JP2000273869A - 補強土壁用壁面材および補強土壁の構築方法 - Google Patents

補強土壁用壁面材および補強土壁の構築方法

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JP2000273869A
JP2000273869A JP11077668A JP7766899A JP2000273869A JP 2000273869 A JP2000273869 A JP 2000273869A JP 11077668 A JP11077668 A JP 11077668A JP 7766899 A JP7766899 A JP 7766899A JP 2000273869 A JP2000273869 A JP 2000273869A
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concrete plate
wall
retaining panel
rectangular concrete
embankment
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JP11077668A
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Yasuaki Higuchi
靖明 樋口
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JIO RES KK
JIO RESEARCH KK
Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp
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JIO RES KK
JIO RESEARCH KK
Mitsubishi Kagaku Sanshi Corp
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】(1)補強土壁の構築が容易で、補強土壁が崩れ
難く、安定性、耐久性に優れ、(2)緑化植物の生育にも
好ましい補強土壁用壁面材と、(3)この壁面材を使用し
て補強土壁を簡単に構築する方法を提供すること。 【解決手段】 長方形状のコンクリート板(a)と略三角
形状のコンクリート板(b)とを一体に構成した土留用パ
ネル(A)であって、上に積重ねる土留用パネル(A)を長方
形状のコンクリート板(a)の上側辺に形成した溝(a1)に
略三角形状のコンクリート板(b)の下側辺を噛合わせ、
長さ(横)方向に繋げるときには一つの長方形状のコン
クリート板(a)の一端部に設けた凸部(a2)と他端部に設
けた凹部(a3)とが相互に嵌合可能にされてなり、長方形
状のコンクリート板(a)の背面下側部に形成した接続部
(D)に網状盛土補強材が接続されてなる補強土壁用壁面
材と、この壁面材を使用した盛土補強壁面の構築方法を
要旨とする。 【効果】 上記課題が解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、補強土壁用壁面
材、および補強土壁の構築方法に関する。さらに詳しく
は、丘陵地域、山間部の傾斜地の表面の擁壁、河川の護
岸、砂防壁、道路、造成地などの構築のために土盛りし
てできる法面などの補強土壁用壁面材と、この壁面材を
用いて緑化可能な補強土壁を構築する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、谷間や窪地に盛土工法によって道
路を敷設したり、宅地を造成したり、河の堤防や急峻な
河川の砂防壁などを盛土工法によって構築したり、灌木
林を開墾して牧場や農作物類、花卉類、果樹類などの栽
培が可能な耕作地に転換する際に、盛土した急傾斜法面
や盛土した平面を裸地状態のままにした場合には、盛土
材料の内部摩擦や粘着力の減少、含水量の増加などによ
って盛土の崩れが生じるなどの問題があるほか、軟弱地
盤にあっては地盤沈下、不同(等)沈下が発生するとい
う問題がある。
【0003】このような問題を解消するために、(1)盛
土が崩れない十分に安定な勾配をとる方法がある。しか
し、この方法によるときは広い用地が必要であり、用地
に制約がある場所には採用し難い。水平面に対する角度
が45度以上の急傾斜面には、盛土の崩れが生じないよ
うにするために、(1) に代る方法として、(2)盛土の中
に一定の間隔でネット状の盛土補強材を配置する方法
(特開平2−204526号公報参照)、(3)盛土の剪
断を防ぎ、盛土の強化安定化を図るために、複数の補強
ネットを盛土した土の中に層状に埋設配置する方法など
が提案されている(例えば、特開平3−76926号公
報、特開平5−112939号公報などを参照)。
