JP3044450B2 - 建築用縦葺き外装材及び建築外装構造 - Google Patents

建築用縦葺き外装材及び建築外装構造

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JP3044450B2
JP3044450B2 JP7286392A JP28639295A JP3044450B2 JP 3044450 B2 JP3044450 B2 JP 3044450B2 JP 7286392 A JP7286392 A JP 7286392A JP 28639295 A JP28639295 A JP 28639295A JP 3044450 B2 JP3044450 B2 JP 3044450B2
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忠昭 奥村
信行 清水
守哉 津田
浩一 北村
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元旦ビューティ工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築物の屋根や壁に
施工される縦葺き(縦張り)外装材及び外装構造にあっ
て、施工途中及び施工後の雨仕舞性能に優れた建築用縦
葺き外装材及び建築外装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、両側部に複数の防水壁を設けて水
密性(雨仕舞)を高めた建築物の縦葺き外装構造とし
て、特公平3−63621号公報に記載の嵌合外囲体が
ある。この嵌合外囲体は、その左右側縁に膨出条(内側
立上り部)を有し、さらにその外側に樋状部を介して前
記膨出条より低く1/4〜1/5程度の高さの端縁(外
側立上り部)を有する構成の建築用板Aと、中央に扁平
U字状部を有する構成のキャップ材Bを用いるもので、
隣り合う前記建築用板A,A間をキャップ材Bで被覆す
る構造であり、その点に関する限り、建築用縦葺き外装
材、外装構造としては一般的なものである。この種の縦
葺き外装材(ここでは建築用板A)は一般に軒棟方向の
全長に亙って長尺な材料であり、中、大型物件において
はキャップ材Bと共に現場成形され、外装下地上の仮置
き場に軒棟方向と平行にそれぞれ仮置きされる。そし
て、そこから工程中の施工単位(施工範囲)の所定箇所
にまず縦葺き外装材を多人数で桁行き方向に搬送し、次
々と敷設して固定した後、該単位のキャップ材Bを同様
に搬送して組み付けて該単位を完成させる。尚、建築用
板Aとキャップ材Bを交互に敷設、固定することは、作
業の安全性、材料の変形防止の観点からまず行われな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記引
用文献の嵌合外囲体は、施工途中に降雨があった場合、
隣接する建築用板A,A間はキャップ材Bによって被覆
されていないので、建築用板A,A間の雨水は、建築用
板Aの裏面側、即ち建築用板Aと外装下地との間に浸水
してしまう。外装下地上にアスファルト系防水材が張設
されていると、屋内側への漏水事故となる危険性は低い
が、建築用板Aとアスファルト系防水材との間の水潤は
容易には解消されないので、新築時から内部に水潤箇所
を含む外装構造となる可能性が極めて高い。そのため、
各種部材が腐食する原因となったり、断熱性能の低下を
招く懸念があった。尚、降雨中に、建築用板Aが既に敷
設された屋根面上で、キャップ材Bの取付等の作業を継
続させることは不可能ではないが、作業者の安全性の観
点からまず行われない。また、隣接する建築用板A,A
が敷設され、固着具等によって外装下地に固定されるま
での間、ずれや浮き上がりを防止するため、作業者が建
築用板Aを保持する必要があった。
【0004】さらに、施工後にはキャップ材Bが確実な
嵌合をしている限り、樋状部への浸入水は少量と推察さ
れるが、前記少量の浸入水は面を伝わるので、キャップ
材Bの扁平U字状部の裏面を伝わって中央で落下する可
能性が高い。このキャップ材Bの扁平字状部の裏面の中
央は、隣り合う建築用板A,A間に位置するので、キャ
ップ材Bの扁平U字状部の裏面を伝わった浸入水は隣り
合う建築用板A,A間に落下し、漏水事故を招く可能性
があった。また、キャップ材Bの嵌合が確実でない場合
には、樋状部への浸入水は多量となるので、主に建築用
板Aの樋状部が機能するが、前記のように建築用板Aの
端縁(外側立上り部)は膨出条(内側立上り部)の高さ
の1/4〜1/3程度の高さであるから、積雪地におけ
るスガ漏れ現象を含め、前記多量の浸入水に対して安全
ではない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記実情に鑑み
提案されたもので、中央に面板部を、その左右側縁に内
側立上り部を形成すると共に、前記内側立上り部の外側
には排水溝を介して外側立上り部を形成してなる建築用
縦葺き外装材であって、前記外側立上り部の上端には、
外側下方に折下げた垂下片を有する延出部を形成したこ
とを特徴とする建築用縦葺き外装材、及びこれを用いた
建築外装構造に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の建築用縦葺き外装材1
は、図1に示すように中央に面板部11を、その左右側
縁に内側立上り部12を形成すると共に、内側立上り部
12の外側には排水溝13を介して外側立上り部14を
形成してなり、前記外側立上り部14の上端には、垂下
片151を有する延出部15を形成した構成である。
【0007】前記縦葺き外装材1は、表面化粧鋼板、ラ
ミネート鋼板、メッキ鋼板、ステンレス鋼板、アルミ合
金板、チタン合金板、銅板、真鍮板、鉛板等の公知の金
