JP2012051872A - 皮膚化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 肌荒れ、特に角質の粗造化、かさつきを改善し、肌理を整え、すべすべした肌を実現させ、また、安全性、安定性や感触的にも優れた肌荒れ改善用皮膚化粧料を提供する。
【解決手段】 本発明は、(A)D−アミノ酸、その誘導体及び/又は塩の1種または2種以上と、(B)ホスファチジルコリンの含有量が50質量%以上である水素添加リン脂質と、(C)水溶性多価アルコール、好ましくはグリセリンとを配合することを特徴とする。
【選択図】 なし

Description

本発明は、皮膚化粧料に関する。さらに詳しくは、D−アミノ酸又はその誘導体あるいはその塩の1種または2種以上と、ホスファチジルコリンの含有量が50質量%以上である水素添加リン脂質、および水溶性多価アルコールを配合することにより、肌荒れ防止あるいは改善に優れた効果を有する肌荒れ改善用皮膚化粧料に関する。
肌荒れは、乾燥、紫外線、洗剤や化学物質などの刺激性物質などの外的要因や、ホルモンバランスの乱れなどの内的要因が原因となって生じる肌のトラブルであり、角層バリアー機能の低下、角層水分量の低下、表皮ターンオーバーの亢進、鱗屑の発生(スケーリング)による角質の粗造化などの現象を伴っている。特に、角質の粗造化は、化粧のりを悪化させることもあり、多くの女性の美容上の悩みとなっている。
従来、肌荒れを改善する目的で、ワセリン軟膏や油中水型乳化製剤などの閉塞剤により角層バリアー機能を補う方法、ソルビトールやグリセリン、アルキレンオキシド誘導体などの保湿剤により角層水分量を補う方法、グリチルレチン酸などの抗炎症剤により皮膚炎症を鎮める方法、ビタミン、ホルモンなどにより皮膚細胞を活性化する方法が用いられてきた(特許文献1〜5参照)。
しかしながら、前記のような従来法は、いずれも皮膚水分保持能力が充分なものとは言えず、角質改善効果が少ないばかりか、特に閉塞剤を用いた場合は油っぽく、ベタベタするなどの不快な感触を与える欠点がある。一方、保湿剤を用いた場合にも効果を高めるためには多量に配合しなければならず、その結果として、ベタベタ感やヌメリ感等の不快な感触を与えるという問題があった。さらに、胎盤などの動物組織の抽出物やビタミン、ホルモンなどを用いた場合には、副作用等に関わる安全性や経時安定性において問題があった。特に、角質の粗造化に関しては、角質の剥離がスムースに行われていないという状況は解明されつつあったが、適切な対応策がなかった。
一方、レシチンの主成分であるリン脂質は生体膜の構成成分として知られており、皮膚への親和性が良く、安全性の高い天然由来の界面活性剤として皮膚化粧料等に利用されている。特に、その界面活性能の性質に起因し、乳化剤、増粘剤、およびゲル化剤として利用度が高い。しかしながら、通常の天然リン脂質は不飽和脂肪酸の含有量が高いため、酸化や熱に対して不安定であること、また乳化能やゲル化能も充分でないこと等の理由から、リン脂質に水素添加を施した水素添加リン脂質が用いられるようになってきた。
水素添加リン脂質を化粧品の基剤として用いることに関し、従来から種々の研究がなされている。具体例として、水素添加リン脂質により水をゲル化して得られる基剤(例えば、特許文献6)、水素添加リン脂質と特定の非イオン性界面活性剤と水により調製されるゲル化基剤(例えば、特許文献7)、水素添加リン脂質とグリセリンと油剤で調製したゲルに水を添加して乳化組成物を得る方法(例えば、非特許文献1)等を挙げることができる。
しかし、上記の水素添加リン脂質を加えることによって得られるゲル化基剤は、ホモミキサーなどの機械的剪断力により製造し、ゲル組成物の安定性を確保するものであった。そのため、この技術を工業化するには、多額の設備投資が必要であり、その維持費用も嵩んでしまうという問題があった。また、当該設備の運転時における電気エネルギーの消費も膨大となり、環境問題への関心が高まってきている昨今の時勢においては、望ましい方法とは言えない。
さらに、グリセリンに代表される分子内に2個以上の水酸基を有する水溶性多価アルコールは、肌や毛髪にしっとりさやうるおい、あるいは肌への弾力感を付与する保湿剤として皮膚化粧料等の原料として欠かせないものであるが、その効果を十分に得るためには、高い配合量が必要とされる。しかしながら、水溶性多価アルコールの配合量を上げると、保湿効果は向上するものの、同時にべたつきなどの欠点も生じてしまうという問題もあった。
特開平6−293625号公報 特開平7−277943号公報 特開平9−95432号公報 特許第3660656号公報 特開2009−227645号公報 特開昭62−93239号公報 特許第2660540号公報
松本哲治等,フレグランスジャーナル、1998年3月号、p41〜48
