JPH11293855A - 化粧板を用いた外装構造 - Google Patents

化粧板を用いた外装構造

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JPH11293855A
JPH11293855A JP9926798A JP9926798A JPH11293855A JP H11293855 A JPH11293855 A JP H11293855A JP 9926798 A JP9926798 A JP 9926798A JP 9926798 A JP9926798 A JP 9926798A JP H11293855 A JPH11293855 A JP H11293855A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】重厚感を持つ意匠を備えると共に、施工が容易
で雨仕舞い性にも優れた外装構造を提供する。 【解決手段】石板、セメント板、陶板等の非金属製外装
材である化粧板3が縦葺き外装材1の上方に配されるの
で、化粧板3自体の軽量化を図りながら重厚感のある意
匠を備える。化粧板3の下方に縦葺き外装材1が配され
るので、雨仕舞いにも優れ、化粧板3についての雨仕舞
いを特別に考慮する必要がなく、化粧板3で保水しきれ
ない雨水は化粧板3裏面に浸透して外装材1上に落下
し、外装材1上を流下して排出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧板を用いた外
装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、屋根や壁等の建築物の外装に石
板、セメント板、陶板等の非金属製外装材を用いて意匠
感を重厚にする建築物が求められている。このような外
装材を用いた外装構造は、陶板等をパネル化して施工し
たり、陶板等の非金属製外装材自体を流れ方向に重合さ
せて施工していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、前者のよ
うにパネル化した外装構造の場合、パネル自体が大がか
りとなるため重量がかさんで運搬,施工の際等に取り廻
し難くなり、さらにパネル同士の接続部分(ジョイント
部分)の雨仕舞いを行わなければならず、コストの高
騰、施工の手間という問題があった。また、前記ジョイ
ント部分に雨仕舞いのためにシール材を用いた場合、経
年変化による劣化を考慮しなければならない。一方、後
者のように陶板自体を重合させて施工する場合は、雨仕
舞いを重視すると重合代を大きくとる必要があるため非
経済的であった。また、陶板等は、一般に表面に釉薬等
による非透水膜が形成されているが、一旦吸水すると表
面の非透水膜の存在で水(水蒸気)の発散が行えず、陶
板自体が常に保湿状態になり、寒冷地にあってはその水
分が凍結し、陶板が破損するという凍害を招く恐れもあ
る。本発明は上述した従来事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、重厚感を持つ意匠を備えると
共に、施工が容易で、しかも雨仕舞いにも優れた外装構
造を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明の請求項1では、石板、セメント板、陶板等
の化粧板を建築物の外装材として用いる外装構造であっ
て、建築物の躯体上に取り付けられた保持部材間に、側
縁に立ち上げ部を形成した縦葺き外装材を敷設し、この
外装材の側縁立ち上げ部間に、側縁部が立ち上げ部より
内側に位置する平板状の化粧板を配したことを特徴とす
る。
【0005】本願における建築物の躯体とは、鉄骨躯
体、コンクリート躯体及びコンクリート構造の上に支持
部材等を設けた躯体等、従来公知の建築躯体をいい、特
に限定されるものではない。さらにこれら躯体上に、必
要に応じて木毛セメント板やグラスウール、発泡樹脂ボ
ード等の断熱材,防火部材、その他公知の下地材等を介