属素材、炭素繊維積層板、硬質樹脂板等より成形され、
素材が金属板の場合にはロール成形、或いはプレス成
型、或いは両者の組合せにより成形(成型)される。素
材が非金属素材の場合には、主に型成型により成型され
る。また、その素材厚は特に限定するものではないが、
概ね0.4〜1.6mm程度である。図示実施形態では
内側立上り部12は、面板部11の側縁を直立状に立ち
上げた内側部分とその上端を下方へ折り返した外側部分
とからなり、その裏面側には下方が開口する空間121
が形成されている。外側立上り部14は、排水溝13の
側縁を直立状に立ち上げて形成される。延出部15は、
外側立上り部14の上端を外側下方に向かって傾斜状に
折下げた垂下片151からなる。また、面板部11の裏
面には、結露防止や防音対策上、ポリエチレンフォーム
等の弾性を有する断熱裏貼り材を貼るか、介在させても
良い。
【0008】図1の外装構造の外装下地2は、木造、鉄
骨造、コンクリート造等、釘、ビス、アンカー等の固定
具が取付可能な全ての建築躯体を用いることができ、前
記躯体上に断熱その他の必要に応じて敷設する木毛セメ
ント板等のボード類を含む。したがって、縦葺き外装材
1と躯体との間に介装されるボード類が固定具の取付強
度を有する場合を例外として、原則的には保持部材(下
部保持部材)を固定するための固定具は前記ボード類を
貫通して、躯体を構成する母屋や垂木等の補助部材に固
定される。図示実施形態ではアスファルト系防水シート
(図中、点線で示す)を張設しているが、外装下地とし
て繊維系断熱材等が敷設されている場合には、それらの
養生の観点から張設することが好ましい。
【0009】図1の外装構造に用いられる保持部材は、
下部保持部材6と上部保持部材7とからなる。前記下部
保持部材6は、長尺であって、縦葺き外装材1の延出部
15を支持する複数の支持部62、左右の支持部62,
62間に形成される樋部63、樋部63内に形成される
接続受部64、接続受部64内又は支持部62の外方に
形成される固定部65、を備える構成である。具体的に
は、下部保持部材6は、6本の上向きの起立片が形成さ
れる構成で、外側から順に起立部61,61、支持部6
2,62、接続受部64であり、支持部62と接続受部
64とがそれぞれ樋部63の側面を兼ね、接続受部64
内には下端よりやや上方に位置する固定部65が形成さ
れる構成であり、この接続受部64には外方へ突出する
被嵌合突起が設けられている。尚、この場合、支持部6
2と起立部61との間を固定部としても良い。上部保持
部材7は、縦葺き外装材1の排水溝13又は延出部15
を押圧保持する保持部71(713,715)、下部保
持部材6の接続受部64と接続する接続部72、を備え
る構成である。具体的には、上部保持部材7は、その組
合せ状態において、前記下部保持部材6の左右の支持部
62,62間を覆う被着部分73の下面に、前記下部保
持部材6の被嵌合突起と嵌合する楔状の嵌合突起をその
下端に設けた左右一対の接続部72が吊設され、被着部
分73の端部には、前記縦葺き外装材1,1の延出部1
5,15を上方から押圧保持する保持部715,715
が形成される。また、被着部分73の左右端縁から外側
下方へ向かう傾斜片部分74には、後述するキャップ部
材4を弾性的に係合、保持するキャップ保持部75が形
成され、傾斜片部分74の下端には、前記縦葺き外装材
1,1の排水溝13を上方から押圧保持する保持部71
3,713が形成される。尚、保持部71に関し、その
保持箇所に応じて便宜上、符号711〜715を付する
ものとし、以後の各実施形態において、縦葺き外装材1
の内側立上り部12を押圧保持するものを711、その
内側基部を押圧保持するものを712、排水溝13を押
圧保持するものを713、外側立上り部14を押圧保持
するものを714、延出部15を押圧保持するものを7
15とした。これらの保持部材は、アルミや硬質樹脂に
よる押出成形品、メッキ鋼板、ステンレス鋼板等のプレ
ス加工品及びセラミック等よりなる。
【0010】図1の外装構造に用いられるキャップ部材
4は、平坦状の頂部の左右端縁を下方へ傾斜させた被着
部41と、その左右の端縁を下方へ折下げた縦片部42
と、その下端を内方へ折り返してさらにその上端を内方
へ折り返した包持凹部44と、その下端を内側上方へ傾
斜状に折り返した取付部43と、からなる。このキャッ
プ部材4は、基本的には前記縦葺き外装材1と同一素材
により成形されるが、アルミや硬質樹脂による押出成形
品でも良い。また、その素材厚は、特に限定するもので
はないが、押出成形品の場合、概ね1.2〜2.5mm
程度である。また、キャップ部材4の裏面側に、キャッ
プ部材4の変形を防止するバックアップ材5を介装す
る。このバックアップ材5はキャップ部材4の変形防止
の他に結露防止、防音対策にも貢献し、キャップ部材4
と保持部材(上部保持部材)、又はキャップ部材4と縦
葺き外装材1の内側立上り部間に形成される空間に適宜
に介装すれば良く、具体的にはポリウレタン、ポリスチ
レン、フェノール等の樹脂発泡材、グラスウール、木毛
等の繊維系成形材を用いることができる。尚、結露防止
や防音対策のみを必要とする場合には、図示しないが、
前記縦葺き外装材1の面板部11の裏面と同様にポリエ
チレンフォーム等の弾性を有する断熱裏貼り材を貼る
か、介在させても良い。
【0011】図1の外装構造は、鉄骨造の躯体上に断熱
ボードを載置し、アスファルト系防水シート(図中の点
線)を張設した外装下地2上に、所定の間隔で前記構成
の下部保持部材6を設置(割り付け)、固定し、横方向
に隣接する下部保持部材6,6間に、前記構成の縦葺き
外装材1を敷設し、続いて上部保持部材7を配設して下
部保持部材6と接続し、さらにキャップ部材4を冠着し
