JPH11293676A - 植生法面構築ユニットおよび植生法面構造、並びに植生法面の構築方法 - Google Patents

植生法面構築ユニットおよび植生法面構造、並びに植生法面の構築方法

Info

Publication number
JPH11293676A
JPH11293676A JP9586898A JP9586898A JPH11293676A JP H11293676 A JPH11293676 A JP H11293676A JP 9586898 A JP9586898 A JP 9586898A JP 9586898 A JP9586898 A JP 9586898A JP H11293676 A JPH11293676 A JP H11293676A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vegetation
vegetation slope
construction unit
slope construction
lightweight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9586898A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3461719B2 (ja
Inventor
Yasuhiro Mae
育弘 前
Yukitaka Kadowaki
幸孝 門脇
Noriyuki Akimitsu
紀幸 秋満
Takahiro Nakayama
貴弘 中山
Shinichi Masumura
進一 桝村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Kasei Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Plastics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Plastics Co Ltd filed Critical Sekisui Plastics Co Ltd
Priority to JP09586898A priority Critical patent/JP3461719B2/ja
Publication of JPH11293676A publication Critical patent/JPH11293676A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3461719B2 publication Critical patent/JP3461719B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】施工性および安全性に優れた植生法面構造であ
る。 【解決手段】植生法面構築ユニット10が地表面上に上
下方向および水平方向に積み重ねられて植生法面が構築
されている。各植生法面構築ユニット10は、上面11
aおよび下面11bが水平であって、一方の側面が下側
になるにつれて順次前方に突出する傾斜面11cになっ
た発泡樹脂ブロック11の傾斜面11cに沿って、複数
の軽量植生土嚢12が積み重ねられている。軽量植生土
嚢12は、内面に植物の種子が付着された土嚢袋内に軽
量人工土壌が充填されている。各軽量植生土嚢12は、
発泡樹脂ブロック11に取り付けられた網状支持材13
によって、発泡樹脂ブロック11の傾斜面11cに沿っ
て上下方向に積み重ねられた状態で支持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発泡ポリスチレン
等の軽量な発泡樹脂ブロックを使用した盛土工法におい
て、植生法面を構築するために使用される植生法面構築
ユニットおよびその植生法面構築ユニットを使用した法
面構造、さらには、その植生法面構築ユニットを使用し
た植生法面の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】各種土木工事では、従来の土に替えて、
発泡ポリスチレン等の軽量な発泡樹脂ブロックが使用さ
れるようになっている。このような発泡樹脂ブロックに
よって盛土本体を構築する場合には、盛土された法面が
発泡樹脂ブロックの側面によって構成されているために
緑化することができないという問題がある。
【0003】このような問題を解決するために、特公平
5−4494号公報には、発泡樹脂ブロックによって構
築された盛土本体の側面に、植生土嚢を積み上げて法面