装した場合も含むことは、いうまでもない。また化粧板
は、表面側に釉薬等で非透水膜を形成したものでも、素
地のままでもよく、また焼成品であっても、乾燥させた
ものであってもよい。化粧板は、外装材の最大幅より幅
狭に形成されるが、外装材の側縁立ち上がり部間に一枚
の化粧板を配しても、複数枚の化粧板を配してもよい。
化粧板は、予め外装材に一体に設けられていても、施工
しながら配置するものでもよく、外装材に対して接着
材、接着テープ等で取り付けても、保持部材で押圧、挟
着してもよく、さらにこれら接着手段と押圧、挟着手段
とを併用して取り付けても良い。また化粧板は、外装材
上に載置されるものでも、他部材を介して外装材上に配
設されるものであってもよく、化粧板の側縁に固定用部
材(ピース部材または通し部材)を設けて保持部材、外
装材に取り付けてもよい。化粧板を前記固定用部材のよ
うな他部材を介して外装材上に配置する場合、化粧板
は、必ずしも外装材に載置する必要は無い。化粧板の軒
棟方向の端部同士は、突き合わせて接触させても、対向
して離間させてもよい。対向する場合の間隔は、外気の
流出入可能な間隔であってもよい。また、略H型の接続
部材を用いて前記端部同士を接続したり、裏面に化粧板
の軒側・棟側の端部を支持する支持部材を配してもよ
い。
【0006】縦葺き外装材は、チタン合金板、ステンレ
ス鋼板、アルミ合金板、表面化粧鋼板、ラミネート鋼
板、銅板、真鍮板、鉛板等の公知の金属素材または複合
材であって、非透水性材料からなり外装材自体で排水を
行えるものである。また必要に応じて、ポリエチレンフ
ォームやガラス繊維不織布等の公知の裏貼り材を裏貼り
しているものであってもよい。縦葺き外装材は、長尺状
のものでも、定尺状のものを接続してもよい。予め化粧
板を一体に設ける場合は、取り廻し等の理由から定尺材
を用いたほうがよい。施工しながら化粧板を設ける場
合、外装材は、定尺材であっても長尺材であってもよ
い。縦葺き外装材の側縁に形成した立ち上げ部は、外装
材面板部より上方に位置すればよく、その形状は各種が
考えられる。縦葺き外装材は、弾性嵌合、挟着、ビス止
め等の公知の取付手段で保持部材に取り付ければよい。
縦葺き外装材の軒棟方向の接続は、主に重合によって行
い、その重合パターンは各種考えられるが、重合に限定
するものではない。重合により接続する場合、外装材の
端部同士を重ねる重合でもよいし、重合部をプレス等に
よって成形するものでもよく、重合部分には、防水シー
ル材を設けてもよいし、防水の突条を一体に形成しても
よいし、これら防水シール材と突条を併用してもよい。
重合部分には、押出成形、ロール成形等によって形成さ
れた継手部材、補強部材等を介在させてもよく、また重
合部は、外装材の面板部の端部を裏面側に折り返して前
記継手部材等と係合するものであってもよい。
【0007】保持部材は、アルミ合金やプラスチックの
押出材、若しくは外装材と同素材のロール加工品や曲げ
加工品であってもよく、建築躯体に対する固定部分は、
該躯体の構成や材質等によって、中央に設けられる態様
もあるし、両側端に設けられる態様もある。また保持部
材は、一部材からなるものでも、複数部材からなるもの
でもよく、例えば下部保持部材と上部保持部材からなる
ものや、これら上部、下部保持部材がそれぞれ複数部材
からなるものでもよい。
【0008】以上のように構成した場合、石板、セメン
ト板、陶板等の非金属製外装材である化粧板が縦葺き外
装材の上方に配されるので、化粧板自体の軽量化を図り
ながら、重厚感のある意匠を備えた外装構造となる。化
粧板の下方に縦葺き外装材が配されているので、雨仕舞
いにも優れると共に、化粧板についての雨仕舞いを特別
に考慮する必要がない。化粧板で保水しきれない雨水は
化粧板裏面に浸透して外装材上に落下し、外装材上を流
下して排出する。
【0009】本発明の請求項2では、上記化粧板が、縦
葺き外装材と空間を隔てて位置していることを特徴とす
る。