本発明は、かかる従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、肌荒れ、特に角質の粗造化、かさつきを改善し、肌理を整え、すべすべした肌を実現させ、また、安全性、安定性や感触的にも優れた肌荒れ改善用皮膚化粧料を提供することを課題とする。
本発明者等は、上記課題を解決するため鋭意研究を行った結果、D−アミノ酸またはその誘導体及び/又はその塩の1種または2種以上と、ホスファチジルコリンの含有量が50質量%以上である水素添加リン脂質の1種または2種以上と、水溶性多価アルコールとを組み合わせて配合することによって上記課題を解決した皮膚化粧料が得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、(A)D−アミノ酸、その誘導体及び/又は塩の1種または2種以上と、(B)ホスファチジルコリンの含有量が50質量%以上である水素添加リン脂質の1種または2種以上と、(C)水溶性多価アルコールとを含有することを特徴とする肌荒れ改善用皮膚化粧料を提供する。
本発明によれば、肌荒れ、特に角質の粗造化、かさつきを改善し、肌理を整え、すべすべした肌を実現させ、また、安全性、安定性や感触的にも優れた肌荒れ改善用皮膚化粧料を提供できる。
以下、本発明について詳述する。
本発明の皮膚化粧料は、D−アミノ酸、その誘導体及び/又は塩の1種又は2種以上((A)成分:以下「D−アミノ酸類」と略す場合がある)を必須に含有している。
周知のように、アミノ酸には、光学異性体としてL体とD体とが存在し、天然のタンパク質はL−アミノ酸がペプチド結合したものである。細菌の細胞壁などの一部の例外を除き、ヒトを始めとする哺乳類の体内にはL−アミノ酸のみが存在し、生体はL−アミノ酸のみを利用していると考えられてきた。したがって従前は、学術的あるいは産業的に注目され研究されてきたアミノ酸はL−アミノ酸のみであった。
例外的にD−アミノ酸が使用されていたケースとしては、(1)細菌に産生させる抗生物質の原料とする場合、(2)アミノ酸を化学合成した際に等量得られるL−アミノ酸とD−アミノ酸混合物(ラセミ体)からL−アミノ酸のみを分取するコストを省くために、そのままDL−アミノ酸混合物として配合した食品添加物に含有される場合などが挙げられる。
最近、ヒトにおいても、加齢に伴って眼の水晶体、脳、あるいは皮膚などに本来存在しないはずのD−アスパラギン酸(D−Asp)が増加することが明らかにされ、白内障やアルツハイマー病の発症との関係などが議論されるようになった(木野内忠稔 等、「蛋白質 核酸 酵素」第50巻、第5号(2005年)453−560頁)。皮膚においても、老化や紫外線照射によりD−Aspが蓄積することが見出され、D−Aspを老化や紫外線による皮膚ダメージを知るための分子マーカーとして応用することが提案されている(藤井紀子、コスメトロジー研究報告、第13号(2005年)。しかし、D−アミノ酸を生理活性物質として積極的に使用した例は知られていない。
本発明は、前記のような事情により、従来は化粧料、特に皮膚化粧料には配合されてこなかったD−アミノ酸を必須成分として配合した点に特徴を有している。
本発明に用いられるD−アミノ酸類((A)成分)は、D体であれば特に限定されないが、それ自体に肌改善効果が認められるものが好ましい。具体的には、抗酸化効果、コラーゲン産生促進効果が認められるD−アスパラギン酸、ラミニン332産生促進効果、コラーゲン産生促進効果が認められるD−アラニン、バリア回復機能、しわ形成軽減効果、肌あれ軽減効果が認められるD−グルタミン酸、紫外線障害軽減効果が認められるD−セリン、ラミニン332産生促進効果が認められるD−ヒドロキシプロリン、紫外線障害軽減効果が認められるD−システイン、紫外線障害軽減効果が認められるD−メチオニン及びD−プロリン、メラニン生成抑制効果が認められるD−ヒドロキシプロリンなどを挙げることができる。
本発明において用いられるD−アミノ酸類は、合成したものでも市販品でもよい。
D−アミノ酸の製造方法としては、例えば、アシル化アミノ酸に細菌由来のD−アミノアシラーゼを作用させて得る方法等が知られている(特開平11−113592号公報参照)。
本発明の皮膚化粧料におけるD−アミノ酸類の配合量は、皮膚化粧料全量に対して、0.1〜5.0質量%とするのが好ましい。0.1質量%未満では、本発明の特徴であるべたつかず、肌改善効果に優れる化粧料を得ることが困難になり、5.0質量%を超えて配合しても本発明の効果である肌改善効果の更なる増強は得られない。
次に、本発明でホスファチジルコリンの含有量が50質量%以上である水素添加リン脂質(成分(B))について詳述する。
本発明における水素添加リン脂質は、ホスファチジルコリンの含有量が50質量%以上であることを特徴としている。ホスファチジルコリンの含有量が50質量%未満であると、水溶性多価アルコールへの溶解性が乏しく、保湿性も悪く、化粧料として匂いが悪くなるなどの問題が生じる場合がある。
