JP4383630B2 - 化粧料 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は非晶質ハイドロキシアパタイト微粒子を含有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ハイドロキシアパタイトは、皮脂や老廃物の吸着除去能に優れており、かつ生体刺激がない上、安全性が高いので、化粧品の成分として配合することが知られていた。
例えば、特公平4−27203号公報には、球状のハイドロキシアパタイトを化粧品に顔料として配合することにより、使用感が良好で皮膚障害を低減できる化粧品が開示されている。又、特公平6−92288号公報には、ハイドロキシアパタイトの複合粉体を化粧品に配合することにより、使用感が良好で、肌荒れ防止、ニキビ患者の肌の炎症を抑制する効果に優れた皮膚外用剤、化粧品が開示されている。
【0003】
特開平5−25458号公報には、Me(0.5m+1.5n)(X)m・(PO4)n[式中、MeはCa,Mg,Ba,Zn又はCe,XはOH、Cl又はF,n及びmは係数]で表され、且つMe/Pが1.4〜1.8の組成を有する難溶性の塩基性リン酸塩であって、平均粒径が0.1〜5μmの範囲内にある微粉末を、生体安全性と製品の安定性を向上させる紫外線吸収剤として、化粧品等の成分として配合しうることが開示されている。
また、特開平9−40408号公報には、化粧品用として被覆力を向上すべく、板状の大型ヒドロキシアパタイト結晶の製造方法が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
正常な皮膚の表皮細胞の分裂は基底細胞で行われており、分裂によって生じた細胞は、分化過程を経て、有きょく細胞から顆粒細胞を経て、皮膚表層の角質細胞となることが知られている。
通常、これら表皮細胞の増殖と分化の過程(以下、ターンオーバー)には、カルシウムイオン、サイクリックAMP、タンパクキナーゼ、レチンイド、ビタミンD3、グルココルチコイド、プロスタグランジンなどの生理活性物質の他に、epidermal growth factor(EGF)やtransforming growth factor β(TGF-β)などの様々な種類の細胞増殖因子が関与していると考えられている。
【0005】
皮膚に対してある種の刺激が加わり、表皮に異常な増殖変化が起こる角化異常では、細胞としては死んだ状態にあり、脱核した角層細胞が、核を消失させず不完全な角層形成をすると言われ、冬季の肌荒れに観察される。
前記に例示した、ハイドロキシアパタイトの化粧品に関する先行技術はいずれも、表皮角質のターンオーバーの変調を改善し、皮膚の老化防止を改善する効果としては満足しうるものではなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者らは、皮膚内の表皮角化細胞に働きかけて、細胞の新陳代謝を促し、外界からの刺激による皮膚細胞の損傷を回復させ、若々しい肌の状態を維持する優れた化粧効果を奏する化粧料や、頭髪毛乳頭に作用して、細胞を活性化させ脱毛予防や育毛作用を促す優れた頭髪化粧品を提供することを目的として、ハイドロキシアパタイトの粒子形態について、鋭意研究した結果、100nm以下の非晶質ハイドロキシアパタイトに前記効果があることを見出し、本発明を完成した。
【0007】
ここで、非晶質ハイドロキシアパタイトとは、ハイドロキシアパタイト特有の結晶性の明確な特徴である回折パターンを示さない結晶性が低いハイドロキシアパタイトを指す。
ハイドロキシアパタイトは、Ca10(PO46(OH)2なる化学両論組成で示されるが、Ca/Pモル比が1.67にならなくても、ハイドロキシアパタイトの性質を示し、非化学両論的な特徴を有する。
このように、本発明に使用する非晶質ハイドロキシアパタイトとは、Ca/Pモル比1.4〜1.8でCa塩とリン酸塩とを反応させて得られた非晶質または結晶性の低いものを意味している。
