツバ、フェンネルなどのセリ科(Apiaceae)ミツバグサ属の植物の種子の極性溶剤、好ましくは、30〜70%エタノール水溶液抽出物の溶剤除去物乃至は分画物、ヒナギク等のキク科ヒナギク属の植物の花、花蕾の極性溶剤抽出物、好ましくは、30〜70%エタノール水溶液抽出物の溶剤除去物乃至は分画物、ローヤルゼリー乃至はその蛋白或いはその蛋白の加水分解物、ブナ、アメリカブナ、イヌブナ、ヨーロッパブナなどのブナ科ブナ属の植物、好ましくは、ヨーロッパブナ(Fagus sylvatica )の樹皮の極性溶剤抽出物、好ましくは、30〜70%エタノール水溶液抽出物の溶剤除去物乃至は分画物、ヤナギランなどのアカバナ科ヤナギラン属の植物の地上部の極性溶剤抽出物、好ましくは、30〜70%エタノール水溶液抽出物の溶剤除去物乃至は分画物、フウチョウソウ科ケッパー(Capparis spinosa)の花、花蕾の極性溶剤抽出物、好ましくは、30〜70%エタノール水溶液抽出物の溶剤除去物乃至は分画物、キクバオウレン、セリバオウレン、コセリバオウレン等のキンポウゲ科オウレン属の植物の植物体、好ましくは、根茎部を30〜70質量%の含水エタノールで抽出し、所望により抽出溶媒を除去或
いは更に分画精製した抽出物、パルマリア・パルメート(Palmaria palmate)等の紅藻類を水で抽出して、所望により限外濾過などで分子量を整え、溶媒除去した紅藻類の抽出物、棘皮動物ヒトデ綱(Asteroidea)アカヒトデ目(Asterina)の動物の極性溶剤抽出物、好ましくは30〜70%エタノール水溶液抽出物の溶剤除去物乃至は分画物、ドクダミなどのドクダミ科ドクダミ属(Houttuynia cordata)の植物の地上部の乾燥物の極性溶剤抽出物、好ましくは30〜70%エタノール水溶液抽出物の溶剤除去物乃至は分画物等が好適に例示出来る。
かかる成分を化粧料に含有せしめる場合には、化粧料全量に対して、0.01〜10質量%含有させることが好ましく、0.05〜1質量%を含有させることがより好ましい。これは少なすぎると前記効果を奏さない場合が存し、多すぎても表皮への送達量は頭打ちになり、徒に処方の自由度を損なう場合が存するからである。
本発明の化粧料は、前記皮膚バリア機能の強化素材を含有することを特徴とする。かかる成分以外に本発明の化粧料では、通常化粧料に含有される任意成分を含有することが出来る。この様な任意成分としては、例えば、マカデミアナッツ油、アボガド油、トウモロコシ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、ヒマシ油、サフラワー油、綿実油、ホホバ油、ヤシ油、パーム油、液状ラノリン、硬化ヤシ油、硬化油、モクロウ、硬化ヒマシ油、ミツロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬質ラノリン、ホホバロウ等のオイル、ワックス類;流動パラフィン、スクワラン、プリスタン、オゾケライト、パラフィン、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素類;オレイン酸、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸、ウンデシレン酸等の高級脂肪酸類;セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、オクチルドデカノール、ミリスチルアルコール、セトステアリルアルコール等の高級アルコール等;イソオクタン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、イソステアリン酸ヘキシルデシル、アジピン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット等の合成エステル油類;ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン;オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサンシロキサン等の環状ポリシロキサン;アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等;脂肪酸セッケン(ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等)、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル等のアニオン界面活性剤類;塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤類;イミダゾリン系両性界面活性剤(2−ココイル−