た構造である。縦葺き外装材1の敷設に際し、内側立上
り部12の裏面側空間121に前記下部保持部材6の起
立部61を位置させ、延出部15を下部保持部材6の支
持部62の上端に支持させる。このとき、延出部15の
垂下片151の端縁は下部保持部材6の樋部63の内部
空間に臨んでいる。上部保持部材7の配設に際し、接続
部72と下部保持部材6の接続受部64とを弾性的に嵌
合させ、保持部713で縦葺き外装材1の排水溝13
を、保持部715で縦葺き外装材1の延出部15を、そ
れぞれ上方から押圧保持する。キャップ部材4の配設に
際し、その取付部43と上部保持部材7のキャップ保持
部75とを弾性的に係合保持させる。
【0012】この外装構造において、前記のように縦葺
き外装材1の延出部15の垂下片151の端縁は下部保
持部材6の樋部63の内部空間に臨んでいるので、施工
途中に降雨があっても確実に雨水が樋部63に導かれ、
外装下地及び屋内への浸水を確実に防止することができ
る。また、施工後の状態において、内側立上り部12に
よる1次防水、排水溝13による2次防水、下部保持部
材6による3次防水という多段階の雨仕舞構成が形成さ
れ、且つ前記延出部15の構成により、浸入水は確実に
軒先に流下して排出されるので極めて雨仕舞性能が高
い。このように本発明の外装構造は、施工途中において
も施工後においても優れた雨仕舞性能を有するものとな
る。
【0013】また、縦葺き外装材1の延出部15の垂下
片151は下部保持部材6の支持部62との係合によ
り、少なくとも横方向にずれ動くことがないので、仮止
めの効果が得られる。さらに、縦葺き外装材1の内側立
上り部12の裏面側空間121に下部保持部材6の起立
部61を位置させ、しかもキャップ部材4の包持凹部4
4で内側立上り部12の上半部分を包持したので、内側
立上り部12は裏面側及び表面側から挟み込まれるよう
に強固に保持されるものとなる。そして、働き幅中央方
向への変位が抑制され、吹上風圧力(負荷重)作用時、
積雪荷重(正荷重)作用時の耐久強度に優れたものとな
る。また、内側立上り部12より外方の構成の塑性変形
を防止でき、雨仕舞や保持関係の機能が安定に維持でき
る。加えて、キャップ部材4に作用する各種荷重による
変形を防止又は軽減することもできる。また、上部保持
部材7の保持部713,715で縦葺き外装材1の排水
溝13及び延出部15を押圧保持したので、対風圧性能
が高いものとなる。
【0014】尚、下部保持部材6の樋部63(或いは保
持部材3の樋部33)内に固定部65(35)を設ける
場合は、その部位が水に曝されないよう、前記実施態様
の接続受部64や後述する実施態様の中央凸部66(3
6)を形成することはいうまでもない。
【0015】以下、用いる縦葺き外装材1、保持部材
(下部保持部材6、上部保持部材7)、キャップ部材4
を変更した外装構造を例示するが、既に説明した構成に
ついては図面に同一符号を付して説明を省略する。
【0016】図2,に示す外装構造は、縦葺き外装材
1及び下部保持部材6については前記図1に示した実施
形態と同様であるが、上部保持部材7はキャップ部材を
兼ねる長尺材に形成した。図2の上部保持部材7には、
縦葺き外装材1の内側立上り部12及び延出部15を押
圧保持する保持部711,715を形成した。図の上
部保持部材7には、縦葺き外装材1の内側立上り部12
及び排水溝13を押圧保持する保持部711,713を
形成した。この外装構造では、上部保持部材7を押出形
材として成型するので、縦葺き外装材1と同素材のキャ
ップ部材よりも剛性が高く、縦葺き外装材1の保持強
度、キャップ部分の耐圧強度を共に高めることができ
る。施工性も高く維持することができる。
【0017】図1,2,4では縦葺き外装材1に形成さ
れた垂下片151の端縁が、長尺の下部保持部材6の左
右の支持部62,62間に形成された樋部63の内部空
間に臨む態様を示したが、下部保持部材6を短尺にして
樋部を設けない代わりに樋部材8を設け、該樋部材8の
内部空間に前記縦葺き外装材1の垂下片151の端縁が
臨むようにしても良い。その一例を図に示した。
【0018】図に示す外装構造は、縦葺き外装材1の
延出部15が略水平状の延在片152と傾斜状の垂下片
151とからなり、その外側立上り部14は傾斜状であ
る。下部保持部材6は短尺で、前記縦葺き外装材1の延
出部15(延在片152)を支持する水平片状の支持部
62の外方に固定部65が形成され、前記のような樋部
が設けられないが、この下部保持部材6で、上方が開口
する断面略U字状の長尺材である樋部材8を外装下地2
上に押圧、固定する構成である。上部保持部材7には縦
葺き外装材1の排水溝13及び延出部15(延在片15
2)を押圧保持する保持部713,715を形成した。
キャップ部材4の被着部41は平坦状に形成した。尚、
前記樋部材8は基本的には縦葺き外装材1と同一素材に
より成形される。但し、この実施形態のように樋以外の
機能が求められない場合には、縦葺き外装材1より薄肉
(例えば0.27mm程度)であっても良い。この外装
構造では、縦葺き外装材1の垂下片151の端縁が樋部
材8の内部空間に臨んでいるので、前記実施形態と同様
の雨仕舞性能を有する。また、下部保持部材6の支持部
62,62間に形成された略山字状部分の中央起立片の
先端が接続受部64であり、これと嵌合する形状の接続
部72が上部保持部材7に形成されているが、上部保持
部材7は横方向(長さ方向)にスライドさせて嵌合させ
る。このように下部保持部材6と上部保持部材7との接
続手段は、弾性係合(嵌合)スライド係合(嵌合)、ビ
スやボルト、ナットによる締結等、公知の如何なる手段
によっても良く、それに応じた形状の接続部及び接続受
部を形成すれば良い。但し、施工性の観点からは弾性係