【0004】この補強盛土の法面の崩壊を防ぐ壁面材の
構築方法としては、(4)金網をふとん籠状に成形し、ふ
とん籠の中に種子を含んだ土を中詰めする方法(特開平
1−315510号公報参照)、(5)エキスパンドメタ
ルをL字型状に成形し、種子の付着したマットを裏当て
にしたものをネット状の補強シートに取付けて積み上げ
る方法(例えば、特開昭63−11488号公報参
照)、(6)緑化コンクリートブロックにネット状の補強
シートを取付けて積み上げる方法なども提案されてい
る。しかしながら、壁体としての剛性に乏しく、沈下、
変形、法面の蛇行などが生じ易く、景観上好ましくな
く、耐久性にも問題があり、緑化植物が均一に生育し難
いといった欠点がある。上の(5)の方法は、(4)の方法よ
り優れているが、耐久性に問題があり、また法面から上
側に生える植物の成育がエキスパンドメタルによって阻
害されるという欠点がある。上の(6)の方法は、植物の
成育スペースが制限され、また排水上の問題もあり、植
物の好ましい生育が期待できないという欠点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、かかる状
況にあって、水平面に対する角度が小さい緩斜面だけで
なく、45度以上の急斜面にも好適に使用し得る壁面材
と、この壁面材を使用して補強土壁を構築する方法を提
供すべく鋭意検討の結果、土留用パネルを特定の構造と
し、この土留用パネルと盛土を補強する補強ネットとを
組合わせた補強土壁用壁面材が、長期間に亘って不安な
く使用でき、緑化植物の生育にも好適であることを見出
し、本発明を完成するに至った。
【0006】本発明の目的は、次のとおりである。 (1)補強土壁の構築が容易で、構築した盛土壁面は崩れ
難く、安定性、耐久性に優れた補強土壁用壁面材を提供
すること。 (2)緑化植物の生育にも好ましい補強土壁用壁面材を提
供すること。 (3)上記壁面材を使用して、作業未熟者でも短時間に容
易に補強土壁を構築することができる構築方法を提供す
ること。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、土留用パネル(A)と、この土留用パネ
ル(A)の背面下側部に盛土補強材としての網状盛土補強
材(C)の一端が接続されてなる補強土壁用壁面材におい
て、土留用パネル(A)は、長方形状のコンクリート板(a)
とこの長方形状のコンクリート板(a)の面に対しほぼ直
角に、この長方形状のコンクリート板(a)の高さ方向に
ほぼ鉛直に、設けられた少なくともー個の略三角形状コ
ンクリート板(b)とで構成されてなり、長方形状のコン
クリート板(a)は、その上側辺に少なくとも一個の溝(a
1)が形成され、かつ、横幅方向の一端部に凸部(a2)が他
端部に凹部(a3)がそれぞれ少なくとも一個形成されてな
り、略三角形状のコンクリート板(b)は、上方の鋭角部
分が切り欠かれて、長方形状のコンクリート板(a)の上
側辺に設けた溝(a1)に対応させて一体に設けられてな
り、かつ、その下側辺が長方形状のコンクリート板(a)
の下側辺を超えて下方に突出されてなり、長方形状のコ
ンクリート板(a)の背面下側部に形成された接続部(D)
に、網状盛土補強材(C)が接続されてなることを特徴と
する、補強土壁用壁面材を提供する。
【0008】本発明ではさらに、補強土壁用壁面材を使
用して補強土壁を構築するにあたり、まず、最下段に、
長方形状のコンクリート板(a)に2個の略三角形状のコ
ンクリート板(b)が一体に設けられてなり、かつ、2個
の略三角形状のコンクリ一卜板(b)が底板(b2)によって
連結されてなる土留用パネル(A)を、横幅方向に長方形
状のコンクリート板(a)の一端部の凸部(a2)を他端部の
凹部(a3)に嵌合させて継ぎ合わせて配置し、長方形状の
コンクリート板(a)の背面下側部に接続されてなる網状
盛土補強材(C)を長方形状のコンクリート板(a)の背面下
側部から長方形状のコンクリート板(a)から離れる方向
に敷設して、この網状盛土補強材(C)の上に長方形状の
コンクリート板(a)の高さまで盛土し、ついで、この最
下段の土留用パネル(A)の上側に二段目の土留用パネル
(A)を積み重ねる際に、最下段の土留用パネル(A)の長方
形状のコンクリート板(a)の上側辺に形成した溝(a1)
に、二段目の土留用パネル(A)の略三角形状のコンクリ
ート板(b)の下側辺を噛合わせて配置し、最下段におけ
ると同様に網状盛土補強材(C)を敷設し、盛土し、以後
同様の手順で順次土留用パネル(A)を積み重ねて配置
し、網状盛土補強材(C)を敷設し、盛土工程を繰り返す
ことを特徴とする、補強土壁の構築方法を提供する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係る補強土壁用壁面材は、土留用パネル(A)