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキシエチロキシ2ナトリウム塩等)、ベタイン系界面活性剤(アルキルベタイン、アミドベタイン、スルホベタイン等)、アシルメチルタウリン等の両性界面活性剤類;ソルビタン脂肪酸エステル類(ソルビタンモノステアレート、セスキオレイン酸ソルビタン等)、グリセロール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸グリセリン等)、プロピレングリコール脂肪酸エステル類(モノステアリン酸プロピレングリコール等)、硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル、POEソルビタン脂肪酸エステル類(POEソルビタンモノオレエート、モノステアリン酸ポリオキエチレンソルビタン等)、POEソルビット脂肪酸エステル類(POE−ソルビットモノラウレート等)、POEグリセリン脂肪酸エステル類(POE−グリセロールモノイソステアレート等)、POE脂肪酸エステル類(ポリエチレングリコールモノオレート、POEジステアレート等)、P
OEアルキルエーテル類(POE2−オクチルドデシルエーテル等)、POEアルキルフェニルエーテル類(POEノニルフェニルエーテル等)、プルロニック型類、POE・POPアルキルエーテル類(POE・POP2−デシルテトラデシルエーテル等)、テトロニック類、POEヒマシ油・硬化ヒマシ油誘導体(POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油等)、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグルコシド等の非イオン界面活性剤類;ポリエチレングリコール、グリセロール、1,3−ブチレングリコール、エリスリトール、ソルビトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、2,4−ヘキサンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール等のポリオール類;ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸、乳酸ナトリウム等の保湿成分類;表面を処理されていても良い、マイカ、タルク、カオリン、合成雲母、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、無水ケイ酸(シリカ)、酸化アルミニウム、硫酸バリウム等の粉体類;表面を処理されていても良い、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化コバルト、群青、紺青、酸化チタン、酸化亜鉛の無機顔料類;表面を処理されていても良い、雲母チタン、魚燐箔、オキシ塩化ビスマス等のパール剤類;レーキ化されていても良い赤色202号、赤色228号、赤色226号、黄色4号、青色404号、黄色5号、赤色505号、赤色230号、赤色223号、橙色201号、赤色213号、黄色204号、黄色203号、青色1号、緑色201号、紫色201号、赤色204号等の有機色素類;ポリエチレン末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ナイロン粉末、オルガノポリシロキサンエラストマー等の有機粉体類;パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤;アントラニル酸系紫外線吸収剤;サリチル酸系紫外線吸収剤;桂皮酸系紫外線吸収剤;ベンゾフェノン系紫外線吸収剤;糖系紫外線吸収剤;2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等の紫外線吸収剤類;エタノール、イソプロパノール等の低級アルコール類;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2又はその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15又はその誘導体等のビタミンB類;α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ピロロキノリンキノン等のビタミン類等;フェノキシエタノール等の抗菌剤などが好ましく例示出来る。