【0010】上記空間は、縦葺き外装材の形状により形
成するものでも、ピース材又は通し部材であるスペーサ
等の他部材の介在によって形成するものでもよい。スペ
ーサ部材を用いる場合、空間を形成するためだけのもの
でも、荷重に対する補強を目的とするものでもよい。上
記空間は、排水空間として用いることは勿論、通気空間
として用いる場合もある。例えば、化粧板の表面側に釉
薬等を塗った場合、吸水水分を表面側から水蒸気として
発散させることが出来ないが、裏面側に空気の流通路と
しての空間を設けることで、該裏面側で発散、排出を行
うことができる。一方、釉薬等の表面処理を行わない場
合、表面側から水蒸気の発散を行えるので、上記空間を
必ずしも空気層とする必要は無いが、前記発散を促進す
るためには空気を流通させてもよい。上記空間は軒棟方
向に連通し、軒側から空気が流入すると共に、その空気
によって化粧板が発散する水分(水蒸気)を棟側から排
出するものである。よって、化粧板の最棟側端は、外装
材の棟側納め(棟面戸等)から空気の排出可能な間隔を
隔てて配置され、空気の排出部を形成するものである。
尚、前記排出部の形成位置は棟側に限定するものではな
く、化粧板を軒棟方向に敷設するときに、軒側に位置す
る化粧板の棟側端と棟側に位置する化粧板の軒側端とを
離間させて隙間を設け、その隙間を排出部とすることも
可能である。また排出部を複数形成することも出来、こ
の場合、空間部の空気が飽和状態となることを避け、円
滑な排出(水蒸気の発散)を行うことができる。
【0011】以上のように構成した場合、化粧板と縦葺
き外装材の間に排水用および/または通気用としての空
間が確保されるので、化粧板からの水分(水蒸気)の発
散、排出が円滑に行われる。
【0012】本発明の請求項3では、上記縦葺き外装材
が、化粧板との間に空間を形成する段部および/または
突部を備えたことを特徴とする。縦葺き外装材の側縁立
ち上げ部に化粧板支持用の段部を形成しても、面板部に
化粧板支持用の突部を形成しても、これら段部、突部を
立ち上げ部、面板部の両方に設けてもよい。
【0013】以上のように構成した場合、化粧板と縦葺
き外装材の間に排水用および/または通気用としての空
間が、スペーサ等の他部材を介在することなく確保され
るので、化粧板からの水分(水蒸気)の発散、排出を円
滑に行うことが出来ると共に、施工作業や部品管理が容
易になる。
【0014】本発明の請求項4では、上記化粧板が10
%以上の吸水率を有することを特徴とする。化粧板は、
素材として透水性、保水性を有するが、その表面側は釉
薬等の非透水膜を形成するものであってもよい。
【0015】以上のように構成した場合、化粧板に所定
の保水性を持たせることができ、降雨時に屋根面から雨
水を全て排水処理させずに、降雨後、水蒸気等によって
徐々に処理(発散)することができる。
【0016】本発明の請求項5では、上記化粧板と保持
部材に、それぞれが対応する係止部と係止片を形成した
ことを特徴とする。
【0017】化粧板に形成する係止部は、化粧板の端部
をそのまま係止部としてもよいし、化粧板に溝状或いは
突状の係止部を設けてもよい。例えば、化粧板に設けた
溝状係止部に係止片を挿入して化粧板の位置規制を行っ
たり、化粧板に設けた突状係止部に引っ掛かる係止片を
保持部材に設けてもよい。また、保持部材の係止片を軒
棟方向に隣合う化粧板間に位置させ、これにより該係止
片と棟側に位置する化粧板の軒側端が当接してズレ止め
を行う構成のものでもよい。上記溝状係止部、突状係止
部は縦方向、横方向のどちらに設けたものでもよい。ま
た溝状係止部は連続状に設けた溝でも部分的に設けた溝
でもよく、部分的に設けるものであれば貫通孔であって
もよい。上記係止部と係止片はそれぞれ複数箇所に設け
てもよい。
【0018】以上のように構成した場合、係止部と係止
片の係合により、化粧板の位置規制を行うと共に、化粧
板の流れ方向のズレ止めを図ることができる。
【0019】本発明の請求項6では、隣接する縦葺き外
