JP3031607B2 - 建築用縦葺き外装材及び建築物の外装構造 - Google Patents

建築用縦葺き外装材及び建築物の外装構造

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JP3031607B2
JP3031607B2 JP7240460A JP24046095A JP3031607B2 JP 3031607 B2 JP3031607 B2 JP 3031607B2 JP 7240460 A JP7240460 A JP 7240460A JP 24046095 A JP24046095 A JP 24046095A JP 3031607 B2 JP3031607 B2 JP 3031607B2
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昇 山坂
和幸 西澤
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元旦ビューティ工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の屋根や壁
に使用される縦葺き(縦張り)の外装材及びその外装材
を用いた屋根や壁の外装構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、建築用の縦葺き外装材におい
ては、雨仕舞性能や強度性能といった諸性能を向上させ
るために、種々の提案がなされている。本出願人も、強
度性能、施工性能及び雨仕舞性能に優れた縦葺き屋根構
造について先に提案している(特公平7−42785
号)。この提案によれば、前記公報に記載された諸効果
が得られる。特に、カバー部材(キャップ)の保持強度
と雨仕舞性能の点では極めて優れた性能が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本出願
人による前記先願発明には、外装材である屋根板の施工
性の点で次のような問題点があり、なお改善の余地が残
されている。
【0004】すなわち、屋根板の端縁(側縁)を左右別
体もしくは一体型のクリップ(保持)部材を用いて下地
に固定するようになっているため、クリップ部材を固定
してそのクリップ部材にキャップを取り付けるまで、隣
り合う屋根板間は露出したままである。従って、その状
態で雨が降ると、屋根下地や屋内に雨水が浸入してしま
い、乾燥のための養生期間が必要になって屋内工事に遅
延が生じるなどの不都合がある。また、クリップ部材が
別体型である場合には、一体型のクリップ部材の場合に
比べて取付作業が2倍になる。一方、クリップ部材が一
体型の場合には、隣り合う一対の屋根板を下地上に敷設
しなければクリップ部材を固定することができない。さ
らに、木製や金属製の桟を予め下地上に設けていない場
合には、墨出し線のみを基準にして屋根板を敷設しなけ
ればならないため、作業性がよくない。
【0005】また、殆どの市販されている縦葺き屋根板
は、建物の流れの長さの全長にわたる長尺材であるが、
その長さが長過ぎるため、5m程度の長さの定尺材が一
般的である横葺き屋根板に比べて搬送性や施工性という
点で劣っている。そこで、縦葺き屋根板においても長さ
が5m程度の定尺材の製品化が望まれており、既にその
ような定尺の縦葺き屋根板も市場に提供され始めてい
る。しかし、定尺の縦葺き屋根板を用いた屋根構造で
は、雨仕舞性能を向上させるために屋根板の左右の立上
り部の形状が複雑になってしまう。それによって、定尺
の縦葺き屋根板を上下方向(軒棟方向)に継ぐための接
続部を屋根板の上下の縁部にプレス成形する際の加工速
度が著しく低下してしまい、生産性が下がって価格上昇
を招くという問題点がある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、施工性、雨仕舞性能及び強度性能の向上をもたら
し、かつ生産性に優れた安価な建築用縦葺き外装材を提
供することを目的とする。また、本発明の他の目的は、
そのような縦葺き外装材を用いて施工性、雨仕舞性能及
び強度性能を改善した建築物の外装構造を提供すること
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した発明
は、建築躯体または該躯体に断熱材等が敷設された外装
下地上に桁行き方向に互いに隣り合わせて敷設される建
築用縦葺き外装材において、略平坦な面板部の左右両側
の縦縁部寄りに立上り部を形成し、かつ該立上り部の外
側に、隣接する他の外装材の縦縁部に重合される略山形
の波状重合部を形成したことを特徴とする。
【0008】請求項2に記載した発明は、建築躯体また
は該躯体に断熱材等が敷設された外装下地上に桁行き方
向に互いに隣り合わせて敷設され、かつその接続部分の
上にキャップが被せられるようにされている建築用縦葺
き外装材において、略平坦な面板部の左右両側の縦縁部
寄りに立上り部を形成するとともに、該立上り部の頂部
及び中腹部の少なくとも一方に前記キャップに係合され
る係合部を形成し、かつ前記立上り部の外側に、隣接す
る他の外装材の縦縁部に重合される略山形の波状重合部
を形成したことを特徴とする。
【0009】請求項3に記載した発明は、建築躯体また
は該躯体に断熱材等が敷設された外装下地上に取り付け
られたガイド部材を介して、該外装下地上に桁行き方向
に互いに隣り合わせて敷設される建築用縦葺き外装材に
おいて、略平坦な面板部の左右両側の縦縁部寄りに立上
り部を形成するとともに、該立上り部の頂部及び中腹部
の少なくとも一方に前記ガイド部材に係合される係合部
を形成し、かつ該立上り部の外側に、隣接する他の外装
材の縦縁部に重合される略山形の波状重合部を形成した
ことを特徴とする。
【0010】請求項4に記載した発明は、請求項1また
は3記載の発明において、前記立上り部は、その頂部か
ら下方に向かって幅が広くなるような断面形状に成形さ
れていることを特徴とする。
【0011】請求項5に記載した発明は、請求項1、
2、3または4記載の発明において、前記立上り部と前
記波状重合部とにより排水空間が形成されていることを
特徴とする。
【0012】請求項6に記載した発明は、請求項1、
2、3、4または5記載の発明において、前記面板部
を、断面中立軸またはその近傍に設けたことを特徴とす
る。
【0013】請求項7に記載した発明は、請求項1、
2、3、4、5または6記載の発明において、前記面板
部は、桁行き方向の両縁部側から中央に向かって徐々に
低くなる凹曲面状に成形されていることを特徴とする。
【0014】請求項8に記載した発明は、請求項1、
2、3、4、5、6または7記載の発明において、桁行
き方向に交差する方向に縦縁が沿うように敷設された場
合に上側となる横縁部分には、上側に隣り合う他の外装
材の面板部の下側となる横縁部分を重ねて載せる接続用
重合部が形成されていることを特徴とする。
【0015】請求項9に記載した発明は、建築躯体また
は該躯体に断熱材等が敷設されてなる外装下地上に、略
平坦な面板部の左右両側の縦縁部寄りに立上り部が形成
されているとともに排水空間を介して該立上り部の外側
に略山形の波状重合部が形成された複数の縦葺き外装材
を、桁行き方向に敷設して、前記波状重合部同士を重合
させ、桁行き方向に隣接する外装材同士の接続部分に被
さるキャップの保持部材を、重合された前記波状重合部