を形成し、その法面上に、地山に定着した網状補強材を
敷設した盛土構造が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この公報に開示された
盛土構造では、土嚢袋内に通常の土が充填された植生土
嚢を使用しているために、植生土嚢が重く、植生土嚢を
盛土本体の側面に沿って積み重ねる作業が容易でないと
いう問題がある。しかも、植生土嚢を覆う網状補強材を
地山に定着するために、ジョイントパイプ、ナイロンテ
ープ、安全ネット等の資材が必要であり、しかも、その
作業も容易ではないという問題がある。
【0005】本発明は、このような問題を解決するもの
であり、その目的は、軽量であって、植生法面を容易に
構築することができる植生法面構築ユニットを提供する
ことにある。本発明の他の目的は、その植生法面構築ユ
ニットを使用することによって施工性および安全性に優
れた植生法面構造および植生法面の構築方法を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の植生法
面構築ユニットは、直方体状に構成された発泡樹脂ブロ
ックと、土嚢袋内に軽量人工土壌が充填されるととも
に、植物の種子を有する複数の軽量植生土嚢と、各軽量
植生土嚢を前記発泡樹脂ブロックにおける一側面に沿っ
て上下方向に積み重ねられた状態で支持するように発泡
樹脂ブロックに取り付けられた網状支持材と、を具備す
ることを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の植生法面構築ユニット
は、前記発泡樹脂ブロックが、軽量植生土壌が配置され
る一側面が、下側になるにつれて順次前方に突出する傾
斜面になっている。
【0008】請求項3に記載の植生法面構築ユニット
は、前記軽量植生土嚢が、発泡樹脂ブロックの一側面に
おける左右の各側部を除く中央部に沿って支持されてい
る。
【0009】請求項4に記載の植生法面構造は、請求項
1に記載の植生法面構築ユニットが、上下方向に積み重
ねられていることを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の植生法面構造は、前記植
生法面構築ユニットの発泡樹脂ブロックは、水平方向に
ずれた状態になっている。
【0011】請求項6に記載の植生法面構造は、前記植
生法面構築ユニットの発泡樹脂ブロックは、軽量植生土
壌が配置される一側面が、下側になるにつれて順次前方
に突出する傾斜面になっており、上下方向に積み重ねら
れる発泡樹脂ブロックの傾斜面同士が面一になってい
る。
【0012】請求項7に記載の植生法面構造は、前記植
生法面構築ユニットが、アンカーピンによって固定され
ている。
【0013】請求項8に記載の植生法面構造は、請求項
3に記載の植生法面構築ユニットが上下方向に積み重ね
られるとともに水平方向に配置されており、各植生法面
構築ユニットの軽量植生土嚢と、水平方向に隣接する各
植生法面構築ユニットの軽量植生土嚢との間に、軽量植
生土嚢が積み重ねられていることを特徴とする。
【0014】請求項9に記載の植生法面構造は、上下方
向に積み重ねられた植生法面構築ユニット同士が左右方
向にずれている。
【0015】請求項10に記載の植生法面の構築方法
は、アンカーピンによって固定された請求項1に記載の
植生法面構築ユニットに、請求項1に記載の植生法面構
築ユニットを積み重ねてアンカーピンによって固定する
ことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1は、本発明の植生法面構造の実施の形
態の一例を示す要部の正面図、図2は、その要部の側面
図である。この植生法面構造は、例えば、山の斜面にお
ける切土された部分に、直方体に構成された多数の軽量
発泡樹脂ブロックによって盛土する盛土工法において、
山の斜面に沿って構築されるものであり、山の斜面に沿
うように上下方向に積み重ねられる複数の植生法面構築
ユニット10が使用されている。
【0018】図3は、植生法面構築ユニット10の斜視
図である。この植生法面構築ユニット10は、例えば発
泡ポリスチレンによって構成された発泡樹脂ブロック1
1と、その発泡樹脂ブロック11の側面に沿って上下方
向に積み重ねられた複数の軽量植生土嚢12とを有して
いる。図4は、植生法面構築ユニット10に使用される
発泡樹脂ブロック11の斜視図である。発泡樹脂ブロッ
ク11は、上面11aおよび下面11bがそれぞれ水平
な直方体状に構成されており、1つの側面は、下側にな
るにつれて順次前方に突出した傾斜面11cになってい