装材の側縁部をカバー部材で被覆すると共に、カバー部
材表面に化粧板と同質材からなる化粧部材を配したこと
を特徴とする。
【0020】カバー部材は、基本的には縦葺き外装材と
同一素材により成形されるが、アルミニウムや硬質樹脂
による押出成形品であってもよい。またカバー部材は保
持部材に弾性嵌合するものであっても、ビス等の公知の
取付手段で取り付けられるものであってもよい。化粧部
材は化粧板と同質材により成形され、カバー部材に接
着、若しくはビス止めするもので、ビス止めする場合の
ビス止め箇所は、外装材の上方、すなわち外装材の上方
に位置するカバー部材等に固着することで、ビス止め箇
所から室内側に雨水が浸入することがない。上記カバー
部材、化粧部材は、長尺状のものでも、定尺状のものを
接続してもよい。
【0021】以上のように構成した場合、化粧部材が保
水性を持つと共に、屋根の意匠を統一させることができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の数例
を図面を参照して説明する。図1及び図2にて示す外装
構造は、建築物の躯体としての屋根下地aの上に取り付
けられた保持部材2と、この保持部材2により側縁立ち
上げ部7同士を接合して縦葺き状態で保持された複数枚
の縦葺き外装材(以下「外装材」という)1と、この外
装材1の立ち上げ部7間に配された化粧板3と、前記外
装材1と化粧板3の間に配されたスペーサ部材4と、前
記外装材1同士の接合部に上方から被嵌するカバー部材
5とから構成される。
【0023】外装材1は、金属板からなり、面板部6
と、該面板部6の左右側縁を上向きに折り曲げた立ち上
げ部7を備えている。左右側縁の立ち上げ部7の途中に
は、外側へ略水平状に折曲して段部9を形成すると共
に、上縁には内側に折り返した係合部10を形成してあ
る。そして外装材1の棟側には、面板部6、立ち上げ部
7をプレス加工等によって、重合時に棟側に位置する隣
合う外装材1の軒側と略面一となるように段差状の被重
合部8aを形成し、また外装材1の軒側には、前記被重
合部8aに重合可能な重合部8bを形成している。前記
重合部8b、被重合部8aは、重合時に係合部10等が
干渉しないよう、立ち上げ部7を部分的に切り欠いてあ
る。また被重合部8aの面板部6には、流れ方向に適宜
の間隔でシール部材8cを貼着してあり、このシール部
材8cは、立ち上げ部7にまで延設してもよいことはい
うまでもない。
【0024】保持部材2は、ピース材の下部保持部材1
1と上部保持部材12からなる。
【0025】下部保持部材11は屋根下地aの軒棟方向
に適宜間隔状に配設して、ビス等の固定具で屋根下地a
に固定すると共に、左右に隣り合う下部保持部材11の
間隔は、左右の下部保持部材11で外装材1を保持可能
な所定の左右間隔状に設定してある。下部保持部材11
は、左右の外装材1における段部9が沿接する左右の受
け部13を備え、この受け部13に段部9を沿接させ、
その上に化粧板3の側縁部3aを載置し、さらに上部保
持部材12を弾性的に嵌合している。
【0026】上部保持部材12は、左右の係止部14を
下部保持部材11の被係止部15に係止可能に垂設する
と共に、この係止部14の左右外側に押え部16をそれ
ぞれ垂設してあり、係止部14を被係止部15に係止さ
せて、左右の押え部16で、左右の化粧板3における左
右側縁部3aと、左右の外装材1における段部9を下部
保持部材11の受け部13にそれぞれ押さえ付けて、下
部保持部材11に弾性的に嵌合している。
【0027】化粧板3は10〜20%程度の保水性と透
水性を備えた平板状の陶板からなり、外装材1の最大幅
より幅狭に形成されたもので、本例では、左右側縁部3
aが、外装材1の左右立ち上げ部7における段部9に載
置される幅に形成し、前記左右側縁部3aを段部9に載
置して、外装材1の左右立ち上げ部7間に配される。
【0028】外装材1と化粧板3の間には、長尺なスペ
ーサ部材4を配して空間20が形成される。空間20は