の頂部を介して前記外装下地に固定し、該キャップの保
持部材を介して前記キャップを取り付けることにより前
記接続部分の隣り合う立上り部間を被覆するようにした
ことを特徴とする。
【0016】請求項10に記載した発明は、建築躯体ま
たは該躯体に断熱材等が敷設されてなる外装下地上に、
略平坦な面板部の左右両側の縦縁部寄りに立上り部が形
成されているとともに排水空間を介して該立上り部の外
側に略山形の波状重合部が形成された複数の縦葺き外装
材を、桁行き方向に敷設して、前記波状重合部同士を重
合させるとともに、それら縦葺き外装材を、重合された
前記波状重合部の頂部にて前記外装下地に固定し、桁行
き方向に隣接する外装材同士の接続部分に被さるキャッ
プと前記立上り部とを係合手段を介して互いに係合させ
ることにより前記接続部分の隣り合う立上り部間を被覆
するようにしたことを特徴とする。
【0017】請求項11に記載した発明は、建築躯体ま
たは該躯体に断熱材等が敷設されてなる外装下地上に、
所定の間隔でガイド部材を固定し、略平坦な面板部の左
右両側の縦縁部寄りに立上り部が形成されているととも
に排水空間を介して該立上り部の外側に略山形の波状重
合部が形成された複数の縦葺き外装材を、桁行き方向に
敷設して、前記波状重合部同士を前記ガイド部材上で重
合させ、桁行き方向に隣接する外装材同士の接続部分に
被さるキャップの保持部材を、重合された前記波状重合
部の頂部を介して前記外装下地または前記ガイド部材に
固定し、該キャップの保持部材を介して前記キャップを
取り付けることにより前記接続部分の隣り合う立上り部
間を被覆するようにしたことを特徴とする。
【0018】請求項12に記載した発明は、建築躯体ま
たは該躯体に断熱材等が敷設されてなる外装下地上に、
所定の間隔でガイド部材を固定し、略平坦な面板部の左
右両側の縦縁部寄りに立上り部が形成されているととも
に排水空間を介して該立上り部の外側に略山形の波状重
合部が形成された複数の縦葺き外装材を、桁行き方向に
敷設して、前記波状重合部同士を前記ガイド部材上で重
合させるとともに、それら縦葺き外装材を、重合された
前記波状重合部の頂部にて前記外装下地または前記ガイ
ド部材に固定し、桁行き方向に隣接する外装材同士の接
続部分に被さるキャップと前記立上り部とを係合手段を
介して互いに係合させることにより前記接続部分の隣り
合う立上り部間を被覆するようにしたことを特徴とす
る。
【0019】請求項13に記載した発明は、請求項11
または12記載の発明において、前記ガイド部材には、
前記縦葺き外装材の立上り部に対応する起立部が設けら
れており、該起立部に前記縦葺き外装材の立上り部を被
せて同縦葺き外装材を保持させるようにしたことを特徴
とする。
【0020】請求項14に記載した発明は、請求項11
または12記載の発明において、前記ガイド部材には、
前記縦葺き外装材の立上り部に対応する起立部が設けら
れており、該起立部と前記縦葺き外装材の立上り部とを
係合手段を介して係合させるようにしたことを特徴とす
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図1乃至図32を参照しつつ詳細に説明する。図1
〜図2は建築物の外装構造の第1の実施形態を示す図、
図3〜図15は建築用縦葺き外装材の例を示す図、図1
6はキャップ保持部材の一例を示す図、図17はキャッ
プの一例を示す図、図18は建築物の外装構造の第2の
実施形態を示す図、図19は建築物の外装構造の第3の
実施形態を示す図、図20は建築物の外装構造の第4の
実施形態を示す図、図21は建築物の外装構造の第5の
実施形態を示す図、図22〜図27はガイド部材の例を
示す図、図28は建築物の外装構造の第6の実施形態を
示す図、図29は建築物の外装構造の第7の実施形態を
示す図、図30〜図32はガイド部材と縦葺き外装材と
の係合状態の例を示す図である。なお、図1〜図32に
おいて、同一のものについては同じ符号を付し、重複す
る説明を省略した。
【0022】この建築物の外装構造は、図1及び図2に
示す第1の実施形態のように、外装下地1上に縦葺き外
装材(以下、単に外装材と称する。)2を敷設し、建築
物の桁行き方向(横方向)Xに隣接する外装材2,2の
長辺部である縦縁部2a,2a同士を重合させた接続部
3上にキャップ保持部材4を取り付け、そのキャップ保
持部材4にキャップ5を係合させて取り付けた構成とな
っている。キャップ保持部材4及び外装材2,2は、キ
ャップ保持部材4上からねじ込まれた鉄骨ビス等の固定
具6により、外装下地1に固定されている。
【0023】外装材2は、図3に示すように、3〜8m
程度の長さ、好ましくは5m前後の長さの定尺材であ
り、縦葺き構造の屋根材または壁面材として使用され
る。つまり、外装材2は、その短手方向を建築物の桁行
き方向Xに一致させるようにして屋根や壁に敷設され
る。外装材2は、中央の略平坦な面板部20と、その面
板部20の両側にそれぞれ長手方向に沿って上方に突出
するように屈曲形成された立上り部21,21と、その
立上り部21,21のさらに外側、すなわち外装材2の
両側の縦縁部2a,2aにそれぞれ屈曲形成され前記接
続部3にて隣接する他の外装材2と重合される略山形の
波状重合部22,22とを備えている。
【0024】立上り部21と波状重合部22との間に
は、それらによって樋状の排水溝24が形成されてい
る。この排水溝24はキャップ5により覆われて、キャ
ップ5の内側に排水空間が形成される(図1及び図2参
照)。この排水空間が設けられていることにより、キャ
ップ5の内側に浸入した雨水等は排水溝24に案内され
て速やかに流下し、例えば屋根の場合には軒先から排水
されることとなるので、高い防水性能が得られる。な
お、排水溝24がキャップ5により覆われていることに
より、排水空間にはキャップ5外の外圧の影響が殆ど作
用しない。従って、排水空間に浸入する水は、吹込みや
しみ込み程度となる。
【0025】外装材2の上横縁部2b(敷設時に上側と
なる短辺部)には、敷設時に一段上(屋根の場合には棟
寄り)に配置される他の外装材2の面板部20の下横縁
部2c寄り部分を重ねて載せる接続用重合部23が設け
られている。この接続用重合部23は、面板部20のレ
ベルよりも一段低くなっている。それによって、図4に
示すように、接続用重合部23を介して接続された上下
に隣接する外装材2,2の面板部20,20同士が面一
となり、屋根等において高い意匠性が得られる。接続用
重合部23の軒棟方向Y(屋根の場合)の長さは、特に
限定しないが、例えば300mm程度である。
【0026】接続用重合部23には、両側の立上り部2
1,21間にわたって連続的な水返し突条230(間欠
的なものでも可)が複数条、例えば図3の例では3条設
けられている。それら水返し突条230が設けられてい
ることと、上側に配置される外装材2の下向きに折曲さ
れた下横縁部2cが接続用重合部23の谷となる面に当
接することにより、接続用重合部23からの雨水等の浸
入が防止されている。なお、図5及び図6に示す外装材
2Aのように、接続用重合部23に水返し突条230が
例えば2条設けられ、かつ上横縁部2bが立ち上げられ
ているとともに、下横縁部2cが下に配置される外装材
2Aの接続用重合部23の谷となる面に当接するように
面板部20の下側に折り返されていてもよい。
【0027】本発明に係る外装材の断面形状のバリエー