合(嵌合)によるものが好ましい。
【0019】前記図1,2,4では下部保持部材6の左
右の支持部62,62間に樋部63が形成される態様を
示したが、樋部63の内部空間上に支持部62,62を
形成するようにしても良い。その一例を図5に示した。
【0020】図5に示す外装構造は、縦葺き外装材1の
延出部15が外側が一段下がった略水平状の延在片15
2と鉛直状の垂下片151とからなる。下部保持部材6
は中央凸部66が内部に形成される樋部63が形成さ
れ、この中央凸部66の上面が固定部65となる。ま
た、その支持部62は、前記樋部63の側面の上端から
内方へ延在する外側が一段下がった略水平状であり、前
記縦葺き外装材1の延出部15の延在片152を下方か
ら支持する。上部保持部材7には前記縦葺き外装材1の
排水溝13及び延出部15(延在片152)を押圧保持
する保持部713,715を形成し、さらにビスやリベ
ット等の接続用固定具を打ち込んで前記下部保持部材6
の支持部62又は固定部65と接続する接続部72A,
72Bを形成した。この外装構造では、下部保持部材6
の支持部62か固定部65かの何れかが、上部保持部材
6との接続受部を兼ね、それにより以下のような固定態
様を適宜に採用することができる。 ・縦葺き外装材1の敷設時点では一切固定せず、上部保
持部材7を重ね合わせた状態で、下部保持部材6の支持
部62に上部保持部材7の接続部72Aから接続用固定
具を打ち込んで固定する。この場合、支持部62が接続
受部を兼ねることとなり、接続用固定具は、縦葺き外装
材1の延出部15(延在片152)も貫通して一連に固
定することとなる。 ・縦葺き外装材1の敷設時点では一切固定せず、上部保
持部材7を重ね合わせた状態で、下部保持部材6の固定
部65に上部保持部材7の接続部72Bから接続用固定
具を打ち込んで固定する。この場合、固定部65が接続
受部を兼ねることとなり、縦葺き外装材1の延出部15
(延在片152)は、上部保持部材7の接続部72Aと
下部保持部材6の支持部62との間に挟持されているに
過ぎないから面板部11の働き幅方向への伸縮対応が可
能になる。 ・縦葺き外装材1の敷設と同時に縦葺き外装材1の延出
部15(延在片152)から下部保持部材6の支持部6
2に仮固定具を打ち込んで仮固定する。その後、上部保
持部材7の接続部72A又は接続部72Bから下部保持
部材6の支持部62、固定部65に接続用固定具を打ち
込んで本固定する。 尚、縦葺き外装材1の延出部15の垂下片151を部分
的に下部保持部材の支持部62の裏面側へ折曲して係合
させれば、十分に仮固定の機能を奏する。
【0021】縦葺き外装材1の敷設作業時の施工性を向
上するため、その外側立上り部14の中間に係合部14
1を形成し、保持部材3又は下部保持部材6に弾性的に
係合するようにしても良い。この例を図6〜11に示し
た。
【0022】図6に示す外装構造は、縦葺き外装材1の
外側立上り部14の中間には内方へ略く字状に窪む係合
部141を形成した。保持部材3は一部材からなり、長
尺であって、中央凸部36が内部に形成される樋部33
が形成され、この中央凸部36の上面が固定部35とな
る。また、前記樋部33の側面の上端には、縦葺き外装
材1の延出部15の水平状の延在片152を下方から支
持する支持部32が形成され、その外方には縦葺き外装
材1の係合部141と弾性的に係合する被係合部37が
形成されている。この外装構造では、縦葺き外装材1の
係合部141の内側がキャップ保持部を兼ねるので、キ
ャップ部材4を保持するために別途上部保持部材を準備
する必要がなく、部材数が抑制でき、製造、輸送、施工
に伴うコストを抑制することができる。この効果は後述
する図7の外装構造についても同様である。
【0023】図7に示す外装構造には、保持部材3が一
部材からなり、長尺であって、起立部31の内方に固定
部35を介して樋部33が形成され、換言すると支持部
32の外方に固定部35が設けられる構成である。ま
た、樋部33の側面の上端に縦葺き外装材1の延出部1
5を下方から支持する支持部32が形成され、その外方
には縦葺き外装材1の係合部141と弾性的に係合する
被係合部37が形成されている。キャップ部材4は押出
形材として成型したものであり、上部保持部材(7)の
保持部(711,715)に相当する保持部401,4
05が設けられている。尚、この実施形態におけるキャ
ップ部材4の保持部401は、包持凹部44とみなすこ
ともできるので、図面には両符号を付した。
【0024】図8に示す外装構造は、縦葺き外装材1の
外側立上り部14に形成した係合部141を下部保持部
材6に形成した被係合部67と弾性的に係合する以外の
構成は、前記図1の実施形態とほぼ同様である(下部保
持部材6に起立部61がない等の相違はある)。尚、こ
の実施形態における上部保持部材7には、縦葺き外装材
1の排水溝13及び外側立上り部14の上半部分及び延
出部15を上方から押圧保持する保持部713,71
4,715が形成されている。
【0025】図9に示す外装構造は、縦葺き外装材1の
外側立上り部14に形成した係合部141を下部保持部
材6に形成した被係合部67と弾性的に係合する以外の
構成は、前記図2の実施形態と同様である(下部保持部
材6に起立部61がない等の相違はある)。尚、この実
施形態における上部保持部材7には、縦葺き外装材1の
内側立上り部12の上端及びその内側基部及び延出部1
5を押圧保持する保持部711,712,715が形成
されている。
【0026】図10に示す外装構造は、長尺材である樋
部材8を保持部材3で外装下地2上に固定する構成であ
り、縦葺き外装材1の外側立上り部14に形成した係合
部141を弾性的に係合する以外の構成は、前記図4の
実施形態と近似している(上部保持部材7とキャップ部