本発明で用いられるホスファチジルコリン(以下PC)の含有量が50質量%以上である水素添加リン脂質の具体例としては、例えば、大豆レシチン、卵黄レシチン、あるいはそれらの精製物または水素添加物などが挙げられる。市販品を用いることができ、例えば、COATSOME NC−21(PC含有量90%以上、日本油脂株式会社製)、COATSOME NC−61(PC含有量60%以上、日本油脂株式会社製)、NIKKOL レシノール S−10X(PC含有量75〜85%、日光ケミカルズ株式会社製)、NIKKOL レシノール S−10EX(PC含有量95%以上、日光ケミカルズ株式会社製)、NIKKOL レシノール S−10M(PC含有量55〜65%、日光ケミカルズ株式会社製)、ベイシス LP−60HR(PC含有量62〜68%、日清オイリオ株式会社製)等が挙げられる。本発明においては、これらの1種または2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
本発明に用いられる成分(B)ホスファチジルコリンの含有量が50質量%以上である水素添加リン脂質の配合量は、皮膚化粧料全量に対して、0.1〜5.0質量%とするのが好ましい。0.1質量%未満では、べたつかず肌改善効果に優れるという本発明の特徴を得るのが困難であり、5.0質量%を超えて配合しても本発明の効果である肌改善効果が更に増強されるものではない。
本発明の皮膚化粧料は、水溶性多価アルコール(成分(C))を必須成分として含有する。
本発明で用いられる水溶性多価アルコールとしては、特に限定されないが、例えば、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、ジグリセリン、イソプレングリコール、ポリエチレングリコール、1,2−ペンタンジオール等を挙げることができる。本発明においては、これらの1種または2種以上を組み合わせて用いることが好ましい。
本発明における水溶性多価アルコールの含有量は、皮膚化粧料全量に対して、5.0〜20.0質量%とするのが好ましい。5.0質量%未満では、本発明の特徴であるべたつかず、肌改善効果に優れる化粧料を得るのが困難となり、20.0質量%を超えて配合しても本発明の効果である肌改善効果が更に増強されるものではない。
本発明の皮膚化粧料にあっては、前記必須成分(A)〜(C)に加えて、ホスファチジルコリンの含有量が50質量%以上である水素添加リン脂質(成分(B))以外のリン脂質、具体的には酸性リン脂質を更に含有することが望ましい。酸性リン脂質を配合することにより、乳化した際の水への分散性が更に良好となる。
本発明で用いられる酸性リン脂質としては、例えば、ホスファチジルイノシトール(PI)、ホスファチジルセリン(PS)、ホスファチジルグリセロール(PG)、ホスファチジン酸(PA)、リゾホスファチジルイノシトール、リゾホスファチジルセリン等が挙げられる。本発明においては、これらの1種または2種以上を、上記の必須成分(B)ホスファチジルコリンの含有量が50質量%以上である水素添加リン脂質と適宜組み合わせて用いることができる。酸性リン脂質の配合量としては、皮膚化粧料全量に対して、0.1〜1.0質量%とするのが好ましい。
本発明の肌荒れ改善用皮膚化粧料は、非乳化タイプ、あるいは水相成分が連続相となり、常法によりホモジナイザー等で撹拌混合して製造される水中油型の乳化タイプ、あるいは油相成分が連続相なる油中水型の乳化タイプ、あるいは複合多相エマルジョンのいずれでもかまわない。水相成分は、水若しくは水を主成分とする水相に各種水溶性成分を含むものである。水相成分は、乳化した皮膚化粧料全量に対して、50.0〜80.0質量%となるように配合するのが好ましい。水相成分が50.0質量%未満では、重さを感じ、べたつきを生じる場合があり、一方、80.0質量%を超えると、さっぱりしているが、しっとりせず、本発明の効果である高い肌改善効果を得にくいことがある。
本発明の水中油型乳化化粧料においては、上記必須成分及び酸性リン脂質の他に、通常乳化化粧料に配合され得る任意成分を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
このような任意成分としては、例えば紫外線吸収剤、紫外線散乱剤、ロウ類、炭化水素油、脂肪酸エステル、シリコーン油、水溶性高分子、高級アルコール、高級脂肪酸、薬剤等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸、オクチル−p−メトキシシンナメート(2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート)、グリセリルモノ−2−エチルヘキサノイル−ジパラメトキシシンナメート、トリメトキシケイ皮酸メチルビス(トリメチルシロキサン)シリルイソペンチル等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニルベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、ビス−エチルヘキシルオキシフェノール−メトキシフェニル−トリアジン、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]1,3,5−トリアジン、ジモルホリノピリダジノン、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート等が挙げられる。