ションを図7〜図15に示す。図7には、この第1の実
施形態で用いた外装材2が示されている。この外装材2
の波状重合部22及び排水溝24は、ともに角張った断
面形状となっている。
【0028】図8に示した外装材2Bの波状重合部22
及び排水溝24は、ともに滑らかな略円弧状の断面形状
となっている。
【0029】図9に示した外装材2Cは、面板部20の
裏面にポリエチレンフォーム等の裏貼り材25を貼設し
たものである。それによって、この外装材2Cは、結露
防止及び防音性能に優れる。なお、図9の実施例に限定
されることなく、必要に応じて面板部20の裏面にはポ
リエチレンフォーム等の裏貼り材が貼着され、結露防止
及び防音性能の向上を図ることができることは云う迄も
ない。
【0030】図10に示した外装材2Dは、立上り部2
1をその頂部から下方に向かうに連れて幅が広くなるよ
うに成形したものである。立上り部21の裏側は下方に
臨んで開放する空間となっているため、図11に示すよ
うに、複数枚の外装材2D,2D,…を積層させて保管
したり搬送したりできる。従って、保管スペースが小さ
くて済み、また搬送効率が向上してコストが下がる。
【0031】図12に示した外装材2Eは、下方に向か
って幅が広がる立上り部21の中腹部に段差部21aが
形成されており、立上り部21の下半部の外側面21b
とキャップ5(図12に二点鎖線で示した。)の外側面
5aとが面一になるようになっている。従って、高い意
匠性が得られる。
【0032】図13に示した外装材2Fは、面板部20
を立上り部21から面板部20の中央に向かって徐々に
低くなるような凹状に湾曲させたものである。それによ
って、吹上風圧力に対する性能が向上する。また、面板
部20が平坦である場合に顕在化し易いポケットウェー
ブ現象が非顕在化されるので、高い意匠性が得られる。
なお、面板部20のレベルは、好ましくは外装材2Fを
外装下地1上に単に載置した状態で、外装下地1との間
に少なくとも3mm以上の空隙が生じる程度であるのがよ
い。また、外装下地1に組み付けられた状態での外装材
2Fの働き幅(有効幅)は、単品状態(すなわち、外装
下地1に組み付けられる前の自然状態)での働き幅より
も面板部20の湾曲分に相当する寸法だけ狭いのがよ
い。
【0033】図14及び図15にそれぞれ示した外装材
2G,2Hは、面板部20を断面中立軸Nまたはその近
傍に設けたものである(なお、本明細書においては、断
面中立軸とは外装材2G,2Hの断面2次モーメントの
計算における中立軸のことを意味する)。すなわち、そ
れらの図に示すように、外装材2G,2Hの各面板部2
0のレベルは、立上り部21または波状重合部22の略
2分の1程度の高さ位置である。従って、例えば上凸形
状のアーチ型屋根のように、外装下地1が曲面形状をな
す建築物にこれらの外装材2G,2Hを用いれば、外装
材2G,2Hを容易かつ美麗に湾曲させることができる
ので、外装材2G,2Hを曲面部分に美しい仕上状態で
取り付けることができ、長期間にわたって建築物の美観
が保たれる。なお、図14に示した外装材2Gでは面板
部20から直接立上り部21が立ち上がっており、一
方、図15に示した外装材2Hでは面板部20から一旦
低くなってから立上り部21が立ち上がっている。そし
て、いずれの外装材2G,2Hにおいても、面板部20
の裏側空間には発泡ウレタン層26などが現場で設けら
れる。
【0034】上述した外装材2,2A〜2Hはいずれ
も、例えば表面化粧鋼板、ラミネート鋼板、メッキ鋼
板、ステンレス鋼板、アルミ合金板、チタン合金板、銅
板、真鍮板もしくは鉛板等の金属素材、または炭素繊維
積層板もしくは硬質樹脂板等の非金属素材でできてい
る。外装材2,2A〜2Hは、金属板材の場合にはロー
ル成形もしくはプレス成形またはそれらの組合せにより
成形され、基本的には上下のプレスだけで加工可能であ
る(横方向からのプレスは不要である)。非金属素材の
場合には主に成形型を用いて成型される。板厚は、特に
限定しないが、概ね0.4〜1.6mm程度である。
【0035】前記キャップ保持部材4は、図1、図2及
び図16に示すように、外装材2の波状重合部22の頂
部上に丁度載置されるように中央部を一段高い台状に屈
曲成形した取付板部40と、その取付板部40の手前及
び奥の両縁に起立してキャップ5の裏面に当接する保持
片41,41とを備えている。取付板部40の中央には
前記固定具6を通す貫通孔42が設けられている。この
貫通孔42を介して上方から固定具6を外装下地1に螺
合させることにより、キャップ保持部材4は隣接する外
装材2,2とともに外装下地1に固定される。なお、取
付板部40の貫通孔42は、固定具6が鉄骨ビス等の場
合には必ずしも必要でないが、施工性の観点から好まし
くは設けられているのがよい。保持片41の両側部に
は、キャップ5の内側に設けられた係止片50と係合し
てキャップ5を保持する逆止爪43が形成されている。
キャップ保持部材4は、例えばメッキ鋼板やステンレス
鋼板等よりなるプレス加工品またはセラミック等ででき
ている。また、キャップ保持部材4は、単一の部材に限
らず、複数の部材を組み付けて構成されていてもよい。
【0036】前記キャップ5は、図1、図2及び図17
に示すように、内側両端に設けられた前記係止片50,
50と、隣接する外装材2,2の隣り合う立上り部2
1,21に丁度上から係合して被さる係合溝51,51
とを備えている。左右各側の係合溝51と係止片50と
は一続きに形成されている。すなわち、キャップ5は、
隣接する外装材2,2の隣り合う立上り部21,21間
を覆うキャップ5の天蓋部52の両袖からそれぞれ下向
きに曲がり、一旦上向きに折り返されて外側壁部53が
形成され、再び下向きに折り返されて内側壁部54が形
成され、それら外側及び内側の各板部53,54により
前記係合溝51が形成され、内側壁部54の下端部にて
さらに内向き斜め上方に折り返されて前記係止片50が
形成された構成となっている。
【0037】係止片50,50は、キャップ5を隣接す
る外装材2,2の接続部3に上方から押し込んで被せる
時に、キャップ保持部材4の両側部の前記逆止爪43,
43を逃げる程度に変形可能な弾性を有している。従っ
て、キャップ5を被せる際には、キャップ5の係止片5
0がキャップ保持部材4の逆止爪43の末広がり形状の
傾斜部43aに沿って弾性変形し、丁度被さった時に係
止片50が弾性復帰して逆止爪43に係合される。それ
によって、故意でない限り、キャップ5がキャップ保持
部材4から脱落することはない。
【0038】キャップ5は、第一の実施形態において
は、基本的に化粧鋼板等、外装材と同一素材により形成
されるが、例えばアルミニウム製や硬質樹脂製の押出成
形品としてもよい。その場合の板厚は、特に限定するも
のではないが概ね1.2乃至2.5mm程度である。なお
図示していないが、キャップ5の裏面には、必要に応じ
てポリエチレンフォーム等の裏貼り材を貼設すると、結
露防止や防音性の向上が図れる。
【0039】外装下地1は、例えば鉄骨造の母屋10等
の建築躯体上に断熱ボード11等が敷設された構造のも
のである。なお、本明細書では、外装下地1には、木
造、鉄骨造及びコンクリート造などの、釘やビスやアン
カー等の固定具6の取付けが可能な全ての建築躯体を含
み、さらにその躯体上に断熱その他の目的によって敷設
される木毛セメント板等のボード類も含む。従って、躯
