JP2013213395A - 縦葺き用金属屋根の連結構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】コストを抑えながら止水性を向上させることができる縦葺き用金属屋根の連結構造を提供する。
【解決手段】本発明は、第1の縦葺き材3と、第1の縦葺き材3における屋根勾配方向の上流側端部に上方から重ねて連結された第2の縦葺き材4とを具備する縦葺き用金属屋根の連結構造である。第1の縦葺き材3と第2の縦葺き材4との重合部分21には減圧部24が設けられている。この減圧部24は、第1の縦葺き材3に設けられ屋根勾配方向に交差する方向に長い複数の突条34と、突条34間に設けられて屋根勾配方向に連通する通水用隙間35とを有している。突条34は、ホットメルト材を第1の縦葺き材3に固着させることで形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、縦葺き用金属屋根の連結構造に関する。
従来、縦葺き用屋根材を軒棟方向に連結した連結構造が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1記載の発明は、建築用縦葺き外装材を長手方向に複数連結するよう構成されている。この建築用縦葺き外装材は、重なり合う部分に設けられた複数のリブを有している(特許文献1図5参照)。
この建築用縦葺き外装材は金属板に形成されている。このため、建築用縦葺き外装材のリブは、プレス機を用いてプレス成形により成形される。
特開平9−125621号公報
ところで上記のようにプレス成形によりリブを形成した場合、複雑な曲げ加工を行なうことになるため、建築用縦葺き外装材にはひずみが生じやすいという問題が生じてしまう。ひずみが大きい建築用縦葺き外装材を使用すると、止水性が低下するおそれがある。
また上記のようにリブの形成にはプレス機が必要であるため、金型や設備に費用が掛かり過ぎるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コストを抑えながら止水性を向上させることができる縦葺き用金属屋根の連結構造を提供することにある。
本発明の縦葺き用金属屋根の連結構造は、第1の縦葺き材と、前記第1の縦葺き材における屋根勾配方向の上流側端部に上方から重ねて連結された第2の縦葺き材とを具備する縦葺き用金属屋根の連結構造であって、前記第1の縦葺き材と前記第2の縦葺き材との重合部分には減圧部が設けられており、この減圧部は、前記第1の縦葺き材に設けられ屋根勾配方向に交差する方向に長い複数の突条と、前記突条間に設けられて屋根勾配方向に連通する通水用隙間とを有しており、前記突条が、ホットメルト材を前記第1の縦葺き材に固着させることで形成されたものであることを特徴とする。
またこの縦葺き用金属屋根の連結構造において、前記第1の縦葺き材に固着された前記突条の先端が、前記第2の縦葺き材の裏面に接触していることが好ましい。
本発明の縦葺き用金属屋根の連結構造によれば、突条がホットメルト材により形成されるため、コストを抑えながら止水性を向上させることができる。
本実施形態の第1の縦葺き材と第2の縦葺き材との分解斜視図である。 (a)は本実施形態の下屋根の斜視図であり、(b)は上屋根を設置した状態の斜視図である。 本実施形態の断面図である。 本実施形態の支持具を示す斜視図である。 他の実施形態の第1の縦葺き材の要部斜視図である。 さらに他の実施形態の第1の縦葺き材の要部斜視図である。 本実施形態の補強具の斜視図である。 本実施形態の第1の縦葺き材と第2の縦葺き材との配置関係を示す図であり、(a)は分解斜視図であり(b)は平面図である。 本実施形態の側断面図である。 本実施形態の変形例の側断面図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面に基づいて説明する。