と、この土留用パネル(A)の背面下側部に盛土補強材と
しての網状盛土補強材(C)とを備えている。土留用パネ
ル(A)は、長方形状のコンクリート板(a)と略三角形状の
コンクリート板(b)とで構成されてなる。土留用パネル
(A)は、盛土された壁面は急斜面であっても崩れないよ
うに擁護する機能を果たす。複数の土留用パネル(A)を
階段状に積み重ねた際に生じる階段状の平坦部は、補強
土壁の外観を美麗にする目的で緑化植物を生育するのに
活用することができる。
【0010】土留用パネル(A)は、長方形状のコンクリ
ート板(a){以下、単に「コンクリート板(a)」と記載す
ることがある。}と略三角形状のコンクリート板(b)と
で一体に構成されてなる。コンクリート板(a)は、補強
土壁の垂直面を形成し、盛土された土が谷側に崩れるの
を防ぐ機能を果たす。コンクリート板(a)の長さ(横方
向)、高さ(幅)、厚さなどは、補強土壁を構築する場
所、構築場所の傾斜角度、壁面の高さなどにより変る
が、長さは50〜500cm、高さは20〜200cm、厚
さは5〜20cmの範囲で選ばれる。
【0011】土留用パネル(A)を構成する長方形状のコ
ンクリート板(a)には、上側面の適所からこの上側面に
対して直角にされた凹状の溝(a1)を少なくとも一個設け
る。この溝(a1)は、後記する略三角形状のコンクリート
板(b){以下、単に「コンクリ一卜板(b)」と記載するこ
とがある。}の鋭角部分の上方を切り欠き、この切り欠
かれた上側面と対応させる。対応させるとは、長方形状
のコンクリート板(a)の凹状の溝(a1)の切り込み線の延
長線上に略三角形状のコンクリート板(b)が設けられて
なり、かつ、凹状の溝(a1)の底面が略三角形状のコンク
リート板(b)切り欠かれた面と同一面を形成するという
意味である。凹状の溝(al)には、上側に積み重ねる土留
用パネル(A)の略三角形状のコンクリート板(b)の下側辺
が噛合わされ、上側に積み重ねられる土留用パネル(A)
を支える機能を果たす。
【0012】コンクリート板(a)の長さ(横方向)が短
い場合は溝(a1)は一個とし、長さ(横)方向のほぼ中央
部に設けるのが好ましい(後記図1参照)。擁壁(法面
が)が横方向に曲面を形成している場合には、一個の溝
(a1)を設けた長さの短いコンクリート板(a)を組合わせ
て使用することにより、殆ど総ての湾曲面に対応するこ
とができるし、その平面形状が長さ(横)方向の中央部
分で「く」の字状を呈するように若干の角度(θ)に折
り曲げた構造とすることもできる(後記図1参照)。一
個のコンクリート板(a)の長さ(横方向)が長い場合
は、複数の溝(a1)を設けるのが好ましい(後記図2参
照)。
【0013】二個の溝(a1)を設ける場合にはコンクリー
ト板(a)の長さ(横)方向の中央部の左右から全長さの
1/4の位置に設けるのが好ましい。二個以上の溝(a1)
を設ける場合には、溝(a1)の間隔はコンクリート板(a)
の長さ方向に等間隔に、それぞれ形成するのが好ましい
(後記図2参照)。コンクリート板(a)に設ける溝(a1)
の幅は、コンクリート板(b)の厚さより若干大き目の寸
法とするのが好ましい。溝(a1)の深さは、略三角形状の
コンクリート板(b)の下側辺が長方形状のコンクリート
板(a)の下側辺を超えて下方に突出された部分の寸法と
同じにするのがよい。
【0014】コンクリート板(a)にはさらに、その長さ
(横)方向の一端部に凸部(a2)を、他端部に凹部(a3)を
それぞれ少なくとも一個設ける。横幅方向の端部の凸部
(a2)と凹部(a3)は、土留用パネル(A)を横方向に連結す
る際の継ぎ目として機能し、土留用パネル(A)の局部沈
下するのを防止し、法面に蛇行が生じないようにし、景
観が悪化するのを防止するように機能する。コンクリー
ト板(a)の表側(盛土と接触しない側)となる面には、
コンクリート板(a)製造時に凹凸模様を形成すると、階
段状の平坦部に緑化植物を育成しない場合、播種または
移植した後に植物が繁茂するまでの間、補強土壁の表側
の外観を美麗に保つことができる。
【0015】土留用パネル(A)を構成する略三角形状の
コンクリート板(b)は、コンクリー卜板(a)の面に対しほ
ぼ直角に、少なくとも一個、この長方形状のコンクリー
ト板(a)の高さ方向にほぼ鉛直に設けられ、この略三角
形状のコンクリート板(b)の下側辺が、下側に配置され
る土留用パネル(A)の上側面に形成された凹状の溝(a1)
に噛合わされ、上側に積み重ねられる土留用パネル(A)
を支える機能を果たす。コンクリー卜板(a)の面に設け
るコンクリート板(b)は、一体に形成してもよいし、相
欠き状にして相互に噛合わせてもよい。
【0016】なお、土留用パネル(A)がコンクリート板
(a)の面に一体に二個の略三角形状のコンクリート板(b)