体上に敷設されたボード類が、固定具6の取付けに対し
て十分な強度を有する場合を除いて、固定具6はボード
類を貫通して躯体を構成する母屋10や垂木等の補助部
材に固定される。なお、固定具6として、予め頭部にパ
ッキン等の防水材を組み付けてなるビスやファスナー等
を用いることが、防水上好ましい。
【0040】上述した第1の実施形態の外装構造は、以
下の手順で施工される。まず外装下地1上に一方の外装
材2を敷設する。その敷設した外装材2の波状重合部2
2上にもう一方の外装材2の波状重合部22を被せるよ
うにして、外装下地1上にもう一方の外装材2を敷設す
る。重合された波状重合部22,22上にキャップ保持
部材4を載置し、キャップ保持部材4の貫通孔42を案
内として固定具6を上方からねじ込み、断熱ボード11
を貫通させて母屋10に穿孔しながら螺合させる。それ
によって、隣接する外装材2,2は、キャップ保持部材
4とともに外装下地1に固定される。外装材2の長手方
向の適当箇所において、このような固定具6によるキャ
ップ保持部材4と外装材2,2との固定を行う。しかる
後、キャップ5を上から押し込んでキャップ保持部材4
に係合させれば、図1に示した外装構造が完成する。
【0041】図18には、本発明に係る外装構造の第2
の実施形態が示されている。この第2の実施形態では、
コンクリート造の外装下地1Aに、キャップ保持部材4
Aをアンカーよりなる固定具6を介して固定している。
なお、第2の実施形態では、外装材2の波状重合部22
には、固定具6を通す貫通孔が予め設けられているか、
あるいは現場でドリル等により貫通孔が設けられる。
【0042】キャップ保持部材4Aは、例えばアルミニ
ウム製や硬質樹脂製の押出成形品であり、隣接する外装
材2,2の重合された波状重合部22,22の上に載置
される取付板部40Aと、その取付板部40Aの両側縁
部が内向き斜め上方に折り返されたような形状となって
いることにより形成された逆止爪43A,43Aと、取
付板部40Aの裏面から下方に延出して外装材2の立上
り部21の基端に排水溝24側から当接する一対の脚部
44,44とを備えている。逆止爪43Aには、キャッ
プ5の係止片50が弾発的に係合される。
【0043】図19には、本発明に係る外装構造の第3
の実施形態が示されている。この第3の実施形態では、
アンカーよりなる固定具6を介してコンクリート造の外
装下地1Aに固定されたキャップ保持部材4Bとキャッ
プ5Aとの間に、その空間を埋めるバックアップ材7を
設けている。バックアップ材7は、ポリウレタン、ポリ
スチレンもしくはフェノール等の樹脂発泡材、またはグ
ラスウールもしくは木毛等の繊維系成形材等でできてい
る。このバックアップ材7を介装させることにより、外
圧によりキャップ5Aが変形するのを防止できる。な
お、第3の実施形態では、外装材2の波状重合部22に
は、固定具6を通す貫通孔が予め設けられているか、あ
るいは現場でドリル等により貫通孔が設けられる。
【0044】キャップ保持部材4Bは、隣接する外装材
2,2の重合された波状重合部22,22の上に載置さ
れる取付板部40Bと、その取付板部40Bの両側縁部
寄りに上凸状に湾曲するよう成形され外装材2の立上り
部21の頂部に浅く被さる凸状部45,45と、取付板
部40Bの両側縁部が外装材2の立上り部21よりも側
方に突出するようにされていることにより形成された逆
止爪43B,43Bとを備えている。キャップ保持部材
4Bは、例えばアルミニウム製や硬質樹脂製の押出成形
品、またはメッキ鋼板やステンレス鋼板等よりなるプレ
ス加工品またはセラミック等でできている。
【0045】キャップ5Aは、隣接する外装材2,2の
隣り合う立上り部21,21の間を覆う天蓋部52A
と、その天蓋部52Aの両袖からそれぞれ外向き斜め下
方に延出してその下端が外装材2の面板部20に当接す
る両側板部55A,55Aとで構成されている。側板部
55Aの中腹部には、該側板部55Aを一旦内向きに鋭
角的に折曲させてなる鋸歯状の係合部56が形成されて
いる。その係合部56は、キャップ保持部材4Bの逆止
爪43Bに弾発的に係合される。
【0046】図20には、本発明に係る外装構造の第4
の実施形態が示されている。この第4の実施形態では、
外装材2Iの立上り部21Iにキャップ5Bを直接係合
させている。すなわち、外装材2Iの立上り部21Iの
中腹部には外向きに突出する逆止爪27が形成されてお
り、一方キャップ5Bの天蓋部52Bの両袖からそれぞ
れ外向き斜め下方に延出する側板部55Bの下端にはそ
れぞれ内側に折り返された係止端50Iが形成されてお
り、立上り部21Iの逆止爪27にキャップ5Bの係止
端50Iが弾発的に係合されるようになっている。従っ
て、この第4の実施形態では、キャップ専用の保持部材
を用意しなくてもキャップ5Bを取り付けることができ
るので、部品点数が減ってコストが下がる。
【0047】図21には、本発明に係る外装構造の第5
の実施形態が示されている。この第5の実施形態では、
母屋10等の外装下地1にガイド部材8を固定し、隣接
する外装材2C,2Cをガイド部材8を介して外装下地
1上に敷設し、外装材2C,2Cの重合された波状重合
部22,22とともにキャップ保持部材4Cをガイド部
材8にファスナー(ワンサイドボルト)等の固定具6に
より固定し、その上にバックアップ材7を載せてキャッ
プ5を被せている。ガイド部材8を設けたことにより、
隣接する外装材2C,2Cの波状重合部22,22同士
を精度良く重合させることができるので、施工精度が向
上し、外装材2C,2Cの接続部3における対正荷重性
能が向上する。なお、第5の実施形態では、外装材2C
及びガイド部材8には、固定具6を通す貫通孔が予め設
けられているか、あるいは現場でドリル等により貫通孔
が設けられる。
【0048】ガイド部材8は、図22に示すように、外
装材2Cの波状重合部22の裏面に略添うような略山形
状に成形され波状重合部22を支持する支持部80と、
その支持部80の両側から延出して外装下地1の表面に
沿う平板部81,81とそれら両側の平板部81,81
の端縁から起立する起立部82,82とを備えた構成と
なっている。起立部82は、外装材2Cの立上り部21
の裏側空間に丁度挿入されるようになっている。ガイド
部材8の支持部80の頂部には固定具6を通す貫通孔8
3が設けられている。また、ガイド部材8の平板部8
1,81には、ガイド部材8を外装下地1に固定する際
の固定具を通す貫通孔84,84が設けられている。な
お、支持部80の貫通孔83は、固定具6が鉄骨ビス等
であり、それをガイド部材8に直接固定する場合には、
必ずしも必要でない。
【0049】ガイド部材8は、例えばアルミニウム製や
硬質樹脂製の押出成形品、またはメッキ鋼板やステンレ
ス鋼板等よりなるプレス加工品またはセラミック等でで
きている。ガイド部材8は、支持部80が一つ形成され
たピース材(図22参照)であってもよいし、桁行き方
向Xに二つ以上の支持部80が形成されたもの(図27
参照)であってもよい。また、図23に示すガイド部材
8Aのように、軒棟方向Yに沿って長尺になっていても
よい。なお、このガイド部材8Aにおいても、支持部8
0の貫通孔83は、固定具6が鉄骨ビス等であり、それ
をガイド部材8Aに直接固定する場合には、必ずしも必
要でない。さらに、ガイド部材8を単一の部材で構成し
てもよいし、複数の部材を組み合わせて構成してもよ
い。