【0008】
一般に、ハイドロキシアパタイトの合成方法は、乾式合成、湿式合成等の様々な合成方法があるが、いずれの合成方法で得られたものを用いることができ、製造過程は限定されない。
例えば、湿式合成による場合、水酸化カルシウム懸濁液にCa/P比1.66となるようにリン酸を滴下してハイドロキシアパタイトを得ることができる。
或いは、カルシウム塩水溶液(塩化カルシウム、酢酸カルシウム、硝酸カルシウム、乳酸カルシウム等)とリン酸塩水溶液(リン酸アンモニウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム等)をCa/P比1.66になるように混合攪拌して沈殿物を得る。この沈殿物を洗浄濾過して、ハイドロキシアパタイトを得ることができる。
或いは、リン酸カルシウム2水和物をアルカリ溶液中で熟成した後、濾過洗浄を行い、溶液中のアルカリ成分を除去してハイドロキシアパタイトを得ることができる。
【0009】
前記のごとく合成されたハイドロキシアパタイト粉末は、平均粒径が100nm以下になるように微粒化処理される。
微粒化処理の方法としては、ハイドロキシアパタイト微粒子が、100nm以下の平均粒径にできるものであれば、特に限定されるものではないが、例えば、サンドミルタイプの粉砕機を用いることができ、他には、超高圧液体分散タイプの分散機を用いることができる。
【0010】
微粉化処理を行うに当たり、前記の粉砕機若しくは分散機を用いる場合、必要に応じて、クエン酸、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、乳酸、水ガラス、シリコーンオイル、レシチン、ペクチン、ゼラチン、ステアリン酸、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、カゼイン、アルブミン、グルコース、ポリペプタイド、微結晶セルロース、ショ糖脂肪酸エステル類、ポリグリセリン脂肪酸エステル類、プロピレングリコール脂肪酸エステル、サポニン類等の分散剤を用いることができる。
その他の微粉化処理の方法として、ハイドロキシアパタイトのプレートに真空中で電圧を加え、ハイドロキシアパタイト微粒子を放出させる方法も挙げられる。
【0011】
本発明の非晶質ハイドロキシアパタイト微粒子は、前記の通り、皮膚内の表皮角化細胞に働きかけて新陳代謝を促し、外界からの刺激による皮膚細胞の損傷を回復させ、若々しい肌の状態を維持しうるものである。
本発明の化粧料は前記の非晶質ハイドロキシアパタイト微粒子が配合されたもので、その配合量は化粧料の種類によって異なるので一概には決定できないが、化粧料100部に対して0.01〜10.0重量%配合される。
前記の配合量が前記範囲未満である場合には、前記の非晶質ハイドロキシアパタイト微粒子を配合した効果が極めて低くなり、また前記範囲を越える場合には微粒子の凝縮が生じやすくなり、化粧料に安定に配合することが困難になるからである。
【0012】
アパタイト微粒子は凝集しやすいため、化粧品基剤中に配合しても十分に分散できず、製品保存時に凝集が生じやすい。
特に、アパタイトの配合量が大きくなると微粒子の凝集は生じやすくなる。
このようなアパタイト微粒子の凝集性を抑えるため、微粒子化されたアパタイトとともに有機酸を配合することが好ましい。
アパタイト微粒子は、有機酸とともに配合すると、化粧品中においてアパタイト微粒子の表面が溶解され、配合前に比べて粒径が小さい状態で存在させることができる。
【0013】
本発明で使用される有機酸として、カルボン酸が使用されるが、特にα−ヒドロキシ酸(フルーツ酸)が好ましい。
前述のα−ヒドロキシ酸とは、カルボキシル基−COOHと水酸基−OHを有する化合物の総称であり、例示すると、グリコール酸、グルクロン酸、ピルビン酸、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、サリチル酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、酪酸、2−ヒドロキシ酪酸、3−ヒドロキシ酪酸等が挙げられ、これらの一種又は二種以上が用いられる。