を設ける場合には、二個の略三角形状のコンクリート板
(b)を底板(b2)によって連結することもできる(後記図
4参照)。この構造の土留用パネル(A)の底板(b2)は、
略三角形状のコンクリート板(b)を介して伝達される力
を基礎地盤に均一に分散させるとともに、土留用パネル
(A)が沈下するのを防止する機能を発揮するので、補強
土壁を構築する際に最下段の壁面材として活用すること
ができる。
【0017】コンクリート板(a)の凹状の溝(a1)とコン
クリート板(b)の下側辺とを噛合わせる際には、略三角
形状のコンクリート板(b)の傾斜面を、全体として繋が
った一個の傾斜面を形成するように配置するのが好まし
い。また上下の土留用パネル(A)を長さ(横)方向の交
互にずらして配置すると、一端部の凸部(a2)を他端部の
凹部(a3)の継ぎ合わせ部分が、壁面に千鳥状に表れるの
で好ましい。このように配置することによって、上下の
土留用パネル(A)を強固に結合することができ、上側の
土留用パネル(A)に負荷される盛土の圧力を下側の土留
用パネル(A)に伝達させて支持することによって、土留
用パネル(A)が谷側に倒れるのを防止することができ
る。
【0018】略三角形状のコンクリート板(b)の高さ、
下側辺の長さ、厚さなどは、土留用パネル(A)を構築す
る場所、構築場所の法面の傾斜角度、補強土壁の高さな
どにより変るが、高さはコンクリート板(a)の高さと同
じく20〜200cm、下側辺の長さは10〜100cm、
厚さは5〜20cmの範囲で選ばれる。
【0019】長方形状のコンクリート板(a)の背面下側
部に、網状盛土補強材(C)接続用の接続部(D)が設けられ
る。接続部(D)は、コンクリート板(a)の下側に埋込まれ
た埋込部を有し、コンクリート板(a)の下側背面部に金
属板を突出させ、これに貫通孔(d1)を設けた構成した
り、コンクリート板(a)の下側に埋込まれた金属ワイヤ
部分を有し、コンクリート板(a)の下側背面部に棒状部
材(d3)を嵌挿できる金属ワイヤリングを突出させた構造
するのが好ましい。貫通孔(d1)は、上下に長い楕円形と
することにより、土留用パネル(A)の背面に盛土した土
壌の締固めなどによる沈下に追従させることができる。
【0020】網状盛土補強材(C)は、土留用パネル(A)が
水平方向に移動しないように拘束すると共に、土留用パ
ネル(A)の背面の盛土破壊を防止する機能を果たすもの
である。網状盛土補強材(C)としては、金属ワイヤー製
のネット、エキスパンドメタル、樹脂を含浸させたり樹
脂で被覆した漁網状のネット(以下、「漁網状物」とい
うことがある)、樹脂製ネットなど、網状で隙間のある
ものをいう。網状盛土補強材(C)は、盛土に概略平行に
敷設し、その上にさらに盛土して複数層とし、盛土が沈
下したり、剪断抵抗の小さい盛土材のすべり破壊を防い
だりする機能を果たす。上に例示した網状盛土補強材
(C)の中では、漁網状物、樹脂製ネットなどが特に好適
である。
【0021】網状盛土補強材(C)としての漁網状物の一
例として、外観が漁網状を呈するネットの糸に樹脂を含
浸させたもの、漁網状物のネットの糸を樹脂で被覆した
ものが挙げられる。糸にはポリエステル、ポリアミドな
どから調整された多数のフィラメントからなる幅が0.
1〜10cmのストランドが挙げられ、漁網状に編み、撚
糸の表面をポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、アクリル
系樹脂によって被覆される。漁網状物の他の例として、
樹脂製ベルトを網状または格子状に熱溶着したものが挙
げられる。樹脂製ベルトの厚さは0.1mm〜10cmの範
囲で選ばれる。これら漁網状物のネットの孔の寸法は1
〜50mm、開口率(漁網状のネットの総面積に占める開
口部の総面積比)は、10〜90%の範囲で選ぶのが好
ましい。土留用パネル(A)に接続する漁網状物のネット
の幅は、コンクリート板(a)の長さ(幅)と同じ、1/
2または1/3の幅で選ばれる。土留用パネル(A)に接
続する漁網状物のネットの長さは、1〜20mの範囲で
選ばれる。
【0022】網状盛土補強材(C)としての樹脂製ネット
は、広幅、長尺で、縦横に交差する格子状のストランド
によって形成される網目(空隙部)とこれらストランド
の結合部とからなる構造物である。樹脂製ネットの樹脂
の種類は、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、
ポリプロピレン、エチレンとプロピレンとの共重合体、
ポリアミド類、ポリカーボネートなどが挙げられるが、
これら例示したものに制限されるものではない。樹脂に
は、着色剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線吸収剤など各