本発明の化粧料は、前記任意成分とともに、必須成分である、角層におけるカルシウムイオンなどの調整剤としての、皮膚バリア機能の強化素材とを常法に従って処理することにより製造することが出来る。前記皮膚バリア機能の強化素材を的確に表皮に送達せしめることが特に好ましいことから、例えば、リポソームや二重膜ベシクル、脂肪小球などの送達コンパートメントに含有せしめ、かかる皮膚バリア機能の強化素材を担持した送達コンパートメントを化粧料に含有させても良く、この様な送達コンパートメントを含有させる形態が特に好ましい。又、化粧料としては、通常知られているものであれば特段の限定無く適用出来、例えば、ローション化粧料、乳液化粧料、クリーム化粧料、エッセンス化粧料、パック化粧料、アンダーメークアップ化粧料、ファンデーションなどが好ましく例示出来るが、ローション化粧料、乳液化粧料、クリーム化粧料、エッセンス化粧料、パック化粧料等が特に好ましい。
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみ限定を受けないことは言うまでもない。
[実施例1]
ヒト正常表皮細胞を用いて、本発明の皮膚バリア機能の鑑別法を応用した、イオン透過性試験を行った。
1)細胞播種とイオン透過実験
凍結正常ヒト表皮角化細胞(NHEK)(倉敷紡績株式会社製)を解凍し、0.15mM−Ca含有培養液(Humedia−KG2;倉敷紡績株式会社製)にて、37℃、50%二酸化炭素雰囲気下で培養した。Millicell(登録商標) Tissue Culture Plate(ミリポア社製)にコーニング社製トランスウェル(登録商標)(直径12mm、ポリエチレンテレフタレート0.4μmポア)をセットし、下層1.5ml、上層0.5mlの前記培養液を入れ、上記正常ヒト表皮角化細胞(NHEK)を1×105/cm2で播種し、さらに72時間培養した。コンフルエントになったことを確認し、1.45mM−Ca含有−Humedia−KG2培地に交換し、その後96時間培養した。TER(細胞層電気抵抗値)がピーク(350〜450Ω・cm2)になったところで下方方向(basolateral side)、上方方向(apical side)に表1に記載の調製液をそれぞれ1.5ml,0.5ml加えた。37℃ 5%二酸化炭素雰囲気下で2時間静置培養し、apical,basolateralの溶液を回収した。
Figure 2010511376
2)イオン透過係数 計算式
回収したサンプルを定量試薬{Ca−Arsenazo−III、Mg−Xylidyl blueI(ともにFluka社製)}で定量した。定量フローは以下のとおりである。定量結果からNet Flux(単位時間、単位面積あたりの物質移動量)を計算し、Ca、Mgイオン透過係数を下記式より算出した。
Figure 2010511376
3)Ca定量
a) 7.76mgのArsenazoIIIに1N−NaOHを100μl加えて溶解し、さらに表1で調製したCa用apical溶液を加えて50mlに調整した。(Ca定量液)
b)1M−CaCl2水溶液をapical溶液で希釈し、0.01〜1mMのCa標準液を調製し、96ウェルプレートにCa標準液とCa定量液を50μlずつ加えOD(600)を測定し、検量線を引いた。
c)サンプル中のCa定量は、Ca定量液とサンプルを50μlずつ加えOD(600)を測定する。検量線に乗らない場合はサンプルをapical溶液で希釈して測定した。
4)Mg定量
a)5.13mgのXylidyl blueIに1N−NaOHを200μl加えて溶解し、硼酸緩衝液(0.2mol/l NaOH 40mlと0.2mol/l KCl,H3BO3混合液(KCl 15g,H3BO3 12.5gを蒸留水で1lにする)50mlを混合して作る−pH10)で50mlに調整した。(Mg定量液)
b) 1M−MgCl2水溶液をapical溶液で希釈し、0.01〜1mMのMg標準液を調製し、96ウェルプレートにMg標準液15μl、Mg定量液を100μlずつ加えOD(520)を測定し、検量線を引いた。
c) サンプル中のMg定量は、Mg定量液100μl、サンプル15μlずつ加えOD(520)を測定する。検量線に乗らない場合はサンプルをapical溶液で希釈して測定した。
5)TERと透過係数との相関
凍結正常ヒト表皮角化細胞(NHEK)(倉敷紡績株式会社製)を解凍し、0.15mM−Ca含有培養液(Humedia−KG2;倉敷紡績株式会社製)にて、37℃、50%二酸化炭素雰囲気下で培養した。Millicell(登録商標) Tissue Culture Plate(ミリポア社製)にコーニング社製トランスウェル(登録商標)(直径12mm、ポリエチレンテレフタレート0.4μmポア)をセットし、下層1.5ml、上層0.5mlの前記培養液を入れ、上記正常ヒト表皮角化細胞(NHEK)を1×105/cm2で播種し、さらに72時間培養した。コンフルエントになったことを確認し、1.45mM−Ca含有−Humedia−KG2培地に交換し、その後96時間培養した。TERを測定し、さらに下方方向(basolateral side)に表1−1(e)又は表1−2(e)に記載の調製液を、上方方向(apical side)に表1−1又は表1−2に記載の調製液をそれぞれ1.5ml,0.5ml加えた。37℃ 5%二酸化炭素雰囲気下で2時間静置培養し、apical,basolateralの溶液を回収し、イオン透過係数を測定した。測定後、1.45mM−Ca含有−Humedia−KG2培地に交換し、さらに1日後、2日後に、先と同様の操作でTER及びイオン透過係数を測定した。