有機酸の配合量は、アパタイトの量に対して1〜500重量%の範囲内であり、pHが4.5〜7.0の範囲内に調製して使用するのが好ましい。
【0014】
化粧品のpHが4.5以下になると、配合されたアパタイトの溶解が進行して、アパタイト微粒子が消失して紫外線防止効果を損なう恐れがある。
pHが7.0を越えた状態であると、配合されたアパタイト粒子どうしの凝集が起こりやすくなって、本発明の化粧品の効果が損なわれる恐れがある。
【0015】
本発明の化粧料には、前記の非晶質ハイドロキシアパタイト微粒子を必須構成成分とするが、その他一般的に用いられている油脂類、界面活性剤、水溶性高分子、防腐剤、薬剤、色素、香料、保湿剤等の各種化粧料成分が適宜配合される。
前記の油脂類としては、流動パラフィン、ワセリン、パラフィンワックス、スクワレン、ミツロウ、カルバナロウ、オリーブ油、ラノリン、セラックなどが挙げられる。
【0016】
前記の界面活性剤としては、例えば陰イオン界面活性剤(N−アシル−グルタミン酸ナトリウム、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム等)、非イオン性界面活性剤(モノラウリン酸ソルビタン、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンセチルエーテル等)、陽イオン性界面活性剤(塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等)、両イオン性界面活性剤(ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等)が挙げられる。
【0017】
前記の水溶性高分子としては、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、トラガントガム、カラギーナン、デキストリン、ゼラチン、アラビアゴム等が挙げられる。
【0018】
前記の防腐剤としては、安息香酸ナトリウム、パラベン等が挙げられる。
前記の薬剤としては、ビタミン類、ヒノキチオール、キトサン等の天然抗菌剤、生薬等が挙げられる。
【0019】
前記の色素としては、酸化鉄、黄酸化鉄、酸化チタン、セリサイト、マイカ、タルク、酸化クロム等の色素等が挙げられる。
【0020】
前記の香料としては、ラベンダー、レモン、ライム、ジャスミン、ローズ等の精油やムスク等の動物性香料等が挙げられる。
【0021】
前記の保湿剤としては、ソルビトール、キシリトール、グリセリン、マルチトール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。
これらの一般的に用いられている化粧品成分の配合量は、用途に応じて適宜調製される。
【0022】
本発明の化粧料の形態は任意であり限定されず、例えば、液状、エマルジョン、クリーム、ゲル、エアゾール、パウダー等の外皮に適用できるものであればよい。化粧料の種類としては、クリーム、乳液、ローション、エッセンス、洗顔料、パック等の基礎化粧品、ファンデーション、リキッドファンデーション等のメイクアップ化粧品、ボディシャンプー、石鹸、デオドラント剤等のトイレタリー製品を挙げることができる。
【0023】
また、本発明の化粧料は毛根周辺及び頭髪に作用し、頭髪保護にも有効であるため、例えばシャンプー、リンス、トリートメント、コンディショナー、整髪料等のヘアー製品等の形態として利用することができる。
さらに、前記の非晶質ハイドロキシアパタイト微粒子を配合した化粧品を皮膚に直接した場合、前述したように皮膚内の表皮角化細胞に働きかけて、細胞の新陳代謝を促す効果があるので、本発明の非晶質ハイドロキシアパタイト微粒子は、入浴剤の成分としても使用できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