種の樹脂添加剤を、樹脂の機械的強度を阻害しない範囲
で添加ずることができる。
【0023】樹脂製ネットは、上記樹脂を原料として、
特公平1−32060号公報に記載されている方法で製
造することができる。原料樹脂を押出機で溶融させ、厚
さが5mm前後の未延伸シートとして押出し、この未延伸
シートに一定間隔でかつ所定の分布密度で正方形、円形
などの貫通孔を穿設し、長さ(縦)方向に3〜6倍延伸
し、幅(横)方向に3〜6倍延伸する。長さ(縦)方向
の延伸倍率を横の延伸倍率より大きくしたものの例を部
分平面図として図5、図6に示した。
【0024】図5、図6において、c1は横(長さ方向に
直角の方向)ストランド、C2は縦(長さ方向)ストラン
ド、C3は網目、C4は横トランドc1と縦ストランドC2との
結合部である。網目c3の平面形状は特に限定されるもの
ではなく、図5に示したように細長い楕円形でも、図6
に示したように細長い長方形でも、円形であってもよ
い。孔が細長い楕円形または長方形の場合には、長径ま
たは長辺を5mm〜30cm、短径または短辺を5mm〜10
cmの範囲で選ぶのが好ましい。なお、樹脂製ネットの開
口率(樹脂製ネットの総面積に占める開口部の総面積
比)は、10〜90%の範囲で選ぶのが好ましい。
【0025】漁網状物、樹脂製ネットなどの網状盛土補
強材(C)の幅は、余り広過ぎると取扱いが難しく、前記
コンクリート板(a)との接続作業が繁雑となり、逆に幅
が狭過ぎると前記コンクリート板(a)の幅とするのに枚
数を増やさなければならず、網状盛土補強材(C)の製造
作業、コンクリート板(a)との接続作業などの能率が低
下して好ましくない。網状盛土補強材(C)の幅は、一個
のコンクリート板(a)の長さ(幅)と同じ、1/2また
は1/3の幅で選ばれる。上記土留用パネル(A)に接続
する網状盛土補強材(C)の長さは、壁面材を構築する場
所、構築場所の法面傾斜角度、盛土する場所の幅、補強
土壁の高さなどにより、1〜20mの範囲で選ばれる。
【0026】コンクリート板(a)の背面下側部の接続部
(D)に網状盛土補強材(C)を接続するには、金属ワイヤー
製ネット、エキスパンドメタルなどにあっては、ワイヤ
ーによってコンクリート板の(a)背面下側部の外側に設
けた金属製の接続部(D)の貫通穴(d1)や金属ワイヤリン
グに接続することができる。漁網状物を接続するには、
最端部または最端部から二番目の孔に棒状部材(d3)を通
す際に、同時に接続部(D)の貫通穴(d1)にも通すことに
より容易に接続することができる。
【0027】接続部(D)に上記の樹脂製ネット(c5)を接
続するには、樹脂製ネット(c5)の長さ方向の端部側の第
二番目の縦ストランドc2を折曲げ、縦ストランドc2によ
って円形穴を形成し、上記の接続部(D)の貫通穴(d1)に
棒状部材(d3)を挿入する際に同時に挿入し、棒状部材(d
3)を挟んで反対側で端部から一番目の縦ストランドを端
部から三番目の縦ストランドの隙間に下側から貫通さ
せ、一番目と三番目の縦ストランドの間に他の棒状部材
(d4)を挿人して固定するのが、好ましい。棒状部材(d3)
は樹脂で被覆した金属棒またはメッキした金属棒が好ま
しく、棒状部材(d4)は樹脂製棒が好ましい。この接続部
(D)への樹脂製ネット(C5)の接続作業は、壁面材を構築
する場所とは異なる場所で事前に行ってもよいし、構築
時に構築場所で行ってもよい。
【0028】次に、本発明に係る壁面材によって盛土し
た急傾斜面を補強する構築する際の一例を説明する。ま
ず、土台となる地盤を固め、要すれば基礎杭などを打ち
込み、最下段の土留用パネル(A)として略三角形状のコ
ンクリート板(b)には底板(b2)設けたものを配置する。
横幅方向には、土留用パネル(A)の長方形状のコンクリ
ート板(a)の一端部の凸部(a2)を、他端部の凹部(a3)に
嵌合させて継ぎ合わせて配置する。
【0029】ついで、コンクリート板(a)の下側背面側
の接続部(D)に事前に接続した網状盛土補強材(C)を、水
平にされた地盤表面に敷設して緊張させ、コンクリート
板(a)の背面側から離れた位置で緊張杭(d2)を地盤に打
ち込み、網状盛土補強材(C)を地盤に固定する。網状盛
土補強材(C)を事前に接続していない場合は、構築場所
で接続することができる。土留用パネル(A)が大きく、
重い場合には重機を使用し、小さく軽い場合には人力の
みで構築することができる。
【0030】続いて、人力および/または機械を使用し
て盛土材料の撒き出し、敷き均しなどを行う。続いて、
人力および/または転圧機によって締固めを行い、一段
目の盛土作業が完了する。
【0031】二段目の壁面材は、最下段の土留用パネル
(A)の長方形状のコンクリート板(a)の溝(a1)の空隙部
に、二段目の土留用パネル(A)のコンクリート板(b)の下
方に突出された下側辺を噛合わせて重ねる。こうするこ