6)結果
金属イオン添加濃度と透過係数の関係は図1に示す。これより、透過係数は5mM以下で大きく立ち上がっていることから、この範囲に金属イオンの負荷濃度を設定すれば、その影響がより確実に鑑別出来ることがわかった。また、TERと透過係数も負の相関にあり、透過係数が皮膚バリア機能と相関した値であることが裏付けられた。この結果は図2に示す。
[実施例2]
実施例1と同様に添加金属イオンとしてカルシウムを選択し、低カルシウム培地(図3ではCa−で表示)(0.15mM)と高カルシウム培地(図3ではCa+で表示)(1
.45mM)でカルシウム透過係数及びマグネシウム透過係数の比較を行った。すなわち、凍結正常ヒト表皮角化細胞(NHEK)(倉敷紡績株式会社製)を解凍し、0.15mM−Ca含有培養液(Humedia−KG2;倉敷紡績株式会社製)にて、37℃、50%二酸化炭素雰囲気下で培養した。Millicell(登録商標) Tissue Culture Plate(ミリポア社製)にコーニング社製トランスウェル(登録商標)(直径12mm、ポリエチレンテレフタレート0.4μmポア)をセットし、下層1.5ml、上層0.5mlの前記培養液を入れ、上記正常ヒト表皮角化細胞(NHEK)を1×105/cm2で播種し、さらに72時間培養した。コンフルエントになったことを確認し、低カルシウム培地条件ではHumedia−KG2培地のまま、高カルシウム培地条件では1.45mM−Ca含有−Humedia−KG2培地に交換して、培養を継続した。1日後にTERを測定し、さらに下方方向(basolateral side)に表1−1(e)又は表1−2(e)に記載の調製液を、上方方向(apical side)に表1−1又は表1−2に記載の調製液をそれぞれ1.5ml,0.5ml加えた。37℃ 5%二酸化炭素雰囲気下で2時間静置培養し、apical,basolateralの溶液を回収し、イオン透過係数を測定した。測定後、Humedia−KG2培地又は1.45mM−Ca含有−Humedia−KG2培地に交換し、さらに1日後〜5日後に、先と同様の操作でTER及びイオン透過係数を測定した。結果を図3に示す。これによれば、高カルシウム培地で育てたケラチノサイトではタイトジャンクションが形成されていくに連れてTERが上がり、イオン透過係数は減少していることがわかる。これによりカルシウムは皮膚バリア機能の指標となるばかりでなく、細胞膜形成、すなわち、皮膚バリアそのものにも影響を与えており、その透過性のコントロールは皮膚バリア機能を考える上で重要であることが裏付けられた。
[実施例3]
表皮細胞同士の接着因子であるタイトジャンクション蛋白の1つであるクローディン1をsiRNAを用いて抑制した場合のTERと金属イオン透過係数とを、実施例1の方法に従って測定した。すなわち、凍結正常ヒト表皮角化細胞(NHEK)(倉敷紡績株式会社製)を解凍し、0.15mM−Ca含有培養液(Humedia−KG2;倉敷紡績株式会社製)にて、37℃、50%二酸化炭素雰囲気下で培養した。その後、この培養した細胞にsiRNAをトランスフェクションした。Millicell(登録商標) Tissue Culture
Plate(ミリポア社製)にコーニング社製トランスウェル(登録商標)(直径12mm、ポリエチレンテレフタレート0.4μmポア)をセットし、下層1.5ml、上層0.5mlの前記培養液を入れ、上記siRNAトランスフェクションヒト表皮角化細胞を2.5×105/cm2で播種し、さらに24時間培養した。コンフルエントになったことを確認し、1.45mM−Ca含有−Humedia−KG2培地に交換し、その後48時間培養した。TERを測定し、さらに下方方向(basolateral side)に表1−1(e)又は表1−2(e)に記載の調製液を、上方方向(apical side)に表1−1又は表1−2に記載の調製液をそれぞれ1.5ml,0.5ml加えた。37℃ 5%二酸化炭素雰囲気下で2時間静置培養し、apical,basolateralの溶液を回収し、イオン透過係数を測定した。結果を図4に示す。これより、クローディン1が抑制されているときには、TERが減少し、カルシウムやマグネシウムなどの金属イオンの透過係数も上昇することがわかる。これよりクローディン1等のタイトジャンクション蛋白が金属イオンの透過に影響を与えており、これにより皮膚バリア機能にも影響を与えていることが推察される。