本実施形態の縦葺き用金属屋根は折板屋根である。縦葺き用金属屋根は、図3に示されるように、上屋根2と、下屋根1とを備えている。言い換えると本実施形態の縦葺き用金属屋根は2重折板屋根である。下屋根1は、既設の縦葺き屋根である。上屋根2は新設の縦葺き屋根である。上屋根2は、下屋根1の上に敷設されている。上屋根2と下屋根1との間には、略全面に亘って略一定の間隔が形成されている。
なお本実施形態においては、軒棟方向を屋根勾配方向として定義する。
下屋根1は、図2に示されるように、タイトフレーム14に取り付けられている。タイトフレーム14は、複数の突出部15を有している。各突出部15の頂部には、吊子141が取り付けられている。吊子141は下屋根1を固定する。タイトフレーム14は、母屋16に取り付けられる。タイトフレーム14は、タイトフレーム14の長手方向が、母屋16の長手方向と平行となるよう配置される。タイトフレーム14は、単数であっても複数であってもよい。母屋16は、当該母屋16の長手方向に直角な方向に複数並設される。母屋16は、例えばH型綱やC型綱やリップ付き溝型綱などにより構成される。
下屋根1は、折板葺きにより形成された縦葺き屋根である。言い換えると下屋根1は折板屋根である。下屋根1は金属屋根である。下屋根1は、図2に示されるように、タイトフレーム14に固定されている。下屋根1は、山部17と谷部18とを有している。山部17は、軒棟方向に長さを有している。谷部18は軒棟方向に長さを有している。山部17と谷部18とは、軒棟方向に直角な方向に交互に並んでいる。
下屋根1は、複数の下折板材10を備えている。各下折板材10は、軒棟方向の略全長に亘った長さを有している。下折板材10は、断面略U字状に形成されている。下折板材10は、平坦部11と、立設部13と、連結部12とを備えている。平坦部11は、谷部18の底面を構成する。立設部13は、平坦部11の幅方向両端から上方に突出している。立設部13は、互いに対向している。立設部13は、上方ほど対向間の距離が拡がるよう傾斜している。連結部12は、立設部13の上端から水平方向に延出している。連結部12は、隣接する他の下折板材10の連結部12と連結する。連結部12は、吊子141に固定される。平坦部11と立設部13と連結部12とは、一枚の金属板から形成されている。言い換えると下折板材10は、金属板を曲げ加工することで形成されている。
下屋根1は次のようにして取付施工される。まず施工者は、母屋16の長手方向に沿ってタイトフレーム14を設置する。タイトフレーム14は、母屋16の長手方向に突出部15が並ぶように配置される。タイトフレーム14は、複数の母屋16に取り付けられる。タイトフレーム14の突出部15は、母屋16の長手方向とは直角な方向において一直線上に配置される。
次いで施工者は、下折板材10をタイトフレーム14上に配置する。下折板材10は、タイトフレーム14に架け渡すように配置される。下折板材10は、タイトフレーム14の突出部15同士の間に配置される。下折板材10は、母屋16の長手方向に並ぶよう複数配置される。
次いで施工者は、下折板材10の連結部12同士と、タイトフレーム14の吊子141とを相互に固定する。施工者は、下折板材10と吊子141とをはぜ継ぎ固定する。はぜ継ぎ固定は、下折板材10の連結部12同士と吊子141とを一緒に巻き込んで折り曲げることで行なわれる。これにより、立設部13及び連結部12が、下屋根1における山部17を形成する。
なお、この下折板材10の取り付けにおいては、はぜ締めによる固定でなくてもよく、例えば、ボルト留めや嵌合方式により固定されていてもよい。また、はぜ継ぎ固定の折り曲げた形状としては、角ハゼ形状や丸ハゼ形状等が挙げられる。
下屋根1を葺き替えるために、図3に示すように、この下屋根1の上から上屋根2をカバーする。これにより、既設の屋根の撤去作業を行なうことなく、新設の折板屋根を葺くことができる。詳しく説明すると、上屋根2は、下屋根1の上に支持具7を介して取り付けられる。
支持具7は、下屋根1における山部17に複数取り付けられる。支持具7は、図3,4に示されるように、略逆V字状をしている。支持具7は上下方向に長さを有している。支持具7は、固着具8によって下折板材10を貫通し、これによりタイトフレーム14に固定される。図4に示されるように、支持具7には吊子72が取り付けられている。