紫外線散乱剤としては、例えば、平均粒径10〜100nmの微粒子酸化チタン、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化鉄、微粒子酸化セリウムなどの粉末が挙げられる。
また、メチルハイドロジェンポリシロキサンやシランカップリング剤などのシリコーン処理;金属石鹸処理;パーフルオロアルキルリン酸ジエタノールアミン塩やパーフルオロアルキルシラン等のフッ素処理、デキストリン脂肪酸エステル処理等により、疎水化処理した紫外線散乱剤も、剤型に応じて適宜配合できる。
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、カルナウバロウ、ラノリン、液状ラノリン、ジョジョバロウ等が挙げられる。
炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、オゾケライト、スクワラン、プリスタン、パラフィン、セレシン、スクワレン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、フィッシャートロプッシュワックス等が挙げられる。
脂肪酸エステルとしては、パルミチン酸セチル、ステアリン酸コレステリル、ミツロウ脂肪酸2−オクチルドデシル等が挙げられる。
シリコーン油としては、例えば、鎖状ポリシロキサン(例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサン等);環状ポリシロキサン(例えば、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等)、3次元網目構造を形成しているシリコーン樹脂、平均分子量20万以上のシリコーンゴム、各種変性ポリシロキサン(アミノ変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等)等が挙げられる。
水溶性高分子としては、例えば、カラギーナン、ペクチン、マンナン、カードラン、コンドロイチン硫酸、デンプン、グリコーゲン、アラビアガム、ヒアルロン酸ナトリウム、トラガントガム、キサンタンガム、ムコイチン硫酸、ヒドロキシエチルグアガム、カルボキシメチルグアガム、グアガム、デキストラン、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、キチン、キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天等が挙げられる。
高級アルコールとしては、ヘキシルアルコール、オクチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セリルアルコール、ベヘニルアルコール、トリアコンチルアルコール、セラキルアルコール、バチルアルコール等が挙げられる。
高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等が挙げられる。
薬剤としては、例えば、L−アスコルビン酸およびその誘導体の塩、トラネキサム酸およびその誘導体の塩、アルコキシサリチル酸およびその誘導体の塩、グルタチオンおよびその誘導体の塩などが挙げられ、より具体的には、L−アスコルビン酸誘導体としては、L−アスコルビン酸モノステアレート、L−アスコルビン酸モノパルミテート、L−アスコルビン酸モノオレートなどのL−アスコルビン酸モノアルキルエステル類;L−アスコルビン酸モノリン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルなどのL−アスコルビン酸モノエステル類;L−アスコルビン酸ジステアレート、L−アスコルビン酸ジパルミテート、L−アスコルビン酸ジオレートなどのL−アスコルビン酸ジアルキルエステル類;L−アスコルビン酸トリステアレート、L−アスコルビン酸トリパルミテート、L−アスコルビン酸トリオレートなどのL−アスコルビン酸トリアルキルエステル類;L−アスコルビン酸トリリン酸エステルなどのL−アスコルビン酸トリエステル類;L−アスコルビン酸2−グルコシドなどのL−アスコルビン酸グルコシド類などが挙げられる。本発明では、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸リン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステル、L−アスコルビン酸2−グルコシドの各塩の形で好適に用いられる。