(実施例1)非晶質ハイドロキシアパタイトの製造
次の処方にて、本発明の化粧品に配合する非晶質ハイドロキシアパタイトを製造した。
最初に攪拌下の水酸カルシウム懸濁液に、懸濁液のpH値が、pH10に至るまで30重量%濃度のリン酸水溶液を滴下した。このようにして生成したゲル状物質を室温で1日間放置して熟成した。その後かかるゲル状物質をガラスフィルターで濾過し、残った物質を更に100℃以上の空気中で乾燥することにより、Ca/P比が1.62の非晶質ハイドロキシアパタイトを得た。かかる非晶質ハイドロキシアパタイトの平均粒径は、3.2μmで最大粒径が21μmであった。
更に、前記の非晶質ハイドロキシアパタイト粉末を(株)シンマルエンタープライゼス社製サンドミル(商品名「ダイノーミル」)を使用して、平均粒径が50nmになるまで微粒化処理を行った。
【0025】
このようにして得られた非晶質ハイドロキシアパタイト微粒子の粉末X線回折パターンを図1に示す。この回折パターンからわかるように、非晶質ハイドロキシアパタイトは、ハイドロキシアパタイト結晶特有のピークがブロードになっており、非晶質になっていることがわかる。
【0026】
(実施例2)表皮細胞増殖能試験
実験にはハートレー系雌モルモット(体重約300〜400g)を用い、約1週間、環境に慣らさせた後、実験に用いた。
実験は、室温24℃、照明12L:12Dに制御された部屋で行われた。
モルモットの耳皮膚表皮細胞の分裂を誘起するため、外耳を粘着テープで軽く15回ストリッピングした。その後、試験試料を塗布・処理を行った。実験は、毎日1回、4日間連続して行った。
【0027】
試験試料には、前記の合成した非晶質ハイドロキシアパタイト(以下、粉末HAP)及びそれを微粉化処理したアパタイト(以下、微粉化HAP)を用いた。
各試験試料は、1%のDMSOを含む生理食塩水に1%に分散させた。最終日、モルモットに生理食塩水に溶解したコルセミドを腹腔内に2mg/kg投与することにより、分裂中の表皮細胞を中期で停止させた。コルセミド投与後、4時間目にモルモットをエーテルで殺し、試験試料で処理した耳を採取し、10%緩衝ホルマリン液で固定した。固定した耳は、常法に従って脱水・パラフィン包埋し、皮膚表面に垂直に4μmの厚さで薄切した後、ヘマトキシリン・エオジン染色を施した。
【0028】
これとは別に、表皮細胞を機械的に刺激して誘起せずに、ハイドロキシアパタイトが細胞分裂を増大させるかどうかを検討するため、ストリッピングを行わずに、試験試料を塗布・処理する実験も行った。この際、試験試料の塗布は10日間行われた。
各実験とも、試験試料を塗布・処理しない対照群を設け、各群10験体を実験に用いた。
すべての組織標本の真皮−表皮境界周辺部の観察は、顕微鏡に装着したCCDカメラを通して行われた。新規に分裂した細胞数は、画面上に映し出した真皮−表皮境界部の2mm当たりの分裂中期像をカウントして得られた。
各群間のデータは、Studentのt検定を行うことで、統計的な有意差を検討した。
【0029】
[結果と考察]
図2は、連続して4日間ストリッピングした後に、粉末HAP及び微粉化HAPを処置した組織からカウントした分裂中期像の数を示したものである。即ち、図2は、15回のストリッピング後、試験試料を塗布・処理することを4日間連続して行って得られたモルモット耳皮膚における表皮細胞の分裂中期像の数であり、それぞれの値は、平均値±S.D.で示した。*:対照群と有意差あり、P<0.05。**:SP−1とTSP−1の間で有意差あり、P<0.05。