軒棟方向に連通し、軒側から空気が流入すると共に、そ
の空気によって、化粧板3が発散する水分(水蒸気)を
棟側から排出するものである。また空間20は通気空間
としてのみならず、排水空間としても機能する。
【0029】カバー部材5は、上部保持部材12及び外
装材1の左右に隣合う立ち上げ部7を覆い隠し可能な断
面形状の金属製のもので、左右の側縁部21下縁から内
側に折り返してある係止縁部22を、上部保持部材12
における被係止顎部23に係止させて上部保持部材12
に弾性的に嵌合している。
【0030】これにより、屋根下地a上に外装材1が支
持されると共に、その外装材1の上方に化粧板3が支持
される。よって、化粧板3の軽量化を図りながら重厚感
のある意匠を備えた外装構造を提供することができ、ま
た化粧板3の下方に外装材1が配されているので、雨仕
舞いに優れると共に、化粧板3についての雨仕舞いを特
別に考慮する必要がない。化粧板3が保水性を持つこと
から、降雨時に屋根面から雨水を全て排水処理させず
に、降雨後、水蒸気等として徐々に処理(発散)するこ
とができる。また化粧板3で保水しきれない雨水は、化
粧板3裏面に浸透して外装材1上に落下し、外装材1上
を流下して排出する。外装材1と化粧板3の間には空間
20が形成されており、該空間20は排水用、通気用の
空間として機能し、化粧板3からの水分(水蒸気)の発
散及び排出が円滑に行われる。
【0031】図3及び図5にはそれぞれ本発明の外装構
造の他例を示すが、構成は図1及び図2に示す例と基本
的に同一であり、共通する構成は上記と同一の符号を付
して説明を省略し、相違する構成について説明する。
【0032】これらの例では、上記スペーサ部材4を用
いずに、外装材1の面板部6に突部30を設けて化粧板
3との間に空間20を形成している。突部30は、外装
材1の面板部6の所定箇所を軒棟方向へ連続して上方へ
膨出状に折曲させ、面板部6の左右方向に沿って所定間
隔ごとに形成される。またこれらの例でも外装材1の棟
側には前述の被重合部8aを形成し、軒側には前述の重
合部8bを形成すると共に、被重合部8aの面板部6に
は流れ方向に適宜の間隔でシール部材8dを貼着する。
【0033】図3においては、カバー部材5表面に、化
粧板3と同質材からなる化粧部材31を配している。化
粧部材31はカバー部材5を覆い隠し可能な断面形状の
もので、カバー部材5に接着、若しくはビス止めされ
る。ビス止めする場合、そのビス止め箇所は、外装材1
の上方に位置するカバー部材5に固着するものとし、こ
れにより、ビス止め箇所から雨水が浸入したとしてもそ
の浸入水を外装材1上に滴下させて排水し、室内側への
雨水の浸入を防止する。
【0034】図6及び図7には本発明の外装構造の他例
を示すが、構成は図1及び図2に示す例と基本的に同一
であり、共通する構成は上記と同一の符号を付して説明
を省略し、相違する構成について説明する。外装材1の
面板部6の裏面には発泡ポリエチレン等の断熱材からな
る裏貼り32を設け、該裏貼り32を屋根下地aと外装
材1の間に介在させて、断熱効果を発揮するよう構成し
たものである。被重合部8aと重合部8bの裏面には前
記裏貼り32を設けず、被重合部8aの表面側には、外
装材1の左右の立ち上げ部7の上端間にわたって突部3
3を部分的又は連続的に複数形成する。また重合部8b
の軒側縁の裏面にはアルミ押出材からなる補強継手34
を添設すると共に、該軒側縁の端部は裏面側へ折り返し
て、補強継手34の一半部を覆う折返し縁35を形成す
る。折返し縁35の他半部裏面側にはシール材からなる
止水材36を接着等により添設し、上記突部33、補強
継手34、折返し縁35、止水材36により、重合状に
接続した被重合部8aと重合部8b間の補強と水密性の
向上を図っている。37は、流れ方向に隣合う化粧板3
同士の端部を支持する支持部材で、該支持部材37は、
外装材1の排水機能を低下させないよう、ピース材を用
いる。
【0035】図8及び図9には本発明の外装構造の他例