上屋根2は、折板葺きにより形成された縦葺き屋根である。言い換えると上屋根2は折板屋根である。上屋根2は、金属屋根である。上屋根2は、図2(b)に示されるように、複数の縦葺き外装材20を備えている。縦葺き外装材20は、軒棟方向に長さを有する。縦葺き外装材20の長手方向は、下屋根1の軒棟方向の長さと略同じ長さを有する。上屋根2は、縦葺き外装材20を軒棟方向とは直角な方向にはぜ継ぎ固定して形成されている。上屋根2は、下屋根1同様、山部22と谷部23とを有している。山部22は、軒棟方向に長さを有している。谷部23は軒棟方向に長さを有している。山部22と谷部23とは、軒棟方向に直角な方向に交互に並んでいる。
縦葺き外装材20は、図1に示されるように、第1の縦葺き材3と、第2の縦葺き材4とを備えている。第1の縦葺き材3と第2の縦葺き材4とは、軒棟方向に並ぶよう連結される。第1の縦葺き材3と第2の縦葺き材4とは、端部同士が重ねられて連結される。
第1の縦葺き材3は、断面略U字状をした折板材である。第1の縦葺き材3は、軒棟方向に所定の長さを有している。第1の縦葺き材3の軒棟方向の所定の長さは、下屋根1の軒棟方向の長さよりも短くなっている。第1の縦葺き材3は、下折板材10と同じ断面形状をしている。
第1の縦葺き材3は、平坦部31と、立設部32と、連結部33とを備えている。平坦部31は、上屋根2における谷部23の底面を構成する。立設部32は、平坦部31の幅方向両端から上方に突出している。立設部32は、互いに対向している。立設部32は、上方ほど対向間の距離が拡がるよう傾斜している。連結部33は、立設部32の上端から水平方向に延出している。連結部33は、隣接する他の縦葺き材の連結部33と連結する。連結部33は、支持具7における吊子72に固定される。平坦部31と立設部32と連結部33とは、一枚の金属板から形成されている。言い換えると第1の縦葺き材3は、金属板を曲げ加工することで形成されている。
第2の縦葺き材4は、軒棟方向に所定の長さを有している。第2の縦葺き材4の軒棟方向の所定の長さは、下屋根1の軒棟方向の長さよりも短くなっている。第2の縦葺き材4は、第1の縦葺き材3よりも棟側に配置される。具体的に第2の縦葺き材4は、第1の縦葺き材3の棟側端部に連結される。第2の縦葺き材4の軒側端部は、第1の縦葺き材3に上方から重ねられている。言い換えると、第2の縦葺き材4は、第1の縦葺き材3における屋根勾配方向の上流側端部に上方から重ねて連結されている。
第2の縦葺き材4は、平坦部41と、立設部42と、連結部43とを備えている。平坦部41は、上屋根2における谷部23の底面を構成する。立設部42は、平坦部41の幅方向両端から上方に突出している。立設部42は、互いに対向している。立設部42は、上方ほど対向間の距離が拡がるよう傾斜している。連結部43は、立設部42の上端から水平方向に延出している。連結部43は、隣接する他の縦葺き材の連結部43と連結する。連結部43は、支持具7における吊子72に固定される。平坦部41と立設部42と連結部43とは、一枚の金属板から形成されている。言い換えると第2の縦葺き材4は、金属板を曲げ加工することで形成されている。
第1の縦葺き材3と第2の縦葺き材4との重合部分21には、図9に示されるように、減圧部24及び止水部25が設けられている。減圧部24は、止水部25よりも軒側に設けられている。止水部25は、減圧部24の奥に設けられている。止水部25は止水パッキン37を有している。止水パッキン37は、第1の縦葺き材3と第2の縦葺き材4とが接合する部分に設けられている。止水部25は、軒棟方向に直角な方向の略全長に亘って連続して設けられている。止水部25は、第1の縦葺き材3と第2の縦葺き材4との接続部分において、雨の浸水を防ぐ。
減圧部24は、第1の縦葺き材3と第2の縦葺き材4との間に進入しようとする風雨を遮り、建屋内への浸水を防ごうとする部分である。減圧部24は、複数の突条34と、通水用隙間35と、堰部36と、被覆片44とを備えている。