る。傾斜面11cに対向した背面11dおよび各側面1
1eはそれぞれ垂直になっている。
【0019】発泡樹脂ブロック11は、例えば、下面1
1bが1000×1000mmの正方形に構成されるとともに、上
面11aが 850×1000mmの長方形に構成されており、上
下方向の厚さが 500mmに構成されている。
【0020】図3に示すように、発泡樹脂ブロック11
における傾斜面11cに沿って配置される軽量植生土嚢
12は、布製の土嚢袋内に、軽量人口土壌が充填された
ものである。軽量人口土壌は、例えば、発泡ポリスチレ
ンの粉砕粒子であるソイレン、パーライト、ピートモ
ス、バークたい肥を、密度0.2 〜0.3g/cm3 になるよう
に配合した積水化成品工業株式会社製の商品名「ソレイ
ンG土壌」が使用されている。土嚢袋の内面には、植物
の種子がバインダーによって付着している。軽量植生土
嚢12は、通常、15リットルの体積で3kgの重量になっ
ている。
【0021】なお、軽量植生土嚢12としては、土壌袋
内に植物の種子が付着している構成に限らず、土壌袋内
に充填される軽量人工土壌内に植物の種子が混合された
ものであってもよい。
【0022】このような軽量植生土嚢12は、上下方向
に5段ずつそれぞれ積み重ねられた2組の土嚢群が、発
泡樹脂ブロック11の傾斜面11cに沿って、左右に並
んで配置されている。軽量植生土嚢12が5段に積み重
ねられた土嚢群は、図1に示すように、発泡樹脂ブロッ
ク11の傾斜面11cにおける各側部を除く中央部に沿
って配置されており、従って、傾斜面11dにおける左
右の各側部は、軽量植生土嚢12が配置されずに露出し
た状態になっている。
【0023】発泡樹脂ブロック11の傾斜面11cに沿
って配置された各軽量植生土嚢12は、網状支持材13
によって、発泡樹脂ブロック11に取り付けられてい
る。図5は、網状支持材13の正面図である。この網状
支持材13は、例えば、ポリオレフィンを1軸または2
軸高延伸によって高張力および低伸度とされた「ジオグ
リッド」と称されるものが好適に使用される。網状支持
材13は、例えば、長さが4000mm、幅が600 mmに構成さ
れており、網目は、1辺が10mmの正方形状になってい
る。
【0024】図4に示すように、網状支持材13は、長
手方向中央部にて二つ折りにされて、発泡樹脂ブロック
11の上面11aおよび傾斜面11cに沿って配置され
ており、発泡樹脂ブロック11の傾斜面11cに沿った
網状支持材13における相互に重なった部分内に、上下
方向に積み重ねられた5個の軽量植生土嚢12によって
それぞれ構成された一対の土嚢群が収容されている。網
状支持材13によって覆われた各土嚢群における5個の
各軽量植生土嚢12は、発泡樹脂ブロック11の傾斜面
11cの左右方向の各側部を除く中央部に沿ってそれぞ
れ支持されている。
【0025】相互に重ねられた網状支持材13の各端部
は、発泡樹脂ブロック11における背面11dの上端部
に、3本の取付ピン14によって取り付けられており、
また、発泡樹脂ブロック11の上面11aにおける傾斜
面11cに近接した部分が、3本の取付ピン14によっ
て取り付けられている。
【0026】図6(a)は、取付ピン14の斜視図、図
6(b)は、その取付ピン14の側面図、図6(c)
は、その取付ピン14の正面図である。各取付ピン14
は、直線状に延びる軸部14aと、軸部14aの一方の
基端部に同心状に設けられた円板状の頭部14bとを有
しており、軸部14aおよび頭部14bが、合成樹脂に
よって一体成形されている。軸部14aの先端部には、
軸方向に沿って凹凸状になった抜け止め部14cが設け
られており、抜け止め部14cの先端側部分が先鋭状態
になっている。各取付ピン14は、発泡樹脂ブロック1
1に挿入されることにより、発泡樹脂ブロック11に抜
け止めされた状態で保持される。
【0027】このような構成の植生法面構築ユニット1
0を使用して植生法面を構築する場合には、まず、図1
および図2に示すように、山の斜面における切土された
地表面における山の斜面側部分に、山の斜面に沿って植
生法面構築ユニット10が水平方向に配置される。各植
生法面構築ユニット10は、網状支持材13によって支
持された各軽量植生土嚢12が山の斜面を形成するよう
に、それぞれ、同方向に向けられる。植生法面構築ユニ
ット10が山の斜面に沿って配置されると、発泡樹脂ブ
ロック11の背面11dに、2本のアンカーピン15が
斜めに打ち込まれて、各アンカーピン15の先端部が切
土された地表面に挿入される。これにより、水平方向に
配置された各植生法面構築ユニット10が、それぞれ地