対照群は、試験試料を塗布・処理することなく、ストリッピングのみを行ったデータである。ストリッピングを行わない状態においては、分裂中期像の数は、3.3±1.6(以下、平均±S.D.)であった(図3参照)が、ストリッピングにより23.9±5.1と4時間以内に新規に分裂した表皮細胞数が増大する。この状態で、更に粉末HAPを塗布・処理すると、37.7±4.9に増加し、微粉化HAPでは60.5±9.6と対照群のおよそ2.5倍以上の分裂像が観察された。また、粉末HAP及び微粉化HAPの間でも統計的な差が認められた。
【0030】
図3は、ストリッピングによる表皮細胞の新規分裂誘起をせずに、粉末HAP及び微粉化HAPを塗布・処理したときのデータである。即ち、図3は、ストリッピングせずに、直接、試験試料を塗布・処理することを10日間行って得られたモルモット耳皮膚における表皮細胞の分裂中期像の数であり、それぞれの値は、平均値±S.D.で示した。*:対照群と有意差あり、P<0.05。**:SP−1とTSP−1の間で有意差あり、P<0.05。
試験試料は、図2で示されたデータとは異なり、10日間、処理が行われたが、粉末HAPでは9.6±2.2、微粉化HAPでは11.8±1.5と試験試料のみの塗布・処理によっても、表皮細胞の分裂像は優位に増大した。また、粉末HAPよりも微粒子である微粉化HAPを使用した場合が、その効果も優位に大きいことが判明した。
【0031】
(実施例3)細胞活性効果試験
[実験]
ハイドロキシアパタイト微粒子の細胞活性効果をMTT法により調べた。
正常ヒト表皮角化細胞10,000個/mlを懸濁した培地(森永生科学研究所・HFK Cells Kit)100ulを96穴プレートに播く。
24時間後にハイドロキシアパタイト微粒子を0.1重量%添加する。
添加72時間後にMTT試薬を加えて4時間培養する。培養した細胞をDSMOで溶解して吸光度を測定し、吸光度により細胞増殖を調べ、細胞活性とした。
前記と同一の処方にて、ハイドロキシアパタイト微粒子を0.1重量%及び乳酸0.01重量%添加したものについて、細胞活性を測定した。
【0032】
また比較として平均径3μmのハイドロキシアパタイト、高結晶化ハイドロキシアパタイト、乳酸、コラーゲンの各種成分をそれぞれ添加した場合について、細胞活性を測定した。
高結晶化ハイドロキシアパタイトは、ハイドロキシアパタイトを1000℃で焼成して得られるものである。
細胞活性比は、薬剤無添加細胞の吸光度を1として求めた。
【0033】
[実験結果]
実験の結果を表1に示す。この表からわかるように、微粒子のハイドロキシアパタイトを添加したものはいずれも細胞活性比が1.0より大きいので、細胞活性を高くする効果があることがわかる。
【0034】
【表1】
Figure 0004383630
【0035】
(実施例4)細胞活性効果
ハイドロキシアパタイト微粒子の細胞活性効果をMTT法により調べた。
正常ヒト頭髪毛乳母細胞10,000個/mlを懸濁した培地(東洋紡績・HDPC Total Kit)100ulを96穴プレートに播いた。
24時間後にハイドロキシアパタイト微粒子を0.1%添加した。
添加後72時間後にMTT試薬を加えて4時間培養する。
培養した細胞をDSMOで溶解して吸光度を測定し、吸光度により細胞増殖を調べ、細胞活性とした。
前記と同一の処方にて、ハイドロキシアパタイト微粒子を0.1重量%及びペンタデカン酸0.1重量%添加したものについて、細胞活性を測定した。
【0036】
また、比較として平均径3μmのハイドロキシアパタイト、高結晶化ハイドロキシアパタイト及びペンタデカン酸を用いた。
高結晶化ハイドロキシアパタイトは、ハイドロキシアパタイトを1000℃で焼成して得たものである。
細胞増殖は、薬剤無添加細胞の吸光度を1として求めた。
【0037】
[実験結果]
実験の結果を表2に示す。この表からわかるように、微粒子のハイドロキシアパタイトを添加したものはいずれも細胞活性比が1.0より大きいので、細胞活性を高くする効果があることがわかる。
【0038】
【表2】
Figure 0004383630
【0039】
(実施例5)各種処方例
次に、前記の非晶質アパタイト微粒子を配合した処方例を示す。