トラネキサム酸誘導体としては、トラネキサム酸の二量体、(例えば、塩酸トランス−4−(トランス−アミノメチルシクロヘキサンカルボニル)アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、等)、トラネキサム酸とハイドロキノンのエステル体(例えば、4−(トランス−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸4’−ヒドロキシフェニルエステル、等)、トラネキサム酸とゲンチシン酸のエステル体(例えば、2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸、等)、トラネキサム酸のアミド体(例えば、トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸メチルアミド、トランス−4−(p−メトキシベンゾイル)アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、トランス−4−グアニジノメチルシクロヘキサンカルボン酸、等)などが挙げられる。本発明ではトラネキサム酸の塩あるいはトラネキサム酸誘導体の塩の形で好適に用いられる。
アルコキシサリチル酸は、サリチル酸の3位、4位または5位のいずれかの水素原子がアルコキシ基にて置換されたものであり、置換基であるアルコキシ基は、好ましくはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基のいずれかであり、さらに好ましくはメトキシ基またはエトキシ基である。具体的に化合物名を例示すれば、3−メトキシサリチル酸、3−エトキシサリチル酸、4−メトキシサリチル酸、4−エトキシサリチル酸、4−プロポキシサリチル酸、4−イソプロポキシサリチル酸、4−ブトキシサリチル酸、5−メトキシサリチル酸、5−エトキシサリチル酸、5−プロポキシサリチル酸などが挙げられる。本発明ではアルコキシサリチル酸およびその誘導体(エステルなど)の各塩の形で好適に用いられる。
上記薬剤の塩としては、特に限定されないが、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩のようなアルカリ金属塩またはアルカリ土類金属塩のほか、アンモニウム塩、アミノ酸塩等の塩が挙げられる。
また、ビタミンA、ビタミンAパルミテート、ビタミンAアセテート等のビタミンA誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2およびその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15およびその誘導体等のビタミンB類、α−トコフェロール、β−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン等のビタミン類;γ−オリザノール、アラントイン、グリチルリチン酸(塩)、グリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、ヒノキチオール、ビサボロール、ユーカルプトーン、チモール、イノシトール、サイコサポニン、ニンジンサポニン、ヘチマサポニン、ムクロジサポニン等のサポニン類、パントテニルエチルエーテル、アルブチン、セファランチン等の各種薬剤、ギシギシ、クララ、コウホネ、オレンジ、セージ、ノコギリソウ、ゼニアオイ、センブリ、タイム、トウキ、トウヒ、バーチ、スギナ、ヘチマ、マロニエ、ユキノシタ、オウゴン、アルニカ、ユリ、ヨモギ、シャクヤク、アロエ、クチナシ、サクラリーフ等の植物の抽出物、β−カロチン等の色素等も配合することができる。
その他、エタノール等の低級アルコール;ブチルヒドロキシトルエン、δ−トコフェロール、フィチン等の酸化防止剤;安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸アルキルエステル、フェノキシエタノール、ヘキサクロロフェン、ε−ポリリジン等の防腐剤;クエン酸、乳酸、ヘキサメタリン酸等の有機または無機酸よびその塩等が挙げられる。
本発明の水中油型乳化皮膚化粧料の具体例としては、乳液、スキンクリーム、ヘアクリーム、リキッドファンデーション、アイライナー、マスカラ、アイシャドウ等の乳液状あるいはクリーム状の製品が挙げられるが、これら例示に限定されるものでない。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。なお、配合量は特記しない限りすべて質量%である。
まず初めに、本実施例で用いた試験方法、評価方法について説明する。
製造法については、水素添加リン脂質を1,3−ブチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコールに70℃にて溶解させ、水相を調製する。次いで、70℃にて均一に溶解した油相を調製し、先の水相にホモミキサーをかけながら、徐添して、乳化完了後、30℃まで冷却して、脱気、濾過を行い、目的のサンプルを得た。