[実施例4]
セリ科ミツバグサ属の植物の種子の粉砕物500gに、3lの50%エタノール水溶液を加え、3時間攪拌下加熱し、還流を行った。室温まで冷却後、不溶物を濾過し、減圧濃縮し、残渣に1lの水と、1lの酢酸エチルを加え、液液抽出を行った。酢酸エチル層を取り、これを水500mlで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧濃縮
し、溶媒を除去し、ミツバグサ抽出物1を得た。このものについて、実施例1の1)の手技で作成した三次元培養細胞を用い、これを10-1%のミツバグサ抽出物1の存在下培養し、5mMのカルシウム負荷濃度で培養した後、実施例1の3)の手技でカルシウムイオンを染色し、吸光度として測定した。被験物質の濃度が0のものを対照(コントロール)として、カルシウムイオンの透過比を求めた。結果を図5に示す。これよりミツバグサ抽出物1はカルシウムイオンの真皮・表皮深層部から角層への移動を抑制する作用を有することが分かる。
[実施例5]
実施例4のミツバグサ抽出物1をL−カルニチン(シグマ社製)に置換し、同様の手技でカルシウムの移動の抑制を調べた。結果を図5に示す。これよりL−カルニチンはカルシウムイオンの真皮・表皮深層部から角層への移動を抑制する作用を有することが分かる。
[実施例6]
棘皮動物ヒトデ綱(Asteroidea)アカヒトデ目(Asterina)の動物の乾燥物500gに、3lの水を加え、3時間攪拌下加熱し、還流を行った。室温まで冷却後、不溶物を濾過し、減圧濃縮しヒトデ抽出物1を得た。実施例4のミツバグサ抽出物1をこのヒトデ抽出物1に置換し、同様の手技でカルシウムの移動の抑制を調べた。結果を図5に示す。これよりヒトデ抽出物1はカルシウムイオンの真皮・表皮深層部から角層への移動を抑制する作用を有することが分かる。
[実施例7]
実施例4のミツバグサ抽出物1をローヤルゼリー加水分解蛋白(「ロイヤルビサイトPX」;片倉チッカリン株式会社製)に置換し、同様の手技でカルシウムの移動の抑制を調べた。結果を図5に示す。これよりローヤルゼリー加水分解蛋白はカルシウムイオンの真皮・表皮深層部から角層への移動を抑制する作用を有することが分かる。
[実施例8]
パルマリア・パルメートの植物体全体を乾燥させた後、該乾燥物の100gを秤取り、これに2lの水を加え徐々に加熱し、60℃まで昇温し、この温度を3時間保持した後、室温まで放冷した。冷却後濾過により不溶分を除去し、濾液を凍結乾燥してパルマリア抽出物1を得た。実施例4のミツバグサ抽出物1をパルマリア抽出物1に置換し、同様の手技でカルシウムの移動の抑制を調べた。結果を図6に示す。これよりパルマリア抽出物1はカルシウムイオンの真皮・表皮深層部から角層への移動を抑制する作用を有することが分かる。
[実施例9]
凍結正常ヒト表皮角化細胞(NHEK)(倉敷紡績株式会社製)を解凍し、0.15mM−Ca含有培養液(Humedia−KG2;倉敷紡績株式会社製)にて、37℃、50%二酸化炭素雰囲気下で培養した。Millicell Tissue Culture Plate(ミリポア社製)にコーニング社製トランスウェル(直径12mm、ポリエチレンテレフタレート0.4μmポア)をセットし、上層0.5ml、下層1.5mlの前記培養液を入れ、上記正常ヒト表皮角化細胞(NHEK)を1×105/cm2で播種し、さらに72時間培養した。コンフルエントになったことを確認し、1.45mM−Ca含有−Humedia−KG2培地に交換し、その後96時間培養した。その後α,ε−ビス(γ−N−ラウロイルグルタミル)リジン(ペリセア L−30(登録商標)(以下、ペリセアと記載する);旭化成株式会社製)を10-4v/v%となるように培養液中に添加した培養液に交換してTERを測定し、さらに培養を継続し、1日後、2日後、3日後、4日後にTERを測定した。抽出物の添加時のTER(Transepitherial Electrical Resistance)値(Ω・cm2
に対する、一定時間後のTER値の経時変化を示した。結果を図7に示す。また、実施例1の手技でカルシウムイオン透過係数を測定したところ、TERの変化と逆相関性が見られた。これより、ペリセアの添加により、カルシウムイオンの移動が抑制され、コントロールに比べて、抵抗値が上昇していることが分かる。
[実施例10]
実施例4のミツバグサ抽出物1をε,γ−グルタミルリジンに置換し、同様の手技でカルシウムの移動の抑制を調べた。結果を図6に示す。これよりε,γ−グルタミルリジンはカルシウムイオンの真皮・表皮深層部から角層への移動を抑制する作用を有することが分かる。
[実施例11]
パルマリア抽出物1、α,ε−ビス(γ−N−ラウロイルグルタミル)リジン(ペリセア)及びε,γ−グルタミルリジンの併用効果を同様に求めた。結果を図6に示す。併用効果が認められた。