突条34は、図1に示されるように、第1の縦葺き材3の棟側の端部に設けられている。突条34は、第1の縦葺き材3の表面から上方に突出している。突条34の長手方向は、軒棟方向に交差している。言い換えると突条34は、屋根勾配方向に交差する方向に長い。突条34は、軒棟方向に並ぶよう複数隔設されている。突条34は、第2の縦葺き材4の裏面に近接対向する。また、突条34は、図10に示されるように、第2の縦葺き材4の裏面に当接してもよい。突条34は、第1の縦葺き材3と第2の縦葺き材4とが面状に密着するのを防ぐ。
突条34は、樹脂又はゴム等からなるホットメルト材により形成されている。突条34は、製造工場又は現地で形成される。突条34は、例えば、施工者がホットメルトガンを用いて、溶融したホットメルト材を第1の縦葺き材3の表面に線状に塗布し、ホットメルト材を第1の縦葺き材3に固着させることで形成される。樹脂としては、EVA系、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリウレタン系、アクリル系、ブチル系、ポリオレフィン系等の熱可塑性樹脂や、熱可塑性エラストマー等により構成されたホットメルト材を用いることができる。また、樹脂としては、紫外線に反応して硬化する紫外線硬化性樹脂を用いたり、硬化剤を混合させて硬化させる二液型硬化性樹脂を用いたりしてもよい。ゴムとしては、スチレン-イソプレン-スチレン(SIS)等の合成ゴムや天然ゴム等のゴム系のホットメルト材を好適に用いることができる。また、樹脂やゴムとしては、セラミック粉やガラス繊維などが含有されたものを用いてもよい。
また、樹脂又はゴムとして、80℃以上の耐熱性を有するホットメルト材を用いることが好ましい。これにより、金属屋根が太陽光により熱せられた場合であっても、性能の低下を抑制することができる。
通水用隙間35は、突条34間に設けられている。通水用隙間35は、軒棟方向に連通する。通水用隙間35は、突条34の非形成部分で構成されている。通水用隙間35は、突条34の長手方向の端部と、隣接する突条34の一部との間で形成されている。
突条34は、図1に示されるように、その長手方向が、軒棟方向に直角な方向に平行となっている。突条34は、突出部と平坦部とに跨って設けられている。各突条34は、平行となるよう配置されている。通水用隙間35は、突条34の長手方向の端部同士の間で形成されている。
また突条34は、図5に示されるような形状であってもよい。この突条34は、平坦部においては幅方向中央側に行く程軒側に位置している。突条34の軒側の端部は、平坦部の幅方向の中間部に位置している。通水用隙間35は、突条34の端部と突条34の長辺部分との間で形成されている。軒棟方向に並ぶ各突条34は、平行となるよう配置されている。突条34は、立設部32にも形成されている。立設部32の突条34は、下方ほど棟側に位置するよう傾斜している。
また突条34は、図6に示されるような形状であってもよい。この突条34の長手方向は、軒棟方向に直交している。突条34は断続的に形成されている。通水用隙間35は、図1に示された実施形態よりも多く形成されている。
堰部36は、図1に示されるように、突条34よりも棟側に位置している。堰部36は、第1の縦葺き材3に設けられている。堰部36は、第1の縦葺き材3の幅方向の略全長に亘って形成されている。言い換えると、堰部36は、立設部32・平坦部31・立設部32に亘って形成されている。堰部36は、立設部32を成形する際に、プレス成形によって形成される。堰部36の突出面には、止水部25の止水パッキン37が配設される。この止水パッキン37は、軒棟方向に直交する方向に長さを有している。止水パッキン37は、第1の縦葺き材3の幅方向の全長に亘って設けられている。
なお、止水パッキン37は、ニトリルゴム、フッ素ゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、エチレンプロピレンゴム、水素化ニトリルゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、ブチルゴム等のゴムや、樹脂製のホットメルト材などにより形成される。