【0050】ガイド部材8は、ビスやアンカーやファス
ナーなどの周知の手段により外装下地1に固定される
が、この第5の実施形態では外装下地1が鋼材よりなる
母屋10等であるので、鋼板系材料で形成したガイド部
材8を溶接により固定している。図21でZは溶接によ
る接合部である。
【0051】外装材2Cは、図9に示した面板部20の
裏面に裏貼り材25が貼設されたものである。そして、
外装材2Cの立上り部21は、ガイド部材8の起立部8
2に被さるようになっている。
【0052】キャップ保持部材4Cは、例えばアルミニ
ウム製や硬質樹脂製の押出成形品であり、隣接する外装
材2,2の重合された波状重合部22,22の上に載置
される取付板部40Cと、その取付板部40Cの両側縁
部が内向き斜め上方に折り返されたような形状となって
いることにより形成された逆止爪43C,43Cとを備
えている。逆止爪43Cには、キャップ5の係止片50
が弾発的に係合される。
【0053】本発明に係るガイド部材のバリエーション
を図24〜図27に示す。図24に示したガイド部材8
Bは、平板部81Bと起立部82,82とから構成され
ている。図25〜図27にそれぞれ示したガイド部材8
C,8D,8Eは、いずれも起立部を有しておらず、支
持部80と平板部81とにより構成されている。図25
に示したガイド部材8Cは、支持部80が角形状をして
いるため、図7に示した外装材2のように波状重合部2
2が角形状をしている場合に使用される。図26に示し
たガイド部材8Dは、支持部80が丸形状をしているた
め、図8に示した外装材2Bのように波状重合部22が
丸形状をしている場合に使用される。図27に示したガ
イド部材8Eは、桁行き方向Xに複数、例えば二つの支
持部80,80が形成されたものである。なお、いずれ
のガイド部材8C,8D,8Eにおいても、支持部80
の貫通孔83は、固定具6が鉄骨ビス等であり、それを
ガイド部材8C,8D,8Eに直接固定する場合には、
必ずしも必要でない。
【0054】図28には、本発明に係る外装構造の第6
の実施形態が示されている。この第6の実施形態では、
外装下地1の母屋10等にビスやアンカーやファスナー
等の固定具9によりガイド部材8を固定し、隣接する外
装材2F,2Fの各立上り部21,21をガイド部材8
の起立部82,82に被せるようにして外装材2F,2
Fを外装下地1上に敷設し、外装材2F,2Fの重合さ
れた波状重合部22,22とともにキャップ保持部材4
Bをガイド部材8にビス等の固定具6により固定し、そ
の上にキャップ5Aを被せている。このように、ガイド
部材8の起立部82に外装材2Fの立上り部21を被せ
て外装材2Fを保持させるようにしたことにより、負荷
重となる吹上風圧力や正荷重となる積雪荷重が作用した
時に、外装材2Fの立上り部21及び波状重合部22が
働き幅中央方向へ引っ張られて移動したり、立上り部2
1が変形して雨仕舞性能が低下したりするのを防止でき
る。なお、第6の実施形態では、外装材2F及びガイド
部材8には、固定具6を通す貫通孔が予め設けられてい
るか、あるいは現場でドリル等により貫通孔が設けられ
る。
【0055】この第6の実施形態では、外装材2Fは、
図13に示したように、面板部20を立上り部21から
面板部20の中央に向かって徐々に低くなるような凹状
に湾曲させたものを用いた。従って、より一層、吹上風
圧力に対する性能が向上するとともに、ポケットウェー
ブ現象が非顕在化されて高い意匠性が得られる。
【0056】図29には、本発明に係る外装構造の第7
の実施形態が示されている。この第7の実施形態では、
外装下地1の母屋10等にビスやアンカーやファスナー
等の固定具9によりガイド部材8Fを固定し、隣接する
外装材2J,2Jの各立上り部21,21をガイド部材
8Fの起立部82,82に被せるとともに係合させて外
装材2J,2Jを外装下地1上に敷設し、外装材2J,
2Jの重合された波状重合部22,22をガイド部材8
Fにビス等の固定具6により固定し、その上にキャップ
5Cを被せている。このように、ガイド部材8Fの起立
部82に外装材2Jの立上り部21を係合させるように
したことにより、固定具6による固定の前に外装材2J
が仮止めされることとなり、外装材2Jの敷設時の施工
性が向上する。なお、第7の実施形態では、外装材2J
及びガイド部材8Fには、固定具6を通す貫通孔が予め
設けられているか、あるいは現場でドリル等により貫通
孔が設けられる。
【0057】ガイド部材8Fの起立部82の頂部には、
内向きに突出する逆止爪85が形成されている。一方、
外装材2Jの立上り部21は、その裏側の空間に丁度ガ
イド部材8Fの起立部82が納まるような形状、すなわ
ちガイド部材8Fの逆止爪85と同様に内向きに突出す
る逆止爪状の形状に成形されている。そして、ガイド部
材8Fの起立部82に外装材2Jの立上り部21を被せ
て押し下げると、立上り部21が起立部82の逆止爪8
5により押し開かれて弾性変形した後に復帰して、起立
部82に立上り部21が係合される。
【0058】外装材2Jは、図14に示した外装材2G
と同様に、面板部20を断面2次モーメントの計算にお
ける中立軸の近傍に設けたものである。そして、施工時
に現場で、面板部20の裏側空間に発泡ウレタン層26
などを設けている。
【0059】キャップ5Cの天蓋部52Cの裏面には発
泡ウレタン層57が取り付けられている。また、キャッ
プ5Cは、天蓋部52Cの裏面から垂下して、外装材2
Jの立上り部21により覆われたガイド部材8Fの逆止
爪85に係合する係止片58を有している。そして、そ
の係止片58が逆止爪85に弾発的に係合されることに
より、キャップ5Cが故意でない限り脱落しないように
隣接する外装材2J,2Jの立上り部21,21間に取
り付けられる。
【0060】本発明に係るガイド部材の起立部と外装材
の立上り部との係合手段のバリエーションを図30〜図
32に示す。図30に示した係合手段は、起立部82の
頂部に形成された膨出部86を、立上り部21の頂部の
裏側に形成された容積の大きい収納部28に嵌め込むよ
うにしたものである。図31に示した係合手段は、起立
部82の頂部に形成された内向きの逆止爪85が、立上
り部21内で立上り部21と係合するとともに、立上り
部21に外向きの逆止爪27が形成されていて、その立
上り部21の逆止爪27にキャップ5Aを外側から係合
させるようにしたものである。図32に示した係合手段
は、立上り部21の基部にて立上り部21と起立部82
とが係合するようにしたものである。
【0061】なお、上述した各実施形態を示す図面にお
いては、アスファルトルーフィングやアスファルトフェ
ルト等の防水材を図示していないが、その使用を妨げる
ものではない。外装下地1に、繊維系断熱材等が敷設さ
れている場合には、その断熱材等の養生の点からアスフ
ァルトルーフィングやアスファルトフェルト等の防水材
を貼設することが好ましい。
【0062】上記各実施例によれば、外装材2,2A〜
2Jに波状重合部22を形成し、その波状重合部22を
隣接する外装材2,2A〜2Jの波状重合部22と重合
させて外装下地1またはガイド部材8,8A〜8Fに固
定するようにしたため、重合された波状重合部22,2
2が露出した状態であっても、雨水が屋根下地や屋内に
浸入するのが防止されるので、降雨による工事の遅延が
防止される。
【0063】また、外装下地1に固定した外装材2,2