材4とを別途に設けない等の相違はある)。また、保持
部材3の中央に形成された略山字状部分の中央起立片の
先端がキャップ保持部38であり、キャップ部材4には
前記保持部材3のキャップ保持部38と嵌合する保持部
43が被着部41の頂部裏面に設けられることになる。
尚、この実施形態におけるキャップ部材4には、縦葺き
外装材1の内側立上り部12の上端及びその内側基部を
押圧保持する保持部401,402が形成されている。
尤も、この実施形態では、保持部材3、キャップ部材4
を、それぞれ下部保持部材6、上部保持部材7と見なす
こともできる。この場合、下部保持部材6の中央に形成
された略山字状部分の中央起立片の先端が接続受部64
となり、上部保持部材7には前記下部保持部材6の接続
受部64と嵌合する接続部72が設けられることにな
る。
【0027】図11に示す外装構造は、長尺材である樋
部材8を下部保持部材6で外装下地2上に固定する構成
であり、縦葺き外装材1の外側立上り部14に形成した
係合部141を下部保持部材6に形成した被係合部67
と弾性的に係合する以外の構成は、前記図4の実施形態
と同様である(下部保持部材6と上部保持部材7との接
続手段が異なる等の相違はある)。また、下部保持部材
6に形成された断面U字状の接続受部64の上方には断
面V字状の案内部68が延設され、上部保持部材7に形
成された中央垂下片の下端に位置する鏃状の接続部72
の挿着を容易にしている。尚、この実施形態における上
部保持部材7には、縦葺き外装材1の排水溝13及び外
側立上り部14の上半部分及び延出部15を上方から押
圧保持する保持部713,714,715が形成されて
いる。
【0028】縦葺き外装材1の敷設作業時の施工性を向
上するため、その内側立上り部12の上端又は中間に係
合部122を形成し、保持部材3又は下部保持部材6に
弾性的に係合するようにしても良い。この例を図12〜
14に示した。
【0029】図12に示す外装構造は、縦葺き外装材1
の内側立上り部12の内側部分に内方へ略く字状に窪む
係合部122を形成し、保持部材3の起立部31の外方
に前記縦葺き外装材1の係合部122と弾性的に係合す
る被係合部37が形成されている。また、この係合部1
22の内側がキャップ保持部を兼ねる。そして、この実
施形態は、係合部が外側立上り部14に設けられるか内
側立上り部12に設けられるかの相違以外の構成は、前
記図6の実施形態と同様であり、縦葺き外装材1の敷設
作業時の施工性を向上する効果、部材数を少数化して製
造、輸送、施工に伴うコストを抑制できるという効果に
ついても同様である。
【0030】図14に示す外装構造は、縦葺き外装材1
の内側立上り部12の上端に、断面円形状の係合部12
2が形成され、それに応じて下部保持部材6の起立部6
1の上端の被係合部67もキャップ部材4の取付部43
も断面円形状に形成されている。このキャップ部材4の
取付部43は包持凹部を兼ねる。
【0031】図15に示す外装構造は、縦葺き外装材1
の内側立上り部12の上端に係合部122が形成され、
さらに垂下片151に内方に折り返した弾性係合片15
3が形成されている。また、保持部材3の支持部32,
32間、即ち樋部33の開口上部を覆うようにゴムや弾
性樹脂等から成形された弾性材9が配設され、前記弾性
係合片153の外れを防止する構成である。したがっ
て、この場合、縦葺き外装材1は2箇所で保持部材3に
弾性的に保持されているので、敷設作業時の施工性はよ
り一層向上する。また、樋部33の開口上部に弾性材9
を全長に亙って挿入した場合、素材の弾性作用により水
密効果を発揮するので、より雨仕舞性が高まる。尚、こ
の実施形態では、保持部材3、弾性材9を、それぞれ下
部保持部材6、上部保持部材7と見なすこともできる。
【0032】既に図15の実施形態にも示したが、縦葺
き外装材1の垂下片151に、外方又は内方に折り返し
て弾性係合片153を形成することにより、敷設時の仮
止めとしても良い。この例を図13,16に示した。
【0033】図13に示す外装構造は、長尺材である樋
部材8を下部保持部材6で外装下地上に固定する構成で
あり、下部保持部材6の支持部62の先端が接続受部
(64)を兼ねる。また、上部保持部材7に形成した接
続部72を挿着する際に、縦葺き外装材1の垂下片15
1に形成した弾性係合片153を介して前記接続受部
(64)に弾性的に嵌合するので、弾性係合片153の
外れが防止される。尚、上部保持部材7には、前記バッ
クアップ材5と同様にキャップ部材4の変形を防止する
効果を果たすキャップ支持部76を形成している。
【0034】図16に示す外装構造は、長尺材である樋
部材8を下部保持部材6で外装下地2上に固定し、且つ
キャップ部材を兼ねる上部保持部材7を配設する構成で
ある。また、下部保持部材6の支持部62の内方には、
縦葺き外装材1の垂下片151に形成した弾性係合片1
53と弾性的に係合する弾性被係合部69を形成した。
【0035】本発明における縦葺き外装材1、保持部材
3、キャップ部材4、下部保持部材6、上部保持部材
7、樋部材8等の各部材の長尺材(或いは長尺の各部
材)とは、屋根面の軒棟方向長さと略等しい長さを有す
る一体成形品と、5〜10mの長い定尺材を複数本、重
ね継ぎやシーリング等公知の接続手段によって接続、施
工したものとをいう。また、本発明における各部材の短
尺材(或いは短尺の各部材)とは、概ね50〜150m
mに成形されたものをいう。
【0036】以上本発明を図面の実施の形態に基づいて
説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載の構成を変更しない限
りどのようにでも実施することができる。
【0037】