【0040】
処方例1(養毛剤:ヘアトニックタイプ)
(成分)
(1) 非晶質アパタイト微粉末 1.0
(2) メントール 0.2
(3) エタノール 60.0
(4) 精製水 残り
(製法)エタノールにメントールを溶解した後、精製水を加える。次いで、非晶質アパタイト微粒子を加えて均一に攪拌して製品とした。
【0041】
処方例2(シャンプー)
(成分)
(1) 非晶質アパタイト微粒子 1.0
(2) 乳酸 0.1
(3) アルキル硫酸トリエタノールアミン 15.0
(4) ヤシ油脂肪酸モノエタノールアミド 2.0
(5) エチレングリコールモノステアレート 5.0
(6) 香料 0.5
(7) 精製水 残り
(製法)上記成分を86℃に加温しつつ、均一に混合攪拌して本発明のシャンプーを調製した。
【0042】
処方例3(リンス)
(成分)
(1) 非晶質アパタイト微粒子 0.2
(2) 塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム 1.4
(3) ステアリルアルコール 0.6
(4) グリセリンモノステアレート 1.5
(5) プロピレングリコール 5.0
(6) 精製水 残り
(製法)上記成分を86℃に加温しつつ均一に混合攪拌して、本発明のリンスを調製した。
【0043】
処方例4(トリートメント)
(成分)
(1) 非晶質アパタイト微粒子 0.1
(2) 塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 6.0
(3) ポリビニルピロリドン 4.0
(4) プロピレングリコール 5.0
(5) 色素 0.1
(6) 香料 0.1
(7) 精製水 残り
(製法)上記成分を86℃に加温しつつ均一に混合攪拌して本発明のトリートメントを調製した。
【0044】
処方例5(パック剤)
(成分)
(1) 非晶質アパタイト微粒子 1.0
(2) ポリビニルアルコール 15.0
(3) ポリエチレングリコール 3.0
(4) プロピレングリコール 7.0
(5) エタノール 10.0
(6) メチルパラベン 0.1
(7) 香料 0.1
(8) 精製水 残り
(製法)(8)に、(3)及び(4)、(6)を加えて溶解した。次に、(2)を加え、75℃に加温しつつ攪拌して溶解し、(1)を分散する。これに(5)と(7)を添加し攪拌してパック剤を得た。
【0045】
処方例6(クリーム状ファンデーション)
(成分)
(1) 非晶質アパタイト微粒子 0.5
(2) ステアリン酸 5.0
(3) 親油性モノステアリン酸グリセリン 2.5
(4) セトステアリルアルコール 1.0
(5) モノステアリルアルコール 1.0
(6) 流動パラフィン 7.0
(7) ミスチリン酸イソプロピル 8.0
(8) モノラウリン酸プロピレングリコール 3.0
(9) メチルパラベン 1.5
(10) トリエタノールアミン 1.2
(11) ソルビット 3.0
(12) 香料 0.1
(13) 精製水 残り
(製法) (2)〜(7)成分を65℃に加温しつつ攪拌して溶解した。
一方、(8)〜(12)成分を65℃に加温しつつ攪拌して溶解した。これらの溶解物を混合攪拌し、(13)成分及び(1)成分を添加して均一に混合攪拌した。
【0046】
処方例7(化粧水)
(成分)
(1) 非晶質アパタイト微粒子 0.1
(2) グリセリン 5.0
(3) ポリエチレングリコール 0.2
(4) 界面活性剤 2.0
(5) エタノール 10.0
(6) 香料 0.2
(7) エチルパラベン 0.1
(8) 精製水 残り
(製法)上記成分を室温にて均一に攪拌して可溶化し、化粧水とした。
【0047】
処方例8(乳液)
(成分)
(1) 非晶質アパタイト微粒子 0.05
(2) ステアリン酸 6.0
(3) ミツロウ 2.0
(4) ラノリン 4.0
(5) モノステアリン酸グリセリン 3.0
(6) 界面活性剤 0.5
(7) 香料 0.5