とにより、略三角形状コンクリート板(b)の傾斜面は最
下段のものと二段目のものとがあたかも繋がっているよ
うに見え、外観を美麗に仕上げることができる。横幅方
向には、最下段の場合と同様、土留用パネル(A)の長方
形状のコンクリート板(a)の一端部の凸部(a2)を、他端
部の凹部(a3)に嵌合させて継ぎ合わせて配置する。
【0032】網状盛土補強材(C)の敷設と固定、網状盛
土補強材(C)の上への盛土材料の撒き出し、敷き均し、
締固めなどの工程は、上記と同様の手順で行い、二段目
の土盛り作業が完了する。三段目以降は、二段目の工程
を繰返し行えばよい。土留用パネル(A)を複数段積重ね
て傾斜面を補強する際には、土留用パネル(A)の凸部(a
2)と凹部(a2)に嵌合させて継合わせ部を、多数の土留用
パネル(A)によって補強土壁を構築した後の壁面表側に
千鳥状となって表われるように配置するのが好ましいの
は、上記したとおりである。
【0033】本発明の壁面材によって構築した補強土壁
は、土留用パネル(A)が長方形状のコンクリート板(a)と
網状盛土補強材(C)とによって構成されているので、水
平面に対する角度が45度以上の急勾配の盛土であって
も崩壊し難く、また、樹脂製ネットなどの網状盛土補強
材(C)によって盛土が補強されているので、雨水浸透に
よる剪断強度が低下したり、地震などによって荷重が負
荷されても、盛土崩壊などが生じることもない。また、
法面を形成する階段状部は、緑色植物(E)を生育するの
に好適である。
【0034】以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明
するが、本発明はその趣旨を超えない限り、以下の記載
例に限定されるものではない。
【0035】図1は土留用パネル(A)の一例の斜視図で
あり、長方形状のコンクリート板(a)と略三角形状のコ
ンクリート板(b)とが一体にされた例である。長方形状
のコンクリート板(a)の長さ方向の中央部でその平面形
状が長さ(横)方向の中央部分でθ度折り曲げられて
「く」の字状を呈するようにされている。またこの図1
に示した例では、コンクリート板(a)の上側適所に上側
面からこの上側面に対して直角な溝a1が一個形成され、
かつ、横幅方向の一端部に凸部a2が他端部に凹部a3がそ
れぞれ一個形成されている。
【0036】図2は他の土留用パネル(A)の表面側から
の斜視図であり、長方形状のコンクリート板(a)の長さ
(横)方向の端部から1/4の位置に、コンクリート板
(a)の上側適所に上側面からこの上側面に対して直角に
2個の溝a1が形成され、これら2個の溝a1に対応させて
二個の略三角形状のコンクリート板(b)が一体に形成さ
れ、かつ、横幅方向の一端部に凸部a2が、他端部に凹部
a3がそれぞれ一個形成されている構造のものを例示し
た。
【0037】図3は図2に示したコンクリート板(a)に
略三角形状のコンクリート板(b)の底辺側を底板(b2)に
よって繋いだ構造の土留用パネル(A)の一例の斜視図で
あり、補強土壁を構築する際に最下段に配置するのに好
ましいのは上記したとおりである。図4は図2に示した
コンクリート板(a)の背面側からの斜視図であり、コン
クリート板(a)の背面下側部に接続部(D)が背面下側部に
垂直に設けられている。この接続部(D)の貫通穴d1に
は、網状盛土補強材(C)を固定する際にワイヤーを通し
たり、棒状部材(d3)が挿通される。
【0038】図7は土留用パネル(A)の長方形状のコン
クリート板(a)の背面下側部に形成された接続部(D)に、
樹脂製ネット(C5)を接続した状態を示す斜視図である。
樹脂製ネット(C5)の長さ方向の端部側の縦ストランドは
端部から第二番目の縦ストランドを折り曲げ、棒状部材
(d3)を挟んで反対側で端部から一番目の縦ストランドを
端部から3番目の縦ストランドの隙間に下側から貫通さ
せ、一番目と三番目の縦ストランドの間に他の棒状部材
(d4)を挿入して固定するのが好ましいのは上記したとお
りである。
【0039】図8は本発明に係る壁面材によって構築し
た補強土壁の斜視図であり、図9は土留用パネル(A)を
構成するコンクリート板(a)の背面下側部の接続部(D)に
樹脂製ネット(C5)接続し、水平にされた基礎地盤の表面
に延ばして緊張させコンクリート板(a)から離れた位置
で緊張杭(d2)を地盤に打ち込み、樹脂製ネット(C5)を基
礎地盤に固定している例を示す。この最下段の土留用パ
ネル(A)と盛土の上に二段目の土留用パネル(A)を積み重
ね、盛土し樹脂製ネッ(C5)トの緊張、緊張杭(d2)による
固定、盛土材料の撒き出し、敷き均し、締固め操作によ
って補強土壁が形成されている。
【0040】同様の手順で三段目より上の補強土壁を形
成することができる。土留用パネル(A)を横(長さ)方