被覆片44は、第2の縦葺き材4の軒側の端部から延出している。被覆片44の先端は、第1の縦葺き材3に近接対向する(図9参照)。言い換えると被覆片44の先端は、第1の縦葺き材3に非当接となっている。被覆片44は、第1の縦葺き材3と第2の縦葺き材4との重なりあった部分の隙間を覆う。被覆片44は、第2の縦葺き材4の幅方向の略全長に亘って形成されている。
なお、図10に示されるように、減圧部24は堰部36を有していなくてもよい。また、減圧部24は被覆片44を有していなくてもよい。
第1の縦葺き材3は、図1に示されるように、補強具取付片38を有している。補強具取付片38は、堰部36の後端縁から後方に向けて延出している。言い換えると補強具取付片38は、第1の縦葺き材3の棟側の端縁から棟側に向けて延出している。この補強具取付片38には、図9に示されるように、補強具6が取り付けられる。
補強具6は、第1の縦葺き材3の棟側の端部を支持する。言い換えると補強具6は、止水パッキン37の高さを保持する。補強具6は、下屋根1の谷部18の底面と、上屋根2の谷部23の底面との間の寸法を保持する。補強具6は、上下方向に長さを有している。補強具6の上下方向の長さは、下屋根1と上屋根2との間の隙間と略同じ長さである。補強具6は、図7に示されるように、取付部61と、載置部62と、本体部63とを有している。取付部61は補強具取付片38を挟持する(図9参照)。取付部61は本体部63の上端に設けられている。載置部62は、下屋根1の平坦部11に載置される。載置部62は本体部63の下端に設けられている。補強具6は、一枚の金属板から形成されている。言い換えると取付部61と載置部62と本体部63とは、一体成形されている。
なお、第2の縦葺き材4の棟側の端部には、第1の縦葺き材3と同様、突条34・堰部36・止水パッキン37等が形成されている。第2の縦葺き材4の棟側の端部にも、さらに棟側の縦葺き材が連結される。また、第1の縦葺き材3の軒側の端部には、第2の縦葺き材4と同様、被覆片44が形成される。
上屋根2は次のようにして取付施工される。まず施工者は、下屋根1の山部17の所定の複数箇所に、それぞれ支持具7を配置固定する(図2参照)。次に施工者は、支持具7の上方から第1の縦葺き材3を所定の位置に配置する。その後、施工者は、第1の縦葺き材3の棟側の端部に上から覆うようにして、第2の縦葺き材4の軒側の端部を重ね合わせ、両者を連結する。これにより、一の縦葺き外装材20が設置される。
次いで施工者は、既に設置した縦葺き外装材20に対し、軒棟方向に直角な方向に別の縦葺き外装材20を配置する。このとき、図8に示すように、既に設置した縦葺き外装材20における重合部分21に、隣接する縦葺き外装材20の重合部分21が重ならないようにする。言い換えると軒棟方向に直角な方向に見て、重合部分21が軒棟方向にずれている。
この配置状態において、施工者は、順次連結部33(43)同士及び支持具7における吊子72をはぜ継ぎ締結する。なお、はぜ継ぎ固定の作業には、手動または自動による専用のカシメ工具を使用する。このようにして上屋根2を下屋根1の上に設置することができる。
このような構造の縦葺き用金属屋根において、風雨が強い場合には、第1の縦葺き材3と第2の縦葺き材4との連結部分の止水性が問題となる。本実施形態の縦葺き用金属屋根は、第1の縦葺き材3と第2の縦葺き材4との連結部分に減圧部24が設けられている。減圧部24は、被覆片44と突条34とを備えている。このため、雨水の大部分は、被覆片44と突条34とに遮られる。一部の雨水は、突条34を越える場合がある。しかしこの場合の雨水は僅かであるため、堰部36と止水部25とにより確実に止水することができる。