(1)安定性試験(匂い)
試料を50℃で1ケ月間放置した後の匂い安定性を官能にて観察し、下記評価基準により評価した。
(評価基準)
○:変臭が全くみられなかった。
△:変臭がわずかに感じられるが許容範囲内である。
× :変臭がみられ、それが許容範囲を越えている。
(2)肌荒れ改善効果
被験者は、肌荒れに悩む20〜50代の女性で、各群30名で、実施例あるいは比較例のクリームを顔面頬部に2週間連用してもらった。被験者自身の申告により、肌荒れ改善効果を評価した。評価は、下記に示す評価基準に従い、著効、有効、やや有効、効果なしの4段階により行い、著効、有効、やや有効を示す割合(有効率)により表示した。
また、皮膚表面形態のレプリカを採取し、顕微鏡(17倍)にて観察し、表1に示す基準にしたがって肌荒れ状態を評価した。
<評価基準>
著効:肌のカサツキが全く無くなり、スベスベした感触が得られた。
有効:肌のカサツキが減少し、スベスベした感触が増した。
やや有効:肌のカサツキが減少した。
効果なし:肌のカサツキに変化がないか、悪化した。
(3)使用性(使用時のべたつきのなさ)
<評価基準>
◎:べたつきがないと回答した人が25人以上
○:べたつきがないと回答した人が20〜24人
△:べたつきがないと回答した人が15〜19人
×:べたつきがないと回答した人が14人以下
表2〜4から明らかなように、本発明の必須成分である成分(A)D−アミノ酸、その誘導体及び/又はその塩の1種または2種以上と、成分(B)ホスファチジルコリンの含有量が50質量%以上である水素添加リン脂質の1種または2種以上と、成分(C)水溶性多価アルコールを含有する本発明の実施例1〜9は、使用性に優れながらも、肌荒れ、特に角質の粗造化、かさつきを改善し、肌理を整え、すべすべした肌を実現させ、また、安全性、安定性や感触的にも優れた肌荒れ改善用皮膚化粧料である。しかしながら、本発明の必須成分を欠いた比較例1〜7は、上記の肌改善効果と優れた使用性のいずれかを欠いたものとなった。
以下、さらに本発明の他の実施例を示す。
なお、以下の実施例についても前記と同様の効果試験を行ったところ、いずれも優れた結果が得られた。
実施例10:エモリエントクリーム(O/W型)
成分 配合量(質量%)
(1)ステアリルアルコール 2.0
(2)ベヘニルアルコール 1.0
(3)水添ポリイソブテン 4.0
(4)スクワラン 7.0
(5)ジネオペンタン酸トリプロピレングリコール 2.0
(6)成分(C)グリセリン 5.0
(7)成分(C)ジプロピレングリコール 3.0
(8)成分(B)水素添加リン脂質(PC含有量60%以上) 2.0
(商品名:COATSOME NC-61、日本油脂株式会社製)
(9)成分(C)ポリエチレングリコール1500 1.0
(10)モノヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレン(20)ソルビタン 3.0
(商品名:NIKKOL TL-10V,日光ケミカルズ株式会社製)
(11)モノステアリン酸グリセリル 2.0
(12)エチルパラベン 0.1
(13)ブチルパラベン 0.1
(14)トコフェロール 0.1
(15)成分(A)D−アラニン 2.0
(16)香料 適量
(17)イオン交換水 残余
<製法>
(6)、(7)に(8)、(9)、(12)〜(15)を70℃に加温して溶解した。次いで、(17)に先の混合物を添加して、水相を調製した。一方、(1)〜(5)、(10)、(11)、(16)を70℃で均一に加熱溶解し、油相を調製した。70℃の水相に70℃の油相を加えて、ホモミキサーにて均一に乳化粒子を均一にして、脱気、冷却、濾過を行い、目的のエモリエントクリーム(O/W型)を得た。
実施例11:乳液
成分 配合量(質量%)
(1)ジメチコン5cs 3.0
(2)成分(B)水素添加リン脂質(PC含有量95%以上) 1.0
(商品名:NIKKOL S-10EX、日光ケイミカルズ株式会社製)
(3)スクワラン 2.0
(4)オレフィンオリゴマー 1.0
(5)イソノナン酸イソトリデシル 2.0
(6)ステアリン酸PEG−20 0.3
(商品名:EMALEX 820,日本エマルジョン株式会社製)
(7)セスキステアリン酸ソルビタン 0.1
(商品名:NIKKOL SS-15V,日光ケミカルズ株式会社製)
(8)モノステアリン酸グリセリル(自己乳化型) 0.3
(商品名:NIKKOL MGS-ASEV,日光ケミカルズ株式会社製)
(9)香料 適量
(10)成分(C)ジプロピレングリコール 1.0
(11)成分(C)1,3−ブチレングリコール 4.0
(12)成分(C)グリセリン 8.0
(13)カルボキシビニルポリマー 0.1