を示すが、構成は上述した各例と基本的に同一であり、
共通する構成は上記と同一の符号を付して説明を省略
し、相違する構成について説明する。上部保持部材12
の左右外側の押え部16の下端には、左右の化粧板3の
側縁に設けた溝状係止部40に挿入して化粧板3の位置
規制を行う係止片41を形成すると共に、その係止片4
1の上方に、前記溝状係止部40の外側に接着等により
添設した弾性部材42を押さえる押え片43を形成して
ある。そうして、前記左右の押え片43で左右の化粧板
3における左右側縁部3aと、左右の外装材1における
段部9を下部保持部材11の受け部13にそれぞれ沿接
状態に押さえ付けて固定すると共に、係止片41を溝状
係止部40に挿入して化粧板3の位置規制を行って化粧
板3の流れ方向のズレ止めを図り、経年変化等により化
粧板3の保持力が低下しても化粧板3がズレたりするこ
とがないよう構成している。
【0036】図10には図8及び図9に示す外装構造に
おける保持部材2の変形例を示すが、構成は上述のもの
と基本的に同一であり、共通する構成は同一の符号を付
して説明を省略し相違する構成について説明する。下部
保持部材11は、上部保持部材12における左右の係止
部14に係止する被係止部15’を、下部保持部材11
のほぼ中心部分に設けた起立部50上端の左右両側に突
設状に形成しており、これにより、保持部材2を介して
接合される外装材1同士の立ち上げ部7は前記起立部5
0を挟んで隣合う、すなわち、前記外装材1同士が近接
して配置される。
【0037】図11には本発明の外装構造の他例を示す
が、構成は上述した各例と基本的に同一であり、共通す
る構成は上記と同一の符号を付して説明を省略し、相違
する構成について説明する。この例では、下部保持部材
11における左右の被係止部15の上端付近に左右の被
固着部51を突設すると共に、化粧板3の左右側縁部3
aには、該側縁部3aに嵌合する略コ字形の保持部52
と、この保持部52から立ち上がり前記被固着部51に
掛止してビス等の固着具で固着される固着部53を備え
た固定用部材54を設け、この固定用部材54により化
粧板3を保持部材2に取り付けている。上記保持部52
は、受け部13に沿接する段部9の上に当接し、この当
接状態に上部保持部材12とカバー部材5を固定して、
左右の化粧板3における左右側縁部3aと、左右の外装
材1における段部9を下部保持部材11の受け部13に
それぞれ沿接状態に押さえ付けて固定してある。
【0038】図12及び図13には、図8乃至図10に
おける化粧板3の位置規制を行う手段の変形例を示す
が、構成は上述のものと基本的に同一であり、共通する
構成は上記と同一の符号を付して説明を省略し、相違す
る構成について説明する。上部保持部材12は左右一対
の部材12a,12bからなり、これら左右部材12
a,12bは、下部保持部材11の固定部60にビス等
の固着具61で固定される取付部62の上端に、右又は
左側の押え部16を延設し、この押え部16の下端には
被係止顎部23を設けると共に、この被係止顎部23の
端部には、化粧板3の上面に沿接する沿接部63を連設
し、且つその沿接部63の裏面に、左右の化粧板3の軒
棟側の端部に設けた溝状係止部64に挿入して化粧板3
の位置規制を行う係止片65を形成してある。
【0039】そうして、前記左右の沿接部63で左右の
化粧板3における左右側縁部3aと、左右の外装材1に
おける段部9を下部保持部材11の受け部13にそれぞ
れ沿接状態に押さえ付けて固定すると共に、係止片65
を溝状係止部64に挿入して化粧板3の位置規制を行っ
て化粧板3の流れ方向のズレ止めを図り、経年変化等に
より化粧板3の保持力が低下しても化粧板3がズレたり
することがないよう構成している。
【0040】
【発明の効果】本発明の化粧板を用いた外装構造は以上
説明したように構成したことから、下記の効果を奏す
る。 (請求項1)石板、セメント板、陶板等の化粧板が持つ
重厚感のある意匠を備えると共に、雨仕舞いに優れ、し