突条34よりも棟側に浸入した雨水は、大部分が屋根勾配に沿って流下し、通水用隙間35を介して排出される。また第1の縦葺き材3は金属屋根であるため、第1の縦葺き材3が太陽光によって熱せられると、第1の縦葺き材3上の雨水は水蒸気となる。この場合、水蒸気は、通水用隙間35を介して排出される。このように本実施形態の連結構造によれば、突条34よりも棟側に雨水が浸入したとしても、雨水が滞留しにくくなっている。
本実施形態の縦葺き用金属屋根の連結構造は、突条34がホットメルト材により形成されている。このため、従来のようにプレス成形で突条34を形成する必要がなくなり、金属屋根の端部に複雑な曲げ加工をしなくてもよくなる。この結果、金属屋根の残留応力を減らすことができ、金属屋根のひずみを低減することができる。
また、突条34がホットメルト材により形成されているため、施工者は、ホットメルトガンを用いて施工することで、簡単に突条34を形成することができる。したがって、現地で屋根葺き作業を行ないながら、突条34を形成することもできる。
また製造工場において突条34を形成する場合であっても、突条34を形成するためのプレス機や金型が必要でない。このため設備費や金型費を削減でき、コストを大幅に低減することも可能である。
しかも、ホットメルト材は、配設作業時には流動性を有しているため、第1の縦葺き材3の表面との間に隙間ができにくい。特に、平坦部31,41と立設部32,42とに跨って突条34を形成する場合、入り隅部においても、突条34と第1の縦葺き材3との間に隙間が発生しにくいようにできる。
また本実施形態の突条34は、樹脂またはゴムからなるホットメルト材により形成されているため、第1の縦葺き材3上において突条34が硬化する前に、第2の縦葺き材4を設置することもできる。この場合、突条34の先端は、第2の縦葺き材4の裏面に接着される。このように突条34と第2の縦葺き材4の裏面とを接着させることで、止水性を向上させることができる。なお、突条34が半硬化状態で、第1の縦葺き材3上に第2の縦葺き材4を設置してもよい。この場合、突条34が第2の縦葺き材4に弾接して密着する。このように突条34と第2の縦葺き材4の裏面とを弾接させることでも、止水性を向上させることができる。つまり、突条34が弾性を有している場合、突条34の先端が、第2の縦葺き材4の裏面に接触(接着、弾接を含む)するようにすれば、止水性を向上させることができる。
本実施形態の縦葺き用金属屋根は、二重屋根構造となっていたが、本発明の縦葺き用金属屋根は、二重屋根構造に限られない。すなわち、通常の金属屋根の構造であってもよい。
また本実施形態の縦葺き用金属屋根は、折板屋根であったが、本発明の縦葺き用金属屋根は、立ちはぜ葺き、瓦坊葺き、波板葺き、円筒葺き等の縦葺き屋根であれば適用可能である。このため本発明の縦葺き用金属屋根においては、折板屋根に限定されない。
1 下屋根
10 下折板材
14 タイトフレーム
141 吊子
16 母屋
2 上屋根
21 重合部分
24 減圧部
25 止水部
3 第1の縦葺き材
34 突条
35 通水用隙間
36 堰部
37 止水パッキン
4 第2の縦葺き材
44 被覆片
6 補強具
7 支持具

Claims (2)

  1. 第1の縦葺き材と、
    前記第1の縦葺き材における屋根勾配方向の上流側端部に上方から重ねて連結された第2の縦葺き材と
    を具備する縦葺き用金属屋根の連結構造であって、
    前記第1の縦葺き材と前記第2の縦葺き材との重合部分には減圧部が設けられており、
    この減圧部は、
    前記第1の縦葺き材に設けられ屋根勾配方向に交差する方向に長い複数の突条と、
    前記突条間に設けられ屋根勾配方向に連通する通水用隙間と
    を有しており、
    前記突条が、ホットメルト材を前記第1の縦葺き材に固着させることで形成されたものである
    ことを特徴とする縦葺き用金属屋根の連結構造。
  2. 前記第1の縦葺き材に固着された前記突条の先端が、前記第2の縦葺き材の裏面に接触している
    ことを特徴とする請求項1記載の縦葺き用金属屋根の連結構造。
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