(8) エチルパラベン 0.1
(9) 精製水 残り
(製法)上記成分を室温にて均一に攪拌して可溶化し、化粧水とした。
【0048】
処方例9(クリーム)
Figure 0004383630
(製法)(1)〜(8)の成分を75℃に加温しつつ均一に混合攪拌し、溶解する(油相)。(13)に(11)及び(12)の成分を溶解した後、(9)及び(10)を加えて分散しつつ75℃に加温する(水相)。水相に油相を添加し、ホモミキサー処理により乳化した後、冷却し、クリームを得た。
【0049】
処方例10(洗顔クリーム)
(成分)
(1) N−ラウロイル−L−グルタミン酸カリウム 10.0
(2) ステアリン酸カリウム 5.0
(3) ミスチリン酸カリウム 5.0
(4) 非晶質アパタイト微粒子 6.0
(5) 1,3−ブチレングリコール 20.5
(6) グリセリン 5.0
(7) 精製水 残り
(製法)上記成分(1)〜(7)を80℃に加温しつつ均一に混合攪拌して、洗顔クリームを調製した。
【0050】
処方例11(ボディシャンプー)
(成分)
(1) N−アシル−L−グルタミン酸ナトリウム 10.0
(2) N−ラウロイルグリシンナトリウム塩 10.0
(3) ミスチリン酸カリウム 5.0
(4) ラウリン酸カリウム 5.0
(5) プロピレングリコール 3.0
(6) メチルパラベン 0.3
(7) 非晶質アパタイト微粒子 3.0
(8) 精製水 残り
(製法)上記成分を80℃に加温しつつ均一に混合攪拌してボディシャンプーを調製した。
【0051】
処方例12(浴用剤)
(成分)
(1) 硫酸ナトリウム 29.0
(2) 炭酸水素ナトリウム 28.5
(3) 硫酸マグネシウム 29.0
(4) ケイ酸カルシウム 1.0
(5) 香料 1.5
(6) 液状シリコン 1.0
(7) 非晶質アパタイト微粒子 10.0
(8) サリチル酸 1.0
(製法)上記成分を均一に混合攪拌して、浴用剤を調製した。
【0052】
処方例13(固形石鹸)
(成分)
(1) 石鹸用素地(牛脂:ヤシ油脂肪酸=8:2) 41.0
(2) N−アシル−L−グルタミン酸ナトリウム 5.0
(3) 濃グリセリン 8.0
(4) 酒石酸 1.0
(5) 非晶質アパタイト微粒子 8.0
(6) エデト酸塩 0.1
(7) 精製水 残り
(製法)上記成分を加温ニーダーに仕込み、80℃に加温しつつ均一に混合攪拌し、ホットロールとペレッターによるペレット化作業を経て、固形石鹸を得た。
【0053】
[比較例1〜13及び対照例1〜13]
前述の処方例1〜13で使用されている、非晶質アパタイト微粒子の代わりに、高結晶化ハイドロキシアパタイトを配合して、処方例1〜13と同様の製法により、比較例1〜13を調製した。
また、対照例として、前述の処方例1〜13で使用されている、非晶質アパタイト微粒子の代わりに、精製水を配合し、処方例1〜13と同様の製法により、対照例1〜13を調製した。
【0054】
(実施例6)モニターテスト1
無作為に抽出した年齢22歳から58歳までの健常な成人50名を被験者とし処方例1〜4及び比較例1〜4、対照例1〜4をそれぞれ1ヶ月使用した後、髪の毛の(A)コシ、(B)ツヤ、(C)毛穴の汚れについてそれぞれ以下の判断を行った。
毛穴の汚れはマイクロスコープにより観察を行った。
下記に評価基準内容と50名の平均点を示す。
【0055】
【表3】
Figure 0004383630
【0056】
【表4】
Figure 0004383630
【0057】
表4の結果から、本発明による処方例1〜4の組成物が、髪の毛のコシの強化、髪のツヤの向上、毛穴の汚れの除去に高い効果があることがわかった。
【0058】
(実施例7)モニターテスト2
無作為に抽出した年齢22歳から58歳までの健常な成人50名を被験者とし処方例5〜10及び比較例5〜10、対照例5〜10をそれぞれ1ヶ月使用した後、次の評価を行った。
(A)肌のくすみ、シミに対する改善効果:皮膚の状態を目視にて観察した。