かも化粧板は軽量なものとして取り廻し性がよく容易に
提供可能な外装構造とすることができる。また、化粧板
についての雨仕舞いを特別に考慮する必要がなく、簡易
な構造とすることができる。さらに、化粧板で保水しき
れない雨水は縦葺き外装材上を流下して排出することが
できる。
【0041】(請求項2)化粧板と縦葺き外装材の間に
排水用,通気用の空間が確保され、化粧板からの水分
(水蒸気)の発散、排出を円滑に行うことが出来る。
【0042】(請求項3)上記排水用,通気用の空間が
他部材を介在することなく確保され、化粧板からの水分
(水蒸気)の発散、排出を円滑に行えると共に、施工作
業や部品管理が容易になる。
【0043】(請求項4)化粧板に保水性を持たせるこ
とで、降雨時に屋根面から雨水を全て排水処理させず
に、降雨後、水蒸気等によって徐々に処理(発散)する
ことができるため、地球温暖化の防止、都市部での水害
防止にも役立つ。
【0044】(請求項5)係止部と係止片の係合により
化粧板の流れ方向のズレ止めを図り、経年変化等により
化粧板の保持力が低下しても、化粧板がズレたりするこ
とがない。
【0045】(請求項6)カバー部材に化粧板と同質材
の化粧部材を配したので、保水可能な容量が増加すると
共に、カバー部材の露呈を防いで全体が統一された建築
物の意匠を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る外装構造の実施の形態の一例を示
し、(ア)は施工状態の縦断正面図、(イ)は軒棟方向
の重合接続部分の縦断側面図である。
【図2】図1における縦葺き外装材の軒棟方向の重合接
続部分の斜視図である。
【図3】本発明に係る外装構造の実施の形態の一例を示
し、(ア)は施工状態の縦断正面図、(イ)は軒棟方向
の重合接続部分の縦断側面図である。
【図4】図3における縦葺き外装材の軒棟方向の重合接
続部分の斜視図である。
【図5】本発明に係る外装構造の実施の形態の一例を示
し、(ア)は施工状態の縦断正面図、(イ)は軒棟方向
の重合接続部分の縦断側面図である。
【図6】本発明に係る外装構造の実施の形態の一例を示
し、(ア)は施工状態の縦断正面図、(イ)は軒棟方向
の重合接続部分の縦断側面図である。
【図7】図6における縦葺き外装材の軒棟方向の重合接
続部分の斜視図である。
【図8】本発明に係る外装構造の実施の形態の一例を示
す縦断正面図である。
【図9】本発明に係る外装構造の実施の形態の一例を示
す縦断正面図である。
【図10】図9に示す外装構造の分解斜視図である。
【図11】本発明に係る外装構造の実施の形態の一例を
示す縦断正面図である。
【図12】本発明に係る外装構造の実施の形態の一例を
示す縦断正面図である。
【図13】図11に示す外装構造の分解斜視図である。
【符号の説明】
a:屋根下地 1:縦葺き外装材 2:保持部材 3:化粧板 4:スペーサ部材 5:カバー部材 7:立ち上げ部 11:下部保持部材 12:上部保持部材 20:空間 30:突部 31:化粧部材 40:溝状係止部(係止部) 41:係止片 54:固定用部材 64:溝状係止部(係止部) 65:係止片
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】図8及び図10には本発明の外装構造の他
例を示すが、構成は上述した各例と基本的に同一であ
り、共通する構成は上記と同一の符号を付して説明を省
略し、相違する構成について説明する。上部保持部材1
2の左右外側の押え部16の下端には、左右の化粧板3
の側縁に設けた溝状係止部40に挿入して化粧板3の位
置規制を行う係止片41を形成すると共に、その係止片
41の上方に、前記溝状係止部40の外側に接着等によ
り添設した弾性部材42を押さえる押え片43を形成し
てある。そうして、前記左右の押え片43で左右の化粧
板3における左右側縁部3aと、左右の外装材1におけ
る段部9を下部保持部材11の受け部13にそれぞれ沿