A〜2Jの波状重合部22を基準として隣接する外装材
2,2A〜2Jを敷設できるので、施行性に優れる。
【0064】さらに、外装材2,2A〜2Jの立上り部
21,21Iを越えて波状重合部22側に来た雨水は排
水空間24を介して軒先から排出されるので、極めて優
れた雨仕舞性能が得られる。従って、外装材2,2A〜
2Jをプレス加工の容易な形状とすることができ、定尺
加工の生産性が向上してコストが下がる。
【0065】なお、外装材、キャップ保持部材、キャッ
プ及びガイド部材は、上記各実施の形態において用いた
ものに限らず、種々設計変更可能であるのはいうまでも
ない。例えば、外装材2,2A〜2Jの各波状重合22
に、波形状部分を複数形成してもよい。
【0066】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、外装材の
面板部の左右の立上り部の外側に、隣接する他の外装材
に重合される略山形の波状重合部を形成した構成となっ
ているので、この外装材を用いることにより、隣接する
外装材はそれらの波状重合部同士が重合されて敷設され
る。従って、重合された波状重合部を露出させた状態で
あっても、雨水が屋根下地や屋内に浸入するのが防止さ
れるため、工事の遅延を防ぐことができる。また、隣り
合う外装材のうちの一方を下地に固定すれば、固定され
た外装材の波状重合部を基準としてもう一方の外装材を
敷設できるので、施工性に優れる。さらに、隣り合う外
装材同士が波状重合部により重合されるため、外装材の
接続部における対正荷重性能が向上する。また、隣接す
る外装材の波状重合部同士が重合されることにより雨仕
舞性能が向上するため、外装材の立上り部の形状をプレ
ス加工が容易な簡素な形状にできるので、外装材を定尺
に加工する際の生産性に優れる。
【0067】請求項2記載の発明によれば、外装材の面
板部の左右の立上り部の外側に、隣接する他の外装材に
重合される略山形の波状重合部を形成するとともに、立
上り部にキャップに対する係合部を形成した構成となっ
ているので、この外装材を用いることにより、隣接する
外装材はそれらの波状重合部同士が重合されて敷設さ
れ、またキャップは専用の保持部材を用意しなくても取
り付けられる。従って、上記請求項1記載の発明と同様
に、工事の遅延防止、優れた施工性、対正荷重性能の向
上という効果が得られる。加えて、キャップの保持部材
が不要となり、部品点数が減ってコストが下がる。
【0068】請求項3記載の発明によれば、外装材の面
板部の左右の立上り部の外側に、隣接する他の外装材に
重合される略山形の波状重合部を形成するとともに、立
上り部にガイド部材に対する係合部を形成した構成とな
っているので、この外装材を用いることにより、隣接す
る外装材はそれらの波状重合部同士が重合されて敷設さ
れ、またガイド部材に係合させるだけで外装材を仮止め
できる。従って、上記請求項1記載の発明と同様に、工
事の遅延防止、優れた施工性、対正荷重性能の向上とい
う効果が得られる。加えて、外装材の敷設時に外装材が
仮止めされるので、施工性が向上する。
【0069】請求項4記載の発明によれば、外装材の立
上り部が、その頂部から下方に向かって幅が広くなるよ
うな断面形状に成形されているため、複数枚の外装材を
積層した状態で保管及び搬送することができる。従っ
て、上述した請求項1記載の発明により得られる効果の
他に、外装材の保管や搬送に要するスペースが最小で済
み、保管費や輸送費を抑制できるので、コストが下がる
という効果が得られる。
【0070】請求項5記載の発明によれば、外装材の立
上り部と波状重合部とにより排水空間が形成されている
ため、この外装材を用いることにより、強風雨等により
雨水が外装材の立上り部を越えて波状重合部側に来て
も、その雨水は排水空間により円滑に軒方向に流下して
軒先から排出される。従って、上述した請求項1〜4記
載の発明により得られる効果の他に、極めて優れた雨仕
舞性能が得られるという効果を奏する。
【0071】請求項6記載の発明によれば、外装材の面
板部を、断面中立軸またはその近傍に設けたため、上凸
形状のアーチ型屋根のように、外装下地が曲面形状をな
す建築物に外装材を用いる場合に、外装材を容易かつ美
麗に湾曲させることができる。従って、上述した請求項
1〜5記載の発明により得られる効果の他に、外装材を
曲面部分に美しい仕上状態で取り付けることができるの
で、長期間にわたって建築物の美観が保たれる。
【0072】請求項7記載の発明によれば、外装材の面
板部が凹曲面状に成形されているため、この外装材を用
いることにより、吹上風圧力に対する性能が向上すると
ともに、面板部が平坦である時に最も顕在化するポケッ
トウェーブ現象が非顕在化される。従って、上述した請
求項1〜6記載の発明により得られる効果の他に、優れ
た対風圧性能と高い意匠性が得られる。
【0073】請求項8記載の発明によれば、外装材の上
側の横縁部分に、上側に隣り合う他の外装材の面板部の
下側となる横縁部分を重ねて載せる接続用重合部を形成
したため、外装材をその長手方向に接続することができ
るので、外装材を所定の長さの定尺材とすることができ
るとともに、定尺の外装材を接続した時に2つの外装材
の両面板部が面一になる。従って、上述した請求項1〜
7記載の発明により得られる効果の他に、外装材の長さ
を一人の作業者でも取り扱える程度にすることができ、
外装材の搬送、下地に対する敷設及び固定といった一連
の作業を一人でも容易に行なうことができる。また、外
装材を敷設した屋根等の意匠性が高くなる。
【0074】請求項9記載の発明によれば、外装下地上
に、立上り部、排水空間及び波状重合部が形成された複
数の縦葺き外装材を敷設し、波状重合部同士を重合さ
せ、重合された波状重合部の頂部を介してキャップの保
持部材を外装下地に固定し、そのキャップの保持部材を
介してキャップを取り付けるようにしたため、重合され
た波状重合部が露出した状態であっても、雨水が屋根下
地や屋内に浸入するのが防止される。また、下地に固定
した外装材の波状重合部を基準として隣接する外装材を
敷設できる。さらに、外装材の立上り部を越えて波状重
合部側に来た雨水は排水空間を介して軒先から排出され
る。従って、施行性に優れるとともに、降雨による工事
の遅延が防止される。また、施行終了後には極めて優れ
た雨仕舞性能が得られるので、立上り部がプレス加工の
容易な形状をなし定尺加工の生産性がよい安価な外装材
を使用することができる。なお、パッキン等の防水材を
取り付けたビスやファスナー等の固定具を用いて波状重
合部の頂部を下地に固定することにより、雨仕舞性能が
より一層向上する。さらに、外装材の接続部における対
正荷重性能が向上するという効果が得られる。
【0075】請求項10記載の発明によれば、外装下地
上に、立上り部、排水空間及び波状重合部が形成された
複数の縦葺き外装材を敷設して波状重合部同士を重合さ
せた状態で固定し、キャップと外装材の立上り部とを係
合手段を介して互いに係合させてキャップを取り付ける
ようにしたため、上述した請求項9記載の発明と同様
に、施行性に優れるとともに、降雨による工事の遅延が
防止される。また、施行終了後には極めて優れた雨仕舞
性能が得られるので、立上り部がプレス加工の容易な形
状をなし定尺加工の生産性がよい安価な外装材を使用す
ることができる。さらに、外装材の接続部における対正
荷重性能が向上するという効果が得られる。加えて、専