【発明の効果】以上要するに本発明の建築用縦葺き外装
材は、排水溝により2次的雨仕舞構成を有するので、雨
仕舞性能が高い。また、この縦葺き外装材を用いて外装
構造を施工する場合、その延出部の垂下片の端縁を樋部
材の内部空間、保持部材や下部保持部材に形成した樋部
の内部空間に臨ませて敷設するので、施工途中の降雨が
あっても確実に前記樋部材や樋部に雨水が導かれるの
で、外装下地及び屋内への浸水を確実に防止することが
できる。さらに、外装構造として完成した状態において
は、内側立上り部による1次防水、排水溝による2次防
水、前記樋部材、保持部材や下部保持部材等の樋機能を
有する部材による3次防水、といった多段階の雨仕舞構
成が形成され、且つ前記延出部の構成により、浸入雨水
は確実に軒先に流下して排出されるので、極めて雨仕舞
性能が高い外装構造を提供することができる。
【0038】特に縦葺き外装材の内側立上り部の上端又
は中間、或いは外側立上り部の中間には保持部材の被係
合部と弾性的に係合する係合部を形成すると、敷設作業
と同時に縦葺き外装材が下地に固定されるので、施工性
が高く、施工時の突風等に対する安全性も高いものとな
る。
【0039】延出部の垂下片に、外方又は内方に折り返
した弾性係合片を形成し、保持部材や下部保持部材に弾
性的に係合するようにすると、仮止めの効果が得られる
ので、隣接する縦葺き外装材を敷設して上部保持部材で
下地に固定するまでの間、別途作業者が縦葺き外装材を
保持する必要がない。
【0040】上部保持部材に、縦葺き外装材の内側立上
り部又はその内側基部又は排水溝又は外側立上り部又は
延出部の一箇所以上を押圧保持する保持部を形成する
と、縦葺き外装材の取付強度をより一層高めることがで
き、対風圧性能が高いものとなる。
【0041】上部保持部材を長尺材に形成し、キャップ
部材を兼ねるようにすると、押出形材となるので、通常
縦葺き外装材と同素材で作製されるキャップ部材よりも
剛性が高まり、縦葺き外装材の保持強度、キャップ部分
の耐圧強度を共に高めることができる。また、施工性も
高く維持することができる。化粧用のキャップと併用し
た場合には、前記キャップが1次防水機能を上部保持部
材が内側のキャップとなって2次防水機能を発揮するの
で、桟状部分における雨仕舞性能が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の外装構造を示す断面図である。
【図2】外装構造の他の実施形態を示す断面図である。
【図3】外装構造の他の実施形態を示す断面図である。
【図4】外装構造の他の実施形態を示す断面図である。
【図5】外装構造の他の実施形態を示す断面図である。
【図6】外装構造の他の実施形態を示す断面図である。
【図7】外装構造の他の実施形態を示す断面図である。
【図8】外装構造の他の実施形態を示す断面図である。
【図9】外装構造の他の実施形態を示す断面図である。
【図10】外装構造の他の実施形態を示す断面図であ
る。
【図11】外装構造の他の実施形態を示す断面図であ
る。
【図12】外装構造の他の実施形態を示す断面図であ
る。
【図13】外装構造の他の実施形態を示す断面図であ
る。
【図14】外装構造の他の実施形態を示す断面図であ
る。
【図15】外装構造の他の実施形態を示す断面図であ
る。
【図16】外装構造の他の実施形態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 縦葺き外装材 11 面板部 12 内側立上り部 121 裏面側空間 122 係合部 13 排水溝 14 外側立上り部 141 係合部 15 延出部 151 垂下片 152 延在片 153 弾性係合片 2 外装下地 3 保持部材 31 起立部 32 支持部 33 樋部 35 固定部 36 中央凸部 37 被係合部 4 キャップ部材 43 取付部 44 包持凹部 5 バックアップ材 6 下部保持部材 61 起立部 62 支持部 63 樋部 64 接続受部 65 固定部 66 中央凸部 67 被係合部 69 弾性被係合部 7 上部保持部材 71(711〜715) 保持部 72 接続部 75 キャップ保持部 8 樋部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 忠昭 神奈川県藤沢市遠藤3619番地の1 元旦 ビューティ工業株式会社 本社分室内 (72)発明者 清水 信行 神奈川県藤沢市遠藤3619番地の1 元旦 ビューティ工業株式会社 本社分室内 (72)発明者 津田 守哉 神奈川県藤沢市遠藤3619番地の1 元旦 ビューティ工業株式会社 本社分室内 (72)発明者 北村 浩一 神奈川県藤沢市遠藤3619番地の1 元旦 ビューティ工業株式会社 本社分室内 (72)発明者 窪田 壮 神奈川県藤沢市遠藤3619番地の1 元旦 ビューティ工業株式会社 本社分室内 (56)参考文献 特開 平2−38655(JP,A) 特開 昭60−152760(JP,A) 特開 昭64−58753(JP,A) 特開 平5−214789(JP,A) 実開 昭49−108619(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 3/30 - 3/366 102

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央に面板部を、その左右側縁に内側立
    上り部を形成すると共に、前記内側立上り部の外側には
    排水溝を介して外側立上り部を形成してなる建築用縦葺
    き外装材であって、 前記外側立上り部の上端には、外側下方に折下げた垂下
    片を有する延出部を形成したことを特徴とする建築用縦
    葺き外装材。
  2. 【請求項2】 内側立上り部の上端又は中間、或いは外