表面に固定される。
【0028】アンカーピン15は、図7に示すように、
一方の端部が鋭角に屈曲されており、その屈曲された端
部が、発泡樹脂ブロック11の背面11dに係止される
ようになっている。
【0029】地表面上に固定された各植生法面構築ユニ
ット10は、5個の軽量植生土嚢12が積み重ねられた
各土嚢群が、それぞれ地表面上に接触している。
【0030】切土された地表面における山の斜面に沿っ
て植生法面構築ユニット10が配置されると、図1に示
すように、各植生法面構築ユニット10の一対の土嚢群
と、隣接する植生法面構築ユニット10の一対の土嚢群
との間に、上下方向に積み重ねられた3個の軽量植生土
嚢12がそれぞれ配置される。その後、切土された地表
面全体を覆うように、直方体状に構成された軽量発泡樹
脂ブロックが水平方向に沿って配置される。
【0031】なお、各植生法面構築ユニット10の一対
の土嚢群と、隣接する植生法面構築ユニット10の一対
の土嚢群との間に上下方向に積み重ねられた3個の軽量
植生土嚢12の前面にも、網状支持材13を設けて、こ
の網状支持材13を、上下方向および左右方向に位置す
る各植生法面構築ユニット10に、留めピン、番線、ロ
ープ等を用いてそれぞれ取り付けることが好ましい。
【0032】軽量発泡樹脂ブロックが切土された地表面
を覆うように配置されると、山の斜面に沿って配置され
た植生法面構築ユニット10上に、新たに植生法面構築
ユニット10が1段だけ積み重ねられて、各植生法面構
築ユニット10が水平方向に沿って配置される。この場
合、積み重ねられる各植生法面構築ユニット10は、そ
れぞれの発泡樹脂ブロック11の傾斜面11cが、下段
の植生法面構築ユニット10における発泡樹脂ブロック
11の傾斜面11cに沿った面一な状態で、しかも、下
段の植生法面構築ユニット10における発泡樹脂ブロッ
ク11とは、幅方向長さの半分だけ幅方向(水平方向)
にずれた状態でそれぞれ配置される。従って、下段の各
植生法面構築ユニット10上に積み重ねられた各植生法
面構築ユニット10では、5個の軽量植生土嚢12が積
み重ねられた各土嚢群が、下段の隣接する植生法面構築
ユニット10にそれぞれ設けられた土嚢群と、それら土
嚢群との間に配置された軽量植生土嚢12上とにわたっ
て載せられた状態になっている。
【0033】下段の植生法面構築ブロック10上に新た
に植生法面構築ブロック10が1段だけ積み重ねられる
と、積み重ねられた各植生法面構築ユニット10におけ
る泡樹脂ブロック11の背面11dに、2本のアンカー
ピン15がそれぞれ斜めに打ち込まれて、各アンカーピ
ン15の先端部が、下段の各植生法面構築ユニット10
内に挿入される。これにより、積み重ねられた各植生法
面構築ユニット10が下段の各植生法面構築ユニット1
0に固定される。
【0034】その後、各植生法面構築ユニット10にお
ける土嚢群と、隣接する植生法面構築ユニット10にお
ける土嚢群との間に、上下方向に積み重ねられた3個の
軽量植生土嚢12がそれぞれ配置される。そして、地表
面を覆うように敷き詰められた下段の軽量発泡樹脂ブロ
ックを覆うように、直方体状の軽量発泡樹脂ブロックが
水平方向に沿って配置される。
【0035】以後、同様の作業が繰り返されることによ
って、植生法面を有する盛土が構築される。構築された
植生法面は、経時的に、軽量植生土嚢12に設けられた
植物の種子が発芽して成長することによって植生され
る。
【0036】各植生法面構築ユニット10は、軽量な発
泡樹脂ブロック11に、複数の軽量な軽量植生土嚢12
が網状支持材13によって支持されているために、全体
に軽量であり、容易に運搬することができる。しかも、
軽量植生土嚢12は、予め、網状支持材13によって発
泡樹脂ブロック11に取り付けられているために、植生
法面を構築する現場では、植生法面構築ユニット10を
積み重ねて発泡樹脂ブロック11をアンカーピン15に
よって固定すればよい。従って、足場を築く等の作業が
不要になり、植生法面の構築作業は著しく簡略化され
る。しかも、植生法面の構築するための工期も著しく短
縮される。
【0037】軽量植生土嚢12は、軽量人工土壌を使用
しているために軽量であるために、自重によって固結化
するおそれがない。また、各植生法面構築ユニット10
に設けられた5個の軽量植生土嚢12は、発泡樹脂ブロ
ック11に取り付けられた網状支持材13によって支持
されているために、下段の植生法面構築ユニット10に
おける軽量植生土嚢12に圧力が加わるおそれがなく、
従って、下段の植生法面構築ユニット10における植生
土壌12が固結化するおそれもない。その結果、各植生