(B)小じわに対する効果:皮膚の状態を目視にて観察した。
(C)角質間の面積のバラツキに対する縮小効果、被験者の顔面左頬部の細胞30個について、両面紙テープを用い、テープストリッピング法により角質細胞を剥離させ、細胞1個ずつの面積を測定した。求められた細胞面積について標準偏差を算出し、評価した。下記に評価基準内容と50名の平均点を示す。
【0059】
【表5】
Figure 0004383630
【0060】
【表6】
Figure 0004383630
【0061】
表6の結果から、本発明による処方例5〜10の組成物が肌のくすみ、シミ、小じわの改善に高いことがわかる。このように、本発明の組成物には、表皮角質のターンオーバー変調の改善効果と皮膚の老化防止を改善する効果が高いことがわかる。
また、表6の結果から、本発明の処方例5〜10の組成物の場合、細胞間面積が比較例及び対照例に較べて有意に高いことが分かる。細胞間面積の減少は、表皮細胞数の増大によるものと考えられるので、本発明の組成物は表皮細胞の活性効果を向上させる効果が高いと考えられる。
【0062】
(実施例8)モニターテスト3
無作為に抽出した年齢22歳から58歳までの健常な成人50名を被験者とし処方例11〜13及び比較例11〜13、対照例11〜13をそれぞれ1ヶ月使用した後、次の評価を行った。
なお、浴用剤については40℃の温水200Lに対し、30gを添加して溶解して使用した。
(A)肌のくすみ、シミに対する改善効果:皮膚の状態を目視にて観察した。
(B)角質間の面積のバラツキに対する縮小効果、被験者の左脇腹部の細胞30個について、両面紙テープを用い、テープストリッピング法により角質細胞を剥離させ、細胞1個ずつの面積を測定した。求められた細胞面積について標準偏差を算出し、評価した。下記に評価基準内容と50名の平均点を示す。
【0063】
【表7】
Figure 0004383630
【0064】
【表8】
Figure 0004383630
【0065】
表8の結果から、本発明による処方例11〜13の組成物が肌のくすみ、シミの改善に高いことがわかる。このように、本発明の組成物には、表皮角質のターンオーバー変調の改善効果と皮膚の老化防止を改善する効果が高いことがわかる。
また、表8の結果から、本発明の処方例11〜13の組成物の場合、細胞間面積が比較例及び対照例に較べて有意に高いことが分かる。細胞間面積の減少は、表皮細胞数の増大によるものと考えられるので、本発明の組成物は表皮細胞の活性効果を向上させる効果が高いと考えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】非晶質HAP(ハイドロキシアパタイト)微粒子の粉末X線回折パターン図である。
【図2】連続4日間のストリッピング後、粉末HAP及び微粉化HAPを処置した組織からカウントした分裂中期像の数を示す図である。
【図3】ストリッピングを行わない状態での分裂中期像の数を示す図である。

Claims (4)

  1. 合成後に微粒化処理して調製された平均粒径が100nm以下の非晶質ハイドロキシアパタイト微粒子を含有することを特徴とする乳液、ローション、ファンデーション又はリキッドファンデーション。
  2. 機酸を配合したことを特徴とする請求項1に記載の乳液、ローション、ファンデーション又はリキッドファンデーション。
  3. 非晶質ハイドロキシアパタイト微粒子の配合量が、化粧品組成物全体の0.01〜10%である、請求項1又は2に記載の乳液、ローション、ファンデーション又はリキッドファンデーション。
  4. 有機酸がα−ヒドロキシ酸であり、非晶質ハイドロキシアパタイト微粒子のCa/Pモル比が1.4〜1.8である請求項2又は3に記載の乳液、ローション、ファンデーション又はリキッドファンデーション。
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