    側立上り部の中間には保持部材の被係合部と弾性的に係
    合する係合部を形成したことを特徴とする請求項1に記
    載の建築用縦葺き外装材。
  3. 【請求項3】 延出部の垂下片には、外方又は内方に折
    り返した弾性係合片を形成したことを特徴とする請求項
    1又は2に記載の建築用縦葺き外装材。
  4. 【請求項4】 建築躯体や適宜断熱材等の野地板を介装
    した外装下地上に縦葺き外装材を敷設して保持部材によ
    り外装下地に固定してなる建築外装構造にあって、 前記縦葺き外装材は、中央に面板部を、その左右側縁に
    内側立上り部を形成すると共に、内側立上り部の外側に
    は排水溝を介して外側立上り部を形成し、外側立上り部
    の上端には外側下方に折下げた垂下片を有する延出部
    形成し、 前記保持部材は、下部保持部材と上部保持部材とからな
    り、 前記下部保持部材は、縦葺き外装材の延出部を支持する
    複数の支持部、左右の支持部間に形成される樋部、樋部
    内に形成される接続受部、接続受部内又は支持部の外方
    に形成される固定部、を備え、 前記上部保持部材は、縦葺き外装材の内側立上り部又は
    その内側基部又は排水溝又は外側立上り部又は延出部を
    押圧保持する保持部、下部保持部材の接続受部と接続す
    る接続部、を備え、 外装下地に下部保持部材を所定間隔で軒棟方向に配設、
    固定し、下部保持部材間に縦葺き外装材を敷設して下部
    保持部材の支持部に縦葺き外装材の延出部を支持させる
    と共に下部保持部材の樋部の内部空間に縦葺き外装材の
    垂下片の端縁を臨ませ、上部保持部材の接続部を下部保
    持部材の接続受部とを適宜接続手段で接続し、上部保持
    部材の保持部で縦葺き外装材を押圧保持したことを特徴
    とする建築外装構造。
  5. 【請求項5】 建築躯体や適宜断熱材等の野地板を介装
    した外装下地上に樋部材を所定間隔で軒棟方向に配設
    し、隣り合う樋部材間に縦葺き外装材を敷設して保持部
    材により外装下地に固定してなる建築外装構造にあっ
    て、 前記縦葺き外装材は、中央に面板部を、その左右側縁に
    内側立上り部を形成すると共に、内側立上り部の外側に
    は排水溝を介して外側立上り部を形成し、外側立上り部
    の上端には外側下方に折下げた垂下片を有する延出部
    形成し、 前記保持部材は、下部保持部材と上部保持部材とからな
    り、 前記下部保持部材は、短尺であって、縦葺き外装材の延
    出部を支持する複数の支持部、左右の支持部間に形成さ
    れる接続受部、支持部の外方に形成される固定部、を備
    え、 前記上部保持部材は、縦葺き外装材の内側立上り部又は
    その内側基部又は排水溝又は外側立上り部又は延出部を
    押圧保持する保持部、下部保持部材の接続受部と接続す
    る接続部、を備え、 外装下地に樋部材を下部保持部材で押圧、固定し、下部
    保持部材間に縦葺き外装材を敷設して下部保持部材の支
    持部に縦葺き外装材の延出部を支持させると共に樋部材
    の内部空間に縦葺き外装材の垂下片の端縁を臨ませ、上
    部保持部材の接続部と下部保持部材の接続受部とを適宜
    接続手段で接続し、上部保持部材の保持部で縦葺き外装
    材を押圧保持したことを特徴とする建築外装構造。
  6. 【請求項6】 建築躯体や適宜断熱材等の野地板を介装
    した外装下地上に縦葺き外装材を敷設して保持部材によ
    り外装下地に固定してなる建築外装構造にあって、 前記縦葺き外装材は、中央に面板部を、その左右側縁に
    内側立上り部を形成すると共に、内側立上り部の外側に
    は排水溝を介して外側立上り部を形成し、外側立上り部
    の上端には外側下方に折下げた垂下片を有する延出部
    形成し、 前記保持部材は、下部保持部材と上部保持部材とからな
    り、 前記下部保持部材は、固定部を有する中央凸部が内部に
    形成される樋部、樋部の内部空間上に形成されて縦葺き
    外装材の延出部を支持する複数の支持部、を備え、 前記上部保持部材は、縦葺き外装材の内側立上り部又は
    その内側基部又は排水溝又は外側立上り部又は延出部を
    押圧保持する保持部、下部保持部材の固定部又は支持部
    と接続する接続部、を備え、 外装下地に下部保持部材を所定間隔で軒棟方向に配設、
    固定し、下部保持部材間に縦葺き外装材を敷設して下部
    保持部材の支持部に縦葺き外装材の延出部を支持させる
    と共に下部保持部材の樋部の内部空間に縦葺き外装材の
    垂下片の端縁を臨ませ、上部保持部材の接続部と下部保
    持部材の固定部又は支持部とを接続用固定具で固定した
    ことを特徴とする建築外装構造。
  7. 【請求項7】 建築躯体や適宜断熱材等の野地板を介装
    した外装下地上に縦葺き外装材を敷設して保持部材によ
    り外装下地に固定し、横方向に隣接する縦葺き外装材間
    を覆うようにキャップ部材を配設してなる建築外装構造
    にあって、 前記縦葺き外装材は、中央に面板部を、その左右側縁に
    内側立上り部を形成すると共に、内側立上り部の外側に
    は排水溝を介して外側立上り部を形成し、外側立上り部
    の上端には外側下方に折下げた垂下片を有する延出部
    形成し、さらに内側立上り部の上端又は中間、或いは外
    側立上り部の中間には係合部を形成し、 前記保持部材は、縦葺き外装材の延出部を支持する複数
    の支持部、左右の支持部間に形成される樋部、樋部内又
    は支持部の外方に形成される固定部、縦葺き外装材の係