用の保持部材を用意しなくてもキャップを取り付けるこ
とができるので、キャップの保持部材が不要となり、部
品点数が減ってコストが下がる。
【0076】請求項11記載の発明によれば、外装下地
上にガイド部材を固定し、立上り部、排水空間及び波状
重合部が形成された複数の縦葺き外装材を敷設し、波状
重合部同士をガイド部材上で重合させ、重合された波状
重合部の頂部を介してキャップの保持部材を外装下地ま
たはガイド部材に固定し、そのキャップの保持部材を介
してキャップを取り付けるようにしたため、上述した請
求項9記載の発明と同様に、施行性に優れるとともに、
降雨による工事の遅延が防止される。また、施行終了後
には極めて優れた雨仕舞性能が得られるので、立上り部
がプレス加工の容易な形状をなし定尺加工の生産性がよ
い安価な外装材を使用することができる。さらに、隣接
する外装材の波状重合部同士を精度良く重合させること
ができるので、施工精度が向上し、外装材の接続部にお
ける対正荷重性能がより一層向上するという効果が得ら
れる。
【0077】請求項12記載の発明によれば、外装下地
上にガイド部材を固定し、立上り部、排水空間及び波状
重合部が形成された複数の縦葺き外装材を敷設して波状
重合部同士をガイド部材上で重合させた状態で外装下地
またはガイド部材に固定し、キャップと外装材の立上り
部とを係合手段を介して互いに係合させてキャップを取
り付けるようにしたため、上述した請求項9記載の発明
と同様に、施行性に優れるとともに、降雨による工事の
遅延が防止される。また、施行終了後には極めて優れた
雨仕舞性能が得られるので、立上り部がプレス加工の容
易な形状をなし定尺加工の生産性がよい安価な外装材を
使用することができる。さらに、隣接する外装材の波状
重合部同士を精度良く重合させることができるので、施
工精度が向上し、外装材の接続部における対正荷重性能
がより一層向上するという効果が得られる。加えて、専
用の保持部材を用意しなくてもキャップを取り付けるこ
とができるので、キャップの保持部材が不要となり、部
品点数が減ってコストが下がる。
【0078】請求項13記載の発明によれば、ガイド部
材の起立部に縦葺き外装材の立上り部を被せることによ
り縦葺き外装材を保持させるようにしたため、負荷重と
なる吹上風圧力や正荷重となる積雪荷重が作用した時
に、外装材の左右側縁部が働き幅中央方向へ移動するの
が抑制されるとともに、外装材の立上り部の変形も抑制
される。従って、上述した請求項11、12記載の発明
により得られる効果の他に、正荷重や負荷重に対する強
度性能が優れる、立上り部の変形による雨仕舞性能の低
下防止という効果が得られる。
【0079】請求項14記載の発明によれば、ガイド部
材の起立部と縦葺き外装材の立上り部とを係合手段を介
して係合させるようにしたため、ガイド部材の起立部と
外装材の立上り部とを係合させるだけで、外装材が仮止
めされる。従って、上述した請求項11、12記載の発
明により得られる効果の他に、外装材の敷設時の施工性
が向上するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態の桁行き方向にお
ける縦葺き外装材同士の接続部を示す要部断面図であ
る。
【図2】その接続部の要部分解斜視図である。
【図3】第1の実施形態で用いた縦葺き外装材の全体斜
視図である。
【図4】第1の実施形態の軒棟方向における縦葺き外装
材同士の接続部を示す要部断面図である。
【図5】縦葺き外装材の他の例の全体斜視図である。
【図6】図5の縦葺き外装材を用いた場合の軒棟方向に
おける縦葺き外装材同士の接続部を示す要部断面図であ
る。
【図7】縦葺き外装材の断面形状の一例を示す図であ
る。
【図8】縦葺き外装材の断面形状の一例を示す図であ
る。
【図9】縦葺き外装材の断面形状の一例を示す図であ
る。
【図10】縦葺き外装材の断面形状の一例を示す図であ
る。
【図11】図10の縦葺き外装材を積み重ねた状態の要
部断面図である。
【図12】縦葺き外装材の断面形状の一例を示す図であ
る。
【図13】縦葺き外装材の断面形状の一例を示す図であ
る。
【図14】縦葺き外装材の断面形状の一例を示す図であ
る。
【図15】縦葺き外装材の断面形状の一例を示す図であ
る。
【図16】第1の実施形態で用いたキャップ保持部材の
全体斜視図である。
【図17】第1の実施形態で用いたキャップの部分斜視
図である。
【図18】本発明に係る第2の実施形態の桁行き方向に
おける縦葺き外装材同士の接続部を示す要部断面図であ
る。
【図19】本発明に係る第3の実施形態の桁行き方向に
おける縦葺き外装材同士の接続部を示す要部断面図であ
る。
【図20】本発明に係る第4の実施形態の桁行き方向に
おける縦葺き外装材同士の接続部を示す要部断面図であ
る。
【図21】本発明に係る第5の実施形態の桁行き方向に
おける縦葺き外装材同士の接続部を示す要部断面図であ
る。
【図22】第5の実施形態で用いたガイド部材の全体斜
視図である。
【図23】ガイド部材の一例を示す図である。
【図24】ガイド部材の一例を示す図である。
【図25】ガイド部材の一例を示す図である。
【図26】ガイド部材の一例を示す図である。
【図27】ガイド部材の一例を示す図である。
【図28】本発明に係る第6の実施形態の桁行き方向に
おける縦葺き外装材同士の接続部を示す要部断面図であ
る。
【図29】本発明に係る第7の実施形態の桁行き方向に
おける縦葺き外装材同士の接続部を示す要部断面図であ
る。
【図30】ガイド部材と縦葺き外装材との係合手段の一
例を示す図である。
【図31】ガイド部材と縦葺き外装材との係合手段の一
例を示す図である。
【図32】ガイド部材と縦葺き外装材との係合手段の一
例を示す図である。
【符号の説明】
N 断面2次モーメントの計算における中立軸(断面
中立軸) X 建築物の桁行き方向 Y 軒棟方向 Z 溶接による接合部 1,1A 外装下地 10 母屋 11 断熱ボード 2,2A,2B,2C,2D,2E,2F,2G,2
H,2I,2J 外装材 2a 縦縁部 2b 上横縁部 2c 下横縁部 20 面板部 21,21I 立上り部 21a 段差部 21b 外側面 22 波状重合部 23 接続用重合部 230 水返し突条 24 排水溝 25 裏貼り材 26 発泡ウレタン層 27 逆止爪(係合部、係合手段) 28 収納部(係合部、係合手段) 3 接続部 4,4A,4B,4C キャップ保持部材 40,40A,40B,40C 取付板部 41 保持片 42 貫通孔 43,43A,43B,43C 逆止爪 43a 傾斜部 44 脚部 45 凸状部 5,5A,5B,5C キャップ 5a 外側面 50 係止片 50I 係止端(係合手段) 51 係合溝 52,52A,52B,52C 天蓋部 53 外側壁部 54 内側壁部 55A,55B 側板部 56 係合部 57 発泡ウレタン層 58 係止片 6 固定具 7 バックアップ材 8,8A,8B,8C,8D,8E,8F ガイド部
材 80 支持部 81,81B 平板部 82 起立部 83,84 貫通孔 85 逆止爪(係合部、係合手段) 86 膨出部(係合手段) 9 固定具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−207448(JP,A) 特開 昭52−46622(JP,A) 特開 平2−8447(JP,A) 実開 昭51−107015(JP,U) 実開 昭51−16412(JP,U) 特公 平7−42785(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04D 3/30 - 3/366 103