[実施例12]
キンポウゲ科オウレン属キオウレンの根茎を細切したもの500gに、3lの50%エタノール水溶液を加え、3時間攪拌下加熱し、還流を行った。室温まで冷却後、不溶物を濾過し、減圧濃縮し、残渣に1lの水と、1lの酢酸エチルを加え、液液抽出を行った。酢酸エチル層を取り、これを水500mlで2回洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、減圧濃縮し、溶媒を除去し、オウレン抽出物1を得た。
凍結正常ヒト表皮角化細胞(NHEK)(倉敷紡績株式会社製)を解凍し、0.15mM−Ca含有培養液(Humedia−KG2;倉敷紡績株式会社製)にて、37℃、50%二酸化炭素雰囲気下で培養した。Millicell Tissue Culture Plate(ミリポア社製)にコーニング社製トランスウェル(直径12mm、ポリエチレンテレフタレート0.4μmポア)をセットし、上層0.5ml、下層1.5mlの前記培養液を入れ、上記正常ヒト表皮角化細胞(NHEK)を1×105/cm2で播種し、さらに72時間培養した。コンフルエントになったことを確認し、1.45mM−Ca含有−Humedia−KG2培地に交換し、その後96時間培養した。その後、オウレン抽出物1を10-5v/v%となるように培養液中に添加した培養液に交換してTERを測定し、さらに培養を継続し、1日後、2日後、3日後にTERを測定した。抽出物の添加時のTER(Transepitherial Electrical Resistance)値(Ω・cm2)に対する、一定時間後のTER値の経時変化を示した。結果を図8に示す。また、実施例1の手技でカルシウムイオン透過係数を測定したところ、TERの変化と逆相関性が見られた。これより、オウレンの添加により、カルシウムイオンの移動が抑制され、コントロールに比べて、抵抗値が上昇していることが分かる。
[実施例13]
実施例12のキオウレンの根茎をミカン科ミカン属ダイダイの果皮の乾燥物に置換して同様に処理し、トウヒ(橙皮)抽出物1を得た。これを実施例12と同様に操作して、カルシウムイオンの移動抑制による抵抗値の変化として測定評価した。結果を図8に示す。これより、トウヒ抽出物1は優れたカルシウム抑制作用が存することが分かった。
[実施例14]
以下に示す処方に従って、本発明の化粧料を製造した。即ち、下記に示す処方に従って、本発明の化粧料である乳液を作製した。即ち、(A)の各成分を混合し、80℃に加熱した。一方、(B)の各成分を80℃に加熱した。(A)の混合物に(B)の混合物を加えて撹拌して乳化させ、更に(C)を加えて中和し、その後35℃にまで撹拌、冷却し、
乳液を作製した。
Figure 2010511376
Figure 2010511376
本発明は、化粧料の設計などに応用出来る。

Claims (8)

  1. 皮膚バリア機能の鑑別法であって、金属イオンの表皮細胞層の透過性を指標とし、金属イオンの透過性が高いほど、皮膚バリア機能が低いと鑑別することを特徴とする、鑑別法。
  2. 前記金属イオンは、カルシウムイオン及び/又はマグネシウムイオンであることを特徴とする、請求項1に記載の鑑別法。
  3. 1)正常ヒト表皮細胞を底部が半透膜であるウェル中で、被験物質の存在下及び非存在下培養し、
    2)細胞が半透膜に接着している側を下方、その逆側を上方とした場合、それぞれのウェルの細胞の上方に測定する金属イオンを含まない培地を、下方に金属イオンを含む培地を加え、培養し、
    3)それぞれの培地中の金属イオン濃度を計測し、
    4)これより金属イオンの表皮細胞層の透過性を計測し、被験物質の添加により添加しない場合に比べ透過性が減じた場合には、被験物質が皮膚バリア機能の強化素材として有効であると判別し、透過性の減じた量が大きいほど被験物質が皮膚バリア機能の強化素材としての適性が高いと鑑別することを特徴とする、
    皮膚バリア機能の強化素材のスクリーニング法。
  4. 前記金属イオンはカルシウムイオン及び/又はマグネシウムイオンであることを特徴とする、請求項3に記載の皮膚バリア機能の強化素材のスクリーニング法。
  5. 前記金属イオンはカルシウムイオンであることを特徴とする、請求項4に記載の皮膚バリア機能の強化素材のスクリーニング法。
  6. 請求項3〜5何れか1項に記載の皮膚バリア機能の強化素材のスクリーニング法で有効とされた、皮膚バリア機能の強化素材。
  7. 請求項6に記載の皮膚バリア機能の強化素材を含む、表皮におけるカルシウムイオンの調整剤。
  8. 請求項6に記載の皮膚バリア機能の強化素材を含有してなる化粧料。
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