法面構築ユニット10に設けられた各軽量植生土嚢12
内の軽量人工土壌は水が通りやすく、植生に好適であ
る。
【0038】構築された植生法面は、各植生法面構築ユ
ニット10における上下方向に積み重ねられた5個の軽
量植生土嚢12に対して、上下方向および左右方向に隣
接した植生法面構築ユニット10の軽量植生土嚢12と
間には、3個の軽量植生土嚢12が上下方向に積み重ね
られて配置されているいるために、積み重ねられた3個
の軽量植生土嚢12は、大きく圧縮されず、各軽量植生
土嚢12内をさらに効率よく水が流れる。従って、積み
重ねられた3個の軽量植生土嚢12を介して、各植生法
面構築ユニット10における上下方向に積み重ねられた
5個の軽量植生土嚢12に効率よく水が供給され、効率
よく植生される。
【0039】各植生法面構築ユニット10は、発泡樹脂
ブロック11の前面が傾斜面11cになっているため
に、発泡樹脂ブロック11に支持された土嚢群の各軽量
植生土嚢12は、傾斜面11cに沿った傾斜状態となる
ように、水平方向にずれた状態で積み重ねられる。従っ
て、各軽量植生土嚢12は、水を吸収しやすく、また、
飛来する種子も付着しやすいために、植生上、好適な状
態になっている。しかも、軽量植生土嚢12が傾斜状態
で積み重ねられることにより、下側に位置する軽量植生
土嚢12に対して鉛直方向の力が軽減される。これによ
っても、各軽量植生土嚢12内の軽量人工土壌が固結化
されることが防止される。
【0040】なお、各植生法面構築ユニット10は、山
の斜面に積み重ねてアンカーピン15によって下方の地
表面あるいは下段の植生法面構築ユニット10に固定す
るようになっているために、各植生法面構築ユニット1
0の背面に、固定のための地山部分等が不要になる。そ
の結果、盛土の両斜面が相互に近接しているような場合
にも、植生法面構築ユニット10によって、各斜面をそ
れぞれ植生法面とすることができる。
【0041】また、上記実施の形態では、網状支持材1
3は、二つ折りにされて発泡樹脂ブロック11の上面1
1aに沿って配置して、発泡樹脂ブロック11の傾斜面
11cに沿って重なっている部分に、軽量植生土嚢12
を収容して支持する構成であったが、網状支持材13を
発泡樹脂ブロック11の上面11aに沿って配置して、
傾斜面11bに沿って積み重ねられた軽量植生土嚢12
を覆った後に、発泡樹脂ブロック11の下面11bに沿
って配置し、背面11dにて各端部を取り付けることに
より、軽量植生土嚢12を支持するようにしてもよい。
【0042】さらに、前記実施の形態では、植生法面構
築ユニット10の発泡樹脂ブロック11は、軽量植生土
嚢12が配置される一側面が傾斜面11bになっていた
が、このような構成に限らず、図8に示すように、軽量
植生土嚢12が配置される一側面も垂直になった発泡樹
脂ブロック11を使用するようにしてもよい。この場合
にも、上下方向に積み重ねられる発泡樹脂ブロック11
は、山の斜面に沿うように、水平方向にずれた状態で積
み重ねられる。
【0043】
【発明の効果】本発明の植生法面構築ブロックは、この
ように、軽量であって容易に運搬することができるため
に、植生法面を効率よく安全に構築することができる。
また、本発明の植生法面構造は、このような植生法面構
築ブロックを使用しているために、効率よく安全に構築
することができる。さらに、本発明の植生法面の構築方
法は、このような植生法面構築ブロックを使用している
ために、作業性および安全性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の植生法面構造の実施の形態の一例を示
す正面図である。
【図2】その植生法面構造の要部の側面図である。
【図3】その植生法面構造に使用される本発明の植生法
面構築ユニットの一例を示す斜視図である。
【図4】その植生法面構築ユニットに使用される発泡樹
脂ブロックの斜視図である。
【図5】その植生法面構築ユニットに使用される網状支
持材の正面図である。
【図6】(a)は、その植生法面構築ユニットに使用さ
れる取付ピンの斜視図、(b)は、その取付ピンの正面
図、(c)は、その取付ピンの側面図である。
【図7】本発明の植生法面構造に使用されるアンカーピ
ンの正面図である。
【図8】本発明の植生法面構築ユニットの実施の形態の
他の例の使用状態を示す要部の概略側面図である。
【符号の説明】
10 植生法面構築ユニット 11 発泡樹脂ブロック 11a 上面 11b 下面 11c 傾斜面 11d 背面 12 軽量植生土嚢 13 網状支持材 14 取付ピン 15 アンカーピン