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築躯体または該躯体に断熱材等が敷設
    された外装下地上に桁行き方向に互いに隣り合わせて敷
    設される建築用縦葺き外装材において、略平坦な面板部
    の左右両側の縦縁部寄りに立上り部を形成し、かつ該立
    上り部の外側に、隣接する他の外装材の縦縁部に重合さ
    れる略山形の波状重合部を形成したことを特徴とする建
    築用縦葺き外装材。
  2. 【請求項2】 建築躯体または該躯体に断熱材等が敷設
    された外装下地上に桁行き方向に互いに隣り合わせて敷
    設され、かつその接続部分の上にキャップが被せられる
    ようにされている建築用縦葺き外装材において、略平坦
    な面板部の左右両側の縦縁部寄りに立上り部を形成する
    とともに、該立上り部の頂部及び中腹部の少なくとも一
    方に前記キャップに係合される係合部を形成し、かつ前
    記立上り部の外側に、隣接する他の外装材の縦縁部に重
    合される略山形の波状重合部を形成したことを特徴とす
    る建築用縦葺き外装材。
  3. 【請求項3】 建築躯体または該躯体に断熱材等が敷設
    された外装下地上に取り付けられたガイド部材を介し
    て、該外装下地上に桁行き方向に互いに隣り合わせて敷
    設される建築用縦葺き外装材において、略平坦な面板部
    の左右両側の縦縁部寄りに立上り部を形成するととも
    に、該立上り部の頂部及び中腹部の少なくとも一方に前
    記ガイド部材に係合される係合部を形成し、かつ該立上
    り部の外側に、隣接する他の外装材の縦縁部に重合され
    る略山形の波状重合部を形成したことを特徴とする建築
    用縦葺き外装材。
  4. 【請求項4】 前記立上り部は、その頂部から下方に向
    かって幅が広くなるような断面形状に成形されているこ
    とを特徴とする請求項1または3記載の建築用縦葺き外
    装材。
  5. 【請求項5】 前記立上り部と前記波状重合部とにより
    排水空間が形成されていることを特徴とする請求項1、
    2、3または4記載の建築用縦葺き外装材。
  6. 【請求項6】 前記面板部を、断面中立軸またはその近
    傍に設けたことを特徴とする請求項1、2、3、4また
    は5記載の建築用縦葺き外装材。
  7. 【請求項7】 前記面板部は、桁行き方向の両縁部側か
    ら中央に向かって徐々に低くなる凹曲面状に成形されて
    いることを特徴とする請求項1、2、3、4、5または
    6記載の建築用縦葺き外装材。
  8. 【請求項8】 桁行き方向に交差する方向に縦縁が沿う
    ように敷設された場合に上側となる横縁部分には、上側
    に隣り合う他の外装材の面板部の下側となる横縁部分を
    重ねて載せる接続用重合部が形成されていることを特徴
    とする請求項1、2、3、4、5、6または7記載の建
    築用縦葺き外装材。
  9. 【請求項9】 建築躯体または該躯体に断熱材等が敷設
    されてなる外装下地上に、略平坦な面板部の左右両側の
    縦縁部寄りに立上り部が形成されているとともに排水空
    間を介して該立上り部の外側に略山形の波状重合部が形
    成された複数の縦葺き外装材を、桁行き方向に敷設し
    て、前記波状重合部同士を重合させ、桁行き方向に隣接
    する外装材同士の接続部分に被さるキャップの保持部材
    を、重合された前記波状重合部の頂部を介して前記外装
    下地に固定し、該キャップの保持部材を介して前記キャ
    ップを取り付けることにより前記接続部分の隣り合う立
    上り部間を被覆するようにしたことを特徴とする建築物
    の外装構造。
  10. 【請求項10】 建築躯体または該躯体に断熱材等が
    されてなる外装下地上に、略平坦な面板部の左右両側
    の縦縁部寄りに立上り部が形成されているとともに排水
    空間を介して該立上り部の外側に略山形の波状重合部が
    形成された複数の縦葺き外装材を、桁行き方向に敷設し
    て、前記波状重合部同士を重合させるとともに、それら
    縦葺き外装材を、重合された前記波状重合部の頂部にて
    前記外装下地に固定し、桁行き方向に隣接する外装材同
    士の接続部分に被さるキャップと前記立上り部とを係合
    手段を介して互いに係合させることにより前記接続部分
    の隣り合う立上り部間を被覆するようにしたことを特徴
    とする建築物の外装構造。
  11. 【請求項11】 建築躯体または該躯体に断熱材等が
    されてなる外装下地上に、所定の間隔でガイド部材を
    固定し、略平坦な面板部の左右両側の縦縁部寄りに立上
    り部が形成されているとともに排水空間を介して該立上
    り部の外側に略山形の波状重合部が形成された複数の縦
    葺き外装材を、桁行き方向に敷設して、前記波状重合部
    同士を前記ガイド部材上で重合させ、桁行き方向に隣接
    する外装材同士の接続部分に被さるキャップの保持部材
    を、重合された前記波状重合部の頂部を介して前記外装
    下地または前記ガイド部材に固定し、該キャップの保持
    部材を介して前記キャップを取り付けることにより前記
    接続部分の隣り合う立上り部間を被覆するようにしたこ
    とを特徴とする建築物の外装構造。
  12. 【請求項12】 建築躯体または該躯体に断熱材等が
    されてなる外装下地上に、所定の間隔でガイド部材を
    固定し、略平坦な面板部の左右両側の縦縁部寄りに立上
    り部が形成されているとともに排水空間を介して該立上
    り部の外側に略山形の波状重合部が形成された複数の縦
    葺き外装材を、桁行き方向に敷設して、前記波状重合部
    同士を前記ガイド部材上で重合させるとともに、それら
    縦葺き外装材を、重合された前記波状重合部の頂部にて
    前記外装下地または前記ガイド部材に固定し、桁行き方
    向に隣接する外装材同士の接続部分に被さるキャップと
    前記立上り部とを係合手段を介して互いに係合させるこ
    とにより前記接続部分の隣り合う立上り部間を被覆する
    ようにしたことを特徴とする建築物の外装構造。
  13. 【請求項13】 前記ガイド部材には、前記縦葺き外装
    材の立上り部に対応する起立部が設けられており、該起
    立部に前記縦葺き外装材の立上り部を被せて同縦葺き外
    装材を保持させるようにしたことを特徴とする請求項1
    1または12記載の建築物の外装構造。
  14. 【請求項14】 前記ガイド部材には、前記縦葺き外装
    材の立上り部に対応する起立部が設けられており、該起
    立部と前記縦葺き外装材の立上り部とを係合手段を介し
    て係合させるようにしたことを特徴とする請求項11ま
    たは12記載の建築物の外装構造。
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