向に組合わせる際に、相互に隣接し合う一つの土留用パ
ネル(A)の凸部(a2)と他の土留用パネル(A)の凹部(a3)と
を組合わせを図8に示したように千鳥状にすると、上下
の土留用パネル(A)の結合がより強固なものとすること
ができると同時に、補強土壁の表側の外観を美麗にする
ことができ好ましい。また、土留用パネル(A)の前面に
形成される階段を呈する平面部に、緑化植物(E)を育成
することができるのは上記したとおりである。
【0041】本発明は、以上詳細に説明したとおりであ
り、次のような特別に有利な効果を奏し、その産業上の
利用価値は極めて大である。 1.本発明に係る壁面材は、土留用パネル(A)が長方形
状のコンクリート板(a)を有するので、これによって谷
側への法面の崩壊を防ぐことができる。 2.本発明に係る壁面材は、土留用パネル(A)が長方形
状のコンクリート板(a)と略三角形状のコンクリート板
(b)とが一体の構成されているので、コンクリート板(a)
に負荷される盛土の圧力を略三角形状のコンクリート板
(b)によって下の土留用パネル(A)に伝達して支え、補強
土壁が谷側に倒れるのを防ぐことができる。 3.本発明に係る壁面材は、土留用パネル(A)は背面下
側部に形成された接続部(D)に網状盛土補強材(C)が接続
されているので、これによって盛土の変位、崩壊などを
防ぐことができる。
【0042】4.本発明に係る壁面材によって補強土壁
を構築する際には、長方形状のコンクリート板(a)の溝
(a1)に、略三角形状のコンクリート板(b)の下側辺を噛
合させることによって、長方形状のコンクリート板(a)
にかかる荷重を略三角形状のコンクリート板(b)を介し
て最下段の土留用パネルの底板(b2)に伝達し、基礎地盤
に分散して支えることができるので、補強土壁の谷側へ
の傾きを防止し、安定した補強土壁を構築することがで
きる。 5.本発明に係る壁面材によって補強土壁を構築する際
には、土留用パネル(A)を横(長さ)方向に組合わせる
際に、凸部(a2)と凹部(a3)とを組合わせるので、補強土
壁を構築する際に美麗な壁面を得ることができ、局部沈
下が起こり難く法面が蛇行することもない。 6.本発明係る壁面材は、補強土壁を構築する場所の高
さ、長さ、傾斜角度などに応じて土留用パネル(A)を選
ぶことにより、補強土壁を構築する場所の地形に容易に
対応することができる。
【0043】7.本発明に係る壁面材を用いる場合に
は、補強土壁を構築する際の構築作業にそれ程の熟練を
要さず、未熟者でも短時間に容易に補強土壁を構築する
ことができる。 8.本発明に係る壁面材を用いて構築した補強土壁は、
法面を形成する階段状部で緑色植物(E)を生育する場合
には、排水も好ましく行われるので、緑色植物(E)の良
好な生育が期待できる。 9.本発明に係る壁面材の土留用パネル(A)はコンクリ
ートから構成されているので、耐久性に優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 土留用パネル(A)の一例の斜視図である。
【図2】 土留用パネル(A)の他の例の斜視図である。
【図3】 底板を備えた略三角形状のコンクリート板
(b)の一例の斜視図である。
【図4】 図2に示した土留用パネル(A)の背面側から
の斜視図である。
【図5】 樹脂製ネットの一例の平面図である。
【図6】 樹脂製ネットの他の例の平面図である。
【図7】 土留用パネル(A)の背面下側部に形成された
接続部(D)に樹脂製ネットを接続した状態を示す斜視図
である。
【図8】 本発明に係る壁面材によって構築した盛土補
強壁面の斜視図である。
【図9】 図10に示した盛土補強壁面の側面略図であ
る。
【符号の説明】
A:土留用パネル a:長方形状のコンクリート板 a1:溝 a2:凸部 a3:凹部 b:略三角形状のコンクリート板 b2:底板 C:網状盛土補強材 c1:横ストランド c2:縦ストランド c3:網目 c4:結合部 c5:樹脂製ネット D:接続部 d1:貫通穴 d2:緊張杭 d3、d4:棒状部材 E:緑化植物

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土留用パネル(A)と、この土留用パネル
    (A)の背面下側部に盛土補強材としての網状盛土補強材
    (C)の一端が接続されてなる補強土壁用壁面材におい
    て、土留用パネル(A)は、長方形状のコンクリート板(a)
    とこの長方形状のコンクリート板(a)の面に対しほぼ直
    角に、この長方形状のコンクリート板(a)の高さ方向に
    ほぼ鉛直に、設けられた少なくとも一個の略三角形状コ
    ンクリー卜板(b)とで構成されてなり、長方形状のコン
    クリート板(a)は、その上側辺に少なくとも一個の溝(a
    1)が形成され、かつ、横幅方向の一端部に凸部(a2)が他