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直方体状に構成された発泡樹脂ブロック
    と、 土嚢袋内に軽量人工土壌が充填されるとともに、植物の
    種子を有する複数の軽量植生土嚢と、 各軽量植生土嚢を前記発泡樹脂ブロックにおける一側面
    に沿って上下方向に積み重ねられた状態で支持するよう
    に発泡樹脂ブロックに取り付けられた網状支持材と、 を具備することを特徴とする植生法面構築ユニット。
  2. 【請求項2】 前記発泡樹脂ブロックが、軽量植生土壌
    が配置される一側面が、下側になるにつれて順次前方に
    突出する傾斜面になっている請求項1に記載の植生法面
    構築ユニット。
  3. 【請求項3】 前記軽量植生土嚢が、発泡樹脂ブロック
    の一側面における左右の各側部を除く中央部に沿って支
    持されている請求項1に記載の植生法面構築ユニット。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の植生法面構築ユニット
    が、上下方向に積み重ねられていることを特徴とする植
    生法面構造。
  5. 【請求項5】 前記植生法面構築ユニットの発泡樹脂ブ
    ロックは、水平方向にずれた状態になっている請求項4
    に記載の植生法面構造。
  6. 【請求項6】 前記植生法面構築ユニットの発泡樹脂ブ
    ロックは、軽量植生土壌が配置される一側面が、下側に
    なるにつれて順次前方に突出する傾斜面になっており、
    上下方向に積み重ねられる発泡樹脂ブロックの傾斜面同
    士が面一になっている請求項5に記載の植生法面構造。
  7. 【請求項7】 前記植生法面構築ユニットが、アンカー
    ピンによって固定されている請求項4に記載の植生法面
    構造。
  8. 【請求項8】 請求項3に記載の植生法面構築ユニット
    が上下方向に積み重ねられるとともに水平方向に配置さ
    れており、各植生法面構築ユニットの軽量植生土嚢と、
    水平方向に隣接する各植生法面構築ユニットの軽量植生
    土嚢との間に、軽量植生土嚢が積み重ねられていること
    を特徴とする植生法面構造。
  9. 【請求項9】 上下方向に積み重ねられた植生法面構築
    ユニット同士が左右方向にずれている請求項8に記載の
    植生法面構造。
  10. 【請求項10】 アンカーピンによって固定された請求
    項1に記載の植生法面構築ユニットに、請求項1に記載
    の植生法面構築ユニットを積み重ねてアンカーピンによ
    って固定することを特徴とする植生法面の構築方法。
JP09586898A 1998-04-08 1998-04-08 植生法面構築ユニットおよび植生法面構造、並びに植生法面の構築方法 Expired - Lifetime JP3461719B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09586898A JP3461719B2 (ja) 1998-04-08 1998-04-08 植生法面構築ユニットおよび植生法面構造、並びに植生法面の構築方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09586898A JP3461719B2 (ja) 1998-04-08 1998-04-08 植生法面構築ユニットおよび植生法面構造、並びに植生法面の構築方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11293676A true JPH11293676A (ja) 1999-10-26
JP3461719B2 JP3461719B2 (ja) 2003-10-27