(14)アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.05
(15)水酸化カリウム 適量
(16)成分(A)D−メチオニン 3.5
(17)スギナエキス 0.1
(18)ハマメリスエキス 0.1
(19)エタノール 5.0
(20)フェノキシエタノール 0.3
(21)イオン交換水 残余
<製法>
(10)〜(12)に、(2)、(20)を70℃に加温して溶解した。次いで、(21)に先の混合物を添加および(13)〜(19)を添加して、水相を調製した。一方、(1)、(3)〜(8)、(9)を70℃で均一に溶解して油相を調製した。70℃の水相に70℃の油相を加えて、ホモミキサーにて均一に乳化粒子を均一にして、脱気、冷却、濾過を行い、目的の乳液を得た。
実施例12:エモリエントクリーム(O/W型)
成分 配合量(質量%)
(1)ベヘニルアルコール 0.1
(2)バチルアルコール 0.5
(3)水添ポリイソブテン 4.0
(4)流動パラフィン 5.0
(5)エチルヘキサン酸セチル 1.0
(6)デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0
(7)成分(B)水素添加リン脂質(PC含有量90%) 0.5
(商品名:COATSOME NC-21、日本油脂株式会社製)
(8)成分(B)水素添加リン脂質(ホスファチジン酸:PA100%)0.5
(商品名:COATSOME MA-6060LS、日本油脂株式会社製)
(9)香料 0.1
(10)成分(C)ポリエチレングリコール20000 1.0
(11)エチルパラベン 0.1
(12)ブチルパラベン 0.1
(13)トコフェロール 0.1
(14)(ジメチルアクリルアミド/2−アクリルアミド−2−
メチルプロパンスルホン酸)共重合体 0.2
(15)成分(A)D−システイン 2.0
(16)サンザシエキス 0.1
(17)フトモモ葉エキス 0.1
(18)アロエエキス 0.1
(19)ワレモコウエキス 0.1
(20)チョウジエキス 0.1
(21)ジュウヤクエキス 0.1
(22)アルテア根エキス 0.1
(23)ムラサキ根エキス 0.1
(24)成分(C)1,3−ブチレングリコール 3.0
(25)成分(C)グリセリン 9.0
(26)イオン交換水 残余
<製法>
(24)、(25)に(7)、(8)、(10)〜(23)を70℃に加温して溶解した。次いで、(26)に先の混合物を添加して、水相を調製した。一方、(1)〜(6)、(9)を70℃で均一に加熱溶解し、油相を調製した。70℃の水相に70℃の油相を加えて、ホモミキサーにて均一に乳化粒子を均一にして、脱気、冷却、濾過を行い、目的のエモリエントクリーム(O/W型)を得た。
実施例13:エモリエントクリーム(W/O型)
成分 配合量(質量%)
(1)マイクロクリスタリンワックス 2.0
(2)流動パラフィン 25.0
(3)水添ナタネ種子油 5.0
(4)ジオレイン酸ポリグリセリル−2 5.0
(商品名:NIKKOL DGDO,日光ケミカルズ株式会社製)
(5)ブチルパラベン 0.1
(6)香料 0.1
(7)成分(B)水素添加リン脂質(PC含有量90%) 2.5
(商品名:COATSOME NC-21、日本油脂株式会社製)
(8)グルタミン酸ナトリウム 1.6
(9)イオン交換水 残余
(10)成分(C)プロピレングリコール 3.0
(11)成分(C)グリセリン 7.0
(12)成分(A)D−プロリン 4.5
(13)カミツレエキス 0.1
(14)クララエキス 0.1
<製法>
一部の(9)と(4)、(8)を50℃に加熱し、均一にする(アミノ酸ゲル)。次いで、(1)〜(3)の油相を70℃に溶解したものの中に先のアミノ酸ゲルをディスパーで均一に分散する。一方、(10)、(11)に(5)、(7)を70℃で加熱して溶解し、残りの(9)、(12)〜(14)を70℃に加熱したものとを混合し、水相を調製する。この水相を先の分散液中に十分撹拌しながら添加し、ディスパーで均一に乳化した後、(6)を添加してディスパーで均一に分散する。 脱気、冷却、濾過を行い、目的のエモリエントクリーム(W/O型)を得た。
実施例14:抗老化・美白の効果のある総合クリーム(O/W型)
成分 配合量(質量%)
(1)パルミチン酸 2.0
(2)セチルアルコール 1.5
(3)ワセリン 3.0
(4)スクワラン 5.0
(5)トリエチルヘキサノイン 2.0
(6)オレイン酸ソルビタン 2.0
(商品名:EMALEX SPO-100,日本エマルジョン株式会社製)
(7)香料 0.1
(8)成分(B)水素添加リン脂質(PC含有量75〜85%) 0.8
(商品名:NIKKOL S-10EX、日光ケミカルズ株式会社製)
(9)トラネキサム酸 2.0
(10)(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/ビニルピロリドン)
コポリマー 0.1
(11)メチルパラベン 0.1