    端部に凹部(a3)がそれぞれ少なくとも一個形成されてな
    り、略三角形状のコンクリート板(b)は、上方の鋭角部
    分が切り欠かれ、長方形状のコンクリート板(a)の上側
    辺に設けた溝(a1)に対応させて一体に設けられてなり、
    かつ、その下側辺が長方形状のコンクリート板(a)の下
    側辺を超えて下方に突出されてなり、長方形状のコンク
    リート板(a)の背面下側部に形成された接続部(D)に、網
    状盛土補強材(C)が接続されてなることを特徴とする、
    補強土壁用壁面材。
  2. 【請求項2】 長方形状のコンクリート板(a)が、その
    平面形状が横幅方向の中央部でくの字状を呈するように
    若干の角度に折り曲げられてなり、その上側辺に溝(a1)
    が1個形成されてなる、請求項1に記載の補強土壁用壁
    面材。
  3. 【請求項3】 長方形状のコンクリート板(a) の形成さ
    れる溝(a1)が、長方形状のコンクリート板(a)の上側辺
    であって長さ方向の左右端部から全長さの1/4の位置
    に2個形成されてなる、請求項1記載の補強土壁用壁面
    材。
  4. 【請求項4】 最下段に配置される土留用パネル(A)
    が、長方形状のコンクリート板(a)に2個の略三角形状
    のコンクリート板(b)が一体に設けられてなり、かつ、
    2個の略二角形状のコンクリート板(b)が底板(b2)によ
    って連結されてなるものである、請求項1または請求項
    3に記載の補強土壁用壁面材。
  5. 【請求項5】 網状盛土補強材(C)が、格子状に直交す
    る縦横のストランドによって形成された網目(c3)と、こ
    れらストランドの結合部(c4)からなる広幅で長尺の樹脂
    製ネットである、請求項1ないし請求項4のいずれか1
    項に記載の盛土補強材を備えた補強土壁用壁面材。
  6. 【請求項6】 補強土壁用壁面材を使用して補強土壁を
    構築するにあたり、まず、最下段に、長方形状のコンク
    リート板(a)に2個の略三角形状のコンクリート板(b)が
    設けられてなり、かつ、2個の略三角形状のコンクリー
    ト板(b)が底板(b2)によって連結されてなる土留用パネ
    ル(A)を、横幅方向に長方形状のコンクリート板(a)の一
    端部の凸部(a2)を他端部の凹部(a3)に嵌合させて継ぎ合
    わせて配置し、長方形状のコンクリート板(a)の背面下
    側部に接続されてなる網状盛土補強材(C)を長方形状の
    コンクリート板(a)の背面下側部から長方形状のコンク
    リート板(a)から離れる方向に敷設し、この網状盛土補
    強材(C)の上に長方形状のコンクリート板(a)の高さまで
    盛土し、ついで、この最下段の土留用パネル(A)の上側
    に二段目の土留用パネル(A)を積み重ねる際に、最下段
    の土留用パネル(A)の長方形状のコンクリート板(a)の上
    側辺に形成した溝(a1)に、二段目の土留用パネル(A)の
    略三角形状のコンクリート板(b)の下側辺を噛合わせて
    配置し、最下段におけると同様に網状盛土補強材(C)を
    敷設し、盛土し、以後同様の手順で順次土留用パネル
    (A)を積み重ねて配置し、網状盛土補強材(C)を敷設し、
    盛土工程を繰り返すことを特徴とする、補強土壁の構築
    方法。
  7. 【請求項7】 一つの土留用パネル(A)の凸部(a2)と他
    の土留用パネル(A)の凹部(a3)とを嵌合させた継合わせ
    部を、盛土補強壁面の構築後の壁面に千鳥状に表われる
    ように配置する、請求項6に記載の補強土壁の構築方
    法。
  8. 【請求項8】 略三角形状のコンクリート板(b)の傾斜
    面を、全体として繋がった一個の傾斜面を形成するよう
    に配置する、請求項6または請求項7に記載の補強土壁
    の構築方注。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005048459A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Mitsui Kagaku Sanshi Kk 籠体マット及びその利用
KR100801480B1 (ko) * 2007-01-30 2008-02-12 동아에스텍 주식회사 옹벽의 지오그리드 결합구조
KR101656656B1 (ko) * 2015-11-13 2016-09-12 (주)리버앤텍 다용도 허니컴 블록유닛

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