接状態に押さえ付けて固定すると共に、係止片41を溝
状係止部40に挿入して化粧板3の位置規制を行って化
粧板3の流れ方向のズレ止めを図り、経年変化等により
化粧板3の保持力が低下しても化粧板3がズレたりする
ことがないよう構成している。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】図には図8及び図10に示す外装構造に
おける保持部材2の変形例を示すが、構成は上述のもの
と基本的に同一であり、共通する構成は同一の符号を付
して説明を省略し相違する構成について説明する。下部
保持部材11は、上部保持部材12における左右の係止
部14に係止する被係止部15’を、下部保持部材11
のほぼ中心部分に設けた起立部50上端の左右両側に突
設状に形成しており、これにより、保持部材2を介して
接合される外装材1同士の立ち上げ部7は前記起立部5
0を挟んで隣合う、すなわち、前記外装材1同士が近接
して配置される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】図に示す外装構造の分解斜視図である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】図12に示す外装構造の分解斜視図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石板、セメント板、陶板等の化粧板を建
    築物の外装材として用いる外装構造であって、建築物の
    躯体上に取り付けられた保持部材間に、側縁に立ち上げ
    部を形成した縦葺き外装材を敷設すると共に、前記縦葺
    き外装材の側縁立ち上げ部間に、側縁部が立ち上げ部よ
    り内側に位置する平板状の化粧板を配したことを特徴と
    する化粧板を用いた外装構造。
  2. 【請求項2】 上記化粧板は、縦葺き外装材と空間を隔
    てて位置していることを特徴とする請求項1記載の化粧
    板を用いた外装構造。
  3. 【請求項3】 上記縦葺き外装材は、化粧板との間に空
    間を形成する段部および/または突部を形成したことを
    特徴とする請求項1又は2に記載の化粧板を用いた外装
    構造。
  4. 【請求項4】 上記化粧板は、10%以上の吸水率を有
    することを特徴とする請求項1又は2又は3記載の化粧
    板を用いた外装構造。
  5. 【請求項5】 上記化粧板と保持部材は、それぞれが対
    応する係止部と係止片を形成したことを特徴とする請求
    項1乃至4の何れか1項に記載の化粧板を用いた外装構
    造。
  6. 【請求項6】 隣接する縦葺き外装材の側縁部をカバー
    部材で被覆すると共に、該カバー部材表面に化粧板と同
    質材からなる化粧部材を配したことを特徴とする請求項
    1乃至5の何れか1項に記載の化粧板を用いた外装構
    造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008095315A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Sanko Metal Ind Co Ltd 二重屋根
KR200467322Y1 (ko) * 2011-08-01 2013-06-07 주식회사 에이브이티 지붕 구조물 연결장치
JP2013133609A (ja) * 2011-12-26 2013-07-08 Jfe Galvanizing & Coating Co Ltd 嵌合式屋根材、その嵌合式屋根材を用いた接続構造及び接続方法
JP2013213395A (ja) * 2012-03-07 2013-10-17 Nippon Steel & Sumikin Coated Sheet Corp 縦葺き用金属屋根の連結構造

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