    合部と弾性的に係合する被係合部、を備え、 外装下地に保持部材を所定間隔で軒棟方向に配設、固定
    し、保持部材間に縦葺き外装材を敷設して保持部材の被
    係合部と縦葺き外装材の係合部とを弾性的に係合させ、
    保持部材の支持部に縦葺き外装材の延出部を支持させる
    と共に保持部材の樋部の内部空間に縦葺き外装材の垂下
    片の端縁を臨ませたことを特徴とする建築外装構造。
  8. 【請求項8】 建築躯体や適宜断熱材等の野地板を介装
    した外装下地上に縦葺き外装材を敷設して保持部材によ
    り外装下地に固定してなる建築外装構造にあって、 前記縦葺き外装材は、中央に面板部を、その左右側縁に
    内側立上り部を形成すると共に、内側立上り部の外側に
    は排水溝を介して外側立上り部を形成し、外側立上り部
    の上端には外側下方に折下げた垂下片を有する延出部
    形成し、さらに内側立上り部の上端又は中間、或いは外
    側立上り部の中間には係合部を形成し、 前記保持部材は、下部保持部材と上部保持部材とからな
    り、 前記下部保持部材は、縦葺き外装材の延出部を支持する
    複数の支持部、左右の支持部間に形成される樋部、樋部
    内に形成される接続受部、接続受部内又は支持部の外方
    に形成される固定部、縦葺き外装材の係合部と弾性的に
    係合する被係合部、を備え、 前記上部保持部材は、縦葺き外装材の内側立上り部又は
    その内側基部又は排水溝又は外側立上り部又は延出部を
    押圧保持する保持部、下部保持部材の接続受部と接続す
    る接続部、を備え、 外装下地に下部保持部材を所定間隔で軒棟方向に配設、
    固定し、下部保持部材間に縦葺き外装材を敷設して下部
    保持部材の被係合部と縦葺き外装材の係合部とを弾性的
    に係合させ、下部保持部材の支持部に縦葺き外装材の延
    出部を支持させると共に下部保持部材の樋部の内部空間
    に縦葺き外装材の垂下片の端縁を臨ませ、上部保持部材
    の接続部と下部保持部材の接続受部とを適宜接続手段で
    接続し、上部保持部材の保持部で縦葺き外装材を押圧保
    持したことを特徴とする建築外装構造。
  9. 【請求項9】 建築躯体や適宜断熱材等の野地板を介装
    した外装下地上に樋部材を所定間隔で軒棟方向に配設
    し、隣り合う樋部材間に縦葺き外装材を敷設して保持部
    材により外装下地に固定し、横方向に隣接する縦葺き外
    装材間を覆うようにキャップ部材を配設してなる建築外
    装構造にあって、 前記縦葺き外装材は、中央に面板部を、その左右側縁に
    内側立上り部を形成すると共に、内側立上り部の外側に
    は排水溝を介して外側立上り部を形成し、外側立上り部
    の上端には外側下方に折下げた垂下片を有する延出部
    形成し、さらに内側立上り部の上端又は中間、或いは外
    側立上り部の中間には係合部を形成し、 前記保持部材は、短尺であって、縦葺き外装材の延出部
    を支持する複数の支持部、左右の支持部の外方に形成さ
    れる固定部、縦葺き外装材の係合部と弾性的に係合する
    被係合部、を備え、 外装下地に樋部材を保持部材で押圧、固定し、保持部材
    間に縦葺き外装材を敷設して保持部材の被係合部と縦葺
    き外装材の係合部とを弾性的に係合させ、保持部材の支
    持部に縦葺き外装材の延出部を支持させると共に樋部材
    の内部空間に縦葺き外装材の垂下片の端縁を臨ませたこ
    とを特徴とする建築外装構造。
  10. 【請求項10】 建築躯体や適宜断熱材等の野地板を介
    装した外装下地上に樋部材を所定間隔で軒棟方向に配設
    し、隣り合う樋部材間に縦葺き外装材を敷設して保持部
    材により外装下地に固定してなる建築外装構造にあっ
    て、 前記縦葺き外装材は、中央に面板部を、その左右側縁に
    内側立上り部を形成すると共に、内側立上り部の外側に
    は排水溝を介して外側立上り部を形成し、外側立上り部
    の上端には外側下方に折下げた垂下片を有する延出部
    形成し、さらに内側立上り部の上端又は中間、或いは外
    側立上り部の中間には係合部を形成し、 前記保持部材は、下部保持部材と上部保持部材とからな
    り、 前記下部保持部材は、短尺であって、縦葺き外装材の延
    出部を支持する複数の支持部、左右の支持部間に形成さ
    れる接続受部、支持部の外方に形成される固定部、縦葺
    き外装材の係合部と弾性的に係合する被係合部、を備
    え、 前記上部保持部材は、縦葺き外装材の内側立上り部又は
    その内側基部又は排水溝又は外側立上り部又は延出部を
    押圧保持する保持部、下部保持部材の接続受部と接続す
    る接続部、を備え、 外装下地に樋部材を下部保持部材で押圧、固定し、下部
    保持部材間に縦葺き外装材を敷設して下部保持部材の被
    係合部と縦葺き外装材の係合部とを弾性的に係合させる
    と共に、下部保持部材の支持部に縦葺き外装材の延出部
    を支持させると共に樋部材の内部空間に縦葺き外装材の
    垂下片の端縁を臨ませ、上部保持部材の接続部と下部保
    持部材の接続受部とを適宜接続手段で接続し、上部保持
    部材の保持部で縦葺き外装材を押圧保持したことを特徴
    とする建築外装構造。
  11. 【請求項11】 上部保持部材は、長尺材に形成したこ
    とを特徴とする請求項4又は5又は6又は8又は10の
    何れか1項に記載の建築外装構造。
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