Family

ID=14149346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09586898A Expired - Lifetime JP3461719B2 (ja) 1998-04-08 1998-04-08 植生法面構築ユニットおよび植生法面構造、並びに植生法面の構築方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3461719B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100758768B1 (ko) 2003-12-12 2007-09-14 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 리튬이온 2차전지 및 그 제조방법
CN102392456A (zh) * 2011-10-18 2012-03-28 重庆丹海实业有限公司 浆砌石或干砌块石挡墙的绿化结构及其建造方法
JP2014109159A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Dow Chemical Company 盛土構造
JP2017096032A (ja) * 2015-11-26 2017-06-01 三菱樹脂インフラテック株式会社 盛土構造体及び盛土構造体の施工方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100758768B1 (ko) 2003-12-12 2007-09-14 마쯔시다덴기산교 가부시키가이샤 리튬이온 2차전지 및 그 제조방법
CN102392456A (zh) * 2011-10-18 2012-03-28 重庆丹海实业有限公司 浆砌石或干砌块石挡墙的绿化结构及其建造方法
JP2014109159A (ja) * 2012-12-04 2014-06-12 Dow Chemical Company 盛土構造
JP2017096032A (ja) * 2015-11-26 2017-06-01 三菱樹脂インフラテック株式会社 盛土構造体及び盛土構造体の施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3461719B2 (ja) 2003-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2227089A1 (en) Method for planting trees on an inclined face
KR20150114629A (ko) 식생유닛을 이용한 비탈면 녹화공법 및 식생유닛
JP2001238544A (ja) 植生枠およびその植生枠を備える植生構造体、並びにその植生構造体からなる連続植生構造体および沿道植生構造体
JPH11293676A (ja) 植生法面構築ユニットおよび植生法面構造、並びに植生法面の構築方法
JP3714885B2 (ja) 法面、壁面、岸面等の保護構造
KR101578349B1 (ko) 경계재를 이용한 비탈면 녹화 공법 및 비탈면에 시공되는 경계재
KR101936013B1 (ko) 친환경 식생용 흙망태
JP2001342630A (ja) 既設躯体への緑化工法
CN210439316U (zh) 一种具有增强底网的三维网状护坡网
JPS5841119A (ja) 土砂止めの方法とそれに用いる柵
JP3096424B2 (ja) 植生基盤構築方法
JPS6351526A (ja) 法枠の構造
JP4364063B2 (ja) 土留用バッグ及び擁壁の構築方法
JPH09285229A (ja) 法面上で生育する植物に液体を供給する方法及び法面上で使用する植物の生育用蛇籠及びそれを使用した法面構造及び法面上で使用する植物の生育用シート部材及びそれを使用した法面構造
JPH03290525A (ja) 育苗用植生マット
CA2426836A1 (en) Retaining wall made of sandbags
JP3053981B2 (ja) 植生基盤造成工法
JPS5914515Y2 (ja) 泥吹き用ネツト
JPS6351527A (ja) 法面安定工法
JP2003189734A (ja) 緑化構造体及びその施工方法
JPS59126824A (ja) 法面緑化用構造物及び該構造物を用いた法面緑化工法
JP2654512B2 (ja) 植生床の造成法及びこれに使用する植生床造成具
JP2000273869A (ja) 補強土壁用壁面材および補強土壁の構築方法
JPH0715834U (ja) 植生用ハニカム構造材
JPH049890B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080815

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090815

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100815

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100815

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110815

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120815

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130815

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130815

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140815

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term