(12)フェノキシエタノール 0.1
(13)成分(C)グリセリン 13.0
(14)成分(C)1,3−ブチレングリコール 3.0
(15)オトギリソウエキス 0.1
(16)アセンヤクエキス 0.1
(17)メリロートエキス 0.1
(18)成分(A)D−セリン 1.5
(19)イオン交換水 残余
<製法>
(13)、(14)に(8)を70℃に加温して溶解した。次いで、(19)に先の混合物と、(9)、(10)、(11)、(12)、(15)〜(18)を添加して水相を調製した。一方、(1)〜(7)を70℃に加熱して油相を調製した。70℃の水相に70℃の油相を加えて、ホモミキサーにて均一に乳化粒子を均一にして、脱気、冷却、濾過を行い、目的の抗老化・美白の効果のある総合クリーム(O/W型)を得た。
実施例15:エモリエントクリーム(W/O型)
成分 配合量(質量%)
(1)スクワラン 15.0
(2)エチルヘキサン酸セチル 5.0
(3)イソノナン酸イソノニル 3.5
(4)マイクロクリスタリンワックス 1.0
(5)ジステアルジモニウムヘクトライト 1.5
(6)PEG−10ジメチコン 1.0
(商品名:KF-6017,信越化学工業株式会社製)
(7)デカメチルシクロペンタシロキサン 5.0
(8)成分(B)水素添加リン脂質(PC含有量90%) 1.5
(商品名:COATSOME NC-21、日本油脂株式会社製)
(9)香料 0.1
(10)成分(C)1,3−ブチレングリコール 5.0
(11)成分(C)グリセリン 5.0
(12)成分(A)D−グルタミン酸 2.0
(13)エチルパラベン 0.1
(14)フェノキシエタノール 0.2
(15)アスコルビン酸リン酸マグネシウム 0.1
(16)ワイルドタイムエキス 0.1
(17)チャ葉エキス 0.1
(18)イオン交換水 残余
<製法>
(1)〜(7)、(9)を70℃に調製し、均一に分散・溶解して油性ゲルを得る。一方、(10)、(11)に(8)を70℃に加温して溶解した。次いで、(18)に(12)と先の(8)、(10)、(11)の混合物と、(13)〜(17)を添加して水相を調製した。この水相を先に調製した油性ゲルの中へ十分に撹拌しながら徐添する。ディスパーで乳化粒子を均一に調製した後、脱気、冷却、濾過を行い、目的のエモリエントクリーム(W/O型)を得た。
実施例16:ジェル状美容液
成分 配合量(質量%)
(1)ポリアクリル酸ナトリウム/2-アクリルアミド−
2−メチルプロパンスルホン酸共重合体 2.0
(2)成分(B)水素添加リン脂質(PC含有量60%以上) 2.0
(商品名:COATSOME NC-61、日本油脂株式会社製)
(3)ジメチコン5cs 5.0
(4)POE(20)ベヘニルエーテル 0.5
(商品名:NIKKOL BB-20,日光ケミカルズ株式会社製)
(5)エタノール 5.0
(6)フェノキシエタノール 0.1
(7)香料 0.1
(8)イオン交換水 残余
(9)成分(C)グリセリン 6.0
(10)成分(C)1,3−ブチレングリコール 3.0
(11)クチナシエキス 0.1
(12)トウキ根エキス 0.1
(13)マロニエエキス 0.1
(14)ショウキョウエキス 0.1
(15)ボタンエキス 0.1
(16)成分(A)D−アラニン 0.3
<製法>
(9)、(10)に(2)を70℃に加温して溶解した。次いで、(8)に先の混合物と、(1)、(5)、(6)、(11)〜(16)を添加して水相を調製した。一方、(3)、(4)、(7)を混合して油相を調製する。水相に油相を添加して、ディスパーで均一に分散する。脱気、冷却、濾過を行い、目的のジェル状美容液を得た。

Claims (5)

  1. (A)D−アミノ酸、その誘導体及び/又は塩の1種または2種以上と、(B)ホスファチジルコリンの含有量が50質量%以上である水素添加リン脂質の1種または2種以上と、(C)水溶性多価アルコールとを含有することを特徴とする肌荒れ改善用皮膚化粧料。
  2. (A)D−アミノ酸、その誘導体及び/又は塩が、D−グルタミン酸、D−アラニン、D−メチオニン、D-ヒドロキシプロリン、D−アスパラギン酸、D−システイン、及びD−プロリンからなる群から選択される、請求項1に記載の皮膚化粧料。
  3. 皮膚化粧料全量に対して、(A)D−アミノ酸、その誘導体及び/又は塩の配合量が0.1〜5.0質量%、(B)ホスファチジルコリンの含有量が50質量%以上である水素添加リン脂質の配合量が0.1〜5.0質量%、(C)水溶性多価アルコールの配合量が5.0〜20.0質量%である、請求項1又は2に記載の皮膚化粧料。
  4. (C)水溶性多価アルコールがグリセリンである、請求項1から3のいずれか一項に記載の皮膚化粧料。
  5. 酸性リン脂質を更に含有する、請求項1から4のいずれか一項に記載の皮膚化粧料。
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